説明

デジタルデータ再生装置及びプログラム

【課題】デジタルデータの再生を途切れさせること無く、デジタルデータをリッピングしたデータを外部メモリに転送する。
【解決手段】デジタルデータ再生装置は、記録媒体に格納されたデジタルデータを再生速度より速い速度で読み出して第1メモリに格納する読み出し部と、読み出し部によって読み出されたデジタルデータを符号化して得られる符号化データを第2メモリに格納する符号化部と、第1メモリに格納されたデジタルデータを再生速度で再生する再生部と、第2メモリに格納された符号化データを第2メモリとは別の第3メモリに転送する転送部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルデータ再生装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
CD(Compact Disc)等の記録媒体に格納された音声や映像のデジタルデータをMP3(MPEG Audio Layer-3)形式に変換して、USB(Universal Serial Bus)等を介して携帯型プレーヤ等の外部メモリに転送することが行われている。このように、デジタルデータを外部メモリに転送するために圧縮等の符号化を行うことをリッピングという。そして、オーディオ装置やパーソナルコンピュータ等の再生装置では、デジタルデータを再生速度と等倍速で読み出し、読み出したデジタルデータを再生して音声や映像を出力しながらリッピングを行い、リッピングによって生成されたデータを外部メモリに転送する場合がある(例えば、特許文献1参照)。このような再生装置を用いれば、音声や映像を楽しみながら、リッピングされたデータを外部メモリに転送することができる。
【特許文献1】特開2007−133955号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、リッピングにより生成されるデータは再生装置の内部または外部の作業用メモリに一時的に格納される。そして、作業用メモリに格納されたデータが読み出されて、USB等を介して外部メモリに転送されていくことになる。ここで、リッピングの速度に比較して外部メモリへの転送速度が遅い場合や、外部メモリへの転送が一時的に中断した場合においては、リッピングされたデータが作業用メモリに蓄積されていき、作業用メモリの残容量が少なくなっていく。このような場合、作業用メモリがオーバーフローしてしまわないように、CD等の記録媒体からのデジタルデータの読み出しを一時的に停止する必要がある。ところが、再生しながらリッピングする場合にデジタルデータの読み出しを一時的に停止してしまうと、デジタルデータは再生速度と等倍速で読み出されているため、読み出しが停止している間、音声や映像の再生が途切れてしまうことになる。
【0004】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、デジタルデータの再生を途切れさせること無く、デジタルデータをリッピングしたデータを外部メモリに転送することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明のデジタルデータ再生装置は、記録媒体に格納されたデジタルデータを再生速度より速い速度で読み出して第1メモリに格納する読み出し部と、前記読み出し部によって読み出された前記デジタルデータを符号化して得られる符号化データを第2メモリに格納する符号化部と、前記第1メモリに格納された前記デジタルデータを前記再生速度で再生する再生部と、前記第2メモリに格納された前記符号化データを前記第2メモリとは別の第3メモリに転送する転送部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
デジタルデータの再生を途切れさせること無く、デジタルデータをリッピングしたデータを外部メモリに転送することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、本発明の一実施形態であるデジタルデータ再生装置の構成を示す図である。デジタルデータ再生装置10は、DSP(Digital Signal Processor)20、システムマイコン22、及びUSB(Universal Serial Bus)マイコン24を含んで構成されている。
【0008】
DSP20は、システムマイコン22の制御に基づいて、CD規格の記録媒体30をスピンドルモータ31によって回転させ、ピックアップ32から出力されるレーザによってPCM(Pulse Code Modulation)形式のデジタルデータ(PCMデータ)を読み出し、読み出したPCMデータを再生してスピーカ34から音声を出力する。また、DSP20は、システムマイコン22の制御に基づいて、再生対象として記録媒体30から読み出されたPCMデータをMP3形式に符号化して得られる符号化データ(MP3データ)を生成し、USBマイコン24に出力する。なお、記録媒体に格納されているデジタルデータや、チューナ等から入力されるデジタルデータを携帯型プレーヤ等の外部メモリに転送するために形式変換することをリッピングという。本実施形態では、記録媒体30に格納されたPCMデータからMP3データを生成する処理がリッピングである。また、図2に示すように、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)36には、PCMデータが格納されるPCMデータ領域(第1メモリ)と、MP3データが格納されるMP3データ領域(第2メモリ)とが設けられており、DSP20は、記録媒体30から読み出したPCMデータや、リッピングにより生成されたMP3データをSDRAM36に格納する。
【0009】
システムマイコン22(制御部)は、PCMデータの再生やリッピングの実行等のユーザからの指示を受け付け、DSP20との間で指示に応じたデータの送受信を行う。また、システムマイコン22は、PCMデータの再生やリッピング等に伴う各種情報をディスプレイ38に出力することができる。例えば、ある曲を再生する場合であれば、その曲のトラック番号を指定した再生指示データがDSP20に送信される。そして、再生時間等に関する制御データがDSP20からシステムマイコン22に送信され、制御データから得られる情報がディスプレイ38に表示される。また、例えば、ある曲を再生しながらリッピングする場合であれば、その曲のトラック番号を指定した再生指示データとともに、リッピング指示データがDSP20に送信される。
【0010】
USBマイコン24は、DSP20から出力されるデータを、USBコネクタ等を介して接続される、メモリ(第3メモリ)を有する携帯型音楽プレーヤ等のUSBデバイス40に転送するための処理回路である。例えば、リッピングによって生成されたMP3データが、USBマイコン24及びUSBデバイス40の仕様に応じた速度で順次USBマイコン24に出力され、USBデバイス40に転送されることになる。
【0011】
なお、本実施形態では、記録媒体30がCD規格であることとしたが、記録媒体30の規格はCDに限られず、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)等、リッピング可能なデジタルデータが格納されているものであればよい。また、リッピング対象のデジタルデータはPCMデータに限られず、リッピングにより生成されるデータもMP3データに限られない。例えば、DVD−Video形式のデジタルデータをリッピングしてMPEG形式のデジタルデータを生成することとしてもよい。また、リッピングにより生成されたデジタルデータを外部の携帯型音楽プレーヤ等に転送する規格もUSBに限られない。
【0012】
DSP20の詳細構成について説明する。DSP20は、サーボ回路50、CD−DA(Compact Disk Digital Audio)処理回路52、DAC(Digital to Analog Converter)54、PCM制御レジスタ56、PCM容量レジスタ58、MP3エンコーダ60、MP3制御レジスタ62、MP3容量レジスタ64、外部転送回路66、転送制御レジスタ68、及びレジスタI/F(Interface)70を含んで構成されている。
【0013】
サーボ回路50は、スピンドルモータ31を制御することにより、記録媒体30に格納されたPCMデータの読み出し速度を調整する。また、サーボ回路50は、ピックアップ32から出力されるレーザが適切な位置に照射されるようにピックアップ32を制御する。なお、サーボ回路50は、記録媒体30に格納されたPCMデータを再生速度(PCMデータのビットレート)より速い速度で読み出すようスピンドルモータ31の回転速度を制御する。本実施形態では、再生速度の倍速(2倍速)でPCMデータが読み出されることとする。
【0014】
CD−DA処理回路52(読み出し部)は、PCM制御レジスタ56に設定された情報に基づいて、記録媒体30に格納されている所望のPCMデータを読み取るための制御データをサーボ回路50に出力する。そして、CD−DA処理回路52は、ピックアップ32から出力されるRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換してPCMデータを生成し、SDRAM36のPCMデータ領域に格納する。つまり、SDRAM36のPCMデータ領域には、倍速で読み出されたPCMデータが格納されていく。なお、CD−DA処理回路52は、PCMデータをSDRAM36のPCMデータ領域にサイクリックに格納していく。すなわち、PCMデータ領域はリングバッファとなっている。そして、CD−DA処理回路52で生成されたPCMデータはMP3エンコーダ60にも出力される。また、CD−DA処理回路52は、PCM容量レジスタ58に格納されている、PCMデータ領域の残容量を示す情報を随時更新する。なお、PCMデータ領域の残容量を示す情報とは、例えば、PCMデータ領域の残容量のサイズやPCMデータ領域の使用率、PCMデータの書き込みアドレス等である。また、CD−DA処理回路52は、ピックアップ32からのRF信号に基づいて、ピックアップ32のフォーカス制御やトラッキング制御を行うための制御データをサーボ回路50に出力する。そして、CD−DA回路52(再生部)は、SDRAM36のPCMデータ領域に格納されたPCMデータを再生速度で読み出してDAC54に出力する。これにより、PCMデータを再生した音声がスピーカ34から出力される。
【0015】
また、CD−DA処理回路52は、例えば振動等によってPCMデータを正常に読み出せていないことを検出した場合、該当のPCMデータを記録媒体30から再度読み出してSDRAM36のPCMデータ領域に格納する。ここで、PCMデータは記録媒体30から倍速で読み出されてPCMデータ領域に格納されているため、PCMデータの再読み出しが必要となった場合であっても、再生される音声がすぐに途切れてしまうことを防止することができる。すなわち、アンチショックプルーフ機能が実現されている。
【0016】
MP3エンコーダ60(符号化部)は、MP3制御レジスタ62にリッピングを指示する情報が設定されている場合、CD−DA処理回路52から出力されるPCMデータを符号化(圧縮)してMP3データを生成し、SDRAM36のMP3データ領域に格納する。なお、MP3データ領域についても、PCMデータ領域と同様にリングバッファとなっている。また、MP3エンコーダ60は、MP3容量レジスタ64に格納されている、MP3データ領域の残容量を示す情報を随時更新する。なお、MP3データ領域の残容量を示す情報とは、例えば、MP3データ領域の残容量のサイズやMP3データ領域の使用率、MP3データの書き込みアドレス等である。
【0017】
外部転送回路66は、転送制御レジスタ68に設定されている、MP3データの転送開始アドレスや転送バイト数等の情報に基づいて、SDRAM36のMP3データ領域に格納されているMP3データを読み出してUSBマイコン24に出力する。USBマイコン24に出力されたMP3データは携帯型プレーヤ等のUSBデバイス40に転送される。
【0018】
このように、デジタルデータ再生装置10は、記録媒体30に格納されているPCMデータを倍速で読み出して再生しながらリッピングを行い、リッピングによって生成されたMP3データをUSBデバイス40に転送している。ここで、USBデバイス40への転送が一時的に中断した場合やUSBデバイス40への転送速度がMP3データの生成速度よりも遅い場合には、SDRAM36のMP3データ領域に格納されているMP3データのサイズが大きくなっていく。そこで、システムマイコン22は、MP3容量レジスタ64等に格納されている情報に基づいて、SDRAM36のMP3データ領域からMP3データが溢れてしまわないように、記録媒体30からのPCMデータの読み出しを制御している。
【0019】
図3は、PCMデータを倍速で読み出しながらリッピングを行う際の、システムマイコン22による制御の一例を示すフローチャートである。なお、システムマイコン22は、内部又は外部のメモリに格納されたプログラムを実行することにより図3の処理を実現する。
【0020】
システムマイコン22は、PCMデータを倍速で読み出しながらリッピングを行う際、リッピングによって生成されるMP3データの管理を開始する(S101)。MP3データの管理を開始すると、システムマイコン22は、PCM容量レジスタ58を参照し、PCMデータ領域の使用率が20%以上であるかどうかを確認する(S102)。PCMデータ領域の使用率が20%未満の場合(S102:NO)、システムマイコン22はPCMデータ領域の使用率が20%以上となるまでPCMデータ領域の使用率チェックを繰り返し実行する(S102)。PCMデータ領域の使用率が20%以上の場合(S102:YES)、システムマイコン22は、PCMデータ領域及びMP3データ領域へのバッファリングの管理を開始する(S103)。したがって、PCMデータ領域の使用率が20%未満の場合はバッファリングの管理が開始されないことになる。これは、PCMデータ領域の使用率が小さい場合、すなわち、PCMデータ領域に格納されているPCMデータの量が少ない場合にPCMデータの読み出しが停止されると、再生対象のPCMデータが無くなってしまい、再生される音声が途切れてしまう可能性があるからである。
【0021】
バッファリングの管理が開始されると、システムマイコン22は、PCMデータ領域の使用率が20%未満であるかどうか確認する(S104)。PCMデータ領域の使用率が20%未満となっている場合(S104:YES)、再生される音声が途切れてしまう可能性があるため、システムマイコン22は、音声のフェードアウトを指示する情報をPCM制御レジスタ56に書き込み、CD−DA処理回路52にフェードアウト処理を実行させる(S105)。
【0022】
PCMデータ領域の使用率が20%以上の場合(S104:NO)、システムマイコン22は、MP3容量レジスタ64を参照し、MP3データ領域の使用率が60%以上であるかどうかを確認する(S106)。MP3データ領域の使用率が60%未満の間(S106:NO)、システムマイコン22は、MP3データのUSBデバイス40への転送が滞りなく行われていると判断し、PCMデータ領域及びMP3データ領域の使用率のチェック(S104,S106)を繰り返し実行する。
【0023】
MP3データ領域の使用率が60%以上になると(S106:YES)、システムマイコン22は、USBデバイス40への一時的な書き込みエラーや、MP3データの生成速度とUSBデバイス40への転送速度との違い等によってMP3データのUSBデバイス40への転送が滞っていると判断し、記録媒体30からのPCMデータの読み出しの一時停止を指示する情報をPCM制御レジスタ56に書き込む(S107)。これにより、記録媒体30からのPCMデータの読み出しが一時停止され、MP3データがMP3データ領域から溢れてしまうことを防ぐことができる。このとき、記録媒体30からのPCMデータの読み出しは一時停止されるが、PCMデータ領域には倍速で読み出されたPCMデータが格納されているため、再生される音声がすぐに途切れてしまうことはない。
【0024】
PCMデータの読み出しが一時停止されている間、システムマイコン22は、PCMデータ領域の使用率が20%未満であるかどうか確認し(S108)、20%未満となっている場合(S109:YES)、音声のフェードアウトを指示する情報をPCM制御レジスタ56に書き込み、CD−DA処理回路52にフェードアウト処理を実行させる(S109)。そして、システムマイコン22は、MP3データ領域の使用率が60%以上の間(S110:NO)、一時停止状態を継続する。MP3データ領域の使用率が60%未満になると(S110:YES)、システムマイコン22は、記録媒体30からのPCMデータの読み出し再開を指示する情報をPCM制御レジスタ56に書き込む(S111)。これにより、記録媒体30からのPCMデータの読み出しが再開され、PCMデータ領域へのPCMデータの格納およびMP3データ領域へのMP3データの格納も再開される。その後、PCMデータ領域の使用率のチェック処理(S104)に戻り、一連の処理(S105〜S111)が繰り返し実行される。
【0025】
このように、デジタルデータ再生装置10では、記録媒体30からPCMデータが倍速で読み出されてPCMデータ領域に格納されるとともに、読み出されたPCMデータをリッピングして生成されたMP3データがUSBデバイス40に転送される。したがって、USBデバイス40への書き込みエラーや、MP3データの生成速度とUSBデバイス40への転送速度との違い等に伴って、記録媒体30からのPCMデータの読み出しが一時的に停止された場合であっても、再生される音声がすぐに途切れてしまうことを防ぐことができる。
【0026】
また、デジタルデータ再生装置10では、MP3データ領域の使用率が60%以上になると記録媒体30からのPCMデータの読み出しが一時停止される。すなわち、MP3データ領域の残容量が所定量より少なくなると記録媒体30からのPCMデータの読み出しが停止され、MP3データ領域の残容量が所定量より多くなると記録媒体30からのPCMデータの読み出しが再開される。これにより、USBデバイス40への書き込みエラーや、MP3データの生成速度とUSBデバイス40への転送速度との違い等に伴って、MP3データ領域に格納されたMP3データが増加していく場合であっても、MP3データがMP3データ領域から溢れてしまうことを防ぐことができる。また、PCMデータは記録媒体30から倍速で読み出されてPCMデータ領域に格納されているため、PCMデータの読み出しが一時停止された場合に、再生される音声がすぐに途切れてしまうことを防ぐことができる。
【0027】
さらに、デジタルデータ再生装置10では、PCMデータ領域の使用率が20%以上である場合に、PCMデータ領域及びMP3データ領域へのバッファリングの管理が行われる。すなわち、PCMデータ領域に格納されている再生されていないPCMデータのデータサイズが所定サイズより大きい場合に、バッファリングの管理が行われる。これにより、PCMデータ領域に格納されているPCMデータの量が少ない場合にPCMデータの読み出しが停止され、再生される音声が途切れてしまうことを防ぐことができる。
【0028】
そして、デジタルデータ再生装置10では、PCMデータ領域及びMP3データ領域へのバッファリングの管理が行われている間に、PCMデータ領域の使用率が20%未満になった場合は、音声のフェードアウト処理が実行される。すなわち、PCMデータ領域に格納されている再生されていないPCMデータのデータサイズが所定サイズより小さくなるとPCMデータの再生レベルが段階的に小さくされる。これにより、記録媒体30からのPCMデータの読み出しが一時停止されたこと等によってPCMデータ領域に格納されているPCMデータが無くなり、再生される音声が突然途切れてしまうことを防ぐことができる。
【0029】
また、デジタルデータ再生装置10において管理されるPCMデータ領域及びMP3データ領域は、ともにSDRAM36上に形成されている。すなわち、アンチショックプルーフ機能を実現するために必要となるSDRAM36を用いて、MP3データのバッファリングの管理を行うことができる。したがって、アンチショックプルーフ機能を実現する際に必要となるメモリの他に、別途メモリを用いる必要がなく、コストの増大を抑制することができる。
【0030】
なお、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態であるデジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
【図2】SDRAM上に形成されたPCMデータ領域及びMP3データ領域の例を示す図である。
【図3】PCMデータを倍速で読み出しながらリッピングを行う際の、システムマイコンによる制御の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0032】
10 デジタルデータ再生装置
20 DSP
22 システムマイコン
24 USBマイコン
30 記録媒体
31 スピンドルモータ
32 ピックアップ
34 スピーカ
36 SDRAM
38 ディスプレイ
40 USBデバイス
50 サーボ回路
52 CD−DA処理回路
54 DAC
56 PCM制御レジスタ
58 PCM容量レジスタ
60 MP3エンコーダ
62 MP3制御レジスタ
64 MP3容量レジスタ
66 外部転送回路
68 転送制御レジスタ
70 レジスタI/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に格納されたデジタルデータを再生速度より速い速度で読み出して第1メモリに格納する読み出し部と、
前記読み出し部によって読み出された前記デジタルデータを符号化して得られる符号化データを第2メモリに格納する符号化部と、
前記第1メモリに格納された前記デジタルデータを前記再生速度で再生する再生部と、
前記第2メモリに格納された前記符号化データを前記第2メモリとは別の第3メモリに転送する転送部と、
を備えることを特徴とするデジタルデータ再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデジタルデータ再生装置であって、
前記第2メモリの残容量が所定量より少なくなると前記デジタルデータの読み出しを停止し、前記残容量が前記所定量より多くなると前記デジタルデータの読み出しを再開するよう前記読み出し部を制御する制御部を更に備えること、
を特徴とするデジタルデータ再生装置。
【請求項3】
請求項2に記載のデジタルデータ再生装置であって、
前記制御部は、
前記第1メモリに格納されている再生されていない前記デジタルデータのデータサイズが所定サイズより大きい場合に、前記デジタルデータの読み出しの停止及び再開を行うよう前記読み出し部を制御すること、
を特徴とするデジタルデータ再生装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のデジタルデータ再生装置であって、
前記制御部は、
前記第1メモリに格納されている再生されていない前記デジタルデータのデータサイズが所定サイズより小さくなると前記デジタルデータの再生レベルを段階的に小さくするよう前記再生部を制御すること、
を特徴とするデジタルデータ再生装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載のデジタルデータ再生装置であって、
前記第1及び第2メモリは1つのメモリ上に形成された2つの記憶領域により構成されることを特徴とするデジタルデータ再生装置。
【請求項6】
記録媒体に格納されたデジタルデータを読み出して再生する再生装置を制御するコンピュータに、
前記デジタルデータを再生速度より速い速度で読み出して第1メモリに格納するよう前記再生装置を制御する手順と、
読み出された前記デジタルデータを符号化して得られる符号化データを第2メモリに格納するよう前記再生装置を制御する手順と、
前記第1メモリに格納された前記デジタルデータを前記再生速度で再生するよう前記再生装置を制御する手順と、
前記第2メモリに格納された前記符号化データを前記第2メモリとは別の第3メモリに転送するよう前記再生装置を制御する手順と、
前記第2メモリの残容量が所定量より少なくなると前記デジタルデータの読み出しを停止し、前記残容量が前記所定量より多くなると前記デジタルデータの読み出しを再開するよう前記再生装置を制御する手順と、
を実行させるためのプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記デジタルデータの読み出しの停止及び再開を行うよう前記再生装置を制御する前記手順は、
前記第1メモリに格納されている再生されていない前記デジタルデータのデータサイズが所定サイズより大きい場合に、前記デジタルデータの読み出しの停止及び再開を行うよう前記再生装置を制御する手順であること、
を特徴とするプログラム。
【請求項8】
請求項6又は7に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記第1メモリに格納されている再生されていない前記デジタルデータのデータサイズが所定サイズより小さくなると前記デジタルデータの再生レベルを段階的に小さくするよう前記再生装置を制御する手順を、
更に実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−223928(P2009−223928A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−64673(P2008−64673)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(506227884)三洋半導体株式会社 (1,155)
【Fターム(参考)】