説明

バインダーおよび変性植物油を含む乾燥組成物

本発明は、少なくとも1種のバインダーと、少なくとも1種の式(I)の化合物を含む少なくとも1種の変性植物油とを含む、特に粉塵の発生の低減を可能にする乾燥組成物、およびその製造方法に関する。本組成物は、例えば、セメントをベースとする材料、例えばモルタル、コンクリート、および石膏などの製造に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1種のバインダーと、少なくとも1種の式(I)の化合物を含む油とを含む、特に粉塵の発生を低減することを可能にする乾燥組成物、およびその製造方法に関する。
【0002】
本発明の組成物は、例えば、セメントをベースとする組成物、例えば、モルタル、コンクリート、および石膏などの製造に有用である。
【0003】
以下の記述において、括弧内の参照番号(例えば、[ref.x])は、実施例の後に示した参照文献のリスト番号を指す。
【背景技術】
【0004】
セメントをベースとした乾燥したかまたはすぐに使用できるモルタル用もしくは石膏用組成物は、一般に粉末化された製品形態であり、例えば製造、包装、またはその使用の際にかなりの粉塵発生率を有する。
【0005】
粉塵は、労働者の健康問題および労働者の職場環境問題を引き起こしている。
加えて、粉塵は、その材料が貯蔵されるかまたは取り扱われる局所的な環境(製造現場または建設現場)を汚す。
【0006】
さらに、容易に吹き飛ばされる最も微細な粒子は、低用量の補助剤または添加剤である。このような場合、これらの構成成分は高価であり、組成物において、あるいは最終材料の特性において重要な役割を果たしている。このような構成成分が吹き飛ばされることによって、その組成物の組成が変化し、最終材料における性能の損失がもたらされる可能性がある。
【0007】
加えて、組成物の微細な粒子は、吸湿性および/または静電気を帯びる性質を有している可能性があり、乾燥組成物の実施または使用における追加的な困難、例えば、流動性、固着、および「粉塵発生」型の危険性を引き起こし得る。
【0008】
粉塵発生を低減するために、「防塵」添加剤が組成物の配合において使用されてきた。
【0009】
例えば、米国特許第6,464,776号を参照することができる。米国特許第6,464,776号には、セメントまたはモルタル組成物の粉塵発生を制限するための、ポリテトラフルオロエチレンの使用が開示されている。しかし、これらの構成成分は、組成物への空気の浸透を促進し、これによってその材料の物理化学的特性が変更され、このためさらなる消泡剤添加剤を添加することが必要となる。
【0010】
国際出願2006/084588号には、建築用の乾燥組成物によって生じた粉塵を低減するための添加剤としての炭化水素化合物の使用が記載されている。
【0011】
しかし、公知の添加剤の中で、一部は効果的ではなく、有意な「防塵」効果を得るためには、その添加剤が相当な量で必要となる。
【0012】
加えて、一部の添加剤は、高価であり、制約的または実施困難な方法によって製造する必要がある。
【0013】
加えて、一部の添加剤は、モルタルまたはコンクリートの特性および性能、とりわけ、作業性、濃度、接着性、および不浸透性、および耐久性等を損なう可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国特許第6,464,776号明細書
【特許文献2】国際出願2006/084588号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、先行技術のこれらの欠点および不利点を軽減する必要性が現実に存在する。特に、セメントをベースとする材料のための乾燥組成物であって、製造、輸送、または取り扱いの際の粉塵の発生および飛散を効率的に抑制することを可能にする組成物に対する必要性が現実に存在する。例えば良好な安定性および流動特性などを有する、低コスト、現実的であり、使用が容易である組成物に対する必要が実際に存在する。さらに、良好な物理化学的、特に作業性、耐久性、および圧縮強度特性を有する最終材料を得ることができる乾燥組成物に対する必要が実際に存在する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
偶然にも、本発明は、これらの要求および従来技術の欠点を解決することを目的としており、この目的は、少なくとも1種のバインダーと、少なくとも1種の下記式(I)の化合物を含む油とを含む乾燥組成物を提供することによって達成される。
【化1】

(式中、
− Zは、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC4〜C28アルキル基または場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC4〜C28アルケニル基であり、かつ
− R、R’、およびR’’は、同一であるかまたは異なり、独立に、水素原子、ヒドロキシル基、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC1〜C12アルキル基、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC1〜C12ヘテロアルキル基、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC5〜C10シクロアルキル基、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC6〜C20アリール基を表す)。
【0017】
本発明の意義の範囲内で、「バインダー」は、全体として付着することを確実にする材料であって、多様な素材、例えば、砂、凝集体、および骨材などを互いに結合させることを可能にする材料を意味すると理解される。
【0018】
本発明の意義の範囲内で、「無機バインダー」は、鉱物類からなるバインダーであって、水と混合すると、凝集によって硬化して骨材となるペーストを形成するものを意味すると理解される。無機バインダーとしては、当業者に知られている任意のバインダー、例えば、セメント(例えば、アルミナセメント、水硬性セメント、マグネシアセメント、冶金用セメント、加硫セメントもしくは混合セメント、溶鉱炉セメント、スラグセメント、アッシュセメント、ポゾランセメント、ポートランドセメント、またはブレンドされたポートランドセメント)、石灰(例えば、生石灰、焼結石灰、炭酸石灰、ホタル石、富石灰、低品位石灰、水硬性石灰、消石灰)、石膏、クレー、およびメタカオリナイトを挙げることができる。
【0019】
本発明の意義の範囲内で、「有機バインダー」は、炭化水素バインダー、すなわち炭化水素をベースとするバインダーを意味すると理解される。有機バインダーとしては、当業者に知られている任意のバインダー、例えば、合成ポリマーを挙げることができる。
【0020】
合成ポリマーは、例えば、非接着性および/または再分散可能な乾燥粉末(英語では「redispersible powder」として定着している)の形態であってよい。これらには、例えば、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、アクリルポリマー、アクリルスチレンポリマー、エポキシポリマー、ポリウレタンポリマー、エチレン、ビニレン、および/もしくはビニルアセテートを含有するポリマー、または、スチレンおよび/もしくはブタジエンのモノマーを含有するポリマーが含まれる。
【0021】
本発明の特定の実施態様によれば、バインダーは、セメント、石灰、石膏、クレー、合成ポリマー、例えば上述したものなど、またはこれらの混合物を含む群から選択することができる。
【0022】
本発明の別の実施態様によれば、バインダーは、セメント、合成ポリマー、例えば上述したものなど、またはこれらの混合物を含む群から選択することができる。
【0023】
本発明の意義の範囲内で、「アルキル基」は、1〜28個の炭素原子を含み、場合により置換されていてもよい、直鎖状、分岐状、または環状の炭化水素基を意味すると理解される。
【0024】
Zにおける場合、このアルキル基は、C4〜C28であってよく、例えばC6〜C24、例えばC10〜C22、例えばC16〜C20であってよい。
【0025】
R、R’、およびR’’における場合、このアルキル基は、C1〜C12であってよく、例えばC1〜C10、例えばC1〜C8であってよい。
【0026】
本発明の意義の範囲内で、「アルケニル基」は、少なくとも1個の炭素-炭素二重結合を含み、直鎖状、分岐状、または環状であってよく、場合により置換されていてもよく、2〜28個の炭素原子を含む、炭化水素基を意味すると理解される。
Zにおける場合、このアルケニル基は、C4〜C28であってよく、例えばC6〜C24、例えばC10〜C22、例えばC16〜C20であってよい。
【0027】
R、R’、およびR’’における場合、このアルケニル基は、C2〜C12であってよく、例えばC2〜C10、例えばC2〜C8であってよい。
【0028】
本発明の意義の範囲内で、「ヘテロアルキル基」は、上述したアルキル基であって、このアルキル基が、硫黄、酸素、窒素、およびホウ素を含む群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含むものを意味すると理解される。
【0029】
本発明の意義の範囲内で、「アリール基」は、Huckel則の芳香族性則を満たす少なくとも1個の環を含む炭化水素基を意味すると理解される。このアリール基は、場合により置換されており、6〜18個の炭素原子、例えば6〜10個の炭素原子を含んでいてよい。
【0030】
本発明の意義の範囲内で、「シクロアルキル基」は、場合により置換されていてもよい、不飽和もしくは飽和の環状炭化水素基であって、5〜10個の炭素原子を含んでいてよいものを意味すると理解される。
【0031】
「置換された」とは、例えば、所与の構造中の水素原子が、アルキル、アルケニル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシル、アミン、ハロゲン、ハロアルキルなどを含む群から選択される基によって置き換えられていることを指す。1個以上の位置が置換されうる場合には、置換基は、各位置において同じであっても異なっていてもよい。
【0032】
本発明の意義の範囲内で、「ハロアルキル基」は、上述したアルキル基であって、このアルキル基が、少なくとも1個のハロゲンを含むものを意味すると理解される。
【0033】
本発明の特定の実施態様では、式(I)において、Zは、C4〜C28アルケニル基を表すことができ、かつ、R、R’、およびR’’は、同一であるかまたは異なり、独立に、水素原子または直鎖状もしくは分岐状のC1〜C12アルキル基を表すことができる。
【0034】
例えば、式(I)において、RおよびR’は炭素原子を表すことができ、R’’は-C3H7基または-CH(C2H5)-(CH2)3-CH3基を表すことができる。
【0035】
本発明の特定の実施態様では、油は、変性植物油であってよい。
【0036】
本発明の意義の範囲内で、「変性植物油」は、処理(例えば、抽出または化学変性)を受けた天然の植物油を意味すると理解される。例えば、変性植物油には、天然起源のトリグリセリド(例えば、キャノーラ油、クルミ油、アマニ油、ひまわり油、ブドウ種子油、ピーナッツ油、コーン油、パーム油、ゴマ油、大豆種子油、ココア油、綿実油、からし油など)であって、化学的に変性されたもの(例えば、アルコールを用いるエステル交換反応によって変性されたもの)を包含する。
【0037】
その抗防塵効果に加えて、本発明の組成物における変性植物油は、農業由来のものである利点、および再生可能かつ環境的に優しい資源である利点を有する。
【0038】
本発明では、油は、式(I)の化合物を単独で、あるいは他の化合物と混合して含んでいてよい。例えば、式(I)の化合物は、他の異なる式(I)の化合物(例えば、1個、2個、3個、4個、または5個の他の式(I)の化合物)と混合されていてよく、および/または、他の化合物、例えば、エステル類(例えば、グリセロールまたは脂肪酸エステル)、アルコール類〔例えば、一般式RR’R’’C-OH(式中、R、R’、およびR’’は、上述した通りである)のアルコール類〕、ジグリセリド類、トリグリセリド類、または植物油の変性の際の二次的な反応もしくは不完全な反応(例えばエステル交換反応)から誘導された任意の生成物などと混合されていてよい。
【0039】
例えば、油は、油の総質量の少なくとも1%の式(I)の化合物を含んでいてよい。油は、例えば、油の総質量の、少なくとも5%、例えば少なくとも30%、例えば少なくとも50%の式(I)の化合物を含んでいてよい。
【0040】
例示の目的で、市販の変性油、例えば、Estorob(登録商標)系列の油、例えば、Estorob(登録商標) 1214、Estorob(登録商標) 1292、Estorob(登録商標) 301.01、Estorob(登録商標) 804.01、Estorob(登録商標) 808.01、Estorob(登録商標) 926.65、またはLubrirob(登録商標)系列の油、例えば、Lubrirob(登録商標) 1214、Lubrirob(登録商標) 804.01、Lubrirob(登録商標) 808.01、Lubrirob(登録商標) 810.01、Lubrirob(登録商標) 926.55、Lubrirob(登録商標) 926.65を挙げることができる。これらは、Novance社(仏国)によって市販されている。
【0041】
本発明の組成物は、粉末の形態であってよい。粉末の粒子は、例えば、最高で10 mmまでの直径、例えば10 nm〜10 mm、例えば0.0001〜5 mm、例えば、0.001〜2 mmの直径を有していてよい。例えば、本発明の組成物は、その粒子の50%を超える粒子が0.001〜10 mmの直径を有する粉末粒子を含むことができる。
【0042】
油は、60 mN/m未満、例えば、45 mN/m未満の表面張力を有することができる。本発明の一実施態様では、油は、35 mN/m未満の表面張力を有することができる。
【0043】
本発明の意義の範囲内で、「表面張力」は、油と粉末粒子(固体)の表面との間の分離表面(separation surface)に存在する張力を意味すると理解される。この表面張力は、油が粉末粒子の表面を湿潤させる特徴的な能力を有効にする。Young-Dupre方程式によれば、油は、その油の表面張力が固体粒子の表面張力より弱い場合に、よりいっそう容易に固体粒子を湿潤させる。
【0044】
油の表面張力は、例えば、ペンダント・ドロップ法によって測定することができる([ref.3]、STAUFER (C.E)、「The measurement of the surface tension by the pendant drop technique」、J. Phys. Chem. 69, 1965, pp. 1933-8)。
【0045】
本発明では、油は、20℃で0.1 Pa・秒未満、例えば20℃で0.001〜0.08 Pa・秒、例えば20℃で0.001〜0.05 Pa・秒の動粘度を有することができる。
【0046】
本発明では、「動粘度」は、油中の剪断力によって生じる応力を特徴とする油の物理的特性を意味すると理解される。
【0047】
油の動粘度は、例えば、NF EN ISO 2555またはNF EN ISO 3104基準の方法によって測定することができる。
【0048】
本発明の一実施態様では、油は、45 mN/m未満の表面張力を有し、かつ、20℃にて0.1 Pa・秒未満の動粘度を有することができる。
【0049】
抑制し、その発生の低減をも求められている粉塵は、乾燥組成物中に含有されている微細な(軽量の)粒子である。全く驚くべきことには、油の表面張力および粘度を適切に選択することによって、本発明の組成物を防塵する効果の発揮が可能になることが観察された。実際のところ、これらのパラメータを適切に選択すると、粉塵の形態の微細粒子の発生および飛散が低減され、同時に、望ましくない凝集物の形成が防止される。例えば、粗大粒子が凝集すると、本発明の乾燥組成物の実施およびその性能(例えば、流動性および接着特性)、ならびに/または、本発明の乾燥組成物から得られるモルタルまたは材料の性能(作業性、機械的強度、接着性)が損なわれる。本発明では、「微細粒子」は、50μm未満、例えば32μm未満の直径を有する粒子を意味すると理解される。本発明では、「粗大粒子」は、50μmより大きい直径を有する粒子を意味すると理解される。
【0050】
本発明の特定の実施態様では、組成物中の油の含有量は、組成物の0.05〜5質量%、例えば0.1〜5質量%、例えば0.1〜1質量%、例えば0.2〜1質量%であることができる。
【0051】
本発明の組成物は、組成物の5〜95質量%、例えば10〜80質量%、例えば15〜50質量%のバインダー含有量を有することができる。
【0052】
本発明では、組成物は、少なくとも1種の骨材をさらに含むことができる。骨材は、特に、砂、石粉、破砕煉瓦、砂利、砂粒、アルミナ、ボーキサイト、焼成ボーキサイト、破砕フリント、または任意の天然もしくは合成の骨材(例えば、木材、ゴム、ポリスチレン)を含む群から選択される。当業者であれば、目標とする用途に応じて用いる骨材を選択することができる。
【0053】
例えば、組成物は、組成物の5〜95質量%、例えば20〜90質量%、例えば50〜85質量%の骨材含有量を有することができる。
【0054】
本発明の意義の範囲内で、「骨材」は、天然または合成起源の固体粒子または固体粒子の凝集物であって、建造物、構築体、または土木建造物の建造用の材料の組成物の一部となることが意図されたものを意味すると理解される。骨材は、1μm〜10 mm、例えば100μm〜10 mmの範囲の直径を有することができる。有用な骨材としては、例えば、礫岩、砂利(2〜10 mmの粒径を有するもの)、粗砂(0.5〜2 mmの粒径を有するもの)、細砂(100〜500 μmの粒径を有するもの)、沈泥、微粒子(充填材とも称される)を挙げることができる。
【0055】
本発明の意義の範囲内で、「微粒子」(すなわち「充填材」)は、微細な骨材、例えば125μm未満の粒径を有する骨材を意味すると理解される。
【0056】
本発明の特定の実施態様では、骨材は、シリカ質、石灰石、ケイ灰質、アルミナ、またはアルミノケイ酸の骨材であることができる。
【0057】
本発明では、組成物は、フライアッシュ、撥水剤もしくは防水剤、カルボン酸塩、樹脂、遅延剤、加速剤、空気連行剤、消泡剤、レオロジー改質剤、および当業者に知られている任意の他の有用な補助剤または添加剤を含む群から選択される添加剤をさらに含んでいてよい。当業者であれば、目標とする用途に応じて用いる添加剤を選択することができる。この添加剤は、粉末の形態であるか、あるいは本発明の組成物に導入する際に混合可能な形態であることが有利である。
【0058】
本発明の意義の範囲内で、「添加剤」は、組成物に添加される構成成分または製品であって、組成物における特定の特徴および特性が得られるようにするもの(例えば、材料の硬化時間、保存、粘度および作業性の変更、機械的強度および不浸透性の向上、ならびに微生物の増殖の予防)を意味すると理解される。
【0059】
空気連行剤および消泡剤としては、例えば、洗剤、湿潤剤、分散剤、および界面活性剤を挙げることができる。より正確には、空気連行剤および消泡剤には、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、双性イオン性または両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤(例えば、ショ糖エステル、ソルビトール、ポリエチレングリコールエステル、脂肪酸エステル、エトキシル化界面活性剤、または、例えば欧州特許出願第1 661 874号に記載されている他の非イオン性界面活性剤)が含まれ得る。
【0060】
撥水剤もしくは防水剤としては、例えば、脂肪酸エステル、シリコーン誘導体、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)誘導体を挙げることができる。
【0061】
カルボン酸塩としては、例えば、カルボン酸カルシウム、例えばギ酸カルシウムを挙げることができる。
樹脂としては、例えば、尿素から誘導されたアミノ樹脂(例えばメラミン)を挙げることができる。
【0062】
遅延剤(セメント、モルタル、または他の材料の硬化を遅延させる作用を有する化合物)としては、例えば、グルコン酸塩、クエン酸、酒石酸、およびこれらの塩、アミノ樹脂、または、例えば欧州特許出願第1 661 874号に記載されている他の遅延剤を挙げることができる。
【0063】
促進剤としては、ホルメート、チオシアネート、ニトレート、NaCl、CaCl2、水酸化アルミニウム、アルミナ、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどを挙げることができる。
【0064】
レオロジー改質剤としては、例えば、セルロースエーテル、ゴム(キサンタンゴム、グアーガム、ジェランガムなど)、スターチ、スターチエーテル、ポリビニルアルコール、水溶性ポリアクリレート、コロイダルシリカ、ポリマーもしくはコポリマー〔アセテート-バーサテートコポリマー(acetate-versatate copolymer)、スチレン-アクリルコポリマー、ポリビニルアセテートコポリマー、アクリルコポリマー、エチレン-ビニレン-アセテートターポリマー〕を挙げることができる。メラミンおよびその誘導体、ポリナフタレンおよびその誘導体、ポリカルボキシレート、ならびにカゼインのような減水剤を挙げることもできる。
【0065】
組成物中の添加剤の合計含有量は、組成物の0.01〜20質量%、例えば0.05〜15質量%、例えば0.1〜10質量%であることができる。
【0066】
本発明の特定の実施態様では、組成物は、以下のものを含むことができる:
− 少なくとも1%の式(I)の化合物を含む少なくとも1種の油(組成物の0.05〜5質量%の合計油含有量);
− 少なくとも1種のバインダー(組成物の5〜95質量%の合計バインダー含有量);
− 少なくとも1種の骨材(組成物の5〜95質量%の合計骨材含有量);および
− 少なくとも1種の添加剤(組成物の0.1〜20質量%の合計添加剤含有量)。
【0067】
本発明は、本発明の組成物の製造方法であって、
(i) 少なくとも1種のバインダーおよび/または少なくとも1種の骨材および/または少なくとも1種の添加剤を含む混合物を調製する工程と、
(ii) 式(I)の化合物を少なくとも1種含む少なくとも1種の油を、工程(i)で得られた混合物に添加する工程と
を含む、製造方法にも関する。
【0068】
本発明は、本発明の組成物の製造方法であって、少なくとも1種の式(I)の化合物と、少なくとも1種のバインダーと、場合により少なくとも1種の骨材および/または少なくとも1種の添加剤と、を含む混合物を調製する、製造方法にも関する。
【0069】
発明は、本発明の組成物の製造方法であって、
(i) 少なくとも1種の式(I)を含む少なくとも1種の油と、少なくとも1種のバインダーおよび/または少なくとも1種の骨材および/または少なくとも1種の添加剤と、を含む混合物を調製する工程;
(ii) 少なくとも1種のバインダーおよび/または少なくとも1種の骨材および/または少なくとも1種の添加剤を含む混合物を調製する工程;
(iii) 工程(i)で得られた混合物を、工程(ii)で得られた混合物に添加する工程
を含む、製造方法にも関する。
【0070】
本発明は、本発明の組成物の使用であって、特に、セメントグラウト材、モルタル、コンクリート、石膏、しっくい、および/またはスクリードの製造のための使用にも関する。
【0071】
本発明は、本発明の組成物の使用であって、特に、建造物、構築物、コンクリートの修復、コンクリートおよび鋼鉄の悪天候もしくは外部的事象に対する保護、防水、固着、接着、封止、瓦もしくは床タイルの接着、ならびに表面仕上げのための使用にも関する。
【0072】
他の利点が、以下の実施例によって当業者にさらに明らかとなるであろう。
【実施例】
【0073】
以下の実施例において、「防塵」剤は、式(I)の化合物を少なくとも1種含む油を指す。
【0074】
[実施例1]:本発明による組成物(1a)および(1b)
本発明による組成物(1a)および(1b)は、下記表1にその構成成分の割合を(乾燥組成物の総質量の質量%単位で)示した、モルタルのための乾燥組成物である:
【表1】

【0075】
2つの組成物(1a)および(1b)は、以下の変性植物油を「防塵」剤として以下に示す割合で用いて、製造した:
− Novance社(仏国)によってLubrirob(登録商標) 804.01の名称で市販されている変性植物油を0.7%含む、組成物(1a);
− Novance社(仏国)によってLubrirob(登録商標) 808.01の名称で市販されている変性植物油を0.7%含む、組成物(1b)。
【0076】
本発明による組成物(1a)および(1b)において「防塵」剤として用いた変性植物油の特性を下記表2に示す:
【表2】

【0077】
2つの変性植物油であるLubrirob(登録商標) 804.01およびLubrirob(登録商標) 808.01は、キャノーラ油を、アルコール〔Lubrirob(登録商標) 804.01油についてはブタノール、Lubrirob(登録商標) 808.01油については2-エチル-ヘキサン-1-オール(HO-CH2-CH(C2H5)-(CH2)3-CH3)〕を用いてエステル交換させて誘導される。
【0078】
これらの組成物は、特に式(I)の化合物であって、式中、
− ZがC18アルケニル基であり、
− RおよびR’が水素原子であり、R’’がアルキル基-C3H7(Lubrirob(登録商標) 804.01油について)または-CH(C2H5)-(CH2)3(Lubrirob(登録商標) 808.01油について)であるものを含む。
【0079】
〔操作手順〕:
組成物(1a)および(1b)を、以下のとおりに製造した:
(i)砂、充填材、セメント、および補助剤を混合し、
(ii)防塵剤を前記混合物に添加し、全てを一緒に混合物する。
【0080】
[実施例2]:本発明による組成物(2a)および(2b)
本発明による組成物(2a)および(2b)は、下記表3にその構成成分の割合を(乾燥組成物の総質量の質量%単位で)示した、モルタルのための乾燥組成物である:
【表3】

【0081】
2つの組成物(2a)および(2b)は、以下の変性植物油を「防塵」剤として以下に示す割合で用いて、製造した:
− Novance社(仏国)によってLubrirob(登録商標) 804.01の名称で市販されている変性植物油を0.7%含む、組成物(2a)。
− Novance社(仏国)によってLubrirob(登録商標) 808.01の名称で市販されている変性植物油を0.7%含む、組成物(2b)。
【0082】
〔操作手順〕:
組成物(2a)および(2b)を、以下のとおりに製造した:
(i)砂、充填材、セメント、および補助剤を混合し、
(ii)防塵剤を前記混合物に添加し、全てを一緒に混合物する。
【0083】
[実施例3]:本発明による組成物および比較例の組成物の「防塵」効果の測定
a)組成物(1a)、(1b)、(1c)、(1d)、(1e)、および(1f)
5つの組成物(1a)、(1b)、(1c)、(1d)、および(1e)を、さまざまな「防塵」剤を用いて製造すると共に、組成物(1f)(すなわち「防塵」剤を含まない「対照」組成物)を製造した:
− 変性植物油〔Lubrirob 804.01(すなわち「L 804.01」)〕を0.7%含む、本発明による組成物(1a);
− 変性植物油〔Lubrirob 808.01(すなわち「L 808.01」)〕を0.7%含む、本発明による組成物(1b);
− 未変性植物油〔(ベルギーのCARGILL OIL社から市販されている食用キャノーラ油VITA D’OR(登録商標)〕)を0.7%含む、組成物(1c)(実施例1の操作手順に従って製造したもの);
− 未変性植物油〔(ベルギーのBOUTON d’OR社から市販されている食用ひまわり油)〕を0.7%含む、組成物(1d)(実施例1の操作手順に従って製造したもの);
− 未変性植物油〔(ベルギーのEmery Oleachemicals社から市販されているリノレン酸EDENOR B 05(登録商標))〕を0.7%含む、組成物(1e)(実施例1の操作手順に従って製造したもの);
− 「防塵」剤を全く含まない、組成物(1f)(実施例1の操作手順に従って製造したもの)。
【0084】
実施例1に記述した通りに式(I)の化合物を最初に含んでいる変性植物油Lubrirob(登録商標) 804.01およびLubrirob(登録商標) 808.01とは異なって、2つの未変性の天然の植物油(キャノーラ油およびヒマワリ油)は、C18アルケニル基からなるトリグリセリドを最初に含んでいる。
【0085】
モルタルの粉塵の発生を測定するために実施した試験は、100 mlのフラスコを、65 gの乾燥モルタルで満たし、この封をしたフラスコを10回振盪することを含む。激しい撹拌を停止させた後、すみやかにフラスコを開ける。次いで、粉塵の発生を1〜4の尺度で評価する(1は非常に低い粉塵の発生に相当し、4は非常に高い粉塵の発生に相当する)。
【0086】
得られた結果を下記表4に示す:
【表4】

【0087】
本発明による組成物(1a)および(1b)は、「防塵」剤を含まない対照組成物(1f)と比較して、粉塵の発生を有意に低減させることを可能にする。
【0088】
加えて、変性植物油を含む本発明による組成物(1a)および(1b)は、粉塵の発生の低減に関して、変性植物油を含まない類似の組成物(1c)、(1d)、および(1e)、またはリノレン酸を含む組成物よりも、実際により効果的である。
【0089】
b)組成物(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、および(2f)
5つの組成物(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、および(2e)を、さまざまな「防塵」剤を用いて製造すると共に、組成物(2f)すなわち「防塵」剤を含まない「対照」組成物を製造した:
− 変性植物油〔Lubrirob(登録商標) 804.01(すなわち「L 804.01」)〕を0.7%含む、本発明による組成物(2a);
− 変性植物油〔Lubrirob(登録商標) 808.01(すなわち「L 808.01」)〕を0.7%含む、本発明による組成物(2b);
− 未変性植物油〔(ベルギーのCARGILL OIL社から市販されている食用キャノーラ油VITA D’OR(登録商標)〕)を0.7%含む、組成物(2c)(実施例2の操作手順に従って製造したもの);
− 未変性植物油〔(ベルギーのBOUTON d’OR社から市販されている食用ひまわり油)〕を0.7%含む、組成物(2d)(実施例2の操作手順に従って製造したもの);
− 未変性植物油〔(ベルギーのEmery Oleachemicals社から市販されているリノレン酸EDENOR B 05(登録商標))〕を0.7%含む、組成物(2e)(実施例2の操作手順に従って製造したもの);
− 「防塵」剤を全く含まない、組成物(2f)(実施例2の操作手順に従って製造したもの)。
【0090】
これらの5つの組成物の粉塵の発生を測定するための試験を、上述したとおりに実施した。
【0091】
得られた結果を下記表5に示す:
【表5】

【0092】
本発明による組成物(2a)および(2b)は、「防塵」剤を含まない対照組成物(2f)と比較して、粉塵の発生の有意な低減を可能にする。
【0093】
加えて、変性植物油を含む本発明による組成物(2a)および(2b)の場合には、変性植物油を含まない類似の組成物(2c)、(2d)、および(2e)、またはリノレン酸を含む組成物よりも、粉塵の発生が大幅に有意に低減されることを示している。
【0094】
[実施例4]:本発明の組成物から導かれるモルタルの性能の評価
これらを試験するために、実施例3.a)で調製した5つの組成物を、評価し、比較した。
【0095】
これらの性能試験は、硬化したモルタルについて実施した。硬化したモルタルは、乾燥モルタル組成物(1a)、(1b)、(1c)、および(1d)から、これらの組成物に乾燥粉末の総質量の12.5質量%の量で水を添加することによって製造した。これらのモルタル試料を、硬化の28日後に評価した。
【0096】
以下の試験を実施した:
− 圧縮強度試験(EN 12190試験基準に準拠して測定を実施した);
− 曲げ強度試験(EN 12190試験基準に準拠して測定を実施した);
− 接着性試験(EN 1542試験基準に準拠して測定を実施した);
− 収縮試験(EN 12617-4試験標準に準拠して測定を実施した)。
【0097】
得られた結果を下記表6に示す:
【表6】

【0098】
これらの結果は、本発明の組成物を用いて得られたモルタル〔組成物(1a)および(1b)〕が、非常に良好な性能を有することを示している。特に、圧縮強度および曲げ特性が、組成物(1c)および(1d)を用いた場合と比較して、著しく向上する。加えて、接着性および自由収縮特性は、組成物(1c)および(1d)の特性と同等である。
【0099】
加えて、本発明の組成物(1a)およおび(1b)から導かれるモルタルの性能は、対照組成物(1f)から導かれるモルタルと比較して遜色ない。自由収縮特性は、対照組成物(1f)と比較してむしろ向上している。このように、粉塵の発生の低下を可能にする一方で、変性植物油を含む本発明の組成物は、対照組成物(「防塵」剤を全く含まない組成物)の性能と同等の非常に良好な性能を維持することを可能にする。
【0100】
[実施例5]:「防塵」効果の測定
以下の組成物を調製した:
− 変性植物油〔Lubrirob(登録商標) 804.01(すなわち「L 804.01」)〕を0.7%含む、本発明による組成物(1a);
− 「防塵」剤を全く含まない、組成物(1f)(実施例1の操作手順に従って製造したもの);
− 組成物(1f)をふるいにかけ、これによって32μm未満の直径を有する粒子を除去することによって調製した、組成物(1g)。
【0101】
これらの3つの組成物のそれぞれの粉塵の発生を、実施例3に記述した試験にしたがって測定した。得られた結果を下記表7に示す:
【表7】

【0102】
すでに実施例3で観察されたとおり、本発明の組成物(1a)は、「防塵」剤を全く含まない組成物である対照組成物(1f)と比較して、粉塵の発生を有意に低下させることを可能にする。
【0103】
加えて、これらの結果は、本発明の組成物(1a)が、32μm未満の直径を有する粒子がふるいによって除去された組成物(1g)と同程度に、粉塵の発生を有意に低下させることを可能にすることを示している。
【0104】
<参考文献>


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種のバインダーと、少なくとも1種の下記式(I)の化合物を含む油とを含む乾燥組成物:
【化1】

(式中、
− Zは、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC4〜C28アルキル基または場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC4〜C28アルケニル基であり、かつ
− R、R’、およびR’’は、同一であるかまたは異なり、独立に、水素原子、ヒドロキシル基、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC1〜C12アルキル基、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC1〜C12ヘテロアルキル基、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC5〜C10シクロアルキル基、場合により置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のC6〜C20アリール基を表す)。
【請求項2】
式(I)において、Zが、C4〜C28アルキル基であり、かつ、R、R’、およびR’’が、同一であるかまたは異なり、独立に、水素原子または直鎖状もしくは分岐状のC1〜C12アルキル基である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記油が、変性植物油である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物が、粉末の形態である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記油が、60 mN/m未満の表面張力を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
式(I)の化合物が、20℃で0.1 Pa・秒未満の動粘度を有する油中に含有されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記油の含有量が、組成物の0.05〜5質量%である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記バインダーが、セメント、石灰、石膏、粘土、合成ポリマー、またはこれらの混合物を含む群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記バインダーが、セメント、石灰、合成ポリマー、またはこれらの混合物を含む群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記バインダーの含有量が、組成物の5〜95質量%である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
砂、石粉、破砕煉瓦、砂利、砂粒、アルミナ、ボーキサイト、焼成ボーキサイト、破砕フリント、または任意の天然もしくは合成の骨材を含む群から選択される少なくとも1種の骨材をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記骨材の含有量が、組成物の5〜95質量%である、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記骨材が、シリカ質、石灰石、ケイ灰質、アルミナ、またはアルミノケイ酸の骨材である、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項14】
フライアッシュ、撥水剤もしくは防水剤、カルボン酸塩、樹脂、遅延剤、加速剤、空気連行剤、消泡剤、またはレオロジー改質剤を含む群から選択される添加剤をさらに含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の製造方法であって、
(i) 少なくとも1種のバインダーおよび/または少なくとも1種の骨材および/または少なくとも1種の添加剤を含む混合物を調製する工程と、
(ii) 式(I)の化合物を少なくとも1種含む少なくとも1種の油を、工程(i)で得られた混合物に添加する工程と
を含む、製造方法。
【請求項16】
少なくとも1種の式(I)の化合物と、少なくとも1種のバインダーと、場合により少なくとも1種の骨材および/または少なくとも1種の添加剤と、を含む混合物を調製する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の製造方法。
【請求項17】
請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の製造方法であって、
(i) 少なくとも1種の式(I)を含む少なくとも1種の油と、少なくとも1種のバインダーおよび/または少なくとも1種の骨材および/または少なくとも1種の添加剤と、を含む混合物を調製する工程;
(ii) 少なくとも1種のバインダーおよび/または少なくとも1種の骨材および/または少なくとも1種の添加剤を含む混合物を調製する工程;
(iii) 工程(i)で得られた混合物を、工程(ii)で得られた混合物に添加する工程
を含む、製造方法。
【請求項18】
セメントグラウト材、モルタル、コンクリート、石膏、しっくい、および/またはスクリードの製造における、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項19】
建造物、構築物、コンクリートの修復、コンクリートおよび鋼鉄の悪天候もしくは外部的事象に対する保護、防水、固着、接着、封止、瓦もしくは床タイルの接着、ならびに表面仕上げのための、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物の使用。

【公表番号】特表2012−518592(P2012−518592A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551467(P2011−551467)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【国際出願番号】PCT/EP2010/052089
【国際公開番号】WO2010/097337
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(504274505)シーカ・テクノロジー・アーゲー (227)
【Fターム(参考)】