説明

トイレ装置

【課題】汚物の粉砕機構部から圧送タンクへの流下時間を短縮する。
【解決手段】トイレ装置100は、粉砕装置2と圧送タンク3とを連通する連通管14と、この連通管14の経路を連通状態と非連通状態とを切り替えるエア抜き電磁弁18とを備える。連通管14は、粉砕装置2から圧送タンク3に汚物流動体が流入する際の流入経路とは異なる経路である。制御ユニット8は、汚物流動体が粉砕装置2から圧送タンク3へ流入する際に、排出弁3bの開き動作に連動させてエア抜き電磁弁18を連通状態に切り替える。これにより、圧送タンク3内の空気は連通管14を経由して粉砕装置2に流入するので、粉砕装置2からの汚物流動体を圧送タンク3の空気とは別の経路で圧送タンク3に流入させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排泄された汚物を粉砕して圧縮空気により既設トイレに圧送するトイレ装置に関する。詳しくは、汚物流動体が粉砕機構部からタンク部に流入する経路とは異なる、粉砕機構部とタンク部とを連通する連通管部材を設けると共にこの連通管部材の経路に切替弁部材を設けることで、粉砕機構部から汚物流動体をタンク部の空気に流入させる際に、タンク部の空気を汚物流動体とは別の経路を通過させて粉砕機構部に流入させるものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、寝たきり状態などの介護を必要とする人のために、介護用のポータブルトイレ装置が広く利用されている。一般的なポータブルトイレ装置は、例えば介護者が滞在(生活)する住宅や病院の各部屋に設置され、予め設置されている既設トイレに排出管を介して接続された構成となっている。このポータブルトイレ装置は、汚物が排泄される便器本体と、便器本体から排出される汚物を粉砕する粉砕機構とを備えている。利用者によって汚物が便器本体に排出されると粉砕機構により汚物が細かく粉砕され、粉砕された汚物(汚物流動体)がコンプレッサから供給される圧縮空気(空気圧)によって排水管を介して既設トイレに圧送される(例えば、特許文献1および2参照)。既設トイレの便器本体内に圧送された汚物は、ポータブルトイレ装置から送信されるトイレ装置の使用の終了を知らせる終了情報に基づいて洗浄水と共に流れる仕組みとなっている。
【0003】
近年においては、粉砕機構が配置される粉砕機構部と、コンプレッサからの圧縮空気が供給される圧送タンクとを別々に備えたポータブルトイレ装置も開発されている。粉砕機構部は圧送タンクの上方に設けられ、粉砕機構部と圧送タンクと間にはこれらの間の流路を仕切る開閉可能な排出弁が設けられ、排出弁を開くと粉砕機構部の汚物が圧送タンク内に流下するようになっている。このポータブルトイレ装置によれば、粉砕機構部と圧送タンクとを、それぞれ、粉砕処理と圧送処理に特化できるので、粉砕機構と圧送機構を単純化できると共に、精度良く汚物を排出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3985344号
【特許文献2】特開2008−86880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記粉砕機構部と圧送タンクとを別々に備えたポータブルトイレ装置では以下のような問題がある。すなわち、粉砕された汚物が粉砕機構部からタンク部へ流下するときには、粉砕機構部の室内の汚物とタンク部の内部の空気とが同一の経路内を通過して入れ替わることになる。そのため、粉砕機構部から圧送タンク内への汚物の流下経路とは反対方向に圧送タンク内の空気が流れるので、空気による抵抗により汚物の流れが遅くなってしまう。その結果、汚物の圧送タンク内への搬送終了までに時間がかかってしまうという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、汚物の粉砕機構部から圧送タンクへの流下時間を短縮することが可能なトイレ装置に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係るトイレ装置は、洗浄水が流入可能に設けられて排泄された汚物を受容する便器本体部と、便器本体部の下方に設けられて洗浄水と共に汚物を粉砕する粉砕機構部と、粉砕機構部により粉砕された汚物流動体が流入する流入口と汚物流動体を廃棄場所まで導く排出管部材が接続された排出口とを有して圧縮空気を充填可能に設けられたタンク部と、粉砕機構部とタンク部とを連通する連通管部材と、連通管部材の経路中に設けられて当該連通管部材の連通状態と非連通状態とを切り替える切替弁部材と、少なくとも汚物流動体が粉砕機構部から流入口を経てタンク部へ流入する際に切替弁部材を連通状態に切り替える制御手段とを備えるものである。
【0008】
本発明に係るトイレ装置では、便器本体部に汚物が排泄されると、所定量の洗浄水が便器本体部に流入され、この洗浄水と共に汚物やティッシュペーパー等が粉砕機構部に排出される。粉砕機構部では、汚物等が細かく粉砕され、粉砕された汚物が汚物流動体となってタンク部の流入口からタンク部内に流入する。
【0009】
本発明においては、汚物流動体の粉砕機構部からタンク部への流入経路とは異なる粉砕機構部とタンク部とを連通する連通管部材が設けられ、この連通管部材の経路中に連通状態と非連通状態とを切り替える切替弁部材が設けられている。
【0010】
制御手段では、汚物流動体が粉砕機構部からタンク部へ流入する際に切替弁部材を連通状態に切り替えるので、粉砕機構部により粉砕された汚物流動体はタンク部の流入口を経由してタンク部内に流入し、タンク部内の空気は連通管部材を経由して粉砕機構部に流入する。したがって、粉砕機構部からタンク部に流入する汚物流動体は、タンク部内の空気とは別の経路を通過してタンク部に移動することになる。タンク部内に汚物流動体が流入すると、タンク部内にはコンプレッサから圧縮空気が供給され、タンク部内に流入した汚物流動体が圧縮空気によって排出菅を経由して既設トイレに圧送される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、汚物流動体の流入経路とは異なる連通管部材を設け、この連通管部材に切替弁部材を設け、制御手段により汚物流動体が粉砕機構部から流入口を経てタンク部へ流入する際に切替弁部材を連通状態に切り替えることで、汚物流動体がタンク部へ流入する際に、タンク部内の空気を汚物流動体とは別の経路で粉砕機構部に流入させることができる。その結果、汚物流動体の粉砕機構部からタンク部への流入時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るトイレ装置の概略構成例を示す図である。
【図2】トイレ装置のブロック構成例を示す図である。
【図3】トイレ装置の動作例を示すタイミングチャートである(その1)。
【図4】トイレ装置の動作例を示すタイミングチャートである(その2)。
【図5】トイレ装置の搬送動作時の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。
[圧送式トイレシステムの構成例]
図1は、本発明に係る圧送式トイレシステムTSの概略構成の一例を示す図である。圧送式トイレシステムTSは、図1に示すように、介護者の居室等に設置される持ち運び可能なトイレ装置100と、予め住宅等に設置されている既設トイレ装置200とを備えている。トイレ装置100と既設トイレ装置とは排出管3fを介して連通されており、トイレ装置100側で排泄されて粉砕された汚物が、圧縮空気により排出管3fを経由して既設トイレ装置200に圧送される構成となっている。
【0014】
[トイレ装置の構成例]
トイレ装置100は、便器本体10と給水タンク4と粉砕装置2と圧送タンク3と圧力センサ12と連通管14とエア抜き電磁弁18と安全弁50とを備えている。便器本体10は、便蓋1aと便座1bと便器1cとを有している。便蓋1aは、便座1bの後部上端縁に図示しない取付部材を介して開閉可能に取り付けられている。便座1bは、便蓋1aと便器1cとの間に介設され、図示しない取付部材を介して便器1cの後部上端縁に開閉可能に取り付けられている。便器1cは、合成樹脂や陶器等からなる上端が開口されたボウル状をなし、汚物や洗浄水、トイレットペーパー等を受容する。便器1cの内側後部であってその上端部よりも若干低い位置には、便器1c内が満水となっているかを検出するための満水センサ1dが設けられている。
【0015】
給水タンク4は、例えば少なくとも1.7リットルの水が貯えられるような大きさのタンクにより構成され、便器本体10の後部に取り付けられている。給水タンク4には、既設トイレ装置200の給水口から分岐した給水管40の一端が接続されており、既設トイレ装置200側から水(洗浄水)が供給されるようになっている。
【0016】
給水管40の経路中には、タンク電磁弁4aと流量センサ(大)4bとが設けられている。タンク電磁弁4aは、便蓋1aの開閉に応じて給水管40の流路を開閉することで、給水タンク4への給水量や給水タイミングを調整する。流量センサ(大)4bは、タンク電磁弁4aよりも下流側に設けられて給水管40を流れる給水量(流量)を検出し、予め設定された給水量に達したときにタンク電磁弁4aを閉状態とさせ、給水タンク4に規定量の水が溜められるようにする。
【0017】
この給水管40は、タンク電磁弁4aの上流側で分岐しており、分岐した分岐管42の一端が人体局部を洗浄する洗浄便座の貯水タンク1eに接続されている。これにより、例えば、1リットルの人体局部洗浄用の水が給水管40および分岐管42を経由して貯水タンク1eに供給される。
【0018】
分岐管42の経路中には、便座電磁弁4cと流量センサ(小)4dとが設けられている。便座電磁弁4cは、利用者の人体局部洗浄開始ボタンの操作に基づいて分岐管42の流路を開閉し、貯水タンク1eへの給水量や給水タイミングを調整する。流量センサ(小)4dは、便座電磁弁4cの下流側に設けられて分岐管42を流れる給水量(流量)を検出し、予め設定された給水量となったときに便座電磁弁4cを閉状態とさせ、人体局部洗浄用に使用できる水量の上限を規定している。
【0019】
給水タンク4の内部には、洗浄水弁モータ4eとオーバーフロー検知スイッチ4fと洗浄水弁4gとが設けられている。洗浄水弁モータ4eは、洗浄水弁4gにチェーン等を介して接続されており、ユーザにより洗浄ボタンが操作(押下)されると駆動して洗浄水弁4gを開き、給水タンク4に溜められている水を便器1cに流入させる。
【0020】
オーバーフロー検知スイッチ4fは、給水タンク4内のオーバーフローを検出するためのスイッチであり、給水タンク4内の水量が所定の規定量を超えたときにオンされる。オーバーフロー検知スイッチ4fがオンされると、タンク電磁弁4aを閉状態として給水タンク4に水が流入しないようになっている。
【0021】
給水タンク4の前面部には、便蓋1aの開閉を検出する便蓋開閉検知センサ13が設置されている。便蓋開閉検知センサ13は、便蓋1aが開いたときにオンされ、このオンに応じた開閉検知信号S13(図2参照)に基づいてトイレ装置100の準備動作や便器洗浄等の各種処理が開始される。
【0022】
便器本体10と粉砕装置2との間に設けられた投入口1fには、仕切り弁2dが設けられている。仕切り弁2dは、便器1cの前部下方に設置された投入口モータ2cに接続され、投入口モータ2cの駆動により水平移動することで投入口1fを開閉して便器本体10と粉砕装置2との間の流路を連通状態または非連通状態とする。仕切り弁2dの移動経路中には、投入口開位置検出スイッチ90と投入口閉位置検出スイッチ92とが設けられている。
【0023】
粉砕装置2は、粉砕機構部の一例であり、便器1cの下方に設置された収容容器22nと粉砕機構2jとを備えている。収容容器22nは、その上面部に便器本体10からの汚物が流下する図示しない流入口を有しており、この流入口が便器1cの投入口1fに接続されている。粉砕機構2jは、収容容器22nの内部に配置されており、トイレットペーパーや汚物を細かく擂り潰しながら粉砕する。粉砕機構2jは、上下に対向して配置された一対の固定臼2hおよび回転臼2iから構成されている。
【0024】
下側に配置された固定臼2hは、略円盤状を成して収容容器22nの底面部に固定され、回転臼2iとの対向面に凹凸形状の粉砕歯を有している。上側の回転臼2iは、略円盤状を成して図示しないシャフトを介して粉砕モータ2sに接続され、粉砕モータ2sの駆動により正回転または逆回転する。また、回転臼2iは、固定臼2hとの対向面に凹凸形状の粉砕歯を有しており、固定臼2hと若干の隙間を隔てて配置されている。回転臼2iの中央部には、図示しない複数の流入口が設けられており、便器本体10の投入口1fから排出された汚物が流入口から流れ込み、流れ込んだ汚物が洗浄水と共に固定臼2hと回転臼2iの隙間に入り込むようになっている。固定臼2hと回転臼2iの間隙に入り込んだ汚物は、それぞれの粉砕歯により細かく擂り潰されて洗浄水と混合され、流動性の高い状態となる。以下では、汚物やトイレットペーパーが洗浄水と混合して擂り潰されたものを汚物流動体と称する。
【0025】
圧送タンク3は、タンク部の一例であり、連結管3gを介して粉砕装置2に接続されると共にエア管3iを介してコンプレッサ6に接続され、粉砕装置2で粉砕された汚物を収容すると共に内部にコンプレッサ6から供給される圧縮空気を充填する。圧送タンク3は、所定の径を有する円筒管であって、例えばコの字状に折り曲げられて粉砕装置2の下方に配置され、その上流側に汚物が流入する図示しない流入口を有すると共に下流側に汚物を排出する図示しない排出口を有している。排出口には排出管3fの一端が接続され、圧送タンク3の排出口から排出された汚物流動体が流入される。また、圧送タンク3は、上流側から下流側に向かって緩やかに傾斜して設置され、内部に収容した汚物を効率的に排出管3fに排出できるように構成されている。
【0026】
圧送タンク3と粉砕装置2との間の流路には、排出弁3bが設けられている。排出弁3bは、排出弁部材の一例であり、排出弁モータ2kに接続され、排出弁モータ2kの駆動により水平移動して圧送タンク3と粉砕装置2との間の流路を開閉することでその流路を連通状態または非連通状態とする。
【0027】
排出弁3bの移動経路中には、排出弁開位置検出スイッチ94と排出弁閉位置検出スイッチ96とが設けられている。排出弁開位置検出スイッチ94は、排出弁3bが開状態となるとオンとなり、排出弁3bが閉状態となるとオフとなる。排出弁閉位置検出スイッチ96は、排出弁3bが閉状態となるとオンとなり、排出弁3bが閉状態となるとオフとなる。
【0028】
コンプレッサ6は、圧送タンク3の後部に設置されており、エア管3iを介して圧送タンク3に連通している。このコンプレッサ6は、圧縮した空気を作り出し、作り出した圧縮空気を圧送タンク3に供給して圧送タンク3内を圧縮空気で充填し、圧送タンク3内に収容されている汚物流動体を空気圧で圧送する。圧力センサ12は、圧力検出手段の一例であり、エア管3iに取り付けられて圧送タンク3内の圧力を検知する。
【0029】
連通管14は、一端が粉砕装置2の収容容器22nの上面部に接続されると共に他端が圧送タンク3の上面部に接続され、粉砕装置2と圧送タンク3との間を連通している。この連通管14は、粉砕装置2から圧送タンク3に流下する汚物の経路とは異なる経路を形成するものであって、粉砕装置2から圧送タンク3への汚物の流下時に汚物とは別経路で圧送タンク3内の空気を粉砕装置2内に導く。本例では、連通管14が、エア管3iの経路途中に接続されて圧送タンク3までの管路を共有した構成となっているが、連通管14とエア管3iとはそれぞれ独立した構成としても良い。なお、連通管14は、連通管部材の一例を構成している。
【0030】
エア抜き電磁弁18は、連通管14の経路途中に設けられ、制御ユニット8の制御により排出弁3bの開閉操作に連動して開閉し、連通管14の経路を連通状態と非連通状態とに切り替える。例えば、排出弁3bが開くとこれに連動してエア抜き電磁弁18が開き、排出弁3bが閉じるとこれに連動してエア抜き電磁弁18が閉じるように制御される。これにより、粉砕装置2から圧送タンク3への汚物の流下時に、圧送タンク3内の空気を別経路の連通管14から逃すことができる。
【0031】
また、エア抜き電磁弁18は、圧送動作において、圧送タンク3内が異常圧力となったときに開いて、圧送タンク3内の空気を粉砕装置2の収容容器22n内に逃す機能を有している。これにより、圧送タンク3内の残圧が抜けて、圧送タンク3内を高圧状態から正常な圧力状態に戻すことができる。なお、エア抜き電磁弁18は、切替弁部材の一例を構成している。
【0032】
安全弁50は、圧力調整部材の一例であり、圧送タンク3とコンプレッサ6との間を接続するエア管3iに連通して取り付けられている。この安全弁50は、圧送タンク3内の圧力が異常となった場合に、圧送タンク3内の空気を自動的に外部に逃して圧送タンク3の内部を減圧することで、圧送タンク3内を正常な圧力に戻すものである。なお、安全弁50は、圧送タンク3に直接取り付けるような構成としても良い。
【0033】
圧送タンク3の下面には、便器1cや圧送タンク3から漏れ出た水を受け止めて外部への漏水を防止するためのドレンパン16が設けられている。ドレンパン16の底面部には、漏水を検出するための漏水センサ24が設置されている。
【0034】
[既設トイレの構成例]
既設トイレ装置200は、一般の家庭で使用されているタンク式の洗浄トイレ装置であって、便器本体202と既設トイレ洗浄モータ204と排出お知らせ装置206とを備えている。便器本体202には、排出管3fの一端が取り付けられており、トイレ装置100側から圧送される汚物流動体が流入されるようになっている。
【0035】
既設トイレ洗浄モータ204は、トイレ装置100で汚物の圧送が終了したときにトイレ装置100の制御ユニット8から出力される圧送終了信号に基づいて駆動して、洗浄水を便器本体202内に流す。排出お知らせ装置206は、トイレ装置100側で便器洗浄や粉砕動作、搬送動作、圧送動作が行われていることを既設トイレ装置200側のユーザに報知するための装置であり、例えば、点灯により排出を報知するLEDやブザー音や警告音声等を出力するスピーカ等で構成されている。
【0036】
[圧送式トイレシステムのブロック構成例]
次に、本発明に係る圧送式トイレシステムTSのブロック構成の一例について説明する。図2は、圧送式トイレシステムTSの制御系のブロック構成例を示している。
【0037】
図2に示すように、圧送式トイレシステムTSは、制御ユニット8と便蓋開閉検知センサ13と圧力センサ12と排出弁開位置検出スイッチ94と排出弁閉位置検出スイッチ96と操作表示部80とタンク電磁弁4aとモータ駆動部9a,9b,9c,9d,8bとモータ2c,2s,2k,4eとエア抜き電磁弁18とコンプレッサ6と既設トイレ洗浄モータ204と排出お知らせ装置206とを備えている。
【0038】
まず、トイレ装置100側の制御系について説明する。制御ユニット8は、トイレ装置100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)8aとROM(Read Only Memory)8bとRAM(Random Access Memory)8cとを有している。CPU8aは、ROM8bに格納されているプログラムをRAM8cに展開して実行することにより、便器洗浄動作や粉砕動作、搬送動作、圧送動作を実行する。なお、制御ユニット8は制御手段の一例を構成している。
【0039】
便蓋開閉検知センサ13は、例えば透過型のセンサにより構成されており、図1に示した便蓋1aの開閉動作を検出して、便蓋1aの開閉を示す開閉検知信号S13を制御ユニット8に出力する。圧力センサ12は、圧送タンク3内の圧力を検出して圧力検知信号(データ)S12を制御ユニット8に出力する。
【0040】
排出弁開位置検出スイッチ94は、粉砕装置2と圧送タンク3との間に設けられた排出弁3bが開いたことを検出して開検知信号S94を制御ユニット8に出力する。排出弁閉位置検出スイッチ96は、粉砕装置2と圧送タンク3との間に設けられた排出弁3bが閉じたことを検出して開検知信号S96を制御ユニット8に出力する。
【0041】
操作表示部80は、各種操作を行う操作部と警告を行う表示部とを有している。操作部は、例えば、洗浄水を流す洗浄ボタンや便器1c内を清掃する時に運転を一時停止する清掃ボタン等から構成されている。表示部は、例えば、トイレ装置100内の圧力異常等を警告表示する異常LEDや清掃ボタンを押下したことを示す清掃LED等から構成されている。タンク電磁弁4aは、制御ユニット8から出力される制御信号S4aに基づいて開閉することで、給水タンク4に供給する給水量を制御する。
【0042】
モータ駆動部9dは、制御ユニット8から供給されるモータ駆動データD4eをデコードしてモータ制御信号S4eを生成し、このモータ制御信号S4eを洗浄水弁モータ4eに出力する。洗浄水弁モータ4eは、モータ駆動部9dから供給されるモータ制御信号S4eに基づいて回転駆動して洗浄水弁4gを開閉し、給水タンク4から便器1cに洗浄水を供給または停止する。
【0043】
モータ駆動部9aは、制御ユニット8から供給される開閉検知信号S13に応じたモータ駆動データD2cをデコードしてモータ制御信号S2cを生成し、このモータ制御信号S2cを投入口モータ2cに出力する。投入口モータ2cは、モータ駆動部9aから供給されるモータ制御信号S2cに基づいて回転駆動して仕切り弁2dを開閉し、便器1cから粉砕装置2に流れるトイレットペーパーや汚物、洗浄水を通過または停止する。
【0044】
モータ駆動部9bは、制御ユニット8から供給される開閉検知信号S13に応じたモータ駆動データD2sをデコードしてモータ制御信号S2sを生成し、生成したモータ制御信号S2sを粉砕モータ2sに出力する。粉砕モータ2sは、モータ駆動部9bから供給されるモータ制御信号S2sに基づいて回転駆動し、回転臼2iを回転させて汚物を粉砕する。
【0045】
モータ駆動部9cは、制御ユニット8から供給されるモータ駆動データD2kをデコードしてモータ制御信号S2kを生成し、生成したモータ制御信号S2kを排出弁モータ2kに出力する。排出弁モータ2kは、モータ駆動部9cから供給されるモータ制御信号S2kに基づいて回転駆動して排出弁3bを開閉し、粉砕装置2で粉砕された汚物を圧送タンク3内に流入させる。
【0046】
エア抜き電磁弁18は、制御ユニット8から供給される制御信号S18に基づいてエア抜き電磁弁18を開閉する。制御信号S18は、排出弁3bを開閉するモータ駆動データD2kの出力や、排出弁開位置検出スイッチ94からの開検知信号S94の入力に同期(連動)して制御ユニット8から出力される信号である。これにより、排出弁3bの開動作と同時にエア抜き電磁弁18が開くので、粉砕装置2から圧送タンク3内に汚物が流入されるのと同時に、圧送タンク3内の空気を別経路の連通管14を経由して粉砕装置2に排出できる。
【0047】
コンプレッサ6は、制御ユニット8から供給される制御信号S6に基づいて作動して圧縮空気を作り出し、排出弁3bが閉じた後に圧送タンク3内に圧縮空気を供給する。これにより、圧送タンク3内に流入した汚物流動体が圧縮空気によって排出管3fを経由して既設トイレ装置200に圧送される。
【0048】
続けて、既設トイレ装置200側の制御系について説明する。排出お知らせ装置206は、トイレ装置100側で洗浄動作等が開始されたことを報知するお知らせLEDやブザー音で報知するスピーカ等を備え、制御ユニット8の指示に基づいてLEDの点灯やブザー音を出力する。
【0049】
モータ駆動部210は、制御ユニット8から供給されるモータ駆動データD2lをデコードしてモータ制御信号S04を生成して既設トイレ洗浄モータ204に出力する。既設トイレ洗浄モータ204は、モータ駆動部210から供給されるモータ制御信号S04に基づいて回転駆動して洗浄水弁を開き、トイレ装置100側から圧送された汚物流動体を洗浄水により流す。
【0050】
[圧送式トイレシステムの動作例]
次に、本発明に係るトイレ装置100の動作の一例について説明する。図3および図4は、トイレ装置100の動作例を示すタイミングチャートである。トイレ装置100の処理工程は、準備動作、便器洗浄動作、粉砕動作、搬送動作および圧送動作の5つの工程で構成されている。本例では、各工程を1回行う例について説明するが、もちろん各工程を2回行っても良いし、複数の工程を同時に並列処理しても良い。
【0051】
ユーザによりトイレ装置100の使用が開始されると、まず、トイレ装置100では準備動作が行われる。時刻t1で、ユーザによりトイレ装置100の便蓋1aが開けられると、便蓋開閉検知センサ13がオンとなり、開閉検知信号S13がローレベル(以下Lレベルという)からハイレベル(以下Hレベルという)に立ち上がる(図3(A),図3(B))。
【0052】
便蓋開閉検知センサ13により便蓋1aの開きが検出されると、時刻t2においてタンク電磁弁4aが開き、給水タンク4に給水が開始される。時刻t3でタンク電磁弁4aが閉じて給水タンク4への給水が停止される(図3(C))。これにより、給水タンク4には例えば1.7リットルの水が溜められる。
【0053】
便座電磁弁4c(タンク電磁弁4a)が開いて貯水タンク1eに水が給水され始めると、時刻t4で、モータ制御信号S2cがLレベルからHレベルに立ち上がり投入口モータ2cが駆動する。そして、時刻t5で、モータ制御信号S2cがHレベルからLレベルに立ち下がり投入口モータ2cが停止する(図3(F))。これにより、仕切り弁2dが少しだけ開口した状態となり、次工程の便器洗浄動作の洗浄水や人体局部洗浄水が便器1cに溜められる前に、予め仕切り弁2dの上部に溜められていた少量の溜水が粉砕装置2に排出される。
【0054】
時刻t6において、ユーザの排泄が終了して便蓋1aが閉じられると、便蓋開閉検知センサ13がオフとなり、開閉検知信号S13がHレベルからLレベルに立ち下がる(図3(A),図3(B))。
【0055】
準備動作が終了すると、続けて便器洗浄動作が開始される。便蓋開閉検知センサ13がオフとなってから数秒経過すると、ユーザの排泄が終了したものと判断して、時刻t7〜t8においてモータ制御信号S4eがLレベルからHレベルに立ち上がり、洗浄水弁モータ4eが駆動して洗浄水弁4gが開く(図3(D),図3(E))。これにより、給水タンク4から便器1cに洗浄水が流入される。なお、洗浄水の流しの開始は、洗浄開始の操作ボタンがユーザにより操作されたときに行うようにしても良い。時刻t11〜t12で再度洗浄水弁モータ4eが駆動して洗浄水弁4gが閉じる(図3(D),図3(E))。
【0056】
洗浄水の便器1cへの流入に同期して(同時に)、時刻t7〜t8で投入口モータ2cが正回転し、仕切り弁2dが開く(図3(F))。これにより、汚物が載っている仕切り弁2dの上面を洗浄水によって洗浄しつつ、仕切り弁2dの開き動作に伴って汚物を粉砕装置2内に流入させることができる。汚物の粉砕装置2内への流入が終了する時刻t9〜t10で、投入口モータ2cが逆回転し、仕切り弁2dが閉じる(図3(F))。
【0057】
便器洗浄動作が終了すると、続けて粉砕動作が開始される。便蓋開閉検知センサ13がオフとなってからさらに数秒経過すると(便洗浄動作が終了すると)、時刻t11において、モータ制御信号S2sがLレベルからHレベルに立ち上がり、粉砕モータ2sが正回転する(図3(G))。これにより、粉砕動作が開始されて、便器1cから排出された汚物が粉砕機構2jにより細かく粉砕される。時刻t13でモータ制御信号S4sがHレベルからLレベルに立ち下がって粉砕モータ2sが停止する。粉砕モータ2sが停止することで、回転臼2iの回転が停止して粉砕動作が終了する。
【0058】
粉砕動作が終了したら、続けて汚物を粉砕装置2から圧送タンク3に移動させる搬送動作が開始される。粉砕動作が終了してから数秒経過したら、時刻t14〜t15の間、排出弁モータ2kが正回転する(図4(H))。これにより、排出弁3bが閉位置から開位置に移動して開き、粉砕装置2内の汚物が圧送タンク3に流れ込む。排出弁3bの開動作に伴って、時刻t14で排出弁閉位置検出スイッチ96がオフとなり、時刻t15で排出弁開位置検出スイッチ94がオンとなる(図4(I),図4(J))。
【0059】
続けて、汚物の圧送タンク3内への搬送が終了したら、時刻t16において排出弁モータ2kが逆回転する(図4(H))。これにより、排出弁3bが開位置から閉位置に移動して閉じて、粉砕装置2と圧送タンク3とを結ぶ流路が非連通状態となる。排出弁3bの閉動作に伴って、時刻t16で排出弁開位置検出スイッチ94がオフとなり、時刻t17で排出弁閉位置検出スイッチ96がオンとなる(図4(I),図4(J))。
【0060】
また、時刻t15で、排出弁開位置検出スイッチ94がオンとなると、排出弁3bの開動作に同期(連動)してエア抜き電磁弁18が開き、連通管14が連通状態となる(図4(K))。これにより、粉砕装置2から圧送タンク3への汚物の流入に伴って、汚物流入経路とは別経路の連通管14を経由して圧送タンク3内の空気が粉砕装置2に排出される。時刻t16で排出弁開位置検出スイッチ94がオフになると、排出弁3bの閉動作に同期してエア抜き電磁弁18が閉じて、連通管14が非連通状態に切り替わる(図4(K))。これにより、圧送タンク3から粉砕装置2への空気の流入が停止する。
【0061】
排出弁3bが閉じて数秒経過したら(搬送動作が終了したら)、時刻t18において、コンプレッサ6が作動して圧縮空気を作り出して圧送タンク3に充填(送出)し、時刻t19においてコンプレッサ6が停止する(図4(L))。圧力センサ12は、圧送タンク3内の圧力の変化を検知する(図4(M))。正常動作時における圧送タンク3内の圧力は、圧送開始時に上昇し、圧送中は一定の圧力値で推移し、圧送終了時に下降する。
【0062】
既設トイレ装置200側では、時刻t6において、便蓋1aが閉じられて便蓋開閉検知センサ13がオフとなると、既設トイレ室の壁面部に設けられた排出お知らせ装置206のLEDが点灯する。さらに、トイレ装置100が便器洗浄、粉砕動作、搬送動作、圧送動作中であることを排出お知らせ装置206がブザー音で警告する(図4(N))。
【0063】
時刻t20〜t21および時刻t22〜t23において、既設トイレ洗浄モータ32がオンすることで洗浄水弁が開く(図4(O))。これにより、洗浄水が便器本体30内に流れて、トイレ装置100から圧送された汚物が排出される。
【0064】
[粉砕装置から圧送タンクへの汚物流動体搬送時の動作例]
続けて、粉砕装置2から圧送タンク3への汚物流動体の搬送時における動作の一例について説明する。図5は、粉砕装置2から圧送タンク3への汚物流動体の搬送動作の一例を示すフローチャートである。ステップS10で制御ユニット8は、粉砕動作が終了すると、排出弁モータ2kを正回転させることで排出弁3bを閉位置から開位置に移動させる。
【0065】
ステップS20で制御ユニット8は、排出弁3bの開動作により排出弁開位置検出スイッチ94がオンになったか否かを判断する。制御ユニット8は、排出弁開位置検出スイッチ94がオンになったと判断した場合にはステップS30に進み、ステップS30で排出弁モータ2kの正回転を停止させる。これにより、排出弁3bは全開状態となる。
【0066】
一方、制御ユニット8は、排出弁開位置検出スイッチ94がオフのままであると判断した場合にはステップS40に進み、ステップS40で排出弁開位置検出スイッチ94のオフ状態が予め設定されたタイマ時間(排出弁動作タイマ)を経過したか否かを判断する。制御ユニット8は、排出弁開位置検出スイッチ94のオフ状態がタイマ時間を経過したと判断した場合にはステップS50に進む。ステップS50で制御ユニット8は、排出弁3bが正常に動作していないと判断して、その旨を操作表示部80のLEDを点灯させることでエラー表示する。一方、制御ユニット8は、タイマ時間内に排出弁開位置検出スイッチ94がオンとなった場合にはステップS20に戻り、再度排出弁開位置検出スイッチ94がオンとなっているかを判断する。
【0067】
ステップS60で制御ユニット8は、排出弁モータ2kの正回転をオフして排出弁3bが開くと、これに連動させてエア抜き電磁弁18を開く。つまり、排出弁3bの開きとほぼ同時にエア抜き電磁弁18を開く。
【0068】
ステップS70で制御ユニット8は、エア抜き電磁弁18の開き時間が予め設定されたタイマ時間(エア抜き電磁弁タイマ)を経過したか否かを判断する。タイマ時間は、例えば、汚物流動体の粉砕装置2から圧送タンク3への流下が完了する時間に設定される。制御ユニット8は、エア抜き電磁弁18の開き時間がタイマ時間を経過したと判断した場合にはステップS80に進み、ステップS80でエア抜き電磁弁18をオフにして閉じる。一方、エア抜き電磁弁18の開き時間がタイマ時間を経過していないと判断した場合には、タイマ時間が経過するまで待機する。ステップS90で制御ユニット8は、後述するステップS130でタイマを使用するので、排出弁動作タイマをリセットする。
【0069】
ステップS100で制御ユニット8は、排出弁モータ2kを逆回転させ、排出弁3bを閉位置から開位置に移動させる。本例においてエア抜き電磁弁18の閉動作は、排出弁モータ2kの逆回転動作に連動している。
【0070】
ステップS110で制御ユニット8は、排出弁3bの閉動作により排出弁閉位置検知スイッチ96がオンになったか否かを判断する。制御ユニット8は、排出弁閉位置検知スイッチ96がオンになったと判断した場合にはステップS120に進み、ステップS120で排出弁モータ2kの逆回転を停止させる。このとき、排出弁3bは完全に閉じた状態となる。
【0071】
一方、制御ユニット8は、排出弁閉位置検知スイッチ96がオフのままであると判断した場合にはステップS130に進み、ステップS130で排出弁閉位置検知スイッチ96のオフ状態が予め設定されたタイマ時間(排出弁動作タイマ)を経過したか否かを判断する。制御ユニット8は、排出弁閉位置検知スイッチ96のオフ状態がタイマ時間を経過したと判断した場合にはステップS140に進む。ステップS140で制御ユニット8は、排出弁3bが正常に動作していないと判断して、その旨を操作表示部80のLEDを点灯させることでエラー表示する。一方、制御ユニット8は、タイマ時間内に排出弁閉位置検知スイッチ96がオンとなった場合にはステップS110に戻り、再度排出弁閉位置検知スイッチ96がオンとなっているかを判断する。このような一連の処理により搬送動作が実行される。
【0072】
以上説明したように、本実施の形態では、汚物流動体が粉砕装置2から圧送タンク3に流入する経路とは異なる、粉砕装置2と圧送タンク3とを連通する連通管14を設けると共にこの連通管14の経路にエア抜き電磁弁18を設けている。そして、搬送動作において、汚物流動体が粉砕装置2から圧送タンク3へ流下する際に、制御ユニット8は排出弁3bを開くと共にこれに連動させてエア抜き電磁弁18を開くように制御する。
【0073】
これにより、汚物の搬送動作時に、圧送タンク3内の空気は連通管14を経由して粉砕装置2に流入するので、粉砕装置2からの汚物流動体を圧送タンク3内の空気とは別の経路を通過させて圧送タンク3内に流入させることができる。その結果、連結管3gの内部において、汚物流動体と空気との接触により発生する気泡を抑制できると共に汚物流動体が連結管3gの内部を空気による抵抗が少なくスムーズに流下できるので、汚物流動体の粉砕装置2から圧送タンク3内への流入時間を短縮することができる。
【0074】
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
【符号の説明】
【0075】
2・・・粉砕機構部(粉砕装置)、3・・・圧送タンク(タンク部)、3b・・・排出弁(切替弁部材)、8・・・制御ユニット(制御手段)、10・・・便器本体(便器本体部)、14・・・連通管(連通管部材)、18・・・エア抜き電磁弁(切替弁部材)、100・・・トイレ装置、200・・・既設トイレ装置、TS・・・圧送式トイレシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄水が流入可能に設けられて排泄された汚物を受容する便器本体部と、
前記便器本体部の下方に設けられて前記洗浄水と共に前記汚物を粉砕する粉砕機構部と、
前記粉砕機構部により粉砕された汚物流動体が流入する流入口と前記汚物流動体を廃棄場所まで導く排出管部材が接続された排出口とを有して圧縮空気を充填可能に設けられたタンク部と、
前記粉砕機構部と前記タンク部とを連通する連通管部材と、
前記連通管部材の経路中に設けられて当該連通管部材の連通状態と非連通状態とを切り替える切替弁部材と、
少なくとも前記汚物流動体が前記粉砕機構部から前記流入口を経て前記タンク部へ流入する際に前記切替弁部材を連通状態に切り替える制御手段と
を備えることを特徴とするトイレ装置。
【請求項2】
前記タンク部の前記流入口に設けられた開閉可能な排出弁部材を備え、
前記制御手段は、前記排出弁部材の開閉動作に連動させて前記切替弁部材の連通状態と非連通状態とを切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載のトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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