説明

データエントリ装置及びその制御方法、プログラム

【課題】 データエントリ作業をより効率的にかつ容易に実行することができるデータエントリ装置及びその制御方法、プログラムを提供する。
【解決手段】 帳票イメージデータ中の記入欄のレイアウトを示すレイアウトデータに基づいて、該帳票イメージデータ中の各記入欄に対応する部分画像を抽出する。抽出した部分画像の内、処理対象の部分画像と、それ以降に処理対象となる少なくとも1つの部分画像とを有する表示画面情報を作成する。作成した表示画面情報に基づく表示画面を表示する際、前記表示画面情報中の前記処理対象の部分画像と、前記それ以降に処理対象となる少なくとも1つの部分画像との表示形態を区別して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票イメージデータ中の記入欄内の画像に対応するデータの登録を行うデータエントリ装置及びその制御方法、プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、銀行の口座の新規開設の申込書や宅配便の伝票等の手書きの帳票類に、必要事項を記載することで、所望のサービスの申込を行うことが広く行われている。例えば、新規口座を開設するとき等は、必要事項を所定の帳票に記載し郵送するだけでよく、銀行の支店で待たされること無く、新規口座開設が可能になっている。
【0003】
また、最近では、例えば、銀行口座新規開設の申込を行うにあたって、インターネット等の通信回線を介して、事前に氏名や住所等のデータを登録すると、その登録データが記載済の申込書が申込者宛に送られてきて、申込者は、捺印等をするだけで済むようなことも行われてきている。このような構成では、ユーザが手書きで記載した事項を、オペレータが別途端末に入力する入力処理を省略化することができる。
【0004】
しかしながら、現在でも、手書きの申込書による手続も広く行われているため、それらに記載された手書き情報を電子的に管理するためのデータエントリ作業は欠かせないものとなっている。
【0005】
このデータエントリ作業に係る関係業種及びその作業の一例を示すと、以下のようにものが挙げられる。
【0006】
・銀行業務における手書き主体の伝票の事務処理
・クレジットカード/信販における申込書の事務処理
・保険業における新規契約及び保全契約の事務処理
・流通業における仕入れ伝票等の伝票類の事務処理
・製造業における製造情報書、品質結果の電子データ化
データエントリ作業を行うオペレータは、帳票用紙や、帳票用紙をスキャニングしてコンピュータに取り込んだ画像情報を見ながら、データエントリ作業を行うことになる。ただ、必ずしも連続して同一の帳票のデータを行うというわけではなく、様々な種類の帳票データに対するデータエントリ処理を並行して行うこともある。
【0007】
そのため、データエントリ対象の帳票用紙の種類が変わった場合などは、入力すべきデータの項目が帳票用紙上のどこに記載されているかを探す必要があり、業務効率が下がってしまう等の問題があった。
【0008】
そこで、この問題を解決するための構成として、例えば、特許文献1がある。この特許文献1では、帳票画像データから、記載事項に対応する部分画像データを切り出し、オペレータ端末でその部分画像データを表示させて、その部分画像データに対するデータエントリ作業を行わせる。これによって、オペレータが帳票画像データからデータエントリ対象の記載事項を細かく探索する必要がなくなり、作業効率の向上を期待することができる。また、一つの帳票画像データを記載事項毎に担当のオペレータで処理するといったことも行えるようになっている。
【特許文献1】特開2003−58813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1の記載の技術では、単に、帳票画像データから、処理対象の記載事項の部分画像データを切り出して、その部分画像データに対するデータエントリを実現しているだけである。そのため、帳票画像データに、複数の記載事項が存在する場合でも、その各記載事項に対するデータエントリの効率化を図る工夫や表示制御は実現されておらず、依然として、データエントリの効率性の観点からは、更なる改良の余地があると言える。
【0010】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、データエントリ作業をより効率的にかつ容易に実行することができるデータエントリ装置及びその制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するための本発明によるデータエントリ装置は以下の構成を備える。即ち、

また、好ましくは、帳票イメージデータ中の記入欄内の画像に対応するデータの登録を行うデータエントリ装置であって、
前記帳票イメージデータ中の記入欄のレイアウトを示すレイアウトデータに基づいて、該帳票イメージデータ中の各記入欄に対応する部分画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した部分画像の内、処理対象の部分画像と、前記処理対象の部分画像以外の少なくとも1つの他の部分画像とを有する表示画面情報を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成した表示画面情報に基づく表示画面を表示する際、前記表示画面情報中の前記処理対象の部分画像と、前記少なくとも1つの他の部分画像との表示形態を区別して表示する表示制御手段と
を備える。
【0012】
また、好ましくは、前記抽出手段は、2以上の帳票イメージデータ夫々の記入欄のレイアウトを示すレイアウトデータに基づいて、前記2以上の帳票イメージデータの記入欄に対応する部分画像を抽出する。
【0013】
また、好ましくは、前記表示制御手段は、前記表示画面情報中に2以上の帳票イメージデータの記入欄に対応する部分画像が含まれる場合に、異なる帳票イメージデータの境界を識別可能に表示する。
【0014】
また、好ましくは、前記作成手段は、前記処理対象の部分画像が、所定位置に表示されるように前記表示画面情報を作成する。
【0015】
また、好ましくは、前記作成手段は、更に、オペレータによる入力部の操作に基づいて、データエントリを行うデータエントリフィールドを有し、かつ前記データエントリフィールドが、前記処理対象の部分画像の近傍に表示されるように前記表示画面情報を作成する。
【0016】
また、好ましくは、前記処理対象の部分画像に対応するデータの属性に基づいて、前記データエントリフィールドにおけるデータエントリを許容する文字種を制御する制御手段と
を更に備える。
【0017】
また、好ましくは、前記処理対象の部分画像に対応するデータの属性に基づいて、前記データエントリフィールドでエントリされる文字データの変換ルールを設定する設定手段と
を更に備える。
【0018】
また、好ましくは、前記表示制御手段は、前記データエントリフィールドのデータエントリの完了の有無を判定する判定手段を備え、
前記判定手段の判定結果、前記データエントリが完了した場合、前記処理対象の第1部分画像が表示されていた位置に、次の処理対象の第2部分画像を移動する。
【0019】
上記の目的を達成するための本発明によるデータエントリ装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
帳票イメージデータ中の記入欄内の画像に対応するデータの登録を行うデータエントリ装置の制御方法であって、
前記帳票イメージデータ中の記入欄のレイアウトを示すレイアウトデータに基づいて、該帳票イメージデータ中の各記入欄に対応する部分画像を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程で抽出した部分画像の内、処理対象の部分画像と、前記処理対象の部分画像以外の少なくとも1つの他の部分画像とを有する表示画面情報を作成する作成工程と、
前記作成工程で作成した表示画面情報に基づく表示画面を表示する際、前記表示画面情報中の前記処理対象の部分画像と、前記少なくとも1つの他の部分画像との表示形態を区別して表示する表示制御工程と
を備える。
【0020】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
帳票イメージデータ中の記入欄内の画像に対応するデータの登録を行うデータエントリ装置の制御を実現するプログラムであって、
前記帳票イメージデータ中の記入欄のレイアウトを示すレイアウトデータに基づいて、該帳票イメージデータ中の各記入欄に対応する部分画像を抽出する抽出工程のプログラムコードと、
前記抽出工程で抽出した部分画像の内、処理対象の部分画像と、前記処理対象の部分画像以外の少なくとも1つの他の部分画像とを有する表示画面情報を作成する作成工程のプログラムコードと、
前記作成工程で作成した表示画面情報に基づく表示画面を表示する際、前記表示画面情報中の前記処理対象の部分画像と、前記少なくとも1つの他の部分画像との表示形態を区別して表示する表示制御工程のプログラムコードと
を備える。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、データエントリ作業をより効率的にかつ容易に実行することができるデータエントリ装置及びその制御方法、プログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の実施形態のデータエントリシステムの構成を示す図である。
【0024】
101はデータ管理サーバであり、後述の各種データベース(DB)や、当該データエントリシステムで取り扱い可能な複数種類の記入欄を有する帳票のオリジナルイメージデータと、後述するエントリ端末で効率的な処理を行うために、イメージ取込端末103で取り込まれた必要事項が記載された帳票のイメージデータに傾斜補正等の前処理を施した前処理済帳票イメージデータ(以後、帳票インスタンスデータと称する)を記憶/管理している。
【0025】
尚、ここで前処理として、取り込んだ帳票中の各記入欄のレイアウトを計算するレイアウト計算処理や、その帳票のイメージデータ中の各記入欄に対応する部分画像を領域分割する領域分割処理や、領域分割処理された部分画像中の文字(漢字、かな、英数字、各種記号等)画像を文字認識する文字認識処理等を行うことも勿論可能である。また、これらの処理は、必須ではなく、また、用途や目的に応じて、データ管理サーバ101で実行する。またネットワーク104上に、前処理用の処理サーバを別途構成し、その処理サーバ上で前処理を実行するようにしても良い。
【0026】
102−1、102−2及び102−3は、各種帳票中の記入欄に記入された手書き文字に対応するデータをエントリする際に、オペレータが使用するエントリ端末である。
【0027】
103は、イメージ取込端末であり、このイメージ取込端末103に接続されているスキャナ105を用いて、各種帳票を光学的に読み取り、その帳票イメージデータを作成する。当該帳票イメージデータはデータ管理サーバ101に送信され、前述の通り前処理が行われ、帳票インスタンスデータとして管理される。
【0028】
図1では、イメージ取込端末103にスキャナ105が接続されている構成を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、ファイル形式や、保存場所を指定して紙文書データを読み込んで電子イメージデータを作成し、指定保存場所にその電子イメージデータファイルを転送する機能を有している複合機等を用いる構成にしても勿論構わない。
【0029】
104は、データ管理サーバ101、エントリ端末102−1〜102−3、イメージ取込端末103を相互に接続するネットワークである。
【0030】
尚、ネットワーク104は、典型的にはLANやWAN、インターネット、電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、通信衛星回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用の無線回線等のいずれか、またはこれらの組み合わせにより実現されるいわゆる通信ネットワークであり、相互のデータの送受信が可能であれば、有線/無線の形態は問わない。
【0031】
次に、図2を参照して、エントリ端末102−1〜102−3のハードウェア構成について説明する。
【0032】
図2は本発明の実施形態のエントリ端末のハードウェア構成を示す図である。
【0033】
尚、図2では、エントリ端末102−1のハードウェア構成として説明するが、他のエントリ端末102−2や102−3、これに加えて、データ管理サーバ101やイメージ取込端末103についても、同様のハードウェア構成を有しているものとする。
【0034】
201はCPUであり、RAM202やROM203に格納されているプログラムやデータを用いて、端末(コンピュータ)全体の制御を行うとともに、本コンピュータを適用するエントリ端末102−1が行う後述する各処理を実行する。
【0035】
202はRAMであり、HDD(ハードディスクドライブ)204からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するためのエリアを有するとともに、CPU201が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
【0036】
203はROMであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等の各種プログラムを記憶している。204はHDD(ハードディスクドライブ)であり、OS(オペレーティングシステム)や、本コンピュータを適用するエントリ端末102−1が行う後述の処理をCPU201に実行させるためのプログラムやデータ等の各種データを保存しており、これらは必要に応じてCPU201の制御によりRAM202に読み出され実行されることになる。
【0037】
205はネットワークI/F(インタフェース)であり、コンピュータをネットワーク104に接続するためのものである。コンピュータは、このネットワークI/F205を介して外部機器とデータ通信を行うことが可能である。
【0038】
206は記憶媒体ドライブであり、CD−ROM、CD−R/RW、DVD―ROM、DVD−R/RW、DVD−RAM等から構成される。
【0039】
207はポインティングデバイス、208はキーボードであり、各種の指示をCPU201に入力することができる。これらは、入力部として機能する。
【0040】
209はビデオI/F(インタフェース)であり、ここにディスプレイ装置210を接続する。ディスプレイ装置210はCRTや液晶画面等で構成されており、ビデオI/F209を介して送られた信号に基づいて、文字や画像等の情報を表示画面上に表示する機能を有する。
【0041】
211は外部機器I/F(インタフェース)であり、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートである。この外部機器I/F211を介してコンピュータは、周辺機器とのデータの送受信を行うことが可能であるSCSI、USB、IEEE1394等の各種インタフェースで構成することが可能でおり、通常複数の外部機器I/Fを有する。また、周辺機器との接続形態は有線/無線を問わない。
【0042】
尚、イメージ取込端末103は、この外部機器I/F211を介して、スキャナ105に制御指示を送ったり、スキャナ105により作成されたイメージデータを取得したりすることとなる。
【0043】
212はシステムバスであり、上述の各種構成要素を相互に接続するバスとして機能する。
【0044】
次に、図3を参照して、エントリ端末102−1の機能構成について説明する。
【0045】
図3は本発明の実施形態のエントリ端末の機能構成を示す図である。
【0046】
尚、図3では、エントリ端末102−1の機能構成について説明するが、他のエントリ端末102−2や102−3についても、同様の機能構成を有しているものとする。
【0047】
エントリ端末102−1の機能としては、大きく3つの構成(画像処理部1021、データ管理部1022及びデータベースアクセス部1023)に分けることができる。
【0048】
画像処理部1021は、部分画像切出部1021aと画面データ作成部1021bを有している。データ管理サーバ101から取得した帳票インスタンスデータから、当該帳票のレイアウトデータに基づき、データエントリ対象となる記入欄の部分画像を部分画像切出部1021aで切り出し、画面データ作成部1021bで表示画面情報(エントリ画面データ)を作成する。
【0049】
ここで、図4を参照して、表示画面情報の一例について説明する。
【0050】
図4は本発明の実施形態の表示画面情報の一例を示す図である。
【0051】
表示画面情報(エントリ画面データ)に基づいて生成されるエントリ画面1700上では、データエントリ対象の部分画像1701aが部分画像表示領域1701上の所定位置(図4では、部分画像表示領域1701の左側)に表示される。この部分画像1701aは、その識別を容易にするために、その表示形態が強調表示(太枠線矩形で囲まれて表示)される。これにより、オペレータは、どの部分画像表示領域に対するデータについてのデータエントリを行えば良いかを容易に知ることができる。
【0052】
尚、部分画像の識別を容易にするための表示形態は、基本的には、部分画像が、エントリ画面1700上で表示される他の情報と比較してその識別が容易になればどの様なものでも良く、図4で示す太枠線矩形に限定されるものではなく、ブリンク表示、グレーアウト表示、色付き表示等の他の表示形態であっても良い。
【0053】
また、このエントリ画面1700上では、帳票インスタンスデータ中の各部分画像領域毎に固有のデータエントリフィールドを構成するのではなく、データエントリフィールド(データエントリ領域)1702は常に1つだけに固定にしておく。代りに、エントリ画面1700において、上述のごとく、どの部分画像に対するデータエントリを行っているかをエントリ端末側で識別可能にする構成としている。これにより、オペレータは、データエントリの際に視線を動かすことなく、効率的な作業が可能になる。
【0054】
また、次の処理対象の部分画像1701bを画面上に表示しておき、かつその部分画像1701bを、データエントリフィールド1702の近傍に表示するため、次のデータエントリに対するオペレータの準備も容易に行える。
【0055】
尚、図4では示されていないが、部分画像1701aが現在の処理対象であり、部分画像1710bが次の処理対象であることを示すために、両者それぞれを囲む太枠線矩形の表示形態(例えば、色、線の太さ、線種等)は区別して表示される。例えば、部分画像1710aの太枠線矩形は赤で、部分画像1710bの太枠線矩形は青で表示される。また、両者の間には、区切画像1701c(図では、「×」)が表示される。このような表示を行うことにより、オペレータは、処理対象とそれ以外の部分画像を容易に識別することができる。
【0056】
尚、この区切画像1701cは、必ずしも部分画像と部分画像の間に入れなくてはならないということはなく、例えば、図4の部分画像1701aと、部分画像1701bとが異なる帳票インスタンスデータから作成されている場合に、それらの境界になる箇所に区切画像1701cを追加するといったことも可能である。
【0057】
このように、本発明では、帳票インスタンスデータ毎のエントリ画面を適宜生成して表示するのではなく、図4に示されるように、帳票インスタンスデータ中の記入欄に対応する複数の部分画像の内、処理対象の部分画像1701aと次に連続する部分画像1701bの少なくとも一部が、データエントリ状況に応じて連続的にエントリ画面1700上で表示される。
【0058】
具体的には、部分画像1701aのデータエントリが確定すると、部分画像1701aはエントリ画面1700上から消え、部分画像1701bの表示位置が左へ移動して部分画像1701aの表示位置に移動し、部分画像1701bに続く次の部分画像が移動前の部分画像1701bの表示位置に表示される。そして、以降、処理対象の部分画像がなくなるまで、データエントリ状況に応じて、順次、処理対象の部分画像が左に移動しながら、切り替えて表示されることになる。
【0059】
つまり、オペレータは、処理対象の部分画像に対するデータエントリ中に、次の処理対象の部分画像を視認できる状況にあるので、オペレータは各部分画像に対するエントリ画面をいちいち切り替えて表示する操作を行うことなく、次の部分画像に対するデータエントリの準備が可能となる。これにより、オペレータによるデータエントリ操作が容易になり、作業の効率化を図ることができる。
【0060】
尚、本実施形態では処理対象の部分画像の切替をその表示位置を左へ移動することで実現する例を説明したが、これに限定されず、用途や目的に応じて、上下左右の所望の方向に移動して、部分画像の切替を実現しても良い。但し、データエントリの効率性、人間工学的な観点からは、左方向に移動しながら部分画像を切り替える構成であることが好ましい。
【0061】
また、図4のエントリ画面1700では、処理対象の部分画像1701aと、次の処理対象の部分画像1701bの一部を部分画像表示領域1701に表示する構成としているが、これに限定されず、処理対象の部分画像と、次以降の処理対象の部分画像を表示できる構成であれば、これに限定されない。つまり、部分画像表示領域1701には、処理対象の部分画像と、それ以降に処理対象となる少なくとも1つ以上の部分画像を表示できれば良い。
【0062】
エントリ画面1700において、データエントリ領域1702は、処理対象の部分画像1701aに表示された手書き文字画像に対応するコードデータをエントリする領域である。ここで、データエントリ領域1702は、処理対象の部分画像の属性に応じて、そのデータエントリ数の制御(入力制御)及びエントリデータの変換(変換ルール)が制御される。
【0063】
エントリ画面1700において、データエントリ情報表示領域1703は、データエントリ領域1702のエントリされたデータに関する情報(データエントリ情報)を表示する領域である。このデータエントリ情報の表示項目には、同一帳票インスタンスデータに含まれる夫々の処理対象の部分画像に対応する記入欄名(項目名)、実際のデータエントリ内容(入力内容)、不備の有無、許容データエントリ桁数、エントリ許容文字種(数字、英字、カナ、記号、全角)等が表示される。
【0064】
ここで、「不備」とは、部分画像中の文字画像の内容が不鮮明だったり、判読不能であったりして、対応するコードデータをエントリできず、データエントリが不備に終わる場合を示す情報である。データエントリが不備になる場合には、その情報を入力する入力画面(不図示)を別途呼び出し、必要な情報を入力する。この入力画面で情報を入力した場合には「不備」欄に「有」の文字が表示され、そうでない場合には「無」の文字が表示される。
【0065】
また、データエントリ表示領域1703にリスト表示されているデータが選択された場合(マウスカーソルをデータに合わせマウスをダブルクリックする等の処理を受けた場合)、当該選択されたデータのデータエントリ用の表示画面情報が、エントリ画面1700に表示されることになる。
【0066】
図3の説明に戻る。
【0067】
データ管理部1022は、データエントリ処理全般についての管理を行う。例えば、帳票インスタンスデータのチェックアウト数(処理対象数)や、どの帳票インスタンスデータのどの属性についてのデータエントリがなされているか等のデータエントリ処理に関する情報を管理している。また、表示部(ディスプレイ装置210)にエントリ画面(図3)等の各種情報の表示を制御したり、入力部1025(キーボード208やポインティングデバイス207)からの入力を制御する。
【0068】
データベースアクセス部1023は、チェックアウトエージェント1023a及びチェックインエージェント1023bを有している。データアクセス部1023は、データ管理部1022からの要求に応じて、データ管理サーバ101にアクセスし、データ管理サーバ101からデータを取得したり(チェックアウトエージェント)、データ管理サーバ101へデータを登録したり(チェックインエージェント)する機能を有する。
【0069】
上記の3つの各機能部は、夫々プログラムの制御により実現されることとなる。また、これらは、夫々別のプロセスで実行され、非同期で連繋を行っており、本願発明におけるデータエントリ端末の機能を実現している。また、図中に記載している各矢印は、エントリ端末102−1の各機能部間及びエントリ端末102−1とデータ管理サーバ101とのデータの流れについて示している。
【0070】
データ管理サーバ101には、処理対象の帳票イメージデータ(オリジナルイメージデータ)326及び帳票インスタンスデータ327が記憶されている。また、これに加えて、帳票DB321、帳票レイアウトDB322、帳票インスタンスDB323、エントリDB324、オペレータDB325の各種データベースが登録されている。
【0071】
以下、図5〜図9を参照して、データ管理サーバ101が管理する各種データベースについて説明する。
【0072】
図5は本発明の実施形態の帳票DB(データベース)の一例を示す図である。
【0073】
ここに登録されているデータは、帳票を識別するための帳票ID、帳票名、処理プログラムID、レベル等の帳票に関するデータ(帳票データ)である。このデータベースでは、帳票の種類が管理されている。
【0074】
ここで、保存場所は、帳票のオリジナルイメージデータが保存されているパス情報である。また、処理プログラムIDは、当該種類の帳票のデータエントリ処理を行う際に使用される部分画像切出や入力文字制限や変換ルール設定を行う処理プログラムを識別するためのIDである。レベルは、データエントリ処理におけるオペレータのデータエントリ作業の難易度を示すものである。
【0075】
図6は本発明の実施形態の帳票レイアウトDB(データベース)の一例を示す図である。
【0076】
ここに登録されているデータは、帳票ID、データ属性ID、属性名称、LEFT、TOP、WIDTH、HEIGHT、入力タイプ等の帳票のレイアウトに関するデータ(レイアウトデータ)である。
【0077】
ここで、データ属性IDは、夫々の帳票データ中の記入欄(例えば、氏名欄、フリガナ欄、郵便番号欄、住所欄、電話番号欄等)それぞれを識別するためのIDであり、同一帳票データ内で一意のデータであれば良い。そして、このデータ属性IDが小さい順にデータエントリ処理が実行されるように、画像処理部1021によるエントリ画面データ作成処理(図12)が実行されることとなる。
【0078】
LEFTは、当該帳票データの記入欄のイメージデータ(部分画像)における左端の座標、TOPは上端の座標である。また、WIDTH及びHEIGHTはそれぞれ、その記入欄の幅と高さである。画像処理部1021によるエントリ画面データ作成処理(図12)においては、これらの情報に基づいて、記入欄に対応する部分画像が切り出されることになる。
【0079】
また、入力タイプは、記入欄に記入されている文字画像に対するデータエントリを行う場合の文字種(日本語、カナ、英数字、チェックマーク等)である。また、桁数は記入欄を構成する枠数(文字桁数)である。そして、これらの入力タイプと桁数に基づいて、図4のデータエントリフィールド1702の許容データエントリ数やエントリ許容文字種が決定される。つまり、これらの入力タイプと桁数に基づいて、データエントリにおける入力制御・変換ルールが決定される。
【0080】
図7は本発明の実施形態の帳票インスタンスDB(データベース)の一例を示す図である。
【0081】
ここに登録されているデータは、インスタンスID、帳票ID、保存場所、チェックイン/チェックアウト、オペレータID等の帳票インスタンスデータに関するデータが登録されている。
【0082】
ここで、インスタンスIDは、帳票インスタンスデータを識別するためのIDである。また、保存場所は、その帳票インスタンスデータが保存されているパス情報である。
【0083】
チェックイン/チェックアウトは、現在、その帳票インスタンスデータについてのデータエントリ処理が実行されているか(チェックアウト(OUT))/いないか(チェックイン(IN))を示す情報である。また、データエントリ処理が実行されている場合には、そのデータエントリを行っているオペレータを識別するためのオペレータIDがオペレータID欄に登録される。
【0084】
図8は本発明の実施形態のエントリDB(データベース)の一例を示す図である。
【0085】
ここに登録されているデータは、インスタンスID、データ属性ID、入力データ1、オペレータID、難1、入力データ2、オペレータID2、難2等のデータが登録されている。
【0086】
ここで、インスタンスIDは処理対象の帳票インスタンスデータ、データ属性IDは処理対象の記入欄を示す。
【0087】
入力データ1欄及び入力データ2欄には、オペレータにより入力されたエントリデータが登録される。オペレータID1及びオペレータID2欄には、夫々のデータエントリ処理を行ったオペレータIDが登録される。本実施形態では、同一の記入欄に対するデータエントリ処理を、複数のオペレータによって実行させることができ、特に、同一の記入欄に対するデータエントリを複数のオペレータによって実行した場合には、それぞれのオペレータによってエントリされたデータ同士を比較することで、エントリーエラーの有無をチェックすることができる。
【0088】
また、「難1」欄及び「難2」欄には、それぞれのオペレータがデータエントリ処理を行った際に、その困難性が有る場合にその旨を示すフラグ(「○」)が登録される。これは、帳票データの記入者の筆跡によっては文字が読みづらかったり、イメージデータ作成時に文字画像がかすれてしまったりといったように、文字の判別が難解で、データエントリ作業に困難を感じた場合にオペレータの入力に基づき設定される。
【0089】
また、この「難1」にフラグがたっている場合(「○」が登録されている場合)のみに、同一の記入欄に対し、複数のオペレータによるデータエントリ処理を行う等の運用を行えるようにしても良い。
【0090】
図9は本発明の実施形態のオペレータDB(データベース)の一例を示す図である。
【0091】
ここに登録されているデータは、オペレータID、氏名、所属、スキル等のオペレータに関するデータが登録されている。オペレータのスキルや所属等に応じて、データエントリを行う帳票インスタンスデータが決定されることになる。
【0092】
ここで、スキルは、オペレータのデータエントリに対する習熟度を示しており、この値が高いほど、より習熟度が高い、つまり、より難易度の高いデータエントリを行うことできることを示している。
【0093】
次に、データエントリ端末102−1で実行する各種処理について説明する。
【0094】
まず、図10を参照して、データ管理部1022が実行する帳票インスタンスデータの取得処理について説明する。
【0095】
図10は本発明の実施形態のデータ管理部が実行する帳票インスタンスデータの取得処理を示すフローチャートである。
【0096】
尚、この取得処理は、データ管理部1022を実現するプログラムの制御の下、データエントリ端末102−1のCPU201によって実行される。
【0097】
まず、データエントリ端末102−1のCPU201は、ディスプレイ装置210にオペレータのログイン用画面を表示し、オペレータID等のログイン情報の入力を促す。そして、入力されたログイン情報に基づいて、オペレータのログインの可否を判定するオペレータログイン処理を実行する(ステップS401)。
【0098】
その際に、データエントリ端末102−1のCPU201は、データベースアクセス部1023の機能により、データ管理サーバ101にアクセスし、当該オペレータIDが、オペレータDB326に登録されているか否かを確認する。当該オペレータIDが登録されていない場合は、ログイン用画面を再度表示し、再度オペレータIDの入力を促す。
【0099】
一方、入力されたオペレータIDがオペレータDB326に登録されている場合は、当該オペレータIDに対応するプロパティ情報(図9のオペレータDBにある氏名・所属・スキル等)を取得する(ステップS402)。これに加えて、当該オペレータIDのオペレータにデータエントリ処理を実行させる帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼をデータアクセス部1023(チェックアウトエージェント1023a)に対して実行する(ステップS403:図3の(1))。
【0100】
その後、データアクセス部1023からの帳票インスタンスデータ受信待ち状態に移行する(ステップS404)。
【0101】
ここで、図11を参照して、データ管理部1022より帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼を受けた場合に、データベースアクセス部1023のチェックアウトエージェント1023aが実行するデータチェックアウト処理について説明する。
【0102】
図11は本発明の実施形態のチェックアウトエージェントが実行するデータチェックアウト処理を示すフローチャートである。
【0103】
尚、このデータチェックアウト処理は、データベースアクセス部1023を実現するプログラムの制御の下、データエントリ端末102−1のCPU201によって実行される。
【0104】
データエントリ端末102−1のCPU201は、データ管理部1022よりデータアクセス部1023に対しての帳票インスタンスデータチェックアウト依頼待ち状態に移行する(ステップS901)。そして、CPU201は、チェックアウト依頼の受信の有無を判定する(ステップS902)。
【0105】
チェックアウト依頼を受信していない場合(ステップS902でNO)、ステップS901に戻り、受信するまで待機する。
【0106】
一方、チェックアウト依頼を受信した場合(ステップS902でYES:図3の(1))、データ管理サーバ101に対して帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼を行う(ステップS903:図3の(2))。具体的には、チェックアウト依頼として、オペレータログイン処理の際に取得したオペレータIDをデータ管理サーバ101に対して送信する。
【0107】
そして、データエントリ端末102−1のCPU201は、データ管理サーバ101から帳票インスタンスデータ受信待ち状態に移行する(ステップS904)。そして、帳票インスタンスデータの受信の有無を判定する(ステップS905)。
【0108】
尚、この判定においては、タイムアウト設定等の時限設定を行い、一定時間内に、帳票インスタンスデータを受信しない場合には、タイムアウトエラーとして処理を終了しても良い。
【0109】
ステップS905において、帳票インスタンスデータを受信していない場合(ステップS905でNO)、ステップS904に戻り、帳票インスタンスデータを受信するまで待機する。一方、帳票インスタンスデータを受信した場合(ステップS905でYES:図3の(3))、データエントリ端末102−1のCPU201は、受信した帳票インスタンスデータをデータ管理部1022に送信し(ステップS906:図3の(4))、処理を終了する。
【0110】
ここで、データエントリ端末102−1から帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼を受信した際の、データ管理サーバ101の処理について、簡単に説明する。
【0111】
データ管理サーバ101は、帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼(オペレータID)を受信すると(図3の(2))、データ管理サーバ101のCPU201は、データエントリ処理を行うオペレータのプロパティ(例えば、所属やレベル)や帳票インスタンスデータのプロパティ(スキルやデータ登録時刻)に応じて、どの帳票インスタンスデータを当該オペレータに処理させるかを決定し、その帳票インスタンスデータをデータエントリ端末102−1に送信する(図3の(3))。
【0112】
その際には、あわせて当該帳票インスタンスデータのレイアウトデータ(決定された帳票インスタンスデータと同じ帳票IDに対応する、図6の帳票レイアウトDBで管理されるすべてのデータ)をデータエントリ端末102−1に送信する(図3の(3))。
【0113】
図10の説明に戻る。
【0114】
データエントリ端末102−1のCPU201は、チェックアウト依頼に対する、帳票インスタンスデータ及びそのレイアウトデータの受信の有無を判定する(ステップS405)。
【0115】
帳票インスタンスデータ及びそのレイアウトデータを受信していない場合(ステップS405でNO)、ステップS404に戻り、受信するまで待機する。尚、この際に、未処理の帳票インスタンスデータが、データ管理サーバ101に管理されていない場合には、その旨を示す通知を受信することになり、その場合は、その時点で本処理を終了する。
【0116】
一方、帳票インスタンスデータ及びそのレイアウトデータを受信した場合(ステップS405でYES:図3の(4))、その帳票インスタンスデータ及びそのレイアウトデータを画像処理部1021へ送信する(ステップS406:図3の(5))。尚、データ管理部1022においても、これらデータは管理されることになる。
【0117】
そして、データエントリ端末102−1のCPU201は、予め決められた所定数の帳票インスタンスデータのチェックアウト(データ管理部1021への送信)が完了したか否かを判定する(ステップS407)。
【0118】
所定数の帳票インスタンスデータをチェックアウトしていない場合(ステップS407でNO)、ステップS403に戻る。一方、所定数の帳票インスタンスデータをチェックアウトした場合(ステップS407でYES)、本処理を終了する。
【0119】
次に、図12を参照して、画像処理部1021が実行するエントリ画面データ作成処理について説明する。
【0120】
図12は本発明の実施形態の画像処理部が実行するエントリ画面データ作成処理を示すフローチャートである。
【0121】
尚、このエントリ画面データ作成処理は、画像処理部1021を実現するプログラムの制御の下、データエントリ端末102−1のCPU201によって実行される。また、ステップS701からステップS707までが、部分画像切出部1021aによる処理、それ以降が画面データ作成部1021bによる処理となる。
【0122】
画像処理部1021は、データ管理部1022からの帳票インスタンスデータの受信待ち状態になっている(ステップS701)。帳票インスタンスデータを受信していない場合(ステップS702でNO)、ステップS701に戻り、受信するまで待機する。
【0123】
一方、帳票インスタンスデータを受信した場合(ステップS702でYES:図3の(5))、その帳票インスタンスデータに該当するレイアウトデータをデータ管理部1022より取得する(ステップS703:図3の(5))。
【0124】
次に、そのレイアウトデータに従って、帳票インスタンスデータからエントリ対象のデータが記載されている部分画像の切取処理を実行する(ステップS704)。そして、切り取った部分画像を帳票レイアウトデータ中の対応するデータ属性ID順に基づいて、並べて保持する(ステップS705)。
【0125】
尚、この際に、ユーザの指定に基づいて帳票インスタンスデータに対応するレイアウトデータを取得し、そのレイアウトデータに基づいて部分画像の切り取り処理をすることも勿論可能である。
【0126】
そして、次に、特定データのみのエントリ画面を作成するか否かを判定する(ステップS706)。これは、1つの帳票インスタンスデータの中の内、特定種類の部分画像に対するデータエントリのみを当該オペレータに実行させるか否かを判定するものである。
【0127】
具体的には、本発明を実現する環境は、複数のオペレータが存在していて、かつ同時に並行で様々なデータエントリを行う環境にある。しかしながら、オペレータのデータエントリの習熟度やスキルは様々であり、より効率的なデータエントリを行うためには、その習熟度やスキルに適したデータエントリを行うことが好ましい。
【0128】
例えば、データエントリの処理内容には、テンキーだけで済むものや、英数字が混在するもの等様々なので、例えば、習熟度が未熟なオペレータには、テンキーだけのデータエントリ(数字だけのデータ(特定データ))だけを実行させ、そうでないオペレータには、より高度なデータエントリを実行させるようにする。
【0129】
そこで、本実施形態では、オペレータのスキルに基づいて、帳票インスタンスデータ中の各部分画像において、データエントリ対象とする部分画像を選定する、つまり、特定の部分画像に対するデータエントリのみを実行させるか否かを判定する。
【0130】
例えば、図13に示すように、帳票インスタンスデータ中に、日本語が記載される入力欄の部分画像(日本語1、2)、カナが記載される入力欄の部分画像(カナ1)、英数字が記載される入力欄の部分画像(英数字1〜4)、チェックマークが記載される入力欄の部分画像(チェック1)が存在し、オペレータ1のスキルが「3」、オペレータのスキルが「2」であるとする。この場合、日本語(漢字/ひらがな/カタカナ等の混合)やカナ(カタカナのみ)の部分画像に対するデータエントリはオペレータ1に、それ以外は、オペレータ2に実行させる。
【0131】
そして、各オペレータによってデータエントリされたエントリデータをマージすることで、1つの帳票インスタンスデータ中の各部分画像に対するコードデータを取得することが可能となる。このような処理を行う際には、図7に示す帳票インスタンスDBは、各データ属性についてどのオペレータがチェックアウトしているかを認識可能に構成されることになる。
【0132】
図12の説明に戻る。
【0133】
ステップS706において、特定データのみのエントリ画面を作成する場合(ステップS706でYES)、そのオペレータによるデータエントリを禁止する部分画像を削除する(ステップS707)。その後、ステップS708に進む。一方、特定データのみのエントリ画面を作成しない場合(ステップS706でNO)、つまり、帳票インスタンスデータ中のすべての部分画像に対するデータエントリを実行させる場合、ステップS708に進む。
【0134】
そして、その後、エントリ画面データの作成を行うことになるのだが、まず、予め決められた指定数のエントリ画面データの作成済であるか否かを判定する(ステップS708)。
【0135】
ここで、予めエントリ画面データを複数作成しておくのは、本発明では、入力フィールドを1つに固定しているため(図4参照)、オペレータがあるデータエントリを終了した時点で、次に入力すべきデータをすばやくエントリ画面上で表示できるようにするためである。それら、エントリ画面データに基づいて生成されるエントリ画面は、図4で上述したとおりであり、当該エントリ画面データが表示されているときに入力すべきデータが記載されている箇所の部分画像データを識別可能に表示される。
【0136】
ステップS708において、指定数のエントリ画面データが作成済である場合(ステップS708でYES)、処理を終了する。一方、指定数のエントリ画面データが作成済でない場合(ステップS708でYES)、現在、画像処理部1021で保持している部分画像を用いて、新規にエントリ画面データを作成可能であるか否かを判定する(ステップS709)。
【0137】
エントリ画面データを作成可能でない場合(ステップS709でNO)、処理を終了する。一方、エントリ画面データを作成可能である場合(ステップS709でYES)、まだ未処理の部分画像のエントリ画面データを作成し、それをRAM202に保持する(ステップS710)。
【0138】
この際、2つ以上の部分画像からなるエントリ画面データを作成することになる場合は、各部分画像間の区切りを示す区切り画像を、図4に示す如く作成する。前述の通り、隣り合う2つの部分画像が異なる帳票インスタンスデータから作成されている場合のみ、その間に区切画像1701cを追加する手法を採っても勿論良い。
【0139】
次に、図14を参照して、データ管理部1022が実行するデータエントリ処理について説明する。
【0140】
図14は本発明の実施形態のデータ管理部が実行するデータエントリ処理を示すフローチャートである。
【0141】
尚、このデータエントリ処理は、データ管理部1022を実現するプログラムの制御の下、データエントリ端末102−1のCPU201によって実行される。
【0142】
まず、データ管理部1022は、画像処理部1021に対してエントリ画面データを要求する(ステップS501:図3の(7))。そして、エントリ画面データの受信待ち状態へと移行する(ステップS502)。
【0143】
ここで、図15を参照して、データ管理部1022よりエントリ画面データの要求を受けた場合に、画像処理部1021が実行するエントリ画面データ送信処理について説明する。
【0144】
図15は本発明の実施形態の画像処理部が実行するエントリ画面データ送信処理を示すフローチャートである。
【0145】
尚、このエントリ画面データ送信処理は、画像処理部1021を実現するプログラムの制御の下、データエントリ端末102−1のCPU201によって実行される。
【0146】
図12の処理によって、エントリ画面データの作成が終了すると、画像処理部1021は、データ管理部1022からのエントリ画面データ要求の受信待ち状態になる(ステップS801)。そして、エントリ画面データの要求を受信したか否かを判定する(ステップS802)。
【0147】
エントリ画面データの要求を受信していない場合(ステップS802でNO)、ステップS801に戻り、受信するまで待機する。一方、エントリ画面データの要求を受信した場合(ステップS802でYES:図3の(7))、RAM202に保存してある処理対象のエントリ画面データをデータ管理部1022に対して送信する(ステップS803:図3の(8))。これにより、データ管理部1022の制御に基づき、後述する図16に示すデータエントリ処理が実行されることになる。
【0148】
同時に、画像処理部1021においては、新たなエントリ画面データを作成するために、図12のステップS708からステップS710の処理が実行されることになる。また、これに並行して、RAM202に保持しているエントリ画面データの有無を判定する(ステップS804)。RAM202に保持しているエントリ画面データがある場合(ステップS804でNO)、ステップS801に戻る。一方、RAM202に保持しているエントリ画面データがない場合(ステップS804でYES)、処理を終了する。
【0149】
図14の説明に戻る。
【0150】
エントリ画面データの要求後、画像処理部1021からエントリ画面データを受信したか否かを判定する(ステップS503)。エントリ画面データを受信していない場合(ステップS503でNO)、ステップS502に戻り、受信するまで待機する。一方、エントリ画面データを受信した場合(ステップS503でYES:図3の(8))、エントリ画面データのデータエントリフィールドに対して、入力制御・変換ルール(エントリデータの変換ルール)を設定するか否かを判定する(ステップS504)。
【0151】
入力制限・変換ルールを設定しない場合(ステップS504でNO)、受信したエントリ画面データに基づいて、エントリ画面をディスプレイ装置210に表示する(ステップS506:図3の(9))。一方、入力制御・変換ルールを設定する場合(ステップS504でYES)、データエントリフィールドに対して、入力制御・変換ルールを設定する(ステップS505)。その後、その設定と受信したエントリ画面データに基づいて、エントリ画面をディスプレイ装置210に表示する(ステップS506:図3の(9))。
【0152】
尚、データ管理サーバ101において、帳票インスタンスデータ中の各部分画像内の文字画像の文字認識結果を予め記憶している場合には、エントリ画面データが生成するデータエントリフィールド内には、予めデータエントリ候補としてその文字認識結果を表示するようにしても良い。このような構成の場合、オペレータの作業効率の更なる向上を期待することができる。
【0153】
そして、その後、オペレータの操作に基づくデータエントリ処理を実行する(ステップS507)。尚、この処理の詳細については後述する。
【0154】
そして、オペレータからの操作に基づいて、データエントリ処理を終了するか否かを判定する(ステップS508)。終了しない場合(ステップS508でNO)、ステップS501に戻る。一方、終了する場合(ステップS508でYES)、処理を終了する。
【0155】
次に、図16を参照して、図14のステップS507のデータエントリ処理の詳細について説明する。
【0156】
図16は本発明の実施形態のデータエントリ処理の詳細を示すフローチャートである。
【0157】
尚、このデータエントリ処理は、データ管理部1022を実現するプログラムの制御の下、データエントリ端末102−1のCPU201によって実行される。
【0158】
まず、エントリ画面データに基づいて生成したエントリ画面を表示部1024に表示した後、オペレータのデータエントリ待ち状態に移行する(ステップS601)。
【0159】
そして、その後、オペレータの入力部1025による操作に基づいて、データエントリ終了((1エントリデータ分のデータエントリ))の通知の有無を判定する(ステップS602)。
【0160】
データエントリ終了の通知がない場合(ステップS601でNO)、ステップS601に戻り、通知を受けるまで待機する。一方、データエントリ終了の通知がある場合(ステップS602でYES)、データエントリフィールドに入力されたエントリデータを取得し、RAM202上に保存する(ステップS603:図3の(10))。
【0161】
そして、その後、一帳票分の帳票インスタンスデータ中の処理対象の全ての部分画像に対するデータエントリが終了したか否かを判定する(ステップS604)。
【0162】
処理対象の全ての部分画像に対するデータエントリが終了していない場合(ステップS604でNO)、図14の処理に戻り、次のエントリ画面データを取得し、図14及び図16の処理を繰り返す。
【0163】
一方、処理対象の全ての部分画像に対するデータエントリが終了した場合(ステップS604でYES)、RAM202上に保存してある当該帳票インスタンスデータに基づくエントリデータをデータベースアクセス部1023のチェックインエージェント1023bに対して送信し(図3の(11))、その後、データベースアクセス部1023のチェックインエージェント1023bにより、当該エントリデータを登録するための登録依頼を行う(ステップS605)。
【0164】
その後、新たな帳票インスタンスデータを取得するか否かを判定する(ステップS606)。取得する場合(ステップS606でYES)、図10のステップS403からステップS407の処理を実行後、図14の処理に戻る。
【0165】
次に、図17を参照して、データ管理部1022からエントリデータの登録依頼を受信した場合に、データベースアクセス部1023(チェックインエージェント1023b)が実行するデータチェックイン処理について説明する。
【0166】
図17は本発明の実施形態のチェックインエージェントが実行するデータチェックイン処理を示すフローチャートである。
【0167】
尚、このデータチェックイン処理は、データベースアクセス部1023を実現するプログラムの制御の下、データエントリ端末102−1のCPU201によって実行される。
【0168】
まず、ステップS1001において、チェックインエージェント1023bは、データ管理部1022からエントリデータ登録依頼待ち状態に移行する(ステップS1001)。次に、エントリデータ登録依頼を受信したか否かを判定する(ステップS1002)。エントリデータ登録依頼を受信していない場合(ステップS1002でNO)、ステップS1001に戻り、受信するまで待機する。
【0169】
一方、エントリデータ登録依頼を受信した場合(ステップS1002でYES:図3の(11))、チェックインエージェント1023bは、データ管理部1022よりエントリデータを取得し、該エントリデータのエントリDB326への登録処理を実行する(ステップS1003:図3の(12))。そして、その後、データエントリが終了した帳票インスタンスデータのチェックアウトを解除する処理が、データ管理サーバ101にて実行されることになる。
【0170】
以上説明したように、本実施形態によれば、オペレータのスキルに応じて、同一帳票内の複数種類の記入欄の内、所定(所定の変換ルールを満足する)の記入欄の部分画像を選定し、その選定した部分画像をデータエントリ画面上で連続的に表示するとともに、処理対象の部分画像を容易に識別可能に表示して、データエントリの進捗状況に応じて、処理対象の部分画像をデータエントリ画面上で適宜切り替えて表示する。また、部分画像の近傍に、データエントリフィールドを常に固定して表示する。
【0171】
これにより、処理対象の部分画像を探索するためのオペレータの視線移動量を極力減らすとともに、固定のデータエントリフィールドに着目してデータエントリ作業を行うことができるので、次の処理対象の部分画像の内容を視認しながら、処理対象の部分画像に対するデータエントリ作業を実行することができる。
【0172】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0173】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0174】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0175】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0176】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0177】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0178】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0179】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0180】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0181】
【図1】本発明の実施形態のデータエントリシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態のエントリ端末のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態のエントリ端末の機能構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態の表示画面情報の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態の帳票DB(データベース)の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態の帳票レイアウトDB(データベース)の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態の帳票インスタンスDB(データベース)の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態のエントリDB(データベース)の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態のオペレータDB(データベース)の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態のデータ管理部が実行する帳票インスタンスデータの取得処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態のチェックアウトエージェントが実行するデータチェックアウト処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態の画像処理部が実行するエントリ画面データ作成処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態のデータエントリ方法を説明するための図である。
【図14】本発明の実施形態のデータ管理部が実行するデータエントリ処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態の画像処理部が実行するエントリ画面データ送信処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態のデータエントリ処理の詳細を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態のチェックインエージェントが実行するデータチェックイン処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0182】
101 データ管理サーバ
102−1〜102−3 エントリ端末
103 イメージ取込端末
104 ネットワーク
105 スキャナ
1021 画像処理部
1021a 部分画像切出部
1021b 画面データ作成部
1022 データ管理部
1023 データベースアクセス部
1023a チェックアウトエージェント
1023b チェックインエージェント
1024 表示部
1025 入力部
321 帳票DB
322 帳票レイアウトDB
323 帳票インスタンスDB
324 エントリDB
325 オペレータDB
326 帳票イメージデータ
327 帳票インスタンスデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帳票イメージデータ中の記入欄内の画像に対応するデータの登録を行うデータエントリ装置であって、
前記帳票イメージデータ中の記入欄のレイアウトを示すレイアウトデータに基づいて、該帳票イメージデータ中の各記入欄に対応する部分画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した部分画像の内、処理対象の部分画像と、前記処理対象の部分画像以外の少なくとも1つの他の部分画像とを有する表示画面情報を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成した表示画面情報に基づく表示画面を表示する際、前記表示画面情報中の前記処理対象の部分画像と、前記少なくとも1つの他の部分画像との表示形態を区別して表示する表示制御手段と
を備えることを特徴とするデータエントリ装置。
【請求項2】
前記抽出手段は、2以上の帳票イメージデータ夫々の記入欄のレイアウトを示すレイアウトデータに基づいて、前記2以上の帳票イメージデータの記入欄に対応する部分画像を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータエントリ装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記表示画面情報中に2以上の帳票イメージデータの記入欄に対応する部分画像が含まれる場合に、異なる帳票イメージデータの境界を識別可能に表示する
ことを特徴とする請求項2に記載のデータエントリ装置。
【請求項4】
前記作成手段は、前記処理対象の部分画像が、所定位置に表示されるように前記表示画面情報を作成する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータエントリ装置。
【請求項5】
前記作成手段は、更に、オペレータによる入力部の操作に基づいて、データエントリを行うデータエントリフィールドを有し、かつ前記データエントリフィールドが、前記処理対象の部分画像の近傍に表示されるように前記表示画面情報を作成する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデータエントリ装置。
【請求項6】
前記処理対象の部分画像に対応するデータの属性に基づいて、前記データエントリフィールドにおけるデータエントリを許容する文字種を制御する制御手段と
を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のデータエントリ装置。
【請求項7】
前記処理対象の部分画像に対応するデータの属性に基づいて、前記データエントリフィールドでエントリされる文字データの変換ルールを設定する設定手段と
を更に備えることを特徴とする請求項5または6に記載のデータエントリ装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記データエントリフィールドのデータエントリの完了の有無を判定する判定手段を備え、
前記判定手段の判定結果、前記データエントリが完了した場合、前記処理対象の第1部分画像が表示されていた位置に、次の処理対象の第2部分画像を移動する
ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のデータエントリ装置。
【請求項9】
帳票イメージデータ中の記入欄内の画像に対応するデータの登録を行うデータエントリ装置の制御方法であって、
前記帳票イメージデータ中の記入欄のレイアウトを示すレイアウトデータに基づいて、該帳票イメージデータ中の各記入欄に対応する部分画像を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程で抽出した部分画像の内、処理対象の部分画像と、前記処理対象の部分画像以外の少なくとも1つの他の部分画像とを有する表示画面情報を作成する作成工程と、
前記作成工程で作成した表示画面情報に基づく表示画面を表示する際、前記表示画面情報中の前記処理対象の部分画像と、前記少なくとも1つの他の部分画像との表示形態を区別して表示する表示制御工程と
を備えることを特徴とするデータエントリ装置の制御方法。
【請求項10】
帳票イメージデータ中の記入欄内の画像に対応するデータの登録を行うデータエントリ装置の制御を実現するプログラムであって、
前記帳票イメージデータ中の記入欄のレイアウトを示すレイアウトデータに基づいて、該帳票イメージデータ中の各記入欄に対応する部分画像を抽出する抽出工程のプログラムコードと、
前記抽出工程で抽出した部分画像の内、処理対象の部分画像と、前記処理対象の部分画像以外の少なくとも1つの他の部分画像とを有する表示画面情報を作成する作成工程のプログラムコードと、
前記作成工程で作成した表示画面情報に基づく表示画面を表示する際、前記表示画面情報中の前記処理対象の部分画像と、前記少なくとも1つの他の部分画像との表示形態を区別して表示する表示制御工程のプログラムコードと
を備えることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−72919(P2006−72919A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−258551(P2004−258551)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(592135203)キヤノンシステムソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】