説明

デジタル放送プログラム情報を案内するデジタル放送受信用端末及びその方法

【課題】 フォンモジュールと放送モジュールを含んで移動通信サービスとデジタル放送サービスを一緒に提供するデジタル放送受信兼用移動通信端末及びデジタル放送受信専用端末がデジタル放送プログラム情報を案内する方法を提供する。
【解決手段】 フォンモジュールは、放送モジュールがデジタル放送プログラム案内データを受信してフォンモジュール及び放送モジュールに既保存されたデジタル放送プログラム案内データをアップデートするように放送モジュールのオン/オフを制御し、フォンモジュールに保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいてデジタル放送プログラム案内情報を出力し、放送モジュールは、フォンモジュールの制御によりオンされて放送モジュールに既保存されたデジタル放送プログラム案内データをアップデートし、そのデジタル放送プログラム案内データをフォンモジュールに伝達した後にオフされることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送プログラム情報を案内するデジタル放送受信用端末及びその方法に関し、特に、移動通信サービスとデジタル放送サービスを一緒に提供するデジタル放送受信兼用移動通信端末及びデジタル放送受信専用端末がデジタル放送プログラム情報を案内する方法及びその端末に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、移動通信端末機を利用したデジタル放送、特に、デジタルマルチメディア放送(Digital Multimedia Broadcasting:以下、‘DMB’と称する)サービスについての関心が高くなっている。DMBとは、無指向性受信アンテナを装着した個人携帯用受信機または車両用受信機を通じて移動中にも多様なマルチメディア放送を多チャンネルで視聴できるようにする放送サービスを言う。
【0003】
図1は、デジタルマルチメディア放送(DMB)サービスの具現のためのシステム構成を示す例示図である。図1に示すように、DMBサービスの具現のためのシステムは、データ送出センター10と、衛星20と、受信装置(例えば、移動通信端末機30、車両用受信機40及び家庭用受信機50など)と、を含む。データ送出センター10は、デジタルマルチメディア放送データ(例えば、画像、音声及びデータ信号など)を圧縮した後に変調して衛星20に送り出す。衛星20は、データ送出センター10から送り出された信号を受信して増幅した後に周波数変換してさらに地上に再伝送する。受信装置、例えば、移動通信端末機30、車両用受信機40及び/または家庭用受信機50は、衛星20から再伝送される信号の入力を受けて復調した後に圧縮を解除して本来の信号に各々変換して出力する。
【0004】
このようなデジタル放送サービスの長所の中で一つは、アナログ放送サービスに比較してチャンネル効率が非常に良いということである。即ち、アナログ放送では一つの物理的なチャンネルに一つのプログラムしか存在しなかった。しかし、デジタル放送では一つの物理的なチャンネルに多数のプログラムを同時に伝達することができる。したがって、デジタル放送サービスは、非常に多いプログラムを提供することができ、視聴者が希望するプログラムを容易に選択できるようにするためにプログラム情報を提供しなければならない。このために作られたサービスがEPG(Electronic Program Guide:以下、‘EPG’と称する)サービスである。
【0005】
EPGサービスは、プログラムを提供する放送局(あるいはケーブル放送のService Operator(SO))で放送に関するさまざまなプログラム情報を視聴者に提供することにより視聴者がそのプログラム情報を参照できるようにするサービスである。例えば、EPGサービスは、各々のプログラムについてのプログラム題目、放映開始時間及び終映時間などの情報(以下、‘EPGデータ’と称する)を提供する。通常的にこのようなEPGデータは所定周期を持って提供されるかまたはEPGデータの変更時に提供される。
【0006】
受信装置30、40、50は、EPGデータを受信して内部に保存し、使用者の要請に応答してその保存されたEPGデータを持ってデジタル放送プログラム情報を生成して使用者に提供する。
【0007】
使用者がこのようなデジタル放送プログラム情報を確認するためには、受信装置30、40、50の電源をオン(on)してデジタル放送プログラム情報メニューに入って確認しなければならない。特に、デジタル放送受信と移動通信サービス兼用端末である移動通信端末30の場合、移動通信端末30の主電源をオンしてDMBモジュールを動作させた後にDMBモジュールに含まれたデジタル放送プログラム情報のメニューを選択する一連の過程を実行する必要があった。
【0008】
しかし、単純にデジタル放送プログラム情報のみを確認するために上述の作業を実行することは、長時間がかかって煩わしい。また、前記情報の確認のためにデジタル放送受信用端末に含まれたすべての装置の電源をオンしなければならないので、電力効率面でも好ましくない。さらに、多様な情報を含むEPGデータを単純にデジタル放送プログラムの案内のみのために活用する。即ち、EPGデータの活用が制限される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、デジタル放送受信兼用移動通信端末及びデジタル放送受信専用端末の使用者がデジタル放送プログラム情報を便利に利用できるようにデジタル放送プログラム情報を案内するデジタル放送受信用端末及びその方法を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、デジタル放送受信兼用移動通信端末及びデジタル放送受信専用端末がEPGデータを利用して放送予約及び放送広告を含んだ多様なサービスが提供できるようにデジタル放送プログラム情報を案内するデジタル放送受信用端末及びその方法を提供することにある。
【0011】
本発明のまた他の目的は、デジタル放送受信兼用移動通信端末及びデジタル放送受信専用端末において、デジタル放送プログラム情報の確認のための電力消耗を減らすようにデジタル放送プログラム情報を案内するデジタル放送受信用端末及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための本発明によるデジタル放送受信兼用移動端末は、フォンモジュールと放送モジュールを含むデジタル放送受信兼用移動通信端末であって、前記フォンモジュールは、前記放送モジュールがデジタル放送プログラム案内データを受信して前記フォンモジュール及び放送モジュールに既保存されたデジタル放送プログラム案内データをアップデートするように前記放送モジュールのオン/オフを制御し、前記フォンモジュールに保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいてデジタル放送プログラム案内情報を出力し、前記放送モジュールは、前記フォンモジュールの制御によりオンされて前記放送モジュールに既保存されたデジタル放送プログラム案内データをアップデートし、そのデジタル放送プログラム案内データを前記フォンモジュールに伝達した後にオフされることを特徴とする。
【0013】
また、本発明によるデジタル放送受信専用端末は、デジタル放送データ及びデジタル放送プログラム案内データを受信する受信部と、受信されたデジタル放送プログラム案内データを保存/管理するデジタル放送プログラム案内データ管理部と、前記デジタル放送プログラム案内データを出力する出力部と、周期的に前記デジタル放送プログラム案内データをアップデートして前記デジタル放送プログラム案内データに基づいてデジタル放送プログラム案内情報を出力するように、前記受信部、デジタル放送プログラム案内データ管理部及び出力部を制御する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明によるデジタル放送受信用端末のデジタル放送プログラム情報案内方法は、既設定されたデジタル放送プログラム情報の検索条件を満足する場合、自動にデジタル放送プログラム案内データをアップデートする過程と、既設定された出力オプションに基づいて前記デジタル放送プログラム案内データを利用したデジタル放送プログラム案内情報を生成して出力する過程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、EPGデータを自動にアップデートしてその情報に基づいてデジタル放送プログラム情報を提供することにより、デジタル放送受信兼用移動通信端末及びデジタル放送受信専用端末の使用者がデジタル放送プログラム情報を便利に利用することができる。
【0016】
また、デジタル放送受信兼用移動通信端末及びデジタル放送受信専用端末がEPGデータに含まれたチャンネル情報を利用して放送予約及び放送広告を含んだ多様なサービスを提供することができる。
【0017】
また、EPGデータのアップデートまたはデジタル放送プログラム情報を案内する際に、最小電源を維持するので、デジタル放送受信兼用移動通信端末及びデジタル放送受信専用端末においてデジタル放送プログラム情報の確認のための電力消耗を減らす効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好適な一実施形態について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。下記の説明において、本発明の要旨のみを明確にする目的で、関連した公知機能又は構成に関する具体的な説明は省略する。
【0019】
図2は、本発明の第1の実施形態によるデジタル放送受信兼用移動通信端末を示す概略的なブロック図である。図2に示すように、本発明の第1の実施形態による移動通信端末100は、携帯電話機能を制御する携帯電話機能モジュール(例えば、フォンモジュール)110と、放送受信機能を制御する放送機能モジュール(例えば、DMBモジュール)120と、を含む。
【0020】
フォンモジュール110は、携帯電話機能を含んだ移動通信端末の全般的な機能を制御する主制御部111(図2ではMSM(Mobile Station Modem)チップに具現する、以下、‘MSM’と称する)と、携帯電話機能を含んだ移動通信端末の全般的な機能と関連された情報をディスプレーする第1の表示部(LCD: Liquid Crystal Display)112と、オーディオ(audio)信号を入力するマイク(Mic.)113と、MSM111に制御命令を入力するキーパッド114と、携帯電話機能実行と関連されたオーディオ信号を出力する第1のスピーカー115と、携帯電話機能を含んだ移動通信端末の全般的な機能と関連された情報を保存する第1の保存部116と、を含む。この時、第1のスピーカー115は受話器(receiver)として動作する装置である。
【0021】
DMBモジュール120は、DMBデータを受信するDMB受信部122と、DMBデータを解読して使用者に提供するための情報として出力するDMB制御部121と、DMB制御部121から出力された映像情報をディスプレーする第2のLCD123と、DMB制御部121から出力されたオーディオ(audio)信号を出力する第2のスピーカー124と、DMBサービス提供と関連された情報を保存する第2の保存部125と、を含む。この時、第2のスピーカー124は、マルチメディア情報に含まれた音響情報を出力するための装置として、ステレオ(stereo)機能が具現される。また、第2のLCD123は、マルチメディア情報に含まれた映像情報を出力するための装置である。第2のスピーカー124と第2のLCD123はデジタル放送を出力するための出力インターフェース部を構成する。出力インターフェース部は、デジタル放送の形態によってスピーカーとLCDの中でいずれの一つだけで構成することもできる。例えば、デジタルオーディオ放送(Digital Audio Broadcast)の場合にはスピーカーだけで出力インターフェース部が構成される。
【0022】
一方、第1のスピーカー115と第2のスピーカー124、第1のLCD112と第2のLCD123は、各々ハードウェア的に分離構成することもでき、一つのスピーカーと一つのLCD自体で構成することもできる。
【0023】
また、本発明の実施形態では、フォンモジュール110とDMBモジュール120は物理的に分離した場合を仮定して説明するが、フォンモジュール110とDMBモジュール120を全部またはその一部を一つのチップで構成することも可能である。例えば、移動通信網を通じて受信されるデータを処理する部分とデジタル放送データを処理する部分を一つのチップで構成することができる。特に、CDMA(Code Division Multiple Access)方式の移動通信とCDM(Code Division Multiplex)方式を使用するDMBの場合、一つの統合されたチップで具現することが可能である。しかし、この場合にも一つのチップ内で移動通信網を通じたデータの受信と処理を実行する部分は本発明のフォンモジュールに該当し、DMBデータを受信して処理する部分は本発明のDMBモジュールに該当する。
【0024】
このように構成された本発明の移動通信端末100は、フォンモジュール110の制御により周期的にDMBモジュール120がパワーオン(power−on)されてEPGデータを受信し、そのEPGデータをフォンモジュール110に伝達した後に間もなくパワーオフ(power−off)されるように動作する。
【0025】
例えば、MSM111は、使用者の要請または既設定されたスケジューリング情報(例えば、タイマー(timer)信号など)によってDMBモジュール120をパワーオンさせる。それでは、DMBモジュール120のDMB制御部121は、DMB受信部122がEPGデータを受信してそのEPGデータを第2の保存部125に保存すると同時にMSM111に伝達するように制御する。MSM111は、DMBモジュール120から受信したEPGデータを第1の保存部116に保存する。そして、周期的または使用者の要求によってそのEPGデータを利用してデジタル放送プログラム情報を多様に提供する。例えば、デジタル放送プログラムの時間情報及び放送予告情報などを提供する。
【0026】
図3乃至図5には、移動通信端末100(即ち、デジタル放送受信兼用移動通信端末)を利用してデジタル放送プログラム情報を案内する方法が示されている。
図3は、本発明の第2の実施形態によるデジタル放送プログラム情報の案内方法を示すフローチャートである。図2及び図3を参照して、本発明の第2の実施形態によるデジタル放送プログラム情報の案内方法について説明する。
【0027】
まず、フォンモジュール110は、DMBモジュール120がオフされた状態でEPGチャンネル検索条件を満足するか否かを確認する(ステップ101)。例えば、フォンモジュール110のMSM111は、キーパッド114を通じて使用者のデジタル放送プログラム情報の要請信号が入力されたか否かまたは既保存されたスケジューラによりEPGチャンネルを検索する時間になったか否かを確認する。該確認の結果、EPGチャンネル検索条件を満足する場合には、フォンモジュール110はDMBモジュール120にDMBモジュール120を駆動させるための命令語を伝達する(ステップ103)。即ち、フォンモジュール110はDMBモジュール120をパワーオンさせるための制御信号を出力する。EPGチャンネル検索条件は、使用者により設定された所定の時間周期であるか使用者の一時的な命令や放送事業者のEPG情報伝達周期に合わせて自動に設定される時間周期であることができる。特に、ステップ101で、既保存されたスケジューラによりEPGチャンネルの検索時間を確認する場合には、フォンモジュール110は使用者から別の操作信号の入力を受けないで自動にDMBモジュール駆動命令をDMBモジュール120に伝達する。
【0028】
そして、DMBモジュール120は、その制御信号に応答してパワーオンし(ステップ105)、EPGデータをアップデート(update)する(ステップ107)。即ち、デジタル放送データを送り出す放送局などからEPGデータを受信して既保存されたEPGデータをアップデートする。この時、DMBモジュール120でEPGデータをアップデートする方法自体は本願の要旨を脱するのでEPGデータをアップデートする方法についての具体的な説明は省略する。ステップ107でEPGデータをアップデートしたDMBモジュール120は、そのアップデートされたEPGデータをフォンモジュール110に伝達した後(ステップ109)、パワーオフする(ステップ111)。この時、DMBモジュール120のパワーオフは、DMBモジュール120で自体的に実行することもでき、EPGデータを受信したフォンモジュール110の制御を受けて実行することもできる。
【0029】
一方、EPGデータを受信したフォンモジュール110は、EPGデータを第1の保存部116に保存する(ステップ113)。そして、使用者に新しいEPGデータが保存されたことを知らせる(ステップ115)。例えば、フォンモジュール110は、アラーム、ベル及び振動などの方法を利用して使用者に新しいEPGデータの保存を知らせる。しかし、使用者に新しいEPGデータが保存されたことを知らせる過程(ステップ115)は省略することもできる。
【0030】
使用者がデジタル放送プログラム情報の案内を要請すれば(ステップ117)、フォンモジュール110は第1の保存部116に保存されたEPGデータを利用してデジタル放送プログラム情報を出力する(ステップ300)。例えば、現在放送中であるプログラム(例えば、コンテンツ(contents)など)情報と特定時間に放送予定であるプログラム情報などを出力する。この時、その出力形態は視覚または聴覚の中で少なくともいずれの一つの形態を持つことが好ましい。また、前記過程(ステップ300)は、DMBモジュール120のオン/オフ状態と関係なく実行することにより、デジタル放送プログラム情報の案内のための不必要な電力の浪費を減らすことができる。
【0031】
前記過程(ステップ300)においてデジタル放送プログラム情報を出力する方法は、図5に例示されている。したがって、前記過程(ステップ300)においてデジタル放送プログラム情報を出力する方法についての詳細な説明は、図5を参照して後述する。
【0032】
図4は、本発明の第3の実施形態によるデジタル放送プログラム情報の案内方法を示すフローチャートである。図2及び図4を参照すれば、フォンモジュール110がDMBモジュール120を駆動させてDMBモジュール120からEPGデータを受信して保存する一連の過程(ステップ201乃至ステップ213)は、図3に示された第2の実施形態の実行過程(ステップ101乃至ステップ113)と類似である。即ち、図4に示された過程(ステップ201乃至ステップ213)は各々図3に示された過程(ステップ101乃至ステップ113)と類似である。したがって、前記過程(ステップ201乃至ステップ213)についての詳細な説明は省略する。
【0033】
図4に示すように、本発明の第3の実施形態の場合、フォンモジュール110が自体的にデジタル放送プログラム情報の出力条件を確認し(ステップ215)、デジタル放送プログラム情報の出力条件を満足する場合、フォンモジュール110はその保存されたEPGデータを利用してデジタル放送プログラム情報を出力する(ステップ300)。例えば、現在放送中であるプログラム(例えば、コンテンツなど) 情報と特定時間に放送予定であるプログラム情報などを出力する。この時、その出力形態は視覚または聴覚の中で少なくともいずれの一つの形態を持つことが好ましい。
【0034】
前記過程(ステップ300)におけるデジタル放送プログラム情報を出力する方法は、図5に例示されている。したがって、前記過程(ステップ300)においてデジタル放送プログラム情報を出力する方法についての詳細な説明は図5を参照して後述する。
【0035】
図5は、本発明の第2の及び第3の実施形態によるデジタル放送プログラム案内情報の出力過程を示すフローチャートである。図5に示すように、本発明の第2の及び第3の実施形態によるデジタル放送プログラム案内情報の出力過程(ステップ300)は、次のようである。まず、フォンモジュール110は、その出力オプションを確認し(ステップ301)、その結果によってデジタル放送プログラム案内情報の出力を実行する。例えば、デジタル放送プログラム案内情報の出力オプションが‘全ての情報/選好チャンネル情報/時間指定’の中で何かを確認して(ステップ303)それによる動作を実行する。
【0036】
該オプションが‘全ての情報’である場合は、フォンモジュール110内に保存された全てのEPGデータによるデジタル放送プログラム情報を出力する(ステップ305)。即ち、オプションが‘全ての情報’である場合には、フォンモジュール110は内部に保存されたすべてのEPGデータを利用してデジタル放送プログラム情報を生成した後にそのデジタル放送プログラム情報を出力する。
【0037】
該オプションが‘選好チャンネル情報’である場合は、フォンモジュール110は内部に保存されたEPGデータの中で使用者が選好チャンネルと指定したチャンネルのEPGデータを利用してデジタル放送プログラム情報を生成した後にそのデジタル放送プログラム情報を出力する(ステップ307)。
【0038】
一方、該オプションが‘時間指定’である場合には、使用者が特定時間を指定したか否かを判断して(ステップ309)、使用者が特定時間を指定した場合には、その指定された時間についてのチャンネル別EPGデータによるデジタル放送プログラム情報を出力する(ステップ311)。そして、使用者が特定時間を指定しなかった場合には、現在時間についてのチャンネル別EPGデータに基づいてデジタル放送プログラム情報を出力する(ステップ313)。
【0039】
図6は、本発明の実施形態によってデジタル放送受信用端末に保存されたEPGデータを示す例示図である。図6に示すように、EPGデータはチャンネル及び時間別にプログラム情報を含む。したがって、前記過程(ステップ300)は、EPGデータに基づいてデジタル放送プログラム情報を出力するために必要な時間及びチャンネルに対応するプログラム情報を抽出して出力する。
【0040】
もし、EPGデータにプログラム広告情報が含まれている場合には、その情報を利用して使用者に広告情報を提供することもできる。即ち、プログラム案内と広告時間情報を含む広告情報に基づいて該当プログラムについての広告放送を実行することもできる。
【0041】
図7は、本発明の第4の実施形態によるデジタル放送受信専用端末を示す概略的なブロック図である。図7に示すように、本発明の第4の実施形態によるデジタル放送受信専用端末200は、DMB制御部210と、DMB受信部220と、EPG管理部230と、操作信号入力部240と、LCD250と、スピーカー260と、を含む。
【0042】
DMB制御部210は、操作信号入力部240を通じて入力される命令語及び既保存された動作プログラムに基づいてデジタル放送受信専用端末200の動作を制御する。特に、周期的にEPGデータを自動アップデートしてその情報に基づいて使用者にデジタル放送プログラムの案内情報を提供するように、DMB受信部220、EPG管理部230、LCD250及びスピーカー260の動作を制御する。EPGデータの自動アップデート動作は、放送事業者が提供するEPG情報伝達周期に合わせて施行することができる。この時、デジタル放送受信専用端末200が最小電力だけを使用するようにすることが好ましい。例えば、DMB制御部210は、EPGデータを受信してアップデートする場合、DMB受信部220及びEPG管理部230だけが動作するように電源を制御し、EPGデータのアップデート後にその情報に基づいてデジタル放送プログラムの案内情報を提供する動作を実行する際にはLCD250及び/またはスピーカー260とEPG管理部230だけが動作するように電源を制御することが好ましい。
【0043】
DMB受信部220は、DMB制御部210の制御によりDMBデータ及びEPGデータを受信してDMB制御部210に伝達し、EPG管理部230は、DMB制御部210の制御により受信されたEPGデータを保存/管理する。LCD250及びスピーカー260は、DMB制御部210の制御により受信されたDMBデータを出力する。また、LCD250及びスピーカー260は、EPG管理部230に保存されたEPGデータにより生成されたデジタル放送プログラムの案内情報を出力する。この時、LCD250は、DMBデータまたはデジタル放送プログラムの案内情報の中で映像情報をディスプレーし、スピーカー260は、DMBデータまたはデジタル放送プログラムの案内情報の中でオーディオ信号を出力する。
【0044】
図8は、本発明の第5の実施形態によるデジタル放送プログラム情報の案内方法を示すフローチャートである。図7及び図8を参照すれば、本発明の第5の実施形態によるデジタル放送プログラム情報の案内方法は、次のようである。
【0045】
まず、DMB制御部210は、EPGチャンネル検索条件を満足するか否かを確認し(ステップ401)、その結果によってEPGデータをアップデートするか否かを決定する。例えば、DMB制御部210は、既保存されたスケジューラによりEPGチャンネルを検索する時間になったか否かを確認する。EPGチャンネル検索条件は、使用者により設定された所定の時間周期にするか放送事業者のEPG情報伝達周期に合わせて自動に設定される時間周期にすることができる。該確認の結果、EPGチャンネル検索条件を満足する場合には、DMB制御部210は、DMB受信部220及びEPG管理部230を駆動させる(ステップ403)。即ち、DMB制御部210は使用者の操作命令なしに自動にDMB受信部220及びEPG管理部230を駆動させるための命令語を発生してDMB受信部220及びEPG管理部230を駆動させる。その結果、DMB受信部220を通じて受信されたEPGデータを受信してEPG管理部230に保存されたEPGデータをアップデートする(ステップ405)。前記過程(ステップ405)におけるDMBデータをアップデートする方法自体は本願の要旨を脱するのでDMBデータアップデート方法についての具体的な説明は省略する。
【0046】
自動にEPGデータをアップデートした場合、DMB制御部210はDMB受信部220及びEPG管理部230の動作を終了させる(ステップ407)。この時、DMB制御部210は、DMB受信部220及びEPG管理部230を駆動させる場合と同様に使用者の操作命令なしに自動にDMB受信部220及びEPG管理部230の動作を終了させるための命令語を発生させる。
【0047】
一方、デジタル放送プログラム情報の案内要請があれば(ステップ409)、DMB制御部210は、デジタル放送プログラム情報を出力するためにEPG管理部230、LCD250及びスピーカー260を駆動させる(ステップ411)。そして、そのアップデートされたEPGデータに基づいてデジタル放送プログラム情報を出力する(ステップ413)。例えば、現在放送中であるプログラム(例えば、コンテンツなど)情報と特定時間に放送予定であるプログラム情報などを出力する。この時、その出力形態は視覚または聴覚の中で少なくともいずれの一つの形態を持つことが好ましい。前記過程(ステップ413)においてデジタル放送プログラム情報を出力する方法についての詳細な説明は、図5の説明と類似である。即ち、デジタル放送プログラム案内情報の出力オプションによって対応するEPGデータに基づいてデジタル放送プログラム案内情報を出力する。
【0048】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明したが、本発明の範囲は前述の実施形態によって限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で様々な変形が可能なことは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】デジタルマルチメディア放送(DMB)サービスの具現のためのシステム構成を示す例示図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるデジタル放送受信兼用移動通信端末を示す概略的なブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態によるデジタル放送プログラム情報の案内方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第3の実施形態によるデジタル放送プログラム情報の案内方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の及び第3の実施形態によるデジタル放送プログラム案内情報の出力過程を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態によってデジタル放送受信用端末に保存されたEPGデータを示す例示図である。
【図7】本発明の第4の実施形態によるデジタル放送受信専用端末を示す概略的なブロック図である。
【図8】本発明の第5の実施形態によるデジタル放送プログラム情報案内方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
100 移動通信端末
110 携帯電話機能モジュール(例えば、フォンモジュール)
111 主制御部
112 第1の表示部
113 マイク
114 キーパッド
115 第1のスピーカー
116 第1の保存部
120 放送機能モジュール(例えば、DMBモジュール)
121 DMB制御部
122 DMB受信部
123 第2のLCD
124 第2のスピーカー
125 第2の保存部
200 デジタル放送受信専用端末
210 DMB制御部
220 DMB受信部
230 EPG管理部
240 操作信号入力部
250 LCD
260 スピーカー




【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォンモジュールと放送モジュールを含むデジタル放送受信兼用移動通信端末であって、
前記放送モジュールは、周期的に活性化/非活性化され、活性化された状態でデジタル放送プログラム案内データを受信し、受信されたデジタル放送プログラム案内データを前記フォンモジュールに伝達し、
前記フォンモジュールは、前記放送モジュールが周期的に活性化されるように制御し、前記放送モジュールから伝達されるデジタル放送プログラム案内データを保存し、前記保存されたデジタル放送プログラム案内データを利用してデジタル放送プログラム案内情報を出力することを特徴とするデジタル放送受信兼用移動通信端末。
【請求項2】
前記フォンモジュールは、前記放送モジュールから伝達されたデジタル放送プログラム案内データを保存する保存部と、
前記放送モジュールの活性化/非活性化を制御し、既設定された出力オプションに基づいて前記保存部に保存されたデジタル放送プログラム案内データを利用したデジタル放送プログラム案内情報の生成及び出力を制御する制御部と、
前記制御部の制御により前記デジタル放送プログラム案内情報を出力する出力部と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信兼用移動通信端末。
【請求項3】
前記制御部は、前記出力オプションがすべてのデジタル放送プログラム情報を出力するように設定された場合、前記保存部に保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいてすべてのチャンネル及び時間帯別デジタル放送プログラム情報を生成して出力するように制御することを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信兼用移動通信端末。
【請求項4】
前記制御部は、前記出力オプションが使用者が指定した選好チャンネルについてのデジタル放送プログラム情報を出力するように設定された場合、前記保存部に保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいて前記選好チャンネルについての時間帯別デジタル放送プログラム情報を生成して出力するように制御することを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信兼用移動通信端末。
【請求項5】
前記制御部は、前記出力オプションが特定時間についてのデジタル放送プログラム情報を出力するように設定された場合、前記保存部に保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいて前記特定時間についてのチャンネル別デジタル放送プログラム情報を生成して出力するように制御することを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信兼用移動通信端末。
【請求項6】
前記制御部は、前記出力オプションが現在時間についてのデジタル放送プログラム情報を出力するように設定された場合、前記保存部に保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいて現在時間についてのチャンネル別デジタル放送プログラム情報を生成して出力するように制御することを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信兼用移動通信端末。
【請求項7】
前記放送モジュールは、前記デジタル放送プログラム案内データを前記フォンモジュールに伝達した後、前記放送モジュールで生成された制御信号に基づいて非活性化されることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信兼用移動通信端末。
【請求項8】
前記放送モジュールは、前記デジタル放送プログラム案内データを受信したフォンモジュールから伝達された制御信号に基づいて非活性化されることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信兼用移動通信端末。
【請求項9】
デジタル放送データを受信して出力するデジタル放送受信専用端末であって、
周期的にデジタル放送プログラム案内データを受信する受信部と,
受信されたデジタル放送プログラム案内データを保存するデジタル放送プログラム案内データ管理部と、
前記デジタル放送プログラム案内データ管理部に保存されたデジタル放送プログラム案内データを利用してデジタル放送プログラム案内情報を出力する出力部と、
前記受信部が周期的に活性化/非活性化されるように制御する制御部と、
を含むことを特徴とするデジタル放送受信専用端末。
【請求項10】
前記制御部は、前記デジタル放送プログラム案内データを受信する際に、前記出力部の電源供給を遮断することを特徴とする請求項9に記載のデジタル放送受信専用端末。
【請求項11】
前記制御部は、前記デジタル放送プログラム案内情報を出力する際に、前記受信部の電源供給を遮断することを特徴とする請求項9に記載のデジタル放送受信専用端末。
【請求項12】
前記制御部は、出力オプションに基づいてデジタル放送プログラム案内情報を出力するように制御することを特徴とする請求項9に記載のデジタル放送受信専用端末。
【請求項13】
前記制御部は、前記出力オプションがすべてのデジタル放送プログラム情報を出力するように設定された場合、前記デジタル放送プログラム案内データ管理部に保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいてすべてのチャンネル及び時間帯別のデジタル放送プログラム情報を生成して出力するように制御することを特徴とする請求項12に記載のデジタル放送受信専用端末。
【請求項14】
前記制御部は、前記出力オプションが使用者が指定した選好チャンネルについてのデジタル放送プログラム情報を出力するように設定された場合、前記デジタル放送プログラム案内データ管理部に保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいて前記選好チャンネルについての時間帯別デジタル放送プログラム情報を生成して出力するように制御することを特徴とする請求項12に記載のデジタル放送受信専用端末。
【請求項15】
前記制御部は、前記出力オプションが特定時間についてのデジタル放送プログラム情報を出力するように設定された場合、前記デジタル放送プログラム案内データ管理部に保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいて前記特定時間についてのチャンネル別デジタル放送プログラム情報を生成して出力するように制御することを特徴とする請求項12に記載のデジタル放送受信専用端末。
【請求項16】
前記制御部は、前記出力オプションが現在時間についてのデジタル放送プログラム情報を出力するように設定された場合、前記デジタル放送プログラム案内データ管理部に保存されたデジタル放送プログラム案内データに基づいて現在時間についてのチャンネル別デジタル放送プログラム情報を生成して出力するように制御することを特徴とする請求項12に記載のデジタル放送受信専用端末。
【請求項17】
フォンモジュールと放送モジュールを含むデジタル放送受信用端末のデジタル放送プログラム情報案内方法であって、
既設定されたデジタル放送プログラム情報の検索条件が満足する場合、前記フォンモジュールが前記放送モジュールを活性化するための制御信号を生成する過程と、
前記活性化された放送モジュールがデジタル放送プログラム案内データを受信し、受信されたデジタル放送プログラム案内データを前記フォンモジュールに伝送して非活性化される過程と、
前記フォンモジュールに前記デジタル放送プログラム案内データを保存し、前記保存されたデジタル放送プログラム案内データを利用してデジタル放送プログラム案内情報を生成して出力する過程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記通信端末が前記デジタル放送プログラム案内データが受信されたことを知らせる過程をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記デジタル放送プログラム案内データは、使用者の要請によってまたは周期的に受信されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記デジタル放送プログラム案内情報の生成及び出力過程は、出力オプションによって実行されることを特徴とする請求項17又は19に記載の方法。
【請求項21】
前記出力オプションは、使用者が指定した選好チャンネルまたは特定時間についてのデジタル放送プログラム情報が出力されるように既設定されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記デジタル放送プログラム案内情報の出力過程は、使用者の要求によりまたは周期的に実行されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記デジタル放送プログラム案内情報の出力過程は、前記放送モジュールが非活性化状態である際に実行されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項24】
デジタル放送受信兼用移動端末であって、
周期的に活性化されてデジタル放送プログラム案内データを受信する放送モジュールと、
前記放送モジュールから伝送される前記デジタル放送プログラム案内データを保存する保存部と、
前記放送モジュールを周期的に活性化するための制御信号を生成し、デジタル放送プログラム案内情報の出力が要求される場合、前記保存されたデジタル放送プログラム案内データからデジタル放送プログラム案内情報を生成する制御部と、
を含んで構成されることを特徴とする移動端末。
【請求項25】
前記放送モジュールは、前記デジタル放送プログラム案内データを伝送した後に非活性化されることを特徴とする請求項24に記載の移動端末。
【請求項26】
前記制御部は、前記デジタル放送プログラム案内情報を前記放送モジュールが非活性化状態である際に生成することを特徴とする請求項25に記載の移動端末。
【請求項27】
前記制御部は、既設定された出力オプションによって前記デジタル放送プログラム案内情報を生成することを特徴とする請求項24に記載の移動端末。
【請求項28】
前記出力オプションは、使用者により指定された選好チャンネルまたは特定時間であることを特徴とする請求項27に記載の移動端末。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−5935(P2006−5935A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−175748(P2005−175748)
【出願日】平成17年6月15日(2005.6.15)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】