説明

ハンマドリル

【課題】目標深さに到達すると電動モータを自動停止可能な電動工具であって、先端工具の抜き取りの際に、先端工具をロックさせずに電動モータを再起動できる電動工具の提供。
【解決手段】ハウジング20には、非接触式の距離センサ6が設けられている。穿孔深さLxが目標深さLdに達すると、制御部71は電動モータ21を自動停止させる。作業者により再びトリガスイッチ12がオンされると、制御部71は、所定の回転数の50%で電動モータ21を再起動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンマドリル等の電動工具に関し、特に先端工具が目標深さに到達すると電動モータを自動停止させる電動工具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
目標穿孔深さに到達すると自動的に穿孔を停止させる電動工具が知られている。このような電動工具は、電動工具に配置したセンサから被削材の表面までの距離に基づき穿孔深さを算定する感知システムを備え、目標深さまで穿孔が行われると、駆動電流回路を遮断することにより穿孔を自動的に停止させる(例えば、特許文献1)。
【0003】
しかしながら、通常の被削材では、切削された被削材の屑の摩擦が大きいために、自動停止後に先端工具を抜き出すのが困難となる。よって、電動モータを再起動して先端工具を回転させながら抜き取る方法が有効である。
【特許文献1】独国特許第2838968号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、切削された被削材の屑の摩擦が大きいため、電動モータを急に再起動させると先端工具がロックし、電動工具本体が振り回されて危険である。
【0005】
本発明の課題は、目標深さに到達すると電動モータを自動停止可能な電動工具であって、先端工具の抜き取りの際に、先端工具をロックさせずに電動モータを再起動できる電動工具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の電動工具は、回転力を出力する電動モータと、前記電動モータの回転力を先端工具に伝達可能な回転伝達機構部と、前記電動モータの回転力を打撃力に変換して前記先端工具に伝達可能な打撃機構部と、基準距離を記憶する記憶手段と、距離センサと、前記基準距離と前記距離センサにより測定された測定距離に基づき前記先端工具の被削材表面からの深さを算出可能であり、前記先端工具が目標深さに到達すると前記電動モータを自動停止させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記電動モータを自動停止させた後に前記電動モータを再起動させる際、前記距離センサからの測定距離に基づいて、前記電動モータを通常よりも低い駆動力で駆動可能であることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、前記制御部は、前記電動モータを自動停止させた後に前記電動モータを再起動させる際、前記距離センサからの測定距離に基づいて、前記電動モータを通常よりも低い駆動力で駆動可能であるので、急な再起動により先端工具が被削材内でロックするのを防止することができ、先端工具の抜き取り作業を容易にできる。
【0008】
また、前記制御部は、通常よりも低い駆動力で前記電動モータを駆動している場合において、所定条件が満たされると、前記電動モータを自動停止させることが好ましい。このような構成によれば、操作性を向上できる。
【0009】
また、前記制御部は、所定条件として、前記先端工具が深さゼロの位置に到達すると、前記電動モータを自動停止させることが好ましい。このような構成によれば、先端工具が被削材から抜けた時点で電動モータの駆動を自動停止できる。
【0010】
また、前記制御部は、通常よりも低い駆動力で前記電動モータを駆動している場合において、前記先端工具の前記被削材表面からの深さが前記目標深さより深くなると、前記電動モータを自動停止させることが好ましい。このような構成によれば、作業者が先端工具を抜こうとしたが誤って穿孔する方向に押してしまった場合に、目的の深さよりも深く穿孔してしまうのを防止できる。
【0011】
また、前記電動モータはブラシレスモータであることが好ましい。このような構成によれば、より大きな回転力を出力できる。
【0012】
また、前記制御部は、前記電気モータを自動停止させた後に前記電動モータを再起動させる際、前記距離センサによる測定距離が前記基準距離より小さい場合には、通常よりも低い駆動力で前記電動モータを駆動する一方、前記測定距離が前記基準距離より大きい場合には、通常の駆動力で前記電動モータを駆動することが好ましい。
【0013】
このような構成によれば、前記電気モータを自動停止させた後に前記電動モータを再起動させる際、先端工具が被削材内に残っている場合には、低い駆動力で電動モータを駆動させることにより、先端工具が被削材内でロックするのを防止する一方、先端工具が既に被削材から抜き取られている場合には、通常の駆動力で電動モータを駆動させて次の穿孔作業を開始できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の電動工具によれば、電動モータを自動停止させた後に電動モータを再起動させる際、距離センサからの測定距離に基づいて、電動モータを通常よりも低い駆動力で駆動可能であるので、急な再起動により先端工具が被削材内でロックして工具本体が振り回されることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の電動工具をハンマドリルに適用した実施の形態について図1乃至図3に基づき説明する。図1はハンマドリル1の全体を示す断面図であり、ハンドル部10とハウジング20とによりケーシングが構成される。ハウジング20には、先端工具60を着脱可能に保持するための工具保持部30が設けられている。
【0016】
ハンドル部10には、作業者により操作可能なトリガスイッチ12が取付けられている。トリガスイッチ12はバネ(図示せず)によって付勢された状態でハンドル部10から突出している。トリガスイッチ12をバネ力に抗してハンドル部10内方向へ押し込むことによって、後述の電動モータ21を起動することができ、トリガ押込量を調整することで、電動モータ21の回転数を制御することができる。
【0017】
ハウジング20内には電動モータ21と、打撃機構部3と、回転伝達機構部5と、制御回路部7(図2)と、インバータ回路部9(図2)とが収納されている。電動モータ21は駆動軸である出力軸部22を備え、回転駆動力を出力している。
【0018】
打撃機構部3は、電動モータ21の回転力を打撃力に変換して先端工具60に伝達するものであり、回転伝達機構部5は、電動モータ21の回転力を先端工具60に伝達するものである。打撃機構部3及び回転伝達機構部5は公知の構成を有するものであり、打撃機構部3では、カム部31が電動モータ21の回転運動を往復運動に変換してピストン33を往復移動させると、ピストン33の空気室32内に配置された打撃子34が、空気室32内の空気の圧力により往復移動され、中間子35を打撃する。そして、その打撃力は中間子35を介して先端工具60に加えられる。回転伝達機構部5では、電動モータ21の回転力が、ギア51、52、中間軸部53、ギア54、55、及びシリンダ56を介して先端工具60に伝達される。
【0019】
ハウジング20には、非接触式の距離センサ6と、コントローラパネル8と、正逆切替レバー13(図2)が設けられている。距離センサ6は、距離センサ6から対象物までの距離を計測するものである。作業者は、コントローラパネル8を操作して、後述の自動停止機能のオン・オフを切替えたり、目標深さLdを指定する。
【0020】
次に、図2を参照してハンマドリル1の回路構成について説明する。本実施の形態における電動モータ21は、3相ブラシレス直流モータから成る。電動モータ21は、インナーロータ型で、一対のN極およびS極を含む永久磁石(マグネット)を埋め込んで構成された回転子(マグネットロータ)21aと、該マグネットロータ21aの回転位置を検出するために60°毎に配置された3つの回転位置検出素子(ホールIC)21b、21c、21dと、回転位置検出素子21b、21c、21dからの位置検出信号に基づいて電気角120°の電流の通電区間に制御されるスター結線された固定子21eの3相巻線U、V、Wからなる電機子巻線21fとから構成される。
【0021】
インバータ回路部(電力変換器)9は、3相ブリッジ形式に接続された6個のFET(以下、「トランジスタ」という。)Q1〜Q6と、フライホイールダイオード(図示なし)とから構成される。ブリッジ接続された6個のトランジスタQ1〜Q6の各ゲートは制御信号出力回路77に接続され、また、6個のトランジスタQ1〜Q6のソースまたはドレインはスター結線された電機子巻線U、VおよびWに接続される。これによって、6個のトランジスタQ1〜Q6は、制御信号出力回路77から入力されたスイッチング素子駆動信号によってスイッチング動作を行い、インバータ回路部9に印加される直流電圧を、電機子巻線U、V、Wへ供給する。
【0022】
制御回路部7は、制御部71、電流検出回路72、印加電圧設定回路73、回転方向設定回路74、回転位置検出回路75、回転数検出回路76、及び制御信号出力回路77によって構成されている。制御部71はマイコンによって構成され、CPU71A、ROM71B、RAM71C等を備える。ROM71Bには制御プログラムが記憶されている。RAM71Cには基準距離L0を記憶するための基準距離記憶領域71dと、目標深さLdを記憶するための目標深さ記憶領域71eとを有する。
電流検出回路72は電動モータ21に流れているモータ電流を検出するための回路であり、検出電流は制御部71に入力される。
【0023】
印加電圧設定回路73は、トリガスイッチ12の押込量に応答して電動モータ21の印加電圧を設定するための回路である。回転方向設定回路74は、電動モータ21の正逆切替レバー13による正方向回転または逆方向回転の操作を検出して電動モータ21の回転方向を設定するための回路である。回転位置検出回路75は、3つの回転位置検出素子21b、21c、21dの出力信号に基づいて回転子21aと固定子21eの電機子巻線U、V、Wとの関係位置を検出するための回路である。回転数検出回路76は、単位時間内にカウントされる回転子位置検出回路75からの検出信号の数に基づいてモータ回転数を検出する回路である。
【0024】
制御信号出力回路77は、制御部71からの出力に基づいて電源側トランジスタQ1〜Q6にPWM信号を供給する。PWM信号のパルス幅の制御によって各電機子巻線U、V、Wへ供給する電力を調整して設定した回転方向への電動モータ21の回転数を制御することができる。
また、制御部71には、距離センサ6やコントローラパネル8からの各種信号が入力される。
【0025】
次に、本実施の形態における制御プロセスについて図3(a)及び図3(b)のフローチャートに基づき説明する。図3(a)及び図3(b)に示す制御プロセスは、ROM71Bに記憶されている制御プログラムに基づき、CPU71Aによって実行されるものであり、ハンマドリル1の電源がオンされると開始される。
【0026】
図3の制御プロセスでは、まず、自動停止機能がオンされているか否かを検出する(S1)。オンされていなければ(S1:No)、S1へ戻り、処理を繰り返す。一方、オンされていれば(S1:Yes)、作業者により基準距離L0が設定されたか否かを検出する(S3)。基準距離L0は、図1に示すように、距離センサ6から先端工具60の先端までの距離であり、例えば、先端工具60の先端を被削材の表面に当接させたときの距離センサ6からの出力値を基準距離L0として設定する。
【0027】
基準距離L0の設定がなければ(S3:No)、設定されるまで待機する。一方、基準距離L0が設定された場合には(S3:Yes)、これをRAM71Cの基準距離記憶領域71dに記憶させる(S5)。次に、作業者により、目標深さLdが指定されたか否かを検出する(S7)。目標深さLdが指定されていなければ(S7:No)、指定されるまで待機する。一方、目標深さLdが指定された場合には(S7:Yes)、これをRAM71Cの目標深さ記憶領域71eに記憶させる(S9)。
【0028】
次に、トリガスイッチ12が作業者によりオンされたか否かを検出する(S11)。オンされていなければ(S11:No)、オンされるまで待機する。一方、トリガスイッチ12がオンされると(S11:Yes)、CPU71Aは、トリガスイッチ12の押込量に応じた所定の回転数で電動モータ21を駆動させ、穿孔を開始する(S13)。
【0029】
次に、穿孔深さLxが目標深さLdに達したか否かを検出する(S15)。穿孔深さLxは、距離センサ6による現在の検出距離L1を基準距離記憶領域71dに記憶されている基準距離L0から減算することにより得られる(Lx=L0−L1)。目標深さLdに到達した場合には(S15:Yes)、目標深さまで穿孔が行われたので、電動モータ21への電流供給を遮断して穿孔を終了させ(S25)、S27の処理へ移行する。
【0030】
一方、目標深さLdに到達していない場合には(S15:No)、作業者によりトリガスイッチ12がオフされたか否かが検出される(S17)。オフされていなければ(S17:No)、S15へ戻る。一方、オフされた場合には(S17:YES)、作業者から目標深さLdの変更指示があったか否かを検出する(S19)。目標深さLdの変更指示はコントロールパネル8の操作により行うことができる。変更指示があった場合には(S19:Yes)、S9の処理へ戻り、変更後の目標深さLdをRAM71Cの目標深さ記憶領域71eに記憶させる。一方、変更指示がない場合には(S19:No)、トリガスイッチ12がオンされたか否かを検出する(S21)。オンされた場合には(S21:Yes)、S13の処理へ戻り、オンされていない場合には(S21:No)、S19の処理へ戻る。
【0031】
S27では、トリガスイッチ12がオンされたか否かを検出する。オンされていなければ(S27:No)、基準距離記憶領域71dに記憶されている基準距離L0が距離センサ6による現在の検出距離L1以下か否かを検出する(S29)。基準距離L0が現在の検出距離L1以下であれば(S29:Yes)、CPU71Aは先端工具60が被削材から抜けたと判断し、S11の処理へ戻る。つまり、穿孔終了後、ハンマドリル1を持ち上げることで先端工具60が被削材から簡単に抜ける場合があり、このような場合にはS31以降の処理を行うことなく、次の穿孔開始待ちの状態となる。
【0032】
一方、基準距離L0が現在の検出距離L1より大きければ(S29:No)、先端工具60はまだ被削材から抜けていないので、S27の処理へ戻る。
【0033】
一方、切削された被削材の屑が引っかかり、先端工具60が簡単には抜けない場合には、先端工具60を回転させながら抜き取る方法が有効である。しかし、急な再起動は先端工具60がロックし、工具本体が振り回され危険である。そこで、作業者により再びトリガスイッチ12がオンされると(S27:Yes)、CPU71Aは、所定の回転数の50%で電動モータ21を再起動する(S31)。なお、この場合の回転数の下げ幅は50%に限定されず、電動モータ21のトルクや先端工具60の種類に合わせて、適正な値とすることが好ましい。また、電動モータ21の回転方向は、正方向及び逆方向のいずれであっても構わない。
【0034】
次に、基準距離記憶領域71dに記憶されている基準距離L0が距離センサ6による現在の検出距離L1以下であるか否かを検出する(S33)。基準距離L0が現在の検出距離L1以下であれば(S33:Yes)、CPU71Aは先端工具60が被削材から抜けたと判断し、電動モータ21の駆動を停止させ(S35)、次の穿孔開始待ちの状態となる。
【0035】
一方、基準距離L0が現在の検出距離L1よりも大きければ(S33:No)、穿孔深さLxが目標深さLdよりも大きいか否かを検出する(S37)。例えば、作業者が先端工具60を抜こうとしたが誤って穿孔する方向に押した場合、このまま電動モータ21の駆動を続けると、目標深さLdより深く穿孔してしまう。このような場合は、S37でYesとなり(S37:Yes)、直ちに電動モータ21への電流供給を遮断して穿孔を停止し(S39)、S27の処理へ戻る。
【0036】
なお、穿孔深さに厳しい精度が要求されていない場合等は、S39にて直ちに電流供給を遮断せず、所定時間(例えば2秒間)だけ引き続き駆動させた後に自動停止させても良い。
【0037】
なお、本発明による電動工具は上述した実施の形態に限定されず特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、図3のS33にて先端工具60が被削材から抜けたことが検出された場合(検出距離L1≧基準距離L0)に、電動モータ21の駆動を自動停止させたが、他の条件が満たされた場合に電動モータ21の駆動を自動停止させてもよい。例えば、電動モータ21の負荷をモニタし、負荷が下がった時点で先端工具60が抜けたと判断して電動モータ21の駆動を自動停止させてもよいし、再起動の後、所定時間だけ駆動した後に自動停止させても良い。電動モータ21への負荷は、回転数検出回路76により検出されるモータ回転数に基づいてモニタできる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明による実施形態に係る電動工具の全体構造を示す断面図。
【図2】本発明の実施形態に係る電動工具におけるモータの駆動制御係を示すブロック図。
【図3(a)】本発明の実施の形態による駆動プロセスを示すフローチャート。
【図3(b)】本発明の実施の形態による駆動プロセスを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0039】
1:ハンマドリル、 3:打撃機構部、 5:回転伝達機構部、 6:距離センサ、 7:制御回路部、 8:コントローラパネル、 9:インバータ回路部、 10:ハンドル部、 12:トリガスイッチ、 20:ハウジング、 21:電動モータ、 60:先端工具、 71:制御部、 71A:CPU、 71B:ROM、 71C:RAM、 71d:基1準距離記憶領域、 71e:目標深さ記憶領域、 77:制御出力回路、 L0:基準距離、 Ld:目標深さ、 Lx:穿孔深さ、L1:現在の検出距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転力を出力する電動モータと、
前記電動モータの回転力を先端工具に伝達可能な回転伝達機構部と、
前記電動モータの回転力を打撃力に変換して前記先端工具に伝達可能な打撃機構部と、基準距離を記憶する記憶手段と、
距離センサと、
前記基準距離と前記距離センサにより測定された測定距離に基づき前記先端工具の被削材表面からの深さを算出可能であり、前記先端工具が目標深さに到達すると前記電動モータを自動停止させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記電動モータを自動停止させた後に前記電動モータを再起動させる際、前記距離センサからの測定距離に基づいて、前記電動モータを通常よりも低い駆動力で駆動可能であることを特徴とする、電動工具。
【請求項2】
前記制御部は、通常よりも低い駆動力で前記電動モータを駆動している場合において、所定条件が満たされると、前記電動モータを自動停止させることを特徴とする、請求項1記載の電動工具。
【請求項3】
前記制御部は、所定条件として、前記先端工具が深さゼロの位置に到達すると、前記電動モータを自動停止させることを特徴とする、請求項2記載の電動工具。
【請求項4】
前記制御部は、通常よりも低い駆動力で前記電動モータを駆動している場合において、前記先端工具の前記被削材表面からの深さが前記目標深さより深くなると、前記電動モータを自動停止させることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の電動工具。
【請求項5】
前記電動モータはブラシレスモータであることを特徴とする請求項1乃至4何れか記載の電動工具。
【請求項6】
前記制御部は、前記電気モータを自動停止させた後に前記電動モータを再起動させる際、前記距離センサによる測定距離が前記基準距離より小さい場合には、通常よりも低い駆動力で前記電動モータを駆動する一方、前記測定距離が前記基準距離より大きい場合には、通常の駆動力で前記電動モータを駆動することを特徴とする、請求項1乃至5何れか記載の電動工具。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3(a)】
image rotate

【図3(b)】
image rotate