説明

トリガー式ポンプディスペンサー

【課題】トリガーを手前に引き易いトリガー式ポンプディスペンサーを提供すること。
【解決手段】本発明は、第1トリガー3の回動により液体貯留室6内の液体に圧を加え、ノズル部2から液体を噴射するトリガー式ポンプディスペンサー10において、第1トリガー3を回動させるための第2トリガー5を備えるトリガー式ポンプディスペンサーである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式ポンプディスペンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
所定の部分に薬液等の液体を噴射する装置として、トリガー式ポンプディスペンサーが知られている。
かかるトリガー式ポンプディスペンサーの例として、トリガーを手前に引くことにより、トリガーがシリンダ内の液体に圧を加え、該液体をノズル部から噴射する形式のものが知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−198446号公報
【特許文献2】特開2008−36488号公報
【特許文献3】特開2008−149252号公報
【特許文献4】特開2009−50794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1〜4記載のトリガー式ポンプディスペンサー20においては、例えば、図8に示すように、トリガー3を手前に引くと、トリガー3がシリンダ(図示しない)を下方向に押すので、トリガー3が斜め下方向に回動することになる。
そうすると、掌でトリガー式ポンプディスペンサー20を握り、指をトリガー3に引っ掛けて手前に引く場合、トリガー3が斜め下方向に回動するので、手前に引き難く、力が入り難いという欠点がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、トリガーを手前に引き易いトリガー式ポンプディスペンサーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、敢えて、第1トリガーを回動させる第2トリガーを設けることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、(1)第1トリガーの回動により液体貯留室内の液体に圧を加え、ノズル部から液体を噴射するトリガー式ポンプディスペンサーにおいて、第1トリガーを回動させるための第2トリガーを備えるトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0008】
本発明は、(2)液体貯留室がベース体に備わっており、第1トリガーがベース体に枢着され、第2トリガーが第1トリガーより前位置にてベース体に枢着されている上記(1)記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0009】
本発明は、(3)液体貯留室がシリンダ部を備え、第1トリガーの回動により該シリンダ部内のピストン部を摺動させてシリンダ部内の液体に圧を加える上記(1)又は(2)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0010】
本発明は、(4)液体貯留室とノズル部とが、屈曲部により連結されている上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0011】
本発明は、(5)第2トリガーの壁面に第1トリガーの先端が摺接されている上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0012】
本発明は、(6)第1トリガーの先端が球形状である上記(5)記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0013】
本発明は、(7)第1トリガーが第2トリガーに収容されている上記(1)〜(6)のいずれか一つに記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【発明の効果】
【0014】
本発明のトリガー式ポンプディスペンサーは、第1トリガーを回動させるための第2トリガーを備えることにより、第1トリガーを手前に引き易くなる。
例えば、第1トリガーがベース体に枢着され、第2トリガーが第1トリガーより前位置にてベース体に枢着されていると、第1トリガーを手前に引く際、第1トリガーが斜め下方向に回動したとしても、第2トリガーが略水平方向に回動する。
このため、掌で第1トリガー式ポンプディスペンサーを握り、指を第2トリガーに引っ掛けて手前に引く場合、第2トリガーの引く方向が水平に近くなるので、手前に引き易く、力が入り易くなる。なお、第2トリガーがベース体の前位置に枢着されている程、回動する方向は、より水平に近くなる。
【0015】
上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいては、液体貯留室がシリンダ部を備えると、第1トリガーの回動に応じて効率よく液体に圧を加えることができる。
【0016】
上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいては、液体貯留室とノズル部とが、屈曲部により連結されていると、液体貯留室から直接ノズル部に液体を送流することができるのでロスが少なくなる。また、屈曲部は、屈曲可能であるので、第1トリガーの動き確実に追従させることができる。
【0017】
上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいては、第2トリガーの壁面に第1トリガーの先端が摺接されている場合、第2トリガーの動きと第1トリガーの動きとを確実に連動させることができる。なお、第1トリガーの先端が球形状であると、第1トリガーの先端が第2トリガーの壁面を滑り易くなるので、第2トリガーの動きと第1トリガーの動きとの連動がよりスムーズになる。
【0018】
上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいては、第1トリガーが第2トリガーに収容されていると、第1トリガーと第2トリガーとの横ずれが抑制されるので、取り扱い易い。また、見栄えもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1の(a)は、本発明に係るトリガー式ポンプディスペンサーの一実施形態を示す断面図であり、(b)は、(a)のトリガー式ポンプディスペンサーの第1トリガーを引いた状態を示す断面図である。
【図2】図2の(a)及び(b)は、本発明に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第1トリガーと第2トリガーとの動きの関係を説明するための部分側面図である。
【図3】図3は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの液体貯留室を示す部分断面図である。
【図4】図4の(a)及び(b)は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第2トリガーを示す部分側面図である。
【図5】図5の(a)及び(b)は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第2トリガーを示す部分側面図である。
【図6】図6の(a)及び(b)は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第2トリガーを示す部分側面図である。
【図7】図7の(a)及び(b)は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第2トリガーを示す部分側面図である。
【図8】図8は、従来のトリガー式ポンプディスペンサーを示す部分側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0021】
図1の(a)は、本発明に係るトリガー式ポンプディスペンサーの一実施形態を示す断面図であり、(b)は、(a)のトリガー式ポンプディスペンサーの第1トリガーを引いた状態を示す断面図である。
【0022】
図1の(a)に示すように、本実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサー10は、ベース体1と、該ベース体1に枢着された第1トリガー3と、該第1トリガー3より前位置にてベース体1に枢着された第2トリガー5と、ベース体1に備わり、液体を貯留するための液体貯留室6と、液体を噴射させるノズル部2と、ベース体1を容器に固定するためのキャップ7と、を備える。
【0023】
ベース体1は、液体貯留室6を備える。なお、かかるベース体1は、キャップ7を介して、図示しない容器に取り付けられる。
また、ベース体1には、第1トリガー用枢着部13及び第2トリガー用枢着部15が設けられている。
【0024】
第1トリガー3は、ベース体1の後部の第1トリガー用枢着部13に、回動可能となるように枢着されている。
第1トリガー3は、ベース体1の第1トリガー用枢着部13に直接枢着された押圧部3aと、該押圧部3aから折曲するように連結された把持部3bと、からなる。すなわち、第1トリガー3は、くの字の形状となっている。
【0025】
押圧部3aは、液体貯留室6を上下方向に圧する部分であり、把持部3bは、直接、手で手前に引く部分である。かかる把持部3bが手前に引かれることにより、第1トリガー3は、第1トリガー用枢着部13を中心軸として回動される。すなわち、図1の(b)に示すように、第1トリガー3が斜め下方向に回動すると、液体貯留室6が圧せられる。
【0026】
本実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサー10は、更に第2トリガー5を備える。かかる第2トリガー5は、第1トリガー3に動きを与えるものである。
第2トリガー5は、ベース体1の前部の第2トリガー用枢着部15に、回動可能となるように枢着されている。すなわち、第2トリガー5は、第1トリガー3より前位置にてベース体1に枢着されている。
このため、第2トリガー5の回転の支点は、第1トリガー3の回転の支点よりも前位置となる。すなわち、第1トリガー3は斜め下方向に回動するのに対し、第2トリガー5は、第1トリガー3よりも水平に近い方向で回動することになる。
【0027】
図2の(a)及び(b)は、本発明に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第1トリガーと第2トリガーとの動きの関係を説明するための部分側面図である。なお、図2の(a)は、トリガー式ポンプディスペンサー10の第2トリガー5を手前に引く前の状態を示し、図2の(b)は、第2トリガー5を手前に引いた後の状態を示す。
【0028】
図2の(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサー10においては、第1トリガー3が第2トリガー5に収容された状態となっている。すなわち、第2トリガー5は、断面コの字状で、内部が空間となっており、第2トリガー5の内部空間に第1トリガー3の少なくとも一部が収納される。
【0029】
このため、掌でトリガー式ポンプディスペンサー10を握り、指を第2トリガー5に引っ掛けて手前に引くと、第2トリガー5が回動し、第2トリガー5の内部の壁面5aに摺接されている第1トリガー3も回動することになる。このときの第2トリガー5は、上述したように、略水平方向に回動するので、手前に引き易く、力が入り易くなる。
また、上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいては、第1トリガー3が第2トリガー5に収容されているので、第2トリガー5を手前に引く際の第1トリガー3との相互の横方向へのずれを極力抑制できる。
【0030】
上記トリガー式ポンプディスペンサー10においては、第1トリガー3の先端3cが球形状となっており、第2トリガー5の壁面5aに第1トリガー3の先端3cが摺接されている。
【0031】
図2の(a)に示すように、第2トリガー5を手前に引く前は、第1トリガー3の先端3cは、第2トリガー5の内側の壁面5aの中腹部に当接されており、第2トリガー5を手前に引くと、第1トリガー3の先端3cは、第2トリガー5の内側の壁面5aを摺れながら下方に回動する。
そして、第2トリガー5を手前に引いた後は、図2の(b)に示すように、第1トリガー3の先端3cは、第2トリガー5の内側の壁面5aの下部に当接されるようになる。
【0032】
このように、上記トリガー式ポンプディスペンサー10においては、第2トリガー5の裏側の壁面5aに第1トリガー3の先端3cを摺接させるので、第2トリガー5の動きを第1トリガー3の動きに、確実に連動させることができる。
また、第1トリガー3の先端3cが球状であると、第2トリガー5の壁面5aを滑り易くなるので、第2トリガー5の動きと第1トリガー3の動きとの連動がよりスムーズになる。
【0033】
図1に戻り、液体貯留室6は、ベース体1に収容されており、噴射される液体が貯留される。
かかる液体貯留室6は、中空円筒状のシリンダ部6bと、該シリンダ部6b内の壁面を摺動するピストン部6aと、シリンダ部6bに液体を流入させる管6cとを備える。
【0034】
シリンダ部6bは、管6cと連通しており、管6cから吸引された液体が貯留されるようになっている。
一方、ピストン部6aは、上述した第1トリガー3の押圧部3aに連動してシリンダ部6bの壁面を摺動するようになっている。
したがって、シリンダ部6bに貯留された液体には、ピストン部6aの摺動により、圧が加えられる。すなわち、上記トリガー式ポンプディスペンサー10においては、第1トリガー3の回動に応じて効率よく液体に圧を加えることができるようになっている。
【0035】
ノズル部2は、液体が噴射されるノズル口2aを備える。
上述した液体貯留室6に貯留された液体は、屈曲部8を通過し、かかるノズル口2aから噴射される。
【0036】
ノズル部2には、ノズルキャップ4が取り付けられる。ノズルキャップ4は、ノズル部2を保護すると共に、ON,OFF機能並びにその内部で液体を回転させノズル口2aを通過させ 霧を発生させるという機能を有する。
【0037】
上記トリガー式ポンプディスペンサー10においては、液体貯留室6とノズル部2とが、屈曲自在な屈曲部8により連結されている。
屈曲部8は、外側に多数の鍔が形成された円筒状となっており、内部に液体が流通するようになっている。すなわち、液体貯留室6に貯留された液体は、屈曲部8を通って、ノズル部2に送流される。
このため、液体貯留室6から直接ノズル部2に液体をロスなく送流することができる。
また、屈曲部8は、多数の鍔が外側に形成されているので、断面が変形しにくく、また、第1トリガー3の動きに確実に追従させることができる。
【0038】
次に、本実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサー10を用いて液体を吐出する作用について説明する。
【0039】
まず、図示しない容器内に所定の液体を注入する。そして、該液体が収容された容器の口に上記トリガー式ポンプディスペンサー10のキャップ7を取り付ける。
【0040】
上記液体としては、例えば、化粧水、香水、調味料、頭髪調整剤、塗料、潤滑剤、洗浄液、殺虫剤等が挙げられる。また、上記容器は、容器の口に上記トリガー式ポンプディスペンサー10を取り付け可能であれば、形状、材質等、特に限定されない。
【0041】
次に、トリガー式ポンプディスペンサー10の第2トリガー5に指を掛け、矢印Aの方向(手前側)に引いて図1の(b)に示す状態とする。このとき、第2トリガー5が第2トリガー用枢着部15を軸として回動すると共に、第1トリガー3が第1トリガー用枢着部13を軸として回動する。また、第1トリガー3の押圧部3aが液体貯留室6のピストン部6aを押し下げる。
これにより、シリンダ部6b内の液体に圧が加わり、該液体が液体貯留室6から屈曲部8を介して、ノズル部2に送流され、ノズル口2aから噴射されることになる。
【0042】
そして、トリガー式ポンプディスペンサー10の第2トリガー5から指を放すと、スプリング9の復元力により、第1トリガー3が図1の(a)に示す状態に戻り、液体貯留室6のピストン部6aが上昇する。これにより、シリンダ部6b内が負圧となる。そうすると、その負圧により、容器内に収容された液体が管6cから吸い上げられ、シリンダ6b内に貯留されることになる
これらの操作を繰り返すことにより、液体が次々と噴射されることになる。
【0043】
本実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサー10によれば、第1トリガー3に動きを与えるための第2トリガー5を備えることにより、容易に第1トリガー3を回動させることができる。
したがって、掌でトリガー式ポンプディスペンサー10を握り、指を第2トリガー5に引っ掛けて手前に引く場合、第1トリガー3が斜め下方向に回動したとしても、第2トリガー5を略水平方向に引けば液体を噴射させることができるので、上記トリガー式ポンプディスペンサー10は、トリガーを手前に引き易く、且つ力が入り易くなる。
【0044】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0045】
例えば、本実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサー10においては、液体貯留室6が、シリンダ部6bと、ピストン部6aとを備えるシリンダとなっているが、これに限定されるものではない。
図3は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの液体貯留室を示す部分断面図である。
図3に示すように、上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいて、液体貯留室は、スポイド式であってもよい。この場合、トリガーの回動により、スポイド11が圧縮され、スポイド11内の液体がノズル部に送流されることになる。
【0046】
本実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサー10において、第2トリガー5は、壁面5aの先端が手前側とは反対側に曲がった湾曲状(正湾曲状)となっているが、これに限定されるものではない。
【0047】
図4の(a)及び(b)は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第2トリガーを示す部分側面図である。
図4の(a)及び(b)に示すように、第2トリガー15aは、壁面の先端が手前側に曲がった逆湾曲状となっている。すなわち、第2トリガー5と第2トリガー15aとは、互いに逆向きに湾曲している。
上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいては、比較的小さい力で第2トリガー15aを回動させた場合であっても、第1トリガー3が確実に回動するようになる。
【0048】
図5の(a)及び(b)は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第2トリガーを示す部分側面図である。
図5の(a)及び(b)に示すように、第2トリガー15bは、壁面が直線状となっている。
上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいては、第2トリガー15bと第1トリガー3との連動性がより向上する。
【0049】
図6の(a)及び(b)は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第2トリガーを示す部分側面図である。
図6の(a)及び(b)に示すように、第2トリガー15cは、壁部の略中間で手前側とは反対側に折曲した、くの字状(正くの字状)となっている。
上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいては、第2トリガー15cを手前に引く場合、折曲した部分が指に引っ掛かるので、滑ることなく確実に第2トリガー15cを引くことができる。
【0050】
図7の(a)及び(b)は、他の実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーの第2トリガーを示す部分側面図である。
図7の(a)及び(b)に示すように、第2トリガー15dは、壁部の略中間で手前側に折曲した、逆くの字状となっている。すなわち、第2トリガー15cと第2トリガー15dとは、互いに逆向きに折曲している。
上記トリガー式ポンプディスペンサーにおいては、比較的小さい力で第2トリガー15dを回動させた場合であっても、第1トリガー3が確実に回動するようになる。
【0051】
図4〜図7に示すように、本発明に係るトリガー式ポンプディスペンサーにおいては、第1トリガーが摺接する第2トリガーの壁面のカーブを変えることにより、第1トリガーの第2トリガーへの追従度合いを変えることができる。
このため、第2トリガーを回動させる際の指にかかる圧力を変えることができる。
【0052】
本実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサー10においては、第1トリガー3が第2トリガー5に収容状態となっているが、収容されていなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明に係るトリガー式ポンプディスペンサーは、第2トリガーを備えることにより、水平方向に引き易くなるという利点を使用して、容器に収容された液体を噴射する装置の全般に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0054】
1・・・ベース体
2・・・ノズル部
2a・・・ノズル口
3・・・第1トリガー
3a・・・押圧部
3b・・・把持部
3c・・・先端
4・・・ノズルキャップ
5,15a,15b,15c,15d・・・第2トリガー
5a・・・壁面
6・・・液体貯留室
6a・・・ピストン部
6b・・・シリンダ部
6c・・・管
7・・・キャップ
8・・・屈曲部
10,20・・・トリガー式ポンプディスペンサー
11・・・スポイド
13・・・第1トリガー用枢着部
15・・・第2トリガー用枢着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1トリガーの回動により液体貯留室内の液体に圧を加え、ノズル部から前記液体を噴射するトリガー式ポンプディスペンサーにおいて、
前記第1トリガーを回動させるための第2トリガーを備えることを特徴とするトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項2】
前記液体貯留室がベース体に備わっており、
前記第1トリガーが前記ベース体に枢着され、
前記第2トリガーが前記第1トリガーより前位置にて前記ベース体に枢着されていることを特徴とする請求項1記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項3】
前記液体貯留室がシリンダ部を備え、前記第1トリガーの回動により該シリンダ部内のピストン部を摺動させて前記シリンダ部内の液体に圧を加えることを特徴とする請求項1又は2に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項4】
前記液体貯留室と前記ノズル部とが、屈曲部により連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項5】
前記第2トリガーの壁面に前記第1トリガーの先端が摺接されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項6】
前記第1トリガーの先端が球形状であることを特徴とする請求項5記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項7】
前記第1トリガーが前記第2トリガーに収容されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−269222(P2010−269222A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−121436(P2009−121436)
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【出願人】(390028196)キャニヨン株式会社 (42)
【Fターム(参考)】