説明

データ蓄積システム

【課題】電子アルバム作成等のインターネットを利用した写真業者が提供する新たなビジネスが展開されている。しかし、インターネットを介したビジネスでは、写真業者と顧客の関係が一過性のものになりやすく、顧客との長期的な関係を築くことが困難である。
【解決手段】写真等のデータを蓄積するネットワーク上の蓄積システムにおいて、システム・ユーザである顧客が写真を介して第三者とのコミュニケーションを図れるため、当該システムの使用により長期的なビジネス関係構築が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品試着システム、ソーシャルネットワークに掲載されている画像を処理する画像処理システムおよびそれらを利用したフォト・コミュニケーション・システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ(消費者)が、洋服、帽子、手袋などの商品を購入する場合、店で気になる商品を予め試着などすることにより複数の商品の中から、自己に似合う商品を決定することが一般的に行われている。しかしながら、自己の満足がいくまで、ユーザが試着を繰り返すことは非常に手間が掛かり、長時間を要するという問題がある。
【0003】
このような問題に対して、従来より、ウェブサイトを利用した試着体験システムが存在する。この試着体験システムでは、ユーザの身体サイズが反映されたマネキン画像やモデル画像の上に、洋服などの画像を重ねて表示することにより、店で試着を行わなくても、満足がいくまで試着を繰り返すことが出来て、自己の気に入った商品を見つけ出し、購入することが出来る。
【0004】
しかしながら、従来の試着体験システムでは、前記マネキン画像やモデル画像が、代表的なユーザの身体を反映させた画像であったり、ユーザの所定のパラメータ(身長、体重など)に応じた画像であったりする。そのため、ユーザの身体の特徴を完全に反映しておらず、従来の試着体験システムを利用したユーザは、実際に自分が試着したという実感が沸き難く、試着した商品が本当に自分に合っているのか否かを判断することが困難であるという問題がある。
【0005】
このような問題を解決する技術として、特開2004−86662号公報(特許文献1)には、画面上で画像合成により服を試着するサービスを提供する服試着サービス提供方法が開示されている。当該服試着サービス提供方法では、前記服の試着に必要なデータを管理する管理サーバと、利用者の操作する利用者端末装置とをネットワークで接続するとともに、前記管理サーバに接続された服描画用データ記憶手段に、前記服を画面上に描くための服描画用データを記憶しておく。次に、撮影手段により撮影された前記利用者の画像を用いて前記利用者の体型を代表する体型代表点を設定し、前記利用者端末装置からの前記利用者の要求に応じ、前記管理サーバの服描画用データ送信手段により、前記服描画用データ記憶手段に記憶された前記服描画用データを、前記ネットワークを介して前記利用者端末装置に送信する。そして、前記利用者端末装置の服描画用データ加工手段により、前記体型代表点データに基づき前記服描画用データを加工して前記服を前記利用者の体型に合う状態に変形した後、前記利用者端末装置の画像合成手段により、加工された前記服描画用データを用いて前記服を前記利用者の画像上に重ね合わせて前記表示手段に表示する。
【0006】
これにより、利用者が、どのような体型、体格、容姿を持っていても、管理サーバに用意されている服を、その利用者に試着させることが出来るため、利用者は、利用者端末装置の表示手段の画面上で、その服が自分に合うか否かを容易に確認することが出来るとしている。
【0007】
又、特開2007−11543号公報(特許文献2)には、ユーザが利用する端末装置と、前記端末装置がネットワークを介して接続可能なサーバとを備え、ユーザによる商品の着用のシミュレーションを行う商品着用シミュレーションシステムが開示されている。当該サーバは、ユーザの身体の外観を表した身体画像情報及び商品の外観を表した商品画像情報を記憶し、かつ前記身体画像情報の身体形状に適合して前記商品画像情報の商品形状を変形させるために当該商品画像情報上に配置される複数の変形点の位置を夫々示す変形点位置情報を記憶する記憶手段を備える。又、当該端末装置は、前記サーバに記憶された身体画像情報、商品画像情報及び変形点位置情報を前記サーバから取得する画像等取得手段と、前記取得された身体画像情報を表示する身体画像表示手段と、前記取得された変形点位置情報を変更して前記変形点の位置を移動させる変形点移動手段とを備える。更に、前記端末装置は、前記変更された変形点位置情報に基づいて、前記取得された商品画像情報の商品形状を変形させる商品画像変形手段と、前記表示された身体画像情報の上に前記変形された商品形状に係る商品画像情報を表示する変形商品画像表示手段とを備える。
【0008】
これにより、身体画像情報として、ユーザ自身を写した写真画像などを用いた場合においても、ユーザの体形などに合った商品形状の商品画像情報を用いて着用シミュレーションを行うことが可能となるため、ユーザが実際着用したときの姿に近いシミュレーション結果を得ることが出来るとしている。
【0009】
また、近時、ソーシャルネットワークを利用して友達同士のコミュニケーションがなされるようになってきている。
このソーシャルネットワークを利用しているユーザ(以下、単にユーザという)の中には、自分のメーク、ヘアスタイル、衣装などについて友達のコメントをもらいたいと思っている者もいる。
また、ユーザのある者は、ネットワーク上に掲載されている友達の画像に加工を施してコミュニケーションを取りたいと思っている。
【0010】
しかしながら、現状においては、ソーシャルネットワークに掲載された画像を加工する方法および手段は存在しない。
なお、ネットワークシステムを利用して画像と音楽がマッチした電子アルバムを作成する技術については、特許文献1に提案がなされている。
【0011】
さらに、電子アルバムの作成サービスに関して、インターネットを利用して、いわゆる写真業者が提供するという新たなビジネスも展開されている。しかし、インターネットを介したビジネスでは、写真業者と顧客の関係が一過性のものになりやすく、顧客との長期的な関係を築くためには、さらなる工夫が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2004−86662号公報
【特許文献2】特開2007−11543号公報
【特許文献3】特開2003−116094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、特許文献1又は2に記載の技術では、現実に近い試着状態を再現することが出来るため、商品が自己に似合うか否かは容易に判断出来るものの、複数の店をまたがって商品を選択することが出来ないため、試着シミュレーションが所定の店の商品に限定される傾向があるという問題がある。
【0014】
又、試着させる商品を販売している店は、通常、試着させる身体の一部の装飾品を取り扱っていることが殆どである。そのため、前記特許文献1又は2に記載の技術では、ユーザの身体の全体に係わる商品を総合的に試着させるためには、多くの画面切替を必要とする。つまり、基本となる基本画面から、先ず、一の店の画面を開いて、当該一の店の商品を試着し、次に、前記基本画面に戻って、他の店の画面を開いて、当該他の店の商品を試着する。このように多くの画面切替が発生すると、試着された身体画像が、所定の画面から消去され、各画面の切替毎に、ユーザの頭に描いていた試着後の身体画像、言い換えると、ユーザの試着イメージが損なわれるという問題がある。更に、前記画面切替の多さから、試着シミュレーションでも長時間を要するという問題がある。
【0015】
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、ユーザの試着イメージを損なうことなく、様々な店の商品を簡単に試着シミュレーションすることが可能な商品試着システム、商品試着方法、プログラム、記憶媒体を提供することを目的とする。
【0016】
また、ソーシャルネットワーク上に掲載された画像の加工がなし得る画像処理方法および画像処理システム提供することを目的としている。
【0017】
さらに、インターネットを介した写真業ビジネスにおいては、顧客との長期的な関係を構築するために、例えば、顧客の個人情報から、顧客の記念日を知り、記念日前に顧客に記念撮影に関する広告を電子メール等で送ることにより、販売促進を図る等の方策も考えられる。しかしながら、個人情報の開示に慎重な昨今の状況を考慮すると、顧客の個人情報を得ることは容易ではない
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に係る写真等データを蓄積するデータ蓄積システムは、写真等データを蓄積するデータ蓄積システムであって、複数の顧客のコンピュータに対して相互にデータ通信可能であり、且つ、管理者および複数の顧客が写真等データをアップロード可能な蓄積手段と、当該システムにログインする顧客を認証し、認証情報を管理する顧客認証管理手段と、管理者が蓄積手段にアップロードした写真等データに対して、複数の顧客の内のどの顧客が閲覧可能で、さらに、どの顧客が編集可能であるかに関する設定を管理者の指示に応じて行い、当該設定の保存を行うアクセス権設定手段と、顧客が上記蓄積手段にアップロード可能な顧客情報を蓄積する顧客情報管理手段と、蓄積手段に蓄積されている写真等データであって、顧客がアクセス権を有し且つ当該顧客が指定するデータに関する情報を当該データ蓄積システムにより閲覧可能であることを、指定した日時に指定した相手に送信する設定を行う日時指定送信手段とを有することを特徴とする。
【0019】
特にデータ蓄積システムの管理者は、写真関係事業者または、写真関係事業者から委託を受けた者であることを特徴とする。
また、特にアクセス権設定手段は、顧客が上記蓄積手段にアップロードした写真等データそれぞれに対して、管理者または複数の顧客の内のどの顧客が閲覧可能で、さらに、管理者または複数の顧客の内のどの顧客が編集可能であるかに関する設定を顧客の指示に応じて行い、当該設定の保存を行うことを特徴とする。
【0020】
また、特に管理者は、試着用衣類等を蓄積手段にアップロード可能であり、顧客は、衣類等を自己が編集可能な写真または動画に試着させ、当該試着させた写真または動画を閲覧および蓄積手段へアップロードを可能とする試着手段を有することを特徴とする。
また、特に管理者に係る広告を顧客に送信可能とする広告送信手段を有することを特徴とする。
【0021】
また、特に広告送信手段は、管理者が編集可能である顧客の写真を編集し、広告とともに顧客に送信することを特徴とする。
また、特に顧客は、試着させた写真について、希望する画像修正を管理者に依頼可能とする修正依頼手段を有することを特徴とする。
【0022】
また、特に日時指定送信手段は、指定した相手が当該データ蓄積システムの顧客である場合、顧客情報管理手段に蓄積されている顧客情報を用いて、指定した相手に送信する手段を決定することを特徴とする。
また、特に日時指定送信手段は、指定した相手に、顧客が指定するデータに関する情報を当該データ蓄積システムにより閲覧可能であることに加えて、当該データ蓄積システムにログインするための情報を送信することを特徴とする。
【0023】
また、特に顧客が使用可能なデータベース手段を有することを特徴とする。
また、特に顧客が閲覧あるいは修正可能な複数の写真を用いてアルバムを作成できるアルバム作成手段を有することを特徴とする。
また、特に日時指定送信手段は、一定期間の間、送信するデータを複数の顧客が指定可能であり、一定期間の経過後は複数の顧客が指定したデータのうち、顧客自らが指定したデータ以外のデータの閲覧を制限されることを特徴とする。
【0024】
また、特に試着手段は、身体に着用可能な商品を販売する複数の店をそれぞれ識別する複数の店識別情報と、当該店の商品を模した複数の商品画像とを関連付けて記憶する店商品記憶手段と、顧客の操作により、表示受付手段から、装飾品を着用した身体画像の入力を受け付け、当該身体画像を前記表示受付手段の画面に表示する身体画像受付手段と、表示受付手段の画面に表示された身体画像の近傍に、店商品記憶手段の店識別情報における複数の商品画像のうち、代表される一の商品画像を、各店識別情報毎に、予め設定された個数だけ、選択可能に表示する店選択受付手段と、顧客の操作により、表示受付手段から、所定の商品画像が選択されると、当該表示受付手段の画面に前記身体画像が表示された状態で、他の商品画像を消去するとともに、当該身体画像の近傍に、選択された商品画像の店識別情報に関連付けられた複数の商品画像を、予め設定された個数だけ、表示受付手段の画面上でスクロール移動可能に表示する商品選択受付手段と、顧客の操作により、前記表示受付手段から、所定の商品画像が前記身体画像上にスクロール移動されると、スクロール移動された商品画像を当該身体画像に試着させて、試着後の試着身体画像を、表示受付手段の画面に表示させる商品試着手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
また、特に広告送信手段は、管理者が編集可能である顧客の写真を管理者あるいは衣類等メーカが編集し、当該衣類等メーカの広告とともに顧客に送信することを特徴とする。
また、特に試着手段は、衣類等メーカ・サイトと連動し、衣類等メーカが提供する衣類等の画像を顧客が利用可能とし、さらに、顧客が選択する衣類等を衣類等メーカに注文可能とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明は前記のごとく構成されているので、写真関係事業者等が運営管理する当該システムを利用することで、家族や友人の人生の節目々々となる記念日等に思い出や記念となる写真や音声メッセージに関する情報を自動で送信し、家族や友人に自分の気持ちを伝えることで時に感動を与え、時に驚きを与え、あるいは楽しますことが可能となる。このように、当該システムは、写真という人に特別な感情を一生涯に渡ってもたらすものを利用したコミュニケーション・ツールとして機能するため、顧客の長期にわたる利用を促し、それにより、本来一過性となりがちな写真関係事業者等と顧客の関係を長期化させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態1に係る商品試着システムの全体構成を示す概念図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る商品試着システムの機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る実行手順を示すためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態1に係る全体画像の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る店商品テーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る各店識別情報毎の商品画像の表示形態の一例を示す第一の図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る所定の店識別情報における複数の商品画像の表示形態の一例を示す第一の図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る商品詳細画面の表示形態の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係る試着身体画像の表示形態の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係る所定のメッセージの表示形態の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態1に係る局部的な身体部位に装着される商品画像の表示形態の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態1に係る各店識別情報毎の商品画像の表示形態の一例を示す第二の図である。
【図13】本発明の実施の形態1に係る所定の店識別情報における複数の商品画像の表示形態の一例を示す第二の図である。
【図14】本発明の実施の形態1に係る各店識別情報毎の商品画像の表示形態の一例を示す第三の図である。
【図15】本発明の実施の形態1に係る所定の店識別情報における複数の商品画像の表示形態の一例を示す第三の図である。
【図16】本発明の実施の形態2に係る画像処理システムの概略図である。
【図17】本発明の実施の形態2に係る同システムの端末のブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態2に係る同システムのサーバのブロック図である。
【図19】本発明の実施の形態2に係るソーシャルネットワークに掲載されている画像の例示図である。
【図20】本発明の実施の形態2に係る同例示図に加工を施した例示図である。
【図21】本発明の実施の形態2に係る画像の加工編集の例示図であって、同(a)は加工編集前を示し、同(b)は加工編集後を示す。
【図22】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムのシステム構成図である。
【図23】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムのシステム構成ブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムの指定日時設定手段に関するフローチャートである。
【図25】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムの送信手段に関するフローチャートである。
【図26】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムの第一の活用例を説明する図である。
【図27】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムの写真の表示の一例を説明する図である。
【図28】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムの第二の活用例を説明する図である。
【図29】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムの第三の活用例を説明する図である。
【図30】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムの第四の活用例を説明する図である。
【図31】本発明の実施の形態3に係るデータ蓄積システムの第四の活用例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
実施の形態1.
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る商品試着システムの実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0029】
<商品試着システム>
図1は、本発明に係る商品試着システムの一例を示した概略構成図である。
本発明に係る商品試着システム1は、図1に示すように、複数の携帯端末装置2(2a、2b)と、サーバコンピュータ3とを、インターネットなどのネットワーク4を介して接続された構成である。
【0030】
前記携帯端末装置2は、一般に使用される携帯用のコンピュータであり、タッチパネルなどの表示受付部5(5a、5b)を備え、当該表示受付部5を介して、前記サーバコンピュータ3からの指示、命令により、所定の画像(写真)を所定の画面に表示したり、当該携帯端末装置2の所有者であるユーザから所定の指示、命令を受け付けたりする。又、所定の(一の)携帯端末装置2aは、ネットワーク4を介して接続された他の携帯端末装置2bと、前記サーバコンピュータ3とに対してデータ(情報)の送受信を実行する。
【0031】
又、前記携帯端末装置2aは、キーボードキーなどを表示して、ユーザから所定のメッセージの入力を受け付けるとともに、受け付けたメッセージを、前記他の携帯端末装置2bに出力するメッセージ入出力部(図示せず)を備える。本発明の実施形態では、前記メッセージ入出力部は、前記表示受付部5aと一体である。尚、前記他の携帯端末装置2bも、同様である。
【0032】
更に、前記携帯端末装置2aと前記他の携帯端末装置2bとには、小型カメラ、ウェブカメラなどの画像撮影部6(6a、6b)がそれぞれ備えられており、当該画像撮影部6を介して、ユーザの身体画像、顔画像を含む画像を撮影することが出来る。
【0033】
そして、前記携帯端末装置2aは、小型マイクや小型スピーカーなどであり、ユーザの音声の入力を受け付けるとともに、受け付けた音声を、前記他の携帯端末装置2bに出力する音声入出力部7aを備えている。尚、前記他の携帯端末装置2bにも、同様の音声入出力部7bが備えられている。
【0034】
尚、前記携帯端末装置2は、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型携帯端末装置などが採用されるが、これらに限られず、更に、前記携帯端末装置2の構成及び機能と同等である一般に使用されるコンピュータ(端末装置)であっても構わない。
【0035】
又、サーバコンピュータ3は、一般に使用されるコンピュータであり、データを記憶する記憶部(図示せず)と、前記携帯端末装置2からの指示、命令に応じて当該形態端末装置2にデータを提供したり、当該記憶部に所定のデータを記憶させたりする制御部とを備える。記憶部は、データベースとしての役割を果たす。又、前記サーバコンピュータ3は、ユーザに関するデータ、所定のパスワード、店に関するデータ、商品に関するデータなどを前記記憶部に記憶させ、一元管理する。
【0036】
尚、前記サーバコンピュータ3は、図1に示すように、一台のみ記載しているが、複数のサーバコンピュータ3を設置して、ネットワーク4に接続し、複数のサーバコンピュータ3により、上述したデータの送受信、記憶を実行するよう構成してもよい。この場合、複数のサーバコンピュータ3が、ネットワーク4上でサービスを提供するクラウドコンピュータとして機能する

【0037】
又、携帯端末装置2、サーバコンピュータ3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only
Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)を内蔵しており、CPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM、HDDなどに記憶されているプログラムを実行する。又、後述する各手段(図2に示す)については、CPUがプログラムを実行することで当該各手段を実現する。
【0038】
又、前記ネットワーク4は、例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が利用され、インターネット、公衆回線網、移動体通信回線網、CATV(Community Antenna Television)などの専用回線などが採用される。
【0039】
<本発明の実施形態>
次に、図2、図3を参照しながら、本発明に係る構成及び実行手順について説明する。図2は、本発明に係る商品試着システムの機能ブロック図である。図3は、本発明に係る商品試着の実行手順を示すためのフローチャートである。
【0040】
先ず、ユーザが、携帯端末装置2aの電源を入れると、当該携帯端末装置2aのタッチパネル5aに対応する表示受付手段201aが起動し、所定の画面に画像を表示可能な状態となるとともに、ユーザの操作による所定の入力を受付可能な状態となる。
【0041】
そこで、ユーザが、前記表示受付手段201aに、サーバコンピュータ3へのアクセス指示を入力すると、当該表示受付手段201aが、当該サーバコンピュータ3のユーザ情報管理手段202にアクセス指示を送信する。
【0042】
ここで、前記アクセス指示は、例えば、ブラウザを介して商品試着システム1に係るサーバコンピュータ3のURL(Uniform Resource Locator)が入力されることによってなされる。
前記アクセス指示を受信したユーザ情報管理手段202は、ユーザの操作により、前記表示受付手段201aから、ユーザに関連するユーザ情報と、ユーザが入力したパスワードとの入力を受け付ける(図3:S101)。
【0043】
例えば、前記ユーザ情報管理手段202が、前記表示受付手段201aのタッチパネル5aの画面に、前記ユーザ情報の入力欄と、前記パスワードの入力欄と、所定のキーボードキーと、OKキーとを表示することで、当該ユーザ情報と当該パスワードとの入力を受け付ける。
【0044】
ここで、前記ユーザ情報は、ユーザに関連するユーザ情報であれば、どのような情報でも構わないが、例えば、ユーザの識別情報(識別番号、ユーザID)、ユーザの氏名、住所、年齢、性別、商品購入決済のためのクレジット情報などが含まれる。又、前記パスワードは、どのようなパスワードでも良く、前記ユーザ情報の入力が完成すると、前記サーバコンピュータ3から任意に発行されるパスワードでも、ユーザが任意に入力したパスワードでも構わない。
【0045】
ユーザが、前記キーボードキーを利用して、所定のユーザ情報(氏名「ユーザA」、住所、クレジット情報など)と、所定のパスワードとを所定の入力欄にそれぞれ入力し、前記OKキーを選択すると、前記ユーザ情報管理手段202が、前記表示受付手段201aを介して、前記ユーザ情報と前記パスワードとの入力を受け付け、その旨を前記サーバコンピュータ3の身体画像受付手段203に通知する。当該通知を受けた身体画像受付手段203は、前記表示受付手段201aから、ユーザの操作により、装飾品を着用した身体画像(写真)の入力を受け付ける(図3:S102)。
【0046】
例えば、前記身体画像受付手段203が、アクセス元の携帯端末装置2aの画像撮影手段204aを起動して、当該画像撮影手段204aが撮影する画像(写真)を、前記表示受付手段201aのタッチパネル5aの画面に表示する。又、前記身体画像受付手段203が、撮影される画像を取り込むための撮影キーを前記画面に選択可能に表示する。これにより、前記身体画像受付手段203は、前記身体画像の入力を受け付ける。
【0047】
又、前記ユーザ情報管理手段202は、前記タッチパネル5aの画面に、既に入力された画像を呼び出すための呼出キーを選択可能に表示する。尚、前記呼出キーの利用方法についての説明は、後述する。
【0048】
さて、ユーザが、前記表示受付手段201aに表示された画像を、自身の身体が全部収まる画像となるように前記画像撮影手段204aを調整して、前記撮影キーを選択すると、前記身体画像受付手段203が、当該画像撮影手段204aから、ユーザの身体画像を含む全体画像の入力を受け付ける。
【0049】
ここで、受け付けた全体画像400は、図4に示すように、通常の写真(画像)であり、ユーザが細身の女性である場合、当該ユーザの身体全体に対応する身体画像401と、当該ユーザの背景(例えば、公園)に対応する背景画像402とから構成される。又、前記身体画像401には、普段着として撮影時に着用していた装飾品画像403が含まれる。前記装飾品画像403は、店が販売する商品画像を試着可能な画像であり、例えば、図
4に示すように、ブラウス画像、上着画像、ネクタイ画像、スカート画像、靴下画像、靴画像の他に、眉毛画像、目画像、唇画像、頭髪画像、頬画像なども含まれる。
【0050】
さて、前記身体画像受付手段203は、前記全体画像400の入力を受け付けると、前記身体画像401を含む全体画像400を、前記表示受付手段201aのタッチパネル5aの画面に表示するとともに、当該身体画像401の身体に関するサイズ情報の入力を受け付ける(図3:S103)。
【0051】
例えば、前記身体画像受付手段203が、前記タッチパネル5aの画面の身体画像401の前面に、前記サイズ情報の入力欄と、所定のキーボードキーと、OKキーとを表示することで、当該サイズ情報の入力を受け付ける。
【0052】
ここで、前記サイズ情報は、身体に関するサイズ情報であれば、どのような情報でも構わないが、例えば、身長、体重、胸囲とウエストとヒップの3サイズなどの前記身体画像を修正するための体形修正情報と、裄丈、袖丈、股下、首周り、足サイズなどの所定の商品のサイズを決定するための商品決定情報とが含まれる。
【0053】
ユーザが、前記キーボードキーを利用して、所定のサイズ情報(例えば、体形修正情報の身長160cm、体重45kg、商品決定情報のウエスト59など)を前記入力欄に入力し、前記OKキーを選択すると、前記身体画像受付手段203が、当該サイズ情報の入力を受け付けて、前記表示受付手段201aの画面に表示させる身体画像401を、入力されたサイズ情報に基づいて修正する(図3:S104)。
【0054】
例えば、前記身体画像受付手段203は、前記サイズ情報(特に、体形修正情報)に応じて前記身体画像401の縦横比を修正したり、前記身体画像401の体格を修正したりする。更に、前記身体画像受付手段203は、ユーザによる入力指示又は予め設定された指示により、必要に応じて、前記身体画像401のリサイズ、コントラスト、シャープ、フィルターなどの修正、セピア、グレースケールなどの色調修正、赤目補正、2次元画像を立体画像のように見せる3次元画像処理などを実行したり、前記身体画像401の他に前記背景画像402を修正したりする。
【0055】
尚、前記修正は、必ずしも実行する必要は無く、前記サイズ情報の入力欄に何も入力されていない状態で、前記OKキーが選択された場合は、前記前記身体画像受付手段203は省略する。
【0056】
さて、前記身体画像受付手段203が前記修正を完了する又は省略すると、前記修正完了後の身体画像又は修正無しの身体画像401を、前記背景画像402とともに、前記表示受付手段201aのタッチパネル5aの画面に表示する(図3:S105)。
【0057】
次に、前記身体画像受付手段203は、その旨を前記サーバコンピュータ3の店選択受付手段205に通知し、当該通知を受けた店選択受付手段205は、前記表示受付手段201aの画面に表示された身体画像401の近傍に、所定の店識別情報における複数の商品画像のうち、代表される一の商品画像を、各店識別情報毎に、予め設定された個数だけ、選択可能に表示する。
【0058】
前記店選択受付手段205の商品画像の表示方法は、どのような方法でも構わないが、先ず、前記店選択受付手段205は、ユーザの操作により、前記表示受付手段201aから、所定のキーワードの入力を受け付ける(図3:S206)。
【0059】
例えば、前記店選択受付手段205が、前記タッチパネル5aの画面の全体画像400の前面に、前記キーワードの入力欄と、所定のキーボードキーと、OKキーとを表示することで、当該キーワードの入力を受け付ける。
【0060】
ここで、前記キーワードは、どのようなキーワードでも構わないが、例えば、ファッション名、趣味名、ブランド名、店名、地域名などの店を検索(選択)することが可能なキーワードが含まれる。ユーザが、自己の興味のあるファッション名や好きなブランド名などが入力されると好ましい。
【0061】
ユーザが、前記キーボードキーを利用して、所定のキーワード(例えば、綺麗)を前記入力欄に入力し、前記OKキーを選択すると、前記店選択受付手段205が、当該キーワードの入力を受け付けて、前記サーバコンピュータ3の店商品記憶手段206に記憶された店商品テーブルを参照する。
【0062】
前記店商品テーブル500には、図5に示すように、身体に着用可能な商品を販売する店の店識別情報501(店コード、例えば、「ショップA」など)と、当該店に関係するキーワード502(例えば、綺麗、ファッション、ショップA、神戸、関西など)と、当該店の商品を模した商品画像503(例えば、上着画像、ヘアースタイル画像、スカート画像など)と、当該商品の所定の期間内での購入量504とが関連付けて記憶されている。
【0063】
ここで、前記商品は、(人の)身体に着用可能な商品であれば、どのような商品でもよく、又、前記店は、当該商品を販売する店であれば、どのような店でも構わない。例えば、前記商品が、頭髪の形態を変更するヘアースタイル、頭髪の色を変更するヘアーカラー、顔の頬の色を変更する(チーク)メイク、顔の目の色を変更するカラーコンタクト、顔の目の形態を変更するアイメイク(アイライン、マスカラ、アイシャドー)、顔の目のまつ毛の形態を変更する付けまつ毛、顔の唇の色を変更する口紅等であれば、当該商品を販売する店は、美容院、美容室、美容エステ等となる。又、前記商品が、コート、ジャケット、シャツ等の身体の上半身に着用する商品、スカート、パンツ、ジーンズ等の身体の下半身に着用する商品であれば、当該商品を販売する店は、ブティック等の服屋、服専門店等となる。更に、前記商品が、ネイル、指輪、アクセサリ等の身体の手に着用する商品、バッグ等の身体の腕に着用する商品、靴下、靴等の身体の脚に着用する商品であれば、当該商品を販売する店は、ネイルサロン、ジュエリーショップ、バッグ屋、靴屋等となる。
【0064】
又、前記店商品テーブル500に記憶されたキーワード502は、例えば、対応する店識別情報501の店の端末装置から、店の店員や店長により予め入力されたキーワードである。又、前記店商品テーブル500の購入量504に設定された所定期間は、例えば、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年等であり、前記商品試着システム1を管理する管理人などのユーザにより予め入力された期間である。
【0065】
さて、前記店商品テーブル500を参照した店選択受付手段205は、先ず、当該店商品テーブル500のキーワード502が、ユーザにより先ほど入力されたキーワード(「綺麗」)の全部又は一部に一致するか否かを各店識別情報501毎に判定する。
【0066】
前記判定の結果、両者が一致する場合、前記店選択受付手段205は、一致する前記店商品テーブル500のキーワード502と関連付けられた店識別情報501(例えば、「ショップA」)に属する商品画像503(「上着画像」)のうち、最も購入量504が高い商品画像503を検索する。最も購入量504が高い商品画像503が、所定の店識別情報501において代表される一の商品画像となる。そして、前記店選択受付手段205は、検索した商品画像503を、前記店識別情報501における最購入商品画像として取得し、優先を示す優先情報を付すことになる。
【0067】
更に、前記店選択受付手段205は、最購入商品画像を未取得の他の店識別情報501(例えば、「ショップB」)について、前記店商品テーブル500のキーワード502が、前記入力されたキーワードの全部又は一部に一致するか否かを判定する。当該判定の結果、両者が不一致の場合は、前記店選択受付手段205が、最購入商品画像を未取得の他の店識別情報501について同様の判定を行うことになる。
例えば、図5に示す店商品テーブル500の場合、入力されたキーワード(「綺麗」)の全部又は一部に一致するキーワードと関連付けられた前記店識別情報501「ショップA」の一の商品画像503のみが、前記最購入商品画像として取得され、前記優先情報が付される。
【0068】
全ての店識別情報501について前記キーワードに関する判定を完了すると、前記店選択受付手段205は、次に、最購入商品画像を未取得の他の店識別情報501(例えば、「ショップB」)を参照し、参照した他の店識別情報501に属する商品画像503について、上述した方法で、最購入商品画像を取得する。尚、前記キーワードに関する判定が完了した後に取得される最購入商品画像は、前記優先情報は付されない。
【0069】
このような最購入商品画像の取得を、前記店選択受付手段205は、前記店商品テーブル500の店識別情報501の全部について実行し、店識別情報501の全部について最購入商品画像をそれぞれ取得する。
これにより、ユーザが入力したキーワードと関連する所定の店の最購入商品画像が、前記優先情報により、他の最購入商品画像と区別可能となる。
【0070】
さて、各店識別情報毎の最購入商品画像の取得を完了すると、前記店選択受付手段205は、各店識別情報毎の最購入商品画像のサイズを、前記全体画像400の左端部のサイズに対応するサイズ、例えば、予め設定された第一の正方形のサイズ(例えば、20mm×20mm)に変更する。ここで、前記第一の正方形のサイズは、ユーザの指先の押下領域が含まれるサイズで、ユーザが選択し易いサイズである。そして、前記店選択受付手段205は、前記表示受付手段201aのタッチパネル5aの画面に表示された身体画像の近傍に、サイズが変更された最購入商品画像を、各店識別情報毎に、予め設定された個数(例えば、6個)だけ、選択可能に表示する(図3:S107)。
【0071】
前記タッチパネル5aには、図6に示すように、前記全体画像400の身体画像401が、中央部に表示されるとともに、各店識別情報毎の最購入商品画像600が、左端部に上方から下方に並べられて選択可能に表示される。
これにより、前記身体画像とともに、様々な店の商品画像が表示されるため、ユーザは、視覚を使って当該身体画像に似合う商品を簡単に見つけることが可能となる。又、各店毎の人気商品が表示されることで、ユーザは、現時点での各店毎の流行(ファッション、トレンド、ブーム)を一見して捉えることが可能となる。
【0072】
前記タッチパネル5aには、更に、現時点で前記タッチパネル5a上に表示されている最購入商品画像600を消去して、当該タッチパネル5a上に表示することが出来ない最購入商品画像を表示させるためのスクロールキー601も選択可能に表示される。前記スクロールキー601の選択により、未だ表示されていない最購入商品画像を表示させることが可能となる。
【0073】
ここで、前記店選択受付手段205は、各店識別情報毎の最購入商品画像を表示する際に、前記優先情報が付された最購入商品画像を、前記優先情報が付されていない他の最購入商品画像よりも優先的に表示する。
例えば、前記店選択受付手段205は、図6に示すように、前記優先情報が付された最購入商品画像600a(「ショップA」の「上着画像」)を、前記表示受付手段201aに表示された全体画像400の左端部の最上部に表示する。
【0074】
これにより、ユーザが、現時点で興味のあるキーワードや好きなキーワードを入力すれば、当該キーワードに関連する店の人気商品画像が、ユーザの確認し易い位置に表示される。そのため、ユーザは、興味のある人気商品画像を素早く確認することが可能となるとともに、当該最購入商品画像を簡単に選択することが可能となる。尚、図6では、前記優先情報が付された最購入商品画像600aが1つの場合であるが、複数であっても構わない。
【0075】
又、前記店選択受付手段205は、表示された身体画像401における所定の身体部位の近傍に、当該身体部位に試着可能な最購入商品画像600を選択可能に表示する。
【0076】
例えば、前記店選択受付手段205は、表示された身体画像401を、所定の身体部位情報(例えば、頭、上半身、下半身、手、腕、脚、足など)が所定の身体部位の画像に予め設定された標準身体画像と比較することで、一致した身体画像401の身体部位の画像に、対応する標準身体画像の身体部位の画像における身体部位情報を付する。次に、前記店選択受付手段205が、前記最購入商品画像600(前記商品画像)に予め設定されている、自商品画像の商品が着用される身体部位の身体部位情報と、前記付された身体画像401の身体部位情報とを対応させることで、表示された身体画像401における所定の身体部位の近傍に、当該身体部位に試着可能な最購入商品画像600を選択可能に表示する。
【0077】
例えば、図6に示すように、前記身体画像における頭401bの近傍には、当該頭401bに試着可能なヘアースタイル画像600b1や口紅画像600b2が表示され、上半身401cの近傍には、当該上半身401cに試着可能な上着画像600cが表示され、手401dの近傍には、当該手401dに装着可能なネイル画像600dが表示され、下半身401eの近傍には、当該下半身401eに試着可能なスカート画像600eが表示される。
【0078】
これにより、ユーザは、前記身体画像401の各身体部位毎の画像と最購入商品画像600とを照らし合わせて、似合っているか否かを一見して判断することが可能となり、ユーザに、気に入った商品を発見し易くする。
【0079】
さて、S107において、ユーザが、各店識別情報毎の最購入商品画像600を見ながら、所定の最購入商品画像600a(例えば、「ショップA」の「上着画像」)を選択すると、前記店選択受付手段205は、当該最購入商品画像600aの選択を受け付けて(図3:S108YES)、その旨を前記サーバコンピュータ3の商品選択受付手段207に通知する。当該通知を受けた商品選択受付手段207は、前記表示受付手段201aの画面に前記身体画像401が表示された状態で、他の最購入商品画像600を消去するとともに、当該身体画像401の近傍に、選択された商品画像の店識別情報501に関連付けられた複数の商品画像502を、予め設定された個数だけ、前記表示受付手段201aの画面上でスクロール移動可能に表示する。
【0080】
前記商品選択受付手段207の商品画像の表示方法は、どのような方法でも構わないが、先ず、前記商品選択受付手段207は、前記店商品記憶手段206の店商品テーブル500を参照し、選択された最購入商品画像600aの店識別情報501(「ショップA」)に関連付けられた商品画像502を、購入量503の高い順番に取得する。
【0081】
次に、前記商品選択受付手段207は、取得した商品画像502のサイズを、前記全体画像400の上端部のサイズに対応するサイズ、例えば、予め設定された第二の正方形のサイズ(例えば、15mm×15mm)に変更する。ここで、前記第二の正方形のサイズは、前記第一の正方形のサイズと同様に、ユーザの指先の押下領域が含まれるサイズで、ユーザが選択し易いサイズである。そして、前記商品選択受付手段207は、前記表示受付手段201aの画面に前記身体画像401が表示された状態で、他の最購入商品画像(例えば、ヘアースタイル画像、スカート画像等)を消去するとともに、当該身体画像401の近傍に、サイズが変更された商品画像502を、購入量503の高い順番に従って、予め設定された個数(例えば、6個)だけ、前記表示受付手段201aの画面上でスクロール移動可能に表示する(図3:S109)。
【0082】
前記タッチパネル5aには、図7に示すように、前記全体画像400の身体画像401が表示された状態で、上端部に、所定の店識別情報の商品画像700が、購入量の高い順番で、左方から右方に並べられて移動可能に表示される。
【0083】
これにより、ユーザが、気になった商品画像600を選択すれば、当該選択が店の選択となり、選択された商品画像600の商品を販売する店の商品画像700が複数表示される。そのため、ユーザは、気になった商品を販売する店の販売商品を一見して確認することが出来る。又、購入量の高い順番で複数の商品画像700が表示されるため、ユーザは、気になった最購入商品画像600aの商品を販売している店の売れ筋や流行を一見して確認することが出来るとともに、前記人気商品以外の商品であっても前記身体画像401に似合うか否かを容易に判断することが可能となる。
【0084】
又、図6と同様に、前記スクロールキー701が、右上部に選択可能に表示されるとともに、各店識別情報毎の最購入商品画像600を再度表示するための再表示画像702と、表示された身体画像401(又は後述する試着身体画像)の公開の指示を入力するための公開画像703と、背景画像変更の指示を入力するための背景変更画像704と、商品購入の指示をするための購入画像705と、登録の指示を入力するための登録画像706とが左下部に選択可能に表示される。
【0085】
さて、ユーザが、所定の店識別情報(「ショップA」)における商品画像700を見ながら、所定の商品画像700aを選択すると、前記商品選択受付手段207は、当該商品画像700aの選択を受け付けて、当該商品画像700aの商品についての詳細を記載した商品詳細画面を、身体画像401の前面に表示する。
【0086】
前記商品詳細画面800には、図8に示すように、選択された商品画像700aの拡大図801が表示されるとともに、当該商品画像700aの商品の詳細文802、例えば、商品名、ブランド名、店識別情報(「ショップA」)の店名(店舗名)、販売価格、販売数量、販売残量、当該商品についての店員又は店長のコメント(感想)など
と、当該商品詳細画面800を消去するための消去キー803とが表示される。
【0087】
これにより、ユーザは、選択した商品画像700aの詳細を簡単に知ることが可能となる。尚、ユーザが、前記消去キー803を選択することで、前記商品詳細画面800は消去される。
【0088】
ところで、S110において、図9に示すように、ユーザが、所定の商品画像700aを選択するとともに、当該商品画像700aを前記身体画像401上にスクロール移動させる(重ね合わせる)と(ドラッグアンドドロップ)、前記商品選択受付手段207は、前記商品画像700aが前記身体画像401上にスクロール移動されたことを検知して(図3:S110YES)、その旨を商品試着手段208に通知する。当該通知を受けた商品試着手段208は、スクロール移動された商品画像700aを当該身体画像401に試着させて、試着後の試着身体画像900を、前記表示受付手段201aの画面に表示させる(図3:S111)。
【0089】
例えば、前記商品試着手段208が、表示された身体画像401のうち、スクロール移動された商品画像700aの身体部位情報と一致する身体部位情報の画像を検索し、検索した画像のうち、身体の色(肌色)とは異なる色の画像領域を装飾品画像として識別する。次に、前記商品試着手段208は、識別した装飾品画像を消去するとともに、消去された部分に、スクロール移動された商品画像700aを重ね合わせ、当該重ね合わせた商品画像700aを前記身体画像401の身体形状に合致するように修正する。すると、前記商品画像700aを前記身体画像401に試着させた試着身体画像900が合成される。そして、前記商品試着手段208は、前記試着身体画像900を、前記身体画像受付手段203に入力し、当該身体画像受付手段203は、前記身体画像401から前記試着身体画像900に前記表示受付手段201aのタッチパネル5aの画面表示を切り替える。
【0090】
前記タッチパネル5aには、図9に示すように、前記試着身体画像900が、中央部に表示される。
これにより、ユーザが、所定の商品画像700を身体画像401上にスクロール移動させれば、当該商品画像700を試着した試着身体画像900が表示されるため、ユーザは、気になった商品画像700が本当に似合っているか否かを簡単に確認することが可能となる。更に、本発明では、店の選択から商品の試着シミュレーションまでの操作が2操作で済むとともに、前記身体画像401が表示された状態で、店の選択から商品の試着シミュレーションまでが実行されるため、ユーザの試着イメージが損なわれることがない。そのため、前記試着シミュレーションを短時間で済ませることが可能となるとともに、様々な店の商品を簡単に試着シミュレーションすることが可能となる。
【0091】
又、前記タッチパネル5aには、図9に示すように、選択された商品画像700aの代わりに、前記試着身体画像900を、試着前の身体画像401に戻すためのリターン画像901が選択可能に表示される。前記リターン画像901の選択により、試着身体画像900を試着前の身体画像401に戻すことが可能となる。
更に、前記商品試着手段208は、前記試着身体画像900が表示される際に、当該試着身体画像900に試着された商品画像700aの商品の販売価格902を、当該試着身体画像900の近傍(例えば、右上部)に表示させる。これにより、ユーザは、試着後の商品画像700aの販売価格902を簡単に確認することが可能となる。
【0092】
さて、ユーザが、前記試着身体画像900を見ながら、前記再表示画像702を選択すると、前記商品選択受付手段207が、当該再表示画像702の選択を受け付けて、前記試着身体画像900が表示された状態で、表示させた商品画像700を消去し、その旨を店選択受付手段205に通知する。当該通知を受けた店選択受付手段205は、先ほど表示させていた各店識別情報毎の最購入商品画像600を再表示する。
【0093】
次に、ユーザが、先ほど選択した最購入商品画像600aと異なる他の最購入商品画像600(例えば、スカート画像)を選択すると、前記店選択受付手段205が、当該他の最購入商品画像の選択を受け付け、前記商品選択受付手段207が、前記試着身体画像900が表示された状態で、上述と同様に、当該試着身体画像900の近傍に、選択された他の最購入商品画像の店識別情報(例えば、「ショップC」)に関連付けられた商品画像700をスクロール移動可能に表示する。
そして、ユーザが、他の商品画像(スカート画像)を前記試着身体画像900にスクロール移動すると、前記商品試着手段208が、更に、新たにスクロール移動された他の商品画像を前記試着身体画像900に試着させる。
【0094】
ここで、前記商品試着手段208が、当該他の商品画像が試着される身体部位が、所定の商品画像が既に試着された試着身体画像900の身体部位と一致するか否かを判定する。そして、前記判定の結果、両者が一致する場合に、前記商品試着手段208が、前記試着身体画像900から前記商品画像を消去して、前記他の商品画像を当該試着身体画像900に試着させ、新たな試着身体画像を、前記表示受付手段201aに表示させる。この場合は、例えば、ユーザが、上着画像を試着させた試着身体画像900に、更に、異なる上着画像を試着させようとした場合が該当する。
【0095】
一方、前記判定の結果、前記他の商品画像が試着される身体部位が、所定の商品画像が既に試着された試着身体画像の身体部位と不一致の場合に、前記商品試着手段208が、前記他の商品画像を前記試着身体画像900に更に試着させる。つまり、前記商品試着手段208が、前記試着身体画像900のうち、前記他の商品画像の身体部位情報と一致する身体部位情報の画像を検索し、検索した画像から装飾品画像を識別して、識別した装飾品画像を消去し、消去された部分に前記他の商品画像を重ね合わせて新たな試着身体画像を合成する。そして、新たに合成された試着身体画像が、前記表示受付手段201aにより、上述と同様に、タッチパネル5a上に表示される。この場合は、例えば、上着画像を試着させた試着身体画像900に、種類の異なるスカート画像を試着させようとした場合が該当する。
【0096】
このように、定常的に表示される身体画像401又は試着身体画像900に、販売先の店が異なる二つの商品画像を試着させることで、ユーザに、身体画像401又は試着身体画像900の試着イメージを壊すことなく、当該身体画像401又は当該試着身体画像900に似合う商品画像を見つけ易くすることが可能となる。又、各店毎の商品画像を組み合わせた場合の試着身体画像を表示させることで、ユーザに新たな商品の組み合わせを発見することが可能となる。
【0097】
尚、複数の商品画像が前記試着身体画像900に試着されている場合に、前記商品試着手段208は、各商品画像毎の販売価格とともに、各商品画像毎の販売価格の合計価格を、当該試着身体画像900の近傍(例えば、右上部)に表示させる。これにより、ユーザは、試着を楽しみながら、現時点での商品画像の合計金額を容易に確認することが可能となる。
【0098】
ところで、S109又はS111において、ユーザが、携帯端末装置2aのタッチパネル5a上の身体画像401又は試着身体画像900を見ながら、前記公開画像703を選択すると、前記商品選択受付手段207が、当該公開画像703の選択を受け付けて、前記サーバコンピュータ3の画像公開手段209にその旨を通知する。当該通知を受けた画像公開手段209は、前記タッチパネル5a上に、前記身体画像401又は前記試着身体画像900の閲覧許可のための閲覧許可パスワードの入力欄と、当該閲覧許可パスワードを入力するためのキーボードキーと、OKキーとを表示して、当該閲覧許可パスワードの入力を受け付ける。
【0099】
そこで、ユーザが、前記キーボードキーを利用して、前記閲覧許可パスワード(例えば、「ABC」)を前記入力欄に入力し、前記OKキーを選択すると、前記画像公開手段209は、前記閲覧許可パスワードの入力を受け付け、前記ユーザ情報管理手段202から所定のユーザ情報(例えば、氏名「ユーザA」)を取得するとともに、当該閲覧許可パスワードを、当該ユーザ情報と関連付けて、所定の閲覧許可メモリに記憶させる。これにより、閲覧対象となる端末装置のユーザ情報と閲覧許可パスワードとが関連付けて記憶される。
【0100】
ここで、例えば、他のユーザが、前記ユーザから、前記閲覧許可パスワード(「ABC」)を教えてもらい、他の携帯端末装置2bに電源を入れて、当該他の携帯端末装置2bのタッチパネル5bに対応する表示受付手段201bに、サーバコンピュータ3へのアクセス指示を入力し、前記携帯端末装置2aの表示受付手段2aの前記身体画像401又は前記試着身体画像900の閲覧を試みる。
【0101】
すると、前記表示受付手段201bが、前記サーバコンピュータ3の画像公開手段209にその旨を通知し、当該通知を受けた画像公開手段209は、前記他の携帯端末装置2bのタッチパネル5b上に、閲覧対象となる端末装置のユーザ情報の入力欄と、所定の閲覧許可パスワードの入力欄と、キーボードキーと、OKキーとを表示する。
【0102】
ここで、他のユーザが、前記キーボードキーを利用して、閲覧対象のユーザ情報(氏名「ユーザA」)と、先ほど教えてもらった閲覧許可パスワード(「ABC」)とを所定の入力欄にそれぞれ入力し、前記OKキーを選択すると、前記画像公開手段209は、当該ユーザ情報(氏名「ユーザA」)と、当該閲覧許可パスワード(「ABC」)との入力を受け付けて、入力されたユーザ情報及び閲覧許可パスワードが、前記閲覧許可メモリに記憶されたユーザ情報及び閲覧許可パスワードとそれぞれ一致するか否かを判定する。
【0103】
前記判定の結果、入力されたユーザ情報又は閲覧許可パスワードが、前記閲覧許可メモリに記憶されたユーザ情報又は閲覧許可パスワードと不一致の場合、前記画像公開手段209は、入力されたユーザ情報及び閲覧許可パスワードを消去し、他のユーザから新たなユーザ情報及び閲覧許可パスワードの入力を受け付ける。
【0104】
一方、前記判定の結果、入力されたユーザ情報及び閲覧許可パスワードが、前記閲覧許可メモリに記憶されたユーザ情報及び閲覧許可パスワードとそれぞれ一致する場合、前記画像公開手段209は、一致したユーザ情報に対応する携帯端末装置2aと、前記他の携帯端末装置2bとを通信可能に接続する。そして、前記画像公開手段209は、前記携帯端末装置2aの表示受付手段201aの画面上に表示された試着身体画像900(又は身体画像401)を、他の携帯端末装置2bの表示受付手段201bに表示し、当該他の携帯端末装置2bから閲覧可能とする。
【0105】
これにより、ユーザは、他のユーザ、例えば、ユーザの知り合いや友人、親戚などに、自己が試着シミュレーションをした結果を示すことが可能となる。又、前記閲覧許可パスワードを設定することにより、ユーザの個人情報を保護し、セキュリティを高めることが可能となる。
【0106】
ここで、前記画像公開手段209が、前記携帯端末装置2aと前記他の携帯端末装置2bとを通信可能に接続した際に、メッセージの入出力を可能とするメッセージ入出力手段が、前記携帯端末装置2a及び前記他の携帯端末装置2bにそれぞれ備えられている場合に限り、当該他の携帯端末装置2bに前記試着身体画像900(又は身体画像401)を閲覧可能とした状態で、前記携帯端末装置2aと前記他の携帯端末装置2bとの間のメッセージの双方向同時通信を可能とする。
【0107】
例えば、前記携帯端末装置2aのメッセージ入出力手段が、タッチパネル5aである表示受付手段201aに対応し、前記他の携帯端末装置2bのメッセージ入出力手段が、タッチパネル5bである表示受付手段201bに対応する場合、前記画像公開手段209が、前記携帯端末装置2aと前記他の携帯端末装置2bとを通信可能に接続した際に、前記携帯端末装置2aの表示受付手段201a及び前記他の携帯端末装置2bの表示受付手段201bに表示された試着身体画像900の近傍(例えば、右下部)に、所定のメッセージを入力するメッセージ入力欄と、他の装置から入力されたメッセージを出力するメッセージ出力欄と、キーボードキーと、OKキーとをそれぞれ表示する。
【0108】
ここで、他のユーザは、ユーザの試着身体画像900を見ながら、前記キーボードキーを利用して、所定のメッセージ(例えば、「似合うよ」)を前記メッセージ入力欄に入力し、OKキーを選択すると、前記画像公開手段209が、前記他の携帯端末装置2bの表示受付手段201bから当該メッセージの入力を受け付けて、当該メッセージを、前記携帯端末装置2aの表示受付手段201aのメッセージ出力欄に表示する。
前記タッチパネル5aには、図10に示すように、前記試着身体画像900の右下部のメッセージ出力欄に、前記メッセージ1000が表示される。
【0109】
更に、ユーザが、前記表示受付手段201aのメッセージ出力欄に出力されたメッセージ(「似合うよ」)に対して、前記キーボードキーを利用して、所定のメッセージ(例えば、「有難う」)を前記メッセージ入力欄に入力し、OKキーを選択すると、前記画像公開手段209が、前記携帯端末装置2aの表示受付手段201aから当該メッセージの入力を受け付けて、当該メッセージを、前記他の携帯端末装置2bの表示受付手段201bのメッセージ出力欄に表示する。
このように、ユーザは、他のユーザから前記試着身体画像900に対する意見を聞いたり、他のユーザにメッセージを発したりすることが可能となり、ユーザと他のユーザとの間で、前記試着身体画像900に基づく会話を視覚的に楽しむことが可能となる。
【0110】
更に、前記画像公開手段209は、前記携帯端末装置2aと前記他の携帯端末装置2bとの間のメッセージの双方向同時通信を可能とした際に、他のユーザの顔画像を撮影する画像撮影手段204bが前記他の携帯端末装置2bに備えられている場合に限り、当該他の携帯端末装置2bに前記試着身体画像900(又は身体画像401)を閲覧可能とした状態で、当該携帯端末装置2aに通信されるメッセージの近傍に、当該他の携帯端末装置2bの顔画像を表示する。
【0111】
例えば、前記画像公開手段209が、前記携帯端末装置2aの表示受付手段201aに、所定のメッセージを表示する際に、前記他の携帯端末装置2bの画像撮影手段204bを起動し、当該画像撮影手段204bが撮影する他のユーザの顔画像(写真)を取得して、当該取得した他のユーザの顔画像1001を、図10に示すように、前記メッセージ1000の近傍に表示する。これにより、ユーザは、他のユーザの顔画像を確認しながら、メッセージを楽しむことが可能となる。
【0112】
尚、例えば、ユーザの顔画像を撮影する画像撮影手段204bが前記携帯端末装置2aにも備えられている場合に限り、前記他の携帯端末装置2bに前記試着身体画像900(又は身体画像401)を閲覧可能とした状態で、当該他の携帯端末装置2bに通信されるメッセージの近傍に、当該携帯端末装置2aの顔画像を表示するよう構成しても構わない。これにより、ユーザと他のユーザとは、あたかも一対一で会話しているような感覚で、メッセージを送ることが可能となる。
【0113】
ところで、上述では、前記メッセージ入出力手段が、前記携帯端末装置2a及び前記他の携帯端末装置2bにそれぞれ備えられている場合に、前記携帯端末装置2aと前記他の携帯端末装置2bとの間のメッセージの双方向同時通信を可能としたが、他の方法でも構わない。
【0114】
ここで、前記画像公開手段209が、前記携帯端末装置2aと前記他の携帯端末装置2bとを通信可能に接続した際に、ユーザの音声の入出力を可能とする音声入出力手段211a、211bが前記携帯端末装置2a及び前記他の携帯端末装置2bにそれぞれ備えられている場合に限り、当該他の携帯端末装置2bに前記試着身体画像900(又は身体画像401)を閲覧可能とした状態で、前記携帯端末装置2aと前記他の携帯端末装置2bとの間の音声の双方向同時通信を可能としてもよい。
【0115】
例えば、前記携帯端末装置2aの音声入出力手段211aが、当該携帯端末装置2aに予め備えられた小型マイク7a及び小型スピーカー7aに対応し、前記他の携帯端末装置2bの音声入出力手段211bが、当該他の携帯端末装置2bに予め備えられた小型マイク7b及び小型スピーカー7bに対応する場合、前記画像公開手段209が、前記携帯端末装置2aと前記他の携帯端末装置2bとを通信可能に接続した際に、前記携帯端末装置2aの音声入出力手段211a及び前記他の携帯端末装置2bの音声入出力手段211bを起動して、両者間の音声の双方向同時通信を可能とする。これにより、ユーザと他のユーザとの間で、前記試着身体画像900に基づく会話を聴覚的に楽しむことが可能となる。
【0116】
ところで、S109又はS111において、ユーザが、携帯端末装置2aのタッチパネル5a上の試着身体画像900(又は身体画像401)を見ながら、前記背景変更画像704を選択すると、前記商品選択受付手段207が、当該背景変更画像704の選択を受け付けて、その旨を前記身体画像受付手段203に通知する。当該通知を受けた身体画像受付手段203は、前記表示受付手段201aの画面に表示された試着身体画像900以外の他の画像である背景画像402を、予め登録された他の背景画像に変更する。
【0117】
例えば、前記身体画像受付手段203が、予め登録された他の背景画像に対応する名称(例えば、国内の遊園地の名称「東京ディズニーランド」、国外の遊園地の名称など)を、前記表示受付手段201aの画面に選択可能に表示し、ユーザからの選択を受け付ける。
【0118】
ユーザが、所定の名称(例えば、国内の遊園地の名称「東京ディズニーランド」)を選択すると、前記身体画像受付手段203は、当該名称の選択を受け付けて、前記試着身体画像900の背景画像402から、選択された名称に対応する他の背景画像に変更する。
これにより、ユーザは、所定の商品画像の選択を検討する際に、様々な背景画像(場面)に似合う商品画像を検討することが可能となり、試着後の試着身体画像に対して所定の背景画像で似合っているか否かを簡単に判断することが可能となる。
【0119】
ここで、前記他の背景画像は、どのような背景画像でも構わないが、例えば、国内外の遊園地、国内外の動物園、国内外の水族館、国内外の博物館、国内外の公園、国内外の海、国内外の山、国内外の飲食店、国内外の美術館、宇宙、海底、仮想の空間などの他の背景画像が含まれる。
【0120】
ところで、S109又はS111において、ユーザが、携帯端末装置2aのタッチパネル5a上の試着身体画像900(又は身体画像401)を見ながら、前記購入画像705を選択すると(図3:S112YES)、前記商品選択受付手段207は、当該購入画像705の選択を受け付けて、その旨を商品購入決済手段210に通知する。当該通知を受けた商品購入決済手段210は、前記商品購入の指示を受けて、前記表示受付手段201aの画面に前記試着身体画像が表示されているか否かを判定する。
【0121】
前記判定の結果、前記表示受付手段201aの画面に前記試着身体画像900が表示されていない場合、つまり、身体画像401が表示されており、何ら商品画像が試着されていない場合、前記商品購入決済手段210は、何もすることなく、前記表示受付手段201aにエラーを表示する。
【0122】
一方、前記判定の結果、前記表示受付手段201aの画面に前記試着身体画像900が表示されている場合、前記商品購入決済手段210は、当該試着身体画像900に試着された商品画像の商品の購入決済(代金決済)を実行する(図3:S113)。
ここで、前記商品購入決済手段210が前記商品の購入決済を実行する際に、前記ユーザ情報管理手段202が、前記表示受付手段201aのタッチパネル5aの画面に、前記ユーザ情報の入力欄と、前記パスワードの入力欄と、所定のキーボードキーと、OKキーとを表示することで、ユーザ認証を実行する。
【0123】
ユーザが、前記キーボードキーを利用して、所定のユーザ情報(氏名「ユーザA」)と、所定のパスワードとを所定の入力欄にそれぞれ入力し、前記OKキーを選択すると、前記ユーザ情報管理手段202は、入力されたユーザ情報及びパスワードが、最初に受け付けたユーザ情報及びパスワードとそれぞれ一致するか否かを判定する。
【0124】
前記判定の結果、入力されたユーザ情報又はパスワードが、最初に受け付けたユーザ情報又はパスワードと不一致の場合、ユーザ認証が失敗し、前記ユーザ情報管理手段202は、前記商品購入決済手段210に前記商品の購入決済の実行を中止させる。これにより、ユーザ本人でないにも関わらず、商品が購入決済されるという事態を防止することが可能となる。
【0125】
一方、前記判定の結果、入力されたユーザ情報及びパスワードが、最初に受け付けたユーザ情報及びパスワードとそれぞれ一致する場合、ユーザ認証が成功し、前記ユーザ情報管理手段202は、前記商品購入決済手段210に前記商品の購入決済を実行させる(許可する)。これにより、ユーザ本人による確実な商品購入決済を可能とし、セキュリティを高めることが可能となる。
【0126】
さて、前記商品購入決済手段210が前記商品の購入決済を実行する場合、前記試着身体画像900から試着された商品画像と、当該商品画像の店識別情報とを取得するとともに、前記ユーザ情報管理手段202からユーザ情報(例えば、住所、クレジット情報)を取得する。次に、前記商品購入決済手段210は、前記店識別情報の店の端末装置にアクセスし、前記ユーザ情報を利用して、前記商品画像の商品の購入決済を実行する。
【0127】
ここで、前記商品購入決済手段210は、ユーザにより前記サイズ情報(例えば、ウエスト59などの商品決定情報)が入力されている場合に、入力されたサイズ情報に対応するサイズの商品の購入決済を実行する。これにより、ユーザによる商品のサイズを入力する手間を軽減することが可能となる。尚、前記サイズ情報は、前記商品購入決済手段210が前記商品の購入決済を実行する際に、ユーザに問い合わせるよう構成しても構わない。
【0128】
又、前記商品購入決済手段210は、前記試着身体画像900に複数の商品画像が試着されている場合に、複数の商品画像の購入決済を、対応する各店識別情報毎にそれぞれ実行することで、一回の前記指示により、全ての商品画像の商品の購入決済を実行する。
例えば、前記試着身体画像900に試着された商品画像が、所定の店識別情報(「ショップA」)の商品画像と、他の店識別情報(「ショップB」)の商品画像とである場合、前記商品購入決済手段210は、一回の前記指示により、前記商品画像の商品の購入決済を各店識別情報毎にそれぞれ実行する。これにより、ユーザによる各店毎の商品購入決済の手間を著しく軽減することが可能となる。
【0129】
尚、前記商品購入決済手段210が、全ての商品画像の商品の購入決済を実行する場合、通常、全ての商品画像の商品を、各1部毎に購入決済するが、必要に応じて、ユーザに、各商品画像毎に商品の購入量を問い合わせるよう構成しても構わない。
又、前記商品購入決済手段210は、例えば、前記ユーザ情報のクレジット情報に基づいて全ての商品画像の商品の購入決済を実行するが、他の方法、例えば、銀行振り込み、着払い、コンビニ決済などの方法で購入決済を実行しても構わない。
【0130】
さて、前記商品購入決済手段210は、前記商品の購入決済が完了すると、完了した前記店商品記憶手段205の店商品テーブル500の商品画像の購入量を、ユーザにより購入された量(例えば、1)だけ各店識別情報毎にそれぞれ増加させる(図3:S114)。
これにより、ユーザは、試着シミュレーションで試着した商品を簡単に購入決済することが可能となるとともに、注文された商品の購入量を前記店商品テーブル500に反映することが可能となる。
【0131】
ところで、S109又はS111において、ユーザが、携帯端末装置2aのタッチパネル5a上の身体画像401又は試着身体画像900を見ながら、前記登録画像706を選択すると、前記ユーザ情報管理手段202は、前記表示受付手段201aから、当該登録画像706の選択を受け付けて、最初に入力を受け付けたユーザ情報及びパスワードと、当該表示受付手段201aの画面上に表示された身体画像401又は試着身体画像900とを関連付けて身体画像記憶手段211に記憶させる。これにより、前記ユーザ情報に対する前記身体画像401又は試着身体画像900が登録される。
【0132】
又、前記店選択受付手段205が、入力されたキーワードの全部又は一部に一致するキーワードと関連付けられた店識別情報の最購入商品画像を、他の最購入商品画像よりも優先的に表示する場合、つまり、前記店選択受付手段205が、ユーザから所定のキーワード(「綺麗」)の入力を受け付けている場合に、前記ユーザ情報管理手段202は、更に、入力されたキーワードを、前記ユーザ情報と、前記パスワードと、前記身体画像又は試着身体画像とに関連付けて、前記身体画像記憶手段211に記憶させる。これにより、ユーザにより既に入力されたキーワードが登録される。
【0133】
更に、前記商品購入決済手段210が、所定の商品画像の商品の購入決済を完了した場合に、前記ユーザ情報管理手段202は、更に、購入決済が完了した商品の商品画像を、前記ユーザ情報と、前記パスワードと、前記身体画像又は試着身体画像とに関連付けて、前記身体画像記憶手段211に記憶させる。これにより、ユーザにより既に購入決済された商品画像が登録される。
【0134】
ここで、ユーザが、例えば、前記携帯端末装置2aの電源を落とし、再度、当該携帯端末装置2aの電源を投入し、前記表示受付手段201aに、サーバコンピュータ3へのアクセス指示を入力すると、当該アクセス指示を受信したユーザ情報管理手段202は、ユーザの操作により、前記表示受付手段201aから、ユーザ情報と、パスワードとの入力を受け付ける(図3:S101)。
【0135】
そして、ユーザが、適切なユーザ情報及びパスワードを入力すると、前記ユーザ情報管理手段202が、前記表示受付手段201aを介して、前記ユーザ情報及び前記パスワードの入力を受け付け、前記身体画像受付手段203に所定の身体画像の入力受付を実行させるとともに、所定の呼出キーの選択を受け付ける(図3:S102)。
【0136】
ここで、ユーザが、前記呼出キーを選択すれば、前記ユーザ情報管理手段202が、当該呼出キーの選択を受け付けて、前記身体画像記憶手段211を参照し、先ほど入力されたユーザ情報と前記パスワードとに関連付けられた当該身体画像記憶手段211の試着身体画像900(又は身体画像401)を取得する。そして、前記ユーザ情報管理手段202は、前記取得した試着身体画像900を、前記身体画像受付手段203に入力する。すると、前記身体画像受付手段203は、前記携帯端末装置2aの表示受付手段201aの画面に、入力された試着身体画像900を表示させる。
【0137】
これにより、一度、身体画像又は試着身体画像を登録しておけば、登録時の身体画像又は試着身体画像を簡単に呼び出すことが可能となり、ユーザは、登録時から、試着シミュレーションを簡単に再開することが可能となる。尚、前記試着身体画像は、一度、試着させた商品画像、例えば、洋服画像、メイク画像、ヘアースタイル画像、ネイル画像を含んでいる。
【0138】
又、前記ユーザ情報管理手段202は、入力されたユーザ情報とパスワードとに関連付けられた前記身体画像記憶手段211のキーワード(「綺麗」)を、前記店選択受付手段205に入力する。すると、当該店選択受付手段205は、入力されたキーワードの全部又は一部に一致する前記店商品記憶手段206のキーワードと関連付けられた店識別情報の最購入商品画像を、他の最購入商品画像よりも優先的に表示することになる。
これにより、一度、入力したキーワードも登録しておけば、登録時に優先的に表示されていた所定の店の最購入商品画像を簡単に再現することが可能となる。例えば、ユーザが、興味や行為のあるブランド名やショップ名をキーワードとして一度入力して登録しておけば、これらに関連する最購入商品画像を簡単に呼び出すことが可能となる。
【0139】
又、前記ユーザ情報管理手段202は、入力されたユーザ情報とパスワードとに関連付けられた前記身体画像記憶手段211の商品画像を、前記店選択受付手段205又は前記商品選択受付手段207に表示させる。すると、前記店選択受付手段205は、購入決済が完了した商品の商品画像を選択可能に表示するか、前記商品選択受付手段207は、当該商品画像を前記表示受付手段201aの画面上でスクロール移動可能に表示することになる。これにより、ユーザが過去に購入した商品画像を用いて、再度、試着をしてみたり、他の新しい商品画像との組み合わせを試みたりすることが可能となる。
【0140】
ところで、S107において、ユーザが、各店識別情報毎の最購入商品画像600を見ながら、手に装着可能な最購入商品画像600d(例えば、「ネイル画像」)を選択すると、前記店選択受付手段205は、手に装着可能な最購入商品画像600dの選択を受け付けて(図3:S108YES)、その旨を前記商品選択受付手段207に通知する。当該通知を受けた商品選択受付手段207は、前記表示受付手段201aの画面に前記身体画像401が表示された状態で、他の最購入商品画像600を消去するとともに、当該身体画像401の近傍に、選択された商品画像の店識別情報501に関連付けられた複数の商品画像502を、予め設定された個数だけ、前記表示受付手段201aの画面上でスクロール移動可能に表示する(図3:S109)。
【0141】
ここで、前記商品選択受付手段207は、選択された商品画像が、身体画像のうち、手、足、目、唇などの局部的な身体部位の画像に装着される商品画像である場合に、表示された身体画像401の前面に、当該商品画像を試着可能な局部的身体部位画像を表示する。
例えば、局部的な身体部位の画像に装着される商品画像として、手に装着可能なネイル画像600dが選択されると、図11に示すように、選択されたネイル画像600dの店(例えば、ネイルショップ)に関連付けられた複数のネイル画像1100が画面上でスクロール可能に表示されるとともに、今まで表示されていた身体画像401の前面に、手の画像1101が、当該ネイル画像1100を装着可能な局部的身体部位画像として表示される。
【0142】
これにより、局部的な身体部位に装着される商品画像600を選択したとしても、当該商品画像600に対応する局部的身体部位の画像が表示されるため、局部的身体部位の画像に似合う商品画像をコーディネートすることが可能となる。
【0143】
尚、前記局部的身体部位画像1101は、例えば、前記身体画像受付手段203が、前記表示受付手段201aから、ユーザの操作により、装飾品を着用した身体画像の入力を受け付ける際に、ユーザにより画像撮影手段204aから入力された局部的身体部位の画像(写真)でも良いし、予め登録された標準的な局部的身体部位画像(手の画像、足の画像、目の画像、唇の画像など)でも構わない。特に、前記局部的身体部位画像1101は、ユーザにより画像撮影手段204aから入力された自身の局部的身体部位の画像であると好ましい。こうすることで、ネイルのように、例えば、手の肌の色や手の大きさによって似合うか否かが変わる商品画像であっても、対応することが可能となる。
【0144】
ここで、例えば、ユーザが、所定のネイル画像1100を選択するとともに、当該ネイル画像1100を前記局部的身体部位画像1101上にスクロール移動させると、前記商品選択受付手段207は、当該ネイル画像1100が前記局部的身体部位画像1101上にスクロール移動されたことを検知する(図3:S110YES)。そして、前記商品試着手段208は、スクロール移動されたネイル画像1100を当該局部的身体部位画像1101に試着させて、試着後の試着局部的身体部位画像を、前記表示受付手段201aの画面に表示させる(図3:S111)。
【0145】
これにより、局部的な身体部位であっても、ユーザは、商品画像を試着させて、気になった商品画像が本当に似合っているか否かを簡単に確認することが可能となる。
ここで、前記商品試着手段208が、前記ネイル画像1100を前記手の画像1101(局部的身体部位画像)に試着させる場合、当該手の画像1101のうち、各指の爪毎にネイル画像1100を試着(適用)させても良いし、全ての指の爪に、同一のネイル画像1100を試着させても構わない。特に、前記手の画像1101のうち、スクロール移動されたネイル画像1100と重なった指の爪の画像に、当該ネイル画像1100を試着させることで、当該手の画像1101のうち、各指の爪毎にネイル画像1100を試着させるよう構成すると、様々なネイル画像1100を手の指の爪に試着させることが可能となり、様々なネイル画像1100が手に似合うか否かを検討することが可能となる。
【0146】
尚、上記では、手の画像1101であったが、足の指の爪にもネイルを適用させるため、当該手の画像1101を足の画像としても、同様の作用効果を奏する。
【0147】
このように、本発明の商品試着システム1では、前記携帯端末装置2aが、前記表示受付手段201aを備え、前記サーバコンピュータ3が、前記店商品記憶手段206と、前記身体画像受付手段203と、前記店選択受付手段205と、前記商品選択受付手段207と、前記商品試着手段208とを備える。
【0148】
これにより、前記身体画像とともに、様々な店の商品画像が表示されるため、ユーザは、視覚を使って当該身体画像に似合う商品を簡単に見つけることが可能となる。又、ユーザが、気になった商品画像を選択すれば、当該選択が店の選択となり、選択された商品画像の商品を販売する店の商品画像が複数表示される。そのため、ユーザは、気になった商品を販売する店の販売商品を一見して確認することが出来る。そして、ユーザが、所定の商品画像を身体画像上にスクロール移動させれば、当該商品画像を試着した試着身体画像が表示されるため、ユーザは、気になった商品画像が本当に似合っているか否かを簡単に確認することが可能となる。
【0149】
更に、本発明では、店の選択から商品の試着シミュレーションまでの操作が2操作で済むとともに、前記身体画像が表示された状態で、店の選択から商品の試着シミュレーションまでが実行されるため、ユーザの試着イメージが損なわれることがない。そのため、前記試着シミュレーションを短時間で済ませることが可能となるとともに、様々な店の商品を簡単に試着シミュレーションすることが可能となる。
【0150】
尚、本発明の実施形態に係る商品試着システム1では、更に、他の手段を備えるよう構成しても構わない。例えば、前記サーバコンピュータ3は、更に、ユーザの操作により、前記表示受付手段201aから、ユーザが所有する商品の自己商品画像の入力を受け付け、前記表示受付手段201aの画面に表示される最購入商品画像又は商品画像とともに、受け付けた自己商品画像を選択可能に表示する自己商品選択受付手段を備えるよう構成してもよい。これにより、各店識別情報毎の商品画像の他に、自己の商品画像を含めて、前記身体画像401又は前記試着身体画像900に似合うか否かを検討することが可能となり、ファッションの総合的なコーディネートをすることが可能となる。
【0151】
又、本発明の実施形態に係る商品試着システム1では、前記身体画像が、細身の女性である場合であったが、これに限られるものではない。
例えば、前記身体画像が、結婚予定の成人の身体画像である場合、前記商品画像が、ウェディングドレス画像、白無垢画像、お色直し用ドレス画像、着物画像、ヘアースタイル画像、ブーケ画像、ティアラ画像、ベール画像、ヒール画像、スーツ画像、袴画像のいずれかを含むよう構成しても構わない。例えば、前記身体画像が、結婚予定の女性の成人の身体画像であれば、図12に示すように、各店識別情報毎の商品画像には、上から、ティアラ画像、ベール画像、ヘアースタイル画像、ネイル画像、ブーケ画像、ウェディングドレス画像、お色直し用ドレス画像などが選択可能に表示される。更に、前記ウェディングドレス画像が選択されれば、図13に示すように、結婚予定の女性の成人の身体画像が表示された状態で、他の商品画像が消去されるとともに、当該ウェディングドレス画像の店が販売する複数のウェディングドレス画像がスクロール移動可能に表示される。
【0152】
又、例えば、前記身体画像が、乳児、幼児、児童、少年、少女、青少年のいずれかの身体画像である場合、前記商品画像が、節句、お宮参り、誕生日、七五三、入学式、卒業式、成人式のいずれかの節目に着用する商品の商品画像を含むよう構成しても構わない。例えば、前記身体画像が、少年の身体画像であれば、図14に示すように、各店識別情報毎の商品画像には、上から、入学式の洋服画像、警察官の演劇の洋服画像、侍の演劇の洋服画像、節句の洋服画像、七五三の洋服画像、ぬいぐるみの洋服画像、ハローウィンの洋服画像などが選択可能に表示される。例えば、前記身体画像が、少女の身体画像であれば、図15に示すように、七五三の洋服画像が選択された場合、少女の身体画像が表示された状態で、選択された七五三の洋服画像の店が販売する複数の七五三の洋服画像がスクロール移動可能に表示される。
【0153】
又、本発明の実施形態に係る商品試着システム1では、前記商品選択受付手段207が、再表示画像702と、公開画像703と、背景変更画像704と、購入画像705と、登録画像706とを選択可能に表示したが、更に、他の機能を備える画像を選択可能に表示しても構わない。
例えば、前記商品選択受付手段207が、表示された身体画像401又は試着身体画像900の肌色の変更の指示を入力するための肌色変更画像を選択可能に表示し、ユーザの操作により、前記表示受付手段201aから、肌色の変更の指示が入力されると、前記商品選択受付手段207がその旨を前記身体画像受付手段203に通知する。当該通知を受けた身体画像受付手段は、前記表示受付手段201aの画面に表示された身体画像401又は試着身体画像900の色のうち、肌色を、予め登録された他の色、例えば、日焼け色、白色、黄色、黒色のいずれかを含む色に変更する。これにより、ユーザは、簡単に身体画像401又は試着身体画像900の色を、試着商品画像や場面、好みに応じて変更することが可能となる。
【0154】
例えば、前記商品選択受付手段207が、ファッション雑誌などの商品画像を含む本の一ページを一ページ画像として選択可能に表示し、ユーザの操作により、前記表示受付手段201aから、当該一ページ画像が選択されると、当該商品選択受付手段207が、選択された一ページ画像に含まれる商品画像に対応する店識別情報を取得する。そして、前記商品選択受付手段207は、取得した店識別情報に関連付けられた複数の商品画像を、予め設定された個数だけ、前記表示受付手段の画面上でスクロール移動可能に表示する。これにより、ユーザは、ファッション雑誌などの本の一ページに表示された商品を簡単に試着させることが可能となる。
【0155】
尚、本発明の実施形態に係る商品試着システム1では、前記商品選択受付手段207が、公開画像703と、背景変更画像704と、購入画像705と、登録画像706と、肌色変更画像と、一ページ画像とを選択可能に表示したが、前記店選択受付手段205が、公開画像703などを選択可能に表示するよう構成しても構わない。
【0156】
又、本発明の実施形態に係る商品試着システム1では、前記携帯端末装置2aの表示受付手段201aが、商品試着のシミュレーションの結果を表示するよう構成したが、他の構成でもよく、例えば、通常の端末装置であっても構わない。又、前記端末装置の表示受付手段が、更に、ミラーとして機能する、等身大のハーフミラータッチパネルであっても構わない。当該構成とすると、ブティックやフィッティングルームに、当該等身大のハーフミラータッチパネルを設置すれば、顧客であるユーザが簡単に試着シミュレーションを楽しむことが可能となる。
【0157】
又、本発明の実施形態に係る商品試着システム1では、前記試着身体画像900が前記表示受付手段201aに表示されるよう構成したが、例えば、所定の画像を所定のシート(用紙)に画像形成(印刷)する画像形成装置を、前記携帯端末装置2a又は前記サーバコンピュータ3に接続させ、ユーザの操作により、前記表示受付手段201aから、印刷の指示が入力されると、前記画像形成装置が、表示された試着身体画像900を所定のシートに印刷するよう構成してもよい。
【0158】
又、本発明の実施形態に係る商品試着システム1では、サーバコンピュータ3が、各手段を備えるよう構成したが、例えば、各手段に対応するプログラムを前記携帯端末装置の記憶手段に記憶させ、当該プログラムを実行することにより、当該携帯端末装置が、各手段を備えるよう構成しても構わない。当該構成としても、同一の作用効果を奏する。
【0159】
又、本発明の実施形態では、商品試着システムが各手段を備えるよう構成したが、当該各手段を実現するプログラム(例えば、アプリケーションソフト)を記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、前記プログラムを商品試着システム(例えば、携帯端末装置2、サーバコンピュータ3)に読み出させ、その商品試着システムが前記各手段を実現する。その場合、前記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。
【0160】
実施の形態2.
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施の形態2について説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
本発明の実施の形態2に係る画像処理方法が適用されてなる画像処理システム(以下、単にシステムという)を図16に示す。
【0161】
システム1200は、図16に示すように、複数の端末1201,1201,・・・と、複数の仮想店舗1202,1202,・・・と、ソーシャルネットワークを統括するサーバ1203と、通信網1204、例えばインターネットとを主要構成要素として備えてなるものとされる。
端末1201は、固定端末および携帯端末を含むものとされる。
【0162】
端末1201は、図17に示すように、サーバ1203からの画像などを表示する表示手段1211と、サーバ1203から画像データなどをダウンロードするダウンロード手段1212と、加工編集した画像データなどをアップロードするアップロード手段1213と、画像加工編集手段1214と、文字データ生成編集手段1215と、音声データ生成編集手段1216と、メモリ1217と、を備えてなるものとされる。なお、端末1201は、具体的には、前記各手段が実現されるようプログラムされたコンピュータとされる。
【0163】
表示手段1211は、例えば液晶表示装置とされる。
画像加工編集手段1214は、画像加工編集ソフトを中心に構成される。画像加工ソフトとしては、例えばAdobe Photoshop(アドビシステムズ社の登録商標)やAdbe Fireworks(アドビシステムズ社の登録商標)などがあげられる。
【0164】
文字データ生成編集手段315は、テキストエディタを中心に構成される。テキストエディタとしては、公知の各種ソフトがあげられる。
音声データ生成編集手段1216は、音声データ生成編集ソフトを中心に構成される。音声データ生成編集ソフトとしては、例えばAUS Audio Editor(オンライン・メディア・テクノロジーズ社登録商標)があげられる。
【0165】
メモリ1217は、画像メモリ1217a、文字データメモリ1217bおよび音声データメモリ1217cを含むものとされる。
仮想店舗1202は、例えばフラワーショップ、ジュエリーショップ、アクセサリーショップ、フーズショップ、ワインショップ、リカーショップ、音楽配信ショップ、スゥィーツショップ、ピザショップ、ビューティーショップ、ブックショップなどとされ、表示された商品画像をクリックすると注文がなし得る公知のものと同様とされる。
【0166】
サーバ1203は、図18に示すように、各端末1201および各仮想店舗1202からの信号およびデータの送受信を制御する送受信制御部1231と、画像の加工編集の拒否を判定する画像変更拒否判定部1232と、各ユーザのデータを保持するユーザデータ保持部1233と、および各仮想店舗1202のデータを保持する店舗データ保持部1234と、を備えてなるものとされる。なお、サーバ1203は、具体的には、前記各部を実現するようプログラムされたコンピュータとされる。
【0167】
次に、かかる構成とされたシステムMにおける画像の加工編集について説明する。
手順1:端末1201を起動してサーバにアクセスする。
手順2:サーバ1203に保持されているターゲットとする友人のユーザデータ保持部1233から友人の画像データを端末1201に呼び出す。
【0168】
手順3:端末1201に呼び出した画像データから加工編集する画像を選択してサーバ1203に当該画像データを加工編集可能な状態での送信を要求する。つまり、画像データのダウンロード請求をする。
手順4:サーバ1203の画像変更可否判定部1232は、端末1201からの入力に基づいて当該ダウンロード請求の可否を判定する。
【0169】
手順5:画像変更可否判定部1232が、当該ダウンロード請求を可と判定した場合、サーバ1203の送受信制御部1231は、要求された画像データを加工編集可能な状態で要求元の端末1201に送信する。
手順6:端末1201の画像加工編集手段1214を起動する。
手順7:端末1201は、画像加工編集手段1214によりダウンロードした画像データを加工したり編集したりする。
【0170】
手順8:加工編集した画像データを端末1201からサーバ1203にアップロードする。
手順9:端末1201によりサーバ1203にアップロードした画像に対する当該友人やその他の友人の反応をウォッチする。
【0171】
次に、図を参照しながら画像の加工および編集について説明する。
図19および図20は、友人の顔面および頭部に加工および編集を施した事例である。
すなわち、図20に示すように、頬に頬紅を塗り、目の周りに墨を塗り、頭を丸坊主にしたものである。
図21は、友人の誕生を祝うように加工および編集を施した事例である。
【0172】
すなわち、図21(a)に示すように、何もなかったテーブルに同(b)に示すように、ピザ、ワインボトル、ワイングラス、花が生けられた花瓶が置かれた画像に加工編集がなされている。
ここで、ピザの図形、ワインボトルの図形、花瓶および花の図形は、それぞれリンクボタンとされ、ピザの図形などにマウスを置くとリンクカラーに反転し、次いでピザの図形などをクリックすると、リンク先の仮想店舗またはその店舗のホームページが別ウィンドウで開くようにされていて、その店舗またはホームページからピザなどの注文ができるようにされている。また、花やワインなどと表示しているラベルも同様にリンクボタンとされている。
【0173】
このような画像にリンクボタンを埋め込む技術や画像が表示されているウィンドウに別のホームページを別ウィンドウで開く技術は、ホームページ作成に係る公知のアプリケーションを好適に用いることができる。
また、加工編集された画像には、図21(b)に示すように、音楽ボタンおよびメッセージボタンも追加されている。音楽ボタンをクリックすると誕生日を祝う音楽がながれ、またメッセージボタンをクリックすると、誕生日を祝うメッセージが流れたり、メッセージが表示されたりする。メッセージは、例えば「ピザやワインの費用は当方が負担しますので、気兼ねなくご注文ください。」というようにされる。
【0174】
このような画像に音楽とリンクした音楽ボタンやメッセージとリンクしたメッセージボタンを埋め込む技術も、ホームページ作成に係る公知のアプリケーションを好適に用いることができる。
【0175】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。
例えば、友人が女性であれば、似合う髪形や衣装をリコメンドするとともに、髪形や衣装をリコメンドしたものに加工編集するようにされてもよい。
また、加工編集されてアップロードされた画像を別の友人が再度加工編集するようにされてもよい。
【0176】
このように、本発明によれば、ソーシャルネットワークにおいて友人の画像を加工編集
し、その加工編集した画像を当該友人のベージにアップロードするようにしているので、文字のみによるコミュニケーションよりコミュニケーション密度が向上する。
また、ソーシャルネットワークのアップロードされている画像を自由に加工編集できるので、嗜好性が向上する。例えば、親しい友人であれば、いたずら描きをすることもできる。
また、仮想店舗はソーシャルネットワーク内の仮想店舗に限定されるものではなく、他のネットワーク上の仮想店舗とされてもよい。
さらに、指定された画像は、当該指定をした本人または本人にかかわる画像とされてもよい。
【0177】
実施の形態3.
実施の形態1においては商品試着システムについて、実施の形態2においてはソーシャルネットワークを利用した友人とのコミュニケーションを楽しむための画像加工等を行うシステムについて開示した。本実施の形態3においては、これらのシステムの考え方を応用したデータ蓄積システムに関する実施形態について説明する。主には写真関係事業者が管理するシステムであって、管理者の顧客がこのシステムを使用するユーザとなることを想定している。なお、ここで写真関係事業者とは、顧客の依頼を受けて記念写真等を撮影し、あるいは現像や写真プリントを行う写真業者に加えて、カメラや写真プリント紙等の写真関連商品の製造者、またそれらの商品の小売業者を含み、いわゆる写真関連産業に関わる事業者全般を含むものである。
なお、実施の形態1および実施の形態2と同様、以下の実施形態は本発明を具体化した一例であって、これに限定されるものではない。
【0178】
<システム構成>
まず、本実施の形態に係るデータ蓄積システム1300の構成を図22に基づいて説明する。図22に示すように、複数の端末装置1301と、サーバコンピュータ1303とを、インターネットなどのネットワーク1304を介して接続された構成である。必要に応じて衣類メーカ等の仮店舗1302や管理者端末1305を設ける。
【0179】
端末装置1301は実施の形態1で示した携帯端末装置であっても良いし、ノートブック型やデスクトップ型の一般のコンピュータであっても良い。端末装置1301は、キーボード、マウス、あるいはタッチパネル等の入力手段を有し、情報や画像を表示する表示手段、表示する情報を保持し演算等を行うために必要なメモリ、さらにネットワーク1304を介してサーバコンピュータ1303とデータを相互にやりとりする送受信機能を有するものであれば良い。
【0180】
サーバコンピュータ1303は、デスクトップ型の一般のコンピュータが好適であり、特に大量のデータを蓄積できるHDD(HARD DISK DRIVE)等の大容量メモリを備えていることが望ましい。端末装置1301と同様に、ネットワーク1304を介してデータの送受信を行うことができる。
ネットワーク1304は、データを相互にやりとりできるインターネット等の双方向ネットワークである。本実施の形態に係る発明においても画像データをやりとりするため、高速のデータ通信が可能であることが望ましい。
【0181】
仮想店舗1302は必要に応じて設けられるもので、実施の形態1や2に示したように、表示された商品画像をクリックすると注文がなし得る公知のものと同様である。本実施の形態に係る発明においては、これら仮店舗として服飾店等を主に想定している。
管理者端末1305も必要に応じて設けられるものであって、例えば、サーバ管理者が居る場所とサーバコンピュータ1303が置かれている場所が離れている場合等において、サーバ管理者が管理者端末1305を用いてサーバコンピュータ1303を制御することができる。なお、本システムのサーバ管理者としては、上述したように写真関係事業者、あるいは写真関係事業者から委託を受けた管理業者が好適である。
【0182】
<システム構成の詳細と動作>
本システムの具体的な構成と動作について、図23を用いて説明する。図23は、システム構成を説明するブロック図である。本システムは、サーバ蓄積手段1310、顧客認証管理手段1320、アクセス権設定手段1330、顧客情報設定手段1340、日時指定送信手段1350、試着手段1360、アルバム作成手段1370、広告送信手段1380、データベース手段1390、アップロード手段1400、およびダウンロード手段1410を有している。
【0183】
サーバ蓄積手段1310は、サーバコンピュータ1303に設けられたHDD等の大容量メモリである。管理の都合上、管理者端末1305のメモリをこのサーバ蓄積手段1310の一部として用いても構わない。DVD(DIGITAL VERSATILE DISC)やブルーレイディスクといった大容量の可換媒体を補助的に用いることも可能である。サーバ蓄積手段1310には、写真等データ1311、アクセス権情報1312、顧客情報1313、および試着用衣類等データ1314といったデータ群が保存されている。
【0184】
写真等データ1311は、写真のデータだけの場合もあるし、音声や写真以外の画像や動画データを含む場合もある。写真等の画像データは、JPEG(JOINT
PHOTOGRAPHIC EXPERTS GROUP)やGIF(GRAPHICS INTERCHANGE FORMAT)形式でデータ容量を圧縮して保存されていても良いし、サーバ蓄積手段1310が十分に大きな蓄積容量を有するのであれば、非圧縮で保存されていても良い。あるいは、保存形式に関してはアップロードを行う者が選択できるようにしても良い。音声データについても同様であり、MP3(MPEG
AUDIO LAYER―3)等の圧縮形式で保存を行っても良い。これらのデータは、顧客が自分の端末1301からアップロードすることもあるし、あるいはサーバ管理者がサーバコンピュータ1303を用いて保存したり、管理者端末1305によりアップロードしたりしても良い。アップロードされた写真等データ1311は、個々にファイル名が付され、他のファイルと区別可能に保存される。
【0185】
アクセス権情報1312は、写真等データ1311の個々のファイルについてのアクセス権を規定した情報である。個々のファイルについて、アクセス権を設定できる者は誰か、閲覧可能な者は誰か、さらには編集(修正やファイル名の変更)まで行う権限を有する者は誰かを規定している。なお、アクセス権を設定できる者は原則として、ファイルのアップロードを行った者であるので、ファイルのアップロードが行われた際には、ファイルの写真等データ1311への書き込みと同時に、そのファイルのアクセス権を設定できる者としてファイルのアップロードを行った者のユーザIDがアクセス権情報1312に書き込まれる。
【0186】
顧客情報1313は、本システムのユーザである顧客に関するデータであり、顧客が本システムの使用開始時に入力した情報に加えて、その後に修正や追加した情報も含まれる。例えば、ユーザID、ログイン・パスワード、電子メールアドレス、名前、年齢、住所、支払方法、クレジットカード情報、家族構成、誕生日といった情報である。これらの情報は入力が必須となる情報と、顧客が任意に入力できる情報がある。例えば、ユーザID、ログイン・パスワード、電子メールアドレス、名前、年齢、住所、支払方法は必須であり、他の情報は任意の情報である。
【0187】
試着用衣類等データ1314は、衣類や装飾品等の画像であって、実施の形態1で開示したように、写真を用いたバーチャルな試着を行う際に用いるデータである。試着用衣類等データ1314は、サーバ管理者がアップロードする。また、仮想店舗1302の運営者が、サーバ管理者の許可を得てアップロードしてもよい。
【0188】
顧客認証管理手段1320は、顧客認証手段1321と認証情報管理手段1322とを有している。本システムのログイン時に、ユーザは認証情報を入力する。認証方法はいくつかの方法が可能であり、実施の形態1および実施の形態2において詳細に述べているので、ここでは詳細は述べない。ここでは、ユーザが自分の端末1301において、ユーザIDとパスワードをキーボード等から入力し、それらのデータをサーバコンピューター1303に送信したとする。ユーザからユーザIDとパスワードを受け取った顧客認証手段1321は顧客情報1313を参照し、正しいログイン情報であったかを検証する。受け取ったユーザIDとパスワードが、顧客情報1313に保存されているユーザIDとパスワードに一致すると、顧客認証手段1321は、このユーザが既に本システムの使用登録を済ましている顧客であると認識する。そして、顧客認証手段1321は、認証情報管理手段1322にユーザIDを送信する。
【0189】
認証情報管理手段1322は、このユーザの端末1301のネットワーク上のアドレス情報を確認し、そのネットワーク上のアドレス情報とユーザIDを対応づけてアクセス権情報1312に書き込む。そして、このユーザがログアウトを行った時には、書き込んだネットワーク上のそのユーザの端末1301のアドレス情報とユーザIDをアクセス権情報1312から削除する。
【0190】
アクセス権設定手段1330は、上述したアクセス権情報の設定を行う。アクセス権を設定できる者は、原則としてアクセス権を設定するファイルをアップロードした者である。アップロードした時と同時にアクセス権の設定を何も行わなければ、ファイルをアップロードした者だけが、そのファイルを閲覧し編集が可能である。アクセス権設定は、ファイルをアップロードする時にもできるし、その後に設定することや変更することも可能である。アクセス権の設定は、設定したいファイル名、アクセス権を受けるユーザ名(あるいはユーザID)、およびアクセス権の種類(閲覧だけが可能か、あるいは編集も可能か)について指定を行う。アクセス権設定手段1330は、これらの指定を受け付ける。
【0191】
そして、まずアクセス権情報1312を調べ、設定を行っているユーザがアクセス権設定権限を持っているユーザであるかについて次の手順で検証する。まず、アクセス権設定手段1330は、このユーザの端末1301のネットワーク上のアドレス情報に対応するユーザIDをアクセス権情報1312から読み出す。さらに、このユーザIDに対応する者がどのファイルに対してアクセス権設定権限を有しているかをアクセス権情報1312から読み出す。その結果、アクセス権の設定を行うファイルのアクセス権設定権限を確かにこのユーザが有していると判断した時には、その指定内容をアクセス権情報1312に記録する。
【0192】
顧客情報設定手段1340は、ユーザから送られてきたユーザに関する情報を顧客情報1313に書き込む。ユーザが本システムを使用するにあたり使用登録を行う際には、必須情報が漏れなく入力されているかについて確認し、未入力の記載があれば、記載を促すアラーム等をユーザに送る。この情報の修正や追加は、ユーザが望めばいつでも可能である。
【0193】
日時指定送信手段1350は、指定日時設定手段1351と送信手段1352を備え、写真等データ1311に蓄積されているファイルのうち、自分が閲覧できるアクセス権が設定されているファイルに関する情報、あるいはその情報を閲覧できることを、指定する電子メールアドレスに指定日時に自動的に送信する機能を実行するものである。
【0194】
具体的な動作について、図24と図25を用いて説明する。
まず図24において、S201とS202で認証を行い、ログインすると本システムのトップ画面が表示される(S203)。トップ画面において、「日時指定送信の設定」を選択すると、指定日時設定手段1351が起動し(S204)、日時指定送信のための設定画面が表示される(S205)。そして、ユーザは送信したい写真や音声を選択する(S206)。指定日時設定手段1351は、アクセス権情報を調べ、設定を行っているユーザが閲覧できるアクセス権権限を持っているユーザであるかについて検証する(207)。指定日時設定手段1351は、このユーザの端末1301のネットワーク上のアドレス情報に対応するユーザIDをアクセス権情報1312から読み出す。さらに、このユーザIDに対応する者がどのファイルに対してアクセス権を有しているかを読み出す。選択されたファイルに関し、閲覧可能なアクセス権があるユーザが指定を行っていると判断した場合には、送信日時の指定(S208)と送信相手の電子メールアドレスの指定(S209)を行う。送信相手が当該システムのユーザであれば、単にユーザ名を指定し、顧客情報1313に登録されている送信相手の電子メールアドレスに送信するようにしてもよい。そして、これらの情報を送信手段1352がアクセスできるメモリに書き込む。一方、閲覧可能なアクセス権があるユーザが指定を行っていないと判断した場合には、再度、送信したい写真や音声を選択させる画面に戻る(S206)。
【0195】
なお、ここでは1つのファイルを選択したが、複数のファイルを選択可能にしても良いし、送信相手に関しても複数の者の電子メールアドレスを選択しても良い。
次に図25を用いて、送信手段1352の動作について説明する。
送信手段1352は、指定された送信日時と現在の日時を比較し(S211、S212)、条件を満足した場合には、指定された電子メールアドレスに電子メールを送信する(S213)。送信相手が当該システムのユーザであれば、顧客情報1313に一番新しく更新登録された電子メールアドレスに送信するようにしてもよい。ここで電子メールには、送信を指定した者の名前や、あるいは送信を指定した者が希望した場合には、メセージを記載する。そして、本システムを用いて指定された写真や指定された音声メッセージの閲覧が可能である旨を電子メールに記載する。また、本システムのURLとユーザIDやパスワードを記載し、ログインすることにより、指定されたファイルを閲覧できる旨を記載する。ファイルが写真である場合には、そのサムネールをファイル添付しても良いし、写真自体を添付しても良い。
【0196】
送信手段1352は、送信した電子メールが正常に送信されたかを確認する(S214)。そして、正常に送信が行われたことを確認した時には、送信を指定した者に送信が正常に完了したことを電子メール等の指定された連絡方法で知らせる(S215)。一方、電子メールの送信が正常に行われなかった場合には、送信を指定した者に送信が正常に行われなかった旨を連絡し(S216)、送信を指定した者が指定する他の電子メールアドレスに送信する等の措置を行う(S217)。
【0197】
日時指定送信手段1350に特別な機能としてタイムカプセル機能を付加することも有効である。例えば、指定日時設定手段1351がタイムカプセル機能を指定するフラグとともに、送信指定日時とタイムカプセル機能に参加可能なユーザ名、および書込み期限を送信してきた場合には、タイムカプセルに対応するフォルダを写真等データ1311に作成する。卒業時にタイムカプセルを作成する場合には、参加可能なユーザとしては、卒業生や先生が適当である。そして、このフォルダにデータを書き込むアクセス権をタイムカプセル機能に参加可能なユーザに与えるように、アクセス権情報1312に、上記フォルダに関するアクセス権情報を記録する。このアクセス権は指定された書込み期限まで有効であり、それを過ぎると書き込みが禁止される。上記の操作により、このフォルダには、複数のユーザが自分が閲覧するアクセス権限を持つ写真や音声データを書き込むことが可能となり、それぞれが将来見たいと考える写真や音声メッセージにデータをこのフォルダに書き込む。本物のタイムカプセルに、みんなが思い出の品を入れていくように、思い出が詰まったフォルダが完成する。そして、指定した送信日時になれば、参加可能なユーザに対して、このフォルダが閲覧可能になったというメッセージを記載した電子メールが送信される。なお、タイムカプセルであるため、その中身を閲覧できる時期を上述の書込み期限日等に制限することが望ましい。例えば、このフォルダ内のデータの閲覧に関しては、書込み期限までは全員のデータを閲覧可能とし、それ以降は自分がフォルダにアップロードしたデータのみ閲覧可能としても良いし、最初から他人がフォルダにアップロードしたデータは閲覧できないものとしてもよい。
【0198】
試着手段1360は、顧客試着手段1361と修正依頼手段1362等からなる。顧客試着手段1361は、顧客が編集可能な写真に試着用衣類等データ1314から選択した衣類やアクセサリー等を試着させる機能である。試着を行う写真について、顧客が編集できるアクセス権限を有するか否かの判断をまず行う。アクセス権限の有無の判断は、上述した指定日時設定手段1351における判断と同様の動作であるので、ここでは説明を省略する。試着を行う写真について、顧客が編集可能なアクセス権限を持つ写真と判断された場合、顧客は試着用衣類等データ1314から試着したい衣類やアクセサリー等を選択し試着させることができる。試着用衣類等データ1314は、いろいろな行事の対応するようにカテゴリー分けされ、ユーザが希望する衣類等を効率よく見つけることができるようになっている。例えば、七五三のカテゴリーからは、子供用の和服や髪飾りを選ぶことができる。また、卒業式のカテゴリーはさらに細分化され、幼稚園卒園から大学卒業までの小カテゴリーがあり、それぞれのカテゴリーに適切な衣類等を選択できる。なお、試着に関する詳細については、実施の形態1で述べたので、ここでは説明を省略する。試着を完了した写真は、写真等データにアップロードし保存できるし、自分のコンピュータにも保存できる。
【0199】
また、試着用衣類等データ1314には、サーバ管理者の許可を得た仮想店舗1302が提供する衣類等の写真を含めても良い。その場合には、実施の形態1や実施の形態2で述べたような注文機能を付加しても良い。
【0200】
上記の試着を完了した写真をさらに綺麗な写真にしたい場合には、修正依頼手段1362により、修正をサーバ管理者に依頼できる。ユーザの希望に応じて、サーバ管理者は試着を完了した写真の修正を行う。衣類等を被写体の体型にフィットするように修正したり、ユーザが希望する行事に合った背景にしたり、あるいは表情の修正を行う。修正した写真は、ユーザの希望に応じて、電子ファイルやプリント写真として提供する。あるいは、複数の写真の場合には、装丁したアルバムとして提供する。
【0201】
アルバム作成手段1370を用いて、ユーザはアルバムを作成できる。例えば、閲覧するアクセス権限を有する複数の写真を選択し、その配列を送信すれば、簡単に電子アルバムが作成できる。配列は、自由に配列しても良いし、本システムが配列例をいくつか用意しており、それを利用しても良い。また、アルバムのタイトルや表紙も選択できる。また、文字メッセージや音声メッセージも付加することが可能である。作成したアルバムは電子ファイルとして、写真等データ1311に保存できるし、自己のコンピューター等に保存しても良い。また、日時指定送信手段1350により、日時を指定した自動送信を行うこともできる。
【0202】
サーバ管理者は、顧客情報1313を参照して、広告送信手段1380により、タイムリーな広告をユーザに送信することができる。例えば、ユーザの誕生日に関する情報から、成人式が近いと判断した場合には、成人式の記念写真の撮影を促す広告を本システム上で、あるいは電子メール等で送信することができる。さらに、ユーザの写真で、サーバ管理者が編集可能なアクセス権を有する写真があれば、それに成人式向けの振袖を試着させた試着写真を電子メールで添付することも可能である。
【0203】
なお、ユーザ登録時等に、広告の送信についてはユーザの許可を得るようにし、許可したユーザにのみ広告を送信するようにする。また、顧客情報についても広告を送信する際に利用する許可を事前に確認しておくようにする。
【0204】
また、顧客情報をデータベース化し、ユーザが利用可能な顧客情報については、データベース手段1390により、ユーザが検索できるようにする。例えば、中学卒業時に、このシステムを用いて卒業アルバムを作成した場合を考えてみる。閲覧可能な者は、卒業生や先生である。また、生徒の家族も閲覧可能としても良い。閲覧可能者の情報を本システムの顧客情報に入力する。毎年、本システムを用いて卒業アルバムを作成すれば、この学校の卒業生のデータベースが出来上がる。卒業生や先生は、このシステムを用いて、転居した時には、住所等の連絡先を修正することができる。そして、データベース手段1390により、様々な検索、抽出を行い、同窓会や各種行事の案内を送信したりすることに役立てることができる。
【0205】
アップロード手段1400は、ユーザやサーバ管理者が写真や音声ファイルをアップロードするのに用いる。アップロードするデータは、ファイル名が付され写真等データ1311に保存される。そして、前述したように、そのファイルに関するアクセス権設定権限がアクセス権情報1311に書き込まれる。
【0206】
ダウンロード手段1410により、写真等データ1311に蓄積されているデータをファイルごとに、ユーザの端末1301にダウンロードできる。ダウンロードする際には、前述と同様に、アクセス権がチェックされ、ダウンロードを要求したユーザが編集権限を有する場合には、編集可能なファイル形式でダウンロード可能となる。一方、アクセス権限がないファイルが選択された場合には、その旨のメッセージをユーザに送信する。
【0207】
<本システム活用例>
次に、本システムの活用例について説明する。
図26は、本システムを用いる可能性がある人生の節目となる行事を中央に示している。誕生から晩年にいたる様々なステージにおいて本システムが活用される。また、その活用のされ方も多様である。例えば、幼稚園入学時には、幼稚園の制服を着た子供の撮影を本システムのサーバ管理者である写真関係事業者のスタジオで撮影し、電子アルバムを本システムにアップロードしてもらう。それにより、遠く離れた場所に住む祖母や祖父にも本システムにより、子供の成長を見てもらうことが可能となる。また、子供の声を音声ファイルとしてアップロードしておくことで、子供の声を祖父母に聞いてもらう。遠く離れたところに住むおじいちゃんやおばあちゃんへ子供からのメッセージを送ることができる。
【0208】
また、親から子供への思いを音声メッセージとすることもできる。そして、日時指定送信手段1350により、子供の成人式に自動送信するようにしておけば、幼稚園入学当時の親から子への気持ちや愛情を子供が大きくなってから伝えることができる。
さらに、撮影については、スタジオで行わずに親が自身で行い、このシステムにアップロードし、電子アルバムを作成するという選択もできる。そして、電子アルバムのプリントアウトやアルバム装丁のみを写真関係事業者に依頼することで、アルバム作成費用を押さえることも可能となる。
【0209】
また、学校卒業時には、公式なアルバムだけではなく、クラスの有志が集まって、タイムカプセルを作成する。しかし、将来学校が移転や廃校により、あるいは工事などで掘り起こされることでタイムカプセルを滅失することがある。また、長い年月の経過により、カプセルの存在自体を忘れてしまうこともある。これらのことを防ぐために、すなわち、大切な思い出の紛失や忘却を防ぐために、本システムを用いた電子ファイルのタイムカプセルを作成する。将来、タイムカプセルを開封する日時を決めておき、後日指定日時が来たらシステムが起動し、閲覧することが出来る。このタイムカプセルには、写真だけではなく、将来の夢を音声ファイルとして入れることもできるし、作文を文字ファイルとして入れておくこともできる。
【0210】
このように、このシステムにより学生時代の卒業の寄書、卒業アルバム、タイムカプセルのデジタル化使用、サ−クル、友人同士の画像アルバムの音声メッセ−ジ、結婚式のメモリアルアルバム、そして子供が生まれたら記念写真、個人の画像のサーバ保存、人生の画像を全て保管し、晩年の家族、孫との画像を含めたアルバムを作成し、音声メッセ−ジを添付し家族に残したり、葬式に人生の画像を飾ったりして生前にお世話になった人たちに感謝の意を伝えたりすることができる。
また、面と向かって気持ちを伝えるには恥かしい場合、恩師、友人に音声メッセ−ジを添付し(日時指定設定をしておく)画像アルバムを渡しておく、後日指定日時が来たら、システムが起動し、恩師や友人に対する思いや感謝の言葉のメッセ−ジを伝えることができる。
【0211】
さらに、結婚式の画像でアルバムを作成し今の気持ちを音声メッセ−ジとして残し、将来聞き返したり、毎年の結婚記念日には記念写真を撮り、配偶者への気持ちを音声メッセ−ジに残したりする。そして、時間指定送信機能を活用して金婚式などの記念日に相手に伝えるといった使い方も可能である。
人生に渡る記念写真や個人のプライベート写真を一括管理できる。また、見たいときには、ネットに接続したパソコンがあれば、旅先からでも見ることができるし、旅先で撮った写真をアップロードし、家族や友人にリアルタイムで見てもらうことも可能である。
【0212】
また、試着機能を使うことで、友人の画像を友人に内緒で加工し、例えば卒業式用の羽織袴を着せ、その写真に音声メッセ−ジや音楽を添付し送信する。友人の卒業式に閲覧可能に設定し友人を驚かし、喜ばすことができる。
なお、本システムにおいては、閲覧している写真が加工可能であるか否かを図27のようにしてユーザに知らせることも有効である。写真の右上に白い画鋲がある場合には編集可能であり、画鋲の色が赤い場合には修正が行われたことを示しており、さらに画鋲にメモが留められているときには、そのメモをクリックすると編集を行った者の音声のメッセージが流れる、といった具合である。
【0213】
友人の画像に服などのコーディネ−トをすることもできる。友人の画像に服を試着させコーディネ−トしたり、好みのブランドの新作の服を試着させた画像を友人に送ったりして、友人本人も気づかないコーディネートを新しく知らせることができる。反対に画像の本人が本システム上の友人にコーディネートを依頼することもできる。
【0214】
本システムの基本となるアイテムである写真は、図26に示す人生の重要な一コマ一コマを鮮烈に記録する。特に長年を経て見ることで、その当時を振り返り懐かしむことができる。例えば、子供や友達の人生の節目々々に撮影した写真を、長い年月を経て生じる異なる人生の節目の日時に、彼らに送信を行うことにより、送信を行った相手に強い印象を与え、送り主の暖かい気持ちを伝えることが可能である。
【0215】
このように写真は、人生におけるロングレンジの時空を超えて、人々に感動を与えるという他にはない特別な稀有な特性を有している。したがって、日時を指定して特定の相手に送信を可能とするシステムは、多くの人が欲するシステムであるといえる。
日時を指定した送信に関しては、簡易的にはユーザがユーザ自身の端末から日時指定送信機能を有するアプリケーションを用いて、独自に設定を行うことは不可能ではない。ただし、その場合には、日時指定は長くとも1年程度の指定しかできないであろう。コンピューター機器やソフトウエアのライフサイクルが短くなっている昨今においては、ユーザが長期的に端末やアプリケーションを使い続けるという状況は考えづらいためである。また、送信指定した写真やデータを長期的に保管することも決して簡単なことではない。システムをビジネスとして管理するのであれば、システムを長期間に渡って維持していくことは難しいことではないが、個人としてシステムを長期的に維持することは現実的には極めて困難である。
一方で、写真に関する自動送信に関しては、これまで説明してきたように、人の生涯という極めて長い期間を隔てた未来への送信を行う多様な目的が存在する。もし、そのような遥かな未来への自動送信を可能にするシステムが手軽に利用できるならば、そのシステムの需要は大きなものとなることが予想される。さらに、現在から数日後といった近未来への送信だけではなく、10年後、あるいは20年後といった遥かな未来への送信指定を可能とするシステムであれば、ユーザがシステムを長期間に渡って使用し続けることも予想される。すなわち、写真関係事業者の立場から述べれば、本システムのユーザである顧客がこのシステムを永く使用し続け、それにより、ライフロングな顧客とのつながりを維持できるという、商業上の大きなメリットを生じる。
また、自動送信機能は、送信相手に電子メールを送信し、本システムにおいて写真や音声データが閲覧できるようになったことを知らせるが、写真等の閲覧(あるいは音声メッセージの視聴等)については、本システムを使って行わせるようにすれば、本システムのユーザが増加し、新たな顧客の開拓にもつながる。なお、写真等の閲覧に関して本システムを使って行わせるようにするためには、電子メールに本システムのURLやログインID、パスワードを電子メール本文に記載等すればよい。
また、送信相手が既に本システムのユーザである場合には、顧客情報から送信相手の最新の電子メールアドレスが分かるため、長い期間を経てもより高い可能性で相手に知らせることが可能である。
【0216】
また、日時指定送信機能により閲覧可能となった写真等は、本システムをダウンロードして閲覧するため、新たな本システムの利用者を増加させるという、顧客開拓のメリットも写真関係事業者に生じる。
さらに、写真等データのアクセス権を自分だけではなく、家族や親せき、あるいは友人や同級生にまで広げるようにアクセス権の指定を可能とすることにより、友達等が管理する様々な写真等を組み合わせて、指定日時送信することで、さらに大きな感動を相手に与えたり、楽しませたりすることができるのも本システムの大きな特徴である。
【0217】
従来の写真関係事業者が行う記念撮影等のビジネスモデルは、顧客が店舗に出向き、イベントに合わせた衣装を持ち込み、あるいは店舗の貸衣装に着替え、プロのカメラマンにより撮影をしてもらう。そして、その画像で記念アルバムを作成し顧客に販売する流れであり、長い間変わることのないシステムであった。しかし、顧客が店舗に来なければ撮影はできないし、さらに衣装に着替えることも面倒なことである。特に、子供の着替えは大変であり、子供が小さいほど労力が大きいし、子供が長時間の撮影に耐えなくてはならない。その上、撮影費用が高いことから、一度や二度は撮影をするが次第に足が遠のき、あるいは、最初から店舗で撮影を望まない顧客も増えてきている。
そこで、本システムの試着機能を用いた記念撮影を行うことで、実際に記念写真を撮影するのに比較して、費用的に廉価で作成できると同時に、スタジオに出向く手間がはぶけ、時間的にも短時間で作成可能である。また子供が大きくなると、撮影に行くことを面倒がることも問題としてあるが、本システム使用でこれらの問題も解消する。本システムを使用する事により、写真関係事業者が顧客の画像から作成したイベントの試着画像を用いてアルバムを作成する選択肢や、顧客が画像に試着を施し、写真関係事業者にアルバム作成を依頼したり、顧客が画像に試着を施しアルバムも顧客自らが作成したり、さらに、従来のように、写真関係事業者に撮影からアルバム作成までを委ねたりと、顧客の選択肢が大幅に増加する。この選択肢の増加により、記念写真を撮る年齢層を広げ、新たな需要を掘り起こすことができると同時に、若年層までであった写真関係事業者との付き合いをより長いものとし、顧客の囲い込み効果を生じさせる。
【0218】
さらに、一枚の写真ではなく、アルバムというまとまったものを本システムが預かり、そして閲覧することが可能になった旨を日時指定送信機能により相手に知らせることで、さらに相手に強い印象を与えることができる。このように、アルバム機能により、顧客が自分でオリジナルアルバムを作成することが可能となり、本システムを使い続けるさらに強い動機が生じる。
【0219】
以上のように、本システムには、ユーザが人生に渡って、さらには世代を超えて使い続けるための様々な工夫が施されているので、ユーザの要望を満足させると同時に、写真関係事業者にとっては、顧客とのつながりを一過性のもので終わらせることなく、取引の長期化、顧客の囲い込み、親族や友人への顧客の拡大、および高年齢での記念写真撮影を促すといった、市場の拡大効果等、極めて多くのビジネス上の効果がある。
【0220】
図28は、顧客情報とその活用を説明する図である。
上述したように、ユーザは本システムを長期にわたって使い続けるため、ユーザに関する多くの情報が蓄積する。そして、顧客情報の更新も行われるため、最新の顧客情報を持つ事ができる。例えば、ユーザと親族や友人の関係、またユーザの属する地域や職業といった社会カテゴリーに関する情報も蓄積する。この情報を利用し、タイムリーな広告を送信することも可能となる。例えば、ユーザの子供の年齢が分れば、子供の行事に時期を合わせて、撮影を促す広告を打つことが可能である。
【0221】
図29はこの一例を示している。
子供が七五三の年齢になると、事前に記念写真のスタジオ撮影を促す電子メールを親に送信する。文章だけではなく、子供の写真を加工し和服を着せ、髪を結った写真を電子メールに添付する。これにより、本物の記念写真を残したいという気持ちを親に持たせることができる。スタジオでの記念撮影の依頼が来る可能性が増すし、たとえスタジオでの記念撮影が無理であっても、ユーザ自身が撮影し、その写真を使ったアルバムの作成依頼が来たり、あるいは、親自身が本システムの試着機能を用いたり、さらにはその試着画像にアルバム機能を用いて電子アルバムを作成したりすることで、アプリケーション使用料を得ることもできる。
【0222】
図30は別の一例である。
婚約が決まった友人の写真を本システムの試着機能を用いて加工し、ウエディングドレスを着せた写真をユーザが作成する。そして、この写真をお祝いの電子メールに添付して友人に送信する。また、ユーザは本システムのサーバ管理者に婚約が決まったユーザの友人を紹介する。紹介により、ユーザにはスタジオ撮影半額のクーポンが得られる等のメリットを得られるようにしておく。そして、サーバ管理者である写真関係事業者は、友人に対して、ウエディングアルバム作成の広告を打つことができる。
このようにして、顧客情報を拡大し、その情報からタイムリーな広告を打つことが可能となる。
【0223】
図31は、本システムを用いて高校の卒業アルバムを作成した場合について説明している。
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専門学校など国内だけでも毎年少なくとも400万人以上が卒業している。卒業時に必ず撮るのが卒業アルバムである。本システムが有する時間指定送信機能、音声、音楽および作文等の文字ファイル添付機能、さらにはデータベース機能やタイムカプセル機能により、他社との差別化がはかれ、毎年の卒業生のデ−タの蓄積により将来の記念撮影などの、顧客集客に結び付ける事ができる。
【0224】
卒業アルバムの電子化に伴いユーザID,パスワ−ドにてログイン管理し、生徒全員の個人情報が入力される。入力情報をもとに、地域、性別、年齢などの分類に分け、一人一人に効果的な広告を発信できる。
また、電子化に伴い、生徒個人がログインし、気軽に住所、電話等の個人情報などの更新をする。この事により、最新の情報を手に入れる手段としても使えるため、本システムへの企業の広告が増え、広告収入の増加も見込める。本システムを用いたクラス会などの連絡、管理にも活用でき、記念写真などの販売促進にも活用できる。
【0225】
以上、述べたように、顧客が本システムを永く使い続けることで、顧客に関する情報が蓄積し、その情報に基づいて、顧客に近々に訪れるであろう人生の節目となる行事を予想することができる。そして、顧客が望むであろう的確な広告を打つことが可能となる。
具体的には、顧客ユーザの性別、年齢、学生、職業、結婚適齢期、マイホ−ム購入など年齢に合わせた広告を送信することが出来るため、各種企業の広告を掲載することもでき、広告料も期待できる
【0226】
さらに、顧客の子供の画像を使用し、例えば七五三の時期に七五三の衣装を数点、試着させ顧客に送信し撮影を促したり、撮影をせず好みの画像を選択させ写真関係事業者がアプリケ−ションを使用し七五三写真の画像アルバムを作成したり、顧客自ら画像処理しアルバムを作成する。このように、顧客の注目を引き、記念写真を是非とも作りたいという気持ちにさせることで、販売促進につながる。
【0227】
また、本システムが有する時間指定送信機能、音声、音楽および作文等の文字ファイル添付機能、さらにはデータベース機能やタイムカプセル機能は、卒業アルバムやタイムカプセルの作成依頼を増加させる効果がある。
例えば、卒業アルバムの個人の写真に1人1人のメッセ−ジを録音添付したり作文などの個人の作品も添付したりできる。校長を始め各先生のメッセ−ジ、校歌などを添付したデジタルアルバムを作成できる。校長を始め各先生のメッセ−ジについては、すぐには視聴できず、例えば、数年後に生徒が視聴できるようにすれば、一味違った卒業アルバムになる。
【0228】
そして、データベース機能を活用することで、同窓会、クラス会の幹事は本システムにより、同窓会、クラス会のお知らせや出席、欠席の管理が出来る。クラブ活動、サ−クル、学生名簿、各種集まりなど名簿管理などにも利用できる。
また、たくさんの生徒の情報を得られるため、レストラン、ホテル、旅行会社などの企業が広告を掲載する等、クラス会、同窓会等の各種会合に合わせた広告を企業が掲載できたり、卒業生の年齢等に合わせた広告等を永続的に企業が掲載できたりする、といった多くの効果が本システムから得られる。
【産業上の利用可能性】
【0229】
以上のように、本発明に係る商品試着システム、商品試着方法、プログラム、記憶媒体は、上述した携帯端末装置とサーバコンピュータとが接続されたシステムはもちろん、通信販売専用のシステム等に有用であり、ユーザの試着イメージを損なうことなく、様々な店の商品を簡単に試着シミュレーションすることが可能な商品試着システム、商品試着方法、プログラム、記憶媒体として有効である。
また、本発明はソーシャルネットワークに適用できる。
さらに、本発明は写真を中心に知人とのコミュニケーションを活発化させるネットワークを利用したシステムに適用できる。
【符号の説明】
【0230】
1 商品試着システム
2 携帯端末装置
3 サーバコンピュータ
4 ネットワーク
5 表示受付部
6 画像撮影部
7 音声入出力部
201 表示受付手段
202 ユーザ情報管理手段
203 身体画像受付手段
204 画像撮影手段
205 店選択受付手段
206 店商品記憶手段
207 商品選択受付手段
208 商品試着手段
209 画像公開手段
210 商品購入決済手段
211 身体画像記憶手段
1201 端末
1202 仮想店舗
1203 サーバ
1204 通信網
1211 表示手段
1212 ダウンロード手段
1213 アップロード手段
1214 画像加工編集手段
1215 文字データ生成編集手段
1216 音声データ生成編集手段
1217 メモリ
1231 送受信制御部
1232 画像変更拒否判定部
1233 ユーザデータ保持部
1234 店舗データ保持部
M システム
1301 端末
1302 仮想店舗
1303 サーバ
1304 通信網
1305 サーバ管理者端末
1310 サーバ蓄積手段
1311 写真等データ
1312 アクセス権情報
1313 顧客情報
1314 試着用衣類等データ
1320 顧客認証管理手段
1321 顧客認証手段
1322 認証情報管理手段
1330 アクセス権設定手段
1340 顧客情報設定手段
1350 日時指定送信手段
1351 指定日時設定手段
1352 送信手段
1360 試着手段
1361 顧客試着手段
1362 修正依頼手段
1370 アルバム作成手段
1380 広告送信手段
1390 データベース手段
1400 アップロード手段
1410 ダウンロード手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真等データを蓄積するデータ蓄積システムであって、
複数の顧客のコンピュータに対して相互にデータ通信可能であり、且つ、管理者および上記複数の顧客が写真等データをアップロード可能な蓄積手段と、
当該システムにログインする上記顧客を認証し、認証情報を管理する顧客認証管理手段と、
上記管理者が上記蓄積手段にアップロードした写真等データに対して、上記複数の顧客の内のどの顧客が閲覧可能で、さらに、どの顧客が編集可能であるかに関する設定を上記管理者の指示に応じて行い、当該設定の保存を行うアクセス権設定手段と、
上記顧客が上記蓄積手段にアップロード可能な顧客情報を蓄積する顧客情報管理手段と、
上記蓄積手段に蓄積されている写真等データであって、上記顧客がアクセス権を有し且つ当該顧客が指定するデータに関する情報を当該データ蓄積システムにより閲覧可能であることを、指定した日時に指定した相手に送信する設定を行う日時指定送信手段と、
を有することを特徴とするデータ蓄積システム。
【請求項2】
上記データ蓄積システムの管理者は、写真関係事業者または、写真関係事業者から委託を受けた者である
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ蓄積システム。
【請求項3】
上記アクセス権設定手段は、上記顧客が上記蓄積手段にアップロードした写真等データそれぞれに対して、上記管理者または上記複数の顧客の内のどの顧客が閲覧可能で、さらに、上記管理者または上記複数の顧客の内のどの顧客が編集可能であるかに関する設定を上記顧客の指示に応じて行い、当該設定の保存を行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ蓄積システム。
【請求項4】
上記管理者は、試着用衣類等を上記蓄積手段にアップロード可能であり、上記顧客は、上記衣類等を自己が編集可能な写真または動画に試着させ、当該試着させた写真または動画を閲覧および上記蓄積手段へアップロードを可能とする試着手段を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデータ蓄積システム。
【請求項5】
上記管理者に係る広告を上記顧客に送信可能とする広告送信手段を有する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のデータ蓄積システム。
【請求項6】
上記広告送信手段は、上記管理者が編集可能である顧客の写真を編集し、上記広告とともに上記顧客に送信する
ことを特徴とする請求項5に記載のデータ蓄積システム。
【請求項7】
上記顧客は、上記試着させた写真について、希望する画像修正を上記管理者に依頼可能とする修正依頼手段を有する
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ蓄積システム。
【請求項8】
上記日時指定送信手段は、上記指定した相手が当該データ蓄積システムの上記顧客である場合、上記顧客情報管理手段に蓄積されている顧客情報を用いて、上記指定した相手に送信する手段を決定する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のデータ蓄積システム。
【請求項9】
上記日時指定送信手段は、上記指定した相手に、上記顧客が指定するデータに関する情報を当該データ蓄積システムにより閲覧可能であることに加えて、当該データ蓄積システムにログインするための情報を送信する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のデータ蓄積システム。
【請求項10】
上記顧客が使用可能なデータベース手段を有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のデータ蓄積システム。
【請求項11】
上記顧客が閲覧あるいは修正可能な複数の写真を用いてアルバムを作成できるアルバム作成手段を有する
ことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のデータ蓄積システム。
【請求項12】
上記日時指定送信手段は、一定期間の間、送信するデータを複数の顧客が指定可能であり、上記一定期間の経過後は上記複数の顧客が指定したデータのうち、顧客自らが指定したデータ以外のデータの閲覧を制限される
ことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のデータ蓄積システム。
【請求項13】
前記試着手段は、
身体に着用可能な商品を販売する複数の店をそれぞれ識別する複数の店識別情報と、当該店の商品を模した複数の商品画像とを関連付けて記憶する店商品記憶手段と、
顧客の操作により、前記表示受付手段から、装飾品を着用した身体画像の入力を受け付け、当該身体画像を前記表示受付手段の画面に表示する身体画像受付手段と、
前記表示受付手段の画面に表示された身体画像の近傍に、前記店商品記憶手段の店識別情報における複数の商品画像のうち、代表される一の商品画像を、各店識別情報毎に、予め設定された個数だけ、選択可能に表示する店選択受付手段と、
顧客の操作により、前記表示受付手段から、所定の商品画像が選択されると、当該表示受付手段の画面に前記身体画像が表示された状態で、他の商品画像を消去するとともに、当該身体画像の近傍に、選択された商品画像の店識別情報に関連付けられた複数の商品画像を、予め設定された個数だけ、前記表示受付手段の画面上でスクロール移動可能に表示する商品選択受付手段と、
顧客の操作により、前記表示受付手段から、所定の商品画像が前記身体画像上にスクロール移動されると、スクロール移動された商品画像を当該身体画像に試着させて、試着後の試着身体画像を、前記表示受付手段の画面に表示させる商品試着手段とを備える
ことを特徴とする請求項4または7に記載のデータ蓄積システム。
【請求項14】
上記広告送信手段は、上記管理者が編集可能である顧客の写真を上記管理者あるいは上記衣類等メーカが編集し、当該衣類等メーカの広告とともに上記顧客に送信する
ことを特徴とする請求項5または6に記載のデータ蓄積システム。
【請求項15】
上記試着手段は、衣類等メーカ・サイトと連動し、上記衣類等メーカが提供する衣類等の画像を上記顧客が利用可能とし、さらに、上記顧客が選択する衣類等を上記衣類等メーカに注文可能とすること
を特徴とする請求項4または13に記載のデータ蓄積システム。
【請求項16】
写真等データを蓄積するデータ蓄積システムを一つのコンピュータ装置に実行させる又は複数のコンピュータ装置が共同して上記システムを構成するようにするためのプログラムであって、
複数の顧客のコンピュータに対して相互にデータ通信可能であり、且つ、管理者および上記複数の顧客が写真等データをアップロード可能な蓄積手段と、
当該システムにログインする上記顧客を認証し、認証情報を管理する顧客認証管理手段と、
上記管理者が上記蓄積手段にアップロードした写真等データに対して、上記複数の顧客の内のどの顧客が閲覧可能で、さらに、どの顧客が編集可能であるかに関する設定を上記管理者の指示に応じて行い、当該設定の保存を行うアクセス権設定手段と、
上記顧客が上記蓄積手段にアップロード可能な顧客情報を蓄積する顧客情報管理手段と、
上記蓄積手段に蓄積されている写真等データであって、上記顧客がアクセス権を有し且つ当該顧客が指定するデータに関する情報を当該データ蓄積システムにより閲覧可能であることを、指定した日時に指定した相手に送信する設定を行う日時指定送信手段と
して前記一つのコンピュータ装置を機能させ、又は複数のコンピュータ装置が共同して機能するようにしたことを特徴とするデータ蓄積システムのプログラム。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate


【公開番号】特開2013−50937(P2013−50937A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−235488(P2011−235488)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【特許番号】特許第5005107号(P5005107)
【特許公報発行日】平成24年8月22日(2012.8.22)
【出願人】(311008542)
【Fターム(参考)】