説明

デュアルチップの信号変換器

【課題】 デュアルカード結合分野に応用して利便性を向上させるデュアルチップの信号変換器を提供する。
【解決手段】 本発明の提供するデュアルチップの信号変換器100は、基板と第一チップと第二チップとアンテナ17とを含む。基板の一方の表面には少なくとも一つの第一接点11と少なくとも一つの第二接点12とを設置し、該基板の他方の表面には少なくとも一つの第三接点13と少なくとも一つの第四接点14とを設置する。第一チップは基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ第二接点12と第四接点14に電気的に接続する。第二チップは基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ第一チップに電気的に接続する。アンテナ17は基板中に設けられ、尚且つ第二チップに電気的に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identify Module)の応用に関し、特にデュアルカード結合分野に応用して利便性を向上させるデュアルチップの信号変換器に係る。
【背景技術】
【0002】
アジア地区での携帯電話の普及率は常に上位を維持しているが、使用者の多くは、電話機能とショートメッセージ送受信機能だけの使用に留まり、さらに一歩進んだ機能としても写真撮影や音楽を聴くのみである。従来の加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identify Module)SIMカードは携帯電話に使用し、使用者の電話番号、アドレス帳、及びシステム情報を登録する。例えば、個人識別番号(PIN code:Personal Identification Number)及び加入者身分(ID)、盗難及び悪用防止等機能はすべてこれによって完成するが、携帯電話に対する依頼性の高まりから、例えば、クレジットカード及び出入口のカードキー機能との結合等、SIMカードと短距離無線通信規格(NFC:Near Field Communication)との結合が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−291039号公報
【特許文献2】特開2005−352733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、薄膜基板上にデュアルチップとアンテナを配置し、該薄膜基板をSIMカードに便利な粘着を可能にする構造のデュアルチップの信号変換器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の目的を達成するために、本発明の提供するデュアルチップの信号変換器は、基板と第一チップと第二チップとアンテナを含む。基板の一方の表面には少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点を設置し、該基板の他方の表面には少なくとも一つの第三接点と少なくとも一つの第四接点を設置する。第一チップは基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ第二接点と第四接点に電気的に接続する。第二チップは基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ第一チップに電気的に接続する。アンテナは基板中に設けられ、尚且つ第二チップに電気的に接続する。
【0006】
薄膜基板上にデュアルチップとアンテナを配置した本発明のデュアルチップの信号変換器は、薄膜基板をSIMカードに便利に粘着でき、利便性を向上させる効果を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明デュアルチップの信号変換器のブロック図である。
【図2A】本発明の第一実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す模式図である。
【図2B】本発明の第二実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す模式図である。
【図2C】本発明の第三実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す模式図である。
【図3A】本発明の第四実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す模式図である。
【図3B】本発明の第五実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す模式図である。
【図3C】本発明の第六実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す模式図である。
【図3D】本発明の第四〜第六実施例によるデュアルチップの信号変換器における複数のアンテナの電気的接点を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のデュアルチップの信号変換器は、SIM/USIM(汎用加入者識別モジュール)カードと携帯電話間に介し、携帯電話の付加価値サービスを実現する。
図1の本発明のデュアルチップの信号変換器に関するブロック図に示す通り、デュアルチップの信号変換器100は、少なくとも一つの第一接点11、少なくとも一つの第二接点12、少なくとも一つの第三接点13、少なくとも一つの第四接点14、信号処理ユニット15、認証ユニット16及びアンテナ17を含む。その内、第一接点11と第二接点12はSIMカード1に電気的に接続する作用を有し、第三接点13と該第四接点14は携帯電話2に電気的に接続する作用を有する。第一接点11と第三接点13は電気的に接続し、信号処理ユニット15は第二接点12と第四接点14に電気的に接続し、認証ユニット16は信号処理ユニット15及びアンテナ17に電気的に接続する。
【0009】
本発明のデュアルチップの信号変換器の信号処理ユニット15と認証ユニット16はそれぞれ集積回路のチップによりその機能を実現し、尚且つ集積回路のチップはウエアレベルチップサイズパッケージ(WLCSP)或いはチップオンフィルム(Chip on film,COF)技術を採用する。
【0010】
(第一実施例)
図2Aは本発明の第一実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す。信号変換器は、第一基板10、第二基板20、及び連結部22を含む。その内、連結部22は、第一基板10と第二基板20を連結する。第一基板10、第二基板20、及び連結部22はいずれもフレキシブルプリント回路基板(軟性基板)技術により製作される。第一基板10の一方の表面には第二接点エリアを配置し、第二接点エリアには、少なくとも一つの第三接点と、少なくとも一つの第四接点を含み、尚且つ第三接点と第四接点は、例えば携帯電話等の携帯可能な通信機器に電気的に接続する。
本発明の一実施例において、第二接点エリアはISO7816国際規格に準拠する。ISO7816国際規格は八つの接点(接点1.Vcc、接点2.RST、接点3.CLK、接点4.RFU、接点5.GND、接点6.Vpp、接点7.I/O、接点8.RFU)を含む。その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第三接点、接点7.I/Oを第四接点とみなす。第一基板10の他方の表面には第一接点エリアを設置し、第一接点エリアは少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点を含み、尚且つ第一接点と第二接点をSIMカードに電気的に接続する。その内、第一接点と第三接点は電気的に接続する。また、この他方の表面の一部エリアには粘着材料を備え、この他方の表面を対応するSIMカードに粘着する。
本発明の一実施例において、第一接点エリアはISO7816国際規格に準拠し、尚且つ第一接点エリアと第二接点エリアの各接点は互いに向き合う位置にあり、その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第一接点に、接点7.I/Oを第二接点とみなす。
【0011】
本実施例の信号変換器中の第一チップ15は第二基板20の一方の表面に配置され、その内、第二接点と第四接点は連結部22を経て第一チップ15に電気的に接続する。該第一チップ15は第二接点と第四接点間の信号(例えばデータ信号)を変換するための信号処理ユニットである。第二チップ16は第二基板20の一方の表面に設置され、尚且つ第一チップ15に電気的に接続する。該第二チップ16は銀行端末認証のアルゴリズムを実行するための認証ユニットである。アンテナ17は第二基板の一方の表面に設置され、尚且つ第二チップ16に電気的に接続する。
【0012】
注意すべき点は、第一実施例中の第一チップ15と第二チップ16は第二基板20の任意の一方に設置でき、アンテナ17は第二基板20の任意の一方或いは第二基板20内に設置できる点にある。
【0013】
(第二実施例)
図2Bには本発明の第二実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す。信号変換器は、第一基板10、第二基板20、及び連結部22を含み、その内、連結部22は第一基板10と第二基板20を連結する。第一基板10、第二基板20、及び連結部22はいずれもフレキシブルプリント回路基板(軟性板)技術により製作される。第一基板10の一方の表面には第二接点エリアを配置し、第二接点エリアには、少なくとも一つの第三接点と、少なくとも一つの第四接点を含み、尚且つ第三接点と第四接点は、例えば携帯電話等の携帯可能な通信機器に電気的に接続する。
本発明の一実施例において、第二接点エリアはISO7816国際規格に準拠する。ISO7816国際規格は八つの接点(接点1.Vcc、接点2.RST、接点3.CLK、接点4.RFU、接点5.GND、接点6.Vpp、接点7.I/O、接点8.RFU)を含む。その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第三接点、接点7.I/Oを第四接点とみなす。第一基板10の他方の表面には第一接点エリアを設置し、第一接点エリアは少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点を含み、尚且つ第一接点と第二接点をSIMカードに電気的に接続する。その内、第一接点と第三接点は電気的に接続する。また、この他方の表面の一部エリアには粘着材料を備え、この他方の表面を対応するSIMカードに粘着する。
本発明の一実施例において、第一接点エリアはISO7816国際規格に準拠し、尚且つ第一接点エリアと第二接点エリアの各接点は互いに向き合う位置にあり、その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第一接点に、接点7.I/Oを第二接点とみなす。
【0014】
本実施例の信号変換器中の第一チップ15は第一基板10の一方の表面に配置され、その内、第二接点と第四接点は第一チップ15に電気的に接続する。該第一チップ15は第二接点と第四接点間の信号(例えばデータ信号)を変換するための信号処理ユニットである。第二チップ16は第二基板20の一方の表面に設置され、尚且つ連結部22を経て第一チップ15に電気的に接続する。該第二チップ16は銀行端末認証のアルゴリズムを実行するための認証ユニットである。アンテナ17は第二基板の一方の表面に設置され、尚且つ第二チップ16に電気的に接続する。
【0015】
注意すべき点は、第二実施例中の第一チップ15と第二チップ16は第一基板10、第二基板20の任意の一方に設置でき、アンテナ17は第二基板20の任意の一方或いは第二基板20内に設置できる点にある。
【0016】
(第三実施例)
図2Cには本発明の第三実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す。信号変換器は、第一基板10、第二基板20、及び連結部22を含み、その内、連結部22は第一基板10と第二基板20を連結する。第一基板10、第二基板20、及び連結部22はいずれもフレキシブルプリント回路基板(軟性板)技術により製作される。第一基板10の一方の表面には第二接点エリアを配置し、第二接点エリアには、少なくとも一つの第三接点と、少なくとも一つの第四接点を含み、尚且つ第三接点と第四接点は、例えば携帯電話等の携帯可能な通信機器に電気的に接続する。
本発明の一実施例において、第二接点エリアはISO7816国際規格に準拠する。ISO7816国際規格は八つの接点(接点1.Vcc、接点2.RST、接点3.CLK、接点4.RFU、接点5.GND、接点6.Vpp、接点7.I/O、接点8.RFU)を含む。その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第三接点、接点7.I/Oを第四接点とみなす。第一基板10の他方の表面には第一接点エリアを設置し、第一接点エリアは少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点を含み、尚且つ第一接点と第二接点をSIMカードに電気的に接続する。その内、第一接点と第三接点は電気的に接続する。また、この他方の表面の一部エリアには粘着材料を備え、この他方の表面を対応するSIMカードに粘着する。
本発明の一実施例において、第一接点エリアはISO7816国際規格に準拠し、尚且つ第一接点エリアと第二接点エリアの各接点は互いに向き合う位置にあり、その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第一接点に、接点7.I/Oを第二接点とみなす。
【0017】
本実施例の信号変換器中の第一チップ15は第一基板10の一方の表面に配置され、その内、第二接点と第四接点は第一チップ15に電気的に接続する。該第一チップ15は第二接点と第四接点間の信号(例えばデータ信号)を変換するための信号処理ユニットである。第二チップ16は第一基板10の一方の表面に設置され、尚且つ第一チップ15に電気的に接続する。該第二チップ16は銀行端末認証のアルゴリズムを実行するための認証ユニットである。アンテナ17は第二基板の一方の表面に設置され、尚且つ第二チップ16に電気的に接続する。
【0018】
注意すべき点は、第三実施例中の第一チップ15と第二チップ16は第一基板10(P7L5/第一基板20改為第一基板10)の任意の一方に設置でき、アンテナ17は第二基板20の任意の一方或いは第二基板20内に設置できる点にある。
【0019】
(第四実施例)
図3Aには本発明の第四実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す。信号変換器は、第一基板10、第二基板20、連結部22、及び第三基板30を含み、その内、連結部22は第一基板10と第二基板20を連結する。第一基板10、第二基板20、連結部22、及び第三基板30はいずれもフレキシブルプリント回路基板(軟性板)技術により製作される。第一基板10の一方の表面には第二接点エリアを配置し、第二接点エリアには、少なくとも一つの第三接点と、少なくとも一つの第四接点を含み、尚且つ第三接点と第四接点は、例えば携帯電話等の携帯可能な通信機器に電気的に接続する。
本発明の一実施例において、第二接点エリアはISO7816国際規格に準拠する。ISO7816国際規格は八つの接点(接点1.Vcc、接点2.RST、接点3.CLK、接点4.RFU、接点5.GND、接点6.Vpp、接点7.I/O、接点8.RFU)を含む。その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第三接点、接点7.I/Oを第四接点とみなす。第一基板10の他方の表面には第一接点エリアを設置し、第一接点エリアは少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点を含み、尚且つ第一接点と第二接点をSIMカードに電気的に接続する。その内、第一接点と第三接点は電気的に接続する。また、この他方の表面の一部エリアには粘着材料を備え、この他方の表面を対応するSIMカードに粘着する。
本発明の一実施例において、第一接点エリアはISO7816国際規格に準拠し、尚且つ第一接点エリアと第二接点エリアの各接点は互いに向き合う位置にあり、その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第一接点に、接点7.I/Oを第二接点とみなす。並びに、第二基板20は複数個の電気的接点21(例えばバス或いは銅ポスト)を備え、第三基板30には複数個の電気的接点31(例えばバス或いは銅ポスト)を備え、その内、第二基板20と第三基板30は電気的接点21及び電気的接点31を介して電気的に接続する。
【0020】
本実施例の信号変換器中の第一チップ15は第二基板20の一方の表面に配置され、その内、第二接点と第四接点は連結部22を経て第一チップ15に電気的に接続する。該第一チップ15は第二接点と第四接点間の信号(例えばデータ信号)を変換するための信号処理ユニットである。第二チップ16は第三基板30の一方の表面に設置され、尚且つ第三基板30の電気的接点31に電気的に接続する。該第二チップ16は銀行端末認証のアルゴリズムを実行するための認証ユニットである。アンテナ17は第三基板30の一方の表面に設置され、尚且つ第二チップ16に電気的に接続する。
【0021】
注意すべき点は、第四実施例中の第一チップ15と第二チップ16は第二基板20、第三基板30の任意の一方に設置でき、アンテナ17は第三基板30の任意の一方或いは第三基板30内に設置できる点にある。
【0022】
(第五実施例)
図3Bには本発明の第五実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す。信号変換器は、第一基板10、第二基板20、連結部22、及び第三基板30を含み、その内、連結部22は第一基板10と第二基板20を連結する。第一基板10、第二基板20、連結部22、及び第三基板30はいずれもフレキシブルプリント回路基板(軟性板)技術により製作される。第一基板10の一方の表面には第二接点エリアを配置し、第二接点エリアには、少なくとも一つの第三接点と、少なくとも一つの第四接点を含み、尚且つ第三接点と第四接点は、例えば携帯電話等の携帯可能な通信機器に電気的に接続する。
本発明の一実施例において、第二接点エリアはISO7816国際規格に準拠する。ISO7816国際規格は八つの接点(接点1.Vcc、接点2.RST、接点3.CLK、接点4.RFU、接点5.GND、接点6.Vpp、接点7.I/O、接点8.RFU)を含む。その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第三接点、接点7.I/Oを第四接点とみなす。第一基板10の他方の表面には第一接点エリアを設置し、第一接点エリアは少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点を含み、尚且つ第一接点と第二接点をSIMカードに電気的に接続する。その内、第一接点と第三接点は電気的に接続する。また、この他方の表面の一部エリアには粘着材料を備え、この他方の表面を対応するSIMカードに粘着する。
本発明の一実施例において、第一接点エリアはISO7816国際規格に準拠し、尚且つ第一接点エリアと第二接点エリアの各接点は互いに向き合う位置にあり、その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第一接点に、接点7.I/Oを第二接点とみなす。並びに、第二基板20は複数個の電気的接点21(例えばバス或いは銅ポスト)を備え、第三基板30には複数個の電気的接点31(例えばバス或いは銅ポスト)を備え、その内、第二基板20と第三基板30は電気的接点21及び電気的接点31を介して電気的に接続する。
【0023】
本実施例の信号変換器中の第一チップ15は第二基板20の一方の表面に配置され、その内、第二接点と第四接点は連結部22を経て第一チップ15に電気的に接続する。該第一チップ15は第二接点と第四接点間の信号(例えばデータ信号)を変換するための信号処理ユニットである。第二チップ16は第二基板20の一方の表面に設置され、尚且つ第一チップ15及び第二基板20の電気的接点21に電気的に接続する。該第二チップ16は銀行端末認証のアルゴリズムを実行するための認証ユニットである。アンテナ17は第三基板30の一方の表面に設置され、尚且つ第三基板30の電気的接点31に電気的に接続する。
【0024】
注意すべき点は、第五実施例中の第一チップ15と第二チップ16は第二基板20の任意の一方に設置でき、アンテナ17は第三基板30の任意の一方或いは第三基板30内に設置できる点にある。
【0025】
(第六実施例)
図3Cには本発明の第六実施例によるデュアルチップの信号変換器の構成および配置を示す。信号変換器は、第一基板10、第二基板20、連結部22、及び第三基板30を含み、その内、連結部22は第一基板10と第二基板20を連結する。第一基板10、第二基板20、連結部22、及び第三基板30はいずれもフレキシブルプリント回路基板(軟性板)技術により製作される。第一基板10の一方の表面には第二接点エリアを配置し、第二接点エリアには、少なくとも一つの第三接点と、少なくとも一つの第四接点を含み、尚且つ第三接点と第四接点は、例えば携帯電話等の携帯可能な通信機器に電気的に接続する。
本発明の一実施例において、第二接点エリアはISO7816国際規格に準拠する。ISO7816国際規格は八つの接点(接点1.Vcc、接点2.RST、接点3.CLK、接点4.RFU、接点5.GND、接点6.Vpp、接点7.I/O、接点8.RFU)を含む。その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第三接点、接点7.I/Oを第四接点とみなす。第一基板10の他方の表面には第一接点エリアを設置し、第一接点エリアは少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点を含み、尚且つ第一接点と第二接点をSIMカードに電気的に接続する。その内、第一接点と第三接点は電気的に接続する。また、この他方の表面の一部エリアには粘着材料を備え、この他方の表面を対応するSIMカードに粘着する。
本発明の一実施例において、第一接点エリアはISO7816国際規格に準拠し、尚且つ第一接点エリアと第二接点エリアの各接点は互いに向き合う位置にあり、その内、接点1.Vccと接点5.GNDを第一接点に、接点7.I/Oを第二接点とみなす。並びに、第二基板20は複数個の電気的接点21(例えばバス或いは銅ポスト)を備え、第三基板30には複数個の電気的接点31(例えばバス或いは銅ポスト)を備え、その内、第二基板20と第三基板30は電気的接点21及び電気的接点31を介して電気的に接続する。
【0026】
本実施例の信号変換器中の第一チップ15は第一基板10の一方の表面に配置され、その内、第二接点と第四接点は第一チップ15に電気的に接続する。該第一チップ15は第二接点と第四接点間の信号(例えばデータ信号)を変換するための信号処理ユニットである。第二チップ16は第二基板20の一方の表面に設置され、尚且つ連結部22を経て第一チップ15及び第二基板20の電気的接点21に電気的に接続する。該第二チップ16は銀行端末認証のアルゴリズムを実行するための認証ユニットである。アンテナ17は第三基板30の一方の表面に設置され、尚且つ第三基板30の電気的接点31に電気的に接続する。
【0027】
注意すべき点は、第六実施例中の第一チップ15と第二チップ16は第一基板10、第二基板20の任意の一方に設置でき、アンテナ17は第三基板30の任意の一方或いは第三基板30内に設置できる点にある。
【0028】
図3Dは本発明の第四〜第六実施例のデュアルチップの信号変換器における複数のアンテナの電気的接点を示す模式図である。本発明の第四〜第六実施例中の電気的接点21は、少なくとも一組によって構成される。
【符号の説明】
【0029】
1 ・・・SIMカード
2 ・・・携帯電話
100・・・デュアルチップの信号変換器
10 ・・・第一基板
11 ・・・第一接点
12 ・・・第二接点
13 ・・・第三接点
14 ・・・第四接点
15 ・・・信号処理ユニット
16 ・・・認証ユニット
17 ・・・アンテナ
20 ・・・第二基板
21 ・・・電気的接点
22 ・・・連結部
30 ・・・第三基板
31 ・・電気的接点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と第一チップと第二チップとアンテナを含むデュアルチップの信号変換器において、
前記基板の一方の表面には少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点とを設置し、該基板の他方の表面には少なくとも一つの第三接点と少なくとも一つの第四接点とを設置し、
前記第一チップは前記基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記第二接点と前記第四接点とに電気的に接続し、
前記第二チップは前記基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記第一チップに電気的に接続し、
前記アンテナは基板中に設けられ、尚且つ前記第二チップに電気的に接続することを特徴とするデュアルチップの信号変換器。
【請求項2】
基板と第一チップと第二チップとアンテナを含むデュアルチップの信号変換器において、
前記基板は、第一基板と第二基板と連結部を含み、該連結部は前記第一基板と前記第二基板とを連結し、その内、前記第一基板の一方の表面には少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点とを設置し、前記第一基板の他方の表面には少なくとも一つの第三接点と少なくとも一つの第四接点とを設置し、尚且つ前記第一接点と前記第三接点とは電気的に接続し、
前記第一チップは、前記第二基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記連結部を経て前記第二接点と前記第四接点とに電気的に接続し、
前記第二チップは、第二基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記第二チップは前記第一チップに電気的に接続し、
前記アンテナは、第二基板中に設置され、尚且つ前記第二チップに電気的に接続することを特徴とするデュアルチップの信号変換器。
【請求項3】
基板と第一チップと第二チップとアンテナを含むデュアルチップの信号変換器において、
前記基板は、第一基板と第二基板と連結部を含み、該連結部は前記第一基板と前記第二基板とを連結し、その内、前記第一基板の一方の表面には少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点とを設置し、前記第一基板の他方の表面には少なくとも一つの第三接点と少なくとも一つの第四接点とを設置し、尚且つ前記第一接点と前記第三接点とは電気的に接続し、
前記第一チップは、前記第一基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記第二接点と第四接点とに電気的に接続し、
前記第二チップは、前記第二基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記第二チップは連結部を経て第一チップに電気的に接続し、
前記アンテナは、前記第二基板中に設置され、尚且つ前記第二チップに電気的に接続することを特徴とするデュアルチップの信号変換器。
【請求項4】
基板と第一チップと第二チップとアンテナを含むデュアルチップの信号変換器において、
前記基板は、第一基板と第二基板と連結部を含み、該連結部は前記第一基板と前記第二基板とを連結し、その内、前記第一基板の一方の表面には少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点とを設置し、前記第一基板の他方の表面には少なくとも一つの第三接点と少なくとも一つの第四接点とを設置し、尚且つ前記第一接点と前記第三接点とは電気的に接続し、
前記第一チップは、前記第一基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記第二接点と前記第四接点とに電気的に接続し、
前記第二チップは、前記第一基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記第二チップは前記第一チップに電気的に接続し、
前記アンテナは、前記第二基板中に設置され、尚且つ連結部を経て前記第二チップに電気的に接続することを特徴とするデュアルチップの信号変換器。
【請求項5】
第一基板、第二基板、及び連結部と、第三基板と、第一チップと、第二チップと、アンテナとを含むデュアルチップの信号変換器において、
前記連結部は前記第一基板と前記第二基板とを連結し、その内、前記第一基板の一方の表面には少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点とを設置し、前記第一基板の他方の表面には少なくとも一つの第三接点と少なくとも一つの第四接点とを設置し、尚且つ前記第一接点と前記第三接点とは電気的に接続し、また、前記第二基板には複数個の電気的接点を備え、
前記第三基板には複数個の電気的接点を備え、尚且つ前記第二基板と前記第三基板とは電気的接点を介して電気的に接続し、
前記第一チップは前記第二基板のどちらか一方の表面に設置され、前記連結部を経て前記第二接点と前記第四接点とに電気的に接続し、尚且つ前記第二基板の複数個の電気的接点に電気的に接続し、
前記前記第二チップは前記第三基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記第三基板の複数個の電気的接点に電気的に接続し、
前記アンテナは前記第三基板中に設置され、尚且つ前記第二チップに電気的に接続することを特徴とするデュアルチップの信号変換器。
【請求項6】
第一基板、第二基板、及び連結部と、第三基板と、第一チップと、第二チップと、アンテナとを含むデュアルチップの信号変換器において、
前記連結部は前記第一基板と前記第二基板とを連結し、その内、前記第一基板の一方の表面には少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点とを設置し、前記第一基板の他方の表面には少なくとも一つの第三接点と少なくとも一つの第四接点とを設置し、尚且つ前記第一接点と前記第三接点とは電気的に接続し、また、前記第二基板には複数個の電気的接点を備え、
前記第三基板には複数個の電気的接点を備え、尚且つ前記第二基板と前記第三基板とは電気的接点を介して電気的に接続し、
前記第一チップは前記第二基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記連結部を経て前記第二接点と前記第四接点とに電気的に接続し、
前記第二チップは前記第二基板のどちらか一方の表面に設置され、前記第一チップに電気的に接続し、尚且つ前記第二基板の複数個の電気的接点に電気的に接続し、
前記アンテナは前記第三基板中に設置され、尚且つ前記第三基板の複数個の電気的接点に電気的に接続することを特徴とするデュアルチップの信号変換器。
【請求項7】
第一基板、第二基板、及び連結部と、第三基板と、第一チップと、第二チップと、アンテナとを含むデュアルチップの信号変換器において、
前記連結部は前記第一基板と前記第二基板とを連結し、その内、前記第一基板の一方の表面には少なくとも一つの第一接点と少なくとも一つの第二接点とを設置し、前記第一基板の他方の表面には少なくとも一つの第三接点と少なくとも一つの第四接点とを設置し、尚且つ前記第一接点と前記第三接点とは電気的に接続し、また、前記第二基板には複数個の電気的接点を備え、
前記第三基板には複数個の電気的接点を備え、尚且つ前記第二基板と前記第三基板とは電気的接点を介して電気的に接続し、
前記第一チップは前記第一基板のどちらか一方の表面に設置され、尚且つ前記第二接点と前記第四接点とに電気的に接続し、
前記第二チップは前記第二基板のどちらか一方の表面に設置され、前記連結部を経て前記第一チップに電気的に接続し、尚且つ前記第二基板の複数個の電気的接点に電気的に接続し、
前記アンテナは前記第三基板中に設置され、尚且つ前記第三基板の複数個の電気的接点に電気的に接続することを特徴とするデュアルチップの信号変換器。
【請求項8】
前記第一チップは信号処理ユニットであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項9】
前記第二チップは認証ユニットであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項10】
前記認証ユニットは銀行端末認証の暗号復号化アルゴリズムを実行することを特徴とする請求項9に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項11】
前記第一チップは、前記第二接点と前記第四接点との間の信号を変換することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項12】
前記信号はデータ信号であることを特徴とする請求項11に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項13】
前記第一接点および前記第三接点の電気的接続は、接地であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項14】
前記第一接点および前記第三接点の電気的接続は、電源との接続であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項15】
前記第一接点および前記第二接点は、SIMカードに電気的に接続することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項16】
前記第三接点および前記第四接点は、携帯可能な通信機器に電気的に接続することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項17】
前記第一チップおよび前記第二チップは、ウエアレベルチップサイズパッケージ(WLCSP)或いはチップオンフィルム(COF)技術を採用することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のデュアルチップの信号変換器。
【請求項18】
前記第二基板には複数個の電気的接点を備え、前記複数個の電気的接点は少なくとも一組の電気的接点であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のデュアルチップの信号変換器。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【公表番号】特表2013−501986(P2013−501986A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524099(P2012−524099)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際出願番号】PCT/CN2010/075951
【国際公開番号】WO2011/018045
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(512033545)▲ふぁん▼▲創▼科技股▲分▼有限公司 (2)
【氏名又は名称原語表記】PHYTREX TECHNOLOGY CORPORATION
【Fターム(参考)】