説明

バス制御用論理回路

【課題】 半導体BU−61553,BU−61580の何れが選択されても同一基板上でCPUがこれらを制御できるバス制御用論理回路を提供する。
【解決手段】 バス制御用論理回路がBUS#CS信号と、ADDRESS信号と、READY信号と、VRAM#SEL信号とから選択使用されるバス制御半導体BU−61553またはBU−61580のためのREADY信号をバスセレクタ65から出力することにより、CPUの外部バスサイクルに関し、対応が異なる2種類のバス制御用半導体BU−61553と半導体BU−61580のいずれをも自由に選択使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バス制御用論理回路に関し、特に、CDUに搭載されたCPUの外部バスサイクルに関し、対応が異なる2種類のバス制御用半導体の何れかを選択し、いずれを選択しても共通に使用することを可能にさせるバス制御用論理回路
に関する。
【背景技術】
【0002】
CDU(Control Display Unit)は、航空機の飛行制御に係わるフライト・マネジメント・システムに用いられている。このCDUには、従来、CPU10として80C186XLと、ゲートアレイ20と、バス制御用の半導体30としてBU−61553と、VRAM40とが図2に示されるような構成で用いられている。この場合に、バス制御用半導体30からのREADY信号とVRAM40からのBUSY信号とを組み合わせて外部バスサイクルに対応していた。近時、種々の事情から半導体BU−61553と類似した機能を有する半導体BU−61580を半導体BU−61553の代わりに使用しなければならない状況が生じている。なお、CDUにおけるモニタ装置の技術が下記の特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2002−287725号公報 (第3頁、第1図、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したように、種々の事情から半導体BU−61553と半導体BU−61580との何れかを事情に合わせて適宜に使用しなければならない。しかし、半導体BU−61580のREADY信号は、図3に示すように、CPUの外部バスサイクルに対応していないためにCPUは、BUSサイクルの終了を認識することができず、CPUが動作しなくなってしまうという問題がある。
【0004】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、半導体BU−61553と半導体BU−61580との何れが選択されても同一基板上でCPUが問題なくこれらを制御することができるようにするバス制御用論理回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、本発明に係るバス制御用論理回路は、CDUに搭載されたCPUの外部バスサイクルに関し、対応が異なる2種類のバス制御用半導体の何れかを選択し、いずれを選択しても共通に使用することを可能にさせるバス制御用論理回路であって、BUS#CS信号と、ADDRESS信号と、READY信号と、VRAM#SEL信号とから、選択使用されるバス制御半導体のためのREADY信号を生成する。
【発明の効果】
【0006】
以上に詳述したように本発明によれば、バス制御用論理回路がBUS#CS信号と、ADDRESS信号と、READY信号と、VRAM#SEL信号とから、選択使用されるバス制御半導体のためのREADY信号を生成することにより、CPUの外部バスサイクルに関し、対応が異なる2種類のバス制御用半導体、例えば、半導体BU−61553と半導体BU−61580のいずれをも自由に選択使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1(A)は、この発明のバス制御用論理回路の実施の形態の前半部分を示す回路図、図1(B)は、図1(A)で示される前半部分に後続する後半部分を示す回路図である。この場合、図1(A)の信号SEL1,SEL2は、図1(B)の信号SEL1,SEL2となっている。また、図1(A)および図1(B)で示されるバス制御用論理回路の上位にはCPU(80C186XL)が、下位にはバス制御用半導体(BU−61553またはBU−61580=以降、BUSとも呼ぶ)が配置されるものとする。
【0008】
図1のバス制御用論理回路の前半部分を示す図1(A)において、それぞれのBUSに対するBUS#CSの否定をインバータ51,52で生成する。メモリマップからBUSをアクセスするアドレスビットと、インバータ51,52の出力とによりデコーダ55,56によりアドレスデコードを行い、信号SEL1,SEL2を生成する。図1(B)において、BUSからのREADYを一方ではバス制御用半導体BU−61553BUSのREADY信号としてセレクタ65に直接に与え、他方ではインバータ60に与える。
【0009】
図1(B)においては、インバータ60の出力は、トライステート61,62,63に入力される。トライステート61,62,63は、制御端子に信号SEL1,SEL2,VRAM#SELがそれぞれ与えられ、出力をバス制御用半導体BU−61580のREADY信号としてバスセレクタ65に出力する。バスセレクタ65は、バス制御用半導体BU−61553BUSのREADY信号、または、バス制御用半導体BU−61580のREADY信号を、選択使用されているバス制御用半導体に対応したREADY信号として出力する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】(A)は、この発明のバス制御用論理回路の実施の形態の前半部分を示す回路図である。
【0011】
(B)は、(A)で示される前半部分に後続する後半部分を示す回路図である。
【図2】従来のバス制御用半導体であるBU−61553が使用される状態を示しているブロック図である。
【図3】CPUの外部バスサイクルと、従来のバス制御用半導体BU−61553のREADY信号との関係を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0012】
51,52,60 インバータ、55,56 デコーダ、61,62,63 トライステート、65 バスセレクタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
CDUに搭載されたCPUの外部バスサイクルに関し、対応が異なる2種類のバス制御用半導体の何れかを選択し、いずれを選択しても共通に使用することを可能にさせるバス制御用論理回路であって、
BUS#CS信号と、ADDRESS信号と、READY信号と、VRAM#SEL信号とから、選択使用されるバス制御半導体のためのREADY信号を生成するバス制御用論理回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−11802(P2006−11802A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−187761(P2004−187761)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】