説明

ディスク装置

【課題】トレイ先端に設けてある蓋体と挿入口との位置ずれがなくなり、蓋体と挿入口との隙間が均一なディスク装置を提供する。
【解決手段】トレイ台12が設けられたディスクドライブ10と、トレイ30を挿入する挿入口22が形成されたパネル20とを備え、トレイ30下面の両側縁部30e、30fに離間して下向きに形成された一対の係合溝32a、32bと、挿入口22の下縁及び両側縁にてパネル20の内側に延出された延出部24と、延出部24に係合溝32a、32bに各嵌入してトレイ30を筐体11内に案内する横方向に離間して上向きに形成された一対のガイド突起24e、24gと、トレイ台12の前側に形成された一対の突起12e、12gと、トレイ台12の後側に形成された一対の突起12f、12hと、トレイ30に取り付けられた蓋体36とを有し、蓋体36と挿入口22との隙間23を均一にしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスクを載置するトレイの先端に取り付けられた蓋体とトレイを挿入するパネルの挿入口との隙間を均一にしているディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスクの再生及び記録等をするディスク装置は、ディスクドライブを略直方体状の筐体に内装している。
図7は従来のディスク装置を上方から視た部分斜視図である。
ディスク装置は、正面視矩形状の横長のパネル1の内側に取り付けられている平面視矩形状のシャーシ2の略中央の前寄りに、アングル2a、2aで両側部が固定された扁平な略直方体状のディスクドライブ3を備えている。
【0003】
ディスクドライブ3は、ディスクを略水平に載置する正面視矩形状のトレイ4を備えている。ディスク装置のパネル1には、トレイ4を出し入れする正面視矩形状の長手方向を横方向にした挿入口1aが形成されている。
トレイ4の先端4aに取り付けられている挿入口1aの蓋体4bが、パネル1の前面と面一にして挿入口1aを閉塞するようになっている。
蓋体4bが挿入口1aを閉塞したとき、挿入口1aと蓋体4bとの隙間は、部品の寸法誤差及び組み付け誤差等により不均一となる場合があり、外観上の見栄えを損なうことが有り得る。
【0004】
このような挿入口1aと蓋体4bとの隙間を均一にするものとして特許文献1に示す提案がある。特許文献1では、トレイの先端部に取り付けられたベース部材が、挿入口の蓋体を弾性部材で揺動可能に保持しており、挿入口の周端面は外向きに末広がりの傾斜面になっている。挿入口の傾斜面に対応して蓋体の周端面がテーパー状になっている。蓋体はベース部材の弾性部材によりパネルの挿入口に引き込まれて均一に密着するようになっている。
特許文献1の例では、トレイを挿入口に挿入する場合、蓋体が挿入口と少し位置ずれしていたとき、蓋体が挿入口に対して揺動して挿入口に均一に密着し、蓋体と挿入口との隙間が均一になる。
【特許文献1】特開2006−323928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1のような構造では、蓋体と挿入口との隙間を均一にすることはできるが、蓋体を弾性部材で揺動可能に保持する構造としているため、部品点数が多くなっており、改善の余地がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、トレイを挿入する挿入口が形成されたパネルの延出部にトレイの案内部を備えることにより、トレイ先端に設けてある蓋体と挿入口との位置ずれがなくなり、蓋体と挿入口との隙間を均一にできるディスク装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のディスク装置は、ディスクを載置する正面視矩形状のトレイを有するディスクドライブと、前記トレイを挿入する挿入口が形成されたパネルとを備え、前記トレイの先端に設けられた蓋体で前記挿入口が閉塞されるようになっているディスク装置において、前記トレイに、該トレイの正面長手方向に離間して奥行き方向に形成された二個の係合部と、前記挿入口の縁にて前記パネルの内側に延出された延出部と、該延出部に形成されており、前記二個の係合部に各係合して前記トレイの挿入を案内する二個の案内部とを有することを特徴とする。
【0008】
このような構成の本発明のディスク装置では、トレイをパネルの延出部に載置してトレイを挿入口に挿入したとき、パネルの延出部の二個の案内部が、トレイの二個の係合部にそれぞれ係合する。
蓋体が挿入口を閉塞したとき、パネルの延出部に位置する案内部がトレイの係合部に係合した状態で、案内部と係合部との係合がパネルの挿入口に対するトレイの正面視縦横の位置関係を保持し、トレイとパネルの挿入口との位置ずれが無くなる。
したがって、蓋体と挿入口との隙間の均一化が可能になる。
【0009】
本発明のディスク装置は、前記二個の係合部の一方の近傍に形成されたラックと、該ラックに噛合するピニオンとを備えており、該ピニオンは前記二個の案内部の一方の近傍で前記延出部に軸支されていることを特徴とする。
【0010】
このような構成の本発明のディスク装置では、トレイをパネルの延出部に載置してトレイを挿入口に挿入したとき、パネルの延出部の二個の案内部が、トレイの二個の係合部にそれぞれ係合する。
二個の案内部がトレイの二個の係合部に係合したとき、延出部のピニオンが二個の案内部の一方の近傍でトレイのラックに噛合して、案内部と係合部との係合及びピニオンとラックとの噛合が、パネルの挿入口に対するトレイの正面視縦横の位置関係をより確実に拘束する。
蓋体が挿入口を閉塞したとき、パネルの延出部に位置する案内部がトレイの係合部に係合した状態であり、延出部に軸支されるピニオンがトレイのラックに噛合しており、案内部と係合部との係合及びピニオンとラックとの噛合が、パネルの挿入口に対するトレイの正面視縦横の位置関係を保持し、トレイとパネルの挿入口との位置ずれが無くなり、蓋体と挿入口との隙間の均一化が可能になる。
トレイを取り出す場合、例えばトレイ駆動装置が起動してトレイを駆動する駆動ギアが回転したとき、ピニオンが回転し、ピニオンと連動するラックの移動によりトレイが前側へ移動し、延出部の案内部がトレイの係合部に係合した状態でトレイの移動を案内する。トレイの移動が停止した後、ディスクがトレイに載置される。
【0011】
本発明のディスク装置は、前記ディスクドライブは前記トレイを支持するトレイ台を備え、該トレイ台に、前記係合部にそれぞれ係合し、前記トレイの挿入を案内する一対又は複数対の突起を有していることを特徴とする。
【0012】
このような構成の本発明のディスク装置では、トレイ台の一対又は複数対の突起が、各対応するトレイの二個の係合部にそれぞれ係合しており、突起がトレイをディスクドライブ本体内に案内する。
蓋体が挿入口を閉塞したとき、パネルの延出部に位置する案内部及びトレイ台の各突起が、それぞれ対応するトレイの係合部に係合した状態で、案内部及び突起と係合部との係合が、パネルの挿入口に対するトレイの正面視縦横の位置関係を保持し、トレイとパネルの挿入口との位置ずれが無くなる。
したがって、蓋体と挿入口との隙間の均一化が可能になる。
【0013】
本発明のディスク装置は、前記係合部は溝からなり、前記案内部は突起からなることを特徴とする。
【0014】
このような構成の本発明のディスク装置では、トレイをパネルの延出部に載置してトレイを挿入口に挿入したとき、パネルの延出部の二個の突起が、各対応するトレイの二個の溝にそれぞれ係合する。
延出部の二個の突起がトレイの二個の溝に係合したとき、延出部のピニオンが二個のガイド突起の一方の近傍でトレイのラックに噛合して、突起と溝との係合及びピニオンとラックとの噛合が、パネルの挿入口に対するトレイの正面視縦横の位置関係をより確実に拘束する。
蓋体が挿入口を閉塞したとき、パネルの延出部に位置する突起及びトレイ台の各突起がトレイの溝に係合した状態であり、延出部に軸支されるピニオンがトレイのラックに噛合しており、突起と溝との係合及びピニオンとラックとの噛合が、パネルの挿入口に対するトレイの正面視縦横の位置関係を保持し、トレイとパネルの挿入口との位置ずれが無くなり、蓋体と挿入口との隙間の均一化が可能になる。
トレイを取り出す場合、例えばトレイ駆動装置が起動してトレイを駆動する駆動ギアが回転したとき、ピニオンが回転し、ピニオンと連動するラックの移動によりトレイが前側へ移動し、延出部の突起が、トレイの溝に係合した状態でトレイの移動を案内する。
トレイの移動が停止した後、ディスクがトレイに載置される。
【発明の効果】
【0015】
本発明のディスク装置は、トレイを挿入する挿入口が形成されたパネルの延出部にトレイの案内部を設けているので、トレイ先端に設けてある蓋体とパネルの挿入口との位置ずれが無くなり、蓋体と挿入口との隙間を均一にすることができるという効果を有する。
したがって、本発明のディスク装置は、パネルの挿入口の延出部に案内部を設けるだけで、蓋体と挿入口との隙間を均一にして見栄えをよくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に基づき、本発明によるディスク装置の好適な実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るディスク装置を示す正面図、図2は図1のII−II断面図、図3は図2のIII−III断面図、図4は図1のIV−IV断面図、図5は図4のV−V断面図である。
本実施の形態に係るディスク装置は、ディスクドライブ10を正面視矩形状で横長の扁平な筐体11に内装している。
【0017】
ディスクドライブ10は、両側部をアングル11a、11bで筐体11に固定されており、筐体11の一側方寄りの前側に配設されている。ディスクドライブ10は、ディスクの情報を読み書きするディスクドライブ本体10aと、ディスクを水平に載置する正背面視矩形状のトレイ30とを有している。筐体11の前面は正面視矩形状のパネル20に覆われている。トレイ30の先端には、トレイ飾りである直方体状の蓋体36が取り付けられている。パネル20の縦方向の中央部にはトレイ30が出入りする正面視矩形状の挿入口22が形成されており、パネル20の前面と蓋体36の前面とは、トレイ30の入った状態で挿入口22が蓋体36に閉塞されたとき、面一になるようになっている。
【0018】
トレイ30は平面視略矩形状をなし、トレイ30の側部30a、30bは側面視矩形状をなしている。両側部30a、30bの各後端部に弾性変形可能に形成された舌状片に、ストッパ31a、31bが両側部30a、30bからそれぞれ外向きに突設されている。
トレイ30下面の両側縁部30e、30fに奥行き方向に沿わせて、それぞれコの字状の係合溝32a、32bが下向きに凹設されている。
係合溝32a、32bは、トレイ30を筐体11内に案内する案内部と係合する係合部を構成する。
【0019】
ディスクドライブ10には、トレイ30の出入りが可能な大きさの前枠10bが、パネル20の裏面側に近接して設けられている。
前枠10bの開口部10cの下縁から奥行き方向に、トレイ30を摺動可能に支持するトレイ台12が設けられている。
トレイ台12は平面視矩形状をなし、一方の側縁部12aの近傍の上面に、奥行き方向の前後に並ぶ突起12e及び突起12fが二個形成されている。
他方の側縁部12bの近傍の上面に、奥行き方向の前後に並ぶ突起12g及び突起12hが二個形成されている。
突起12eと突起12gとは、それぞれ平面視矩形状をなし、長手方向を前後方向にしており、横方向に対向している。
また突起12fと突起12hとは、それぞれ平面視矩形状をなし、長手方向を前後方向にしており、横方向に対向している。
【0020】
トレイ台12の一方の側縁部12a側の前縁部12c近傍の上面に、トレイ30を駆動するための動力伝達用の連結ギア13aが回転軸を縦向きに軸支されている。連結ギア13aはトレイ30を駆動する後述の駆動ギア13bに噛合している。トレイ駆動装置14はトレイ台12の前縁部12cの下側に配設されている。連結ギア13aの回転軸はトレイ駆動装置14の回転軸に連結されている。
【0021】
パネル20の挿入口22の両側縁及び下縁がパネル20の内側に延出されており、棚状の延出部24が形成されている。
延出部24には前縁部24aから後縁部24bまでの奥方向に、対向する第1側壁26a、26b及び対向する第2側壁27a、27bが形成されている。
延出部24の後縁部24bはディスクドライブ10のトレイ台12の前縁部12cに近接しており、延出部24の上面は、トレイ台12の上面と同一の平面上に位置している。
挿入口22の縦横の寸法は、蓋体36の縦横の寸法より2mm程度長くしており、蓋体36が挿入口22を閉塞したときにできる隙間は、均一に1mm程度になるようにしている。
【0022】
一方の側壁である第1側壁26a及び第2側壁27aと、他方の側壁である第1側壁26b及び第2側壁27bとに、それぞれ段差があり、前縁部24a及び後縁部24bから等距離の位置にそれぞれ段25a、25bが形成されている。第1側壁26a、26b間の距離は、第2側壁27a、27b間の距離より広くなっており、延出部24は平面視凸字状になっている。
【0023】
延出部24の後縁部24bに、駆動ギア13bが回転軸を縦向きに軸支されている。駆動ギア13bは第2側壁27a、27bが対向する延出部24の領域内に設けられている。駆動ギア13bの上部に、ピニオン13cが同軸で一体的に形成されている。トレイ30下面に、係合溝32a側に向けた横向きの歯を有するラック33が、係合溝32aと平行に形成されており、ラック33にピニオン13cが噛合している。
ラック33は、トレイ30下面の側縁部30e側で、トレイ30の前縁部30c近傍から後縁部30d近傍までに渡って形成されている。
【0024】
延出部24の後縁部24bの両側端部近傍には、トレイ台12の一対の突起12e、12gと同形状の一対のガイド突起24e、24gが上向きに形成されており、ガイド突起24eの近傍に駆動ギア13bが位置している。
ガイド突起24e、突起12e及び突起12fは、筐体11の奥行き方向に一直線上に並んでおり、ガイド突起24g、突起12g及び突起12hも同様に筐体11の奥行き方向に一直線上に並んでいる。
一対のガイド突起24e、24gは、それぞれトレイ30の係合溝32a、32bに嵌入してトレイ30の前後方向の案内を行うようにしている。
【0025】
ところで、トレイ30上面の前側寄りの略中央部に、直径8cmのディスクを載置する円盤状の凹部34aと、凹部34aの周縁に凹部34aと同心に、直径12cmのディスクを載置する輪状の凹部34bとが形成されている。凹部34aの中心からトレイ30の奥行き方向に、トレイ30の後縁部30d近傍まで、ディスクの情報を読み書きするピックアップ(図示せず)が移動可能な移動域をなす矩形状の孔35が形成されている。
【0026】
トレイ30がトレイ台12及び延出部24に支持された場合、トレイ30は空隙を介して連結ギア13a、駆動ギア13b及びピニオン13cを上側から覆うようになっている。
【0027】
次に本実施の形態に係るディスク装置の作用について説明する。
図6は本実施の形態に係るトレイをディスクドライブから引き出した状態を示す平断面図である。
先ず、トレイ30の後端を延出部24に載置してトレイ30を挿入口22に挿入したとき、両側部30a、30bの後端部のストッパ31a、31bが第2側壁27a、27bにそれぞれ当接して変形し、延出部24のガイド突起24e、24gが、トレイ30下面の係合溝32a、32bにそれぞれ嵌入してトレイ30を筐体11内に案内する。
【0028】
二個のガイド突起24e、24gがトレイ20の二個の係合溝32a、32bに係合したとき、延出部24のピニオン13cがガイド突起24eの近傍でトレイ30のラック33に噛合して、ガイド突起24e、24gと係合溝32a、32bとの係合及びピニオン13cとラック33との噛合が、パネル20の挿入口22に対するトレイ30の正面視縦横の位置関係をより確実に拘束する。
【0029】
次に、トレイ30の後端の下面がトレイ台12の上面に当接し、トレイ30の後端がディスクドライブ10の前枠10bの内側に入ったとき、ストッパ31a、31bが原形に復帰し、トレイ台12の突起12e、12gがそれぞれトレイ30下面の係合溝32a、32bに嵌入してトレイ30をディスクドライブ本体10a内に案内する。
次いで、トレイ台12の突起12f、12hがそれぞれトレイ30下面の係合溝32a、32bに嵌入してトレイ30をディスクドライブ本体10a内に案内する。
【0030】
そして、蓋体36が段25a、25bに当接して、蓋体36が挿入口22を閉塞したとき、パネル20の延出部24に位置するガイド突起24e、24gがトレイ30の係合溝32a、32bにそれぞれ嵌入した状態で、延出部24に軸支されるピニオン13cがトレイ30のラック33に噛合している。ガイド突起24e、24gと係合溝32a、32bとの係合及びピニオン13cとラック33との噛合が、パネル20の挿入口22に対するトレイ30の正面視縦横の位置関係を保持し、トレイ30とパネル20の挿入口22との位置ずれが無くなる。さらに蓋体36の前面がパネル20の前面と面一になり、蓋体36の全周の隙間23が均一な、例えば1mmになる。
【0031】
トレイ30を取り出す場合、先ず、イジェクトボタン(図示せず)を押したとき、トレイ駆動装置14が起動して連結ギア13aの回転と連動して駆動ギア13b及びピニオン13cが回転し、ラック33が前側に動く。ラック33の動きによりトレイ30が前側に移動し、トレイ台12の突起12e、12g及び突起12f、12hが、それぞれトレイ30下面の係合溝32a、32bに嵌入した状態でトレイ30を前側へ案内する。
【0032】
次に、トレイ30のストッパ31a、31bがディスクドライブ10の前枠10bの裏面に当接する寸前に、リミットスイッチ(図示せず)の信号に基づいてトレイ駆動装置14が停止し、トレイ30の移動が止まる。
【0033】
このような本実施の形態に係るディスク装置では、トレイ30先端の蓋体36とパネル20の挿入口22との位置ずれが無くなり、挿入口22と蓋体36との隙間23を均一にすることができる。またパネル20のガイド突起24eの近傍にトレイ30を駆動するピニオン13cを設けているので、トレイ30の動きによる横方向のぶれを押さえることができる。
【0034】
なお、本実施の形態では、パネル20の延出部24に一対のガイド突起24e、24gを形成し、さらにトレイ台12に一対の突起12e、12g及び一対の突起12f、12hを形成し、トレイ30に係合溝32a、32bを形成しているが、逆の構成にしてもよい。即ち、延出部24に案内部である一対のガイド溝を形成し、トレイ台12に一対の第1ガイド溝及び一対の第2ガイド溝を形成し、トレイ30に係合部である下向きのレール状の係合突起を形成するようにしてもよい。
【0035】
さらに本実施の形態では、挿入口22の両側縁及び下縁が、パネル20の内側方向に延出されているが、挿入口22の全周縁が延出されるようにしてもよい。また一対のガイド突起24e、24gは延出部24の上面に形成されているが、第2側壁27a、27bにそれぞれ形成するようにしてもよい。この場合、トレイ30の側部30a、30bにそれぞれ溝を形成し、ディスクドライブの両内側壁にそれぞれ第1突起及び第2突起を設けるようにすればよい。
【0036】
また本実施の形態では、突起12e、12gとガイド突起24e、24gとを同形状にしているが、これに限らず、横方向に離間した突状であればよい。またトレイ及びトレイ飾りは一体成形するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスク装置を示す正面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】本実施の形態に係るトレイをディスクドライブから引き出した状態を示す平断面図である。
【図7】従来のディスク装置を上方から視た部分斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
10 ディスクドライブ
12 トレイ台
12e、12f、12g、12h 突起
13b 駆動ギア
13c ピニオン
20 パネル
22 挿入口
24 延出部
24e、24g ガイド突起(案内部)
30 トレイ
33 ラック
32a、32b 係合溝(係合部)
36 蓋体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクを載置する正面視矩形状のトレイを有するディスクドライブと、前記トレイを挿入する挿入口が形成されたパネルとを備え、前記トレイの先端に設けられた蓋体で前記挿入口が閉塞されるようになっているディスク装置において、
前記トレイに、該トレイの正面長手方向に離間して奥行き方向に形成された二個の係合部と、
前記挿入口の縁にて前記パネルの内側に延出された延出部と、
該延出部に形成されており、前記二個の係合部に各係合して前記トレイの挿入を案内する二個の案内部と
を有することを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記二個の係合部の一方の近傍に形成されたラックと、該ラックに噛合するピニオンとを備えており、
該ピニオンは前記二個の案内部の一方の近傍で前記延出部に軸支されていることを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
【請求項3】
前記ディスクドライブは前記トレイを支持するトレイ台を備え、
該トレイ台に、前記係合部にそれぞれ係合し、前記トレイの挿入を案内する一対又は複数対の突起を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスク装置。
【請求項4】
前記係合部は溝からなり、
前記案内部は突起からなることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−104726(P2009−104726A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−276643(P2007−276643)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】