説明

データベース内の構成部品を探索するための入力としてユーザが構成部品を描くことができるようにする方法

【課題】部品のデータベースを作成し、このデータベースを探索させて、ユーザが特定の特性を有する部品をより容易に見つけることができるようにする。
【解決手段】画像サーチエンジン用の入力画像データを受け取る方法は、表示画面上に2次元入力画像を用意すること、ユーザが表示画面上で入力画像の平面と直交しない軸を中心として入力画像を回転させることができるようにすること、およびユーザが回転させた入力画像上で電子的手段により修正を描くことができるようにすることを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構成部品のデータベースを作成し、個々の構成部品を求めてデータベースを探索する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ほとんどすべての機械、器具、車両などは、その外観で特徴付けることのできる、ブラケットや留め具、コネクタ、フレームその他の部品といった多くの構成部品で構成されている。消費者製品の特定の部品が故障した場合、消費者は、その消費者製品全体を取り替えるのではなくその構成部品を交換しようとする可能性がある。交換部品の供給元を探し出すために、消費者は、インターネットサーチンエンジンでその構成部品のキーワードまたは記述語を入力することによって探索を実施することができる。
【0003】
構成部分を求めてオンラインサーチを実施する際の1つの問題は、消費者が、探し求めている部品の標準的な記述語を知らない可能性があることである。この問題は、特定の構成部分を記述するのに使用できると考えられる用語が複数あり得ること、およびその構成部分が、探索者のよく知っているどんな用語でも索引付けされていない可能性があることによってさらに悪化する。さらに悪いことには、探索者の母語が、その構成部品が索引付けされている言語でない可能性もある。別の問題は、探索者が所望の部品に最適な記述語を入力した場合であっても、探索結果にはその構成部分の多様な変種が含まれ、そのうちのごくわずかしか探索者の必要を満たさない可能性もあることである。例えば、ブラケットには非常に多くの変種があり、よって、探索者は、自分の必要を満たすブラケットを見つけるために、コンピュータ探索で提供される多数のブラケットを吟味せざるを得なくなる。
【0004】
製品設計者も、部品を探し出すに際して同様の問題に直面している。少量の構成部分を最初から設計し、製造するよりも、既存の構成部分を購入した方が安くつくことがよくある。製品設計者は、消費者よりも部品記述語を熟知している可能性が高いが、特定の用途に適する既存の部品を見つけるためには、上記と同様の多くの問題を克服しなければならない。
【0005】
さらに別の問題は、各部品供給者には通常独自のWebサイトがあることである。よって、探索者は、探し求める部品を見つけるのに、数多くの異なるWebサイトを隈なく探索しなければならないことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
当分野で求められているのは、部品のデータベースを作成し、前述の問題を回避するようなやり方でこのデータベースを探索させて、ユーザが特定の特性を有する部品をより容易に見つけることができるようにする方法である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ユーザが、画像データのデータベースを探索するための入力画像データを与えることができるようにする方法を提供する。ユーザは、データベースで見つけようとする部品の初期ビューを描画し、アップロードし、またはデータベースから取り出すことができる。次いでユーザは、探索対象の部品をより正確に表現するために、初期ビューを回転させ、回転させたビュー上で修正を手書き入力することによって探索用の入力画像データを修正することができる。ユーザは、画像を回転させるステップと、手書き入力によって画像を修正するステップを所望の回数だけ繰り返して、続いて行われるデータベース探索用の入力画像データをさらに改善することができる。
【0008】
本発明は、売り手が識別データを含む売り手の関連部品の電子モデルをアップロードすることができるようにすることによって、構成部品の画像のデータベースを作成する方法を提供する。電子部品モデルおよびその関連識別データは、潜在的買い手が探索するためのデータベースに格納され得る。潜在的買い手は、手書き入力部分を含み得る入力画像データをサーチエンジンに入力して、データベースに格納されている電子部品モデルと比較させることができる。
【0009】
本発明は、その一形態では、画像サーチエンジン用の入力画像データを受け取る方法を含む。表示画面上に2次元入力画像を用意する。ユーザが表示画面上で入力画像の平面と直交しない軸を中心としてその入力画像を回転させることができるようにする。また、ユーザが回転させた入力画像上で電子的手段により修正を描くこともできるようにする。
【0010】
本発明は、その別の形態では、電子商品展示場を提供する方法を含む。構成部品と関連付けられた画像データのデータベースを設ける。複数の売り手がWebサイトを介してこのデータベースに画像データをアップロードすることができるようにする。アップロードされる画像データは、それらの売り手によって販売される構成部品と関連付けられたものである。買い手がWebサイト上に画像データを入力することができるようにする。この画像データは、その買い手が購入しようとする構成部分を表すものである。買い手画像データとマッチする売り手画像データを求めてデータベースを探索する。Webサイト上で買い手にマッチする売り手画像を表示する。Webサイト上で買い手にマッチする売り手画像データと関連付けられている売り手情報を表示する。
【0011】
本発明は、その別の形態では、電子商品展示場を提供する方法を含む。構成部品と関連付けられた画像データのデータベースを設ける。売り手の構成部品の3次元モデルの中から形状表現を抽出する。この形状表現をデータベースに格納する。買い手が、その買い手が購入しようとする構成部分を表す画像データをWebサイトに入力することができるようにする。買い手画像データにマッチする少なくとも1つの形状表現を求めてデータベースを探索する。Webサイト上で買い手にマッチする形状表現を表示する。Webサイト上で買い手に売り手情報を表示する。この売り手情報は、マッチする形状表現と関連付けられたものである。
【0012】
本発明は、その別の形態では、電子商品展示場を提供する方法を含む。構成部品と関連付けられた画像データのデータベースを設ける。売り手の構成部品の2次元図面の中から2次元画像を抽出する。この2次元画像をデータベースに格納する。買い手がWebサイトに画像データを入力することができるようにする。この画像データは、その買い手が購入しようとする構成部分を表すものである。買い手画像データにマッチする少なくとも1つの2次元画像を求め、3次元形状サーチエンジンを使ってデータベースを探索する。Webサイト上で買い手にマッチする画像を表示する。Webサイト上で買い手に売り手情報を表示する。この売り手情報は、マッチする2次元画像と関連付けられたものである。
【0013】
本発明は、その別の形態では、電子商品展示場を提供する方法を含む。構成部品と関連付けられた画像データのデータベースを設ける。売り手の構成部品の2次元図面を3次元画像データに変換する。この3次元画像データをデータベースに格納する。買い手がWebサイトに画像データを入力することができるようにする。この画像データは、その買い手が購入しようとする構成部分を表すものである。買い手画像データとマッチする3次元売り手画像データを求めてデータベースを探索する。Webサイト上で買い手にマッチする3次元売り手画像を表示する。Webサイト上で買い手に売り手情報を表示する。この売り手情報は、マッチする3次元売り手画像データと関連付けられたものである。
【0014】
本発明は、その別の形態では、電子商品展示場を提供する方法を含む。構成部品と関連付けられた画像データのデータベースを設ける。部品売り手によって画像データの抽出元とする許可が与えられている部品売り手Webサイトの索引を編纂する。売り手Webサイトから画像データを抽出する。ホストWebサイトを介してデータベースに画像データをアップロードする。アップロードされる画像データは、売り手によって販売される構成部品と関連付けられたものである。買い手がWebサイト上に画像データを入力することができるようにする。この画像データは、その買い手が購入しようとする構成部分を表すものである。買い手画像データとマッチする売り手画像データを求めてデータベースを探索する。Webサイト上で買い手にマッチする売り手画像を表示する。Webサイト上で買い手に売り手情報を表示する。売り手情報は、マッチする売り手画像データと関連付けられている。
【0015】
本発明は、その別の形態では、表示画面上で3次元立方体形状の2次元表現を用意することを含む、画像サーチエンジン用の入力画像データを受け取る方法を含む。この表現は、実質的に相互に直角をなす方向を向いた3面を含む。ユーザが各面の第1の面にオブジェクトの第1の正投影図を描き、各面の第2の面にオブジェクトの第2の正投影図を描くことができるようにする。
【0016】
以下の本発明の実施形態の説明を添付の図面と併せて参照すれば、本発明の上記その他の特徴および目的、ならびにそれらをどのようにして実現するかがより明らかになり、本発明自体がより適切に理解されるであろう。
【0017】
本明細書に示す例示は本発明の実施形態をいくつかの形で示すものであるが、以下で開示する実施形態は、網羅的であることも、本発明の適用範囲を開示どおりの形だけに限定するものと解釈されるべきことも意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の方法の一実施形態を実施するのに使用され得るWebサイトからのページ例を示す図である。
【図2】カンバスに手書き入力部品が入力されている図1のWebページを示す図である。
【図3】探索結果の例を示す図1のWebサイトからの別のページを示す図である。
【図4】図2の手書き入力部品に基づく探索の結果としてデータベースで見つかった部品を示す図1のWebサイトからの別のページを示す図である。
【図5】部品がユーザによって90度回転された後の図4のWebページを示す図である。
【図6】ユーザの手書き入力によって修正された後の図5のWebページを示す図である。
【図7】部品がユーザによって90度回転された後の図6のWebページを示す図である。
【図8】ユーザの手書き入力によって修正された後の図7のWebページを示す図である。
【図9】部品がユーザによって90度回転された後の図4のWebページの別の実施形態を示す図である。
【図10】データベースに格納されている構成部品画像を示す別のWebページを示す図である。
【図11】カンバスに入力された図10の構成部品画像のうちの1つを有するWebページを示す図である。
【図12】ユーザの手書き入力によって修正された後の図11のWebページを示す図である。
【図13】図10のカテゴリのうちの1つからの構成部品画像を示す別のWebページを示す図である。
【図14a】ユーザがWebサイトに自分の構成部品画像をアップロードすることができるようにする別のWebページを示す図である。
【図14b】図14aのWebページの別のビューを示す図である。
【図14c】アップロードされた構成部品画像を示すWebページを示す図である。
【図14d】アップロードされ得る設計図を示す図である。
【図14e】図14aのWebページの別のビューを示す図である。
【図14f】アップロードされた構成部品画像を示すWebページを示す図である。
【図14g】図14fの構成部品画像のうちの1つの拡大図を示すWebページを示す図である。
【図15】データベースに格納されている構成部品画像の例を表示する別のWebページを示す図である。
【図16a】カンバス上での手書き入力のし方に関するユーザへの案内を含むWebページを示す図である。
【図16b】カンバス上での手書き入力のし方に関するユーザへの案内を含む別のWebページを示す図である。
【図16c】カンバス上での手書き入力のし方に関するユーザへの案内を含む別のWebページを示す図である。
【図16d】カンバス上での手書き入力のし方に関するユーザへの案内を含む別のWebページを示す図である。
【図17a】ユーザに電子部品ファイルがある場合にユーザの部品をデータベースに追加するやり方をユーザに案内するWebページを示す図である。
【図17b】ユーザに電子部品ファイルがある場合にユーザの部品をデータベースに追加するやり方をユーザに案内する別のWebページを示す図である。
【図17c】ユーザに電子部品ファイルがある場合にユーザの部品をデータベースに追加するやり方をユーザに案内する別のWebページを示す図である。
【図18】本発明でユーザがWebサイトに自分の構成部品画像をアップロードすることができるようにするのに用いられるi−prowlerソフトウェアについて説明するWebページを示す図である。
【図19a】ユーザによくあるi−prowlerソフトウェアに関する質問とその回答を列挙したWebページを示す図である。
【図19b】ユーザによくあるi−prowlerソフトウェアに関する質問とその回答を列挙した別のWebページを示す図である。
【図20a】本発明と共に用いることのできるプライバシポリシを表示するWebページを示す図である。
【図20b】本発明と共に用いることのできるプライバシポリシを表示する別のWebページを示す図である。
【図20c】本発明と共に用いることのできるプライバシポリシを表示する別のWebページを示す図である。
【図21】ユーザに電子部品ファイルがある場合にユーザの部品をデータベースに直接アップロードするやり方をユーザに案内するWebページを示す図である。
【図22】供給者がデータベースに格納するために自社情報を入力することができるようにするWebページを示す図である。
【図23】データベースに会社の製品情報をアップロードする際の部品箱の使用法を説明するWebページを示す図である。
【図24a】部品箱に関するよくある質問とそれに対応する回答を列挙したWebページを示す図である。
【図24b】部品箱に関するよくある質問とそれに対応する回答を列挙した別のWebページを示す図である。
【図24c】部品箱に関するよくある質問とそれに対応する回答を列挙した別のWebページを示す図である。
【図24d】部品箱に関するよくある質問とそれに対応する回答を列挙した別のWebページを示す図である。
【図24e】部品箱に関するよくある質問とそれに対応する回答を列挙した別のWebページを示す図である。
【図25】供給者がWebサイトの索引に自社のURLを追加することができるようにするWebページを示す図である。
【図26a】索引付けのために2次元図面を3次元モデルに変換するやり方を供給者に案内するWebページを示す図である。
【図26b】索引付けのために2次元図面を3次元モデルに変換するやり方を供給者に案内する別のWebページを示す図である。
【図26c】索引付けのために2次元図面を3次元モデルに変換するやり方を供給者に案内する別のWebページを示す図である。
【図27】供給者が、データベースに格納するために自社情報を入力し、供給者の2次元図面を3次元立体モデルに変換するオプションを選択することができるようにするWebページを示す図である。
【図28a】ユーザが2次元図面と、2次元カタログとを有し、対話式の3次元Webカタログを作成することを望む場合に、ユーザの部品/製品をデータベースに追加するやり方をユーザに案内するWebページを示す図である。
【図28b】ユーザが2次元図面と、2次元カタログとを有し、対話式の3次元Webカタログを作成することを望む場合に、ユーザの部品/製品をデータベースに追加するやり方をユーザに案内する別のWebページを示す図である。
【図28c】ユーザが2次元図面と、2次元カタログとを有し、対話式の3次元Webカタログを作成することを望む場合に、ユーザの部品/製品をデータベースに追加するやり方をユーザに案内する別のWebページを示す図である。
【図29】本発明と共に使用され得る価格決定シートを表示するWebページを示す図である。
【図30】供給者がデータベースに格納するために自社情報を入力することができるようにするWebページを示す図である。
【図31】供給者に電子部品ファイルがなく、供給者が標準部品製造者である場合に、供給者の部品/製品をデータベースに追加するやり方を供給者に案内するWebページを示す図である。
【図32】標準部品製造者が標準部品リストから部品を選択することができるようにするWebページを示す図である。
【図33】供給者に電子部品ファイルがなく、供給者がカスタム部品製造者である場合に、供給者の部品/製品をデータベースに追加するやり方を供給者に案内するWebページを示す図である。
【図34】カスタム部品製造者がカスタム部品リストから部品を選択することができるようにするWebページを示す図である。
【図35a】Webサイト上での広告の出し方を供給者に案内するWebページを示す図である。
【図35b】Webサイト上での広告の出し方を供給者に案内する別のWebページを示す図である。
【図35c】Webサイト上での広告の出し方を供給者に案内する別のWebページを示す図である。
【図35d】Webサイト上での広告の出し方を供給者に案内する別のWebページを示す図である。
【図36】ユーザが本発明のWebサイト上の広告を注文するためのWebページを示す図である。
【図37a】ユーザがWebサイト上で広告を出すための契約条件を表示するWebページを示す図である。
【図37b】ユーザがWebサイト上で広告を出すための契約条件を表示する別のWebページを示す図である。
【図38】ユーザが供給者にWebサイトを参照させるための供給者宛の電子メールを送ることができるようにするWebページを示す図である。
【図39】本発明のコンピュータシステムの一実施形態を示すブロック図である。
【図40】立方体を使ってユーザが3次元画像データを入力することができるようにするWebページを示す図である。
【図41】ユーザがオブジェクトの正面図を入力した後の図40のWebページを示す図である。
【図42】ユーザが右側面図および上面図を追加した後の図41のWebページを示す図である。
【図43】ユーザが右面をユーザの方に向けて回転させた後の図42のWebページを示す図である。
【図44】ユーザが右面をユーザの方に向けて回転させた後の図41のWebページを示す図である。
【図45】ユーザが上面をユーザの方に向けて回転させた後の図41のWebページを示す図である。
【図46a】テーブルの正面、右面および上面の各図が描かれている立方体を示す図である。
【図46b】図46aに描かれているテーブルを示す斜視図である。
【図47a】円柱の正面、右面および上面の各図が描かれている立方体を示す図である。
【図47b】図47aに描かれている円柱を示す斜視図である。
【図48】本発明の方法の別の実施形態を実施するのに使用され得る別のWebサイトからのページの例を示す図である。
【図49】探索結果の例を示す図48のWebサイトからの別のページを示す図である。
【図50】ユーザがWebサイトに自分の構成部品画像をアップロードすることができるようにする別のWebページを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
一般に、本発明は、構成部品の画像のデータベースを作成し、ユーザが、電子的手段で構成部品を手書き入力または描画し、データベースにおいてその描画した構成部品を探索することを可能にする方法を対象とする。図1に、本発明の方法を実施するのに使用され得るWebサイトの一実施形態のページを示す。このWebページは、ユーザのモニタ上に表示されてもよく、ユーザが所望の構成部品、すなわち、ユーザが探し出し、場所を突き止め、または獲得しようとする「部品」を手書き入力し、スケッチし、または描画するためのカンバス100を含む。ユーザは、カンバス100内でカーソルを位置決めし、マウス左ボタンを押したままでマウスを動かしてマウスの移動をなぞる線を描くことにより、カンバス100内で描画を行うことができる。本明細書では、「マウス」の形の描画ツールに言及しているが、ペンデバイスなど別種の描画ツールを本発明と共に使用することも同様に可能であることを理解すべきである。描画が完了した後、ユーザは、マウスを使って探索(Search)アイコン102をクリックし得る。探索アイコン102がクリックされたことに応答して、Webサイトをホストしているサーバは、ユーザがカンバス100に描いた画像に最もよく似た、またはこれとマッチする構成部品画像を求めて構成部品画像の電子データベースを探索し得る。データベース内の構成部品は、様々な売り手によって市販されている構成部品とすることができる。データベースでマッチする構成部品が見つかると、マッチする構成部品の画像が、その部品を供給している売り手の名前、売り手のWebサイトまたはマッチする部品が記載されている売り手のWebサイトの特定のページへのリンク、およびユーザが興味を示し得るその他の情報と共に、ユーザのモニタに表示される。
【0020】
簡潔にするために、本明細書ではデータベースを、画像または画像データを格納するものとする。しかし、データベースは、実際には、3次元モデルおよび2次元図面の形状表現、ならびに関連するデータ、例えばサムネイル表示用画像や、イマジネスティックス社(Imaginestics,LLC)のものであるi3D形式などの3次元/2次元簡易表示ファイルといったものを格納することができることを理解すべきである。「画像データ」とは、本明細書で使用する場合、オブジェクトの静的スナップ写真である、1と0とで表される画像や構成部品モデルの図だけを含むものであるとは限らない。そうではなく、「画像データ」は、3次元空間における異なる視点からの複数の2次元画像、すなわち3次元モデルや、モデル/部品の名前/記述語、部品番号、その他の識別および調達情報を含み得る構成部品モデルを組み込んでいてもよい。
【0021】
データベースの探索は、参照により明示的に本明細書に組み込まれる、2004年12月9日に公開された、「METHODS,SYSTEMS,AND DATA STRUCTURES FOR PERFORMING SEARCHES ON THREE DIMENSIONAL OBJECTS」という名称の米国特許出願公開第2004/0249809号明細書に開示されているように行われ得る。
【0022】
図2に、ユーザによって描かれた椅子の画像104の形の構成部品画像を有するカンバス100を示す。この例では、ユーザは、所望の椅子の正面図をスケッチまたは手書き入力している。しかし、ユーザが椅子の側面、上面、または任意の斜視図を描くことも可能である。データベース内の構成部品画像の探索は、ユーザが入力し得るどんな種類の図または視角にも対応することができるため、描いた図の種類をユーザが指定する必要はない。カンバス100は、「正面図、側面図、上面図」アイコン103、「手書き入力取消し」アイコン105、「背景画像を開く」アイコン107、および「手書き入力開始」アイコン109を提供するツールバー101を含み得る。「正面図、側面図、上面図」アイコン103をクリックすると、カンバス100が4つの区画に分割され、ユーザが、探索すべき部品の正面図、側面図および上面図を別々に描き、3図それぞれをサーチエンジンに同時に考慮させることができるようになる。「手書き入力取消し」アイコン105をクリックすると、ユーザが最後に手書き入力した1画がカンバス100から消去または削除される。「背景画像を開くアイコン」107をクリックすると、ユーザがカンバス100上に画像をアップロードすることができるようになる。探索で見つかった部品がカンバス100上に表示された後で「手書き入力開始」アイコン109をクリックすると、ユーザが表示された探索結果構成部品に手書き入力を加えて、その後に行われる探索を改善することができるようになる。
【0023】
ユーザが椅子画像104を描画し、探索アイコン102をクリックした後、サーバは、図3に示すのと同様の形式を有するWebページで応答し得る。Webページは、構成部品画像106を含む探索結果のリストを提供し得る。各画像106は、それらが、探索要求の対象である手書き入力画像とマッチする度合いの順に記載され得る。各画像の他に、記述語または型番108、部品売り手のWebサイトへのリンク110、売り手が部品を在庫しているかどうかまたは部品が要求に応じて製造されるかどうかの表示112、ユーザが部品の画像ファイルをダウンロードすることができるようにするリンク114が含まれていてもよい。
【0024】
ユーザは、画像106のうちの1つが探している部品に近いと判断し得るが、その画像106と類似した他のデータベース画像を調べようとすることもある。次いでユーザは、「類似検索(Find Similar)」アイコン116をクリックすることを選択する場合がある。「類似検索」アイコン116は、図3と同様の書式を有する、「類似検索」要求の対象である画像106に類似した部品を記載したWebページを返し得る。次いでユーザは、図3に示す最初の探索結果から行い得るのと全く同様に、結果の画像の1つを選択してもよく、またはさらなる情報を獲得し得る。
【0025】
ユーザは、画像106の1つを3次元で表示させようとする場合、画像106自体をクリックしてもよく、または「3D表示(View in 3D)」アイコン118をクリックしてもよい。また、図3のWebページは、その部品がWebページ上の画像106に示されている売り手が提供する広告120を含んでいてもよい。
【0026】
一実施形態では、ユーザが、売り手と関連付けられた構成部品に興味を示した場合、そのユーザまたは「買い手」の電子メールアドレスが売り手に転送される。その場合売り手は、ユーザが興味を示した構成部品に関する、またはユーザが興味を示した構成部品に関係のある他の構成部品に関する詳細または更新情報を、電子メールでユーザに送ってもよい。ユーザは、例えば、構成部品の画像をクリックする、構成部品と関連付けられたリンク110、114をクリックする、アイコン116、118のうちの1つをクリックする、またはスポンサー付き広告120をクリックするなどによって、構成部品への興味を示し得る。
【0027】
画像106をクリックすることによって、または「3D表示」アイコン118をクリックすることによって得られる3次元画像は、画像106の拡大図などの斜視図として、あるいは正投影図、すなわち、正面、側面、または上面図として提示され得る。しかし、図の種類はシステムにとって重要ではなく、図の種類の指定がシステムまたはユーザによっても行われていなくてもよい。一実施形態では、「3次元画像」が、カンバス100で元の画像104に手書き入力が加えられたのと同じ視点から提供される。よって、システムが提供する「3次元画像」は、画像106または「3D表示」アイコン118をクリックしたことに応答してシステムが提供し得る図4の画像122と同様に、元の画像104によく似たものとして、またはこれと概ね同一のものとして表示され得る。
【0028】
画像122はシステムによって2次元画面上に与えられるが、本明細書では、ユーザがマウスを使って画像122の向きを変え、またはこれを回転させて、ユーザが望む任意の視点からその構成部品を提示するよう画像を変形させることができるという意味において、この画像を3次元であるという。より詳細には、図4の124に示すように、ユーザは、マウス左ボタンを押したままマウスを動かして画像122を選択した方向に回転させる。例えば、ユーザがカンバス100上でマウス左ボタンを押したままマウスを上方に動かした場合、画像122が横軸を中心に回転されて、画像122の下部が見る人の方に向かって回転し、画像122の上部が見る人の向こう側へ回転する可能性がある。ユーザがカンバス100上でマウス左ボタンを押したままマウスを下方に動かした場合、画像122が横軸を中心に回転されて、画像122の下部が見る人の向こう側へ回転し、画像122の上部が見る人の方に向かって回転する可能性がある。ユーザがカンバス100上でマウス左ボタンを押したままマウスを右方に動かした場合、画像122が縦軸を中心に回転されて、画像122の右端部が見る人の方に向かって回転し、画像122の左端部が見る人の向こう側へ回転する可能性がある。ユーザがカンバス100上でマウス左ボタンを押したままマウスを左方に動かした場合、画像122が縦軸を中心に回転されて、画像122の左端部が見る人の方に向かって回転し、画像122の右端部が見る人の向こう側へ回転する可能性がある。ユーザは、移動方向を組み合わせて、異なる向きの軸を中心として画像122を回転させてもよい。すなわち、マウス移動方向は、斜めの軸を中心として画像122を回転させるように縦成分と横成分の両方を含んでいてもよい。
【0029】
例えば、画像が最初の基準位置から回転された角距離をWebページ上に表示させて、ユーザが画像を、90度など特定の所望の距離だけ回転させられるようにすることも可能である。回転の距離は、3つの直角をなす軸の相互に対する角度で表され得る。
【0030】
126に示すように、ユーザは、画像122を拡大する、すなわち画像122に対してズームイン、ズームアウトする場合、マウス右ボタンを押したまま、ズームインするにはマウスを上方に動かし、ズームアウトするには下方に動かす。128に示すように、ユーザは、画像122を、上方、下方、右方、左方、または縦成分と横成分の両方を含む方向に動かす場合、マウスの左右両方のボタンを押したままマウスを所望の方向に動かす。
【0031】
ユーザは、図4の探索結果画像122を検討した後で、探している部品と画像122の表す部品の類似度をより正確に確認するために、画像122で表されている部品を別の角度から見ようとしてもよい。部品を別の角度から見るために、ユーザは、124に示すように、マウス左ボタンを押したまま望むように画像122を回転させ得る。例えば、ユーザは、マウス左ボタンを押したままマウスを右方に動かし、縦軸を中心に画像122を回転させて、画像122の右端部130をユーザの方に向かって回転させ、画像122の左端部132をユーザから見て向こう側に回転させ得る。ユーザには、マウスを右方に動かす際に、画像が連続して回転するように見え得る。縦軸を中心としてこのように90度回転させた後、カンバス100上の画像は、図5に示す画像134と同様に表示され得る。カンバス100上に表示される探索結果画像は、様々な角度から見ることができるため、本明細書ではこれらの画像を「3次元画像」という。
【0032】
画像122、134、およびカンバス100上に表示されるすべての中間画像は、Webサイトを運営するサーバ内の3次元ソフトウェアラスタ化エンジンによって作成され得ることを理解すべきである。ラスタ化エンジンは、サーバ内のデータベースに格納されている画像データに基づいて画像を作成し得る。
【0033】
画像134が、ユーザが求めている構成部品としかるべくマッチしない、すなわち、実質的に異なる場合、ユーザは、「手書き入力開始」アイコン109をクリックし、画像134を求める部品により似せるように画像134上で手書き入力を行う。画像134を手書き入力によってそのように修正した後、ユーザは、「探索」アイコン102をクリックして再度探索を開始し得る。入力画像は3次元であり、ユーザが画像134を修正した後では、一般に、求められる部品をより正確に表現するものになるため、サーチエンジンは、ユーザが求めている部品により類似した、またはこれとより正確にマッチする探索結果を返し得る。手書き入力することに加えて、ユーザが、特定のビューに対応する入力画像を修正するために画像134の一部を消去することも可能である。
【0034】
図6に、ユーザが画像134に手書き入力その他の修正を行って作成し得る入力画像136の一例を示す。この具体例で、ユーザは、手書き入力画像104では見えなかった可能性があり、よって、サーチエンジンがデータベースから画像122を検索する際に考慮しなかった可能性のあるひじ掛け138を手書き入力で加え得る。
【0035】
ユーザは、手書き入力を行って図6の画像136を作成した後、サーチエンジンがデータベースでマッチを探す対象となる3次元入力画像をより正確に定義するために、第3の角度からこの入力画像を調べて改良しようとする可能性がある。第3の角度は、最初の2つの角度または視点のそれぞれから90度ずつ変位され得る。第3の角度または視点から入力画像を見るために、ユーザは、124に示すように、マウス左ボタンを押したまま、図6の画像136を望むように回転させ得る。例えばユーザは、マウス左ボタンを押したままマウスを下方に動かし、横軸を中心に画像136を回転させて、画像136の上端部140がユーザの方へ向かって回転し、画像136の下端部142がユーザから見て向こう側へ回転するようにし得る。ユーザには、マウスを下方に動かす際に、画像が連続して回転するように見え得る。横軸を中心としてこのように90度回転させた後、カンバス100上の画像は、図7に示す画像144と同様に表示され得る。
【0036】
画像122、134と同様に、画像144、および画像134と画像144の間の回転時にカンバス100上に表示されるすべての中間画像は、Webサイトを運営するサーバ内の3次元ソフトウェアラスタ化エンジンによって作成され得ることを理解すべきである。ラスタ化エンジンは、サーバ内のデータベースに格納されている画像データに基づいてこれらの画像を作成し得る。
【0037】
画像144がユーザの求めている構成部品とマッチしない、すなわち異なる場合、ユーザは、「手書き入力開始」アイコン109をクリックし、次いで、画像144上で手書き入力を行って、画像144を求める部品に似るように改良し得る。画像144を手書き入力によってそのように修正した後、ユーザは、「探索」アイコン102をクリックして再度探索を開始し得る。入力画像は3次元であり、ユーザが画像134および画像144を修正した後では、一般に、所望の部品をより正確に表現するものになるため、サーチエンジンは、ユーザが求めている部品により類似した、またはこれとより正確にマッチする探索結果を返し得る。手書き入力に加えて、ユーザが、その特定のビューに対応する入力画像を修正するために画像144の一部を消去することも可能である。
【0038】
図8に、ユーザが画像144上で手書き入力その他の修正を行って作成し得る入力画像146の一例を示す。この具体例では、ユーザは画像144上に、手書き入力画像104と136のどちらでも見えなかった可能性のあるカップホルダ148を手書き入力で加え得る。ユーザは、少なくとも一部手書き入力を加えた画像104、136、146を作成した後、「探索」アイコン102をクリックし、3つすべての画像104、136、146に基づいた探索を開始し得る。よって、本発明は、データベースにその3次元画像が格納されている類似の、またはマッチする構成部品を求めるデータベース探索の対象として使用するために、ユーザが2次元媒体、すなわち画面またはモニタを介して構成部品の3次元入力画像を提供することを可能にする。
【0039】
また、ユーザが、3つの正投影画像に示される特徴または詳細以外に、さらにその3次元入力画像を改良することも可能である。より具体的には、これらの3つの正投影画像いずれかまたは全部に加えて、あるいはこれらの代わりに、ユーザは、124に示すようにマウスを使って、手書き入力画像、アップロード画像、または一部が手書き入力で一部がアップロードされたものである画像を、所望の方向に向けることもできる。ユーザは、任意の視点または向きで各画像に手書き入力を加えてもよい。サーチエンジンに入力され、データベース内の類似の、またはマッチする構成部品を検索する際にサーチエンジンによって考慮され得る、手書き入力画像の視点の数には制限を設けなくてもよい。
【0040】
図2〜8に示す画像には、描かれた構成部品の内部特徴も内部詳細も示されていない。しかし、別の実施形態では、手書き入力画像と探索結果として返される画像のどちらかまたは両方に、肉眼では特定の視点から見ることのできないはずの内部特徴を含めることが可能である。すなわち、手書き入力画像と探索結果画像のどちらかまたは両方が、あたかも見る人に「X線視覚」があるかのように提示され得る。さらに、手書き入力画像に含まれる場合、かかる内部特徴は、データベース内のマッチする部品を求める探索を行う際に、サーチエンジンによって考慮され得る。一実施形態では、ユーザは、内部の、または目立たない特徴を、破線、点線、または「極めて細い」線(「phantom」 line)で手書き入力することによって示し得る。同様に、探索結果構成部品の内部特徴も、破線、点線、または「極めて細い」線で示され得る。
【0041】
前述の実施形態では、ユーザは、第2の視点からの画像136を作成するための手書き入力と、第3の視点からの画像146を作成するための手書き入力の両方の後に初めて、「探索」アイコン102をクリックして修正された探索を開始し、その結果行われた探索では、画像104、136および146のそれぞれが考慮された。代替として、ユーザは、図6の手書き入力画像136を作成した直後に探索を開始してもよい。サーチエンジンによってマッチングされたデータベース構成部品画像を選択した後、ユーザは、そのデータベース画像を90度回転させ、次いで、そのデータベース画像上にカップホルダその他の修正を手書き入力または描画し得る。最後にユーザは「探索」アイコン102をクリックして、画像104と、画像136と、ユーザが画像136に基づく探索結果に手書き入力を加えることによって作成した画像とに基づく探索を開始し得る。
【0042】
よって、前述の実施形態では、探索は、相互に直交する個々の視点と関連付けられ得る3つの入力画像に基づいて実施され得る。さらに、3つの入力画像は、それぞれ、少なくとも一部は、ユーザが手書き入力することによって作成され得るものである。本発明の適用範囲内では、探索は、1画像に基づいて、2画像に基づいて、または3より多い画像に基づいて行わせることも可能であることを理解すべきである。さらに、探索が2つ以上の画像に基づくものである場合、そのいずれかの画像が、相互に直交する視点と関連付けられている必要もない。
【0043】
代替の実施形態では、図2の画像104を手書き入力した直後に探索を要求するのではなく、ユーザは、少なくとも1つの別の角度からその部品を手書き入力して、探索が基づくべきより多くの情報を提供し得る。例えば、画像104を手書き入力した後、ユーザは、124に示すようにマウス左ボタンを押したままマウスを右方に動かし、縦軸を中心として、画像104の右端部150を見る人の方へ向かって回転させ、左端部152を見る人の向こう側へ回転させ得る。画像104自体は、図2のページに対して垂直な方向の深さ情報を含まない可能性があるため、ラスタ化エンジンは、画像104によって表される部品を2次元オブジェクトとして扱い得る。よって、縦軸を中心に90度回転させた後、縦方向の線分としての画像154(図9)がカンバス100上に表示され得る。次いでユーザは、「手書き入力開始」アイコン109をクリックし、図6の画像136と同様の画像を手書き入力し得る。画像136に類似した画像を作成するために、ユーザが画像154の何らかの消去やその他の変形を行うことも可能である。この時点で、ユーザは、前の実施形態において画像136を作成したユーザと同じ状況にある。すなわち、ユーザは、探索を要求し、探索結果画像を回転させて修正し、次いで、修正した探索結果画像に基づいて別の探索を要求することができる。代替としてユーザは、探索を直ちに開始するのではなく、探索を開始する前に画像を1回または複数回回転させてより多くの特徴を付け加えてもよい。
【0044】
空のカンバス100上で所望の部品を求める探索プロセスを開始する代わりに、ユーザは、「既存のギャラリ(Existing Gallery)で探索」リンク156(図1)をクリックして、図10に示すようなWebページを表示させてもよい。ユーザは、画像のうちの1つを選択して、その選択画像をカンバス100上に配置し得る。図10に示すように、各画像は、他のユーザによって頻繁に選択されている個々の部品カテゴリを表し得る。例えば、ユーザは、図10の左上にあるベアリングの画像をクリックして、図11に示すようにその画像をカンバス100に転写させ得る。次いでユーザは、「手書き入力開始」アイコン109をクリックし、図11のカンバス100の画像上への修正の手書き入力を開始し得る。例えば、ユーザは、ベアリングを貫通して延在するシャフト156(図12)を手書き入力し得る。次いでユーザは、「探索」アイコン102をクリックしてデータベースの探索を開始し得る。代替として、ユーザは、シャフト156を手書き入力する前または後にベアリング画像を回転させ、その後の部品データベース探索において探索しようとする他の特徴を手書き入力してもよい。様々な可能な探索手順は、他の実施形態において前述したのと概ね同様のものとすることができる。
【0045】
代替として、図10のWebページが提示されるとき、ユーザは、画像をクリックするのではなく、ページの左側にあるカテゴリの1つをクリックしてもよく、またはそのカテゴリに対応する「ドリルダウン(Drill Down)」アイコン158をクリックして同じ結果を得てもよい。例えば、ユーザは、「工作機械(Tooling)」カテゴリリンク160をクリックして、図13のような工作機械カテゴリに含まれる複数の部品画像を提示するWebページを表示させ得る。ユーザは、興味のある画像をクリックし、または「3D表示」アイコン162をクリックして、図11に示すように、カンバス100上にその画像を配置し得る。次いでユーザは、前述のように、適当と思われるやり方で修正を手書き入力し、かつ/または探索を開始し得る。図10のWebページまたは図13のWebページにおいて、ユーザは、「類似検索」アイコン164をクリックして、クリックされた特定の「類似検索」アイコン164と関連付けられた部品と類似する部品の画像を含むWebページ(不図示)を表示させてもよい。
【0046】
ユーザは、空のカンバス100上で所望の部品の探索プロセスを開始するのでも、「既存のギャラリで探索」リンク156をクリックするのでもなく、「ユーザの部品を使って(Using Your Part)探索」リンク166(図1)をクリックして図14aに示すようなWebページを表示させてもよい。「ブラウズ(Browse)」アイコン168をクリックして、ユーザは、探索しようとする部品の画像データを含む格納ファイルを捜し出し得る。このファイルは、ユーザのコンピュータ上に格納されていてもよく、またはユーザのコンピュータを接続させることのできるネットワーク上のどこかにあってもよい。図14aに示すように、ユーザは、stl、stp、step、igs、iges、dxf、dwg、jpgまたはpngの種類のファイルをアップロードすることができる。当然ながら、これらのファイルの種類は単なる例にすぎず、他の種類のファイルをアップロードすることも可能である。図14bに、ブラウジングによって欄169に入力されているstlファイルパスを示す。画像ファイルを捜し出した後で、ユーザは、「アップロード(Upload)」アイコン170をクリックして、図14cのWebページに示すように選択した画像ファイルをカンバス100上にアップロードし得る。次いでユーザは、「手書き入力開始」アイコン171をクリックした後、アップロードした画像に修正を手書き入力する。また、ユーザは、「ビュー適合」アイコン173をクリックして画像をカンバス100に適合させることもできる。ユーザは、手書き入力を行うのではなくマウスを使って画像を回転させたい場合には、「マウスズーム、回転またはパン」アイコン175をクリックしてもよい。ユーザは、画像の修正を終えると、前述のように、ユーザが適切であるとみなすやり方で探索を開始し得る。
【0047】
図14cは、前述のように、カンバス100上に入力された入力画像データが、正投影図ではなく斜視図の形であり得ることを示す例である。当然ながら、ユーザがカンバス100上に正投影図をアップロードすることも可能である。図14cの斜視図画像はユーザがアップロードしたものであるが、本発明の適用範囲内では、手書き入力によって、かつ/またはデータベースからの検索によって、カンバス100上に斜視図を入力することも可能であることを理解すべきである。斜視図がカンバス100上にどのようにして入力されるかに関わらず、ユーザは、前述のように画像を繰り返し回転させ、修正を書き加えてから探索を要求することができる。
【0048】
図14dに、Webサイトにアップロードされ得るdwgファイルを示す。図14eには、ブラウジングによって欄169に入力されたdwgファイルパスを示す。画像ファイルが捜し出された後、ユーザは、図14f〜14gのWebページに示すように、「アップロード」アイコン170をクリックしてカンバス100上に選択した画像ファイルをアップロードし得る。dwgファイルのいくつかの異なる抽出形状177a〜fが、ユーザによってカンバス100内に表示させるために選択され得る。すなわち、図14fではカンバス100内に抽出形状177aが表示されているが、ユーザが抽出形状をクリックすることにより、カンバス100内にその他の抽出形状177b〜fのうちのどれが表示されてもよい。ユーザは、探索用の入力画像データ中に関連する抽出形状を含めるために、ボックス179a〜fの任意の組み合わせをクリックしてもよい。すなわち、ユーザは、探索の入力として使用するために、抽出形状のうちの任意の1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは6つを選択することができる。一実施形態では、データベースが断面画像情報を含まず、よって、適切な探索結果を得るために、ユーザは、探索用入力データに、断面図の形の抽出形状を含めないこともできる。
【0049】
図1の開始点における別のオプションは、ユーザが「画像ギャラリ(Image Gallery)で探索」リンク172をクリックして、図15に示すWebページを表示させるものである。この「画像ギャラリ」オプションは、ユーザに、コンピュータシステムが提供する画像と、その画像に対してユーザが施す手書き入力による修正の両方を含む部品を求めてデータベースを探索するために、既存の画像に手書き入力を加えるという概念をユーザに提示することができる。図15のWebページで、ユーザは、提示画像のうちの1つまたはその画像と関連付けられた「手書き入力(Doodle)」アイコン174をクリックし得る。次いで、選択された画像が、図4に示したのと同様に、カンバス100上に用意される。次いでユーザは、先に詳しく論じたように、画像に手書き入力を加え、画像を回転させ、かつ/またはデータベースで画像を探索し得る。
【0050】
「画像ギャラリで探索」リンク172に加えて、ユーザを「手書き入力による探索」という概念に習熟させるために提供され得る別のツールが、各カンバス100に隣接して位置し得る「ヒント(Tips)」リンク176(図1)である。「ヒント」リンク176をクリックすると、ユーザに図16a〜16dのWebページが表示され、これらのWebページには、より適切な探索結果を得るためにどんな手書き入力技法を使用すべきかに関するユーザへのヒントおよび案内が含まれる。図16a〜16dで明らかなように、ユーザによる手書き入力は、アップロード画像または検索画像の重要な特徴をトレースしたものとすることが可能である。さらに、下にあるアップロード画像または検索画像とは無関係に、もっぱらそうしたトレース手書き入力だけに基づいて探索を行うことも可能である。
【0051】
以上で論じたのは、ユーザが構成部品画像データベースを探索する際に使用するための詳細な3次元入力画像を作成することができるようにする新規な方法である。本発明の別の新規な特徴は、構成部品用の電子商品展示場を提供する方法を対象とするものである。部品または製品の売り手が、売り手と関連付けられている構成部品に対応する売り手の画像データまたは模型データをデータベースにアップロードし得る。「売り手と関連付けられている」部品には、例えば、売り手によって販売されている部品や、売り手の製品に含まれる部品、売り手が製造することのできる部品、または売り手の設計または製造能力を表す部品などが含まれ得る。本発明の新規な特徴には、画像データを編纂して探索される構成部品画像データベースを構成することが含まれ得る。Webサイトのユーザには、その製品に関する情報をデータベースに含めることを望む構成部品の供給業者が含まれ得る。データベース上でアクセス可能な部品情報には、画像データ、部品寸法、部品の色、購入価格、供給者のWebサイトへのリンク、型番、部品が常備部品であるかどうか、部品が在庫されているかどうかなどが含まれ得る。
【0052】
部品供給者であるユーザは、図1のWebページ上の「部品を追加するには?(How to add my parts?)」リンク178をクリックし、図17a〜17cのWebページを表示させ得る。第1のステップで、そのWebサイトに構成部品の3次元モデル、2次元図面、画像、pdf文書などの電子部品ファイルを格納している供給者が、アイコン180をクリックしてi−prowlerソフトウェアをダウンロードし得る。i−prowlerソフトウェアは、供給者が、供給者のWebサイトからホストWebサイトのデータベースに電子部品ファイルを転送して、その電子部品ファイルをホストWebサイト上で行われる探索に含めることができるようにし得る。i−prowlerソフトウェアをダウンロードする前に、供給者は、「i−prowlerについて(About i−prowler)」リンク182をクリックして図18のWebページを表示させ、i−prowlerについての詳細を得ることができる。「i−prowlerについてのよくある質問(Frequently Asked Questions about i−prowler)」リンク184をクリックすることにより、供給者は、よくある質問と各質問の回答を列挙した図19a〜19bのWebページを表示させ得る。供給者が図19aのプライバシポリシリンク186をクリックすると、図20a〜20cのWebページが表示される。
【0053】
ホストWebサイトからi−prowlerソフトウェアをダウンロードした後、供給者は、図17a〜17bに示すように、i−prowlerを実行し、自社情報を登録し、索引へのディレクトリまたはファイルを選択し得る。次いで供給者は、画像ファイルをホスト3DSeekサーバに直ちにアップロードするための「今すぐ開始する(Start Now)」アイコン192(図17c)を選択し、または画像ファイルをホスト3DSeekサーバにアップロードする開始時刻を予約するための「開始時刻設定(Schedule a start time)」アイコン194を選択するように誘導され得る。
【0054】
ユーザは、「部品を直接アップロードする(I wish to upload parts directly)」リンク188(図17a)をクリックして、図21のWebページを表示させてもよい。供給者は、「オプション1」の下の「専用の部品箱を申し込む(Sign−up for your company’s own Part Bin)」リンク189をクリックして図22のWebページを表示させ、そこで、自社の情報を記入し、「送信(Submit)」アイコン190をクリックして登録を完了してもよい。
【0055】
ユーザは、「部品箱について(About Part Bin)」リンク191(図21)をクリックして、部品箱の説明が記載されている図23のWebページを表示させてもよい。また、ユーザは、「部品箱についてのよくある質問(Frequently Asked Questions about Part Bin)」リンク193(図21)をクリックして、よくある部品箱についての質問とそれに関連する回答が記載されている図24a〜24eのWebページを表示させてもよい。
【0056】
図17aのWebページにおいて、ユーザは、「自社のURLを3DSeekの索引に追加する(I wish to add my company’s URL to 3DSeek’s index)」リンク195をクリックして図25のWebページを表示させ、そこでURL、電子メールアドレスおよびコメントを記入した後、供給者は、「送信」アイコン197をクリックして自社のURLの登録を完了し得る。かかるURL登録を受け取ると、サーバは、供給者が自発的にその構成部品情報を送信するよう要求せずとも、供給者のWebサイトから事前対応的に構成部品情報を収集することができるようになる。よって、部品売り手により画像データその他の構成部品情報の抽出元とする許可が与えられている部品売り手Webサイトの索引を編纂することができる。その場合サーバは、売り手Webサイトから画像データを抽出して収集した構成部品情報をデータベースに格納し、個々の特性を有する部品を求める買い手がそのデータベースを探索し得る。画像データはホストWebサイトを介してデータベースにアップロードされてもよく、アップロードされる画像データは、売り手が販売する構成部品と関連付けられている。次いで買い手が、ホストWebサイト上に、その買い手が購入しようとする構成部品を表す画像データを入力し得る。買い手は、買い手画像データとマッチする売り手画像データを求めるデータベース探索を要求し得る。マッチする売り手画像と、マッチする売り手画像データと関連付けられた売り手情報が、ホストWebサイト上で買い手に表示され得る。
【0057】
ユーザは、「索引付けのために2D図面を3Dモデルに変換する(I wish to convert 2D drawings to 3D models for indexing)」リンク202(図17a)をクリックして図26a〜26cのWebページを表示させ得る。次いで供給者は、「会社情報を入力しオプションを選択する(Enter company information and select option)」リンク216をクリックして図27のWebページを表示させ得る。図27の会社情報欄に記入し、オプションAまたはオプションBを選択した後、供給者は、「送信」アイコン218をクリックして登録を完了し得る。
【0058】
供給者が図17aのリンク204をクリックした場合、図28a〜28cのWebページが表示され得る。次いで供給者は、「3D構成用の価格決定シートを表示する(View the pricing sheet for 3D−Config.)」リンク220(図28a)をクリックして図29のWebページを表示させ得る。このWebページは、価格付けその他の情報を含むpdfファイルとすることができる。また、供給者は、「会社情報を入力する(Enter company information)」リンク222(図28a)をクリックして図30のWebページを表示させることもできる。図30の各欄に記入した後、供給者は、「送信」アイコン210をクリックして登録を完了し得る。次いでユーザは、i−prowlerをダウンロードしてインストールし(図28a、ステップ2)、i−prowlerを実行して自社情報を登録し(ステップ3)、ディレクトリまたはファイルを選択し得る(図28b、ステップ4)。
【0059】
供給者のWebサイト上に電子部品ファイルがない場合、供給者は、「電子部品ファイルがない(I do not have electronic part files)」リンク196(図17a)をクリックして図31のWebページを表示させ得る。その場合供給者は、「標準部品リストの中から部品を選択する(Select parts from the standard parts list)」リンク212をクリックして図32のWebページを表示させ得る。図32に記載されている部品カテゴリのうちの1つまたは複数を選択した後、供給者は、「送信」アイコン208をクリックし、図30に示すWebページを表示させ得る。図30の各欄に記入した後、供給者は「送信」アイコン210をクリックして登録を完了し得る。
【0060】
図31のWebページにおいて、供給者は、リンク213をクリックして図33のWebページを表示させてもよい。その場合供給者は、「カスタム部品リストの中から部品を選択する(Select parts from the custom parts list)」リンク215をクリックして図34のWebページを表示させ得る。図34に記載されている部品カテゴリのうちの1つまたは複数を選択した後、供給者は「送信」アイコン217をクリックし、図30に示すWebページを表示させ得る。図30の各欄に記入した後、供給者は「送信」アイコン210をクリックして登録を完了し得る。
【0061】
データベースに自社の部品を追加することに加えて、またはその代わりとして、部品供給者の類のユーザは、図1のWebページ上の「広告を出すには?(How to advertise?)」リンク224をクリックして、図35a〜35dのWebページを表示させてもよい。供給者は、「今すぐ注文する(Order Now)」アイコン226をクリックして図36のWebページを表示させ得る。ユーザは、「契約条件(Terms and Conditions)」リンク228をクリックして図37a〜37bのWebページを表示させ得る。ユーザは、図36のWebページに戻って図36の各欄に記入した後、「注文する(Order)」アイコン230をクリックし得る。
【0062】
また、データベースに部品を追加し、「広告を出すには?」リンク224をクリックすることに加えて、またはその代わりとして、ユーザは、図1のWebページ上の「サイトを供給者に参照させる(Refer site to your supplier)」リンク232をクリックして、図38のWebページを表示させてもよい。図38の各欄に記入した後、ユーザは、「電子メールを送信する(Send Email)」アイコン234をクリックしてユーザの供給者に電子メールを送信し得る。この電子メールは、電子メールの送信者を供給者の顧客/見込み客として識別し、供給者にそのWebサイトを知らせ、そのWebサイトへの電子リンクを提供し、供給者にWebサイト上でその部品を登録することの利点を説明するものである。
【0063】
図39に示されているのは、本発明の方法の1つまたは複数を実施するのに適した、本発明のネットワークで接続されたコンピュータシステム236の一実施形態である。システム236は、ワールドワイドウェブとも呼ばれるインターネット240に接続されたサーバ238を含む。また、インターネット240には、売り手コンピュータ2421、2422、……、242nも接続されている。さらに、インターネット240には、買い手コンピュータ2441、2442、……、244mも接続されている。各買い手コンピュータ244には、個々のモニタ246と個々のマウスまたはペンデバイス248が接続されている。サーバ238は、ラスタ化エンジン250、サーチエンジン252、および画像データベース254を含んでいてもよい。
【0064】
画像データベース254は、i−prowlerソフトウェアやインターネット240を介して売り手242から受け取られる売り手画像データを編纂したものを含み得る。入力画像データは、サーチエンジン252において、買い手コンピュータ244からインターネット240経由で受け取られ得る。買い手は、探している構成部品の入力画像データをサーチエンジン252にアップロードしてもよく、マウスまたはペンデバイス248、あるいは両者の何らかの組み合わせを使ってモニタ246上で入力画像データを描いてもよい。さらに、買い手は、データベース254から取り出した画像上に描画することによって入力画像データを作成してもよい。
【0065】
入力画像データに基づき、サーチエンジン252は、画像データベース254内のマッチする、または少なくとも類似の売り手画像データを検索し得る。ラスタ化エンジン250は、マッチする売り手画像をモニタ246に表示させ得るようにマッチする売り手画像データを処理し得る。また、ラスタ化エンジン250は、モニタ246が、3次元空間における任意の可能な視点からそれに基づく画像を表示し得るような3次元画像データ処理も行うことができる。さらに、ラスタ化エンジン250は、モニタ246に表示された画像を、買い手が所望の軸を中心として表示画像を回転させるのに従って連続して更新させることもできる。買い手は、モニタ246上で探索結果画像を確認し、マウス/ペン248で探索結果画像を修正し、修正画像に基づいて新しい探索結果を要求し得る。買い手は、探索結果を受け取り、結果画像を修正し、修正画像に基づいて新しい探索結果を要求するサイクルを、所望の回数だけ続け得る。
【0066】
図40〜47に示す別の実施形態では、ユーザに、3次元入力カンバス、描画立方体ツール、入力画像空間または「立方体」300が提示され、これは、図示のように従来のカンバス100内に提供されても、そうでなくてもよい。立方体300は、6面のカンバスであり、図40ではそのうちの正面302、右面304および上面306が見えている。立方体300の6面は、それぞれ、個々の正投影視点から見た立方体300を用いて構成部品を提示し得る。しかし、立方体300の6面が、それぞれ、個々の遠近法的視点から見た立方体300を用いて構成部品を提示することも可能である。ユーザは、立方体300の各面のうちの1面、2面、3面、4面、5面または6面に所望の部品を手書き入力し、次いで、それに基づく探索を要求し得る。代替として、ユーザは、独自の画像データを立方体300にアップロードし、その上に手書き入力を行って探索用の入力を作成してもよい。別の代替として、ユーザは、立方体300に表示するためにデータベースから画像データを取り出し、次いで、それらの画像に手書き入力を行って探索用の入力を作成してもよい。
【0067】
図41〜45の単純な例では、ユーザは、ボールベアリングなど、球の形をした部品を立方体300に手書き入力する。図41でユーザは、はじめに正面302に円を描く。次いでユーザは、図42に示すように、面304に球の側面図を、面306に球の上面図を描いてもよく、球は、右と上から見ると楕円のように見える。ユーザが、立方体300に入力した1、2、3、4、5または6つの図に基づいた探索を要求することが可能である。よって、図42では、ユーザが「探索」アイコン102をクリックして探索を要求することが可能である。しかし、以下の考察で明らかになるように、ユーザが、探索を要求する前に残りの3面のいずれかまたはすべてにさらに手書き入力を行うことも可能である。
【0068】
ユーザは、面に手書き入力するには、図40〜42の正面302で行っているように、その面を垂直な角度から見ると最も描きやすいことが分かる。よって、ユーザは、正面アイコン308、背面アイコン310、上面アイコン312、底面アイコン314、右面アイコン316または左面アイコン318のいずれかをクリックして、その特定の面を視野方向に対して垂直に向かせてもよい。例えば、図42で円と2つの楕円を描き入れた後、ユーザは、右面アイコン316をクリックして、ユーザが右面304に修正をより手書き入力しやすいように立方体300を図43に示す方向に向けてもよい。ユーザは、さらに、図43に示すように上面306の楕円に修正を手書き入力してもよく、あるいは、上面アイコン312をクリックして、上面をユーザがより修正しやすいように円として提示させてもよい。
【0069】
楕円を描く代わりに、ユーザは、図41の円を描いた後すぐに右面アイコン316をクリックして、立方体300を図44に示す方向に向けてもよい。次いでユーザは、右面304にそのまま円を手書き入力してから、上面306に楕円を描き、または上面アイコン312をクリックして上面306に円を描いてもよい。代替として、ユーザは、図41で円を描いた後すぐに上面アイコン312をクリックして、立方体300を図45に示す方向に向けてもよい。次いでユーザは、上面306にそのまま円を手書き入力してから、右面304に楕円を描き、または右面アイコン316をクリックして右面316に円を描いてもよい。探索は、立方体300に1つまたは複数の図を手書き入力した後のどの時点で要求してもよいことを理解すべきである。
【0070】
図46aに、立方体300に手書き入力されたテーブルのやや複雑な例を示す。テーブルがどのようなものであるかが本明細書の読者に明確になるように、図46bにこのテーブルの斜視図を示す。しかしこの斜視図は、本発明自体では全く使用しなくてもよい。
【0071】
図47aに、立方体300に手書き入力された円柱を含む別の例を示す。この場合もやはり、円柱がどのようなものであるかが本明細書の読者に明確になるように、図47bにこの円柱の斜視図を示す。しかしこの斜視図は、本発明自体では全く使用しなくてもよい。
【0072】
図46〜47で明らかなように、立方体300の6面すべてを正方形とすることが可能である。すなわち、立方体300の12辺すべてを実質的に同じ長さとすることができる。当然ながら、遠近法によって見るとき、見る人から向こう側に向かって延びる辺400、402、404の長さは、視角のために画面上ではより短くなる。
【0073】
また、6面のそれぞれを色分けして、ユーザがどの視点から部品を見ているかより追跡しやすくすることも可能である。例えば、正面を赤で描き、右面を緑で描いてもよい。さらに、ユーザにとってより使いやすくするために、こうした個々の色をアイコン308〜318に含めてもよい。
【0074】
ユーザには、自然と、目に見えるように、すなわち斜視図で部品を描く傾向があることが分かっている。しかし、サーチエンジンでは、斜視図よりも正投影図の方をより適切に処理することができる。図40〜47の実施形態には、ユーザに正投影図として考えさせ、探索用の入力として正投影図を描かせるという利点があり、このためにより良い探索結果がもたらされ得る。
【0075】
図48に、本発明の方法を実施するのに使用することのできるWebサイトの別の実施形態のページを示す。このWebページは、ユーザのモニタ上に表示されてもよく、垂直および水平のグリッドラインのあるカンバス500を含む。カンバス500内で、ユーザは、ユーザが検索し、場所を突き止め、または獲得しようとする所望の構成部品、すなわち「部品」を手書き入力し、スケッチし、または描画し得る。ツールバー501は、手書き入力アイコン503、直線描画アイコン505、円描画アイコン507、矩形描画アイコン509、弧描画アイコン511、取り消しアイコン513、やり直しアイコン515、消去アイコン517、選択アイコン519を含む。アイコン505、507、509、511をクリックすると、ユーザは、2つまたは3つの定義点を選択することにより、それぞれ、線、円、矩形、弧を描くことができる。
【0076】
ユーザがカンバス500上に画像を描き、探索アイコン502をクリックした後、サーバは、図49に示すのと同様の書式を有するWebページで応答し得る。このWebページは、3次元形状506と2次元形状508とに分かれた構成部品画像を含む探索結果リストを提供し得る。
【0077】
図50は、ユーザがカンバス600上に選択した画像ファイルをアップロードすることができるようにする、図14cのWebページと類似したWebページである。図50のWebページには、ユーザがアップロード画像602の特定の部分に矩形または「囲み」604を描き、続いて行われる探索の焦点を囲まれた領域に合わせることができるようにするという追加機能がある。この囲みはユーザの選択する任意の寸法のものとすることができ、ユーザは、囲みの対角である、点606、608などの2点を選択して囲みを定義する。データベース内の類似の画像を求めて行われる探索では、画像の囲まれた部分のマッチングをより重視し、または配慮する。
【0078】
以上本発明を、例示的設計を備えるものとして説明してきたが、本発明は、本開示の精神および範囲内でさらに変更することもできる。したがって本願は、本発明の一般原理を使った本発明の任意の変形、用法、または適合を包含するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像サーチエンジン(252)用の入力画像データを受け取る方法であって、
表示画面(246)上に2次元入力画像を提供するステップと、
ユーザが前記表示画面上で前記入力画像の平面と直交しない軸を中心として前記入力画像を回転させることができるようにするステップと、
前記ユーザが前記回転させた入力画像上で電子的手段により修正を描くことができるようにするステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記2次元入力画像が構成部品のものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記提供するステップが、前記表示画面上で前記ユーザによって電子的手段で描かれる2次元入力画像を受け取ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記提供するステップが、ユーザのコンピュータからアップロードされる3次元画像データに基づくものである2次元入力画像を受け取ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記提供するステップが、
データベース(254)から2次元画像を検索すること、および
前記2次元画像への、前記表示画面上で前記ユーザによって電子的手段で描かれる修正を受け取ること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記軸が前記入力画像の平面と平行である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記軸が縦軸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記軸が横軸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記回転させた入力画像が、データベース(254)に格納された3次元画像データに基づき、ラスタ化エンジン(250)によって提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記2次元入力画像および前記修正済みの回転させた入力画像を3次元画像サーチエンジン(252)に送るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ユーザが前記表示画面上で、前記入力画像の平面と直交せず、前記修正された回転入力画像の平面とも直交しない第2の軸を中心として、前記修正済みの回転させた入力画像を回転させることができるようにするステップと、
前記ユーザが前記2度回転させた入力画像上で電子的手段により修正を描くことができるようにするステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記2次元入力画像、前記修正済みの回転させた入力画像、および前記修正済みの2度回転させた入力画像を3次元画像サーチエンジン(252)に送るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ユーザが前記入力画像上で電子的手段により隠れた特徴を極めて細い線として描くことができるようにするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
電子商品展示場を提供する方法であって、
構成部品と関連付けられた画像データのデータベース(254)を提供するステップと、
複数の売り手が、前記売り手によって販売される構成部品と関連付けられている画像データを、Webサイトを介して前記データベースにアップロードすることができるようにするステップと、
買い手が、前記買い手が購入しようとする構成部分を表す画像データをWebサイト上に入力することができるようにするステップと、
前記買い手画像データとマッチする売り手画像データを求めて前記データベースを探索するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手にマッチする売り手画像を表示するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする売り手画像データと関連付けられている売り手情報を表示するステップと
を含む、方法。
【請求項15】
前記画像データが、少なくとも一部は、前記買い手が表示画面(246)上に電子的手段で前記構成部分を描くことによって入力される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記売り手情報が、前記マッチする売り手画像データと関連付けられた構成部品の前記買い手への販売を促進する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記売り手情報が、
前記売り手のWebサイトへのリンク(110)、
前記構成部品が常備部品であるかどうかの表示(112)、
前記構成部品のテキスト記述語(108)、
前記構成部品の型番(108)、
前記買い手が前記構成部品と関連付けられた画像ファイルをダウンロードすることができるようにするWebベースのリンク(114)
のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記買い手が前記表示されるマッチする売り手画像上に電子的手段により修正をスケッチすることができるようにするステップと、
前記修正済みの売り手画像とマッチする第2の売り手画像データを求めて前記データベースを探索するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手にマッチする第2の売り手画像を表示するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする第2の売り手画像データと関連付けられている第2の売り手情報を表示するステップと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
ユーザが前記表示画面上で、前記表示されるマッチする売り手画像の平面と直交しない軸を中心として前記表示されるマッチする売り手画像を回転させることができるようにするステップと、
前記買い手が前記表示されるマッチする売り手画像上に電子的手段により修正をスケッチすることができるようにするステップと、
前記修正済みのマッチする売り手画像とマッチする第2の売り手画像データを求めて前記データベースを探索するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする第2の売り手画像データを表示するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする第2の売り手画像データと関連付けられている第2の売り手情報を表示するステップと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記ユーザが前記売り手画像に興味を示した場合、前記買い手の電子メールアドレスが前記売り手に転送される、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
電子商品展示場を提供する方法であって、
構成部品と関連付けられた画像データのデータベース(254)を設けるステップと、
売り手の構成部品の3次元モデルの中から形状表現を抽出するステップと、
前記データベースに前記形状表現を格納するステップと、
買い手が、前記買い手が購入しようとする構成部分を表す画像データをWebサイト上に入力することができるようにするステップと、
前記買い手画像データとマッチする少なくとも1つの形状表現を求めて前記データベースを探索するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手にマッチする形状表現を表示するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする形状表現と関連付けられている売り手情報を表示するステップと
を含む、方法。
【請求項22】
前記画像データが、少なくとも一部は、前記買い手が表示画面(246)上に前記構成部分を電子的手段で描くことによって入力される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記売り手情報が、前記マッチする形状表現と関連付けられた構成部品の前記買い手への販売を促進する、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記売り手情報が、
前記売り手のWebサイトへのリンク(110)、
前記構成部品が常備部品であるかどうかの表示(112)、
前記マッチする形状表現と関連付けられた構成部品のテキスト記述語(108)、
前記構成部品の型番(108)、および
前記買い手が前記構成部品と関連付けられた画像ファイルをダウンロードすることができるようにするWebベースのリンク(114)
のうちの少なくとも1つを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記買い手が前記表示されるマッチする形状表現上に電子的手段により修正をスケッチすることができるようにするステップと、
前記修正済みの形状表現とマッチする第2の形状表現を求めて前記データベースを探索するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手にマッチする第2の形状表現を表示するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする第2の形状表現と関連付けられている第2の売り手情報を表示するステップと
をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
ユーザが前記表示画面上で、前記表示されるマッチする形状表現の平面と直交しない軸を中心として前記表示されるマッチする形状表現を回転させることができるようにするステップと、
前記買い手が前記表示されるマッチする形状表現上に電子的手段により修正をスケッチすることができるようにするステップと、
前記修正済みのマッチする形状表現とマッチする第2の売り手形状表現を求めて前記データベースを探索するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする第2の売り手形状表現を表示するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする第2の売り手形状表現と関連付けられている第2の売り手情報を表示するステップと
をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
電子商品展示場を提供する方法であって、
構成部品と関連付けられた画像データのデータベース(254)を提供するステップと、
売り手の構成部品の2次元図面の中から2次元画像を抽出するステップと、
前記データベースに前記2次元画像を格納するステップと、
買い手が、前記買い手が購入しようとする構成部分を表す画像データをWebサイト上に入力することができるようにするステップと、
3次元形状サーチエンジン(252)を使用し、前記買い手画像データとマッチする少なくとも1つの2次元画像を求めて前記データベースを探索するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手にマッチする画像を表示するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする2次元画像と関連付けられている売り手情報を表示するステップと
を含む、方法。
【請求項28】
電子商品展示場を提供する方法であって、
構成部品と関連付けられた画像データのデータベース(254)を提供するステップと、
売り手の構成部品の2次元図面を3次元画像データに変換するステップと、
前記データベースに前記3次元画像データを格納するステップと、
買い手が、前記買い手が購入しようとする構成部分を表す画像データをWebサイト上に入力することができるようにするステップと、
前記買い手画像データとマッチする3次元売り手画像データを求めて前記データベースを探索するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手にマッチする3次元売り手画像を表示するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする3次元売り手画像データと関連付けられている売り手情報を表示するステップと
を含む、方法。
【請求項29】
電子商品展示場を提供する方法であって、
構成部品と関連付けられた画像データのデータベース(254)を提供するステップと、
部品売り手によって画像データの抽出元とする許可が与えられている部品売り手Webサイトの索引を編纂するステップと、
前記売り手Webサイトから前記画像データを抽出するステップと、
ホストWebサイトを介して前記データベースに、前記売り手によって販売される構成部品と関連付けられている前記画像データをアップロードするステップと、
買い手が、前記買い手が購入しようとする構成部分を表す画像データをWebサイト上に入力することができるようにするステップと、
前記買い手画像データとマッチする売り手画像データを求めて前記データベースを探索するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手にマッチする売り手画像を表示するステップと、
前記Webサイト上で前記買い手に前記マッチする売り手画像データと関連付けられている売り手情報を表示するステップと
を含む、方法。
【請求項30】
画像サーチエンジン用の入力画像データを受け取る方法であって、
表示画面(246)上に、実質的に相互に直角をなす方向を向いた3面(302、304、306)を含む3次元立方体形状の2次元表現を提供するステップと、
ユーザが、
前記各面の第1の面にオブジェクトの第1の正投影図、および
前記各面の第2の面に前記オブジェクトの第2の正投影図
を描くことを可能にするステップと
を含む、方法。
【請求項31】
前記可能にするステップが、前記ユーザが前記各面の第3の面に前記オブジェクトの第3の正投影図を描くことを可能にすることを含む、請求項30に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14a】
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【図14b】
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【図14c】
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【図14d】
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【図14e】
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【図14f】
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【図14g】
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【図15】
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【図16a】
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【図16b】
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【図16c】
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【図16d】
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【図17a】
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【図17b】
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【図17c】
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【図18】
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【図19a】
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【図19b】
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【図20a】
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【図20b】
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【図20c】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24a】
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【図24b】
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【図24c】
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【図24d】
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【図24e】
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【図25】
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【図26a】
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【図26b】
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【図26c】
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【図27】
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【図28a】
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【図28b】
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【図28c】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35a】
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【図35b】
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【図35c】
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【図35d】
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【図36】
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【図37a】
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【図37b】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46a】
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【図46b】
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【図47a】
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【図47b】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【公開番号】特開2012−142006(P2012−142006A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−42033(P2012−42033)
【出願日】平成24年2月28日(2012.2.28)
【分割の表示】特願2008−556563(P2008−556563)の分割
【原出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【出願人】(508257267)イマジネスティクス エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】