説明

ノート用梱包

【課題】特に、ノートに付いてくるマークの収集・計算という観点から、教育の現場において実務にあたる者の負荷を軽減することが可能なノート用梱包を提供する。
【解決手段】集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマーク2が、所定の数だけ記されたマーク用シート3と、複数冊のノート1と、マーク用シート3と複数冊のノート1とを収容する段ボール箱4と、を備えたことを特徴とするノート用梱包。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包に関し、特に、ノートが収容されるノート用梱包に関する。
【背景技術】
【0002】
小学校や中学校などにおいては、ノートの裏表紙(表4)などに印刷された特定の絵柄などからなるマークを特定の団体に送り、これを小学校や中学校で利用するピアノなどの学校用備品と交換するということが行われている。このマークは、通常、生徒や児童などの各家庭から収集され、PTAや保護者と先生とが協力して、点数を計算するのが一般的である(特許文献1の段落「0003」、「0005」参照)。
【特許文献1】実開平7−16957号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、近年は、少子化が進行していると言われているものの、教育の現場において実務にあたる者の仕事は日々忙しさを増しており、これらの者が行わなければならない仕事は増加する一方である。したがって、教育の現場においても、より高いレベルの教育を実現していくためには、選択と集中の下、抱えている膨大な数の仕事に優先順位を付けて、より重要と考えられる事柄に時間と労力とを投下していく必要があり、ルーティンワークとされる事柄については可能な限り、効率的に処理していく必要がある。
そこで、本発明は、特に、ノートに付いてくるマークの収集・計算という観点から、教育の現場において実務にあたる者の負荷を軽減することが可能なノート用梱包を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、上記課題は、次の手段により達成される。
【0005】
第1の発明は、集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記されたマーク用シートと、複数冊のノートと、 前記マーク用シートと前記複数冊のノートとを収容する収容手段と、を備えたことを特徴とするノート用梱包である。
【0006】
第2の発明は、複数冊のノートと、集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記され、前記複数冊のノートを収容する収容手段と、を備えたことを特徴とするノート用梱包である。
【0007】
第3の発明は、複数冊のノートと、前記複数冊のノートを収容する収容手段と、集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記された、前記収容手段に貼り付けられる宛名シールと、を備えたことを特徴とするノート用梱包である。
【0008】
第4の発明は、複数冊のノートと、前記複数冊のノートを収容する収容手段と、前記収容手段に取り付けられた納品書収容手段と、集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記された、前記納品書収容手段に収容される納品書と、を備えたことを特徴とするノート用梱包である。
【0009】
第5の発明は、複数冊のノートと、前記複数冊のノートを収容する収容手段と、集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記され、前記収容手段に取り付けられた納品書収容手段と、前記納品書収容手段に収容される納品書と、を備えたことを特徴とするノート用梱包である。
【0010】
第6の発明は、集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記された送り状と、複数冊のノートと、前記送り状と前記複数冊のノートとを収容する収容手段と、を備えたことを特徴とするノート用梱包である。
【発明の効果】
【0011】
所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークは、特に、生徒や児童などが使用するノートについては、その裏表紙(特に表4部分)に印刷されており、市場では、このようなマーク付ノートの商品形態は広く普及している。しかしながら、生徒や児童などの各家庭において表紙に印刷されたマークを切り取り、これを生徒や児童などが各々学校に持ち寄り、教師やPTAと保護者などと協力して集計するとなると、マークの大きさや点数などは不揃いになり、収集・計算の過程で紛失するなどの事態が生じる。また、マークは、そのマークが付いた商品を提供する会社ごとに集計・計算するのが一般的であり、どの会社によるマークであるかの判別を、ノートから切り取られたマーク一つ一つについて行うことは手間がかかる。そこで、本発明は、現在の教育の現場ではマークを表紙に印刷するノート形態が一般的ではあるものの、この一般的な形態に反して、マークとノートとを別個に分けることとした。本発明のノート用梱包を学校が購入することとすれば、ノートからマークを切り取る必要がなく、また、各家庭から学校にまでマークを持ち寄り収集することもなく、これらの過程でマークを紛失するということもなく、マークの大きさや点数などが不揃いであるということもなくなる。したがって、本発明によれば、特にノートに付いてくるマークの収集・計算において生じるトラブルを低減させることが可能となり、教育の現場において実務にあたる者の負荷を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、添付した図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明は、すべて実施の形態に関するものであるから、本発明を何ら限定するものでないことはいうまでもない。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るノート用梱包(e)及びその要素(a)〜(c)を示す概略図である。
図1の(a)〜(c)に示すように、第1の実施の形態に係るノート用梱包(e)は、複数冊のノート1と、任意の枚数のマーク用シート3と、段ボール箱4と、を組み合わせて構成される。ノート1とマーク用シート3とは、ともに段ボール箱4に収容されるが、図1(d)に示すように、ノート1の上にマーク用シート3を載せるという構成を採ることが好ましい。このようにすると、段ボール箱4を開封した際に、ノート1をダンボール箱4からすべて取り出し、マーク用シート3がどこにあるか(場合によってはノートとノートの間に挟まれているかもしれない)を探す手間が省ける。図1(e)に示すように、段ボール箱4の面には宛名シール5が貼り付けられる。
ここで、マーク用シート3は、集計して所定の点数に達した場合に、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマーク2が記されたシートである。このシートは、その大きさや材質などを問わないが、その面積は、図1(d)に示すように、段ボール箱4の開口面の面積と略等しくすることが好ましい。このようにすると、ノート用梱包(e)を配送する際に、マーク用シート3がノート1と段ボール箱4の側面との間に挟まれて千切れたり皺が入ったりすることがなく、配送先で段ボール箱4を開封するまで、マーク用シート3を良好な状態に保つことが可能となる。マーク用シート3には、マーク2が所定の数だけ記されるが、ここでいう所定の数とは、正の数であれば、整数である必要はなく、小数であってもよい。なお、マーク2が意味する点数については、本実施の形態は何らの限定を行うものではなく、マーク2には整数や小数を意味させることが可能である。なお、本実施の形態では、ノート1を収容する収容手段に段ボール箱4を用いるが、収容手段としては、ビニールや包装紙などのノート1を収容可能なあらゆる手段を用いることができる。
【0014】
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るノート用梱包を示す概略図である。
第2の実施の形態に係るノート用梱包は、マーク2が段ボール箱4に記されている点で、第1の実施の形態に係るノート用梱包と相違する。第2の実施の形態によれば、マーク用シート2を作成する必要がなくなる。また、第2の実施の形態によれば、マーク2の所在を容易に知ることが可能となる。
【0015】
図3は、本発明の第3の実施の形態に係るノート用梱包を示す概略図である。
第3の実施の形態に係るノート用梱包は、宛名シート5にマーク2が記されている点で、第1、2の実施の形態に係るノート用梱包と相違する。第3の実施の形態によれば、宛名シール5を段ボール箱4から取り外して、宛名シール5ごと収集することにより、マーク2を容易に収集することが可能となる。また、第3の実施の形態によれば、宛名シール5における宛名の確認と同時に、マーク2を確認することが可能となる。
【0016】
図4は、本発明の第4の実施の形態に係るノート用梱包を示す概略図である。
第4の実施の形態に係るノート用梱包は、納品書7が収容される袋6が段ボール箱4に取り付けられている点で、第1〜3の実施の形態に係るノート用梱包と相違する。第4の実施の形態によれば、納品書7を収集することがマーク2の収集につながり、マーク2の収集が容易になる。なお、第4の実施の形態では、納品書7が収容される納品書収容手段に袋6を採用したが、納品書収容手段には、納品書を収容可能なあらゆる手段を用いることができる。
【0017】
図5は、本発明の第5の実施の形態に係るノート用梱包を示す概略図である。
第5の実施の形態は、納品書7を収容する袋6にマーク2が記されている点で、第1〜4の実施の形態に係るノート用梱包と相違する。第5の実施の形態によれば、納品書6を収容する袋6を有効に且つ要することが可能となる。なお、第5の実施の形態では、納品書7が収容される納品書収容手段に袋6を採用したが、納品書収容手段には、納品書を収容可能なあらゆる手段を用いることができる。
【0018】
図6は、本発明の第6の実施の形態に係るノート用梱包が有する送り状8を示す概略図である。
第6の実施の形態に係るノート用梱包は、図6に示す送り状8を有している点で、第1〜5の実施の形態に係るノート用梱包と相違する。送り状8には、マーク2が記されている。送り状8は、ノートなどとともに、段ボール箱に収容する。一般に、送り状8は、保管の必要がなく、また、再利用なども困難であるところ、第6の実施の形態によれば、送り状8を有効に且つ要することが可能となる。
【0019】
以上説明したように、本実施の形態に係るノート用梱包は、現在の教育の現場で一般的となっているマークを裏表紙(表4)に印刷するノート形態に反して、マークとノートとを別個に分けているため、このノート用梱包を学校が購入することとすれば、ノートからマークを切り取る必要がなく、また、各家庭から学校にまでマークを持ち寄り収集することもなく、これらの過程でマークを紛失するということもなく、マークの大きさや点数などが不揃いであるということもなくなる。したがって、本実施の形態に係るノート用梱包によれば、特にノートに付いてくるマークの収集・計算おいて生じるトラブルを低減させることが可能となり、教育の現場において実務にあたる者の負荷を軽減することができる。
また、ノートは、生徒や児童などの学習結果が記される大切なものであるから、これに切り込みを入れて傷付けるようなこととなる形態は可能な限り避けたいところであるが、本実施の形態に係るノート用梱包によれば、ノートに切り込みを入れることなくマークを収集することが可能となり、生徒や児童などの学習結果が記されるノートを大切に使用し保管などすることが可能となる。
また、従来はマークが1冊ごとに印刷されていたが、本実施の形態に係るノート用梱包によれば、複数冊のノート分の複数のマークを、ノート1冊1冊から取得することなく、複数冊分まとめて1度に取得することができるため、集計が煩雑になることを回避できる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、ノートが収容されるノート用梱包に利用することができ、特に、学校に納品されるノート用梱包に適している。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るノート用梱包(e)及びその要素(a)〜(c)を示す概略図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るノート用梱包を示す概略図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るノート用梱包を示す概略図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るノート用梱包を示す概略図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るノート用梱包を示す概略図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係るノート用梱包が有する送り状8を示す概略図である。
【符号の説明】
【0022】
1 ノート
2 マーク
3 マーク用シート
4 段ボール箱
5 宛名シール
6 袋
7 納品書
8 送り状

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記されたマーク用シートと、
複数冊のノートと、
前記マーク用シートと前記複数冊のノートとを収容する収容手段と、
を備えたことを特徴とするノート用梱包。
【請求項2】
複数冊のノートと、
集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記され、前記複数冊のノートを収容する収容手段と、
を備えたことを特徴とするノート用梱包。
【請求項3】
複数冊のノートと、
前記複数冊のノートを収容する収容手段と、
集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記された、前記収容手段に貼り付けられる宛名シールと、
を備えたことを特徴とするノート用梱包。
【請求項4】
複数冊のノートと、
前記複数冊のノートを収容する収容手段と、
前記収容手段に取り付けられた納品書収容手段と、
集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記された、前記納品書収容手段に収容される納品書と、
を備えたことを特徴とするノート用梱包。
【請求項5】
複数冊のノートと、
前記複数冊のノートを収容する収容手段と、
集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記され、前記収容手段に取り付けられた納品書収容手段と、
前記納品書収容手段に収容される納品書と、
を備えたことを特徴とするノート用梱包。
【請求項6】
集計して所定の点数に達すると、所定の商品又はサービスと交換することが可能となるマークが、所定の数だけ記された送り状と、
複数冊のノートと、
前記送り状と前記複数冊のノートとを収容する収容手段と、
を備えたことを特徴とするノート用梱包。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−238150(P2007−238150A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−65009(P2006−65009)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【出願人】(591139138)株式会社新学社 (13)
【Fターム(参考)】