説明

トリガー式ディスペンサー

【課題】上端にノズル42付き噴出ヘッド40を備えた上下動部材A3を、上下動部材A3の上部を被覆して上下動部材前方へ垂下し且つ上下動部材のノズル42先端を突設するノズル挿通孔50を備えた操作レバーA4により押し下げて容器体B内の内容物を噴出する如く構成したディスペンサーであって、装着キャップ10の開口aからシリンダA2内部への水の浸入を極力防止して、水場での使用に好適に構成した。
【解決手段】装着キャップの頂部中央より立設した案内筒13の上端を前記開口とするとともに、案内筒の先端を操作レバーの両側板部52下端縁より上方位置に設置し、開口aを常時両側板部とその上端縁間を結ぶ基板部51で覆われた状態とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトリガー式ディスペンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
ピストンを往復移動させて容器体内の内容物を吸引加圧するシリンダと、このシリンダ内に通じる開口部を備え容器体の口部に固定保持されるベースキャップと、このベースキャップの開口部を通して回動可能に起立してシリンダ内のピストンに係合するステムと、このステムの先端に連結し該ステムを通して流出させた内容物を噴出させる噴出ノズルと、ベースキャップに揺動可能に支持されてその牽曳の繰り返しによってステムをピストンとともに往復移動させて内容物を吸引・加圧して噴射ノズルより噴出させる操作レバーとえ備えたトリガー式ディスペンサーが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記ディスペンサーの操作レバーは、ベースキャップの後部に起立する支持部の上端に後端部を軸着させ、噴出ノズルを被覆して先端をステム前方へ垂下させ、また、噴出ノズルの先端を操作レバーの操作に支障のないように縦長に形成されたノズル挿通孔より突出させて形成している。そして、操作レバーを後方へ引くことにより操作レバーと連繋させた噴出ノズルを押し下げて、容器体内の内容物を噴出ノズルから噴出する如く構成している。
【特許文献1】特開2004−016952号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トリガー式ディスペンサーは浴槽,台所等の水場で使用する場合が多々あり、その場合ステムが突出する開口部分に於いてステムとの間から内部に水が浸入してしまうという虞があり、噴出する内容物が希釈されたり、汚損されたりする虞がある。前記した形態の操作レバーを備えたものは、上部を操作レバーで大方覆うことができるが、従来品では装着キャップの開口が操作レバーから離れた下方位置に存在するため周囲から開口を介して内部に水が浸入してしまうという結果となる。
【0005】
本発明は前記した点に鑑みてなされたもので、前記した形態の操作レバーを備えたトリガー式ディスペンサーに於いて、装着キャップの開口からシリンダ内部への水の浸入を極力防止できる優れたトリガー式ディスペンサーを提案するものである。また、構造が簡単で既存のディスペンサーのごく一部の構造を変更すれば形成できて、コストアップが極力少なく前記特有の効果を得られるトリガー式ディスペンサーを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のトリガー式ディスペンサーは、容器体内にシリンダを垂下させた状態で口頸部外周に装着キャップを嵌合させて容器体に装着するとともに、シリンダから突出して装着キャップの頂部開口を介して上方付勢状態で押し下げ可能に突出したステムの上端に噴出ヘッドを嵌着した上下動部材を備えている。上下動部材は一般にステムの下端部にはシリンダ内を摺動するピストンを連繋させ、シリンダ内の吸込み弁と併せて公知のポンプ機構を構成するものであり、その具体的構成は種々採用できる。
【0007】
また、操作レバーにより上下動部材を押し下げ、また、弾性材等の上方付勢力により作動部材を上昇させることにより容器体内容物をシリンダ内へ吸引し、噴出ヘッドの前方へ突設したノズルより噴出する如く構成したものである。操作レバーは、装着キャップより起立した支持部に後端部を枢着或いは軸着して回動可能に連結するとともに、上下動部材の上部を被覆して上下動部材前方へ垂下して後方への引き込みを可能に構成し、且つノズル先端を突出するノズル挿通孔を備えた形態のものを採用する。支持部の形状は特に限定されないが、少なくとも操作レバーの後端部を上下動部材の後部で軸着或いは枢着等回動可能に連結できる構造であれば良く、装着キャップと一体に形成すると製造上の利点を得られる。
【0008】
操作レバーは基本的に上下動部材の後方から上方を通り前方へ引き込みが可能に垂下させた帯状の基板部と、その両側に垂設した側板部とから構成する形態を採用する。また、操作レバーのノズル挿通孔は、操作レバーの枢着部或いは軸着部を中心とする回動が可能な縦幅を備えており、横幅は特に限定されないが、本発明の目的上ノズルの操作レバーに対する相対移動が容易な範囲で一定の狭幅に設定すると良い。
【0009】
本発明では、この様な操作レバーを備えたトリガー式ディスペンサーに於いて、装着キャップの頂部中央より立設した案内筒の上端を装着キャップの開口とし、操作レバーの各側板部の下端縁より上方位置に案内筒の先端を設置している。こうすることにより装置キャップ開口への液の浸入を遮断している。この場合、当然であるが操作レバーの引き込みは従前通り行える如く構成する。
【0010】
また、別の手段として、従前通りの周囲から水が浸入する位置に設けた装着キャップ開口を備えたものにあって、シール筒を設けることにより目的を達成する如く構成している。シール筒は案内筒の内周に下部外周を液密摺動可能に嵌合させて上下動部材の外周に上下動可能に嵌合させており、上端縁を操作レバーの各側板部下端縁より上方位置に設置している。
【0011】
シール筒は合成樹脂等により形成することができ、下端部外周にテーパ状の摺動片や突条形態の摺動片を突設して案内筒内面に液密摺動可能に嵌合させる。また、シール筒は上下動部材の下降に伴って下降し、上昇に伴って上昇する如く構成する。従って、上下動部材を下降させるための突起,突条等よりなる下降押圧手段と、上昇させるための突起,突条等よりなる上昇押圧手段を設けておくと良い。
【0012】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、口頸部2外周に装着キャップ10を嵌合させて容器体Bに装着するととともに、装着キャップ10の頂部開口aより上方付勢状態で押し下げ可能に突出したステム41の上端に噴出ヘッド40を嵌着した上下動部材A3を備え、装着キャップ10より起立した支持部20に後端部を回動可能に連結するとともに、噴出ヘッド40後方より噴出ヘッド40の上方を介して噴出ヘッド40の前方へ垂下する帯状の基板部51両側縁より一対の側板部52を垂設した操作レバーA4を備え、操作レバーA4により上下動部材A3を上下動させて容器体B内の内容物を噴出ヘッド40の前方へ突設したノズル42より噴出する如く構成したトリガー式ディスペンサーであって、装着キャップ10の頂部中央より立設した案内筒13の上端を前記開口aとするとともに、案内筒13の先端を操作レバーA4の各側板部52下端縁より上方位置に設置した。
【0013】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、口頸部2外周に装着キャップ10を嵌合させて容器体Bに装着するととともに、装着キャップ10の頂部開口aより上方付勢状態で押し下げ可能に突出したステム41の上端に噴出ヘッド40を嵌着した上下動部材A3を備え、装着キャップ10より起立した支持部20に後端部を回動可能に連結するとともに、噴出ヘッド40後方より噴出ヘッド40の上方を介して噴出ヘッド40の前方へ垂下する帯状の基板部51両側縁より一対の側板部52を垂設した操作レバーA4を備え、操作レバーA4により上下動部材A3を上下動させて容器体B内の内容物を噴出ヘッド40の前方へ突設したノズル42より噴出する如く構成したトリガー式ディスペンサーであって、装着キャップ10の頂部中央より立設した案内筒13の上端開口を前記開口aとするとともに、案内筒13の内周に下部外周を液密摺動可能に嵌合させて上下動部材A3の外周に上下動可能に嵌合させたシール筒A5を設け、シール筒A5の上端縁を各側板部52下端縁より上方位置に設置した。
【0014】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第2の手段に於いて、前記案内筒13より突出した部分のシール筒A5外周に、下端を案内筒13に係止させて上下動部材A3の下降を防止する断面C字状をなすストッパーA6を着脱自在に設けた。
【発明の効果】
【0015】
本発明のトリガー式ディスペンサーは、装着キャップ10の開口aが操作レバーA4の側板部52間に常時隠れているため、ステム41と開口aとの隙間から液が浸入するのを防止でき、水場での使用に好適である。また、その構造も簡単で、案内筒13の丈を高くしたり、操作レバーA4の側板部52の上下幅を広くしたりするだけであり、従来品を利用してコストアップの少ない製造が可能である。
【0016】
また、装着キャップ10の頂部中央より立設した案内筒13の上端開口を前記開口aとするとともに、案内筒13の内周に下部を液密摺動可能に嵌合させて上下動部材A3の外周に上下動可能に嵌合させたシール筒A5を設け、シール筒A5の上端を各側板部52下端縁より上方位置に設置したものにあっては、装着キャップ10の開口a、或いはシール筒A5の上端開口からの液の浸入を同様に極力防止でき、水場での使用に好適である。また、シール筒A5は一般的な合成樹脂等により形成できるため、従来品を利用してコストアップの少ない製造が可能である。
【0017】
また、案内筒13より突出した部分のシール筒A5外周に、下端を案内筒13に係止させて上下動部材A3の下降を防止する断面C字状をなすストッパーA6を着脱自在に設けた場合には、流通,保管等の不使用時に不用意な液の漏出が防止され、また、その着脱も容易であるため、取り扱い操作も極めて簡単である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
図1及び図2は本発明液体噴出容器の一例を示し、図中Aは容器体Bに装着したトリガー式ディスペンサーを示す。該トリガー式ディスペンサーAは、キャップ部材A1と、シリンダA2と、上下動部材A3と、操作レバーA4とを備えている。
【0020】
キャップ部材A1は、装着キャップ10と支持部20とを一体に形成して構成しており、装着キャップ10は、容器体Bの口頸部2外周に螺着した周壁11の上端縁より内方へ、中央部が上方へテーパ状に起立する頂板12を延設し、また、頂板12の中央に案内筒13を起立してその上端をステム41を挿通する開口aとして構成している。また、支持部20は、案内筒13後部より後方へ傾斜上昇するとともに、後端部が上方へ湾曲してその端面が上方を向く傾斜板21と、傾斜板21の上面両側に起立した一対の側板22とから構成している。
【0021】
シリンダA2は上部外周に突設したフランジ30を装着キャップ周壁11の内周上端部に嵌着させて容器体B内に垂下させており、パッキン31を介して下面を口頸部2上面に液密に圧接している。シリンダA2内部には、図示しないが、ステムと連繋するピストンが摺動可能に嵌合されており、また、ステムを常時上方へ付勢するコイルスプリングが内蔵されており、下端部には吸込み弁が設けられている。更に、シリンダA2下端には容器体B内下端部に垂下するパイプ32を連結している。
【0022】
上下動部材A3は、噴出ヘッド40,ステム41及び前記図示しないピストンを備え、シリンダA2内を摺動するピストンと下部を連繋させたステム41の上端部を、シリンダA2上端開口より装着キャップ10の開口aを介して、上方付勢状態で押し込み可能に突出している。また、ステム41の上端部に噴出ヘッド40を嵌着している。噴出ヘッド40は前方へノズル42を突設している。
【0023】
操作レバーA4は、後端部を支持部20の上端部に軸着して回動可能に連結しており、上下動部材A3の上部を被覆して上下動部材A3の前方へ垂下し、軸着部を中心に前後方向の揺動が可能に設けられている。また、ノズル42の先端部を突出させるノズル挿通孔50を備えている。更に言えば、操作レバーA4は基板部51と両側一対の側板部52とを備えている。基板部51は、前記傾斜板21の上端面に、下方に湾曲させた後端部の端面を当接してそれ以上の回動を不能に係止し、また、噴出ヘッド40の後方からその上方を介してその前方に至り、下方に湾曲して装着キャップ10の前方へ下端を垂下させた帯板状に構成している。また、側板部52は基板部51の両側からそれぞれ下方へ垂設して噴出ヘッド40の上部両側を覆っており、両側板部52の後端部と前記支持部20の両側板22上端部との間で軸着させている。両側板部52の下端縁は、上下動部材A3の最上昇位置に於いて案内筒13の上端より下方に位置している。従って、案内筒13上端の開口aは常時両側板部52間に位置する如く構成している。
【0024】
ノズル挿通孔50は、基板部51の頂部から前部に亘る前後方向に長い帯状に穿設しており、上下動部材A3の最上昇時に於いて、ノズル42の下面がノズル挿通孔50の下端縁と当接する如く構成している。また、噴出ヘッド40の両側に突設した円柱状突起43を,操作レバーA4の両側板部52に突設した板状突起53で押圧することにより上下動部材A3を押し下げる如く構成している。板状突起53は操作レバーA4の回動に伴って円柱状突起43の周面を摺動しつつ押圧する。
【0025】
本発明のトリガー式ディスペンサーの作用を説明すると、操作レバーA4の前部を後方へ引くことにより上下動部材A3を上方付勢力に抗して押し下げ、内部のポンプ機構により容器体内の内容物をノズル42より噴出する。操作レバーA4の押圧を解除すれば、上方付勢力により上下動部材A3が上昇し、それに伴って操作レバーA4が軸着部を中心に回動してもとの状態に戻り、この際内蔵ポンプ機構により容器体B内の内容物がシリンダA2内にパイプ32を介して吸引される。
【0026】
この様な内容物の噴出操作時に装着キャップ10の開口である案内筒13上端の開口aは、図1に示す操作レバーA4の引き込み前の上下動部材A3の最上昇状態では両側板部52及び基板部51に被覆されて外部からの水の浸入が極力阻止され、また、操作レバーA4を引くことによる内容物の噴出時にも同様であり、常時開口aへの外部からの水の浸入が防止する如く構成している。
【0027】
図3乃至図5は本発明の他の例を示すもので、本例では、図1の例に於いて、装着キャップ10の開口aは通常のディスペンサーの如く操作レバーA4の下方に開口しており、別にシール筒A5を設けている。また、本例では、ストッパーA6も備えている。
【0028】
案内筒13は、下部が大径で上部がテーパ状部を介して縮径した小径に形成しており、また、シール筒A5は、下端部に突設したテーパ状の摺動片60を案内筒13の大径部分内周面に液密摺動可能に嵌合させており、上端を操作レバーA4の両側板部52下端縁より上方に位置させて噴出ノズル42外周に上下動可能に嵌合させている。また、シール筒A5を上昇させるための係止突条44を噴出ヘッド40の外周下端部より突設し、シール筒A5下面に当接している。
【0029】
ストッパーA6は、図5に示す如く、横断面C字状をなし、外面に摘み70を突設した形態で、下面を案内筒13上面に係止させ、上面を噴出ノズル42の両円柱状突起43下面に係止させて噴出ノズル42の前方からその外周に嵌合させている。その他の構成は図1の例と同様であるため、同符号を付して説明を省略する。
【0030】
本例の場合は、保管、流通等の不使用時には図1の如くストッパーA6を装着しておくことにより、上下動部材A3の下降を防止するため、誤って操作レバーA4を引く様なことがあっても内容物の噴出を防止できる如く構成している。また、内容物の噴出操作時に装着キャップ10の開口である案内筒13上端の開口aは、シール筒A5により狭隘状態となっており、更にそこからの液の浸入があった場合にも摺動片60によりそれ以上の浸入を確実に阻止する如く構成している。
【0031】
また、図3に示す操作レバーA4の引き込み前の上下動部材A3の最上昇状態では、シール筒A5の上端部分が基板部51及び両側板部52に被覆されてそこから水の浸入が極力阻止され、この状態からストッパーA6を外して操作レバーA4を後方へ引き込むと各板状突起53が各円柱状突起43を押圧して上下動部材A3が上方付勢力に抗して下降し、その際、各円柱状突起43がシール筒A5の上面を押圧して下降させ、図4に示す如く、上端が案内筒13の上端と略同じ位置まで下降させる。この際も常時シール筒A5の上端開口及び開口aへの外部からの水の浸入を防止する如く構成している。
【0032】
図4の状態から操作レバーA4の押圧を解除すれば、上方付勢力により上下動部材A3は上昇し、また、係止突条44によりシール筒A5が押し上げられて元の状態に戻る。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明トリガー式ディスペンサーの縦断面図である。(実施例1)
【図2】本発明トリガー式ディスペンサーの液噴出時の縦断面図である。(実施例1)
【図3】本発明トリガー式ディスペンサーの縦断面図である。(実施例2)
【図4】本発明トリガー式ディスペンサーの液噴出時の縦断面図である。(実施例2)
【図5】本発明に於けるストッパーの斜視図である。(実施例2)
【符号の説明】
【0034】
A…トリガー式ディスペンサー
A1…キャップ部材
10…装着キャップ
11…周壁,12…頂板,13…案内筒,a…開口
20…支持部
21…傾斜板,22…側板
A2…シリンダ
30…フランジ,31…パッキン,32…パイプ
A3…上下動部材
40…噴出ヘッド,41…ステム,42…ノズル,43…円柱状突起,44…係止突条
A4…操作レバー
50…ノズル挿通孔,51…基板部,52…側板部,53…板状突起
A5…シール筒
60…摺動片
A6…ストッパー
70…摘み
B…容器体
2…口頸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口頸部2外周に装着キャップ10を嵌合させて容器体Bに装着するととともに、装着キャップ10の頂部開口aより上方付勢状態で押し下げ可能に突出したステム41の上端に噴出ヘッド40を嵌着した上下動部材A3を備え、装着キャップ10より起立した支持部20に後端部を回動可能に連結するとともに、噴出ヘッド40後方より噴出ヘッド40の上方を介して噴出ヘッド40の前方へ垂下する帯状の基板部51両側縁より一対の側板部52を垂設した操作レバーA4を備え、操作レバーA4により上下動部材A3を上下動させて容器体B内の内容物を噴出ヘッド40の前方へ突設したノズル42より噴出する如く構成したトリガー式ディスペンサーであって、装着キャップ10の頂部中央より立設した案内筒13の上端を前記開口aとするとともに、案内筒13の先端を操作レバーA4の各側板部52下端縁より上方位置に設置したことを特徴とするトリガー式ディスペンサー。
【請求項2】
口頸部2外周に装着キャップ10を嵌合させて容器体Bに装着するととともに、装着キャップ10の頂部開口aより上方付勢状態で押し下げ可能に突出したステム41の上端に噴出ヘッド40を嵌着した上下動部材A3を備え、装着キャップ10より起立した支持部20に後端部を回動可能に連結するとともに、噴出ヘッド40後方より噴出ヘッド40の上方を介して噴出ヘッド40の前方へ垂下する帯状の基板部51両側縁より一対の側板部52を垂設した操作レバーA4を備え、操作レバーA4により上下動部材A3を上下動させて容器体B内の内容物を噴出ヘッド40の前方へ突設したノズル42より噴出する如く構成したトリガー式ディスペンサーであって、装着キャップ10の頂部中央より立設した案内筒13の上端開口を前記開口aとするとともに、案内筒13の内周に下部外周を液密摺動可能に嵌合させて上下動部材A3の外周に上下動可能に嵌合させたシール筒A5を設け、シール筒A5の上端縁を各側板部52下端縁より上方位置に設置したことを特徴とするトリガー式ディスペンサー。
【請求項3】
前記案内筒13より突出した部分のシール筒A5外周に、下端を案内筒13に係止させて上下動部材A3の下降を防止する断面C字状をなすストッパーA6を着脱自在に設けてなる請求項2に記載のトリガー式ディスペンサー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−137661(P2008−137661A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−322831(P2006−322831)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】