説明

ネームプレート用レイアウト装置

【課題】ネームプレートにおける画像のレイアウトを容易に行なえるようにする。
【解決手段】PC1のレイアウト画面8において、ユーザーはプレビュー画面9を見ながら、ネームプレート型選択手段10aにより三角筒型と山折り型の2つからネームプレートの型を選択し、さらに型に対応するレイアウト画面中に原稿データを割り付ける作業を面付け選択手段12aで行える。三角筒型を選択した場合にはのりしろ幅設定手段11aでのりしろ幅を設定できる。山折り型を選択した場合には用紙紙質判定手段で用紙の紙質が山折り型に適するか否かが判定され、不適の場合には警告が表示される。用紙を折って作成するネームプレートの各面に印刷する原稿データの割り付けを容易に行なえる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベント等で席の指定や着席者の表示のために机上に置かれる三角筒形状等のネームプレートに係り、特に該ネームプレートを作成する用紙に原稿データを割り付ける作業を適正かつ容易に行うことができるネームプレート用レイアウト装置と、コンピュータを当該ネームプレート用レイアウト装置として機能させるためのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、会議、結婚披露、その他のイベントで席を指定するために卓上に置かれたり、また商品等の広告のために卓上その他の小平面上にハンディに置いて用いられる表示媒体の発明が開示されている。この表示媒体は、底面と側面、または底面と側面と上面によって中空の立体を構成し、側面または上面に開口部を設け、底面を下に凸の曲面に形成し、底面の中心部に荷重がかかるように立体内部に錘を設置したことを基本としている。錘としては、その全部または一部を商品で充当し、これを表示媒体に対して着脱自在に取り付けることにより、持ち帰り用の小ギフトや商品見本になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−121350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した特許文献1に記載のような表示媒体、すなわち三角柱を横倒しにしたような形状・構造のネームプレートを作成する場合には、氏名等の表示したい原稿データを用紙に適当なレイアウトで印刷し、これを折って三角柱状に成形している。このような形状及び製造方法において、横倒しにした三角柱の底面以外の2面に表示を印刷する場合には、ネームプレートに折る前の1枚の用紙の段階で、当該2面分の表示が互いに180°逆向きとなるように印刷する必要がある。
【0005】
この場合、ユーザーは、三角柱形のネームプレートに折る前の1枚の用紙に相当する画面に対して、原稿データを必要な状態にレイアウトした原稿画像を作成する必要があるが、従来は一般的な文書作成用のアプリケーションを利用してこのような作業を行なっていたため、手間が大きく煩雑であり長時間を要するという問題があった。
【0006】
また、このような机上に設置するネームプレートとしては、底面を有する三角筒型と、用紙を二つに折った二面からなる山折り型の種類があり、三角筒型は設置時の安定性が高いため薄紙で作成しても倒れる可能性は低いが、山折り型は薄紙で作成すると倒れやすいという問題があった。しかしながら、従来はこのような2種類のネームプレートを作成する場合に、指定した種類と紙質によって倒れやすいネームプレートが出上がってしまう可能性があっても、ユーザー自身に経験に基づく知識がないと、そのような予測ができないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、原稿画像を印刷した用紙を三角筒型や山折り型に折って製作するネームプレートにおいて、印刷すべき画像のレイアウトを容易に行なうことができるようにすることを第1の目的としている。
【0008】
また、本発明は、前記ネームプレートの作成における画像のレイアウト作業において、山折り型のネームプレートを作成する場合に、出来上がるネームプレートの強度を予測するための知識をユーザーが十分に持っていなくても、指定した紙質によって倒れやすいネームプレートが出上がってしまう可能性を可及的に減少させることができるようにすることを第2の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載されたネームプレート用レイアウト装置は、ネームプレート型に対応したネームプレート用レイアウトのプレビュー画面を表示する表示手段と、前記表示手段に表示されたネームプレート型に対応するレイアウト画面の画面中に原稿データを割り付ける面付け選択手段とを具備することを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載されたネームプレート用レイアウト装置は、請求項1に記載のネームプレート用レイアウト装置において、
前記表示手段に表示されたレイアウトのプレビュー画面の一部を180°反転させる原稿180°回転手段をさらに備えることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載されたネームプレート用レイアウト装置は、請求項2に記載のネームプレート用レイアウト装置において、
前記ネームプレート型として三角筒型が選択されている場合に、底面及びのりしろとなる所望寸法の余白領域を設定する余白領域設定手段をさらに有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載されたネームプレート用レイアウト装置によれば、ネームプレート型に対応するレイアウトの画面が表示手段のプレビュー画面に出るので、これを見ながら、原稿の数や必要な表示面数等に応じて面付け選択手段で必要な面付けを選択することができ、所望のレイアウトが得られたか否かをプレビュー画面に表示された画像で確認することができる。
【0013】
請求項2に記載されたネームプレート用レイアウト装置によれば、面付け選択手段で必要な面付けを選択した後に、表示手段に表示されたレイアウト画面中の表示面の一方を原稿180°回転手段で180°反転させ、他方の表示面と反対向きにすることができる。このようなレイアウトで画像を用紙に印刷して三角筒型又は山折り型のネームプレートに組み立てると、2つの表示面にはそれぞれ正立した画像が表示される。
【0014】
請求項3に記載されたネームプレート用レイアウト装置によれば、ネームプレート型として三角筒型が選択されている場合には、表示手段にプレビューとして表示されたレイアウトの画面において、余白領域設定手段を用いて所望寸法の余白領域を設定することができる。余白領域の寸法によってのりしろの寸法を調整したり、三角筒型の形状を様々に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態のネームプレート用レイアウト装置の機能ブロック図である。
【図2】本実施形態のネームプレート用レイアウト装置における表示手段の画面を示す図である。
【図3】本実施形態のネームプレート用レイアウト装置における表示手段の画面において、用紙紙質の変更を推奨する警告画面を示す図である。
【図4】(a)は、山折り型のネームプレートで1原稿2面の面付け設定とした場合において、原稿の図と、印刷結果の図と、完成状態の斜視図をそれぞれ示した例であり、(b)は原稿内容が異なる他の例を同様に示す図である。
【図5】(a)は、山折り型のネームプレートで2原稿2面の面付け設定とした場合において、原稿の図と、印刷結果の図と、完成状態の斜視図をそれぞれ示した例であり、(b)は原稿内容が異なる他の例を同様に示す図である。
【図6】(a)は、三角筒型のネームプレートで1原稿2面の面付け設定とした場合において、印刷結果の図と、完成状態の斜視図をそれぞれ示した例であり、(b)は原稿内容が異なる他の例を同様に示す図である。
【図7】(a)は、三角筒型のネームプレートで2原稿2面の面付け設定とした場合において、印刷結果の図と、完成状態の斜視図をそれぞれ示した例であり、(b)は原稿内容が異なる他の例を同様に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本実施形態に係るネームプレート用レイアウト装置として機能するパーソナルコンピュータ(以下、単にPCと略称する。)1と、当該PC1に電気通信回線2を介して接続された印刷装置3を示す機能ブロック図である。このPC1には、本発明に係るネームプレート用レイアウト装置の各部の機能を実現するためにネームプレートレイアウト用プログラムが組み込まれており、ソフトウェアとハードウェアが一体となることにより、用紙を折って作成するネームプレートの各面に原稿データを割り付けるための専用装置が構成されている。以下、ネームプレート用レイアウト装置である当該PC1の機能について説明することにより、このネームプレートレイアウト用プログラムがこのPC1をネームプレート用レイアウト装置として機能させる仕組みについて説明する。
【0017】
図1に示すように、PC1の内部には、原稿データを作成して出力できる文書作成用の汎用アプリケーション4が組み込まれている。また、PC1の内部には、汎用アプリケーション4から送られた原稿データを受けてこれを加工し、印刷データとして出力するプリンタドライバ5が組み込まれている。プリンタドライバ5は、生成した印刷データをネットワークI/F6を介して外部の電気通信回線2に出力し、印刷装置3に供給する。また印刷装置3からは、各種印刷情報やトレイの用紙情報等が電気通信回線2を介してPC1に送られてくる。
【0018】
図2は、このプリンタドライバ5がPC1の表示手段7に表示するプリンタドライバ画面であり、その中のレイアウト画面8を示している。さらに、このレイアウト画面8の中には、レイアウト作業を実行するための各手段を操作するためのボタン類と、用紙にネームプレート用レイアウトが表示されたプレビュー画面9が表示される。このプレビュー画面9は、プリンタドライバ5が有する図示しない表示制御手段により制御され、このレイアウト画面8において指定された条件でネームプレート用のレイアウトを表示するものである。
【0019】
プリンタドライバ画面は、このレイアウト画面8の他、基本、イメージ処理、仕上げ、応用、バージョンの各画面を有しており、図2中に示す各タブTの選択によって各画面に移動することができる。なお、プリンタドライバ5の画面中、「基本」タブTの選択により移行できる基本画面では、汎用アプリケーション4で作成した画像情報中、ネームプレートに使用する情報を指定したり、後述するプリンタで印刷時に使用される用紙の種類を設定することができる。
【0020】
図1に示すように、このプリンタドライバ5はネームプレート型選択手段10を有している。ネームプレートの型には、底面を有する三角筒型(△型)と二面からなる山折り型(∧型)の2つがある。ネームプレート型選択手段10によれば、図2のレイアウト画面8に示されたプルダウンメニュー10aでの選択により、これら2種類の型から所望の型を選択することができる。
【0021】
図1に示すように、このプリンタドライバ5は余白領域設定手段としてのりしろ幅設定手段11を有している。のりしろ幅設定手段11によれば、ネームプレート型選択手段10によって三角筒型が選択された場合に、図2のレイアウト画面8に示された入力ボックス11aに指定範囲内の数値を入力することにより、のりしろの幅を設定することができる。
【0022】
なお、のりしろと、のりしろ以外の底面とを合わせて余白領域と呼ぶこととすると、前記のりしろ幅設定手段11に替えて、のりしろの幅と共にのりしろ以外の底面の幅も合わせて自由に設定できる手段として、余白領域設定手段を設けることとしてもよい。このように、画像が表示乃至印刷される2面以外の面の寸法を自由に設定できることとすれば、ネームプレートの断面形状を正三角形以外の任意の二等辺三角形にすることができる。この場合には、設定した余白領域の大きさによって、他の2つの表示面のサイズが変わってくるため、当該表示面の大きさに合わせて表示する画像(文字等)の大きさを自動的に拡縮するようにしてもよい。
【0023】
図1に示すように、このプリンタドライバ5は面付け選択手段12を有している。面付けとは、ネームプレートの種類と、使用する原稿の数と、ネームプレートに原稿の内容を表示する表示面の面数とに合わせて、使用する用紙1枚中に画像を割り付ける(レイアウトする)作業を意味する。例えば、三角筒型(△型)のネームプレート、原稿2枚、表示面2面の条件で面付けするとすれば、後に折ってネームプレートとなる1枚の用紙を3領域に分け、2領域には異なる原稿の画像をそれぞれ配し、残りの1領域は画像のない底面及びのりしろとなる。ただし、後述するように、2領域の原稿の画像は上下が逆になっている。また例えば、山折り型(∧型)のネームプレート、原稿1枚、表示面2面の条件で面付けするとすれば、後に折ってネームプレートとなる1枚の用紙を2領域に分け、2領域に同じ原稿をそれぞれ配することとなる。ただし、後述するように、2領域の原稿の画像は上下が逆になっている。
【0024】
面付け選択手段12によれば、図2のレイアウト画面8に示されたプルダウンメニュー12aでの選択により、複数種類の面付け設定の中から所望の面付けを選択することができる。例えば、山折り型及び三角筒型の各型について、それぞれ1原稿2画面と2原稿2画面から任意に選択することができ、ここで選択されたレイアウトがプレビュー画面9に表示される。なお、表示面数は2面には限らず、1原稿1面であってもよい。また、三角筒型の場合は、1原稿以上で表示面は3面でもよい。なお、3面のすべてに画面を割り付ける場合は、用紙は3つの表示用の領域とのりしろから構成されるが、完成品を設置面上に載置した場合、底面の表示は視認できないので、必要に応じて適宜回転させることにより他の面に替えて表示することになる。
【0025】
図1に示すように、このプリンタドライバ5は原稿180°回転手段13を有している。原稿180°回転手段13は、表示手段7に表示されたレイアウト画面8中のプレビュー画面9において、表示面が2面ある場合、その一方(本例では上面)を180°反転させる手段である。これによって、用紙を折ってネームプレートを製作した場合には、2つの表示面の画像は共に正立した状態となり、例えば机上に置いて互いに反対側から観察した場合には、どちらから見ても正立した画像を見ることができる。
【0026】
原稿180°回転手段13によれば、図2のレイアウト画面8に示されたON/OFFの選択ボタン13aにより、プレビュー画面9中の上面側の表示面を180°回転させるか否かを選択することができる。
【0027】
なお、この原稿180°回転手段13は選択的に使用されるものであり、2つの表示面がある場合に必ず使用するとは限らない。2つの表示面があっても、この原稿180°回転手段13を使用しなければ、用紙を折ってネームプレートを製作した場合に2つの表示面の画像が互いに上下逆向きとなる。従って、例えば机上に置いて互いに反対側から観察した場合には、どちらか一方は倒立した画像になってしまうが、その反対側から見れば正立した画像となり、かつその方向に向けてネームプレートを一表示面だけ回転させれば、倒立していた反対側にある他方の画像が正立して見えるようになる。従って、ある特定の方向から観察した場合に、ネームプレートを所定方向に回転させることで正立した異なる表示内容に切り替えて表示するような用途の場合には、この原稿180°回転手段13を使用しないものとすることもできる。
【0028】
図1に示すように、このプリンタドライバ5は使用する用紙の紙質を指定する用紙紙質指定手段14を有している。用紙紙質指定手段14によれば、図2のレイアウト画面8に示されたプルダウンメニュー14aでの選択により、複数種類の紙質(用紙種類)の中から所望の紙質を自由に選択することができる。図2中には、用紙種類の一つとして「普通紙」が例示してあるが、図示しない「薄紙」を選択することも可能である。その他、ネームプレート型として山折り型を選択した場合には、これらの用紙種類の他、「厚紙」を選択することもできる。なお、ネームプレート型として山折り型を選択した場合には「厚紙」のみしか指定できないようにしてもよい。その場合には、後述するような山折り型の場合の用紙種類不適の警告を表示する必要はない。
【0029】
図1に示すように、このプリンタドライバ5は用紙紙質判定手段15を有している。用紙紙質判定手段15は、ネームプレート型選択手段10によって山折り型が選択されている場合に、用紙紙質指定手段14で指定されている用紙の紙質が山折り型に適しているか否かを判定し、不適の場合には警告を表示手段7に表示させる。
【0030】
山折り型のネームプレートは、底面がなく表示面となる2面で机上(設置面)上に載置される構造上、ある程度の剛性を有する用紙で形成しないと変形しないで自立することができない。このため、通常は薄紙では製造しない。従って、レイアウト画面8で山折り型のネームプレートを指定した場合、用紙紙質指定手段14で設定された用紙の種類又は本装置においてデフォルト値で指定されている用紙の種類が山折り型のネームプレートとしては強度が不十分と判定された場合には、上記警告表示が行なわれる。
【0031】
プリンタドライバ5の画面中、「基本」タブTの選択により移行できる基本画面では、前述したように印刷装置3で印刷時に使用する用紙の種類を設定できる。用紙紙質判定手段15は、このプリンタドライバ5の基本画面における用紙の設定と、後述する印刷装置3の情報(トレイの用紙情報等)とを比較し、その比較結果が指定されたネームプレート型に対して適当でないと判断すれば、図3に示すように警告を示すウインドウ16を図2に示すプリンタドライバ画面のレイアウト画面8に重ねて表示する。
【0032】
図2に示すプリンタドライバ5のレイアウト画面8のプレビュー画面9には、以上説明したネームプレートの型種、面付け設定の種類、180°回転の有無、のりしろ幅の設定値のような各種設定に応じてネームプレート用のレイアウトが表示される。図2に示す具体例では、三角筒型のネームプレートにおいて、1原稿2面(原稿内容は「○○○○株式会社 山田太郎」)、180°回転はON、のりしろ幅が20mm、用紙は普通紙の条件でプレビュー画面9が表示されている。
【0033】
図1に示すように、このプリンタドライバ5は、以上説明したネームプレートの型種、面付け設定の種類、180°回転の有無、のりしろ幅の設定値のような各種設定に応じて原稿データを加工して印刷データを生成し、これを前述したネットワークI/F6を介して外部の電気通信回線2に出力し、印刷装置3に送る。
【0034】
図1に示すように、印刷装置3は、ネットワークI/F24を介して電気通信回線2に接続されている。印刷装置3は、制御プログラムやトレイの用紙情報等が記憶されたデータベース等を記憶するHDD等の記憶装置20と、印刷データ生成部21と、メモリ22と、これら各構成を統括的に制御するCPU23とを備えている。印刷装置3は、PC1からの印刷データに基づき、指定された適切な紙質の用紙に、指定された画像を指定されたレイアウトで印刷する。
【0035】
次に、以上の構成における実際のネームプレートの作成例を説明する。この例では、指定された「原稿」と、これを基としてレイアウト画面8で面付け設定(レイアウト)した結果及び「印刷結果」と、印刷された用紙を組み立てて作成したネームプレートを示す。
【0036】
図4は、山折り型のネームプレートを1原稿2面の面付け設定でレイアウトした場合である。(a)は、原稿が「山田太郎…(以下略)」の場合、(b)は原稿が「鈴木次郎…(以下略)」の場合である。レイアウト画面8乃至これを印刷した印刷結果では、用紙中の2つの領域に同画面が互いに180°反転した状態で表れ、出来上がったネームプレート30aでは、表裏両面に同一の画像が表れる。
【0037】
図5は、山折り型のネームプレートを2原稿2面の面付け設定でレイアウトした場合である。(a)は、原稿が「山田太郎…(以下略)」及び「TARO YAMADA…(以下略)」の場合、(b)は原稿が「鈴木次郎…(以下略)」及び「JIRO SUZUKI…(以下略)」の場合である。レイアウト画面8乃至これを印刷した印刷結果では、用紙中の2つの領域に異なる2種類の画面が互いに180°反転した状態で表れ、出来上がったネームプレート30bでは、表と裏で異なる画像が表れる。
【0038】
図6は、三角筒型のネームプレートを1原稿2面の面付け設定でレイアウトした場合である。(a)は、原稿が「山田太郎…(以下略)」の場合、(b)は原稿が「鈴木次郎…(以下略)」の場合である。レイアウト画面8乃至これを印刷した印刷結果では、用紙中の3つの領域のうちの一つが底面及びのりしろの領域であり、その他の2つの領域に同画面が互いに180°反転した状態で表れ、出来上がったネームプレート30cでは、表裏両面に同一の画像が表れる。
【0039】
図7は、三角筒型のネームプレートを2原稿2面の面付け設定でレイアウトした場合である。(a)は、原稿が「山田太郎…(以下略)」及び「TARO YAMADA…(以下略)」の場合、(b)は原稿が「鈴木次郎…(以下略)」及び「JIRO SUZUKI…(以下略)」の場合である。レイアウト画面8乃至これを印刷した印刷結果では、用紙中の3つの領域のうちの一つが底面及びのりしろの領域であり、その他の2つの領域に異なる2種類の画面が互いに180°反転した状態で表れ、出来上がったネームプレート30dでは、表と裏で異なる画像が表れる。
【0040】
以上説明したように、本実施形態のネームプレート用レイアウト装置乃至ネームプレートレイアウト用プログラムを読み込んだPC1によれば、ネームプレートの種類や面付け設定その他の条件を任意に設定してプレビュー画面9で実際にレイアウトを確認しながら効率的かつ間違いなく短時間でネームプレート製作を行なうことができる。
【0041】
また、薄紙で作成すると倒れやすい山折り型のネームプレートを作成する場合に、特にユーザー自身に経験や知識がなくとも、不適当な用紙の選択である場合には装置側で判断して警告を発してくれるので、十分な強度を有し設置面上で安定して自立できるネームプレートを確実に作成することができる。
【符号の説明】
【0042】
1…ネームプレート用レイアウト装置として機能するパーソナルコンピュータ(PC) 2…電気通信回線
3…印刷装置
4…汎用アプリケーション
5…プリンタドライバ
7…表示手段
8…レイアウト画面
9…プレビュー画面
10…ネームプレート型選択手段
11…余白領域設定手段としてののりしろ幅設定手段
12…面付け選択手段
13…原稿180°回転手段
14…用紙紙質指定手段
15…用紙紙質判定手段
30a,30b,30c,30d…ネームプレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネームプレート型に対応したネームプレート用レイアウトのプレビュー画面を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示されたネームプレート型に対応するレイアウト画面の画面中に原稿データを割り付ける面付け選択手段と
を具備することを特徴とするネームプレート用レイアウト装置。
【請求項2】
前記表示手段に表示されたレイアウトのプレビュー画面の一部を180°反転させる原稿180°回転手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のネームプレート用レイアウト装置。
【請求項3】
前記ネームプレート型として三角筒型が選択されている場合に、底面及びのりしろとなる所望寸法の余白領域を設定する余白領域設定手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のネームプレート用レイアウト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−222564(P2012−222564A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−85571(P2011−85571)
【出願日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【Fターム(参考)】