説明

ネットワーク・ドメインを通知するための方法及びアクセス・ポイント

ネットワーク・ドメインを通知するための方法及びAP(Access Point)は、前記APセルに進入するユーザ端末(UE)は通知されるが、前記APセルを離れるUEは通知されない、という問題を克服するために開示される。前記方法は、UEによって送信されたサービス要求メッセージを受信する段階と、前記サービス要求メッセージに基づいて、カレント信号接続がCS(Circuit Switched)接続であると判定する場合、現在前記UEをカバーするネットワーク・ドメインを示すために、通話前にプリセット音声データ・パケットを挿入する段階とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野、特に、ネットワーク・ドメインを通知するための方法及びアクセス・ポイント(AP)に関する。
【0002】
本出願は、発明の名称を“ネットワーク・ドメインを通知するための方法及びアクセス・ポイント”として中国特許庁に2009年8月7日に出願された中国特許出願No.200810041556.Xの優先権を主張するとともに、その内容は、この引用によって本願明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
通信技術の発展に伴い、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System) APのようなAP技術が出現している。実用的アプリケーションにおいて、APセル・ネットワークは、既存のマクロ・ネットワークと区別される必要があり、その結果、異なるネットワーク間を移動する際の既定の情報に基づいて、ユーザは、現在そのユーザをカバーしているネットワークのタイプを知ることが可能である。現状、ユーザは、ショート・メッセージを送信することによって、現在そのユーザをカバーしているネットワークのタイプを通知される。一例としてUMTS APを取り上げると、通知のための方法は、以下のようである。
【0004】
ショート・メッセージを送信するための単一機能は、UMTS AP内で実行される。前記ユーザが前記UMTS APセルに進入後、前記UMTS APは、前記ユーザが前記UMTS APセルに進入していることを示すために、ユーザ端末(UE)にショート・メッセージを送信する。
【0005】
前記UMTS AP内では、ショート・メッセージを送信するための単一機能は、NAS(Non Access Stratum)(CPデータ)メッセージの送受信をサポートするように、前記UMTS APに要求する。前記UMTS APは、現在そのUEをカバーしているネットワークを示すために、直接的に前記UEにショート・メッセージを送信する場合がある。すなわち、そのUEが、前記UMTS APセルに進入する場合、前記UMTS APは、図1に図示されているように、LAU又はRAU(Location Area Updating/Route Area Updating)の完了後、ロケーション通知メッセージを前記UEに送る。
【0006】
発明者は、従来技術において、少なくとも以下の問題を認識している。
ユーザが前記UEを介して通話しているとき、現在前記ユーザは、APセル内又はマクロ・カバレッジ内のどちらに位置しているのか確信を持てない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の具体例は、ユーザが現在位置付けされているAPセルについて前記ユーザに通知するために、ネットワーク・ドメインとAPを通知するための方法を提供することである。
【0008】
本発明の目的は、以下の技術的解決を使用することによって達成される。
本発明の具体例において提供されるネットワーク・ドメインを通知するための方法は、
UEによって送信されたサービス要求メッセージを受信する段階と、
カレント信号接続が、前記サービス要求メッセージに基づき、CS(Circuit Switched:回線交換)接続であると判定される場合、現在前記ユーザをカバーしているネットワーク・ドメインを示すために、通話前にプリセット音声データ・パケットを挿入する段階と
を有する。
【0009】
本発明の具体例において提供されるAPは、
UEによって送信されたサービス要求メッセージを受信するように構成された受信ユニットと;
カレント信号接続が、サービス要求メッセージに基づいてCS接続かどうかを判断するように構成された判断ユニットと;
前記判断ユニットが、前記カレント信号接続はCS接続であると判定する場合に、現在前記UEをカバーしているネットワーク・ドメインを示すために、通話前にプリセット音声データ・パケットを挿入するように構成された音声挿入ユニットと
を具備する。
【0010】
本発明の具体例として、前記APのセルに進入するUEに対し、前記UEの前記ユーザにUEがそのAPセル内に存在することを示すために、前記APは音声を通して前記UEのユーザに通知を送信する。
このようにして、前記ユーザは、前記ユーザへ過度の負担をかけることなく、現在の通話に適切な課金ポリシーに気づく。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、従来技術におけるショート・メッセージを介したネットワーク・ドメインを通知するための方法を示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施例に基づいて、ネットワーク・ドメインを通知するための方法を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の実施例に基づいて、ネットワーク・ドメインを通知するための方法を示す詳細なフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の実施例に基づいて、UMTS APの構造を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施例に基づいて、UMTS APの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の技術的解決方法、目的、及びメリットをより明確にするために、下記に、更に添付図面を参照にして詳細に本発明の実施例を記載する。
【0013】
図2に図示されているように、本発明の実施例において提供されるネットワーク・ドメインを通知するための方法は、以下のステップを有する:
ステップ201:UEによって送信されたサービス要求メッセージを受信する。
ステップ202:カレント信号接続が、サービス要求メッセージに基づいてCS接続であると判定される場合、通話前にプリセット音声データ・パケットを挿入する。
【0014】
本発明の実施例では、前記APのセルに進入するUEに対して、前記APは、前記UEのユーザに前記UEがそのAPのセル内に存在することを示すために、通話の開始前に音声を通して、前記UEのユーザに通知を送信する。このようにして前記ユーザは、前記ユーザへ過度の負担をかけることなく、現在の通話に適切な課金ポリシーに気づく。
【0015】
本発明の実施例を記載するための例として、UMTSを取り上げる。本発明下の技術的解決方法は、GSM(Global System For Mobile Communications)と、TD−SCDMA(Time Division−Synchronous Code Division Multiple Access)システムと、CDMA(Code Division Multiple Access)2000システムと、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)システムと、LTE(Long Term Evolution)とのような他のシステムにも適用できるということが当業者には理解される。
【0016】
図3に図示されているように、UMTSに適用されているネットワーク・ドメインを通知するための方法は、以下のステップを有する:
ステップ301:UMTS APは、UEによって送信されたサービス要求メッセージを受信する。
ステップ302:UMTS APは、前記サービス要求メッセージ内のCN(Core Network)ドメイン識別子情報要素、又はドメイン指示子情報要素に基づいて、前記カレント信号接続がCS接続かどうかを判断する。
【0017】
ステップ303:ステップ302において、前記カレント信号接続が、CS接続であると判定される場合、UMTS APは、UEの呼出信号の状態に関連する信号フローを監視する。制御プレーンが、前記制御プレーン上の前記UEの呼出信号がレディかどうかを確認するためにセットアップされる。
【0018】
ステップ304:ステップ303において、制御プレーン上のUEの呼出信号がレディであると判定される場合、前記UMTS APは、前記CSユーザ-プレーン・インスタンス状態が、データ転送レディ状態に変化するどうか、かつダウンリンク・パケットが前記ユーザ・プレーン上に出現するかどうか、を確認するためのCSユーザ-プレーン・インスタンス状態を監視する。
【0019】
ステップ305:ステップ304において、前記UMTS APが、CS無線接続ベアラに関連するユーザ-プレーンのインスタンス状態が、データ転送レディ状態に変化するか、又はダウンリンク・データ・パケットがユーザ・プレーン上に出現すると判定される場合、前記UMTS APは、前記ユーザ・プレーンにプリセット音声データ・パケットを挿入する。
【0020】
ステップ302において、前記UMTS APは、UEによってUMTS APに対して送信されたイニシャル・ダイレクト転送メッセージ内のCNドメイン識別子に基づくか、又はUEによってUMTS APに対して送信されたRRC接続要求内のドメイン識別子に基づくか、又はUMTS APによってUEに対して送信されたダウンリンク・ダイレクト転送メッセージ内のCSドメイン識別子と、UEによってUMTS APに対して送信されたアップリンク・ダイレクト転送メッセージ内のCSドメイン識別子とに基づいて、前記信号接続がCS接続であるかどうかを判断してもよい。
【0021】
加えて、CSドメインが接続状態である場合、前記UMTS APは、CNに送信されるイニシャルUEメッセージ内のCNドメイン識別子情報要素を介して、信号接続はCS接続であることを示す。それゆえ、前記UMTS APは、イニシャルUEメッセージ内のCNドメイン指示子情報要素に基づいて、信号接続がCS接続かどうかを判断してもよい。
【0022】
本発明の実施例では、前記APのセルに進入するUEに対して、前記APは、前記UEが前記APのセルに存在することを前記UEのユーザに示すために、発呼者と被呼者の間で通話を開始する前に、音声を通して前記UEのユーザへの通知を送信する。このようにして、前記ユーザは、前記ユーザへ過度の負担をかけることなく、現在の通話に適切な課金ポリシーに気づく。
【0023】
本発明の実施例では、前記プリセット音声データ・パケットは、AP内で予め獲得され、かつ格納されてもよい。前記プリセット音声データ・パケットは、2つの方法を使用することによって、獲得される:
【0024】
方法1:前記プリセット音声データ・パケットは、オンライン・パケット・キャプチャによって、獲得してもよい:
1)本発明の実行の前に、UEがCSセッションを実行するとき、前記UEの相手側装置(すなわち、別のUE又はコア・ネットワーク)は、音声を再生する。
2)前記APは、前述のステップにおいて、再生された前記音声の音声データ・パケットを獲得するとともに、音声データ・パケットに対応するペイロードを回収し、かつ前記ペイロードを格納する。
【0025】
方法2:AMR(Adaptive Multi−Rate)音声生成部は、要求レートの前記音声データ・パケットを獲得するために使用される。
フォーマット関連のオペレーションは、2つの場合において、前記音声データ・パケット上で実行される:
異なるフォーマットの固定音声データ・パケットが、予めAP内に格納されている;又は、前記音声データ・パケットが、明確なフォーマットで送信される。
【0026】
前記音声データ・パケットのフォーマッティングにおけるフォーマット選択は、2つのシナリオに至る。
(1)サービスがセットアップされるとき、対応フォーマットのデータが、両通信者間でのコーディック・フォーマットのネゴシエーション結果に基づいて、挿入される。有効なコーディングのフォーマットは、TrFO(Transcoder−Free Operation)ネゴシエーション・メッセージ、又はTFO(Tandem−Free Operation)メッセージを構文解析することによって決めてもよい。
(2)対応フォーマットのデータは、デフォルト・フォーマットであるUMTS AMR2を使用することによって、UMTS内に挿入される。
【0027】
さらに、オンライン・パケット・キャプチャの方法を使用することによって、前記音声データ・パケットを格納する次の処理において、前記APがデータに挿入される必要があるとき、前記APは、格納されたペイロードを音声データ・パケットに加工するとともに、その後、前記UEに前記音声データ・パケットを送信する。
【0028】
図4に図示されるように、本発明の実施例中に提供されるUMTS APは、受信ユニット401、判断ユニット402、音声挿入ユニット403を具備している。
【0029】
受信ユニット401は、UEによって送信されるサービス要求メッセージを受信するように構成されている。
判断ユニット402は、サービス要求メッセージに基づいて、カレント信号接続がCS接続かどうかを判断するように構成されている。
【0030】
特に、前記判断ユニット402は、前記UEによって送信されたサービス要求メッセージと、前記UEと前記APの間のダイレクト転送メッセージと、前記APによって構築されたUEイニシャル・メッセージ内の前記CNドメイン指示子等とに基づいて、前記カレント信号接続がCS接続かどうかを判断するように構成される。判断の明確な根拠については、ネットワーク・ドメインを通知するための方法の上記の実施例における記載を参照。
【0031】
前記判断ユニット402が、前記カレント信号接続がCS接続であると判定する場合、前記音声挿入ユニット403は、通話前にプリセット音声データ・パケットを挿入するように構成されている。
【0032】
図5に図示されているように、この実施例におけるUMTS APは、受信ユニット401、判断ユニット402、及び音声挿入ユニット403に加えて、監視ユニット404を具備している。
【0033】
特に、前記制御プレーンのセットアップ中又は後に、及び前記ユーザ・プレーンのセットアップ中又は後に、監視ユニット404は、前記判断ユニット402が、カレント信号接続がCS接続であると判定する場合、前記制御プレーン上の前記UEの呼出信号がレディかどうかを確認するように構成されるとともに、前記CSユーザ-プレーン・インスタンス状態が、レディかどうか、かつダウンリンク・データ・パケットが、UEの呼出信号がレディであると検知された後、ユーザ・プレーン上に出現するかどうかを確認するために前記CSユーザ-プレーン・インスタンス状態を監視するように構成されている。
【0034】
特に、前記音声挿入ユニット403は、前記監視ユニットが、CS無線接続ベアラに関連するユーザ-プレーンの前記インスタンス状態が、データ転送レディ状態へ変化すること、又は前記ユーザ・プレーン上にダウンリンク・データ・パケットが出現することを検知する場合、前記ユーザ・プレーンへプリセット音声データ・パケットを挿入するように構成されている。
【0035】
この実施例において前記UMTS APのセルに進入するUEに対し、前記UMTS APは、前記ユーザが前記UMTS APのセル内に存在することを示すために、前記発呼者と前記被呼者との間で通話を開始する前に、音声を通して前記UEの前記ユーザに通知を送信する。このようにして、前記ユーザは、前記ユーザへ過度の負担をかけることなく、現在の通話に適切な課金ポリシーに気づく。
【0036】
更に、図5に図示されているように、前記UMTS APは、格納された音声データ・パケットのペイロードをプリセット音声データ・パケットに加工するとともに、前記音声挿入ユニット403へ前記プリセット音声データ・パケットを送信するように構成される構築ユニット405を具備している。
【0037】
前記音声挿入ユニット403は更に、サービスをセットアップするとき、両通信者間でのコーディック・フォーマットのネゴシエーション結果に基づいて、対応するフォーマットのプリセット音声データ・パケットを挿入するか、又はデフォルト・フォーマットであるUMTS AMR2に基づいてプリセット音声データ・パケットを挿入するように構成されている。
【0038】
この実施例において前記UMTS APのセルに進入するUEに対し、前記UMTS APは、前記ユーザが前記UMTS APのセル内に存在することを示すために、前記発呼者と前記被呼者との間で通話を開始する前に、音声を通して前記ユーザに通知を送信する。このようにして、前記ユーザは、前記ユーザへ過度の負担をかけることなく、現在の通話に適切な課金ポリシーに気づく。
【0039】
図4及び図5に図示されたAPは、UMTSシステム内のAP、又はGSM、TD−SCDMAシステム、CDMA2000システム、WiMAXシステム、及びLTEシステムのような他のシステム内のAPであってもよいことに留意すべきである。当業者には、任意の上記の実施例に基づく方法のステップの全部又は一部が、適切なハードウェアに命令するプログラムによって実行されることが理解される。前記プログラムは、コンピュータ可読なストレージ媒体に格納されうる。前記プログラムの実行時、少なくとも以下のステップが実行される:
UEによって送信されたサービス要求メッセージを受信するステップ;
及び、
サービス要求メッセージに基づいて前記カレント信号接続がCS接続であると判定される場合、現在前記UEをカバーしているネットワーク・ドメインを示すために、通話前にプリセット音声データ・パケットを挿入するステップ。
【0040】
前記ストレージ媒体は、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスク、又は読み出し専用コンパクト・ディスク(CD-ROM(登録商標))でもよい。
【0041】
上述の詳細は、本発明におけるネットワーク・ドメイン及びAPを通知するための方法である。本発明は、いくつかの代表的な実施例を通して記載されているが、本発明は、そのような実施例に限定されない。当業者は、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、本発明を変形又は改良できる。本発明は、以降の特許請求の範囲によって定義された保護範囲、又はその均等の範囲に属するように構成された変形及び改良をカバーすることを意図する。
【符号の説明】
【0042】
401 受信ユニット
402 判断ユニット
403 音声挿入ユニット
404 監視ユニット
405 構築ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク・ドメインを通知する方法であって、
ユーザ端末によって送信されるサービス要求メッセージを受信する段階と、
前記サービス要求メッセージに基づき、カレント信号接続が、回線交換接続であると判定される場合、現在前記ユーザ端末をカバーしているネットワーク・ドメインを示すために、通話前にプリセット音声データ・パケットを挿入する段階と
を有し、
現在前記ユーザ端末をカバーしている前記ネットワーク・ドメインは、アクセス・ポイント・ドメインである
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記サービス要求メッセージに基づき、前記カレント信号接続が回線交換接続であると判定される場合、現在前記ユーザ端末をカバーしているネットワーク・ドメインを示すために、前記通話前に前記プリセット音声データ・パケットを挿入するステップは、
前記サービス要求メッセージ内のコア・ネットワーク・ドメイン識別子情報要素、又はドメイン指示子情報要素に基づき、前記カレント信号接続が回線交換接続であるかどうかを判断する段階と;
前記カレント信号接続が回線交換接続である場合、制御プレーン上の前記ユーザ端末の呼出信号がレディであるかどうかを、前記制御プレーンがセットアップされた後に確認する段階と;
前記ユーザ端末の前記呼出信号がレディであることを検知した場合、回線交換ユーザ-プレーン・インスタンス状態が、データ転送レディ状態に変化するかどうか、かつダウンリンク・データ・パケットが、ユーザ・プレーン上に出現するかどうかを確認する段階と;
前記回線交換ユーザ-プレーン・インスタンス状態が、前記データ転送レディ状態に変化する場合、又は前記ダウンリンク・データ・パケットが、前記ユーザ・プレーン上に出現する場合、前記ユーザ・プレーンに前記プリセット音声データ・パケットを挿入する段階と
を有することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク・ドメインを通知するための方法。
【請求項3】
前記回線交換ユーザ-プレーン・インスタンス状態が前記データ転送レディ状態に変化する場合、又はダウンリンク・データ・パケットが前記ユーザ・プレーン上に出現する場合、前記ユーザ・プレーンに前記プリセット音声データ・パケットを挿入するステップの前に、
格納された音声データ・パケットのペイロードを前記プリセット音声データ・パケットに加工する段階
を更に有することを特徴とする請求項2に記載のネットワーク・ドメインを通知するための方法。
【請求項4】
前記ユーザ・プレーンに前記プリセット音声データ・パケットを挿入するステップは、
サービスがセットアップされるとき、両通信者間でのコーディック・フォーマットのネゴシエーション結果に基づいて、対応するフォーマットの前記プリセット音声データ・パケットを挿入する段階;
又は、デフォルト・フォーマットのUMTS AMR2に基づいて、前記プリセット音声データ・パケットを挿入する段階
を有することを特徴とする請求項2に記載のネットワーク・ドメインを通知するための方法。
【請求項5】
ユーザ端末によって送信されたサービス要求メッセージを受信するように構成された受信ユニットと、
前記サービス要求メッセージに基づいて、カレント信号接続が、回線交換接続であるかどうかを判断するように構成された判断ユニットと、
前記判断ユニットが、前記カレント信号接続が回線交換接続であると判定する場合、現在前記ユーザ端末をカバーしているネットワーク・ドメインを示すために、通話前にプリセット音声データ・パケットを挿入するように構成された音声挿入ユニットと、
を具備し、
現在前記ユーザ端末をカバーしている前記ネットワーク・ドメインは、アクセス・ポイント・ドメインである
ことを特徴とするアクセス・ポイント。
【請求項6】
前記判断ユニットは、前記サービス要求メッセージ内のコア・ネットワーク・ドメイン識別情報要素、又はドメイン指示子情報要素に基づいて、前記カレント信号接続が回線交換接続かどうかを判断することを特徴とする請求項5に記載のアクセス・ポイント。
【請求項7】
前記アクセス・ポイントは、更に監視ユニットを具備し、
前記監視ユニットは、前記制御プレーンがセットアップされた後、前記判断ユニットが、前記カレント信号接続は回線交換接続であると判定する場合、制御プレーン上のユーザ端末の呼出信号が、レディであるかどうかを確認するとともに、
回線交換ユーザ-プレーン・インスタンス状態が、データ転送レディ状態に変化するかどうか、かつダウンリンク・データ・パケットが、前記ユーザ端末の前記呼出信号がレディになった後、ユーザ・プレーン上に出現するかどうかを確認するように構成され、
前記音声挿入ユニットは、前記回線交換ユーザ-プレーン・インスタンス状態が、前記データ転送レディ状態に変化するか、又はダウンリンク・データ・パケットが前記ユーザ・プレーン上に出現していると、前記監視ユニットが判定する場合、前記ユーザ・プレーンへプリセット音声データ・パケットを挿入するように構成される
ことを特徴とする請求項6に記載のアクセス・ポイント。
【請求項8】
格納された音声データ・パケットのペイロードを前記プリセット音声データ・パケットに加工するとともに、前記音声挿入ユニットへ前記プリセット音声データ・パケットを送信するように構成される構築ユニット
を更に具備することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のアクセス・ポイント。
【請求項9】
前記音声挿入ユニットは、サービスがセットアップされるとき、両通信者間でのコーディック・フォーマットのネゴシエーション結果に基づいて、対応するフォーマットの前記プリセット音声データ・パケットを挿入する;
又は、デフォルト・フォーマットのUMTS AMR2に基づいて、前記プリセット音声データ・パケットを挿入する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の無線通信システムのアクセス・ポイント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−530249(P2011−530249A)
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521425(P2011−521425)
【出願日】平成21年6月30日(2009.6.30)
【国際出願番号】PCT/CN2009/072551
【国際公開番号】WO2010/015166
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】