説明

ディスクドライブ装置

【課題】 ディスクドライブ装置の強度を維持しつつ薄型化を実現する。
【解決手段】 ディスク2が挿脱される装置本体3と、装置本体3内に挿入されたディスク2が装着されるディスク装着部23と、ディスク装着部23に装着されたディスク2を回転駆動するディスク回転駆動機構27と、ディスク2に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ28と、光ピックアップ28をディスク2の半径方向に搬送するピックアップ送り機構29とを有するディスク記録再生ユニット21と、装置本体3内への挿入及び装置本体3からの排出を行うディスク搬送機構40と、ディスク搬送機構40を駆動する搬送駆動機構60とを備え、搬送駆動機構60は、装置本体3を摺動する摺動部材を含み、装置本体3は、少なくとも搬送駆動機構60の摺動部材の摺動領域に対応する箇所に陽極酸化皮膜が生成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクに対して情報信号の記録及び/又は再生を行うディスクドライブ装置に関し、特に光ディスクを直接装置本体内に挿入する、いわゆるスロットインタイプのディスクドライブ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクとしては、従来よりCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blue-ray Disk)といった光ディスク、MO(Magneto optical)やMD(Mini Disk)等の光磁気ディスクが広く知られており、これらディスクやディスクカートリッジ等に対応した各種のディスクドライブ装置が登場している。
【0003】
ディスクドライブ装置には、筐体に設けられた蓋や扉を開放し、そこから臨むターンテーブルにディスクを直接装着するタイプ、筐体から水平方向に出し入れされるディスクトレイにディスクを載置することで、ディスクトレイが引き込まれた際にディスクが内部のターンテーブルに自動的に装着されるタイプ、或いはこのディスクトレイに設けられたターンテーブルにディスクを直接装着するタイプ等がある。しかしながら、何れのタイプも操作者にとって、蓋や扉を開閉したり、ディスクトレイを出し入れしたり、ターンテーブルにディスクを装着したりといった操作を必要とする。
【0004】
これに対して、筐体の前面に設けられたディスク挿脱口からディスクを挿入するだけでディスクが自動的にターンテーブルに装着される、いわゆるスロットイン型のディスクドライブ装置がある。このスロットイン型のディスクドライブ装置が搭載される、例えばノート型パーソナルコンピュータ等のモバイル機器では、更なる小型軽量薄型化が求められており、それに伴うディスクドライブ装置の小型軽量薄型化の要求が高まっている。このような背景から、スロットイン型のディスクドライブ装置では、フロントパネルのディスク挿脱口から挿入されたディスクの外周部に当接される当接部が先端部に設けられ、基端部が回動可能に支持された複数の回動アームを配置し、これら回動アームを当該ディスクと平行な面内で回動させながら、ディスクをディスク挿脱口から筐体の内部へと引き込むローディング動作と、ディスクをディスク挿脱口から筐体の外部へと排出するイジェクト動作とを行うディスクドライブ装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。このように薄型化が図られたディスクドライブ装置のなかでも、ノート型パーソナルコンピュータ等に搭載される超薄型のディスクドライブ装置は、厚さ12.7mmのものや、更に薄型化されたハードディスクドライブ(HDD)ユニットと同等の厚みである9.5mmまで薄型化されたディスクドライブ装置も提案されている。
【0005】
ところで、このディスクドライブ装置においては、ローディング動作及びイジェクト動作を行う駆動機構を有し、この駆動機構を構成する部材には、例えば樹脂からなり筐体内面上を摺動するスライダ部材を含む。このスライダ部材は、筐体内面上を摺動することから、摺動抵抗が発生し、そのため、この駆動機構の駆動モータについても高出力のものを選択する必要が生じていた。
【0006】
また、ディスクドライブ装置においては、上述のように小型軽量薄型化の要請がある一方で、他方では強度を維持するという要請もある。すなわち、ディスクドライブ装置本体の薄型化を追求することで、装置本体の強度が不足することにつながり、一定の限界があった。
【0007】
【特許文献1】特開2005−100595号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、強度を維持し、従来と比して駆動機構の作動効率を向上し、さらなる薄型軽量化に寄与するディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するために、本発明に係るディスクドライブ装置は、ディスクが挿脱される装置本体と、上記装置本体内に挿入されたディスクが装着されるディスク装着部と、該ディスク装着部に装着された該ディスクを回転駆動するディスク回転駆動機構と、該ディスクに対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップと、該光ピックアップを該ディスクの半径方向に搬送するピックアップ送り機構とを有するディスク記録再生ユニットと、上記ディスクの、上記装置本体内への挿入及び該装置本体からの排出を行うディスク搬送機構と、上記装置本体内に設けられ、上記ディスク搬送機構を駆動する搬送駆動機構とを備える。そして、上記搬送駆動機構は、上記装置本体を摺動する摺動部材を含み、該装置本体は、少なくとも該搬送駆動機構の該摺動部材の摺動領域に対応する箇所に陽極酸化皮膜が生成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、装置本体に陽極酸化皮膜が生成されており、従来と同一の厚みであっても、強度を維持することができ、この装置本体を摺動する摺動部材の摺動抵抗を低減することができ、駆動機構の作動効率を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明が適用されたディスクドライブ装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。このディスクドライブ装置1は、例えば図1に示すように、ノート型パーソナルコンピュータ1000の装置本体1001に搭載された超薄型のスロットイン型のディスクドライブ装置1である。このディスクドライブ装置1は、図2に示すように、例えばハードディスクドライブ(HDD)ユニットと同等の厚みである9.5mm程度にまで装置全体が薄型化された構造を有しており、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blue-ray Disc)といった光ディスク2に対して情報信号の記録・再生を行うことが可能となっている。
【0012】
ディスクドライブ装置1は、光ディスク2が挿脱される装置本体である筐体3と、光ディスク2に対して、記録、再生を行うディスク記録再生ユニットであるベースユニット21と、筐体3内のベースユニット21に対して光ディスク2を搬送及び筐体3外への排出を行うディスク搬送機構40と、ディスク搬送機構を駆動する搬送駆動機構60とを備える。
【0013】
具体的に、ディスクドライブ装置1は、図2〜図6に示すように、装置本体の外筐となる筐体3を備え、この筐体3は、下部筐体である略扁平箱状のボトムケース4と、このボトムケース4の上部開口部を覆う天板であるトップカバー5とから構成されている。また、ディスクドライブ装置1の筐体3内には、後述するベースユニット21を上方に臨ませるとともに、ディスク搬送の駆動力を提供する搬送駆動機構60の搬送駆動モータ61や搬送駆動モータ61の駆動力が伝達され、光ディスク2を筐体3内に挿入及び筐体3外へ排出するディスク搬送機構40を覆うメインシャーシ6が取り付けられている。
【0014】
トップカバー5は、図2及び図5に示すように、薄い板金からなり、ボトムケース4の上部開口部を閉塞する天板部5aと、この天板部5aの周囲がボトムケース4の両側面に沿って僅かに折り曲げられた一対の側板部5bとを有している。トップカバー5は、薄いアルミニウム板からなり、このアルミニウム板に酸化皮膜を生成する陽極酸化、すなわちアルマイト処理が施されている。トップカバー5は、例えば、アルマイト処理が施された後の板厚が0.4mm程度である。天板部5aの略中央部には、略円形状の開口部7が形成されている。この開口部7は、後述するチャッキング動作時に光ディスク2の中心孔2aに係合されるターンテーブル23aの係合突部23bを外部に臨ませるためのものである。また、天板部5aの開口部7の周囲は、ターンテーブル23a上に保持された光ディスク2の中心孔2aの周囲と当接されるように、筐体3の内側に向かって僅かに突出した当接突部8を形成している。
【0015】
天板部5aに設けられた当接突部8は、後述するディスク挿脱口19側において、挿入される光ディスク2が、この当接突部8と衝突することにより挿入の妨げにならないように光ディスク2を高さ方向に規制しながら案内するガイド突部8aが形成されている。このガイド突部8aは、当接突部8下を通る光ディスク2の挿入方向側であって、天板部5aから当接突部8と同一の高さとなるように隆起されたテーパ形状を有している。当接突部8は、挿入される光ディスク2が当接突部8と衝突することを防止し、スムーズに当接突部8下を通るようにガイドすることができる。また、トップカバー5は、このような形状のガイド突部8aを設けることで、天板部5aの開口部7近傍の剛性を高めることができる。なお、天板部5aに設けられた当接突部8やガイド突部8aは、光ディスク2の挿入及びチャッキング動作をスムーズに行うことができることを主目的に設けられたものであり、図3に示すような形状に限定されるものではない。
【0016】
このようなトップカバー5は、素地となるアルミニウム板全体に陽極酸化皮膜が生成されており、耐久性、耐摩耗性が向上し、光ディスク2の衝突による損傷を抑制し、衝突により発生するトップカバーの切削微粉の装置内での飛散を抑制することができる。また、トップカバー5は、同じ強度を維持し、材料の厚みを減らすことができるので、ディスクドライブ装置1全体の薄型化に寄与する。すなわち、従来、トップカバーとして0.5mmの板厚のアルミニウム板を使用していたのに対し、本発明が適用されたトップカバー5においては、アルマイト処理を施して板厚を0.4mmとしても、従来と同様の強度が得られる。さらに、トップカバー5は、摺動性が向上するので、光ディスク2が例えトップカバー5と摺動することになっても、挿入、排出がよりスムーズに行え、このことによりディスクドライブ装置1の高さ方向の余剰スペースのマージンを減らすことができ、薄型化に寄与する。
【0017】
天板部5aの前面側には、後述するディスク挿脱口19から挿入される光ディスク2を高さ方向に規制しながら案内する一対のガイド突部11a,11bが筐体3の内部に向かって膨出形成されている。これら一対のガイド突部11a,11bは、開口部7を通る光ディスク2の挿入方向に沿った中心線を挟んで略対称となる位置に、光ディスク2の挿入方向に円弧を描くように隆起され、且つ、光ディスク2の挿入方向と略直交する方向に亘って、外側から内側に向かって連続的に円弧が縮径するように隆起された略部分円錐形状を有している。すなわち、これら一対のガイド突部11a,11bは、円錐を軸線方向に沿って分割し、互いの頂上部を内側に向けたような形状を有しており、外側から内側に向うに従って連続的に低く且つ細くなっている。
【0018】
一対のガイド突部11a,11bは、このような形状を有することで、ディスク挿脱口19から挿入された光ディスク2の幅方向のずれを修正しながら、筐体3の内部へとスムーズに案内することができる。また、トップカバー5は、このような形状のガイド突部11a,11bを設けることで、天板部5aの剛性を高めることができる。
【0019】
なお、トップカバー5は、上述のように、側板部5bを含め材料全体に陽極酸化皮膜を生成することに限らず、光ディスク2が摺動する可能性のある摺動領域、すなわちガイド突部8a及びガイド突部11a,11b近傍ないし天板部5aの内面側のみに陽極酸化皮膜を生成するようにしてもよい。また、アルミニウム素地に陽極酸化皮膜を生成する条件については、電解液として硫酸、シュウ酸等を用いて行うなどの周知の条件により行われる。また、トップカバー5の素地としては、アルミニウムに限らず、陽極酸化皮膜を生成することができるものであれば、いかなる周知の材料、例えば、マグネシウム、チタン等を用いることができるが、コスト、強度の面から、アルミニウムないしアルミニウム合金を用いることが好ましい。
【0020】
ボトムケース4は、図6に示すように、略扁平箱状に形成された板金からなり、その底面部は、略矩形状であり、一方の側面部には、この底面部よりも底上げされて外側へと張り出したデッキ部4aが設けられている。ボトムケース4は、トップカバー5と同様に、薄いアルミニウム板からなり、このアルミニウム板に酸化皮膜を生成する陽極酸化、すなわちアルマイト処理が施されている。ボトムケース4は、例えば、アルマイト処理が施された後の板厚が0.4mm程度である。デッキ部4aには、ディスク搬送機構40を構成し、光ディスク2を筐体3内に引き込むローディングアーム41、及び8cmの小径の光ディスクの誤挿入を防止すると共に大径の光ディスク2のセンタリングを図るデッキアーム42並びにこのデッキアーム42の付勢力を制御する規制アーム43が回動自在に支持されている。
【0021】
ボトムケース4の底面部には、駆動制御回路を構成するICチップ等の電子部品や、各部の電気的な接続を図るためのコネクタ、各部の動作を検出するための検出スイッチ等が配置された回路基板44がネジ止め等により取り付けられている。ボトムケース4の底面部には、この回路基板44を、例えば3箇所においてネジ止めするためのネジ孔44aが形成された基板受け座面4dが膨出形成されている。そしてボトムケース4の外周壁の一部には、回路基板44に実装されたコネクタを外部に臨ませるコネクタ開口部4bが設けられている。
【0022】
また、ボトムケース4には、上記トップカバー5がネジ止めにより取り付けられている。具体的に、トップカバー5の天板部5aの外周縁部には、図5に示すように、ネジ12を貫通させる複数の貫通孔13が、ディスクドライブ装置1の内面側に膨出形成された受け座面13aに形成されている。また、両側の側板部5bには、内側に略直角に折り曲げられた複数のガイド片14が設けられている。一方、ボトムケース4の外周縁部には、図6に示すように、内側に略直角に折り曲げられた複数の固定片15が設けられており、これら固定片15には、トップカバー5の貫通孔13に対応したネジ孔16が形成されている。また、ボトムケース4の両側面部には、トップカバー5の複数のガイド片14の抜け止めとなる詳細を省略するガイドスリットが複数形成されている。
【0023】
そして、ボトムケース4にトップカバー5を取り付ける際は、ボトムケース4の複数のガイドスリットにトップカバー5の複数のガイド片14を係合させた状態で、トップカバー5を前面側から背面側へとスライドさせる。これにより、トップカバー5の天板部5aがボトムケース4の上部開口部を閉塞した状態となる。そして、この状態でトップカバー5の複数の貫通孔13を通してボトムケース4のネジ孔16にネジ12を螺合する。また、ボトムケース4には、ディスク挿脱口19側の外周縁部近傍に、ベースユニット21の昇降動作における回動軸となる軸孔9が形成されている。さらに、ボトムケース4には、配設される各部材を筐体3外から視認可能又は調整可能にするために複数の開口部が形成されている。例えば、ボトムケース4のディスク挿脱口19側においては、ベースユニット21内における光ピックアップ28の傾き(スキュー)調整を行うことができる開口部4eが形成されている。また、ボトムケース4のディスク挿脱口19側においては、搬送駆動モータ61が固定される位置に開口部4fが形成されている。これは、より大きいすなわち出力の高い駆動モータを配設するために形成された開口部であり、ボトムケース4の板厚分大きいサイズの駆動モータを使用することができる。
【0024】
このようなボトムケース4上では、ディスク搬送機構40による光ディスク2の搬送動作を行うための搬送駆動モータ61からの駆動力を、各アームに伝達するスライダ62が摺動される。ボトムケース4は、素地となるアルミニウム板全体に陽極酸化皮膜が生成されており、耐久性、耐摩耗性が向上されており、搬送駆動機構60のスライダ62の摺動による摺動抵抗を抑制し、摺動により発生するボトムケース4の切削微粉の装置内での飛散を抑制することができる。また、ボトムケース4は、同じ強度を維持し、材料の厚みを減らすことができるので、ディスクドライブ装置1全体の薄型化に寄与する。すなわち、従来、ボトムケースとして0.5mmの板厚のアルミニウム板を使用していたのに対し、本発明が適用されたボトムケース4においては、アルマイト処理を施して板厚を0.4mmとしても、従来と同様の強度が得られる。さらに、ボトムケース4は、摺動性が向上したことにより、搬送駆動モータ61の出力を抑えることができ、そのため、より小規模の駆動モータを用いることができ、ディスクドライブ装置1全体を薄型化できる。
【0025】
さらに、ボトムケース4では、固定片15、基板受け座面4dのそれぞれトップカバー5、回路基板44と対向する側の面において、陽極酸化皮膜が剥離されている。このため、ディスクドライブ装置1では、陽極酸化皮膜が剥離された部分を介して導電性が確保され、アース機能により電子部品への悪影響を防止することができる。なお、トップカバー5では、ボトムケース4と同様に、トップカバー5と連結される受け座面13aにおいても陽極酸化皮膜が剥離されるようにし、アース機能を確保するようにしてもよい。また、これらの陽極酸化皮膜の剥離については、例えばレーザ等の周知の剥離手段により行うようにする。以上のようにして、図2に示す筐体3が構成されている。
【0026】
筐体3の前面には、図2に示すように、略矩形平板状のフロントパネル18が取り付けられている。このフロントパネル18には、光ディスク2が水平方向に出し入れされる矩形状のディスク挿脱口19が設けられている。すなわち、光ディスク2は、このディスク挿脱口19から筐体3の内部へと挿入したり、或いはこのディスク挿脱口19から筐体3の外部へと排出したりすることが可能となっている。ディスク挿脱口19には、長手方向と直交する方向の両辺部に図示しないパネルカーテンが形成されている。パネルカーテンは、長尺状に切断された不織布等からなりフロントパネル18の背面側に接着剤等によって貼着されることにより、筐体3内に塵埃等が侵入することを防止すると共に、光ディスク2が挿脱される際にディスク表面に摺接し、これにより光ディスク2に付着した塵埃等を除去することができる。
【0027】
また、フロントパネル18の前面には、光ディスク2に対するアクセス状態を点灯表示する表示部20や、光ディスク2を排出する際に押圧されるイジェクトボタン17が設けられている。
【0028】
なお、ディスクドライブ装置1は、上述のように、フロントパネル18を備える構成に限らず、フロントパネル18を備えず、直接ノート型パーソナルコンピュータ1000の装置本体1001に搭載し、この装置本体1001側にフロントパネル18と同様の構成、すなわち、ディスク挿脱口19、表示部20、イジェクトボタン17、パネルカーテン等を設けるようにしてもよい。
【0029】
なお、ボトムケース4の上記デッキ部4aが設けられた一側面近傍には、後述する搬送駆動モータ61のスライダ62を該一側面に沿ってスライドさせる一対のガイド突起を立設させるためのガイド突起用孔4c、4cが形成されている。
【0030】
また、ボトムケース4の底面部には、図3及び図4に示すように、メインシャーシ6がネジ止めにより取り付けられている。このメインシャーシ6は、回路基板44の上方において、ボトムケース4の内部を上記デッキ部4aと略同等の高さで上下に仕切るように配置されている。これにより、筐体3は、メインシャーシ6よりトップカバー5側がローディングアーム41、イジェクトアーム46及びデッキアーム42を回動自在に臨ませたディスク搬送領域とされ、メインシャーシ6よりボトムケース4側が搬送駆動モータ61及びスライダ62等の配設領域とされている。
【0031】
メインシャーシ6は、図4に示すように、略扁平平板状の板金からなり、ボトムケース4の背面部側からデッキ部4aが形成された一側面部にかけてボトムケース4を覆う上面6aと、この上面6aの周囲がボトムケース4の両側面に沿って折り曲げられた一対の側板部6bとを有する。また、メインシャーシ6は、上面6aに、ベースユニット21とディスク搬送機構40を構成し、光ディスク2の排出を行うイジェクトアーム46とをそれぞれ光ディスク2の搬送領域上に臨ませるベース用開口部6c及びイジェクトアーム用開口部6dが形成され、デッキ部4aが設けられる側の側板部6bに、搬送駆動モータ61によってスライドされるスライダ62と連結され、デッキアーム42及び規制アーム43の動作を制御するローディングカムプレート47が挿通される側板開口部6eが形成されている。このメインシャーシ6の上面6aには、ボトムケース4側において、光ディスク2を筐体3の内外に亘って搬送するディスク搬送機構40のイジェクトアーム46、搬送駆動モータ61の駆動力を伝達しイジェクトアーム46を操作する操作アーム48、各アームの移動をガイドするガイドカム49が係止されている。
【0032】
なおメインシャーシ6は、両側の側板部6bに、ボトムケース4と同様に、複数のガイド片が設けられ、ボトムケース4と固定するための貫通孔が設けられ、ボトムケース4側においても、これらの貫通孔に対応してネジ孔が形成され、ネジを螺合させることによりメインシャーシ6が固定される。
【0033】
このディスクドライブ装置1は、ボトムケース4の底面部にディスク記録再生ユニットであるベースユニット21を備えている。ベースユニット21は、図7に示すように、略矩形状のフレーム体からなるベースシャーシ24を有し、このベースシャーシ24の連結片25a、25bに設けられるダンパ26a、26bを介してメインシャーシ6及びボトムケース4に固定されている。そして、ベースユニット21は、ベースシャーシ24がダンパ26a、26bを介してメインシャーシ6及びボトムケース4に配設されることにより、長手方向の一端側を筐体3の略中央に位置される。ベースユニット21は、当該長手方向の一端側に、ディスク挿脱口19から筐体3の内部に挿入された光ディスク2が装着されるディスク装着部23と、このディスク装着部23に装着された光ディスク2を回転駆動するディスク回転駆動機構27とが設けられている。またベースユニット21は、ディスク回転駆動機構27により回転駆動される光ディスク2に対して信号の書き込み又は読み出しを行う光ピックアップ28と、この光ピックアップ28を長手方向に亘って搬送することにより光ディスク2の半径方向に送り動作させるピックアップ送り機構29とを有し、これらがベースシャーシ24に一体に設けられている。そしてベースユニット21は、ベースシャーシ24がベース昇降機構50によって光ディスク2に対して昇降操作される。
【0034】
このベースユニット21は、ボトムケース4の底面部においてディスク装着部23が略中央に位置するように、メインシャーシ6のベース用開口部6cよりディスク搬送領域上に臨まされている。そしてベースユニット21は、ベース昇降機構50によって昇降可能とされており、初期状態において、ディスク挿脱口19から筐体3の内部に挿入される光ディスク2よりも下方に位置され、光ディスク2のローディング操作に伴って上昇され、光ディスク2を回転可能に係合する。ベースユニット21は、記録再生動作後は、ベース昇降機構50によって下降され、光ディスク2との係合が解除されるとともに、光ディスク2の搬送領域から退避される。
【0035】
ベースシャーシ24は、板金を所定の形状に打ち抜き、その周囲を僅かに下方に折り曲げて形成されている。ベースシャーシ24の主面には、後述するディスク装着部23のターンテーブル23aを上方へと臨ませる略半円状のテーブル用開口部24aと、光ピックアップ28の対物レンズ28aを上方へと臨ませる略矩形状のピックアップ用開口部24bとが連続形成されている。なお、図3に示すように、ベースシャーシ24の上面部には、これら開口部24a,24bに対応した開口部が形成された化粧板30が取り付けられる。
【0036】
またベースシャーシ24は、ディスク装着部23と反対側の端部に、光ディスク2とベースシャーシ24との接触を防ぐとともに、光ディスク2をイジェクトアーム46の支持部へ導くガイド板30aが形成されている。ガイド板30aには、図示しない繊維シートが貼着されており、光ディスク2が摺接された場合にも、光ディスク2の信号記録面に傷が付くことを防止することができる。
【0037】
またベースシャーシ24は、ダンパ26a,26bを介してメインシャーシ6及びボトムケース4と連結される連結片25a,25bが長手方向の両側面に突設されている。各連結片25a,25bには、ダンパ26a、26bが係合され、このダンパ26a、26bにピンが挿通される挿通孔31a、31bが穿設されている。
【0038】
また、ベースシャーシ24は、スライダ62と対向する側面のディスク装着部23側に位置して、スライダ62に設けられるカムスリットに係合されて支持される第1の支軸32と、ディスク搬送機構40のスライダ62とアームを介して連結されスライダ62と同様にボトムケース4上を摺動するサブスライダ63と対向する側面のディスク装着部23側に位置して、サブスライダ63のカムスリットに係合されて支持される第2の支軸33と、スライダ62と対向する側面とは反対側の側面の前面側に位置して、ボトムケース4に設けられた軸孔9に回動可能に支持された第3の支軸34とを有している。
【0039】
したがって、このベースシャーシ24は、スライダ62及びサブスライダ63のスライドに連動して、第1の支軸32がスライダ62のカムスリット内をスライドすると共に、第2の支軸33がサブスライダ63のカムスリット内をスライドすることによって、ディスク装着部23側が第3の支軸34を支点に回動され、ベースユニット21の昇降が可能となっている。
【0040】
ディスク装着部23は、ディスク回転駆動機構27により回転駆動されるターンテーブル23aを有し、このターンテーブル23aの中心部には、光ディスク2を装着するためのチャッキング機構35が設けられている。このチャッキング機構35は、光ディスク2の中心孔2aに係合される係合突部23bと、この係合突部23bに係合された光ディスク2の中心孔2aの周囲を係止する複数の係止爪35aとを有し、光ディスク2をターンテーブル23a上に保持する。
【0041】
ディスク回転駆動機構27は、光ディスク2をターンテーブル23aと一体に回転駆動する扁平状のスピンドルモータ27aを有し、このスピンドルモータ27aは、上面部に設けられたターンテーブル23aがベースシャーシ24のテーブル用開口部24aから僅かに突出するように、支持板27bを介してベースシャーシ24の下面にネジ止めにより取り付けられている。
【0042】
光ピックアップ28は、光源となる半導体レーザから出射された光ビームを対物レンズ28aにより集光させて光ディスク2の信号記録面に照射し、この光ディスク2の信号記録面で反射された戻りの光ビームを受光素子等からなる光検出器により検出する光学ブロックを有し、光ディスク2に対する信号の書き込み又は読み出しを行うようになされている。
【0043】
また、この光ピックアップ28は、対物レンズ28aを光軸方向(フォーカシング方向という。)と、光ディスクの記録トラックと直交する方向(トラッキング方向という。)とに変位駆動する2軸アクチュエータ等の対物レンズ駆動機構を有し、上述した光検出器により検出された光ディスク2からの検出信号に基づいて、この2軸アクチュエータにより対物レンズ28aをフォーカシング方向及びトラッキング方向に変位させながら、光ディスク2の信号記録面上に対物レンズ28aの焦点を合わせるフォーカスサーボや、対物レンズ28aにより集光される光ビームのスポットを記録トラックに追従させるトラッキングサーボ等の駆動制御を行うようになされている。なお、対物レンズ駆動機構としては、このようなフォーカシング制御及びトラッキング制御に加えて、対物レンズ28aにより集光された光ビームを光ディスク2の信号記録面に垂直に照射させるように、光ディスク2の信号記録面に対する対物レンズ28aの傾き(スキュー)を調整可能とする3軸アクチュエータを用いてもよい。
【0044】
ピックアップ送り機構29は、光ピックアップ28が搭載されたピックアップベース36と、このピックアップベース36を光ディスク2の半径方向にスライド可能に支持する一対のガイド軸37a,37bと、これら一対のガイド軸37a,37bに支持されたピックアップベース36を、光ディスク2の半径方向に変位駆動する駆動モータ及びリードスクリューからなる変位駆動機構38とを有している。
【0045】
ピックアップベース36には、一対のガイド軸37a,37bにガイドされるガイド片34a、34bが形成され、変位駆動機構38により光ピックアップ28をガイド軸37a、37bに沿って変位駆動する。
【0046】
またディスクドライブ装置1は、ディスク挿脱口19から光ディスク2が挿入され、筐体3の内部への引き込みが開始され、ディスク装着部23のターンテーブル23aに位置合わせされ光ディスク2が装着され、記録再生動作の終了後、光ディスク2がディスク挿脱口19より排出される一連の搬送動作を行うディスク搬送機構40を備えている。
【0047】
このディスク搬送機構40は、メインシャーシ6の上面6aと天板部5aのディスク装着部23と対向する主面との間で移動操作されるサポート部材として、当該光ディスク2の主面と平行な面内で揺動可能とされたローディングアーム41及びイジェクトアーム46と、デッキアーム42とを有している。
【0048】
ディスク搬送機構40のイジェクトアーム46は、デッキ部4aと反対側の側板部近傍のメインシャーシ6に回動支点を有し、挿入、排出される光ディスク2の搬送領域内を当該光ディスク2の主面と平行な面内で揺動可能とされている。ローディングアーム41は、デッキ部4aのディスク挿脱口19側で光ディスク2の搬送領域内をイジェクトアーム46と同一平面内を揺動可能とされており、挿入される光ディスク2の挿入方向後端側の端部を支持し、光ディスク2の引き込みを行う。また、デッキアーム42は、デッキ部4a上に回動支点を有し、排出方向に付勢され、8cmの小径の光ディスクの誤挿入を防止すると共に大径の光ディスク2のセンタリングを図る。それぞれのアームは、搬送駆動機構60と連結され、搬送駆動モータ61からの駆動力が伝達され、光ディスク2の挿入、排出及びディスク装着部23への装着の際の光ディスク2のセンタリングを行う。また、ディスク搬送機構40のそれぞれのアームは、複数の操作アーム48等の連結部材により、ガイドカム49と接続され、このガイドカム49のガイドに従って、動作される。なお、ディスク搬送機構40のデッキアーム42及びローディングアーム41は、ローディングカムプレート47と接続され、ローディングカムプレート47に形成されるカム溝に従って動作する。
【0049】
また、ディスクドライブ装置1は、ディスク搬送機構40により筐体3内に搬送される光ディスク2をベースユニット21のディスク装着部23に装着させるために、ベースユニット21を昇降させるベース昇降機構50を備えている。
【0050】
このベース昇降機構50は、スライダ62及びサブスライダ63からなり、図8に示すように、これらのスライダがボトムケース4上をスライドすることにより、各スライダに形成されたカムスリット内を摺動するベースシャーシ24の第1の支軸32及び第2の支軸33に追従して、ベースユニット21が昇降動作する。
【0051】
さらに、ディスクドライブ装置1は、ディスク搬送機構40、ベース昇降機構50に対して、駆動力を伝達する搬送駆動機構60を備える。この搬送駆動機構60は、駆動力を発生する搬送駆動モータ61と、搬送駆動モータ61と連結されるスライダ62と、リンクアーム等の連結部材によりスライダ62と連結されるサブスライダ63と、各スライダとディスク搬送機構とを連結する連結部材とを有している。
【0052】
搬送駆動機構60は、例えば、搬送駆動モータ61からの回転駆動力を直線歯車が形成されたスライダ62により直線駆動に変換され、このスライダ62の直線駆動力を、連結部材を介してディスク搬送機構40のイジェクトアーム46や、ローディングカムプレート47を介してローディングアーム41及びデッキアーム42に伝達をする。搬送駆動機構60は、ディスク搬送機構40に駆動力を伝達し、駆動力が伝達されたディスク搬送機構40は、光ディスク2の挿入、位置決め、排出動作を行う。また、搬送駆動機構60は、ベース昇降機構50に駆動力を伝達し、ベースユニット21の昇降動作を行う。なお、搬送駆動機構60は、スライダ62、サブスライダ63、ローディングカムプレート47の各部材がボトムケース4上をスライドする。このとき、各部材がスライドするボトムケース4の対応位置においては、陽極酸化皮膜が生成されており、摺動抵抗が低減されており、スムーズなスライドを実現することができ、このことから、各部材を摺動させるための搬送駆動モータ61の出力を抑えることができる。
【0053】
以上のような構成を備えるディスクドライブ装置1は、筐体3のボトムケース4が少なくともスライダ62等の摺動領域、すなわち摺動部材が摺動する位置において陽極酸化皮膜が生成されており、摺動抵抗を低減することができる。また、ボトムケース4自体も、陽極酸化皮膜の生成により、より強度が増すことから、板厚を薄くすることができ、強度を維持しつつディスクドライブ装置1の薄型化を実現することができる。また、板厚が薄くなることから、軽量化も実現することができる。さらに、ディスクドライブ装置1では、ボトムケース4とトップカバー5や回路基板44との接点において、陽極酸化皮膜が剥離された状態で接続されており、このことから、充分なアース機能も期待できる。さらに、ディスクドライブ装置1では、例えば、ボトムケース4の全体に陽極酸化皮膜が生成された場合には、陽極酸化皮膜の生成過程と同時に着色を行うことができることから、デザイン的にも優れたものを容易に形成することができる。
【0054】
なお、ディスクドライブ装置1は、筐体3のみに陽極酸化皮膜を生成することについて述べたが、これに限らず、ディスク搬送機構40、ベース昇降機構50、搬送駆動機構60を構成する部材のうち、摺動される部材、例えば、イジェクトアーム46に対するメインシャーシ6についても、その摺動される位置(摺動領域)において、陽極酸化皮膜を生成するようにしてもよい。このように、メインシャーシ6についても陽極酸化皮膜を生成すると、アーム等の摺動部材の摺動抵抗を低減することができるとともに、シャーシとしての剛性も向上させることができる。すなわち、同じ強度であっても、板厚を薄くすることができ、軽量化もでき、摺動抵抗が低いことによる駆動源である搬送駆動モータ61の出力を抑えることができることから、より小型の駆動源を使用することができ、ディスクドライブ装置1全体の薄型化を実現することができる。
【0055】
また、ディスクドライブ装置1では、ディスク搬送機構40がイジェクトアーム46、ローディングアーム41、デッキアーム42からなり、これらのアームに対して搬送駆動機構60からの駆動力が伝達されて、光ディスク2を挿入、排出等の動作を行っていたが、これに限らず、光ディスク2を筐体3内に挿入、筐体3外へ排出を行うことができる、いわゆるスロットイン型のディスクドライブ装置に適用される周知のいかなるディスク搬送機構であってもよい。また、搬送駆動機構60についても、上述のように、スライダ62、サブスライダ63等により、搬送駆動モータ61からの駆動力を伝達することに限らず、筐体3内で筐体3を構成する部材、すなわち、トップカバー5、ボトムケース4等の部材に対して摺動する摺動部材を有する機構であればよく、このように、摺動部材を有する搬送駆動機構であれば、本発明を適用することができる。
【0056】
次に、上述のような構成を備えるディスクドライブ装置1の装置としての耐久性、すなわちエージング試験を行った結果について説明をする。
【0057】
エージング試験としては、陽極酸化皮膜が生成された筐体3を有する上述のディスクドライブ装置1と陽極酸化皮膜が生成されていない筐体3を有するディスクドライブ装置を用いて、光ディスク2を挿入し、ディスク装着部23に装着するまでを挿入工程とし、ディスク装着部23から光ディスク2を離脱させ、ディスク挿脱口19から排出するまでを排出工程とし、それぞれの工程を3万回行った。そして、各工程の初期時点における搬送駆動モータ61にかかる負荷と、3万回終了時点における搬送駆動モータ61にかかる負荷とをそれぞれ測定した。その測定結果を下記の表1に示す。
【0058】
【表1】

【0059】
この測定結果から、光ディスク2の挿入工程の方が、排出工程より搬送駆動モータ61にかかる負荷が大きいということが分かる。これは、挿入工程において、ベースユニット21のベース昇降機構50による昇降動作も伴うことによるものと考えられる。また、エージングを行う前の初期状態におけるアルマイト処理の有無による結果を見ると、明らかに、挿入工程においてアルマイト処理が施されたディスクドライブ装置の方が負荷が少ないことが分かる。これは、アルマイト処理、すなわち陽極酸化皮膜を生成することで、摺動抵抗が低減されたことが原因と推定される。
【0060】
また、エージングを行う前と後とで比較すると、いずれの工程においても、アルマイト処理が施されたディスクドライブ装置では、負荷が増加していない。これに対し、アルマイト処理が施されていないディスクドライブ装置では、負荷が6〜9%増加していることが分かる。これは、アルマイト処理が施されたディスクドライブ装置では、摺動抵抗の低減及びこの低減された状態の持続があるということが予想される。この結果、ディスクドライブ装置としては、耐久性があがることも分かる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明が適用されたディスクドライブ装置が搭載される電子機器を示す外観斜視図である。
【図2】本発明が適用されたディスクドライブ装置を示す外観斜視図である。
【図3】本発明が適用されたディスクドライブ装置の内部を示す斜視図である。
【図4】メインシャーシを取り外したディスクドライブ装置を示す分解斜視図である。
【図5】トップカバーを示す外観斜視図である。
【図6】ボトムケースを示す外観斜視図であり、(A)は、ボトムケースの内面側斜視図であり、(B)は、ボトムケースの外面側斜視図である。
【図7】ベースユニットを示す斜視図である。
【図8】(A)は、ベースユニットが下降位置にある状態を示した全体斜視図であり、(B)は、ベースユニットが上昇位置にある状態を示した全体斜視図である。
【符号の説明】
【0062】
1 ディスクドライブ装置、2 光ディスク、3 装置本体、4 ボトムケース、4a デッキ部、5 ボトムケース、5a 天板部、5b 側板部、6 メインシャーシ、19 ディスク挿脱口、21 ベースユニット、23 ディスク装着部、24 ベースシャーシ、27 ディスク回転駆動機構、27a スピンドルモータ、28 光ピックアップ、29 ピックアップ送り機構、30 化粧板、32 第1の支軸、33 第2の支軸、34 第3の支軸、35 チャッキング機構、35a 係止爪、36 ピックアップベース、38 変位駆動機構、40 ディスク搬送機構、41 ローディングアーム、42 デッキアーム、43 規制アーム、44 回路基板、44a ネジ孔、46 イジェクトアーム、47 ローディングカムプレート、48 操作アーム、49 ガイドカム、50 ベース昇降機構、60 搬送駆動機構、61 搬送駆動モータ、62 スライダ、63 サブスライダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクが挿脱される装置本体と、
上記装置本体内に挿入されたディスクが装着されるディスク装着部と、該ディスク装着部に装着された該ディスクを回転駆動するディスク回転駆動機構と、該ディスクに対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップと、該光ピックアップを該ディスクの半径方向に搬送するピックアップ送り機構とを有するディスク記録再生ユニットと、
上記ディスクの、上記装置本体内への挿入及び該装置本体からの排出を行うディスク搬送機構と、
上記装置本体内に設けられ、上記ディスク搬送機構を駆動する搬送駆動機構とを備え、
上記搬送駆動機構は、上記装置本体を摺動する摺動部材を含み、
上記装置本体は、少なくとも該搬送駆動機構の該摺動部材の摺動領域に対応する箇所に陽極酸化皮膜が生成されているディスクドライブ装置。
【請求項2】
上記装置本体は、外面も全体に上記陽極酸化皮膜が生成されている請求項1記載のディスクドライブ装置。
【請求項3】
上記装置本体は、上記陽極酸化皮膜生成後に、該装置本体の所定箇所において、該陽極酸化皮膜が剥離された剥離部を有する請求項1記載のディスクドライブ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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