説明

デバイスドライバー、制御装置および制御方法

【課題】プリンタードライバーで制御できる設定項目の変更を容易にする。
【解決手段】プリンタードライバー50は、プリンター180の機能に対して設定可能な設定項目が決定されるUI画面選択部62と、決定された設定項目に基づいて設定画面を生成し、生成した設定画面を表示するUI画面生成部64と、を備え、UI画面選択部62で決定された第1の設定項目に基づいて、UI画面生成部64が生成した第1の設定画面を表示し、更に、UI画面選択部62で第2の設定項目が決定された場合、UI画面生成部64は、第2の設定項目に基づいて第2の設定画面を生成し、第1の設定画面に替えて第2の設定画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デバイスドライバー、制御装置および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デバイスドライバーは、例えばプリンターのようなデバイスの機能をコンピューターで制御するためのソフトウェアである。ユーザーは、デバイスドライバーをコンピューターに組み込むことで、デバイスの機能を制御できる。
近年、デバイスの高機能化に伴い、デバイスドライバーで制御できる機能が多くなり、それに伴って、デバイスドライバーの設定項目が増大することから、下記特許文献1に示すように、デバイスドライバーで制御する設定項目をインストール時に決定するインストーラーが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−44238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、デバイスドライバーで制御可能な設定項目は、デバイスドライバーのインストール時に決定されるため、インストール時に決定された設定項目は、後刻に変更することはできなかった。従って、ユーザーは、インストールしたデバイスドライバーをアンインストールし、再度インストールする際に設定項目を決定する必要があるため、デバイスドライバーで制御する設定項目の変更に手間と時間を要した。そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、デバイスドライバーで制御できる設定項目を容易に変更できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]
本適用例にかかるデバイスドライバーは、デバイスの機能に対して設定可能な設定項目が決定される設定項目決定機能と、決定された前記設定項目に基づいて設定画面を生成し、生成した前記設定画面を表示する設定画面生成機能と、を備え、前記設定項目決定機能で第1の前記設定項目が決定された場合、前記設定画面生成機能は第1の前記設定項目に基づいて第1の前記設定画面を生成して表示し、更に、前記設定項目決定機能で第2の前記設定項目が決定された場合、前記設定画面生成機能は第2の前記設定項目に基づいて第2の前記設定画面を生成し、第1の前記設定画面に替えて第2の前記設定画面を表示することを特徴とする。
【0007】
このような機能によれば、設定項目決定機能で第1の設定項目が決定された場合、設定画面生成機能は決定された第1の設定項目に基づいて第1の設定画面を生成して表示し、更に、設定項目決定機能で第2の設定項目が決定された場合、設定画面生成機能は決定された第2の設定項目に基づいて第2の設定画面を生成し、第1の設定画面に替えて第2の設定画面を表示する。従って、デバイスドライバーで設定項目が決定された場合、決定された設定項目に基づいて設定画面が生成され、それまで表示された設定画面に替えて表示されるため、デバイスドライバーで表示する設定項目を容易に変更できる。
【0008】
[適用例2]
上記適用例にかかるデバイスドライバーにおいて、前記設定項目決定機能は決定された前記設定項目に関する情報を記憶し、前記設定画面生成機能は記憶した前記情報を読み込み、読み込んだ前記情報に基づいて前記設定画面を生成することが好ましい。
【0009】
このような機能によれば、決定された設定項目に関する情報は記憶されるため、設定画面生成機能で設定画面を生成する際に、記憶した情報を読み込み生成できる。
【0010】
[適用例3]
上記適用例にかかるデバイスドライバーにおいて、前記設定項目決定機能は、複数の前記設定項目が組み合わされた複数のグループの中から1つのグループが選択された場合、前記1つのグループに含まれる前記設定項目を決定しても良い。
【0011】
[適用例4]
上記適用例にかかるデバイスドライバーにおいて、前記設定項目決定機能は、コンピューターに対して前記デバイスを初めて登録する場合には前記デバイスの登録に続いてユーザーに決定させ、以降は、前記ユーザーからの要求に応じて決定されることが好ましい。
【0012】
このような機能によれば、デバイスを初めて登録する場合に決定した設定項目は、ユーザーからの要求に応じて再度決定できる。
【0013】
[適用例5]
上記適用例にかかるデバイスドライバーにおいて、前記設定項目決定機能は、コンピューターに対して前記デバイスを初めて登録する場合にユーザーの属性情報に基づいて決定され、以降は、前記ユーザーからの要求に応じて決定されても良い。
【0014】
[適用例6]
本適用例にかかる制御装置は、デバイスの機能に対して設定可能な設定項目が決定される設定項目決定部と、決定された前記設定項目に基づいて設定画面を生成し、生成した前記設定画面を表示する設定画面生成部と、を備え、前記設定項目決定部で第1の前記設定項目が決定された場合、前記設定画面生成部は第1の前記設定項目に基づいて第1の前記設定画面を生成して表示し、更に、前記設定項目決定部で第2の前記設定項目が決定された場合、前記設定画面生成部は第2の前記設定項目に基づいて第2の前記設定画面を生成し、第1の前記設定画面に替えて第2の前記設定画面を表示することを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、設定項目決定部で第1の設定項目が決定された場合、設定画面生成部は決定された第1の設定項目に基づいて第1の設定画面を生成して表示し、更に、設定項目決定部で第2の設定項目が決定された場合、設定画面生成部は決定された第2の設定項目に基づいて第2の設定画面を生成し、第1の設定画面に替えて第2の設定画面を表示する。従って、デバイスドライバーで設定項目が決定された場合、決定された設定項目に基づいて設定画面が生成され、それまで表示された設定画面に替えて表示されるため、デバイスドライバーで表示する設定項目を容易に変更できる。
【0016】
[適用例7]
本適用例にかかる制御方法は、デバイスの機能に対して設定可能な第1の設定項目が決定される第1の設定項目決定工程と、決定された第1の前記設定項目に基づいて第1の設定画面を生成し、生成した第1の前記設定画面を表示する第1の設定画面生成工程と、前記デバイスの機能に対して設定可能な第2の前記設定項目が決定される第2の設定項目決定工程と、決定された第2の前記設定項目に基づいて第2の前記設定画面を生成し、生成した第2の前記設定画面を第1の前記設定画面に替えて表示する第2の設定画面生成工程と、を備えることを特徴とする。
【0017】
このような方法によれば、第1の設定項目が決定された場合、決定された第1の設定項目に基づいて第1の設定画面が生成されて表示され、更に、第2の設定項目が決定された場合、決定された第2の設定項目に基づいて第2の設定画面が生成され、第1の設定画面に替えて第2の設定画面が表示される。従って、デバイスドライバーで設定項目が決定された場合、決定された設定項目に基づいて設定画面が生成され、それまで表示された設定画面に替えて表示されるため、デバイスドライバーで表示する設定項目を容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成を示す図。
【図2】プリンタードライバーの機能構成を示すブロック図。
【図3】UI画面選択部の一例を示す図。
【図4】印刷設定UI画面の一例を示す図。
【図5】印刷設定UIを決定して表示する処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して説明する。
【0020】
(実施形態)
図1は、制御装置であるコンピューター10のハードウェア構成を示す図である。このコンピューター10は、CPU(Central Processing Unit)130、メモリー100、I/O部135、入力装置145、モニター150および記憶装置140をハードウェアとして備え、これらはバス155により接続されている。
CPU130は、コンピュータープログラムに従って種々の処理や制御を行う。メモリー100は、コンピュータープログラムやデータなどを記憶したり、一時的に保持したりする。I/O(Input/Output)部135は、各種周辺装置との間でデータなどの授受を行う。入力装置145は、キーボードやマウスを想定し、ユーザーからの指示が入力される。モニター150は、CRTや液晶ディスプレイを想定し、画像を表示する。記憶装置140は、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)を想定し、種々のデータやコンピュータープログラムを格納する。
【0021】
このコンピューター10には、I/O部135を介してデバイスの1つであるプリンター180が接続されている。本実施形態では、プリンター180はインクジェット方式を想定する。コンピューター10とプリンター180との接続方式は限定されず、USB(Universal Serial Bus)を介して接続しても良く、無線LAN(Local Area Network)のようにネットワークを介して接続しても良い。
このコンピューター10は、それぞれのハードウェアの管理や、ユーザーとのインターフェースを、ソフトウェアであるオペレーティングシステム(OS)110により実現している。このOS110は、CPU130がOSプログラムを実行することにより、コンピューター10上に構築される。
【0022】
また、コンピューター10には、アプリケーションプログラムやプリンタードライバープログラムが予めインストールされ、記憶装置140に記憶されている。これらのアプリケーションプログラムやプリンタードライバープログラムは、CPU130の指示により記憶装置140から読み出されてメモリー100上に転送された後、実行されることにより、アプリケーション120やプリンタードライバー50がコンピューター10上に構築される。
アプリケーション120は、ワードプロセッサー、グラフィックス等の処理をコンピューター10に行なわせる機能を有している。
また、プリンタードライバー50はデバイスドライバーの1つであり、コンピューター10に接続されたプリンター180の機能を制御し、プリンター180の機能に応じた印刷データを生成する機能を有している。
【0023】
図2は、プリンタードライバー50の機能構成を示すブロック図である。プリンタードライバー50は、ユーザーが印刷設定を行うための印刷設定UI(User Interface)60と、印刷ジョブを生成する印刷処理部70とを有する。
印刷設定UI60は、ユーザーがプリンタードライバー50に対して印刷設定するためのユーザーインターフェースであり、UI画面選択部62およびUI画面生成部64を有する。
【0024】
UI画面選択部62は設定項目決定部であり、印刷設定をユーザーが行う際に表示する印刷設定UI画面の構成を、ユーザーが選択して決定するための機能(設定項目決定機能)を有する。このUI画面選択部62は、最初に、ユーザーがプリンタードライバー50をインストールして、使用するプリンター180を選択した後にモニター150に表示される。本実施形態では、ユーザーがプリンタードライバー50を設定し、プリンター180を選択する場合、OS110のインストール処理部114は、プリンタードライバー50のインストール処理とプリンター180の選択処理を行う。これらの処理が終了すると、インストール処理部114は、UI画面選択部62をモニター150に表示させる。ユーザーは、UI画面選択部62を介して印刷設定UI画面上で設定可能に表示する印刷設定項目(第1の設定項目)を選択する。ここで選択された印刷設定項目は、印刷設定UI画面(第1の設定画面)に反映され、プリンタードライバー50のUI画面として表示される。
【0025】
また、プリンタードライバー50のインストールが終了し、使用するプリンター180が決定された後でも、ユーザーは必要に応じてUI画面選択部62をモニター150に表示させ、印刷設定項目(第2の設定項目)を選択することができる。選択された印刷設定項目は、次にプリンタードライバー50のUI画面が表示される際に、印刷設定UI画面(第2の設定画面)に反映される。
【0026】
本実施形態では、UI画面選択部62として、図3に示すようなUI画面を想定する。即ち、ユーザーは、(a)に示すように、「印刷設定画面タイプ」を選択して表示される選択可能な印刷画面タイプの中から、所望の印刷画面タイプを選択できる。尚、印刷画面タイプは、設定対象とする印刷設定項目が予め組み合わされたグループであり、ユーザーは、複数のグループから1つを選択する。この結果、選択されたグループに含まれる印刷設定項目が選択されたことになる。例えば、ユーザーが「かんたん印刷画面」を選択した場合、選択した印刷画面タイプの情報は、(b)に示すように表示され、ユーザーが「OK」ボタンを押下することで決定される。
【0027】
尚、図3のように、選択可能な印刷画面タイプの中からユーザーが選択する様態に限定されず、ユーザーの属性情報に基づくスキルや権限の情報に基づいて、印刷画面タイプをUI画面選択部62が決定しても良い。更に、予め設定項目がグループ化された印刷画面タイプの選択には限定されず、印刷設定項目を個々に選択してUI画面に適切に配置する様態であっても良い。例えば、「印刷メディア」、「印刷品質」、「左右反転」、「カラー設定」、「明度・彩度」、「フチなし印刷時のはみ出し量」および「紙幅チェック」等の中から、所望の項目を選択する様態であっても良い。
【0028】
図2に戻り、このように決定された印刷画面タイプに関する情報はOS110に送られ、OS110のUI情報管理部112が印刷画面タイプに関する情報を管理する。ここで、管理する様態はOS110により異なる。例えば、OS110がMac OS(登録商標)である場合、Printing System領域に保存されて管理されても良く、また、OS110がWindows(登録商標)である場合、DevModeと呼ばれる記憶領域に保存されて管理されても良い。
【0029】
UI画面生成部64は設定画面生成部であり、OS110のUI情報管理部112が管理する印刷画面タイプに関する情報に基づいて、印刷を設定するための印刷設定UI画面を生成する機能(設定画面生成機能)を有する。UI画面生成部64が生成した印刷設定UI画面は、モニター150に表示される。
本実施形態では、印刷設定UI画面として図4を想定する。即ち、(a)は、UI画面選択部62において、ユーザーが「かんたん印刷画面」の印刷画面タイプを選択した場合に表示される印刷設定UI画面である。また、(b)および(c)は、UI画面選択部62において、ユーザーが「こだわり写真印刷画面」の印刷画面タイプを選択した場合に表示される印刷設定UI画面の例であり、カラーに関する詳細な設定を行うことができる。
【0030】
図2に戻り、印刷処理部70は、印刷画像生成部72および印刷ジョブ生成部74を有する。
印刷画像生成部72は、アプリケーション120から送られる画像のベクター画像データを取得し、取得したベクター画像データが示すベクターイメージに対して画像処理を行い、RGB(Red Green Blue)のラスターイメージに変換する機能を有する。更に、印刷画像生成部72は、RGBのラスターイメージに対して、3次元の変換テーブル(Look Up Table)や補間演算法を適用し、CMYK(Cyan Magenta Yellow Black)のラスターイメージに変換する機能を有する。変換されたラスターイメージのデータ(ラスター画像データ)は、印刷ジョブ生成部74に送られる。
【0031】
印刷ジョブ生成部74は、印刷画像生成部72から送られるラスター画像データやレイアウト情報に基づいて、プリンター180が認識可能なコマンド群に変換し、変換したコマンド群を記述した印刷ジョブを作成する機能を有する。作成された印刷ジョブは、スプーラーを経てプリンター180に送信され、プリンター180は印刷ジョブに基づいて印刷を実行する。
尚、プリンタードライバー50の各機能部は、前記したハードウェアとソフトウェアとが協働することで実現する。
【0032】
図5は、印刷設定UI60を決定して表示する処理の流れを示すフローチャートである。この処理が開始されると、最初に、CPU130は、ユーザーがプリンタードライバー50の設定を指示した処理であるか、否かを判定する(ステップS200)。
ここで、ユーザーがプリンタードライバー50の設定を指示した処理であると判定した場合(ステップS200でYes)、CPU130は、プリンタードライバー50をインストールするためのUI画面を表示し、ユーザーに所望のプリンタードライバー50を選択させ、ユーザーが選択したプリンタードライバー50をコンピューター10にインストールする(ステップS210)。
【0033】
続いて、CPU130は、ユーザーに使用するプリンター180を登録させるためのUI画面を表示し、ユーザーが選択したプリンター180をコンピューター10に登録し(ステップS212)、ステップS222に進む。
他方で、ユーザーがプリンタードライバー50の設定を指示した処理でないと判定した場合(ステップS200でNo)、CPU130は、ユーザーが印刷設定UI60の変更を指示した処理であるか、否かを判定する(ステップS220)。
【0034】
ここで、ユーザーが印刷設定UI60の変更を指示した処理であると判定した場合(ステップS220でYes)、CPU130はステップS222に進む。
ステップS222では、CPU130は選択可能な印刷設定UI60の情報を表示する。ユーザーは、表示された印刷設定UI60の情報の中から、所望の印刷設定UI60の情報を選択する(ステップS224)。
【0035】
次に、CPU130は、ユーザーが選択した印刷設定UI60の情報を記憶し、一連の処理を終了する。
また、ステップS220において、ユーザーが印刷設定UI60の変更を指示した処理でないと判定した場合(ステップS220でNo)、CPU130は、ユーザーが印刷設定UI60の呼び出しを指示した処理であるか、否かを判定する(ステップS230)。
ここで、ユーザーが印刷設定UI60の呼び出しを指示した処理であると判定した場合(ステップS230でYes)、CPU130は、記憶した印刷設定UI60の情報を読み込む(ステップS232)。
【0036】
次に、CPU130は、読み込んだ印刷設定UI60の情報に基づいて、印刷設定UI60を生成する(ステップS234)。続いて、CPU130は、生成した印刷設定UI60を表示し(ステップS236)、一連の処理を終了する。
他方で、ステップS230において、ユーザーが印刷設定UI60の呼び出しを指示した処理でないと判定した場合(ステップS230でNo)、一連の処理を終了する。
【0037】
以上述べた実施形態によれば、ユーザーは、プリンタードライバー50の印刷設定UI60をプリンタードライバー50上で選択できるため、印刷設定UI60をユーザーのスキルや使用用途に応じて変更できる。従って、ユーザーに応じた印刷設定UI60で印刷設定を行うため、印刷設定の際の誤操作を軽減し、ユーザービリティを向上させることができる。また、印刷設定UI60は、ユーザーがプリンタードライバー50を登録した際に限定されず、登録した後でもプリンタードライバー50を再登録することなく変更できるため、ユーザーのニーズ変化に対応して印刷設定UI60を変更できる。
【0038】
以上、添付図面を参照しながら好適な実施形態について説明したが、好適な実施形態は、前記実施形態に限らない。実施形態は、要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であり、以下のように実施することもできる。
【0039】
(変形例1)
前記した実施形態においては、デバイスとしてプリンター180を想定し、このプリンター180の機能を制御するプリンタードライバー50をデバイスドライバーとして想定したが、デバイスは限定されるものではなく、例えば、デバイスとしてスキャナーを想定し、デバイスドライバーとしてスキャナードライバーを想定した様態でも良い。また、プリンター180は、スキャナー機能を搭載した複合機であっても良く、コンピューター10の機能を複合機内に備え、プリンタードライバー50は複合機内に設定する様態であっても良い。
また、以上のような手法を実施する装置は、単独の装置によって実現される場合もあれば、複数の装置を組み合わせることによって実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。
【符号の説明】
【0040】
10…コンピューター、50…プリンタードライバー、60…印刷設定UI、62…UI画面選択部、64…UI画面生成部、70…印刷処理部、72…印刷画像生成部、74…印刷ジョブ生成部、100…メモリー、110…OS、112…UI情報管理部、114…インストール処理部、120…アプリケーション、130…CPU、135…I/O部、140…記憶装置、145…入力装置、150…モニター、155…バス、180…プリンター。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスの機能に対して設定可能な設定項目が決定される設定項目決定機能と、
決定された前記設定項目に基づいて設定画面を生成し、生成した前記設定画面を表示する設定画面生成機能と、を備え、
前記設定項目決定機能で第1の前記設定項目が決定された場合、前記設定画面生成機能は第1の前記設定項目に基づいて第1の前記設定画面を生成して表示し、更に、前記設定項目決定機能で第2の前記設定項目が決定された場合、前記設定画面生成機能は第2の前記設定項目に基づいて第2の前記設定画面を生成し、第1の前記設定画面に替えて第2の前記設定画面を表示することを特徴とするデバイスドライバー。
【請求項2】
請求項1に記載のデバイスドライバーにおいて、
前記設定項目決定機能は決定された前記設定項目に関する情報を記憶し、
前記設定画面生成機能は記憶した前記情報を読み込み、読み込んだ前記情報に基づいて前記設定画面を生成することを特徴とするデバイスドライバー。
【請求項3】
請求項1乃至2のいずれかに記載のデバイスドライバーにおいて、
前記設定項目決定機能は、複数の前記設定項目が組み合わされた複数のグループの中から1つのグループが選択された場合、前記1つのグループに含まれる前記設定項目を決定することを特徴とするデバイスドライバー。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデバイスドライバーにおいて、
前記設定項目決定機能は、コンピューターに対して前記デバイスを初めて登録する場合には前記デバイスの登録に続いてユーザーに決定させ、以降は、前記ユーザーからの要求に応じて決定されることを特徴とするデバイスドライバー。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデバイスドライバーにおいて、
前記設定項目決定機能は、コンピューターに対して前記デバイスを初めて登録する場合にユーザーの属性情報に基づいて決定され、以降は、前記ユーザーからの要求に応じて決定されることを特徴とするデバイスドライバー。
【請求項6】
デバイスの機能に対して設定可能な設定項目が決定される設定項目決定部と、
決定された前記設定項目に基づいて設定画面を生成し、生成した前記設定画面を表示する設定画面生成部と、を備え、
前記設定項目決定部で第1の前記設定項目が決定された場合、前記設定画面生成部は第1の前記設定項目に基づいて第1の前記設定画面を生成して表示し、更に、前記設定項目決定部で第2の前記設定項目が決定された場合、前記設定画面生成部は第2の前記設定項目に基づいて第2の前記設定画面を生成し、第1の前記設定画面に替えて第2の前記設定画面を表示することを特徴とする制御装置。
【請求項7】
デバイスの機能に対して設定可能な第1の設定項目が決定される第1の設定項目決定工程と、
決定された第1の前記設定項目に基づいて第1の設定画面を生成し、生成した第1の前記設定画面を表示する第1の設定画面生成工程と、
前記デバイスの機能に対して設定可能な第2の前記設定項目が決定される第2の設定項目決定工程と、
決定された第2の前記設定項目に基づいて第2の前記設定画面を生成し、生成した第2の前記設定画面を第1の前記設定画面に替えて表示する第2の設定画面生成工程と、を備えることを特徴とする制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図5】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−84046(P2012−84046A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231414(P2010−231414)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】