説明

バケットコンベヤ

【課題】 バケットへの搬送物の投入時に、隣り合うバケット同士の隙間から搬送物が下方にこぼれ落ちることを防止することができるバケットコンベヤの提供。
【解決手段】 水平部6において上下に並行する往き側搬送路Bと戻り側搬送路Cの折り返し点に設けられ、無端状チェーン4を構成する前後2つのリンク31,32が略直線状になるようにリンク連結部が1つおきに噛み合う外歯車53が周縁に形成されたスプロケット13と、スプロケット13の上端外側近傍から水平部6の途中に設けられた供給部8を越えた前方部分にかけて往き側搬送路Bに沿って延在し、前記リンク連結部の外側に付設された回転ローラ(突起)36が上下面に順次交互に係合することで、往き側搬送路Bを進行する前側バケット3の開口部後端縁と後側バケット3の開口部前端縁とが互いに重なるようにされたガイド部材61とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバケットコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、粒状物等の搬送物を搬送する場合、例えば、複数のバケットが回動自在に取り付けられた無端状チェーンを循環駆動して搬送物を連続的に搬送するバケットコンベヤが用いられている。
【0003】
このバケットコンベヤは、左右に並行して循環駆動される一対の無端状チェーンの間に多数のバケットが回動自在に支持されており、水平部の往き側搬送路の途中に設けられた搬送物の供給部から前記バケットに向けて搬送物が投入され、前記往き側搬送路の上方へバケットが運ばれて排出位置の手前でバケットが反転されて搬送物が前記バケットから排出されるように構成されている。
【0004】
従来、上記のようなピボット式バケットコンベヤは、互いの干渉を防ぐために隣り合うバケット間に通常所定の隙間(間隔)が設けられている。そのため、搬送物の供給部直下を移動するバケットに搬送物を投入した際、バケット間の隙間から搬送物が下方にこぼれ落ち、これによりコンベヤのケース下部に搬送物が堆積すると、バケットの移動が妨げられてチェーンやその駆動装置等の故障の原因となるなどの問題点があった。
【0005】
そこで、バケットへの搬送物の投入時に隣り合うバケット同士の隙間からこぼれ落ちる搬送物を回収して戻り側のバケット内へ戻すようにした回収装置を、水平部の上下に並行する往き側搬送路と戻り側搬送路の間に設置する発明が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−20919号公報
【0006】
しかしながら、上記回収装置を設置しようとすると、前記水平部の往き側搬送路と戻り側搬送路の間に回収装置の設置スペースを確保する必要があるため、水平部の容積が大きくなりすぎる等の問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、バケットへの搬送物の投入時に、隣り合うバケット同士の隙間から搬送物が下方にこぼれ落ちることを防止することができるバケットコンベヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、水平部を含む所定の搬送路に配設された無端状チェーンと、開口部が自重により上方を向くように、前記チェーンと直交する水平軸線回りに回動自在に前記チェーンを構成するリンクのリンク連結部に軸支され、所定の間隔を開けて配設された複数のバケットと、前記チェーンを駆動して前記バケットを移動させる駆動手段とを備え、前記水平部の往き側搬送路に設けられた供給部から投入された搬送物を前記バケット内に収容して前記搬送物を搬送するバケットコンベヤにおいて、前記水平部において上下に並行する往き側搬送路と戻り側搬送路の折り返し点に設けられ、隣り合う2つのリンクが略直線状になるようにリンク連結部が1つおきに噛み合う外歯車が周縁に形成されたスプロケットと、前記スプロケットの上端外側近傍から前記供給部を越えた前方部分にかけて前記水平部の往き側搬送路に沿って延在し、前記リンク連結部の外側に付設された突起が上下面に順次交互に係合することで、前記往き側搬送路を進行する前側バケットの開口部後端縁と後側バケットの開口部前端縁とが互いに重なるようにされたガイド部材とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、前記請求項1に記載のバケットコンベヤにおいて、前記スプロケットが、周縁に形成された外歯車と、前記外歯車よりも径方向内側に形成され、前記チェーンのリンク連結部が前記外歯車と噛み合ったときに、隣り合う2つの外歯車に掛回された前後2つのリンクを連結するリンク連結部を噛み合い支持する内歯車とを交互に備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、前記請求項2に記載のバケットコンベヤにおいて、前記リンク連結部の外側に付設された突起が回転ローラであることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、前記請求項3に記載のバケットコンベヤにおいて、前記回転ローラが前記ガイド部材の上下面に順次交互に係合することで、前記チェーンが前記ガイド部材に上下に屈曲して支持されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記各発明と別の観点によれば、バケットコンベヤの搬送物投入時のこぼれ防止機構を提供するものである。すなわち、請求項5の発明は、水平部において上下に並行する往き側搬送路と戻り側搬送路に配設された無端状チェーンと、開口部が自重により上方を向くように、前記チェーンと直交する水平軸線回りに回動自在に前記チェーンを構成するリンクのリンク連結部に軸支され、所定の間隔を開けて配設された複数のバケットとを備え、前記水平部の往き側搬送路に設けられた供給部から投入された搬送物を前記バケット内に収容して前記搬送物を搬送するバケットコンベヤにおいて、前記往き側搬送路と戻り側搬送路の折り返し点に設けられ、隣り合う2つのリンクが略直線状になるようにリンク連結部が1つおきに噛み合う外歯車が周縁に形成されたスプロケットと、前記スプロケットの上端外側近傍から前記供給部を越えた前方部分にかけて前記水平部の往き側搬送路に沿って延在し、前記リンク連結部の外側に付設された突起が上下面に順次交互に係合することで、前記往き側搬送路を進行する前側バケットの開口部後端縁と後側バケットの開口部前端縁とが互いに重なるようにされたガイド部材とを備えたことを特徴とするバケットコンベヤの搬送物投入時のこぼれ防止機構を提供するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明のバケットコンベヤによれば、隣り合う2つのリンクが略直線状になるようにリンク連結部が1つおきにスプロケットの周縁に形成された外歯車と噛み合うことで、スプロケットの上端部において噛み合い状態が解除されたリンク連結部の外側に付設された突起がガイド部材の上下面に円滑に順次交互に係合する。この時、隣り合うバケット同士を連結するリンク間の直線距離が縮まり、前側バケットの開口部後端縁と後側バケットの開口部前端縁とが互いに重なった状態で搬送物の供給部の直下を進行する。したがって、バケットへの搬送物の投入時に、隣り合うバケット同士の隙間から搬送物が下方にこぼれ落ちるのを防止することができる。また、前記突起が前記ガイド部材の後端を過ぎると、前記ガイド部材に対する前記突起の係合状態が解除され、これにより隣り合うバケット同士を連結するリンク間の直線距離が元の状態に戻るので、隣り合うバケットは通常どおり所定の間隔(隙間)を空けて搬送路を移動して搬送物を搬送する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、添付図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を示すバケットコンベヤの全体構成図である。
【0015】
バケットコンベヤ1は、図1に示すように、粉粒体等の搬送物2を連続的に水平および垂直搬送する装置であり、搬送物2を収容可能な複数のバケット3を備える無端状チェーン(チェーン)4が、所定の搬送路を循環するようにスプロケット11,12,13及び14によって支持されており、駆動手段としてのモータ5でスプロケット11が図示矢印方向(時計方向)に回転駆動されることによりチェーン4が循環駆動され、これによりバケット3が図示矢印方向に循環移動するように構成されている。
【0016】
バケットコンベヤ1の下部水平部6には、搬送物2を上方からバケット3へ投入する供給部8が設けられており、この供給部8からバケット3内に投入された搬送物2は、バケット3の移動により垂直部9を走行して上部水平部7に達し、上部水平部7の途中に設けられた搬送物放出部10にてバケット3が反転され、これにより搬送物2が下方に放出されるようになっている。そして、空になったバケット3は、駆動されるチェーン4の移動に伴なって上部水平部7、垂直部9、下部水平部6を通って、供給部8へ戻り循環するようになっている。
【0017】
チェーン4は、図1の紙面垂直方向に一対対向配置されており、バケット3は、図2及び図3に示すように、側面視で中空の略六角柱を軸方向に沿って半分に切断した状態で、その両端面21の上部中央に突設された連結軸22を介してチェーン4により回動自在に軸支されており、通常はバケット3の重心が前記連結部よりも下方にあることでバケット3の自重により開口部が上方を向くようになっている。そして、バケット3は、通常、所定の間隔(隙間)を開けて複数配設されている。
【0018】
具体的には、チェーン4は、細長板状の内リンク31と、端部内側を前記内リンク31の端部外側に重ねた細長板状の外リンク32とが交互に連設された無端状のチェーン部材33,34が対向配置され、内側チェーン部材33と外側チェーン部材34の間で、前記内リンク31と外リンク32とが重なった部分(リンク連結部)に回転ローラ35が配設され、外側チェーン部材34の外側に回転ローラ(突起)36が付設されるとともに、内側リンク連結部、回転ローラ35、外側リンク連結部及び回転ローラ36がピン部材37で同軸上に回動自在に軸支されている。本実施形態では、リンク連結部が1つおきに前記バケット3に軸支されており、この場合は、前記バケット3に突設された連結軸22、内側リンク連結部、回転ローラ35、外側リンク連結部及び回転ローラ36が回動自在に軸支されるように長めのピン部材38が用いられる。また、回転ローラ35は、図4に示すように、前記上部水平部7及び下部水平部6の各搬送路に沿って設けられたローラガイド41により走行自在に支持されている。
【0019】
バケット3は、幅方向が長い長方形状の底板23、該底板23の周縁から垂設された左右の端面21,21、上方に向けて開口部が大きくなるように斜め上方に延設された前面24及び後面25が一体に形成されている。バケット3の両端面21は、上部の前コーナーが外方に向けてやや折曲されているとともに、後面の上端縁(すなわち、開口部の後端縁)が、後方に突出するフランジ部26とされており、隣り合う前後のバケット3,3を近接させた場合、前側バケット3のフランジ部26が後側バケット3の開口部前端縁を上方から覆って当該部分が重なるように構成されている。
【0020】
また、バケット3は、図2に示すように、両端面21の外側下部の前端部と後端部にそれぞれ回転ローラ27が取り付けられており、この回転ローラ27は、図4に示すように、前記上部水平部7及び下部水平部6の各搬送路の下部に、該搬送路に沿って垂設されたガイドレール42により走行自在に支持されている。
【0021】
前記下部水平部6には、上下に並行する往き側搬送路Bと戻り側搬送路Cが設けられ、これらの搬送路の折り返し点には、中心部に軸穴51が設けられ、この軸穴51に従動軸52が挿通されて一体的に回転される一対のスプロケット13が対向配置されている。スプロケット13は、図2に示すように、周縁に形成された外歯車53と、該外歯車53よりも径方向内側に形成された内歯車54とが交互に形成されており、前記チェーン4がスプロケット13に掛回されたときに、隣り合う2つのリンク31,32が略直線状になるように、前記2リンク31,32の両端のリンク連結部が外歯車53に噛み合うとともに、前記2リンクを連結する中間のリンク連結部が内歯車54に噛み合い支持されている。
【0022】
ここで、本発明では、チェーン4がスプロケット13に掛回されたときに、リンク連結部が1つおきに外歯車53に噛み合あわされて、隣り合う2つのリンク31,32が略直線状になるように構成されていれば、内歯車54の位置は図2の実施形態に特に限定されない。また、図2のスプロケット13では、チェーン4との噛み合い関係を適切な状態にするために内歯車54を設けているが、外歯車53の数が図示例(4つ)より増えたり、搬送物2の搬送条件が緩やかな場合は、内歯車54は必ずしも設ける必要はない。
【0023】
また、前記下部水平部6の往き側搬送路Bには、機枠を兼ねたケース43の左右両側の内壁面にそれぞれ一対のガイド部材61が取り付けられている。このガイド部材61は、前記スプロケット13の上端外側近傍から前記供給部8を越えた前方部分にかけて前記水平部6の往き側搬送路Bに沿って延在しており、前記スプロケット13の上端部において噛み合い状態が解除されたリンク連結部の外側に付設された回転ローラ36が、ガイド部材61の先端部の上下面に円滑に順次交互に係合することで、前記往き側搬送路Bを進行する前側バケット3の開口部後端縁と後側バケット3の開口部前端縁とが互いに重なるようにされている。
【0024】
すなわち、前記回転ローラ36がガイド部材61の上下面に順次交互に係合すると、チェーン4のリンク31,32が上下方向に屈曲する。この時、隣り合うバケット3,3同士を連結するリンク31,32間の直線距離が縮まり、前側バケット3の開口部後端縁(すなわち、フランジ部26)と後側バケット3の開口部前端縁とが互いに重なった状態で、搬送物2の供給部8の直下を進行する。したがって、バケット3への搬送物2の投入時に、隣り合うバケット3,3同士の隙間から搬送物2が下方にこぼれ落ちるのを防止することができる。そして、前記回転ローラ36が前記ガイド部材61の後端部を過ぎると、前記ガイド部材61に対する前記回転ローラ36の係合状態が解除され、これにより隣り合うバケット3,3同士を連結するリンク31,32間の直線距離が元の状態に戻るので、隣り合うバケット3,3は通常どおり所定の間隔(隙間)を空けて往き側搬送路Bを移動して搬送物2を搬送する。
【0025】
本発明では、ガイド部材61の上下方向の厚みに応じて、チェーン4を構成する各リンク31,32の屈曲状態を調節することができる。そして、ガイド部材61の上下方向の厚みは、リンク31,32やバケット3の大きさ、隣り合うバケット3,3同士の通常の走行状態における隙間、搬送物2をバケット3へ投入する際の隣り合うバケット3,3同士の重ねシロ等に応じて適宜変更可能である。
【0026】
また、本実施形態では、各リンク31,32の屈曲状態を適切に維持するために、ガイド部材61の下側に位置するリンク連結部の回転ローラ35をローラガイド41aにより下側から走行自在に支持しているが、かかるローラガイド41aは必ずしも必須ではなく、必要に応じて適宜配設すればよい。すなわち、上記搬送物2投入時のこぼれ防止機構としては、前記往き側搬送路Bと戻り側搬送路Cの折り返し点に設けられ、隣り合う2つのリンク31,32が略直線状になるようにリンク連結部が1つおきに噛み合う外歯車53が周縁に形成されたスプロケット13と、前記スプロケット13の上端外側近傍から前記供給部8を越えた前方部分にかけて前記水平部6の往き側搬送路Bに沿って延在し、前記リンク連結部の外側に付設された回転ローラ36が上下面に順次交互に係合することで、前記往き側搬送路Bを進行する前側バケット3の開口部後端縁と後側バケット3の開口部前端縁とが互いに重なるようにされたガイド部材61とを備えた構成とすればよい。
【0027】
以上本発明について詳細に説明したが、本発明のバケットコンベヤ及びバケットコンベヤの搬送物投入時のこぼれ防止機構は図示実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り適宜変更可能である。例えば、図示実施形態では、チェーン4として細長板状の内リンク31と外リンク32とが交互に連設されたプレート式リンクチェーンが使用されているが、例えば、長円形状のくさりからなるリンクが無端状に連設されたショートリンクチェーンも使用することができる。また、図示実施形態では搬送路として下部水平部6、垂直部9及び上部水平部7を含むいわゆるZ形コンベヤが使用されているが、例えば、隣り合うバケット3,3同士が搬送路を移動するときに隙間が設けられていれば水平部のみからなるコンベヤに対しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態を示すバケットコンベヤの全体構成図である。
【図2】図1の下部水平部6の拡大説明図である。
【図3】図2の往き側搬送路Bを供給部8の上方から見た透視平面図である。
【図4】図2のA−A線断面説明図である。
【符号の説明】
【0029】
1 バケットコンベヤ
2 搬送物
3 バケット
4 無端状チェーン(チェーン)
11,12,13,14 スプロケット
5 モータ(駆動手段)
6,7 水平部
8 供給部
9 垂直部
10 放出部
B 往き側搬送路
C 戻り側搬送路
21 端面
22 連結軸
23 底板
24 前面
25 後面
26 フランジ部
27 回転ローラ
31 内リンク(リンク)
32 外リンク(リンク)
33 内側チェーン部材(チェーン部材)
34 外側チェーン部材(チェーン部材)
35 回転ローラ
36 回転ローラ(突起)
37,38 ピン部材
41,41a ローラガイド
42 ガイドレール
43 ケース
51 軸穴
52 従動軸
53 外歯車
54 内歯車
61 ガイド部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平部を含む所定の搬送路に配設された無端状チェーンと、
開口部が自重により上方を向くように、前記チェーンと直交する水平軸線回りに回動自在に前記チェーンを構成するリンクのリンク連結部に軸支され、所定の間隔を開けて配設された複数のバケットと、
前記チェーンを駆動して前記バケットを移動させる駆動手段とを備え、前記水平部の往き側搬送路に設けられた供給部から投入された搬送物を前記バケット内に収容して前記搬送物を搬送するバケットコンベヤにおいて、
前記水平部において上下に並行する往き側搬送路と戻り側搬送路の折り返し点に設けられ、隣り合う2つのリンクが略直線状になるようにリンク連結部が1つおきに噛み合う外歯車が周縁に形成されたスプロケットと、
前記スプロケットの上端外側近傍から前記供給部を越えた前方部分にかけて前記水平部の往き側搬送路に沿って延在し、前記リンク連結部の外側に付設された突起が上下面に順次交互に係合することで、前記往き側搬送路を進行する前側バケットの開口部後端縁と後側バケットの開口部前端縁とが互いに重なるようにされたガイド部材とを備えたバケットコンベヤ。
【請求項2】
前記スプロケットが、周縁に形成された外歯車と、前記外歯車よりも径方向内側に形成され、前記チェーンのリンク連結部が前記外歯車と噛み合ったときに、隣り合う2つの外歯車に掛回された前後2つのリンクを連結するリンク連結部を噛み合い支持する内歯車とを交互に備えたことを特徴とする請求項1に記載のバケットコンベヤ。
【請求項3】
前記リンク連結部の外側に付設された突起が回転ローラであることを特徴とする請求項2に記載のバケットコンベヤ。
【請求項4】
前記回転ローラが前記ガイド部材の上下面に順次交互に係合することで、前記チェーンが前記ガイド部材に上下に屈曲して支持されていることを特徴とする請求項3に記載のバケットコンベヤ。
【請求項5】
水平部において上下に並行する往き側搬送路と戻り側搬送路に配設された無端状チェーンと、
開口部が自重により上方を向くように、前記チェーンと直交する水平軸線回りに回動自在に前記チェーンを構成するリンクのリンク連結部に軸支され、所定の間隔を開けて配設された複数のバケットとを備え、
前記水平部の往き側搬送路に設けられた供給部から投入された搬送物を前記バケット内に収容して前記搬送物を搬送するバケットコンベヤにおいて、
前記往き側搬送路と戻り側搬送路の折り返し点に設けられ、隣り合う2つのリンクが略直線状になるようにリンク連結部が1つおきに噛み合う外歯車が周縁に形成されたスプロケットと、
前記スプロケットの上端外側近傍から前記供給部を越えた前方部分にかけて前記水平部の往き側搬送路に沿って延在し、前記リンク連結部の外側に付設された突起が上下面に順次交互に係合することで、前記往き側搬送路を進行する前側バケットの開口部後端縁と後側バケットの開口部前端縁とが互いに重なるようにされたガイド部材とを備えたことを特徴とするバケットコンベヤの搬送物投入時のこぼれ防止機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−111394(P2006−111394A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−300144(P2004−300144)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(390038830)昭和機械商事株式会社 (18)
【Fターム(参考)】