説明

トイレ装置

【課題】トイレの洗浄水供給装置を操作しやすくし、障害物があってもこれを回避する。
【解決手段】可動ボタン11が押されると揺動プレート13の下が押され、チューブ15からワイヤー14が引かれ、これにより洗浄水供給装置WのコックボタンKの周りに固定された本体板21に対して作動プレート22が引かれ、押圧突起23によって、コックボタンKが押され、便器Bに給水されて洗浄される。ワイヤー14及びチューブ15は、湾曲してこの湾曲状態をさらに変形できるので、ロールペーパー収納箱31、その他の障害物を迂回できる。本体板21の挟持部16の挟持ねじ20を緩めて、コックボタンKに対して本体板21及び作動プレート22の向きを変えて締めて固定でき、本体板21及び作動プレート22は障害物等を避けて取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ装置に関し、特に既存のトイレに付加して、洗浄を容易にするものに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、既存のトイレに種々の装置を付加して、便器の洗浄を容易にしたり、トイレットペーパーの供給を便利にしたりするものが考えられてきている。しかし、このような容易さ及び便利さは不十分なものであった。
【0003】
【特許文献1】特許4387109
【特許文献2】特開2003−135307号公報
【特許文献3】特開2002−045304号公報
【特許文献4】特開昭63−176537号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本件発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、便器の洗浄を容易にすること等にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明のトイレ装置は、 トイレの洗浄水供給装置と便器との間を仕切る仕切り体と、 この仕切り体に設けられ、この仕切り体の便器側で手動操作によって動き、この動きを弾性的に復帰させる可動体と、 この可動体に一端が連結され、上記可動体の手動操作による動きに応じて引かれ、上記仕切り体の洗浄水供給装置側に配置された、湾曲形状が変形可能なワイヤー体と、 上記トイレの洗浄水供給装置に着脱自在に固定された固定体と、 この固定体に対して可動可能に取り付けられるとともに、上記ワイヤー体の他端が連結され、このワイヤー体の上記引きに応じて、上記トイレの洗浄水供給装置の給水を作動させる作動体とを備えた。
【発明の効果】
【0006】
これにより、トイレの洗浄水供給装置からワイヤー体の長さ分、離れた位置の、操作し易い個所の可動体を手動操作すれば、便器を洗浄できて、便器の洗浄を容易にすることができる。特に、障害者または高齢者などにとって、トイレの洗浄水供給装置が操作しにくい個所にあるとき、これを改善できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(1)トイレ装置の仕切り板2等の取り付け構造
図1及び図2はトイレ装置の外観を示す。既存のトイレの便器Bの前には、フラッシュバブル式のトイレの洗浄水供給装置Wが設けられている。この洗浄水供給装置Wは、二本の金属パイプがトイレの床面などから立設されており、この二本の金属パイプの一方が水道管につながり、他方が便器に繋がっている。
【0008】
これら二本の金属パイプの上端をつなぐように連結され、この連結部分の一方のパイプの上側付近には、コックボタンKが設けられている。このコックボタンKを押すと、水道管からの水が一定量便器B内に送り込まれ、便器Bへの給水及び洗浄が行われる。
【0009】
この便器Bと上記洗浄水供給装置Wとの間のトイレの床上には、金属製の枠組1(枠体)が例えば「#の字状」の格子状に立設されている。この「#の字状」の中央の枠組1には、木製の仕切り板2が開閉自在に取り付けられており、この仕切り板2の周囲の枠組1には、木製の化粧板C(壁体)が固定されている。
【0010】
したがって、仕切り板2によって、トイレの便器Bと洗浄水供給装置Wとが仕切られる。また、枠組1に対して、洗浄水供給装置Wは奥側に設けられ、仕切り板2及び化粧板Cは手前側に設けられ、両者は枠組1に対して反対側に設けられる。
【0011】
上記「#の字状」の中央の方形の下枠の枠組1の前面には上記化粧板C(壁体)が接着テープ等で固定され、この化粧板Cの上縁は下枠の枠組1の上面より上方に位置しており、この下枠の枠組1の上側で、化粧板Cの裏面には、金属製の支持枠3(支持体)が接着テープ等で固定またはねじ留めされている。
【0012】
この支持枠3は仕切り板2の幅とほぼ同じ長さであり、横に延びている。この支持枠3は板状であり、中央部分は「コ字状」に後方へ突出しており、この突出部分の凸条4(支持体)も横に延びている。この凸条4の左右両端付近の上面には金属製の受けボルト5、5(支持体)がナットによって固定されている。この受けボルト5、5の上面はマイナスまたはプラスの溝が形成され、ドライバー等で回すと、受けボルト5、5の凸条4上面からの突出量が調整される。
【0013】
上記仕切り板2の下縁の左右両端の裏面には、長さ数センチメートルの金属製の当て金具6、6(支持体)がねじ留めされている。この当て金具6、6の上部分は、仕切り板2の裏面にネジ留めされ、当該当て金具6、6の下部分は後方へ折り曲げられさらに下方へ折り曲げられ、この下方に延びた部分の前面には別の板金具が溶接され、この板金具は前方へ折り曲げられさらに下方へ折り曲げられている。
【0014】
このため、当て金具6、6の下面は「コ字状」に凹んでおり、この凹みが上記支点ボルト5、5の上に乗って入り込み、仕切り板2を化粧板Cの上に安定的に乗せることができるし、仕切り板2が化粧板Cの上に安定的に支持/固定される。したがって、仕切り板2の下縁は、上記支持枠3(支持体)、凸条4(支持体)、受けボルト5、5(支持体)によって支えられ、仕切り板2の上縁が開閉可能とされる。
【0015】
上記下枠の枠組1の上には、支持プレート7が固定されている。この支持プレート7は、上記下枠の枠組1に沿って長い金属製の板状であり、このほど長い板の前縁と後縁とが起立されており、この後縁の上記洗浄水供給装置Wの二本のパイプが当たる個所が切欠されている。この切欠個所は、支持プレート7の右側と左側に二か所ずつ形成されており、洗浄水供給装置Wの設置位置に対応している。
【0016】
この支持プレート7は省略可能である。この支持プレート7の上面に上記支点ボルト5、5を設けてもよい。この場合でも、仕切り板2を下枠の枠組1に対して安定的に乗せることができるし安定的に支持/固定もできる。しかし、支点ボルト5、5は支持プレート7ではなく、化粧板Cに設けたほうが、本トイレ装置の取付工程(改造方法。、生産方法)が簡易になる。
【0017】
通常、本当トイレ装置の取付者/工事者と洗浄水供給装置Wの調整者/交換者/工事者とは異なる。一方がほぼ内壁工事者であり、他方がほぼ水道工事者だからである。もし、支点ボルト5、5を支持プレート7に付けると、(1)支持プレート7及び支点ボルト5、5の下枠の枠組1への取り付け、(2)洗浄水供給装置Wの部分交換・位置調整等、(3)仕切り板2等のトイレ装置全体の取り付けの順番で工事をしなくてはならなくなり、トイレ装置の取り付け工事(1)(3)の間に、洗浄水供給装置Wの水道工事(2)が入り込むことになる。
【0018】
なぜなら、支持プレート7に対して、後から洗浄水供給装置Wの工事をしなくてはならないからである。また、洗浄水供給装置Wの工事の前に支持プレート7を取り付けると、支持プレート7がじゃまになって、洗浄水供給装置Wの工事が行いにくいからである。
【0019】
これに対して、化粧板Cに支持枠3及び支点ボルト5、5を取り付けると、(2)洗浄水供給装置Wの部分交換・位置調整等、(1)支持枠3及び支点ボルト5、5の化粧板Cへの取り付け、(3)仕切り板2等のトイレ装置全体の取り付けの順番で工事をできる。
【0020】
したがって、洗浄水供給装置Wの水道工事(2)の後に、トイレ装置の取付工事(1)(3)をまとめて一回ででき、トイレ装置の取り付け工事の間に洗浄水供給装置Wの水道工事が入り込まない。この結果、トイレ装置の取り付け工事が迅速かつより簡易にできる。
【0021】
また、上述の支点ボルト5、5を支持プレート7に付けると、支点ボルト5、5の調整を、上記(1)と(3)の両方で2回行わなくてはならない。なぜなら、通常支点ボルト5、5を最初に取り付けるときには、仕切り板2が化粧板Cからずれないような位置に取り付けるが、洗浄水供給装置Wの交換・調整などで、ずれが生じることが多く、さらに支点ボルト5、5の調整が必要になるからである。
【0022】
これに対して、化粧板Cに支持枠3及び支点ボルト5を取り付けると、トイレ装置の取付工事(1)(3)をまとめて一回でできるので、このようなことがなくなり、支点ボルト5、5の調整は一回で済む。
【0023】
また、仕切り板2と化粧板Cとは同じ構造、同じ外観、同じデザインで同時に製作されることが多く、この場合仕切り板2と化粧板Cとの寸法も同時に調整され、仕切り板2と化粧板Cとの間には一定の隙間が形成される。仕切り板2を化粧板Cに対して開閉するために必要だからである。
【0024】
この場合に、上記仕切り板2の下縁を支える受けボルト5(支持体)が化粧板Cに設けられていれば、この仕切り板2と化粧板Cとの間の一定の隙間はほぼ保持され大きく変化してしまうことがなく、受けボルト5の調整及び仕切り板2の大きな調整が不要となり、またこの調整はわずかで済む。さらに、仕切り板2と化粧板Cとの間の隙間が大きく変化しないので、仕切り板2を円滑に開閉できることにもなる。
【0025】
上記仕切り板2の両側縁の裏面には、金属製のストッパ板8、8がねじ留めされている。このストッパ板8は後方に向かって突出しており、先端は外側に折り曲げられている。当て金具6、6を支点ボルト5、5の上に乗せたまま、仕切り板2を手前に引くと、上記ストッパ板8、8の折れ曲がった先端は、左右両側の完全縦向きの枠組1の後面に当接し、仕切り板2の上側を開けたままで保持でき、修理、メンテナンス等を行うことができる。
【0026】
このストッパ板8、8を内側に押さえて湾曲させると、仕切り板2を枠組1全体及び化粧板Cからに完全に取り外すことができる。これにより、本トイレ装置全体の交換、修理、メンテナンス等を行うことができる。
【0027】
また、枠組1及び化粧板C(壁体)に対して仕切り板2の上縁が開閉可能となっているので、仕切り板2の取り付けが容易になる。さらに、本トイレ装置の取り付け後に、洗浄水供給装置Wの調整や工事が必要になったときにも、仕切り板2の上縁を開けてこれを行うことができる。また、仕切り板2の上縁を開けることができれば、仕切り板2を枠組1及び化粧板Cから持ち上げて取り外すこともでき、洗浄水供給装置Wの調整や工事が容易になる。
【0028】
(2)トイレ装置の給水構造等
図3及び図4に示すように、仕切り板2を正面からみて左上には金属製の可動ボタン11(可動体)が設けられている。この可動ボタン11は押し込み式で、コイルばねが内蔵され、このコイルばねの奥端は可動ボタン11の外側の奥の固定面に当接され、手前端は可動ボタン11の手前の可動面に当接され、この可動ボタン11の奥端は、可動ボタン11の移動に伴って出没可能となっている。
【0029】
したがって、この可動ボタン11は、ばね圧で手前つまり便器B側に突出して付勢されており、手動操作で押し込まれ、開放すると弾性的に復帰される。この可動ボタン11の奥側つまり洗浄水供給装置W側の上側の仕切り板2の裏面には、金属製の支持板12がねじ留めされている。
【0030】
この支持板12は仕切り板2の裏面から垂直に突出しており、この突出部分に揺動プレート13(可動体)が揺動可能に取り付けられている。この揺動プレート13の中央部分が揺動の中心軸となり、この中心軸の下部分に、上記可動ボタン11の奥端が当接している。
【0031】
この揺動プレート13の上記中心軸の上端には、金属製のワイヤー14(ワイヤー体)の一端が連結係止固定されている。このワイヤー14は、樹脂製のチューブ15内に収納され、このチューブ15の一端は、上記支持板12の先端のさらに折り曲げられた先端に固定されている。
【0032】
したがって、上記可動ボタン11を押すと、揺動プレート13が揺動され、チューブ15は固定されたまま、チューブ15からワイヤー14が引かれる。このワイヤー14及びチューブ15は、湾曲形状が変形可能であり、ワイヤー14の両端はチューブ15の両端から露出している。
【0033】
図5及び図6に示すように、上記洗浄水供給装置WのコックボタンKの根元/近辺の外面は円環状の円環部Rとなっている。この円環部Rには金属製の挟持部16(固定体)が着脱自在に固定されている。この挟持部16はほぼ正方形の板状であり、この正方形の板の中央は円形状に切欠されて切欠部17となっており、この挟持部16は中央で二分割されている。
【0034】
この二分割された挟持部16は、本体側の本体挟持部18と外側の挟持片19とに分けられ、この挟持片19の側面の両端には一対のねじ穴が開けられ、さらに本体挟持部18にも同じねじ穴が一対開けられ、これらのねじ穴に一対の挟持ねじ20、20が螺合されている。この挟持ねじ19は、上記切欠部17の両側に位置し、回されることによって、挟持片19が本体挟持部18に近づいたり離されたりされ、これにより挟持部16が円環部Rに対して着脱自在とされる。
【0035】
上記本体挟持部18の根元には大きな金属製の本体板21が連結され、この本体板21は挟持部16に対して、洗浄水供給装置Wの外側方向にほぼ直角に折れ曲がっており、挟持部16の上下両側に延びていて、挟持部16の2〜3倍の大きさとなっている。
【0036】
この本体板21の下側は「U字状」に折り曲げられ、この「U字状」の中に板状の作動プレート22(作動体)の端が軸支持され、本体板21に対して作動プレート22が揺動可能/可動可能とされている。この作動プレート22の中央より下方には、ねじ状の押圧突起23が突設されており、この押圧突起23は上記洗浄水供給装置WのコックボタンKに正面から当接可能となっている。
【0037】
上記本体板21の上端には小さいプレートが固定され、このプレートの先に、上記チューブ15の他端が固定されている。上記ワイヤー14の他端はこのチューブ15の他端から露出して、上記作動プレート22の上端に連結固定される。
【0038】
したがって、上記可動ボタン11を押すと、チューブ15は固定されたまま、上記ワイヤー14が引かれ、本体板21に対して作動プレート22が揺動して、押圧突起23が洗浄水供給装置WのコックボタンKを押し、便器Bに給水されて洗浄される。
【0039】
上記洗浄水供給装置WのコックボタンKの周囲の円環部Rは円形で、これに嵌め込まれる挟持部16の切欠部17も円形なので、挟持部16、本体板21及び作動プレート22は、コックボタンKに対して回動可能となり、コックボタンKに対する向きを自由に変えることができ、コックボタンKに対して任意の向きで固定可能となっている。
【0040】
n
したがって、本トイレ装置を取り付けるとき、障害物等があっても、これを避けるように、挟持部16、本体板21及び作動プレート22の向きを変えることができ、向きを変えても、洗浄水供給装置WのコックボタンKの作動に支障は生じない。
【0041】
また、洗浄水供給装置WにおけるコックボタンKの位置は、洗浄水供給装置Wの正面、側面、背面、上面など、種々の形態があるが、挟持部16、本体板21及び作動プレート22は、洗浄水供給装置Wに取り付ける形になっているので、コックボタンKが洗浄水供給装置Wのどのような位置にあっても、挟持部16、本体板21及び作動プレート22を取り付けることができ、種々の洗浄水供給装置Wに対応してトイレ装置を取り付けることができる。このため、本トイレ装置の取り付けのときに、洗浄水供給装置WにおけるコックボタンKを付け替える必要もなくなる。
【0042】
また、本トイレ装置を使用しているうちに、洗浄水供給装置Wの向き、位置が変化したり、洗浄水供給装置WのコックボタンKの向き、位置がずれてきたりしても、挟持部16、本体板21、作動プレート22、ワイヤー14、チューブ15は、洗浄水供給装置WのコックボタンKに直接連結される。
【0043】
このため、洗浄水供給装置WのコックボタンKが操作されず給水されないことがなくなる。逆に、ワイヤー14を可撓性の無いプレート状又は棒状のレバーにした場合には、上記の経年使用によるずれが生じてきて、可動ボタン11を開放してもコックボタンKが押されぱなしになることが生じてくるが、上述のような可撓性のあるワイヤー14などの構造のため、コックボタンKが押されぱなしになることが防止される。
【0044】
上記仕切り板2の裏面の洗浄水供給装置W側のほぼ中央には、縦に延びる直方体状の金属製のロールペーパー収納箱31がねじ留めされている。このロールペーパー収納箱31の上側の仕切り板2の表側の便器B側には、開閉扉32が設けられている。この開閉扉32を開けて、ロールペーパー収納箱31内にロール状のトイレットペーパーP(ロールペーパー)Pが複数順次上から入れることができる。この開閉扉32には鍵または磁石付きの開閉鍵などが付けられており、不用意に開閉されず、トイレットペーパーPを補充するときのみ、係員のみによって開閉される。
【0045】
ロールペーパー収納箱31には複数のトイレットペーパーPが上下に一列に収納される。このロールペーパー収納箱31の下側の隣であって、上記可動ボタン11の下側には、仕切り板2の便器B側には、取り出し部33が設けられており、この取り出し部33の中央には芯棒が設けられ、上記ロールペーパー収納箱31の一番下のトイレットペーパーPがスライドされて、この芯棒に挿通されて、トイレットペーパーPが便器B側に露出される。
【0046】
上記ワイヤー14及びチューブ15は、このロールペーパー収納箱31を迂回して十分に湾曲できる長さに設定される。そして、この湾曲形状は変形できるので、ロールペーパー収納箱31の形状、大きさ、幅、高さ、突出量がどのように変わっても、必ず迂回できる。したがって、本トイレ装置を設けた時、ロールペーパー収納箱31その他の障害物があっても、可動ボタン11と洗浄水供給装置WのコックボタンKとをつなぐことができる。
【0047】
なお、可動ボタン11は、洗浄水供給装置Wの上側に設けられても良い。このような場合でも、ワイヤー14及びチューブ15は湾曲するし、この湾曲形状は十分に変形するので、可動ボタン11と洗浄水供給装置WのコックボタンKとを近くても遠くてもつなぐことができる。可動ボタン11は、トイレットペーパーPの取り出し部33の上に合った方が、見やすいし操作もしやすい。
【0048】
洗浄水供給装置WのコックボタンK、ロールペーパー収納箱31、可動ボタン11の各位置は、仕切り板2上で左右対称など任意に変更されてもよい。例えば、可動ボタン11はロールペーパー収納箱3の右側、左側、上側または下側に位置してもよいし、洗浄水供給装置Wの上、左または右に位置してもよいし、仕切り板2の左右または中央いずれに位置してもよい。
【0049】
また、洗浄水供給装置Wはロールペーパー収納箱3の右側、左側、下側または上側にいずれに位置してもよいし、仕切り板2の右側、左側または中央に位置してもよいし、ロールペーパー収納箱3は仕切り板2の右側、左側または中央に位置してもよい。洗浄水供給装置Wの位置は便器Bに対して種々の位置があるし、本トイレ装置を設ける位置も洗浄水供給装置Wまたは便器Bに対して種々変更される。
【0050】
(3)第二実施形態
上記可動ボタン11の内蔵のコイルばねの弾性復帰機構は省略されてもよい。この場合、本体板21(固定体)に取り付けられた作動プレート22(作動体)の押圧突起23(作動体)の先端が、洗浄水供給装置WコックボタンKに接触/当接される。
【0051】
これにより、コックボタンKが押された時の復帰力が、押圧突起23及び作動プレート22を通じ、ワイヤー14の他端が引かれ、揺動プレート13(可動体)が引き戻され、可動ボタン11が押し戻され、上記コイルばねは省略可能となる。このように、可動ボタン11の弾性的な復帰力は、洗浄水供給装置WのコックボタンKによって達成される。
【0052】
本トイレ装置を使用しているうちにワイヤー14が伸びてきて、押圧突起23とコックボタンKとの間に隙間ができると、図5において、押圧突起23の根元のナットを回せばよい。そうすると、押圧突起23の突出量を調整して、押圧突起23をコックボタンKに接触/当接させることができる。また、ワイヤー14の他端と作動プレート22との間にスペーサーを入れて、同様に調整できる。
【0053】
このようなワイヤー14が延びたときの調整は、可動ボタン11に上記コイルばねのような弾性復帰機構が備ええられ、押圧突起23とコックボタンKとの間に隙間がある実施形態でもなされる。
【0054】
上述の各実施形態(実施例)において、当該実施形態(実施例)で記載されていないことは、他の実施形態(実施例)の記載されている内容が参照及び引用される。本願明細書及び特許請求の範囲においては、上記複数の実施形態(実施例)にわたって、各部または一部を入れ替えた実施形態(実施例)も、上記各実施形態(実施例)として記載されているものである。
【0055】
(4)他の実施の形態
本発明は、上記実施例に限定されず、種々変更可能である。例えば、円環部R及び挟持部16の切欠部17の形状は円形のほか、正八角形、正六角形、正四角形等の正多角形等でもよく、垂直方向のほか、水平方向斜め45度、60度、30度など、任意に向きを変えることができればよい。
【0056】
挟持部16の切欠部17は、つめとこれと係合するつめ歯車とこのつめ歯車を一方向にのみ付勢する、つめ歯車の軸に巻回されるコイルばねまたはラチェット機構のように、コックボタンKの周囲の円環部Rに対して、本体板21及び作動プレート22が間欠的に回転されるとともに、回転された位置が保持されてもよい。
【0057】
作動プレート22(作動体)は、支点と力点の間に作用点があったが、揺動プレート13のように、力点と作用点の間に支点があってもよいし、支点と作用点の間に力点があってもよい。この場合、ワイヤー14の取り付け方向は逆になる。
【0058】
また、このようなテコ式のほか、ワイヤー14で直接コックボタンKを押しても良い。この場合、ワイヤー14の他端が複数に分離され、この分離されたワイヤー14の先端に円板が固定され、この円盤がコックボタンKに当接または接着される。
【0059】
可動ボタン11(可動体)と揺動プレート13とはリンク機構のように連結されていてもよい。揺動プレート13は、作用点と力点の間に支点があったが、作動プレート22のように、支点と力点の間に作用点があってもよいし、支点と作用点の間に力点があってもよい。この場合、ワイヤー14の取り付け方向は逆になる。
【0060】
また、このようなテコ式のほか、ワイヤー14が可動ボタン11で直接引かれてもよい。この場合、ワイヤー14の一端がプーリーで反転されて可動ボタン11の奥端に結び着けられたり、固定されたりされる。
【0061】
可動ボタン11(可動体)には弾性的に復帰させる機構が設けられていたが、洗浄水供給装置Wとワイヤー14の他端とをつないで、ワイヤー14を弾性的に引くコイルバネなどが連結されて、ワイヤー14及び可動ボタン11の弾性復帰機構が洗浄水供給装置W側に設けられてもよい。
【0062】
コックボタンKの形状は押しボタン式のほか、手で握るレバー式などでもよい。このような場合には、挟持部16に対して作動プレート22が、平行ではなく直交する向きに配置され、作動プレート22がワイヤー14によって引かれると、作動プレート22がこのレバーをレバーの動く方向に沿って横から押して向きを変えて給水させることになる。
【0063】
挟持部16を取り付けるのは、コックボタンKの根元の円環部Rのほか、パイプの途中、パイプの湾曲部または折曲部、パイプの上端、タンク、レバーの根元などどこでもよい。この場合、挟持部16の代わりにパイプ、タンクなどに周囲に巻き付けられる緊縮バンド、パイプ外面に沿って湾曲した帯状の金具などでもよい。
【0064】
チューブ15(筒体)は省略されても良い。この場合、ワイヤー14はテンションのある状態で、直線的に張られる。この場合、可動ボタン11と洗浄水供給装置WのコックボタンKとの間には障害物が無いようにされる。ワイヤー14は、紐状、帯状、パイプ状、チェーン状など、湾曲形状が変形可能であれば何でもよい。
【0065】
チューブ15(筒体)は、パイプ状、箱状、その他種々の形状の物体でもよく、これらの中にワイヤー14が挿通される穴が開いていればよい。また、チューブ15はリール、プーリー等のワイヤー14が架け渡されるものでもよい。このようなリール、ワイヤーの外側面はチューブ内面に似た凹溝状をしており、均等の機能を発揮する。
【0066】
仕切り板2(仕切り体)は、板状のほか、ブロック状、衝立状、箱状、網状、格子状、家具状、扉状、窓状、建具状、透明体等でもよいし、表面は平坦のほか、湾曲していても球面でもよい。可動ボタン11は押しボタン式のほか、スライド式または回動式のレバー等でもよい。この場合、このレバーがばね付勢され、このレバーにワイヤー14が連結され、ばね付勢に抗してレバーを動かすと、ワイヤー14が引かれ、レバーを緩めるとばね付勢に沿ってレバーが戻される。
【0067】
さらに、このような可動ボタン11(可動体)は電磁ソレノイド等が付加されてもよい。これにより、力の弱い障害者・高齢者でも可動ボタン11を操作できる。洗浄水供給装置WのコックボタンKは電磁式であってもよく、このような電磁式の洗浄水供給装置WのコックボタンKに、挟持部16、本体板21、作動プレート22等が取り付けられる。
【0068】
上記洗浄水供給装置WのコックボタンKの円環部R自体が回転できてもよい。これにより、挟持部16、本体板21、作動プレート22の洗浄水供給装置WのコックボタンKに対する取り付けの向きを変えなくても、挟持部16、本体板21、作動プレート22の向きを変えられる。ワイヤー14及びチューブ15は、ロールペーパー収納箱31の下側のほか、上側、左側、右側、後ろ側、手前側などを迂回していてもよい。
【0069】
取り出し部33はロールペーパー収納箱31の下側の横ではなく、ロールペーパー収納箱31の真下、真上などに設けられてもよい。ロールペーパー収納箱31は何雨、横向きなどでもよく、トイレットペーパーPが一列に収納されるが、二列以上、複数列に収納されてもよい。トイレットペーパーPは、ティッシュペーパー、便座クリーニングペーパー等であってもよく、ロール状以外の物でもよい。
【0070】
支持枠3(支持体)は、横に延びる細長い板状のほか、受けボルト5付近だけに設けられてもよく、凸条(支持体)4は断面「コ字状」のほか、断面「L字状」、断面「T字状」、断面「V字状」、板状、ロックナット状、Uナット状、キャップ状など、受けボルト5を支えることができればどのような形状でもよい。
【0071】
受けボルト5は、ねじ式以外に、ピン、突起、支柱など、仕切り板2を支えることができれば何でもよいし、支持枠3と一体成型されてもよい。このような受けボルト5または支持枠3は、化粧板Cの裏面のほか、化粧板Cの上縁、前面、側縁などの設けられてもよいし、支持プレート7または枠組1の上に設けられてもよい。
【0072】
当て金具6(支持体)の下面は、溝状のほか、テーパー状に凹んでいてもよいし、円柱状または角柱状に凹んでいてもよい。また、受けボルト5及び支持枠3は仕切り板2側に取り付けられ、当て金具6は化粧板C、枠組1または支持プレート7側に設けられてもよい。
【0073】
ストッパ板8は、コイルばね、折り畳み可能に連結された二枚以上の板などでもよい。この場合、コイルばね、折り畳み可能に連結された二枚以上の板の一端は、仕切り板2の側縁に固定され、他端は化粧板Cの側縁または枠組1に固定される。このようなコイルばね、折り畳み可能に連結された二枚以上の板の一端または他端は、仕切り板2の側縁または化粧板Cの側縁または枠組1から取り外し可能とされる。
【0074】
上記化粧板C(壁体)は板状のほか、ブロック状、箱状、衝立状、網状、格子状、家具状、扉状、窓状、建具状、透明体でもよく、表面は平坦のほか、湾曲していても球面でもよい。仕切り板2の上縁が枠組1及び化粧板Cに対して開閉可能となるほか、下縁、右縁、左縁が枠組1及び化粧板Cに対して開閉可能となっていてもよい。この場合、開閉できて着脱もできる金具が、仕切り板2の下縁、右縁、左縁と枠組1及び化粧板Cとの間に設けられる。
【0075】
便器Bは洋式、和式いずれでもよいし、本トイレ装置が取り付けられるトイレは、フラッシュバルブ式のほか、ハイタンク式、ロータンク式、ブローアウト式、サイホンゼット式、洗い落とし式、洗い出し式、セミサイホン式、ネオボルテックス式、ワイルドボルテックス式サイホン式、サイホンゼット式、ブローアウト式、サイホンボルテックス式、水道直圧式、シーケンシャルバルブ式、ダイレクトバルブ式、ターントラップ式、ハイブリッドエコロジーシステムなどいずれでもよい。
【0076】
上述の枠組1、仕切り板2、支持枠3、凸条4、受けボルト5、当て金具6、支持プレート7、ストッパ板8、可動ボタン11、支持板12、揺動プレート13、ワイヤー14、チューブ15、挟持部16、切欠部17、本体挟持部18、挟持片19、挟持ねじ20、本体板21、作動プレート22、押圧突起23、ロールペーパー収納箱31、開閉扉32、取り出し部33、洗浄水供給装置WのコックボタンK、化粧板C、円環部R、便器B、トイレットペーパーPの一部または全体は省略されてもよいし、その数が増えても減ってもよいし、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、材質は木製、集成材製、合成材製、合板製、表面に化粧紙が接着されたもの、竹製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、硬質ウレタン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよいし、それぞれの間の固定はボルト及びナット、ねじ、接着剤、接着テープ、フック及びホック、磁石などなんでもよい。
【0077】
これらの他の実施の形態(実施例)において、当該実施形態(実施例)で記載されていないことは、他の実施形態(実施例)の記載されている内容が参照及び引用される。本願明細書及び特許請求の範囲においては、これらの複数の実施形態(実施例)にわたって、各部または一部を入れ替えた実施形態(実施例)も、上記各実施形態(実施例)として記載されているものである。
【0078】
(5)他の発明の効果
[1]トイレの洗浄水供給装置と便器との間を仕切る仕切り体と、 この仕切り体に設けられ、この仕切り体の便器側で手動操作によって動き、この動きを弾性的に復帰させる可動体と、 この可動体に一端が連結され、上記可動体の手動操作による動きに応じて引かれ、上記仕切り体の洗浄水供給装置側に配置された、湾曲形状が変形可能なワイヤー体と、
上記トイレの洗浄水供給装置に着脱自在に固定された固定体と、 この固定体に対して可動可能に取り付けられるとともに、上記ワイヤー体の他端が連結され、このワイヤー体の上記引きに応じて、上記トイレの洗浄水供給装置の給水を作動させる作動体とを備えたことを特徴とするトイレ装置。
【0079】
[2]上記固定体は、上記トイレの洗浄水供給装置の給水を作動させるためのコックボタンの近辺に固定され、上記作動体はこのコックボタンを作動させることを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。これにより、固定体と作動体とが接近しているので、本トイレ装置及び洗浄水供給装置を使用しているうちに、固定体と作動体との間隔が多少変化してもこれが増大されることがなく対応でき、もし固定体が可動体付近に設けられていれば、当該間隔変化が増大されるが、このようなことがなくなる。
【0080】
[3]上記固定体は、上記コックボタンに対して回動可能であり、この回動によって当該コックボタンに対して任意の向きで固定されることを特徴とする請求項2記載のトイレ装置。これにより、洗浄水供給装置の形態や向きが種々変化したり、洗浄水供給装置の周囲に障害物があったりしても、固定体の向きを変えて対応できる。
【0081】
[4]上記コックボタンの根元は円環状の円環状部であり、上記固定体の一部はこの円環状部に着脱自在に固定可能であり、これにより上記固定体は、上記コックボタンに対して任意に回動可能であり、この回動によって当該コックボタンに対して任意の向きで固定されることを特徴とする請求項3記載のトイレ装置。これにより、固定体は無段階に向きを変えることができ、洗浄水供給装置の形態や向き変化、洗浄水供給装置の周囲の障害物に、より細かく対応できる。
【0082】
[5]上記ワイヤー体は、湾曲形状が変形可能な筒体内に収納され、当該ワイヤー体はこの筒体の両端から露出しており、 この筒体の一端は上記仕切り体の上記可動体付近の洗浄水供給装置側に固定され、当該筒体の他端は上記固定体に固定され、 当該ワイヤー体の一端は上記可動体に連結され、当該ワイヤー体の他端は上記作動体に固定されることを特徴とする請求項4記載のトイレ装置。これにより、ワイヤー体を湾曲できるし、この湾曲形状をさらに変形でき、可動体と作動体との間に障害物があっても可動体と作動体とを連結できる。
【0083】
[6]上記作動体によって、上記トイレの洗浄水供給装置のコックボタンの復帰力は上記作動体及びワイヤー体を通じて上記可動体に伝えられ、 上記可動体の弾性的な復帰力は、上記トイレの洗浄水供給装置のコックボタンの復帰力によって達成されることを特徴とする請求項5記載のトイレ装置。これにより、弾性的に復帰させる機構が可動体に不要となる。
【0084】
[7]上記仕切り体の洗浄水供給装置側には、複数のロールペーパーを一列に収納して、この複数の一列のロールペーパーの端のロールペーパーを上記仕切り体の便器側に露出させるロールペーパー収納体が取り付けられており、上記ワイヤー体はこのロールペーパー収納体を迂回していることを特徴とする請求項6記載のトイレ装置。これにより、ロールペーパー収納体があっても、ワイヤー体によって、可動体と作動体とを連結でき、しかもトイレに必要なロールペーパーを供給できる。
【0085】
[8]上記仕切り体は、トイレの洗浄水供給装置と便器との間に設けられた枠体に取り付けられ、 この枠体の上記洗浄水供給装置と反対側には壁体が取り付けられ、この壁体に上記仕切り体の下縁を支える支持体が設けられ、この支持体の支持によって、上記枠体及び壁体に対して仕切り体の上縁が開閉可能となっていることを特徴とする請求項5または6記載のトイレ装置。
【0086】
これにより、洗浄水供給装置の水道等の工事の後に、支持体の取り付けと仕切り体等のトイレ装置全体の取り付けとをまとめて一回ででき、トイレ装置の取り付け工事の間に洗浄水供給装置の水道工事が入り込まず、トイレ装置の取り付け工事が迅速かつより簡易にできる。また、枠体及び壁体に対して仕切り体の上縁が開閉可能となっているので、仕切り体の取り付けが容易になる。
【0087】
さらに、本トイレ装置の取り付け後に、洗浄水供給装置の調整や工事が必要になったときにも、仕切り体の上縁を開けてこれを行うことができる。仕切り体の上縁を開けることができれば、仕切り体を枠体及び壁体から持ち上げて取り外すこともでき、洗浄水供給装置の調整や工事が容易になる。
【0088】
また、仕切り体と壁体(化粧板C)とは同じ構造、同じ外観、同じデザインで同時に製作されることが多く、この場合仕切り体と壁体との寸法も同時に調整され、仕切り体と壁体との間には一定の隙間が形成される。この場合に、上記仕切り体の下縁を支える支持体が壁体に設けられていれば、この仕切り体と壁体との間の一定の隙間はほぼ保持され大きく変化してしまうことがなく、支持体の調整及び仕切り体の大きな調整が不要となるし、仕切り体と壁体との間の隙間が大きく変化しないので、仕切り体を円滑に開閉できる。
【産業上の利用可能性】
【0089】
トイレの洗浄水供給装置を操作しやすくし、障害物があってもこれを回避する。可動ボタン11が押されると揺動プレート13の下が押され、チューブ15からワイヤー14が引かれ、これにより洗浄水供給装置WのコックボタンKの周りに固定された本体板21に対して作動プレート22が引かれ、押圧突起23によって、コックボタンKが押され、便器Bに給水されて洗浄される。
【0090】
ワイヤー14及びチューブ15は、湾曲してこの湾曲状態をさらに変形できるので、ロールペーパー収納箱31、その他の障害物を迂回できる。本体板21の挟持部16の挟持ねじ20を緩めて、コックボタンKに対して本体板21及び作動プレート22の向きを変えて締めて固定でき、本体板21及び作動プレート22は障害物等を避けて取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】トイレ装置の正面を示す。
【図2】トイレ装置の側面(断面)を示す。
【図3】トイレ装置の背面を示す。
【図4】トイレ装置の可動ボタン11の断面を示す。
【図5】トイレ装置のトイレの洗浄水供給装置Wに取り付けられた本体板(固定体)21及び作動プレート(作動体)22の背面を示す。
【図6】トイレ装置の本体板(固定体)21及び作動プレート(作動体)22の側面を示す。
【符号の説明】
【0092】
1…枠組(枠体)、2…仕切り板(仕切り体)、
3…支持枠(支持体)、4…凸条(支持体)、
5…受けボルト(支持体)、6…当て金具(支持体)、
7…支持プレート、8…ストッパ板、
11…可動ボタン(可動体)、12…支持板、
13…揺動プレート(可動体)、14…ワイヤー(ワイヤー体)、
15…チューブ(筒体)、16…挟持部(固定体)、
17…切欠部(固定体)、18…本体挟持部(固定体)、
19…挟持片(固定体)、20…挟持ねじ(固定体)、
21…本体板(固定体)、22…作動プレート(作動体)、
23…押圧突起(作動体)、
31…ロールペーパー収納箱(ロールペーパー収納体)、
32…開閉扉、33…取り出し部(露出部)、
B…便器、W…トイレの洗浄水供給装置、
K…コックボタン、C…化粧板(壁体)、
R…円環部、P…トイレットペーパー(ロールペーパー)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレの洗浄水供給装置と便器との間を仕切る仕切り体と、
この仕切り体に設けられ、この仕切り体の便器側で手動操作によって動き、この動きを弾性的に復帰させる可動体と、
この可動体に一端が連結され、上記可動体の手動操作による動きに応じて引かれ、上記仕切り体の洗浄水供給装置側に配置された、湾曲形状が変形可能なワイヤー体と、
上記トイレの洗浄水供給装置に着脱自在に固定された固定体と、
この固定体に対して可動可能に取り付けられるとともに、上記ワイヤー体の他端が連結され、このワイヤー体の上記引きに応じて、上記トイレの洗浄水供給装置の給水を作動させる作動体とを備えたことを特徴とするトイレ装置。
【請求項2】
上記固定体は、上記トイレの洗浄水供給装置の給水を作動させるためのコックボタンの近辺に固定され、上記作動体はこのコックボタンを作動させることを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
【請求項3】
上記固定体は、上記コックボタンに対して回動可能であり、この回動によって当該コックボタンに対して任意の向きで固定されることを特徴とする請求項2記載のトイレ装置。
【請求項4】
上記コックボタンの根元は円環状の円環状部であり、上記固定体の一部はこの円環状部に着脱自在に固定可能であり、これにより上記固定体は、上記コックボタンに対して任意に回動可能であり、この回動によって当該コックボタンに対して任意の向きで固定されることを特徴とする請求項3記載のトイレ装置。
【請求項5】
上記ワイヤー体は、湾曲形状が変形可能な筒体内に収納され、当該ワイヤー体はこの筒体の両端から露出しており、 この筒体の一端は上記仕切り体の上記可動体付近の洗浄水供給装置側に固定され、当該筒体の他端は上記固定体に固定され、 当該ワイヤー体の一端は上記可動体に連結され、当該ワイヤー体の他端は上記作動体に固定されることを特徴とする請求項4記載のトイレ装置。
【請求項6】
上記作動体によって、上記トイレの洗浄水供給装置のコックボタンの復帰力は上記作動体及びワイヤー体を通じて上記可動体に伝えられ、 上記可動体の弾性的な復帰力は、上記トイレの洗浄水供給装置のコックボタンの復帰力によって達成されることを特徴とする請求項5記載のトイレ装置。
【請求項7】
上記仕切り体の洗浄水供給装置側には、複数のロールペーパーを一列に収納して、この複数の一列のロールペーパーの端のロールペーパーを上記仕切り体の便器側に露出させるロールペーパー収納体が取り付けられており、上記ワイヤー体はこのロールペーパー収納体を迂回していることを特徴とする請求項6記載のトイレ装置。
【請求項8】
上記仕切り体は、トイレの洗浄水供給装置と便器との間に設けられた枠体に取り付けられ、 この枠体の上記洗浄水供給装置と反対側には壁体が取り付けられ、この壁体に上記仕切り体の下縁を支える支持体が設けられ、この支持体の支持によって、上記枠体及び壁体に対して仕切り体の上縁が開閉可能となっていることを特徴とする請求項5または6記載のトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−21377(P2012−21377A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−162325(P2010−162325)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(510197793)
【出願人】(510197807)
【Fターム(参考)】