説明

ディスク装置及びディスクドライブ装置

【課題】装置の使用中にディスク状の情報記録媒体が不用意に飛び出すことを防止することが可能なディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置100は、情報記録面を有するディスクメディア31を装着して情報を記録及び/又は再生可能なディスク駆動部11を有する装置本体1と、情報を表示するディスプレイ2Bを有し、装置本体1に対して、ディスプレイ2Bを伏せた閉状態と、ディスプレイ2Bを伏せない開状態とを取り得る蓋体2とを備え、装置本体1は、装置本体1の底方向に可動に構成され、ディスク駆動部11に対してディスクメディア31を挿入及び排出させる駆動部カバー3と、ディスクメディア31が装置本体1に装着された状態をロックするロック爪4A及びカバー爪3Aとをさらに備え、蓋体2が装置本体1に対して開状態にあるとき、ロック爪4A及びカバー爪3Aのロック状態が維持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク、磁気ディスク等のディスク状の情報記録媒体を用いて、情報を記録及び/又は再生することが可能なディスクドライブを搭載するディスク装置及び該ディスク装置に使用されるディスクドライブ装置に関し、例えば、ユーザが携帯可能な携帯端末などのコンソールタイプのディスク装置及び該ディスク装置に使用されるディスクドライブ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスク状の情報記録媒体に対して記録又は再生を行う、CD(コンパクト・ディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク)、若しくはBD(ブルー・レイ・ディスク)等の光ディスク装置、MO(光磁気ディスク)、若しくはMD(ミニ・ディスク)等の光磁気ディスク装置、又はFD(フロッピー(登録商標)・ディスク)等の記録再生磁気ディスク装置と、これらに使用する各ディスクメディアとが既に広く世の中に普及している。特に、最近では、ポータブルMDに代表されるように、携帯タイプのディスク装置が目覚ましく市場に出回っている。例えば、特許文献1に、この種のディスク装置の構成が開示されている。
【0003】
図36及び図37は、その類のディスク装置の概略構成を側面より示した図であり、図36は、ディスクメディア挿入口を、ディスクメディア(不図示)の挿入又は排出が可能となるよう開放した状態を示し、図37は、閉塞した状態を示す。
【0004】
図36及び図37において、106はディスクメディアの記録又は再生を行うための駆動部を備える装置本体、101は装置本体106を覆う蓋体、102は蓋体101に付加してディスクメディアを収納する収納部、105は蓋体101を装置本体106に対して回動自在に保持する回動軸、107及び108は蓋体101の装置本体106に対する閉塞状態の維持に寄与する爪部及びスライダ、112はスライダ108の矢印D101A方向への移動操作を行うためのスライダ操作部、114はスライダ108に付加して構成され蓋体101が閉塞した状態で爪部107と係合するためのストッパ部、115はスライダ108を矢印D101B方向に付勢する付勢バネ、126は矢印D102方向の開放方向に力を発生させる開放バネを示す。
【0005】
上記のディスク装置にて、ディスクメディアに対して記録又は再生を行う際には、使用者は、図36の開放状態で蓋体101に対して矢印D103方向にディスクメディアを挿入し、その後、蓋体101を開放バネ126の矢印D102方向のバネ力に抗して矢印D104方向に閉塞させる。
【0006】
蓋体101が閉塞される直前に、ストッパ114は、付勢バネ115のバネ力に抗して、爪部107に押圧されて矢印D101A方向に一時的に移動し、完全に閉塞されると再び付勢バネ115の力により矢印D101B方向に戻され、爪部107がストッパ114に係合してロックされ、蓋体101は、図37の閉塞状態となる。
【0007】
図37の閉塞状態から、使用者がスライダ操作部112を矢印D101A方向に移動させ、爪部107とストッパ114との係合を解除させると、蓋体101は、開放バネ126のバネ力により矢印D102方向に付勢されて開放され、再び図36の開放状態となり、使用者は、ディスクメディアを容易に取り出すことができる。
【0008】
ところで、装置が多機能化するに従い、ディスク媒体の情報、あるいは装置の操作情報など、使用者が様々な情報を認識するため、さらにはタッチペン入力のための表示パネルなど、インターフェースも進歩しており、特に液晶などの表示パネルを搭載した装置が普及し始めている。例えば、特許文献2にこの種の携帯端末装置の構成が開示されている。
【0009】
図38は、その類の携帯端末装置の構成を示した図であり、211は装置本体、212は装置本体に一体的に構成され、装置の操作を行うための操作パネル、215は装置本体211に対して開閉自在に支持された端末蓋体、213は表示パネル、216及び217はそれぞれ、蓋体215が装置本体211に対して閉塞状態である時に、その状態を維持するためにロックする係合部材及び被係合部材、214は装置本体211から突出して設けられ、被係合部材217と一体構成される解除操作部を示す。
【0010】
上記の携帯端末装置では、使用者が解除操作部214を押し込むことにより、係合部材216と被係合部材217との係合状態が解放され、ロックを解除することができる。また、本装置は、蓋体215の開閉に応じて切り換えられる切り換えスイッチ(不図示)を内蔵しており、蓋体215を装置本体に対して開放した状態では、使用者は、表示パネル213をはじめ、すべての機能を使用することができる。一方、蓋体215を装置本体に対して閉塞した状態では、本装置は、表示パネル213の表示機能など、多くの機能に制限をかけられたスタンバイ状態又は電源オフ状態となる。これは、本装置が携帯端末であるという性質により、省電力を考慮する必要があるためである。
【0011】
上記の携帯端末は、近年において益々多機能化されており、種々なインターフェースを備え、また多種のメディアへの記録又は再生を行うことができることが望ましい。その一形態として、図36及び図37に示したようなディスク装置が図38に示したような携帯端末装置に組み込まれた複合装置(不図示)であるディスク装置が考えられる。
【0012】
このような複合装置であれば、操作パネル212によりディスクメディアの記録又は再生のための操作を行うことができ、ディスクメディアに関する情報を、例えば表示パネル213に表示させることも可能である。また、ディスクメディアの挿入及び排出も、携帯端末に相応しい操作性を実現することが可能である。
【特許文献1】特開平8−235718号公報
【特許文献2】特開平10−49254号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上記のような複合装置では、操作性が容易であるという反面、装置の使用中で、ディスクメディアへの記録又は再生を行っている最中であっても、使用者がスライダ操作部112を矢印D101A方向に移動させて、ディスクメディアを排出させることは可能である。このため、ディスクメディアが回転したままで排出されて、ディスクが不用意に周囲の部材などと衝突してディスクメディアそのものが損傷を受けたり、回転力によりディスクメディアが飛び出したりする可能性もある。
【0014】
また、ディスクメディアが光ディスクである場合には、記録及び再生にレーザを用いているため、レーザが発光した状態のまま蓋体101が開放されてしまい、レーザビームが使用者の目に照射される可能性もある。
【0015】
本発明の目的は、装置の使用中にディスク状の情報記録媒体が不用意に飛び出すことを防止することが可能なディスク装置及びディスクドライブ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係るディスク装置は、情報記録面を有するディスク状の情報記録媒体を装着して情報を記録及び/又は再生可能なディスクドライブを有する本体ユニットと、情報を表示する表示面を有し、前記本体ユニットに対して、前記表示面を伏せた閉状態と、前記表示面を伏せない開状態とを取り得る表示ユニットとをさらに備え、前記本体ユニットは、前記本体ユニットの底方向に可動に構成され、前記ディスクドライブに対して前記情報記録媒体を挿入及び排出させるディスク挿入排出機構と、前記情報記録媒体が前記本体ユニットに装着された状態をロックするためのロック機構とをさらに備え、前記表示ユニットが前記本体ユニットに対して前記開状態にあるとき、前記ロック機構のロック状態が維持される。
【0017】
このディスク装置においては、表示ユニットが本体ユニットに対して開状態にあるとき、ロック機構がディスク挿入排出機構に対してディスク状の情報記録媒体の挿入及び排出ができない状態を維持しているので、ディスクドライブにて情報記録媒体が記録又は再生されている最中には、情報記録媒体を取り出せる状態とはならないため、情報記録媒体が回転した状態で飛び出したり、回転した状態の情報記録媒体が露出したりすることを防止することが可能となる。また、ロック機構の動作が本体ユニットに対する表示ユニットの相対変位に連動しているため、簡便な構成で、表示ユニットの開動作に応じて自動的にロック状態の維持を行うことが可能となる。
【0018】
前記表示ユニットが前記本体ユニットに対して前記閉状態にあるときにのみ、前記ロック機構のロック状態が解除されることが好ましい。
【0019】
この場合、表示ユニットが本体ユニットに対して閉状態にあるときにのみ、ロック機構のロック状態が解除されるので、使用者がディスク装置を使用していない場合にのみ情報記録媒体を取り出すことが可能となり、情報記録媒体が回転した状態で飛び出したり、回転した状態の情報記録媒体が露出したりすることを確実に防止することができる。
【0020】
前記表示ユニットは、前記本体ユニットに回動可能に保持され、前記ディスク挿入排出機構は、前記本体ユニットの前記表示ユニットが配置される面と反対側の底面側に配置され、前記本体ユニットの底方向に回動可能に保持されることが好ましい。
【0021】
この場合、本体ユニットの底面にディスク挿入排出機構が配置されるため、ディスク挿入排出機構から自重により情報記録媒体が飛び出しやすい状態となるが、このような状態においても、情報記録媒体が回転した状態で飛び出したり、回転した状態の情報記録媒体が露出したりすることを防止することが可能となる。
【0022】
前記ロック機構は、前記本体ユニットにスライド可能に保持されたスライダに設けられた係合部と、前記ディスク挿入排出機構に設けられ、前記係合部が係合する被係合部と、前記スライダのスライド方向に平行で且つ前記係合部と前記被係合部とが係合する方向に前記スライダを付勢するスライダバネとを備えることが好ましい。
【0023】
この場合、ディスク挿入排出機構に対して情報記録媒体の挿入及び排出を行うことができない状態を維持するためのロック機構が、係合部と被係合部とから構成され、係合部と被係合部とが係合する方向にスライダを付勢するスライダバネを設けているため、ロック状態を強力に維持し、且つ簡便に解除することが可能となる。
【0024】
前記本体ユニットは、前記係合部の前記被係合部に対する係合が解除される方向への前記スライダの移動を制止するロック維持部材と、前記ロック維持部材を、前記スライダの移動を制止する制止状態から制止しない非制止状態にして、前記ロック機構のロック状態を解除可能な状態とする解除バネとをさらに備え、前記ロック維持部材は、前記表示ユニットが前記閉状態から前記開状態となる際、前記表示ユニットの開動作に連動して、前記非制止状態から前記制止状態になり、前記表示ユニットが前記開状態から閉状態となる際、前記解除バネによって前記制止状態から前記非制止状態にされることが好ましい。
【0025】
この場合、ロック維持部材によりスライダの一部を係止することにより、簡便な構成で、且つ強力に、ディスク挿入排出機構の本体ユニットに対するロック状態を維持することができる。
【0026】
前記本体ユニットは、前記本体ユニットの外部に露出された手動操作部を有する操作部材と、前記スライダと前記操作部材との間に配置され、前記操作部材を前記スライダに連結する連結バネとをさらに備え、前記連結バネの付勢力は、前記スライダバネの付勢力よりも大きいことが好ましい。
【0027】
この場合、本体ユニットに対するディスク挿入排出機構のロック状態が維持されている際において、使用者が手動操作部をロック解除方向に無理に移動させた場合でも、ロック機構の全体の系に対して過負荷を与えてロック機構を破損してしまうことを防止することが可能となる。
【0028】
前記ロック維持部材は、前記本体ユニットの、前記表示ユニットが回動可能に保持された側の表面から突出する突出部と、前記スライダに当接して前記スライダの移動を制止する係止部とを備え、前記表示ユニットの開動作に連動して前記表示ユニットの縁部が前記突出部を前記本体ユニットの内側に押し込むことにより、前記係止部が前記スライダに当接して前記スライダの移動が制止され、前記表示ユニットの閉動作に連動して前記突出部が前記本体ユニットの表面から突出することにより、前記係止部が前記スライダから離間されて前記スライダの移動が許可されることが好ましい。
【0029】
この場合、ディスク装置の状態を、使用者による表示ユニットの開動作に連動してディスク挿入排出機構の本体ユニットに対するロック状態を維持する維持状態に自動的に設定することができるとともに、使用者による表示ユニットの閉動作に連動してディスク挿入排出機構の本体ユニットに対するロック状態を解除可能な状態に自動的に設定することができる。したがって、使用者がディスク装置を使用するために表示ユニットを開放しているときは、使用者の誤操作によって、情報記録媒体が回転した状態で飛び出したり、回転した状態の情報記録媒体が露出したりすることを確実に防止することができるとともに、使用者が情報記録媒体の交換のために表示ユニットを閉塞しているときは、ロック状態を解除可能な状態にすることができるので、使用者の操作性を損なうことがない。
【0030】
前記ロック機構は、前記表示ユニットに設けられた係合部と、前記ディスク挿入排出機構に設けられ、前記表示ユニットの係合部が係合する被係合部を備え、前記表示ユニットの開動作に連動して前記ディスク挿入排出機構の被係合部が前記表示ユニットの前記係合部に係合されることにより、前記ディスク挿入排出機構の開動作が禁止され、前記表示ユニットの閉動作に連動して前記ディスク挿入排出機構の前記被係合部の前記表示ユニットの前記係合部との係合が解除されることにより、前記ディスク挿入排出機構の開動作が許可されることが好ましい。
【0031】
この場合、使用者がディスク装置を使用するために表示ユニットを開放しているときは、ディスク挿入排出機構の開動作を禁止することができるとともに、使用者が情報記録媒体の交換のために表示ユニットを閉塞しているときは、ディスク挿入排出機構の開動作を許可することができるので、簡略な構成で、使用者の操作性を損なうことなく、使用者の誤操作によって、情報記録媒体が回転した状態で飛び出したり、回転した状態の情報記録媒体が露出したりすることを確実に防止することができる。
【0032】
前記情報記録媒体は、光ディスクであり、前記ディスクドライブは、前記光ディスクの記録時及び/又は再生時にレーザ光を前記光ディスクに照射することが好ましい。
【0033】
この場合、装置の使用中に、不用意にレーザが発光した状態のままディスク挿入排出機構が開放されることを防止することができるので、レーザなどによる光ビームの暴露も防止することができ、使用者に対して安全なディスク装置を提供することが可能となる。
【0034】
前記本体ユニットは、前記表示ユニット側の面に設けられた主電源スイッチをさらに備え、前記表示ユニットは、前記閉状態にあるときに、使用者が操作不能なように前記主電源スイッチを隠すことが好ましい。
【0035】
この場合、表示ユニットが閉状態にあるときは、使用者が主電源スイッチをオンすることができないので、情報記録媒体の交換時に、使用者が誤って装置の電源をオンすることを防止することができる。
【0036】
前記本体ユニットは、全ての電源を遮断するための電源遮断スイッチをさらに備え、前記電源遮断スイッチは、前記表示ユニットの閉動作に連動してオンされて全ての電源を遮断することが好ましい。
【0037】
この場合、表示ユニットの閉動作に連動して全ての電源が自動的に遮断されるので、情報記録媒体の交換時において、使用者が誤って装置の電源をオンすることを確実に防止することができる。
【0038】
本発明に係るディスクドライブ装置は、本体ユニットと、情報を表示する表示面を有し、前記本体ユニットに対して、前記表示面を伏せた閉状態と、前記表示面を伏せない開状態とを取り得る表示ユニットとを備えるディスク装置に用いられるディスクドライブ装置であって、情報記録面を有するディスク状の情報記録媒体を装着されて情報を記録及び/又は再生可能なディスクドライブと、前記本体ユニットの前記表示ユニットが配置される面と反対側の底面側に配置されて前記本体ユニットの底方向に可動に構成され、前記ディスクドライブに対して前記情報記録媒体を挿入及び排出させるディスク挿入排出機構とを備え、前記表示ユニットの開動作に連動して前記ディスク挿入排出機構の被係合部が前記表示ユニットの係合部に係合されることにより、前記ディスク挿入排出機構の開動作が禁止され、前記表示ユニットの閉動作に連動して前記ディスク挿入排出機構の前記被係合部と前記表示ユニットの前記係合部との係合が解除されることにより、前記ディスク挿入排出機構の開動作が許可される。
【0039】
このディスクドライブ装置においては、使用者がディスク装置を使用するために表示ユニットを開放しているときは、ディスク挿入排出機構の開動作を禁止することができるとともに、使用者が情報記録媒体の交換のために表示ユニットを閉塞しているときは、ディスク挿入排出機構の開動作を許可することができるので、簡略な構成で、使用者の操作性を損なうことなく、使用者の誤操作によって、情報記録媒体が回転した状態で飛び出したり、回転した状態の情報記録媒体が露出したりすることを確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、装置の使用中にディスク状の情報記録媒体が不用意に飛び出すことを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0042】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態によるディスク装置について説明する。図1〜図5により、まずディスク装置全体の構成について説明する。
【0043】
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態におけるディスク装置の全体構成を示す図であり、各々別の角度からの外観図である。図1及び図2において、ディスク装置100は、本体ユニットとなる装置本体1、及び装置本体1を覆う蓋体2を備え、矢印D1A方向及び矢印D1B方向の両方向への蓋体2の開閉が自在となるように、蓋体2の端部に設けられた回動ヒンジ部2Aが、装置本体1に設けられた2カ所の回動支持受け部1AAに保持されている。なお、図1と図2とでは、装置本体1と蓋体2とのなす角度は異なっている。
【0044】
図2に示すディスプレイ2Bは、映像を映し出すため表示装置であり、表示ユニットとなる蓋体2に取り付けられ、映像コンテンツ又は装置の動作情報などを表示する。ディスプレイ2Bには、例えば液晶パネルなどを用いることができる。また、主電源スイッチ1SAは、ディスク装置100の主電源をON又はOFFするためのスイッチであり、使用者が使用を開始する際に矢印D5方向に移動することで主電源が「ON」となる。そして、操作スイッチ群1SBとして、使用者が装置を操作するための各種スイッチが装置本体1の上面の中央部に配列されている。さらに、電源遮断スイッチ1SCは、全ての電源を遮断するためのスイッチであり、蓋体2に設けられた遮断突起2Cにより、蓋体2が矢印D1B方向に回動して閉塞された際に押し込まれて作動する。なお、電源遮断スイッチ1SCは、蓋体2が開放された状態で容易に操作されることを回避するために、表面より窪んだ箇所に設けられている。
【0045】
図3は、図1及び図2に示すディスク装置100の主要構成部品の組立状態を示す分解斜視図であり、図4は、図3に示すディスク装置100を裏側から見た状態を示す分解斜視図である。図3及び図4において、装置本体1を構成する部品のうち、1BAは本体下ケース、1BBは本体上ケースを示し、11は情報記録面を有するディスク状の情報記録媒体であるディスクメディア31(図7参照)の記録及び/又は再生を行うためのディスク駆動部を示し、通常、使用者は、図3及び図4における矢印D6A方向を上向きにしてディスクメディア31の出し入れ操作を行う。
【0046】
図1、図3及び図4に示すように、装置本体1には、ディスク駆動部11を覆う駆動部カバー3が設けられており、使用者は、ディスクメディア31の出し入れ操作を行う際に駆動部カバー3を回動させて開閉する。ここで、図5に示すように、2つのカバー軸3L、3Rは、駆動部カバー3に一体に形成され、2つの本体軸受け1BAL、1BARに嵌合され、駆動部カバー3は、矢印D4A方向及び矢印D4B方向に回動可能となるよう保持される。このように、本実施の形態では、装置本体1の底方向に可動に構成され、ディスク駆動部11に対してディスクメディア31を挿入及び排出させるディスク挿入排出機構が駆動部カバー3等から構成されている。
【0047】
次に、ディスク駆動部11の構成について説明する。図6は、ディスク駆動部11の概略構成を示す図である。図6において、ディスク駆動部11は、ディスクモータ11M、ピックアップ11P、駆動部ベース11B、ガイドシャフト11GL、11GR及び防振ダンパ11Sを備える。
【0048】
ディスクモータ11Mは、ディスクメディア31を載置及び固定して回転駆動する。ピックアップ11Pは、ピックアップベース部11PBにレンズ部11PLが搭載された状態で構成され、ディスクモータ11Mに載置された状態におけるディスクメディア31の特定半径方向に平行な、矢印D11方向に移動可能な状態で、2本のガイドシャフト11GL、11GRにより案内保持されている。レンズ部11PLからは半導体レーザなどによるレーザ光が光ディスクであるディスクメディア31に照射され、ピックアップ11Pは、ディスクメディア31の情報記録面の記録及び/又は再生を行う。駆動部ベース11Bは、ディスクモータ11M及びガイドシャフト11GL、11GRを保持し、外部からの振動の抑制又はディスク回転により装置に発生する振動の漏れ出しの防止を行うため、4カ所の防振ダンパ11Sを介して、装置本体1に取り付けられる。なお、ピックアップ11Pを矢印D11方向に移送させるための駆動機構については、公知の駆動機構を用いることができるため、図示及び説明を省略している。
【0049】
次に、本実施の形態のディスク装置100へのディスクメディア31の挿入方法について説明する。図7は、上記のディスク挿入排出機構によるディスク装置100へディスクメディア31を挿入する状態を示す図である。図7に示すように、本実施の形態におけるディスク装置100では、ディスクメディア31として、ディスクカートリッジ31Cにディスク31Dが収納されたものを使用する。
【0050】
ディスクメディア31を使用する際には、使用者は、駆動部カバー3が矢印D4A方向に開放された状態のディスク装置100に対して矢印D31方向へディスクメディア31を挿入する。駆動部カバー3には、一体的にカートリッジガイド3SL、3SRが設けられており、ディスクメディア31は、このカートリッジガイド3SL、3SRに案内されながら挿入される。
【0051】
ディスクカートリッジ31Cには、ディスク31Dの情報記録面を露出させるための開口を開閉するカートリッジシャッタ31Sが設けられている。ディスク装置100に挿入されると、カートリッジシャッタ31Sがシャッタ開放機構(不図示)により矢印D7方向に移動して開口が開放され、ディスク31Dの情報記録面が露出して記録又は再生が可能な状態となる。
【0052】
次に、駆動部カバー3の本体下ケース1BAに対する閉塞状態を維持するためのロック機構について、図1、図8〜図11を用いて説明する。図8及び図9は、装置本体1のうち本体下ケース1BA側の内部の主要部分の状態を示し、図8は全体図、図9は詳細図である。
【0053】
図1、図8及び図9において、4は駆動部カバー3の本体下ケース1BAに対する閉塞状態を維持するためのロックスライダを示す。ロックスライダ4は、矢印D2A方向及び矢印D2B方向にスライド可能となるように、本体下ケース1BAに保持されており、スライダバネ6により矢印D2B方向に常に付勢されている。また、ロックスライダ4には、本体下ケース1BAの外部から操作して矢印D2A方向にスライド動作させるためのスライドノブ5が連結されている。さらに、ロックスライダ4の中央下部には、ロック爪4Aが一体に形成されており、駆動部カバー3に一体に設けられたカバー爪3Aを係止し、ロック爪4A及びカバー爪3Aは、矢印D4A方向(図1等参照)への駆動部カバー3の回動を阻止する。
【0054】
図10及び図11は、図8におけるロック爪4Aとカバー爪3Aとの係合の様子を示し、図10は係合後の状態、図11は係合前の状態である。図10及び図11に示すように、ロック爪4A及びカバー爪3Aには各々ロック爪テーパ面4AA及びカバー爪テーパ面3AAが設けられている。
【0055】
このような構成で、例えば、図7に示す状態から駆動部カバー3が矢印D4B方向に回動されると、ロック爪テーパ面4AAは、図11に示すカバー爪テーパ面3AAと離間した状態から当接した状態となる。駆動部カバー3がさらに矢印D4B方向に回動されると、ロック爪テーパ面4AAがカバー爪テーパ面3AAにより押圧され、その押圧力が矢印D2A方向の力に変換され、ロックスライダ4がスライダバネ6のバネ力に抗して矢印D2A方向へ移動する。そして、ロック爪テーパ面4AAがカバー爪テーパ面3AAを通過し終えると、再びロックスライダ4は、スライダバネ6のバネ力により矢印D2B方向に移動し、ロック爪4Aとカバー爪3Aとの係合が完了して、図10に示す状態となり、すなわち図8に示すロック状態となる。
【0056】
逆に、外部から使用者がスライドノブ5を図1に示す矢印D3方向に移動させると、図12に示すように、ロックスライダ4は、スライダバネ6のバネ力に抗して矢印D2A方向にスライドされ、ロック爪4Aとカバー爪3Aとの係合が解除され、この時、駆動部カバー3を図7に示す矢印D4A方向に開放することが可能となる。なお、駆動部カバー3の開放動作としては、駆動部カバー3の自重を利用して開放させたり、コイルバネ等の付勢部材を用いて開放動作をアシストしたりするようにしてもよい。
【0057】
次に、本実施の形態におけるディスク装置100を使用中に、駆動部カバー3が矢印D4A方向へ開放されないように、ロックスライダ4が矢印D2A方向へスライド動作することを阻止する構成について説明する。図1、図8、図9、図12〜図15において、7はロックスライダ4の矢印D2A方向へのスライド動作を阻止するイジェクトストッパを示し、本体下ケース1BAに設けられたイジェクトストッパ軸1BASを、イジェクトストッパ回動穴7Bに挿通させることにより、イジェクトストッパ7が回動可能に保持される。また、イジェクトストッパバネ8は、イジェクトストッパ軸1BASを支軸として取り付けられ、イジェクトストッパバネ8の一端は、本体下ケース1BAに設けられた固定側バネ掛け1Pに掛けられ、他端は、イジェクトストッパ7に設けられた回動側バネ掛け7Cに掛けられている。イジェクトストッパバネ8は、捻りコイルバネ構成をなしており、イジェクトストッパ7を図8、図9、図12及び図13に示す矢印D7A方向に回動付勢する。
【0058】
以上のような構成により、本体上ケース1BBが本体下ケース1BAに組み込まれた状態では、図1に示すように、イジェクトストッパ7に設けられたイジェクトストッパ押圧部7Aが本体上ケース1BBに設けられた貫通穴1Hを貫通して本体上ケース1BBの表面から突出している。
【0059】
図1に示すように、蓋体2がD1A方向に大きく開放されていない状態においては、蓋体2は、イジェクトストッパ押圧部7Aを押圧しておらず、この状態では、図8及び図9に示すように、ロックスライダ4を矢印D2A方向へ移動させることができる。すなわち、このロック機構のロック状態を解除可能な状態においては、図12及び図13に示すように、使用者は、ロックスライダ4を矢印D2A方向に移動させ、駆動部カバー3を開放してディスクカートリッジ31Cを自由に挿入することも、排出することも可能である。
【0060】
そして、図2に示すように、使用者によるディスプレイ2Bの参照が可能な状態で、且つ主電源スイッチ1SAや操作スイッチ群1SBなどを操作できるような状態になるまで蓋体2が矢印D1A方向に開放されると、蓋体2の下縁部によりイジェクトストッパ押圧部7Aが押し込まれ、図14及び図15に示すように、イジェクトストッパ7が矢印D7B方向に回動する。この時には、ロックスライダ4に設けられたロック係止部4Cが、イジェクトストッパ7に設けられたストッパ係止部7Dに当接して、ロック係止部4Cの移動がストッパ係止部7Dに阻まれ、ロックスライダ4が矢印D2A方向へスライドできなくなる。すなわち、ディスクメディア31が挿入された状態でディスク駆動部11の動作を開始すると、ディスクメディア31を取り出すことが不可能となる。
【0061】
ここで、ディスクメディア31(図7参照)が挿入されてから、上記のように蓋体2が開放されている状態において、ディスク31Dに対して再生又は記録動作が一旦行われ始めると、当然ディスク31Dは回転し、また、ディスク駆動部11においては、レンズ部11PLからレーザ光がディスク31Dに照射される。このような動作が行われている際に、使用者によりディスクメディア31を取り出す動作が行われると、使用者に対して、回転するディスク31Dが飛び出したり、また、半導体レーザから発光されたレーザ光が目に入ったりする可能性があるが、本実施の形態におけるディスク装置であれば、上記の通り、蓋体2が装置本体1に対して開状態にある間、すなわち、ディスク駆動部11を動作させて使用している間にディスクメディア31を取り出すことが不可能であるため、このような不具合を防止することが可能となる。
【0062】
また、図2に示すように、蓋体2が装置本体1に対して開状態でディスクメディア31が取り出せない状態にならないと、主電源スイッチ1SA及び操作スイッチ群1SBを操作することができないため、ディスクメディア31を確実に挿入できるまでに、誤ってディスク31Dが回転したり、半導体レーザが外部へ発光したりすることもない。
【0063】
さらに、図2に示す状態でディスク31Dに対して再生又は記録動作が一旦行われた後、使用者が誤って主電源スイッチ1SAを「ON」状態から切り忘れたままの状態で蓋体2を矢印D1B方向に回動させて閉塞して、ディスクメディア31を取り出せる状態になっても、蓋体2が回動動作することによって遮断突起2Cが、電源遮断スイッチ1SCを押し込んで作動させるため、ディスク31Dが回転したままの状態、又は半導体レーザが発光したままの状態で駆動部カバー3が開放されてしまうことを防止することができる。
【0064】
以上のように、本実施の形態におけるディスク装置100によれば、蓋体2が装置本体1に対して開状態にあるとき、ロックスライダ4が駆動部カバー3に対してディスクメディア31の挿入及び排出ができない状態を維持しているので、ディスク駆動部11にてディスクメディア31が記録又は再生されている最中には、ディスクメディア31を取り出せる状態とはならないため、ディスク31Dが回転した状態で飛び出したり、回転した状態のディスク31Dが露出したりすることを防止することが可能となる。この結果、回転したディスク31Dや発光したままの半導体レーザなどから使用者を守ることが可能である。
【0065】
また、本実施の形態のディスク装置のように、ディスプレイ2Bが装置本体1の上面に配置される蓋体2に取り付けられている場合には、駆動部カバー3を装置本体1の底面に配置し、駆動部カバー3をディスプレイ2Bの裏側で開閉させる構成とする必要があるが、この場合、ディスプレイ2Bを装置本体1の上側に配置する通常使用状態において、不用意に駆動部カバー3が開放してしまうと、自重により直ちにディスクメディア31が勢い良く飛び出してしまう。
【0066】
しかしながら、本実施の形態では、ロックスライダ4によるロック動作が装置本体1に対する蓋体2の相対変位に連動しているため、蓋体2の開動作に応じて自動的にロック状態の維持を行うことができるので、上記のような事態を簡便な構成で回避することが可能となる。
【0067】
ただし、イジェクトストッパ押圧部7Aが押し込まれて図14及び図15に示すようにイジェクトストッパ7が矢印D7B方向に回動し、ロックスライダ4が矢印D2A方向へスライドできなくなった状態であっても、使用者がなおも強引にスライドノブ5をスライドさせるという事態が想定される。この時には、スライドノブ5をはじめロックスライダ4、イジェクトストッパ7又はイジェクトストッパ軸1BASなどを破損してしまうおそれがある。
【0068】
これを防止するための構成について図16を用いて説明する。図16は、図1、図8、図9、図12〜図15における、スライドノブ5付近の詳細を示す。図16において、9は圧縮バネをなす過負荷防止バネを示し、過負荷防止バネ9は、ロックスライダ4に対してスライドノブ5を矢印D2B方向に付勢している。このような構成のもとで、ロックスライダ4がイジェクトストッパ7により矢印D2A方向にスライドできない状態において、さらにスライドノブ5を矢印D2A方向にスライドさせても、ロックスライダ4の矢印D2A方向へのスライドが阻止されているため、過負荷防止バネ9が圧縮されることで、スライドノブ5の操作力が吸収される。この構成により、スライドノブ5を操作する力がロックスライダ4やイジェクトストッパ軸1BASなどへ伝達されることを遮断することが可能となる。
【0069】
また、この時の過負荷防止バネ9のバネ力をF9、スライダバネ6のバネ力をF6、使用者がスライドノブ5を操作するための最大力をFO、過負荷防止バネ9がなくスライドノブ5とロックスライダ4とが直結された状態で使用者がスライドノブ5を矢印D2A方向にスライドさせた際における、スライドノブ5、ロックスライダ4及びイジェクトストッパ軸1BASのうちの何れかの部材の最低破壊強度をFMとすると、ロックスライダ4がイジェクトストッパ7に阻止されず矢印D2A方向にスライドされる際にはスライダバネ6のバネ力に抗してスライドできなければいけないので、(式1)が成立しなければならない。
【0070】
F6<F9・・・・・(式1)
また、使用者が操作する力は、当然、過負荷防止バネ9の力を上回らなければ、効果を得ることができない。したがって(式2)が成立しなければならない。
【0071】
F9<FO・・・・・(式2)
さらに、スライドノブ5、ロックスライダ4及びイジェクトストッパ軸1BASのうちの何れの部材も、スライドノブ5の矢印D2A方向への使用者の強引な操作で破壊してはいけないので、(式3)が成立しなければならない。
【0072】
F9<FM・・・・・(式3)
上記の構成により、本実施の形態では、装置本体1に対する駆動部カバー3のロック状態が維持されている際において、使用者がスライドノブ5をロック解除方向に無理に移動させた場合でも、ロック機構の全体の系に対して過負荷を与えてスライドノブ5、ロックスライダ4、イジェクトストッパ軸1BAS及びイジェクトストッパ7を破損してしまうことを防止することが可能となる。
【0073】
次に、本実施の形態において、蓋体2がイジェクトストッパ押圧部7Aに対して作用してロックスライダ4が矢印D2A方向へスライド動作することを阻止する状態を、図17〜図26を参照して段階を追って説明する。
【0074】
図17〜図26は、上記機能を実現するために設けた構成の一例を示す図であり、本実施の形態におけるディスク装置100を側面から見た状態を示す。なお、図18、図20、図22、図24及び図26は、図17、図19、図21、図23及び図25に示す部分S2を拡大して詳細に示した図である。
【0075】
図17〜図26において、2Pは、回動支持受け部1AAの近傍に蓋体2と一体的に設けられ、蓋体2を矢印D1A方向に回動した際にイジェクトストッパ押圧部7Aを矢印D7W方向に押圧可能なストッパ押圧部を示す。ストッパ押圧部2Pは、第1押圧面2K1及び第2押圧面2K2を有し、第1押圧面2K1は、蓋体2の開動作に応じて蓋体2の回転中心から半径方向の距離が順次長くなるような斜面として蓋体2の端部に一体に形成され、第2押圧面2K2は、蓋体2のさらなる開動作に応じて蓋体2の回転中心から半径方向の距離が一定になるような曲面として蓋体2の端部に一体に形成されている。したがって、第1押圧面2K1は、蓋体2の開動作に連動してイジェクトストッパ押圧部7Aの上端面に当接してイジェクトストッパ押圧部7Aを装置本体1の内部に押し込み、さらに、蓋体2が開放される場合、第2押圧面2K2が、イジェクトストッパ押圧部7Aの上端面に当接してイジェクトストッパ押圧部7Aを装置本体1の内部に押し込んだ状態を維持する。
【0076】
ここで、図17及び図18は、蓋体2が装置本体1に対して閉塞している状態(装置本体1に対する蓋体2の角度が0度となる状態)を示す図である。この閉塞状態のとき、ストッパ押圧部2Pに設けられた第1押圧面2K1がイジェクトストッパ押圧部7Aの上端面と当接するが、第1押圧面2K1は、イジェクトストッパ押圧部7Aを押圧しておらず、イジェクトストッパ押圧部7Aは、矢印D7W方向へ移動していない。この状態においては、イジェクトストッパ押圧部7Aは、イジェクトストッパバネ8(図15参照)により矢印D7Y方向に付勢されており、この状態では、図8に示す状態と同様、ロックスライダ4は、矢印D2A方向及び矢印D2B方向にスライド可能であり、すなわち駆動部カバー3を開放することが可能である。
【0077】
図19及び図20は、蓋体2が装置本体1に対して矢印D1A方向に開放されはじめ、装置本体1に対する蓋体2の角度A12が45度となる状態を示す図である。概ねこの角度未満では、本実施の形態のディスク装置100における主電源スイッチ1SA及び操作スイッチ群1SBの操作及びディスプレイ2Bの視聴は、使用者にとってほぼ困難な状態である。一方、この状態になれば、ストッパ押圧部2Pに設けられた第1押圧面2K1により、イジェクトストッパ押圧部7Aが矢印D7W方向に押圧され、ロックスライダ4の矢印D2A方向へのスライドは阻止され、駆動部カバー3を開放することは不可となる。
【0078】
図21及び図22は、蓋体2が装置本体に対してさらに矢印D1A方向に開放され、装置本体1に対する蓋体2の角度A12が90度となる状態を示す図である。この状態では、本実施の形態のディスク装置における主電源スイッチ1SA及び操作スイッチ群1SBの操作及びディスプレイ2Bの視聴は、使用者にとって特に支障ない状態である。この状態においては、ストッパ押圧部2Pに設けられた第2押圧面2K2によりイジェクトストッパ押圧部7Aが矢印D7W方向に押圧された状態が維持され、ロックスライダ4の矢印D2A方向へのスライドはやはり阻止されている。
【0079】
図23及び図24は、蓋体2が装置本体に対してさらに引き続き矢印D1A方向に開放され、装置本体1に対する蓋体2の角度A12が135度となる状態を示す図である。この状態は、使用者にとって、本実施の形態のディスク装置における主電源スイッチ1SA及び操作スイッチ群1SBの操作及びディスプレイ2Bの視聴に適する状態である。この状態においても、図21及び22に示す状態から引き続き、第2押圧面2K2によりイジェクトストッパ押圧部7Aが矢印D7W方向に押圧された状態が維持されており、ロックスライダ4の矢印D2A方向へのスライドは阻止され続けている。
【0080】
図25及び図26は、蓋体2が装置本体に対して矢印D1A方向に最大限開放され、装置本体1に対する蓋体2の角度A12が180度となる状態を示す図である。本実施の状態において、蓋体2は、図25及び図26に示すように、角度A12が180度となる状態まで開放することが可能である。この状態においても、図23及び図24に示す状態から引き続き、第2押圧面2K2によりイジェクトストッパ押圧部7Aが矢印D7W方向に押圧された状態が維持されており、ロックスライダ4の矢印D2A方向へのスライドは阻止され続けている。
【0081】
以上に示すように、蓋体2が装置本体1に対して開放されるに従い、イジェクトストッパ押圧部7Aが矢印D7W方向に付勢され、ロックスライダ4の矢印D2A方向へのスライドが阻止され、駆動部カバー3が開放されることが防止されている。
【0082】
したがって、本実施の形態において、蓋体2の表示面となるディスプレイ2Bを伏せた閉状態としては、装置本体1に対する蓋体2の角度は、45度未満であることが好ましく、30度未満であることがより好ましく、15度未満であることがさらに好ましい。このような状態は、ディスク装置100における主電源スイッチ1SA及び操作スイッチ群1SBの操作及びディスプレイ2Bの視聴が使用者にとって困難な状態であるので、使用者がディスク装置100の電源を既にオフしており、ディスク駆動部11にてディスクメディア31が記録及び再生されていない可能性が高く、むしろディスクメディア31の交換のために、使用者がロックスライダ4をスライドさせて駆動部カバー3を開放する必要性が高いことが予測されるからである。
【0083】
一方、蓋体2の表示面となるディスプレイ2Bを伏せない開状態としては、装置本体1に対する蓋体2の角度は、45度以上であることが好ましく、90度以上であることがより好ましく、135度以上であることがさらに好ましい。このような状態は、ディスク装置100における主電源スイッチ1SA及び操作スイッチ群1SBの操作及びディスプレイ2Bの視聴が使用者にとって可能であるので、ディスク駆動部11にてディスクメディアが記録又は再生されている可能性が高く、このような状況において、使用者の誤操作によって、ディスクメディアが回転した状態で飛び出したり、回転した状態のディスクメディアが露出したりすることを防止する必要性が高いことが予測されるからである。
【0084】
なお、本実施の形態においては、ディスクがカートリッジに収納されたタイプのメディアを使用する装置を示したが、例えば、図7において駆動部カバー3をさらに開いてディスク駆動部を大きく露出させ、ディスク単体の状態でディスクモータ11Mに載置する構成の装置であっても、同様の効果を得ることは可能である。
【0085】
また、本実施の形態においては、スライダバネ6に引っ張りコイルバネを用いたが、ロックスライダ4を矢印D2B方向に付勢することができる構成であれば、例えば捻りコイルバネなど、他の手段であっても、同様の効果を得ることは可能である。
【0086】
また、本実施の形態においては、イジェクトストッパバネ8に捻りコイルバネを用いたが、イジェクトストッパ7を矢印D7A方向に付勢することができる構成であれば、例えば引っ張りコイルバネなど、他の手段であっても、同様の効果を得ることは可能である。
【0087】
また、本実施の形態においては、過負荷防止バネ9に圧縮コイルバネを用いたが、ロックスライダ4をスライドノブ5に対して矢印D2A方向に付勢することができる構成であれば、例えば引っ張りコイルバネなど、他の手段であっても、同様の効果を得ることは可能である。
【0088】
また、本実施の形態においては、駆動部カバー3が開放する構成として、矢印D4A方向へ回動する構成を用いたが、ディスクメディアの脱着が可能な構成であれば、例えば、図7に示す矢印D14A方向に平行に移動して開放し、ディスクメディアを挿入後に矢印D14B方向に平行に移動して閉塞するような構成を用いても、同様の効果を得ることは可能である。
【0089】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態によるディスク装置を、図27〜図32を用いて説明する。
【0090】
図27及び図28は、阻止フック2Hが設けられた状態における、本実施の形態のディスク装置101の外観形状図、図29及び図30は、阻止フック2H及び固定フック3Hの外観からの相対位置関係を示した図である。また、図29は、図27に示す状態と別の角度からの装置全体を示し、図31は、図29の状態から蓋体2を開放した状態を示す。そして、図30及び図32はそれぞれ図29及び図31に示す装置全体の、平面P1における断面状態を示す概略図である。
【0091】
図28に示すように、ディスクメディア31をカートリッジガイド3SL及び3SRに対して矢印D31方向に挿入することにより、本実施の形態のディスク装置101も、第1の実施の形態と同様に使用することが可能である。しかしながら、本実施の形態のディスク装置101において第1の実施の形態と異なるのは、図27〜図32に示す通り、蓋体2が開放している状態において、蓋体2が直接、駆動部カバー3の開放を阻止する構成としている点である。
【0092】
図27〜図32において、2Hは、蓋体2が開放状態であるときに駆動部カバー3の開放を阻止するための阻止フック、3Hは係合部である阻止フックに係合させるために駆動部カバー3に設けられた被係合部である固定フックを示す。
【0093】
図27〜図32に示すように、阻止フック2Hは、蓋体2の回動ヒンジ部2Aの中央部より突出されて設けられており、蓋体2が矢印D1A方向に開放されると、装置本体1に設けられた通過穴1Cに潜入する。また、固定フック3Hは、駆動部カバー3の2つのカートリッジガイド3SL、3SRとの間の架橋部位に一体に設けられる。
【0094】
ここで、図29及び図30に示すように、蓋体2が閉塞した状態では、固定フック3Hは拘束されず、駆動部カバー3は、矢印D4A方向に開放自在である。一方、図31及び図32に示すように、駆動部カバー3が閉塞した状態から蓋体2が開放されると、固定フック3Hと阻止フック2Hの互いの係合部が係合するため、駆動部カバー3が開放することが阻止される。
【0095】
以上のように、本実施の形態のディスク装置101によれば、蓋体2を開放した状態、すなわちディスク装置101の使用中においては、駆動部カバー3の開放が阻止されているため、第1の実施の形態と同様、ディスク31Dに対して再生又は記録動作が行われている際に、誤ってディスクメディア31を取り出すことができる状態になることがない。これにより、使用者に対して、回転するディスク31Dが飛び出したり、また、半導体レーザから発光されたレーザ光が目に入ったりすることを防止し、使用者の安全を確保することができる。
【0096】
なお、上記した第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、図7又は図27などからわかるように、駆動部カバー3が装置本体1に対して開閉するための回動中心軸は、蓋体2が開閉するための回動中心軸と平行であり、且つ、駆動部カバー3及び蓋体2が開放する際の回動方向は、例えば、図7に示す状態で右側からディスク装置100を見た場合、共に回動中心に関して時計回りで互いに表裏の関係となる方向であるが、本発明は、この構成に限定するものではない。
【0097】
例えば、図33又は図34に示すように、駆動部カバー3の回動中心軸が蓋体2の回動中心軸に対してねじれの関係になる構成でもよく、また、図35に示すように、駆動部カバー3の回動中心軸が蓋体2の回動中心軸と平行であり、且つ、駆動部カバー3の開放する際の回動方向は、図35に示す状態で右側からディスク装置を見た場合、回動中心に関して反時計回りとなる構成でもよく、この場合も、上記と同様の効果を得ることは可能である。なお、図33〜図35に示すディスク装置において、本体下ケース1BAに対する駆動部カバー3の閉塞を維持するためのロック機構等の構成に関する説明を割愛するが、既に上記した第1の実施の形態又は第2の実施の形態において示した構成に準ずるものを使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明のディスク装置は、装置の使用中にディスク状の情報記録媒体が不用意に飛び出すことを防止することができるので、ディスク状の情報記録媒体を用いて、情報を記録及び/又は再生することが可能なディスクドライブを搭載するディスク装置に適しており、特に、ディスク状の情報記録媒体を使用する携帯型の機器に適している。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるディスク装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すディスク装置において蓋体を開放した状態の全体構成を示す斜視図である。
【図3】図1に示すディスク装置の主要構成部品の組立状態を示す第1の分解斜視図である。
【図4】図1に示すディスク装置の主要構成部品の組立状態を示す第2の分解斜視図である。
【図5】図1に示すディスク装置の主要構成部品の組立状態を示す第3の分解斜視図である。
【図6】図1に示すディスク装置のディスク駆動部を示す斜視図である。
【図7】図1に示すディスク装置にディスクを挿入する状態を示す斜視図である。
【図8】図1に示すディスク装置の駆動部カバーに対するロック機構を示す斜視図である。
【図9】図8に示すイジェクトストッパを拡大して示す斜視図である。
【図10】図8に示すロック機構の係合状態を拡大して示す斜視図である。
【図11】図8に示すロック機構の非係合状態を拡大して示す斜視図である。
【図12】図8に示すロック機構の非係合状態を示す斜視図である。
【図13】図12に示すイジェクトストッパを拡大して示す斜視図である。
【図14】図8に示すロック機構の係合状態を示す斜視図である。
【図15】図14に示すイジェクトストッパの一部を拡大して示す斜視図である。
【図16】図1に示すディスク装置の駆動部カバーに対するロック機構への過負荷防止機構を示す斜視図である。
【図17】図1に示すディスク装置において蓋体が装置本体に対して閉塞している状態を示す側面図である。
【図18】図17に示すディスク装置の一部拡大図である。
【図19】図1に示すディスク装置において装置本体に対する蓋体の角度が45度となる状態を示す側面図である。
【図20】図19に示すディスク装置の一部拡大図である。
【図21】図1に示すディスク装置において装置本体に対する蓋体の角度が90度となる状態を示す側面図である。
【図22】図21に示すディスク装置の一部拡大図である。
【図23】図1に示すディスク装置において装置本体に対する蓋体の角度が135度となる状態を示す側面図である。
【図24】図23に示すディスク装置の一部拡大図である。
【図25】図1に示すディスク装置において装置本体に対する蓋体の角度が180度となる状態を示す側面図である。
【図26】図25に示すディスク装置の一部拡大図である。
【図27】本発明の第2の実施の形態によるディスク装置における駆動部カバーの開放阻止構成を示す斜視図である。
【図28】図27に示すディスク装置を底面側から見た斜視図である。
【図29】図27に示すディスク装置が閉塞状態にあるときの斜視図である。
【図30】図29に示すディスク装置の断面図である。
【図31】図27に示すディスク装置が開放状態にあるときの斜視図である。
【図32】図31に示すディスク装置の断面図である。
【図33】本発明によるディスク装置の第1の変形例を示す斜視図である。
【図34】本発明によるディスク装置の第2の変形例を示す斜視図である。
【図35】本発明によるディスク装置の第3の変形例を示す斜視図である。
【図36】従来のディスク装置が開放状態にあるときの側面図である。
【図37】従来のディスク装置が閉塞状態にあるときの側面図である。
【図38】従来の携帯端末装置の全体概略構成図である。
【符号の説明】
【0100】
1 装置本体
1AA 回動支持受け部
1BA 本体下ケース
1BB 本体上ケース
1BAL 本体軸受け
1BAR 本体軸受け
1BAS イジェクトストッパ軸
1C 通過穴
1SA 主電源スイッチ
1SB 操作スイッチ群
1SC 電源遮断スイッチ
1H 貫通穴
2 蓋体
2A 回動ヒンジ部
2B ディスプレイ
2C 遮断突起
2H 阻止フック
3 駆動部カバー
3L カバー軸
3R カバー軸
3A カバー爪
3AA カバー爪テーパ面
3SL カートリッジガイド
3SR カートリッジガイド
3H 固定フック
4 ロックスライダ
4A ロック爪
4AA ロック爪テーパ面
4C ロック係止部
5 スライドノブ
6 スライダバネ
7 イジェクトストッパ
7A イジェクトストッパ押圧部
7B イジェクトストッパ回動穴
7C 回動側バネ掛け
7D ストッパ係止部
8 イジェクトストッパバネ
9 過負荷吸収バネ
11 ディスク駆動部
11M ディスクモータ
11P ピックアップ
11PB ピックアップベース部
11PL レンズ部
11GL ガイドシャフト
11GR ガイドシャフト
11S 防振ダンパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記録面を有するディスク状の情報記録媒体を装着して情報を記録及び/又は再生可能なディスクドライブを有する本体ユニットと、
情報を表示する表示面を有し、前記本体ユニットに対して、前記表示面を伏せた閉状態と、前記表示面を伏せない開状態とを取り得る表示ユニットとを備え、
前記本体ユニットは、
前記本体ユニットの底方向に可動に構成され、前記ディスクドライブに対して前記情報記録媒体を挿入及び排出させるディスク挿入排出機構と、
前記情報記録媒体が前記本体ユニットに装着された状態をロックするためのロック機構とをさらに備え、
前記表示ユニットが前記本体ユニットに対して前記開状態にあるとき、前記ロック機構のロック状態が維持されることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記表示ユニットが前記本体ユニットに対して前記閉状態にあるときにのみ、前記ロック機構のロック状態が解除されることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
【請求項3】
前記表示ユニットは、前記本体ユニットに回動可能に保持され、
前記ディスク挿入排出機構は、前記本体ユニットの前記表示ユニットが配置される面と反対側の底面側に配置され、前記本体ユニットの底方向に回動可能に保持されることを特徴とする請求項1又は2記載のディスク装置。
【請求項4】
前記ロック機構は、
前記本体ユニットにスライド可能に保持されたスライダに設けられた係合部と、
前記ディスク挿入排出機構に設けられ、前記係合部が係合する被係合部と、
前記スライダのスライド方向に平行で且つ前記係合部と前記被係合部とが係合する方向に前記スライダを付勢するスライダバネとを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項5】
前記本体ユニットは、
前記係合部の前記被係合部に対する係合が解除される方向への前記スライダの移動を制止するロック維持部材と、
前記ロック維持部材を、前記スライダの移動を制止する制止状態から制止しない非制止状態にして、前記ロック機構のロック状態を解除可能な状態とする解除バネとをさらに備え、
前記ロック維持部材は、前記表示ユニットが前記閉状態から前記開状態となる際、前記表示ユニットの開動作に連動して、前記非制止状態から前記制止状態になり、前記表示ユニットが前記開状態から閉状態となる際、前記解除バネによって前記制止状態から前記非制止状態にされることを特徴とする請求項4記載のディスク装置。
【請求項6】
前記本体ユニットは、
前記本体ユニットの外部に露出された手動操作部を有する操作部材と、
前記スライダと前記操作部材との間に配置され、前記操作部材を前記スライダに連結する連結バネとをさらに備え、
前記連結バネの付勢力は、前記スライダバネの付勢力よりも大きいことを特徴とする請求項5記載のディスク装置。
【請求項7】
前記ロック維持部材は、
前記本体ユニットの、前記表示ユニットが回動可能に保持された側の表面から突出する突出部と、
前記スライダに当接して前記スライダの移動を制止する係止部とを備え、
前記表示ユニットの開動作に連動して前記表示ユニットの縁部が前記突出部を前記本体ユニットの内側に押し込むことにより、前記係止部が前記スライダに当接して前記スライダの移動が制止され、前記表示ユニットの閉動作に連動して前記突出部が前記本体ユニットの表面から突出することにより、前記係止部が前記スライダから離間されて前記スライダの移動が許可されることを特徴とする請求項5又は6記載のディスク装置。
【請求項8】
前記ロック機構は、
前記表示ユニットに設けられた係合部と、
前記ディスク挿入排出機構に設けられ、前記表示ユニットの係合部が係合する被係合部を備え、
前記表示ユニットの開動作に連動して前記ディスク挿入排出機構の被係合部が前記表示ユニットの前記係合部に係合されることにより、前記ディスク挿入排出機構の開動作が禁止され、前記表示ユニットの閉動作に連動して前記ディスク挿入排出機構の前記被係合部の前記表示ユニットの前記係合部との係合が解除されることにより、前記ディスク挿入排出機構の開動作が許可されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項9】
前記情報記録媒体は、光ディスクであり、
前記ディスクドライブは、前記光ディスクの記録時及び/又は再生時にレーザ光を前記光ディスクに照射することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項10】
前記本体ユニットは、前記表示ユニット側の面に設けられた主電源スイッチをさらに備え、
前記表示ユニットは、前記閉状態にあるときに、使用者が操作不能なように前記主電源スイッチを隠すことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項11】
前記本体ユニットは、全ての電源を遮断するための電源遮断スイッチをさらに備え、
前記電源遮断スイッチは、前記表示ユニットの閉動作に連動してオンされて全ての電源を遮断することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項12】
本体ユニットと、情報を表示する表示面を有し、前記本体ユニットに対して、前記表示面を伏せた閉状態と、前記表示面を伏せない開状態とを取り得る表示ユニットとを備えるディスク装置に用いられるディスクドライブ装置であって、
情報記録面を有するディスク状の情報記録媒体を装着されて情報を記録及び/又は再生可能なディスクドライブと、
前記本体ユニットの前記表示ユニットが配置される面と反対側の底面側に配置されて前記本体ユニットの底方向に可動に構成され、前記ディスクドライブに対して前記情報記録媒体を挿入及び排出させるディスク挿入排出機構とを備え、
前記表示ユニットの開動作に連動して前記ディスク挿入排出機構の被係合部が前記表示ユニットの係合部に係合されることにより、前記ディスク挿入排出機構の開動作が禁止され、前記表示ユニットの閉動作に連動して前記ディスク挿入排出機構の前記被係合部と前記表示ユニットの前記係合部との係合が解除されることにより、前記ディスク挿入排出機構の開動作が許可されることを特徴とするディスクドライブ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【公開番号】特開2008−305534(P2008−305534A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−113728(P2008−113728)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】