説明

ディスク案内装置

【課題】
ディスクの正確な払い出し検知とスムーズな振分排出ができるとともに、かつ装置のコンパクト化をも同時に達成できるようにしたディスク案内装置を提供する。
【解決手段】
ディスクdを一列に整列して誘導するガイド通路20と、前記ガイド通路20の出口30からディスクdを該ディスクの周方向に放出させるディスクの放出手段40と、放出されたディスクdが案内される放出通路60と、前記放出通路60に放出されたディスクを検知する検知手段130と、前記放出通路60からディスクdが振り分け排出される振分通路80と、前記振分通路80に設けられたディスクの振分手段120とから構成されて成るディスク案内装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周縁が接触した状態で一列に整列したディスクを案内し、かつ選択的にガイド通路の左右に振り分けるディスク案内装置の改良に関する。
なお、本明細書で使用する「ディスク」は、通貨であるコイン、ゲーム機にメダルやトークン等の代用貨幣、及びそれらと類似のものを包含する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、ディスクを一列に並べて案内するガイド通路手段と、この通路手段の上方の開口に配置したディスクを押し出す開閉手段と、前記開口から押し出されたディスクが入り込む振分通路と、振分通路からディスクを2つの通路のいずれかに振り分けガイドするための振分手段と、開口から振分通路に弾き出されるディスクと当たる位置に配した被動体と該被動体を検知するセンサとから成るディスク検知手段とを、備えているものが知られている。
また、この従来装置において、ディスクは、通路手段を押し上げられて開口に到達する。
このディスクは、開口において開閉手段により押されて通路手段から振分通路へ移動される。
この過程において、被動体がディスクによって押されて移動するので、被動体の移動を検知してディスクが放出されたことを検知摺る。
その後ディスクは、振分手段により通路手段に対し選択的に左右に振り分けられる。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−74098号公報(図1−6、第4−9頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の従来技術の場合、ディスクはガイド通路上方の開口で、開閉手段によりディスクの厚み方向、すなわちディスクの面方向に押され、ガイド通路から振分通路へ移動される。
ディスクはガイド通路を押し上げられ、ディスク全体が開口とほぼ合致した場合、前記のように移動される。そしてディスクによってセンサが作動される。
従来技術において、ディスクの停止位置の許容範囲が増加する利点がある。
しかし、ディスクが勢いよく、衝突した反動により、はね返りセンサが複数回検知するおそれがある。
【0005】
したがって、ディスクをディスクの面方向に押出し、振り分け排出する従来の装置は、上述したようなセンサの誤動作が起きる場合があり、ディスクの排出制御が良好に行なわれないという問題が生じることがあった。
【0006】
本発明は上記点に鑑みなされたものである。
本発明の目的は、ガイド通路から払い出されるディスクの検知を正確に行い、そしてディスクをスムーズに振り分けて排出することができるディスク案内装置を提供することである。
またディスクをその周方向に出してから振り分けることで、振り分けを簡易な構成、機構で達成させ、装置のコンパクト化をも可能としたディスク案内装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明は以下の構成要件からなるものである。
ディスクを一列に整列して誘導するガイド通路と、前記ガイド通路の出口からディスクをその周方向に放出させるディスクの放出手段と、放出されたディスクが落下案内される放出通路と、前記放出通路に放出されたディスクを検知する検知手段と、前記放出通路からディスクが振り分け排出される振分通路と、振分通路に設けられたディスクの振分手段とから構成されて成るディスク案内装置である。
この構成によれば、ディスクはガイド通路から放出通路に放り込まれれば、放出通路の先で振り分けられるものとなっており、頗る簡易な通路構造によって、ディスクを振り分けて排出することができる。
このため、ディスク案内装置が安価に提供できるようになる。
ディスクの放出は、放出通路に配したディスク検知手段により、ディスクの放出手段の動作とは無関係に独立して検出されるので、ディスクを安定かつ正確に検知することができるようになる。
ディスクは、ガイド通路の出口をディスクが案内されてきた方向のままに通り過ぎるようにして放り出されるものなので、ディスクが出口に多少かかっていても、放出手段の作動には大きな妨げとならない。
したがって、最上位のディスクの位置とは無関係にディスクの排出が可能なので、ディスクのサイズに変更があったとしても、ガイド通路の長さの変更を要しない。
【0008】
また本発明は、通路板となるベースプレートと、このベースプレートに沿って形成した、ディスクを一列に整列して誘導するガイド通路と、ガイド通路の出口に位置してガイド通路側に附勢されているディスクの放出手段と、前記ガイド通路から側方に放出したディスクを案内するように前記ガイド通路の隣に形成された放出通路と、前記放出通路と連通している振分通路と、前記放出通路を通過するディスクを検知する検知手段と、前記振分通路の下方に位置する第1通路及び第2通路と、前記放出通路から前記振分通路へディスクを導入するための導入開口と、前記振分通路に対して前記第1通路と第2通路を択一的に切換え連絡させる振分手段とを備え、前記ガイド通路を出口付近でベースプレートに対し片側に寄るよう曲げて通路をシフトさせ、このガイド通路のシフトにより空いたベースプレート上のスペースに前記ガイド通路と並行する断面矩形の放出通路を形成し、前記放出通路に並列して前記振分通路を形成したことを特徴とするディスク案内装置である。
【0009】
この構成であると、ガイド通路を出口の近くで曲げ、ベースプレートの片端に寄らせれば、通路がシフトする。通路がシフトした分だけ空いたスペースをベースプレート上にガイド通路と反対側で確保することができる。
したがって、このスペースを利用して、ガイド通路からディスクを外部に排出させるまでの中継通路としての放出通路と放出通路からディスクが排出される振分通路とを並列に形成することができる。放出通路および振分通路をベースプレートの幅内に設置可能となるので、全幅が小さいエスカレータ装置の提供が可能になり、コンパクト化できるようになる。
【0010】
また前記放出通路に前記ディスクの検知手段を設けると共に、該検知手段の下流位置に前記導入開口を配設する一方、該導入開口へディスクを導入案内させるための導入ガイドを有することを特徴とするディスク案内装置である。
ディスクの検知は、ディスク検知装置が放出されたディスクを検知するものであるから、ディスクのサイズに変更があっても、ガイド通路の長さの調節は不要である。
ディスクは導入開口を介して振分通路にその落下過程で自重により入り込んでおり、従来のようなディスクを開口へ押し出す開閉手段が通路の側面に設けられていない。また通路の厚み方向にストロークするディスク検知手段も無いので、装置の薄型化が可能になる。
さらに放出通路にディスクを導入開口へと導く導入ガイドがあるので、ディスクをガイド通路から振分通路へと自然に案内することが簡易な手段で行うことができる。しかも円滑にディスクを払い出すことができる。
【0011】
また、前記ガイド通路は、矩形のベースプレート、このベースプレートと対置する前記ベースプレートと略同形の保持プレート、ベースプレートと保持プレートとの間にディスクの通過幅分離間して配置された一対のスペーサにより構成されると共に、前記放出通路が前記ベースプレートと保持プレートとの間に前記ガイド通路と並行する断面矩形の空間として画定され、かつ前記一対のスペーサの互いに向き合う先端部分には、所定角度でガイド通路が直線通路から曲げられる偏向通路を形成するための傾斜ガイドを有することを特徴とするディスク案内装置である。
【0012】
この構成によれば、先端部に互いに向き合う傾斜ガイドを形成した一対のスペーサを、ベースプレートとこれと略同形の保持プレートとの間に偏寄して配置することにより、通路が出口付近で曲がりベースプレートの片端側にシフトするガイド通路を、容易に形成することができる。
これによりガイド通路の隣にスペースを作ることができる。このスペースを活用して、ベースプレートと保持プレートとの間にガイド通路と平行に伸びる断面矩形の空間を画成する。この空間を放出通路とすることができる。ベースプレートを幅の広いものにしなくても、ガイド通路と放出通路をそのプレート幅内で並行に設置することができるので、従前のベースプレートの使用が可能になり、安価に提供できるという利点がある。
【0013】
また、前記導入開口は、前記放出通路の一部を構成する前記ベースプレートに開口形成して設けられ、前記導入ガイドは、前記保持プレートの一部を前記導入開口に向かって斜め下向きに折曲形成して設けられたものであることを特徴とするディスク案内装置である。
この構成によれば、放出通路から振分通路に導く手段として、単にベースプレートに導入開口を開口形成するだけで達成できるので、従来のような開閉手段のようなディスクの押出手段を設けずとも良い。このためシンプルな構成にすることができる。
同様に導入ガイドも、保持プレートの所定部の折曲加工により、プレートに直に設けることが容易にできる。導入ガイドは、導入開口に向かう斜め下向きの傾斜板であるから、ディスクは保持通路を落下する途中で導入開口へと誘導され、振り分け通路にスムーズに入り込む。導入ガイドは放出通路に突出していても、通路の最下流の場所で導入開口の下端の僅か上の位置で存在している程度のものなので、ディスクの通行には影響しない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本実施例は、通路板となるベースプレートと、このベースプレートに沿って形成した、ディスクを一列に整列して誘導するガイド通路と、ガイド通路の出口に位置してガイド通路側に附勢されているディスクの放出手段と、前記ガイド通路から側方に放出したディスクを案内する放出通路と、前記放出通路と連通している振分通路と、前記放出通路を通過するディスクを検知する検知手段と、前記振分通路の下方に位置する第1通路及び第2通路と、前記放出通路から前記振分通路へディスクを導入するための導入開口と、前記振分通路に対して前記第1通路と第2通路を選択的に切換え連絡させる振分手段とを備え、前記ガイド通路を出口付近でベースプレートに対し片側に寄るよう曲げて通路をシフトさせ、このガイド通路のシフトにより空いたベースプレート上のスペースに前記ガイド通路と並行する断面矩形の放出通路を形成し、前記放出通路に並列して前記振分通路を形成したディスク案内装置である。
【実施例】
【0015】
以下、本発明の実施形態に係るディスク案内装置を、図面に基づいて説明する。
以下、本発明の実施形態に係るディスク案内装置を、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例のディスク案内装置を装着したホッパの全体斜視図、図2は本発明のディスク案内装置の斜視図、図3は保持プレートを除去した本発明のディスク案内装置の斜視図、図4は裏面から見た本発明のディスク案内装置の斜視図である。
さらに図5は、プレートカバーを除去した本発明のディスク案内装置を裏面から見た斜視図、図6は本発明のディスク案内装置の正面図であり、図7は本発明のディスク案内装置の平面図、図8は本発明のディスク案内装置の左側面図、図9は本発明のディスク案内装置の背面図、図10は本発明のディスク案内装置の右側面図である。
そして、図11は本発明のディスク案内装置のガイド通路が設けられている正面側の構成要素を分解して示した斜視図であり、図12は本発明のディスク案内装置の振分通路が設けられている裏面側の構成要素を分解して示した斜視図、図13は本発明のディスク案内装置の正面図、図14は図13におけるB−B線断面図である。
【0016】
先ず図1において、ホッパ1はフレーム2と、フレーム2に固定され、かつ、ディスクdを貯留する筒形のボウル3と、ボウル3の底部で回転するディスクdの送り出し用の回転ディスク(図示せず)を有する。
このホッパ1は、例えば特開平6-150102号に開示されたものである。
上方に延びるエスカレータ装置5がフレーム2に固定してある。
エスカレータ装置5は、縦長矩形のベース5aと、ディスクdの厚みよりも僅かに厚い一対の細長板形のスペーサ(図示せず)と、それらスペーサにあてがった一対のサポート板5b,5cを有する。
前記一対のスペーサの間隔は、ディスクdの直径よりも僅かに大きい。
サポート板5b,5cの間隔は、スペーサの間隔よりも狭い。
サポート板5b,5c及びスペーサーを貫通するスクリュウ6をベース5aにねじ込むことにより、それらを一体化してある。
これらベース5a、スペーサ、サポート板5b,5cで囲まれた断面矩形の上下方向に延びる空間がエスカレーターガイド通路7である。
【0017】
振分装置10が、エスカレータ5の上端部に取り付けてある。
次に、振分装置10を、図2から図14を参照して説明する。
振分装置10は、エスカレーターガイド通路7に案内されてきたディスクdを選択的にその左右に振り分けて払い出す機能を有している。
振分装置10は、ガイド通路20、ディスクの放出口である出口30、ディスクの放出手段40、放出通路60、導入開口70、振分通路80、第1通路90、第2通路110、通路選択装置120及びディスク検知装置130を含んでいる。
最初に、ガイド通路20を説明する。
ガイド通路20は、エスカレーターガイド通路7によって案内されてきたディスクdを所定方向に案内する機能を有する。
図2,11、14等に示すように、下端部をクランク形に形成された矩形のベースプレート21がほぼ垂直に配置される。
ベースプレート21の表側21Hに、長さが異なるスペーサ22,23が垂直方向において平行に配置されている(図3、図7参照)。
また第3のスペーサであるガイドスペーサ24が、短い方の前記スペーサ23の延長線上に配置されている。
【0018】
図6に示すように、長い方のスペーサ22は、直線ガイド部22aと、所定の傾斜角で斜めに曲がった傾斜ガイド部22bと、前記直線ガイド部22aと平行でかつ長さが短い直線ガイド部22cとを含む縦長矩形である。
なお、前記短い直線ガイド部22cの先端部の外側には、ガイド通路20の先端の出口30(後述する)から側方へ放出されたディスクdが後述する放出通路60へと下に転がり易いように右下がりにカーブした転がりガイド部22eが形成されている。
一方、短い方のスペーサ23は、直線ガイド部23aと、直線ガイドの先端に形成した傾斜ガイド部23bを含む縦長矩形である。
該スペーサ23の傾斜ガイド部23bは、前記スペーサ22の傾斜ガイド部22bと同一角度に形成されている。
また該スペーサ23の直線ガイド部23aと前記スペーサ22の直線ガイド部22aとはほぼ同一の長さになっている。
【0019】
ベースプレート21に、前記2つのスペーサ22、23を装着するに際しては、図3、図6に示すように、短い方のスペーサ23が、ベースプレート21の一方の側端縁(左側縁)21Lに沿わせて配置される。
次いで長いスペーサ22が、短いスペーサ23に対してディスクdの直径より僅かに大きくなるような間隔を置いて配置される。
これにより、スペーサ22の偏向ガイド22bとスペーサ23のガイド縁23bとにより、ガイド通路20を真っ直ぐに進行して来たディスクdが、ガイド通路20の出口30の近くに来ると、図3において左側へ曲げられて案内される偏向通路部20bが形成される。
また偏向通路部20bの上流側には、スペーサ22の直線ガイド部22aとスペーサ23の直線ガイド部23aとが対向し、入口通路部20aが構成されている。
また偏向通路部20bの下流側では、スペーサ22の直線ガイド部22cと、後述する保持プレート27のL形に折れ曲がっている通路ガイドカバー片27k(図2、図11参照)とが対向して、短い長さの出口通路部20cが構成されている。
【0020】
前記ガイドスペーサ24の下端部の内側には、斜め上向きのガイド縁24bが形成されている。
ガイドスペーサ24は、長いスペーサ22の先端部22fと相対位置して、それらの間にディスクdをガイド通路20の先端から側方に放出させる出口30が形成される。
前記ガイドスペーサ24のガイド縁24bで、ガイド通路20を出て来るディスクdが前記出口30に案内されるようになる。
【0021】
なお、前記ガイドスペーサ24とその下方に位置する短い方のスペーサ23とが上下方向で離れて配置されることにより、この離間部分でガイド通路20の左側の通路側壁が欠落する。
しかし、この欠落部分には、前記保持プレート27の前記通路ガイドカバー片27kが嵌合位置するようになっている。すなわち、ガイドカバー片25kを嵌合させるために、ベースプレート21の左側の側端縁には、係止段部35(図11参照)が切り欠き形成されている。
この係止段部36に前記保持板27の前記通路ガイドカバー片27kが嵌り込んで、下に位置するスペーサ23と上に位置するガイドスペーサ24との欠落部は、ガイドカバー片27kをよって捕捉され、上下につながり、ガイド通路20の通路側壁が欠落することなく構成される。
ガイド通路20を捕捉する前記通路ガイドカバー片27kの折曲代は、ガイド通路20の厚みより大きい。
【0022】
ベースプレート21に、出口30から放出通路60へ入ったディスクdを放出通路60から更に、後述する振分通路80に案内するための導入開口70が形成されている。
図11に示すように、ベースプレートの表面側21Hに、矩形状の保持プレート27があてがわれる。スペーサ22、23およびガイドスペーサ24をサンドイッチするように、ベースプレートの表面側21Hに、矩形状の保持プレートがあてがわれる。
保持プレート27、スペーサ22,23およびガイドスペーサ24を貫通するスクリュウ(図示せず)をベースプレート21にねじ込み、それらを一体化してある。 なお、ガイドスペーサ24がベースプレート21と保持プレート27との間に挟持固定される時、ガイドスペーサを固定するスクリュウで、ディスク放出手段40をも同時に保持プレート28の表面側に固定してある。
【0023】
したがって、ベースプレート21、スペーサ22,23,ガイドスペーサ24及び保持プレート27により、断面が矩形であって、かつ放出口30の近くで屈曲した上下方向に延びるガイド通路20が形成される。
このガイド通路20は、幅がディスクdの直径よりも僅かに大きく、かつ、厚みがディスクdの厚みよりも僅かに大きい。
【0024】
このようにして形成されたガイド通路20は、出口30付近でベースプレート21の一方の側に曲がり、ガイド通路20の入口31に対し、出口30が片側(図12では左側)にシフトした構造のガイド通路20となっている。
こうして通路が曲がりベースプレート21の片端(左)側にシフトしたことにより、ガイド通路20の隣部分、すなわち右側の部分にはスペースS(図3参照)が作られる。
ベースプレート21上に確保できたこのスペースSを利用して、ガイド通路20の隣に、ディスクdの放出路60を設ける構成が可能になる。
さらにこのスペースSに、導入開口70を設け、またディスク検知部120、ディスクの振分通路80などを設置することも可能になる。
これにより振分装置10を構成する構成要素を、ベースプレート21のプレート幅内に収容することができるようになり、エスカレータ装置をコンパクト化できる。
【0025】
次にディスク放出手段40を図11等を参照して説明する。
ディスク放出手段40は、規制ローラ41と、規制ローラ41を往復動案内する弧状の案内長孔42と、前記規制ローラ41を先端の軸43に回転自在に支持した回動レバー44と、回動レバー44の取付ブラケット45と、回動レバー44のストッパ46とを含む。
なお、前記規制ローラ41が案内される案内長孔42は、ベースプレート21と保持プレート27に夫々形成されている。
回動レバー44は、図3に示すように、前記固定軸47に設けた弦巻スプリング48により、出口30に臨む方向に付勢されている。そのとき、回動レバー44の先端部の下端は、取付ブラケット45から水平に突出しているストッパ46に当接し、図2、3、6のように水平状態に保持されている。ストッパ46の上面にはクッション材49(図2参照)が設けられている。
【0026】
ディスクdがガイド通路20を進んで来て、偏向通路部20bでS字状に曲がった後、出口30に至ると規制ローラ41と当接する。
ディスクdにより規制ローラ41が押し上げられ案内長孔42を移動すると同時に、回動レバー44が弦巻スプリング48の弾性力に抗して出口30から遠ざかるように押し上げ回動される。
回動レバー44は、ディスクdの直径部が規制ローラ41とスペーサ22の先端部22fとの間の放出口30を過ぎると、弦巻スプリング48により出口30の方向に復帰回動する。
このとき、回動レバー44の先に設けてある規制ローラ41でディスクdが出口30から側方に弾き飛ばされ、放出通路60に入る。
なお、この場合、弦巻スプリング48の弾力は、ディスクdがガイド通路20の出口30からごく自然に放出通路60に落ち入るような程度のものに設定することが好ましい。
弦巻スプリング48の弾力が、ディスクdを放出通路60の側壁に衝撃的に当たるほどの勢いで弾き飛ばすものだと、装置の耐久性の低下や、ディスクdが放出通路60内であばれて検知が良好に行われないという問題があるからである。
【0027】
振分装置10は、ベースプレート21とスペーサ22,23の下端部に形成される縦長空間8(図10参照)にエスカレータ5のベース5aの上端部を挿入し、スクリュウ(図示せず)によって固定してある。
振分装置10がエスカレータ5の先端に固定されたとき、スペーサ22、23は、エスカレータ装置5のスペーサ(図示せず)の延長上に位置する。
したがって、ガイド通路20は、エスカレーターガイド通路7の延長上に位置する。
【0028】
次に放出通路60について説明する。
放出通路60は、ディスク放出手段40により出口30から放出されたディスクdが落下案内される通路である。
ディスクdは落下の途中で、放出通路60の下流に設けられている後述の導入開口70に入り込む。
【0029】
放出通路60は、ベースプレート21の上部右側域21R(図11参照)に配設形成される。
すなわち、放出通路60は、図11に示すように、ベースプレート21と、保持プレート27の上部右側部分の延出している延出面27mと、スペーサ22と、このスペーサ22と向かい合わせに位置するようにベースプレート21の右側端の直角に突出しているフランジ21Fとで囲まれて画定形成された断面矩形の空間である。
空間、すなわち放出通路60は上下方向に延びている。よって、放出通路60はガイド通路20の横隣に位置して上下方向に延びている。
なお、前記保持プレート27の延出面27mは、導入開口70の殆どをカバーするように位置している。またベースプレートのフランジ21Fは、後述するディスク検知センサ131の取り付けブラケットとしても機能する。
【0030】
そして、前記保持プレート27の延出面27mの下端には、導入開口70に臨む導入ガイド29が設けられている。導入ガイド29は、保持プレート27の前記延出面27mの下端部を、ベースプレート側21へ向かって斜め下向きに折曲形成したものである。折曲加工という簡易な形成手法で、導入ガイド29を保持プレート27に一体に形成することができる。
この導入ガイド29は、ディスクdを放出通路60から該放出通路60と並列している背後の振分通路80へ導入開口70を介して導くものとなっている。
そして導入ガイド29は、導入開口70の全幅よりやや短い幅を有し、かつ導入開口70側へと曲がって位置するために、前記放出通路60の下端口を塞ぐ底板部材ともなっている。
【0031】
次に導入開口70を説明する。
導入開口70は、前記放出路60に落下してきたディスクdを振分通路80に導入させる開口である。図11に示すように、ベースプレート21の上部右側域21Rに、略方形に大きく切徐されて導入開口70が形成されている。
導入開口70の上縁は、嵌合切欠き70cを有した下向き傾斜の窓縁70dに形成され、この窓縁70dに、図3等に示すようにディスク検知手段130がその上部を嵌合されて傾斜設置されている。
この導入開口70の幅は、使用される最大ディスクdの直径よりも大きい。
また、導入開口70の高さは、ディスクdがスムーズに導入されるように放出通路60の伸長方向において、ディスクdの直径の1.5倍から2倍のサイズとすると良い。
【0032】
そして図14に示すように、この導入開口70の下部位置で、導入ガイド29が前記放出通路60の下端を塞ぐように位置し、かつ導入開口70をよぎって、ベースプレート21の裏側、すなわち振分通路80の方へと進入し突出している。
このため、放出通路60を落下して来たディスクdは、前記導入ガイド29により滑落し、導入開口70を通って放出通路60からその背後に設けられている振分通路80へと導入案内される。
【0033】
次に図2、3、4、12および14等を参照して振分通路80を説明する。
振分通路80には、導入開口70を通して放出通路60から入り込んだディスクdを選択的に左右に分けるための装置が配置される。
図2、3、4等に示すように、ベースプレート21の背面21I側に、チャンネル形のガイドチャンネル81が放出通路60の厚み方向に並列に設けられている。
ガイドチャンネル81は、図12に示すように、ベースプレート21、ベースプレート21の左側端部(図12において)を直角に折り曲げたブラケット21B、ベースプレート21の右側端部(図12において)に固定したL形の第2ブラケット85、前記ブラケット21Bと第2ブラケット85の間に介在し、かつベースプレート21と平行に位置するプレートカバー88により、チャンネル形に構成される。
【0034】
ベースプレート21とプレートカバー88とは、ベースプレート21のブラケット21Bに突設形成されてある上下2ヶの逆L字形の引っ掛け片21x、21xが、プレートカバー88側の上下2ヵ所に切り欠き形成した係止段部88y、88yに鈎状に係合することにより、チャンネル形に組み立て可能となっている。
また第2ブラケット85は、その取り付けフランジ85fがベースプレート21にあてがわれ、図示しないスクリュウによって、ベースプレート21に取り付け固定される。
またプレートカバー88のステー88tは、第2ブラケット85にスクリュウ(図示せず)により取り付け固定されている。
【0035】
したがって振分通路80は、ベースプレート21、ベースプレートのブラケット21B、第2ブラケット85およびプレートカバー88で断面矩形の空間が画定形成される。該空間、すなわち振分通路80は、放出通路60と並列にベースプレート21の背部21Pに上下方向に延びている。
よって、放出通路60と振分通路80はそれらの厚み方向に並列している。
なお、プレートカバー88の中間部には一部を切り起こし形成して設けられた、振分通路60へ斜めに突出しているカバー部88cがある。カバー部88cは、図14に示すように、ベースプレート21側へ向かって斜め下方に伸び庇状になっている。
したがって、カバー部88cは、後述する通路切換板122がプレートカバー88側にスイングし、プレートカバー88の内面にストップされた場合には、通路切換板122の上端部122uをカバー部88cの下に位置させて隠すようになる。
これによって落下して来るディスクdがひっかからないようになる。したがってディスクdはスムーズに所定の通路に進行される。
【0036】
次に第1通路90及び第2通路110を説明する。
図5、8,9、12および14等に示すように、振分通路80の下方において、ベースプレート21とプレートカバー88との間に、右傾斜の第1ガイドプレート部71(図9、12参照)と左傾斜の第2ガイドプレート部72(図9参照)が、垂直な仕切り壁73Dの左右面に一体形成されている矩形のセパレートプレート73が配置されている。
プレートカバー88の左端部、セパレートプレート73を貫通するスクリュウ(図示せず)をベースプレート21にねじ込むことにより一体化してある。
【0037】
この場合、プレートカバー88、セパレートプレート73はスクリュウでその取り付け孔78、78(図5、図12参照)がある片端側(左端側)で止めているというやや不安定な片持ち固定なので、安定な固定を図るために、図12に示すようにセパレートプレート73の右端側においてその上端面上に固定用リブ74を突設させ、この固定用リブ74を、前記第2ブラケット85の下端部に形成した押さえ突起86と係合させた構造(図10参照)としてある。
【0038】
第1ガイドプレート部71は、右下がりの第1ガイド面75(図9に右下がりの鎖線で示される)を有し、かつディスクdの厚みより僅かに厚い。
したがって、ベースプレート21とセパレートプレート73により、図9において右端面が第1出口91である第1通路90が画定されている。
第1出口91は、正面から見ると左端面に開口している。
【0039】
第2ガイドプレート部72は、第1ガイドプレート部71に対し逆向きをしており、左下がりの第2ガイド面76(図9に左下がりの鎖線で示される)を有し、かつ、ディスクdの厚みよりも僅かに厚い。
したがって、プレートカバー88、セパレートプレート73により、図9において左端面が第2出口111である第2通路110が画定されている。
第2出口111は、正面から見ると、右端面に開口している。
よって放出通路60と第1通路90および第2通路110も、それらの厚み方向に並列している通路構造になっている。
結果として、振分装置20の厚みを可及的に薄くできる。
第1通路90、第1出口91、第2通路110及び第2出口111の高さは、使用される最大直径のディスクdよりも大きく構成されている。
ディスクdの通路及びその出口は、3以上にすることができる。
その場合、通路選択装置120もその通路数に応じて振り分けできるようにする。
【0040】
次に通路選択装置120を説明する。
通路選択装置120は、振分通路80を移動するディスクdを第1通路90または第2通路110に選択的に案内する機能を有する。
実施例の通路選択装置120は、通路切換装置121であり、矩形の通路切換板122とそのスイング駆動装置125を有する。
通路切換板122は、振分通路80の下部であって、セパレートプレート73 の延長上にその下端部が位置している。
【0041】
図12に示すように、通路切換板122の下端部から突出する一方の軸122aはベースプレート21のブラケット21Bの下端に設けてある軸孔123に、もう一方の軸122bは第2ブラケット85の下端に設けてある軸孔126に夫々挿通され、スイング可能に枢着されている。
通路切換板122の前記軸122bが設けられている右側端からは、その軸122bの少し上方位置より、通路切換板122をスイング作動させるための作動ピン127が突出してある。
作動ピン127は、第2ブラケット85に設けてある長孔128に遊嵌してある。
通路切換板122は、上端部122uが狭幅になった凸形に形成され、ほぼ振分通路80の全幅に位置している。
【0042】
前記通路切換板122の上端部122uは、図14において、通路切換板122が時計方向にピボット運動した場合、カバー部88cの下方に位置し、カバー部88cの下に隠れてディスクdが引っかからないようにしてある。
これは、この位置において通路切換板122が弱いスプリングによって弾性的に保持されるから、通路切換板12が僅かに動いた場合であっても、上端部122uがカバー部88cの陰から外れず、確実に所定の通路に案内するためである。
【0043】
次に通路切換板122のスイング駆動装置125を説明する(図8および9参照)。
第2ブラケット85から突出した軸51にティアドロップ形のクランク52が回動自在に支持されている。
クランク52の端部に固定した軸52bに、アーム53の一端部が回動自在に枢着されている。アーム53の他端部に設けてある軸孔53bに、通路切換板122の軸122bの上方から側方に突出する前記作動ピン127を挿入してある。
これにより、クランク52が軸51を支点にしてピボット運動した場合、作動ピン127を介して通路切換板122がピボット運動される。
通路切換板122、クランク52およびアーム53は、軽量化のためナイロン等の樹脂で成型するのがよい。
これら部品を軽量化した場合、通路切換板122の移動を迅速に行うことができる。
【0044】
ソレノイド100が前記第2ブラケット85に固定されている。ソレノイド100のプランジャ101には、作動プレート105が固定ピン106で連結固定されている。作動プレート105の中間部に、前記クランク52との連結用ピン102が設けられている。
前記クランク52には、その一面側に略L形の金属板(後述)56が装着されている。該金属板56の一端部に取付孔(図示せず)が設けられ、該取付孔に前記作動プレート105の連結用ピン102が挿通されている。
従ってクランク52は、前記作動プレート105に連結用ピン102を介して連結されており、プランジャ100の直線往復運動により、クランク52は軸51を支点として揺動運動する。
ソレノイド100のプランジャ101は、作動プレート105の下端部に固定したピン103と第2ブラケット85の下端部のL形に曲げたフランジ85fとの間に配置した圧縮スプリング104によって、常時引き下げられている。
ソレノイド100は、制御装置(図示せず)によって選択的に励磁或いは消磁される。
ソレノイド100が消磁されているとき、プランジャ101は、スプリング104によって最下の位置にある。
したがって連結ピン102を介してクランク52が、図8において、軸51を支点として反時計りに回動され、アーム53が同図において右方向に前進移動する。このため通路切換板122は、クランク52、アーム53、作動ピン127を介して長孔128の孔幅内でスイング作動し、図10に示すように鎖線位置にある。
したがって、通路切換板122がこの鎖線位置にあるとき、この第1通路90は通路切換板122で閉じられ、第2通路110は開口されている。
なお、この時、通路切換板122の上端部122uは、導入ガイド29の下に位置していて、落下してくるディスクdがひっかからないようにしてある。
【0045】
ソレノイド100が励磁された場合、プランジャ101が上方へ引き上げられるので、クランク52は連結ピン102を介して軸51を支点として時計回り方向に回動され、アーム53が図8において左方向に引き戻される。
このため通路切換板122は、クランク52、アーム53、作動ピン127を介して長孔128の孔幅内で逆方向にスイング作動し、図10に示す鎖線位置から時計方向に回動される。
したがって、通路切換板122は、第1通路90は開口され、第2通路110は閉じられる。この時は、通路切換板122の上端部122uは、カバー88cの下に位置して、落下してくるディスクdがひっかからないようにしてある。
【0046】
なお、通路切換板122の位置を確認するためのポジション検知装置280が設けられている。
ポジション検知装置280は、クランク52の位置を検知する透過式のセンサ280Sである。
この実施例では、ソレノイド100が消磁している場合、クランク52がセンサによって検知される。
すなわち、図10に示すように、クランク52の一面側に略逆L形の金属板56が装着されている。金属板56は略逆L形をしており、図10ではその金属板56の作用片部56bがセンサ280Sの上向きコ字型溝280mの中に位置していて光軸を遮光し、作用片部56bを検知している状態である。
ソレノイド100が励磁された場合、クランク52がピボット運動してそのセンサ280Sによって検知されないように設定されている。
すなわち、クランク52が図8で時計方向に回動し、クランク52の前記作用片部56bが、センサ280Sの溝280mから退出し光が通り、作用片部56bが検知されていない状態である。
しかし、逆のフェーズにすることができる。
このポジション検知装置280は、プレートカバー88の下端部に直角に折り曲げて形成してあるフランジ88fに固定されている。
【0047】
次にディスクdの検知装置130を説明する。検知装置は透過形の光電センサ131を用いることができる。
検知センサー131は、図11に示すように二股状のケース体131Dを有し、その二股ケース部131a、131bの先部に投光部と受光部とが設けられている構造である。
検知センサ131は、図3に示すように放出通路60に、出口30と導入開口70との間の位置で傾斜設置されている。
この場合、放出通路60を挟んで投光部と受光部が配置されている。
ディスクdが放出通路60を落下する過程で、検知センサ131の投光部と受光部との間を通過すると光軸が遮断される。これによりディスクdが検知され、検知センサ131よりディスク検知信号が発せられる。
【0048】
検知センサ131は、センサ取り付けブラケット133にスクリュウ(図示せず)によって取り付け固定される。
センサ取付ブラケット133にはL形のフランジ133fが一体に折曲形成されている。またベースププレート21にはフランジ21Fが直角に設けられている。
したがって、このフランジ21Fにセンサ取付ブラケット133のL形のフランジ133fをあてがい、スクリュウ(図示せず)によって固定する。
これによって、検知センサ131は図2、3等に示すように、ベースプレート21に装着固定される。
なお、検知センサ131は、ディスクを検出できれば、反射式光電センサ、近接センサ、マイクロスイッチ等を使用することができる。
【0049】
次に実施例の作用を説明する。
まず、通路切換板122が図14で鎖線で示すように、第1通路90を閉口しているときの作動を説明する。
すなわち、ソレノイド100が消磁されてプランジャ101がスプリング104により押し下げられ、結果として第2通路110が開口している状態である。
この状態で回転ディスク4が回転してディスクdをエスカレータガイド通路7に1個ずつ送り出す。
ディスクdは、エスカレータガイド通路7において周面が接触した状態で一列に並ぶ。
【0050】
ディスクdは、回転ディスク4から新たに送り出されるディスクdによって順次上方へ押し上げられてガイド通路20に達する。
ガイド通路20を押し上がるディスクdは出口30に近づくと、偏向通路部20bによって左方向に曲がりながら進み、偏向通路部20bを出ると、出口部通路部20cによって再び真っ直ぐ方向に進む。
そして、ガイド通路20において最上位のディスクdが、規制ローラ41を押し上げ回動させて、回動レバー44を図3および図6の位置から反時計方向へ回動させる。
【0051】
ディスクdが更に押し上げられ、ディスクdが出口30に至るに従い、さらに回動レバー44は上方へ回動させられる。
そしてディスクdの直径部が出口30を通過する時、弦巻スプリング48で回動レバー44が戻る際に、規制ローラ41によりディスクdは弾性的に出口30から放出通路60に放出される。
【0052】
放出通路60に出たディスクdは自重で落下し、落下途中で投光部と受光部が配置された検知センサ131の二股部を通過し、そのときセンサの光軸を遮るので、センサ131は検知信号を出力する。
制御装置(図示せず)は、この検知信号をカウントする
検知センサ131を通過したディスクdは導入開口70に至ると同時に、振分通路80側に傾いている導入ガイド29によって、振分通路130へと誘導される。ディスクdは振分通路80をさらに自重で落下し、通路切換板122により第2通路110へガイドされる。
第2通路110に達したディスクdは、第2ガイド面76上を転がって、第2出口111から払い出される。
前述の作動が継続して行われ、ディスクdのカウント数が所定値になったときに制御装置は回転ディスクdの回転を停止する。
【0053】
第1出口91からディスクdを払い出す場合、制御装置(図示せず)によってソレノイド100が励磁され、結果として通路切換板122を図10の鎖線位置から反対側(時計方向)に回動移動させ、第2通路110を閉口し、第1通路90を開口する。
前述と同様に、ガイド通路20から放出通路60に入ったディスクdは、自重で落下する過程でセンサ131により検知される。
これにより、センサ131が検知信号を出力する。
検知信号を受けた制御回路は、前述と同様に制御を行う。
センサ131を通過したディスクdは、導入ガイド29によって導入開口70から振分通路80に誘導案内される。その後ディスクdは、自重で落下し、通路切換板122によって第1通路90へ案内される。
第1通路90に達したディスクdは、第1ガイド面75上を転がって第1出口90から払い出される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】図1は、本発明の実施例を装着したホッパの全体斜視図である。
【図2】図2は、本発明のディスク案内装置の斜視図である。
【図3】図3は、保持プレートを除去した本発明のディスク案内装置の斜視図である。
【図4】図4は、裏面から見た本発明のディスク案内装置の斜視図である。
【図5】図5は、プレートカバーを除去した本発明のディスク案内装置を裏面から見た斜視図である。
【図6】図6は、本発明のディスク案内装置の正面図である。
【図7】図7は、本発明のディスク案内装置の平面図である。
【図8】図8は、本発明のディスク案内装置の左側面図である。
【図9】図9は、本発明のディスク案内装置の背面図である。
【図10】図10は、本発明のディスク案内装置の右側面図である。
【図11】図11は、本発明のディスク案内装置のガイド通路が設けられている正面側の構成要素を分解して示した斜視図である。
【図12】図12は、本発明のディスク案内装置の振分通路が設けられている裏面側の構成要素を分解して示した斜視図である。
【図13】図13は本発明のディスク案内装置の正面図である。
【図14】図14は、図13におけるB−B線断面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 ホッパ
5 エスカレータ
10 振分装置
20 ガイド通路
20b 偏向通路部
21 ベースプレート
22,23 スペーサ
22b、23b 傾斜ガイド
27 保持プレート
30 出口
29 導入ガイド
40 ディスクの放出手段
60 放出通路
70 導入開口
80 振分通路
90 第1通路
110 第2通路
120 通路選択装置
122 通路切換板
131 ディスクの検知センサ












【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクdを一列に整列して誘導するガイド通路20と、前記ガイド通路20の出口30からディスクdをその周方向に放出させるディスクの放出手段40と、放出されたディスクdが落下案内される放出通路60と、前記放出通路60に放出されたディスクを検知する検知手段130と、前記放出通路60からディスクdが振り分け排出される振分通路80と、前記振分通路80に設けられたディスクdの振分手段120とから構成されて成るディスク案内装置。
【請求項2】
通路板となるベースプレート21と、このベースプレートに沿って形成した、ディスクdを一列に整列して誘導するガイド通路20と、ガイド通路の出口30に位置して、ディスクをその周方向に放出するディスクの放出手段40と、前記ガイド通路20から放出したディスクdを案内するように前記ガイド通路20の隣に形成された放出通路60と、前記放出通路60と連通している振分通路80と、前記放出通路を通過するディスクを検知する検知手段130と、前記振分通路80の下方に位置する第1通路90及び第2通路110と、前記放出通路60から前記振分通路80へディスクdを導入するための導入開口70と、前記振分通路80に対して前記第1通路90と第2通路110を択一的に切換え連絡させる振分手段120とを備え、
前記ガイド通路20を出口30付近でベースプレート21に対し片側に寄るよう曲げて通路をシフトさせ、このガイド通路20のシフトにより空いたベースプレート21上のスペースSに前記ガイド通路20と並行する断面矩形の放出通路60を形成し、前記放出通路60に並列して前記振分通路80を形成したことを特徴とする請求項1に記載のディスク案内装置。
【請求項3】
前記放出通路60に前記ディスクの検知手段130を設けると共に、該検知手段130の下流位置に前記導入開口70を配設する一方、該導入開口70へディスクdを導入案内させるための導入ガイド29を有することを特徴とする請求項2に記載のディスク案内装置。
【請求項4】
前記ガイド通路21は、矩形のベースプレート21、このベースプレート21と対置する前記ベースプレート21と略同形の保持プレート27、ベースプレート21と保持プレート27との間にディスクdの通過幅分離間して配置された一対のスペーサ22,23により構成されると共に、前記放出通路60が前記ベースプレート21と保持プレート27との間に前記ガイド通路21と並行する断面矩形の空間として画定され、かつ前記一対のスペーサ22,23の互いに向き合う先端部分には、所定角度でガイド通路21が直線通路20aから曲げられる偏向通路20bを形成するための傾斜ガイド22b、23bを有することを特徴とする請求項2に記載したディスク案内装置。
【請求項5】
前記導入開口70は、前記放出通路60の一部を構成する前記ベースプレート21に開口形成して設けられ、前記導入ガイド29は、前記保持プレート27の一部を前記導入開口70に向かって斜め下向きに折曲形成して設けられたものであることを特徴とする請求項3または4に記載したディスク案内装置。















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−33723(P2008−33723A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−207764(P2006−207764)
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【出願人】(000116987)旭精工株式会社 (210)
【Fターム(参考)】