説明

ネットワークノードの構成情報を検索する方法および装置

本発明の実施態様は、ネットワークノードまたはサブネットの位置固有の構成情報を検索するシステムにある。システムの動作時、ネットワークノードは、ネットワークノードまたはサブネットを特定するインターネットプロトコル(IP)プレフィクスと構成情報のタイプを指定する文字列とからなるキーが入った問い合わせメッセージを生成する。次に、ネットワークノードは、この問い合わせメッセージを、グローバルネーミングサービスを提供する分散システムの一部であって構成情報を記憶しているネームサーバへ送る。最後に、ネットワークノードは、要求した構成情報が入っている応答メッセージをネームサーバから受け取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークノードの構成情報を検索するプロセスに関するものである。より詳しくは、本発明は、グローバルネーミングサービスを提供する分散システムの一部であるネームサーバに問い合わせメッセージを送ることによってネットワークノードの構成情報を検索するプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットは、カメラの購入から不動産購入にいたるまで、また新聞購読から映画鑑賞にいたるまで、われわれの生活のいろいろな面にますます多く入り込んできている。
【0003】
インターネットの複雑性の故に、インターネットに参加したいコンピュータのようなネットワークノードは、大量の構成情報を検索する必要がある。例えば、ネットワークノードは、通常、まずメールサーバの名前を検索してからでないと電子メールを送受することができない。
【0004】
ネットワークノードが検索する必要がある構成情報は、どちらかというと位置固有性であることが多い。例えば、ある組織中のネットワークノード用のメールサーバの名前は、同じ組織中にある別のネットワークノード用のメールサーバの名前とは異なる。さらに、ユーザにその構成情報を検索するよう求めることは面倒である。したがって、ネットワークノードがそれ自身の構成情報を自動的に検索できるようにするメカニズムが強く求められている。
【0005】
動的ホスト構成プロトコル(DHCP)は、ネットワークノードにIPアドレスを自動的に割り当てるために設計された一般的に用いられているプロトコルである。その後、この規約は、ネットワークノードが構成情報を検索できるようにするべく拡張された。今日では、多くのネットワークノードが構成情報を検索するためにDHCPを使用している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
残念ながら、構成情報を検索するためにDHCPを用いるについては多くの欠点がある。DHCPは、通常、システム起動時に1回使用されるだけであるから、ネットワークノードは構成情報を検索する機会は1度しか得られない。これは、どのような種類の構成情報が将来必要になりそうかをネットワークノードに推定させることになるので、重大な制約である。例えば、ネットワークノードは、システム起動時にNetBIOS(ネットバイオス)ネームサーバを検索しないと、通常のシステム動作時にこの情報を必要とするアプリケーションにそれを提供することができず、その結果アプリケーションが正しく動作しなくなる場合がある。
【0007】
さらに、構成情報は時間が経つにつれて変化するため、システム起動時にDHCPを用いて得られた構成情報は期限切れになることがある。
【0008】
ここで留意しなければならないのは、通常のシステム動作時にDHCPを使用して構成情報検索することは可能であるが、このような検索動作がすべてのDHCPサーバによりサポートされてはいない場合もある。その上、通常のシステム動作時に検索を行うことによって、DHCPサーバが新しいIPアドレスをネットワークノードに割り当てることになり、その結果多くのアプリケーションが正しく機能しなくなる場合が起こり得る。
【0009】
さらに、DHCPは最大255タイプの構成情報しかサポートすることができず、これによって、DHCPを用いて検索することができる構成情報のタイプに厳しい制約が課される。
【0010】
これに加えて、IPv6の利点の1つは、IPv6ではネットワークノードがそのインタフェース用IPv6アドレスをDHCPサーバの必要なく構成することが可能であるということである。このことは、ネットワークオペレータが維持しなければならないサーバ数が少なくなることにより、ネットワークオペレータにかかる負担が小さくなるので、有利である。しかしながら、IPv6へのアップグレード後もなおネットワークオペレータがDHCPサーバを使用し続けなければならないとすると、IPv6を使用することの重要な利点が失われることになる。
【0011】
したがって、上に述べたような欠点を解消した広範囲の位置固有ネットワークノードの構成情報を検索する方法および装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、実施態様として、ネットワークノードまたはサブネットの位置固有構成情報を検索するシステムを提供するものである。システムの動作時、ネットワークノードは、ネットワークノードまたはサブネットを特定するインターネットプロトコル(IP)プレフィクスと構成情報のタイプを指定する文字列とからなるキーが入った問い合わせメッセージを生成する。次に、ネットワークノードは、この問い合わせメッセージを、グローバルネーミングサービスを提供する分散システムの一部であって構成情報を記憶しているネームサーバへ送る。最後に、ネットワークノードは、要求した構成情報が入っている応答メッセージをネームサーバから受け取る。
【0013】
この実施態様の変形例においては、ネームサーバは、ネットワークノードまたはサブネットを特定するインターネットプロトコル(IP)プレフィクスと構成情報のタイプを指定する文字列とからなるキーが入った問い合わせメッセージをネットワークノードから受け取る。次に、ネームサーバは、そのキーを用いて構成データベースに入っている構成情報を検索する。最後に、ネームサーバは、構成情報が入っている応答メッセージをネットワークノードへ送る。
【0014】
この実施態様のもう一つの変形例においては、IPプレフィクスはIPアドレスのすべてのビットを含む。
【0015】
この実施態様のもう一つの変形例においては、キーは、まずIPプレフィクスのバイトを逆順にし、そのIPプレフィクスの逆順バイトを文字列として表現することにより生成される。次に、構成情報のタイプを指定する文字列を上記の逆順にしたIPプレフィクス文字列の先頭に付加する。最後に、得られた文字列に文字列“.in−addr.arpa.”を付加して完全な形のキーを形成する。
【0016】
この実施態様のもう一つの変形例においては、ネームサーバはドメインネームシステム(DNS)に属する。
【0017】
この実施態様のもう一つの変形例においては、問い合わせメッセージはDNS問い合わせメッセージである。
【0018】
この実施態様のもう一つの変形例においては、応答メッセージはDNS応答メッセージである。
【0019】
この実施態様のもう一つの変形例においては、IPプレフィクスはIPバージョン4のプレフィクスまたはIPバージョン6のプレフィクスである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を当業者が実施することができるよう詳細に説明するが、説明は特定の利用形態やその要求事項との関連において行う。当業者にとっては、本願開示の実施形態について様々な修正・変更態様が自明であり、本願中に明確に記載する基本原理は、本発明の精神および範囲を逸脱することなく他の実施形態や利用の形態に適用することが可能である。したがって、本発明は、本願で説明する実施形態に限定されず、本願に開示する原理と特徴に合致する最大の範囲を許可されるべきものである。
【0021】
この詳細な説明に記載するデータ構造とコードは、通常、コンピュータ可読記憶媒体に記憶される。この記憶媒体としては、コンピュータシステムで使用するコードおよび/またはデータを記憶することができる任意のデバイスあるいは媒体を用いることが可能である。このような記憶媒体としては、ディスクドライブ、磁気テープ、CD(コンパクトディスク)およびDVD(デジタル多目的ディスクまたはデジタルビデオディスク)のような磁気記憶装置や光記憶装置、さらに伝送媒体の形で実施されるコンピュータ命令信号(これらの信号を上に重ねることにより変調する搬送波の有無を問わない)があるが、これらに限定されるものではない。この伝送媒体としては、例えば、インターネットのような通信ネットワークがある。
ネットワーク
【0022】
図1は、本発明の一実施形態において、多様なネットワークノード、すなわちコンピュータ102、メール転送プロトコル(SMTP)サーバ118、ネットワークタイムプロトコル(NTP)サーバ120、NetBIOS(ネットバイオス)サーバ122、ポストオフィスプロトコル(POP3)サーバ124、構成情報が入っているドメインネームシステム(DNS)ネームサーバ116に接続されたネットワークを104図解して示す説明図である。
【0023】
ネットワーク104は、全般的に、ネットワークノードを互いに結合することができる任意の種類の有線または無線の通信チャンネルを含む。このような通信チャンネルとしては、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、あるいはネットワークを組合せた形のものがあるが、これらに限定されるものではない。本発明の一実施形態においては、ネットワーク104はインターネットを含む。
【0024】
コンピュータ102のようなネットワークノードは、全般的に、ネットワークを介して他のネットワークノードと通信することができる任意の種類の通信デバイスを含む。このような通信デバイスとしては、マイクロプロセッサに基づくコンピュータシステム、メインフレームコンピュータ、サーバ、プリンタ、ビデオカメラ、外部ディスクドライブ、ルータ、交換機、電子手帳、携帯電話があるが、これらに限定されるものではない。
【0025】
ネットワーク104は、コンピュータ102のようなソースネットワークノードがSMTPサーバ118のようなターゲットネットワークノードと通信することを可能にする。しかし、通信が行われるには、まずその前にソースネットワークノード、すなわちコンピュータ102がターゲットネットワークノード、すなわちSMTPサーバ118の名前またはIPアドレスを知ることが必要である。通常、このような構成情報は、コンピュータ102がDHCPを用いてシステム起動時に得、以後の使用に備えて保存する。
構成情報
【0026】
図1には、本発明の一実施形態において、コンピュータ102に保存することができる構成情報106の集合が示してある。この構成情報106の集合には、SMTPサーバ名108、NTPサーバ名110、POP3サーバ名、NetBIOSサーバ名のような1以上の構成情報片が含まれる。その独特の効用として、構成情報106の集合は、コンピュータ102が種々のサービスをそのユーザに提供すること可能にする。例えば、コンピュータ102は、構成情報の集合の部分であるSMTPサーバ名108を使用してSMTPサーバ118と通信することができ、これによってメールサービスをそのエンドユーザに提供することができる。
DNSパケットの構造
【0027】
図2は、本発明の一実施形態において、コンピュータ102のようなネットワークノードがそれを使ってDNSネームサーバ116と情報を交換することができる多様な情報片が入ったDNSパケット200を示す説明図である。
【0028】
DNS問い合わせパケットとDNS応答パケットは、どちらも同じDNSパケットフォーマットを使用する。具体的に言うと、DNSパケット200中には、コンピュータ102のようなネットワークノードが問い合わせをそれぞれ対応する応答と合致させることを可能にする識別フィールド202が入っている。また、DNS更新パケット200中には、とりわけDNSパケットが問い合わせであるか応答であるかを指示するフラグフィールド204も入っている。
【0029】
さらに、DNS更新パケット200中には、4つの可変長フィールド、すなわち問い合わせフィールド214、応答リソースレコードフィールド216、オーソリティリソースレコードフィールド218、追加情報応答レコードフィールド220が入っている。これらの可変長フィールドは、ネットワークノード、すなわちコンピュータ102とDNSネームサーバ116との間で情報を交換するために使用される。
【0030】
上記の他、DNSパケット200中には、さらに4つのフィールド、すなわち上記4つの可変長フィールドのエントリの番号をそれぞれ指定する問い合わせ番号フィールド206、応答リソースレコード番号フィールド208、オーソリティリソースレコード番号フィールド210、追加情報リソースレコード番号フィールド212が入っている。
問い合わせの構造
【0031】
図3は、本発明の一実施形態において、問い合わせフィールド214に入っている問い合わせ300の構造を示す説明図である。問い合わせフィールド300には、問い合わせしているドメイン名を指定するドメイン名フィールド302が入っている。さらに、問い合わせ300には、問い合わせ300のタイプとクラスをそれぞれ指定する問い合わせタイプフィールド304と問い合わせクラスフィールド306が入っている。
リソースレコードの構造
【0032】
図4は、本発明の一実施形態において、DNSネームサーバ116がそれを使って問い合わせに応答して情報を提供することができるリソースレコード400の構造を示す説明図である。
【0033】
具体的に言うと、リソースレコード400には、考えているドメイン名を指定するドメイン名フィールド402が入っている。また、リソースレコード400には、リソースレコードのタイプとクラスをそれぞれ指定するリソースレコードタイプフィールド404とリソースレコードクラスフィールド406も入っている。上記の他、リソースレコード400には、さらに、リソースレコードをコンピュータ102のようなネットワークノードによりキャッシュすることができる時間の長さ(秒)を指定する有効時間フィールド408が入っている。さらに、リソースレコード400には、リソースデータフィールド412が入っており、このフィールドは、DNSネームサーバ116が使用することにより、問い合わせに応じてネットワークノード、すなわちコンピュータ102へ情報を提供することができる可変長フィールドである。また、リソースレコード400には、可変長リソースデータフィールド412中のデータ量を指定するリソースデータ長フィールド410も入っている。
構成情報を検索するプロセス
【0034】
図5は、本発明の一実施形態において、コンピュータ102のようなネットワークノードがそれを使って構成情報116が入っているDNSネームサーバに問い合わせることにより構成情報を検索するプロセスを図解したフローチャートである。
【0035】
まず、コンピュータ102が、キーが入っている問い合わせ300を含むDNS問い合わせパケット200を生成する(ステップ502)。より詳しくは、問い合わせ300中のドメイン名320は、まずIPプレフィクスのバイトを逆順にし、そのIPプレフィクスの逆順バイトを文字列として表現することにより生成されるキーを含んでいる。次に、構成情報のタイプを指定する文字列を上記の逆順にしたIPプレフィクス文字列の先頭に付加する。最後に、得られた文字列に文字列“.in−addr.arpa.”を付加して完全な形のキーを形成する。ここで留意しなければならないのは、文字列“.in−addr.arpa.”はアドレス−名前対応付けに用いられるDNS中の特殊なドメインを表すということである。
【0036】
例えば、IPアドレスがサブネットマスク255.255.0.0付きの17.255.12.34のコンピュータ102がNTPサーバ名110を検索したい場合、コンピュータ110はキー“4.dhcpopt.255.17.in−addr.arpa.“が入ったドメイン名302を備えた問い合わせ300を生成する。ここで、“4.dhcpopt.”は構成情報のタイプを指定する文字列、“255.17は“逆順IPプレフィクスの文字列表現、“.in−addr.arpa.”は付加文字列である。ここで留意しなければならないのは、文字列”4.dhcpopt.”は、インターネット技術標準化委員会(IETF)コメント要求(RFC)2132に規定するところにより、NTPサーバ名に対応するDHCPオプション4を指すということである。当業者にとっては、IETF RFC2132の各オプションDHCPは、構成情報のタイプを指定する文字列に上記同様に変換できるということは自明であろう。
【0037】
次に、コンピュータはDNS問い合わせパケット200を構成情報116が入っているDNSネームサーバに送る(ステップ504)。そして、構成情報116が入ったDNSネームサーバがそのDNS問い合わせパケット200を受け取る(ステップ506)。次に、構成情報116が入っているDNSネームサーバは、そのデータベースでDNS問い合わせパケット200に入っている問い合わせの中のキーを用いてその構成情報を検索する(ステップ508)。そして、構成情報116が入っているDNSネームサーバは、その構成情報が入った応答メッセージを送り出す(ステップ510)。最後に、コンピュータ102は、構成情報が入った応答メッセージ受け取り(ステップ512)、これによってコンピュータ102はその構成情報を利用してタスクを行うことが可能になる。
【0038】
さらに、コンピュータ102のようなネットワークノードは、多様な問い合わせを構成情報116が入っているDNSネームサーバへ億って、種々異なるレベルの細分性で構成情報を検索することができる。例えば、ネットワークノードは、キー“4.dhcpopt.34.12.255.17.in−addr.arpa”が入っている問い合わせを送って、そのホストにだけ適用されるホスト固有構成情報を検索することができる。他方、ネットワークノードは、キー“4.dhcpopt.255.17.in−addr.arpa”が入っている問い合わせを送って、サブネット上のすべてのネットワークノード割り当てられるサブネット固有構成情報を検索することができる。さらに、ネットワークノードは、キー“4.dhcpoρt.17.in−addr.arpa”が入っている問い合わせを送って、社内のすべてのネットワークノードに一様に適用される全社対応構成情報を検索することができる。
【0039】
ここで留意しなければならないのは、DNSは、ネットワークノードが通常のシステム動作時に問い合わせることができるように設計されているということである。それ故、DHCPに代えてDNSを用いて構成情報を保存することにより、本発明は、ネットワークノードによる構成情報の検索がシステム起動時に限定されるというDHCPに付随する制約の1つを克服したものである。さらに、本発明によれば、ネットワークノードは、構成情報が入っているDNSネームサーバに周期的に問い合わせを行うことにより、構成情報を常に最新に保つことができる。さらにまた、本発明においては、構成情報のタイプを“4.dhcpopt”のような任意の文字列によって指定する。それ故、本発明は、DHCPが最大255タイプの構成情報しかサポートすることができないのに対して、潜在的には無限のタイプの構成情報をサポートすることが可能である。
【0040】
たものである。これらの説明は、包括的であることを意図したものでも、本発明を本願開示の形態に限定することを意図したものでもない。したがって、当業者にとっては多くの修正・変更態様が自明であろう。また、上記の開示内容は本発明を制限することを意図したものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲に明確に記載されているところにより定まる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態において、多様なネットワークノード、すなわちコンピュータ、メール転送プロトコル(SMTP)サーバ、ネットワークタイムプロトコル(NTP)サーバ、ネットバイオス(NetBIOS)サーバ、ポストオフィスプロトコル(POP3)サーバ、構成情報が入っているドメインネームシステム(DNS)ネームサーバに接続されたネットワークを図解して示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態において、コンピュータのようなネットワークノードがそれを使ってDNSネームサーバと情報を交換することができる多様な情報片が書き込まれたDNSパケットを示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態において、DNSパケット中の問い合わせフィールドを占める問い合わせの構造を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態において、DNSネームサーバがそれを使って問い合わせに応答して情報を提供することができるリソースレコードの構造を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態において、コンピュータのようなネットワークノードがそれを使って構成情報が入っているDNSネームサーバに問い合わせることにより構成情報を検索するプロセスを図解したフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードまたはサブネットの位置固有構成情報を検索する方法であって、
ネットワークノードまたはサブネットを特定的に指示するアドレス識別子と、
所望の構成情報のタイプを特定的に指示する構成識別子と
を含む問い合わせメッセージを生成するステップと、
前記問い合わせメッセージをグローバルネーミングサービスを提供する分散システムの一部であるネームサーバへ送るステップと、
前記ネームサーバから応答メッセージを受け取るステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記アドレス識別子が、インターネットプロトコルアドレスの1以上のビットの文字列表現である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネームサーバからの応答メッセージに、要求した構成情報を入れ得る請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネームサーバがドメインネームシステム(DNS)に属する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記問い合わせメッセージに、構成識別子をアドレス識別子の先頭に付加し、これにより得られた文字列に文字列“.in−addr.arpa.”を付加することによって生成されるキーが入っている請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記問い合わせメッセージがDNS問い合わせメッセージである請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記問い合わせメッセージがDNS応答メッセージである請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ネットワークノードまたはサブネットの位置固有構成情報を検索する方法であって、
前記ネットワークノードまたはサブネットを特定的に指示するアドレス識別子と構成情報のタイプを特定的に指示する構成識別子とを含む問い合わせメッセージをネットワークノードからネームサーバに受け取るステップと、
前記問い合わせメッセージ中に入っている情報を用いて前記構成情報を前記ネームサーバのデータベースで検索するステップと、
応答メッセージを前記ネットワークノードへ送るステップと、
を含む方法。
【請求項9】
前記アドレス識別子が、IPバージョン4アドレスの1以上のビットの文字列表現またはIPバージョン6アドレスの1以上のビットの文字列表現のどちらか一方である請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ネームサーバのデータベースで前記構成情報を検索するステップが、1以上のリソースレコードにアクセスするステップを含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記応答メッセージが、要求した構成情報が入っているDNS応答メッセージである請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記問い合わせメッセージが、前記アドレス識別子と前記構成識別子とを組み合わせることにより生成されたドメイン名フィールドが入っているDNS問い合わせメッセージである請求項8に記載の方法。
【請求項13】
ネットワークノードまたはサブネットの位置固有構成情報を検索する方法であって、
ネットワークノードまたはサブネットを特定するインターネットプロトコル(IP)プレフィクスと構成情報のタイプを指定する文字列とを含むキーが入った問い合わせメッセージを生成するステップと、
前記問い合わせメッセージを、グローバルネーミングサービスを提供する分散システムの一部であって構成情報を記憶しているネームサーバへ送るステップと、
要求した構成情報が入っている応答メッセージを前記ネームサーバから受け取るステップと、
を含む方法。
【請求項14】
コンピュータにより実行されるときネットワークノードまたはサブネットの位置固有構成情報を検索する方法を前記コンピュータに遂行させる命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
ネットワークノードまたはサブネットを特定的に指示するアドレス識別子と、
所望の構成情報のタイプを特定的に指示する構成識別子と、を含む問い合わせメッセージを生成するステップと、
前記問い合わせメッセージをグローバルネーミングサービスを提供する分散システムの一部であるネームサーバへ送るステップと、
前記ネームサーバから応答メッセージを受け取るステップと、を含むコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記アドレス識別子が、インターネットプロトコル(IP)アドレスの1以上のビットの文字列表現である請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記ネームサーバからの応答メッセージが要求した構成情報を含む請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記ネームサーバがドメインネームシステム(DNS)に属する請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記問い合わせメッセージに、
構成識別子をアドレス識別子の先頭に付加し、
これにより得られた文字列に文字列“.in−addr.arpa.”を付加すること、によって生成されるキーが入っている請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記問い合わせメッセージがDNS問い合わせメッセージである請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記応答メッセージがDNS応答メッセージである請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
コンピュータにより実行されるときネットワークノードまたはサブネットの位置固有構成情報を検索する方法を前記コンピュータに遂行させる命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
前記ネットワークノードまたはサブネットを特定的に指示するアドレス識別子と、
構成情報のタイプを特定的に指示する構成識別子と、
を含む問い合わせメッセージをネットワークノードからネームサーバに受け取るステップと、
前記問い合わせメッセージ中に入っている情報を用いて前記構成情報を前記ネームサーバのデータベースで検索するステップと、
応答メッセージを前記ネットワークノードへ送るステップと、
を含むコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
前記アドレス識別子が、
IPバージョン4アドレスの1以上のビットの文字列表現、または
IPバージョン6アドレスの1以上のビットの文字列表現、
のどちらか一方である請求項21に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
前記ネームサーバのデータベースで前記構成情報を検索するステップが、1以上のリソースレコードにアクセスするステップを含む請求項21に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
前記応答メッセージが、要求した構成情報が入っているDNS応答メッセージである請求項21に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
前記問い合わせメッセージが、前記アドレス識別子と前記構成識別子とを組み合わせることにより生成されたドメイン名フィールドが入っているDNS問い合わせメッセージである請求項21に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項26】
コンピュータにより実行されるときネットワークノードまたはサブネットの位置固有構成情報を検索する方法を前記コンピュータに遂行させる命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
ネットワークノードまたはサブネットを特定するインターネットプロトコル(IP)プレフィクスと構成情報のタイプを指定する文字列とを含むキーが入った問い合わせメッセージを生成するステップと、
前記問い合わせメッセージを、グローバルネーミングサービスを提供する分散システムの一部であって構成情報を記憶しているネームサーバへ送るステップと、
要求した構成情報が入っている応答メッセージを前記ネームサーバから受け取るステップと、
を含むコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
ネットワークノードまたはサブネットの位置固有構成情報を検索する装置であって、
ネットワークノードまたはサブネットを特定するインターネットプロトコル(IP)プレフィクスと構成情報のタイプを指定する文字列とを含むキーが入った問い合わせメッセージを生成するよう構成された生成機構と、
前記問い合わせメッセージを、グローバルネーミングサービスを提供する分散システムの一部であって構成情報を記憶しているネームサーバへ送るよう構成された送信機構と、
要求した構成情報が入っている応答メッセージを前記ネームサーバから受け取るよう構成された受信機構と、
を含む装置。
【請求項28】
ネットワークノードまたはサブネットを特定的に指示するアドレス識別子と構成情報のタイプを特定的に指示する構成識別子とを含む問い合わせメッセージをネットワークノードからネームサーバに受け取るよう構成された受信機構と、
構成データベースに入っている構成情報を前記キーを用いて検索するよう構成された検索機構と、
構成情報が入っている応答メッセージをネットワークノードへ送る送信機構と、
をさらに含む請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記IPプレフィクスがIPアドレスのすべてのビットを含む請求項27記載の装置。
【請求項30】
前記キーを、IPプレフィクスのバイトを逆順にし、そのIPプレフィクスの逆順バイトを文字列として表現し、構成情報のタイプを指定する文字列を上記の逆順にしたIPプレフィクス文字列の先頭に付加し、これにより得られた文字列に文字列“.in−addr.arpa.”を付加することにより生成する請求項27に記載の装置。
【請求項31】
前記ネームサーバがドメインネームシステム(DNS)に属する請求項27に記載の装置。
【請求項32】
前記問い合わせメッセージがDNS問い合わせメッセージである請求項27に記載の装置。
【請求項33】
前記問い合わせメッセージがDNS応答メッセージである請求項27に記載の装置。
【請求項34】
前記IPプレフィクスが、
IPバージョン4プレフィクス、または
IPバージョン6プレフィクス、
のどちらかである請求項27に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−534237(P2007−534237A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508333(P2007−508333)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2005/004304
【国際公開番号】WO2006/011908
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(500027770)アプル・コンピュータ・インコーポレーテッド (16)
【Fターム(参考)】