説明

ディスペンサーを具備するカートン

物品を分配するためのカートン(10)は販売促進用のフラグとして利用することができる内蔵保持機構を装備する分配機構を具備する。複数のパネル(20、22、24、40、42)はカートンの端部を形成するために一緒に連結される。カートンの端部の移動可能な部分(70)は、カートン内から物品を分配するための開口を形成すべくカートン端部から着脱し得る。組み立てられたカートンの内部では、移動可能な部分(70)がカートンから少なくとも部分的に分離される以前にカートン内の視界から見えなくなるパネル部分(78、80)である。パネル部分は、カートンからの移動可能な部分の少なくとも部分的な着脱によって開口からカートンの外部に露出される。パネル部分の遠位端(44、46)は、カートン内の物品を拘束するために開口内に延在する。パネル部分はより大きな広告用フレキシビリティーを可能にする広告パネルとして使用し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、物品をパッケージ詰めする際に使用するボール紙製カートン、及びより詳細には、保持及び広告パネルを組み合わせて内臓する分配カートンに関する。
【背景技術】
【0002】
カートンは消費者がソフトドリンクのような所望量の物品を購入し、搬送し、及び貯蔵することを可能にするために有用である。消費者の便宜上、或るカートンは、物品を一度に1つ取り出し可能にする一方で残りの物品をカートン内部に入れ続けるディスペンサーを有する。カートンの一部は、物品を分配し得る開口を形成するために引き裂かれる。
【0003】
残念なことに、1つ以上の物品が開口を通じて一度に分配されることはしばしばあり、これは物品の多くが床上に分配されることに通じる。これは、開放したカートン内に残ったままの物品が開放したカートンによって十分に拘束されないためである。
【0004】
また、ラベル貼り及び広告のためにカートン上に大きな表面積を有することが望ましいこともしばしばである。しかしながら、既知の分配カートンの分配機構を利用するために、有効表面積が減じられるようにカートンの部分は除去し得るか又は位置づけ得る。
【0005】
従って、物品を開放したカートン内に適切に拘束する一方でカートンから分配される、いちばん端の物品に対するアクセスを促進するようにも構成されるディスペンサーを具備する改善されたカートンに対する需要がある。改善されたカートンは広告のために有効表面積を最大にする一方で消費者の興味をも引かなければならない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、より大きな広告用のフレキシビリティーを可能にする広告フラグとしても利用されるように構成された組込保持パネル部分を装備した分配機構を具備するカートンを提供する。
【0007】
全体的に記載した、複数のパネルは本発明のカートンを構成するために一緒に連結される。カートンの端部における移動可能な部分はカートン内部から物品を分配するための開口を形成するように該カートンから着脱し得る。組み立てられたカートンの内部には、移動可能な部分がカートン内から少なくとも部分的に着脱される以前に視界から見えなくなるパネル部分である。パネル部分は、カートンから移動可能な部分の少なくとも部分的な着脱によって開口を通じてカートンの外部に露出する。パネル部分の遠位端は開放したカートン内に物品を拘束するために開口内に延在する。パネル部分は、より大きな広告用フレキシビリティーを可能にするために自身上に販売促進のしるしを有し得る。
【0008】
本発明の1態様によれば、カートンは複数のパネルから成る単一のブランクから構成される。少なくとも1つの底面パネルはパネル部分を構成するための細長い端部フラップを含む。この端部フラップは、移動可能な部分が少なくとも部分的に着脱された後、カートンの外部から開口を通じて視認可能になる開口内に延在するように形状構成される。パネル部分の遠位端部は、カートンからいちばん端の物品を取り除くことが所望されるまで、開放カートン内の物品の列からいちばん端の物品を拘束する。
【0009】
上述したことは本発明のより適切な態様及び特徴の幾つかを広範に概説したものである。これらは、本発明のより適切な特徴及び適用の幾つかのより例示的なものであるとして解釈すべきである。他の有利な結果は、開示された情報を異なる態様で適用することによって、あるいは開示された実施形態を変更することによって得ることができる。従って、本発明の他の態様及びより広い理解は、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲に加えて、本願図面に従って採用された例示的実施形態の詳細な説明を参照することによって得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図面を参照すると、これらの図では類似した参照数字は幾つかの図面に亘って類似した要素を示す。これらの図は本発明のカートン10の例示的実施形態を示す。一実施形態では、カートン10は飲料缶のような物品の分配のためのものである。
【0011】
全体的に、カートン10は、図1に示すような厚紙ブランク12のような折り曲げ可能なシート材料から構成される。ブランク12のパネルは、第1底面パネル16、第2底面パネル18、第1側面パネル20、第2側面パネル22及び頂面パネル24である。あるいは、ブランクの12は、垂直なカートン10の底面を構成する第1及び第2底面パネル16及び18の組合せを利用するよりは、むしろ、頂面パネルに類似して寸法づけられた単一の底面パネルのみを代わりに含み得る。
【0012】
図1に示すように、ブランク12は垂直な分配カートン10の基礎的管状構造体を構成すべく互いに連続してヒンジで相互連結される。第1底面パネル16は、折り目線30によって第1側面パネル20にヒンジ連結される。次に、第1側面パネル20は、折り目線32によって頂面パネル24にヒンジ連結される。第2底面パネル18は、折り目線34によって第2側面パネル22にヒンジ連結される。次に、第2側面パネル22は、折り目線36によって頂面パネル24にヒンジ連結される。ブランク12は、管状構造体の両端を少なくとも部分的に閉鎖する端部壁を構成する一対の端部構造体を更に含む。端部構造体の一方は1つの小端部フラップ48、4つの大端部フラップ40、42、44及び46から構成される一方で、構造体の他方は3つの小端部フラップ94、96及び98と、2つの大端部フラップ100及び102から構成される。端部フラップ40、42、44、46及び48は横方向折り目線28によってパネル20、22、16、18及び24にそれぞれヒンジ連結される一方で、端部フラップ94、96、98、100及び102は横方向折り目線26によってパネル16、18、24、20及び22にそれぞれヒンジ連結される。折り目線26及び28の各々はブランク12の全長に亘って延在する。
【0013】
大端部フラップ40及び42は、側面パネル20及び22のそれぞれから延在する。大端部フラップ44及び46、並びに小端部フラップ48は、底面パネル16及び18、並びに頂面パネル24のそれぞれから延在し、かつカートン10の端部壁の一つの最も内側の層を形成する。一つの端部壁は、以下により詳しく述べるように、カートン内の物品が分配される、分配端部の少なくとも一部を構成する。周知のディスペンサーの底面パネルの端部フラップは、通常、小フラップである。しかしながら、本発明の端部フラップ44及び46は小端部フラップ48の遠位端部を越えて延在し、かつ、好ましくは、図1に示すように、大フラップ40、42の遠位端部を越えて延在する。
【0014】
大端部フラップ100及び102は、側面パネル20及び22からそれぞれ延在する。
小端部フラップ94、96及び98は底面パネル16及び18、並びに頂面パネル24からそれぞれ延在し、かつカートン10の他方の端部壁の最も内側の層を形成する。底面端部フラップ94及び96は、通常、小さなフラップであり、かつ小端部フラップ98と同じ程の長さをしている。
【0015】
図2に示すように、カートン10を組み立てるために、底面パネル16及び底面パネル18は接着されるか、あるいはさもなければカートン10の底面を構成すべく一緒に固定される。同時に、大フラップ44及び46の側縁52及び54も組み合わされた底面大フラップを作り出すために重なった態様で一緒に固定される。小フラップ94及び96の側縁も組み合わされた底面小フラップを構成するために一緒に固定される。カートンが開放管状形態で組み立てられ、物品がカートン10内に充填された後で、端部構造体はカートン10の反対側の端部壁を構成するために折り曲げられる。
【0016】
カートン10の分配端部の閉鎖は、頂面端部フラップ48を折り目線28に沿って約90°に亘って折り曲げ、次いで、組み合わされた底面大フラップ44及び46を折り目線28に沿って90°に亘って折り曲げることによって開始される。次に、側面の大きな端部フラップ40及び42が折り目線28に沿って端部フラップ44、46、及び48の上に折り曲げられ、大きなフラップ40及び42の遠位端部はカートン10の一方の端部壁の最も外側の層を作り出すように重なった態様で一緒に固定される。カートンの他方の端部の閉鎖は類似の態様で行い得る。
【0017】
図面に示すような組み立てられたカートン10は、複数の垂直に配置された列(図2及び図4の2つの列)内で、同様に寸法づけられ、(缶又は瓶のような)円筒状物品の群を保持するように構成される。各並び内の物品は平行な態様で並んでそれらの側面に配置される。側面パネル20、22は群の物品の端部の横に並んで配置される一方で、カートンの各端部フラップはそれぞれの物品の最も端部の側壁に隣接して配置される。
【0018】
本発明の一実施形態では、図1に最も良く示すように、弱化線60は、各大パネル40及び42、側面パネル20及び22、並びに頂面パネル24に亘って延在する。頂面パネル20の弱化線60は、カートン10の分配端部から移動される。弱化線60の何れの側にも位置するカートンの部分は弱化線に沿って互いに切り離し得る。一実施形態では、大きなフラップ40及び42に亘る弱化線60の部分は、自身の回りを反対両側パネル部分が互いに対して回動し得るヒンジとして働く折り目線部分である一方で、弱化線60の他方の部分はこの弱化線に沿ってカートンパネルを切り離し得る破断線部分である。
【0019】
弱化線60は、大フラップ40、42の下側部分62、64、及び上側部分66、68を画定するための基準として使用される。弱化線60は弱化線60の何れの側にも位置するパネル部分の切り離し又は折り曲げを促進する切離し線又はヒンジ形成線とし得る。弱化線は、穿孔線、破断ストライプ、刻み線、半切断線、短スリットから成る線、ニック部材から成る線、あるいはこれらの等価物を含むがこれらに限定されないことが考えられる。
【0020】
弱化線60は、大フラップ40及び42の端縁56及び58に終端する。カートン10が組み立てられる場合、弱化線60の全延長部は移動可能な部分70を画定する。移動可能な部分70は図2又は図3に示すように形状構成し得るか、あるいは別様に”トラフ(trough)”又は”バケット(bucket)”と通常は呼称されるように形状構成し得る。交換可能な部分70は、カートン10から物品の分配を許容する開口を形成するために、図3に示すように、該カートン10から少なくとも部分的に着脱自在である。タブ72は好ましくは頂面パネル24上で弱化線60に隣接する。タブ72は移動可能な部分70の着脱を開始するために押し進め得るか又は引き抜き得る。
【0021】
弱化線60は、大フラップ40の上側部分66及び大フラップ42の上側部分68を組立てられたカートン10から取外し可能にするか、あるいは該組み立てられたカートン10に対して回動可能にする。側面パネル20、22の部分に加えて、重なる大フラップ40、42から取り外されるか、あるいは該大フラップ40、42に対して回動された上側部分66、68、及び頂面パネル20は、移動可能な部分70の好ましい形状構成を画定する。大端部フラップ40、42の組み合わされた下側部分62、64は、移動可能な部分70が取り外されるか又は下向きに回動された後にカートン10と共に残ったままである。組み立てられた下側部分62、64の上側端縁74は、パッケージ詰めされた物品が分配される開口を部分的に形成する。
【0022】
底面大端部フラップ44、46の各々は、側面遠位パネル部分78、80及び側面近位パネル部分82、84の何れも規定する折り目線又は折れ易い/破断線のような弱化線76も含む。幾つかの実施形態では、弱化線76の何れの側にもある端部フラップ44、46の部分は、一旦、カートン10が組み立てられ且つ開放されると、互いに切り離し得る。各弱化線76は折り目線28を横切るように実質的に平行であるのが好ましい。端部フラップ44、46がカートン10を組み立てるために一緒に固定されると、端部フラップ44及び46の弱化線76は互いに協働して組み合わされた底面大フラップ44及び46に亘る連続線76を構成する。弱化線76の全範囲及び配向は下側部分62、64の隣接する上側端縁74に実質的に対応することが好ましい。
【0023】
移動可能な部分70がカートン10の残りの部分から少なくとも部分的に分離されるまで、組み合わされた遠位パネル部分78、80は視界から見えなくなる。何故なら、端部フラップ44、46は組み立てられたカートン10の分配端部における端部壁の最も内側の層であるため、近位パネル部分82、84は面と面が面する関係で端部フラップ40、44の下側部分62、64の背後にあるためである。この面と面の関係は移動可能な部分70がカートン10から完全に分離された後でさえ維持される。移動可能な部分70がカートン10から少なくとも部分的に分離された後にのみ、組み合わされた遠位パネル部分78、80は開口を通じてカートン10の外側に視覚的に露出する。
【0024】
図3及び図4に最も良く示すように、組み合わされた遠位パネル部分78、80は上側端縁74を越え開口内に延在する。組み合わされた遠位パネル部分78、80は物品の下側列にいちばん端の物品を保持するのに利用し得るが、消費者により所望される際にはいちばん端の物品を取外し可能にする。あるいは、組み合わされた遠位パネル部分78、80は、底面端部フラップ44及び46の垂直方向長さがカートン10にパッケージ詰めされた各円筒状物品の直径よりも大きいようにブランク12が異なって形状構成される際に、上側及び下側物品列の両方にいちばん端の物品を保持するのに利用し得る。
【0025】
図4に示すように、組み合わされた遠位パネル部分78、80は折り曲げ得るか、あるいは弱化線76に沿ってこれらに対応する近位パネル部分82、84に対して回動させ得る。仮に、組み合わされた遠位パネル部分78、80が上側端縁74上を外向きに回動されたとしても、最も端部にある物品をカートン10内に拘束し続け得る。
【0026】
一実施形態では、組み合わされた遠位パネル部分78、80はカートンの外向きに面するグラフィック表面を含み得る。グラフィック表面は、物品を分配するためにカートン10を開放するときに消費者に視認し得るようになる公告のようなしるしを担持する。このしるしは、組み合わされた遠位パネル部分78、80が商品引換券/クーポン券又は(宝くじ券のような)一片のゲーム券として働く。こうした場合には、弱化線76は、商品引換券又は一片のゲーム券がこの弱化線76に沿って近位パネル部分82、84から分離し得るように、分離線又は破断線とし得る。
【0027】
本発明を全ての点で限定するというよりはむしろ例示的であるように意図した特定の実施形態に関して説明してきた。当業者であれば、本発明は、本発明の範囲から逸脱せずに多くの変更及び変形をなし得ることが理解できる。従って、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲に記載され、かつ上述の記載により裏づけられる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】組込式保持形状構成を具備する本発明のカートンを構成するブランクの1つの実施形態の平面図である。
【図2】図1のブランクから構成された本発明のカートンの1実施形態の斜視図である。
【図3】物品を分配するために取り除かれたカートンの一部を具備し、かつ物品の下側列を拘束するためのパネル部分を図示する、図1のブランクから構成された本発明のカートンの1実施形態の斜視図である。
【図4】外向きに回動される一方で物品の下側列を拘束し続ける、図1のブランクから構成された本発明のカートンの1実施形態の斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
10 カートン
12 厚紙ブランク
16 第1底面パネル
18 第2底面パネル
20 第1側面パネル
22 第2側面パネル
24 頂面パネル
26、28 折れ目線
30、32、34、36 折れ目線
40、42 大端部フラップ
44、46 大端部フラップ
48 小端部フラップ
52、54 側縁
56、58 端縁
60 弱化線
62、64 下側部分
66、68 上側部分
70 移動可能な部分
72 タブ
74 上側端縁
76 弱化線
78、80 側面遠位パネル部分
82、84 側面近位パネル部分
94、96 底面端部フラップ
98 小端部フラップ
100、102 大端部フラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を分配するカートンであって、
カートン端部を画定する複数のパネルと、
前記カートン内のいちばん端の物品を取り除くように露出させるべく開口を形成する、該カートンから少なくとも部分的に着脱自在に前記カートン端部に着脱自在に連結した移動可能な部分であって、前記移動可能な部分は前記パネルの幾つかと第1弱化線によって少なくとも部分的に画定され、前記移動可能な部分が前記第1弱化線に沿って前記カートン端部から少なくとも部分的に着脱されるとき、前記開口は前記カートン端部の上側端縁を画定する、前記移動可能な部分と、
前記カートン端部からの前記移動可能な部分の少なくとも部分的な着脱によって前記開口を通じて前記カートンの外部に視覚的に露出するパネル部分であって、前記パネル部分の遠位端は前記上側端縁を越えて上向きに延在して前記カートン内に物品を拘束する前記開口内に入り、前記遠位端は、前記カートン端部の前記上側端縁と実質的に対応する第2弱化線に沿った前記パネル部分の残部に連結され、もって前記第2弱化線に沿って回動可能である、前記パネル部分と、を備えるカートン。
【請求項2】
前記パネル部分の遠位端は前記弱化線に沿って着脱可能である、請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記パネル部分の遠位端は宣伝用のしるしを自身上に担持するグラフィック表面を含む、請求項1または請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
前記パネル部分の遠位端はゲーム片となっている、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカートン。
【請求項5】
前記パネル部分の遠位端が商品引換券となっている、請求項3に記載のカートン。
【請求項6】
前記パネル部分は前記カートンの底面パネルにヒンジ連結された端部フラップから構成される、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のカートン。
【請求項7】
前記パネル部分は、前記カートンの一対の固定された底面パネルにそれぞれヒンジ連結された一対の固定された大端部フラップから構成される、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のカートン。
【請求項8】
単一のブランクから構成されるカートンであって、
頂面パネルと、
折り目線に沿って前記頂面パネルの各反対側端縁に連結される側面パネルと、
折り目線に沿って、前記頂面パネルとは反対側の自身の端縁で前記側面パネルの1つに連結される第1底面パネルであって、前記頂面パネル、前記側面パネル、及び前記底面パネルは管状構造体を画定する、前記第1底面パネルと、
前記管状構造体の各反対側端部を少なくとも部分的に閉鎖する端部構造体と、
前記カートン内のいちばん端の物品を取り除くように露出させるべく開口を形成する、該カートンから少なくとも部分的に着脱自在に前記カートンに着脱自在に連結された移動可能な部分であって、前記移動可能な部分は前記カートンの第1弱化線によって少なくとも部分的に画定され、前記移動可能な部分が前記第1弱化線に沿って前記カートンから少なくとも部分的に着脱されるとき、前記開口は前記端部構造体の1つの上側端縁を画定する、前記移動可能な部分と、
前記移動可能な部分が前記カートンから少なくとも部分的な着脱される以前に視界から見えなくなる前記内部内のパネル部分であって、前記パネル部分は前記カートンからの前記移動可能な部分の少なくとも部分的な着脱によって前記開口を通じて該カートンの外部に視覚的に露出し、前記パネル部分の遠位端は前記上側端縁を越えて延在して前記カートン内に物品を拘束するように前記開口内に入り、前記遠位端は、一方の前記端部構造体の前記上側端縁と実質的に対応する第2弱化線に沿った前記パネル部分の残部に連結され、もって前記第2弱化線に沿って回動可能である、前記パネル部分と、を備えるカートン。
【請求項9】
前記パネル部分の遠位端は前記第2弱化線に沿って着脱可能である、請求項8に記載のカートン。
【請求項10】
前記パネル部分の遠位端は宣伝用のしるしを自身上に担持するグラフィック表面を含む、請求項8または請求項9に記載のカートン。
【請求項11】
前記パネル部分の遠位端はゲーム片となっている、請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載のカートン。
【請求項12】
前記パネル部分の遠位端が商品引換券となっている、請求項10に記載のカートン。
【請求項13】
前記パネル部分は前記底面パネルにヒンジ連結された端部フラップから構成される、請求項8から請求項12までのいずれか1項に記載のカートン。
【請求項14】
折り目線に沿って前記頂面パネルとは反対側の自身の端縁で他方の側面パネルに連結される第2底面パネルであって、前記第1及び第2底面パネルは、前記管状構造体が前記頂面パネル、前記側面パネル、及び前記第1及び第2底面パネルによって構成されるように一緒に固定され、前記パネル部分は前記第1及び第2底面パネルのそれぞれにヒンジ連結された一対の固定された大端部フラップから構成される、前記第2底面パネルを更に備える、請求項8から請求項12までのいずれか1項に記載のカートン。
【請求項15】
カートンを構成するブランクであって、
前記ブランクが管状カートンに組み立てられるとき、カートン端部を画定するように直列に連結される複数のパネルと、
前記カートン内のいちばん端の物品を取り除くように露出させるべく開口を形成する、該カートンから少なくとも部分的に着脱自在であるように前記カートン端部を画定する前記パネルの少なくとも幾つかのに着脱自在に連結された移動可能な部分であって、前記移動可能な部分は前記パネルの少なくとも幾つかで第1弱化線によって少なくとも部分的に画定され、前記カートンが組み立てられ、かつ前記移動可能な部分が前記第1弱化線に沿って前記カートンから少なくとも部分的に着脱されるとき、前記開口は前記カートン端部の上側端縁を画定する、前記移動可能な部分と、
前記カートン端部からの前記移動可能な部分の少なくとも部分的な着脱によって前記開口を通じて該カートンの外部に視覚的に露出するパネル部分であって、前記パネル部分の遠位端は、前記カートンが組み立てられ、かつ前記移動可能な部分が前記カートン端部から少なくとも部分的に着脱されるとき、前記上側端縁を越えて上向きに延在して前記開口内に入り、前記遠位端は、前記カートンが組み立てられ、かつ前記移動可能な部分が前記カートン端部から少なくとも部分的に着脱されるときに、前記カートン端部の上側端縁と実質的に対応する第2弱化線に沿った前記パネル部分の残部に連結される、前記パネル部分と、を備えるカートン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−511440(P2007−511440A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541590(P2006−541590)
【出願日】平成16年11月19日(2004.11.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/039074
【国際公開番号】WO2005/051782
【国際公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【Fターム(参考)】