説明

データ送受信システム、データ送信装置、及びデータ受信装置

【課題】 受信データにエラーが検出されても、エラーが検出された位置に近接する受信データによるエラー補正は行なわれておらず、データ送信装置から出力される送信データ量が多くなったり、データ受信装置で保存されるデータ量が多くなるという問題があった。
【解決手段】 入力されたイメージデータを所定のテーブルに基づく色空間ベクトルに変換する色空間変換部、色空間ベクトルからこの色空間ベクトルに関する色基準ベクトルと色相対ベクトルとを所定の周期で出力するデータ送信装置と、データ送信装置から出力された色相対ベクトルと色基準ベクトルとに基づく色空間ベクトルを作成し、この色空間ベクトルに基づくイメージを出力部に出力するデータ受信装置とを有することを特徴とするデータ送受信システム。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタルデータ通信またはディジタルデータ放送に用いられるデータ送受信システム、データ送信装置、及びデータ受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】データ送受信システムの例としては、特開平4−126443号公報に示されたものがあり、これを図5に示す。この図5は、従来のデータ送受信システムを構成するデータ送信装置を示すブロック図である。図5において、1はコードデータ格納手段である。4はデータ変換手段であり、コードデータ格納手段1に接続される。2はイメージデータ格納手段であり、データ変換手段4に接続される。3はファクシミリ装置であり、コードデータ格納手段1、データ変換手段4、及びイメージデータ格納手段2から構成される。
【0003】次に、図5に示す従来のデータ送受信システムの動作について説明する。コードデータをイメージデータと変換して、他のイメージデータとを混在させて送信するファクシミリ装置3において、送信すべきコードデータがコードデータ格納手段1から取り出される。次いで、データ変換手段4では、コードデータ格納手段1から取り出されたコードデータをイメージデータに変換する。そして、イメージデータ格納手段2には、データ変換手段4で変換されたイメージデータが格納される。このイメージデータ格納手段2に格納されたイメージデータは取り出されて、当該データ送受信システムを構成するデータ受信装置に送信される。そして、データ送信装置から出力されたイメージデータを受信したデータ受信装置では、入力されたイメージデータに付与されたパリティなどのエラー検出の為の専用データに基づきエラーの発生を検出する。また、イメージデータを受信したデータ受信装置では、受信したイメージデータにエラーが生じていた場合、そのエラーが生じたままのイメージデータをモニタ等に出力したり、同じイメージデータをデータ送信装置に再送させていた。若しくは、連続するフレームにおける前後のフレームからエラーの発生したイメージデータを補正していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のデータ送受信システムのデータ受信装置では、受信したイメージデータにエラーが検出されると、当該イメージデータをデータ送信装置に再送させるなど、エラーが検出された所定の位置のイメージデータに関する近隣に位置するイメージデータである受信データによるエラー補正は行なわれていなかった。そのため、データ送信装置から出力される送信データの送信データ量が多くなったり、データ受信装置で保存されるデータ量が多くなるという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、データ受信装置では受信したイメージデータにエラーが生じていた場合、当該イメージデータの位置の近隣のイメージデータである受信データからエラー発生部分のイメージデータを補完するものであり、データ送信装置とデータ受信装置との間のデータ通信量や、データ受信装置が蓄積するイメージデータの蓄積量を抑えて、小型化、簡素化されたデータ受信装置を備えたデータ送信システムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるデータ送受信システムは、入力されたイメージに関するイメージデータを出力するイメージ処理部、イメージデータを所定のテーブルに基づく色空間ベクトルに変換する色空間変換部、色空間ベクトルからこの色空間ベクトルに関する単位ベクトルを生成する単位ベクトル生成部、複数の単位ベクトルから高頻度に出現する単位ベクトルである色基準ベクトルを選択し出力する色基準ベクトル生成部、及び色空間ベクトルと色基準ベクトルとの差分から得られる色相対ベクトルを出力する色相対ベクトル生成部を有し、色基準ベクトルを一定周期で出力し、色基準ベクトルが出力されるタイミング以外のタイミングで色相対ベクトルを出力するデータ送信装置と、データ送信装置から出力された色相対ベクトルと色基準ベクトルとに基づく色空間ベクトルを作成し出力するベクトルデコーダ部、及び色空間ベクトルに基づくイメージを出力する出力部を有するデータ受信装置とを有するものである。
【0007】この発明にかかるデータ送信装置は、入力されたイメージに関するイメージデータを出力するイメージ処理部、イメージデータを所定のテーブルに基づく色空間ベクトルに変換する色空間変換部、色空間ベクトルからこの色空間ベクトルに関する単位ベクトルを生成する単位ベクトル生成部、複数の単位ベクトルから高頻度に出現する単位ベクトルである色基準ベクトルを選択し出力する色基準ベクトル生成部、及び色空間ベクトルと色基準ベクトルとの差分から得られる色相対ベクトルを出力する色相対ベクトル生成部を有し、色基準ベクトルを一定周期で出力し、色基準ベクトルが出力されるタイミング以外のタイミングで色相対ベクトルを出力するものである。
【0008】この発明にかかるデータ受信装置は、データ送信装置に入力されたイメージに関するイメージデータは所定のテーブルに基づき色空間ベクトルに変換され、この色空間ベクトルからは当該色空間ベクトルに関する単位ベクトルが生成され、複数の単位ベクトルからは高頻度に出現する単位ベクトルである色基準ベクトルが選択され、色基準ベクトルと、色空間ベクトル及び色基準ベクトルの差分から得られる色相対ベクトルとがデータ送信装置から出力され、データ送信装置から出力された色相対ベクトル及び色基準ベクトルが入力され、これら色相対ベクトル及び色基準ベクトルに基づく色空間ベクトルが作成され出力されるベクトルデコーダ部、及び色空間ベクトルに基づくイメージが出力される出力部を有するものである。
【0009】また、この発明にかかるデータ受信装置は、入力された色相対ベクトルのイメージにおける位置に関する位置データを作成し、色相対ベクトル及び位置データをベクトルデコーダ部へ出力する位置データ作成部と、ベクトルデコーダ部より出力された色空間ベクトル及び位置データが互いに関連付けられ一時的に蓄積された後、複数の色空間ベクトル及び位置データを出力部に出力するベクトル蓄積部とを有し、位置データ作成部は、入力された色相対ベクトルのエラーの有無を検出し、当該色相対ベクトルにエラーが検出されると、当該色相対ベクトルに関する位置データを出力し、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが入力されたエラー補完部は、当該位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルをベクトル蓄積部より取得し、所定の条件に基づき、これら複数の色空間ベクトルより当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルを作成し、位置データと関連付けてベクトル蓄積部に記録するものである。
【0010】さらに、この発明にかかるデータ受信装置は、入力された色相対ベクトルを蓄積し、色相対ベクトルのイメージにおける位置に関する位置データを作成し、これら色相対ベクトル及び位置データを関連付け出力する位置データ作成部と、位置データ作成部から出力された色相対ベクトルのエラーの有無を検出し、当該色相対ベクトルにエラーが検出されると、当該色相対ベクトルに関する位置データを出力するエラー検出部と、ベクトルデコーダ部より出力された色空間ベクトル及び位置データを一時的に蓄積し、出力部に出力するベクトル蓄積部と、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが入力され、当該位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルを位置データ作成部より取得し、所定の条件に基づき、これら複数の色空間ベクトルより当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルを作成し、位置データと関連付けてベクトル蓄積部に記録するエラー補完部とを有するものである。
【0011】また、この発明にかかるデータ受信装置は、所定の条件が、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルの中から高頻度に出現する色空間ベクトルを当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルとするものである。
【0012】さらに、この発明にかかるデータ受信装置は、所定の条件が、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルの平均の色空間ベクトルを当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルとするものである。
【0013】また、この発明にかかるデータ受信装置は、エラー補完部がベクトル蓄積部より取得する色相対ベクトルが、マトリックス状に分割設定されたイメージの各位置であるポイントに対応する色相対ベクトルの内、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが示すポイントの周囲8ポイントの色空間ベクトルであるものである。
【0014】この発明にかかるデータ送受信システム又はデータ送信装置又はデータ受信装置は、所定のテーブルにイメージの色と数値とが関連づけられ登録されているものである。
【0015】この発明にかかるデータ送受信システム又はデータ送信装置は、イメージが任意の画像である第一のイメージと、文字コードが変換されて得られた第二のイメージとが合成され得られたものである。
【0016】この発明にかかるデータ送受信システムは、データ受信装置のテーブルが、データ送信装置により、当該データ送信装置が有するテーブルと同様のテーブルに調整されるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明によるデータ送受信システムの一実施形態を図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1のデータ送受信システムを構成するデータ送信装置を示すブロック図である。図1において、10は文字コード/イメージ変換部であり、文字コードが入力される。この文字コード/イメージ変換部10に入力された文字コードは、変換されイメージデータとして出力される。
【0018】11はイメージ配置処理部であり、映像等のイメージに関するイメージデータが入力される。このイメージ配置処理部11は、イメージ処理部に相当する。なお、イメージ配置処理部11に入力されるイメージデータは、文字コード/イメージ変換部10から出力されたものや、イメージ配置処理部11に直接入力されたものがある。また、イメージ配置処理部11に複数のイメージデータが入力された場合、これら複数のイメージデータを合成してもよい。さらに、文字コード/イメージ変換部10から出力された文字コードに基づくイメージデータと、イメージ配置処理部11に直接入力された画像に基づくイメージデータとを合成する場合には、画像に基づくイメージデータのどの位置に文字コードを配置するかについて指定するイメージ配置データもイメージ配置処理部11に入力される。なお、ここでいう画像とは、動画も静止画も含むものとする。
【0019】12は受信装置色空間変換部であり、イメージ配置処理部11から出力されたイメージデータが入力される。この受信装置色空間変換部12は色空間テーブルを有し、入力されたイメージデータは、この色空間テーブルに基づきピクセル値に変換される。この色空間テーブルとは、参照するイメージデータの色に基づき、所定のピクセル値を割り当てるものである。この色空間テーブルは、データ送信装置とデータ受信装置とで同様のものを備える必要があり、双方がそれぞれ異なる色空間テーブルを備えていた場合には、例えばデータ送信装置がデータ受信装置の色空間テーブルを確認して、データ送信装置の色空間テーブルをデータ受信装置の色空間テーブルと一緒のものになるように調節する。また、データ受信装置がデータ送信装置の色空間テーブルを確認して、データ受信装置の色空間テーブルをデータ送信装置の色空間テーブルと一緒のものになるように調節してもよい。そして、受信装置色空間変換部12は、入力されたイメージデータに、データ送信装置及びデータ受信装置で同一の色空間テーブルに基づくピクセル値を割り当てる。このピクセル値は色空間ベクトルに相当する。受信装置色空間変換部12は、色空間変換部に相当する。
【0020】13はイメージ蓄積部であり、受信装置色空間変換部12で生成されたピクセル値が一時保存される。14は色単位ベクトル生成部であり、イメージ蓄積部13から各ピクセル値を取り出し、そのピクセル値を色空間に配置し、その色空間ベクトルから単位ベクトルである色単位ベクトルを生成する。色単位ベクトル生成部14は、単位ベクトル生成部に相当する。15は色基準ベクトル生成部であり、色単位ベクトル生成部14から出力された所定の数の色単位ベクトルの中から最も出現頻度の高い色単位ベクトルを色基準ベクトルと判断する。色基準ベクトル生成部15は、基準ベクトル生成部に相当する。
【0021】16は色相対ベクトル生成部である。この色相対ベクトル生成部16は、まずイメージ蓄積部13から各ピクセル値を取り出し、そのピクセル値を色空間に配置し、その色空間ベクトルを得る。そして、得られた色空間ベクトルと、色基準ベクトル生成部15から出力される色基準ベクトルとの差分から色相対ベクトルを生成する。17は色基準ベクトル送信部であり、色基準ベクトル生成部15から出力された色基準ベクトルを一定周期送信制御部19の制御に従って出力する。18は色相対ベクトル送信部であり、色相対ベクトル生成部16から出力された色相対ベクトルを一定周期送信制御部19の制御に従って出力する。
【0022】19は一定周期送信制御部であり、色基準ベクトル送信部17に対して、一定の周期で色基準ベクトルを出力させる指示を行なう。また、一定周期送信制御部19は、色相対ベクトル送信部18に対して、上述の一定の周期以外のタイミングで色相対ベクトルを出力させる指示を行なう。なお、データ送信装置から出力される送信データは、これら色基準ベクトルと色相対ベクトルとから形成される。
【0023】次に、図2は、本発明の実施形態1のデータ送受信システムを構成するデータ受信装置を示すブロック図である。図2において、21は色基準/相対ベクトル識別部であり、データ送信装置から出力された送信データが入力され、入力された送信データが色基準ベクトルであるか、色相対ベクトルであるかが判断される。22は色基準ベクトル蓄積部であり、色基準/相対ベクトル識別部21で判断され出力された色基準ベクトルが、一時蓄積される。23は色基準ベクトル評価部であり、色基準ベクトル蓄積部22に蓄積された色基準ベクトルが複数取り出され、その複数の色基準ベクトルの中の最も出現頻度の高い色基準ベクトルを、このデータ受信装置で表示するイメージの色基準ベクトルと判断する。
【0024】24は色相対ベクトル蓄積部であり、色基準/相対ベクトル識別部21で判断され出力された色相対ベクトルが、一時蓄積される。25は色相対ベクトル受信エラー検出部であり、色相対ベクトル蓄積部24に蓄積された色相対ベクトルを取り出し、当該色相対ベクトルにエラーが発生しているかどうか判断する。なお、色相対ベクトル受信エラー検出部25は、入力された色相対ベクトルの数を計算し、当該色相対ベクトルがデータ受信装置に入力されたイメージにおけるどの位置に関する色相対ベクトルであるかを判別する。また、この色相対ベクトルのイメージにおける位置に関する判別結果は、位置データとして色相対ベクトル受信エラー検出部25から出力される。色相対ベクトル受信エラー検出部25は位置データ作成部に相当する。
【0025】26は色相対ベクトルデコーダ部であり、色相対ベクトル受信エラー検出部25でエラーが検出されなかった色相対ベクトルと、色基準ベクトル評価部23で得られたイメージの色基準ベクトルとから、データ受信装置で表示可能な色空間の色空間ベクトルを生成し、そのピクセル値を得る。色相対ベクトルデコーダ部26は、ベクトルデコーダ部に相当する。なお、色相対ベクトル受信エラー検出部25から得られたエラーの検出されなかった色相対ベクトルには、イメージにおける位置に関する位置データが付随する。27はイメージ表示部であり、色相対ベクトルデコーダ部26から出力されたピクセル値を位置データに基づき一時蓄積し、モニタ等へ出力する。このイメージ表示部27には、エラー発生部分のデータを補完するために、一画面分のイメージデータが蓄積される。イメージ表示部27は、ベクトル蓄積部に相当する。
【0026】29はポイント周辺ピクセル取得部であり、色相対ベクトル受信エラー検出部25で検出されたエラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが入力される。イメージ表示部27は出力部に相当する。そして、ポイント周辺ピクセル取得部29は、入力された位置データに基づき、当該位置データの指し示すポイントの周囲8ポイントのピクセル値をイメージ表示部27から取り出す。なお、任意のイメージはマトリックス形状に分割して位置決めされため、任意のポイントの周囲には8つのポイントが存在する。そして、イメージ表示部27から取り出された周囲8ポイントのピクセル値は、エラーピクセル補完部28へ出力される。
【0027】28はエラーピクセル補完部であり、ポイント周辺ピクセル取得部29から得られた8ポイントのピクセル値から、出現頻度の最も多いピクセル値を、エラーの検出された位置における色相対ベクトルのピクセル値としてイメージ表示部27に出力する。エラーピクセル補完部28は、エラー補完部に相当する。なお、エラーピクセル補完部28は、ポイント周辺ピクセル取得部29から得られる8ポイントのピクセル値の平均のピクセル値を、エラーの検出された位置における色相対ベクトルのピクセル値としてもよい。このエラーピクセル補完部28から出力されるピクセル値は、補完ベクトルに相当する。また、エラーピクセル補完部28からイメージ表示部27に出力されたピクセル値は、該当する位置データに基づき一時蓄積され、そしてモニタ等へ出力される。さらに、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データは、色相対ベクトル受信エラー検出部25からエラーピクセル補完部28へ、直接出力されていてもよい。
【0028】次に動作について説明する。まず、本発明の実施形態1のデータ送受信システムを構成するデータ送信装置の動作について説明する。まず、文字コードが文字コード/イメージ変換部10に入力される。この文字コード/イメージ変換部10に入力された文字コードはイメージに変換され、イメージ配置処理部11に出力される。また、イメージ配置処理部11には、他のイメージも入力される。文字コード/イメージ変換部10から出力されたイメージは、イメージ配置処理部11で、他のイメージと共に1つのイメージに合成される。なお、文字コード/イメージ変換部10から出力されたイメージは、文字コードの表示位置に関する配置データに基づき、他のイメージと合成される。
【0029】イメージ配置処理部11で合成され得られた合成イメージデータは、受信装置色空間変換部12に出力される。受信装置色空間変換部12に入力された合成イメージデータは、この受信装置色空間変換部12が有する色空間テーブルに基づき、受信装置のモニタ等で表示可能な色空間ベクトルのピクセル値に変換する。そして、変換されたピクセル値は受信装置色空間変換部12から出力され、イメージ蓄積部13に一時保存される。イメージ蓄積部13に保存されたピクセル値は、色単位ベクトル生成部14により取り出される。そして、取り出されたピクセル値は、色空間に配置され、色空間ベクトルを生成する。さらに、色単位ベクトル生成部14は、生成された色空間ベクトルから、それら各色空間ベクトルに対応する色単位ベクトルを生成する。
【0030】色単位ベクトル生成部14で生成された色単位ベクトルは、色基準ベクトル生成部15に出力される。この色基準ベクトル生成部15で色単位ベクトルは、その出現頻度に基づき、最も出現頻度の高い単位ベクトルを色基準ベクトルとする。得られた色基準ベクトルは、色基準ベクトル送信部17と色相対ベクトル生成部16とに出力される。イメージ蓄積部13に保存されたピクセル値は、色相対ベクトル生成部16により取り出される。そして、取り出されたピクセル値は、色空間に配置され、色空間ベクトルを生成する。
【0031】そして、色相対ベクトル生成部16は、得られた色空間ベクトルと、色基準ベクトル15から得られた色基準ベクトルとの差分により、色相対ベクトルを生成する。得られた色相対ベクトルは、色相対ベクトル送信部18に出力される。色基準ベクトル送信部17に入力された色基準ベクトルは、一定周期送信制御部19から指示される周期的な送信指示に従い、データ受信装置へ出力される。一方、色相対ベクトル送信部18に入力された色相対ベクトルは、色基準ベクトルが色基準ベクトル送信部17から出力されていないタイミングで、データ受信装置に出力される。
【0032】次に、本発明の実施形態1のデータ送受信システムを構成するデータ受信装置の動作について説明する。データ送信装置から出力された送信データを構成する色基準ベクトル及び色相対ベクトルはデータ受信装置の色基準/相対ベクトル識別部21に入力される。そして、色基準/相対ベクトル識別部21は、入力された色基準ベクトル及び色相対ベクトルを識別し、色基準ベクトルは色基準ベクトル蓄積部22に出力し、色相対ベクトルは色相対ベクトル蓄積部24に出力する。そして、この色基準ベクトル蓄積部22に入力された色基準ベクトルは、当該色基準ベクトル蓄積部22に一時蓄積される。また、色相対ベクトル蓄積部24に入力された色相対ベクトルは、当該色相対ベクトル蓄積部24に一時蓄積される。
【0033】そして、色基準ベクトル蓄積部22に蓄積された色基準ベクトルは、受信色基準ベクトル評価部23により抽出され、更にその中から出現頻度の高い色基準ベクトルが抽出され、その出現頻度の高い色基準ベクトルをデータ受信装置のモニタ等で表示されるイメージの色基準ベクトルとして判断し、色相対ベクトルデコーダ部26へ出力する。また、色相対ベクトル蓄積部24に蓄積された色相対ベクトルは、色相対ベクトル受信エラー検出部25により抽出される。この抽出された色相対ベクトルは、色相対ベクトル受信エラー検出部25により、エラーの有無が検査される。このエラー検査の結果、当該色相対ベクトルにエラーが無い場合には色相対ベクトルデコーダ部26に出力される。
【0034】色相対ベクトル受信エラー検出部25から出力された色相対ベクトルは、色相対ベクトルデコーダ部26で、色基準ベクトル評価部23から出力された色基準ベクトルと合成され、データ受信装置のモニタ等で表示可能な色空間における色空間ベクトルに生成され、また当該色空間ベクトルに基づくピクセル値が生成される。そして、この色相対ベクトルデコーダ部26で得られたピクセル値は、色相対ベクトル受信エラー検出部25から得られた位置データと共に、イメージ表示部27に出力される。なお、色相対ベクトル受信エラー検出部25から色相対ベクトルデコーダ部26に入力される位置データは、色相対ベクトル受信エラー検出部25に入力された色相対ベクトルの数が計算されることにより作成される。
【0035】イメージ表示部27に入力された位置データ及びピクセル値は、当該イメージ表示部27で一時保存される。また、色相対ベクトル受信エラー検出部25で行われる色相対ベクトルのエラー検査においてエラーが検出されると、当該色相対ベクトルに関する位置データがエラーピクセル補完部28及びポイント周辺ピクセル取得部29に出力される。そして、色相対ベクトル受信エラー検出部25から、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが入力されたポイント周辺ピクセル取得部29は、当該位置データが指し示すポイントの周囲8ポイントのピクセル値をイメージ表示部27から抽出する。そして、このイメージ表示部27から抽出された各ピクセル値は、エラーピクセル補完部28に出力される。
【0036】8ポイント分のピクセル値が入力されたエラーピクセル補完部28は、入力されたピクセル値の中から最も出現頻度の高いものを抽出する。そして、この抽出されたピクセル値を、エラーの検出されたポイントにおける色相対ベクトルのピクセル値とみなし補完する補完ピクセル値とし、当該位置データと共にイメージ表示部27に出力する。なお、エラーピクセル補完部28で生成される補完ピクセル値は、エラーピクセル補完部28に入力されたピクセル値の中で最も出現頻度の高いものである代わりに、当該エラーピクセル補完部28に入力された複数のピクセル値の平均値であってもよい。色相対ベクトルエラー補完部28から出力された位置データ及び補完ピクセル値は、イメージ表示部27に一時蓄積され、その後モニタ等へ出力される。
【0037】以上のように、データ送信装置で色基準ベクトルと色相対ベクトルとを生成し、一定周期で色基準ベクトルを出力すると共に、当該周期の隙間に色相対ベクトルを出力する際に、色基準ベクトルの出力周期が可変であるため、データ受信装置での色基準ベクトルのエラーの発生が少なく、かつ色基準ベクトルと色相対ベクトルとから得られる各ピクセル値の再現エラーをも少なくすることができる。
【0038】また、データ送信装置で、文字コードをイメージに変換し、他のイメージと1イメージに合成し送信しており、データ受信装置で文字イメージを再現するので、再現エラーを低減することができる。
【0039】また、データ受信装置では、色相対ベクトルに受信エラーが発生しても、当該色相対ベクトルの表示位置の周辺の8ポイントを評価して当該色相対ベクトルを補完するので、データ受信装置は1フレーム分のデータ蓄積で各ピクセル値の再現補完を行なう機能を持つことができる。
【0040】また、データ送信装置は、データ受信装置で表示可能な色空間を、当該データ送信装置の色空間に調整し変換するので、データ受信装置が有する構成を簡素化できる。
【0041】また、データ送信装置で、文字コードをイメージに変換し、他のイメージと1イメージに合成し送信しており、データ受信装置で文字イメージを再現するのに受信エラーであっても、その表示位置の周辺8ポイントを評価して補完するので、近似再現することができる。
【0042】実施の形態2.本発明によるデータ送受信システムの他の実施形態を図1、図3及び図4を用いて説明する。まず、図1は、本発明の実施形態2のデータ送受信システムを構成するデータ送信装置を示すブロック図である。なお、本実施形態2のデータ送信装置の構成は、実施形態1のデータ送信装置の構成と同一であり、その説明を省略する。
【0043】次に、図3は、本発明の実施形態2のデータ送受信システムを構成するデータ受信装置を示すブロック図である。図3において、32はポイント周辺色相対ベクトル取得部であり、色相対ベクトル受信エラー検出部25で検出されたエラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが入力される。そして、ポイント周辺色相対ベクトル取得部32は、入力された位置データに基づき、当該位置データの指し示すポイントの周囲8ポイントの色相対ベクトルを色相対ベクトル蓄積部24から取り出す。そして、色相対ベクトル蓄積部24から取り出された周囲8ポイントの色相対ベクトルは、エラー色相対ベクトル補完部31へ出力される。なお、この色相対ベクトル蓄積部24には、エラー発生部分のデータを補完するために、一画面分のイメージデータが蓄積される。なお、本実施形態における色相対ベクトル蓄積部24は位置データ作成部に相当する。
【0044】31はエラー色相対ベクトル補完部であり、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データの指し示すポイントの周囲8ポイントの色相対ベクトルをポイント周辺色相対ベクトル取得部32から得る。そして、エラー色相対ベクトル補完部31は、ポイント周辺色相対ベクトル取得部32から得られた8ポイントの色相対ベクトルから、出現頻度の最も多い色相対ベクトルをエラーの検出された色相対ベクトルの補完のための補完色相対ベクトルとする。なお、補完色相対ベクトルは、ポイント周辺色相対ベクトル取得部32から得られた8ポイントの色相対ベクトルの平均の色相対ベクトルとしてもよい。さらに、エラー色相対ベクトル補完部31は、色基準ベクトル評価部23から得られる色基準ベクトルと、補完色相対ベクトルとを用いて色空間ベクトル、及びそのピクセル値である補完ピクセル値を得る。得られた補完ピクセル値は、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データと共に、エラー色相対ベクトル補完部31からイメージ表示部27に出力される。なお、本実施形態におけるエラー色相対ベクトル補完部31は、エラー補完部に相当する。
【0045】なお、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データは、色相対ベクトル受信エラー検出部25からエラー色相対ベクトル補完部28に直接出力されてもよい。なお、本実施形態における色相対ベクトル受信エラー検出部25は、エラー検出部に相当する。イメージ表示部27は、エラー色相対ベクトル補完部31から出力された補完ピクセル値を、位置データに基づき一時蓄積し、その後モニタ等へ出力する。なお、図3において、図2に示す実施形態1と同一又は相当の部分には、同一の符号を付してその説明を省略し、図2と相違する部分について説明した。
【0046】次に、図4は、本発明の実施形態2のデータ送受信システムのデータ受信装置を構成するエラー色相対ベクトル補完部31を示すブロック図である。図4において、41は高出現色相対ベクトル生成部であり、ポイント周辺色相対ベクトル取得部32からエラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データの指し示すポイントの周囲8ポイントの色相対ベクトルを取得する。そして、これら8ポイントの色相対ベクトルそれぞれに対応する色単位ベクトルを生成する。そして、これら8つの色単位ベクトルの中から、高い頻度で出現する色単位ベクトルを抽出し、その抽出した色単位ベクトルを有する色相対ベクトルを平均色相対ベクトル生成部43に出力する。
【0047】42は閾値内色相対ベクトル生成部である。この閾値内色相対ベクトル生成部42は、高出現色相対ベクトル生成部41で生成された色単位ベクトルの出現回数がそれぞれ1であり、高い頻度で出現する色単位ベクトルを抽出できない場合に高出現色相対ベクトル生成部41から指示を受け、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データの指し示すポイントの周囲8ポイントの色相対ベクトルが入力され、これらの色相対ベクトルそれぞれに対応する8つの色単位ベクトルが生成される。そして、生成された8つの色単位ベクトルは、外部から入力された範囲閾値に基づき、3つの色相対単位ベクトルに絞り込まれる。このように絞り込まれた3つの色相対単位ベクトルのうちのいづれか1つを有する各色相対ベクトルは、平均色相対ベクトル生成部43に出力される。なお、この範囲閾値とは、3次元空間におけるある単位ベクトルを基準ベクトルとして、この基準ベクトルを中心とした最大角を示すものである。
【0048】43は平均色相対ベクトル生成部であり、高出現色相対ベクトル生成部41から色相対ベクトルが入力されると、その当該色相対ベクトルを平均色相対ベクトルとして色空間ベクトル/ピクセル値生成部44に出力する。また、閾値内色相対ベクトル生成部42から複数の色相対ベクトルが入力されると、それら入力された複数の色相対ベクトルの平均の色相対ベクトルを生成し、その当該平均色相対ベクトルを色空間ベクトル/ピクセル値生成部44に出力する。
【0049】44は色空間ベクトル/ピクセル値生成部であり、平均色相対ベクトル生成部43から出力された平均色相対ベクトルと、色基準ベクトル評価部23から出力された色基準ベクトルとから、データ受信装置が有するモニタ等で表示可能な色空間の色空間ベクトル及びそのピクセル値を生成する。このようにして得られたピクセル値は、色相対ベクトル受信エラー検出部25で検出されたエラーの色相対ベクトルに関する位置データと共にイメージ表示部27に出力される。
【0050】次に動作について説明する。まず、本発明の実施形態2のデータ送受信システムを構成するデータ送信装置の動作について説明する。なお、本実施形態2のデータ送信装置の動作は、実施形態1のデータ送信装置の動作と同様であり、その説明を省略する。次に、本発明の実施形態2のデータ送受信システムを構成するデータ受信装置の動作について説明する。まず、データ受信装置に、データ送信装置から出力された送信データが入力される。このデータ受信装置に入力された送信データは、色基準ベクトルと色相対ベクトルとから構成されている。これら色基準ベクトル及び色相対ベクトルは、当該データ受信装置の色基準/相対ベクトル識別部21で識別され分離される。
【0051】色基準/相対ベクトル識別部21で識別され分離された色基準ベクトルは、色基準ベクトル蓄積部22に出力される。この色基準ベクトル蓄積部22に入力された色基準ベクトルは、当該色基準ベクトル蓄積部22に一時蓄積される。なお、色基準ベクトルは周期的に受信される。色基準/相対ベクトル識別部21で識別され分離された色相対ベクトルは、色相対ベクトル蓄積部24に出力される。この色相対ベクトル蓄積部24に入力された色相対ベクトルは、当該色相対ベクトル蓄積部24に一時蓄積される。なお、色相対ベクトル蓄積部24では、入力される色相対ベクトルの数が計算され、当該色相対ベクトルがイメージにおけるどの位置に位置するか判別され、その判別情報は位置データとして色相対ベクトルと共に蓄積、若しくは色相対ベクトル受信エラー検出部25に出力される。
【0052】色基準ベクトル蓄積部22に蓄積された色基準ベクトルは、当該色基準ベクトル蓄積部22に一時的に蓄積された後に受信色基準ベクトル評価部23に出力される。そして、受信色基準ベクトル評価部23では、入力された複数の色基準ベクトルから最も出現頻度の高い色基準ベクトルを抽出し、データ受信装置のモニタ等で表示するイメージの色基準ベクトルとする。このイメージの色基準ベクトルは、受信色基準ベクトル評価部23から色相対ベクトルデコーダ部26及びエラー色相対ベクトル補完部31に出力される。色相対ベクトル蓄積部24に蓄積された色相対ベクトルは、当該色相対ベクトル蓄積部24に一時的に蓄積された後に色相対ベクトル受信エラー検出部25に出力される。
【0053】そして、色相対ベクトル受信エラー検出部25では、入力された色相対ベクトルにエラーが発生していないか判断し確認する。この確認の結果、入力された色相対ベクトルにエラーが発生していないと判断された場合には、当該色相対ベクトルは位置データと共に色相対ベクトルデコーダ部26に出力される。色相対ベクトル受信エラーエラー検出部25から出力された色相対ベクトルは、色相対ベクトルデコーダ部26において、色基準ベクトル評価部23から出力された色基準ベクトルと合成され、データ受信装置のモニタ等で表示可能な色空間に対応した色空間ベクトルが生成され、その後この色空間ベクトルに基づくピクセル値が生成される。
【0054】この色相対ベクトルデコーダ部26で生成され得られたピクセル値は、位置データと共にイメージ表示部27へ出力される。イメージ表示部27に入力された位置データ及びピクセル値は、当該イメージ表示部27で一時保存される。一方、色相対ベクトル受信エラー検出部25で、入力された色相対ベクトルにエラーが発生していると判断された場合には、当該色相対ベクトルに関する位置データがポイント周辺色相対ベクトル取得部32及びエラー色相対ベクトル補完部31に出力される。色相対ベクトル受信エラー検出部25からの位置データが入力されたポイント周辺色相対ベクトル取得部32は、入力された位置データに基づくポイントを中心とした周囲8ポイントの色相対ベクトルを、色相対ベクトル蓄積部24から抽出する。
【0055】そして、得られた色相対ベクトルは、ポイント周辺色相対ベクトル32からエラー色相対ベクトル補完部31に出力される。このポイント周辺色相対ベクトル32から出力された色相対ベクトルが入力されたエラー色相対ベクトル補完部31は、当該色相対ベクトルに基づき、補完色相対ベクトルを生成する。この補完色相対ベクトルとは、エラー色相対ベクトル補完部31に入力された複数の色相対ベクトルの中で、最も出現頻度の高い色相対ベクトルのことを示す。仮に、最も出現頻度の高い色相対ベクトルを抽出することができない場合、例えば複数の色相対ベクトルの出現頻度が等しい場合には、エラー色相対ベクトル補完部31に入力された複数の色相対ベクトルの平均をとって、これを補完色相対ベクトルとみなしてもよい。
【0056】補完色相対ベクトルが得られたエラー色相対ベクトル補完部31では、当該補完色相対ベクトルに、色基準ベクトル評価部23から得られた色基準ベクトルを合成し、データ受信装置のモニタ等で表示可能な色空間ベクトルを生成し、また当該色空間ベクトルに基づくピクセル値を生成する。この生成されたピクセル値は、位置データと共に、エラー色相対ベクトル補完部31からイメージ表示部27に出力される。イメージ表示部27に入力されたピクセル値及び位置データは、互いに関連付けられ、当該イメージ表示部27に一時蓄積される。このイメージ表示部27に蓄積されたピクセル値及び位置データからモニタ等に出力されるイメージが構成されると、当該イメージは当該モニタ等に出力され表示される。
【0057】次に、本発明の実施形態2のデータ受信装置を構成するエラー色相対ベクトル補完部31の動作について説明する。色相対ベクトル受信エラー検出部25に入力された色相対ベクトルにエラーが検出された場合、この色相対ベクトル受信エラー検出部25は、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データをポイント周辺色相対ベクトル取得部32、及びエラー色相対ベクトル補完部31内の色空間ベクトル/ピクセル値生成部44に出力する。この位置データが色相対ベクトル受信エラー検出部25から入力されたポイント周辺色相対ベクトル取得部32は、入力された位置データに基づくポイントの周辺8ポイントの色相対ベクトルを色相対ベクトル蓄積部24から獲得し、これら得られた色相対ベクトルをエラー色相対ベクトル補完部31内の高出現色相対ベクトル生成部41に出力する。
【0058】これら複数の色相対ベクトルが入力された高出現色相対ベクトル生成部41は、入力された各色相対ベクトルに対応する色相対単位ベクトルをそれぞれ生成する。そして、得られた各色相対単位ベクトルの中から最も出現頻度の高い色相対単位ベクトルを選出する。そして、この最も出現頻度の高い色相対単位ベクトルを有する色相対ベクトルを抽出し、平均色相対ベクトル生成部43に出力する。一方、高出現色相対ベクトル生成部41で、複数の色相対単位ベクトルから最も出現頻度の高いものを選択できなかった場合、例えば各色相対単位ベクトルの出現頻度が1である場合、その時高出現色相対ベクトル生成部41は、閾値内色相対ベクトル生成部42にその旨を通知する。
【0059】この閾値内色相対ベクトル生成部42には、周辺色相対ベクトル取得部32より、エラーの検出された色相対ベクトルのポイントの周辺8ポイントの色相対ベクトルが入力される。複数の色相対ベクトルが入力された閾値内色相対ベクトル生成部42は、入力された各色相対ベクトルについて、それぞれ色相対単位ベクトルを生成する。この閾値内色相対ベクトル生成部42には、高出現色相対ベクトル生成部41から最も出現頻度の高い色相対単位ベクトルの選択ができなかった旨の通知が行われると、任意の閾値が入力される。なお、この範囲閾値とは、3次元空間におけるある単位ベクトルを基準ベクトルとし、その単位ベクトルとなす角の最大値を示す。
【0060】そして、閾値内色相対ベクトル生成部42は、設定された範囲閾値内に、生成し得られた色相対単位ベクトルの内の3つの異なる色相対単位ベクトルが存在するかどうか確認する。設定された範囲閾値内に3つの異なる色相対単位ベクトルが存在する場合には、これら3つの色相対単位ベクトルのいずれかを有する色相対ベクトルを抽出し、平均色相対ベクトル生成部43に出力する。
【0061】仮に、設定された範囲閾値内に4つ以上の異なる色相対単位ベクトルが存在する場合には、既に設定されている範囲閾値を徐々に小さくして、その縮小された範囲閾値内に3つの異なる色相対単位ベクトルが存在するようにする。そして、その縮小された範囲閾値内に3つの異なる色相対単位ベクトルが存在するようになったら、これら3つの色相対単位ベクトルのいずれかを有する色相対ベクトルを抽出し、平均色相対ベクトル生成部43に出力する。
【0062】また、設定された範囲閾値内に2つ以下の異なる色相対単位ベクトルしか存在しない場合には、既に設定されている範囲閾値を徐々に大きくして、その拡大された範囲閾値内に3つの異なる色相対単位ベクトルが存在するようにする。そして、その拡大された範囲閾値内に3つの異なる色相対単位ベクトルが存在するようになったら、これら3つの色相対単位ベクトルのいずれかを有する色相対ベクトルを抽出し、平均色相対ベクトル生成部43に出力する。これら高出現色相対ベクトル生成部41若しくは閾値内色相対ベクトル生成部42から出力された色相対ベクトルは平均色相対ベクトル生成部43に入力され、この平均色相対ベクトル生成部43に入力された複数の色相対ベクトルは平均化され平均色相対ベクトルとして出力される。
【0063】平均色相対ベクトル生成部43から出力された平均色相対ベクトルは、色空間ベクトル/ピクセル値生成部44に入力される。ここで、平均色相対ベクトルは、色基準ベクトル評価部23から出力された色基準ベクトルと合成され、データ受信装置のモニタ等で表示可能な色空間の色空間ベクトルに生成され、また得られた色空間ベクトルに基づきそのピクセル値が得られる。この色空間ベクトル/ピクセル値生成部44で生成されたピクセル値は、色相対ベクトル受信エラー検出部25から出力された位置データと共に、イメージ表示部27に出力される。
【0064】以上のように、データ送信装置で色基準ベクトルと色相対ベクトルとを生成し、一定周期で色基準ベクトルを出力すると共に、当該周期の隙間に色相対ベクトルを出力する際に、色基準ベクトルの出力周期が可変であるため、データ受信装置での色基準ベクトルのエラーの発生が少なく、かつ色基準ベクトルと色相対ベクトルとから得られる各ピクセル値の再現エラーをも少なくすることができる。
【0065】また、データ送信装置で、文字コードをイメージに変換し、他のイメージと1イメージに合成し送信しており、データ受信装置で文字イメージを再現するので、再現エラーを低減することができる。
【0066】また、データ受信装置では、色相対ベクトルに受信エラーが発生しても、当該色相対ベクトルの表示位置の周辺の8ポイントを評価して当該色相対ベクトルを補完するので、データ受信装置は1フレーム分のデータ蓄積で各ピクセル値の再現補完を行なう機能を持つことができる。
【0067】また、データ送信装置は、データ受信装置で表示可能な色空間を、当該データ送信装置の色空間に調整し変換するので、データ受信装置が有する構成を簡素化できる。
【0068】また、データ送信装置で、文字コードをイメージに変換し、他のイメージと1イメージに合成し送信しており、データ受信装置で文字イメージを再現するのに受信エラーであっても、その表示位置の周辺8ポイントを評価して補完するので、近似再現することができる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかるデータ送受信システムは、入力されたイメージに関するイメージデータを出力するイメージ処理部、イメージデータを所定のテーブルに基づく色空間ベクトルに変換する色空間変換部、色空間ベクトルからこの色空間ベクトルに関する単位ベクトルを生成する単位ベクトル生成部、複数の単位ベクトルから高頻度に出現する単位ベクトルである色基準ベクトルを選択し出力する色基準ベクトル生成部、及び色空間ベクトルと色基準ベクトルとの差分から得られる色相対ベクトルを出力する色相対ベクトル生成部を有し、色基準ベクトルを一定周期で出力し、色基準ベクトルが出力されるタイミング以外のタイミングで色相対ベクトルを出力するデータ送信装置と、データ送信装置から出力された色相対ベクトルと色基準ベクトルとに基づく色空間ベクトルを作成し出力するベクトルデコーダ部、及び色空間ベクトルに基づくイメージを出力する出力部を有するデータ受信装置とを有するものであり、データ送信装置から送信されるイメージに関するデータを色基準ベクトルと色相対ベクトルに分けて送信し、中でも色基準ベクトルの送信周期は可変であるため、データ送信装置とデータ受信装置との間でのノイズに応じて、色基準ベクトルの送信周期を調節することができ、データ受信装置でのイメージの再生品質を一定以上にした上でデータ送信装置から送信されるデータのデータ量を低減させることができる。
【0070】この発明にかかるデータ送信装置は、入力されたイメージに関するイメージデータを出力するイメージ処理部、イメージデータを所定のテーブルに基づく色空間ベクトルに変換する色空間変換部、色空間ベクトルからこの色空間ベクトルに関する単位ベクトルを生成する単位ベクトル生成部、複数の単位ベクトルから高頻度に出現する単位ベクトルである色基準ベクトルを選択し出力する色基準ベクトル生成部、及び色空間ベクトルと色基準ベクトルとの差分から得られる色相対ベクトルを出力する色相対ベクトル生成部を有し、色基準ベクトルを一定周期で出力し、色基準ベクトルが出力されるタイミング以外のタイミングで色相対ベクトルを出力するものであり、データ送信装置から送信されるイメージに関するデータを色基準ベクトルと色相対ベクトルに分けて送信し、中でも色基準ベクトルの送信周期は可変であるため、データ送信装置から送信された後のノイズに応じて、色基準ベクトルの送信周期を調節することができ、送信されるイメージに関するデータの品質を一定以上にした上でデータ送信装置から送信されるデータのデータ量を低減させることができる。
【0071】この発明にかかるデータ受信装置は、データ送信装置に入力されたイメージに関するイメージデータは所定のテーブルに基づき色空間ベクトルに変換され、この色空間ベクトルからは当該色空間ベクトルに関する単位ベクトルが生成され、複数の単位ベクトルからは高頻度に出現する単位ベクトルである色基準ベクトルが選択され、色基準ベクトルと、色空間ベクトル及び色基準ベクトルの差分から得られる色相対ベクトルとがデータ送信装置から出力され、データ送信装置から出力された色相対ベクトル及び色基準ベクトルが入力され、これら色相対ベクトル及び色基準ベクトルに基づく色空間ベクトルが作成され出力されるベクトルデコーダ部、及び色空間ベクトルに基づくイメージが出力される出力部を有するものであり、データ送信装置から送信されるイメージに関するデータを色基準ベクトルと色相対ベクトルに分けて送信し、中でも色基準ベクトルの送信周期は可変であるため、データ送信装置とデータ受信装置との間でのノイズに応じて、色基準ベクトルの送信周期を調節することができ、データ受信装置でのイメージの再生品質を一定以上にした上でデータ送信装置から送信されるデータのデータ量を低減させることができる。
【0072】また、この発明にかかるデータ受信装置は、入力された色相対ベクトルのイメージにおける位置に関する位置データを作成し、色相対ベクトル及び位置データをベクトルデコーダ部へ出力する位置データ作成部と、ベクトルデコーダ部より出力された色空間ベクトル及び位置データが互いに関連付けられ一時的に蓄積された後、複数の色空間ベクトル及び位置データを出力部に出力するベクトル蓄積部とを有し、位置データ作成部は、入力された色相対ベクトルのエラーの有無を検出し、当該色相対ベクトルにエラーが検出されると、当該色相対ベクトルに関する位置データを出力し、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが入力されたエラー補完部は、当該位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルをベクトル蓄積部より取得し、所定の条件に基づき、これら複数の色空間ベクトルより当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルを作成し、位置データと関連付けてベクトル蓄積部に記録するものであり、データ受信装置において色相対ベクトルに受信エラーが検出されても、当該色相対ベクトルの表示位置の周辺のポイントを評価して当該色相対ベクトルを補完するので、データ受信装置が蓄積するデータ量を1フレーム分に抑えて各色空間ベクトルの再現補完を行なうことができる。
【0073】さらに、この発明にかかるデータ受信装置は、入力された色相対ベクトルを蓄積し、色相対ベクトルのイメージにおける位置に関する位置データを作成し、これら色相対ベクトル及び位置データを関連付け出力する位置データ作成部と、位置データ作成部から出力された色相対ベクトルのエラーの有無を検出し、当該色相対ベクトルにエラーが検出されると、当該色相対ベクトルに関する位置データを出力するエラー検出部と、ベクトルデコーダ部より出力された色空間ベクトル及び位置データを一時的に蓄積し、出力部に出力するベクトル蓄積部と、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが入力され、当該位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルを位置データ作成部より取得し、所定の条件に基づき、これら複数の色空間ベクトルより当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルを作成し、位置データと関連付けてベクトル蓄積部に記録するエラー補完部とを有するものであり、データ受信装置において色相対ベクトルに受信エラーが検出されても、当該色相対ベクトルの表示位置の周辺のポイントを評価して当該色相対ベクトルを補完するので、データ受信装置が蓄積するデータ量を1フレーム分に抑えて各色空間ベクトルの再現補完を行なうことができる。
【0074】また、この発明にかかるデータ受信装置は、所定の条件が、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルの中から高頻度に出現する色空間ベクトルを当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルとするものであり、本来得られるべき色空間ベクトルと補完ベクトルとの差を抑えることができ、得られるイメージの表示誤差を抑えることができる。
【0075】さらに、この発明にかかるデータ受信装置は、所定の条件が、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルの平均の色空間ベクトルを当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルとするものであり、本来得られるべき色空間ベクトルと補完ベクトルとの差を抑えることができ、得られるイメージの表示誤差を抑えることができる。
【0076】この発明にかかるデータ送受信システム又はデータ送信装置は、イメージが任意の画像である第一のイメージと、文字コードが変換されて得られた第二のイメージとが合成され得られたものであり、データ送信装置で、複数のイメージを1つのイメージに合成できるので、データ受信装置では1つのイメージだけを受信すれば済み、送信データのデータ量を抑えることができる。
【0077】この発明にかかるデータ送受信システムは、データ受信装置のテーブルが、データ送信装置により、当該データ送信装置が有するテーブルと同様のテーブルに調整されるものであり、データ受信装置の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1のデータ送受信システムを構成するデータ送信装置を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態1のデータ送受信システムを構成するデータ受信装置を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施形態2のデータ送受信システムを構成するデータ受信装置を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施形態2のデータ送受信システムのデータ受信装置を構成するエラー色相対ベクトル補完部31を示すブロック図である。
【図5】 従来のデータ送受信システムを構成するデータ送信装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 コードデータ格納手段、2 イメージデータ格納手段、3 ファクシミリ装置、4 データ変換手段、10 文字コード/イメージ変換部、11 イメージ配置処理部、12 受信装置色空間変換部、13 イメージ蓄積部、14 色単位ベクトル生成部、15 色基準ベクトル生成部、16 色相対ベクトル生成部、17 色基準ベクトル送信部、18 色相対ベクトル送信部、19 一定周期送信制御部、21 色基準/相対ベクトル識別部、22 色基準ベクトル蓄積部、23 色基準ベクトル評価部、24 色相対ベクトル蓄積部、25 色相対ベクトル受信エラー検出部、26 色相対ベクトルデコーダ部、27 イメージ表示部、28 エラーピクセル補完部、29 ポイント周辺ピクセル取得部、31エラー色相対ベクトル補完部、32 ポイント周辺色相対ベクトル取得部、41 高出現色相対ベクトル生成部、42 閾値内色相対ベクトル生成部、43平均色相対ベクトル生成部、44 色空間ベクトル/ピクセル値生成部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】入力されたイメージに関するイメージデータを出力するイメージ処理部、前記イメージデータを所定のテーブルに基づく色空間ベクトルに変換する色空間変換部、前記色空間ベクトルからこの色空間ベクトルに関する単位ベクトルを生成する単位ベクトル生成部、複数の前記単位ベクトルから高頻度に出現する単位ベクトルである色基準ベクトルを選択し出力する色基準ベクトル生成部、及び前記色空間ベクトルと前記色基準ベクトルとの差分から得られる色相対ベクトルを出力する色相対ベクトル生成部を有し、前記色基準ベクトルを一定周期で出力し、前記色基準ベクトルが出力されるタイミング以外のタイミングで前記色相対ベクトルを出力するデータ送信装置と、前記データ送信装置から出力された前記色相対ベクトルと前記色基準ベクトルとに基づく前記色空間ベクトルを作成し出力するベクトルデコーダ部、及び前記色空間ベクトルに基づく前記イメージを出力する出力部を有するデータ受信装置とを有することを特徴とするデータ送受信システム。
【請求項2】入力されたイメージに関するイメージデータを出力するイメージ処理部、前記イメージデータを所定のテーブルに基づく色空間ベクトルに変換する色空間変換部、前記色空間ベクトルからこの色空間ベクトルに関する単位ベクトルを生成する単位ベクトル生成部、複数の前記単位ベクトルから高頻度に出現する単位ベクトルである色基準ベクトルを選択し出力する色基準ベクトル生成部、及び前記色空間ベクトルと前記色基準ベクトルとの差分から得られる色相対ベクトルを出力する色相対ベクトル生成部を有し、前記色基準ベクトルを一定周期で出力し、前記色基準ベクトルが出力されるタイミング以外のタイミングで前記色相対ベクトルを出力することを特徴とするデータ送信装置。
【請求項3】データ送信装置に入力されたイメージに関するイメージデータは所定のテーブルに基づき色空間ベクトルに変換され、この色空間ベクトルからは当該色空間ベクトルに関する単位ベクトルが生成され、複数の前記単位ベクトルからは高頻度に出現する単位ベクトルである色基準ベクトルが選択され、前記色基準ベクトルと、前記色空間ベクトル及び前記色基準ベクトルの差分から得られる色相対ベクトルとが前記データ送信装置から出力され、前記データ送信装置から出力された前記色相対ベクトル及び前記色基準ベクトルが入力され、これら前記色相対ベクトル及び前記色基準ベクトルに基づく前記色空間ベクトルが作成され出力されるベクトルデコーダ部、及び前記色空間ベクトルに基づく前記イメージが出力される出力部を有することを特徴とするデータ受信装置。
【請求項4】入力された色相対ベクトルのイメージにおける位置に関する位置データを作成し、前記色相対ベクトル及び前記位置データをベクトルデコーダ部へ出力する位置データ作成部と、前記ベクトルデコーダ部より出力された色空間ベクトル及び前記位置データが互いに関連付けられ一時的に蓄積された後、複数の色空間ベクトル及び前記位置データを出力部に出力するベクトル蓄積部とを有し、前記位置データ作成部は、入力された前記色相対ベクトルのエラーの有無を検出し、当該色相対ベクトルにエラーが検出されると、当該色相対ベクトルに関する位置データを出力し、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが入力されたエラー補完部は、当該位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルを前記ベクトル蓄積部より取得し、所定の条件に基づき、これら複数の色空間ベクトルより当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルを作成し、前記位置データと関連付けて前記ベクトル蓄積部に記録することを特徴とする請求項3に記載のデータ受信装置。
【請求項5】入力された色相対ベクトルを蓄積し、前記色相対ベクトルのイメージにおける位置に関する位置データを作成し、これら色相対ベクトル及び前記位置データを関連付け出力する位置データ作成部と、位置データ作成部から出力された前記色相対ベクトルのエラーの有無を検出し、当該色相対ベクトルにエラーが検出されると、当該色相対ベクトルに関する位置データを出力するエラー検出部と、ベクトルデコーダ部より出力された色空間ベクトル及び前記位置データを一時的に蓄積し、出力部に出力するベクトル蓄積部と、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが入力され、当該位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルを前記位置データ作成部より取得し、所定の条件に基づき、これら複数の色空間ベクトルより当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルを作成し、前記位置データと関連付けて前記ベクトル蓄積部に記録するエラー補完部とを有することを特徴とする請求項3に記載のデータ受信装置。
【請求項6】所定の条件は、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルの中から高頻度に出現する色空間ベクトルを当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルとすることを特徴とする請求項4又は5に記載のデータ受信装置。
【請求項7】所定の条件は、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データの示すポイントの周囲複数の色空間ベクトルの平均の色空間ベクトルを当該ポイントの色相対ベクトルを補完する補完ベクトルとすることを特徴とする請求項4又は5に記載のデータ受信装置。
【請求項8】エラー補完部がベクトル蓄積部より取得する色相対ベクトルは、マトリックス状に分割設定されたイメージの各位置であるポイントに対応する色相対ベクトルの内、エラーの検出された色相対ベクトルに関する位置データが示すポイントの周囲8ポイントの色空間ベクトルであることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載のデータ受信装置。
【請求項9】所定のテーブルには、イメージの色と数値とが関連づけられ登録されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のデータ送受信システム、又はデータ送信装置、又はデータ受信装置。
【請求項10】イメージは、任意の画像である第一のイメージと、文字コードが変換されて得られた第二のイメージとが合成され得られたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ送受信システム、又はデータ送信装置。
【請求項11】データ受信装置のテーブルは、データ送信装置により、当該データ送信装置が有するテーブルと同様のテーブルに調整されることを特徴とする請求項1に記載のデータ送受信システム。

【図2】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2000−22963(P2000−22963A)
【公開日】平成12年1月21日(2000.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−190182
【出願日】平成10年7月6日(1998.7.6)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】