説明

データ処理装置及びデータ処理プログラム

【課題】
多数の文書に対して一文書ごとに秘匿して印刷すべき箇所を設定することを不要として、機密文書中の秘匿すべき箇所を指定して印刷する処理を簡易に行う。
【解決手段】
プリントサーバには、所定形式の文書データについて当該文書中の文字で他の文字に置換するものの位置を指定する座標情報を含むフォームが記憶されている。印刷ジョブに伏せ字印刷が指定されていたときは(ステップS2のY)、このフォームを検索して読み出し(ステップS4)、印刷すべき文書データ中で当該フォームの座標情報により指定されている領域を伏せ字とすべき領域として設定し(ステップS5)、印刷データをネットワークプリンタに出力する(ステップS10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置及びデータ処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置の新規導入時や印刷データの新規作成時などにおいては、試験的に印刷を行う場合がある。そして、このような試験的な印刷の対象が機密文書であるときは、機密保持のために、印刷後の文書はシュレッダーにかけるなどの後処理が必要となる。
【0003】
そこで、機密文書である印刷データに含まれる秘匿すべき箇所を指定し、印刷時には、その指定した箇所をそのまま印刷するか、あるいは、別の文字や記号に置換したり、矩形描画で塗りつぶしたり等により隠蔽して印刷するかを、ユーザが選択できるようにすれば、印刷後のシュレッダーの操作などの後処理が不要となる。
【特許文献1】特開平5‐173720号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、印刷データに含まれる秘匿すべき箇所を指定し、この指定した箇所を別の文字や記号に置換等しようとすると、パーソナルコンピュータやデータベースなどに登録されている個々の機密文書を対象としてそれぞれ秘匿すべき箇所を指定しなければならない。
【0005】
本発明は、多数の文書を対象にして一文書ごとに秘匿して印刷すべき箇所の設定を不要として、機密文書中の秘匿すべき箇所を指定して印刷する処理を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、所定形式の文書について当該文書中の文字を他の所定画像に置換する座標情報を記憶する記憶手段と、前記所定画像への置換の有無についての選択を受け付ける選択受付手段と、前記選択受付手段で受け付けた選択結果により前記所定画像への置換の有無について判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段で前記所定画像への置換を行うと判断したときは、前記所定形式の文書の印刷データに対して前記記憶手段に記憶されている前記座標情報により特定される文字を所定画像に置換する処理を行う文字置換処理手段と、当該置換処理後の印刷データ又は前記第1の判断手段で前記所定画像への置換を行わないと判断したときの当該置換処理を行なっていない印刷データを印刷先に出力する出力手段と、を備えているデータ処理装置である。
【0007】
この場合に、前記出力手段による出力前の前記印刷データに対して両面印刷を行う裏面の印刷データを付加する裏面付加手段をさらに備え、前記裏面付加手段は、前記記憶手段により記憶されている座標情報に基づき、前記両面印刷の表面の印刷データで前記置換処理を行った文字位置の裏面位置に所定画像を割り付けて前記裏面の印刷データとして付加するようにしてもよい。
【0008】
さらに、前記裏面付加手段による前記裏面の印刷データの付加の有無についての選択を受け付ける付加選択受付手段と、前記付加選択受付手段で受け付けた選択結果により前記裏面の印刷データの付加の有無を判断する第2の判断手段と、をさらに備え、前記裏面付加手段は、前記第2の判断手段により前記裏面の印刷データの付加を行うと判断したことを条件に、当該裏面の印刷データ付加を実行するようにしてもよい。
【0009】
別の面から見た本発明は、所定形式の文書について当該文書中の文字を他の所定画像に置換する座標情報を記憶する記憶手段と、前記所定画像への置換の有無についての選択を受け付ける選択受付手段と、前記選択受付手段で受け付けた選択結果により前記所定画像への置換の有無について判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段で前記所定画像への置換を行うと判断したときは、前記所定形式の文書の印刷データに対して前記記憶手段に記憶されている前記座標情報により特定される文字を所定画像に置換する処理を行う文字置換処理手段と、当該置換処理後の印刷データ又は前記第1の判断手段で前記所定画像への置換を行わないと判断したときの当該置換処理を行っていない印刷データを印刷先に出力する出力手段と、をコンピュータに実行させるデータ処理プログラムである。
【0010】
この場合に、前記出力手段による出力前の前記印刷データに対して両面印刷を行う裏面の印刷データを付加する裏面付加手段をさらにコンピュータに実行させ、前記裏面付加手段は、前記記憶手段により記憶されている座標情報に基づき、前記両面印刷の表面の印刷データで前記置換処理を行った文字位置の裏面位置に所定画像を割り付けて前記裏面の印刷データとして付加するようにしてもよい。
【0011】
さらに、前記裏面付加手段による前記裏面の印刷データの付加の有無についての選択を受け付ける付加選択受付手段と、前記付加選択受付手段で受け付けた選択結果により前記裏面の印刷データの付加の有無を判断する第2の判断手段と、をさらにコンピュータに実行させ、前記裏面付加手段は、前記第2の判断手段により前記裏面の印刷データの付加を行うと判断したことを条件に、当該裏面の印刷データ付加を実行するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、異なる文書であっても同一形式の文書は文書中の秘匿すべき部分は共通であることに鑑み、所定形式の文書について秘匿すべき箇所の位置を指定する座標情報を予め記憶しておき、この座標情報を参照して同一形式の文書の秘匿すべき箇所の文字を特定し、これを他の文字等の所定画像に置換して印刷することができるので、同一形式の文書であれば個々の文書に対して一文書ごとに秘匿すべき箇所を設定する必要がなく、機密文書中の秘匿すべき箇所を伏せ字にして印刷する処理を簡易に行うことができる。
【0013】
また、裏面付加手段を備えた本発明によれば、印刷後の用紙等においては、秘匿すべきとして他の文字等の所定画像に置換して印刷した箇所の裏面の対応する位置には所定画像を印刷するので、表面側から印刷後の用紙を透かして見ることにより、秘匿すべきとして他の文字等の所定画像に置換して印刷した部分がどこであるのかを容易に判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の一形態について説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態のクライアントサーバシステムの全体構成を示すブロック図である。このクライアントサーバシステムでは、各種の印刷データが登録されたデータベースを備えたホストコンピュータ2と、当該ホストコンピュータ2を管理、制御する端末装置5とが接続されて、サーバホスト側を構成している。
【0016】
ホストコンピュータ2は、LAN(Local Area Network)4を介してプリントサーバ1と接続されている。プリントサーバ1は印刷データを印刷出力するネットワークプリンタ6と接続されていて、クライアント側を構成している。ネットワークプリンタ6の印刷方式としては、電子写真方式、インクジェット方式など、様々な方式を用いることができる。
【0017】
図2は、本発明のデータ処理装置を一例として実施するプリントサーバ1の電気的な接続を示すブロック図である。プリントサーバ1は、PC(Personal Computer)であって、各種演算を行い、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)11と、各種のROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)から構成されるメモリ12とが、バス13で接続されている。さらに、バス13には、LCD(liquid crystal monitor)などの表示装置14と、キーボード、マウスなどの入力装置15と、磁気記憶装置(HDD:Hard Disk Drive)16と、LAN4、ネットワークプリンタ6、インターネット17などと通信を行う通信制御装置18と、CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disk),FD(Floppy(登録商標) Disk)などの所定の記憶媒体19からデータを読み取る記憶媒体読取装置20とが、適宜所定のインターフェイスを介して接続されている。なお、記憶媒体読取装置20は、記憶媒体19の種類に応じて、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置などが使用される。
【0018】
記憶媒体19には、本発明のデータ処理プログラムを一例として実施するアプリケーションプログラム21が記憶されていて、記憶媒体読取装置20により当該アプリケーションプログラム21を読み取り、磁気記憶装置16にセットアップすることにより、プリントサーバ1は後述の処理の実行が可能となる。なお、アプリケーションプログラム21は、インターネット17、ホストコンピュータ2などからダウンロードして、磁気記憶装置16にセットアップするようにしてもよい。なお、アプリケーションプログラム21は所定のOS上で動作するものである。
【0019】
次に、アプリケーションプログラム21に基づいてプリントサーバ1が実行する処理について説明する。
【0020】
まず、ホストコンピュータ2には、各種文書データが登録されている。この文書データの中には所定の同一形式で構成される多数の文書データが含まれる。図3は、この文書データの一例を示すものである。図3の文書例は、本クライアントサーバシステムが設置されている企業の所属社員の登録データである。すなわち、図3に示す形式で当該企業の所属社員のデータをそれぞれ記録した同一形式の多数の文書データ31がホストコンピュータ2に登録されている。この文書データ31の形式では、社員の所属、社名、氏名、住所をそれぞれ記録する所属欄32、社名欄33、氏名欄34、住所欄35などの記入欄が用意されていて、各記入欄には個々の社員のデータが記入されている。
【0021】
ユーザは、端末装置5を操作してホストコンピュータ2に登録されているこれらの文書データ31のいずれかを指定して、プリントサーバ1に転送し、当該文書データ31の印刷の実行を指示することができる。この印刷の実行を指示する際には、文書データ31に対しては、ユーザ、端末装置5を操作して当該文書データ31をそのまま印刷するか(以下、「通常印刷」という)、当該文書データ31の所定箇所を別の文字等の画像に置き換えて印刷するか(以下、「伏せ字印刷」という)、を選択することができる。
【0022】
また、伏せ字印刷を選択するときには、別の文字等の画像に置き換えた所定箇所が分かるような画像を、伏せ字印刷した用紙の裏面に印刷する(以下、「裏面付伏せ字印刷」という)か否かも選択することができる。この裏面付伏せ字印刷を選択したときは、文書データ31の印刷は両面印刷になる。
【0023】
このようにして、端末装置5の操作によりユーザがホストコンピュータ2に登録されている文書データの印刷をプリントサーバ1に指示することにより、アプリケーションプログラム21に基づく処理が開始する。図4は、当該アプリケーションプログラム21に基づく処理を説明するフローチャートである。
【0024】
まず、ホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信すると(ステップS1のY)、アプリケーションプログラム21に基づき、印刷ジョブの設定が伏せ字印刷を指定するものか、通常印刷を指定するものかを判断し、第1選択手段を実現している。(ステップS2)。伏せ字印刷が指定されているときは(ステップS2のY)、印刷ジョブに含まれる印刷データ31で設定されているフォーム41(図5参照)の種別を判断し(ステップS3)、このフォーム41を磁気記憶装置16から検索して読み出す(ステップS4)。
【0025】
図5は、このフォーム41のデータ構成の一例を示す説明図である。すなわち、この例では、所属社員の登録データである文書データ31の形式の文書について、フォーム41がプリントサーバ1の磁気記憶装置16に記憶され、記憶手段を実現している。このフォーム41は、アプリケーションプログラム21に基づいて予めユーザが作成して、文書データ31の形式の文書について、当該文書中の文字で、他の所定画像(本例では特定の文字)に置換するものの位置を指定する座標情報等が記録されているデータである。すなわち、図5の例では、フォーム41には、印刷する際の用紙サイズ、印刷ジョブごとの用紙名等が記録された用紙情報(符号42)、印刷を行う際のフォントを指定するフォント情報(符号43)、文書データ31の文書形式の名称等を示すフォーム情報(符号44)、文書データ31の枠線の座標等の情報(符号45)などの他、文書データ31の所定箇所を別の文字等の画像に置き換えて印刷する領域の座標情報(符号46)が記録されている。この座標情報には、当該座標情報で特定する領域を伏せ字とすることを指定する伏せ字属性(“S”と表記)も含まれる。
【0026】
図6は、この座標情報の一例を示すものであり、図5のフォーム41の例では、符号51の部分が、文書データ31の所定箇所を別の文字等の画像に置き換えて印刷する領域となる。
【0027】
図4に戻り、プリントサーバ1には、文書データ31の形式の文書に関するフォーム41の他にも、様々な形式の文書データに関するフォームが登録されていて、印刷データに含まれるフォーム情報(符号44)などに基づいて、必要なフォーム41を検索して読み出す(ステップS3,S4)。そして、印刷を行うものとしてユーザが指定した文書データ31に対して、フォーム41の座標情報(符号46)で指定された領域51の範囲を、他の文字等に変換して伏せ字とすべき領域として設定することで、文字置換手段を実現する(ステップS5)。
【0028】
また、この場合には、印刷データにおいて、裏面付伏せ字印刷が選択されているか否かを判断して、第2選択手段を実現している(ステップS6)。
【0029】
このような裏面付伏せ字印刷が選択されていたときは(ステップS6のY)、文書データ31を表面とし、その裏面に当たる印刷データを追加するように設定することで、裏面付加手段を実現する(ステップS7)。この裏面の印刷データでは、表面の印刷データである文書データ31において他の文字等に置換を行った文字位置の裏面位置に所定画像を付加するように設定する。当該所定画像を付加する裏面における座標情報は、フォーム41の座標情報に基づいて容易に求めることができる。
【0030】
このようにして、伏せ字印刷の場合は(ステップS2のY)、ステップS5,S7の設定に基づき、また、通常印刷の場合は(ステップS2のN)、印刷データをそのまま印刷するように、それぞれ中間データを作成し(ステップS8)、さらにPDL(Page Description Language)データを作成する(ステップS9)。そして、これを印刷先であるネットワークプリンタ6に出力して、印刷の実行を指示することにより、出力手段を実現している(ステップS10)。ネットワークプリンタ6での印刷の際には、フォーム41の用紙情報(符号42)、フォント情報(符号43)などで指定されている用紙やフォントを用いて印刷がなされる。
【0031】
図7は、伏せ字印刷の場合の文書データ31の印刷例である表面61を示すものであり、文書データ31のうちフォーム41で指定する領域51(図6)の部分が、本例ではアスタリスクで置き換えられている。イメージデータの場合には、矩形などに置き換えても良い。また、この変換後の画像を何にするかはユーザが選択することができる。
【0032】
以上のとおり、本実施形態によれば、異なる文書であっても同一形式の文書は文書中の秘匿すべき部分は共通であることに鑑み、所定形式の文書データ31について秘匿すべき箇所の位置を指定する座標情報を予めフォーム41で記憶しておき、この座標情報を参照して同一形式の文書データ31の秘匿すべき箇所の文字を特定し、これを他の文字等に置換して印刷することができるので、同一形式の文書であれば、個々の文書に対して一文書ごとに秘匿して印刷すべき箇所を設定する必要がなく、機密文書中の一定箇所を伏せ字にして印刷する処理を簡易に行うことができる。
【0033】
前述の例では、所属社員の登録データである文書データ31がホストコンピュータ2に多数登録されているが、ユーザは、予め単一のフォーム41を用意しておくだけで、どの社員のデータを印刷する場合であっても、秘匿箇所をアスタリスクで置き換えて印刷できることになる。
【0034】
また、図8は、ステップS7の設定に従って裏面付伏せ字印刷を行った場合の裏面71の印刷例を示すものである。この裏面71のうち、(図7)のアスタリスクで置き換えられている部分の裏面位置72に、本例ではベタ塗り印刷がされている。
【0035】
よって、裏面付伏せ字印刷を行った場合には、表面61側から印刷後の用紙を透かして見ることにより、秘匿すべきとして他の文字等の所定画像(本例ではアスタリスク)に置換して印刷した部分が表面61のどの部分であるのかを容易に判断することができる。
【0036】
なお、ユーザが通常の両面印刷を行う場合に裏面付伏せ字印刷を設定しようとすると、裏面には本来の印刷を行うので、図8の裏面位置72のベタ塗り印刷を行うことができなくなる。
【0037】
そこで、この場合には、2枚印刷を行い、印刷データの裏面を2枚目の表面とし、1枚目の裏面の印刷データを新たに付加することにより、1枚の両面印刷の印刷データを2枚の印刷を行う印刷データに変換するようにすればよい。
【0038】
また、本実施形態では、プリントサーバ1をデータ処理装置として実施した例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホストコンピュータ2、端末装置5、あるいは、ネットワークプリンタ6をデータ処理装置としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態のクライアントサーバシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】プリントサーバの電気的な接続を示すブロック図である。
【図3】ホストコンピュータに登録されている文書データの一例を示す説明図である。
【図4】アプリケーションプログラムに基づくプリントサーバが実行する処理を説明するフローチャートである。
【図5】フォームのデータ構成例を示す説明図である。
【図6】座標情報により秘匿する文書中の領域の一例を示す説明図である。
【図7】伏せ字印刷による印刷例を示す説明図である。
【図8】裏面付伏せ字印刷による裏面の印刷例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0040】
1 データ処理装置
21 データ処理プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定形式の文書について当該文書中の文字を他の所定画像に置換する座標情報を記憶する記憶手段と、
前記所定画像への置換の有無についての選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付手段で受け付けた選択結果により前記所定画像への置換の有無について判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段で前記所定画像への置換を行うと判断したときは、前記所定形式の文書の印刷データに対して前記記憶手段に記憶されている前記座標情報により特定される文字を所定画像に置換する処理を行う文字置換処理手段と、
当該置換処理後の印刷データ又は前記第1の判断手段で前記所定画像への置換を行わないと判断したときの当該置換処理を行っていない印刷データを印刷先に出力する出力手段と、
を備えているデータ処理装置。
【請求項2】
前記出力手段による出力前の前記印刷データに対して両面印刷を行う裏面の印刷データを付加する裏面付加手段をさらに備え、
前記裏面付加手段は、前記記憶手段により記憶されている座標情報に基づき、前記両面印刷の表面の印刷データで前記置換処理を行った文字位置の裏面位置に所定画像を割り付けて前記裏面の印刷データとして付加する、
請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記裏面付加手段による前記裏面の印刷データの付加の有無についての選択を受け付ける付加選択受付手段と、
前記付加選択受付手段で受け付けた選択結果により前記裏面の印刷データの付加の有無を判断する第2の判断手段と、
をさらに備え、
前記裏面付加手段は、前記第2の判断手段により前記裏面の印刷データの付加を行うと判断したことを条件に、当該裏面の印刷データ付加を行う、
請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
所定形式の文書について当該文書中の文字を他の所定画像に置換する座標情報を記憶する記憶手段と、
前記所定画像への置換の有無についての選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付手段で受け付けた選択結果により前記所定画像への置換の有無について判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段で前記所定画像への置換を行うと判断したときは、前記所定形式の文書の印刷データに対して前記記憶手段に記憶されている前記座標情報により特定される文字を所定画像に置換する処理を行う文字置換処理手段と、
当該置換処理後の印刷データ又は前記第1の判断手段で前記所定画像への置換を行わないと判断したときの当該置換処理を行っていない印刷データを印刷先に出力する出力手段と、
をコンピュータに実行させるデータ処理プログラム。
【請求項5】
前記出力手段による出力前の前記印刷データに対して両面印刷を行う裏面の印刷データを付加する裏面付加手段をさらにコンピュータに実行させ、
前記裏面付加手段は、前記記憶手段により記憶されている座標情報に基づき、前記両面印刷の表面の印刷データで前記置換処理を行った文字位置の裏面位置に所定画像を割り付けて前記裏面の印刷データとして付加する、
請求項4に記載のデータ処理プログラム。
【請求項6】
前記裏面付加手段による前記裏面の印刷データの付加の有無についての選択を受け付ける付加選択受付手段と、
前記付加選択受付手段で受け付けた選択結果により前記裏面の印刷データの付加の有無を判断する第2の判断手段と、
をさらにコンピュータに実行させ、
前記裏面付加手段は、前記第2の判断手段により前記裏面の印刷データの付加を行うと判断したことを条件に、当該裏面の印刷データ付加を実行する、
請求項5に記載のデータ処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−181251(P2008−181251A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−13051(P2007−13051)
【出願日】平成19年1月23日(2007.1.23)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】