説明

データ生成プログラム及びデータ生成方法

【課題】画像と音楽が一体となった見栄えのよい音楽付きスライドショーを作成することができるデータ生成プログラム及びデータ生成方法の提供。
【解決手段】コンピュータを、画像データの数量とスライド間隔の推奨値と動画データの再生時間とに基づいて画像再生時間の範囲を算出する画像再生時間算出手段13と、音楽再生時間と画像再生時間の範囲とを比較し、音楽再生時間が画像再生時間の範囲外の場合に、超過時間又は不足時間と所定時間とを比較する比較手段14と、その比較結果に基づいて、画像データや音楽データを繰り返し再生したり、超過時間分、最後の画像データを長く表示したり、不足時間分の画像データを音楽無しで再生するように家電機器用データを生成するデータ生成手段15と、必要に応じて、その比較結果を報知する画面を表示手段5に表示させる表示制御手段17、として機能させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを生成するためのプログラム及び方法に関し、特に、音楽付きスライドショー用のデータを生成するためのデータ生成プログラム及びデータ生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、写真画像に関する様々なサービスが提供されている。例えば、ミニラボ等の写真店にデジタルカメラやデジタルカメラ用のメディアを持ち込んだ場合、店舗内に設けられた受付端末などを用いてデジタルカメラやメディアから画像データを読み取り、読み取った画像データをCD−R、DVD−Rなどの記録媒体に書き込む処理が行われる。
【0003】
また、ミニラボ等の写真店に撮影済みのフィルムを持ち込んだ場合、写真店では、フィルムを現像した後スキャナ等を用いて現像済みのフィルムから画像データを読み取り、読み取った画像データをCD−R、DVD−R等の記録媒体に書き込む処理が行われる。
【0004】
更に、フィルムやデジタルカメラ、メディアなどから読み取った画像データを用いて、DVDプレーヤやDVDレコーダ、ゲーム機のような家電機器でスライドショーを再生するためのVideo−CD形式やDVD−Video形式のデータ(以下、家電機器で再生するためのスライドショー用のデータを家電機器用データと呼ぶ。)を生成し、読み取った画像データやアプリケーションと共に生成した家電機器用データをCD−R、DVD−Rなどの記録媒体に書き込む処理も行われる(例えば、下記特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2003−259303号公報(第5−11頁、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記家電機器用データの生成に際して、選択された画像データに基づく画像が表示される時間(画像再生時間)とスライドショーのBGMとして選択された音楽データの演奏時間(音楽再生時間)とが適切な関係にある場合は、画像の表示と音楽の再生とを同期させることによって画像と音楽とが一体となったスライドショーを作成することができるが、音楽再生時間に比べて画像再生時間が長い場合には、音楽データの再生中に全ての画像を表示することができず、逆に、音楽再生時間に比べて画像再生時間が短い場合には、画像の表示終了後も音楽データが再生されてしまうなどの不具合が生じる。
【0007】
そこで、選択された画像データに基づく画像が適切なスライド間隔で表示される画像再生の範囲を表示手段に表示し、その画像再生時間の範囲を参照して適切な演奏時間の音楽データを選択させるようにすることもできるが、画像再生時間の範囲内の演奏時間の音楽データがない場合や、画像再生時間の範囲外の演奏時間の音楽データをユーザが選択した場合には、画像と音楽とが一体となったスライドショーを作成することができないという問題が生じる。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、画像再生時間と音楽再生時間とが適切な関係でない場合であっても、画像と音楽が一体となった見栄えのよい音楽付きスライドショーを作成することができるデータ生成プログラム及びデータ生成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明のデータ生成プログラムは、コンピュータを、選択された画像データの数量と、予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値とに基づいて、画像データに基づく画像が表示される画像再生時間の範囲を算出する画像再生時間算出手段、選択された1又は複数の音楽データが演奏される音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲とを比較し、前記音楽再生時間が前記画像再生時間の範囲を超える場合に、超過時間と予め定めた所定時間とを比較する比較手段、前記超過時間が前記所定時間以上の場合に、前記超過時間分、所定の前記画像データが繰り返して再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、前記超過時間が前記所定時間未満の場合に、前記超過時間分、最後の画像データが長く再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、設定された前記再生条件に従って、前記スライドショーのデータを生成するデータ生成手段、として機能させるものである。
【0010】
また、本発明のデータ生成プログラムは、コンピュータを、選択された画像データの数量と、予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値とに基づいて、画像データに基づく画像が表示される画像再生時間の範囲を算出する画像再生時間算出手段、選択された1又は複数の音楽データの演奏される音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲とを比較し、前記音楽再生時間が前記画像再生時間の範囲に満たない場合に、不足時間と予め定めた所定時間とを比較する比較手段、前記不足時間が前記所定時間以上の場合に、前記不足時間分、前記音楽データが繰り返して再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、前記不足時間が前記所定時間未満の場合に、前記不足時間分の画像データが音楽なしで再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、設定された前記再生条件に基づいて、前記スライドショーのデータを生成するデータ生成手段、として機能させるものである。
【0011】
本発明においては、前記画像再生時間算出手段では、前記画像データに静止画像データと動画データとが含まれる場合に、前記静止画像データの数量と前記スライド間隔の最大値及び最小値とを掛け合わせた各々の時間に前記動画データの再生時間を加算して、前記画像再生時間の範囲を算出する構成とすることができる。
【0012】
また、本発明においては、コンピュータを、更に、前記音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲との比較結果を報知する画面を表示手段に表示させる表示制御手段として機能させる構成とすることもできる。
【0013】
また、本発明の方法は、画像データと音楽データとが再生されるスライドショーのデータを生成する方法であって、前記画像データを選択させるステップと、選択された前記画像データの数量と、予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値とに基づいて、画像データに基づく画像が表示される画像再生時間の範囲を算出する画像再生時間算出ステップと、1又は複数の前記音楽データを選択させるステップと、選択された前記1又は複数の音楽データが演奏される音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲とを比較する第1の比較ステップと、前記音楽再生時間が前記画像再生時間の範囲を超える場合に、超過時間と予め定めた所定時間とを比較する第2の比較ステップと、前記超過時間が前記所定時間以上の場合に、前記超過時間分、前記画像データが繰り返して再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、前記超過時間が前記所定時間未満の場合に、前記超過時間分、最後の画像データが長く再生されるようにスライドショーの再生条件を設定する再生条件設定ステップと、設定された前記再生条件に基づいて、前記スライドショーのデータを生成するデータ生成ステップと、を少なくとも有するものである。
【0014】
また、本発明の方法は、画像データと音楽データとが再生されるスライドショーのデータを生成する方法であって、前記画像データを選択させるステップと、選択された前記画像データの数量と、予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値とに基づいて、画像データに基づく画像が表示される画像再生時間の範囲を算出する画像再生時間算出ステップと、1又は複数の前記音楽データを選択させるステップと、選択された前記1又は複数の音楽データが演奏される音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲とを比較する第1のステップと、前記音楽再生時間が前記画像再生時間の範囲に満たない場合に、不足時間と予め定めた所定時間とを比較する第2の比較ステップと、前記不足時間が前記所定時間以上の場合に、前記不足時間分、前記音楽データが繰り返して再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、前記不足時間が前記所定時間未満の場合に、前記不足時間分の画像データが音楽なしで再生されるようにスライドショーの再生条件を設定する再生条件設定ステップと、設定された前記再生条件に基づいて、前記スライドショーのデータを生成するデータ生成ステップと、を少なくとも有するものである。
【0015】
本発明においては、前記画像再生時間算出ステップでは、前記画像データに静止画像データと動画データとが含まれる場合に、前記静止画像データの数量と前記スライド間隔の最大値及び最小値とを掛け合わせた各々の時間に前記動画データの再生時間を加算して、前記画像再生時間の範囲を算出する構成とすることができる。
【0016】
また、本発明においては、更に、前記第1の比較ステップで比較した結果を報知する画面を表示手段に表示させる表示ステップを有する構成とすることもでき。
【0017】
このように、本発明によれば、音楽データの演奏時間(音楽再生時間)が画像データに基づく画像の表示時間(画像再生時間)の範囲を超えている場合又は音楽再生時間が画像再生時間の範囲に満たない場合に、超過時間又は不足時間と予め定めた所定時間とが比較され、その比較結果に基づいて、画像データや音楽データを繰り返し再生したり、超過時間分、最後の画像データを長く再生したり、不足時間分の画像データを音楽無しで再生するようにスライドショーの再生条件が設定され、設定された再生条件に従ってスライドショー用のデータが生成されるため、画像再生時間と音楽再生時間との関係が適切でない場合であっても、画像と音楽とが一体となって再生される見栄えのよい音楽付きスライドショーを簡単に作成することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のデータ生成プログラム及びデータ生成方法によれば、画像再生時間と音楽再生時間との関係が適切でない場合であっても、画像と音楽とが一体となって再生される見栄えのよい音楽付きスライドショーを簡単に作成することができる。
【0019】
その理由は、データ生成プログラムにより、選択された静止画像データの数量と予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値と必要に応じて動画データの再生時間とに基づいて画像データに基づく画像が表示される時間(画像再生時間)の範囲が算出され、選択された1又は複数の音楽データの演奏時間(音楽再生時間)が画像再生時間の範囲を超えている場合には、超過時間が予め定めた所定時間以上であれば超過時間分、所定の画像データを繰り返し再生し、超過時間が所定時間未満であれば超過時間分、最後の画像データを長く再生するようにスライドショーの再生条件が設定され、一方、音楽再生時間が画像再生時間の範囲に満たない場合には、不足時間が予め定めた所定時間以上であれば不足時間分、所定の音楽データを繰り返し再生し、不足時間が所定時間未満であれば不足時間分の画像データを音楽無しで再生するようにスライドショーの再生条件が設定され、設定された再生条件に従って家電機器用データが生成されるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明のデータ生成プログラムは、その好ましい一実施の形態において、コンピュータを、選択された静止画像データの数量と予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値と必要に応じて動画データの再生時間とに基づいて画像データに基づく画像が表示される時間(画像再生時間)の範囲を算出する画像再生時間算出手段と、選択された1又は複数の音楽データの演奏時間(音楽再生時間)と画像再生時間の範囲とを比較し、音楽再生時間が画像再生時間の範囲を超えている場合又は満たない場合に、超過時間又は不足時間と予め定めた所定時間とを比較する比較手段と、音楽再生時間が画像再生時間の範囲を超えている場合であって、超過時間が所定時間以上の場合に、超過時間分、画像データを繰り返し再生し、超過時間が所定時間未満の場合に、超過時間分、最後の画像データを長く再生するようにスライドショーの再生条件を設定し、音楽再生時間が画像再生時間の範囲に満たない場合であって、不足時間が予め定めた所定時間以上の場合に、不足時間分、音楽データを繰り返し再生し、不足時間が所定時間未満の場合に、不足時間分の画像データを音楽無しで再生するようにスライドショーの再生条件を設定し、設定した再生条件に従って家電機器用データを生成するデータ生成手段と、必要に応じて、音再生時間と画像再生時間の範囲との比較結果を報知するための画面を表示手段に表示させる表示制御手段、として機能させる。これにより、画像再生時間と音楽再生時間との関係が適切でない場合であっても、画像と音楽とが一体となって再生される見栄えのよい音楽付きスライドショーを簡単に作成することができる。
【実施例】
【0021】
上記実施形態について詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係るデータ生成プログラム及びデータ生成方法について、図1乃至図15を参照して説明する。図1は、本実施例に係る記録装置の構成を模式的に示す図であり、図2乃至図6は、そのバリエーションを示す図である。また、図7は、記録装置の手段を示すブロック図であり、図8は、記録装置を用いた処理の手順を示すフローチャート図である。また、図9乃至図11は、記録装置の表示手段に表示される画面の構成例を示す図であり、図12及び図13は、画像再生時間と音楽再生時間との関係を模式的に示す図である。また、図14は、記録媒体におけるデータの記録構造を示す図であり、図15は、記録媒体(CD−R)の構造を模式的に示す図である。
【0022】
図1及び図7に示すように、本実施例の記録装置1は、メディア装填部2に装填されたスマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDメモリーカード、マルチメディアカードなどの記録媒体(以下、メディア8と呼ぶ。)、機器接続部3に接続されたデジタルカメラ7(デジタルスチルカメラ及びデジタルムービーカメラの双方を含む。)やカメラ付き携帯電話機7a等の撮影機器、ネットワーク接続部を用いてインターネット等の通信ネットワーク11を介して接続されるサーバ10(例えば、画像保管サーバ)などから画像データ(静止画像データ、動画データ、画像情報を含むデータを総称して画像データと呼ぶ。)を入力すると共に、記憶手段18、記録媒体装填部4に装填されたCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、HD−DVD、Blu−rayディスク等の記録媒体9、ネットワーク接続部を用いて接続されるサーバ10(例えば、音楽配信サーバ)などから音楽データ(ファイル形式を問わず、音楽情報を含むデータを総称して音楽データと呼ぶ。)を入力するデータ入力手段12と、選択された静止画像データの数量と予め定めたスライドショーにおける個々の画像の表示時間(以下、スライド間隔と呼ぶ。)の最大値及び最小値と必要に応じて選択された動画データの再生時間とに基づいて、画像データに基づく画像が表示される時間(以下、画像再生時間)の範囲を算出する画像再生時間算出手段13と、選択された1又は複数の音楽データの演奏時間(音楽再生時間)と上記画像再生時間の範囲とを比較し、音楽再生時間が画像再生時間の範囲を超えている場合又は満たない場合に、超過時間又は不足時間と予め記憶された所定時間とを比較する比較手段14と、比較手段14による比較結果に基づいてスライドショーの再生条件を設定し、設定した再生条件に従って、画像データ及び音楽データからDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの家電機器で利用可能なVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などの家電機器用データを生成するデータ生成手段15と、記録媒体装填部4に装填された記録媒体9に、生成された家電機器用データや選択された画像データ、選択された音楽データなどを記録するデータ記録手段16と、スライド間隔の最大値及び最小値や上記所定時間、音楽データなどを記憶するHDDやRAM等の記憶手段18と、比較手段14による比較結果をユーザに知らせるための報知画面などを表示手段5に表示させる表示制御手段17と、LCD、CRT等の表示手段5及びボタン、キーボード、マウス等の操作手段6などを備えている。
【0023】
なお、上記各手段は記録装置1にハードウェアとして構成されていてもよいが、コンピュータを、画像再生時間算出手段13、比較手段14、データ生成手段15、必要に応じて表示制御手段17として機能させるデータ生成プログラムとして構成し、該データ生成プログラムを記録装置1にインストールして実行する構成とすることができる。また、図1では記録装置1としてパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器を示しているが、記録装置1の形態は任意であり、例えば、図2に示すように写真店やコンビニエンスストアなどの店舗に設置される無人端末(キオスク)としたり、図3に示すように専用のセットトップボックスとしたり、図4に示すようにポータブルライターとしたり、図5に示すように演算処理機能を備えたDVDレコーダやHDDレコーダとしたり、図6に示すように、ハードディスクを備えた端末と画像データの読み取りや書き込みを行う本体とが分離可能な携帯機器としたり、演算処理機能を備えたカーナビゲーション機器などとすることもできる。
【0024】
以下、上記構成の記録装置1(データ生成プログラム)を用いた処理の手順について、図8のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下では、Video−CD形式の家電機器用データを生成する場合について示すが、DVD−Video形式やHDTV形式などの家電機器用データを生成する場合も同様に適用することができる。
【0025】
まず、ステップS101で、画面の指示に従って記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は機器接続部3にデジタルカメラ7を接続すると、ステップS102で、データ入力手段12は、メディア8やデジタルカメラ7などから画像データを読み取る。この画像データはデジタルカメラ7で撮影して得られた画像データに限定されず、ネガフィルムや写真プリントをスキャンして得られた画像データや、ビデオテープレコーダなどから得られた動画データ、動画をキャプチャして得られた静止画像データなどであってもよく、読み取り先もCD−RやDVD−Rなどの記録媒体や通信ネットワーク11を介して接続されるサーバ10などであってもよい。
【0026】
画像データの読み取りが終了すると、表示制御手段17は、表示手段5に例えば図9に示すような画像選択画面19を表示させる。この画像選択画面19には、画像データの読み取り先を示すタグ表示欄20と、読み取った画像データに基づく画像を一覧表示する一覧表示欄21と、その中から選択した画像を表示する選択画像表示欄22と、作業手順を表示する作業手順表示欄23などが設けられており、ステップS103で、ユーザは一覧表示欄21の画像を確認して、その中からスライドショーに利用する画像データを選択する。
【0027】
次に、ステップS104で、画像再生時間算出手段13は、選択された静止画像データの数量と、予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値と、選択された動画データの再生時間とに基づいて、画像再生時間の範囲を算出する。具体的には、選択された静止画像データの数量(Ns)に、スライド間隔の最大値(dTmax)及び最小値(dTmin)の各々を掛け合わせて、静止画像データの表示時間の最大値(Tsmax)及び最小値(Tsmin)を算出し、算出した表示時間の最小値及び最大値の各々に、選択された動画データの再生時間(Tmovie)を加算して、次式のように、画像再生時間の最大値(TGmax)及び最小値(TGmin)を算出する。なお、上記スライド間隔は特に限定されないが、スライド間隔が短いと画像が頻繁に切り替わり、スライド間隔が長いと間延びしたスライドショーとなってしまうことから、dTminは4秒程度、dTmaxは6秒程度とすることが好ましい。また、ここでは画像データの中に静止画像データと動画データの双方が含まれる場合を示したが、いずれか一方の種類の画像データのみとしてもよい。
【0028】
TGmin=Ns×dTmin+Tmovie … (1)
TGmax=Ns×dTmax+Tmovie … (2)
【0029】
次に、表示制御手段17は、表示手段5に例えば図10に示すようなBGM選択画面24を表示させる。このBGM選択画面24には、音楽データの読み取り先を選択する読み取り先選択欄25と、音楽データのタイトル名やアーティスト名、演奏時間などを表示する一覧表示欄26と、選択した音楽データを確認する選択音楽表示欄27と、作業の手順を示す作業手順表示欄23などが設けられており、BGM選択画面24の所定の位置(ここでは一覧表示欄の上)には選択した画像データのコマ数や画像再生時間の範囲などの参照情報28が表示される。そして、ステップS105で、ユーザは参照情報28を参照して、一覧表示欄26の中から1又は複数の音楽データを選択して選択音楽表示欄27に表示させ、選択した音楽データを試聴するなどして、スライドショーのBGMとして使用する音楽データを決定する。
【0030】
なお、上記参照情報28の記述内容は限定されず、音楽データの選択に際して利用可能な情報が表示されればよく、例えば、画像データの数量のみを示してもよいし、画像再生時間の範囲のみを示してもよいし、画像再生時間に所定のマージンを加えた又は減じた時間を表示してもよい。また、音楽データの形式も特に限定されず、WAV、MP3(MPEG Audio Layer-3)、AAC(Advanced Audio Coding)、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)、CD-Trackなど、任意の形式のデータを利用することができる。
【0031】
ここで、ユーザが参照情報28を参照して、画像再生時間の範囲(TGmin〜TGmax)内の演奏時間の音楽データを必ず選択するのであれば、選択した画像データ及び音楽データに基づいて家電機器用データを生成すればよいが、例えば、BGM選択画面24の一覧表示欄26に画像再生時間の範囲内の演奏時間の音楽データが表示されてない場合や、画像再生時間の範囲外の演奏時間の音楽データを選択してしまった場合、個々の音楽データの演奏時間は画像再生時間の範囲内であるが演奏時間の合計が画像再生時間の範囲を超えてしまった場合には画像と音楽とが一体となって再生されるスライドショーを実現することができなくなってしまう。
【0032】
そこで、本実施例では、画像再生時間の範囲外の演奏時間の音楽データが選択された場合であっても、画像と音楽とが一体となって再生されるスライドショーのデータを作成することができるように、ステップS106で、比較手段14は、音楽データのヘッダ情報などを参照して選択された1又は複数の音楽データの演奏時間(音楽再生時間:TM)を取得して、その音楽再生時間と画像再生時間の範囲(TGmin〜TGmax)とを比較し、その比較結果に基づいて後述するようにスライドショーにおける画像データや音楽データの再生を制御する。
【0033】
その際、画像データや音楽データの再生が制御されることをユーザに知らせるために、必要に応じて、ステップS106で、表示制御手段17は図11に示すような報知画面29を表示してもよい。この報知画面29には、比較手段14での比較結果に基づいた情報が表示されることが好ましく、例えば、音楽再生時間が画像再生時間の範囲を超過している場合には、図11(a)に示すような報知画面29を表示し、音楽再生時間が画像再生時間の範囲に満たない場合には、図11(b)に示すような報知画面29を表示する。そして、ユーザは報知画面29を見て、必要に応じて”戻る”ボタンなどを押して、ステップS103又はS105に戻って画像データや音楽データの選択を再度実行する。なお、音楽再生時間が画像再生時間の範囲内である場合に図11(c)に示すような報知画面29を表示して、音楽データが適切であることをユーザに報知してもよい。
【0034】
そして、必要に応じて報知画面29を表示した後、ステップS107で、音楽再生時間が画像再生時間の範囲内の場合はステップS115にスキップして家電機器用データの生成を開始し、音楽再生時間が画像再生時間の範囲内でない場合は、ステップS108で、音楽再生時間が画像再生時間の範囲を超えているかを判断し、超えている場合はステップS109〜S111の処理を実行し、音楽再生時間が画像再生時間の範囲に満たない場合はステップS112〜S114の処理を実行する。以下、図12及び図13を参照して具体的に説明する。なお、図12及び図13は、1〜nの静止画像データが選択された場合を示しており、各々の画像の矩形状の枠はコマ画像を示している。
【0035】
まず、音楽再生時間が画像再生時間の範囲を超過している場合は、ステップS109で、比較手段14は、超過時間(すなわち、音楽再生時間(TM)から画像再生時間の最大値(TGmax)を減算した時間)を算出し、その超過時間が予め定めた所定時間以上であるかを判断する。この所定時間は特に限定されないが、後述するように、超過時間分、最後の画像データを長く再生したときにユーザが間延びしていると感じない程度の時間に設定することが好ましく、例えば、10秒程度とすることができる。
【0036】
そして、超過時間が所定時間以上の場合は、ステップS110で、データ生成手段15は、超過時間をスライド時間で除算した数量の静止画像データ(又は動画データを含む場合は、その動画データと、超過時間から動画データの再生時間を減じた時間をスライド時間で除算した数量の静止画像データ)を繰り返して再生するようにスライドショーの再生条件を設定して記憶手段18に記憶し、超過時間が所定時間未満の場合は、ステップS111で、データ生成手段15は、超過時間分、最後の画像データを長く再生(最後の画像データが動画データの場合は、動画データの最後のコマを長く表示)するようにスライドショーの再生条件を設定して記憶手段18に記憶する。なお、画像データを繰り返して再生する場合の画像データの再生順は任意であり、初回の再生順を維持して画像データを繰り返し再生してもよいし、ランダムに選択した画像データを再生してもよい。また、上記再生条件におけるスライド間隔はTGmin〜TGmaxの範囲の任意の時間とすることができるが、超過時間を音楽再生時間(TM)から画像再生時間の最大値(TGmax)を減算した時間とする場合は、スライド間隔の最大値(dTmax)を用いることが好ましく、スライド間隔を変更する場合は、変更したスライド間隔から算出される画像再生時間に基づいて超過時間を算出すればよい。
【0037】
上記方法で設定したスライドショーを模式的に示すと図12のようになり、超過時間が所定時間以上の場合は、図12(a)に示すように、最後の画像データの画像(画像n)の後に、表示済みの画像データの画像が所定の順番で(ここでは初めの画像データの画像(画像1)から順に)表示され、超過時間が所定時間未満の場合は、図12(b)に示すように、最後の画像データの画像(画像n)が音楽データの再生が終了するまで(すなわち、網掛けで示した画面を追加して)表示される。
【0038】
一方、音楽再生時間が画像再生時間の範囲に満たない場合は、ステップS112で、比較手段14は、不足時間(すなわち、音楽再生時間(TM)から画像再生時間の最小値(TGmin)を減算した時間)を算出し、その不足時間が予め定めた所定時間以上であるかを判断する。この所定時間も特に限定されないが、後述するように、不足時間分の画像データを音楽なしで再生したときにユーザが違和感を感じない程度の時間に設定することが好ましく、例えば、10秒程度とすることができる。なお、ステップS109で比較される所定時間と、ステップS112で比較される所定時間とは同じであってもよいし、異なる時間としてもよい。
【0039】
そして、不足時間が所定時間以上の場合は、ステップS113で、データ生成手段15は、不足時間分、音楽データを繰り返して再生するようにスライドショーの再生条件を設定して記憶手段18に記憶し、不足時間が所定時間未満の場合は、ステップS114で、データ生成手段15は、不足時間分の画像データを音楽なしで再生するようにスライドショーの再生条件を設定して記憶手段18に記憶する。なお、音楽データを繰り返して再生する場合、その音楽データは不足時間が経過した時点で再生を終了するようにしてもよいし、不足時間経過前から徐々に音量が小さくなるようにフェードアウトしてもよい。また、複数の音楽データが選択されている場合に、どの音楽データを繰り返し再生してもよく、例えば、初めに再生した音楽データを再生してもよいし、不足時間に最も近い演奏時間の音楽データを再生してもよい。また、上記再生条件におけるスライド間隔もTGmin〜TGmaxの範囲の任意の時間とすることができるが、不足時間を音楽再生時間(TM)から画像再生時間の最小値(TGmin)を減算した時間とする場合は、スライド間隔の最小値(dTmin)を用いることが好ましく、スライド間隔を変更する場合は、変更したスライド間隔から算出される画像再生時間に基づいて不足時間を算出すればよい。
【0040】
上記方法で設定したスライドショーを模式的に示すと図13のようになり、不足時間が所定時間以上の場合は、図13(a)に示すように、音楽データの再生終了後に、不足時間分、再生済みの1又は複数の音楽データ(ここではBGM1)が再生され、不足時間が所定時間未満の場合は、図13(b)に示すように、不足時間分の画像データの画像(ここでは画像n−1の一部と画像n)が音楽なしで表示される。
【0041】
次に、ステップS115で、データ生成手段15は、ステップS110,111、113、114で記憶したスライドショーの再生条件を記憶手段18から読み出し、選択された画像データ(静止画像データ又は動画データ又はその双方)と選択された1又は複数の音楽データとを用い、上記再生条件に基づいて家電機器用データを生成する。具体的には、まず、各々の静止画像データに、スライド間隔分のスライド効果に基づく差分データ(同じ画像を一定時間表示する場合には差分0のデータ)を付加して、所定の形式(ここではMPEG1形式)の動画データを作成し、この動画データに音楽データを合成し、音楽データが合成されたMPEG1形式の動画データを、家電機器で再生可能な形式のデータ(例えば、CD−Rの場合はVideo−CD形式、DVD−Rの場合はDVD−Video形式、Blu−rayディスクの場合はHDTV形式のデータ)に変換する。
【0042】
その後、ステップS116で、記録装置1の記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスク等の記録媒体9を装填する。この記録媒体9として市販されている任意の記録媒体を用いることができるが、特定の記録媒体9に対してのみデータの記録が行われるようにしてもよく、その場合は、記録媒体9の所定の領域に記録媒体9を識別するための識別情報が記録されているか否かに基づいて記録媒体9を識別することができる。この識別情報の内容は限定されないが、識別情報の中身が容易に知られてしまうと識別情報自体もコピーされてしまうため、識別情報の少なくとも一部はコンピュータのOSでは記録内容を制御できない情報、具体的にはプログラムメモリ領域の情報や、CD−R成型時に付与される案内溝変調(ATIP:Absolute Time In Pre-groove)による情報などとすることが好ましい。
【0043】
ここで、一般的な記録媒体9(CD−R)の構造について、図15を参照して説明すると、CD-Rは、ポリカーボネート基板100上に、シアニン、フタロシアニン、アゾなどの有機色素層101と銀などの反射層102と保護層103とが積層されて形成され、有機色素層101に所定のパワーのレーザ光を当てて色素を分解して基板を変形させることでピットを形成し、情報の記録を行っているが、レーザパワーは、レーザ光を照射するレーザヘッドの方式や使用する有機色素層101の種類に応じて最適な値が異なるため、情報の書き込みを確実に行うためにはCD-Rのタイプやレーザ記録パワーの推奨値をドライブ側が認識する必要がある。そこで、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値などの情報を記録媒体の製造段階で案内溝変調(ATIP)による情報として書き込み、その情報をドライブのファームウェアが読み取り、ファームウェアが独自にレーザヘッドを制御してレーザパワーの調整を行っている。このような案内溝変調(ATIP)は製造時にしか作成できないため、ユーザレベルでのコピーを防止することができる。また、上記以外の案内溝変調(ATIP)であるリードイン開始時間、最大リードアウト開始可能時間等も適宜設定することで識別情報として利用することができる。
【0044】
次に、記録媒体9に入力された画像データと生成した家電機器用データとを記録するが、その際、家電機器ではデータを読み込むことができる記録領域が限定されるため、ステップS117で、データ記録手段16は、家電機器用データを記録媒体9の論理アドレス領域の内周側に書き込む。この論理アドレス領域とは、ユーザのデータ(プログラム)が記録される領域であり、ユーザデータの配置情報が記録されるプログラムメモリ領域、リードイン・TOC(Table Of Contents)領域やリードアウト領域などの情報領域、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値、その他の情報が記録される案内溝変調(ATIP)情報の領域は含まず、また、論理アドレス領域外とは上記論理アドレス領域以外の領域を指すものとする。
【0045】
次に、必要に応じてセッションをクローズした後、ステップS118で、データ記録手段16は、選択された静止画像データや音楽データなどのコンピュータ機器用データを記録媒体9の先に記録した家電機器用データの外側に書き込む。
【0046】
上記手順で作成された記録媒体9のディレクトリ構造は、例えば、図14(a)に示すようになり、画像データ、音楽データ、スライドショー再生プログラム、スライドショーの再生条件を記述したファイル(Slidesetting.ini)、記録媒体9に関する各種情報が記述された情報ファイルなどでコンピュータ機器用データが構成され、”VCD”フォルダ内の画像データをVideo−CD形式として関連付ける画像データ、”SEGMENT”フォルダ内のTV画面に表示する画像データ、”MPEGAV”フォルダ内の動画データ、”CDI”フォルダ内のTV画面に静止画像データを表示するためのアプリケーションなどで家電機器用データが構成される。また、記録媒体9(DVD−R)のディレクトリ構造は、例えば、図14(b)に示すようになり、家電機器用データは、”VIDEO_TS”フォルダ内のビデオマネージャ(VMG)とビデオタイトルセット(VTS)とで家電機器用データ(DVD−Videoデータ)が構成される。より具体的には、VMGは、ビデオ全体を制御するための情報が記録されたVIDEO_TS.IFO、そのバックアップファイルであるVIDEO_TS.BUP、タイトル選択メニューのためのVIDEO_TS.VOBファイルで構成され、VTSは、VTS全体を制御する情報が記述されたVTS_**_0.IFO、そのバックアップファイルであるVTS_**_0.BUP、VTSの各タイトルの動画データであるVTS_**_*.VOBなどで構成される。
【0047】
なお、画像データのディレクトリ構造は任意であるが、画像データをコンピュータ機器などにバックアップした場合における管理を容易にするために、例えば、図14に示すように、画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)の下位の階層にメディア8毎、機器毎、フィルム毎の画像データの格納場所を示すフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、yyy:日毎のシーケンシャル番号、XXXXXX:ランダムなID番号、AA:メーカーコード(00〜ZZ)、B:ソフトウェア、機器の商品カテゴリー(0〜Z)、xxx:シーケンシャル番号)などを作成したり、各々の画像データをCCYYMMDDxxxxxx(CC:画像データの種別、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、xxxxxx:シーケンシャル番号)などにリネームすることもできる。
【0048】
このように、本実施例では、スライドショーで再生する画像データが選択されると、静止画像データの数量と予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値と動画データの再生時間とに基づいて、画像再生時間の範囲が算出され、その画像再生時間の範囲を参照してスライドショーのBGMとして利用する1又は複数の音楽データが選択されると、音楽データの演奏時間(音楽再生時間)と画像再生時間の範囲とが比較され、必要に応じてその比較結果を示す報知画面29が表示手段5に表示され、音楽再生時間が画像再生時間の範囲を超えている場合には、超過時間が所定時間以上であれば超過時間分、画像データを繰り返し再生し、超過時間が所定時間未満であれば超過時間分、最後の画像データを長く表示するようにスライドショーの再生条件が設定され、音楽再生時間が画像再生時間の範囲に満たない場合には、不足時間が所定時間以上であれば不足時間分、音楽データを繰り返し再生し、不足時間が所定時間未満であれば不足時間分の画像データを音楽なしで表示するようにスライドショーの再生条件が設定されるため、画像と音楽とが一体となって再生される、見栄えのよい音楽付きスライドショーを簡単に作成することができる。
【0049】
なお、上記実施例では、スライドショーを家電機器で再生するためのデータを生成する場合について示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、上記スライドショーをコンピュータ機器で再生するための再生条件を記述したデータを生成する場合に対しても適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、任意の種類の画像データと任意の種類の音楽データとを同時に再生するためのデータを生成するプログラム及び該プログラムが実行可能な機器並びに方法に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施例に係る記録装置の構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る記録装置の他の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係る記録装置の他の構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係る記録装置の他の構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る記録装置の他の構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る記録装置の他の構成を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係る記録装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施例に係る記録装置を用いた処理の手順を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の一実施例に係る記録装置の表示手段に表示される画面構成例(画像選択画面)を示す図である。
【図10】本発明の一実施例に係る記録装置の表示手段に表示される画面構成例(BGM選択画面)を示す図である。
【図11】本発明の一実施例に係る記録装置の表示手段に表示される画面構成例(報知画面)を示す図である。
【図12】本発明の一実施例に係る音楽付きスライドショーにおける画像再生時間と音楽再生時間との関係(音楽再生時間の方が長い場合)を模式的に示す図である。
【図13】本発明の一実施例に係る音楽付きスライドショーにおける画像再生時間と音楽再生時間との関係(画像再生時間の方が長い場合)を模式的に示す図である。
【図14】本発明の一実施例に係る記録媒体(CD−R)におけるデータの記録構造を示す図である。
【図15】記録媒体(CD−R)の構造を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0052】
1 記録装置
2 メディア装填部
3 機器接続部
4 記録媒体装填部
5 表示手段
6 操作手段
7 デジタルカメラ
7a カメラ付き携帯電話機
8 メディア
9 記録媒体
10 サーバ
11 通信ネットワーク
12 データ入力手段
13 画像再生時間算出手段
14 比較手段
15 データ生成手段
16 データ記録手段
17 表示制御手段
18 記憶手段
19 画像選択画面
20 タグ表示欄
21 一覧表示欄
22 選択画像表示欄
23 作業手順表示欄
24 BGM選択画面
25 読み取り先選択欄
26 一覧表示欄
27 選択音楽表示欄
28 参照情報
29 報知画面
100 ポリカーボネート基板
101 有機色素層
102 反射層
103 保護層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
選択された画像データの数量と、予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値とに基づいて、画像データに基づく画像が表示される画像再生時間の範囲を算出する画像再生時間算出手段、
選択された1又は複数の音楽データが演奏される音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲とを比較し、前記音楽再生時間が前記画像再生時間の範囲を超える場合に、超過時間と予め定めた所定時間とを比較する比較手段、
前記超過時間が前記所定時間以上の場合に、前記超過時間分、所定の前記画像データが繰り返して再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、前記超過時間が前記所定時間未満の場合に、前記超過時間分、最後の画像データが長く再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、設定された前記再生条件に従って、前記スライドショーのデータを生成するデータ生成手段、として機能させることを特徴とするデータ生成プログラム。
【請求項2】
コンピュータを、
選択された画像データの数量と、予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値とに基づいて、画像データに基づく画像が表示される画像再生時間の範囲を算出する画像再生時間算出手段、
選択された1又は複数の音楽データの演奏される音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲とを比較し、前記音楽再生時間が前記画像再生時間の範囲に満たない場合に、不足時間と予め定めた所定時間とを比較する比較手段、
前記不足時間が前記所定時間以上の場合に、前記不足時間分、前記音楽データが繰り返して再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、前記不足時間が前記所定時間未満の場合に、前記不足時間分の画像データが音楽なしで再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、設定された前記再生条件に基づいて、前記スライドショーのデータを生成するデータ生成手段、として機能させることを特徴とするデータ生成プログラム。
【請求項3】
前記画像再生時間算出手段では、前記画像データに静止画像データと動画データとが含まれる場合に、前記静止画像データの数量と前記スライド間隔の最大値及び最小値とを掛け合わせた各々の時間に前記動画データの再生時間を加算して、前記画像再生時間の範囲を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ生成プログラム。
【請求項4】
コンピュータを、更に、前記音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲との比較結果を報知する画面を表示手段に表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のデータ生成プログラム。
【請求項5】
画像データと音楽データとが再生されるスライドショーのデータを生成する方法であって、
前記画像データを選択させるステップと、
選択された前記画像データの数量と、予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値とに基づいて、画像データに基づく画像が表示される画像再生時間の範囲を算出する画像再生時間算出ステップと、
1又は複数の前記音楽データを選択させるステップと、
選択された前記1又は複数の音楽データが演奏される音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲とを比較する第1の比較ステップと、
前記音楽再生時間が前記画像再生時間の範囲を超える場合に、超過時間と予め定めた所定時間とを比較する第2の比較ステップと、
前記超過時間が前記所定時間以上の場合に、前記超過時間分、前記画像データが繰り返して再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、前記超過時間が前記所定時間未満の場合に、前記超過時間分、最後の画像データが長く再生されるようにスライドショーの再生条件を設定する再生条件設定ステップと、
設定された前記再生条件に基づいて、前記スライドショーのデータを生成するデータ生成ステップと、を少なくとも有することを特徴とするデータ生成方法。
【請求項6】
画像データと音楽データとが再生されるスライドショーのデータを生成する方法であって、
前記画像データを選択させるステップと、
選択された前記画像データの数量と、予め定めたスライド間隔の最大値及び最小値とに基づいて、画像データに基づく画像が表示される画像再生時間の範囲を算出する画像再生時間算出ステップと、
1又は複数の前記音楽データを選択させるステップと、
選択された前記1又は複数の音楽データが演奏される音楽再生時間と前記画像再生時間の範囲とを比較する第1のステップと、
前記音楽再生時間が前記画像再生時間の範囲に満たない場合に、不足時間と予め定めた所定時間とを比較する第2の比較ステップと、
前記不足時間が前記所定時間以上の場合に、前記不足時間分、前記音楽データが繰り返して再生されるようにスライドショーの再生条件を設定し、前記不足時間が前記所定時間未満の場合に、前記不足時間分の画像データが音楽なしで再生されるようにスライドショーの再生条件を設定する再生条件設定ステップと、
設定された前記再生条件に基づいて、前記スライドショーのデータを生成するデータ生成ステップと、を少なくとも有することを特徴とするデータ生成方法。
【請求項7】
前記画像再生時間算出ステップでは、前記画像データに静止画像データと動画データとが含まれる場合に、前記静止画像データの数量と前記スライド間隔の最大値及び最小値とを掛け合わせた各々の時間に前記動画データの再生時間を加算して、前記画像再生時間の範囲を算出することを特徴とする請求項5又は6に記載のデータ生成方法。
【請求項8】
更に、前記第1の比較ステップで比較した結果を報知する画面を表示手段に表示させる表示ステップを有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一に記載のデータ生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−173927(P2007−173927A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−364672(P2005−364672)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】