説明

ディスク駆動装置

【課題】
ディスク駆動装置1に衝撃力が作用するとスピンドルモータ20部に変形が生じて、スピンドルモータ20に装着されたディスク2と光学ヘッド7間の相対傾きが発生し、記録再生性能が劣化した。
【解決手段】
半円形の板形状を有するスピンドルモータ20の取付け板21において、該半円形状の両側の角部26,27を結ぶ直線に対して、該直線をまたぐ領域に厚み方向の段差構造を備えた。これにより、該スピンドルモータ20の取付け板21の曲げ変形を抑えることができ、ディスク2と光学ヘッド7間の相対傾きを低減してディスク駆動装置1の記録再生性能の劣化を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイルPC等に用いられているディスク駆動装置であって、特に高い耐衝撃性能が要求されるディスク駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルPCに搭載されるディスク駆動装置は、装置厚の薄型化と軽量化が要求されており、装置を構成する部品の薄型・軽量化構造が必須となっている。このため、各部品の剛性は低下の傾向にある。一方、ディスク駆動装置には高い耐衝撃性能が要求され、衝撃力が印加した後においても記録再生性能などの高い信頼性確保が必要となる。
【0003】
記録再生性能劣化の要因の一つに光学ヘッドとディスク間の相対的な傾きがある。これは衝撃力により装置内部の構造部品に生じた塑性変形によるものが支配的となる。特に装置内部でディスクを装着しているスピンドルモータは、内部筐体となるユニットメカシャシ部へスピンドルモータ取付け板に備えた3箇所の固定位置で取付けられている。したがって、固定部となる支持点とスピンドルモータの重心点の位置関係により、衝撃時にモータ重心位置にモーメント力が作用してスピンドルモータ取付け板の変形が発生し、スピンドルモータとともに装着されたディスクが傾くことになる。
【0004】
上記の問題に対応するためには、衝撃力が印加したときのスピンドルモータ取付け板の変形を低減すべく、曲げ剛性の向上を図る構造が必要である。
【0005】
特許文献1には、筐体構造を兼用するベースで、ディスクを回転駆動するモータを保持する該ベースにおいてモータ取付け部の周りに環状のリブを設けることで、モータ取付け部の剛性を高め、変形を防止する構造が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2000−298929号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された技術のうち、モータを保持する該ベースにおいて、モータ取付け部の周りに環状のリブを設ける構造は、モータに装着されたディスク下面に配置され、ディスク半径方向に内周から外周まで移動可能な走行手段を持たせた光学ヘッドを備えたディスク駆動装置では構造的に困難であり、少なくとも光学ヘッド方向で該光学ヘッド走行範囲にはベース部の切り欠き部が必要となる。
【0008】
また、該ベースは筐体構造と一体成形されると、装置を組み立てる過程において光学ヘッドとディスクの相対傾き量の初期調整をモータ側で行うことができず、モータに起因する不良選別などの対応も困難となる。したがって、装置の組立性の問題以外に装置コストが増すという問題も生じる。
【0009】
本発明の目的は、スピンドルモータ部の変形を防止し、衝撃力印加によるディスク装置の記録再生性能の劣化を抑えことにより高い信頼性のディスク駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は、ディスクを保持して回転させるスピンドルモータと、該ディスク上に情報の記録か再生の少なくとも一方を行う光学ヘッドと、光学ヘッドをディスク半径方向に移動させる駆動手段と、これらを支持固定するユニットメカシャシによって構成された光ディスク駆動装置用のユニットメカにおいて、該スピンドルモータは磁気回路から成る回転駆動手段と、回転体となるロータ部と回転軸と、これらを保持するスピンドルモータ取付け板から構成され、該スピンドルモータ取付け板の一部には光学ヘッド設置方向で略ロータ外径に合わせた半円形の板形状を持ち、該半円形状の両側の角部とを結ぶ線上に対して、半円形状の領域で、かつ該線上をまたぐ領域に、板の厚み方向の段差構造を備えたスピンドルモータを用いたことにより達成される。
【0011】
また上記目的は、スピンドルモータのロータ外径に合わせた半円形状の板部を持ったスピンドルモータ取付け板であって、該半円形状の角部を含む範囲に板の厚み方向の段差構造を備えたスピンドルモータを用いることにより達成される。
【0012】
また上記目的は、スピンドルモータのロータ外径に合わせた半円形状の板部を持ったスピンドルモータ取付け板であって、該スピンドルモータ取付け板はユニットメカシャシに少なくとも2箇所以上で固定支持されており、該固定支持部のうちディスク半径方向に走行可能な光学ヘッドの該走行方向で光学ヘッドに近い2箇所の固定支持部を結んだ線上をまたぐ領域に該スピンドルモータ取付け板の厚み方向の段差構造を備えたスピンドルモータを用いることにより達成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、スピンドルモータ部の変形を防止し、衝撃力印加によるディスク装置の記録再生性能の劣化を抑えことにより高い信頼性のディスク駆動装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施例を図にしたがって説明する。
【実施例1】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら、本発明のディスク駆動装置1を実施するための形態を説明する。図1から図7は、本発明の実施の形態や、実施の形態を説明するための図であり、これらの図において同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。
【0016】
まず、本発明の一実施形態に係るディスク駆動装置1の構成について説明する。
【0017】
図1は、本実施形態におけるディスク駆動装置1の分解斜視図である。
図1において、ディスク駆動装置1は、直径120mm,厚さ1.2mmの寸法を有するCD,DVD,BD(ブルーレイ・ディスク)やHD DVD等の記録媒体(以下、ディスク2と呼ぶ)の記録面に対して情報の記録再生を行うディスク駆動装置1であり、装置の寸法は約幅130mm,奥行き130mm,装置厚12.7mm(あるいは、9.5mm)の薄厚箱型形状でモバイル型パーソナルコンピュータに装備されているスリム型(あるいは、スーパスリム型)ドライブと呼ばれているディスク駆動装置1である。
【0018】
ディスク駆動装置1は、トップカバー3とボトムカバー4を嵌合及びネジ締結により組み立てて成形された筐体で構成されている。トップカバー3とボトムカバー4は、薄板鋼板をプレス成形することにより製造されている。該筐体内(ディスク駆動装置内)には、樹脂成形品のディスクトレイ5が配置されている。ディスクトレイ5の前端には、図示していないフロントパネルが装着されている。
【0019】
ディスクトレイ5の下面にユニットメカ6が装着されている。ユニットメカ6は、弾性部材からなる複数のインシュレータ9を介してディスクトレイ5に取付けられている。該インシュレータ9によって、装置外部からユニットメカ6へ伝わる振動や衝撃、あるいは、ユニットメカ6から外部へ伝わる振動や衝撃を減衰している。
【0020】
ユニットメカ6は、ベースとなる図示していないユニットメカシャシ8を有し、ユニットメカシャシ8に、ディスク2を回転駆動するスピンドルモータ20,ディスク2を支持するターンテーブル,ディスク2の記録面の情報を再生し、又は、記録面に情報を記録するための光学ヘッド7,光学ヘッド7をディスク2の半径方向に沿って移動させるための駆動手段、これらの部品への接触防止や電気的なノイズを防止するユニットカバー14が装着されている。
【0021】
ディスクトレイ5の中央には、ディスク2の外径より僅かに大きな円形溝が形成されている。この円溝の底面の一部は切り取られ、ユニットメカ6のユニットカバー14,光学ヘッド7,スピンドルモータ20が露出している。ディスクトレイ5の該切り取り部により、ディスク2とユニットメカ6に搭載された光学ヘッド7との間の空間を確保している。
【0022】
本発明では、このようなディスク駆動装置1において、衝撃力などの外力が加わった時に装置内部の構造部品の一つであるスピンドルモータ20の取付け板21の変形を防止するために、該スピンドルモータ20の取付け板21に生じる曲げ応力の低減,分散を図るための曲げ補強構造28を備えた。
【0023】
以下、添付図面を参照しながら、本発明のディスク駆動装置1を実施するための形態を説明する。
【0024】
図2は、ディスク駆動装置1のユニットメカ6部の外観構造を示す図である。
図2において、本図ではユニットメカ6構造について説明するために、ユニットメカ6に取付けたユニットカバー14を外した状態とした。ユニットメカ6のベースとなるユニットメカシャシ8は、鋼板材のプレス加工により成形した枠構造である。外周部はほぼ全周にわたって下側に折り曲げることでユニットメカシャシ8の曲げ剛性を高めた構造となっている。
【0025】
該ユニットメカシャシ8には、装着したディスク2を回転駆動させるためのスピンドルモータ20がスピンドルモータ20の取付け板21を介して、嵌合結合、あるいは、ネジ締結にて固定されている。また、スピンドルモータ20に装着されたディスク2へ情報を記録、あるいは、情報の再生を行う光学ヘッド7が、該ディスク2の半径方向に移動する移動手段を介して支持されている。
【0026】
光学ヘッド7は左右に備えた軸受け部によってユニットメカシャシ8部に固定されたメインガイドバー10やサブガイドバー11を介してディスク2半径方向に摺動支持されている。光学ヘッド7のディスク2半径方向への走行駆動力は、ユニットメカ6に備えたステップモータ12の回転力を図示されていない歯車を介して光学ヘッド7の走走行方向となる直線方向へ駆動力変換して該光学ヘッド7へ伝えている。ユニットメカ6はユニットメカシャシ8外周部に備えた3つのインシュレータ9により、先に説明したディスクトレイ5に弾性支持されている。
【0027】
図3は従来のスピンドルモータ20とスピンドルモータ20の取付け板21構造を示したものである。
図3(a)はスピンドルモータ20の外観図を示したものである。スピンドルモータ20は磁気回路から成る回転駆動手段と、回転体となるロータ部22と回転軸と、これらを保持するスピンドルモータ20の取付け板21から構成されている。該スピンドルモータ20の取付け板21は薄型鋼板を用いており、回転部となる円柱状のロータ部22および、ロータ内部に備えられた回転軸などが該スピンドルモータ20の取付け板21に固定されている。スピンドルモータ20の取付け板21の表面、あるいは裏面には図に示していないが一般的にはスピンドルモータ20を回転させるための電子部品を備えた基板が貼り付けられている。
【0028】
図3(b)は該ロータ部22を削除したスピンドルモータ20の取付け板21を示したものである。該スピンドルモータ20の取付け板21にはほぼ中央部に円形孔が備えられ、該円形孔部にロータ部22の回転しない固定部(駆動磁気回路の一部や、回転軸支持手段)がかしめ構造にて固定されている。また、スピンドルモータ20の取付け板21の一部は、図2で示す光学ヘッド7側に該光学ヘッド7がディスク2最内周位置にあっても接触干渉しないようにロータ外径とほぼ同等の半円形状の板部を有している。そして、スピンドルモータ20はスピンドルモータ20の取付け板21に備えた3つの小孔部(固定支持A部,固定支持B部,固定支持C部)23,24,25を備えており、該部位にてユニットメカシャシ8に固定される。
【0029】
図4は、本発明が解決する衝撃力が加わった場合のスピンドルモータ20の変形挙動について説明する図である。
図4(a)はディスク2を装着した状態のユニットメカ6部のスピンドルモータ20中心と光学ヘッド7を結ぶ線上の断面(図2に示したG−G断面)を示したもの、図4(b)はスピンドルモータ20の取付け板21の断面を示したものである。ディスク駆動装置1に印加される衝撃力の方向は図中矢印で示した上下方向であり、この時のユニットメカ6部の変形に至る挙動を説明する。
【0030】
ディスク2を装着したスピンドルモータ20はスピンドルモータ20の取付け板21の固定支持A部23,固定支持B部24,固定支持C部25でユニットメカシャシ8部に固定されている。該ディスク2を装着したスピンドルモータ20の重心位置はほぼロータ部22の中央付近に存在する。スピンドルモータ20の3箇所による固定では、支持の中心は、図に示すよう該スピンドルモータ20の取付け板21の断面上では固定支持A部23,固定支持B部24と固定支持C部25の間に存在することになる。
【0031】
すなわち、スピンドルモータ20の重心位置に対して、支持位置が完全に片寄った位置となり、片持ち支持に近い支持形態となる。従って、上下方向に衝撃力が加わるとスピンドルモータ20は支持位置に対して図に示すように重心部にモーメント力が発生する。これにより、スピンドルモータ20の取付け板21の変形が発生してロータ部22が傾き、装着されたディスク2もこれに伴って傾くことになる。
【0032】
この現象によって、光学ヘッド7とディスク2間の相対傾きが生じ、ディスク駆動装置1としての記録再生性能が劣化することになる。本発明では衝撃力が加わった時のスピンドルモータ20の取付け板21の変形を低減させて、記録再生性能の劣化を抑え信頼性の高いディスク駆動装置1を提供することにある。
【0033】
図5は、スピンドルモータ20における固定支持位置と重心位置によって衝撃力が加わった時のスピンドルモータ20の取付け板21に発生する曲げ応力の分布状態を示したものである。
図5(a)はスピンドルモータ20の取付け板21の上面図であり、質量体となるロータ部22を点線で示している。また、ユニットメカシャシ8への固定位置は固定支持A部23,固定支持B部24,固定支持C部25の位置である。先に説明したように衝撃力が作用するとほぼロータ部22中心に位置する重心に瞬間的な慣性力が作用する。
【0034】
これにより、ロータ部22を質点としたスピンドルモータ20の取付け板21の曲げ変形が発生する。該スピンドルモータ20はユニットメカシャシ8に該固定支持A部23,固定支持B部24,固定支持C部25で固定されており、スピンドルモータ20の曲げ剛性がユニットメカシャシ8の曲げ剛性と比較して低い場合は、該スピンドルモータ20の取付け板21が大きく変形することとなる。この変形は図に示した固定支持A部23と固定支持B部24を結んだ線上近傍で発生する。
【0035】
図5(b)は衝撃力が作用した時のスピンドルモータ20の取付け板21に生じる曲げ応力の分布を応力の等高線として示したものである。曲げ変形を低減させるためには応力が集中している箇所において、剛性を高める、あるいは、応力を分散させる構造が必要となる。
【0036】
図では、応力集中箇所がロータ外径に合わせた半円形状部の両角部となる角部D部26と角部E部27、また、固定支持A部23,固定支持B部24,固定支持C部25であることがわかる。前者はスピンドルモータ20の取付け板21の半円形状部の端部Hが大きく変位し、ロータ部22の傾きに影響を与えるスピンドルモータ20の取付け板21の曲げ変形となる。後者は局所的に応力は集中するがロータ部22の傾きに影響を与える変形にはならない。本発明は前者の角部D部26と角部E部27の応力低減,応力分散構造に関するものである。
【0037】
図6は本発明によるスピンドルモータ20の取付け板21の構造を説明する図であり、前述した該スピンドルモータ20の取付け板21の角部D部26と角部E部27の応力低減,応力分散構造を示したものである。
【0038】
図6において、衝撃力が加わるとスピンドルモータ20の取付け板21の角部D部26と角部E部27の曲げ応力が集中することから、該スピンドルモータ20の取付け板21にはこれらの両角部26,27を結ぶ線上近傍に大きく曲げ変形が生じている。該スピンドルモータ20の取付け板21の半円形状部と該両角部26,27を結ぶ線上で囲まれた領域を領域Fとする。この領域Fの曲げ変形を抑えるためには、スピンドルモータ20の取付け板21においてこの領域との境界領域近傍の曲げ剛性の向上が必要であり、図に示すようにロータ部22のかしめ部となる円形孔の両側で、該境界領域をまたぐように曲げ補強構造28を備えた。
【0039】
この構造により角部D部26と角部E部27の曲げ応力を低減と同時に応力の分散ができ、スピンドルモータ20の取付け板21の曲げ変形を抑えることが可能となる。これにより、衝撃力が加わった場合でもスピンドルモータ20の装着されたディスク2の傾きを抑えることで光学ヘッド7,ディスク2間の相対傾きを低減することができ、記録再生性能の劣化を防止することができる。
【0040】
図7は、本発明によるスピンドルモータ20の取付け板21に備えた曲げ補強構造28の一実施例である。
図7(a)はスピンドルモータ20の取付け板21において、角部D部26と角部E部27に備えた曲げ補強構造28である。スピンドルモータ20の取付け板21は薄板鋼板による型抜き成形品であり、曲げ補強構造28は該両角部26,27にプレス加工によるしぼり構造,ハーフピアス構造、あるいは端部に曲げ構造などの段差構造とした。
【0041】
図7(b)は角部D部26と角部E部27を結ぶ直線、あるいは固定支持A部23と固定支持B部24を結ぶ直線上近傍をまたぐ領域に曲げ補強構造28を備えたものである。該曲げ補強構造28は、スピンドルモータ20の取付け板21にプレス加工によるしぼり構造,ハーフピアス構造などの段差構造とした。図7(a),図7(b)ともにロータ部のかしめ部となる円形孔の両側に曲げ補強構造28を備えているがこれに限ることなく、片側に備えてもよい。また、これらの曲げ補強構造28はスピンドルモータ20の取付け板21の一体構造とは限らず、別部材などを接着することで構成してもよい。
【0042】
以上のごとく、本発明によればディスク駆動装置に衝撃力が加わった時のユニットメカシャシに組み込まれたスピンドルモータの取付け板部の塑性変形が低減できる。また、スピンドルモータ取付け板の高剛性化による変形振幅の減少によって繰り返し応力が作用しても疲労破壊などの防止もできる。さらに、固有モードの高域化により振動特性の良好な部品を提供でき、サーボ特性などへの外乱要因を低減することもできる。これによって、スピンドルモータに装着されたディスクと光学ヘッド間の相対傾きを抑えることができるため、前記相対傾きによって生じる記録再生性能の劣化問題を解決できる。以上により、信頼性の高いディスク駆動装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明によるディスク駆動装置の概略構成を示す図である。
【図2】一般的なディスク駆動装置のユニットメカ部の構成を示す図である。
【図3】従来のスピンドルモータと取付け板を説明する図である。
【図4】本発明が解決するスピンドルモータの倒れ込みモードを説明する図である。
【図5】スピンドルモータの取付け位置(固定支持部)と取付け板にかかる曲げ応力の分布を示す図である。
【図6】本発明によるスピンドルモータ取付け板備えた曲げ補強構造説明図である。
【図7】本発明によるスピンドルモータ取付け板に備えた曲げ補強構造図である。
【符号の説明】
【0044】
1 ディスク駆動装置
2 ディスク
3 トップカバー
4 ボトムカバー
5 ディスクトレイ
6 ユニットメカ
7 光学ヘッド
8 ユニットメカシャシ
9 インシュレータ
10 メインガイドバー
11 サブガイドバー
12 ステップモータ
14 ユニットカバー
20 スピンドルモータ
21 モータ取付け板
22 ロータ部
23 固定支持A部
24 固定支持B部
25 固定支持C部
26 角部D部
27 角部E部
28 曲げ補強構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクを保持して回転させるスピンドルモータと、このディスク上に情報の記録か再生の少なくとも一方を行う光学ヘッドと、この光学ヘッドをディスク半径方向に移動させる駆動手段と、これらを支持固定するユニットメカシャシによって構成された光ディスク駆動装置用のユニットメカにおいて、
前記スピンドルモータは磁気回路から成る回転駆動手段と、回転体となるロータ部と回転軸と、これらを保持するスピンドルモータ取付け板から構成され、
このスピンドルモータ取付け板の一部には光学ヘッド設置方向で略ロータ外径に合わせた半円形の板形状を持ち、この半円形状の両側の角部とを結ぶ線上に対して半円形状の領域で、かつこの線上をまたぐ領域に板の厚み方向の段差構造を備えたスピンドルモータを用いたことを特徴とするディスク駆動装置。
【請求項2】
請求項1記載のディスク駆動装置において、
前記スピンドルモータのロータ外径に合わせた半円形状の板部を持ったスピンドルモータ取付け板であって、前記半円形状の角部を含む範囲に板の厚み方向の段差構造を備えたスピンドルモータを用いたことを特徴とするディスク駆動装置。
【請求項3】
請求項1記載のディスク駆動装置において、
前記スピンドルモータのロータ外径に合わせた半円形状の板部を持ったスピンドルモータ取付け板であって、このスピンドルモータ取付け板はユニットメカシャシに少なくとも2箇所以上で固定支持されており、この固定支持部のうちディスク半径方向に走行可能な光学ヘッドの該走行方向で光学ヘッドに近い2箇所の固定支持部を結んだ線上をまたぐ領域に前記スピンドルモータ取付け板の厚み方向の段差構造を備えたスピンドルモータを用いたことを特徴とするディスク駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−55698(P2010−55698A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−220677(P2008−220677)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)
【Fターム(参考)】