説明

ハーネス保持構造

【課題】製造に要するコストを低減すると共に、ハーネスを取り付ける際の作業性に優れたハーネス保持構造を提供すること。
【解決手段】導線31及びこの導線31を被覆する被覆部32から構成されるハーネス30と、このハーネス30が接続されるセンサ部20を収納するハウジング40と、このハウジング40から外部側に向けて形成されたハーネス固定用の保持部材としての軸44と、軸44とハーネス30とを結束する結束バンド70とを具備することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハーネス保持構造に関し、特に、車載用の各種センサ装置やスイッチ装置等に好適なハーネス保持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車内においては、多くのスイッチ装置やセンサ装置が配備されており、これらのスイッチ装置等には、金属線を束ねた導線と、この導線の周囲を覆う被覆部とから成るハーネスが配線されることが多い。このようなスイッチ装置等の構造においては、小型化及び低コスト化を実現しつつ、組み立て作業等における作業性に優れたものが要請されている。
【0003】
従来、スイッチハウジング内部で電線の被覆部まで含めた固定を行うと共に、スイッチ装置の外形寸法の小型化を図ることを目的とした車載用のスイッチ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このスイッチ装置においては、一体化されるケース及びカバーを備え、ケースに設けられた溝部と、カバーに設けられた突片部とでハーネスの被覆部を挟持して固定している。
【特許文献1】特開2005−166461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のようなスイッチ装置においては、装置本体に固定されるハーネスに対応する溝部をケースに設ける一方、この溝部の形状に対応する突片部をカバーに設ける必要があるため、他のスイッチ装置等への汎用性を持たせることが困難であり、製造に要するコストが上昇してしまうという課題がある。
【0005】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、製造に要するコストを低減すると共に、ハーネスを取り付ける際の作業性に優れたハーネス保持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のハーネス保持構造は、導線及びこの導線を被覆する被覆部から成るハーネスと、前記ハーネスが接続される対象物を収納するハウジングとを備えるハーネス構造において、前記ハウジングから外部側に向けて形成されたハーネス固定用の保持部材と、前記保持部材と前記ハーネスとを結束する結束部材とを具備することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、ハウジングから外部側に向けて形成された保持部材に対して結束部材でハーネスを結束することから、異なる径を有するハーネスにおいても、結束部材で保持部材に結束することができるので、他のスイッチ装置等への汎用性を持たせるができ、製造に要するコストを低減することが可能となる。また、保持部材に対して結束部材でハーネスを結束することから、複雑な作業を排除することができ、ハーネスを取り付ける際の作業効率を向上することが可能となる。
【0008】
上記ハーネス保持構造において、例えば、前記保持部材は、円柱形状を有する軸で構成される。この場合には、円柱形状という簡単な形状でハーネスを保持することが可能となる。また、前記保持部材は、前記ハーネスの外周面の一部を保持する形状を有するようにしても良い。この場合には、保持部材によりハーネスの外周面の一部が保持されることから、保持部材に対するハーネスの位置がずれるのを防止することが可能となる。そして、保持部材によりハーネスの外周面の一部を保持した状態で結束部材による結束作業を行うことが可能となるので、ハーネスを取り付ける際の作業効率を更に向上することが可能となる。特に、前記保持部材は、前記ハーネスの外周面に沿った円弧形状を有することが好ましい。この場合には、ハーネスの外周面に沿って効率良く保持した状態で結束部材による結束作業を行うことが可能となる。
【0009】
また、上記ハーネス保持構造においては、前記保持部材における前記結束部材に対応する位置に溝部を形成することが好ましい。この場合には、保持部材に形成された溝部を通された状態で結束部材により保持部材とハーネスとを結束することができるので、結束部材のずれ等を防止することができ、より適切にハーネスを保持部材に固定することが可能となる。
【0010】
さらに、上記ハーネス保持構造においては、前記ハウジングにおける前記ハーネスの導入部分にグロメットを挿入し、前記グロメットを介して前記ハーネスの位置を固定することが好ましい。この場合には、グロメットを介してハーネスの位置が固定されるので、ハウジング内のハーネスの接続対象物との接続を安定させることが可能となる。
【0011】
特に、上記ハーネス保持構造においては、前記ハウジングにおける前記グロメットの外部側の位置に、当該グロメットの移動を規制する規制部を形成することが好ましい。この場合には、ハウジング内におけるグロメットの移動が規制されることから、ハウジングからのグロメットの脱落を防止することが可能となる。
【0012】
さらに、上記ハーネス保持構造においては、前記グロメット内における前記ハーネスの移動を規制することが好ましい。この場合には、グロメット内におけるハーネスの移動が規制されることから、グロメットからのハーネスの脱落、或いは、グロメットにおけるハーネスの位置ずれを防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ハウジングから外部側に向けて形成された保持部材に対して結束部材でハーネスを結束することから、異なる径を有するハーネスにおいても、結束部材で保持部材に結束することができるので、製造に要するコストを低減すると共に、ハーネスを取り付ける際の作業性に優れたハーネス保持構造を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本実施の形態に係るハーネス保持構造が適用されるアングルセンサについて説明するが、適用対象とされる装置については、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。なお、本実施の形態に係るアングルセンサは、例えば、自動二輪車におけるウインカー(方向指示灯)の点灯、消灯を制御するウインカー制御装置に使用される。例えば、本出願人による特公平1−10378号記載のウインカー制御装置に適用される。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ10の斜視図である。図2は、実施の形態1に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ10の側面図である。図1及び図2に示すように、実施の形態1に係るアングルセンサ10は、一方の端部側から後述するセンサ部20(図1及び図2に不図示)が取り付けられると共に、他方の端部側からハーネス30が取り付けられるハウジング40を備えている。
【0016】
ハーネス30は、金属線を束ねた複数本(本実施の形態においては、3本)の導線31と、これらの導線31の周囲を覆う被覆部32とから構成される。被覆部32におけるハウジング40側の先端は、所定の長さだけ剥かれた状態とされ、その先端から導線31が露出した状態となっている。被覆部32から露出する導線31がハウジング40内に挿入され、ハウジング40内に配設されるセンサ部20の基板に固定された端子に接続される。
【0017】
ハウジング40は、図1に示すように、概して円筒形状を有し、センサ部20の基板等を収納する収納部41を有している。収納部41における図1に示す奥側(図2に示す左方側)の端部には、収納部41の側方側に向けて延在する円盤形状部42が形成されている。円盤形状部42には、収納部41内に収納されたセンサ部20を密封するカバー50が取り付けられる。なお、円盤形状部42の表面には、ハウジング40自体を補強するための複数の補強片42aが形成されている。
【0018】
一方、収納部41における図1に示す手前側(図2に示す右方側)の端部には、収納部41の中心から僅かに偏った位置に、グロメット60が挿入されるグロメット挿入部43が形成されている。また、同一の端部には、グロメット挿入部43の近傍の位置に、ハーネス30が固定される円柱形状の軸44がハウジング40の外部側に向けて形成されている。この軸44は、ハーネス30の固定用の保持部材として機能する。ハーネス30は、図1及び図2に示すように、結束部材としての結束バンド70によって軸44に固定される。
【0019】
軸44の周面の所定位置には、溝部44aが形成されている。結束バンド70は、この溝部44aを通された状態で軸44とハーネス30とを結束する。このように軸44に形成された溝部44aを通された状態で結束を行うことにより、結束バンド70のずれ等を防止することができ、ハーネス30と軸44との結束が容易に外れるのを防止している。
【0020】
ここで、実施の形態1に係るアングルセンサ10の内部構成について図3を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係るアングルセンサ10の断面図である。なお、図3に示すアングルセンサ10の内部構成は一例を示すものであり、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0021】
図3に示すように、実施の形態1に係るアングルセンサ10において、収納部41には、基板41aが収納されている。基板41aは、後述するように、カバー50に保持された状態で収納部41の略中央近傍の位置に配設される。基板41aにおける図3に示す左方側の表面には、円弧形状を有する抵抗パターン41bが固着されている。抵抗パターン41bは、所定位置で基板41aにおける図3に示す右方側に延在する端子41cに接続されている。
【0022】
また、収納部41には、例えば、自動二輪車のハンドルの動作に応じて回転する回転体41dが収納されている。回転体41dには、基板41a側に突出する軸部41eが形成されている。基板41aに形成された穴部に軸部41eを一定位置まで収容することで、回転体41dが回転可能に保持される。さらに、回転体41eには、例えば、ハンドルの動作に応じて回転するシャフト(不図示)に連結される連結部41fが形成されている。連結部41fがシャフト等の回転に応じて回転することにより、回転体41dがハンドルの動作に応じて回転することとなる。さらに、回転体41eには、基板41aに対向する平面部41gが形成されている。平面部41gには、摺動ブラシ41hが取り付けられている。摺動ブラシ41hは、その先端部が基板41a上の抵抗パターン41bに接触するように平面部41gに固着されている。回転体41aが回転すると、摺動ブラシ41hが抵抗パターン41b上を摺動することとなる。この抵抗パターン41bにおける抵抗値を検出することでハンドルの回転角が検出される。なお、これらの基板41aと、回転体41dとでセンサ部20が構成される。
【0023】
基板41a及び回転体41dは、カバー50に取り付けられる。カバー50は、概して円盤形状を有し、収納部41の内周面に沿って形成された基板保持部50aを有している。基板41aは、基板保持部50aに圧入される。回転体41dは、基板保持部50aの内部に形成される空間に配設される。上述のように、基板保持部50aの内部に配設された状態で軸41eが基板41aの穴部に収容されることで回転体41dがカバー50に取り付けられる。なお、回転体41dとカバー50との間にはOリング51を配設している。これにより、収納部41内における密閉性を確保すると共に、カバー50と回転体41dとの接触面積を低減して回転体41dの回転し易さを確保している。また、円盤形状部42とカバー50との間にもOリング52を配設している。これにより、収納部41内における密閉性を確保している。
【0024】
また、被覆部32から露出する導線31は、グロメット挿入部43に挿入されるグロメット60を貫通して収納部41内に配設されている。収納部41内に配設された導線31は、基板41aに固定された端子41cに接続されている。このようにグロメット60を介して導線31を配線することで、導線31における端子41cへの接続を安定させている。
【0025】
さらに、軸44は、収納部41の表面から図3における右方側に向けて立設されている。そして、溝部44aは、軸44におけるハーネス30の被覆部32に対応する位置に形成されている。このように形成された溝部44aに結束バンド70を通してハーネス30と軸44とを結束することで、ハーネス30を軸44に確実に固定している。
【0026】
このように実施の形態1に係るハーネス保持構造が適用されたアングルセンサ10によれば、ハウジング40から外部側に向けて形成された軸44に対して結束バンド70でハーネス30を結束することから、異なる径を有するハーネス30においても、結束バンド70で軸44に結束することができるので、他のスイッチ装置等への汎用性を持たせるができ、製造に要するコストを低減することが可能となる。また、軸44に対して結束バンド70でハーネス30を結束することから、複雑な作業を排除することができ、ハーネス30を取り付ける際の作業効率を向上することが可能となる。
【0027】
特に、実施の形態1に係るハーネス保持構造が適用されたアングルセンサ10においては、ハウジング40に形成された軸44でハーネス30を保持するようにしたことから、円柱形状という簡単な形状でハーネス30を保持することができ、より製造に要するコストを低減することが可能となる
(実施の形態2)
【0028】
実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ80は、円弧形状を有する保持部材によりハーネス30を保持する点で、円柱形状を有する軸44でハーネス30を保持する実施の形態1に係るアングルセンサ10と相違する。また、実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ80は、グロメット挿入部43からのグロメット60の脱落を防止する構成、並びにハウジング40内に装着された導線31のハウジング40からの脱落を防止する構成を有する点で実施の形態1に係るアングルセンサ10と相違する。以下、これらの相違点を中心に実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ80の構成について説明する。
【0029】
図4は、本発明の実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ80の斜視図である。図5は、実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ80の側面図である。図6は、実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ80の断面図である。なお、図4、図5及び図6において、それぞれ図1、図2及び図3と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0030】
実施の形態2に係るアングルセンサ80においては、図4〜図6に示すように、収納部41における図4に示す手前側(図5及び図6に示す右方側)の端部であって、グロメット挿入部43の近傍の位置に、ハーネス30を保持する円弧形状の保持部材81が立設されている。保持部材81は、その内周面でハーネス30の被覆部32の一部を収容できる径に形成されている。
【0031】
保持部材44の外周面の所定位置には、溝部81aが形成されている。実施の形態1と同様に、結束バンド70は、溝部81aを通された状態で保持部材81とハーネス30とを結束する。このように円弧形状を有する保持部材81でハーネス30を保持した状態で結束バンド70によって両者を結束することで確実にハーネス30を保持部材81で保持している。
【0032】
また、実施の形態2に係るアングルセンサ80においては、特に図4及び図6に示すように、グロメット挿入部43における図4に示す手前側(図5及び図6に示す右方側)の位置に、内部のグロメット60の移動を規制する規制部82が形成されている。規制部82は、例えば、グロメット挿入部43の端部を熱カシメなどにより内部側に曲げることにより形成される。このようにグロメット挿入部43に規制部82を形成することで、グロメット60の移動を規制し、グロメット挿入部43からのグロメット60の脱落を防止している。
【0033】
さらに、実施の形態2に係るアングルセンサ80においては、特に図6に示すように、グロメット挿入部43に収納されたグロメット60の同図に示す左方側に熱収縮チューブ83を配設している。熱収縮チューブ83は、熱が加えられることによって、グロメット60における導線31の位置を固定する役割を果たす。このようにグロメット60を貫通する導線31の位置を熱収縮チューブで固定することにより、グロメット60における導線31の位置ずれを防止している。この結果、収納部41内の端子41cに接続された導線31がハウジング40の外部に脱落するのを防止している。
【0034】
このように実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ80によれば、実施の形態1に係るアングルセンサ10と同様に、ハウジング40から外部側に向けて形成された保持部材81に対して結束バンド70でハーネス30を結束することから、異なる径を有するハーネス30においても、結束バンド70で保持部材81に結束することができるので、他のスイッチ装置等への汎用性を持たせるができ、製造に要するコストを低減することが可能となる。また、保持部材81に対して結束バンド70でハーネス30を結束することから、複雑な作業を排除することができ、ハーネス30を取り付ける際の作業効率を向上することが可能となる。
【0035】
また、実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ80においては、保持部材81によりハーネス30の外周面の一部を保持するようにしたことから、保持部材81に対するハーネス30の位置がずれるのを防止することが可能となる。そして、保持部材81によりハーネス30の外周面の一部を保持した状態で結束バンド70による結束作業を行うことが可能となるので、ハーネス30を取り付ける際の作業効率を更に向上することが可能となる。
【0036】
特に、実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサ80においては、保持部材81を、ハーネス30の外周面に沿った円弧形状に設けたことから、ハーネス30の外周面に沿って効率良く保持した状態で結束バンド70による結束作業を行うことが可能となる。
【0037】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0038】
例えば、実施の形態2に係るアングルセンサ80においては、ハーネス30を保持する保持部材81がハーネス30の外周面に沿った円弧形状を有する場合について示している。しかし、保持部材81の構成については、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、ハーネス30の外周の一部を保持することができれば、L字形状などの他の形状を有するようにしても良い。この場合にも、上記実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
【0039】
また、実施の形態2に係るアングルセンサ80においては、ハウジング40内に装着された導線31のハウジング40からの脱落を防止する構成として熱収縮チューブ83を使用する場合について示している。しかし、導線31のハウジング40からの脱落を防止する際には、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、ハーネス30の被覆部32の一部を溶かしてグロメット60に固着させるようにしても良い。
【0040】
さらに、実施の形態2に係るアングルセンサ80においては、グロメット60の図6に示す左方側のみに熱収縮チューブ83を配設する場合について示しているが、グロメット60の左方側のみならず、右方側にも熱収縮チューブ83を配設するようにしても良い。この場合には、より導線31がハウジング40から脱落するような事態を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態1に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサの斜視図である。
【図2】実施の形態1に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサの側面図である。
【図3】実施の形態1に係るアングルセンサの断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサの斜視図である。
【図5】実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサの側面図である。
【図6】実施の形態2に係るハーネス保持構造を適用したアングルセンサの断面図である。
【符号の説明】
【0042】
10、80 アングルセンサ
20 センサ部
30 ハーネス
31 導線
32 被覆部
40 ハウジング
41 収納部
41a 基板
41b 抵抗パターン
41c 端子
41d 回転体
43 グロメット挿入部
44 軸
44a 溝部
50 カバー
60 グロメット
70 結束バンド
81 保持部材
81a 溝部
82 規制部
83 熱収縮チューブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導線及びこの導線を被覆する被覆部から成るハーネスと、前記ハーネスが接続される対象物を収納するハウジングとを備えるハーネス構造において、前記ハウジングから外部側に向けて形成されたハーネス固定用の保持部材と、前記保持部材と前記ハーネスとを結束する結束部材とを具備することを特徴とするハーネス保持構造。
【請求項2】
前記保持部材は、円柱形状を有する軸で構成されることを特徴とする請求項1記載のハーネス保持構造。
【請求項3】
前記保持部材は、前記ハーネスの外周面の一部を保持する形状を有することを特徴とする請求項1記載のハーネス保持構造。
【請求項4】
前記保持部材は、前記ハーネスの外周面に沿った円弧形状を有することを特徴とする請求項3記載のハーネス保持構造。
【請求項5】
前記保持部材における前記結束部材に対応する位置に溝部を形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のハーネス保持構造。
【請求項6】
前記ハウジングにおける前記ハーネスの導入部分にグロメットを挿入し、前記グロメットを介して前記ハーネスの位置を固定したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のハーネス保持構造。
【請求項7】
前記ハウジングにおける前記グロメットの外部側の位置に、当該グロメットの移動を規制する規制部を形成したことを特徴とする請求項6記載のハーネス保持構造。
【請求項8】
前記グロメット内における前記ハーネスの移動を規制したことを特徴とする請求項6又は請求項7記載のハーネス保持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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