説明

デジタルカメラ、デジタルカメラ管理システム、及び、デジタルカメラの制御方法

【課題】大規模なシステム等を用いることなく、予め定められた通りの使用方法を促すとともに、不正な使用を確実に防止することが可能なデジタルカメラを提供する。
【解決手段】撮影画像データを記憶するとともに、記憶したデータの読み出し時に当該読み出されたデータが失われる破壊型の読み出し動作を行うFeRAM20と、外部の装置に接続可能なインタフェース23と、を備えたデジタルカメラ2において、インタフェース23に接続された装置から画像データの出力が指示された場合は、FeRAM20から撮影画像データを読み出し、この指示が正規の管理装置3からの指示である場合はFeRAM20から読み出した撮影画像データをインタフェース23から出力し、正規の管理装置3からの指示でない場合は、FeRAM20から読み出した撮影画像データをもとの状態ではインタフェース23から出力しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ、このデジタルカメラを用いたデジタルカメラ管理システム、及び、デジタルカメラの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラをレンタルするビジネスを実現すべく、ネットワークを介してデジタルカメラを遠隔管理することが知られている(例えば、特許文献1参照)。デジタルカメラを消費者に貸与する場合、返却されないという事態を予防するため、返却しなければカメラとして使用できないように対策を施し、これを消費者に知らせる必要がある。特許文献1に開示されたデジタルカメラ管理システムでは、デジタルカメラにおいて撮影を行う毎にネットワークを介してサーバへ画像データを送信し、サーバに格納された画像データを必要に応じてプリントする。このため、特許文献1のシステムでは、デジタルカメラ本体から画像データを記憶する媒体(メモリカード等)を排しているので、サーバにアクセスしなければ撮影された画像を見ることができず、カメラとして用をなさない構成となっている。このようにデジタルカメラを制御して、特定の店舗へ返却または回収する仕組みを利用すれば、レンタルだけでなく、例えば使い切りといった利用法が考えられる。
【特許文献1】特開2004−166001号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示されたようにデジタルカメラ本体が画像データを記憶する媒体を持たない構成として、ネットワークを介してデジタルカメラを管理するシステムでは、通信環境が良好な場所でしか撮影できず、また、デジタルカメラ本体に、通信回線を介して画像データを送信する通信機能を持たせる必要がある。さらに、ネットワーク経由で画像データを受信・管理するサーバ装置を含め、大規模なシステムを構築する必要がある。このため、導入に多大な労力とコストが必要であった。
そこで、本発明は、大規模なシステム等を用いることなく、予め定められた通りの使用方法を促して、不正な使用を確実に防止することが可能なデジタルカメラを提供するとともに、このデジタルカメラを用いたデジタルカメラ管理システム、及び、デジタルカメラの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明は、撮影画像データを記憶する記憶装置と、外部の装置に接続可能なインタフェース部と、前記記憶装置に記憶した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する画像出力制御部と、を備え、前記記憶装置は、記憶したデータの読み出し時に当該読み出されたデータが失われる破壊型の読み出し動作を行うものであり、前記画像出力制御部は、前記インタフェース部に接続された装置から画像データの出力が指示された場合には、前記記憶装置から撮影画像データを読み出して、前記指示が正規の指示である場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する正常出力動作を行い、正規の指示でない場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データをもとの状態では前記インタフェース部から出力しない不正対応動作を行うこと、を特徴とするデジタルカメラを提供する。
この構成によれば、デジタルカメラにおいて破壊型の読み出し動作を行う記憶装置に撮影画像データを記憶し、インタフェース部に接続された装置から撮影画像データを出力するよう指示がされた場合に記憶装置から撮影画像データを読み出し、外部の装置からの指示が正規の指示であれば正常出力動作を行い、正規の指示でない場合は不正対応動作を行う。このため、インタフェース部に接続された装置からの指示が正規の指示でない場合には、撮影画像データがもとの状態では出力されず、かつ、記憶装置においては、既に破壊型の読み出し動作により撮影画像データが読み出されているため、撮影画像データは失われ、復旧できない。すなわち、破壊型読み出しを行う記憶装置から読み出しを行った時点で撮影画像データは消去されているので、この撮影画像データは、もとの状態で出力されない限り使用できなくなる。要するに、デジタルカメラから撮影画像データを不正に読み出そうとすると確実に消去される。例えば、このデジタルカメラをレンタルや使い切りのカメラとして貸与した場合、貸与された人が勝手に他の装置で撮影画像データを読み出そうとしても、撮影画像データを読み出すことができず、そればかりか、撮影画像データが失われる。
従って、正規でない装置によって撮影画像データを読み出そうとする行為を強く抑止できるので、レンタル用途で貸与された場合に、契約で定められた範囲を逸脱する不正な使用行為を強く抑止し、契約通りの使用を促すことができるデジタルカメラを提供できる。
【0005】
上記構成において、前記画像出力制御部は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部に出力する第1の出力パスと、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを、画像を劣化させる画像処理フィルタを通して前記インタフェース部に出力する第2の出力パスとを選択可能に構成され、正常出力動作として第1の出力パスを選択して撮影画像データを出力し、不正対応動作として、第2の出力パスを選択して撮影画像データを出力するものとしてもよい。
この場合、撮影画像データをそのまま出力する第1の出力パスと、画像を劣化させる画像処理フィルタを通して撮影画像データを出力する第2の出力パスとを選択するだけで、正常出力動作と不正対応動作とを容易に区別して実行できるという利点がある。また、不正対応動作により、撮影画像データが、画質が劣化した状態で出力されるので、撮影画像データを正規でない方法で読み出す行為に対して、強い抑止力を発揮できる。
【0006】
また、上記構成において、前記画像出力制御部は、正常出力動作として前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部に出力し、不正対応動作として前記記憶装置から読み出した撮影画像データを読み捨てて、前記撮影画像データとは別のデータを前記インタフェース部に出力するものとしてもよい。
この場合、不正対応動作時に、撮影画像データとは別のデータを出力するので、例えば、正規でない装置や方法により撮影画像データを読み出すことができない旨を伝えるメッセージや、撮影画像データが消去された旨を伝えるメッセージ等を出力して、正規でないデジタルカメラの使用行為に対して、強い抑止力を発揮できる。
【0007】
上記構成において、前記記憶装置は、強誘電体メモリ素子を用いて構成されるものとしてもよい。
この場合、記憶装置から撮影画像データを読み出す際に、撮影画像データを構成するデータを記憶した素子自体の状態が変化して、撮影画像データが絶対に復旧できない状態となって確実に消去される。このため、正規でないデジタルカメラの使用行為に対して、強い抑止力を発揮できる。
【0008】
また、本発明は、デジタルカメラと、デジタルカメラを管理する管理装置とを備えて構成され、前記デジタルカメラは、撮影画像データを記憶するとともに、記憶したデータの読み出し時に当該読み出されたデータが失われる破壊型の読み出し動作を行う記憶装置と、外部の装置に接続可能なインタフェース部と、前記記憶装置に記憶した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する画像出力制御部と、を備え、前記管理装置は、前記デジタルカメラのインタフェース部に接続可能に構成され、前記デジタルカメラの前記画像出力制御部は、前記インタフェース部に接続された装置から画像データの出力が指示された場合には、前記記憶装置から撮影画像データを読み出して、前記指示が正規の管理装置からの指示である場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する正常出力動作を行い、正規の管理装置からの指示でない場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データをもとの状態では前記インタフェース部から出力しない不正対応動作を行うこと、を特徴とするデジタルカメラ管理システムを提供する。
この構成によれば、デジタルカメラが破壊型の読み出し動作を行う記憶装置に撮影画像データを記憶し、インタフェース部に接続された装置から撮影画像データを出力するよう指示がされた場合は記憶装置から撮影画像データを読み出し、この指示が管理装置からの正規の指示であれば正常出力動作を行い、正規の管理装置からの指示でない場合は不正対応動作を行う。このため、正規の管理装置以外の装置によって撮影画像データを読み出そうと試みても、撮影画像データがもとの状態では出力されず、かつ、記憶装置においては既に撮影画像データは失われ、復旧できない。従って、デジタルカメラをレンタルや使い切りなどで貸与・供与した場合に、契約時に定められた範囲を逸脱する態様で使用する不正な行為を強く抑止し、契約通りの使用を促すことができる。
【0009】
また、本発明は、撮影画像データを記憶するとともに、記憶したデータの読み出し時に当該読み出されたデータが失われる破壊型の読み出し動作を行う記憶装置と、外部の装置に接続可能なインタフェース部と、を備えたデジタルカメラを制御して、前記記憶装置に記憶した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する場合に、前記インタフェース部に接続された装置から画像データの出力が指示された場合には、前記記憶装置から撮影画像データを読み出して、前記指示が正規の指示である場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する正常出力動作を行い、正規の指示でない場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データをもとの状態では前記インタフェース部から出力しない不正対応動作を行うこと、を特徴とするデジタルカメラの制御方法を提供する。
この制御方法によれば、破壊型の読み出し動作を行う記憶装置に撮影画像データを記憶し、インタフェース部に接続された装置から撮影画像データを出力するよう指示がされた場合は記憶装置から撮影画像データを読み出し、この指示が管理装置からの正規の指示であれば正常出力動作を行い、正規の管理装置からの指示でない場合は不正対応動作を行うので、正規の指示を出力できる装置以外の装置によって撮影画像データを読み出そうと試みても、撮影画像データがもとの状態では出力されず、かつ、記憶装置においては既に撮影画像データは失われ、復旧できない。従って、レンタルや使い切りなどで貸与・供与された場合に、契約時に定められた範囲を逸脱する態様で使用する不正な行為を強く抑止し、契約通りの使用を促すことが可能なデジタルカメラを提供できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、レンタルや使い切りなどで貸与・供与した場合に、契約時に定められた範囲を逸脱する態様で使用する不正な行為を強く抑止し、契約通りの使用を促すことが可能なデジタルカメラを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[第1の実施形態]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係るデジタルカメラ管理システム1の概略構成を示す図である。
この図1に示すように、デジタルカメラ管理システム1は、デジタルカメラ2と、このデジタルカメラ2を管理するホスト装置としての管理装置3とを用いて構成される。デジタルカメラ2と管理装置3とは、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等として構成されるケーブル11により接続される。
デジタルカメラ2は、例えば、レンタル用として顧客に対して有償又は無償で貸し出され、或いは使い切り用として販売されるもので、管理装置3は、例えばデジタルカメラ2の貸出・供与・返却を行う店舗に設置されるコンピュータである。顧客は、デジタルカメラ2の供与を受けて撮影を行い、管理装置3が設置された店舗にデジタルカメラ2を持ち込んで撮影画像データを取得する。この時に、デジタルカメラ2内に記憶した撮影画像データがケーブル11を介して管理装置3に出力される。管理装置3が設置された店舗においては、店員又は顧客の操作に応じて、管理装置3が取得した撮影画像データを、例えばCD−R等の記録媒体に撮影画像データを記録したり、図示しない印刷装置によりプリントしたりして、顧客に提供する。
【0012】
このデジタルカメラ管理システム1においては、デジタルカメラ2が返却されないまま使用されたり、管理装置3が設置された店舗以外の店舗で撮影画像データが提供されたりすると、デジタルカメラ2を供与した業者は本来得るべき収入が得られず、かつ、デジタルカメラ2を回収できないことによる損失が発生するので、これらの行為は契約上の不正行為とされる。このため、デジタルカメラ2を貸与・供与する際の契約として、デジタルカメラ2は、管理装置3が設置された店舗でのみ撮影画像データの読み出しを行うものとする。さらに、不正行為を確実に防止するため、デジタルカメラ2で撮影された撮影画像データを、管理装置3以外の装置で読み出すことができない構成となっている。
以下、本発明を適用した実施形態として、デジタルカメラ2をレンタルする場合を例に挙げて説明する。
【0013】
図2は、デジタルカメラ管理システム1を構成するデジタルカメラ2及び管理装置3の機能ブロック図である。
図2に示すように、デジタルカメラ2は、レンズや絞り機構及びこれらを駆動するモータ群等からなる光学系22を制御して撮影を行い、撮影画像データを出力する撮像部21を備える。撮像部21は、CCDやCMOS等の撮像素子、撮像素子が出力する信号を処理する信号処理回路、フラッシュやオートフォーカスの制御を行う制御回路等を内蔵する。
【0014】
また、デジタルカメラ2は、撮像部21により撮影された撮影画像データを記憶するFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)20を備えている。記憶装置としてのFeRAM20は、強誘電体のヒステリシスを利用した不揮発性の半導体記憶素子であり、強誘電体メモリと呼ばれる。強誘電体メモリは高速で消費電力が少ないという利点がある一方、読み出し時にデータが失われるという、いわゆる、破壊型読み出しとなる。
強誘電体メモリは強誘電体の分極状態を0と1に対応させてデータを記憶し、この強誘電体メモリからデータを読み出す際には、パルス電圧を印加し、分極反転が起きて電流が流れるか否に基づいて、データの1と0が判定される。ここで、データを読み出した後は、もとのデータが1か0かに関係なく電圧が印加された方向に分極するので、データを読み出す動作によりデータが失われる。従って、デジタルカメラ2が備えるFeRAM20においても、読み出されたデータはFeRAM20から失われる。
FeRAM20は、デジタルカメラ2の本体内部に、撮像部21、或いは、メモリ制御部24とともに基板に実装された形態で収容されており、この基板を取り出す開口等はデジタルカメラ2に設けられていない。このため、FeRAM20をデジタルカメラ2の外に取り出して、FeRAM20から撮影画像データを読み取ることはできない。
【0015】
デジタルカメラ2は、FeRAM20に対するデータの書き込み及びデータの読み出しを制御するメモリ制御部24(画像出力制御部)を備えている。メモリ制御部24は、撮像部21により撮影された撮影画像データをFeRAM20に書き込む書込制御部25と、FeRAM20からデータを読み出して、インタフェース(I/F)23を介して外部に出力する読出制御部26とを備えている。インタフェース23(インタフェース部)は、ケーブル11を介して管理装置3に接続されるインタフェースであり、上述したUSB等の規格に準拠したコネクタや通信インタフェース回路等を備える。
読出制御部26がインタフェース23に撮影画像データを出力するパスは2通りあり、読出制御部26は、このいずれかを選択して撮影画像データを出力する。
第1のパス201(第1の出力パス)は、読出制御部26とインタフェース23とを直接接続し、FeRAM20から読み出した撮影画像データを、そのままインタフェース23に出力する経路である。これに対し、第2のパス202(第2の出力パス)は、FeRAM20から読み出した撮影画像データを、撮影画像データの画像処理を行う画像処理フィルタ27を経由して、インタフェース23に出力する経路である。
【0016】
画像処理フィルタ27は、読出制御部26から出力された撮影画像データに対し、画素の間引き処理、リサイズ処理、圧縮率を高める変換処理等を行って、見た目の画質を粗くして、画質を低下させる。画像処理フィルタ27において画質を低下させる程度は任意であるが、撮影画像データの内容が概ね視認でき、かつ、表示画面やプリンタによる出力時に、大幅な画質低下を感じさせる程度であることが好ましい。
読出制御部26は、画質を低下させないで出力すべき場合には第1のパス201を選択してインタフェース23に撮影画像データを出力し、画質を低下させて出力すべき場合には第2のパス202を選択して撮影画像データを出力する。
デジタルカメラ2は、不正行為を防止するため、正規の管理装置3に対してのみ撮影画像データを出力する。このため、管理装置3に対しては、第1のパス201から撮影画像データを損なわないように出力し、他のコンピュータ等から撮影画像データを出力するよう指示された場合には、第2のパス202から、撮影画像データを画質が劣化した状態で出力する。
【0017】
さらに、FeRAM20は破壊型読出動作が行われる強誘電体メモリであるから、読出制御部26がFeRAM20から撮影画像データを読み出した後は、その撮影画像データはFeRAM20から消去され、読み出せない状態になっている。
従って、読出制御部26が第1のパス201から撮影画像データを出力した場合、撮影画像データは管理装置3においてのみ利用可能であり、読出制御部26が第2のパス202から撮影画像データを出力した場合は、もとの画質の撮影画像データは既に失われている。このため、デジタルカメラ2を使用する人は必ず管理装置3が設置された店舗等にデジタルカメラ2を返却し、管理装置3によって撮影画像データを利用することになるので、不正な使用を効果的に防止できる。
【0018】
一方、管理装置3は、プログラムを実行して管理装置3の各種機能を実現するCPU(Central Processing Unit)31、CPU31により実行される制御プログラム、及び、この制御プログラムに係るデータ等を不揮発的に記憶したROM(Read Only Memory)32、CPU31により実行されるプログラムや、このプログラムにより処理されるデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)33、CPU31により実行されるアプリケーションプログラムや各種のデータを記憶する記憶部34、CPU31により処理されたデータやデジタルカメラ2から入力された撮影画像データ等を表示画面上に表示する表示部35、キーボードやマウス等の入力デバイスによる入力操作を受け付ける入力部36、及び、ケーブル11を介してデジタルカメラ2に接続されるインタフェース(I/F)37を備え、これらの各部はバス38により相互に接続されている。
【0019】
ここで、ROM32は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性の半導体記憶素子を用いて構成され、RAM33は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic RAM)等の揮発性の半導体記憶素子を用いて構成される。また、記憶部34は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体記憶素子を用いて構成され、データを不揮発的に記憶する。
表示部35は、液晶表示ディスプレイ等の表示画面を備えて構成され、入力部36は、キーボード、マウス、タブレット、タッチパネル等の入力デバイスに接続される。また、インタフェース37は、上述したUSB等の規格に準拠したコネクタやインタフェース回路を備えている。
【0020】
CPU31は、ROM32に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、管理装置3の各部を制御する。また、CPU31は、入力部36により検出された入力操作に従って、記憶部34に記憶されたアプリケーションプログラムを読み出して実行することにより、デジタルカメラ管理システム1における管理装置3としての機能を実現する。
すなわち、CPU31は、デジタルカメラ2の貸し出し時に、デジタルカメラ2を識別するための情報(例えば、製造時にデジタルカメラ2に付与されたシリアルナンバーや、後から個々のデジタルカメラ2に割り当てられた固有のID等)と、デジタルカメラ2から撮影画像データを読み出すために必要な「読出用コード」とを対応づけて、コード対応情報34Aとして記憶部34に記憶する。
そして、CPU31は、インタフェース37にデジタルカメラ2が接続されたことを検出した場合に、このデジタルカメラ2に対応づけて記憶した読出用コードをコード対応情報34Aから取得し、取得した読出用コードと、撮影画像データの出力を指示する出力指示とを、合わせてデジタルカメラ2へ送信する。
この出力指示に応じてデジタルカメラ2から撮影画像データが出力された場合に、CPU31は、出力された撮影画像データを取得して記憶する。その後、CPU31は、入力部36が検出した入力操作に従って、例えば、CD−RやDVD−R等の追記型記録媒体や、半導体素子を用いた記憶媒体に撮影画像データを書き込む処理や、図示しないプリンタによって撮影画像データを印刷させる処理等を行う。
【0021】
図3は、デジタルカメラ管理システム1の動作を示すフローチャートであり、デジタルカメラ2と管理装置3の動作を対照してシーケンス図とすべく、図3(A)に管理装置3の動作を示し、図3(B)にデジタルカメラ2の動作を示す。
まず、デジタルカメラ2を貸し出す際に、管理装置3では、レンタル開始に伴う読出用コードの設定が行われ、コード対応情報34Aが記憶される(図3(A):ステップS11)。
デジタルカメラ2においても、レンタル開始に伴ってコード対応情報34Aが設定される(図3(B):ステップS21)。なお、読出用コードは、各々のデジタルカメラ2に固定的に設定されたものであってもよい。この場合、ステップS11、21では、コード対応情報34Aとして、デジタルカメラ2の読出用コードを管理装置3に記憶させればよい。
続いて、デジタルカメラ2においては、初期値として、読み出し動作が破壊読出に設定される(図3(B):ステップS22)。破壊読出とは、第2のパス202を介して、正常な画質の撮影画像データを出力せず、FeRAM20から撮影画像データを消失させる動作である。これに対し、第1のパス201を介して撮影画像データを本来の画質で出力する動作を、非破壊読出と呼ぶ。
【0022】
その後、デジタルカメラ2を貸与された顧客がデジタルカメラ2を使用して撮影を行い(図3(B):ステップS23)、管理装置3が設置された店舗等において、撮影画像データの読み出しが試行される。
読み出しを行う際には、まず、ケーブル11を介して管理装置3にデジタルカメラ2が接続され、管理装置3がこれを検出する(図3(A):ステップS12)。管理装置3は、コード対応情報34Aを参照し、接続されたデジタルカメラ2に対応する読出用コードを取得して、この読出用コードを出力指示とともにデジタルカメラ2へ送信する(図3(A):ステップS13)。
【0023】
デジタルカメラ2の読出制御部26は、インタフェース23を介して出力指示を受信すると(図3(B):ステップS24)、受信した出力指示とともに正規の読出用コードが入力されたか否かを判別する(図3(B):ステップS25)。
ここで、正規の読出用コードが入力された場合、読出制御部26は、読み出し動作を非破壊読出に変更する(図3(B):ステップS26)。また、読出用コードが入力されなかった場合や、不正な読出用コードが入力された場合は、読み出し動作の設定を変更しない。その後、読出制御部26は、FeRAM20から撮影画像データを読み出して(図3(B):ステップS27)、読み出した画像をインタフェース23から出力する(図3(B):ステップS28)。
管理装置3は、デジタルカメラ2から出力された撮影画像データを受信して記憶部34に記憶し(図3(A):ステップS14)、本処理を終了する。
【0024】
図4は、図3のステップS27、28におけるデジタルカメラ2の動作を詳細に示すフローチャートである。
デジタルカメラ2の読出制御部26は、FeRAM20から撮影画像データを読み出す前に、まず読み出し動作の設定を取得し(ステップS31)、読み出し動作の設定が、初期値の破壊読出(図3(B)のステップS22)か、非破壊読出(図3(B)のステップS26)かを判別する(ステップS32)。
ここで、非破壊読出が設定されている場合(ステップS32;No)、読出制御部26は、FeRAM20から撮影画像データを読み出して(ステップS33)、第1のパス201を経由してインタフェース23から撮影画像データを出力する(ステップS34)。
これに対し、破壊読出が設定されている場合(ステップS32;Yes)、読出制御部26は、FeRAM20から撮影画像データを読み出して(ステップS35)、第2のパス202を経由して、すなわち画像処理フィルタ27により画質を劣化させて、インタフェース23から撮影画像データを出力する(ステップS36)。
【0025】
以上のように、本発明を適用した第1の実施形態に係るデジタルカメラ管理システム1によれば、デジタルカメラ2が、破壊型の読み出し動作を行うFeRAM20に撮影画像データを記憶し、デジタルカメラ2が備える読出制御部26は、インタフェース23を介して撮影画像データを出力するよう指示がされた場合はFeRAM20から撮影画像データを読み出し、この指示が管理装置3からの正規の指示であれば第1のパス201を経由して撮影画像データをインタフェース23から出力し、管理装置3からの正規の指示でなければ、第2のパス202を経由して、画像処理フィルタ27によって撮影画像データの画質を劣化させてから、出力する。
このため、正規の管理装置3以外の装置によって撮影画像データを読み出そうと試みても、撮影画像データが劣化した状態で出力される上、FeRAM20においては既に撮影画像データは失われ、復旧できない。従って、デジタルカメラ管理システム1においては、管理装置3を使用しないで撮影画像データを読み出す等、デジタルカメラ2を、契約時に定められた範囲を逸脱する態様で使用する不正な行為を強く抑止し、契約通りの使用及び確実な返却を促すことができる。
【0026】
また、読出制御部26は、第1のパス201と第2のパス202とを選択するだけで、正常出力動作と不正対応動作とを容易に区別して実行でき、画質を劣化させて出力するといった動作を容易に行うことができる。また、画像処理フィルタ27によって画質が劣化した状態で撮影画像データを出力することで、不正な使用行為に対して強い抑止力を発揮できる。
さらに、撮影画像データを記憶する用途にFeRAM20を用いるので、撮影画像データを読み出す際に、撮影画像データを構成するデータを記憶した素子自体の状態が変化して、撮影画像データが絶対に復旧できない状態となって確実に消去される。このため、正規でないデジタルカメラ2の使用行為に対して、強い抑止力を発揮できる。
【0027】
なお、上記第1の実施形態では、正規の読出用コードが入力されない場合に、画像処理フィルタ27により画質が劣化するよう処理された撮影画像データをインタフェース23から出力するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、撮影画像データとは別のデータを出力してもよい。以下、この場合について、第2の実施形態として説明する。
【0028】
[第2の実施形態]
図5は、本発明を適用した第2の実施形態に係るデジタルカメラ管理システム1Aを構成するデジタルカメラ2A及び管理装置3の機能ブロック図である。
このデジタルカメラ管理システム1Aにおいて、上述したデジタルカメラ管理システム1と同様に構成される構成部については、同符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、デジタルカメラ管理システム1Aが備えるデジタルカメラ2Aは、デジタルカメラ管理システム1におけるデジタルカメラ2とは異なり、サンプル画像出力部28及び画像データ破壊処理部29を備えるとともに、これらを制御する読出制御部26Aを備えている。
サンプル画像出力部28は、サンプル画像データを記憶しており、読出制御部26Aの制御に従って、サンプル画像データをインタフェース23に出力する。また、画像データ破壊処理部29は、読出制御部26Aの制御に従ってFeRAM20から撮影画像データを読み出し、この読み出した撮影画像データを破棄(消去)する機能を有する。
読出制御部26Aは、自身がFeRAM20から撮影画像データを読み出してインタフェース23に出力する機能を有するほか、サンプル画像出力部28を制御してサンプル画像データをインタフェース23に出力させ、さらに、画像データ破壊処理部29により撮影画像データをFeRAM20から読み出させ、破棄させる機能を備える。
【0029】
上述したように、FeRAM20は破壊型読出動作が行われる強誘電体メモリであるから、読出制御部26A又は画像データ破壊処理部29がFeRAM20から撮影画像データを読み出した後は、その撮影画像データはFeRAM20から消去され、読み出せない状態になっている。
このため、読出制御部26Aが撮影画像データを出力した場合、撮影画像データは管理装置3においてのみ利用可能である。また、画像データ破壊処理部29が撮影画像データをFeRAM20から読み出した場合、FeRAM20においては撮影画像データが消失し、画像データ破壊処理部29は、読み出した撮影画像データを破棄してしまう。つまり、画像データ破壊処理部29は、FeRAM20における撮影画像データを消去する機能を有する。この機能は、メモリ素子であるFeRAM20自体にデータを失わせる動作であるから、この機能により消去された撮影画像データの復旧は不可能である。従って、上記第1の実施形態に係るデジタルカメラ管理システム1と同様、デジタルカメラ2Aを使用する人は必ず管理装置3が設置された店舗等にデジタルカメラ2Aを返却し、管理装置3によって撮影画像データを利用することとなるので、不正な使用を効果的に防止できる。
【0030】
図6は、デジタルカメラ2Aが画像を読み出して出力する動作を示すフローチャートであり、図3のステップS27、28における動作に相当する。つまり、デジタルカメラ2Aは、管理装置3とともに図3に示すよう動作する。
デジタルカメラ2Aの読出制御部26Aは、FeRAM20から撮影画像データを読み出す前に、まず読み出し動作の設定を取得し(ステップS41)、読み出し動作の設定が、初期値の破壊読出か、非破壊読出かを判別する(ステップS42)。
ここで、非破壊読出が設定されている場合(ステップS42;No)、読出制御部26Aは、FeRAM20から撮影画像データを読み出して(ステップS43)、読み出した撮影画像データをインタフェース23から出力する(ステップS44)。
これに対し、破壊読出が設定されている場合(ステップS42;Yes)、読出制御部26Aは、画像データ破壊処理部29を制御してFeRAM20から撮影画像データを読み出させ(ステップS45)、読み出した撮影画像データを破棄させる(ステップS46)。そして、読出制御部26Aは、サンプル画像出力部28を制御して、サンプル画像データをインタフェース23から出力させる(ステップS47)。
ここで出力されるサンプル画像データは、例えば、管理装置3を利用しなければ撮影画像データを得られない旨のメッセージを含む画像データや、既に撮影画像データが消去された旨のメッセージを含む画像データである。
【0031】
このように、本発明を適用した第2の実施形態に係るデジタルカメラ管理システム1Aによれば、デジタルカメラ2Aが備える読出制御部26Aが、インタフェース23を介して撮影画像データを出力するよう指示がされた場合に、この指示が管理装置3からの正規の指示であれば撮影画像データをインタフェース23から出力し、管理装置3からの正規の指示でなければ、画像データ破壊処理部29によってFeRAM20から撮影画像データを読み出し、この撮影画像データを破棄し、サンプル画像出力部28によりサンプル画像データを出力する。このため、正規の管理装置3以外の装置によって撮影画像データを読み出そうと試みても、撮影画像データとは別のサンプル画像データが出力され、FeRAM20においては既に撮影画像データは失われ、復旧できない。
従って、上記第1の実施形態のデジタルカメラ管理システム1と同様に、管理装置3を使用しないで撮影画像データを読み出す等、デジタルカメラ2Aを契約時に定められた範囲を逸脱する態様で使用する不正行為を強く抑止し、契約通りの使用及び確実な返却を促すことができる。特に、撮影画像データとは別のサンプル画像データを出力することで、例えば、正規でない装置や方法により撮影画像データを読み出すことができない旨を伝えるメッセージや、撮影画像データが消去された旨を伝えるメッセージ等を出力して、デジタルカメラ2Aの不正な使用行為に対して、強い抑止力を発揮できる。
【0032】
なお、上記第2の実施形態において、サンプル画像出力部28が複数種類のサンプル画像データを記憶しており、読出制御部26Aがサンプル画像出力部28を制御して、複数のサンプル画像データの中から一つのサンプル画像データを選択して出力するようにしてもよい。すなわち、読出制御部26Aがデジタルカメラ2Aの貸与・供与が開始されてからの経過時間を計測するタイマとして機能し、所定期間内(たとえば、レンタル期間内)は、管理装置3を利用しなければ撮影画像データを得られない旨のメッセージを含む画像データをサンプル画像データとして出力させ、所定期間を経過した後は、速やかにデジタルカメラ2Aを返却するよう案内するメッセージを含む画像データを出力させてもよい。また、サンプル画像出力部28から、時間帯によって異なるサンプル画像データを出力してもよいし、撮影画像データとは関係ない風景画像の画像データ等を出力することも可能である。
【0033】
また、上記第1及び第2の実施形態においては、個々のデジタルカメラ2、2Aに対して読出用コードを個別に設定してもよいが、全てのデジタルカメラ2、2Aにおいて共通の読出用コードを用いてもよい。この場合、管理装置3は、出力指示とともに常に同じ読出用コードを出力すればよいので、読出用コードの秘匿性は低くなるが、読出用コードの管理に要する手間を軽減できる。
さらに、複数の店舗が連携してデジタルカメラ管理システムを構成する場合には、各店舗に設置された複数の管理装置3が、共通するコード対応情報34Aを記憶していることが好ましい。この場合、各々の管理装置3が、インターネット等の通信回線を介して相互にコード対応情報34Aを送受信して同期を図る構成としてもよいし、貸与・供与対象となっている全てのデジタルカメラ2、2Aに対応するコード対応情報34Aを予め作成し、個々の管理装置3が、このコード対応情報34Aを記憶しているようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態において、デジタルカメラ2と管理装置3とはUSB等の規格に準拠したインタフェース23とインタフェース37とを介して接続される構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、赤外線通信や無線LAN、ワイヤレスUSB等に準拠した無線通信を行って、出力指示や撮影画像データを送受信するものとしてもよい。
また、管理装置3は、デジタルカメラ2、2Aに対して出力指示を出力するとともに、デジタルカメラ2、2Aから出力される撮影画像データを受信して記憶できるものであればよい。従って、管理装置3の具体的構成は、図1に示したコンピュータに限定されず、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯型電子機器や、携帯電話機を管理装置3として用いることも勿論可能である。
その他、デジタルカメラ管理システム1、1Aの細部構成等についても、任意に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】第1の実施形態のデジタルカメラ管理システムの概略構成図である。
【図2】デジタルカメラ管理システムを構成する各部のブロック図である。
【図3】デジタルカメラ管理システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】デジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態における各部のブロック図である。
【図6】第2の実施形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
1、1A…デジタルカメラ管理システム、2、2A…デジタルカメラ、3…管理装置、11…ケーブル、20…FeRAM(記憶装置)、21…撮像部、22…光学系、23…インタフェース(インタフェース部)、24…メモリ制御部(画像出力制御部)、25…書込制御部、26、26A…読出制御部、27…画像処理フィルタ、28…サンプル画像出力部、29…画像データ破壊処理部、31…CPU、34…記憶部、34A…コード対応情報、37…インタフェース、201…第1のパス(第1の出力パス)、202…第2のパス(第2の出力パス)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影画像データを記憶する記憶装置と、
外部の装置に接続可能なインタフェース部と、
前記記憶装置に記憶した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する画像出力制御部と、を備え、
前記記憶装置は、記憶したデータの読み出し時に当該読み出されたデータが失われる破壊型の読み出し動作を行うものであり、
前記画像出力制御部は、前記インタフェース部に接続された装置から画像データの出力が指示された場合には、前記記憶装置から撮影画像データを読み出して、前記指示が正規の指示である場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する正常出力動作を行い、正規の指示でない場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データをもとの状態では前記インタフェース部から出力しない不正対応動作を行うこと、
を特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
前記画像出力制御部は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部に出力する第1の出力パスと、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを、画像を劣化させる画像処理フィルタを通して前記インタフェース部に出力する第2の出力パスとを選択可能に構成され、
正常出力動作として第1の出力パスを選択して撮影画像データを出力し、不正対応動作として、第2の出力パスを選択して撮影画像データを出力すること、
を特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
【請求項3】
前記画像出力制御部は、正常出力動作として前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部に出力し、不正対応動作として前記記憶装置から読み出した撮影画像データを読み捨てて、前記撮影画像データとは別のデータを前記インタフェース部に出力すること、
を特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
【請求項4】
前記記憶装置は、強誘電体メモリ素子を用いて構成されること、を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデジタルカメラ。
【請求項5】
デジタルカメラと、デジタルカメラを管理する管理装置とを備えて構成され、
前記デジタルカメラは、
撮影画像データを記憶するとともに、記憶したデータの読み出し時に当該読み出されたデータが失われる破壊型の読み出し動作を行う記憶装置と、
外部の装置に接続可能なインタフェース部と、
前記記憶装置に記憶した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する画像出力制御部と、を備え、
前記管理装置は、前記デジタルカメラのインタフェース部に接続可能に構成され、
前記デジタルカメラの前記画像出力制御部は、前記インタフェース部に接続された装置から画像データの出力が指示された場合には、前記記憶装置から撮影画像データを読み出して、前記指示が正規の管理装置からの指示である場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する正常出力動作を行い、正規の管理装置からの指示でない場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データをもとの状態では前記インタフェース部から出力しない不正対応動作を行うこと、
を特徴とするデジタルカメラ管理システム。
【請求項6】
撮影画像データを記憶するとともに、記憶したデータの読み出し時に当該読み出されたデータが失われる破壊型の読み出し動作を行う記憶装置と、外部の装置に接続可能なインタフェース部と、を備えたデジタルカメラを制御して、前記記憶装置に記憶した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する場合に、
前記インタフェース部に接続された装置から画像データの出力が指示された場合には、前記記憶装置から撮影画像データを読み出して、前記指示が正規の指示である場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データを前記インタフェース部から出力する正常出力動作を行い、正規の指示でない場合は、前記記憶装置から読み出した撮影画像データをもとの状態では前記インタフェース部から出力しない不正対応動作を行うこと、
を特徴とするデジタルカメラの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−118025(P2009−118025A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−286891(P2007−286891)
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】