説明

データ処理装置、コンピュータプログラム、データ処理方法

【課題】商品陳列システムに収容される複数種類の陳列販売商品の適正な商品陳列形態を自動生成することができるデータ処理装置を提供する。
【解決手段】データ処理装置800は、タバコパックTPなどの販売商品種別ごとの商品売上順位TSRと商品保持位置PKSごとの位置売上順位PSRとを取得し、その対応関係条件CRRをパック金額データPMDなどに対応して生成してから商品陳列形態PDFを生成する。商品陳列形態PDFに対応して商品保持位置PKSごとに商品販売個数とパック金額データPMDなどを乗算して位置予想金額PFMを算出し、商品保持位置PKSごとに表示する。例えば、売上が良好な商品保持位置PKSに売上が良好なタバコパックTPなどが陳列される商品陳列形態PDFなどが自動生成されて位置予想金額PFMで確認される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品陳列システムに収容される複数種類の陳列販売商品の商品陳列形態をシミュレートするデータ処理装置、このデータ処理装置のコンピュータプログラムおよびデータ処理方法、に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、いわゆるコンビニエンスストアなどのタバコ販売店舗では、例えば、陳列販売商品としてタバコパックを陳列して販売している。なお、ここで云うタバコパックとは、実際に喫煙される複数の紙巻タバコを、直方体状のパッケージに収容した陳列販売商品を意味している。
【0003】
そこで、タバコパックを陳列する商品陳列システムは、例えば、複数のマガジンユニットと一個のシステムフレームからなる。マガジンユニットは、例えば、無色透明な樹脂により、前後方向に細長い上面開口のボックス状に形成されている。マガジンユニットは、立設された状態のタバコパックが前後方向に配列された状態で上方から収容される。
【0004】
システムフレームは、複数のマガジンユニットを上下左右に配列して保持する。このため、従来の商品陳列システムは、タバコパックを上下左右に配列して陳列することができる。
【0005】
タバコパックなどの商品の販売を促進する上で、魅力ある売場構築は重要な要素である。売場構築を考えるにあたっては、種々の要素を考慮する必要があるが、特に商品を陳列する場所の大きさは、重要な因子となる。
【0006】
商品の売場として、従来は、ショッピングモールや量販店等の広大な売場が主流であった。しかし、近年では、流通形態の変化により、コンビニエンスストアのような狭小な売場が大幅に増加してきている。
【0007】
こうした狭小な売場においては、限られたスペースで如何に最大の顧客訴求効果を得るかが、販売戦略上の最重要テーマとなる。しかしながら、従来、こうした狭小な売場において、優れた顧客訴求効果の得られる売場構築は、あまり充分に検討されることはなかった。また、タバコ販売店舗に導入される商品陳列システムは定型のものが多く、売場構築の工夫をするにも限界があった。
【0008】
特に、コンビニエンスストアのような狭小なタバコ販売店舗では、商品陳列システムを設置する売場スペースを確保するのが精一杯であるうえ、短時間で設置作業を完了させることが求められるため、顧客訴求効果および売場構築への寄与といった観点から商品陳列システムが開発された例はほとんどなかった。
【特許文献1】特開2004−151955号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、上述のような課題を解決するため、本出願人は過去にユニット構造の商品陳列システムを発明し、特願2006−266625号として出願した。その商品陳列システムでは、複数種類のユニット部材が任意の組み合わせで上下方向に連結されて左右方向に配列される。
【0010】
このため、狭小なタバコ販売店舗でも、簡単に搬入して迅速に設置することができる。さらに、設置場所にもタバコパックの商品陳列形態にも柔軟性があるので、訴求効果が高い売場を演出するようなことができる。従って、理想的な売場の構築に寄与することができる。
【0011】
上述のように、特願2006−266625号の商品陳列システムは、理想的な売場構築を実現するため、複数種類のユニット部材を様々に組み合わせることができる。このような商品陳列システムでタバコパックを陳列販売する場合、作業者は所望により商品陳列システムを構築してタバコパックを陳列すればよい。
【0012】
しかし、上述の商品陳列システムは余りにも自由度が高いため、そのユニット部材の組み合わせは膨大である。このため、商品陳列システムを新規に導入するタバコ販売店舗の作業者は、タバコパックの最適な商品陳列形態の決定に苦慮する可能性がある。
【0013】
特に、タバコパックやタバコカートンは、人気により販売の回転速度が大幅に相違する。このため、人気のタバコパックやタバコカートンは多量に在庫しておく必要がある。
【0014】
一方、販売速度は低くとも着実に売れるタバコパックなどもあり、このようなタバコパックも少量ながら在庫しておく必要がある。しかし、このようにタバコパックを自由に陳列できるタバコ陳列システムで、商品販売売上や商品販売実益が最大となる商品陳列形態を模索することは、極めて困難である。
【0015】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、商品販売売上や商品販売実益が最大となることが期待できる商品陳列形態を自動生成することができるデータ処理装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明のデータ処理装置は、商品陳列システムに収容される複数種類の陳列販売商品の商品陳列形態を生成するデータ処理装置であって、商品保持位置で陳列販売商品を上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容する商品陳列システムの陳列収容構造を少なくともシステム正面画像とともに記憶する構造記憶部と、システム正面画像の商品保持位置に配置される陳列販売商品ごとに少なくとも商品識別データを商品金額データとともに記憶する商品記憶部と、陳列販売商品の販売商品種別ごとの商品売上順位を取得する商品順位部と、陳列販売商品の商品保持位置ごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位として取得する位置順位部と、商品金額データに対応して商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件を生成する条件生成部と、生成された商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件により商品陳列システムに陳列販売商品を陳列する商品陳列形態を生成する陳列生成部と、商品陳列形態に対応して商品保持位置ごとに商品販売個数と商品金額データを乗算して位置予想金額を算出する予想算出部と、算出された位置予想金額をシステム正面画像の商品保持位置ごとに表示出力する予想表示部と、を有する。
【0017】
従って、本発明のデータ処理装置では、商品保持位置で陳列販売商品を上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容する商品陳列システムの陳列収容構造を少なくともシステム正面画像とともに構造記憶部が記憶し、システム正面画像の商品保持位置に配置される陳列販売商品ごとに少なくとも商品識別データを商品金額データとともに商品記憶部が記憶する。陳列販売商品の販売商品種別ごとの商品売上順位を商品順位部が取得し、陳列販売商品の商品保持位置ごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位として位置順位部が取得する。すると、商品金額データに対応して商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件を条件生成部が生成する。生成された商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件により商品陳列システムに陳列販売商品を陳列する商品陳列形態を陳列生成部が生成する。商品陳列形態に対応して商品保持位置ごとに商品販売個数と商品金額データを乗算して位置予想金額を予想算出部が算出する。算出された位置予想金額をシステム正面画像の商品保持位置ごとに予想表示部が表示出力する。このため、商品金額データに対応した商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件により生成された商品陳列形態で、商品保持位置ごとに商品販売個数と商品金額データを乗算した位置予想金額が算出されて表示出力される。例えば、売上が良好な商品保持位置に売上が良好な陳列販売商品が陳列されるとともに、売上が不良な商品保持位置に売上が不良な陳列販売商品が陳列される商品陳列形態などが自動生成され、商品保持位置ごとの位置予想金額として提示される。
【0018】
また、上述のようなデータ処理装置において、予想算出部は、商品保持位置ごとに算出された位置予想金額を総計してシステム予想金額も算出し、予想表示部は、算出されたシステム予想金額も表示出力してもよい。
【0019】
また、上述のようなデータ処理装置において、条件生成部は、商品売上順位と位置売上順位と商品金額データからシステム予想金額が最大となる対応関係条件を生成してもよい。
【0020】
また、上述のようなデータ処理装置において、商品記憶部は、商品金額データとして陳列販売商品ごとに商品販売単価も記憶し、予想算出部は、商品陳列形態に対応して商品保持位置ごとに商品販売個数と商品販売単価を乗算して位置予想売上を算出し、予想表示部は、算出された位置予想売上をシステム正面画像の商品保持位置ごとに表示出力してもよい。
【0021】
また、上述のようなデータ処理装置において、商品記憶部は、商品金額データとして陳列販売商品ごとに商品販売実益も記憶し、予想算出部は、商品陳列形態に対応して商品保持位置ごとに商品販売個数と商品販売実益を乗算して位置予想実益を算出し、予想表示部は、算出された位置予想実益をシステム正面画像の商品保持位置ごとに表示出力してもよい。
【0022】
また、上述のようなデータ処理装置において、取得された商品売上順位と位置売上順位とを生成された対応関係条件とともに表示出力する順位表示部と、表示出力された対応関係条件を編集処理する入力操作を受け付ける条件入力部とを、さらに有してもよい。
【0023】
また、上述のようなデータ処理装置において、構造記憶部は、商品陳列システムの商品保持位置ごとに位置識別データも記憶し、順位表示部は、取得された商品売上順位で商品識別データを一覧表示するとともに取得された位置売上順位で位置識別データを一覧表示し、条件入力部は、商品売上順位で一覧表示された商品識別データと位置売上順位で一覧表示された位置識別データとに対応関係条件を設定してもよい。
【0024】
また、上述のようなデータ処理装置において、順位表示部は、取得された商品売上順位で商品識別データを一覧表示するとともに取得された位置売上順位をシステム正面画像の商品保持位置に表示出力し、条件入力部は、商品売上順位で一覧表示された商品識別データと位置売上順位が表示出力された商品保持位置とに対応関係条件を設定してもよい。
【0025】
また、上述のようなデータ処理装置において、対応関係条件により生成される商品陳列形態を陳列補正条件により補正する陳列補正部を、さらに有してもよい。
【0026】
また、上述のようなデータ処理装置において、陳列補正部は、商品売上順位と前位置売上順位との少なくとも一方を陳列補正条件により補正してもよい。
【0027】
また、上述のようなデータ処理装置において、生成された商品陳列形態で商品識別データをシステム正面画像の商品保持位置に配置して表示出力する陳列表示部を、
さらに有してもよい。
【0028】
また、上述のようなデータ処理装置において、商品記憶部は、陳列販売商品の少なくとも一部としてタバコパックとタバコカートンとを記憶し、商品順位部は、タバコパックの販売商品種別ごとの商品売上順位とタバコカートンの販売商品種別ごとの商品売上順位とを個別に取得し、構造記憶部は、タバコパックの商品保持位置とタバコカートンの商品保持位置とが区分されている陳列収容構造を記憶し、位置順位部は、タバコパックの商品保持位置ごとの位置売上順位とタバコカートンの商品保持位置ごとの位置売上順位を個別に取得し、陳列生成部は、タバコパックの商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件およびタバコカートンの商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件により商品陳列システムにタバコパックとタバコカートンとを陳列する商品陳列形態を生成し、陳列表示部は、商品陳列形態でタバコパックとタバコカートンとが陳列された商品陳列システムを表示出力してもよい。
【0029】
本発明のコンピュータプログラムは、商品陳列システムに収容される複数種類の陳列販売商品の商品陳列形態を生成するデータ処理装置のコンピュータプログラムであって、商品保持位置で陳列販売商品を上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容する商品陳列システムの陳列収容構造を少なくともシステム正面画像とともに記憶する構造記憶処理と、システム正面画像の商品保持位置に配置される陳列販売商品ごとに少なくとも商品識別データを商品金額データとともに記憶する商品記憶処理と、陳列販売商品の販売商品種別ごとの商品売上順位を取得する商品順位処理と、陳列販売商品の商品保持位置ごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位として取得する位置順位処理と、商品金額データに対応して商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件を生成する条件生成処理と、生成された商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件により商品陳列システムに陳列販売商品を陳列する商品陳列形態を生成する陳列生成処理と、商品陳列形態に対応して商品保持位置ごとに商品販売個数と商品金額データを乗算して位置予想金額を算出する予想算出処理と、算出された位置予想金額をシステム正面画像の商品保持位置ごとに表示出力する予想表示処理と、をデータ処理装置に実行させる。
【0030】
本発明のデータ処理方法は、商品陳列システムに収容される複数種類の陳列販売商品の商品陳列形態を生成するデータ処理装置のデータ処理方法であって、商品保持位置で陳列販売商品を上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容する商品陳列システムの陳列収容構造を少なくともシステム正面画像とともに記憶する構造記憶動作と、システム正面画像の商品保持位置に配置される陳列販売商品ごとに少なくとも商品識別データを商品金額データとともに記憶する商品記憶動作と、陳列販売商品の販売商品種別ごとの商品売上順位を取得する商品順位動作と、陳列販売商品の商品保持位置ごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位として取得する位置順位動作と、商品金額データに対応して商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件を生成する条件生成動作と、生成された商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件により商品陳列システムに陳列販売商品を陳列する商品陳列形態を生成する陳列生成動作と、商品陳列形態に対応して商品保持位置ごとに商品販売個数と商品金額データを乗算して位置予想金額を算出する予想算出動作と、算出された位置予想金額をシステム正面画像の商品保持位置ごとに表示出力する予想表示動作と、を有する。
【0031】
なお、本発明の各種の構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよく、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置に実現された所定の機能、これらの任意の組み合わせ、等として実現することができる。
【0032】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0033】
また、本発明のデータ処理方法は、複数の動作を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明のデータ処理方法を実施するときには、その複数の動作の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0034】
さらに、本発明のデータ処理方法は、複数の動作が個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある動作の実行中に他の動作が発生すること、ある動作の実行タイミングと他の動作の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【0035】
また、本発明では上下以外に前後左右の方向も規定しているが、これは本発明の構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定したものであり、本発明を実施する場合の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【0036】
さらに、本発明で云う「データを記憶する」とは、本発明の装置が、少なくともデータを記憶する機能を有することを意味している。このため、本発明の装置がコンシューマにより新規に登録されるデータを記憶することの他、サプライヤにより製造時に登録されたデータを記憶して出荷後にはコンシューマにより新規のデータが登録されないことも許容する。
【0037】
また、本発明で云うデータ処理装置は、コンピュータプログラムを読み取って対応する処理動作を実行できるように、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、I/F(Interface)ユニット、等の汎用デバイスで構築されたハードウェア、所定の処理動作を実行するように構築された専用の論理回路、これらの組み合わせ、等として実施することができる。
【0038】
なお、本発明でコンピュータプログラムに対応した各種動作をデータ処理装置に実行させることは、各種デバイスをデータ処理装置に動作制御させることなども意味している。
【0039】
例えば、データ処理装置に各種データを記憶させることは、データ処理装置に固定されているHDD(Hard Disc Drive)等の情報記憶媒体にCPUが各種データを格納すること、データ処理装置に交換自在に装填されているCD−R(Compact Disc-Recordable)等の情報記憶媒体にCPUがCDドライブで各種データを格納すること、等を許容する。
【発明の効果】
【0040】
本発明のデータ処理装置では、商品保持位置で陳列販売商品を上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容する商品陳列システムの陳列収容構造を少なくともシステム正面画像とともに構造記憶部が記憶し、システム正面画像の商品保持位置に配置される陳列販売商品ごとに少なくとも商品識別データを商品金額データとともに商品記憶部が記憶する。陳列販売商品の販売商品種別ごとの商品売上順位を商品順位部が取得し、陳列販売商品の商品保持位置ごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位として位置順位部が取得する。すると、商品金額データに対応して商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件を条件生成部が生成する。生成された商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件により商品陳列システムに陳列販売商品を陳列する商品陳列形態を陳列生成部が生成する。商品陳列形態に対応して商品保持位置ごとに商品販売個数と商品金額データを乗算して位置予想金額を予想算出部が算出する。算出された位置予想金額をシステム正面画像の商品保持位置ごとに予想表示部が表示出力する。このため、商品金額データに対応した商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件により生成された商品陳列形態で、商品保持位置ごとに商品販売個数と商品金額データを乗算した位置予想金額が算出されて表示出力される。例えば、売上が良好な商品保持位置に売上が良好な陳列販売商品が陳列されるとともに、売上が不良な商品保持位置に売上が不良な陳列販売商品が陳列される商品陳列形態などが自動生成され、商品保持位置ごとの位置予想金額として提示される。このため、商品陳列システムの全体での商品販売売上や商品販売実益が最大となることが期待できる商品陳列形態を自動生成することができ、これを作業者は商品保持位置ごとの位置予想金額により簡単かつ確実に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態のデータ処理装置800は、詳細には後述するが、図1に示すように、商品陳列システムであるタバコ陳列システム1000に収容される複数種類の陳列販売商品であるタバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどの商品陳列形態PDFを生成する。
【0042】
データ処理装置800は、図2に示すように、各種データを表示画面に表示出力する表示デバイス801、各種の入力操作を受け付ける入力デバイス802、各種のデータ処理を実行するコンピュータユニット803、等をハードウェアとして有する。
【0043】
より詳細には、このコンピュータユニット803は、各種のデータ処理を実行するCPU(Central Processing Unit)831、各種データを固定的に記憶しているROM(Read Only Memory)832、各種データを一時保持するRAM(Random Access Memory)833、等を有し、これらがバスライン834で接続されている。
【0044】
さらに、このバスライン834には、大容量の各種データを記憶するHDD(Hard Disc Drive)841、データカード851が着脱自在に装填されるカードリーダ842、CD(Compact Disc)−ROM852が着脱自在に装填されるCDドライブ843、入力デバイス802であるキーボード844、入力デバイス802であるマウス845、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示デバイス801、I/F(Interface)ユニット846、等のハードウェアが接続されている。
【0045】
本実施の形態のデータ処理装置800では、ROM832、RAM833、HDD841、着脱自在なデータカード851、着脱自在なCD−ROM852、等がデータ記憶媒体に相当し、詳細には後述するが、これらの少なくとも一個にCPU831のための各種のコンピュータプログラムが格納されている。
【0046】
このコンピュータプログラムや入力デバイス802の入力データなどに対応して、データ処理装置800は、表示デバイス801の画像生成などの各種のデータ処理を実行する。
【0047】
このため、データ処理装置800は、図1に示すように、商品保持位置PKSでタバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどを上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容するタバコ陳列システム1000の陳列収容構造DISを少なくともシステム正面画像SFGとともに記憶する構造記憶部810と、システム正面画像SFGの商品保持位置PKSに配置されるタバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどごとに少なくとも商品識別データであるパックフェイス画像PFGやカートンフェイス画像KFGやカートン端面画像KEGやブリックフェイス画像BFGなどを商品金額データであるパック金額データPMDやカートン金額データKMDやブリック金額データBMDとともに記憶する商品記憶部820と、タバコパックTPなどの販売商品種別ごとの商品売上順位TSRを取得する商品順位部830と、タバコパックTPなどの商品保持位置PKSごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位PSRとして取得する位置順位部840と、パック金額データPMDやカートン金額データKMDやブリック金額データBMDに対応して商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとの対応関係条件CRRを生成する条件生成部850と、生成された商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとの対応関係条件CRRによりタバコ陳列システム1000にタバコパックTPなどを陳列する商品陳列形態PDFを生成する陳列生成部860と、商品陳列形態PDFに対応して商品保持位置PKSごとに商品販売個数とパック金額データPMDやカートン金額データKMDやブリック金額データBMDを乗算して位置予想金額PFMを算出する予想算出部870と、算出された位置予想金額PFMをシステム正面画像SFGの商品保持位置PKSごとに表示出力する予想表示部880と、を論理的に有する。
【0048】
さらに、予想算出部870は、商品保持位置PKSごとに算出された位置予想金額PFMを総計してシステム予想金額SFMも算出し、予想表示部880は、算出されたシステム予想金額SFMも表示出力する。
【0049】
そして、条件生成部850は、商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとパック金額データPMDやカートン金額データKMDやブリック金額データBMDからシステム予想金額SFMが最大となる対応関係条件CRRを生成する。
【0050】
また、データ処理装置800は、取得された商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとを、生成された対応関係条件CRRとともに表示出力する順位表示部890も有する。
【0051】
なお、構造記憶部810は、タバコ陳列システム1000の商品保持位置PKSごとに位置識別データSIDも記憶し、順位表示部890は、取得された商品売上順位TSRでパックフェイス画像PFGやカートンフェイス画像KFGやカートン端面画像KEGやブリックフェイス画像BFGなどを一覧表示するとともに、取得された位置売上順位PSRで位置識別データSIDを一覧表示する。
【0052】
より具体的には、本実施の形態のデータ処理装置800でタバコパックTPやブリックパックBPやタバコカートンTKの商品陳列形態PDFがシミュレートされるタバコ陳列システム1000は、図4に示すように、前後方向に細長い上面開口のボックス状に形成されていて前後方向に配列された複数のタバコパックTPを保持する形状の複数のマガジンユニット100と、上面開口のボックス状に形成されていて左右方向に配列された複数のマガジンユニット100を着脱自在に保持する形状の複数のトレーユニット200と、前面開口のボックス状に形成されていて上下方向に離間した配置で複数のトレーユニット200を着脱自在に保持する形状の複数のフレームユニット300と、複数のフレームユニット300を上下方向に連結する上下連結機構と、を有する。
【0053】
タバコ陳列システム1000は、陳列販売商品であるタバコパックTP、複数のタバコパックTPがパックされた商品であるタバコカートンTK、特別なタバコパックTPであるブリックパックBP、等を陳列する。
【0054】
なお、ブリックパックBPは、例えば、携帯灰皿などのノベルティグッズをタバコパックTPと一体にパッキングした構造などからなり、上述のように特別な構造のタバコパックTPと認識することができる。このブリックパックBPは、例えば、厚紙で形成された簡易什器EFとともにタバコ販売店舗に提供される。
【0055】
現在、タバコパックTPは、上下寸法に多少の長短はあるものの、一般的に前後左右の寸法が共通した定型の直方体状に形成されている。そして、本実施の形態では、タバコパックTPの最大面を前面および後面、最小面を上面および下面、と規定する。
【0056】
なお、通常のタバコパックTPは前面(および後面)に銘柄などが表記されている。このため、その前面が前方に位置する適正な方向の状態で陳列されることが好ましい。そして、マガジンユニット100は、図4に示すように、上述のように方向が適正な状態の複数のタバコパックTPを前後方向に配列した状態で収容する。
【0057】
トレーユニット200も、上面が開口したボックス状に無色透明な樹脂で形成されている。トレーユニット200には、複数のマガジンユニット100が左右方向に配列された状態で収容される。
【0058】
ただし、本実施の形態のタバコ陳列システム1000では、図3に示すように、マガジンユニット100を五個収容する幅広のトレーユニット200と三個収容する幅狭のトレーユニット200とがある。
【0059】
フレームユニット300は、図4に示すように、一対の本体フレーム310と複数の支持フレーム320からなる。本体フレーム310は、前面形状が矩形の枠状となるように曲折された金属の板材からなり、一対が前後方向に配列されている。
【0060】
支持フレーム320は、トレーユニット200を支持する前後方向に細長いレール状に形成された金属の板材からなり、複数が上下方向に配列されて一対の本体フレーム310の内側面に接合されている。
【0061】
ただし、トレーユニット200は、前述のように二種類の左右寸法がある。そこで、本実施の形態のタバコ陳列システム1000では、図3に示すように、左右寸法が大きいトレーユニット200を三個保持するフレームユニット300、左右寸法が大きいトレーユニット200を二個保持するフレームユニット300、左右寸法が小さいトレーユニット200を三個保持するフレームユニット300、左右寸法が小さいトレーユニット200を二個保持するフレームユニット300、がある。
【0062】
なお、フレームユニット300は、本体フレーム310の上面両側と下面両側とに、上下連結機構となる面ファスナ311が装着されている。また、本体フレーム310の下面中央には、フレーム凹部となるフレーム貫通孔(図示せず)が形成されている。本体フレーム310の上面中央には、フレーム凸部となる凸部材314が装着されている。
【0063】
そこで、本実施の形態のタバコ陳列システム1000では、図4に示すように、横幅が同一の複数のフレームユニット300を上下方向に設置すると、その複数のフレームユニット300が面ファスナ311により連結される。このとき、フレーム貫通孔と凸部材314とが係合する。
【0064】
なお、タバコ陳列システム1000は、前述のようにフレームユニット300にトレーユニット200で装着したマガジンユニット100にタバコパックTPを収容する他、フレームユニット300に装着したトレーユニット200にタバコカートンTKを長手方向が前後方向の状態や左右方向の状態で収容することもできる。つまり、タバコ陳列システム1000は、フレームユニット300に複数種類の使用状態がある。
【0065】
上述のように複数種類のフレームユニット300やトレーユニット200を自在に組み合わせることで、タバコ販売店舗ごとに様々な形態のタバコ陳列システム1000が構築される。
【0066】
上述のように複数種類のフレームユニット300などでタバコ陳列システム1000が形成されると、これに対応した陳列収容構造DISとしてデータ処理装置800にデータ登録される。
【0067】
このとき、フレームユニット300ごとのユニットデータが事前に用意されていることにより、タバコ陳列システム1000の陳列収容構造DISおよび商品保持位置PKSが簡単かつ確実にデータ処理装置800に登録される。
【0068】
上述のような状態で、データ処理装置800は、前述のようにタバコ陳列システム1000にタバコパックTPやタバコカートンTKなどを最適に陳列することをシミュレートすることができる。
【0069】
なお、上述のようなデータ処理装置800のコンピュータプログラムは、例えば、タバコ陳列システム1000とともにアプリケーションソフトとしてタバコ製造メーカからタバコ販売店舗に提供される。
【0070】
上述のようなコンピュータプログラムは、例えば、タバコ陳列システム1000に収容される複数種類のタバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどの商品陳列形態PDFを生成するデータ処理装置800のコンピュータプログラムであって、商品保持位置PKSでタバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどを上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容するタバコ陳列システム1000の陳列収容構造DISを少なくともシステム正面画像SFGとともに記憶する構造記憶処理と、システム正面画像SFGの商品保持位置PKSに配置されるタバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどごとに少なくともパックフェイス画像PFGやカートンフェイス画像KFGやカートン端面画像KEGやブリックフェイス画像BFGなどをパック金額データPMDやカートン金額データKMDやブリック金額データBMDとともに記憶する商品記憶処理と、タバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどの販売商品種別ごとの商品売上順位TSRを取得する商品順位処理と、タバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどの商品保持位置PKSごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位PSRとして取得する位置順位処理と、パック金額データPMDやカートン金額データKMDやブリック金額データBMDに対応して商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとの対応関係条件CRRを生成する条件生成処理と、生成された商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとの対応関係条件CRRによりタバコ陳列システム1000にタバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどを陳列する商品陳列形態PDFを生成する陳列生成処理と、商品陳列形態PDFに対応して商品保持位置PKSごとに商品販売個数とパック金額データPMDやカートン金額データKMDやブリック金額データBMDを乗算して位置予想金額PFMを算出する予想算出処理と、算出された位置予想金額PFMをシステム正面画像SFGの商品保持位置PKSごとに表示出力する予想表示処理と、をデータ処理装置800に実行させるように記述されている。
【0071】
上述のような構成において、本実施の形態のデータ処理装置800およびタバコ陳列システム1000の使用方法を以下に説明する。まず、本実施の形態のタバコ陳列システム1000では、例えば、四種類のフレームユニット300、四種類のトレーユニット200、二種類のマガジンユニット100、等を所望により自在に組み合せることができる。
【0072】
このため、本実施の形態のタバコ陳列システム1000は、設置する空間に対応した外形とすることができ、空間を有効に利用することができる。特に、タバコパックTPを三列に保持する幅狭のフレームユニット300と五列に保持する幅広のフレームユニット300とがあるので、設置スペースの左右寸法に良好に対応することができる。
【0073】
さらに、タバコパックTPを三行に保持する背高のフレームユニット300と二行に保持する背低のフレームユニット300とがあるので、設置スペースの上下寸法にも良好に対応することができる。
【0074】
上述のようにタバコ販売店舗で独自にタバコ陳列システム1000を構築すると、このタバコ陳列システム1000の陳列収容構造DISや商品保持位置PKSなどが陳列システムデータとしてデータ処理装置800に登録される。
【0075】
なお、本出願人は上述のようなタバコ陳列システム1000の構築をシミュレートして支援するデータ処理装置800を発明しており、特願2007−053718号,特願2007−053719号,特願2007−053725号,特願2007−053726号、として出願している。
【0076】
上述のようにタバコ陳列システム1000の形成とデータ登録が完了すると、そこにタバコパックTPやブリックパックBPやタバコカートンTKを陳列して販売することになる。
【0077】
しかし、上述のようにタバコ陳列システム1000がタバコ販売店舗ごとに独自に構築されているため、そこにタバコパックTPやブリックパックBPやタバコカートンTKを最適に陳列することは容易ではない。
【0078】
特に、不良在庫を最少とするためには、タバコ陳列システム1000に陳列して販売する複数種類のタバコパックTPなどの回転率を最大とすることが好ましい。このためには、タバコ販売店舗では、タバコ陳列システム1000でのタバコパックTPやタバコカートンTKなどの商品陳列形態PDFを変更することがある。
【0079】
このような場合、本実施の形態のデータ処理装置800では、上述のように各種構造のタバコ陳列システム1000でのタバコパックTPなどの商品陳列形態PDFを、そのタバコパックTPのパック金額データPMDなどと、タバコパックTPなどの商品売上順位TSRと、タバコ陳列システム1000での位置売上順位PSRと、に基づいてシミュレートすることができる。
【0080】
その場合、図11に示すように、データ処理装置800の所定操作で陳列形態生成のシミュレーションプログラムが起動されると(ステップS1−Y)、システム正面画像SFGやパック金額データPMDなどの各種データが読み出される(ステップS2)。
【0081】
すると、図5に示すように、初期画面としてシステム正面画像SFGが表示出力される(ステップS3)。このとき、このシステム正面画像SFGは、商品保持位置PKSの各々に個々に位置識別データSIDも表示出力される。
【0082】
このような状態で、タバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPなどの販売商品種別ごとの商品売上順位TSRが取得されると(ステップS4−Y)、例えば、図6に示すように、この商品売上順位TSRがシステム正面画像SFGの左方にパックフェイス画像PFGなどで一覧表示される(ステップS5)。
【0083】
同様に、タバコパックTPやタバコカートンTKやブリックパックBPの商品保持位置PKSごとの位置売上順位PSRが取得されると(ステップS6−Y)、この位置売上順位PSRも位置識別データSIDで一覧表示される(ステップS7)。
【0084】
なお、上述の商品売上順位TSRや位置売上順位PSRは、事前に作業者が集計していた調査データがデータ処理装置800にリアルタイムに入力操作されてもよく、例えば、タバコ販売店舗のPOSシステム(図示せず)からデータ処理装置800に取得されてもよい。上述のような画像表示状態により、作業者はシステム正面画像SFGとともに商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとを一目で確認することになる。
【0085】
このような状態で、データ処理装置800は、パック金額データPMDやカートン金額データKMDやブリック金額データBMDに対応して商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとの対応関係条件CRRを、所定の設定条件および処理アルゴリズムにより生成する(ステップS8)。
【0086】
例えば、タバコパックTPの銘柄ごとに商品売上順位TSRとパック金額データPMDとが乗算される。このタバコパックTPごとの乗算結果とタバコパックTPの位置売上順位PSRとを、上位同士で所定個数ずつ順番に対応させ、これをタバコパックTPの対応関係条件CRRとする。
【0087】
同様に、タバコカートンTKとブリックパックBPでも対応関係条件CRRが生成されると、図7に示すように、これが商品売上順位TSRのパックフェイス画像PFGなどと位置売上順位PSRの位置識別データSIDとの対応関係条件CRRとして表示出力される(ステップS9)。
【0088】
このため、作業者はパック金額データPMDなどに対応して商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとに自動設定された対応関係条件CRRを表示画像で確認することになる。
【0089】
すると、このように生成された対応関係条件CRRにより、タバコ陳列システム1000にタバコパックTPなどを陳列する商品陳列形態PDFが生成される(ステップS10)。
【0090】
この商品陳列形態PDFでは、例えば、商品保持位置PKSごとに、その位置売上順位PSRと商品売上順位TSRとパック金額データPMDなどとが設定されたことになる。
【0091】
そこで、その位置売上順位PSRと商品売上順位TSRとパック金額データPMDなどとにより商品保持位置PKSごとに、所定の設定条件および所定の演算処理により位置予想金額PFMが算出される(ステップS11)。
【0092】
例えば、その商品保持位置PKSでの一ヶ月でのタバコ販売個数に、対応されたタバコパックTPのパック金額データPMDが乗算され、これが商品保持位置PKSごとの位置予想金額PFMとされる。
【0093】
このとき、商品保持位置PKSでの一ヶ月でのタバコ販売個数が、対応されたタバコパックTPの銘柄ごとの一ヶ月でのタバコ販売個数などに基づいて、所定の係数などで補正されてもよい。
【0094】
このように算出された位置予想金額PFMは、図8に示すように、システム正面画像SFGの商品保持位置PKSごとに表示出力される(ステップS12)。このため、作業者はタバコ陳列システム1000の商品保持位置PKSごとの位置予想金額PFMを表示画像により確認することになる。
【0095】
つぎに、データ処理装置800は、上述のように複数の商品保持位置PKSごとに算出された位置予想金額PFMを総計してシステム予想金額SFMも算出する(ステップS13)。
【0096】
このように算出されたシステム予想金額SFMは、図9に示すように、例えば、システム正面画像SFGの下部などに表示出力される(ステップS14)。このため、作業者は自動生成された商品陳列形態PDFによるタバコ陳列システム1000での来月の予想金額を一目で確認することになる。
【0097】
なお、上述のパック金額データPMDやシステム予想金額SFMなどは、例えば、バック売上データやシステム予想売上などの売上金額としてもよく、パック実益データやシステム予想実益などの実益金額としてもよい。
【0098】
さらに、上述のように位置予想金額PFMがシステム正面画像SFGの商品保持位置PKSごとに表示出力されるとともに、システム予想金額SFMがシステム正面画像SFGの下部などに表示出力された状態で(ステップS12〜S14)、例えば、所定操作で陳列形態表示が要求されると(ステップS15−Y)、図10に示すように、システム正面画像SFGの商品保持位置PKSにパックフェイス画像PFGなどが配置されて表示出力される(ステップS16)。
【0099】
このため、作業者はシステム予想金額SFMが最大となるように生成された商品陳列形態PDFを、表示画像で確認することになる。そして、このように商品陳列形態PDFを獲得した作業者は、例えば、その商品陳列形態PDFを印刷出力したりデータ登録するなどして(図示せず)、陳列形態生成のシミュレーションプログラムを終了することになる(ステップS17,S18)。
【0100】
本実施の形態のデータ処理装置800では、商品保持位置PKSでタバコパックTPなどを上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容するタバコ陳列システム1000の陳列収容構造DISを少なくともシステム正面画像SFGとともに構造記憶部810が記憶する。
【0101】
また、システム正面画像SFGの商品保持位置PKSに配置されるタバコパックTPなどごとに少なくともパックフェイス画像PFGなどをパック金額データPMDなどとともに商品記憶部820が記憶する。
【0102】
このような状態で、タバコパックTPなどの販売商品種別ごとの商品売上順位TSRを商品順位部830が取得し、タバコパックTPなどの商品保持位置PKSごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位PSRとして位置順位部840が取得する。
【0103】
すると、パック金額データPMDなどに対応して商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとの対応関係条件CRRを条件生成部850が生成する。生成された商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとの対応関係条件CRRによりタバコ陳列システム1000にタバコパックTPなどを陳列する商品陳列形態PDFを陳列生成部860が生成する。
【0104】
商品陳列形態PDFに対応して商品保持位置PKSごとに商品販売個数とパック金額データPMDなどを乗算して位置予想金額PFMを予想算出部870が算出する。算出された位置予想金額PFMをシステム正面画像SFGの商品保持位置PKSごとに予想表示部880が表示出力する。
【0105】
このため、パック金額データPMDなどに対応した商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとの対応関係条件CRRにより生成された商品陳列形態PDFで、商品保持位置PKSごとに商品販売個数とパック金額データPMDなどを乗算した位置予想金額PFMが算出されて表示出力される。従って、作業者は商品保持位置PKSごとに位置予想金額PFMを表示画像により一目で確認することができる。
【0106】
さらに、商品保持位置PKSごとに算出された位置予想金額PFMを予想算出部870が総計してシステム予想金額SFMも算出し、算出されたシステム予想金額SFMも予想表示部880が表示出力する。従って、作業者はタバコ陳列システム1000の全体でのシステム予想金額SFMを表示画像により一目で確認することができる。
【0107】
さらに、商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとパック金額データPMDやカートン金額データKMDやブリック金額データBMDからシステム予想金額SFMが最大となる対応関係条件CRRを条件生成部850が生成する。
【0108】
従って、パック金額データPMDなどとともに過去の商品売上順位TSRと過去の位置売上順位PSRから、現状でシステム予想金額SFMが最大となることが期待される商品陳列形態PDFを自動生成することができる。
【0109】
このため、簡単にタバコ陳列システム1000の全体での商品販売売上や商品販売実益を最大することが期待される。ただし、このように自動生成された商品陳列形態PDFは過去の実績に基づいてタバコパックTPなどを商品保持位置PKSに配置している。
【0110】
しかし、過去の実績には特別な理由がある場合があり、商品保持位置PKSに多分に依存して商品売上順位TSRが変動するタバコパックTPなどもあれば、ほとんど依存することなく商品売上順位TSRが変動しないタバコパックTPなどもある。
【0111】
それでも、データ処理装置800で生成された商品陳列形態PDFでタバコパックTPなどが販売されると、その商品売上順位TSRと位置売上順位PSRもデータ収集してデータ処理装置800にフィードバックすることができる。
【0112】
すると、このフィードバックが繰り返されることにより、前述のように商品保持位置PKSに依存した商品売上順位TSRの変動有無などが商品陳列形態PDFの生成に自動的に組み込まれることになる。このため、商品陳列形態PDFが順次洗練されて最終的に最良解に近似することになる。
【0113】
それでいて、途中からタバコパックTPの一部の販売終了や、新製品のタバコパックTPの販売開始などがあっても、問題なく商品売上順位TSRと位置売上順位PSRもデータ収集してデータ処理装置800にフィードバックすることができる。このため、データ処理装置800により有効な商品陳列形態PDFを簡単に獲得することができる。
【0114】
しかも、本実施の形態のデータ処理装置800は、取得された商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとを、生成された対応関係条件CRRとともに表示出力する。このため、作業者は生成された対応関係条件CRRを表示画像により一目で確認することができる。
【0115】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態ではパック金額データPMDなどと商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとに対応して対応関係条件CRRが生成されることを例示した。
【0116】
また、上記形態では取得された商品売上順位TSRでパックフェイス画像PFGやカートンフェイス画像KFGやカートン端面画像KEGやブリックフェイス画像BFGが一覧表示されるとともに、取得された位置売上順位PSRで位置識別データSIDが一覧表示され、これらに対応関係条件CRRが設定されることを例示した。
【0117】
しかし、取得された位置売上順位PSRがシステム正面画像SFGの商品保持位置PKSに表示出力され、商品売上順位TSRで一覧表示されたパックフェイス画像PFGなどと位置売上順位PSRが表示出力された商品保持位置PKSとに対応関係条件CRRが設定されてもよい(図示せず)。この場合、作業者はシステム正面画像SFGで商品保持位置PKSごとの商品売上順位TSRを二次元的に確認することができる。
【0118】
さらに、上記形態では商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとの対応関係条件CRRにより商品陳列形態PDFが生成されることのみ例示した。しかし、対応関係条件CRRにより生成される商品陳列形態PDFが陳列補正条件により補正されてもよい(図示せず)。なお、このようなデータ処理装置(図示せず)では、商品売上順位TSRや位置売上順位PSRが陳列補正条件により補正されてもよい。
【0119】
例えば、前述のようにタバコパックTPなどと商品保持位置PKSとに一対一で対応関係条件CRRが設定されると、図10に示すように、商品陳列形態PDFではタバコパックTPなどが無秩序な状態に配列されることになる。
【0120】
そこで、このような商品陳列形態PDFで商品保持位置PKSの一群ごとにタバコパックTPなどに多数決を実行させることにより、図12に示すように、商品陳列形態PDFは一群の商品保持位置PKSには一種類のタバコパックTPなどが配列された状態に補正されることになる。
【0121】
この場合、システム予想金額SFMおよび実際のシステム売上金額やシステム実益金額は低下する可能性がある。しかし、タバコ陳列システム1000での商品陳列形態PDFを美麗に補正することができる。このため、このことによる実際のシステム売上金額やシステム実益金額の増加を期待することもできる。
【0122】
このような陳列補正条件として、例えば、図13に示すように、事前に商品保持位置PKSを一群ごとに一つとしておき、これとタバコパックTPなどとに一対一に対応関係条件CRRを設定してもよい。
【0123】
また、上記形態では、図10に示すように、システム正面画像SFGにパックフェイス画像PFGなどが配置された商品陳列形態PDFが表示出力された状態では、商品保持位置PKSごとの位置予想金額PFMは表示出力されないことを想定した。
【0124】
しかし、システム正面画像SFGにパックフェイス画像PFGなどが配置された商品陳列形態PDFでも、商品保持位置PKSごとの位置予想金額PFMも表示出力されてもよい。
【0125】
さらに、システム正面画像SFGにパックフェイス画像PFGなどが配置された商品陳列形態PDFで、図14に示すように、その商品保持位置PKSごとの位置予想金額PFMを疑似的な三次元グラフなどで表示出力してもよい。
【0126】
この場合、位置予想金額PFMの正確な把握は困難であるが、表示画像により直感的に商品保持位置PKSごとの位置予想金額PFMをパックフェイス画像PFGなどごとに把握することができる。
【0127】
また、上記形態ではデータ処理装置800が、取得された商品売上順位TSRと位置売上順位PSRとを生成された対応関係条件CRRとともに表示出力することのみ例示した。
【0128】
しかし、このように表示出力された対応関係条件CRRを編集処理する入力操作を受け付ける条件入力部をデータ処理装置800が有してもよい(図示せず)。この場合、データ処理装置800により自動生成された対応関係条件CRRを作業者が所望により修正するようなことができる。
【0129】
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の実施の形態のデータ処理装置の論理構造を示す模式的なブロック図である。
【図2】データ処理装置の物理構造を示すブロック図である。
【図3】ユニットシステムであるタバコ陳列システムの外観を示す斜視図である。
【図4】タバコ陳列システムの要部の構造を示す分解斜視図である。
【図5】システム正面画像が表示出力されたデータ処理装置の表示画面を示す模式的な正面図である。
【図6】システム正面画像とともに商品売上順位と位置売上順位とが表示出力された表示画面を示す模式的な正面図である。
【図7】商品売上順位と位置売上順位と対応関係条件とが表示出力された表示画面を示す模式的な正面図である。
【図8】商品売上順位と位置売上順位との対応関係条件によりシステム正面画像に商品保持位置ごとに位置予想金額が表示出力された表示画面を示す模式的な正面図である。
【図9】システム予想金額も表示出力された表示画面を示す模式的な正面図である。
【図10】商品陳列形態が表示出力された表示画面を示す模式的な正面図である。
【図11】データ処理装置のデータ処理方法を示すフローチャートである。
【図12】一の変形例のデータ処理装置で商品陳列形態が補正された表示画面を示す模式的な正面図である。
【図13】他の変形例のデータ処理装置で位置売上順位が補正された表示画面を示す模式的な正面図である。
【図14】さらに他の変形例のデータ処理装置で商品陳列形態のパックフェイス画像などが位置予想金額に対応して表示出力された表示画面を示す模式的な正面図である。
【符号の説明】
【0131】
100 マガジンユニット
200 トレーユニット
300 フレームユニット
310 本体フレーム
311 面ファスナ
314 凸部材
320 支持フレーム
800 データ処理装置
801 表示デバイス
802 入力デバイス
803 コンピュータユニット
810 構造記憶部
820 商品記憶部
830 商品順位部
831 CPU
832 ROM
833 RAM
834 バスライン
840 位置順位部
841 HDD
842 カードリーダ
843 CDドライブ
844 キーボード
845 マウス
846 I/Fユニット
850 条件生成部
851 データカード
852 CD−ROM
860 陳列生成部
870 予想算出部
880 予想表示部
890 順位表示部
1000 タバコ陳列システム
BFG ブリックフェイス画像
BMD ブリック金額データ
BP ブリックパック
CRR 対応関係条件
DIS 陳列収容構造
EF 簡易什器
KEG カートン端面画像
KFG カートンフェイス画像
KMD カートン金額データ
PDF 商品陳列形態
PFG パックフェイス画像
PFM 位置予想金額
PKS 商品保持位置
PMD パック金額データ
PSR 位置売上順位
SFG システム正面画像
SFM システム予想金額
SID 位置識別データ
TK タバコカートン
TP タバコパック
TSR 商品売上順位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品陳列システムに収容される複数種類の陳列販売商品の商品陳列形態を生成するデータ処理装置であって、
商品保持位置で前記陳列販売商品を上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容する前記商品陳列システムの陳列収容構造を少なくともシステム正面画像とともに記憶する構造記憶部と、
前記システム正面画像の前記商品保持位置に配置される前記陳列販売商品ごとに少なくとも商品識別データを商品金額データとともに記憶する商品記憶部と、
前記陳列販売商品の販売商品種別ごとの商品売上順位を取得する商品順位部と、
前記陳列販売商品の前記商品保持位置ごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位として取得する位置順位部と、
前記商品金額データに対応して前記商品売上順位と前記位置売上順位との対応関係条件を生成する条件生成部と、
生成された前記商品売上順位と前記位置売上順位との前記対応関係条件により前記商品陳列システムに前記陳列販売商品を陳列する商品陳列形態を生成する陳列生成部と、
前記商品陳列形態に対応して前記商品保持位置ごとに前記商品販売個数と前記商品金額データを乗算して位置予想金額を算出する予想算出部と、
算出された前記位置予想金額を前記システム正面画像の前記商品保持位置ごとに表示出力する予想表示部と、
を有するデータ処理装置。
【請求項2】
前記商品保持位置ごとに算出された前記位置予想金額を総計してシステム予想金額を算出する総計算出部を、さらに有し、
前記予想表示部は、算出された前記システム予想金額も表示出力する請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記条件生成部は、前記商品売上順位と前記位置売上順位と前記商品金額データから前記システム予想金額が最大となる前記対応関係条件を生成する請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記商品記憶部は、前記商品金額データとして前記陳列販売商品ごとに商品販売単価も記憶し、
前記予想算出部は、商品陳列形態に対応して前記商品保持位置ごとに前記商品販売個数と前記商品販売単価を乗算して位置予想売上を算出し、
前記予想表示部は、算出された前記位置予想売上を前記システム正面画像の前記商品保持位置ごとに表示出力する請求項1ないし3の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記商品記憶部は、前記商品金額データとして前記陳列販売商品ごとに商品販売実益も記憶し、
前記予想算出部は、商品陳列形態に対応して前記商品保持位置ごとに前記商品販売個数と前記商品販売実益を乗算して位置予想実益を算出し、
前記予想表示部は、算出された前記位置予想実益を前記システム正面画像の前記商品保持位置ごとに表示出力する請求項1ないし3の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
取得された前記商品売上順位と前記位置売上順位とを生成された前記対応関係条件とともに表示出力する順位表示部と、
表示出力された前記対応関係条件を編集処理する入力操作を受け付ける条件入力部とを、
さらに有する請求項1ないし5の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記構造記憶部は、前記商品陳列システムの前記商品保持位置ごとに位置識別データも記憶し、
前記順位表示部は、取得された前記商品売上順位で前記商品識別データを一覧表示するとともに取得された前記位置売上順位で前記位置識別データを一覧表示し、
前記条件入力部は、前記商品売上順位で一覧表示された前記商品識別データと前記位置売上順位で一覧表示された前記位置識別データとに前記対応関係条件を設定する請求項6に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記順位表示部は、取得された前記商品売上順位で前記商品識別データを一覧表示するとともに取得された前記位置売上順位を前記システム正面画像の前記商品保持位置に表示出力し、
前記条件入力部は、前記商品売上順位で一覧表示された前記商品識別データと前記位置売上順位が表示出力された前記商品保持位置とに前記対応関係条件を設定する請求項6または7に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
前記対応関係条件により生成される前記商品陳列形態を陳列補正条件により補正する陳列補正部を、さらに有する請求項1ないし8の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
前記陳列補正部は、前記商品売上順位と前記位置売上順位との少なくとも一方を前記陳列補正条件により補正する請求項9に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
生成された前記商品陳列形態で前記商品識別データを前記システム正面画像の前記商品保持位置に配置して表示出力する陳列表示部を、
さらに有する請求項1ないし10の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項12】
前記商品記憶部は、前記陳列販売商品の少なくとも一部としてタバコパックとタバコカートンとを記憶し、
前記商品順位部は、前記タバコパックの前記販売商品種別ごとの前記商品売上順位と前記タバコカートンの前記販売商品種別ごとの前記商品売上順位とを個別に取得し、
前記構造記憶部は、前記タバコパックの前記商品保持位置と前記タバコカートンの前記商品保持位置とが区分されている前記陳列収容構造を記憶し、
前記位置順位部は、前記タバコパックの前記商品保持位置ごとの前記位置売上順位と前記タバコカートンの前記商品保持位置ごとの前記位置売上順位を個別に取得し、
前記陳列生成部は、前記タバコパックの前記商品売上順位と前記位置売上順位との前記対応関係条件および前記タバコカートンの前記商品売上順位と前記位置売上順位との前記対応関係条件により前記商品陳列システムに前記タバコパックと前記タバコカートンとを陳列する商品陳列形態を生成し、
前記陳列表示部は、前記商品陳列形態で前記タバコパックと前記タバコカートンとが陳列された前記商品陳列システムを表示出力する請求項11に記載のデータ処理装置。
【請求項13】
商品陳列システムに収容される複数種類の陳列販売商品の商品陳列形態を生成するデータ処理装置のコンピュータプログラムであって、
商品保持位置で前記陳列販売商品を上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容する前記商品陳列システムの陳列収容構造を少なくともシステム正面画像とともに記憶する構造記憶処理と、
前記システム正面画像の前記商品保持位置に配置される前記陳列販売商品ごとに少なくとも商品識別データを商品金額データとともに記憶する商品記憶処理と、
前記陳列販売商品の販売商品種別ごとの商品売上順位を取得する商品順位処理と、
前記陳列販売商品の前記商品保持位置ごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位として取得する位置順位処理と、
前記商品金額データに対応して前記商品売上順位と前記位置売上順位との対応関係条件を生成する条件生成処理と、
生成された前記商品売上順位と前記位置売上順位との前記対応関係条件により前記商品陳列システムに前記陳列販売商品を陳列する商品陳列形態を生成する陳列生成処理と、
前記商品陳列形態に対応して前記商品保持位置ごとに前記商品販売個数と前記商品金額データを乗算して位置予想金額を算出する予想算出処理と、
算出された前記位置予想金額を前記システム正面画像の前記商品保持位置ごとに表示出力する予想表示処理と、
をデータ処理装置に実行させるコンピュータプログラム。
【請求項14】
商品陳列システムに収容される複数種類の陳列販売商品の商品陳列形態を生成するデータ処理装置のデータ処理方法であって、
商品保持位置で前記陳列販売商品を上下方向および左右方向に所定個数ずつ配列して陳列するとともに前後方向に所定個数ずつ収容する前記商品陳列システムの陳列収容構造を少なくともシステム正面画像とともに記憶する構造記憶動作と、
前記システム正面画像の前記商品保持位置に配置される前記陳列販売商品ごとに少なくとも商品識別データを商品金額データとともに記憶する商品記憶動作と、
前記陳列販売商品の販売商品種別ごとの商品売上順位を取得する商品順位動作と、
前記陳列販売商品の前記商品保持位置ごとの所定期間での商品販売個数を位置売上順位として取得する位置順位動作と、
前記商品金額データに対応して前記商品売上順位と前記位置売上順位との対応関係条件を生成する条件生成動作と、
生成された前記商品売上順位と前記位置売上順位との前記対応関係条件により前記商品陳列システムに前記陳列販売商品を陳列する商品陳列形態を生成する陳列生成動作と、
前記商品陳列形態に対応して前記商品保持位置ごとに前記商品販売個数と前記商品金額データを乗算して位置予想金額を算出する予想算出動作と、
算出された前記位置予想金額を前記システム正面画像の前記商品保持位置ごとに表示出力する予想表示動作と、
を有するデータ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−33115(P2010−33115A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−191591(P2008−191591)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)
【Fターム(参考)】