デンタルフロスパッケージ
デンタルフロスパッケージが開示される。該パッケージは、ボックス形のボディを備え、デンタルフロスは糸巻きの形態で収容されることができ、該パッケージは、切断刃と、閉鎖ボディと、該デンタルフロスパッケージを掛けて陳列するための開口3cが設けられている付属ボディ3、23とをさらに備え、付属ボディは、上記ボックス形のボディ又は上記閉鎖ボディと一体的に得られるが、弱化線6に沿って分離可能であり、ボックス形のボディ1、11、21、110及び閉鎖ボディ2、12、22、120もまた、一体的に得られると共に、細い折り目5に沿って接合されており、ボックス形のボディ1、11、21、110は、上記糸巻き4を囲む壁によって、閉鎖ボディ2、12、22、120と嵌合されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単純化の観点と商業上のサプライチェーンの効率の観点との両方において革新的な特徴を有するデンタルフロスのパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆる「デンタルフロス」が既知であり、あらゆる歯科技工士が自身の患者にその使用を推奨している。
【0003】
現在のところ、デンタルフロスが公衆に利用可能になっている方法のうちの1つは、デンタルフロスを糸巻きの周囲に巻回することであり、該糸巻きは、巻き戻し手段及び切断手段が設けられている小さいボックスの中に配置されている。より正確には、このボックスには窓が設けられており、該窓の縁には、一端がわずかに隆起している小さい刃が施されている。そのようなすぐに使用することが可能なパッケージでは、糸巻きから出ているデンタルフロスの端は窓を通って伸びており、通常は窓の縁と刃との間に保持されている。フロスは、その一部を使用する必要があるときに、所望の長さが引き出されるまでその端が引っ張られ、次いで、刃の刃先に載せて切り取られる。
【0004】
オリジナルのデンタルフロスディスペンサーボックスは、同一出願人の名義で特許文献1において開示されているディスペンサーボックスである。
【0005】
そのようなボックスは通常、例えばハウジング及びカバーの形態で互いに取り付けられるか又は結合されなければならない、1つ又は2つの構成要素からなる。これによれば、2つの別個の部品を製造し、次いで、これらの間にフロス糸巻きを配置した後でこれらを共に接合することになる。推測され得るように、このことは、多くの場合に労働力を採用することによって処理されるリソースを扱うことを必要とする。
【0006】
特許文献2は、上面からのアプリケーターの取り出しを可能にするように、2つのボックス構成要素が側縁に沿って蝶着されている別のタイプの容器を開示している。
【0007】
これらのタイプの容器は、まさしく複雑なアプリケーターとして考案されており、デンタルフロスが使い切られると順次取り替えられる複数のデンタルフロス糸巻きを使用して、長持ちに適している。
【0008】
これらのタイプの容器は、通常はパッケージングされ、典型的なブリスターパックに包まれてから販売のために陳列されることができる。
【0009】
したがって、追加のパッケージングコストがかかり、パッケージの廃棄に起因して環境に多大な影響を及ぼす。
【0010】
従来技術はまた、より単純でより経済的な他のタイプの使い捨てパッケージを提示しており、これらのパッケージも同様に販売用の陳列には適しているが、他の欠点を有する。そのような容器のいくつかが、特許文献3、特許文献4及び特許文献5に開示されている。これらの容器は概して、糸巻きハウジングとしての透明プラスチック材料の成形部分からなり、パッケージを閉鎖する平坦な厚紙と結合されている。これらのデバイスは、接着剤によって互いに結合される異なる性質の材料(プラスチック及び厚紙)を用いることを提案しており、このことは、接着/接合ステーションの使用を示唆し、加えて廃棄の問題を引き起こすことを示唆する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】欧州共同体意匠(Community Design registration)第161815号
【特許文献2】米国特許出願公開第2003029472号
【特許文献3】米国特許第3512634号
【特許文献4】米国特許第5913418号
【特許文献5】欧州特許出願公開第0666224号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の基礎となる課題は、上述の欠点を克服すると共に、製造コスト及びパッケージングコストを削減することと、環境への影響がより小さいこととの両方を可能にする、デンタルフロスのパッケージ及び小出し構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、添付の特許請求の範囲において言及されている特徴によって達成される。
【0014】
特に、本発明の第1の態様によると、デンタルフロスが糸巻きの形状で収容されることができ、ボックス形のボディを備え、切断刃と、閉鎖ボディと、該デンタルフロスパッケージを掛けて陳列するための開口が設けられている付属ボディとをさらに備えるタイプのデンタルフロスパッケージであって、付属ボディは、ボックス形のボディ又は閉鎖ボディと一体的に得られるが、弱化線に沿って分離可能であり、ボックス形のボディ及び閉鎖ボディもまた、一体的に得られると共に、細い折り目に沿って接合されており、ボックス形のボディは、糸巻きを囲む壁によって、閉鎖ボディと嵌合(interference-coupled)されている、デンタルフロスパッケージが提供される。
【0015】
別の態様によると、デンタルフロスが糸巻きの形状で収容されることができ、成形によって得られるボックス形のボディを備え、切断刃と閉鎖ボディとをさらに備えるタイプのデンタルフロスパッケージであって、ボックス形のボディ及び閉鎖ボディは、一体的に得られると共に、細い折り目に沿って接合されており、該デンタルフロスパッケージを掛けて陳列するための開口が設けられている付属ボディがさらに設けられており、ボックス形のボディは、糸巻きを囲む壁によって、閉鎖ボディと嵌合されている、デンタルフロスパッケージが提供される。
【0016】
独創的な態様によると、閉鎖ボディは、細い折り目を中心として180度倒されると、ボックス形のボディと嵌合されて、デンタルフロス糸巻きを収容している防塵ハウジングを形成することができる。
【0017】
別の態様によると、ボックス形のボディ及び閉鎖ボディは実質的に平坦プレートからなり、該平坦プレートから、互いに嵌合してハウジングを形成する傾向にあるリブ及び外周壁が垂直方向に突出している。
【0018】
さらなる態様によると、そのようなリブはボックス形のボディから隆起しており、デンタルフロスの出口用のスリットを有し、外周壁は閉鎖ボディから隆起しており、スリットの端とは反対の該外周壁の端に、切断刃用の固定部を有する。
【0019】
さらに、ボックス形のボディの平坦プレートには、出口スリットと切断刃とをつなぐ線が延びる位置に近接して切欠部が形成されている。
【0020】
好適な態様によると、パッケージの側面の、出口スリットと切断刃とをつなぐ線が延びる領域に、ループ又はリセスが設けられている。
【0021】
別の態様によると、付属ボディに、閉鎖シートによって閉鎖することができる、糸巻きの在庫用のハウジングが得られる。
【0022】
さらに別の態様によると、ボックス形のボディと閉鎖ボディとの間に、キャッチ/リブ及び相互係合リセスが設けられており、ボックス形のボディと対応するカバーとの間の嵌合の密閉性をさらに改善する。
【0023】
本発明のさらなる特徴及び利点は、いかなる場合も、単に非限定的な例として与えられると共に添付の図面に示されるいくつかの好適な実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明によるパッケージの第1の実施形態の展開した上面図である。
【図2】ボックス要素を形成するように折り曲げた図1と同じパッケージの上面図である。
【図2A】図2と同様の図であるが、斜視図である。
【図3】図2のパッケージの一部が切り取られている上面図である。
【図4】図1の実施形態と比較して変更された実施形態の斜視図である。
【図5】図1の図と完全に同様の図であるが、本発明の実施形態の第2の変形形態に関する。
【図6】図4の図と完全に同様の図であるが、本発明の実施形態の第2の変形形態に関する。
【図7】図2の図と完全に同様の図であるが、本発明の実施形態の第3の変形形態に関する。
【図8】図7の実施形態の側面図である。
【図9】図7の実施形態の2つの対向する側面のうちの一方の斜視図である。
【図10】図7の実施形態の2つの対向する側面のうちの一方の斜視図である。
【図11】図7の実施形態の展開した状態の斜視図である。
【図12】本発明の変形形態に係る閉鎖したパッケージの斜視図である。
【図13】本発明の変形形態に係る開いたパッケージの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係るパッケージは、図1及び図2に示される実施形態によると、容器の機能を有するメインボディ1と、カバーの機能を有する閉鎖ボディ2と、陳列時に懸架手段の機能を有する付属ボディ3とを備える。
【0026】
容器1は平坦プレート1aからなり、該平坦プレート1aからは、容器1の側壁を実際に確定する、実質的に閉じた外周の輪郭を画定するような形状のリブ1bが、垂直方向に隆起している。
【0027】
リブ1bによって画定される空間の中央には、ピボット機能を有するピン1cが、プレート1aからさらに突出している。このピボット1cには、容器1内に収容されている(例えば31mmの直径を有する)デンタルフロス糸巻き4の中心軸が保持されることが意図される。
【0028】
リブ1bは、糸巻き4のデンタルフロスの取り出し口のためのスリット1dを形成する、少なくとも1つの中断部を有する。平坦プレート1a上には、そのような中断部に近接して、デンタルフロスの引き出し方向を示すことが意図される矢印形状Fを設けてもよい。そのような形状Fはレリーフになっている。
【0029】
さらに、短い保護リブ1eが平坦プレート1aから隆起している。短い保護リブ1eは、ユーザーの指を、下に位置する切断刃と偶発的に当たることから保護することが意図される。これは以下に示される。
【0030】
好適な実施形態によると、平坦プレート1a上に、切欠部又はホール1gをさらに設けることができ、切欠部又はホール1gの機能は以下に開示される。
【0031】
容器ボディ1には、カバーボディ2が繋がっており、カバーボディ2も平坦プレート2aからなり、該平坦プレート2aからは、リブ1bの線と厳密に同様の線を辿る外周壁2bによって画定されているカップが延出している。上記リブとは異なり、カップの外周壁2bの輪郭は、以下でより良く開示されると共に図3及び図4にはっきりと示されるように、閉じたボックス要素を形成するために、外力による結合によって外側からリブ1bと結合するように、該リブ1bと完全に近接すると共に、該リブ1bの幅よりもわずかに幅広である。
【0032】
カバー2のカップの角部と対応して、外周2bは固定部2cを有し、該固定部2cには、図2A及び図3により良く示される態様で、刃又は金属切断爪2hが外側に設けられている。
【0033】
しかしながら、対向する角部に対応して、カバー2のカップは、スリット1dに隣接して落ち込むことを意図する細いスリット(図では見えない)を有し、デンタルフロスは該スリットを通って延びることができる。
【0034】
付属ボディ3は、カバー2の側とは反対の側において容器ボディ1とさらに繋がっており、該付属ボディ3は実質的に平坦プレート3aからなり、好感を持たせるように成形されていると共に、より厚い補剛エッジ3bが外周に設けられていてもよい。
【0035】
ボディ3の周縁領域、すなわち容器ボディ1から離間した領域には、開口3cがさらに形成されており、該開口3cにはさらに、パッケージの懸架用のアイレットの機能を果たす傾向にある、より厚い補剛エッジ3dを設けることができる。
【0036】
本発明によると、これらの3つのボディ1、2、及び3は、単一の部品上に連続して交互に配置されており、厚さが低減した部分のみによって互いに隔てられている。特に、容器ボディ1とカバーボディ2との間には、ボディ2をボディ1上に180度折り曲げることを容易にすることが意図される折り目5が設けられている。容器ボディ1と付属ボディ3との間には、その代わりに弱化線又は引き裂き線6が設けられており、例えば該弱化線又は引き裂き線6に沿ってミシン目が設けられている。この弱化線6は、付属ボディ3を容器1から手で容易に分離することを可能にすることが意図される。
【0037】
実際には、アイレット3cを有するボディ3は、例えば公衆に対して陳列する目的で本質的にパッケージ懸架機能を果たすことが意図され、ボディ2は、正確には該ボディ2がボディ1に折り重なることによって、図4に示されるもののような糸巻き4を収容するための、上記閉じたボックス要素を形成する傾向にある。
【0038】
3つのボディ1、2、及び3からなる単一部品の製造は、例えば完全に透明であるか又は部分的に透明なプラスチック材料を成形することによって行うことができる。特に、溶融プラスチック材料を高圧射出することによって、その中でデバイスを得るのに適した金型を準備することができるか、又は、熱変形されることになる平坦な熱成形プラスチックプレートがその中に導入される金型を準備することができる。
【0039】
したがって、製造プロセスは、図1、図5及び図11に示される単一部品の簡単な成形と、その後の爪2hの取り付けと、カップ2上に出口スリット2dを切り込むこと、次いで、デンタルフロスの糸巻きを導入すること、及びカバー2を容器ボディ1上に被せることを提供する。
【0040】
したがって、この容器/ディスペンサーは、付属ボディ3に設けられている開口部3cによって吊るされて陳列されることができるので、販売に供される準備も整っている。
【0041】
公衆へのより良い陳列のために、デンタルフロスを容器から部分的に引き出して、自由端部によって爪2hに固定して配置することが提案される。この準備によって、本発明の容器の機能及び使用がユーザーに対して即座に明らかになる。フロスの自由端部は、消費者のためのさらなる安全対策として、接着性の保証ラベルと結合されるのがよい。
【0042】
リブ1bとカップ2bの外周との相対的なサイズ決めは、これらが実質的に防塵式に互いに密接して結合されるようなものであるため、その閉鎖は、接着剤又は他の接合材料を加える必要なく維持され、上記ボックス要素は、糸巻きを外部物質から完璧に保護する。
【0043】
ボディ2とボディ1とのこの結合において、カップの切欠部2dは、フロスの取り出しを可能にするように、それ自体がボディ1のスリット1dと対向してスリット1dから短い距離を置いて配置される。
【0044】
同時に、切断刃2hが支持される固定部2cはそれ自体が、対向する保護リブ1eから比較的離間しているリブ1bの部分1fと対向して配置され、いかなる場合にも、使用時のデンタルフロスの切断及び切り取り(cutting and cutting off)のための容易な関与を可能にする。
【0045】
デンタルフロスは通常、切欠部2dと刃2hとの間の実質的に直線的な経路を辿り、それらの間でしっかりと保持される。
【0046】
したがって、フロスは、スリット1dから出て、切断刃2hに向かって直線的な経路を辿り、この部分では、カバー2の側壁が、フロスが出るこの側においてループ又はリセスを有するため、カバーの側壁から分離されたままである。それによって、フロスを指で容易に把持して取り出し、最終的には所望の長さで切り取ることができる。
【0047】
好適な実施形態によると、カバーの側壁のループに正確に近接している、平坦プレート1aにあるホール1gは、直線的なフロス部分の両側に2本の指を挿入することを容易にする。
【0048】
図1〜図4の実施形態では、メインボディ1及びそのカバー形ボディ2は、側壁が湾曲した実質的に台形の形状を有し、懸架ボディ3は側縁が凹状になった矩形形状を有する。
【0049】
図5の実施形態の場合ではその代わりに、すべての3つのボディ11、12、及び13が実質的に矩形の形状を有する。残りの部分に関しては、この実施形態は、図1〜図4の実施形態と同じ技術的な特徴を有する。
【0050】
図7〜図11の実施形態においても同様に、パッケージは、一体的に得られる3つの要素を有するタイプのものであり、すなわち、デンタルフロスの糸巻き4を収容するボックス要素を形成するメインボディ21と、カバー形ボディ22と、付属懸架ボディ23とを備える。これらの3つのボディは、側面形状が異なっていると容易に考えがちであるが、図1〜図4の実施形態の側面形状と同一の側面形状を有する、という輪郭を有する。
【0051】
しかしながら、先の実施形態に勝るこの実施形態の有利な特徴は、付属ボディ23に、デンタルフロスの取替用糸巻きのためのさらなるハウジング24が形成されることにある。
【0052】
この場合、ハウジング24は、取替用糸巻きを挿入した後で、該ハウジング24を、例えば紙又は金属又はプラスチック(PET又はPLA等)材料のフィルムからなる閉鎖シート25と結合することによって、閉鎖することができる。閉鎖シートの結合は、(材料がパッケージの材料と適合するものであれば)接着又は熱接合を用いた従来の方法で行うことができる。閉鎖シート25には、使用の説明又は他の有用な情報を印刷することができる。
【0053】
図12及び図13には、さらなる実施形態が示されており、この実施形態は、既に説明した実施形態と大部分が同様である。この場合、メインボディ110とカバー120との、側壁110bに沿ったより確実で安全な結合を得るために、カバー120のカップの側面の輪郭に得られる対応する溝又はリセス121と結合されることが意図される、キャッチ又はリブ111が外面に得られる。図示のように、キャッチ111及び対応するリセス121は、メインボディとカバーとの結合面に沿って均等に配置され、例えば、側面のそれぞれに2つ、及びフロス出口壁に対向する壁に1つ存在する。
【0054】
上記で述べられた説明から推察することができるように、前述の事項に記載されている目的は完璧に達成される。
【0055】
実際には、本発明の教示によって、単一部品のデンタルフロス容器/ディスペンサーを製造することが可能であり、したがって、単一部品のデンタルフロス容器/ディスペンサーはほとんど組み立て作業を必要とせず、販売陳列用にも既に構成されており、これによってさらなるパッケージを提供する必要性から解放され、コスト及び環境への影響に有益な効果を有する。パッケージの組み立ては、接着剤又は他の接合システムの使用を必要とせず、したがって、フロス糸巻きの装填を行うパッケージングライン上において直接行うことができる。
【0056】
本発明は、本発明のいくつかの例示的な実施形態を示す上述した特定の構成に限定されるとみなされるべきではない。添付の特許請求の範囲に規定される本発明の保護範囲から逸脱することなく、当業者が想到するすべての範囲内で、多様な変形形態が可能であることが理解される。
【0057】
例えば、適した成形技法を用いることによって、パッケージを、プラスチック以外の材料、例えば薄い金属を用いて製造することが可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、単純化の観点と商業上のサプライチェーンの効率の観点との両方において革新的な特徴を有するデンタルフロスのパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆる「デンタルフロス」が既知であり、あらゆる歯科技工士が自身の患者にその使用を推奨している。
【0003】
現在のところ、デンタルフロスが公衆に利用可能になっている方法のうちの1つは、デンタルフロスを糸巻きの周囲に巻回することであり、該糸巻きは、巻き戻し手段及び切断手段が設けられている小さいボックスの中に配置されている。より正確には、このボックスには窓が設けられており、該窓の縁には、一端がわずかに隆起している小さい刃が施されている。そのようなすぐに使用することが可能なパッケージでは、糸巻きから出ているデンタルフロスの端は窓を通って伸びており、通常は窓の縁と刃との間に保持されている。フロスは、その一部を使用する必要があるときに、所望の長さが引き出されるまでその端が引っ張られ、次いで、刃の刃先に載せて切り取られる。
【0004】
オリジナルのデンタルフロスディスペンサーボックスは、同一出願人の名義で特許文献1において開示されているディスペンサーボックスである。
【0005】
そのようなボックスは通常、例えばハウジング及びカバーの形態で互いに取り付けられるか又は結合されなければならない、1つ又は2つの構成要素からなる。これによれば、2つの別個の部品を製造し、次いで、これらの間にフロス糸巻きを配置した後でこれらを共に接合することになる。推測され得るように、このことは、多くの場合に労働力を採用することによって処理されるリソースを扱うことを必要とする。
【0006】
特許文献2は、上面からのアプリケーターの取り出しを可能にするように、2つのボックス構成要素が側縁に沿って蝶着されている別のタイプの容器を開示している。
【0007】
これらのタイプの容器は、まさしく複雑なアプリケーターとして考案されており、デンタルフロスが使い切られると順次取り替えられる複数のデンタルフロス糸巻きを使用して、長持ちに適している。
【0008】
これらのタイプの容器は、通常はパッケージングされ、典型的なブリスターパックに包まれてから販売のために陳列されることができる。
【0009】
したがって、追加のパッケージングコストがかかり、パッケージの廃棄に起因して環境に多大な影響を及ぼす。
【0010】
従来技術はまた、より単純でより経済的な他のタイプの使い捨てパッケージを提示しており、これらのパッケージも同様に販売用の陳列には適しているが、他の欠点を有する。そのような容器のいくつかが、特許文献3、特許文献4及び特許文献5に開示されている。これらの容器は概して、糸巻きハウジングとしての透明プラスチック材料の成形部分からなり、パッケージを閉鎖する平坦な厚紙と結合されている。これらのデバイスは、接着剤によって互いに結合される異なる性質の材料(プラスチック及び厚紙)を用いることを提案しており、このことは、接着/接合ステーションの使用を示唆し、加えて廃棄の問題を引き起こすことを示唆する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】欧州共同体意匠(Community Design registration)第161815号
【特許文献2】米国特許出願公開第2003029472号
【特許文献3】米国特許第3512634号
【特許文献4】米国特許第5913418号
【特許文献5】欧州特許出願公開第0666224号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の基礎となる課題は、上述の欠点を克服すると共に、製造コスト及びパッケージングコストを削減することと、環境への影響がより小さいこととの両方を可能にする、デンタルフロスのパッケージ及び小出し構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、添付の特許請求の範囲において言及されている特徴によって達成される。
【0014】
特に、本発明の第1の態様によると、デンタルフロスが糸巻きの形状で収容されることができ、ボックス形のボディを備え、切断刃と、閉鎖ボディと、該デンタルフロスパッケージを掛けて陳列するための開口が設けられている付属ボディとをさらに備えるタイプのデンタルフロスパッケージであって、付属ボディは、ボックス形のボディ又は閉鎖ボディと一体的に得られるが、弱化線に沿って分離可能であり、ボックス形のボディ及び閉鎖ボディもまた、一体的に得られると共に、細い折り目に沿って接合されており、ボックス形のボディは、糸巻きを囲む壁によって、閉鎖ボディと嵌合(interference-coupled)されている、デンタルフロスパッケージが提供される。
【0015】
別の態様によると、デンタルフロスが糸巻きの形状で収容されることができ、成形によって得られるボックス形のボディを備え、切断刃と閉鎖ボディとをさらに備えるタイプのデンタルフロスパッケージであって、ボックス形のボディ及び閉鎖ボディは、一体的に得られると共に、細い折り目に沿って接合されており、該デンタルフロスパッケージを掛けて陳列するための開口が設けられている付属ボディがさらに設けられており、ボックス形のボディは、糸巻きを囲む壁によって、閉鎖ボディと嵌合されている、デンタルフロスパッケージが提供される。
【0016】
独創的な態様によると、閉鎖ボディは、細い折り目を中心として180度倒されると、ボックス形のボディと嵌合されて、デンタルフロス糸巻きを収容している防塵ハウジングを形成することができる。
【0017】
別の態様によると、ボックス形のボディ及び閉鎖ボディは実質的に平坦プレートからなり、該平坦プレートから、互いに嵌合してハウジングを形成する傾向にあるリブ及び外周壁が垂直方向に突出している。
【0018】
さらなる態様によると、そのようなリブはボックス形のボディから隆起しており、デンタルフロスの出口用のスリットを有し、外周壁は閉鎖ボディから隆起しており、スリットの端とは反対の該外周壁の端に、切断刃用の固定部を有する。
【0019】
さらに、ボックス形のボディの平坦プレートには、出口スリットと切断刃とをつなぐ線が延びる位置に近接して切欠部が形成されている。
【0020】
好適な態様によると、パッケージの側面の、出口スリットと切断刃とをつなぐ線が延びる領域に、ループ又はリセスが設けられている。
【0021】
別の態様によると、付属ボディに、閉鎖シートによって閉鎖することができる、糸巻きの在庫用のハウジングが得られる。
【0022】
さらに別の態様によると、ボックス形のボディと閉鎖ボディとの間に、キャッチ/リブ及び相互係合リセスが設けられており、ボックス形のボディと対応するカバーとの間の嵌合の密閉性をさらに改善する。
【0023】
本発明のさらなる特徴及び利点は、いかなる場合も、単に非限定的な例として与えられると共に添付の図面に示されるいくつかの好適な実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明によるパッケージの第1の実施形態の展開した上面図である。
【図2】ボックス要素を形成するように折り曲げた図1と同じパッケージの上面図である。
【図2A】図2と同様の図であるが、斜視図である。
【図3】図2のパッケージの一部が切り取られている上面図である。
【図4】図1の実施形態と比較して変更された実施形態の斜視図である。
【図5】図1の図と完全に同様の図であるが、本発明の実施形態の第2の変形形態に関する。
【図6】図4の図と完全に同様の図であるが、本発明の実施形態の第2の変形形態に関する。
【図7】図2の図と完全に同様の図であるが、本発明の実施形態の第3の変形形態に関する。
【図8】図7の実施形態の側面図である。
【図9】図7の実施形態の2つの対向する側面のうちの一方の斜視図である。
【図10】図7の実施形態の2つの対向する側面のうちの一方の斜視図である。
【図11】図7の実施形態の展開した状態の斜視図である。
【図12】本発明の変形形態に係る閉鎖したパッケージの斜視図である。
【図13】本発明の変形形態に係る開いたパッケージの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係るパッケージは、図1及び図2に示される実施形態によると、容器の機能を有するメインボディ1と、カバーの機能を有する閉鎖ボディ2と、陳列時に懸架手段の機能を有する付属ボディ3とを備える。
【0026】
容器1は平坦プレート1aからなり、該平坦プレート1aからは、容器1の側壁を実際に確定する、実質的に閉じた外周の輪郭を画定するような形状のリブ1bが、垂直方向に隆起している。
【0027】
リブ1bによって画定される空間の中央には、ピボット機能を有するピン1cが、プレート1aからさらに突出している。このピボット1cには、容器1内に収容されている(例えば31mmの直径を有する)デンタルフロス糸巻き4の中心軸が保持されることが意図される。
【0028】
リブ1bは、糸巻き4のデンタルフロスの取り出し口のためのスリット1dを形成する、少なくとも1つの中断部を有する。平坦プレート1a上には、そのような中断部に近接して、デンタルフロスの引き出し方向を示すことが意図される矢印形状Fを設けてもよい。そのような形状Fはレリーフになっている。
【0029】
さらに、短い保護リブ1eが平坦プレート1aから隆起している。短い保護リブ1eは、ユーザーの指を、下に位置する切断刃と偶発的に当たることから保護することが意図される。これは以下に示される。
【0030】
好適な実施形態によると、平坦プレート1a上に、切欠部又はホール1gをさらに設けることができ、切欠部又はホール1gの機能は以下に開示される。
【0031】
容器ボディ1には、カバーボディ2が繋がっており、カバーボディ2も平坦プレート2aからなり、該平坦プレート2aからは、リブ1bの線と厳密に同様の線を辿る外周壁2bによって画定されているカップが延出している。上記リブとは異なり、カップの外周壁2bの輪郭は、以下でより良く開示されると共に図3及び図4にはっきりと示されるように、閉じたボックス要素を形成するために、外力による結合によって外側からリブ1bと結合するように、該リブ1bと完全に近接すると共に、該リブ1bの幅よりもわずかに幅広である。
【0032】
カバー2のカップの角部と対応して、外周2bは固定部2cを有し、該固定部2cには、図2A及び図3により良く示される態様で、刃又は金属切断爪2hが外側に設けられている。
【0033】
しかしながら、対向する角部に対応して、カバー2のカップは、スリット1dに隣接して落ち込むことを意図する細いスリット(図では見えない)を有し、デンタルフロスは該スリットを通って延びることができる。
【0034】
付属ボディ3は、カバー2の側とは反対の側において容器ボディ1とさらに繋がっており、該付属ボディ3は実質的に平坦プレート3aからなり、好感を持たせるように成形されていると共に、より厚い補剛エッジ3bが外周に設けられていてもよい。
【0035】
ボディ3の周縁領域、すなわち容器ボディ1から離間した領域には、開口3cがさらに形成されており、該開口3cにはさらに、パッケージの懸架用のアイレットの機能を果たす傾向にある、より厚い補剛エッジ3dを設けることができる。
【0036】
本発明によると、これらの3つのボディ1、2、及び3は、単一の部品上に連続して交互に配置されており、厚さが低減した部分のみによって互いに隔てられている。特に、容器ボディ1とカバーボディ2との間には、ボディ2をボディ1上に180度折り曲げることを容易にすることが意図される折り目5が設けられている。容器ボディ1と付属ボディ3との間には、その代わりに弱化線又は引き裂き線6が設けられており、例えば該弱化線又は引き裂き線6に沿ってミシン目が設けられている。この弱化線6は、付属ボディ3を容器1から手で容易に分離することを可能にすることが意図される。
【0037】
実際には、アイレット3cを有するボディ3は、例えば公衆に対して陳列する目的で本質的にパッケージ懸架機能を果たすことが意図され、ボディ2は、正確には該ボディ2がボディ1に折り重なることによって、図4に示されるもののような糸巻き4を収容するための、上記閉じたボックス要素を形成する傾向にある。
【0038】
3つのボディ1、2、及び3からなる単一部品の製造は、例えば完全に透明であるか又は部分的に透明なプラスチック材料を成形することによって行うことができる。特に、溶融プラスチック材料を高圧射出することによって、その中でデバイスを得るのに適した金型を準備することができるか、又は、熱変形されることになる平坦な熱成形プラスチックプレートがその中に導入される金型を準備することができる。
【0039】
したがって、製造プロセスは、図1、図5及び図11に示される単一部品の簡単な成形と、その後の爪2hの取り付けと、カップ2上に出口スリット2dを切り込むこと、次いで、デンタルフロスの糸巻きを導入すること、及びカバー2を容器ボディ1上に被せることを提供する。
【0040】
したがって、この容器/ディスペンサーは、付属ボディ3に設けられている開口部3cによって吊るされて陳列されることができるので、販売に供される準備も整っている。
【0041】
公衆へのより良い陳列のために、デンタルフロスを容器から部分的に引き出して、自由端部によって爪2hに固定して配置することが提案される。この準備によって、本発明の容器の機能及び使用がユーザーに対して即座に明らかになる。フロスの自由端部は、消費者のためのさらなる安全対策として、接着性の保証ラベルと結合されるのがよい。
【0042】
リブ1bとカップ2bの外周との相対的なサイズ決めは、これらが実質的に防塵式に互いに密接して結合されるようなものであるため、その閉鎖は、接着剤又は他の接合材料を加える必要なく維持され、上記ボックス要素は、糸巻きを外部物質から完璧に保護する。
【0043】
ボディ2とボディ1とのこの結合において、カップの切欠部2dは、フロスの取り出しを可能にするように、それ自体がボディ1のスリット1dと対向してスリット1dから短い距離を置いて配置される。
【0044】
同時に、切断刃2hが支持される固定部2cはそれ自体が、対向する保護リブ1eから比較的離間しているリブ1bの部分1fと対向して配置され、いかなる場合にも、使用時のデンタルフロスの切断及び切り取り(cutting and cutting off)のための容易な関与を可能にする。
【0045】
デンタルフロスは通常、切欠部2dと刃2hとの間の実質的に直線的な経路を辿り、それらの間でしっかりと保持される。
【0046】
したがって、フロスは、スリット1dから出て、切断刃2hに向かって直線的な経路を辿り、この部分では、カバー2の側壁が、フロスが出るこの側においてループ又はリセスを有するため、カバーの側壁から分離されたままである。それによって、フロスを指で容易に把持して取り出し、最終的には所望の長さで切り取ることができる。
【0047】
好適な実施形態によると、カバーの側壁のループに正確に近接している、平坦プレート1aにあるホール1gは、直線的なフロス部分の両側に2本の指を挿入することを容易にする。
【0048】
図1〜図4の実施形態では、メインボディ1及びそのカバー形ボディ2は、側壁が湾曲した実質的に台形の形状を有し、懸架ボディ3は側縁が凹状になった矩形形状を有する。
【0049】
図5の実施形態の場合ではその代わりに、すべての3つのボディ11、12、及び13が実質的に矩形の形状を有する。残りの部分に関しては、この実施形態は、図1〜図4の実施形態と同じ技術的な特徴を有する。
【0050】
図7〜図11の実施形態においても同様に、パッケージは、一体的に得られる3つの要素を有するタイプのものであり、すなわち、デンタルフロスの糸巻き4を収容するボックス要素を形成するメインボディ21と、カバー形ボディ22と、付属懸架ボディ23とを備える。これらの3つのボディは、側面形状が異なっていると容易に考えがちであるが、図1〜図4の実施形態の側面形状と同一の側面形状を有する、という輪郭を有する。
【0051】
しかしながら、先の実施形態に勝るこの実施形態の有利な特徴は、付属ボディ23に、デンタルフロスの取替用糸巻きのためのさらなるハウジング24が形成されることにある。
【0052】
この場合、ハウジング24は、取替用糸巻きを挿入した後で、該ハウジング24を、例えば紙又は金属又はプラスチック(PET又はPLA等)材料のフィルムからなる閉鎖シート25と結合することによって、閉鎖することができる。閉鎖シートの結合は、(材料がパッケージの材料と適合するものであれば)接着又は熱接合を用いた従来の方法で行うことができる。閉鎖シート25には、使用の説明又は他の有用な情報を印刷することができる。
【0053】
図12及び図13には、さらなる実施形態が示されており、この実施形態は、既に説明した実施形態と大部分が同様である。この場合、メインボディ110とカバー120との、側壁110bに沿ったより確実で安全な結合を得るために、カバー120のカップの側面の輪郭に得られる対応する溝又はリセス121と結合されることが意図される、キャッチ又はリブ111が外面に得られる。図示のように、キャッチ111及び対応するリセス121は、メインボディとカバーとの結合面に沿って均等に配置され、例えば、側面のそれぞれに2つ、及びフロス出口壁に対向する壁に1つ存在する。
【0054】
上記で述べられた説明から推察することができるように、前述の事項に記載されている目的は完璧に達成される。
【0055】
実際には、本発明の教示によって、単一部品のデンタルフロス容器/ディスペンサーを製造することが可能であり、したがって、単一部品のデンタルフロス容器/ディスペンサーはほとんど組み立て作業を必要とせず、販売陳列用にも既に構成されており、これによってさらなるパッケージを提供する必要性から解放され、コスト及び環境への影響に有益な効果を有する。パッケージの組み立ては、接着剤又は他の接合システムの使用を必要とせず、したがって、フロス糸巻きの装填を行うパッケージングライン上において直接行うことができる。
【0056】
本発明は、本発明のいくつかの例示的な実施形態を示す上述した特定の構成に限定されるとみなされるべきではない。添付の特許請求の範囲に規定される本発明の保護範囲から逸脱することなく、当業者が想到するすべての範囲内で、多様な変形形態が可能であることが理解される。
【0057】
例えば、適した成形技法を用いることによって、パッケージを、プラスチック以外の材料、例えば薄い金属を用いて製造することが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デンタルフロスが糸巻きの形状で収容され、ボックス形のボディを備え、切断刃と、閉鎖ボディと、該デンタルフロスパッケージを掛けて陳列するための開口(3c)が設けられている付属ボディ(3、23)とをさらに備えるタイプのデンタルフロスパッケージであって、
前記付属ボディは、前記ボックス形のボディ又は前記閉鎖ボディと一体的に得られるが、弱化線(6)に沿って分離可能であり、
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)及び前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)もまた、一体的に得られると共に、細い折り目(5)に沿って接合されており、
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)は、前記糸巻き(4)を囲む壁によって、前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)と嵌合されていることを特徴とする、デンタルフロスパッケージ。
【請求項2】
デンタルフロスが糸巻きの形態で収容されることができ、成形によって得られるボックス形のボディを備え、切断刃と閉鎖ボディとをさらに備えるタイプのデンタルフロスパッケージであって、
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)及び前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)は、一体的に得られると共に、細い折り目(5)に沿って接合されており、該デンタルフロスパッケージを掛けて陳列するための開口(3c)を有する付属ボディ(3、23)がさらに設けられており、
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)は、前記糸巻き(4)を囲む壁によって、前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)と嵌合されていることを特徴とする、デンタルフロスパッケージ。
【請求項3】
前記開口(3c)が設けられている前記付属ボディ(3、23)は、前記ボックス形のボディ又は前記閉鎖ボディと一体的に得られるが、弱化線(6)に沿って分離可能である、請求項2に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項4】
前記細い折り目(5)を中心として180度倒される前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)は、前記ボックス形のボディ(1)と結合されて、前記デンタルフロスの前記糸巻き(4)を囲むハウジングを形成することを特徴とする、請求項1又は2に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項5】
前記ボックス形のボディ(1、21)及び前記閉鎖ボディ(2、22)は実質的に平坦プレート(1a、2a)からなり、該平坦プレート(1a、2a)からは、互いに嵌合して前記ハウジングを形成する傾向にあるリブ及び外周壁(1b、2b)が垂直方向に突出している、請求項4に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項6】
前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)はカップ形である、請求項5に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項7】
前記リブ(1b)は、前記ボックス形のボディ(1)から隆起しており、前記デンタルフロスの出口用のスリット(1d)を有し、前記外周壁(2a)は、前記閉鎖ボディ(2)から隆起しており、前記スリット(1d)の端とは反対の該外周壁(2a)の端に、切断刃(2h)用の固定部(2c)を有する、請求項5又は6に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項8】
前記ボックス形のボディの前記平坦プレート(1a)には、前記出口スリット(1d)と前記切断刃(2h)とをつなぐ線が延びる位置に近接して切欠部(1g)が形成されている、請求項7に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項9】
前記パッケージの側壁の、前記出口スリット(1d)と前記切断刃(2h)とをつなぐ線によって影響を受ける領域には、ループ又はリセスが設けられている、請求項7に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項10】
前記付属ボディ(23)には、閉鎖シート(25)によって閉鎖することができる、糸巻きを保管するためのハウジング(24)が設けられている、請求項1〜9のいずれか1項に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項11】
前記ボックス形のボディ(1、21)、前記閉鎖ボディ(2、22)、及び前記付属ボディ(3、23)は、すべて一体的に得られる、請求項1〜10のいずれか1項に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項12】
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)と前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)との間には、互いに係合するキャッチ(111)及びリセス(121)が設けられている、請求項1〜11のいずれか1項に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項1】
デンタルフロスが糸巻きの形状で収容され、ボックス形のボディを備え、切断刃と、閉鎖ボディと、該デンタルフロスパッケージを掛けて陳列するための開口(3c)が設けられている付属ボディ(3、23)とをさらに備えるタイプのデンタルフロスパッケージであって、
前記付属ボディは、前記ボックス形のボディ又は前記閉鎖ボディと一体的に得られるが、弱化線(6)に沿って分離可能であり、
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)及び前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)もまた、一体的に得られると共に、細い折り目(5)に沿って接合されており、
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)は、前記糸巻き(4)を囲む壁によって、前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)と嵌合されていることを特徴とする、デンタルフロスパッケージ。
【請求項2】
デンタルフロスが糸巻きの形態で収容されることができ、成形によって得られるボックス形のボディを備え、切断刃と閉鎖ボディとをさらに備えるタイプのデンタルフロスパッケージであって、
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)及び前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)は、一体的に得られると共に、細い折り目(5)に沿って接合されており、該デンタルフロスパッケージを掛けて陳列するための開口(3c)を有する付属ボディ(3、23)がさらに設けられており、
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)は、前記糸巻き(4)を囲む壁によって、前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)と嵌合されていることを特徴とする、デンタルフロスパッケージ。
【請求項3】
前記開口(3c)が設けられている前記付属ボディ(3、23)は、前記ボックス形のボディ又は前記閉鎖ボディと一体的に得られるが、弱化線(6)に沿って分離可能である、請求項2に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項4】
前記細い折り目(5)を中心として180度倒される前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)は、前記ボックス形のボディ(1)と結合されて、前記デンタルフロスの前記糸巻き(4)を囲むハウジングを形成することを特徴とする、請求項1又は2に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項5】
前記ボックス形のボディ(1、21)及び前記閉鎖ボディ(2、22)は実質的に平坦プレート(1a、2a)からなり、該平坦プレート(1a、2a)からは、互いに嵌合して前記ハウジングを形成する傾向にあるリブ及び外周壁(1b、2b)が垂直方向に突出している、請求項4に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項6】
前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)はカップ形である、請求項5に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項7】
前記リブ(1b)は、前記ボックス形のボディ(1)から隆起しており、前記デンタルフロスの出口用のスリット(1d)を有し、前記外周壁(2a)は、前記閉鎖ボディ(2)から隆起しており、前記スリット(1d)の端とは反対の該外周壁(2a)の端に、切断刃(2h)用の固定部(2c)を有する、請求項5又は6に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項8】
前記ボックス形のボディの前記平坦プレート(1a)には、前記出口スリット(1d)と前記切断刃(2h)とをつなぐ線が延びる位置に近接して切欠部(1g)が形成されている、請求項7に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項9】
前記パッケージの側壁の、前記出口スリット(1d)と前記切断刃(2h)とをつなぐ線によって影響を受ける領域には、ループ又はリセスが設けられている、請求項7に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項10】
前記付属ボディ(23)には、閉鎖シート(25)によって閉鎖することができる、糸巻きを保管するためのハウジング(24)が設けられている、請求項1〜9のいずれか1項に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項11】
前記ボックス形のボディ(1、21)、前記閉鎖ボディ(2、22)、及び前記付属ボディ(3、23)は、すべて一体的に得られる、請求項1〜10のいずれか1項に記載のデンタルフロスパッケージ。
【請求項12】
前記ボックス形のボディ(1、11、21、110)と前記閉鎖ボディ(2、12、22、120)との間には、互いに係合するキャッチ(111)及びリセス(121)が設けられている、請求項1〜11のいずれか1項に記載のデンタルフロスパッケージ。
【図1】
【図2】
【図2A】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図2A】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2012−515034(P2012−515034A)
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545809(P2011−545809)
【出願日】平成21年12月29日(2009.12.29)
【国際出願番号】PCT/IB2009/055978
【国際公開番号】WO2010/082103
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(511174650)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月29日(2009.12.29)
【国際出願番号】PCT/IB2009/055978
【国際公開番号】WO2010/082103
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(511174650)
【Fターム(参考)】
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