データ処理装置
【課題】ネットワーク上の情報を表示するデータ処理装置であって、それが多くの利用者に供せられるものである場合、ネットワーク上に分散している提示対象の情報を利用者が効率的に把握し取得することが容易ではない。
【解決手段】提示対象の情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報のURLを記憶するRSS情報記憶手段12に、通信手段14を介した外部装置から管理者が遠隔操作で当該URLを追加・削除する。サマリー情報閲覧手段20は、RSS情報記憶手段12が記憶するURLに関するリストを表示し、利用者はその中から選択したサマリー情報により提示対象の情報にアクセスすることができる。
【解決手段】提示対象の情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報のURLを記憶するRSS情報記憶手段12に、通信手段14を介した外部装置から管理者が遠隔操作で当該URLを追加・削除する。サマリー情報閲覧手段20は、RSS情報記憶手段12が記憶するURLに関するリストを表示し、利用者はその中から選択したサマリー情報により提示対象の情報にアクセスすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webサイト等、ネットワーク上の情報(リソース)を取得し表示出力するデータ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークに接続されたコンピュータの利用者は、URL(Uniform Resource Locator)で指し示される場所に保持されたリソースにアクセスし、当該リソースを画面表示や印刷により表示出力し取得することができる。近年では、所定の関連性を有した複数のWebサイトのURLやタイトル等の情報をまとめたRSSというサマリー情報が提供され、利用者はこのRSSを指し示すURLにアクセスして当該RSSを取得することで、ネットワーク上に分散した複数のWebサイトの最新情報の取得やアクセスを効率的に行うことができる。
【0003】
また、ネットワーク上のリソースを利用する処理装置には、もっぱら不特定のもしくは特定多数の利用者を対象として、ネットワーク上のリソースを画面表示や印刷により提示するものも提案されている。
【特許文献1】特開平11−312069号公報
【特許文献2】特開2000−108426号公報
【特許文献3】特開2002−351916号公報
【特許文献4】特開平10−178443号公報
【特許文献5】特公平7−95255号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の不特定多数又は特定多数の利用者を対象とする利用形態のデータ処理装置では、個々の利用者の利用時間が比較的短時間に制限されることや、操作手段の制限などから、当該装置により提示しようとするリソースがネットワーク上に分散して存在する場合に、利用者がそれらリソースを効率的に把握し取得することが容易ではないという問題があった。
【0005】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、利用者に提示しようとする情報がネットワーク上に分散して存在する場合にも、利用者が簡便な操作でそれら情報の中から自分が必要とするものを見つけ出し、取得することを可能とするデータ処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るデータ処理装置は、ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得し表示出力するものであって、前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手段と、前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手段と、取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手段と、を有し、前記サマリー参照情報記憶手段が、通信手段を介した外部装置からの遠隔操作に基づいて、前記サマリー参照情報を追加及び削除可能に構成されるものである。
【0007】
他の本発明に係るデータ処理装置においては、前記サマリー参照情報記憶手段が、個々の利用者に対応付けられた前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者に対応付けられていない前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶すると共に、特定権限者が通信手段を介した遠隔操作に基づいて前記一般サマリー参照情報を追加及び削除可能に構成される。
【0008】
別の本発明に係るデータ処理装置は、ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得し表示出力するものであって、前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手段と、前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手段と、取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手段と、を有し、前記サマリー参照情報記憶手段が、予め設定されたソースサマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除可能な前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除不可能な前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶し、前記サマリー情報取得手段が、前記ソースサマリー参照情報に従って自動的に、前記一般サマリー参照情報からなるソースサマリー情報を取得するものである。
【0009】
また他の本発明に係るデータ処理装置はさらに、前記サマリー参照情報記憶手段に記憶された1又は複数の前記サマリー参照情報のうち少なくとも一部に関して前記サマリー情報のリストを表示するリスト表示手段を有するものである。
【0010】
他の本発明に係るデータ処理装置においては、さらに、利用者を識別する利用者識別手段を有し、前記サマリー参照情報記憶手段が、前記サマリー情報それぞれについて、その取得権限を与えられた前記利用者を前記サマリー参照情報に対応付けて記憶し、前記リスト表示手段が、前記利用者識別手段にて識別された前記利用者に対応する前記サマリー情報のリストを表示する。
【0011】
また別の本発明に係るデータ処理装置は、利用者を識別する利用者識別手段を有し、前記サマリー参照情報記憶手段が、1又は複数の前記利用者に対応付けられたアカウント毎にアカウント別サマリー参照情報記憶手段を有し、前記アカウント別サマリー参照情報記憶手段が、前記アカウントに属する前記各利用者が取得権限を有する前記サマリー情報に関する前記サマリー参照情報を記憶し、前記リスト表示手段が、前記利用者識別手段にて識別された前記利用者に対応する前記アカウント別サマリー参照情報記憶手段に記憶された前記サマリー参照情報についての前記サマリー情報のリストを表示する。
【0012】
別の本発明に係るデータ処理装置においてはさらに、前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に対応する前記実体情報のうち、当該データ処理装置が表示出力可能なものを選別する実体情報選別手段と、前記実体情報選別手段により選別された前記実体情報の前記関連情報を選択的に表示する関連情報表示手段と、を有する。
【0013】
本発明に係るデータ処理プログラムは、コンピュータに、ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得させ表示出力させるプログラムであって、前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手順と、前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手順と、取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手順と、を実行させ、前記サマリー参照情報記憶手順が、通信手段を介した外部装置からの遠隔操作に基づいて、前記サマリー参照情報を追加及び削除可能であるプログラムである。
【0014】
別の本発明に係るデータ処理プログラムは、コンピュータに、ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得させ表示出力させるプログラムであって、前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手順と、前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手順と、取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手順と、を実行させ、前記サマリー参照情報記憶手順が、予め設定されたソースサマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除可能な前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除不可能な前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶し、前記サマリー情報取得手順が、前記ソースサマリー参照情報に従って自動的に、前記一般サマリー参照情報からなるソースサマリー情報を取得するプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るデータ処理装置又はデータ処理プログラムによれば、利用者はRSS等のサマリー情報を介して、提示対象となるWebサイト等のうちまとまりを有するものについて、最新情報を含み得る関連情報を一括して取得できるので、ネットワーク上に分散する情報を容易に把握して利用することができる。データ処理装置に記憶されるサマリー情報を参照するためのURL等の情報は、例えば管理者が外部装置から通信手段を介して当該データ処理装置にアクセスして追加、削除が可能である。すなわち、データ処理装置の設置場所や台数に関わらず、利用者に提示される情報の追加、削除等の変更が容易・迅速に行われ、情報提示側の管理が容易であると共に、利用者に新しい情報を速やかに提供することができる。
【0016】
また、サマリー情報に記載された情報のうち当該装置で利用できないリソースは表示出力されないので、利用者は利用できる情報のみが表示され便利である一方、サマリー情報の作成者は当該装置と他のクライアント向けにサマリー情報を作り分ける必要がなく、作業負担が軽減される。
【0017】
サマリー情報のURL等のサマリー参照情報は、当該装置の利用者と対応付けられ、又はアカウント毎に記憶されるので、利用者毎に、関係のあるリソースのみが一覧表示されて、利用者の利便性が増す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0019】
[第1の実施形態]
本実施形態は、本発明に係るデータ処理装置として複合機を含んで構成される。図1は本実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図であり、複合機(MFP:Multi Function Printer)2の他、Webサーバ4、管理者コンピュータ(管理者PC)6がネットワーク8に接続されている。
【0020】
まず、サマリー情報とは、特定の主題のもと、ネットワーク上に分散するリソースを属性の情報と共に、例えばRDF Site Summary 1.0(RSS1.0)等の所定の形式で一覧にまとめたデータである。RSSは、サマリー情報の表現形式の意味と、当該形式で表されたサマリー情報そのものの意味とがあり、以下の説明では、単にRSSとの記載はサマリー情報そのものを指す意味で用いている。
【0021】
図2は、MFP2の概略の構成を示す機能ブロック図であり、MFP2はユーザーインターフェース(UI)10、RSS情報記憶手段12、通信手段14、RSS情報遠隔編集手段16、利用者認証手段18、サマリー情報閲覧手段20、ブラウズ手段22、印刷手段24を含んで構成される。
【0022】
UI10は、例えば、タッチパネルを備えた液晶ディスプレイであり、液晶ディスプレイによりMFP2の利用者に対して操作画面を表示すると共に、タッチパネルにより利用者の操作指示を取り込む。
【0023】
RSS情報記憶手段12は、RSSを参照するための参照情報であるURLを、RSSの関連情報の一つであるタイトルや、当該RSSの取得権限を認められたユーザーと対応付けて、例えばテーブル形式で記憶する。図3はそのRSSテーブルの一例を示す説明図であり、この図ではRSSのURLとユーザーとの対応関係が示されている。この図には示していないが当該テーブルには、上述のタイトルやその他の情報がRSS毎に対応付けて記憶され得る。ちなみに、タイトルはUI10に表示され、ユーザーはこのタイトルによりRSSを識別できる。なお、RSS情報記憶手段12はハードディスクや半導体メモリ等の記憶装置を用いて構成され、MFP2に備えたCPUで実行されるプログラムにより制御される。
【0024】
通信手段14は、ネットワーク8に接続された他の装置と通信するための手段であり、後述するように、例えば、Webサーバ4からRSSを取得する際等に機能する。通信手段14は、ネットワーク8との接続機器及び通信制御等を行うプログラムから構成される。
【0025】
RSS情報遠隔編集手段16は、ネットワーク8に接続された端末装置から管理者の指示に応じて、RSS情報記憶手段12のRSSテーブルにRSSのURL等の関連情報を追記したり削除する編集処理を行う。
【0026】
利用者認証手段18は、利用者がRSS情報記憶手段12に関連情報を登録されたRSSの参照を行う際に、当該利用者が入力する情報に基づいて認証を行い、RSSテーブルに記憶されたユーザー情報に基づいて当該利用者に認められたサービスの提供を可能とする。
【0027】
サマリー情報閲覧手段20は、RSS情報記憶手段12が記憶するRSSのURLに基づいて、ネットワーク8に接続された装置、例えばWebサーバ4から当該RSSを取得し、所定形式で利用者へ提示する。
【0028】
RSSに従って取得したリソースが例えば、HTML文書である場合は、ブラウズ手段22がHTML文書を表示する。また、取得したリソースが印刷用文書、たとえばPostScript文書(PostScriptはアドビシステムズ社の登録商標)である場合は、利用者の印刷指示に基づいて印刷手段24が当該リソースを印刷する。
【0029】
上述のRSS情報遠隔編集手段16、利用者認証手段18、サマリー情報閲覧手段20、ブラウズ手段22はMFP2に備えたCPUで実行されるプログラムにより実現することができる。印刷手段24は印刷機構とそれを制御するプログラムにより実現することができる。
【0030】
次に、MFP2を用いたネットワーク8上のリソースの表示出力の動作について、具体例に基づいて説明する。
【0031】
利用者「山田」がMFP2の例えばUI10により構成されるコントロールパネルを操作してサマリーの参照を指示したとする。すると、まず利用者認証手段18が、利用者の認証を行う。利用者がユーザー「yamada」として登録された者であることが認証されると、RSSテーブルを検索し、ユーザー情報「yamada」に対応付けられたURLのみを取り出しサマリー情報閲覧手段20にサマリーの表示を指示する。具体的には、図3に示すRSSテーブルより、ユーザー「yamada」がサマリー情報の取得権限を有する“http://foo.fujixerox.co.jp/rss/rss1.xml”と“http://bar.fujixerox.co.jp/rss/pri-rss.xml”がサマリー情報閲覧手段20に渡される。
【0032】
サマリー情報閲覧手段20は、それぞれのURLで特定されるサマリー情報を通信手段14を用いてネットワーク8から取得し、取得されたサマリー情報に記載された項目を所定の形態で表示する。図4は、URL“http://foo.fujixerox.co.jp/rss/rss1.xml”に基づいて取得されたサマリー情報の一例のXMLによる記述を示す説明図であり、図5は、“http://bar.fujixerox.co.jp/rss/pri-rss.xml”に基づいて取得されたサマリー情報の一例のXMLによる記述を示す説明図である。
【0033】
サマリー情報閲覧手段20は、図4や図5の記述にて、item要素で示される各項目のうち、MFP2にて処理可能であるもののみを抽出し、UI10に一覧表示する。MFP2にて処理可能であるか否かは、例えば、ns1:mfReady要素の値が“true”であることに基づいて判断することができる。この他、表示処理対象となるファイルの識別子に基づいて、MFP2にて処理可能であるか否かを判断するように構成することもできる。例えば、MFP2では識別子“html”で示されるHTMLファイルや識別子“ps”で示されるPostScriptファイルを処理可能と判断し、識別子“mpeg”で示されるような動画ファイルなどを処理対象外とし得る。図6はサマリー情報閲覧手段20によってUI10に表示されたRSSのリストの一例を示す模式図である。サマリー情報閲覧手段20は、例えば、MFP2にて処理可能として抽出した項目30をdc:date要素で示される日時に従ってソートした結果をリスト表示する。図6の表示例では、リストの各項目はtitle要素で指定されるタイトル文字列、及びchannel要素内のtitle要素で示されるRSSのタイトル文字列の組み合わせから構成され、さらにdc:date要素で特定される時刻が所定の期間内である場合には「New」の文字がリストの当該項目の記載に追加される。
【0034】
なお、ここでは利用者がサマリーの参照を指示したことをもってサマリー情報の取得を行っているが、あらかじめ定期的にサマリー情報を取得しておいてもよい。さらには、サマリー情報に更新頻度情報を含め、その更新頻度情報に従ってサマリー情報を更新すると良い。
【0035】
ここで、利用者の「山田」が一覧表示されたアイテムより「新春フェア・パンフレット」を選択すると、図4中のdescription要素で示されるその項目の説明が下段の表示欄32に表示される。
【0036】
さらに OPENボタン34をタッチすることで、その項目の取得を指示すると、サマリー情報閲覧手段20は対応するURLで特定されるリソースをネットワーク8から取得する。取得したリソースが例えば、HTML文書である場合は、ブラウズ手段22を用いて当該HTML文書を画面表示する。また、取得したリソースが印刷用文書、たとえばPostScript文書である場合は、図7に示すような印刷ダイアログ画面を表示して利用者の印刷指示を待ち、スタートボタン40の押下をうけて、当該文書を印刷手段24にて印刷する。
【0037】
このようにして、利用者の「山田」は複数のWebサイトに分散して存在するリソースの状況をひと目で把握し、必要な情報を発見して表示もしくは印刷できる。RSSに含まれる項目のうちMFP2で扱うことのできないデータ形式の項目などはあらかじめ除去してUI10にリスト表示されるので、利用者がそのMFP2で利用できない情報に煩わされることが防止される。
【0038】
既存の主題に関してネットワーク8上のリソースが追加、変更、削除された場合、管理者は当該主題に関するRSSの内容を更新すれば良く、例えば、ネットワーク8に複数のMFP2が接続される場合にそれぞれのMFP2に対して更新作業を行う必要がない。これにより、複数のMFP2を管理する場合の手間が大きく軽減される。さらに、RSSに含まれる項目のうちMFP2で扱うことのできないデータ形式の項目などは、上述のようにあらかじめ除去してリスト表示されるので、管理者はRSSを作成、更新する場合に、パーソナルコンピュータ等のRSSリーダ向けとMFP2用とでRSSを作り分ける手間が不要である。
【0039】
さて、ここで管理者が、新たな主題である「ISO14000」 について、その情報を社員から容易にアクセス可能とすべく、「ISO14000」に関するサマリー情報を作成したとする。管理者は、当該サマリー情報のURLをMFP2に登録すべく、管理者PC6を操作しサマリー情報管理ソフトウェアを起動する。
【0040】
サマリー情報管理ソフトウェアは、まずログイン画面を表示し、操作するMFP2のネットワークアドレス、ユーザー名、パスワードの入力を求める。図8は、ログイン画面の一例を示す模式図である。管理者が、アドレス、ユーザー名、パスワードを入力して接続ボタン50をクリックすると、サマリー情報管理ソフトウェアは、指定されたMFP2と通信しユーザー名、パスワードでユーザー認証を行い、次に RSSテーブルの読み出しを指示する。MFP2は、ユーザー名、パスワードに基づいてアクセス者がMFP2の管理者であると認証すると、RSS情報遠隔編集手段16が続くRSSテーブルの読み出し指示を受けて、RSSテーブルの全ての中身を返信する。
【0041】
サマリー情報管理ソフトウェアは、MFP2から返信されたRSSテーブルの内容を編集画面に一覧表示する。図9は、当該編集画面の一例を示す模式図である。なお、同図に示す「title」 は、URLで示されるRSSの扱う主題を管理者に示すためのものであり、返信されたURLに従って取得したRSSのchannel要素の中のtitle要素の値である。
【0042】
ここで、管理者は追加データ欄60に、追加したいサマリー情報のURL、例えば“http://hoge.fujixerox.co.jp/iso14000/iso14000.rss”を入力し、さらに対応付けるべきユーザーとして全ユーザーと入力し、追加ボタン62をクリックし、追加を指示する。
【0043】
指示を受けたサマリー情報管理ソフトウェアは、サマリー情報のURLと対応付けるユーザーの名前をMFP2に送信してサマリー情報の追加を指示する。
【0044】
MFP2は、サマリー情報追加の指示をうけると、RSS情報遠隔編集手段16が指定されたサマリー情報のURLと、これに対応付けるユーザーの名前との組みをRSSテーブルに追加登録する。図10は、追加登録後のRSSテーブルを示す説明図である。RSSテーブルに登録された4つのサマリー情報のURLのうち、ユーザー「yamada」が取得権限を有するものは、“http://foo.fujixerox.co.jp/rss/rss1.xml”、“http://bar.fujixerox.co.jp/rss/pri-rss.xml”、“http://hoge.fujixerox.co.jp/iso14000/iso14000.rss”の3つとなる。図11は、上記追加後に利用者「山田」がMFP2のコントロールパネルを操作してサマリーの参照を指示した場合に、サマリー情報閲覧手段20によってUI10に表示されるRSSのリストを示す模式図である。この図に示すように、リストには、新たに追加された「ISO14000」に関する情報が表示される。
【0045】
このようにして、管理者は管理者PC6からMFP2のRSSテーブルにサマリー情報のURLを追加でき、その結果、新たな主題である「ISO14000」について、その情報を社員がMFP2から容易にアクセス可能になる。
【0046】
なお、上述の構成では、RSS情報記憶手段12に記憶されるURLに、当該URLに対応するRSSを取得する権限を有するユーザー情報を対応付けて記憶している。このほか、権限を有する利用者毎又は利用者のグループ毎にアカウントを設定し、そのアカウント別にRSS情報記憶手段12を構成しても良い。例えば、記憶装置において、アカウント別にフォルダを設け、各フォルダにURL等を格納する構成とすることができる。
【0047】
[第2の実施形態]
本実施形態は、本発明に係るデータ処理装置として電子ポスターを含んで構成される。電子ポスターとは、大型の表示装置に掲示すべき情報を表示する装置である。図12は本実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図であり、複数台の電子ポスター70の他、Webサーバ4、管理者コンピュータ(管理者PC)6がネットワーク8に接続されている。
【0048】
図13は、電子ポスター70の概略の構成を示す機能ブロック図であり、電子ポスター70はUI10、RSS情報記憶手段12、通信手段14、RSS情報遠隔編集手段16、表示手段72、サマリー情報閲覧手段20、ブラウズ手段22、記憶手段74を含んで構成される。なお、上記第1の実施形態と同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、説明の簡素化を図る。
【0049】
表示手段72は、液晶表示装置等であり、例えば、比較的大きな画面に構成すると利用者にとって見やすく便利である。また、表示手段72はUI10が有する表示機能と兼用することもできる。
【0050】
記憶手段74は、ネットワーク8から取得したサマリー情報を記憶する記憶装置であり、例えば、ハードディスクや半導体メモリ等で構成され、MFP2に備えたCPUで実行されるプログラムにより制御される。
【0051】
次に、電子ポスター70を用いたネットワーク8上のリソースの表示出力の動作について、具体例に基づいて説明する。
【0052】
まず、サマリー情報閲覧手段20はRSS情報記憶手段12に記憶されたサマリー情報のURLに従い全てのサマリー情報を取得し、記憶手段74に記憶する。サマリー情報閲覧手段20は、サマリー情報に所定の形式で更新時期が指定されている場合には指定された更新時期で、一方、更新時期が指定されていない場合にはあらかじめ定めた所定の間隔で、それぞれのサマリー情報を再取得し記憶手段74に記憶されたサマリー情報を更新する。
【0053】
その一方で、サマリー情報閲覧手段20は所定のタイミング(例えば一定の時間間隔)で、全てのサマリー情報に記述された項目から所定のルールに従って表示すべき項目を選択し、選択された項目にあたるネットワーク8上のリソースをネットワーク8から取得して表示手段72に表示する。所定のルールとしては、例えばその項目を当該装置で表示した延べ時間、その項目の属性の一つとして所定の書式で記述された重要度、あるいはその項目がサマリー情報に新たに現れた項目である否か、といった条件を元に選択するものとすることができる。
【0054】
サマリー情報閲覧手段20は、さらに項目を切り替える際に、過去に表示した項目をサムネイル画像として表示手段72の画面下部に所定の個数表示する。サムネイル画像は、当該項目に、thumbnail 要素の形でサムネイル画像のURLが属性として指定されている場合は、そのサムネイル画像をURLに従って取得して表示し、指定されていない場合は表示した情報の画像データを縮小して表示する。
【0055】
表示手段72の画面はタッチパネルになっており、利用者がタッチパネルを操作して、表示されたサムネイル画像をタッチして再表示を指示すると、現在の表示を中断し指定された項目にあたるネットワーク8上のリソースをネットワーク8から取得して表示手段72に表示する。
【0056】
例えば、総務部が全社に伝達すべき情報を一覧にとりまとめたサマリー情報を“http://foo.fujixerox.co.jp/general/rss1.rss”に取りまとめており、営業本部が、全営業部門向けに伝達すべき情報を一覧にとりまとめたサマリー情報を“http://bar.fujixerox.co.jp/sales-division/sales.rss”に取りまとめているとする。そして、電子ポスター70-1,70-2のRSS情報記憶手段12には、両URLがあらかじめ記憶されているものとする。すると、電子ポスター70-1,70-2のいずれにも両サマリー情報に記述された情報が順次表示される。
【0057】
ここで例えば、総務部門が、「総務ニュース240号」なる新たなHTML文書を全社に伝達する場合、総務部の管理するサマリー情報“http://foo.fujixerox.co.jp/general/rss1.rss”に当該HTML文書の情報を追加するだけでよい。この追加により、各電子ポスター70には図14に例示するような「総務ニュース240号」の表示がなされる。
【0058】
さて、電子ポスター70-1の設置場所である営業1課の管理者が、自分の管理者PC6-1のWebブラウザソフトを操作して、ユーザー、パスワードを入力し、ユーザー名「営業1課」として、電子ポスター70-1に接続したとする。そのhttpリクエストを受けて電子ポスター70-1では、RSS情報遠隔編集手段16がRSS情報編集画面のHTMLを生成して管理者PC6-1へ返信する。これを受けて、管理者PC6-1は、電子ポスター70-1から返信されたRSSテーブルの内容を含んだ編集画面を画面表示する。図15は、当該編集画面の一例を示す模式図である。
【0059】
ここで、管理者は追加データ欄80に、追加したいサマリー情報のURLを入力し、追加ボタン82をクリックし、追加を指示する。すると、httpリクエストが電子ポスター70-1に送信され、それを受けて電子ポスター70-1のRSS情報遠隔編集手段16はRSS情報記憶手段12に入力されたURLを追加し、更新されたRSS情報編集画面のHTMLを生成して管理者PC6-1へ返信する。図16は、追加・更新後に管理者PC6-1のブラウザに表示される当該編集画面の一例を示す模式図である。同図に示すように、電子ポスター70-1には、追加されたURL“http://bar.fujixerox.co.jp/sales/sales-1/public.rss”で取得されるサマリー情報に記述されたネットワーク8上のリソースが、従来表示されていたリソースに加えて表示されるようになる。一方、上記URLの追加がされなかった電子ポスター70-2は、RSS情報記憶手段12に記憶されたURLに変更はない。
【0060】
従って、例えば営業1課の全員に「キックオフミーティング」なるHTML文書を伝達すべく、“http://bar.fujixerox.co.jp/sales/sales-1/public.rss”に前記HTML文書の情報を記述していたとすると、電子ポスター70-1には、図17に例示するような表示がなされる一方で、電子ポスター70-2にはそのような表示がなされることはない。
【0061】
また、「本社経理部」が全社に伝達すべき情報を一覧にとりまとめたサマリー情報を作成したとする。その場合、本社経理部の管理者は、自己の管理者PC6-2のウェブブラウザを操作して、まず電子ポスター70-1に接続し、上述した手順と同様にしてサマリー情報のURLを登録し、次に電子ポスター70-2に接続して同様の手順によりサマリー情報のURLを登録する。すると、電子ポスター70-1,70-2のいずれにも前記サマリー情報に記載のリソースが表示されるようになる。すなわち、このようにしてネットワーク8を経由して複数の電子ポスターを管理することができる。
【0062】
なお、ここではHTTPプロトコルを用いWebブラウザを用いて操作するように構成したが、HTTPプロトコル以外のプロトコルでもよい。また、手操作でそれぞれの電子ポスターに編集操作をおこなっているが、自動化して複数の電子ポスターに対して一括して操作できるよう構成してもよい。
【0063】
[第3の実施形態]
本実施形態は、利用者に報知すべく管理者がネットワーク上に用意した複数のリソースに関し、利用者がその最新情報を容易にかつ誤り無く利用可能とするシステムである。図18は本実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図であり、利用者が使用するクライアントPC90の他、Webサーバ4、RSS情報サーバ92がネットワーク8に接続されている。以下、上記第1、第2の実施形態と同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、説明の簡素化を図る。
【0064】
クライアントPC90上で動作するサマリー情報リーダソフトウェア(サマリー情報閲覧手段20)は、RSS情報記憶手段12に記憶されたサマリー情報のURLを元にサマリー情報を取得し所定の態様で利用者に表示する。
【0065】
RSS情報記憶手段12に記憶されたサマリー情報のURLは、システム所有とユーザー所有とに区別して記憶されている。クライアントPC90は、このシステム所有のURLを更新するシステム所有URL更新手段を備えている。
【0066】
図19は、サマリー情報リーダソフトウェアの操作画面の一例を示す模式図である。画面左には、RSS情報記憶手段12に記憶されたサマリー情報のURLに対応するタイトルが表示される。このタイトルは、URLに従って取得されたサマリー情報のchannel要素中のtitle要素で示されるものであり、システム所有のものとユーザー所有のものに区別して表示される。例えば、システム所有のものは、項目「オフィシャル」の下に並べて表示され、ユーザー所有のものは項目「パーソナル」の下に並べて表示される。
【0067】
この操作画面左側のサマリー情報のタイトルのいずれかを選択すると、当該サマリー情報に記載された項目が操作画面右上に表示される。この表示は例えば、item要素のtitle要素で示されるタイトルで、dc:dateで示される日時情報と共にリスト表示される。
【0068】
操作画面右上にリスト表示された項目の一つを選択すると、操作画面右下にその項目のdescription要素で示される説明文が表示される。また、リスト表示された項目の一つをダブルクリックすると、ウェブブラウザを用いてrdf:about属性の値のURLで示されるリソースを画面に表示する。
【0069】
サマリー情報リーダソフトウェアは、サマリー情報を所定の間隔で自動的に取得しなおし、サマリー情報に新たに追加された項目を検知すると、所定の態様でユーザーに通知する機能を持つ。図20は、例えば、「全社お知らせ」のサマリー情報に、あらたにtitle要素で示されるタイトルが「事業部制の導入」である項目が追加されていた場合のクライアントPC90の画面表示例を示す模式図である。追加された項目を通知する表示として例えば、画面の片隅に所定の時間だけメッセージ94が表示される。
【0070】
システム所有URL更新手段は、定期的にあらかじめ指定されRSS情報記憶手段12に記憶されたURL(ソースサマリー参照情報)に基づいてRSS情報サーバ92にアクセスし、最新のRSS情報を取得する。このRSS情報はシステム所有のURL(一般サマリー参照情報)からなるサマリー情報(ソースサマリー情報)である。このRSS情報サーバ92のRSS情報に変更があった場合、システム所有URL更新手段は、取得した当該RSS情報に記載のURLを、RSS情報記憶手段12にてシステム所有として記憶されているURLと入れ替える。図21は、例えば「横浜支社」というサマリー情報の提供が廃止され、新たに「販売事業本部」と「法人営業部」というサマリー情報の提供が開始された場合のクライアントPC90の操作画面の表示例を示す模式図である。
【0071】
なお、RSS情報サーバ92にて保持するRSS情報はサマリー情報の形式で無くても良いことは言うまでもない。また、RSS情報は、あらかじめファイルとして保持しておいても良いし、クライアントPC90のRSSリーダからのアクセスに対してデータベース等の情報から動的に生成しても良い。RSS情報は全ての利用者に対して同一になるよう構成してもよいし、利用者によって異なるよう構成しても良い。
【0072】
以上のようにしてネットワーク8を経由して、RSS情報記憶手段12に記憶されたシステム所有のサマリー情報のURLを変更することができる。本実施形態では、クライアントPC90のサマリー情報リーダソフトウェアからRSS情報サーバ92がサマリー情報の追加変更の指示を取得するプル型を採用しているので、管理者は複数のクライアントのクライアントPC90を管理して個別に指示を送る必要がなく、管理の手間が低減でき好都合である。
【0073】
利用者がサマリー情報リーダソフトウェアを操作して、サマリー情報のURLの追加変更を指示すると、RSS情報記憶手段12にユーザー所有に区別されて記憶されたサマリー情報のURLのみが追加変更できる。利用者がサマリー情報リーダソフトウェアを操作して、サマリー情報のURLの削除を指示すると、当該サマリー情報がユーザー所有であれば削除されるが、システム所有であれば図22に例示するようにエラーメッセージが表示され削除されない。
【0074】
従って、利用者は必要に応じてサマリー情報を追加削除できるが、誤ってシステム所有のサマリー情報URLを削除してしまい、伝達されるべき情報にアクセスできなくなるという事態を回避することができる。
【0075】
なお、システム所有のサマリー情報の追加削除の仕方としては、上述の構成の他、管理者にクライアントPC90に記憶されたシステム所有に関するサマリー参照情報を更新する権限を与え、管理者がRSS情報サーバ92等からネットワーク8を介してクライアントPC90にアクセスし、遠隔操作でシステム所有に関するサマリー参照情報の追加削除を行うという構成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】第1の実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図である。
【図2】MFPの概略の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】RSSテーブルの一例を示す説明図である。
【図4】RSSテーブルに記憶されたURLに基づいて取得されたサマリー情報の一例のXMLによる記述を示す説明図である。
【図5】RSSテーブルに記憶されたURLに基づいて取得されたサマリー情報の別の例のXMLによる記述を示す説明図である。
【図6】サマリー情報閲覧手段によってUIに表示されたRSSのリストの一例を示す模式図である。
【図7】印刷ダイアログ画面の一例を示す模式図である。
【図8】ログイン画面の一例を示す模式図である。
【図9】MFPから返信されたRSSテーブルの内容を一覧表示する編集画面の一例を示す模式図である。
【図10】追加登録後のRSSテーブルを示す説明図である。
【図11】追加登録後にサマリー情報閲覧手段によってUIに表示されるRSSのリストを示す模式図である。
【図12】第2の実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図である。
【図13】電子ポスターの概略の構成を示す機能ブロック図である。
【図14】「総務ニュース240号」を表示する電子ポスターの画面の模式図である。
【図15】管理者PCに表示される、電子ポスターから返信されたRSSテーブルの内容を含んだ編集画面の一例を示す模式図である。
【図16】追加・更新後に管理者PCに表示される編集画面の一例を示す模式図である。
【図17】「キックオフミーティング」を表示する電子ポスターの画面の模式図である。
【図18】第3の実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図である。
【図19】サマリー情報リーダソフトウェアの操作画面の一例を示す模式図である。
【図20】あらたに項目が追加された場合のクライアントPCの画面表示例を示す模式図である。
【図21】システム所有のURLの追加・削除が行われた後のクライアントPCの操作画面の表示例を示す模式図である。
【図22】システム所有のURLの削除を指示したためにエラーメッセージが表示されたクライアントPCの操作画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0077】
2 MFP、4 Webサーバ、6 管理者コンピュータ、8 ネットワーク、10 UI、12 RSS情報記憶手段、14 通信手段、16 RSS情報遠隔編集手段、18 利用者認証手段、20 サマリー情報閲覧手段、22 ブラウズ手段、24 印刷手段 70 電子ポスター、72 表示手段、74 記憶手段、90 クライアントPC、92 RSS情報サーバ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webサイト等、ネットワーク上の情報(リソース)を取得し表示出力するデータ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークに接続されたコンピュータの利用者は、URL(Uniform Resource Locator)で指し示される場所に保持されたリソースにアクセスし、当該リソースを画面表示や印刷により表示出力し取得することができる。近年では、所定の関連性を有した複数のWebサイトのURLやタイトル等の情報をまとめたRSSというサマリー情報が提供され、利用者はこのRSSを指し示すURLにアクセスして当該RSSを取得することで、ネットワーク上に分散した複数のWebサイトの最新情報の取得やアクセスを効率的に行うことができる。
【0003】
また、ネットワーク上のリソースを利用する処理装置には、もっぱら不特定のもしくは特定多数の利用者を対象として、ネットワーク上のリソースを画面表示や印刷により提示するものも提案されている。
【特許文献1】特開平11−312069号公報
【特許文献2】特開2000−108426号公報
【特許文献3】特開2002−351916号公報
【特許文献4】特開平10−178443号公報
【特許文献5】特公平7−95255号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の不特定多数又は特定多数の利用者を対象とする利用形態のデータ処理装置では、個々の利用者の利用時間が比較的短時間に制限されることや、操作手段の制限などから、当該装置により提示しようとするリソースがネットワーク上に分散して存在する場合に、利用者がそれらリソースを効率的に把握し取得することが容易ではないという問題があった。
【0005】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、利用者に提示しようとする情報がネットワーク上に分散して存在する場合にも、利用者が簡便な操作でそれら情報の中から自分が必要とするものを見つけ出し、取得することを可能とするデータ処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るデータ処理装置は、ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得し表示出力するものであって、前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手段と、前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手段と、取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手段と、を有し、前記サマリー参照情報記憶手段が、通信手段を介した外部装置からの遠隔操作に基づいて、前記サマリー参照情報を追加及び削除可能に構成されるものである。
【0007】
他の本発明に係るデータ処理装置においては、前記サマリー参照情報記憶手段が、個々の利用者に対応付けられた前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者に対応付けられていない前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶すると共に、特定権限者が通信手段を介した遠隔操作に基づいて前記一般サマリー参照情報を追加及び削除可能に構成される。
【0008】
別の本発明に係るデータ処理装置は、ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得し表示出力するものであって、前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手段と、前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手段と、取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手段と、を有し、前記サマリー参照情報記憶手段が、予め設定されたソースサマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除可能な前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除不可能な前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶し、前記サマリー情報取得手段が、前記ソースサマリー参照情報に従って自動的に、前記一般サマリー参照情報からなるソースサマリー情報を取得するものである。
【0009】
また他の本発明に係るデータ処理装置はさらに、前記サマリー参照情報記憶手段に記憶された1又は複数の前記サマリー参照情報のうち少なくとも一部に関して前記サマリー情報のリストを表示するリスト表示手段を有するものである。
【0010】
他の本発明に係るデータ処理装置においては、さらに、利用者を識別する利用者識別手段を有し、前記サマリー参照情報記憶手段が、前記サマリー情報それぞれについて、その取得権限を与えられた前記利用者を前記サマリー参照情報に対応付けて記憶し、前記リスト表示手段が、前記利用者識別手段にて識別された前記利用者に対応する前記サマリー情報のリストを表示する。
【0011】
また別の本発明に係るデータ処理装置は、利用者を識別する利用者識別手段を有し、前記サマリー参照情報記憶手段が、1又は複数の前記利用者に対応付けられたアカウント毎にアカウント別サマリー参照情報記憶手段を有し、前記アカウント別サマリー参照情報記憶手段が、前記アカウントに属する前記各利用者が取得権限を有する前記サマリー情報に関する前記サマリー参照情報を記憶し、前記リスト表示手段が、前記利用者識別手段にて識別された前記利用者に対応する前記アカウント別サマリー参照情報記憶手段に記憶された前記サマリー参照情報についての前記サマリー情報のリストを表示する。
【0012】
別の本発明に係るデータ処理装置においてはさらに、前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に対応する前記実体情報のうち、当該データ処理装置が表示出力可能なものを選別する実体情報選別手段と、前記実体情報選別手段により選別された前記実体情報の前記関連情報を選択的に表示する関連情報表示手段と、を有する。
【0013】
本発明に係るデータ処理プログラムは、コンピュータに、ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得させ表示出力させるプログラムであって、前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手順と、前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手順と、取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手順と、を実行させ、前記サマリー参照情報記憶手順が、通信手段を介した外部装置からの遠隔操作に基づいて、前記サマリー参照情報を追加及び削除可能であるプログラムである。
【0014】
別の本発明に係るデータ処理プログラムは、コンピュータに、ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得させ表示出力させるプログラムであって、前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手順と、前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手順と、取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手順と、を実行させ、前記サマリー参照情報記憶手順が、予め設定されたソースサマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除可能な前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除不可能な前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶し、前記サマリー情報取得手順が、前記ソースサマリー参照情報に従って自動的に、前記一般サマリー参照情報からなるソースサマリー情報を取得するプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るデータ処理装置又はデータ処理プログラムによれば、利用者はRSS等のサマリー情報を介して、提示対象となるWebサイト等のうちまとまりを有するものについて、最新情報を含み得る関連情報を一括して取得できるので、ネットワーク上に分散する情報を容易に把握して利用することができる。データ処理装置に記憶されるサマリー情報を参照するためのURL等の情報は、例えば管理者が外部装置から通信手段を介して当該データ処理装置にアクセスして追加、削除が可能である。すなわち、データ処理装置の設置場所や台数に関わらず、利用者に提示される情報の追加、削除等の変更が容易・迅速に行われ、情報提示側の管理が容易であると共に、利用者に新しい情報を速やかに提供することができる。
【0016】
また、サマリー情報に記載された情報のうち当該装置で利用できないリソースは表示出力されないので、利用者は利用できる情報のみが表示され便利である一方、サマリー情報の作成者は当該装置と他のクライアント向けにサマリー情報を作り分ける必要がなく、作業負担が軽減される。
【0017】
サマリー情報のURL等のサマリー参照情報は、当該装置の利用者と対応付けられ、又はアカウント毎に記憶されるので、利用者毎に、関係のあるリソースのみが一覧表示されて、利用者の利便性が増す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0019】
[第1の実施形態]
本実施形態は、本発明に係るデータ処理装置として複合機を含んで構成される。図1は本実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図であり、複合機(MFP:Multi Function Printer)2の他、Webサーバ4、管理者コンピュータ(管理者PC)6がネットワーク8に接続されている。
【0020】
まず、サマリー情報とは、特定の主題のもと、ネットワーク上に分散するリソースを属性の情報と共に、例えばRDF Site Summary 1.0(RSS1.0)等の所定の形式で一覧にまとめたデータである。RSSは、サマリー情報の表現形式の意味と、当該形式で表されたサマリー情報そのものの意味とがあり、以下の説明では、単にRSSとの記載はサマリー情報そのものを指す意味で用いている。
【0021】
図2は、MFP2の概略の構成を示す機能ブロック図であり、MFP2はユーザーインターフェース(UI)10、RSS情報記憶手段12、通信手段14、RSS情報遠隔編集手段16、利用者認証手段18、サマリー情報閲覧手段20、ブラウズ手段22、印刷手段24を含んで構成される。
【0022】
UI10は、例えば、タッチパネルを備えた液晶ディスプレイであり、液晶ディスプレイによりMFP2の利用者に対して操作画面を表示すると共に、タッチパネルにより利用者の操作指示を取り込む。
【0023】
RSS情報記憶手段12は、RSSを参照するための参照情報であるURLを、RSSの関連情報の一つであるタイトルや、当該RSSの取得権限を認められたユーザーと対応付けて、例えばテーブル形式で記憶する。図3はそのRSSテーブルの一例を示す説明図であり、この図ではRSSのURLとユーザーとの対応関係が示されている。この図には示していないが当該テーブルには、上述のタイトルやその他の情報がRSS毎に対応付けて記憶され得る。ちなみに、タイトルはUI10に表示され、ユーザーはこのタイトルによりRSSを識別できる。なお、RSS情報記憶手段12はハードディスクや半導体メモリ等の記憶装置を用いて構成され、MFP2に備えたCPUで実行されるプログラムにより制御される。
【0024】
通信手段14は、ネットワーク8に接続された他の装置と通信するための手段であり、後述するように、例えば、Webサーバ4からRSSを取得する際等に機能する。通信手段14は、ネットワーク8との接続機器及び通信制御等を行うプログラムから構成される。
【0025】
RSS情報遠隔編集手段16は、ネットワーク8に接続された端末装置から管理者の指示に応じて、RSS情報記憶手段12のRSSテーブルにRSSのURL等の関連情報を追記したり削除する編集処理を行う。
【0026】
利用者認証手段18は、利用者がRSS情報記憶手段12に関連情報を登録されたRSSの参照を行う際に、当該利用者が入力する情報に基づいて認証を行い、RSSテーブルに記憶されたユーザー情報に基づいて当該利用者に認められたサービスの提供を可能とする。
【0027】
サマリー情報閲覧手段20は、RSS情報記憶手段12が記憶するRSSのURLに基づいて、ネットワーク8に接続された装置、例えばWebサーバ4から当該RSSを取得し、所定形式で利用者へ提示する。
【0028】
RSSに従って取得したリソースが例えば、HTML文書である場合は、ブラウズ手段22がHTML文書を表示する。また、取得したリソースが印刷用文書、たとえばPostScript文書(PostScriptはアドビシステムズ社の登録商標)である場合は、利用者の印刷指示に基づいて印刷手段24が当該リソースを印刷する。
【0029】
上述のRSS情報遠隔編集手段16、利用者認証手段18、サマリー情報閲覧手段20、ブラウズ手段22はMFP2に備えたCPUで実行されるプログラムにより実現することができる。印刷手段24は印刷機構とそれを制御するプログラムにより実現することができる。
【0030】
次に、MFP2を用いたネットワーク8上のリソースの表示出力の動作について、具体例に基づいて説明する。
【0031】
利用者「山田」がMFP2の例えばUI10により構成されるコントロールパネルを操作してサマリーの参照を指示したとする。すると、まず利用者認証手段18が、利用者の認証を行う。利用者がユーザー「yamada」として登録された者であることが認証されると、RSSテーブルを検索し、ユーザー情報「yamada」に対応付けられたURLのみを取り出しサマリー情報閲覧手段20にサマリーの表示を指示する。具体的には、図3に示すRSSテーブルより、ユーザー「yamada」がサマリー情報の取得権限を有する“http://foo.fujixerox.co.jp/rss/rss1.xml”と“http://bar.fujixerox.co.jp/rss/pri-rss.xml”がサマリー情報閲覧手段20に渡される。
【0032】
サマリー情報閲覧手段20は、それぞれのURLで特定されるサマリー情報を通信手段14を用いてネットワーク8から取得し、取得されたサマリー情報に記載された項目を所定の形態で表示する。図4は、URL“http://foo.fujixerox.co.jp/rss/rss1.xml”に基づいて取得されたサマリー情報の一例のXMLによる記述を示す説明図であり、図5は、“http://bar.fujixerox.co.jp/rss/pri-rss.xml”に基づいて取得されたサマリー情報の一例のXMLによる記述を示す説明図である。
【0033】
サマリー情報閲覧手段20は、図4や図5の記述にて、item要素で示される各項目のうち、MFP2にて処理可能であるもののみを抽出し、UI10に一覧表示する。MFP2にて処理可能であるか否かは、例えば、ns1:mfReady要素の値が“true”であることに基づいて判断することができる。この他、表示処理対象となるファイルの識別子に基づいて、MFP2にて処理可能であるか否かを判断するように構成することもできる。例えば、MFP2では識別子“html”で示されるHTMLファイルや識別子“ps”で示されるPostScriptファイルを処理可能と判断し、識別子“mpeg”で示されるような動画ファイルなどを処理対象外とし得る。図6はサマリー情報閲覧手段20によってUI10に表示されたRSSのリストの一例を示す模式図である。サマリー情報閲覧手段20は、例えば、MFP2にて処理可能として抽出した項目30をdc:date要素で示される日時に従ってソートした結果をリスト表示する。図6の表示例では、リストの各項目はtitle要素で指定されるタイトル文字列、及びchannel要素内のtitle要素で示されるRSSのタイトル文字列の組み合わせから構成され、さらにdc:date要素で特定される時刻が所定の期間内である場合には「New」の文字がリストの当該項目の記載に追加される。
【0034】
なお、ここでは利用者がサマリーの参照を指示したことをもってサマリー情報の取得を行っているが、あらかじめ定期的にサマリー情報を取得しておいてもよい。さらには、サマリー情報に更新頻度情報を含め、その更新頻度情報に従ってサマリー情報を更新すると良い。
【0035】
ここで、利用者の「山田」が一覧表示されたアイテムより「新春フェア・パンフレット」を選択すると、図4中のdescription要素で示されるその項目の説明が下段の表示欄32に表示される。
【0036】
さらに OPENボタン34をタッチすることで、その項目の取得を指示すると、サマリー情報閲覧手段20は対応するURLで特定されるリソースをネットワーク8から取得する。取得したリソースが例えば、HTML文書である場合は、ブラウズ手段22を用いて当該HTML文書を画面表示する。また、取得したリソースが印刷用文書、たとえばPostScript文書である場合は、図7に示すような印刷ダイアログ画面を表示して利用者の印刷指示を待ち、スタートボタン40の押下をうけて、当該文書を印刷手段24にて印刷する。
【0037】
このようにして、利用者の「山田」は複数のWebサイトに分散して存在するリソースの状況をひと目で把握し、必要な情報を発見して表示もしくは印刷できる。RSSに含まれる項目のうちMFP2で扱うことのできないデータ形式の項目などはあらかじめ除去してUI10にリスト表示されるので、利用者がそのMFP2で利用できない情報に煩わされることが防止される。
【0038】
既存の主題に関してネットワーク8上のリソースが追加、変更、削除された場合、管理者は当該主題に関するRSSの内容を更新すれば良く、例えば、ネットワーク8に複数のMFP2が接続される場合にそれぞれのMFP2に対して更新作業を行う必要がない。これにより、複数のMFP2を管理する場合の手間が大きく軽減される。さらに、RSSに含まれる項目のうちMFP2で扱うことのできないデータ形式の項目などは、上述のようにあらかじめ除去してリスト表示されるので、管理者はRSSを作成、更新する場合に、パーソナルコンピュータ等のRSSリーダ向けとMFP2用とでRSSを作り分ける手間が不要である。
【0039】
さて、ここで管理者が、新たな主題である「ISO14000」 について、その情報を社員から容易にアクセス可能とすべく、「ISO14000」に関するサマリー情報を作成したとする。管理者は、当該サマリー情報のURLをMFP2に登録すべく、管理者PC6を操作しサマリー情報管理ソフトウェアを起動する。
【0040】
サマリー情報管理ソフトウェアは、まずログイン画面を表示し、操作するMFP2のネットワークアドレス、ユーザー名、パスワードの入力を求める。図8は、ログイン画面の一例を示す模式図である。管理者が、アドレス、ユーザー名、パスワードを入力して接続ボタン50をクリックすると、サマリー情報管理ソフトウェアは、指定されたMFP2と通信しユーザー名、パスワードでユーザー認証を行い、次に RSSテーブルの読み出しを指示する。MFP2は、ユーザー名、パスワードに基づいてアクセス者がMFP2の管理者であると認証すると、RSS情報遠隔編集手段16が続くRSSテーブルの読み出し指示を受けて、RSSテーブルの全ての中身を返信する。
【0041】
サマリー情報管理ソフトウェアは、MFP2から返信されたRSSテーブルの内容を編集画面に一覧表示する。図9は、当該編集画面の一例を示す模式図である。なお、同図に示す「title」 は、URLで示されるRSSの扱う主題を管理者に示すためのものであり、返信されたURLに従って取得したRSSのchannel要素の中のtitle要素の値である。
【0042】
ここで、管理者は追加データ欄60に、追加したいサマリー情報のURL、例えば“http://hoge.fujixerox.co.jp/iso14000/iso14000.rss”を入力し、さらに対応付けるべきユーザーとして全ユーザーと入力し、追加ボタン62をクリックし、追加を指示する。
【0043】
指示を受けたサマリー情報管理ソフトウェアは、サマリー情報のURLと対応付けるユーザーの名前をMFP2に送信してサマリー情報の追加を指示する。
【0044】
MFP2は、サマリー情報追加の指示をうけると、RSS情報遠隔編集手段16が指定されたサマリー情報のURLと、これに対応付けるユーザーの名前との組みをRSSテーブルに追加登録する。図10は、追加登録後のRSSテーブルを示す説明図である。RSSテーブルに登録された4つのサマリー情報のURLのうち、ユーザー「yamada」が取得権限を有するものは、“http://foo.fujixerox.co.jp/rss/rss1.xml”、“http://bar.fujixerox.co.jp/rss/pri-rss.xml”、“http://hoge.fujixerox.co.jp/iso14000/iso14000.rss”の3つとなる。図11は、上記追加後に利用者「山田」がMFP2のコントロールパネルを操作してサマリーの参照を指示した場合に、サマリー情報閲覧手段20によってUI10に表示されるRSSのリストを示す模式図である。この図に示すように、リストには、新たに追加された「ISO14000」に関する情報が表示される。
【0045】
このようにして、管理者は管理者PC6からMFP2のRSSテーブルにサマリー情報のURLを追加でき、その結果、新たな主題である「ISO14000」について、その情報を社員がMFP2から容易にアクセス可能になる。
【0046】
なお、上述の構成では、RSS情報記憶手段12に記憶されるURLに、当該URLに対応するRSSを取得する権限を有するユーザー情報を対応付けて記憶している。このほか、権限を有する利用者毎又は利用者のグループ毎にアカウントを設定し、そのアカウント別にRSS情報記憶手段12を構成しても良い。例えば、記憶装置において、アカウント別にフォルダを設け、各フォルダにURL等を格納する構成とすることができる。
【0047】
[第2の実施形態]
本実施形態は、本発明に係るデータ処理装置として電子ポスターを含んで構成される。電子ポスターとは、大型の表示装置に掲示すべき情報を表示する装置である。図12は本実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図であり、複数台の電子ポスター70の他、Webサーバ4、管理者コンピュータ(管理者PC)6がネットワーク8に接続されている。
【0048】
図13は、電子ポスター70の概略の構成を示す機能ブロック図であり、電子ポスター70はUI10、RSS情報記憶手段12、通信手段14、RSS情報遠隔編集手段16、表示手段72、サマリー情報閲覧手段20、ブラウズ手段22、記憶手段74を含んで構成される。なお、上記第1の実施形態と同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、説明の簡素化を図る。
【0049】
表示手段72は、液晶表示装置等であり、例えば、比較的大きな画面に構成すると利用者にとって見やすく便利である。また、表示手段72はUI10が有する表示機能と兼用することもできる。
【0050】
記憶手段74は、ネットワーク8から取得したサマリー情報を記憶する記憶装置であり、例えば、ハードディスクや半導体メモリ等で構成され、MFP2に備えたCPUで実行されるプログラムにより制御される。
【0051】
次に、電子ポスター70を用いたネットワーク8上のリソースの表示出力の動作について、具体例に基づいて説明する。
【0052】
まず、サマリー情報閲覧手段20はRSS情報記憶手段12に記憶されたサマリー情報のURLに従い全てのサマリー情報を取得し、記憶手段74に記憶する。サマリー情報閲覧手段20は、サマリー情報に所定の形式で更新時期が指定されている場合には指定された更新時期で、一方、更新時期が指定されていない場合にはあらかじめ定めた所定の間隔で、それぞれのサマリー情報を再取得し記憶手段74に記憶されたサマリー情報を更新する。
【0053】
その一方で、サマリー情報閲覧手段20は所定のタイミング(例えば一定の時間間隔)で、全てのサマリー情報に記述された項目から所定のルールに従って表示すべき項目を選択し、選択された項目にあたるネットワーク8上のリソースをネットワーク8から取得して表示手段72に表示する。所定のルールとしては、例えばその項目を当該装置で表示した延べ時間、その項目の属性の一つとして所定の書式で記述された重要度、あるいはその項目がサマリー情報に新たに現れた項目である否か、といった条件を元に選択するものとすることができる。
【0054】
サマリー情報閲覧手段20は、さらに項目を切り替える際に、過去に表示した項目をサムネイル画像として表示手段72の画面下部に所定の個数表示する。サムネイル画像は、当該項目に、thumbnail 要素の形でサムネイル画像のURLが属性として指定されている場合は、そのサムネイル画像をURLに従って取得して表示し、指定されていない場合は表示した情報の画像データを縮小して表示する。
【0055】
表示手段72の画面はタッチパネルになっており、利用者がタッチパネルを操作して、表示されたサムネイル画像をタッチして再表示を指示すると、現在の表示を中断し指定された項目にあたるネットワーク8上のリソースをネットワーク8から取得して表示手段72に表示する。
【0056】
例えば、総務部が全社に伝達すべき情報を一覧にとりまとめたサマリー情報を“http://foo.fujixerox.co.jp/general/rss1.rss”に取りまとめており、営業本部が、全営業部門向けに伝達すべき情報を一覧にとりまとめたサマリー情報を“http://bar.fujixerox.co.jp/sales-division/sales.rss”に取りまとめているとする。そして、電子ポスター70-1,70-2のRSS情報記憶手段12には、両URLがあらかじめ記憶されているものとする。すると、電子ポスター70-1,70-2のいずれにも両サマリー情報に記述された情報が順次表示される。
【0057】
ここで例えば、総務部門が、「総務ニュース240号」なる新たなHTML文書を全社に伝達する場合、総務部の管理するサマリー情報“http://foo.fujixerox.co.jp/general/rss1.rss”に当該HTML文書の情報を追加するだけでよい。この追加により、各電子ポスター70には図14に例示するような「総務ニュース240号」の表示がなされる。
【0058】
さて、電子ポスター70-1の設置場所である営業1課の管理者が、自分の管理者PC6-1のWebブラウザソフトを操作して、ユーザー、パスワードを入力し、ユーザー名「営業1課」として、電子ポスター70-1に接続したとする。そのhttpリクエストを受けて電子ポスター70-1では、RSS情報遠隔編集手段16がRSS情報編集画面のHTMLを生成して管理者PC6-1へ返信する。これを受けて、管理者PC6-1は、電子ポスター70-1から返信されたRSSテーブルの内容を含んだ編集画面を画面表示する。図15は、当該編集画面の一例を示す模式図である。
【0059】
ここで、管理者は追加データ欄80に、追加したいサマリー情報のURLを入力し、追加ボタン82をクリックし、追加を指示する。すると、httpリクエストが電子ポスター70-1に送信され、それを受けて電子ポスター70-1のRSS情報遠隔編集手段16はRSS情報記憶手段12に入力されたURLを追加し、更新されたRSS情報編集画面のHTMLを生成して管理者PC6-1へ返信する。図16は、追加・更新後に管理者PC6-1のブラウザに表示される当該編集画面の一例を示す模式図である。同図に示すように、電子ポスター70-1には、追加されたURL“http://bar.fujixerox.co.jp/sales/sales-1/public.rss”で取得されるサマリー情報に記述されたネットワーク8上のリソースが、従来表示されていたリソースに加えて表示されるようになる。一方、上記URLの追加がされなかった電子ポスター70-2は、RSS情報記憶手段12に記憶されたURLに変更はない。
【0060】
従って、例えば営業1課の全員に「キックオフミーティング」なるHTML文書を伝達すべく、“http://bar.fujixerox.co.jp/sales/sales-1/public.rss”に前記HTML文書の情報を記述していたとすると、電子ポスター70-1には、図17に例示するような表示がなされる一方で、電子ポスター70-2にはそのような表示がなされることはない。
【0061】
また、「本社経理部」が全社に伝達すべき情報を一覧にとりまとめたサマリー情報を作成したとする。その場合、本社経理部の管理者は、自己の管理者PC6-2のウェブブラウザを操作して、まず電子ポスター70-1に接続し、上述した手順と同様にしてサマリー情報のURLを登録し、次に電子ポスター70-2に接続して同様の手順によりサマリー情報のURLを登録する。すると、電子ポスター70-1,70-2のいずれにも前記サマリー情報に記載のリソースが表示されるようになる。すなわち、このようにしてネットワーク8を経由して複数の電子ポスターを管理することができる。
【0062】
なお、ここではHTTPプロトコルを用いWebブラウザを用いて操作するように構成したが、HTTPプロトコル以外のプロトコルでもよい。また、手操作でそれぞれの電子ポスターに編集操作をおこなっているが、自動化して複数の電子ポスターに対して一括して操作できるよう構成してもよい。
【0063】
[第3の実施形態]
本実施形態は、利用者に報知すべく管理者がネットワーク上に用意した複数のリソースに関し、利用者がその最新情報を容易にかつ誤り無く利用可能とするシステムである。図18は本実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図であり、利用者が使用するクライアントPC90の他、Webサーバ4、RSS情報サーバ92がネットワーク8に接続されている。以下、上記第1、第2の実施形態と同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、説明の簡素化を図る。
【0064】
クライアントPC90上で動作するサマリー情報リーダソフトウェア(サマリー情報閲覧手段20)は、RSS情報記憶手段12に記憶されたサマリー情報のURLを元にサマリー情報を取得し所定の態様で利用者に表示する。
【0065】
RSS情報記憶手段12に記憶されたサマリー情報のURLは、システム所有とユーザー所有とに区別して記憶されている。クライアントPC90は、このシステム所有のURLを更新するシステム所有URL更新手段を備えている。
【0066】
図19は、サマリー情報リーダソフトウェアの操作画面の一例を示す模式図である。画面左には、RSS情報記憶手段12に記憶されたサマリー情報のURLに対応するタイトルが表示される。このタイトルは、URLに従って取得されたサマリー情報のchannel要素中のtitle要素で示されるものであり、システム所有のものとユーザー所有のものに区別して表示される。例えば、システム所有のものは、項目「オフィシャル」の下に並べて表示され、ユーザー所有のものは項目「パーソナル」の下に並べて表示される。
【0067】
この操作画面左側のサマリー情報のタイトルのいずれかを選択すると、当該サマリー情報に記載された項目が操作画面右上に表示される。この表示は例えば、item要素のtitle要素で示されるタイトルで、dc:dateで示される日時情報と共にリスト表示される。
【0068】
操作画面右上にリスト表示された項目の一つを選択すると、操作画面右下にその項目のdescription要素で示される説明文が表示される。また、リスト表示された項目の一つをダブルクリックすると、ウェブブラウザを用いてrdf:about属性の値のURLで示されるリソースを画面に表示する。
【0069】
サマリー情報リーダソフトウェアは、サマリー情報を所定の間隔で自動的に取得しなおし、サマリー情報に新たに追加された項目を検知すると、所定の態様でユーザーに通知する機能を持つ。図20は、例えば、「全社お知らせ」のサマリー情報に、あらたにtitle要素で示されるタイトルが「事業部制の導入」である項目が追加されていた場合のクライアントPC90の画面表示例を示す模式図である。追加された項目を通知する表示として例えば、画面の片隅に所定の時間だけメッセージ94が表示される。
【0070】
システム所有URL更新手段は、定期的にあらかじめ指定されRSS情報記憶手段12に記憶されたURL(ソースサマリー参照情報)に基づいてRSS情報サーバ92にアクセスし、最新のRSS情報を取得する。このRSS情報はシステム所有のURL(一般サマリー参照情報)からなるサマリー情報(ソースサマリー情報)である。このRSS情報サーバ92のRSS情報に変更があった場合、システム所有URL更新手段は、取得した当該RSS情報に記載のURLを、RSS情報記憶手段12にてシステム所有として記憶されているURLと入れ替える。図21は、例えば「横浜支社」というサマリー情報の提供が廃止され、新たに「販売事業本部」と「法人営業部」というサマリー情報の提供が開始された場合のクライアントPC90の操作画面の表示例を示す模式図である。
【0071】
なお、RSS情報サーバ92にて保持するRSS情報はサマリー情報の形式で無くても良いことは言うまでもない。また、RSS情報は、あらかじめファイルとして保持しておいても良いし、クライアントPC90のRSSリーダからのアクセスに対してデータベース等の情報から動的に生成しても良い。RSS情報は全ての利用者に対して同一になるよう構成してもよいし、利用者によって異なるよう構成しても良い。
【0072】
以上のようにしてネットワーク8を経由して、RSS情報記憶手段12に記憶されたシステム所有のサマリー情報のURLを変更することができる。本実施形態では、クライアントPC90のサマリー情報リーダソフトウェアからRSS情報サーバ92がサマリー情報の追加変更の指示を取得するプル型を採用しているので、管理者は複数のクライアントのクライアントPC90を管理して個別に指示を送る必要がなく、管理の手間が低減でき好都合である。
【0073】
利用者がサマリー情報リーダソフトウェアを操作して、サマリー情報のURLの追加変更を指示すると、RSS情報記憶手段12にユーザー所有に区別されて記憶されたサマリー情報のURLのみが追加変更できる。利用者がサマリー情報リーダソフトウェアを操作して、サマリー情報のURLの削除を指示すると、当該サマリー情報がユーザー所有であれば削除されるが、システム所有であれば図22に例示するようにエラーメッセージが表示され削除されない。
【0074】
従って、利用者は必要に応じてサマリー情報を追加削除できるが、誤ってシステム所有のサマリー情報URLを削除してしまい、伝達されるべき情報にアクセスできなくなるという事態を回避することができる。
【0075】
なお、システム所有のサマリー情報の追加削除の仕方としては、上述の構成の他、管理者にクライアントPC90に記憶されたシステム所有に関するサマリー参照情報を更新する権限を与え、管理者がRSS情報サーバ92等からネットワーク8を介してクライアントPC90にアクセスし、遠隔操作でシステム所有に関するサマリー参照情報の追加削除を行うという構成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】第1の実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図である。
【図2】MFPの概略の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】RSSテーブルの一例を示す説明図である。
【図4】RSSテーブルに記憶されたURLに基づいて取得されたサマリー情報の一例のXMLによる記述を示す説明図である。
【図5】RSSテーブルに記憶されたURLに基づいて取得されたサマリー情報の別の例のXMLによる記述を示す説明図である。
【図6】サマリー情報閲覧手段によってUIに表示されたRSSのリストの一例を示す模式図である。
【図7】印刷ダイアログ画面の一例を示す模式図である。
【図8】ログイン画面の一例を示す模式図である。
【図9】MFPから返信されたRSSテーブルの内容を一覧表示する編集画面の一例を示す模式図である。
【図10】追加登録後のRSSテーブルを示す説明図である。
【図11】追加登録後にサマリー情報閲覧手段によってUIに表示されるRSSのリストを示す模式図である。
【図12】第2の実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図である。
【図13】電子ポスターの概略の構成を示す機能ブロック図である。
【図14】「総務ニュース240号」を表示する電子ポスターの画面の模式図である。
【図15】管理者PCに表示される、電子ポスターから返信されたRSSテーブルの内容を含んだ編集画面の一例を示す模式図である。
【図16】追加・更新後に管理者PCに表示される編集画面の一例を示す模式図である。
【図17】「キックオフミーティング」を表示する電子ポスターの画面の模式図である。
【図18】第3の実施形態に係るネットワークシステムの概略の構成図である。
【図19】サマリー情報リーダソフトウェアの操作画面の一例を示す模式図である。
【図20】あらたに項目が追加された場合のクライアントPCの画面表示例を示す模式図である。
【図21】システム所有のURLの追加・削除が行われた後のクライアントPCの操作画面の表示例を示す模式図である。
【図22】システム所有のURLの削除を指示したためにエラーメッセージが表示されたクライアントPCの操作画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0077】
2 MFP、4 Webサーバ、6 管理者コンピュータ、8 ネットワーク、10 UI、12 RSS情報記憶手段、14 通信手段、16 RSS情報遠隔編集手段、18 利用者認証手段、20 サマリー情報閲覧手段、22 ブラウズ手段、24 印刷手段 70 電子ポスター、72 表示手段、74 記憶手段、90 クライアントPC、92 RSS情報サーバ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得し表示出力するデータ処理装置において、
前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手段と、
前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手段と、
取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手段と、
を有し、
前記サマリー参照情報記憶手段は、通信手段を介した外部装置からの遠隔操作に基づいて、前記サマリー参照情報を追加及び削除可能に構成されること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ処理装置において、
前記サマリー参照情報記憶手段は、個々の利用者に対応付けられた前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者に対応付けられていない前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶すると共に、特定権限者が通信手段を介した遠隔操作に基づいて前記一般サマリー参照情報を追加及び削除可能に構成されること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項3】
ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得し表示出力するデータ処理装置において、
前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手段と、
前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手段と、
取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手段と、
を有し、
前記サマリー参照情報記憶手段は、予め設定されたソースサマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除可能な前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除不可能な前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶し、
前記サマリー情報取得手段は、前記ソースサマリー参照情報に従って自動的に、前記一般サマリー参照情報からなるソースサマリー情報を取得すること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のデータ処理装置において、
前記サマリー参照情報記憶手段に記憶された1又は複数の前記サマリー参照情報のうち少なくとも一部に関して前記サマリー情報のリストを表示するリスト表示手段を有すること、を特徴とするデータ処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載のデータ処理装置において、
利用者を識別する利用者識別手段を有し、
前記サマリー参照情報記憶手段は、前記サマリー情報それぞれについて、その取得権限を与えられた前記利用者を前記サマリー参照情報に対応付けて記憶し、
前記リスト表示手段は、前記利用者識別手段にて識別された前記利用者に対応する前記サマリー情報のリストを表示すること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項6】
請求項4に記載のデータ処理装置において、
利用者を識別する利用者識別手段を有し、
前記サマリー参照情報記憶手段は、1又は複数の前記利用者に対応付けられたアカウント毎にアカウント別サマリー参照情報記憶手段を有し、
前記アカウント別サマリー参照情報記憶手段は、前記アカウントに属する前記各利用者が取得権限を有する前記サマリー情報に関する前記サマリー参照情報を記憶し、
前記リスト表示手段は、前記利用者識別手段にて識別された前記利用者に対応する前記アカウント別サマリー参照情報記憶手段に記憶された前記サマリー参照情報についての前記サマリー情報のリストを表示すること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のデータ処理装置において、
前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に対応する前記実体情報のうち、当該データ処理装置が表示出力可能なものを選別する実体情報選別手段と、
前記実体情報選別手段により選別された前記実体情報の前記関連情報を選択的に表示する関連情報表示手段と、
を有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項8】
コンピュータに、
ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得させ表示出力させるプログラムであって、
前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手順と、
前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手順と、
取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手順と、
を実行させ、
前記サマリー参照情報記憶手順は、通信手段を介した外部装置からの遠隔操作に基づいて、前記サマリー参照情報を追加及び削除可能であること、
を特徴とするデータ処理プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得させ表示出力させるプログラムであって、
前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手順と、
前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手順と、
取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手順と、
を実行させ、
前記サマリー参照情報記憶手順は、予め設定されたソースサマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除可能な前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除不可能な前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶し、
前記サマリー情報取得手順は、前記ソースサマリー参照情報に従って自動的に、前記一般サマリー参照情報からなるソースサマリー情報を取得すること、
を特徴とするデータ処理プログラム。
【請求項1】
ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得し表示出力するデータ処理装置において、
前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手段と、
前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手段と、
取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手段と、
を有し、
前記サマリー参照情報記憶手段は、通信手段を介した外部装置からの遠隔操作に基づいて、前記サマリー参照情報を追加及び削除可能に構成されること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ処理装置において、
前記サマリー参照情報記憶手段は、個々の利用者に対応付けられた前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者に対応付けられていない前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶すると共に、特定権限者が通信手段を介した遠隔操作に基づいて前記一般サマリー参照情報を追加及び削除可能に構成されること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項3】
ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得し表示出力するデータ処理装置において、
前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手段と、
前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手段と、
取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手段と、
を有し、
前記サマリー参照情報記憶手段は、予め設定されたソースサマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除可能な前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除不可能な前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶し、
前記サマリー情報取得手段は、前記ソースサマリー参照情報に従って自動的に、前記一般サマリー参照情報からなるソースサマリー情報を取得すること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のデータ処理装置において、
前記サマリー参照情報記憶手段に記憶された1又は複数の前記サマリー参照情報のうち少なくとも一部に関して前記サマリー情報のリストを表示するリスト表示手段を有すること、を特徴とするデータ処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載のデータ処理装置において、
利用者を識別する利用者識別手段を有し、
前記サマリー参照情報記憶手段は、前記サマリー情報それぞれについて、その取得権限を与えられた前記利用者を前記サマリー参照情報に対応付けて記憶し、
前記リスト表示手段は、前記利用者識別手段にて識別された前記利用者に対応する前記サマリー情報のリストを表示すること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項6】
請求項4に記載のデータ処理装置において、
利用者を識別する利用者識別手段を有し、
前記サマリー参照情報記憶手段は、1又は複数の前記利用者に対応付けられたアカウント毎にアカウント別サマリー参照情報記憶手段を有し、
前記アカウント別サマリー参照情報記憶手段は、前記アカウントに属する前記各利用者が取得権限を有する前記サマリー情報に関する前記サマリー参照情報を記憶し、
前記リスト表示手段は、前記利用者識別手段にて識別された前記利用者に対応する前記アカウント別サマリー参照情報記憶手段に記憶された前記サマリー参照情報についての前記サマリー情報のリストを表示すること、
を特徴とするデータ処理装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のデータ処理装置において、
前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に対応する前記実体情報のうち、当該データ処理装置が表示出力可能なものを選別する実体情報選別手段と、
前記実体情報選別手段により選別された前記実体情報の前記関連情報を選択的に表示する関連情報表示手段と、
を有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項8】
コンピュータに、
ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得させ表示出力させるプログラムであって、
前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手順と、
前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手順と、
取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手順と、
を実行させ、
前記サマリー参照情報記憶手順は、通信手段を介した外部装置からの遠隔操作に基づいて、前記サマリー参照情報を追加及び削除可能であること、
を特徴とするデータ処理プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
ネットワーク上での実体情報の所在を示す実体参照情報に基づいて当該実体情報を取得させ表示出力させるプログラムであって、
前記実体情報に対応付けられる関連情報を集約したサマリー情報に関し、前記ネットワーク上での所在を示すサマリー参照情報を記憶するサマリー参照情報記憶手順と、
前記サマリー参照情報に従って前記サマリー情報を取得するサマリー情報取得手順と、
取得した前記サマリー情報が含む前記実体参照情報に基づいて前記実体情報を取得する実体情報取得手順と、
を実行させ、
前記サマリー参照情報記憶手順は、予め設定されたソースサマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除可能な前記サマリー参照情報である個別サマリー参照情報と、個々の利用者が追加及び削除不可能な前記サマリー参照情報である一般サマリー参照情報と、を記憶し、
前記サマリー情報取得手順は、前記ソースサマリー参照情報に従って自動的に、前記一般サマリー参照情報からなるソースサマリー情報を取得すること、
を特徴とするデータ処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2007−115137(P2007−115137A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−307617(P2005−307617)
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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