説明

ディスクドライブ装置

【課題】ディスクを面方向に沿ってターンテーブル上までローディングするための構成を簡素化して、小型薄型化を図ることが可能なディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】ディスク挿入口101を有する外形フレーム100と、左右アーム400,401と、バネ410と、を備えている。左右アーム400,401は、ディスク挿入口101から挿入された光ディスク102の位置に応じて、光ディスク102の外周部分に沿って回動しながらその外周部分を保持する。バネ410は、左右アーム400,401におけるディスク挿入口側の一端同士を互いに引き合う付勢力を付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CDやDVD等の再生専用のディスクやCD−R、DVD−R等の記録/再生用のディスクを含むディスク状記録媒体を搭載可能なスロットイン方式のディスクドライブ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、光ディスク等のディスク状記録媒体をスロットイン方式でローディング/イジェクトすることが可能なディスクドライブ装置が用いられている。
例えば、特許文献1には、光ディスクをターンテーブルの上部まで面方向にスライドさせながら引き込むために、ディスク出入用スロットから挿入された光ディスクを挿入方向に対する略直交方向にスライドさせるスライダと、ディスクローディング手段(例えば、6個のローラ)およびピニオンと、これらを正逆回転駆動する一つの駆動モータと、を搭載したディスクドライブ装置が開示されている。そして、このディスクドライブ装置は、さらにスライダのスライド方向と略直交する方向へスライドされるメインスライドカムと、サブスライドカムと、第1・第2の付勢手段と、ラックと、カム溝と、カム従動ピンと、を備えている。
【特許文献1】特開2006−331487号公報(平成18年12月7日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のディスクドライブ装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたディスクドライブ装置では、複数の鼓形状の回転ローラ等を用いて光ディスクを外周部において保持しながら水平方向に沿って引き込んだ後、各回転ローラがディスク外周部から離間する方向に移動することで光ディスクを下降させてターンテーブル上に光ディスクをチャッキングさせる構造を採用している。このため、光ディスクの排出ストロークを長く確保するために、回転ローラ等の部品を多く搭載する必要がある。そして、上記ディスクドライブ装置は、スライダ、メインスライドカム、サブスライドカム、第1・第2の付勢手段等の部材を搭載しているため、部品点数がさらに増大して装置の小型薄型化を図ることが困難である。
【0004】
本発明の課題は、ディスクを面方向に沿ってターンテーブル上までローディングするための構成を簡素化して、小型薄型化を図ることが可能なディスクドライブ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明に係るディスクドライブ装置は、ディスク挿入口を有するフレーム部と、左右一対のアーム部材と、付勢部材と、を備えている。左右一対のアーム部材は、ディスク挿入口から挿入されたディスクの位置に応じて、ディスクの外周部分に沿って回動しながらディスクの外周部分を保持する。付勢部材は、一対のアーム部材におけるディスク挿入口側の一端同士を互いに引き合う付勢力を付与する。
【0006】
ここでは、ディスク挿入側の一端同士が互いに引き合う方向に付勢される一対のアーム部材を用いて、ディスクを面方向に沿って自動的に引き込む、あるいは押し出す機構を採用している。
【0007】
これにより、例えば、ディスク挿入時には、ディスク挿入口から挿入されたディスクを、上記一端同士の間をディスクの直径部分が通過する位置まで押し込むだけで、付勢部材の付勢力によって容易にディスクを装置内部へと引き込むことができる。一方、ディスク排出時には、上記一端同士の間をディスクの直径部分が通過する位置まで、排出機構等によってディスクを搬送するだけで、付勢部材の付勢力によって容易にディスクを装置外部へと排出することができる。
【0008】
この結果、ディスクを面方向において搬送するために複数の回転ローラ等を装置内に配置することなく、ディスクを面方向に沿って搬送することができる。よって、十分な排出ストロークを確保しつつ、部品手数を削減して、装置の小型薄型化を図ることができる。
【0009】
第2の発明に係るディスクドライブ装置は、第1の発明に係るディスクドライブ装置であって、基板と、ディスクホルダと、をさらに備えている。基板は、ディスク挿入口から奥に向かって形成された第1の溝を有する。ディスクホルダは、ディスクの挿抜に合わせてディスクの挿入方向において移動するとともに、挿入方向に対して略垂直方向に形成された第2の溝を有する。そして、アーム部材は、第1・第2の溝に対して嵌合した状態で第1・第2の溝内において移動する複数のボス部を有している。
【0010】
ここでは、ディスクドライブ装置に設けられた基板とディスクホルダとにそれぞれ形成された第1・第2の溝に対して、アーム部材に設けられた複数のボス部を嵌合させて溝内を移動させる構成を採用している。
【0011】
これにより、例えば、ディスク挿入時において、上記第1・第2の溝に沿ってアーム部材のボス部が移動することで、ディスクの挿入位置に応じてディスクの外周部に沿ってアーム部材を回動させ、ディスクを保持することができる。一方、ディスク排出時においても、上記第1・第2の溝に沿ってアーム部材のボス部が移動することで、ディスクを排出方向へと誘導するようにアーム部材を回動させることができる。
【0012】
第3の発明に係るディスクドライブ装置は、第1または第2の発明に係るディスクドライブ装置であって、左右一対のロッド部と、移動機構と、をさらに備えている。一対のロッド部は、ディスクの面に対して垂直な方向における段差を含む第3の溝を有する。移動機構は、一対のロッド部を、ディスクの挿入方向において前後に移動させる。そして、ディスクホルダは、ディスクの面方向における挿入方向に交差する方向に突出し、第3の溝に嵌合した状態で移動するリブを有している。
【0013】
ここでは、中央孔がクランプ位置上に来るまでディスクを搬送した後、左右一対のロッド部をディスクの搬送方向において前後に移動させることで、ディスクホルダのリブが第3の溝内を移動する。
【0014】
これにより、第3の溝が形成された左右一対のロッド部を移動機構によって挿入方向において前後に移動させると、ディスクを保持するディスクホルダを、面方向に垂直な方向に上昇、下降させることができる。この結果、クランプ位置上まで搬送されたディスクを、ディスクホルダごと上昇、下降させて、容易にクランプ状態へ移行、クランプ状態の解除を行うことができる。
【0015】
第4の発明に係るディスクドライブ装置は、第1から第3の発明のいずれか1つに係るディスクドライブ装置であって、ディスクがクランプ状態へ移行すると、ディスクの径方向における外側へアーム部材を退避させる退避機構を、さらに備えている。
【0016】
ここでは、ディスクをクランプ位置まで降下させた状態において、退避機構によって左右一対のアーム部材を径方向外側へ退避させてディスクの保持を解除する。
これにより、ディスクがクランプ位置まで移動した際には、ディスクを所定の位置まで搬送してきた一対のアーム部材による保持を解除することができる。この結果、クランプ位置におけるディスクへの情報の読み込みや書き込みを行うことが可能になる。
【0017】
第5の発明に係るディスクドライブ装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係るディスクドライブ装置であって、排出機構を、さらに備えている。排出機構は、ディスクのクランプ位置から付勢部材によって付勢された一対のアーム部材におけるディスク挿入口側の一端同士の間をディスクの直径部分が通過する位置まで、ディスクを移動させるようにアーム部材を駆動する。
【0018】
ここでは、クランプ状態にあるディスクをスムーズに排出するために、上述した付勢部材によってディスクが自動的に排出される位置(ディスクの直径部分が、アームボス402,404間を通過する位置)まで、排出機構によってディスクを面方向に移動させる。
【0019】
これにより、簡易な構成であっても、クランプ状態から中央孔が見える位置まで十分にディスクを排出させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係るディスクドライブ装置によれば、ディスクを面方向に沿ってターンテーブル上までローディングするための構成を簡素化して、小型薄型化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置(ディスクドライブ装置)10について、図1〜図13を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、以下の説明において用いる「水平」、「鉛直」方向とは、光ディスクドライブ装置10を図1等に示す状態で載置した場合の「水平」、「鉛直」方向を意味するものとする。よって、光ディスクドライブ装置10を縦向きに載置した場合には、上記水平方向は実際の「鉛直」方向、上記鉛直方向は実際の「水平」方向を意味する。さらには、下記の説明において用いる「左右」方向とは、ディスク挿入方向を手前側にして載置した場合の左右を意味するものとする。
【0022】
[光ディスクドライブ装置10の構成]
本実施形態の光ディスクドライブ装置10は、特に、DVD−R等の記録再生用ディスクである光ディスク102をスロットイン方式でローディング/イジェクトすることが可能なローディング機構20を備えている。さらに、光ディスクドライブ装置10は、ローディングした光ディスク102をクランプするディスククランプ機構30を備えている。
【0023】
ローディング機構20は、4つのスイッチSW1〜SW4と、1つのモータを含む簡易な構造となっている。また、ローディング機構20は、光ディスク102をイジェクトする際には、その中心孔102aがディスク挿入口101から外側に露出する位置(図5参照)まで搬送し、十分に長い排出ストロークを確保している。なお、このローディング機構20の構成については、後段にて詳述する。
【0024】
ディスククランプ機構30は、所定の位置まで搬送されてきた光ディスク102を、ディスク面に対して垂直な方向に移動させてターンテーブル104上にクランプするための機構である。なお、このディスククランプ機構30の構成については、後段にて詳述する。
【0025】
光ディスクドライブ装置10の外形フレーム(フレーム部)100は、図1および図2に示すように、金属製のドライブ固定フレーム106の外周を、合成樹脂製のフレームで覆うようにして形成されている。そして、この外形フレーム100は、略長方形となっている。また、光ディスクドライブ装置10は、厚み(高さ)24.4mmの薄型構造となっており、最大横幅W=110.75mm、最大奥行きD=89.5mmとなっている。
【0026】
外形フレーム100のディスク挿入口101は、図2に示すように、光ディスク102の直径に見合う開口幅になるように形成されている。ディスク挿入口101の上下には、スカート部(図示せず)が取り付けられている。なお、スカート部は、適度な摩擦力と弾性とを有する素材によって形成されており、光ディスク102の上下面を弾性的に保持する。
【0027】
外形フレーム100におけるディスク挿入口101には、図2に示すように、中央の奥位置にスピンドルモータ(図示せず)が上向きで略水平方向に沿って配置されている。このスピンドルモータは、光ピックアップ105が載置される光ピックアップユニットベース(図示せず)におけるディスク挿入側のほぼ中央部に搭載されている。光ピックアップベース(図示せず)は、ドライブ固定フレーム106における最も低い位置に、複数個のインシュレータ(図示せず)を介して略水平方向に沿って搭載されている。そして、上向きに設置されたスピンドルモータの外周には、ターンテーブル104が略水平方向に沿って固着されている。ターンテーブル104の中央部には、円錐台形状のセンターリング用ボスが一体成型されている。
【0028】
また、光ピックアップユニットベースの上方であって、スピンドルモータより後方側上部には、光ディスクの下面の記録面に映像その他の情報を記録、再生するためのピックアップ手段である対物レンズを備えた光ピックアップ105が搭載されている。そして、対物レンズは、光ピックアップ105等より後方側に形成された開口部内に略水平方向に沿って配置されたスレッド内の中央部に、略鉛直方向に沿って上向きになるように組み込まれている。スレッドは、光ピックアップユニットベースの上部であって、開口部の両側部に平行な略水平方向に沿って設けられたガイド主軸(図示せず)およびガイド副軸(図示せず)によって案内される。そして、スレッドは、スレッドモータ(図示せず)によって回転制御されるリードスクリュ(図示せず)によって光ディスク102の半径方向へシーク送りされるように構成されている。
【0029】
[ローディング機構20]
ローディング機構20は、図1〜図5等に示すように、ディスクの外周を保持する右アーム(アーム部材)400および左アーム(アーム部材)401と、ディスクホルダ220と、右アーム400および左アーム401を平行に同期させるレールプレート(基板)200と、一定の張力を付与するバネ(図示せず)と、を含むように構成されている。
【0030】
ディスクホルダ220は、図2に示すように、右アーム400および左アーム401をディスク挿入方向に案内する右ディスクホルダ溝222,223と、左ディスクホルダ溝224,225とを備えている。
【0031】
右アーム400および左アーム401は、図2および図3に示すように、それぞれ光ディスク102の外周の非記録面に対してのみ当接する略円周形状の保持部408,409と、案内用リブと、右アームボス(ボス部)402,403と、左アームボス(ボス部)404,405と、右アーム溝(退避機構)406と、左アーム溝(退避機構)407と、を有している。右アームボス402と左アームボス404との間には、図3に示すように、バネ(付勢部材)410が架けられている。
【0032】
ディスクホルダ220は、図2に示すように、右ディスクホルダ溝(第2の溝)222,223と、左ディスクホルダ溝(第2の溝)224,225と、レールプレート200をガイドするリブ227,228とを、左右両側に有している。また、その左右両側の面には、ディスク面方向に対して略垂直な方向(上下方向)に移動するために外側に向かって突出するボス(リブ)221a,221bとボス(リブ)221c,221dとがそれぞれ形成されている。さらに、ディスクホルダ220の中央部には、光ディスク102を保持するために必要なディスククランパ226が設けられている。ディスククランパ226は、脱落しないように形成された穴部に保持されている。右ディスクホルダ溝222および左ディスクホルダ溝224は、右アームボス402および左アームボス404と嵌合するとともに、ディスク挿入方向に対して略平行な溝と略直交する溝とを含むように構成されている。同様に、右ディスクホルダ溝223および左ディスクホルダ溝225は、右アームボス403および左アームボス405と嵌合するとともに、ディスク挿入方向と平行な溝と一定の角度を形成した溝と略直交する溝とを含むように構成されている。
【0033】
レールプレート200には、図2に示すように、ディスク面方向においてディスク挿入方向と略直交する方向に沿って形成された右レールプレート溝(第1の溝)201と左レールプレート溝(第1の溝)202とが左右対称に配置されている。そして、ディスクホルダ220には、ディスクスライド方向と略平行にガイド用リブ(図示せず)が左右に配置されている。また、レールプレート200の上面には、左右にレールプレートラック203が形成されている。レールプレート200の左側には、図4に示すように、ディスク排出完了位置リブ205と、ディスク挿入完了位置リブ206と、が形成されている。
【0034】
ディスククランパ226は、図2に示すように、光ディスク102を固定するために、ディスクホルダ220とレールプレート200間に配置されている。そして、ディスククランパ226は、この間から脱落しないようにつばを有し、ヨークを内蔵している。また、ディスククランパ226は、クランプした状態で、光ディスク102がディスクホルダ220やレールプレート200に接触しないように構成されている。
【0035】
光ディスク102の挿入時には、図5、図6、図7(a)および図7(b)、図8に示すように、ディスク挿入口101に取り付けられたスカート部(図示せず)によって光ディスク102の記録面を傷付けないようにしつつ、後段にて詳述するポジション1まで外力(人の手等)によって略水平方向(ローディング方向)に沿ってスライド挿入される。この時、右アーム400および左アーム401は、光ディスク102の記録面に触れることなく、光ディスク102の外周部分のみを保持する。ここで、左アーム401に内蔵されたスイッチSW4(図3参照)によって光ディスク102のディスクイン状態を検知すると、アイドラギア503はギア507と噛み合わないポジションまで回動する(図13参照)。
【0036】
[ディスククランプ機構30]
ディスククランプ機構30は、ディスクホルダ220をディスク挿入方向に対して垂直な方向へ移動させて、光ディスク102をディスク面に垂直な方向(上下方向)へ移動させる機構である。そして、ディスククランプ機構30は、図12および図13等に示すように、右ロッド(ロッド部)300および左ロッド(ロッド部)301と、これらを平行に移動させるためのギア504およびギア505と、同期軸509と、アイドラアーム510と、ギア502と、ウォーム501と、ローディングモータ(移動機構、排出機構)500と、を含むように構成されている。
【0037】
右ロッド300および左ロッド301には、ディスク挿入方向に対して垂直な上下方向に光ディスク102を移行させるためのロッド溝(第3の溝)302a,302b,302c,302dがそれぞれ形成されている。ロッド溝302a,302b,302c,302dには、ディスクホルダ220の側面に形成されているボス221a,221b,221c,221dが嵌合する。
【0038】
また、右ロッド300および左ロッド301には、ディスク挿入方向に対して略平行に移動するための右ロッドラック303aおよび左ロッドラック303bが、下端面にそれぞれ形成されている。さらに、右ロッド300には、アイドラアーム510の回転を規制するストッパ306(図11参照)が形成されている。
【0039】
ギア504およびギア505には、図12に示すように、同期軸509が圧入され、右ロッド300および左ロッド301が互いに略平行な状態で移動する。
アイドラアーム510は、アイドラがセットされ、アイドラスプリングとアイドラギア503とがアイドラアームシャフト511に対して一定の深さまで圧入されている。アイドラアーム510の回転およびアイドラギア503の回転は、アイドラスプリングを設けることでローディングモータ500の回転により、相反する回転方向となる。アイドラアーム510は、ローディングモータ500の回転によって回動するため、右ロッド300に回転防止用のストッパ306を設けることでアイドラギア503を制御する。
【0040】
<ディスク挿入時の動作>
(ポジションの説明)
ここではまず、光ディスク102を挿入していく過程における各ポジション(POS)0〜4について、図5〜図7(b)、図11等を用いて説明すれば以下の通りである。
【0041】
なお、ディスクローディングの動作中の、ポジション0からポジション2までの間をディスク挿入動作とし、ポジション2からポジション4までの間をディスククランプ動作とする。反対に、ディスクイジェクト動作中は、ポジション4からポジション2までの間をディスククランプ解除動作とし、ポジション2からポジション0までの間をディスク排出動作とする。
【0042】
(ポジション0)
ポジション0では、図5および図10に示すように、光ディスク102が挿入されようとしている、あるいは光ディスク102が排出された状態であって、図7(a)に示すように、スイッチSW1がレールプレート200に形成されているディスク排出完了位置リブ205が当接する。
【0043】
(ポジション1)
ポジション1では、光ディスク102を手動等で図5,6中A方向へ挿入していくことで、左アーム401に内蔵されたスイッチSW4に対して光ディスク102が当接する。右アームボス402および左アームボス404は、図6に示すように、光ディスク102の移動に伴って、ディスクホルダ220の右ディスクホルダ溝222,223および左ディスクホルダ溝224,225に沿って、光ディスク102の直径と同等の距離まで押し広げられる。
【0044】
ここで、右アーム400および左アーム401を同期して回動させるため、水平方向においてローディング方向と直交する形成された右レールプレート溝201および左レールプレート溝202が、レールプレート200に形成されている。そして、右ディスクホルダ溝223および左ディスクホルダ溝225に沿って図5中B,C方向に移動する右アームボス403および左アームボス405を、右レールプレート溝201および左レールプレート溝202にも嵌合させる。
【0045】
これにより、ディスク挿入と同期して右アーム400および左アーム401が図6中F,G方向へ回動するとともに、レールプレート200が図中A方向へスライドする。そして、レールプレート200に形成されているディスク排出完了位置リブ205が、スイッチSW1から離間し、右アーム400および左アーム401の右アームボス402および左アームボス404間に架けられたバネ410(図3参照)の張力が最大となる。
【0046】
(ポジション2)
ポジション2では、右アームボス402および左アームボス404間に架けられたバネ410(図3参照)の張力によって、図8に示すように、光ディスク102の中央孔102aの位置がターンテーブル104の軸上にくるまで光ディスク102が引き込まれるように水平方向に移動する。そして、右アーム400および左アーム401の間隔が最大となって、光ディスク102を左右から完全に挟みこむ位置に移動する。
【0047】
これにより、ディスク挿入時には、右アームボス402および左アームボス404間を直径部分が通過するまで手動で光ディスク102を押し込むことで、それ以降はバネ410の張力によって光ディスク102を光ディスクドライブ装置10の内側へと引き込むことができる。
【0048】
逆に、ディスク排出時には、右アームボス402および左アームボス404間を直径部分が通過するまで光ディスク102を押し出してやることで、それ以降はバネ410の張力によって光ディスク102を光ディスクドライブ装置10の外側へと押し出すことができる。
【0049】
この時、図7(b)に示すように、スイッチSW2がレールプレート200に形成されているディスク挿入完了位置リブ206と当接し、レールプレート200のレールプレートラック203とギア508とが噛み合った状態となる。
【0050】
(ポジション3)
ポジション3では、図9に示すように、ローディングモータ500が回転することで、アイドラギア503がギア504と噛み合って、ディスクホルダ220がディスク挿入方向に対して直交する上下方向に移動する。そして、光ディスク102がターンテーブル104上に載置された状態となる。
【0051】
この時、ディスクホルダ220の下方への移動によって、ディスクホルダ220の上下移動に伴ってレールプレート200に形成されたディスク挿入完了位置リブ206とディスク挿入完了検出スイッチSW2とが、図7(b)に示す当接状態から離間状態へと移行する。
【0052】
(ポジション4)
ポジション4では、ディスク挿入方向に対する直交方向(上下方向)における光ディスク102の移動が完了後、右ロッド300および左ロッド301がディスク挿入方向にスライドする。そして、右アーム400および左アーム401に形成されている右アーム溝406と左アーム溝407とが、右ロッドボス(退避機構)304と左ロッドボス(退避機構)305とに嵌合する。
【0053】
これにより、右アーム400および左アーム401がスライドし、右アーム400および左アーム401が光ディスク102から離間して、スイッチSW3と右ロッド300の端面が当接し(スイッチSW3がON状態)、光ディスク102がクランプ状態へと移行する。
【0054】
(ディスク挿入)
実際に光ディスク102を挿入する際には、図5〜図7に示すように、右アーム400および左アーム401の右アームボス402および左アームボス404は、ディスクホルダ220の右ディスクホルダ溝222、左ディスクホルダ溝224にそれぞれ嵌合した状態でディスク挿入方向にスライドする。その後、右アームボス402および左アームボス404は、ディスクホルダ220の右ディスクホルダ溝222および左ディスクホルダ溝224に嵌合した状態で挿入方向に対して直交する方向に沿って、図6に示すように、溝の端部に当接するまでスライドする。その後、右アームボス402および左アームボス404は、光ディスク102の外周に沿って移動しながら互いに離間する方向(図6中のF,G方向)にスライドしていく。この時、右アームボス402および左アームボス404は、その上部に配置されたバネ410(図3参照)によって、内側に向かって一定の反発力を受けている。
【0055】
一方、右アームボス403および左アームボス405は、ディスク挿入方向に対して一定の角度で形成された右ディスクホルダ溝223と左ディスクホルダ溝225とに嵌合した状態で、図5に示す矢印B,C方向から溝の形状に沿ってスライドする。
【0056】
そして、右アーム400および左アーム401は、レールプレート200に形成された右レールプレート溝201と左レールプレート溝202とにおいて同期を取りながら、ディスクの外周をなめるように回動する。右アームボス402および左アームボス404が、光ディスク102の直径に相当する部分を挟み込んだ状態となる部分を通過する時(図6参照)、右アームボス402および左アームボス404上に設けられたバネの荷重が最大となる。その後、右アームボス402および左アームボス404は、図6に示す光ディスク102の直径に相当する部分を通過すると、バネ410の張力によって右ディスクホルダ溝222および左ディスクホルダ溝224に沿って、図8に示す矢印H,I方向(内側)へ移動する。
【0057】
次に、右アームボス403および左アームボス405が、右ディスクホルダ溝223と左ディスクホルダ溝225とに沿ってスライドする。この時、レールプレート200も、右アームボス403および左アームボス405の動きに同期して水平方向において図8中のA方向へ移動する。
【0058】
光ディスク102の中心孔102aがターンテーブル104の軸上にあるポジション2に移動するまでは、右アーム400および左アーム401は、バネ張力によって水平方向においてスライドする。この時、ディスクホルダ220の上部に配置されたスイッチSW1は、図7(a)に示すように、レールプレート200が移動してディスク排出完了位置リブ205がスイッチSW1から離間することでON状態からOFF状態へと移行する。一方、外形フレーム100に配置されたスイッチSW2は、図7(b)に示すように、レールプレート200のディスク挿入完了位置リブ206が当接することにより、OFF状態からON状態へと移行する。
【0059】
<ディスククランプ時の動作>
ディスククランプ動作では、ポジション2まで移動した光ディスク102を、水平方向における移動から上下方向における移動へと移行させるために、ポジション2を検知後、ローディングモータ500に駆動指令を出す。指令を受けたローディングモータ500は駆動され、ウォーム501、ギア502およびアイドラギア503を回転させる。
【0060】
この時、ローディングモータ500の回転により、バネを内蔵したアイドラギア503は、矢印の方向へ振られてギア504と噛み合う。ギア504,505は、同期軸509に圧入されており、右ロッドラック303aおよび左ロッドラック303bと噛み合って、ディスク挿入方向と略平行に同期して移動する。
【0061】
これにより、右ロッド300および左ロッド301のロッド溝302a,302b,302c,302dの形状に沿って、ディスクホルダ220のボス221a,221b,221c,221dがスライドする。この結果、ディスクホルダ220を、ディスク挿入方向に対して垂直な方向(上下方向)に移動させることができる。よって、光ディスク102をターンテーブル104に装着するとともに、ほぼ同時にディスククランパ226において保持される(ポジション3)。
【0062】
このポジション3の状態では、光ディスク102が右アーム400および左アーム401において保持された状態であるため、保持を解除する必要がある。さらに、右ロッド300および左ロッド301がディスク挿入方向へ移動することで、右ロッドボス304および左ロッドボス305が、右アーム溝406および左アーム溝407に対してそれぞれ嵌合する。このため、右アーム400および左アーム401は、光ディスク102から離れる方向にスライドする。
【0063】
この時、左ロッド301の端面が外形フレーム100上に配置されたスイッチSW4を検出すると、ローディングモータ500にSTOPの信号が送信され、一連の動作が終了する(ポジション4)。そして、このポジション4では、光ディスク102に書き込まれた情報の読み込みに移行することができる。
【0064】
<ディスク排出時の動作>
上述したように、光ディスク102の挿入時には、図9等に示すように、略水平方向において外力とバネの張力とが作用し、略鉛直方向においてローディングモータ500の動力が作用する。一方、光ディスク102の排出時には、ローディングモータ500の動力が作用する。ここで、ディスク装着機構において、単純にディスク挿入時と逆の動作を行った場合には、光ディスク102を排出することができない。そこで、ディスク装着機構として、ギア506、ギア507およびギア508,508、同期軸204が追加され、排出機能が設けられている。
【0065】
(ディスク排出機構の軌跡)
イジェクトボタンが押下されると、ローディングモータ500がディスク挿入時とは逆方向に回転する。この時、排出時のローディングモータ500の回転方向では、アイドラアーム510がギア504から外れる方向に回転するため光ディスク102を排出することができない。
【0066】
ここでは、上述した右ロッド300に設けられた回転防止用のストッパ306(図11(a)〜図11(c)参照)が機能する。仮に、ストッパ306が設けられていない場合には、アイドラアーム510のアイドラギア503がギア504と噛み合わない方向に回転する。このため、右ロッド300および左ロッド301が動作しないようにすることができる。
【0067】
本実施形態では、右ロッドにストッパ306を設けることで、アイドラアーム510が反転しないようにアイドラアームシャフト511で規制し、アイドラギア503とギア504とが噛み合っている。これにより、ポジション4からポジション3へ、つまり光ディスク102を略鉛直方向における上向きに移動させることが可能となる。
【0068】
次に、光ディスク102の略水平方向における移動では、アイドラギア503とギア504との噛み合いによって、右ロッド300および左ロッド301がディスク排出方向に移動し、右ロッド300に設けられたストッパ306も移動する。そして、アイドラアーム510がその動きを規制するストッパ306から外れることにより回動して、アイドラギア503とギア504との噛み合いが外れる。
【0069】
次に、アイドラギア503とギア506とが噛み合おうとアイドラアーム510が回動するが、ギア同士の噛み合いが外れているため、右ロッド300が一瞬動かず、右ロッド300のストッパ306とアイドラアームシャフト511とが当接する。よって、アイドラギア503とギア506との噛み合いが邪魔される。この右ロッド300が一瞬スライドしない対応として、右ロッド300をディスク挿入方向とは逆方向にバネ(図示せず)で付勢する。これにより、右ロッド300のストッパ306とアイドラアームシャフト511とを当接させることなく、アイドラアーム510を回動させてアイドラギア503とギア506とを噛み合わせることができる。
【0070】
また、ギア507と同軸上にギア508,508を設けることで、右ロッド300および左ロッド301のロッド溝302a,302b,302c,302dに沿って、ディスクホルダ220の側面に形成されているボス221a,221b,221c,221dが、略垂直方向に押し上げられるように移動する。この時、ディスクホルダ220上に配置されたレールプレート200のレールプレートラック203とギア508,508とが噛み合う。そして、レールプレート200をディスク排出方向に移動させることで、光ディスク102を、図8に示すポジション3から図6に示すポジション2(挿入時と逆方向)へと搬送することができる。
【0071】
この時、ディスクホルダ220上に設けたスイッチSW1とディスク排出完了位置リブ205とが当接することにより、スイッチSW1がOFF状態からON状態へと移行し、ローディングモータ500が停止する。そして、ローディングモータ500を反転させることで、アイドラアーム510とギア506との噛み合いを解除する。これは、解除しないで噛み合ったままだと、光ディスク102が挿入できないためである。
【0072】
その後、図6に示すポジション2を過ぎると、右アームボス402および左アームボス404間を直径部分が通過するため、それ以降は右アームボス402および左アームボス404間に架けられたバネ410の張力によって、中央孔102aが見える位置まで光ディスク102が光ディスクドライブ装置10の外側へと押し出される。
【0073】
以上のように、一端同士が引き合う方向にバネ張力が付与された2個のアーム(右アーム400および左アーム401)を使用することで、図5および図10に示すように、光ディスク102の中央孔102aに指が挿入できる位置まで光ディスク102を排出可能としている。そして、複数の回転ローラ等を含む多数の部品を搭載することなく、ディスク出入用スロットからターンテーブル104まで光ディスク102を移動させるローディング機構20およびディスククランプ機構30を備えた小型軽量で薄型の光ディスクドライブ装置10を構成することができる。
【0074】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0075】
(A)
上記実施形態では、左右アーム400,401を光ディスク102の外周部に沿って回動させるために、複数の誘導溝(右ディスクホルダ溝222,223および左ディスクホルダ溝224,225)等を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、誘導溝を用いることなく、突出部の嵌合等によって左右のアームを回動させるような構成であってもよい。
【0076】
(B)
上記実施形態では、左右アーム400,401における一端同士(アームボス402,404)を互いに引き合う方向に付勢する付勢部材として、1本のバネ410を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、左右アーム400,401の一端に対して別々に付勢力を付与する2本以上のバネを付勢部材として用いてもよいし、他の弾性部材等を付勢部材として用いてもよい。
【0077】
(C)
上記実施形態では、光ディスクに対して記録/再生を行うディスクドライブ装置を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、他の各種ディスクに対して記録/再生を行う各種ディスクドライブ装置に対して、本発明を適用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、光ディスクを記録、再生する光ディスクドライブ装置に限定されることなく、各種ディスクを記録および/または再生する各種ディスク装置に対しても広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置の組み立て斜視図。
【図2】図1の光ディスクドライブ装置の分解斜視図。
【図3】図1の光ディスクドライブ装置のアームおよびSWの配置を示す平面図。
【図4】図1の光ディスクドライブ装置のレールプレートおよびSWの配置を示す斜視図。
【図5】図1の光ディスクドライブ装置のPOS0状態を示す平面図。
【図6】図1の光ディスクドライブ装置のローディング時の状態を示す側面図。
【図7】(a),(b)は、図1の光ディスクドライブ装置のSW検出時の状態を説明するための断面図。
【図8】図1の光ディスクドライブ装置のPOS2状態を示す平面図。
【図9】図1の光ディスクドライブ装置のPOS4状態を示す平面図。
【図10】図1の光ディスクドライブ装置のPOS0時の状態を示す斜面図。
【図11】(a)〜(c)は、図1の光ディスクドライブ装置におけるローディング動作時の側面図と拡大図。
【図12】図1の光ディスクドライブ装置のディスククランプ機構の構成を示す斜視図。
【図13】図1の光ディスクドライブ装置のディスク排出時における駆動伝達機構を示す斜面図。
【符号の説明】
【0080】
10 光ディスクドライブ装置(ディスクドライブ装置)
20 ローディング機構
30 ディスククランプ機構
100 外形フレーム(フレーム部)
101 ディスク挿入口
102 光ディスク
102a 中心孔
105 光ピックアップ
106 ドライブ固定フレーム
200 レールプレート(基板)
201 右レールプレート溝(第1の溝)
202 左レールプレート溝(第1の溝)
203 レールプレートラック
204 同期軸
205 ディスク排出完了位置リブ
206 ディスク挿入完了位置リブ
220 ディスクホルダ
221a〜221d ボス(リブ)
222,223 右ディスクホルダ溝(第2の溝)
224,225 左ディスクホルダ溝(第2の溝)
226 ディスククランパ
227,228 リブ
300 右ロッド(ロッド部)
301 左ロッド(ロッド部)
302a〜302d ロッド溝(第3の溝)
303a 右ロッドラック
303b 左ロッドラック
304 右ロッドボス(退避機構)
305 左ロッドボス(退避機構)
306 ストッパ
400 右アーム(アーム部材)
401 左アーム(アーム部材)
402,403 右アームボス(ボス部)
404,405 左アームボス(ボス部)
406 右アーム溝(退避機構)
407 左アーム溝(退避機構)
408,409 保持部
410 バネ(付勢部材)
500 ローディングモータ(移動機構、排出機構)
501 ウォーム
502 ギア
503 アイドラギア
504〜508 ギア
509 同期軸
510 アイドラアーム
511 アイドラアームシャフト
SW1〜4 スイッチ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスク挿入口を有するフレーム部と、
前記ディスク挿入口から挿入されたディスクの位置に応じて、前記ディスクの外周部分に沿って回動しながら前記ディスクの外周部分を保持する左右一対のアーム部材と、
前記一対のアーム部材における前記ディスク挿入口側の一端同士を互いに引き合う付勢力を付与する付勢部材と、
を備えているディスクドライブ装置。
【請求項2】
前記ディスク挿入口から奥に向かって形成された第1の溝を有する基板と、
前記ディスクの挿抜に合わせて前記ディスクの挿入方向において移動するとともに、前記挿入方向に対して略垂直方向に形成された第2の溝を有するディスクホルダと、
をさらに備えており、
前記アーム部材は、前記第1・第2の溝に対して嵌合した状態で前記第1・第2の溝内において移動する複数のボス部を有している、
請求項1に記載のディスクドライブ装置。
【請求項3】
前記ディスクの面に対して垂直な方向における段差を含む第3の溝を有する左右一対のロッド部と、
前記一対のロッド部を、前記ディスクの挿入方向において前後に移動させる移動機構と、
をさらに備えており、
前記ディスクホルダは、前記ディスクの面方向における前記挿入方向に交差する方向に突出し、前記第3の溝に嵌合した状態で移動するリブを有している、
請求項1または2に記載のディスクドライブ装置。
【請求項4】
前記ディスクがクランプ状態へ移行すると、前記ディスクの径方向における外側へ前記アーム部材を退避させる退避機構を、さらに備えている、
請求項1から3のいずれか1項に記載のディスクドライブ装置。
【請求項5】
前記ディスクのクランプ位置から前記付勢部材によって付勢された前記一対のアーム部材における前記ディスク挿入口側の一端同士の間を前記ディスクの直径部分が通過する位置まで、前記ディスクを移動させるように前記アーム部材を駆動する排出機構を、さらに備えている、
請求項1から4のいずれか1項に記載のディスクドライブ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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