ディスプレイ用スタンド
【課題】床への投影面積が小さく、且つ、周囲との外観上の調和を図ることの可能なディスプレイ用スタンドを提供する。
【解決手段】天板5の側方端部にディスプレイ9を配置するディスプレイ用スタンド20は、ディスプレイ9の背部に取り付けられる背部取付具40、および背部取付具40が固定されるフレーム部材30を備える。フレーム部材30は、ディスプレイ9に取り付けられた背部取付具40が締結されることでディスプレイ9を支持するヘッド部30Aと、ヘッド部30Aの下部に位置し天板5の側端部を支持する脚2に天板5の幅方向に沿って穿設されるとともに天板5の側方外部に向かって開放された挿入孔70aに挿着される固定片39aをフレーム面外方向に向けて突設するフレームロア部30Bとを有し、天板5の側方端部に沿って起立姿勢で固定される。
【解決手段】天板5の側方端部にディスプレイ9を配置するディスプレイ用スタンド20は、ディスプレイ9の背部に取り付けられる背部取付具40、および背部取付具40が固定されるフレーム部材30を備える。フレーム部材30は、ディスプレイ9に取り付けられた背部取付具40が締結されることでディスプレイ9を支持するヘッド部30Aと、ヘッド部30Aの下部に位置し天板5の側端部を支持する脚2に天板5の幅方向に沿って穿設されるとともに天板5の側方外部に向かって開放された挿入孔70aに挿着される固定片39aをフレーム面外方向に向けて突設するフレームロア部30Bとを有し、天板5の側方端部に沿って起立姿勢で固定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスクやテーブル等の天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを取り付けるためのディスプレイ用スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィス等の比較的広い執務空間におけるデスクのレイアウトとして、複数台のデスクを背中合わせ(対向配置)、あるいは並列に連設することでデスクの集合体(いわゆる、デスクの島)を形成する島型レイアウトが一般的である。また、近年では、複数の天板を側方へ連設する組み立てデスクが各種提供されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
上記のように形成されたデスクの集合体や組み立てデスクは、複数人のユーザが同時に作業を行うことができ、空間の効率的利用を図ることができるというメリットがある。また、近年ではデジタルコンテンツの普及とともに、大型ディスプレイをオフィス空間に導入するケースが増えている。その場合、デスク集合体の側方端にディスプレイを設置した自立型のディスプレイ用スタンドを配置することで、デスク集合体を打ち合わせスペースとして活用する利用形態も増えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−261841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ディスプレイ用スタンドはディスプレイを支持する機能の他、その転倒を防止する機能をも備える必要がある。従って、自立型のスタンドは安定性を確保するために床への投影面積がある程度大きくなってしまう欠点があり、その結果、省スペース化が困難となるという問題があった。また、ディスプレイ用スタンドの背面側にスタンドの脚が張り出している場合には、デスク脇を通行する歩行者の円滑な通行が阻害されることが懸念される。また、このようなデスク等の天板側端部に単に自立型のスタンドを配置したのでは、周囲のオフィス家具、用具、機器、什器等との外観上の調和が図れているとは言い難い。
【0006】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされてものであって、その目的は、デスクやテーブル等の天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを配置する際に、床への投影面積が小さく、且つ、周囲との外観上の調和を図ることの可能なディスプレイ用スタンドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。すなわち、本発明は、デスクやテーブル等の天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを配置するディスプレイ用スタンドであって、前記ディスプレイの背部に取り付けられる背部取付具、および該背部取付具が固定されるフレーム部材、を備え、前記フレーム部材は、前記ディスプレイに取り付けられた前記背部取付具が締結されることによって該ディスプレイを支持するヘッド部と、前記ヘッド部の下部に位置し、前記天板の側端部を支持する脚に該天板の幅方向に沿って穿設されるとともに該天板の側方端外部に向かって開放された挿入孔に挿着される固定片をフレーム面外方向に向けて突設するフレームロア部と、を有し、前記天板
の側方端部に沿って起立姿勢で固定される、ディスプレイ用スタンドである。
【0008】
本発明に係るディスプレイ用スタンドにおいては、ディスプレイを保持するフレーム部材が天板の側方端部に直接取り付けられることになる。その際、このフレーム部材は、天板の側方端部に沿って、即ち、デスクやテーブル等の天板付き家具の奥行き方向に沿って起立姿勢で固定されるため、床への投影面積を小さくすることができる。故に、本発明が適用されるデスクの設置空間の有効床面積が狭められることをできるだけ回避することができ、設置スペースの有効活用に資することができる。そして、本発明においては、ディスプレイ用スタンドがデスク等の天板から外方に向かってが大きく張り出すことがなく、デスクやテーブル等の天板付き家具の脇を通行する歩行者(通行人)の円滑な通行を妨げない。更には、周囲のオフィス家具、用具、機器、什器等との外観上、意匠上の調和を図ることも可能である。
【0009】
また、前記ヘッド部は、上下に離間されて且つ水平方向に横架された二本の横架部材を有し、前記背部取付具は、前記ディスプレイの背部に左右に離間されて且つ上下方向沿って取り付けられる複数の垂直支持部材からなるとともに、各垂直支持部材の両端部には前記横架部材に着脱自在に係止される係止部が設けられていても良い。このように、ディスプレイの背部に取り付けた垂直支持部材の係止部を二本の横架部材にそれぞれ係止することで、ディスプレイをフレーム部材のヘッド部に容易に取り付けることができる。
【0010】
また、前記垂直支持部材の各々には、該垂直支持部材を前記ディスプレイの背部に固定するために使用する第一の固定孔が長手方向に沿って複数設けられ、前記横架部材のうちの相対的に下方に配置される下方横架部材には、該下方横架部材に前記垂直支持部材の下端部に設けた前記係止部を固定するために使用する第二の固定孔が長手方向に沿って複数設けられていても良い。これによれば、例えばディスプレイの背部に形成されるネジ孔の配置パターンがメーカー等によって相違しても(まちまちであっても)、ディスプレイへの垂直支持部材の固定がより確かなものとすることができるし、また、垂直支持部材のフレーム部材(より詳しくは、下方横架部材)への締結をより確実なものとすることができる。
【0011】
また、前記ヘッド部において、前記垂直支持部材の上端側に設けられる前記係止部は、前記横架部材のうち相対的に上方に配置される上方横架部材の上面に引っ掛けられる係止用フックであって、前記垂直支持部材において前記係止用フックの近傍部位には、該係止用フックを前記上側横架部材の上面に引っ掛ける際に該上側横架部材と干渉することを防止するための切り欠き部が設けられており、前記フレーム部材における前記ヘッド部の正面側と背面側の何れからも前記係止用フックを前記上側横架部材に係止可能に構成されていても良い。これによれば、ディスプレイのモニタ面をデスクやテーブル等の天板付き家具の天板に対面するような向きに設置することもできるし、モニタ面を天板とは逆方向に向けてディスプレイを設置することもできる。故に、本発明に係るディスプレイ用スタンドが適用される天板付き家具を使用するユーザの幅広いニーズに応えることができ、その利便性が高いものとなる。
【0012】
また、前記フレーム部材における前記ヘッド部の正面側と背面側の何れからも取り付け可能に構成された、該ヘッド部を覆うためのヘッド側化粧パネルを、更に備えていても良い。これによれば、ディスプレイのモニタを天板に向けて設置する場合と、モニタ面を天板とは逆方向に向けて設置する場合の何れにおいても、ディスプレイの背面側に位置するヘッド部を露出させることなく覆い隠すことができる。
【0013】
また、本発明は、上述のディスプレイ用スタンドを備えるデスク、あるいはデスクの集合体として捉えることも可能である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、デスクやテーブル等の天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを配置する際に、床への投影面積が小さく、且つ、周囲との外観上の調和を図ることの可能なディスプレイ用スタンドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態に係るデスク集合体の斜視図である。
【図2】実施形態に係るデスク集合体の斜視図である。
【図3】実施形態に係るデスク集合体を形成する一のデスクの分解斜視図である。
【図4】実施形態に係るディスプレイ用スタンドの斜視図である。
【図5】実施形態に係るディスプレイ用スタンドの分解斜視図である。
【図6】実施形態に係るディスプレイ用スタンドをデスク集合体に固定した状態における側面図である。
【図7】実施形態に係るディスプレイ用スタンドを分解した状態の縦断面図である。
【図8】実施形態の変形例1に係るデスク集合体の斜視図である。
【図9】実施形態の変形例1に係るデスク集合体の斜視図である。
【図10】実施形態の変形例1に係るディスプレイ用スタンドを分解した状態の縦断面図である。
【図11】実施形態の変形例2に係るデスクの斜視図である。
【図12】実施形態の変形例2に係るディスプレイ用スタンドをデスク集合体に固定した状態における側面図である。
【図13】実施形態に係るデスク集合体のレイアウトを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで、本発明に係るディスプレイ用スタンドの実施形態について、図面に基づいて説明する。尚、本実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0017】
図1および図2は、本実施形態に係るディスプレイ用スタンドが適用されるデスク1aの集合体(以下、「デスク集合体」という)1の斜視図である。本明細書において、使用者が着席する側をデスク正面側とし、その奥側をデスク背面側とする。なお、両図は同じデスク集合体1を異なる視点から眺めたものである。
【0018】
図1および図2に示すデスク集合体1は、背中合わせに配置された一対のデスク1aが対になって形成されている。個々のデスク1aは、通常のOA機器対応型のものである。図3は、デスク集合体1を形成する一のデスク1aの分解斜視図である。デスク1aは、ユーザ(使用者)の作業場となる天板5を有し、その両側に天板5を支える脚2が設けられている。脚2は、脚側板2aの上下にステー2b、およびベース2cを備えたもので、ステー2bの上面に天板5の側方端部を支持する天板支持部2dが形成されている。なお、本実施形態では、各デスク1aのそれぞれにおける左右端に脚2を設けているが、一対のデスク1aに共用の脚を、デスク集合体1の両端に設けても良い。また、左右の脚2において、脚側板2aおよびステー2bの上端にはそれぞれ一箇所ずつ上向きコ字型の切り欠き部70a,70bが形成されている。この切り欠き部70a,70bはすべて同形状を有しており、天板5の幅方向に沿って設けられている。また、図示のように、切り欠き部70aは脚側板2aを、切り欠き部70bはステー2bを、それぞれの部材厚さ方向に貫通するように設けられている。
【0019】
各デスク1aにおいて、左右の脚2の後部間には幕板3が結合されており、これら脚2
および幕板3の上面に天板5が載置固定されている。天板5は、平面視略矩形状を有している。また、各デスク1aにおける天板5の下方には、余長ケーブルやコンセント類を載置して配線を処理するため配線収納部として機能する配線受け6が配置されている。この配線受け6は、幕板3に取り付けられており、その受け皿部分に余長ケーブルやコンセント類を載せておくことができる。
【0020】
デスク集合体1は、一組のデスク1aがそのデスク背面側同士を突き合わせた状態で配置され、場合によっては連結されることで形成される。よって、デスク1aの背面側部分は、デスク集合体1においてはその中央部分に位置する。そして、ユーザはデスク1aの正面側に着席して、天板5上に置かれたコンピュータ等の電子機器を使用して作業を行う。また、図1に示すデスク1aは、主に脚2と天板5によってデスクとしての機能を果たすが、その他に引き出し等の要素を有し、デスクとしての機能を拡充しても構わない。また、脚2や天板5の形状についても図示の形状に限られるものではない。
【0021】
デスク1aの背面側、すなわち、デスク集合体1の中央部には、天板5の上方から下方に配置される配線受け6へのアクセスを可能とするためのアクセス開口部が形成されている。デスク1aのユーザは、天板5上のOA機器から延びる電源ケーブルや、LANケーブルなどの各種配線を、配線アクセス開口7を通じて自由に出し入れすることができる。そして、デスク1aにおける外観上の問題や、デスク1aの机上面すなわち天板5の上面で使用している物品の落下をふせぐために、配線アクセス開口7を開閉自在にカバーユニットUによって覆うようにしている。
【0022】
図3に示すように、カバーユニット10は、エンドケース11、カバー部材12、中間受け具13を含んで構成されるユニットである。カバー部材12は、アクセス開口部における長辺方向(長手方向)の両端部に配置されるエンドケース11及び中間受け具13によってアクセス開口部を開閉自在に支持されている。図1や図2は、このアクセス開口部をカバーユニット10で覆っている状態を図示しているのであるが、アクセス開口部はデスク1aの幅方向、すなわち天板5の幅方向に沿って、デスク1aの略全幅に亘って形成されている。
【0023】
図1、図2に示したように本実施形態におけるデスク集合体1は、デスク1aの側方端部にディスプレイ用スタンド20を介してディスプレイ9が設置されている。この実施形態では、ディスプレイ9のモニタ9aがデスク1a側に面するように配置されている。
【0024】
以下、本実施形態に係るディスプレイ用スタンド20の詳細について説明する。図4に本実施形態に係るディスプレイ用スタンド20の斜視図を示し、図5にその分解斜視図を示す。図6は、ディスプレイ用スタンド20をデスク集合体1の側方端部に固定した状態におけるデスク集合体1の側面図である。図7は、ディスプレイ用スタンド20を分解した状態の縦断面図である。なお、図7に示すデスク1aの部分は、該デスク1aの立面を表している。
【0025】
各図に示されるように、ディスプレイ用スタンド20は、平面型のディスプレイ9を支持、保持するためのスタンドとしての機能を有し、主にフレーム部材30、二本の垂直支持部材40,40、ヘッド側化粧パネル50、ロア側化粧パネル60等を含んで構成される。また、図示のように、ディスプレイ用スタンド20は、デスク1aにおける天板5の側方端部を支持する脚2や天板5に対してデスク1aにおける天板5の奥行き方向に沿って(すなわち、天板5の側方端部に沿うように)起立姿勢で固定される。
【0026】
フレーム部材30は、細長の棒状部材(例えば、角パイプ)にて形成された二本の柱状部材31a,31bを、これに対して直交方向に横架される第一乃至第四横架部材(梁状
部材ともいえる)32〜35にて連結することで枠型に形成されている。本明細書では、ディスプレイ用スタンド20がデスク集合体1(デスク1a)に固定された状態のときに該デスク集合体1に対向する方の面を「正面」として定義し、逆側を「背面」として定義する。例えば、図1では、ディスプレイ9はディスプレイ用スタンド20に背を向けて取り付けられている。また、フレーム部材30における上下、左右、水平、垂直等の各方向については、ディスプレイ用スタンド20を起立姿勢でデスク1aの脚2に固定している状態を基準として記す。
【0027】
フレーム部材30における第一乃至第四横架部材の各々は、断面視略コ字状を有する細長いチャンネル部材(コ字状のレールとも言える)によって形成されており、ウェブ部36と、このウェブ部36の両端から直交方向に立設する一対の対向するフランジ部37を有する。第一乃至第四横架部材32〜35は、フレーム部材30の起立姿勢を基準とした場合に第一横架部材32が最も上方に位置し、第四横架部材35が最も下方に位置するように配置されている。また、第一乃至第四横架部材32〜35の何れも、ウェブ部36が垂直方向、一対のフランジ部37が水平方向となる姿勢で柱状部材31a,31bに対して接合(例えば、溶接又は接着など)されている。
【0028】
フレーム部材30は、ヘッド部30Aと、このヘッド部30Aの下方に位置するフレームロア部30Bの二つの領域に大きく分けられる。ヘッド部30Aは、主としてディスプレイ9を支持する役割を担い、第一および第二横架部材32,33を含んでいる。一方、フレームロア部30Bは、主としてフレーム部材30をデスク1aの脚2に固定する役割を担い、第三および第四横架部材34,35を含んでいる。
【0029】
フレーム部材30に係るヘッド部30Aについて説明すると、第二横架部材33における上側のフランジ部37には、その長手方向に所定間隔(所定ピッチ)で複数のネジ孔(ネジ溝)33aが穿設されている。ここで、第一横架部材32および第二横架部材33は、二つの垂直支持部材40,40を支持するための支持部材として機能する。
【0030】
各垂直支持部材40,40は、断面視略コ字状を有する細長いチャンネル部材(コ字状レールともいえる)からなる本体部41と、本体部41の両端部に形成されるとともにフック形状を有する上端側係止用フック42、下端側係止用フック43とから構成されている。各垂直支持部材40,40における本体部41には、その長手方向に複数のネジ挿通孔44が所定の間隔で穿設されている。本体部41を構成する部位のうち、ネジ挿通孔44が設けられる部位をウェブ部41aと称し、ウェブ部41aの側縁からこれに垂直に立設する壁をフランジ部41bと称する。各垂直支持部材40,40は、ネジ挿通孔44に挿通させたネジをディスプレイ9の背部(背面)9bに設けられたネジ孔に螺合することで、ディスプレイ9に固定される。具体的には、二つの垂直支持部材40,40をディスプレイ9の背部9bの左右に離間しつつ、ディスプレイ9における背部9bの上下方向に沿って取り付けるように構成されている。本実施形態においては、各垂直支持部材40,40に設けられた複数のネジ挿通孔44が、本発明における第一の固定孔に対応している。
【0031】
また、図7に示すように、垂直支持部材40,40における上端側係止用フック42および下端側係止用フック43は、逆L字形、あるいは下向きの略コ字状に形成されている。そして、上端側係止用フック42の下面と下端側係止用フック43の下面との寸法は、第一横架部材32の上面と第二横架部材33の上面との距離と略同じか、若干大きめに設定されている。これにより、上端側係止用フック42を第一横架部材32に対し、また、下端側係止用フック43を第二横架部材33に対して容易かつ確実に引っ掛けることができる。つまり、垂直支持部材40,40を第一および第二横架部材32,33に対して着脱自在に係止することができる。本実施形態においては第一横架部材32が本発明におけ
る上方横架部材に対応している。
【0032】
垂直支持部材40,40における下端側係止用フック43に設けられる水平面、すなわち第二横架部材33の上面に被せられる面には、垂直支持部材40,40をフレーム部材30に締結する際に利用するネジ挿通孔が形成されている。本実施形態では、上記二つの垂直支持部材40,40が本発明における背部取付具に対応している。また、図7に示すように、垂直支持部材40,40の本体部41における上端側係止用フック42との境界近傍においては、本体部41におけるフランジ部41b,41bに切り欠き部46,46が形成されている。各フランジ部41b,41bに形成される一組の切り欠き部46,46は、互いに対向している。これら切り欠き部46,46は、上端側係止用フック42を第一横架部材32に引っ掛ける際に、第一横架部材32と干渉しないようにフランジ部41b,41bを退避させるための空間としての技術的な意義を有する。また、この切り欠き部46,46は、フレーム部材30の正面側と背面側の何れの方向からにおいても第一横架部材32への垂直支持部材40,40の係止を可能としている。
【0033】
次に、フレーム部材30におけるフレームロア部30Bについて説明する。図示のように、第四横架部材35における両端部近傍、すなわち柱状部材31a,31bとの接合部近傍には、上向きの略コ字状に形成された係合フック部38,38が、第四横架部材35の下側のフランジ部37から、フレーム部材30の面外方向、具体的にはフレーム部材30の正面側に突設されている。この係合フック部38,38は、例えば、ボルト等の締結手段を介して第四横架部材35に締結されている。
【0034】
一方、第三横架部材34における両端部近傍には、L形状を有するL型治具39,39がボルトなどの締結手段を介して取り付けられている。これら二つのL型金物39,39は、第四横架部材35に設けられる係合フック部38,38がフレーム部材30からその面外に突出するのと同方向、すなわちフレーム部材30の正面側に突設される固定片39aを有している。この固定片39aは、いわゆる平板形状を有しており、起立姿勢にあるフレーム部材30に対して水平な姿勢で設けられている。また、この固定片39には、ネジを挿通するネジ挿通孔39bが設けられている。
【0035】
図6に示すように、デスク1aにおける脚2の上端部と天板5の下面との境界部に、前述した切り欠き部70a,70bが天板5の側方外部に対して開放された状態で開口しているのが判る。つまり、切り欠き部70a,70bは、脚2の上端部と天板5の下面に囲まれることで形成され、天板5の幅方向に沿って穿設されるとともに天板5の側方外部に向かって開放された孔である。この孔には、後述するように、フレーム部材30の第三横架部材34に設けた固定片39aを挿入する挿入孔であり、以下、「挿入孔70a,70b」と称する。本実施形態では、左右の脚2に対してそれぞれ二つの挿入孔70a,70bを設けているが、その数は設計によって適宜変更なし得る。
【0036】
各挿入孔70a,70bは、フレーム部材30の第三横架部材34に設けた固定片39aが円滑に挿入可能な寸法を有している。また、二つのデスク1aを背中合わせに並べた状態における挿入孔70a同士の中心間距離(以下、「第一挿入孔中心間距離W1」と称する(図6を参照)。)と、デスク1aの各々における挿入孔70aと70bとの中心間距離(以下、「第二挿入孔中心間距離W2」と称する(図6を参照)。)は、互いに同じ寸法として設定されている。更に、フレーム部材30側に設けられた固定片39aの固定片心間距離WP(図4参照)は、上記第一および第二挿入孔中心間距離W1,W2と同じ寸法に設定されている(WP=W1=W2)。
【0037】
図7に示すハッチングは、脚2と天板5の境界部に設けられる挿入孔70a,70bを想像線として表したものである。ユーザがフレーム部材30をデスク1aに取り付ける際
には、第四横架部材35における係合フック部38,38を、脚2の下部(図7の例では、脚側板2a)に嵌め込んで係合させつつ、第三横架部材34から突設された固定片39aを各デスク1aの各挿入孔70aに挿入し、これをデスク1aに固定する。
【0038】
ここで、フレーム部材の係合フック部38,38の嵌め込み面(水平面)の幅は、デスク1a側の脚側板2aやステー2bの幅よりも若干幅広に設けられているため、係合フック部38,38を脚2の下端に簡単に嵌め込むことが可能である。また、上記のように固定片心間距離WPと、第一挿入孔中心間距離W1を同寸法に設定したので、固定片39aを各デスク1aの挿入孔70aに円滑に挿入することが可能である。
【0039】
天板5の下面(裏面)には、フレーム部材30側の固定片39aがデスク1a側の挿入孔70aに所定の挿入深さまで挿入されるとちょうど固定片39aのネジ挿通孔39bと上下に重なる位置にネジ孔(図示省略)が設けられている。ユーザは、フレーム部材30における固定片39aのネジ挿通孔39bに挿通させたネジを天板5下面に設けたネジ孔に螺合させる。これによって、固定片39aを挿入孔70aに挿着されることで、フレーム部材30が起立姿勢で天板5の側方端部に沿って、すなわち天板5の奥行き方向に沿って固定される。なお、固定片39aを介したフレーム部材30のデスク1への固定は、上記の例に限られない。例えば、挿入孔70aに挿入した固定片39aを、脚2に締結しても良いし、脚2および天板5の双方に締結しても良い。
【0040】
その後、ユーザは、ディスプレイ9の背部9bに上下方向に形成された適宜のネジ孔を使用して、二つの垂直支持部材40,40をディスプレイ9の背部9bの左右に離間して取り付ける。その際、ディスプレイ9の上下方向と、垂直支持部材40,40の上下方向を合わせて取り付けられる。ここで、ディスプレイ9の背部9bに形成されているネジ孔の配置パターンがメーカー等によって相違しても、垂直支持部材40,40における本体部41には所定ピッチ(間隔)で多数のネジ挿通孔44を設けるようにしたので、ディスプレイ9の背部9bへの垂直支持部材40,40の固定がより確かなものとなっている。
【0041】
そして、ユーザは、ディスプレイ9に取り付けた垂直支持部材40,40を第一および第二横架部材32,33に係止することでフレーム部材30に引っ掛けた後、下端側係止用フック43に形成されたネジ挿通孔(図示省略)に挿通させたネジ45を、第二横架部材33に設けたネジ孔33aに螺合させることで、ディスプレイ9がフレーム部材30のヘッド部30Aに支持、固定される。なお、第二横架部材33における上側のフランジ部37には、長手方向に所定間隔で複数のネジ孔33aを設けたので、ディスプレイ9の背部9bに形成されているネジ孔の配置パターンがメーカー等によって相違しても垂直支持部材40,40のフレーム部材30への締結をより確実なものとすることができる。本実施形態においては第二横架部材33に設けられた複数のネジ孔33aが、本発明における第二の固定孔に対応している。なお、本実施形態では、ネジ孔33aを第二横架部材33における上側のフランジ部37に形成させたがこれに限らず、垂直支持部材40における下端側係止用フック43と係合する部位に設けるようにすれば良い。また、第二横架部材33が本発明における下方横架部材に対応する。
【0042】
そして、ユーザは、フレーム部材30における背面側に、図5に示すヘッド側化粧パネル50およびロア側化粧パネル60を取り付ける(組み付ける)ことで、ディスプレイ用スタンド20の外観を一層スマートにすることができる。ロア側化粧パネル60はフレームロア部30Bの背面側を覆うための化粧パネルである。ロア側化粧パネル60に設けられる下向きコ字状に形成された取り付け用フック61は、第四横架部材35に嵌め込まれることでフレーム部材30(フレームロア部30B)に対する取り付け位置の位置決めが容易となる。また、ロア側化粧パネル60には、フレームロア部30Bを構成する柱状部材31a,31bの外側面に設けられているネジ孔311に対応する適所にネジ挿通孔6
2が設けられており、ネジを介してロア側化粧パネル60がフレームロア部30Bに締結されるようになっている。なお、図5においては、柱状部材31a側に設けたネジ孔311が見えていないが、柱状部材31b側と同様の位置にネジ孔311が設けられている。
【0043】
フレーム部材30のヘッド部30Aにおいても、該ヘッド部30Aを構成する柱状部材31a,31bの外側面にネジ孔312が設けられている。また、ヘッド側化粧パネル50側には、ヘッド部30A側のネジ孔312に螺合させるネジを挿通させるためのネジ挿通孔51が設けられている。ヘッド側化粧パネル50はヘッド部30Aの正面側と背面側の何れの面を選択的に覆うことができるようになっている。そして、ヘッド側化粧パネル50は、ヘッド側化粧パネル50によってヘッド部30Aの正面側を覆う場合と、背面側を覆う場合の何れにおいても、ヘッド部30A側のネジ孔312と重なるような位置にネジ挿通孔51が形成されている。これによれば、ディスプレイ9のモニタ9aをデスク1a側に向かって設置する場合と、後述するようにモニタ9aをデスク外方に向かって設置するような場合の何れにおいても、ディスプレイ9の背面側に位置するヘッド部30Aを露出させることなく覆い隠すことができる。なお、図5においては、柱状部材31a側に設けたネジ孔312が見えていないが、柱状部材31b側と同様の位置にネジ孔312が設けられている。
【0044】
以上のように、本実施形態に係るディスプレイ用スタンド20によれば、ディスプレイ用スタンド20が起立姿勢で天板5の側方端部に、デスクの奥行き方向に沿って(すなわち、天板5の側方端部に沿って)直接取り付けられるので、床への投影面積を小さくすることができる。その結果、オフィスの執務空間等、デスク1aの設置空間における有効床面積を確保し、スペースの有効活用に資する。そして、デスク1aの側部外方に向けてディスプレイ用スタンド20が大きく張り出すことがないため、デスク1aのすぐ脇を通行する通行人の円滑な通行を妨げることがない。また、周囲のオフィス家具、用具、機器、什器等との外観上の調和を図ることができる。
【0045】
そして、このようなディスプレイ用スタンド20を備えたデスク集合体1によれば、その側方端部に設置するディスプレイ9に映し出すデジタルコンテンツを基に打ち合わせ等を行うことができるので、デスク集合体をパーソナルな作業を行うワークスペースとして使用する他、打ち合わせスペースとして多面的に活用することが可能となる。また、ディスプレイ9から伸びる電源ケーブルは、カバーユニット10におけるエンドケース11のケーブル挿通口11cからアクセス開口部7を経由して天板5の下方に配置される配線受け6に導くことで、これに載置したコンセントボックス等からディスプレイ9への電力供給を行うことができるので、非常に利便性が高い。
【0046】
なお、本実施形態に係るディスプレイ用スタンド20では、ディスプレイ9の背部9bに二つの垂直支持部材40,40を取り付ける形態を例に説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、単一又は三つ以上の垂直支持部材40をディスプレイ9の背部9bに取り付けるようにしても良い。但し、ディスプレイ9に取り付けた垂直支持部材40をヘッド部30Aに係止する際の安定性、作業し易さ等を考慮すると複数の垂直支持部材40をディスプレイ9の背部9bに取り付けるのが好ましく、また、取り付けの手間を考えると、特に、二つの垂直支持部材40をディスプレイ9における背部9bに取り付けるのが好ましいと考えられる。
【0047】
<変形例1>
上述までの実施形態では、ディスプレイ9のモニタ9aをデスク1a側に面して配置していたが、図8および図9に示すように、ディスプレイ9の背部9bをデスク1aに面して配置することも可能である。なお、両図は同じデスク集合体1を異なる視点から眺めたものである。係る態様の場合には、図10に示すように、垂直支持部材40,40の上端
側係止用フック42、下端側係止用フック43を、図8に示すのと逆側、すなわちフレーム部材30(より詳しくは、第一および第二横架部材32,33)の背面側から取り付けるようにすると良い。
【0048】
上述のように、本実施形態に係る各垂直支持部材40,40の本体部41における上端側係止用フック42との境界近傍に位置するフランジ部41b,41bには、上端側係止用フック42を第一横架部材32に引っ掛ける際に第一横架部材32との干渉を防止するための切り欠き部46,46が形成されているので、フレーム部材30の正面側と背面側の何れからも上端側係止用フック42を第一横架部材32に引っ掛けることができ、垂直支持部材40,40をフレーム部材30に係止することができる。
【0049】
以上のようにして本変形例では、ディスプレイ9のモニタ9aをデスク1a、或いはデスク集合体1の側部外方に向かって配置することで、デスク脇の通路を通行する通行人に対して映像等のコンテンツを提供することができる。
【0050】
上記のように、本ディスプレイ用スタンド20では、フレーム部材30におけるヘッド部30Aを覆うためのヘッド側化粧パネル50を、ヘッド部30Aの正面側と背面側の何れからもヘッド部30Aに取り付け可能に構成しているため、本変形例のようにディスプレイ9のモニタ9aをヘッド部30Aの背面側に取り付ける場合には、ロア側化粧パネル60をフレームロア部30Bの背面側を覆うように取り付ける一方、ヘッド側化粧パネル50をヘッド部30Aの正面側を覆うようにして取り付けることで、ディスプレイ9の背後側に位置するヘッド部30Aを露出することなく覆い隠すことができる。
【0051】
<変形例2>
また、上述までの実施形態では、一組のデスク1aがそのデスク背面側同士を突き合わせた状態で配置されて形成されるデスク集合体1にディスプレイ用スタンド20を適用する例を説明してきたが、その適用対象はこれに限られない。また、これまでの実施形態では、フレーム部材30に突設された固定片39aを、各デスク1aの挿入孔70aに挿着させることで、ディスプレイ9が背中合わせのデスク1aの双方に跨るように配置される態様を説明した(例えば図1、2、8、9等を参照。)がこれに限定されるものでもない。
【0052】
例えば、単一のデスク1aに適用する場合や、或いは、デスク背面側同士を突き合わせることなく天板5の幅方向に複数のデスク1aを連設する等の場合には、図11に示すように、ディスプレイ用スタンド20が複数の天板5を跨がないようにデスク1aの側方端部に設置することもできる。
【0053】
この場合、図12に示すように、単一のデスク1aにおける挿入孔70a,70bのそれぞれにフレーム部材30に設けた各固定片39aを挿着することで、単一のデスク1aにディスプレイ用スタンド20を支持、固定することができる。なお、このように単一のデスク1aでディスプレイ用スタンド20を支持、固定するディスプレイの設置態様は、図1に示すような一組のデスク1aが背中合わせで連結されるデスク集合体1に対しても勿論適用することが可能である。即ち、この場合には、背中合わせで連結されるデスク1aの一方側に偏ってディスプレイ9が配置されることになる。本発明に係るディスプレイ用スタンド20によれば、デスク1a、或いはデスク集合体1を使用するユーザの多様なニーズ、幅広いニーズに合致したディスプレイ配置を実現することが可能となる。
【0054】
なお、以上述べた実施形態は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において上記の実施形態には種々の変更を加え得る。例えば、デスク集合体1を形成するデスク1aが幅方向に複数台連設されていても良いのは勿論である。図1
3は、デスク集合体1のレイアウトを例示する図である、デスク集合体1の上面を表している。図13に示すように、背面を突き合わせた一組のデスク群を幅方向に複数組み連設してデスク集合体1を形成しても良い。例えば図示のようにデスク集合体1の一側端にディスプレイ用スタンド20を設置する場合、デスク集合体1の他端側の領域においては背中合わせに配置されるデスク1aの背面位置に正面パネルPを天板上に立設することで、個々のワークスペースとしての機能の拡充を図るようにしても良い。一方、ディスプレイ9を保持したディスプレイ用スタンド20が設置されるデスク集合体1の一側端の領域においては、個々のワークスペースとしての役割の他、打ち合わせスペースとしても利用するため、対向する一組のデスク1aの間に正面パネルPを設けないようにすることで、共用スペースとしての機能の拡充を図ることができる。
【0055】
また、ディスプレイ用スタンド20は、デスクやデスク集合体の一側端に限られず、両側端に設置しても良い。また、デスクやデスク集合体は、本発明に係るディスプレイ用スタンド20が適用される天板付き家具の一例であって、これらの他、テーブルやカウンター等、あらゆる天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイ用スタンド20を取り付けることができる。以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係るディスプレイ用スタンドはこれらに限らず、可能な限りこれらの組み合わせを含むことができる。
【符号の説明】
【0056】
1・・・デスク集合体
1a・・・デスク
2・・・脚
5・・・天板
9・・・ディスプレイ
10・・・カバーユニット
20・・・ディスプレイ用スタンド
30・・・フレーム部材
30A・・・ヘッド部
30B・・・フレームロア部
40・・・垂直支持部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスクやテーブル等の天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを取り付けるためのディスプレイ用スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィス等の比較的広い執務空間におけるデスクのレイアウトとして、複数台のデスクを背中合わせ(対向配置)、あるいは並列に連設することでデスクの集合体(いわゆる、デスクの島)を形成する島型レイアウトが一般的である。また、近年では、複数の天板を側方へ連設する組み立てデスクが各種提供されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
上記のように形成されたデスクの集合体や組み立てデスクは、複数人のユーザが同時に作業を行うことができ、空間の効率的利用を図ることができるというメリットがある。また、近年ではデジタルコンテンツの普及とともに、大型ディスプレイをオフィス空間に導入するケースが増えている。その場合、デスク集合体の側方端にディスプレイを設置した自立型のディスプレイ用スタンドを配置することで、デスク集合体を打ち合わせスペースとして活用する利用形態も増えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−261841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ディスプレイ用スタンドはディスプレイを支持する機能の他、その転倒を防止する機能をも備える必要がある。従って、自立型のスタンドは安定性を確保するために床への投影面積がある程度大きくなってしまう欠点があり、その結果、省スペース化が困難となるという問題があった。また、ディスプレイ用スタンドの背面側にスタンドの脚が張り出している場合には、デスク脇を通行する歩行者の円滑な通行が阻害されることが懸念される。また、このようなデスク等の天板側端部に単に自立型のスタンドを配置したのでは、周囲のオフィス家具、用具、機器、什器等との外観上の調和が図れているとは言い難い。
【0006】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされてものであって、その目的は、デスクやテーブル等の天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを配置する際に、床への投影面積が小さく、且つ、周囲との外観上の調和を図ることの可能なディスプレイ用スタンドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。すなわち、本発明は、デスクやテーブル等の天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを配置するディスプレイ用スタンドであって、前記ディスプレイの背部に取り付けられる背部取付具、および該背部取付具が固定されるフレーム部材、を備え、前記フレーム部材は、前記ディスプレイに取り付けられた前記背部取付具が締結されることによって該ディスプレイを支持するヘッド部と、前記ヘッド部の下部に位置し、前記天板の側端部を支持する脚に該天板の幅方向に沿って穿設されるとともに該天板の側方端外部に向かって開放された挿入孔に挿着される固定片をフレーム面外方向に向けて突設するフレームロア部と、を有し、前記天板
の側方端部に沿って起立姿勢で固定される、ディスプレイ用スタンドである。
【0008】
本発明に係るディスプレイ用スタンドにおいては、ディスプレイを保持するフレーム部材が天板の側方端部に直接取り付けられることになる。その際、このフレーム部材は、天板の側方端部に沿って、即ち、デスクやテーブル等の天板付き家具の奥行き方向に沿って起立姿勢で固定されるため、床への投影面積を小さくすることができる。故に、本発明が適用されるデスクの設置空間の有効床面積が狭められることをできるだけ回避することができ、設置スペースの有効活用に資することができる。そして、本発明においては、ディスプレイ用スタンドがデスク等の天板から外方に向かってが大きく張り出すことがなく、デスクやテーブル等の天板付き家具の脇を通行する歩行者(通行人)の円滑な通行を妨げない。更には、周囲のオフィス家具、用具、機器、什器等との外観上、意匠上の調和を図ることも可能である。
【0009】
また、前記ヘッド部は、上下に離間されて且つ水平方向に横架された二本の横架部材を有し、前記背部取付具は、前記ディスプレイの背部に左右に離間されて且つ上下方向沿って取り付けられる複数の垂直支持部材からなるとともに、各垂直支持部材の両端部には前記横架部材に着脱自在に係止される係止部が設けられていても良い。このように、ディスプレイの背部に取り付けた垂直支持部材の係止部を二本の横架部材にそれぞれ係止することで、ディスプレイをフレーム部材のヘッド部に容易に取り付けることができる。
【0010】
また、前記垂直支持部材の各々には、該垂直支持部材を前記ディスプレイの背部に固定するために使用する第一の固定孔が長手方向に沿って複数設けられ、前記横架部材のうちの相対的に下方に配置される下方横架部材には、該下方横架部材に前記垂直支持部材の下端部に設けた前記係止部を固定するために使用する第二の固定孔が長手方向に沿って複数設けられていても良い。これによれば、例えばディスプレイの背部に形成されるネジ孔の配置パターンがメーカー等によって相違しても(まちまちであっても)、ディスプレイへの垂直支持部材の固定がより確かなものとすることができるし、また、垂直支持部材のフレーム部材(より詳しくは、下方横架部材)への締結をより確実なものとすることができる。
【0011】
また、前記ヘッド部において、前記垂直支持部材の上端側に設けられる前記係止部は、前記横架部材のうち相対的に上方に配置される上方横架部材の上面に引っ掛けられる係止用フックであって、前記垂直支持部材において前記係止用フックの近傍部位には、該係止用フックを前記上側横架部材の上面に引っ掛ける際に該上側横架部材と干渉することを防止するための切り欠き部が設けられており、前記フレーム部材における前記ヘッド部の正面側と背面側の何れからも前記係止用フックを前記上側横架部材に係止可能に構成されていても良い。これによれば、ディスプレイのモニタ面をデスクやテーブル等の天板付き家具の天板に対面するような向きに設置することもできるし、モニタ面を天板とは逆方向に向けてディスプレイを設置することもできる。故に、本発明に係るディスプレイ用スタンドが適用される天板付き家具を使用するユーザの幅広いニーズに応えることができ、その利便性が高いものとなる。
【0012】
また、前記フレーム部材における前記ヘッド部の正面側と背面側の何れからも取り付け可能に構成された、該ヘッド部を覆うためのヘッド側化粧パネルを、更に備えていても良い。これによれば、ディスプレイのモニタを天板に向けて設置する場合と、モニタ面を天板とは逆方向に向けて設置する場合の何れにおいても、ディスプレイの背面側に位置するヘッド部を露出させることなく覆い隠すことができる。
【0013】
また、本発明は、上述のディスプレイ用スタンドを備えるデスク、あるいはデスクの集合体として捉えることも可能である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、デスクやテーブル等の天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを配置する際に、床への投影面積が小さく、且つ、周囲との外観上の調和を図ることの可能なディスプレイ用スタンドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態に係るデスク集合体の斜視図である。
【図2】実施形態に係るデスク集合体の斜視図である。
【図3】実施形態に係るデスク集合体を形成する一のデスクの分解斜視図である。
【図4】実施形態に係るディスプレイ用スタンドの斜視図である。
【図5】実施形態に係るディスプレイ用スタンドの分解斜視図である。
【図6】実施形態に係るディスプレイ用スタンドをデスク集合体に固定した状態における側面図である。
【図7】実施形態に係るディスプレイ用スタンドを分解した状態の縦断面図である。
【図8】実施形態の変形例1に係るデスク集合体の斜視図である。
【図9】実施形態の変形例1に係るデスク集合体の斜視図である。
【図10】実施形態の変形例1に係るディスプレイ用スタンドを分解した状態の縦断面図である。
【図11】実施形態の変形例2に係るデスクの斜視図である。
【図12】実施形態の変形例2に係るディスプレイ用スタンドをデスク集合体に固定した状態における側面図である。
【図13】実施形態に係るデスク集合体のレイアウトを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで、本発明に係るディスプレイ用スタンドの実施形態について、図面に基づいて説明する。尚、本実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0017】
図1および図2は、本実施形態に係るディスプレイ用スタンドが適用されるデスク1aの集合体(以下、「デスク集合体」という)1の斜視図である。本明細書において、使用者が着席する側をデスク正面側とし、その奥側をデスク背面側とする。なお、両図は同じデスク集合体1を異なる視点から眺めたものである。
【0018】
図1および図2に示すデスク集合体1は、背中合わせに配置された一対のデスク1aが対になって形成されている。個々のデスク1aは、通常のOA機器対応型のものである。図3は、デスク集合体1を形成する一のデスク1aの分解斜視図である。デスク1aは、ユーザ(使用者)の作業場となる天板5を有し、その両側に天板5を支える脚2が設けられている。脚2は、脚側板2aの上下にステー2b、およびベース2cを備えたもので、ステー2bの上面に天板5の側方端部を支持する天板支持部2dが形成されている。なお、本実施形態では、各デスク1aのそれぞれにおける左右端に脚2を設けているが、一対のデスク1aに共用の脚を、デスク集合体1の両端に設けても良い。また、左右の脚2において、脚側板2aおよびステー2bの上端にはそれぞれ一箇所ずつ上向きコ字型の切り欠き部70a,70bが形成されている。この切り欠き部70a,70bはすべて同形状を有しており、天板5の幅方向に沿って設けられている。また、図示のように、切り欠き部70aは脚側板2aを、切り欠き部70bはステー2bを、それぞれの部材厚さ方向に貫通するように設けられている。
【0019】
各デスク1aにおいて、左右の脚2の後部間には幕板3が結合されており、これら脚2
および幕板3の上面に天板5が載置固定されている。天板5は、平面視略矩形状を有している。また、各デスク1aにおける天板5の下方には、余長ケーブルやコンセント類を載置して配線を処理するため配線収納部として機能する配線受け6が配置されている。この配線受け6は、幕板3に取り付けられており、その受け皿部分に余長ケーブルやコンセント類を載せておくことができる。
【0020】
デスク集合体1は、一組のデスク1aがそのデスク背面側同士を突き合わせた状態で配置され、場合によっては連結されることで形成される。よって、デスク1aの背面側部分は、デスク集合体1においてはその中央部分に位置する。そして、ユーザはデスク1aの正面側に着席して、天板5上に置かれたコンピュータ等の電子機器を使用して作業を行う。また、図1に示すデスク1aは、主に脚2と天板5によってデスクとしての機能を果たすが、その他に引き出し等の要素を有し、デスクとしての機能を拡充しても構わない。また、脚2や天板5の形状についても図示の形状に限られるものではない。
【0021】
デスク1aの背面側、すなわち、デスク集合体1の中央部には、天板5の上方から下方に配置される配線受け6へのアクセスを可能とするためのアクセス開口部が形成されている。デスク1aのユーザは、天板5上のOA機器から延びる電源ケーブルや、LANケーブルなどの各種配線を、配線アクセス開口7を通じて自由に出し入れすることができる。そして、デスク1aにおける外観上の問題や、デスク1aの机上面すなわち天板5の上面で使用している物品の落下をふせぐために、配線アクセス開口7を開閉自在にカバーユニットUによって覆うようにしている。
【0022】
図3に示すように、カバーユニット10は、エンドケース11、カバー部材12、中間受け具13を含んで構成されるユニットである。カバー部材12は、アクセス開口部における長辺方向(長手方向)の両端部に配置されるエンドケース11及び中間受け具13によってアクセス開口部を開閉自在に支持されている。図1や図2は、このアクセス開口部をカバーユニット10で覆っている状態を図示しているのであるが、アクセス開口部はデスク1aの幅方向、すなわち天板5の幅方向に沿って、デスク1aの略全幅に亘って形成されている。
【0023】
図1、図2に示したように本実施形態におけるデスク集合体1は、デスク1aの側方端部にディスプレイ用スタンド20を介してディスプレイ9が設置されている。この実施形態では、ディスプレイ9のモニタ9aがデスク1a側に面するように配置されている。
【0024】
以下、本実施形態に係るディスプレイ用スタンド20の詳細について説明する。図4に本実施形態に係るディスプレイ用スタンド20の斜視図を示し、図5にその分解斜視図を示す。図6は、ディスプレイ用スタンド20をデスク集合体1の側方端部に固定した状態におけるデスク集合体1の側面図である。図7は、ディスプレイ用スタンド20を分解した状態の縦断面図である。なお、図7に示すデスク1aの部分は、該デスク1aの立面を表している。
【0025】
各図に示されるように、ディスプレイ用スタンド20は、平面型のディスプレイ9を支持、保持するためのスタンドとしての機能を有し、主にフレーム部材30、二本の垂直支持部材40,40、ヘッド側化粧パネル50、ロア側化粧パネル60等を含んで構成される。また、図示のように、ディスプレイ用スタンド20は、デスク1aにおける天板5の側方端部を支持する脚2や天板5に対してデスク1aにおける天板5の奥行き方向に沿って(すなわち、天板5の側方端部に沿うように)起立姿勢で固定される。
【0026】
フレーム部材30は、細長の棒状部材(例えば、角パイプ)にて形成された二本の柱状部材31a,31bを、これに対して直交方向に横架される第一乃至第四横架部材(梁状
部材ともいえる)32〜35にて連結することで枠型に形成されている。本明細書では、ディスプレイ用スタンド20がデスク集合体1(デスク1a)に固定された状態のときに該デスク集合体1に対向する方の面を「正面」として定義し、逆側を「背面」として定義する。例えば、図1では、ディスプレイ9はディスプレイ用スタンド20に背を向けて取り付けられている。また、フレーム部材30における上下、左右、水平、垂直等の各方向については、ディスプレイ用スタンド20を起立姿勢でデスク1aの脚2に固定している状態を基準として記す。
【0027】
フレーム部材30における第一乃至第四横架部材の各々は、断面視略コ字状を有する細長いチャンネル部材(コ字状のレールとも言える)によって形成されており、ウェブ部36と、このウェブ部36の両端から直交方向に立設する一対の対向するフランジ部37を有する。第一乃至第四横架部材32〜35は、フレーム部材30の起立姿勢を基準とした場合に第一横架部材32が最も上方に位置し、第四横架部材35が最も下方に位置するように配置されている。また、第一乃至第四横架部材32〜35の何れも、ウェブ部36が垂直方向、一対のフランジ部37が水平方向となる姿勢で柱状部材31a,31bに対して接合(例えば、溶接又は接着など)されている。
【0028】
フレーム部材30は、ヘッド部30Aと、このヘッド部30Aの下方に位置するフレームロア部30Bの二つの領域に大きく分けられる。ヘッド部30Aは、主としてディスプレイ9を支持する役割を担い、第一および第二横架部材32,33を含んでいる。一方、フレームロア部30Bは、主としてフレーム部材30をデスク1aの脚2に固定する役割を担い、第三および第四横架部材34,35を含んでいる。
【0029】
フレーム部材30に係るヘッド部30Aについて説明すると、第二横架部材33における上側のフランジ部37には、その長手方向に所定間隔(所定ピッチ)で複数のネジ孔(ネジ溝)33aが穿設されている。ここで、第一横架部材32および第二横架部材33は、二つの垂直支持部材40,40を支持するための支持部材として機能する。
【0030】
各垂直支持部材40,40は、断面視略コ字状を有する細長いチャンネル部材(コ字状レールともいえる)からなる本体部41と、本体部41の両端部に形成されるとともにフック形状を有する上端側係止用フック42、下端側係止用フック43とから構成されている。各垂直支持部材40,40における本体部41には、その長手方向に複数のネジ挿通孔44が所定の間隔で穿設されている。本体部41を構成する部位のうち、ネジ挿通孔44が設けられる部位をウェブ部41aと称し、ウェブ部41aの側縁からこれに垂直に立設する壁をフランジ部41bと称する。各垂直支持部材40,40は、ネジ挿通孔44に挿通させたネジをディスプレイ9の背部(背面)9bに設けられたネジ孔に螺合することで、ディスプレイ9に固定される。具体的には、二つの垂直支持部材40,40をディスプレイ9の背部9bの左右に離間しつつ、ディスプレイ9における背部9bの上下方向に沿って取り付けるように構成されている。本実施形態においては、各垂直支持部材40,40に設けられた複数のネジ挿通孔44が、本発明における第一の固定孔に対応している。
【0031】
また、図7に示すように、垂直支持部材40,40における上端側係止用フック42および下端側係止用フック43は、逆L字形、あるいは下向きの略コ字状に形成されている。そして、上端側係止用フック42の下面と下端側係止用フック43の下面との寸法は、第一横架部材32の上面と第二横架部材33の上面との距離と略同じか、若干大きめに設定されている。これにより、上端側係止用フック42を第一横架部材32に対し、また、下端側係止用フック43を第二横架部材33に対して容易かつ確実に引っ掛けることができる。つまり、垂直支持部材40,40を第一および第二横架部材32,33に対して着脱自在に係止することができる。本実施形態においては第一横架部材32が本発明におけ
る上方横架部材に対応している。
【0032】
垂直支持部材40,40における下端側係止用フック43に設けられる水平面、すなわち第二横架部材33の上面に被せられる面には、垂直支持部材40,40をフレーム部材30に締結する際に利用するネジ挿通孔が形成されている。本実施形態では、上記二つの垂直支持部材40,40が本発明における背部取付具に対応している。また、図7に示すように、垂直支持部材40,40の本体部41における上端側係止用フック42との境界近傍においては、本体部41におけるフランジ部41b,41bに切り欠き部46,46が形成されている。各フランジ部41b,41bに形成される一組の切り欠き部46,46は、互いに対向している。これら切り欠き部46,46は、上端側係止用フック42を第一横架部材32に引っ掛ける際に、第一横架部材32と干渉しないようにフランジ部41b,41bを退避させるための空間としての技術的な意義を有する。また、この切り欠き部46,46は、フレーム部材30の正面側と背面側の何れの方向からにおいても第一横架部材32への垂直支持部材40,40の係止を可能としている。
【0033】
次に、フレーム部材30におけるフレームロア部30Bについて説明する。図示のように、第四横架部材35における両端部近傍、すなわち柱状部材31a,31bとの接合部近傍には、上向きの略コ字状に形成された係合フック部38,38が、第四横架部材35の下側のフランジ部37から、フレーム部材30の面外方向、具体的にはフレーム部材30の正面側に突設されている。この係合フック部38,38は、例えば、ボルト等の締結手段を介して第四横架部材35に締結されている。
【0034】
一方、第三横架部材34における両端部近傍には、L形状を有するL型治具39,39がボルトなどの締結手段を介して取り付けられている。これら二つのL型金物39,39は、第四横架部材35に設けられる係合フック部38,38がフレーム部材30からその面外に突出するのと同方向、すなわちフレーム部材30の正面側に突設される固定片39aを有している。この固定片39aは、いわゆる平板形状を有しており、起立姿勢にあるフレーム部材30に対して水平な姿勢で設けられている。また、この固定片39には、ネジを挿通するネジ挿通孔39bが設けられている。
【0035】
図6に示すように、デスク1aにおける脚2の上端部と天板5の下面との境界部に、前述した切り欠き部70a,70bが天板5の側方外部に対して開放された状態で開口しているのが判る。つまり、切り欠き部70a,70bは、脚2の上端部と天板5の下面に囲まれることで形成され、天板5の幅方向に沿って穿設されるとともに天板5の側方外部に向かって開放された孔である。この孔には、後述するように、フレーム部材30の第三横架部材34に設けた固定片39aを挿入する挿入孔であり、以下、「挿入孔70a,70b」と称する。本実施形態では、左右の脚2に対してそれぞれ二つの挿入孔70a,70bを設けているが、その数は設計によって適宜変更なし得る。
【0036】
各挿入孔70a,70bは、フレーム部材30の第三横架部材34に設けた固定片39aが円滑に挿入可能な寸法を有している。また、二つのデスク1aを背中合わせに並べた状態における挿入孔70a同士の中心間距離(以下、「第一挿入孔中心間距離W1」と称する(図6を参照)。)と、デスク1aの各々における挿入孔70aと70bとの中心間距離(以下、「第二挿入孔中心間距離W2」と称する(図6を参照)。)は、互いに同じ寸法として設定されている。更に、フレーム部材30側に設けられた固定片39aの固定片心間距離WP(図4参照)は、上記第一および第二挿入孔中心間距離W1,W2と同じ寸法に設定されている(WP=W1=W2)。
【0037】
図7に示すハッチングは、脚2と天板5の境界部に設けられる挿入孔70a,70bを想像線として表したものである。ユーザがフレーム部材30をデスク1aに取り付ける際
には、第四横架部材35における係合フック部38,38を、脚2の下部(図7の例では、脚側板2a)に嵌め込んで係合させつつ、第三横架部材34から突設された固定片39aを各デスク1aの各挿入孔70aに挿入し、これをデスク1aに固定する。
【0038】
ここで、フレーム部材の係合フック部38,38の嵌め込み面(水平面)の幅は、デスク1a側の脚側板2aやステー2bの幅よりも若干幅広に設けられているため、係合フック部38,38を脚2の下端に簡単に嵌め込むことが可能である。また、上記のように固定片心間距離WPと、第一挿入孔中心間距離W1を同寸法に設定したので、固定片39aを各デスク1aの挿入孔70aに円滑に挿入することが可能である。
【0039】
天板5の下面(裏面)には、フレーム部材30側の固定片39aがデスク1a側の挿入孔70aに所定の挿入深さまで挿入されるとちょうど固定片39aのネジ挿通孔39bと上下に重なる位置にネジ孔(図示省略)が設けられている。ユーザは、フレーム部材30における固定片39aのネジ挿通孔39bに挿通させたネジを天板5下面に設けたネジ孔に螺合させる。これによって、固定片39aを挿入孔70aに挿着されることで、フレーム部材30が起立姿勢で天板5の側方端部に沿って、すなわち天板5の奥行き方向に沿って固定される。なお、固定片39aを介したフレーム部材30のデスク1への固定は、上記の例に限られない。例えば、挿入孔70aに挿入した固定片39aを、脚2に締結しても良いし、脚2および天板5の双方に締結しても良い。
【0040】
その後、ユーザは、ディスプレイ9の背部9bに上下方向に形成された適宜のネジ孔を使用して、二つの垂直支持部材40,40をディスプレイ9の背部9bの左右に離間して取り付ける。その際、ディスプレイ9の上下方向と、垂直支持部材40,40の上下方向を合わせて取り付けられる。ここで、ディスプレイ9の背部9bに形成されているネジ孔の配置パターンがメーカー等によって相違しても、垂直支持部材40,40における本体部41には所定ピッチ(間隔)で多数のネジ挿通孔44を設けるようにしたので、ディスプレイ9の背部9bへの垂直支持部材40,40の固定がより確かなものとなっている。
【0041】
そして、ユーザは、ディスプレイ9に取り付けた垂直支持部材40,40を第一および第二横架部材32,33に係止することでフレーム部材30に引っ掛けた後、下端側係止用フック43に形成されたネジ挿通孔(図示省略)に挿通させたネジ45を、第二横架部材33に設けたネジ孔33aに螺合させることで、ディスプレイ9がフレーム部材30のヘッド部30Aに支持、固定される。なお、第二横架部材33における上側のフランジ部37には、長手方向に所定間隔で複数のネジ孔33aを設けたので、ディスプレイ9の背部9bに形成されているネジ孔の配置パターンがメーカー等によって相違しても垂直支持部材40,40のフレーム部材30への締結をより確実なものとすることができる。本実施形態においては第二横架部材33に設けられた複数のネジ孔33aが、本発明における第二の固定孔に対応している。なお、本実施形態では、ネジ孔33aを第二横架部材33における上側のフランジ部37に形成させたがこれに限らず、垂直支持部材40における下端側係止用フック43と係合する部位に設けるようにすれば良い。また、第二横架部材33が本発明における下方横架部材に対応する。
【0042】
そして、ユーザは、フレーム部材30における背面側に、図5に示すヘッド側化粧パネル50およびロア側化粧パネル60を取り付ける(組み付ける)ことで、ディスプレイ用スタンド20の外観を一層スマートにすることができる。ロア側化粧パネル60はフレームロア部30Bの背面側を覆うための化粧パネルである。ロア側化粧パネル60に設けられる下向きコ字状に形成された取り付け用フック61は、第四横架部材35に嵌め込まれることでフレーム部材30(フレームロア部30B)に対する取り付け位置の位置決めが容易となる。また、ロア側化粧パネル60には、フレームロア部30Bを構成する柱状部材31a,31bの外側面に設けられているネジ孔311に対応する適所にネジ挿通孔6
2が設けられており、ネジを介してロア側化粧パネル60がフレームロア部30Bに締結されるようになっている。なお、図5においては、柱状部材31a側に設けたネジ孔311が見えていないが、柱状部材31b側と同様の位置にネジ孔311が設けられている。
【0043】
フレーム部材30のヘッド部30Aにおいても、該ヘッド部30Aを構成する柱状部材31a,31bの外側面にネジ孔312が設けられている。また、ヘッド側化粧パネル50側には、ヘッド部30A側のネジ孔312に螺合させるネジを挿通させるためのネジ挿通孔51が設けられている。ヘッド側化粧パネル50はヘッド部30Aの正面側と背面側の何れの面を選択的に覆うことができるようになっている。そして、ヘッド側化粧パネル50は、ヘッド側化粧パネル50によってヘッド部30Aの正面側を覆う場合と、背面側を覆う場合の何れにおいても、ヘッド部30A側のネジ孔312と重なるような位置にネジ挿通孔51が形成されている。これによれば、ディスプレイ9のモニタ9aをデスク1a側に向かって設置する場合と、後述するようにモニタ9aをデスク外方に向かって設置するような場合の何れにおいても、ディスプレイ9の背面側に位置するヘッド部30Aを露出させることなく覆い隠すことができる。なお、図5においては、柱状部材31a側に設けたネジ孔312が見えていないが、柱状部材31b側と同様の位置にネジ孔312が設けられている。
【0044】
以上のように、本実施形態に係るディスプレイ用スタンド20によれば、ディスプレイ用スタンド20が起立姿勢で天板5の側方端部に、デスクの奥行き方向に沿って(すなわち、天板5の側方端部に沿って)直接取り付けられるので、床への投影面積を小さくすることができる。その結果、オフィスの執務空間等、デスク1aの設置空間における有効床面積を確保し、スペースの有効活用に資する。そして、デスク1aの側部外方に向けてディスプレイ用スタンド20が大きく張り出すことがないため、デスク1aのすぐ脇を通行する通行人の円滑な通行を妨げることがない。また、周囲のオフィス家具、用具、機器、什器等との外観上の調和を図ることができる。
【0045】
そして、このようなディスプレイ用スタンド20を備えたデスク集合体1によれば、その側方端部に設置するディスプレイ9に映し出すデジタルコンテンツを基に打ち合わせ等を行うことができるので、デスク集合体をパーソナルな作業を行うワークスペースとして使用する他、打ち合わせスペースとして多面的に活用することが可能となる。また、ディスプレイ9から伸びる電源ケーブルは、カバーユニット10におけるエンドケース11のケーブル挿通口11cからアクセス開口部7を経由して天板5の下方に配置される配線受け6に導くことで、これに載置したコンセントボックス等からディスプレイ9への電力供給を行うことができるので、非常に利便性が高い。
【0046】
なお、本実施形態に係るディスプレイ用スタンド20では、ディスプレイ9の背部9bに二つの垂直支持部材40,40を取り付ける形態を例に説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、単一又は三つ以上の垂直支持部材40をディスプレイ9の背部9bに取り付けるようにしても良い。但し、ディスプレイ9に取り付けた垂直支持部材40をヘッド部30Aに係止する際の安定性、作業し易さ等を考慮すると複数の垂直支持部材40をディスプレイ9の背部9bに取り付けるのが好ましく、また、取り付けの手間を考えると、特に、二つの垂直支持部材40をディスプレイ9における背部9bに取り付けるのが好ましいと考えられる。
【0047】
<変形例1>
上述までの実施形態では、ディスプレイ9のモニタ9aをデスク1a側に面して配置していたが、図8および図9に示すように、ディスプレイ9の背部9bをデスク1aに面して配置することも可能である。なお、両図は同じデスク集合体1を異なる視点から眺めたものである。係る態様の場合には、図10に示すように、垂直支持部材40,40の上端
側係止用フック42、下端側係止用フック43を、図8に示すのと逆側、すなわちフレーム部材30(より詳しくは、第一および第二横架部材32,33)の背面側から取り付けるようにすると良い。
【0048】
上述のように、本実施形態に係る各垂直支持部材40,40の本体部41における上端側係止用フック42との境界近傍に位置するフランジ部41b,41bには、上端側係止用フック42を第一横架部材32に引っ掛ける際に第一横架部材32との干渉を防止するための切り欠き部46,46が形成されているので、フレーム部材30の正面側と背面側の何れからも上端側係止用フック42を第一横架部材32に引っ掛けることができ、垂直支持部材40,40をフレーム部材30に係止することができる。
【0049】
以上のようにして本変形例では、ディスプレイ9のモニタ9aをデスク1a、或いはデスク集合体1の側部外方に向かって配置することで、デスク脇の通路を通行する通行人に対して映像等のコンテンツを提供することができる。
【0050】
上記のように、本ディスプレイ用スタンド20では、フレーム部材30におけるヘッド部30Aを覆うためのヘッド側化粧パネル50を、ヘッド部30Aの正面側と背面側の何れからもヘッド部30Aに取り付け可能に構成しているため、本変形例のようにディスプレイ9のモニタ9aをヘッド部30Aの背面側に取り付ける場合には、ロア側化粧パネル60をフレームロア部30Bの背面側を覆うように取り付ける一方、ヘッド側化粧パネル50をヘッド部30Aの正面側を覆うようにして取り付けることで、ディスプレイ9の背後側に位置するヘッド部30Aを露出することなく覆い隠すことができる。
【0051】
<変形例2>
また、上述までの実施形態では、一組のデスク1aがそのデスク背面側同士を突き合わせた状態で配置されて形成されるデスク集合体1にディスプレイ用スタンド20を適用する例を説明してきたが、その適用対象はこれに限られない。また、これまでの実施形態では、フレーム部材30に突設された固定片39aを、各デスク1aの挿入孔70aに挿着させることで、ディスプレイ9が背中合わせのデスク1aの双方に跨るように配置される態様を説明した(例えば図1、2、8、9等を参照。)がこれに限定されるものでもない。
【0052】
例えば、単一のデスク1aに適用する場合や、或いは、デスク背面側同士を突き合わせることなく天板5の幅方向に複数のデスク1aを連設する等の場合には、図11に示すように、ディスプレイ用スタンド20が複数の天板5を跨がないようにデスク1aの側方端部に設置することもできる。
【0053】
この場合、図12に示すように、単一のデスク1aにおける挿入孔70a,70bのそれぞれにフレーム部材30に設けた各固定片39aを挿着することで、単一のデスク1aにディスプレイ用スタンド20を支持、固定することができる。なお、このように単一のデスク1aでディスプレイ用スタンド20を支持、固定するディスプレイの設置態様は、図1に示すような一組のデスク1aが背中合わせで連結されるデスク集合体1に対しても勿論適用することが可能である。即ち、この場合には、背中合わせで連結されるデスク1aの一方側に偏ってディスプレイ9が配置されることになる。本発明に係るディスプレイ用スタンド20によれば、デスク1a、或いはデスク集合体1を使用するユーザの多様なニーズ、幅広いニーズに合致したディスプレイ配置を実現することが可能となる。
【0054】
なお、以上述べた実施形態は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において上記の実施形態には種々の変更を加え得る。例えば、デスク集合体1を形成するデスク1aが幅方向に複数台連設されていても良いのは勿論である。図1
3は、デスク集合体1のレイアウトを例示する図である、デスク集合体1の上面を表している。図13に示すように、背面を突き合わせた一組のデスク群を幅方向に複数組み連設してデスク集合体1を形成しても良い。例えば図示のようにデスク集合体1の一側端にディスプレイ用スタンド20を設置する場合、デスク集合体1の他端側の領域においては背中合わせに配置されるデスク1aの背面位置に正面パネルPを天板上に立設することで、個々のワークスペースとしての機能の拡充を図るようにしても良い。一方、ディスプレイ9を保持したディスプレイ用スタンド20が設置されるデスク集合体1の一側端の領域においては、個々のワークスペースとしての役割の他、打ち合わせスペースとしても利用するため、対向する一組のデスク1aの間に正面パネルPを設けないようにすることで、共用スペースとしての機能の拡充を図ることができる。
【0055】
また、ディスプレイ用スタンド20は、デスクやデスク集合体の一側端に限られず、両側端に設置しても良い。また、デスクやデスク集合体は、本発明に係るディスプレイ用スタンド20が適用される天板付き家具の一例であって、これらの他、テーブルやカウンター等、あらゆる天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイ用スタンド20を取り付けることができる。以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係るディスプレイ用スタンドはこれらに限らず、可能な限りこれらの組み合わせを含むことができる。
【符号の説明】
【0056】
1・・・デスク集合体
1a・・・デスク
2・・・脚
5・・・天板
9・・・ディスプレイ
10・・・カバーユニット
20・・・ディスプレイ用スタンド
30・・・フレーム部材
30A・・・ヘッド部
30B・・・フレームロア部
40・・・垂直支持部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを配置するディスプレイ用スタンドであって、
前記ディスプレイの背部に取り付けられる背部取付具、および該背部取付具が固定されるフレーム部材、を備え、
前記フレーム部材は、
前記ディスプレイに取り付けられた前記背部取付具が締結されることによって該ディスプレイを支持するヘッド部と、
前記ヘッド部の下部に位置し、前記天板の側端部を支持する脚に該天板の幅方向に沿って穿設されるとともに該天板の側方外部に向かって開放された挿入孔に挿着される固定片をフレーム面外方向に向けて突設するフレームロア部と、
を有し、前記天板の側方端部に沿って起立姿勢で固定される、
ディスプレイ用スタンド。
【請求項2】
前記ヘッド部は、上下に離間されて且つ水平方向に横架された二本の横架部材を有し、
前記背部取付具は、前記ディスプレイの背部に左右に離間されて且つ上下方向沿って取り付けられる複数の垂直支持部材からなるとともに、各垂直支持部材の両端部には前記横架部材に着脱自在に係止される係止部が設けられている、
請求項1に記載のディスプレイ用スタンド。
【請求項3】
前記垂直支持部材の各々には、該垂直支持部材を前記ディスプレイの背部に固定するために使用する第一の固定孔が長手方向に沿って複数設けられ、
前記横架部材のうちの相対的に下方に配置される下方横架部材には、該下方横架部材に前記垂直支持部材の下端部に設けた前記係止部を固定するために使用する第二の固定孔が長手方向に沿って複数設けられている、
請求項2に記載のディスプレイ用スタンド。
【請求項4】
前記ヘッド部において、前記垂直支持部材の上端側に設けられる前記係止部は、前記横架部材のうち相対的に上方に配置される上方横架部材の上面に引っ掛けられる係止用フックであって、
前記垂直支持部材において前記係止用フックの近傍部位には、該係止用フックを前記上側横架部材の上面に引っ掛ける際に該上側横架部材と干渉することを防止するための切り欠き部が設けられており、前記フレーム部材における前記ヘッド部の正面側と背面側の何れからも前記係止用フックを前記上側横架部材に係止可能に構成されている、
請求項2又は3に記載のディスプレイ用スタンド。
【請求項5】
前記フレーム部材における前記ヘッド部の正面側と背面側の何れからも取り付け可能に構成された、該ヘッド部を覆うためのヘッド側化粧パネルを、更に備える、請求項4に記載のディスプレイ用スタンド。
【請求項1】
天板付き家具における天板の側方端部にディスプレイを配置するディスプレイ用スタンドであって、
前記ディスプレイの背部に取り付けられる背部取付具、および該背部取付具が固定されるフレーム部材、を備え、
前記フレーム部材は、
前記ディスプレイに取り付けられた前記背部取付具が締結されることによって該ディスプレイを支持するヘッド部と、
前記ヘッド部の下部に位置し、前記天板の側端部を支持する脚に該天板の幅方向に沿って穿設されるとともに該天板の側方外部に向かって開放された挿入孔に挿着される固定片をフレーム面外方向に向けて突設するフレームロア部と、
を有し、前記天板の側方端部に沿って起立姿勢で固定される、
ディスプレイ用スタンド。
【請求項2】
前記ヘッド部は、上下に離間されて且つ水平方向に横架された二本の横架部材を有し、
前記背部取付具は、前記ディスプレイの背部に左右に離間されて且つ上下方向沿って取り付けられる複数の垂直支持部材からなるとともに、各垂直支持部材の両端部には前記横架部材に着脱自在に係止される係止部が設けられている、
請求項1に記載のディスプレイ用スタンド。
【請求項3】
前記垂直支持部材の各々には、該垂直支持部材を前記ディスプレイの背部に固定するために使用する第一の固定孔が長手方向に沿って複数設けられ、
前記横架部材のうちの相対的に下方に配置される下方横架部材には、該下方横架部材に前記垂直支持部材の下端部に設けた前記係止部を固定するために使用する第二の固定孔が長手方向に沿って複数設けられている、
請求項2に記載のディスプレイ用スタンド。
【請求項4】
前記ヘッド部において、前記垂直支持部材の上端側に設けられる前記係止部は、前記横架部材のうち相対的に上方に配置される上方横架部材の上面に引っ掛けられる係止用フックであって、
前記垂直支持部材において前記係止用フックの近傍部位には、該係止用フックを前記上側横架部材の上面に引っ掛ける際に該上側横架部材と干渉することを防止するための切り欠き部が設けられており、前記フレーム部材における前記ヘッド部の正面側と背面側の何れからも前記係止用フックを前記上側横架部材に係止可能に構成されている、
請求項2又は3に記載のディスプレイ用スタンド。
【請求項5】
前記フレーム部材における前記ヘッド部の正面側と背面側の何れからも取り付け可能に構成された、該ヘッド部を覆うためのヘッド側化粧パネルを、更に備える、請求項4に記載のディスプレイ用スタンド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−100871(P2012−100871A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251982(P2010−251982)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(000152228)株式会社内田洋行 (105)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(000152228)株式会社内田洋行 (105)
【Fターム(参考)】
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