データ共有システム及びデータ共有方法
【課題】複数のソフトウェアサーバにおけるデータ共有の容易化。
【解決手段】利用端末10A〜Cの指示で、一方のソフトウェアサーバの処理データを抽出する工程と、データ保存サーバ12が、該抽出した処理データを指定されたディレクトリ領域に格納する工程とを実行し、変換処理サーバ13が、処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる工程と、該問い合わせたディレクトリ領域及びユーザ名とフォーマット形式等の各情報とを基に変換元/変換後フォーマット形式情報を含む変換タグ情報を生成する工程と、該生成した変換タグ情報の変換元/変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元/変換後フォーマット形式を基に変換ルールデータベース15の変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従ってフォーマット形式を変換する工程と、該変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する工程とを実行するもの。
【解決手段】利用端末10A〜Cの指示で、一方のソフトウェアサーバの処理データを抽出する工程と、データ保存サーバ12が、該抽出した処理データを指定されたディレクトリ領域に格納する工程とを実行し、変換処理サーバ13が、処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる工程と、該問い合わせたディレクトリ領域及びユーザ名とフォーマット形式等の各情報とを基に変換元/変換後フォーマット形式情報を含む変換タグ情報を生成する工程と、該生成した変換タグ情報の変換元/変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元/変換後フォーマット形式を基に変換ルールデータベース15の変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従ってフォーマット形式を変換する工程と、該変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する工程とを実行するもの。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の業務パッケージソフトウェア間における共通なデータを共有することができるデータ共有システム及びデータ共有方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に近年の業務用コンピュータシステムは、業務別の複数のパッケージソフトウェアを個別のサーバコンピュータにて稼働させ、各サーバコンピュータに対してネットワークを介して利用者側の端末装置がアクセスするように構成されている。このような業務用コンピュータシステムは、例えば、生産管理用業務パッケージソフトウェアを稼働するサーバコンピュータと販売管理用業務パッケージソフトウェアを稼働するサーバコンピュータとがネットワークを介して接続され、利用端末を使用するユーザが前記生産管理用業務パッケージソフトウェア及び販売管理用業務パッケージソフトウェアに対してアクセス可能に構成されている。
【0003】
このように構成された業務用コンピュータシステムでは、複数の業務別パッケージソフトウェアに入力を要するデータとして共通して使用する共有データが存在する場合であっても、個々のサーバコンピュータに個別にデータを入力することが行われていた。
【0004】
例えば、生産管理用業務パッケージソフトウェアや販売管理用業務パッケージソフトウェアに共通するデータとして、企業内の生産工場名/住所/連絡先等のデータがある場合であっても、個々のサーバコンピュータにデータを別個に入力しなければならないものであった。
【0005】
この共通データの取り扱いに関する技術が記載された文献としては、例えば下記特許文献1が挙げられ、この特許文献1には、複数のソフトウェアが存在するコンピュータシステム環境下において、全てのソフトウェアのデータ構造に共通するフォーマットによる共通ファイルを作成し、この共通ファイルを全てのソフトウェアに搭載することが記載されている。また下記特許文献2には、属性指定のある特定データを所定のフォルダに自動的に格納する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−242682号公報
【特許文献2】特開2004−362091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の特許文献1に記載された技術は、形態が異なる異種の業務用パッケージソフトウェアに共通ファイルを搭載するように複数の業務用パッケージソフトウェアを個々に訂正しなければならないと言う不具合があった。更に従来技術によれば、当初の複数の業務用パッケージソフトウェアに新規に他の業務用パッケージソフトウェアを追加する場合も、この追加業務用パッケージソフトウェアに対しても共有ファイルを搭載しなければならないと言う不具合があった。尚、特許文献2記載の技術は、データ形式に応じて所定のフォルダにデータを保管するものであって、共有データの取り扱いについては記載されていない。
【0008】
本発明の目的は、複数の業務用パッケージソフトウェアにおける共有データを容易に共有することができるデータ共有システム及びデータ共有方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために本発明は、所定のフォーマット形式のデータを処理する一方のソフトウェアサーバと、前記所定のフォーマット形式とは異なる他方のフォーマット形式のデータを処理する他のソフトウェアサーバと共通に取り扱われる共有データを処理するデータ共有システムであって、
前記フォーマット形式が異なるデータを相互に変換するための複数の変換ルール情報を格納する変換ルール情報データベースと、
前記変換ルール情報データベースに格納された変換ルール情報を参照し、異なるフォーマット形式のデータを相互に変換するコンピュータである変換処理サーバと、
データ記憶領域を多層且つ複数のディレクトリ領域として形成したデータ記憶部と、前記多層且つ複数のディレクトリ領域に格納したデータのディレクトリ格納位置情報とデータ名とユーザ名とフォーマット形式情報とを基にタグ情報を生成するタグ情報生成部とを有するコンピュータであるデータ保存サーバとを備え、
前記データ保存サーバが、
前記一方のソフトウェアサーバが処理した処理データを抽出する第1工程と、
該第1工程により抽出した処理データを前記データ記憶部の指定されたディレクトリ領域に格納する第2工程と、
前記変換処理サーバが、
前記データ保存サーバの記憶部をポーリングして処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第3工程と、
該第3工程により問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に、変換元フォーマット形式情報と変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第4工程と、
該第4工程により生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第5工程と、
該第5工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第6工程とを実行することを第1の特徴とする。
【0010】
また本発明は、第1の特徴のデータ共有システムにおいて、
前記変換処理サーバが、
前記第4工程において、処理データのデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含むタグ情報を生成し、
前記変換タグ情報に含まれたデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含む電子メール文を生成する第7工程と、
前記変換タグ情報に含まれユーザ名のメールアドレス宛に前記第7工程により生成した電子メールを送信する第8工程を実行することを第2の特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有システムにおいて、前記データ保存サーバが、フォーマット変換を行った前記処理データを格納するアーカイブ記憶部を有し、前記前記第5工程によりフォーマット形式を変換した前記処理データ及び前記タグ情報をアーカイブ記憶部に格納することを第3の特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有システムにおいて、前記ソフトウェアサーバに搭載されたソフトウェアを利用するためのデータ記憶領域部を有するコンピュータである利用端末を有し、前記変換処理サーバが前記電子メール文を前記利用端末に送信し、該電子メールを受信した利用端末が、前記データ保存サーバによりフォーマット形式を変換した前記処理データを前記データ記憶領域部に格納し、該データ記憶領域部に格納した前記処理データを他方のソフトウェアサーバに転送することを第4の特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有システムにおいて、複数のソフトウェアサーバに対応した複数のフォーマット形式情報を格納するフォーマット情報データベースを備え、前記変換処理サーバが、前記第5工程によりタグ情報の変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報が前記フォーマット情報データベースに格納されているか否かを判定し、前記変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報がフォーマット情報データベースに格納されていると判定したとき、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換することを第5の特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有システムにおいて、前記データ保存サーバが、前記データ処理を行ったソフトウェアサーバのソフトウェアバージョンを含むソフトウェア名に対応したディレクトリ領域を指定するディレクトリ指定情報を格納する指定情報格納部を有し、前記第2工程において、処理データを格納するディレクトリ領域を、前記処理データを抽出した前記ソフトウェア名をキーとして前記指定情報格納部から抽出し、該抽出したディレクトリ指定情報によりディレクトリ領域を指定することを第6の特徴とする。
【0015】
更に本発明は、フォーマット形式が異なるデータを相互に変換するための複数の変換ルール情報を格納する変換ルール情報データベースと、前記変換ルール情報データベースに格納された変換ルール情報を参照し、異なるフォーマット形式のデータを相互に変換するコンピュータである変換処理サーバと、データ記憶領域を多層且つ複数のディレクトリ領域として形成したデータ記憶部と前記多層且つ複数のディレクトリ領域に格納したデータのディレクトリ格納位置情報とデータ名とユーザ名とフォーマット形式情報とを基にタグ情報を生成するタグ情報生成部とを有するコンピュータであるデータ保存サーバとを備え、所定のフォーマット形式のデータを処理する一方のソフトウェアサーバと、前記所定のフォーマット形式とは異なる他方のフォーマット形式のデータを処理する他のソフトウェアサーバと共通に取り扱われる共有データを処理するコンピュータシステムにおけるデータ共有方法であって、
前記データ保存サーバに、
前記一方のソフトウェアサーバが処理した処理データを抽出する第1工程と、
該第1工程により抽出した処理データを前記データ記憶部の指定されたディレクトリ領域に格納する第2工程を実行させ、
該第2工程により問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に、変換元フォーマット形式情報と変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第3工程と、
前記変換処理サーバに、
前記データ保存サーバの記憶部をポーリングして処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第4工程と、
該第4工程により生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第5工程と、
該第5工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第6工程とを実行させることを第7の特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記データ共有方法の前記データ保存サーバに、前記第3工程において、処理データのデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含むタグ情報を生成させ、
前記変換タグ情報に含まれたデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含む電子メール文を生成する第7工程と、
前記変換タグ情報に含まれユーザ名のメールアドレス宛に前記第7工程により生成した電子メールを送信する第8工程を実行させることを第8の特徴とする。
【0017】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有方法のデータ保存サーバに、フォーマット変換を行った前記処理データを格納するアーカイブ記憶部を設け、前記第5工程によりフォーマット形式を変換した前記処理データ及び前記タグ情報をアーカイブ記憶部に格納させることを第9の特徴とする。
【0018】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有方法において、前記ソフトウェアサーバに搭載されたソフトウェアを利用するためのデータ記憶領域部を有するコンピュータである利用端末を設け、前記変換処理サーバが前記電子メール文を前記利用端末に送信したとき、該電子メールを受信した利用端末に、前記データ保存サーバによりフォーマット形式を変換した前記処理データを前記データ記憶領域部に格納させ、該データ記憶領域部に格納させた前記処理データを他方のソフトウェアサーバに転送させることを第10の特徴とする。
【0019】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有方法において、複数のソフトウェアサーバに対応した複数のフォーマット形式情報を格納するフォーマット情報データベースを設け、前記変換処理サーバに、前記第5工程によりタグ情報の変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報が前記フォーマット情報データベースに格納されているか否かを判定させ、前記変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報がフォーマット情報データベースに格納されていると判定したとき、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出させ、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換させることを第11の特徴とする。
【0020】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有方法において、前記データ保存サーバに、前記データ処理を行ったソフトウェアサーバのソフトウェアバージョンを含むソフトウェア名に対応したディレクトリ領域を指定するディレクトリ指定情報を格納する指定情報格納部を設け、前記第2工程において、処理データを格納するディレクトリ領域を、前記処理データを抽出したソフトウェアサーバ名をキーとして前記指定情報格納部から抽出させ、該抽出させたディレクトリ指定情報によりディレクトリ領域を指定させることを第12の特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によるデータ共有システム及び方法は、データ保存サーバが、ソフトウェアサーバの処理データを抽出する第1工程と、該抽出した処理データを格納するディレクトリ領域をディレクトリ指定情報により判定する第2工程と、該判定したディレクトリ領域に処理データを格納する第3工程とを実行し、変換処理サーバが、前記処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第4工程と、該問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に変換元/変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第5工程と、該生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第6工程と、該第6工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第7工程とを実行することによって、複数の業務用パッケージソフトウェアにおける共有データを容易に共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明によるデータ共有システムを適用した業務用コンピュータシステムの一実施形態を示す図。
【図2】本実施形態による利用端末の構成を示す図。
【図3】本実施形態による作業端末の構成を示す図。
【図4】本実施形態によるデータ保存サーバの構成を示す図。
【図5】本実施形態による変換処理サーバの構成を示す図。
【図6】本実施形態によるパッケージソフトウェアサーバの構成を示す図。
【図7】本実施形態によるパッケージソフトウェアデータ例を示す図。
【図8】本実施形態によるFormatデータベース構成を説明するための図。
【図9】本実施形態による変換ルールデータベース構成を説明するための図。
【図10】本実施形態による変換タグを説明するための図。
【図11】本実施形態による応答メール内容を説明するための図。
【図12】本実施形態による変換元ファイルディレクトリの構成を示す図。
【図13】本実施形態によるデータ変換受け付け処理を説明するための図。
【図14】本実施形態によるデータ変換処理を説明するための図。
【図15】本実施形態による変換結果通知書処理及び変換後ファイル展開処理を説明するための図。
【図16】本実施形態による変換元アーカイブ処理を説明するための図。
【図17】本実施形態による管理用変換設定処理を説明するための図。
【図18】本実施形態によるタグ付け処理を説明するための図。
【図19】本実施形態による変換ルール選択処理を説明するための図。
【図20】本実施形態による応答メール作成処理を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明によるデータ共有システム及びデータ共有方法の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
[全体構成]
本実施形態によるデータ共有方法を採用したデータ共有システムであるコンピュータシステムは、図1に示す如く、異種業務を担当する業務パッケージソフトウェアを実行する複数のパッケージソフトウェアサーバ(コンピュータ)16A及び16Bと、該パッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bと公衆通信回線網11を介して接続され、複数のユーザにより操作される複数の利用端末10A〜10Cと、前記パッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bにより取り扱うデータを保存するためのデータ保存サーバ12と、前記パッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bにより個々に取り扱う複数のデータフォーマット情報を格納するFormat(フォーマット)データベース14と、後述するデータ変換を行うための変換ルール情報を格納する変換ルールデータベース15と、作業端末17の指示によって前記Formatデータベース14及び変換ルールデータベース15を参照し、データ変換を実行する変換処理サーバ13とを備え、通常の定型業務においては、ユーザが利用端末10A〜10Cを用いてパッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bによる複数の業務を操作するように構成されている。
【0024】
[利用端末10A〜10C]
前記利用端末10A〜10Cは、図2に示す如く、データ入力を行うためのキーボード102と、ポインティングデバイスであるマウス103と、各種情報を表示する表示装置104と、本実施形態による変換後のデータを格納するためのデータ領域部107と、各種プログラム群106を格納する内部メモリ105と、前記部位を制御するCPU10とを備え、前記プログラム群106は、前記ソフトウェアサーバ16A及び16Bのパッケージソフトウェアを操作するために必要なプログラムであるパッケージソフトウェアインターフェースプログラム1061と、エクスポートしたパッケージソフトウェアデータをデータ保存サーバ12の変換元ファイルディレクトリへ保存又はデータ保存サーバ12の変換済みファイルディレクトリに作成された変換済みデータを利用端末10A〜10Cへダウンロードするためのファイル操作プログラム1062と、データ保存サーバ12から送信された電子メールを受け取るためのプログラムであるメール送受信プログラム1063と含む。尚、前記データ領域部は、半導体メモリ又は磁気ディスク装置等の記憶素子又は記憶装置内に設けられるものであって、後述する端末及びサーバにおいても同様である。
【0025】
[作業端末17]
前記作業端末17は、図3に示す如く、前述の利用端末と同様なキーボード172/マウス173/表示装置174/CPU171と、データ保存サーバの変換元ディレクトリ内に変換ルール/ユーザ/ドメイン毎にディレクトリ(図12参照)を作成するためのプログラムであるファイル操作プログラム1761及び一般的なWebブラウザであって変換処理サーバ13のWebUIを利用してFormat設定部や変換ルール設定部を利用するためのプログラムであるブラウザ1762とを含むプログラム群176を格納する内部メモリ175とを備える。
【0026】
[データ保存サーバ12]
前記データ保存サーバ12は、図4に示す如く、前述と同様なキーボード122/マウス123/表示装置124/CPU121と、データ変換を行うためのデータ保存プログラム126を含む内部メモリ125と、データ変換を行う際のワークメモリであるデータ領域部127とを備える。
【0027】
前記データ領域部127は、利用者が変換元となるファイルを保存するためのディレクトリであって、ディレクトリ名が利用ユーザ、企業ドメインとなり、変換依頼者メールアドレスが特定できる他、変換ルールまで判別できる構造(詳細は図12)をもつ変換元ファイルディレクトリ1271と、ファイルコピー部1262によって変換元ファイルと変換タグが保存されるディレクトリであって、変換処理サーバ13が本ディレクトリへ新規に保存されたファイルを変換ファイルポーリング部が検知(定められた順番に従って送信要求がないか問い合わせを行う制御手順)するために設けられた領域であるポーリング用ディレクトリ1272と、変換処理サーバ13が変換済みデータを保存するディレクトリであって、利用者が本ディレクトリに保存した変換済みデータを取得するための領域である変換済みファイル用ディレクトリ1273と、ポーリング用ディレクトリ1272に保存された変換元のパッケージソフトウェアデータと変換タグを一時的に保存し、エラー発生時や想定外の動作となった場合には利用者の申告を受けて、本システムの管理者が動作を確認するために一時的に保存するための領域であるアーカイブ用ディレクトリ1274とを備える。
【0028】
尚、パッケージソフトウェアサーバのデータを格納するポーリング用ディレクトリ1272の領域を自動的に行う際には、データを取得したパッケージソフトウェアサーバ名を基に格納領域を指定するディレクトリ指定情報をディレクトリ指定情報として格納する指定情報格納部(図示せず)を設けても良い。このディレクトリ指定情報とは、例えばサーバ16Aが処理した処理データを、後述する変換元ファイルディレクトリ1271の多層且つ複数のディレクトリ領域のどの領域に格納するかを示す情報であって、例えば、本実施形態の場合は、サーバ16Aの処理データを図12に示す「Format1 To Format2」のディレクトリに格納するかを指定し、サーバ16Bの処理データを「Format2 To Format1」のディレクトリに格納するかを指定するものである。
【0029】
前記内部メモリ125のデータ保存プログラム126には、データ保存サーバ12のディレクトリ名から変換依頼ユーザのメールアドレスや変換ルール(変換元ファイルFormat、変換後ファイルFormat)を判別し、変換タグを作成するためのタグづけ部1261と、作成した変換タグと変換元ファイルディレクトリに保存された変換元ファイルとなるパッケージソフトウェアデータをポーリング用ディレクトリへ保存するためのファイルコピー部1262と、変換処理サーバが変換済みデータを保存するディレクトリであって、利用者が本ディレクトリに保存した変換済みデータを取得するためのアーカイブ用ディレクトリ1263と、変換処理サーバ13から受信した応答メール文のテキスト全文を利用して電子メールを作成(Mail Fromを送信元、Mail Toを宛先、Subjectを件名、Dataを本文)し、送信する電子メール通知部1264とを含む。
【0030】
[変換処理サーバ13]
前記変換処理サーバ13は、図5に示す如く、データ変換処理を制御するための複数のツールプログラムから成る変換プログラム133と、電子メールの応答文を生成するためのメール送信プログラム134と、データ変換を行うためのメール送信プログラム134と、データのフォーマット情報の設定及び変換ルールを登録するために管理者により操作される管理者用プログラム135とを格納している。
【0031】
前記変換プログラム133は、変換処理対象が保存されているかを確認するため、定期的にファイル保管サーバの変換元ファイルディレクトリにファイルがないかをチェック(問い合わせる)するプログラムである変換元ファイルポーリング部1331と、変換タグの情報を読み取って処理ルールを選択するプログラムであって、変換タグの「変換元ファイルFormat」「変換後ファイルFormat」の情報を確認し、確認内容を変換ルール選択部に渡すためのタグ読み取り部1332と、変換元ファイルFormatのFormatをFormatデータベース14のFormat名列(レコード)から検索し、Format構成(列数や型、文字数、FIL)に異なる部分が無いかを確認し、変換元ファイルFormatと変換後ファイルFormatをキーとして変換ルールデータベース15からルール名の列を(レコード)検索し、該当の変換ルールを呼び出す変換ルール選択部1333とを備える、尚、該変換ルール選択部1333は、変換処理を実行して作成した変換済みファイルをデータ保存する機能と、サーバの変換済みファイル用ディレクトリに保存する機能と、処理完了時点の日時を処理終了日時として変換タグに書き込む機能も有する。
【0032】
前記メール送信プログラム134は、 変換タグの「変換Format指定」の項を応答メール文のData項に書き込む機能(ただし通知文のファイル変換依頼ユーザ項はMail To(宛先)として書き込む)、Error項が空白ではない場合は応答メール文のData項1行目へ変換Format Error、SubjectをErrorと書き込む機能、Error項が空白の場合はSubject部分をファイル変換完了と書き込む機能、変換タグのファイル変換実行日時/完了日時/変換処理管理IDを応答メール文のData項へ書き込む機能を有するメール応答用データ読取部1341と、応答メール文をデータ保存サーバの電子メール通知プログラムへ渡す機能を有する応答メール文作成部1342とを備える。
【0033】
前記管理者用プログラム135は、管理者がデータのFormatを設定するためのFormat設定部1351と、管理者が各Format間の変換ルールを設定するための変換ルール設定部1352とを備える。
【0034】
[パッケージソフトウェアサーバ16A及び16B]
前記パッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bは、図6に示す如く、生産管理等の特定業務を管理するためのプログラムであるパッケージソフトウェアプログラム163を格納する内部メモリ162と、該特定業務用のデータであるパッケージソフトウェアデータ165を格納するデータ領域部164と、これらを制御するCPU161とから構成される。前記パッケージソフトウェアプログラム163は、例えば利用端末10A〜10Cからのデータを受信する機能を有するデータ受信部1631と、該受信したデータのデータ処理を実行する機能を有するデータ処理部1632と、該データ処理部1632により処理した結果のデータを格納する機能を有するデータ格納部1633とから構成される。
【0035】
前記パッケージソフトウェアデータ165は、例えば、図7に示す如く、例えば、会社名(Company)/電話番号(TelNumber)/氏名(FName,LName)/住所(Address)の各項目情報から構成され、本実施形態においては当該データファイル1651を共有データとして説明する。
【0036】
[Formatデータベース14]
前記Formatデータベース14に格納されるFormatデータは、図8(a)に示す如く、Format名称であるFormat名と、各Formatの列の数を示す列数と、当該列の名称である列名と、データ形式を示す型と、列に入力可能な長さ(上限値)を示す文字Byte数と、該文字Byte数内において未入力の長さ余り発生時のFIL埋めの有無を示すFILの各項目情報とから構成され、具体的には図8(b)に符号14dにて示す如きデータ内容となる。
[変換ルールデータベース15]
前記変換ルールデータベース15は、図9(a)に示す如く、どのFormatからどのFormatに変換するかを示すルール名と、変換の具体的ルールを示す処理内容の各項目情報とからなり、具体的には図9(b)に符号15aにて示す如く、ルール名が「Format1 To Format2」、処理内容が「Format1の列1の[Company]を、Format2の列1の[Company]にコピーする他の情報を格納している。尚、図中の「数字」とは半角数字、「文字」とは全角文字を意味するものであって、例えば、型変換の「文字→数字」とは、全角文字で記載された地番値を半角の地番値に変換することを定義したものである。
【0037】
[変換タグ情報]
本実施形態によるデータ共有システムは、一方のパッケージソフトウェアサーバ16A又は16Bが利用者の指示によって所定の業務データ処理を実行したとき、データ保存サーバ12のタグ付け部1261がデータ変換用の変換情報(本実施形態では「変換タグ情報」とも呼ぶ)を作成し、変換処理サーバ13が、この変換タグを参照して変換ルールを選択するものであって、この変換タグは、図10に示す如く、変換元Format、変換後Format、通知文として「ファイル変換依頼ユーザ」のメールアドレス、エラー発生時のルール、ファイル変換実行日時、変換処理管理ID、ファイル変換完了日時の各項目情報をXML構文形式で記載している。
【0038】
[応答メール文]
更に本実施形態によるデータ共有システムは、変換処理サーバ13がデータ変換処理を実行した際に変更依頼者宛のメール文(本実施形態では「応答メール文」と呼ぶ)を生成してデータ保存サーバ12に通知するものであって、この応答メール文は、図11に示す如く、メール発信元である変換処理サーバ、メール送信先であるファイル変換依頼サーバ、サブジェクト(件名)として「ファイル変換完了」、データとして変換元/変換後ファイル/ファイル保存実行日時〜完了日時、変換処理管理IDの各項目情報から構成される。
【0039】
[変換元ファイルディレクトリ1271]
前記変換元ファイルディレクトリ1271は、記憶領域のディレクトリ構造を示すものであって、図12に示す如く、「Company−Domain」の下層にUser1/User2等の複数のユーザ名領域があり、このユーザ名領域の下層にFormat2 To Format1等のFormatの変換ルール名領域(Format2 To Format1他)が格納される様に構成されている。
【0040】
[動作]
さて本実施形態によるデータ共有システムは、図13に示す如く、利用者の操作によって利用端末10A〜10Cのパッケージソフトウェアインターフェースプログラム1061がパッケージソフトウェアデータの抽出を指示する機能を実行したとき、パッケージソフトウェアサーバ16A又は16Bのデータ処理部1632がデータ領域部164に格納したパッケージソフトウェアデータ165の抽出処理を行う機能を実行する工程と、利用端末10A〜10Cが前記抽出したパッケージソフトウェアデータ165を自己のデータ領域部107に格納した後にデータ保存サーバ12に転送する工程と、データ保存サーバ12が、前記受信したパッケージソフトウェアデータ165を変換元ファイルディレクトリ1271の任意の領域(変換依頼者が変換を希望するデータ形式に応じて任意に指定されたディレクトリ領域、又は前記ディレクトリ指定情報により指定されたディレクトリ領域)に格納する機能及び前記タグづけ部1261が前記変換元ファイルディレクトリ1271の情報(図12のディレクトリ構造情報)を参照し、このディレクトリ構造情報を元に図10に示した如き、変換タグ情報を生成する機能とを行う工程とを実行する。尚、前記パッケージソフトウェアデータを格納する変換元ファイルディレクトリ1271の保管領域(ディレクトリ)は、予め定められた規則によって決められており、例えば、サーバ16AがFormat1のデータ形式であり、サーバ16BがFormat2のデータ形式であり、サーバ16Aが作成したデータは「Format1 To Format2」のディレクトリに保管され、サーバ16Bが作成したデータは「Format2 To Format1」のディレクトリに保管されることが予め保管規則として定められている。
【0041】
前記タグ情報の生成手法は、例えば図12に示すUser1の「Format1 To Format2」のディレクトリに、パッケージソフトウェアデータ165が保管された場合、該ディレクトリ名の先頭のFormat1を変換元とし、次のFormat2を変換後とし、これらディレクトリ上位のユーザ番号(User1)を含むメールアドレス(ドメインは予め規定)を作成し、ファイル保存日時情報はコンピュータのシステム時刻を元に生成し、これら情報を図10に示した形式のXMLデータに嵌め込むことによって生成されるものである。
【0042】
これを具体的に説明すると本タグ情報の生成処理は、図18に示す如く、データ保存サーバ12のデータ領域部127における変換元ファイルディレクトリ1271に格納されているパッケージソフトウェアデータ165に付随する日付情報を基に保存/更新日時情報を抽出して判定し、当該日時に乱数を追加したものを名称として設定した変換タグ情報ファイルを生成するステップ1261aと、当該データ165の保存ディレクトリ名やディレクトリ構成から変換元ファイルFormat/変換後Format/変換依頼者名を判別し、変換タグ情報に書き込むステップ1261bと、データ165のファイル名に付属するファイル保存日時情報を変換タグ情報に書き込むステップ1261cと、同様に変換タグ名を変換処理管理IDとして変換タグ情報ら書き込むステップ1261dとを実行することによって、変換タグ情報を自動的に生成することができる。
【0043】
次いで本実施形態によるデータ共有システムは、図14に示す如く、データ保存サーバ12が、ファイルコピー部1262を用いて前述の生成した変換タグ情報200とパッケージソフトウェアデータ165をポーリング用ディレクトリ1272へ保存する工程を実行する。次いで本データ共有システムは、前述の工程に続いて変換処理サーバ13が、変換元ファイルポーリング部1331を用いたポーリング(定期的問い合わせ)により前記ポーリング用ディレクトリ1272へデータが前記ポーリング用ディレクトリ1272にデータが保存されているか否かを問い合わせる工程と、データが存在していると判定したとき、前記ディレクトリ1272に保存されている変換タグ情報を読み取り、変換元及び変換後Format形式を抽出して確認する工程と、変換ルール選択部1333を用いてFormatデータベース14及び変換ルールデータベース15を参照し、変換処理の実行後のデータを変換済みファイル用ディレクトリ1273に保存する工程と、メール応答用タグ読み取り部1341の処理に移行する工程とを実行する。
【0044】
前述の変換ルール選択部1333による変換処理においては変換ルールデータベース15を参照して変換ルールを選択する機能を実行するものであって、当該変換ルールの選択処理は、図19に示す如く、変換タグ情報200を参照して変換元Formatを判別し、Formatデータベース14のFormat名のレコードを検索するステップ1333aと、Formatデータベース14より検索した変換元ファイル(データ165)を比較してFormat構造が相違するか否かを判定するステップ1333bと、該ステップ1333bにおいて相違すると判定したとき、変換タグ情報内のエラー項へ変換元Formatが異なる旨を書き込み、応答メール文作成ステップに1333hに移行するステップ1333gと、前記Format1333bにおいて相違しないと判定したとき変換タグ情報に含まれる変換元/変換後のFormatから変換ルール(図9)を呼び出すステップ1333cと、該ステップにより呼び出した変換ルールに従ったデータ変換を実行し、変換済みファイルデータを作成するステップ1333dと、該作成した変換済みファイルデータをデータ保存サーバの変換済みファイル用ディレクトリ1273に格納するステップ1333eと、前述の各ステップによる処理の終了日時情報をシステム時計より得て変換タグ情報に書き込み、応答メール文作成部1341の処理に移行するステップ1333fとを実行することによって、変換ルールに従ったデータ変換を行うことができる。
【0045】
次いで本データ共有システムは、図15に示す如く、変換処理サーバ13が、メール応答用タグ読取部1341を用いて変換タグ情報200から変更依頼者(ファイル変更依頼者「User1」)を特定する工程と、応答メール文作成部1342を用いて変更依頼者宛の応答メール文18(図11)を作成し、データ保存サーバ12の電子メール通知部1264に送る工程を実行し、これを受けたデータ保存サーバ12が、電子メール通知部1264を用いて応答メール文18を元にメールを生成してアーカイブ用ディレクトリ1263へ保存すると共に利用端末に送信する工程と、該メールを受信した利用端末10が、当該メールを受信する工程と、ファイル操作プログラム1062を用いてデータ保存サーバ12の変換済みファイル用ディレクトリ1273へ接続し、変換済みファイルをデータ領域部107へ取得する工程と、該取得した変換済みデータをパッケージソフトウェアインターフェースプログラム1061を用いてパッケージソフトウェアサーバ16のデータ領域部164にデータ取り込みとを実行することによって、例えばサーバ16Aにより処理したデータを変換処理サーバ13によってサーバ16BのFormat形式に変換してサーバ16Bに格納することができる。
【0046】
尚、前述の応答メール文18(図11)の作成は、図20に示す如く、変換処理サーバ13のメール応答用タグ読取部1341が、変換タグ200を参照し、変更依頼者アドレス及び変換Format部分を抽出し、応答メール文に書き込むステップ1341aと、エラー項目が空白か否かを判定するステップ1341bと、該ステップ1341bにおいて空白でないと判定したとき、応答メール文のサブジェクト(件名)部分を「Error」と記載し、Data部分の第1行目に「変換Error Format」と記載するステップ1341cと、前記ステップ1341bにおいてError項が空白でないと判定したとき、応答メール文のサブジェクト部分に「ファイル変換完了」と記載するステップ1341eと、該ステップ1341d又は1341cに続き、ファイル変換実行日時/完了日時/変換処理管理IDを抽出し、応答メール文に追記するステップ1341eとを実行し、この読み取り部1341が読み取った各データを応答メール文作成部1342が応答メール文データ形式として電子メール通知部1264へ渡すように動作することによって、応答メールを作成する。
【0047】
前記電子メール通知部1264から応答メールを受信したデータ保存サーバ12のアーカイブ用ディレクトリ1263は、図16に示す如く、ポーリング用ディレクトリ1272の変換前ファイルであるパッケージソフトウェアデータ165及び変換タグ情報200をアーカイブ用ディレクトリ1274に移動する工程を実行する。
【0048】
以上述べた如く本実施形態による本データ共有方法を適用したデータ共用システムは、パッケージソフトウェアサーバ16A又は16Bが業務処理によって処理したデータ165をデータ領域部164に格納しておく工程と、データ保存サーバ12が、前記データ165を変換元ファイルディレクトリ1271の任意の格納領域に保存する工程と、該変換元ファイルディレクトリ1271の所定の格納領域のディレクトリ構造並びにデータの保存日時等を基に変換タグ情報を生成してポーリング用ディレクトリ1272に格納する工程(図18)と、変換処理サーバ13が前記ポーリング用ディレクトリ1272をポーリングして変換タグ情報200及びデータ165の存在を確認したとき、前記変換タグ情報200の変換元及び変換後Formatを認識する工程と、該変換前後のFormatを基にFormatデータベース14及び変換ルールデータベースを参照して所定のデータ変換を行う工程(図14)と、前記変換タグ200の変換依頼者やFormat情報を基に応答メール文を生成する工程(図18)と、該生成した応答メール文をデータ保存サーバ12に送信する工程と、該データ保存サーバ12が、変換済みファイル用ディレクトリ1273に格納した変換後データ及び変換タグ情報をアーカイブ用ディレクトリ1274に移動すると共に利用端末10を介して変換後の該当パッケージソフトウェアサーバ16に転送する工程とを実行することによって、一方のパッケージソフトウェアサーバにより取り扱ったデータを他のパッケージソフトウェアサーバのFormat形式に変換して提供することができる。
【0049】
また前記実施形態においては、ソフトウェアサーバが2台の例を説明したが、更に多数のソフトウェアサーバが存在する場合であっても、ソフトウェアサーバ間で共通する共有データを予め分析し、前記変換元ファイルディレクトリ構造に予め反映させておくことによって、多数のソフトウェアサーバのデータも共有することができる。更に本発明においては、図1に示したコンピュータシステムに新たなソフトウェアサーバを追加する場合においても、新たに追加するソフトウェアサーバと既設のソフトウェアサーバとの共有データを予め分析し、前記変換元ファイルディレクトリ構造に予め反映させておくことによって、追加されるソフトウェアサーバに共有データを入力することもできる。
【0050】
この変換元ファイルディレクトリ構造の設定は、図17に示す如く、作業端末17を操作する管理者の操作によって、ファイル操作プログラム1761がデータ保存サーバ12に変換元ファイルディレクトリ1271の構造を再構築すると共に、ブラウザ1762を用いて新規なFormat情報1762aを変換処理サーバ13のFormat設定部1351を介してFormatデータベース14に登録し、更に新規な変換ルール情報1762bを変換ルール設定部1352を介して変換ルールデータベース15に登録することによって行うことができる。
【符号の説明】
【0051】
10A〜10C:利用端末、11:公衆通信回線網、12:データ保存サーバ、13:変換処理サーバ、14:Formatデータベース、15:変換ルールデータベース、16A〜16B:パッケージソフトウェアサーバ、17:作業端末、18:応答メール文、102:キーボード、103:マウス、104:表示装置、105:内部メモリ、106:プログラム群、107:データ領域部、125:内部メモリ、126:データ保存プログラム、127:データ領域部、133:変換プログラム、134:メール送信プログラム、135:管理者用プログラム、162:内部メモリ、163:パッケージソフトウェアプログラム、164:データ領域部、165:パッケージソフトウェアデータ、200:変換タグ情報、1061:パッケージソフトウェアインターフェースプログラム、1062:ファイル操作プログラム、1063:メール送受信プログラム、1262:ファイルコピー部、1263:アーカイブ用ディレクトリ、1264:電子メール通知部、1271:変換元ファイルディレクトリ、1272:ポーリング用ディレクトリ、1273:変換済ファイル用ディレクトリ、1274:アーカイブ用ディレクトリ、1331:変換元ファイルポーリング部、1332:タグ読み取り部、1333:変換ルール選択部、1341:メール応答用データ読取部、1342:応答メール文作成部、1351:Format設定部、1352:変換ルール設定部、1631:データ受信部、1632:データ処理部、1633:データ格納部、1651:データファイル、1761:ファイル操作プログラム。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の業務パッケージソフトウェア間における共通なデータを共有することができるデータ共有システム及びデータ共有方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に近年の業務用コンピュータシステムは、業務別の複数のパッケージソフトウェアを個別のサーバコンピュータにて稼働させ、各サーバコンピュータに対してネットワークを介して利用者側の端末装置がアクセスするように構成されている。このような業務用コンピュータシステムは、例えば、生産管理用業務パッケージソフトウェアを稼働するサーバコンピュータと販売管理用業務パッケージソフトウェアを稼働するサーバコンピュータとがネットワークを介して接続され、利用端末を使用するユーザが前記生産管理用業務パッケージソフトウェア及び販売管理用業務パッケージソフトウェアに対してアクセス可能に構成されている。
【0003】
このように構成された業務用コンピュータシステムでは、複数の業務別パッケージソフトウェアに入力を要するデータとして共通して使用する共有データが存在する場合であっても、個々のサーバコンピュータに個別にデータを入力することが行われていた。
【0004】
例えば、生産管理用業務パッケージソフトウェアや販売管理用業務パッケージソフトウェアに共通するデータとして、企業内の生産工場名/住所/連絡先等のデータがある場合であっても、個々のサーバコンピュータにデータを別個に入力しなければならないものであった。
【0005】
この共通データの取り扱いに関する技術が記載された文献としては、例えば下記特許文献1が挙げられ、この特許文献1には、複数のソフトウェアが存在するコンピュータシステム環境下において、全てのソフトウェアのデータ構造に共通するフォーマットによる共通ファイルを作成し、この共通ファイルを全てのソフトウェアに搭載することが記載されている。また下記特許文献2には、属性指定のある特定データを所定のフォルダに自動的に格納する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−242682号公報
【特許文献2】特開2004−362091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の特許文献1に記載された技術は、形態が異なる異種の業務用パッケージソフトウェアに共通ファイルを搭載するように複数の業務用パッケージソフトウェアを個々に訂正しなければならないと言う不具合があった。更に従来技術によれば、当初の複数の業務用パッケージソフトウェアに新規に他の業務用パッケージソフトウェアを追加する場合も、この追加業務用パッケージソフトウェアに対しても共有ファイルを搭載しなければならないと言う不具合があった。尚、特許文献2記載の技術は、データ形式に応じて所定のフォルダにデータを保管するものであって、共有データの取り扱いについては記載されていない。
【0008】
本発明の目的は、複数の業務用パッケージソフトウェアにおける共有データを容易に共有することができるデータ共有システム及びデータ共有方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために本発明は、所定のフォーマット形式のデータを処理する一方のソフトウェアサーバと、前記所定のフォーマット形式とは異なる他方のフォーマット形式のデータを処理する他のソフトウェアサーバと共通に取り扱われる共有データを処理するデータ共有システムであって、
前記フォーマット形式が異なるデータを相互に変換するための複数の変換ルール情報を格納する変換ルール情報データベースと、
前記変換ルール情報データベースに格納された変換ルール情報を参照し、異なるフォーマット形式のデータを相互に変換するコンピュータである変換処理サーバと、
データ記憶領域を多層且つ複数のディレクトリ領域として形成したデータ記憶部と、前記多層且つ複数のディレクトリ領域に格納したデータのディレクトリ格納位置情報とデータ名とユーザ名とフォーマット形式情報とを基にタグ情報を生成するタグ情報生成部とを有するコンピュータであるデータ保存サーバとを備え、
前記データ保存サーバが、
前記一方のソフトウェアサーバが処理した処理データを抽出する第1工程と、
該第1工程により抽出した処理データを前記データ記憶部の指定されたディレクトリ領域に格納する第2工程と、
前記変換処理サーバが、
前記データ保存サーバの記憶部をポーリングして処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第3工程と、
該第3工程により問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に、変換元フォーマット形式情報と変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第4工程と、
該第4工程により生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第5工程と、
該第5工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第6工程とを実行することを第1の特徴とする。
【0010】
また本発明は、第1の特徴のデータ共有システムにおいて、
前記変換処理サーバが、
前記第4工程において、処理データのデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含むタグ情報を生成し、
前記変換タグ情報に含まれたデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含む電子メール文を生成する第7工程と、
前記変換タグ情報に含まれユーザ名のメールアドレス宛に前記第7工程により生成した電子メールを送信する第8工程を実行することを第2の特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有システムにおいて、前記データ保存サーバが、フォーマット変換を行った前記処理データを格納するアーカイブ記憶部を有し、前記前記第5工程によりフォーマット形式を変換した前記処理データ及び前記タグ情報をアーカイブ記憶部に格納することを第3の特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有システムにおいて、前記ソフトウェアサーバに搭載されたソフトウェアを利用するためのデータ記憶領域部を有するコンピュータである利用端末を有し、前記変換処理サーバが前記電子メール文を前記利用端末に送信し、該電子メールを受信した利用端末が、前記データ保存サーバによりフォーマット形式を変換した前記処理データを前記データ記憶領域部に格納し、該データ記憶領域部に格納した前記処理データを他方のソフトウェアサーバに転送することを第4の特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有システムにおいて、複数のソフトウェアサーバに対応した複数のフォーマット形式情報を格納するフォーマット情報データベースを備え、前記変換処理サーバが、前記第5工程によりタグ情報の変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報が前記フォーマット情報データベースに格納されているか否かを判定し、前記変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報がフォーマット情報データベースに格納されていると判定したとき、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換することを第5の特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有システムにおいて、前記データ保存サーバが、前記データ処理を行ったソフトウェアサーバのソフトウェアバージョンを含むソフトウェア名に対応したディレクトリ領域を指定するディレクトリ指定情報を格納する指定情報格納部を有し、前記第2工程において、処理データを格納するディレクトリ領域を、前記処理データを抽出した前記ソフトウェア名をキーとして前記指定情報格納部から抽出し、該抽出したディレクトリ指定情報によりディレクトリ領域を指定することを第6の特徴とする。
【0015】
更に本発明は、フォーマット形式が異なるデータを相互に変換するための複数の変換ルール情報を格納する変換ルール情報データベースと、前記変換ルール情報データベースに格納された変換ルール情報を参照し、異なるフォーマット形式のデータを相互に変換するコンピュータである変換処理サーバと、データ記憶領域を多層且つ複数のディレクトリ領域として形成したデータ記憶部と前記多層且つ複数のディレクトリ領域に格納したデータのディレクトリ格納位置情報とデータ名とユーザ名とフォーマット形式情報とを基にタグ情報を生成するタグ情報生成部とを有するコンピュータであるデータ保存サーバとを備え、所定のフォーマット形式のデータを処理する一方のソフトウェアサーバと、前記所定のフォーマット形式とは異なる他方のフォーマット形式のデータを処理する他のソフトウェアサーバと共通に取り扱われる共有データを処理するコンピュータシステムにおけるデータ共有方法であって、
前記データ保存サーバに、
前記一方のソフトウェアサーバが処理した処理データを抽出する第1工程と、
該第1工程により抽出した処理データを前記データ記憶部の指定されたディレクトリ領域に格納する第2工程を実行させ、
該第2工程により問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に、変換元フォーマット形式情報と変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第3工程と、
前記変換処理サーバに、
前記データ保存サーバの記憶部をポーリングして処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第4工程と、
該第4工程により生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第5工程と、
該第5工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第6工程とを実行させることを第7の特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記データ共有方法の前記データ保存サーバに、前記第3工程において、処理データのデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含むタグ情報を生成させ、
前記変換タグ情報に含まれたデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含む電子メール文を生成する第7工程と、
前記変換タグ情報に含まれユーザ名のメールアドレス宛に前記第7工程により生成した電子メールを送信する第8工程を実行させることを第8の特徴とする。
【0017】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有方法のデータ保存サーバに、フォーマット変換を行った前記処理データを格納するアーカイブ記憶部を設け、前記第5工程によりフォーマット形式を変換した前記処理データ及び前記タグ情報をアーカイブ記憶部に格納させることを第9の特徴とする。
【0018】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有方法において、前記ソフトウェアサーバに搭載されたソフトウェアを利用するためのデータ記憶領域部を有するコンピュータである利用端末を設け、前記変換処理サーバが前記電子メール文を前記利用端末に送信したとき、該電子メールを受信した利用端末に、前記データ保存サーバによりフォーマット形式を変換した前記処理データを前記データ記憶領域部に格納させ、該データ記憶領域部に格納させた前記処理データを他方のソフトウェアサーバに転送させることを第10の特徴とする。
【0019】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有方法において、複数のソフトウェアサーバに対応した複数のフォーマット形式情報を格納するフォーマット情報データベースを設け、前記変換処理サーバに、前記第5工程によりタグ情報の変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報が前記フォーマット情報データベースに格納されているか否かを判定させ、前記変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報がフォーマット情報データベースに格納されていると判定したとき、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出させ、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換させることを第11の特徴とする。
【0020】
また本発明は、前記何れかの特徴のデータ共有方法において、前記データ保存サーバに、前記データ処理を行ったソフトウェアサーバのソフトウェアバージョンを含むソフトウェア名に対応したディレクトリ領域を指定するディレクトリ指定情報を格納する指定情報格納部を設け、前記第2工程において、処理データを格納するディレクトリ領域を、前記処理データを抽出したソフトウェアサーバ名をキーとして前記指定情報格納部から抽出させ、該抽出させたディレクトリ指定情報によりディレクトリ領域を指定させることを第12の特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によるデータ共有システム及び方法は、データ保存サーバが、ソフトウェアサーバの処理データを抽出する第1工程と、該抽出した処理データを格納するディレクトリ領域をディレクトリ指定情報により判定する第2工程と、該判定したディレクトリ領域に処理データを格納する第3工程とを実行し、変換処理サーバが、前記処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第4工程と、該問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に変換元/変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第5工程と、該生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第6工程と、該第6工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第7工程とを実行することによって、複数の業務用パッケージソフトウェアにおける共有データを容易に共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明によるデータ共有システムを適用した業務用コンピュータシステムの一実施形態を示す図。
【図2】本実施形態による利用端末の構成を示す図。
【図3】本実施形態による作業端末の構成を示す図。
【図4】本実施形態によるデータ保存サーバの構成を示す図。
【図5】本実施形態による変換処理サーバの構成を示す図。
【図6】本実施形態によるパッケージソフトウェアサーバの構成を示す図。
【図7】本実施形態によるパッケージソフトウェアデータ例を示す図。
【図8】本実施形態によるFormatデータベース構成を説明するための図。
【図9】本実施形態による変換ルールデータベース構成を説明するための図。
【図10】本実施形態による変換タグを説明するための図。
【図11】本実施形態による応答メール内容を説明するための図。
【図12】本実施形態による変換元ファイルディレクトリの構成を示す図。
【図13】本実施形態によるデータ変換受け付け処理を説明するための図。
【図14】本実施形態によるデータ変換処理を説明するための図。
【図15】本実施形態による変換結果通知書処理及び変換後ファイル展開処理を説明するための図。
【図16】本実施形態による変換元アーカイブ処理を説明するための図。
【図17】本実施形態による管理用変換設定処理を説明するための図。
【図18】本実施形態によるタグ付け処理を説明するための図。
【図19】本実施形態による変換ルール選択処理を説明するための図。
【図20】本実施形態による応答メール作成処理を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明によるデータ共有システム及びデータ共有方法の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
[全体構成]
本実施形態によるデータ共有方法を採用したデータ共有システムであるコンピュータシステムは、図1に示す如く、異種業務を担当する業務パッケージソフトウェアを実行する複数のパッケージソフトウェアサーバ(コンピュータ)16A及び16Bと、該パッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bと公衆通信回線網11を介して接続され、複数のユーザにより操作される複数の利用端末10A〜10Cと、前記パッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bにより取り扱うデータを保存するためのデータ保存サーバ12と、前記パッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bにより個々に取り扱う複数のデータフォーマット情報を格納するFormat(フォーマット)データベース14と、後述するデータ変換を行うための変換ルール情報を格納する変換ルールデータベース15と、作業端末17の指示によって前記Formatデータベース14及び変換ルールデータベース15を参照し、データ変換を実行する変換処理サーバ13とを備え、通常の定型業務においては、ユーザが利用端末10A〜10Cを用いてパッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bによる複数の業務を操作するように構成されている。
【0024】
[利用端末10A〜10C]
前記利用端末10A〜10Cは、図2に示す如く、データ入力を行うためのキーボード102と、ポインティングデバイスであるマウス103と、各種情報を表示する表示装置104と、本実施形態による変換後のデータを格納するためのデータ領域部107と、各種プログラム群106を格納する内部メモリ105と、前記部位を制御するCPU10とを備え、前記プログラム群106は、前記ソフトウェアサーバ16A及び16Bのパッケージソフトウェアを操作するために必要なプログラムであるパッケージソフトウェアインターフェースプログラム1061と、エクスポートしたパッケージソフトウェアデータをデータ保存サーバ12の変換元ファイルディレクトリへ保存又はデータ保存サーバ12の変換済みファイルディレクトリに作成された変換済みデータを利用端末10A〜10Cへダウンロードするためのファイル操作プログラム1062と、データ保存サーバ12から送信された電子メールを受け取るためのプログラムであるメール送受信プログラム1063と含む。尚、前記データ領域部は、半導体メモリ又は磁気ディスク装置等の記憶素子又は記憶装置内に設けられるものであって、後述する端末及びサーバにおいても同様である。
【0025】
[作業端末17]
前記作業端末17は、図3に示す如く、前述の利用端末と同様なキーボード172/マウス173/表示装置174/CPU171と、データ保存サーバの変換元ディレクトリ内に変換ルール/ユーザ/ドメイン毎にディレクトリ(図12参照)を作成するためのプログラムであるファイル操作プログラム1761及び一般的なWebブラウザであって変換処理サーバ13のWebUIを利用してFormat設定部や変換ルール設定部を利用するためのプログラムであるブラウザ1762とを含むプログラム群176を格納する内部メモリ175とを備える。
【0026】
[データ保存サーバ12]
前記データ保存サーバ12は、図4に示す如く、前述と同様なキーボード122/マウス123/表示装置124/CPU121と、データ変換を行うためのデータ保存プログラム126を含む内部メモリ125と、データ変換を行う際のワークメモリであるデータ領域部127とを備える。
【0027】
前記データ領域部127は、利用者が変換元となるファイルを保存するためのディレクトリであって、ディレクトリ名が利用ユーザ、企業ドメインとなり、変換依頼者メールアドレスが特定できる他、変換ルールまで判別できる構造(詳細は図12)をもつ変換元ファイルディレクトリ1271と、ファイルコピー部1262によって変換元ファイルと変換タグが保存されるディレクトリであって、変換処理サーバ13が本ディレクトリへ新規に保存されたファイルを変換ファイルポーリング部が検知(定められた順番に従って送信要求がないか問い合わせを行う制御手順)するために設けられた領域であるポーリング用ディレクトリ1272と、変換処理サーバ13が変換済みデータを保存するディレクトリであって、利用者が本ディレクトリに保存した変換済みデータを取得するための領域である変換済みファイル用ディレクトリ1273と、ポーリング用ディレクトリ1272に保存された変換元のパッケージソフトウェアデータと変換タグを一時的に保存し、エラー発生時や想定外の動作となった場合には利用者の申告を受けて、本システムの管理者が動作を確認するために一時的に保存するための領域であるアーカイブ用ディレクトリ1274とを備える。
【0028】
尚、パッケージソフトウェアサーバのデータを格納するポーリング用ディレクトリ1272の領域を自動的に行う際には、データを取得したパッケージソフトウェアサーバ名を基に格納領域を指定するディレクトリ指定情報をディレクトリ指定情報として格納する指定情報格納部(図示せず)を設けても良い。このディレクトリ指定情報とは、例えばサーバ16Aが処理した処理データを、後述する変換元ファイルディレクトリ1271の多層且つ複数のディレクトリ領域のどの領域に格納するかを示す情報であって、例えば、本実施形態の場合は、サーバ16Aの処理データを図12に示す「Format1 To Format2」のディレクトリに格納するかを指定し、サーバ16Bの処理データを「Format2 To Format1」のディレクトリに格納するかを指定するものである。
【0029】
前記内部メモリ125のデータ保存プログラム126には、データ保存サーバ12のディレクトリ名から変換依頼ユーザのメールアドレスや変換ルール(変換元ファイルFormat、変換後ファイルFormat)を判別し、変換タグを作成するためのタグづけ部1261と、作成した変換タグと変換元ファイルディレクトリに保存された変換元ファイルとなるパッケージソフトウェアデータをポーリング用ディレクトリへ保存するためのファイルコピー部1262と、変換処理サーバが変換済みデータを保存するディレクトリであって、利用者が本ディレクトリに保存した変換済みデータを取得するためのアーカイブ用ディレクトリ1263と、変換処理サーバ13から受信した応答メール文のテキスト全文を利用して電子メールを作成(Mail Fromを送信元、Mail Toを宛先、Subjectを件名、Dataを本文)し、送信する電子メール通知部1264とを含む。
【0030】
[変換処理サーバ13]
前記変換処理サーバ13は、図5に示す如く、データ変換処理を制御するための複数のツールプログラムから成る変換プログラム133と、電子メールの応答文を生成するためのメール送信プログラム134と、データ変換を行うためのメール送信プログラム134と、データのフォーマット情報の設定及び変換ルールを登録するために管理者により操作される管理者用プログラム135とを格納している。
【0031】
前記変換プログラム133は、変換処理対象が保存されているかを確認するため、定期的にファイル保管サーバの変換元ファイルディレクトリにファイルがないかをチェック(問い合わせる)するプログラムである変換元ファイルポーリング部1331と、変換タグの情報を読み取って処理ルールを選択するプログラムであって、変換タグの「変換元ファイルFormat」「変換後ファイルFormat」の情報を確認し、確認内容を変換ルール選択部に渡すためのタグ読み取り部1332と、変換元ファイルFormatのFormatをFormatデータベース14のFormat名列(レコード)から検索し、Format構成(列数や型、文字数、FIL)に異なる部分が無いかを確認し、変換元ファイルFormatと変換後ファイルFormatをキーとして変換ルールデータベース15からルール名の列を(レコード)検索し、該当の変換ルールを呼び出す変換ルール選択部1333とを備える、尚、該変換ルール選択部1333は、変換処理を実行して作成した変換済みファイルをデータ保存する機能と、サーバの変換済みファイル用ディレクトリに保存する機能と、処理完了時点の日時を処理終了日時として変換タグに書き込む機能も有する。
【0032】
前記メール送信プログラム134は、 変換タグの「変換Format指定」の項を応答メール文のData項に書き込む機能(ただし通知文のファイル変換依頼ユーザ項はMail To(宛先)として書き込む)、Error項が空白ではない場合は応答メール文のData項1行目へ変換Format Error、SubjectをErrorと書き込む機能、Error項が空白の場合はSubject部分をファイル変換完了と書き込む機能、変換タグのファイル変換実行日時/完了日時/変換処理管理IDを応答メール文のData項へ書き込む機能を有するメール応答用データ読取部1341と、応答メール文をデータ保存サーバの電子メール通知プログラムへ渡す機能を有する応答メール文作成部1342とを備える。
【0033】
前記管理者用プログラム135は、管理者がデータのFormatを設定するためのFormat設定部1351と、管理者が各Format間の変換ルールを設定するための変換ルール設定部1352とを備える。
【0034】
[パッケージソフトウェアサーバ16A及び16B]
前記パッケージソフトウェアサーバ16A及び16Bは、図6に示す如く、生産管理等の特定業務を管理するためのプログラムであるパッケージソフトウェアプログラム163を格納する内部メモリ162と、該特定業務用のデータであるパッケージソフトウェアデータ165を格納するデータ領域部164と、これらを制御するCPU161とから構成される。前記パッケージソフトウェアプログラム163は、例えば利用端末10A〜10Cからのデータを受信する機能を有するデータ受信部1631と、該受信したデータのデータ処理を実行する機能を有するデータ処理部1632と、該データ処理部1632により処理した結果のデータを格納する機能を有するデータ格納部1633とから構成される。
【0035】
前記パッケージソフトウェアデータ165は、例えば、図7に示す如く、例えば、会社名(Company)/電話番号(TelNumber)/氏名(FName,LName)/住所(Address)の各項目情報から構成され、本実施形態においては当該データファイル1651を共有データとして説明する。
【0036】
[Formatデータベース14]
前記Formatデータベース14に格納されるFormatデータは、図8(a)に示す如く、Format名称であるFormat名と、各Formatの列の数を示す列数と、当該列の名称である列名と、データ形式を示す型と、列に入力可能な長さ(上限値)を示す文字Byte数と、該文字Byte数内において未入力の長さ余り発生時のFIL埋めの有無を示すFILの各項目情報とから構成され、具体的には図8(b)に符号14dにて示す如きデータ内容となる。
[変換ルールデータベース15]
前記変換ルールデータベース15は、図9(a)に示す如く、どのFormatからどのFormatに変換するかを示すルール名と、変換の具体的ルールを示す処理内容の各項目情報とからなり、具体的には図9(b)に符号15aにて示す如く、ルール名が「Format1 To Format2」、処理内容が「Format1の列1の[Company]を、Format2の列1の[Company]にコピーする他の情報を格納している。尚、図中の「数字」とは半角数字、「文字」とは全角文字を意味するものであって、例えば、型変換の「文字→数字」とは、全角文字で記載された地番値を半角の地番値に変換することを定義したものである。
【0037】
[変換タグ情報]
本実施形態によるデータ共有システムは、一方のパッケージソフトウェアサーバ16A又は16Bが利用者の指示によって所定の業務データ処理を実行したとき、データ保存サーバ12のタグ付け部1261がデータ変換用の変換情報(本実施形態では「変換タグ情報」とも呼ぶ)を作成し、変換処理サーバ13が、この変換タグを参照して変換ルールを選択するものであって、この変換タグは、図10に示す如く、変換元Format、変換後Format、通知文として「ファイル変換依頼ユーザ」のメールアドレス、エラー発生時のルール、ファイル変換実行日時、変換処理管理ID、ファイル変換完了日時の各項目情報をXML構文形式で記載している。
【0038】
[応答メール文]
更に本実施形態によるデータ共有システムは、変換処理サーバ13がデータ変換処理を実行した際に変更依頼者宛のメール文(本実施形態では「応答メール文」と呼ぶ)を生成してデータ保存サーバ12に通知するものであって、この応答メール文は、図11に示す如く、メール発信元である変換処理サーバ、メール送信先であるファイル変換依頼サーバ、サブジェクト(件名)として「ファイル変換完了」、データとして変換元/変換後ファイル/ファイル保存実行日時〜完了日時、変換処理管理IDの各項目情報から構成される。
【0039】
[変換元ファイルディレクトリ1271]
前記変換元ファイルディレクトリ1271は、記憶領域のディレクトリ構造を示すものであって、図12に示す如く、「Company−Domain」の下層にUser1/User2等の複数のユーザ名領域があり、このユーザ名領域の下層にFormat2 To Format1等のFormatの変換ルール名領域(Format2 To Format1他)が格納される様に構成されている。
【0040】
[動作]
さて本実施形態によるデータ共有システムは、図13に示す如く、利用者の操作によって利用端末10A〜10Cのパッケージソフトウェアインターフェースプログラム1061がパッケージソフトウェアデータの抽出を指示する機能を実行したとき、パッケージソフトウェアサーバ16A又は16Bのデータ処理部1632がデータ領域部164に格納したパッケージソフトウェアデータ165の抽出処理を行う機能を実行する工程と、利用端末10A〜10Cが前記抽出したパッケージソフトウェアデータ165を自己のデータ領域部107に格納した後にデータ保存サーバ12に転送する工程と、データ保存サーバ12が、前記受信したパッケージソフトウェアデータ165を変換元ファイルディレクトリ1271の任意の領域(変換依頼者が変換を希望するデータ形式に応じて任意に指定されたディレクトリ領域、又は前記ディレクトリ指定情報により指定されたディレクトリ領域)に格納する機能及び前記タグづけ部1261が前記変換元ファイルディレクトリ1271の情報(図12のディレクトリ構造情報)を参照し、このディレクトリ構造情報を元に図10に示した如き、変換タグ情報を生成する機能とを行う工程とを実行する。尚、前記パッケージソフトウェアデータを格納する変換元ファイルディレクトリ1271の保管領域(ディレクトリ)は、予め定められた規則によって決められており、例えば、サーバ16AがFormat1のデータ形式であり、サーバ16BがFormat2のデータ形式であり、サーバ16Aが作成したデータは「Format1 To Format2」のディレクトリに保管され、サーバ16Bが作成したデータは「Format2 To Format1」のディレクトリに保管されることが予め保管規則として定められている。
【0041】
前記タグ情報の生成手法は、例えば図12に示すUser1の「Format1 To Format2」のディレクトリに、パッケージソフトウェアデータ165が保管された場合、該ディレクトリ名の先頭のFormat1を変換元とし、次のFormat2を変換後とし、これらディレクトリ上位のユーザ番号(User1)を含むメールアドレス(ドメインは予め規定)を作成し、ファイル保存日時情報はコンピュータのシステム時刻を元に生成し、これら情報を図10に示した形式のXMLデータに嵌め込むことによって生成されるものである。
【0042】
これを具体的に説明すると本タグ情報の生成処理は、図18に示す如く、データ保存サーバ12のデータ領域部127における変換元ファイルディレクトリ1271に格納されているパッケージソフトウェアデータ165に付随する日付情報を基に保存/更新日時情報を抽出して判定し、当該日時に乱数を追加したものを名称として設定した変換タグ情報ファイルを生成するステップ1261aと、当該データ165の保存ディレクトリ名やディレクトリ構成から変換元ファイルFormat/変換後Format/変換依頼者名を判別し、変換タグ情報に書き込むステップ1261bと、データ165のファイル名に付属するファイル保存日時情報を変換タグ情報に書き込むステップ1261cと、同様に変換タグ名を変換処理管理IDとして変換タグ情報ら書き込むステップ1261dとを実行することによって、変換タグ情報を自動的に生成することができる。
【0043】
次いで本実施形態によるデータ共有システムは、図14に示す如く、データ保存サーバ12が、ファイルコピー部1262を用いて前述の生成した変換タグ情報200とパッケージソフトウェアデータ165をポーリング用ディレクトリ1272へ保存する工程を実行する。次いで本データ共有システムは、前述の工程に続いて変換処理サーバ13が、変換元ファイルポーリング部1331を用いたポーリング(定期的問い合わせ)により前記ポーリング用ディレクトリ1272へデータが前記ポーリング用ディレクトリ1272にデータが保存されているか否かを問い合わせる工程と、データが存在していると判定したとき、前記ディレクトリ1272に保存されている変換タグ情報を読み取り、変換元及び変換後Format形式を抽出して確認する工程と、変換ルール選択部1333を用いてFormatデータベース14及び変換ルールデータベース15を参照し、変換処理の実行後のデータを変換済みファイル用ディレクトリ1273に保存する工程と、メール応答用タグ読み取り部1341の処理に移行する工程とを実行する。
【0044】
前述の変換ルール選択部1333による変換処理においては変換ルールデータベース15を参照して変換ルールを選択する機能を実行するものであって、当該変換ルールの選択処理は、図19に示す如く、変換タグ情報200を参照して変換元Formatを判別し、Formatデータベース14のFormat名のレコードを検索するステップ1333aと、Formatデータベース14より検索した変換元ファイル(データ165)を比較してFormat構造が相違するか否かを判定するステップ1333bと、該ステップ1333bにおいて相違すると判定したとき、変換タグ情報内のエラー項へ変換元Formatが異なる旨を書き込み、応答メール文作成ステップに1333hに移行するステップ1333gと、前記Format1333bにおいて相違しないと判定したとき変換タグ情報に含まれる変換元/変換後のFormatから変換ルール(図9)を呼び出すステップ1333cと、該ステップにより呼び出した変換ルールに従ったデータ変換を実行し、変換済みファイルデータを作成するステップ1333dと、該作成した変換済みファイルデータをデータ保存サーバの変換済みファイル用ディレクトリ1273に格納するステップ1333eと、前述の各ステップによる処理の終了日時情報をシステム時計より得て変換タグ情報に書き込み、応答メール文作成部1341の処理に移行するステップ1333fとを実行することによって、変換ルールに従ったデータ変換を行うことができる。
【0045】
次いで本データ共有システムは、図15に示す如く、変換処理サーバ13が、メール応答用タグ読取部1341を用いて変換タグ情報200から変更依頼者(ファイル変更依頼者「User1」)を特定する工程と、応答メール文作成部1342を用いて変更依頼者宛の応答メール文18(図11)を作成し、データ保存サーバ12の電子メール通知部1264に送る工程を実行し、これを受けたデータ保存サーバ12が、電子メール通知部1264を用いて応答メール文18を元にメールを生成してアーカイブ用ディレクトリ1263へ保存すると共に利用端末に送信する工程と、該メールを受信した利用端末10が、当該メールを受信する工程と、ファイル操作プログラム1062を用いてデータ保存サーバ12の変換済みファイル用ディレクトリ1273へ接続し、変換済みファイルをデータ領域部107へ取得する工程と、該取得した変換済みデータをパッケージソフトウェアインターフェースプログラム1061を用いてパッケージソフトウェアサーバ16のデータ領域部164にデータ取り込みとを実行することによって、例えばサーバ16Aにより処理したデータを変換処理サーバ13によってサーバ16BのFormat形式に変換してサーバ16Bに格納することができる。
【0046】
尚、前述の応答メール文18(図11)の作成は、図20に示す如く、変換処理サーバ13のメール応答用タグ読取部1341が、変換タグ200を参照し、変更依頼者アドレス及び変換Format部分を抽出し、応答メール文に書き込むステップ1341aと、エラー項目が空白か否かを判定するステップ1341bと、該ステップ1341bにおいて空白でないと判定したとき、応答メール文のサブジェクト(件名)部分を「Error」と記載し、Data部分の第1行目に「変換Error Format」と記載するステップ1341cと、前記ステップ1341bにおいてError項が空白でないと判定したとき、応答メール文のサブジェクト部分に「ファイル変換完了」と記載するステップ1341eと、該ステップ1341d又は1341cに続き、ファイル変換実行日時/完了日時/変換処理管理IDを抽出し、応答メール文に追記するステップ1341eとを実行し、この読み取り部1341が読み取った各データを応答メール文作成部1342が応答メール文データ形式として電子メール通知部1264へ渡すように動作することによって、応答メールを作成する。
【0047】
前記電子メール通知部1264から応答メールを受信したデータ保存サーバ12のアーカイブ用ディレクトリ1263は、図16に示す如く、ポーリング用ディレクトリ1272の変換前ファイルであるパッケージソフトウェアデータ165及び変換タグ情報200をアーカイブ用ディレクトリ1274に移動する工程を実行する。
【0048】
以上述べた如く本実施形態による本データ共有方法を適用したデータ共用システムは、パッケージソフトウェアサーバ16A又は16Bが業務処理によって処理したデータ165をデータ領域部164に格納しておく工程と、データ保存サーバ12が、前記データ165を変換元ファイルディレクトリ1271の任意の格納領域に保存する工程と、該変換元ファイルディレクトリ1271の所定の格納領域のディレクトリ構造並びにデータの保存日時等を基に変換タグ情報を生成してポーリング用ディレクトリ1272に格納する工程(図18)と、変換処理サーバ13が前記ポーリング用ディレクトリ1272をポーリングして変換タグ情報200及びデータ165の存在を確認したとき、前記変換タグ情報200の変換元及び変換後Formatを認識する工程と、該変換前後のFormatを基にFormatデータベース14及び変換ルールデータベースを参照して所定のデータ変換を行う工程(図14)と、前記変換タグ200の変換依頼者やFormat情報を基に応答メール文を生成する工程(図18)と、該生成した応答メール文をデータ保存サーバ12に送信する工程と、該データ保存サーバ12が、変換済みファイル用ディレクトリ1273に格納した変換後データ及び変換タグ情報をアーカイブ用ディレクトリ1274に移動すると共に利用端末10を介して変換後の該当パッケージソフトウェアサーバ16に転送する工程とを実行することによって、一方のパッケージソフトウェアサーバにより取り扱ったデータを他のパッケージソフトウェアサーバのFormat形式に変換して提供することができる。
【0049】
また前記実施形態においては、ソフトウェアサーバが2台の例を説明したが、更に多数のソフトウェアサーバが存在する場合であっても、ソフトウェアサーバ間で共通する共有データを予め分析し、前記変換元ファイルディレクトリ構造に予め反映させておくことによって、多数のソフトウェアサーバのデータも共有することができる。更に本発明においては、図1に示したコンピュータシステムに新たなソフトウェアサーバを追加する場合においても、新たに追加するソフトウェアサーバと既設のソフトウェアサーバとの共有データを予め分析し、前記変換元ファイルディレクトリ構造に予め反映させておくことによって、追加されるソフトウェアサーバに共有データを入力することもできる。
【0050】
この変換元ファイルディレクトリ構造の設定は、図17に示す如く、作業端末17を操作する管理者の操作によって、ファイル操作プログラム1761がデータ保存サーバ12に変換元ファイルディレクトリ1271の構造を再構築すると共に、ブラウザ1762を用いて新規なFormat情報1762aを変換処理サーバ13のFormat設定部1351を介してFormatデータベース14に登録し、更に新規な変換ルール情報1762bを変換ルール設定部1352を介して変換ルールデータベース15に登録することによって行うことができる。
【符号の説明】
【0051】
10A〜10C:利用端末、11:公衆通信回線網、12:データ保存サーバ、13:変換処理サーバ、14:Formatデータベース、15:変換ルールデータベース、16A〜16B:パッケージソフトウェアサーバ、17:作業端末、18:応答メール文、102:キーボード、103:マウス、104:表示装置、105:内部メモリ、106:プログラム群、107:データ領域部、125:内部メモリ、126:データ保存プログラム、127:データ領域部、133:変換プログラム、134:メール送信プログラム、135:管理者用プログラム、162:内部メモリ、163:パッケージソフトウェアプログラム、164:データ領域部、165:パッケージソフトウェアデータ、200:変換タグ情報、1061:パッケージソフトウェアインターフェースプログラム、1062:ファイル操作プログラム、1063:メール送受信プログラム、1262:ファイルコピー部、1263:アーカイブ用ディレクトリ、1264:電子メール通知部、1271:変換元ファイルディレクトリ、1272:ポーリング用ディレクトリ、1273:変換済ファイル用ディレクトリ、1274:アーカイブ用ディレクトリ、1331:変換元ファイルポーリング部、1332:タグ読み取り部、1333:変換ルール選択部、1341:メール応答用データ読取部、1342:応答メール文作成部、1351:Format設定部、1352:変換ルール設定部、1631:データ受信部、1632:データ処理部、1633:データ格納部、1651:データファイル、1761:ファイル操作プログラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のフォーマット形式のデータを処理する一方のソフトウェアサーバと、前記所定のフォーマット形式とは異なる他方のフォーマット形式のデータを処理する他のソフトウェアサーバと共通に取り扱われる共有データを処理するデータ共有システムであって、
前記フォーマット形式が異なるデータを相互に変換するための複数の変換ルール情報を格納する変換ルール情報データベースと、
前記変換ルール情報データベースに格納された変換ルール情報を参照し、異なるフォーマット形式のデータを相互に変換するコンピュータである変換処理サーバと、
データ記憶領域を多層且つ複数のディレクトリ領域として形成したデータ記憶部と、前記多層且つ複数のディレクトリ領域に格納したデータのディレクトリ格納位置情報とデータ名とユーザ名とフォーマット形式情報とを基にタグ情報を生成するタグ情報生成部とを有するコンピュータであるデータ保存サーバとを備え、
前記データ保存サーバが、
前記一方のソフトウェアサーバが処理した処理データを抽出する第1工程と、
該第1工程により抽出した処理データを前記データ記憶部の指定されたディレクトリ領域に格納する第2工程と、
前記変換処理サーバが、
前記データ保存サーバの記憶部をポーリングして処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第3工程と、
該第3工程により問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に、変換元フォーマット形式情報と変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第4工程と、
該第4工程により生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第5工程と、
該第5工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第6工程とを実行するデータ共有システム。
【請求項2】
前記変換処理サーバが、
前記第4工程において、処理データのデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含むタグ情報を生成し、
前記変換タグ情報に含まれたデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含む電子メール文を生成する第7工程と、
前記変換タグ情報に含まれユーザ名のメールアドレス宛に前記第7工程により生成した電子メールを送信する第8工程を実行する請求項1記載のデータ共有システム。
【請求項3】
前記データ保存サーバが、フォーマット変換を行った前記処理データを格納するアーカイブ記憶部を有し、前記前記第5工程によりフォーマット形式を変換した前記処理データ及び前記タグ情報をアーカイブ記憶部に格納する請求項1又は2記載のデータ共有システム。
【請求項4】
前記ソフトウェアサーバに搭載されたソフトウェアを利用するためのデータ記憶領域部を有するコンピュータである利用端末を有し、前記変換処理サーバが前記電子メール文を前記利用端末に送信し、該電子メールを受信した利用端末が、前記データ保存サーバによりフォーマット形式を変換した前記処理データを前記データ記憶領域部に格納し、該データ記憶領域部に格納した前記処理データを他方のソフトウェアサーバに転送する請求項1から3何れかに記載のデータ共有システム。
【請求項5】
複数のソフトウェアサーバに対応した複数のフォーマット形式情報を格納するフォーマット情報データベースを備え、前記変換処理サーバが、前記第5工程によりタグ情報の変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報が前記フォーマット情報データベースに格納されているか否かを判定し、前記変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報がフォーマット情報データベースに格納されていると判定したとき、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する請求項1から4何れかに記載のデータ共有システム。
【請求項6】
前記データ保存サーバが、前記データ処理を行ったソフトウェアサーバのソフトウェアバージョンを含むソフトウェア名に対応したディレクトリ領域を指定するディレクトリ指定情報を格納する指定情報格納部を有し、前記第2工程において、処理データを格納するディレクトリ領域を、前記処理データを抽出したソフトウェア名をキーとして前記指定情報格納部から抽出し、該抽出したディレクトリ指定情報によりサーバディレクトリ領域を指定する請求項1から5何れかに記載のデータ共有システム。
【請求項7】
フォーマット形式が異なるデータを相互に変換するための複数の変換ルール情報を格納する変換ルール情報データベースと、前記変換ルール情報データベースに格納された変換ルール情報を参照し、異なるフォーマット形式のデータを相互に変換するコンピュータである変換処理サーバと、データ記憶領域を多層且つ複数のディレクトリ領域として形成したデータ記憶部と前記多層且つ複数のディレクトリ領域に格納したデータのディレクトリ格納位置情報とデータ名とユーザ名とフォーマット形式情報とを基にタグ情報を生成するタグ情報生成部とを有するコンピュータであるデータ保存サーバとを備え、所定のフォーマット形式のデータを処理する一方のソフトウェアサーバと、前記所定のフォーマット形式とは異なる他方のフォーマット形式のデータを処理する他のソフトウェアサーバと共通に取り扱われる共有データを処理するコンピュータシステムにおけるデータ共有方法であって、
前記データ保存サーバに、
前記一方のソフトウェアサーバが処理した処理データを抽出する第1工程と、
該第1工程により抽出した処理データを前記データ記憶部の指定されたディレクトリ領域に格納する第2工程を実行させ、
前記変換処理サーバに、
前記データ保存サーバの記憶部をポーリングして処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第3工程と、
該第3工程により問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に、変換元フォーマット形式情報と変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第4工程と、
該第4工程により生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第5工程と、
該第5工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第6工程とを実行させるデータ共有方法。
【請求項8】
前記変換処理サーバに、
前記第4工程において、処理データのデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含むタグ情報を生成させ、
前記変換タグ情報に含まれたデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含む電子メール文を生成する第7工程と、
前記変換タグ情報に含まれユーザ名のメールアドレス宛に前記第7工程により生成した電子メールを送信する第8工程を実行させる請求項7記載のデータ共有方法。
【請求項9】
前記データ保存サーバに、フォーマット変換を行った前記処理データを格納するアーカイブ記憶部を設け、前記第5工程によりフォーマット形式を変換した前記処理データ及び前記タグ情報をアーカイブ記憶部に格納させる請求項7又は8記載のデータ共有方法。
【請求項10】
前記ソフトウェアサーバに搭載されたソフトウェアを利用するためのデータ記憶領域部を有するコンピュータである利用端末を設け、前記変換処理サーバが前記電子メール文を前記利用端末に送信したとき、該電子メールを受信した利用端末に、前記データ保存サーバによりフォーマット形式を変換した前記処理データを前記データ記憶領域部に格納させ、該データ記憶領域部に格納させた前記処理データを他方のソフトウェアサーバに転送させる請求項7から9何れかに記載のデータ共有方法。
【請求項11】
複数のソフトウェアサーバに対応した複数のフォーマット形式情報を格納するフォーマット情報データベースを設け、前記変換処理サーバに、前記第5工程によりタグ情報の変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報が前記フォーマット情報データベースに格納されているか否かを判定させ、前記変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報がフォーマット情報データベースに格納されていると判定したとき、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出させ、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換させる請求項7から10何れかに記載のデータ共有方法。
【請求項12】
前記データ保存サーバに、前記データ処理を行ったソフトウェアサーバのソフトウェアバージョンを含むソフトウェア名に対応したディレクトリ領域を指定するディレクトリ指定情報を格納する指定情報格納部を設け、前記第2工程において、処理データを格納するディレクトリ領域を、前記処理データを抽出したソフトウェアサーバ名をキーとして前記指定情報格納部から抽出させ、該抽出させたディレクトリ指定情報によりディレクトリ領域を指定させる請求項7から11何れかに記載のデータ共有方法。
【請求項1】
所定のフォーマット形式のデータを処理する一方のソフトウェアサーバと、前記所定のフォーマット形式とは異なる他方のフォーマット形式のデータを処理する他のソフトウェアサーバと共通に取り扱われる共有データを処理するデータ共有システムであって、
前記フォーマット形式が異なるデータを相互に変換するための複数の変換ルール情報を格納する変換ルール情報データベースと、
前記変換ルール情報データベースに格納された変換ルール情報を参照し、異なるフォーマット形式のデータを相互に変換するコンピュータである変換処理サーバと、
データ記憶領域を多層且つ複数のディレクトリ領域として形成したデータ記憶部と、前記多層且つ複数のディレクトリ領域に格納したデータのディレクトリ格納位置情報とデータ名とユーザ名とフォーマット形式情報とを基にタグ情報を生成するタグ情報生成部とを有するコンピュータであるデータ保存サーバとを備え、
前記データ保存サーバが、
前記一方のソフトウェアサーバが処理した処理データを抽出する第1工程と、
該第1工程により抽出した処理データを前記データ記憶部の指定されたディレクトリ領域に格納する第2工程と、
前記変換処理サーバが、
前記データ保存サーバの記憶部をポーリングして処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第3工程と、
該第3工程により問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に、変換元フォーマット形式情報と変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第4工程と、
該第4工程により生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第5工程と、
該第5工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第6工程とを実行するデータ共有システム。
【請求項2】
前記変換処理サーバが、
前記第4工程において、処理データのデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含むタグ情報を生成し、
前記変換タグ情報に含まれたデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含む電子メール文を生成する第7工程と、
前記変換タグ情報に含まれユーザ名のメールアドレス宛に前記第7工程により生成した電子メールを送信する第8工程を実行する請求項1記載のデータ共有システム。
【請求項3】
前記データ保存サーバが、フォーマット変換を行った前記処理データを格納するアーカイブ記憶部を有し、前記前記第5工程によりフォーマット形式を変換した前記処理データ及び前記タグ情報をアーカイブ記憶部に格納する請求項1又は2記載のデータ共有システム。
【請求項4】
前記ソフトウェアサーバに搭載されたソフトウェアを利用するためのデータ記憶領域部を有するコンピュータである利用端末を有し、前記変換処理サーバが前記電子メール文を前記利用端末に送信し、該電子メールを受信した利用端末が、前記データ保存サーバによりフォーマット形式を変換した前記処理データを前記データ記憶領域部に格納し、該データ記憶領域部に格納した前記処理データを他方のソフトウェアサーバに転送する請求項1から3何れかに記載のデータ共有システム。
【請求項5】
複数のソフトウェアサーバに対応した複数のフォーマット形式情報を格納するフォーマット情報データベースを備え、前記変換処理サーバが、前記第5工程によりタグ情報の変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報が前記フォーマット情報データベースに格納されているか否かを判定し、前記変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報がフォーマット情報データベースに格納されていると判定したとき、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する請求項1から4何れかに記載のデータ共有システム。
【請求項6】
前記データ保存サーバが、前記データ処理を行ったソフトウェアサーバのソフトウェアバージョンを含むソフトウェア名に対応したディレクトリ領域を指定するディレクトリ指定情報を格納する指定情報格納部を有し、前記第2工程において、処理データを格納するディレクトリ領域を、前記処理データを抽出したソフトウェア名をキーとして前記指定情報格納部から抽出し、該抽出したディレクトリ指定情報によりサーバディレクトリ領域を指定する請求項1から5何れかに記載のデータ共有システム。
【請求項7】
フォーマット形式が異なるデータを相互に変換するための複数の変換ルール情報を格納する変換ルール情報データベースと、前記変換ルール情報データベースに格納された変換ルール情報を参照し、異なるフォーマット形式のデータを相互に変換するコンピュータである変換処理サーバと、データ記憶領域を多層且つ複数のディレクトリ領域として形成したデータ記憶部と前記多層且つ複数のディレクトリ領域に格納したデータのディレクトリ格納位置情報とデータ名とユーザ名とフォーマット形式情報とを基にタグ情報を生成するタグ情報生成部とを有するコンピュータであるデータ保存サーバとを備え、所定のフォーマット形式のデータを処理する一方のソフトウェアサーバと、前記所定のフォーマット形式とは異なる他方のフォーマット形式のデータを処理する他のソフトウェアサーバと共通に取り扱われる共有データを処理するコンピュータシステムにおけるデータ共有方法であって、
前記データ保存サーバに、
前記一方のソフトウェアサーバが処理した処理データを抽出する第1工程と、
該第1工程により抽出した処理データを前記データ記憶部の指定されたディレクトリ領域に格納する第2工程を実行させ、
前記変換処理サーバに、
前記データ保存サーバの記憶部をポーリングして処理データが格納されているディレクトリ領域を問い合わせる第3工程と、
該第3工程により問い合わせた処理データのディレクトリ領域及び処理データのデータ名とユーザ名とフォーマット形式の各情報とを基に、変換元フォーマット形式情報と変換後フォーマット形式情報を含むタグ情報を生成する第4工程と、
該第4工程により生成したタグ情報の変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を抽出し、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出し、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換する第5工程と、
該第5工程によりフォーマット形式を変換したデータを他方のソフトウェアサーバに転送する第6工程とを実行させるデータ共有方法。
【請求項8】
前記変換処理サーバに、
前記第4工程において、処理データのデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含むタグ情報を生成させ、
前記変換タグ情報に含まれたデータ名とユーザ名と変換前後のフォーマット情報を含む電子メール文を生成する第7工程と、
前記変換タグ情報に含まれユーザ名のメールアドレス宛に前記第7工程により生成した電子メールを送信する第8工程を実行させる請求項7記載のデータ共有方法。
【請求項9】
前記データ保存サーバに、フォーマット変換を行った前記処理データを格納するアーカイブ記憶部を設け、前記第5工程によりフォーマット形式を変換した前記処理データ及び前記タグ情報をアーカイブ記憶部に格納させる請求項7又は8記載のデータ共有方法。
【請求項10】
前記ソフトウェアサーバに搭載されたソフトウェアを利用するためのデータ記憶領域部を有するコンピュータである利用端末を設け、前記変換処理サーバが前記電子メール文を前記利用端末に送信したとき、該電子メールを受信した利用端末に、前記データ保存サーバによりフォーマット形式を変換した前記処理データを前記データ記憶領域部に格納させ、該データ記憶領域部に格納させた前記処理データを他方のソフトウェアサーバに転送させる請求項7から9何れかに記載のデータ共有方法。
【請求項11】
複数のソフトウェアサーバに対応した複数のフォーマット形式情報を格納するフォーマット情報データベースを設け、前記変換処理サーバに、前記第5工程によりタグ情報の変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報が前記フォーマット情報データベースに格納されているか否かを判定させ、前記変換元フォーマット形式情報と同一のフォーマット形式情報がフォーマット情報データベースに格納されていると判定したとき、該変換元フォーマット形式と変換後フォーマット形式を基に前記変換ルールデータベースの変換ルール情報を抽出させ、該抽出した変換ルール情報に従って前記処理データのフォーマット形式を変換させる請求項7から10何れかに記載のデータ共有方法。
【請求項12】
前記データ保存サーバに、前記データ処理を行ったソフトウェアサーバのソフトウェアバージョンを含むソフトウェア名に対応したディレクトリ領域を指定するディレクトリ指定情報を格納する指定情報格納部を設け、前記第2工程において、処理データを格納するディレクトリ領域を、前記処理データを抽出したソフトウェアサーバ名をキーとして前記指定情報格納部から抽出させ、該抽出させたディレクトリ指定情報によりディレクトリ領域を指定させる請求項7から11何れかに記載のデータ共有方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2011−14015(P2011−14015A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−158674(P2009−158674)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】
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