説明

ドキュメント検索システム

【課題】ドキュメント検索システムにおいて、企業や組織等に蓄積されたドキュメントを出先から容易に、かつユーザにとって有用度が高い検索結果を得る。
【解決手段】ドキュメント検索システムは、ドキュメント配信サーバと携帯電話とからなる。携帯電話のユーザは、携帯電話の検索条件入力画面に検索条件である文言を入力して検索ボタンを操作する。ドキュメント配信サーバは、検索条件の文言に関連付けされたドキュメントIDが検索履歴DBに既にある場合、マーク(メタデータも含む),マークの数,及び文言に合致した合致箇所の数に基づいて、各ドキュメントの有用度に重み付けを行ない、この重み順にドキュメントIDの並び順を決定し、携帯電話へ送信する。携帯電話のLCDには、有用度が高い(ユーザとの関連性が高い)ドキュメントほど上位に一覧表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、企業内の文書や画像等のドキュメントを出先から検索するドキュメント検索システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネット検索エンジンの最大手である「google」(登録商標)が採用するページランク(googleの登録商標)アルゴリズムは、注目に値する重要なウェブページはたくさんのページからリンクされている、重要なページからのリンクは価値が高い、リンク集のように単にたくさんリンクすることを目的とするリンク先のウェブページは価値が低い等の発想からなり、ウェブページの重要性(有用度)を測るものとしてよく知られている。
【0003】
一方、ある企業内に蓄積された文書(ワープロソフト等で作成されたoffice文書)や図表(表計算ソフトで作成された表やキャドソフトで作成された図面等)等のドキュメントを検索する場合、リンクによる参照という概念がないため、上記ページランクアルゴリズムは役に立たず、どのようにしたら有用度が高いドキュメントを容易に検索することができるのかが課題となっている。
【0004】
特許文献1記載の情報検索装置は、クライアントコンピュータの操作を検出し、この操作に基づいて、各検索結果の有用度(点数で示す)を所定の評価手順にしたがって自動的に評価し、検索条件に合致する情報を検索してその検索結果をクライアントコンピュータに出力する際に、有用度が高い順に検索結果の情報が表示されるようにしている。
【0005】
特許文献2記載の電子付箋装置は、電子文書に、各ユーザが個別の付箋情報を表示したり、またユーザ全員に示すための共通の付箋情報を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−251410
【特許文献2】特開2002−108897
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1記載の装置では、各検索結果に対してクライアントコンピュータで行なわれた操作を検出し、この検出された操作に基づいて、各検索結果の有用度を所定の評価手順にしたがって自動的に評価するとしているが、クライアントコンピュータの操作は多岐にわたるため、これを解析して有用度を正確に推定するには、高度な解析アルゴリズムと高速なハードウエア(CPUや記憶装置等)が必要であり、実際に実施するとなると、多大な困難が予想される。
【0008】
上記特許文献2記載の装置では、付箋を付した箇所は、付箋を付していない他の箇所に比べて有用度が高いであろうとの推測は可能であるが、付箋と有用度との関連性に関する記載はなく、たとえ付箋を検索対象としても、どの程度に有用度が高い検索結果が得られるのか不明である。
【0009】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、所定の企業や組織等に蓄積されたドキュメントを出先から容易に、しかもユーザにとって有用度が高い検索結果が得られる実施可能なドキュメント検索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のドキュメント検索システムは、複数個のドキュメントが記憶されたドキュメント記憶手段を有し、所定の検索条件による検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出して配信するドキュメント配信装置と、所定の検索条件を入力操作することにより前記検索要求を所定のネットワークを介して前記ドキュメント配信装置に送信し、前記ドキュメント配信装置から配信されたドキュメントの少なくとも前記要素を含む一部を表示部に表示するドキュメント検索通信端末とからなるドキュメント検索システムにおいて、前記ドキュメント検索通信端末のユーザに固有のマークを前記ドキュメント及び/又は前記要素に付与する際に操作されるマーク付与操作手段を前記ドキュメント検索通信端末に設け、前記マーク付与操作手段によるマークの付与操作に応答して、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークを付与するマーク付与手段と、前記ドキュメント検索通信端末からの検索要求に合致した要素を含むドキュメントを前記ドキュメント記憶手段から抽出した際、前記ドキュメントに既に付与されている前記マークに基づいて、前記ドキュメント検索通信端末のユーザとの関連性が高いドキュメントほど前記表示部での表示が上位になるように、各ドキュメントの有用度に重み付けを行なう重み付け手段とを前記ドキュメント配信装置に設けたことを特徴とする。
【0011】
複数個のドキュメントが記憶されたドキュメント記憶手段を有し、所定の検索条件による検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出して配信するドキュメント配信装置と、所定の検索条件を入力操作することにより前記検索要求を所定のネットワークを介して前記ドキュメント配信装置に送信し、前記ドキュメント配信装置から配信されたドキュメントの少なくとも前記要素を含む一部を表示部に一覧表示するドキュメント検索通信端末とからなるドキュメント検索システムにおいて、前記表示部に一覧表示されたドキュメントから選択した所望のドキュメント及び/又はこのドキュメントに含まれる前記要素に、少なくとも前記ドキュメント検索通信端末のユーザに固有のユーザ情報をメタデータとして有する所定のマークを付与する操作を行なうマーク付与操作手段を前記ドキュメント検索通信端末に設け、前記マーク付与操作手段によるマークの付与操作に応答して、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークを付与するマーク付与手段と、全てのユーザのユーザ情報を記憶するとともに、各ユーザ同士の関連性、複数のユーザからなるグループが存在する場合、各ユーザと各グループとの関連性、各グループ同士の関連性を記憶する全ユーザ情報記憶手段と、前記ドキュメント検索通信端末からの検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出した際に、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークが既に付与されている場合、前記マークのメタデータと前記全ユーザ情報記憶手段に記憶された関連性とに基づいて、前記ドキュメント検索通信端末のユーザと前記抽出されたドキュメントとの関連性の高さを判定する関連性判定手段と、この関連性判定手段によって判定された関連性の高さに基づいて、前記関連性が高いドキュメントほど前記一覧表示の上位に表示されるように、各ドキュメントの有用度に重み付けを行なう重み付け手段とを前記ドキュメント配信装置に設けたことを特徴とする。
【0012】
複数個のドキュメントが記憶されたドキュメント記憶手段を有し、所定の検索条件による検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出して配信するドキュメント配信装置と、ネットワークを介して前記ドキュメント配信装置と接続され、所定の検索条件を入力操作することにより前記検索要求を前記ドキュメント配信装置に送信し、前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントが前記ドキュメント配信装置から配信された場合、前記ドキュメントの少なくとも前記要素を含む一部を表示部に一覧表示するドキュメント検索通信端末とからなるドキュメント検索システムにおいて、前記ドキュメント検索通信端末を使用しているユーザに固有のユーザ情報が記憶されたユーザ情報記憶手段と、前記表示部に一覧表示されたドキュメントから所望のドキュメントを選択するドキュメント選択手段と、このドキュメント選択手段により選択されたドキュメントを前記表示部のほぼ全画面に表示する表示制御手段と、前記表示部のほぼ全画面に表示されたドキュメント及び/又はこのドキュメントに含まれる前記要素に、少なくとも前記ユーザ情報をメタデータとして有する所定のマークを付与する操作を行なうマーク付与操作手段とを前記ドキュメント検索通信端末に設け、前記マーク付与操作手段によるマークの付与操作に応答して、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークを付与するマーク付与手段と、全てのユーザのユーザ情報を記憶するとともに、各ユーザ同士の関連性、複数のユーザからなるグループが存在する場合、各ユーザと各グループとの関連性、各グループ同士の関連性を記憶する全ユーザ情報記憶手段と、これまでの検索で用いられた検索条件と、検索されたドキュメントのIDと、前記ドキュメント及び/又は前記要素に付与されたマークとが関連付けされて記憶された検索履歴記憶手段と、前記ドキュメント検索通信端末からの検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出した際に、前記検索履歴記録手段を参照し、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークが既に付与されている場合、前記マークのメタデータと前記全ユーザ情報記憶手段に記憶された関連性とに基づいて、前記ドキュメント検索通信端末のユーザと前記抽出されたドキュメントとの関連性の高さを判定する関連性判定手段と、この関連性判定手段によって判定された関連性の高さに基づいて、前記関連性が高いドキュメントほど前記一覧表示の上位に表示されるように、各ドキュメントの有用度に重み付けを行なう重み付け手段とを前記ドキュメント配信装置に設けたことを特徴とする。
【0013】
前記検索条件と前記マークとの関係を統計的に解析する関係解析手段と、この関係解析手段により解析された前記検索条件と前記マークとの関係に基づいて得られる結果を所定のドキュメントにして出力するドキュメント生成手段とを前記ドキュメント配信装置に設けることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明のドキュメント検索システムによれば、ドキュメント検索通信端末にユーザが検索条件を入力して送信すると、ドキュメント検索通信端末とネットワークを介して接続されたドキュメント配信サーバは、ドキュメント検索通信端末のユーザと抽出されたドキュメントとの関連性の高さを判定し、関連性が高いドキュメントほど一覧表示の上位となるように、各ドキュメントの有用度に重み付けを行なうので、所定の企業や組織等に蓄積されたドキュメントを出先から容易に、しかもユーザにとって有用度が高い順番に表示された検索結果を得ることができる。なお、「ドキュメントの有用度」とは、検索したユーザにとって、そのドキュメントの有用性が高いか低いかの度合であるが、ユーザとそのドキュメントとの関連性の高さと同義である。
【0015】
また、検索条件とマークとの関係を統計的に解析し、検索条件とマークとの関係に基づいて得られる結果を所定のドキュメントにして出力するので、常日頃の業務において検索したドキュメントにマークを付けるという簡単な作業を行なうことにより、検索条件とマークに係る統計的なドキュメントを自動的に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態であるドキュメント検索システムの概要を示す説明図である。
【図2】携帯電話の構成の概略を示す説明図である。
【図3】ドキュメント配信サーバの構成の概略を示す説明図である。
【図4】ドキュメント検索システムの主なシーケンスを示すフローチャートである。
【図5】携帯電話のLCDに表示された検索条件入力画面の一例を示す説明図である。
【図6】携帯電話のLCDに表示された検索結果の一例を示す説明図である。
【図7】携帯電話のLCDに表示されたドキュメントの一例を示す説明図である。
【図8】製品Eの故障原因を示す円グラフが作成される様子を概略的に示す説明図である。
【図9】製品Eの故障時期を示す棒グラフの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1において、本発明のドキュメント検索システム10は、所定の企業内に設置されたドキュメント配信サーバ(ドキュメント配信装置)11と、携帯電話(ドキュメント検索通信端末)12とで構成されている。携帯電話12は、基地局13と無線通信し、基地局13を介して公衆ネットワークであるインターネット14にアクセスすることにより、インターネット14を介してドキュメント配信サーバ11と接続される。これにより、ドキュメント配信サーバ11と携帯電話12とは、インターネット14を介して相互に通信を行うことができる。
【0018】
ドキュメント検索システム10は、企業の社員(ユーザ)が出先から携帯電話12を操作して、基地局13及びインターネット14を介して社内のドキュメント配信サーバ11にアクセスし、携帯電話12から送信する検索条件(文言等)に応じて、社員にとって有用度が高いドキュメントをドキュメント配信サーバ11からダウンロードし、携帯電話12の表示画面にて閲覧できるようにしたものである。また、本ドキュメント検索システム10は、企業に限らず、種々の組織やグループで使用することができる。
【0019】
本実施形態におけるドキュメントとは、企業内で社員が作成した電子ファイル(資料として文献等からコピーしたもの等も含む)で、ワープロソフトをはじめとするOfficeアプリケーションで作成された電子ファイルや、PDF形式で保存された電子ファイルなどであり、ドキュメントの内容は文字情報(文書)の他に、画像や図表などを含む。また、ドキュメントの各々には、固有のIDであるドキュメントIDが付されている。
【0020】
携帯電話12は、液晶ディスプレイ(以下、LCDという)15と、十字キーやテンキーからなる操作部16とを備えている。携帯電話12は、通話機能の他に、メールを送受信する機能や、各種インターネットサービスを利用する機能を有している。これらの機能の切り替えは、操作部16を操作することにより行われる。
【0021】
携帯電話12の内部構成を示す図2において、CPU18は、携帯電話12全体の動作を統括的に制御する。CPU18には、前述の操作部16の他に、データバス19を介して、RAM20、フラッシュメモリ21(ユーザ情報記憶手段)、通信I/F22、音声信号処理部23、および表示制御部24(表示制御手段)などが接続されている。
【0022】
フラッシュメモリ21には、携帯電話12を動作させるための各種プログラムやデータ等が記憶されている。CPU18は、フラッシュメモリ21から各種プログラムを読み出してRAM20に展開し、読み出したプログラムを逐次処理する。また、フラッシュメモリ21には、携帯電話12を使用している社員のID(以下、社員IDという)28(携帯電話12を使用している社員に固有のユーザ情報)が記憶されている。また、CPU18は、操作部16から入力される操作入力信号に応じて、携帯電話12の各部を動作させる。
【0023】
通信I/F22は、アンテナ25を介した他の電話との通話やメールの送受信、インターネット14などの通信ネットワークとのデータの遣り取りを媒介する。音声信号処理部23は、マイクロフォン26から入力される送話音声をデジタルの音声データに変換する。音声信号処理部23で変換された音声データは、通信I/F22、アンテナ25を介して、通話相手に電波送信される。また、音声信号処理部23は、アンテナ25、通信I/F22を介して通話相手から電波受信したデジタルの受話音声データをアナログの音声信号に変換し、スピーカ27に出力する。表示制御部24は、LCD15の表示を制御し、検索画面40(図4参照)などの各種画面をLCD15に表示させる。
【0024】
ドキュメント配信サーバ11の内部構成を示す図3において、CPU30は、ドキュメント配信サーバ11全体の動作を統括的に制御する。CPU30には、データバス31を介して、RAM32、HDD(ハードディスク)33、通信I/F34などが接続されている。
【0025】
CPU30は、HDD33から各種プログラムを読み出してRAM32に展開し、読み出したプログラムを逐次処理する。通信I/F34は、インターネット14などの通信ネットワークとのデータの遣り取りを媒介する。
【0026】
HDD33には、ドキュメント配信サーバ11を動作させるために必要な各種プログラムが記憶されている他、社内で作成され、蓄積された膨大な量のドキュメントを記憶するドキュメントDB36(ドキュメント記憶手段)と、全ての社員の個人情報(社員ID28も含む)を所属グループ別に分類整理して記憶した社員リストDB37(全ユーザ情報記憶手段)と、これまでの検索で用いられた検索条件(文言等),検索されたドキュメントのID(以下、ドキュメントIDという)などが関連付けされて記憶された検索履歴DB38(検索履歴記憶手段)とが格納されている。
【0027】
ドキュメントDB36に記憶されている各ドキュメントには、そのドキュメントを作成した社員ID28,作成日時,これまでに付与されたマーク(星印等),これまでに検索対象とされたドキュメントの要素(文言(単語など)やセンテンス(短い文章)など)等のデータが、メタデータとして付されている。ドキュメントDB36中の各ドキュメントと社員リストDB37中の各社員IDとがリンクされている。
【0028】
ドキュメントに付与されるマーク48(図6,図7参照)は、これまでに社員がドキュメントDB36を検索して抽出したドキュメントが、所望のものであった場合に、社員が操作部16を操作してそのドキュメントそのものか、又は検索対象の要素(図6,図7に示す「故障」の要素47が該当)に付与する。本実施形態では、そのドキュメントのほぼ全体が重要であると判断した場合には、ドキュメントそのものにマークを付与し、ドキュメント内の一部が重要であると判断した場合には、検索対象の要素に付与する。また、ドキュメントそのものにマークを付与して、かつそのドキュメント内の要素にマークを付与してもよい。また、同一の社員が、同一のドキュメントや同一の要素に対して、複数のマークを付けられるようにしてもよい。
【0029】
マークには、マークのドキュメント内での位置、マークを付与した社員の社員ID、及びマークを付与した年月日時刻がメタデータとして付されており、自分(今現在、検索操作を行なっている社員)以外の社員が付与したマークは、原則として非表示とする。これは、付与されたマークの数が多ければ多い程(厳密には単にマークの数だけではなく後述する重みの合計値が大きい程)、そのドキュメントや要素の有用度が高いことを表わすから、社員が重要だと思ったドキュメントや要素には躊躇せずにマークを付けてもらいたいが、既に他人(自分以外の社員)がマークを付けているドキュメントや要素に対して、更に自分がマークを付けることに抵抗感を持つ人もいるためである。
【0030】
マークが付与された要素やドキュメントの重みは、そのマークを付与した人と検索している自分との関係で決まる。そのマークを付与した人が、自分自身である場合に重みが最も重く、自分が所属するグループの他人、自分が直接リンクしている他人、自分をリンクしている他人、その他の他人、の順番に重みが徐々に軽くなる。同じ要素やドキュメントに複数の社員のマークが付与されている場合、付与されているマークの数と、検索している自分との関係で決まるその要素の重みの合計値とに基づいて、その要素やドキュメントの有用度が決められる。これにより、自分や自分に近い業務に携わる社員がより多くのマークを付けている要素やドキュメントほど、自分にとっての有用度が高いと判定され、過去の自分や他人の検索履歴を自分の検索に有効的に活用することができる。
【0031】
「自分が直接リンクしている他人」とは、自分となんらかの関係が直接的にある他人のことで、例えば、自分の同僚や仕事上で関係のある他部署の人等である。また、「自分をリンクしている他人」とは、その他人の立場から見て自分となんらかの関係がある他人のことで、同様に自分の部下や後輩や仕事上で関係のある他部署の人等である。また、「その他の他人」とは、同じ企業の社員や嘱託であるが、自分と業務上の関係性がほとんどない他人である。
【0032】
このように構成されたドキュメント検索システム10の作用について、図4のフローチャート及び図5〜図7を参照して説明する。なお、括弧内のst(ステップの意)1等は、図4に示すst1等に対応する。
【0033】
出先の社員A(上述した「自分」に該当)が社内のドキュメントを検索するには、社員Aの社員IDが登録されている携帯電話12の操作部16を操作して、まず、検索条件入力画面をドキュメント配信サーバ11に要求する(st1)。基地局13及びインターネット14を介して携帯電話12からの要求信号を受け取ったドキュメント配信サーバ11のCPU30は、HDD33から検索条件入力画面のフォーマットデータを読み取って携帯電話12へ送信する(st2)。
【0034】
ドキュメント配信サーバ11から検索条件入力画面のフォーマットデータを受信した携帯電話12のLCD15には、図5に示すように、検索条件入力画面40が表示される。検索条件入力画面40の検索条件入力枠41に、検索条件として、例えば「故障」という文言42を入力してから(st3)、検索ボタン43を選択状態にし、続いて下方に表示された決定キー44に該当する操作部16のキーを操作して検索結果を要求する(st4)。
【0035】
この要求信号を受信したドキュメント配信サーバ11のCPU30は、文言42にてドキュメントDB36を検索する(st5)。そして、文言42に合致したドキュメントのドキュメントIDと合致箇所の数とをRAM32に記憶する(st6)。
【0036】
続いて、CPU30は、検索履歴DB38を参照して、同じ検索条件である「故障」の文言42に関連付けされたドキュメントIDが検索履歴DB38に既にあるか否かを調べる(st7)。ドキュメントIDが検索履歴DB38にある場合、当該ドキュメントIDのドキュメント及び/又はドキュメント内の要素に付与されたマーク(マークのメタデータも含む)と、マークの数とをRAM32に記憶する(st8)。
【0037】
次に、CPU30(関連性判定手段,重み付け手段)は、文言42に関連付けされたドキュメントIDが検索履歴DB38にある場合、RAM32から読み出したマーク(マークのメタデータ(社員ID等)も含む),マークの数,及び文言42に合致した合致箇所の数に基づいて、社員Aとの関連性の高さを判定してドキュメントの有用度に重み付けを行ない、有用度が高い順にドキュメントのIDの並び順を決定する(st9)。
【0038】
CPU30は、ドキュメントIDに対応するドキュメントの名称(題名等)、文言42の合致箇所を含む短文(例えば2行)をドキュメントDB36から抽出して、この検索結果を携帯電話12に送信する(st10)。これにより、携帯電話12のLCD15には、図6に示すように、検索結果46が表示される(st11)。この検索結果46では、かつて社員Aがマークを付けたドキュメントなど、社員Aとの関連性が高いドキュメントほど上位に表示される。
【0039】
検索結果46で表示された各短文のうち「故障」の要素47がハイライト表示される(図面では、「網かけ」で表わす)。そして、この要素47に対して以前に社員Aがマークを付与している場合、要素47の近傍には、星印のマーク48が表示される。なお、社員Aとは別の社員等がマークを付与している場合には、そのマークは非表示にされる。
【0040】
社員Aは、LCD15に表示された検索結果46を見て、各短文の全文を読むまでもなく、所期の目的を達成したと判断すれば、操作部16を操作してドキュメントの検索を終了する(st12)。
【0041】
社員Aが、検索結果46を見て、最上位に表示された番号1のドキュメント「製品Aの故障原因200908.doc」には、「故障」の要素47にマーク48が表示されているので、以前に自分が閲覧したものであることが分かる(自分自身が付与したマーク以外は非表示であるため)。
【0042】
社員Aが、番号1のドキュメントの次に表示された番号2のドキュメント「製品Bの故障原因200906.doc」の全文を読みたいと思えば、操作部16(ドキュメント選択手段)を操作して番号2の短文を選択状態にしてから、下方の決定キー44に該当する操作部16のキーを押圧して、閲覧要求の送信操作を行なう(st13)。
【0043】
携帯電話12からの閲覧要求を受信したドキュメント配信サーバ11のCPU30は、閲覧要求信号に含まれる「製品Bの故障原因200906.doc」のドキュメントIDを参照し、これに対応するドキュメントのデータをドキュメントDB36から取得して、携帯電話12へ送信する(st14)。
【0044】
ドキュメントのデータを受け取った携帯電話12のCPU18は、表示制御部24に指令して、図7に示すように、LCD15のほぼ全画面に「製品Bの故障原因200906.doc」のドキュメント50を表示する(st15)。このドキュメント50内の「故障」の要素47がハイライト表示される(図面では、網かけで表わす)。
【0045】
LCD15の画面には、その表示面積が限られていてドキュメント50の一部しか一度に表示されないから、ドキュメント50の全文を読むには、スクロールバー51を縦方向に移動させてドキュメント50をスクロールさせる。
【0046】
社員Aは、ドキュメント50を閲覧して、このドキュメント50内で、「故障」の要素47に限らず、重要であると判断した要素には、星印のマーク48を付与する操作を行なう(st16)。このマーク付与の操作は、操作部16を操作して要素の選択操作を行なった後、LCD15に表示されたサブメニュー52に該当する操作部16のキーを操作してサブメニューを表示し、この中に用意されたマーク付与のコマンド(マーク付与操作手段)を実行することで行なわれる。
【0047】
携帯電話12からマーク付与のコマンドが送信され、これを受信したドキュメント配信サーバ11のCPU30(マーク付与手段)は、ドキュメントDB36内の該当するドキュメントの要素のメタデータとしてマーク48を付与する(st17)。このドキュメントへのマーク付与は、携帯電話12のLCD15に表示されたドキュメント50に反映され、選択した要素の近くにマーク48が表示される。
【0048】
CPU30は、ドキュメント50のIDと、検索条件(例えば「故障」の文言)と、マーク(社員リストDB37に記載されている社員ID等のメタデータを含む)と、マーク48を付与した要素(検索条件の文言と異なる文言の要素に検索者がマークを付与した場合)と、マーク48の数とを関連付けて検索履歴DB38に記憶する(st18)。社員Aが、ドキュメント50を読み終わり、マーク48の付与操作を終了した後、操作部16を操作してドキュメント50の表示を終了すると(st19)、検索結果46の表示画面(図6参照)に戻る。
【0049】
このように検索履歴DB38には、マーク48が付与される毎に、ドキュメントID,検索条件,マーク,マーク付与の要素,マークの数が関連付けされて記憶されるので、携帯電話12から製品の故障管理表を表示する要求をドキュメント配信サーバ11に送信すると、CPU30(関係解析手段,ドキュメント生成手段)は、図8(C),図9に示すように、故障管理表をグラフ化した円グラフ55,棒グラフ56を自動作成し、このデータを携帯電話12に送る。これにより、携帯電話12のLCD15に円グラフ55や棒グラフ56が表示される。
【0050】
円グラフ55について説明する。図8(A)に示すように、製品Eの故障原因に関するリポートであるドキュメント57の文章中において、「ローラの故障」の「故障」の要素47に付されたマーク48の数から、製品Eの故障原因のうち「ローラの故障」が多いことが推測される。また、同図(B)に示すように、ドキュメント57の文章中において、「ヘッドの故障」の「故障」の要素47に付されたマーク48の数から、「ヘッドの故障」が原因である場合も比較的多いことが推測される。なお、「故障」の文言42を用いて検索された結果から、「ローラの故障」や「ヘッドの故障」が多いと判定するには、文章解析(日本語形態素解析)プログラムが用いられる。
【0051】
CPU30は、ドキュメント57以外のドキュメントも含めて、これまでの検索履歴を統計的に解析し、「ローラの故障」や「ヘッドの故障」が故障原因全体に占めるそれぞれの割合を求め、同図(C)に示すように、円グラフ55を生成する。これにより、「ローラの故障」が製品Eの故障原因のうち60%を占め、「ヘッドの故障」が25%を占めていることが明瞭に判る。なお、図面上のマーク48は、分かりやすくするために、本来は非表示であるべき他人が付したものも表示している。
【0052】
ドキュメント57が製品の保守マニュアルである場合、通常、製品の保守マニュアルは1製品1マニュアルになっているため、ドキュメント57のみを解析すれば1製品の故障原因割合を算出できる。
【0053】
棒グラフ56は、図9に示すように、横軸として時間軸である「年月日」、縦軸を「マークの数」としている。例えば、製品Eの保守マニュアルを「故障」の文言42で検索した場合、検出された要素47に付与されたマークの数が判る。マークには、それを付した年月日時刻がメタデータとして付されているから、ほぼ同じ年月日にマークの数が多ければ、その時期に故障の数が多かったと言える。つまり、製品Eの故障が多く発生した時期がいつ頃だったのかを、棒グラフ56によって明瞭に知ることができる。また、上記のような「ローラの故障」,「ヘッドの故障」というように、故障部品(故障個所)毎の棒グラフを作成するようにしてもよい。
【0054】
このように、社員(ユーザ)がドキュメントの検索を行ない、マークを付与するだけで、製品の故障管理表が作成・更新され、表示要求があれば、即時に故障管理表を分かりやすいグラフにして携帯電話12のLCD15に表示することができる。これにより、例えば、製品カタログやマニュアルの検索により、故障部品や故障原因、解決法を検索するという行為と、故障が発生した製品,部品や実施した修理内容を故障管理表に記入するという行為を、それぞれ別々に行なうという手間を解消することができる。しかも、従来の故障管理表の記入は、比較的大画面のモニタが接続されたパーソナルコンピュータを用いなければ効率よく行なうことができなかったが、故障管理表の記入行為そのものが不要となるから、携帯電話の操作だけで、ドキュメント検索と故障管理表の生成との両方を実現することができる。
【0055】
以上説明した実施形態では、社員Aの識別のために携帯電話12に記憶された社員IDを使用していたが、社員Aが携帯端末12の操作部16を操作することで入力した社員IDを使用してもよい。
【0056】
上記実施形態では、マークの付与は社員等が手動で行なったが、検索要求を受けたドキュメント配信サーバが、検索された要素に機械的に付与するようにしてもよい。ただし、この機械的なマーク付与による重み付けは、上述した重みの順位が最も低いものとする。
【0057】
上記実施形態では、マークをドキュメントに含まれる要素に付与したが、本発明はこれに限定されることなく、マークをドキュメント自体に付与してもよい。
【0058】
上記実施形態では、マークのメタデータとしては、マークのドキュメント内での位置、社員ID、及び年月日時刻を挙げたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、何らかのコメントを作成して、このコメントを社員ID等と一緒にマークのメタデータとしてもよい。また、携帯端末のGPS機能によって地理的な場所もメタデータとして使用することも考えられる。つまり、過去に要素に付与されたマークのメタデータに地理的な場所データが含まれていれば、検索に用いている携帯端末の場所との位置関係に基づいて、検索された要素やこれを含むドキュメントの重み付けを行なうことが可能となる。
【0059】
上記実施形態では、検索結果として、2行の短文を表示するようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、検索された要素が含まれている要約文(例えば300文字数程度の文)が付されているドキュメントの場合、2行の短文に代えて要約文でもよい。
【0060】
上記実施形態では、検索条件入力画面で検索用の文言を入力して検索したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、所定のドキュメントを携帯電話のLCDのほぼ全画面に表示した状態で、ドキュメント内の文言を検索用の文言として選択して検索を行なってもよい。この場合、検索キーとしては、文言に限らず、例えば、ドキュメント内の図やグラフあるいは人物の顔などの任意の画像を用いることもでき、それらの画像を囲むように領域を選択してから、検索ボタンを操作すればよい。
【符号の説明】
【0061】
10 ドキュメント検索システム
11 ドキュメント配信サーバ(ドキュメント配信装置)
12 携帯電話(ドキュメント検索通信端末)
14 インターネット(ネットワーク)
15 液晶ディスプレイ(表示部)
16 操作部
18 CPU
21 フラッシュメモリ(ユーザ情報記憶手段)
28 社員ID(ユーザ情報)
30 CPU(関連性判定手段,重み付け手段,マーク付与手段,関係解析手段,ドキュメント生成手段)
33 HDD
36 ドキュメントDB(ドキュメント記憶手段)
37 社員リストDB(全ユーザ情報記憶手段)
38 検索履歴DB(検索履歴記憶手段)
40 検索条件入力画面
42 文言
43 検索ボタン
46 検索結果
47 要素
48 マーク
50,57 ドキュメント
55 円グラフ
56 棒グラフ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のドキュメントが記憶されたドキュメント記憶手段を有し、所定の検索条件による検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出して配信するドキュメント配信装置と、所定の検索条件を入力操作することにより前記検索要求を所定のネットワークを介して前記ドキュメント配信装置に送信し、前記ドキュメント配信装置から配信されたドキュメントの少なくとも前記要素を含む一部を表示部に表示するドキュメント検索通信端末とからなるドキュメント検索システムにおいて、
前記ドキュメント検索通信端末のユーザに固有のマークを前記ドキュメント及び/又は前記要素に付与する際に操作されるマーク付与操作手段を前記ドキュメント検索通信端末に設け、
前記マーク付与操作手段によるマークの付与操作に応答して、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークを付与するマーク付与手段と、前記ドキュメント検索通信端末からの検索要求に合致した要素を含むドキュメントを前記ドキュメント記憶手段から抽出した際、前記ドキュメントに既に付与されている前記マークに基づいて、前記ドキュメント検索通信端末のユーザとの関連性が高いドキュメントほど前記表示部での表示が上位になるように、各ドキュメントの有用度に重み付けを行なう重み付け手段とを前記ドキュメント配信装置に設けたことを特徴とするドキュメント検索システム。
【請求項2】
複数個のドキュメントが記憶されたドキュメント記憶手段を有し、所定の検索条件による検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出して配信するドキュメント配信装置と、所定の検索条件を入力操作することにより前記検索要求を所定のネットワークを介して前記ドキュメント配信装置に送信し、前記ドキュメント配信装置から配信されたドキュメントの少なくとも前記要素を含む一部を表示部に一覧表示するドキュメント検索通信端末とからなるドキュメント検索システムにおいて、
前記表示部に一覧表示されたドキュメントから選択した所望のドキュメント及び/又はこのドキュメントに含まれる前記要素に、少なくとも前記ドキュメント検索通信端末のユーザに固有のユーザ情報をメタデータとして有する所定のマークを付与する操作を行なうマーク付与操作手段を前記ドキュメント検索通信端末に設け、
前記マーク付与操作手段によるマークの付与操作に応答して、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークを付与するマーク付与手段と、
全てのユーザのユーザ情報を記憶するとともに、各ユーザ同士の関連性、複数のユーザからなるグループが存在する場合、各ユーザと各グループとの関連性、各グループ同士の関連性を記憶する全ユーザ情報記憶手段と、
前記ドキュメント検索通信端末からの検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出した際に、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークが既に付与されている場合、前記マークのメタデータと前記全ユーザ情報記憶手段に記憶された関連性とに基づいて、前記ドキュメント検索通信端末のユーザと前記抽出されたドキュメントとの関連性の高さを判定する関連性判定手段と、
この関連性判定手段によって判定された関連性の高さに基づいて、前記関連性が高いドキュメントほど前記一覧表示の上位に表示されるように、各ドキュメントの有用度に重み付けを行なう重み付け手段と
を前記ドキュメント配信装置に設けたことを特徴とするドキュメント検索システム。
【請求項3】
複数個のドキュメントが記憶されたドキュメント記憶手段を有し、所定の検索条件による検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出して配信するドキュメント配信装置と、
ネットワークを介して前記ドキュメント配信装置と接続され、所定の検索条件を入力操作することにより前記検索要求を前記ドキュメント配信装置に送信し、前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントが前記ドキュメント配信装置から配信された場合、前記ドキュメントの少なくとも前記要素を含む一部を表示部に一覧表示するドキュメント検索通信端末とからなるドキュメント検索システムにおいて、
前記ドキュメント検索通信端末を使用しているユーザに固有のユーザ情報が記憶されたユーザ情報記憶手段と、
前記表示部に一覧表示されたドキュメントから所望のドキュメントを選択するドキュメント選択手段と、
このドキュメント選択手段により選択されたドキュメントを前記表示部のほぼ全画面に表示する表示制御手段と、
前記表示部のほぼ全画面に表示されたドキュメント及び/又はこのドキュメントに含まれる前記要素に、少なくとも前記ユーザ情報をメタデータとして有する所定のマークを付与する操作を行なうマーク付与操作手段と
を前記ドキュメント検索通信端末に設け、
前記マーク付与操作手段によるマークの付与操作に応答して、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークを付与するマーク付与手段と、
全てのユーザのユーザ情報を記憶するとともに、各ユーザ同士の関連性、複数のユーザからなるグループが存在する場合、各ユーザと各グループとの関連性、各グループ同士の関連性を記憶する全ユーザ情報記憶手段と、
これまでの検索で用いられた検索条件と、検索されたドキュメントのIDと、前記ドキュメント及び/又は前記要素に付与されたマークとが関連付けされて記憶された検索履歴記憶手段と、
前記ドキュメント検索通信端末からの検索要求に応答して、前記ドキュメント記憶手段から前記検索条件に合致した要素を含むドキュメントを抽出した際に、前記検索履歴記録手段を参照し、前記ドキュメント及び/又は前記要素に前記マークが既に付与されている場合、前記マークのメタデータと前記全ユーザ情報記憶手段に記憶された関連性とに基づいて、前記ドキュメント検索通信端末のユーザと前記抽出されたドキュメントとの関連性の高さを判定する関連性判定手段と、
この関連性判定手段によって判定された関連性の高さに基づいて、前記関連性が高いドキュメントほど前記一覧表示の上位に表示されるように、各ドキュメントの有用度に重み付けを行なう重み付け手段と
を前記ドキュメント配信装置に設けたことを特徴とするドキュメント検索システム。
【請求項4】
前記検索条件と前記マークとの関係を統計的に解析する関係解析手段と、
この関係解析手段により解析された前記検索条件と前記マークとの関係に基づいて得られる結果を所定のドキュメントにして出力するドキュメント生成手段と
を前記ドキュメント配信装置に設けたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載のドキュメント検索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−134209(P2011−134209A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−294580(P2009−294580)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】