説明

デスク装置

【課題】天板の一側部下方に大きな物品収納空間を確保することにより、天板の上面を広く使用しうるようにし、使い勝手のよいデスク装置を提供する。
【解決手段】天板6及び幕板5が取付けられた左右1対の側脚3におけるいずれか一方の前端部に、左右方向を向く垂直の前面閉塞板22の外側端部を取付け、この前面閉塞板22の下端部と幕板5との間に、物品載置板26を設けることにより、天板6の下方の側端部に、一方の側脚3、幕板5、前面閉塞板22、及び物品載置板26により囲まれる物品収容空間Sを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習用等に適したデスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
学習用等のデスクは、書籍等の収納棚を、天板の後部上面に固定的の設けたものが多かったが、最近では、使用者の成長やデスクの使用環境の変化などに対応して、収納棚の一部もしくは全部を取外し可能とし、収納棚を取外して天板の上面を広く使用したり、取外した収納棚を、デスクと近接する側方の床面等に設置して使用したりしうるようにしたデスクが提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】特開平7−275048号公報
【特許文献2】特開2001−314240号公報
【特許文献3】特開2005−102876号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1〜3に記載されているデスクのように、天板面を広く使用する際に、天板の上面より取外した収納棚を、デスクの側方の床面に設置すると、収納棚がデスクの側方に離れるため、それに収納した書籍等の出し入れが不便となり、デスクの使い勝手が悪くなる。
また、デスクの側方に、収納棚の設置スペースがないときには、これを、別の場所に設置したり、廃棄したりする必要があり、物品収納部がデスクよりなくなって、その使い勝手がさらに悪くなるとともに、収納棚の廃棄処理にも手間や費用ががかかる。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、天板の一側部下方に大きな物品収納空間を確保し、天板の上面を広く使用しうるようにすることにより、使い勝手をよくし、さらに、天板面を小さくしたり、デスク全体の左右寸法を大としたりすることなく、収納棚等のオプション部材も取付けうるようにしたデスク装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)天板を支持する左右1対の側脚におけるいずれか一方の前端部に、左右方向を向く垂直の前面閉塞板の外側端部を取付け、前記天板の下方の側端部に、前面と一方の側面とが、前記前面閉塞板と一方の側脚とにより閉塞された物品収容空間を設ける。
【0006】
(2)上記(1)項において、前面閉塞板の下端部に、左右の側脚の後端部間に設けた幕板の前面、もしくは側脚の内側面に連結された水平をなす物品載置板の前端部を取付ける。
【0007】
(3)上記(2)項において、左右の側脚における後部側の下端部同士を、水平をなす脚連結板により連結し、この脚連結板の前端に、物品載置板の後端を、それらの上面が同一面をなすようにして取付ける。
【0008】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、前面閉塞板を、左右の側脚に選択的に取付けうるようにする。
【0009】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、天板を高さ調節可能に取付けてなるものにおいて、前面閉塞板を、天板の前面と近接する前方に位置するように取付ける。
【0010】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、天板の下面の左右両側部に、前面閉塞板より左右幅の大きい引出しを選択的に収容可能な引出し収容空間を設け、前面閉塞板が取付けられていない側の引出し収容空間に、引出しを収容し、かつ前面閉塞板を取付けられている側の引出し収容空間の前面開口部を、着脱自在な閉塞板により閉塞する。
【0011】
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、一方の側脚の上端と、左右の側脚の後端部間に設けた幕板の側端部の上端と、前面閉塞板の上端とに、内側方に開口する上部収納棚の下端を載置して取付ける。
【0012】
(8)上記(1)〜(6)項のいずれかおいて、前面閉塞板の前面に、内側方に開口するサイド収納棚を取付ける。
【0013】
(9)上記(8)項において、サイド収納棚を、上部収納棚と同一形状とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、天板の下方の側端部に、物品収容空間を設けたことにより、天板の後端部等の上面に収納棚を設ける必要がなく、天板の上面全体を広い作業面として有効に使用しうるため、デスク装置の使い勝手がよくなる。
また、収納棚を取外して天板面を広くしたり、取外した収納棚を別の場所に設置したり、廃棄したりする必要もなくなる。
さらに、物品収容空間は、デスク装置使用者のすぐ側方に位置するので、それへの物品の出し入れが容易となる。
物品収容空間に収容した物品は、前面閉塞板により目隠しされるので、前方からの見栄えがよくなる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、前面閉塞板の取付強度が大となるとともに、物品載置板に種々の物品を載置することができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、物品載置板を、脚連結板と同一面をなすように取付けたことにより、それらを、段差のない連続した物品載置面として広く使用することができる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、物品収容空間を、デスク装置の使用環境等に応じて、左右いずれの側にも選択的に設けることができるので、使い勝手が向上する。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、天板の高さ調節を、前面閉塞板を取付けたままの状態で、支障なく行なうことができる。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、引出しを、左右の引出し収容空間に、選択的に差し替えて収容しうるので、前面閉塞板を左右いずれの側に取付けても、前面閉塞板が、引出しの出し入れの妨げとなることはない。
また、前面閉塞板が取付けられた側の引出し収容空間が、前面閉塞板により閉塞し切れなくても、その前面開口部は、閉塞板により閉塞されているので、前方からの見栄えが悪くなることはない。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、前面閉塞板を利用して、上部収納棚を安定よく支持することができる。
また、天板の上面の面積を狭めることなく、デスク装置の側端部に、上方と前後方向を向くとともに、内側方に開口する物品収容部を形成することができ、天板の下方の物品収容空間と併用することにより、多くの物品を収容することができる。
さらに、天板を高さ調節可能に取付けたとしても、上部収納棚を取付けた状態のまま、天板の高さを調節することができる。
【0021】
請求項8記載の発明によれば、前面閉塞板を利用して、その前面に前方を向くサイド収納棚を容易に取付けることができる。
また、天板の上面の面積を狭めることなく、デスク装置の一側部に、前方を向くとともに、内側方に開口する物品収容部を形成することができ、天板の下方の物品収容部と併用することにより、多くの物品を収容することができる。
さらに、サイド収納棚は、デスク使用者の側方に近接するので、使い勝手がよい。
デスク装置全体が左右方向に大きくならないので、設置スペースも小さくて済む。
【0022】
請求項9記載の発明によれば、一つの収納棚を、デスク装置の使用環境等に応じて、サイド収納棚と上部収納棚とに選択して取付けることができるので、それらを個別に製作して在庫する必要がなく、経済的となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のデスク装置における第1の実施形態の斜視図、図2は、同じく分解斜視図である。
【0024】
デスク装置1は、前方(以下、図1の斜め左手前を前として説明する)寄りに方形孔2が穿設された方形平板状の左右1対の側脚3、3と、両側脚3における後部側の下端部の対向面同士を連結している水平な脚連結板4と、左右両端が両側脚3の後端部の対向面に、かつ下端部の前面が脚連結板4の後端にそれぞれ取付けられた幕板5と、この幕板5の前面と左右の側脚3の対向面により支持された、前後寸法が側脚3のそれとほぼ等しい天板6とを備えている。
【0025】
脚連結板4と左右の側脚3との連結は、側脚3の外側方より挿入したボルトを、脚連結板4の側端に設けためねじ孔に螺合するなどして行うことができるが、本実施形態では、図3に拡大して示すようなノックダウン金具7を用いて連結している。
【0026】
ノックダウン金具7は、連結ピン8と、円柱状の連結駒9とからなる公知のもので、連結ピン8の一端部は雄ねじ部8aとなっており、また他端部に連設された小径軸部8bの先端には、拡径頭部8cが一体的に形成されている。
連結駒9には、上記拡径頭部8cが係合される係合溝9aと、小径軸部8bが摺動可能に嵌合される溝幅の小さな円弧状のガイド溝9bとが、互いに連通するようにして円周方向に向かって形成されている。また、上端面には、ドライバ等により回動させうる十字溝10が形成されている。
【0027】
側脚3と脚連結板4とを連結するには、まず側脚3の下端部の内側面に設けためねじ孔11に、連結ピン8の雄ねじ部8aを螺合させて取付けたのち、脚連結板4の側端部に設けた上方に開口する有底孔12に、連結駒9を嵌合する。
【0028】
ついで、脚連結板4の側端部に、有底孔12と連通するようにして設けられた左右方向を向くピン挿入孔13に、連結ピン8を挿入し、その小径軸部8bと拡径頭部8cを、連結駒9のガイド溝9bと係合溝9aとに嵌合したのち、連結駒9を、その上面の十字溝10に差し込んだドライバ等により回動させる。これにより、連結ピン8と連結駒9とが互いに係合して抜け止めされ、側脚3と脚連結板4とが連結される。
【0029】
側脚3と幕板5、及び脚連結板4と幕板5においても、上記と同じノックダウン金具7を用いて取付けられている。
すなわち、側脚3と幕板5とを連結するには、図2に示すように、側脚3の後端部の内側面に、上下複数の連結ピン8を取付けるとともに、それと対応する幕板5の側端部に、連結駒9が嵌合される前方に開口する有底孔12と、連結ピン8が挿入される側方に開口するピン挿入孔(図示略)とを設け、有底孔12に嵌合した連結駒9と、ピン挿入孔に挿入した連結ピン8とを、上述した要領で互いに係合させればよい。
【0030】
また、脚連結板4と幕板5とを連結するには、幕板5の下端部の前面に、左右複数の連結ピン8を取付けるとともに、それと対応する脚連結板4の後端部に、上記と同様、連結駒9が嵌合される上方に開口する有底孔12と、連結ピン8が挿入される後方に開口するピン挿入孔(図示略)とを設け、有底孔12に嵌合した連結駒9と、ピン挿入孔に挿入した連結ピン8とを、上述した要領で互いに係合させればよい。
【0031】
天板6の中央部の下面には、この下面を左右に仕切る仕切板14が取付けられ、また、同じく両側端部と後端部の下面には、それぞれ、仕切板14の上下寸法とほぼ等しい上下寸法の側面板15、15と後面板(図示略)の上端が固着されている。
【0032】
仕切板14と左右の側面板15との対向面間は、左右寸法の等しい引出し収容空間16、16となっており、右方の引出し収容空間16には、引出し17が、仕切板4と側面板15との対向面の下端部に突設した左右1対の支持片(図示略)により支持されて、前方に引き出し可能に収容されている。左方の引出し挿入空間16の前面開口部は、取外し可能な閉塞板18により目隠しされている。
引出し17を、左方の引出し収容空間16に収容する際には、閉塞板18を取外して、右方の引出し収容空間16の前面開口部を閉塞することができる。
【0033】
天板6は、左右の側面板15の前後両端部と、後面板の左右とに設けためねじ孔19、19(右方の側面板と後面板については図示略)に、左右の側脚3の前後両端部と幕板5の左右に設けた上下複数の取付孔20のいずれかを選択して挿入した取付けねじ21を、外方より螺合することにより、両側脚3と幕板5に高さ調節可能に取付けられている。天板6の取付後において、各取付孔20の開口部を、キャップ等により目立たないように塞いでもよい。
【0034】
左方の側脚3の前端面には、両側脚3と幕板5と天板6とにより形成される空間の左側端部の前面を塞ぐ前面閉塞板22が、次のようにして取付けられている。
前面閉塞板22は、その上下寸法が側脚3のそれとほぼ等しい縦長長方形をなし、左端部に穿設された上下複数の取付孔23に前方より挿入した取付けねじ24を、側脚3の前端面に設けた上下複数のめねじ孔25に螺合することにより、天板6の前面と近接するとともに、下端が床面と接するようにして取付けられている。
【0035】
前面閉塞板22の下端と脚連結板4の左端部との対向面間には、物品載置板26が、脚連結板4の上面と同一面をなすように取付けられている。この物品載置板26は、上記と同じノックダウン金具7を用いて取付けられている。
【0036】
すなわち、前面閉塞板22の下端部の後面と物品載置板26の後端に、左右複数の連結ピン8、8(前面閉塞板については図示略)を取付けるとともに、物品載置板26と脚連結板4との前端部に、上方に開口する有底孔12と、これに連通する前方に開口するピン挿入孔13をそれぞれ設け、有底孔12に嵌合した連結駒(図示略)を回転させて、ピン挿入孔13に挿入した連結ピン8に係合させることにより、前面閉塞板22と脚連結板4との対向面間に、物品載置板26を取付けることができる。
【0037】
右方の側脚3の前端面と、脚連結板4の右端側の前端部とには、前面閉塞板22を180°回転させて、左右勝手違いに取付けうるように、めねじ孔25と、ノックダウン金具7取付用の有底孔12及びピン挿入孔13とが、それぞれ予備的に設けられている。なお、前面閉塞板22を、右側に勝手違いに取付ける際には、引出し17を左方の引出し挿入空間16に入れ替えて、右方の引出し挿入空間16を、閉塞板18により目隠しすればよい。
27は、天板6の後端部等に載置して使用される可動棚である。
【0038】
以上説明したように、上記第1の実施形態のデスク装置においては、左方の側脚3の前端面に、前面閉塞板22の側端部を取付けるとともに、前面閉塞板22と脚連結板4との対向面間に、物品載置板26を取付けたことにより、図1に示すように、デスク装置1内の側端部、すなわち天板6の下方の側端部に、側脚3、脚連結板4、幕板5、前面閉塞板22及び物品載置板26により囲まれた、内側方(右側方)に開口する大きな物品収容空間Sが形成される。
【0039】
そのため、天板6の後端部等の上面に、収納棚を設ける必要がなく、天板6の上面全体を、広い作業面として有効に使用することができ、使い勝手がよくなる。
【0040】
また、物品収容空間Sは、デスク装置使用者のすぐ側方に形成されているので、それへの物品の出し入れも容易となる。
さらに、物品収容空間S内に収容した物品は、前面閉塞板22により目隠しされるので、前方からの見栄えがよくなる。
【0041】
前面閉塞板22は、天板6の前面と近接する前方に位置し、これには固定されていないため、天板6の高さ調節を、前面閉塞板22を取付けたままの状態で、支障なく行うことができる。
物品載置板26は、脚連結板4と同一面をなすように取付けられているので、それらを、段差のない連続した物品載置面として広く使用することができる。
【0042】
なお、可動棚27を、物品収容空間S内に収納可能な大きさとしてこの中に入れて使用したり、棚板を物品収容空間S内に高さ調節可能に取付けたりしてもよく、このようにすると、書籍等を整然と並べて収納することができる。
【0043】
図4は、本発明のデスク装置の第2の実施形態を示す。
この第2の実施形態のデスク装置28は、上記第1の実施形態のデスク装置1における左方の側脚3と、幕板5の左端部と、前面閉塞板22との上端に、右側方に開口する上部収納棚29を取付けたものである。
デスク装置1の物品収容空間Sには、可動棚27を収容してある。
【0044】
上部収納棚29は、左右寸法が前面閉塞板22のそれとほぼ等しい前板30及び後板31と、前後寸法が側脚3の前後寸法とほぼ等しい側板32とを、平面視内向きコ字状をなすように連結するとともに、前板30と後板31との対向面における上部寄りに、上下2枚の棚板33、33を取付けて構成され、かつ前板30の前面と後板31の後面とが、それぞれ、前面閉塞板22の前面、及び幕板5の後面と同一面に整合するようにして組み立てられている。
【0045】
上部収納棚29の取付けは、上記と同様のノックダウン金具7を用いて行うことができる。
すなわち、幕板5における左端部の上端と、前面閉塞板22の上端とに、左右2本ずつの連結ピン8、8を、上向きに取付けるとともに、上棚29における前板30と後板31との下端部に、対向面方向に開口する左右2個ずつの有底孔12、12(前板については図示略)と、これに連通する下方に開口するピン挿入孔(図示略)とを設け、各連結ピン8にピン挿入孔を嵌合させるようにして、側脚3と幕板5と前面閉塞板22との上端に上棚29を載置したのち、各有底孔12に嵌合した連結駒(図示略)を回転させて、連結ピン8と係合させればよい。
【0046】
この第2の実施形態のデスク装置28は、右側方に開口する上部収納棚29における前板30と後板31と側板32の下端を、物品収容空間Sを有する第1の実施形態のデスク装置1における側脚3、幕板5、及び前面閉塞板22の上端載置して取付けたことにより、天板6の上面の面積を狭めることなく、デスク装置28の側端部に、上下方向に長い物品収容部を確保しうるとともに、上部収納棚29を取付けた状態のままで、天板6の高さを調節することができる。
【0047】
また、上部収納棚29は、天板6の側端部上方に位置しているので、物品の出し入れが容易であり、使い勝手がよい。
さらに、上部収納棚29は、その前板30と後板31と側板32とが、平面視コ字状をなすように支持されているので、安定性がよい。
【0048】
図5は、本発明のデスク装置の第3の実施形態を示す。
第3の実施形態のデスク装置34は、上記第1の実施形態のデスク装置1における前面閉塞板22の前面に、その上下及び左右寸法とほぼ等しい寸法の前板35と、後板36と、側板37とを有し、かつ前板35と後板36との対向面に上下3枚の棚板38が取付けられた、右側方に開口するサイド収納棚39を取付けたものである。
【0049】
すなわち、後板36に穿設された上下複数の取付孔40に前方より挿入した取付けねじ41を、前面閉塞板22に設けためねじ孔42に螺合することにより、サイド収納棚39を、前面閉塞板22の前面に取外し可能に取付けてある。
【0050】
この実施形態のデスク装置34においても、天板6の上面の面積を狭めることなく、デスク装置34の一側部に、前後方向に長い物品収容部を確保することができるとともに、物品収容部はデスク使用者の側方に近接するので、使い勝手がよい。
また、デスク装置34全体が左右方向に大きくならないので、設置スペースも小さくて済む。
【0051】
なお、サイド収納棚39を、上記第2の実施形態の上部収納棚29と同形としてもよく、このようにすると、一つの収納棚を、デスク装置の使用環境等に応じて、サイド収納棚と上部収納棚とに選択して使用することができる。
【0052】
また、前面閉塞板22と物品載置板26を右側に取付ければ、上部収納棚29及びサイド収納棚39を、右方に勝手違いに設けることができる。
【0053】
上記実施形態では、前面閉塞板22の下端部に、物品載置板26を取付けているが、この物品載置板26を省略して前面閉塞板22のみとし、天板6の下方の側端部に、前面と一方の側面とが、前面閉塞板22と一方の側脚3とにより閉塞された物品収容空間Sを形成するようにしてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、物品載置板26の後端を、脚連結板4の前端に固定しているが、物品載置板26の外側端を、側脚3の下端部の内側面に固定してもよい。
【0055】
さらに、脚連結板4を省略した際には、物品載置板26の後端を、幕板5の前面に固定してもよい。
側脚3に設けた方形孔2は、省略することもある。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明のデスク装置の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】同じく、分解斜視図である。
【図3】同じく、側脚と脚連結板との連結部の拡大縦断面図である。
【図4】本発明のデスク装置の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図5】同じく、デスク装置の第3の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 デスク装置
2 方形孔
3 側脚
4 脚連結板
5 幕板
6 天板
7 ノックダウン金具
8 連結ピン
8a 雄ねじ部
8b 小径軸部
8c 拡径頭部
9 連結駒
9a 係合溝
9b ガイド溝
10 十字溝
11 めねじ孔
12 有底孔
13 ピン挿入孔
14 仕切板
15 側面板
16 引出し収容空間
17 引出し
18 閉塞板
19 めねじ孔
20 取付孔
21 取付けねじ
22 前面閉塞板
23 取付孔
24 取付けねじ
25 めねじ孔
26 物品載置板
27 可動棚
28 デスク装置
29 上部収納棚
30 前板
31 後板
32 側板
33 棚板
34 デスク装置
35 前板
36 後板
37 側板
38 棚板
39 サイド収納棚
40 取付孔
41 取付けねじ
42 めねじ孔
S 物品収容空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板を支持する左右1対の側脚におけるいずれか一方の前端部に、左右方向を向く垂直の前面閉塞板の外側端部を取付け、前記天板の下方の側端部に、前面と一方の側面とが、前記前面閉塞板と一方の側脚とにより閉塞された物品収容空間を設けたことを特徴とするデスク装置。
【請求項2】
前面閉塞板の下端部に、左右の側脚の後端部間に設けた幕板の前面、もしくは側脚の内側面に連結された水平をなす物品載置板の前端部を取付けてなる請求項1記載のデスク装置。
【請求項3】
左右の側脚における後部側の下端部同士を、水平をなす脚連結板により連結し、この脚連結板の前端に、物品載置板の後端を、それらの上面が同一面をなすようにして取付けてなる請求項2記載のデスク装置。
【請求項4】
前面閉塞板を、左右の側脚に選択的に取付けうるようにしてなる請求項1〜3のいずれかに記載のデスク装置。
【請求項5】
天板を高さ調節可能に取付けてなるものにおいて、前面閉塞板を、天板の前面と近接する前方に位置するように取付けた請求項1〜4のいずれかに記載のデスク装置。
【請求項6】
天板の下面の左右両側部に、前面閉塞板より左右幅の大きい引出しを選択的に収容可能な引出し収容空間を設け、前面閉塞板が取付けられていない側の引出し収容空間に、引出しを収容し、かつ前面閉塞板を取付けられている側の引出し収容空間の前面開口部を、着脱自在な閉塞板により閉塞してなる請求項1〜5のいずれかに記載のデスク装置。
【請求項7】
一方の側脚の上端と、左右の側脚の後端部間に設けた幕板の側端部の上端と、前面閉塞板の上端とに、内側方に開口する上部収納棚の下端を載置して取付けてなる請求項1〜6のいずれかに記載のデスク装置。
【請求項8】
前面閉塞板の前面に、内側方に開口するサイド収納棚を取付けてなる請求項1〜6のいずれかに記載のデスク装置。
【請求項9】
サイド収納棚を、上部収納棚と同一形状としてなる請求項8記載のデスク装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−18072(P2009−18072A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−183927(P2007−183927)
【出願日】平成19年7月13日(2007.7.13)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】