バックライトユニット及びバックライトユニットの光源
【課題】複数の発光ダイオードが放出した光が所定の方向に指向するようにそれぞれの発光ダイオードの放射角度を調節することで、均一な白色光を生成できるバックライトユニット及びその光源を提供する。
【解決手段】本発明のバックライトユニット100は、基板30と、前記基板30上で互いから離隔して配置されている複数の発光ダイオード42、44、46と、前記複数の発光ダイオード42、44、46とそれぞれ結合されて前記発光ダイオード42、44、46から放出される光を所定の方向に指向させる複数のレンズ52、54、56とを含み、前記複数のレンズ52、54、56のそれぞれは前記複数の発光ダイオード42、44、46が放出した光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有している。
【解決手段】本発明のバックライトユニット100は、基板30と、前記基板30上で互いから離隔して配置されている複数の発光ダイオード42、44、46と、前記複数の発光ダイオード42、44、46とそれぞれ結合されて前記発光ダイオード42、44、46から放出される光を所定の方向に指向させる複数のレンズ52、54、56とを含み、前記複数のレンズ52、54、56のそれぞれは前記複数の発光ダイオード42、44、46が放出した光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトユニット及びそれに用いられる発光ダイオードレンズに関し、更に詳しくは、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから放出される光を効率よく混合するためのバックライトユニット及びそれに用いられる発光ダイオードレンズに関する。
【背景技術】
【0002】
典型的な表示装置の1つであるCRT(Cathode Ray Tube)は、テレビジョン受像機やコンピュータのモニタなどで広く使われているが、本質的に重く嵩張るため、最近の電子機器の小型化及び軽量化の潮流に追従できなくなった。
【0003】
そのため、従来のCRTを置換すべく、様々な技術が開発されており、電界光学的な効果を利用した液晶表示装置(LCD、Liquid Cristal Display)、ガス放電を利用したプラズマ表示装置(PDP、plasma Display Panel)、及び電界発光効果を利用したEL表示素子(ELD、Electro Luminescence Display)などがその例である。
【0004】
それらのうち、LCDは、軽量、薄型、及び低消費電力駆動などの特徴を有しており、液晶材料の改良及び微細画素加工技術の開発により、その応用範囲が急速に拡大し、テレビジョン受像機、デスクトップコンピュータのモニタ、ノートブックコンピュータのモニタ、大型フラットパネルテレビジョン受像機などに広く用いられている。
【0005】
しかしながら、液晶表示装置の大部分は、外部から入ってくる光源の量を調節して画像を表示する消光性素子であって、別途のバックライトユニットを必要とする。
【0006】
図1に示すように、通常のLCDに用いられるLCDモジュール1は、液晶が注入された液晶表示パネル2と、液晶表示パネル2の上下面へと向けられた光を偏光させるための偏光板4a及び4bと、液晶表示パネル2に均一な光を供給するためのバックライトユニット6と、LCDモジュール1の外形を保持する主支持体8aと、トップケース8bとから構成されている。
【0007】
CRTやPDPとは異なり、液晶表示パネル2は、電源の印加により液晶の配向または配列のみを変化させるだけであって、液晶表示パネル2が自ら発光することはないので、情報表示面に光を均一に面照射するバックライトユニット6が液晶表示パネル2の後方に設置される。
【0008】
ここで、バックライトユニット6は、光源の位置によってエッジ型と直下型とに分けられる。
【0009】
エッジ型では、図2Aに示すように、光を面照射させるための導光板14のエッジに光源12が設置され、直下型には、図2Bに示すように複数の点光源16aが基板30に搭載された形態と、図2Cに示すように複数の線光源16bが基板30に搭載された形態とがあって、複数の光源は基板の全面にほぼ均一に分布している。
【0010】
光源としては、EL(Electro Luminescence)素子、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp、冷陰極型蛍光ランプ)、またはHCFL(Hot Cathode Fluorescent Lamp、熱陰極蛍光ランプ)などが用いられているが、最近は、色再現領域が広く、環境にやさしい発光ダイオード(LED、Light Emitting Diodes)が広く用いられている。
【0011】
バックライトユニットで発光ダイオードを光源として用いる方法としては、第一に、青色発光ダイオードとYAG(Yttrium Aluminum Garnet)蛍光体とを利用した方法と、第二に、紫外線を発光する発光ダイオードを赤色、緑色、及び青色の蛍光体を組み合わせて使用する方法と、第三に、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを用いてそれらが放出する光を混合する方法が研究されている。
【0012】
青色発光ダイオードとYAG蛍光体とを利用した方法は、赤色の表現能力が劣るほか、発光効率が低く、紫外線を放出する発光ダイオードを赤色、緑色、及び青色の蛍光体と組み合わせて用いる方法は、蛍光体の開発が難しいうえ、熱的特性が良くない。
【0013】
また、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを用いる方法は、各発光ダイオードから放出される赤色光、緑色光、及び青色光の強度が高いので、色再現の範囲を広く設計することができるが、白色の面光源を構成するための発光ダイオードの組合せを構成することが難しいという問題点がある。
【0014】
ところで、最近の大型高画質表示装置を求める潮流に伴い、液晶表示装置には、画面の分割駆動(local dimming)及びフィールドシーケンシャル(FS、Field Sequential)駆動が要求され、また、色再現特性を改善するために、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを個別に用い、それら発光ダイオードから放出される光の混合により白色光を得る方法が脚光を浴びている。
【0015】
更に、高い輝度および色温度を満足させる観点で、それら発光ダイオードから放出された光を集めるためのレンズ、半導体チップ、及びダイオード材料が開発されている。
【0016】
特に、複数の発光ダイオードを薄膜パターンが形成されている基板の上面に搭載した後、それらの上に、エポキシ、アクリル、またはシリコン樹脂を用いて成形部を形成し、輝度を高めるためにそのモールド成形部の表面上にレンズを置くことを含んだモールディング法が開発されている。近年、開発は、レンズが成形部と一体に形成されるハイフラックスレンズ(High Flux Lens)に絞られている。
【0017】
特許文献1には、このような発光装置の一例が開示されており、この開示された発光装置は、開口を有する樹脂部と、開口の中に配置された第1半導体発光素子及び半導体装置と、第1半導体発光素子及び半導体装置を覆うように前記開口の中に設けられているシリコン樹脂とを含み、開口の形状は楕円形または円形に近い形状を有しており、これにより、レンズを形成している。
【0018】
しかしながら、このようなレンズは、発光ダイオードをプリント回路基板に実装した際に、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードの位置に応じた光束の差を補償できないため、均一な白色光を得ることができない。また、液晶表示装置が大型化するほど発光ダイオードの使用個数は更に多くなるが、白色光への色混合はより一層難しくなる。
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0190262号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
これを解決するために、従来はそれぞれの発光ダイオードから放出された光を集めるか、側面発光の形態で光を拡散させたが、それぞれの発光ダイオードの位置に応じた特性の差を考慮しておらず、均一な白色光を得ることはできなかった。
【0020】
また、今後採用されるであろう、LCD画面の選択した部分のみをユーザに見せる分割駆動技術をバックライトユニットに適用するためには、照射面積の全体のうち、必要な部分のみを選択的にオン/オフすることができなければならない。しかしながら、従来のレンズ方法および集光方法は、これを実行するうえで技術的限界を抱えていた。
【0021】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の発光ダイオードが放出した光が所定の方向に指向するようにそれぞれの発光ダイオードの放射角度を調節することで、均一な白色光を生成できるバックライトユニット及びその光源を提供することにある。
【0022】
本発明の他の目的は、複数の発光ダイオードに矩形に近い楕円形領域上へと光を非対称に照射させることで分割駆動が可能なバックライトユニット及びその光源を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記目的を達成するために、本発明の一様態によるバックライトユニットは、基板と、前記基板上に互いから離隔して配置されている複数の発光ダイオードと、前記複数の発光ダイオードとそれぞれ結合されて前記複数の発光ダイオードから放出される光を所定の領域へと指向させる複数のレンズとを含み、前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数の発光ダイオードが放出される光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有していことを特徴とする。
【0024】
上記目的を達成するための本発明の他の様態によるバックライトユニットで使用する光源は、赤色、緑色及び青色光を放出する複数の発光ダイオードのセットと、前記複数の発光ダイオードから放出された光を所定の方向へと指向させるように前記複数の発光ダイオードと結合された複数のレンズのセットとを含み、前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数の発光ダイオードが放出した光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有し、前記複数のレンズを透過した光を、前記バックライトユニットの上部に、矩形に近い楕円形状で照射するように構成されていることを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、バックライトユニットは、多角形の頂点にあるいは一列に配置された複数の発光ダイオードに結合されている複数のレンズがそれら発光ダイオードが放出する光の放射角度を調節して、光を非対称的に照射するようにすることで、均一な白色光が得られるとともに、矩形に近い楕円形状の放射特性を有することから、分割駆動及びカラーフィルタレスLCDに適用されることができるという効果を有する。
【発明の効果】
【0026】
本発明によるバックライトユニット及びバックライトユニットの光源によると、多角形の頂点にあるいは一列に配置された複数の発光ダイオードに結合され、それら発光ダイオードから放出される光の放射角度を調節することで、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから放出される赤色光、緑色光、及び青色光が拡散板の同一な照射部に照射されて均一な白色光が得られるとともに、矩形に近い楕円形状の放射特性を有することから、分割駆動及びカラーフィルタレスLCDに適用されることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、添付の図面に基づいて、本発明による好適な実施形態について詳細に説明する。
【0028】
図3は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオードが三角形の頂点にあるいは一列に配置されている発光ダイオードの組合せにおける各発光ダイオードの放射角度を示し、図4及び図5は、一列に配列している場合の各発光ダイオードの放射角度を示し、図6乃至図8は、本発明の実施形態によるレンズの正面図、図9及び図10は、三角形の頂点に配置されている場合の各発光ダイオードの放射角度を示している。
【0029】
図3に示すように、本発明によるバックライトユニット100は、回路パターン(図示せず)が形成されている基板30と、基板30上で互いから離隔して配置されている複数の発光ダイオード(図3においては、3つ発光ダイオード42、44、46の2つのグループのみを示す)と、発光ダイオード42、44、46の上側に配置された拡散板60と、複数の発光ダイオード42、44、46にそれぞれ対応して結合されて発光ダイオード42、44、46から放出された赤色光、緑色光及び青色光を拡散板60に照射させる複数のレンズ52、54、56とを含んでいる。
【0030】
基板30は、発光ダイオード42、44、46を支持するとともに、発光ダイオード42、44、46で発生する熱を外部に放出させる。
【0031】
基板30上では、各グループの赤色発光ダイオード42、緑色発光ダイオード44及び青色発光ダイオード46が一定の間隔で配置されている。各グループの発光ダイオード42、44、46のそれぞれには、個別にレンズ52、54、56が結合している。レンズは、発光ダイオード42、44、46から放出された光を集光するか拡散させ、その集光や拡散の機能によってその形状が異なっている。一般には、円形のレンズ52、54、56であるが、板状のレンズも用いることができる。
【0032】
また、レンズ52、54、56は、球面または非球面に設計され、発光ダイオード42、44、46がその垂直方向へ放出する光の量を調節して、それにより、ホット・スポットが生じないようにする。
【0033】
ここで、発光ダイオード42、44、46は、基板30上に、等間隔で一列に配置されるか(図4)、多角形、例えば三角形(図9)あるいは四角形(図12)の頂点の位置に配置されることが好ましい。
【0034】
赤色発光ダイオード42が放出する赤色光(LR)、緑色発光ダイオード44が放出する緑色光(LG)、及び青色発光ダイオード46が放出する青色光(LB)は、拡散板60の同一な照射部A1に照射され、この照射部A1では、赤色光(LR)、緑色光(LG)、及び青色光(LB)を混合してなる白色光が生成される。
【0035】
もちろん、図3に示すように、赤色光(LR)、緑色光(LG)、及び青色光(LB)が同一な照射部A1に照射されることが好ましいが、赤色光(LR)、緑色光(LG)、及び青色光(LB)が照射される領域は僅かにずれていてもよい。そのため、白色光が生成される領域が、それぞれの発光ダイオード42、44、46から光が放出される部分より狭くても、隣接する発光ダイオードから放出される光と重なって白色光を生成できることはもちろんである。
【0036】
照射部A1の一定区域に赤色、緑色及び青色の光が照射されるようにするために、図5Aに示すように、赤色発光ダイオード用レンズ52は拡散板60の照射部A1に赤色光(LR)が照射されるように照射角度を右側に傾け、図5Bに示すように、緑色発光ダイオード用レンズ54は照射部A1に緑色光(LG)が照射されるように照射角度を緑色発光ダイオード52の垂直方向に維持し、図5Cに示すように、青色発光ダイオード用レンズ56は照射部A1に青色光(LB)が照射されるように照射角度を左側に傾けなければならない。それにより、照射部A1で白色光が生成され、拡散板60の上側に白色光が放出されるようになる。
【0037】
言い換えれば、赤色発光ダイオード42、緑色発光ダイオード44、及び青色発光ダイオード46の配列によって照射部A1で白色光を生成するためには、赤色光(LR)、緑色光(LG)、及び青色光(LB)の照射角度が調節されなければならない。
【0038】
本発明によれば、図6A乃至図6Hに示すように、発光ダイオード42、44、46が放出する光の照射角度を垂直または水平方向に非対称に偏向させるために、レンズ52、54、56の発光ダイオード42、44、46と接する面には非対称の凹部58が形成され得る。それぞれのレンズはそれぞれの発光ダイオードから放出される光が均一に混合されて白色光を生じるようにする非対称放射特性を有するため、レンズを透過した光は、バックライトユニットの上部に矩形に近い楕円形状に照射される。
【0039】
ここで、非対称の凹部58はレンズ52、54、56のそれぞれに1つずつ形成されているが、2つ以上の凹部が形成され得ることはもちろんである。
【0040】
また、図7に示すように、レンズ52、54、56は平面状に形成されてもよく、発光ダイオード42、44、46と接する面に傾斜した複数の突出部59を形成すると、発光ダイオード42、44、46が放出する光の照射角度を水平または垂直方向に非対称偏向させることができる。このような非対称放射特性は、レンズを透過した光がバックライトユニットの上部に矩形に近い楕円形状に照射されるようにする。
【0041】
同様に、図8に示すように、レンズ52、54、56の屈曲面の勾配を調節して、発光ダイオード42、44、46から放出される光の照射角度を垂直または水平方向に非対称偏向させることができる。このような非対称放射特性は、レンズを透過した光がバックライトユニットの上部に矩形に近い楕円形状に照射されるようにする。
【0042】
これとは異なり、図示してはいないが、球面または非球面に形成されているレンズに突出部を形成することができ、平面状に形成されているレンズに凹部が形成され得ることはもちろんである。
【0043】
レンズ52、54、56は、ガラス、石英、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、PMMAなどの高分子物質からなることができ、更に、レンズ52、54、56内に均一に蛍光物質が含まれて発光ダイオード42、44、46から放出される光の色を変更させることもできる。
【0044】
一方、図3、図9及び図10に示すように各発光ダイオード42、44、46が三角形の頂点に配置されている場合、図10Aに示すように、最も左側の三角形の頂点に位置したレンズ52は、拡散板60の所定の照射部A1に赤色光(LR)が照射されるように照射角度を偏向させる。同様に、図10B及び図10Cに示すように、同じレンズを中央及び最も右側の三角形の頂点に位置した発光ダイオード44、46に適用すると、照射部A1では白色光が生成され、拡散板60の上側に白色光が放出されることになる。
【0045】
図11及び図12は、4つの発光ダイオード、例えば、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード及び緑色発光ダイオードが四角形の頂点に配置されている組合せにおける各発光ダイオードの放射角度を示し、図13A乃至図13Dは、四角形の頂点に配置されている各発光ダイオードの放射角度を示している。
【0046】
図13Aに示すように、四角形の最も左側の頂点に位置した発光ダイオード42のレンズ52は、拡散板60の照射部A1に赤色光(LR)が照射されるように、照射角度を偏向させる。同様に、図13B、図13C及び図13Dに示すように、同じレンズを中央及び最も右側の四角形の頂点に位置する発光ダイオード42、46、47に適用すると、照射部A1では白色光が生成され、拡散板60の上側に白色光が放出されるようになる。
【0047】
図14A及び図14Bには、従来の円形でなく、楕円形の放射特性を有するレンズを示している。このようなレンズ70は、従来の板形状の構造を有するレンズに凹溝72を一方向に形成することで、放射される光の経路を変えることができる。
【0048】
図15には、レンズ70の有する放射特性を表している。これを利用すれば、板状の構造を有するレンズを用いて本発明が説明しようとする非対称放射特性を表すことができることはいうまでもない。これとは異なり、図示してはいないが、凸状の溝を有する板状の構造からなるレンズにおいても、従来の円形放射指向特性ではなく、楕円形の指向特性が得られることはもちろんである。
【0049】
図16、図17及び図18は、それぞれレンズを使用しない場合、一般のサイドエミッタ型レンズを用いた場合、及び本発明によるレンズを用いた場合において発光ダイオードの指向特性を表すグラフである。図16乃至図18において、実線は垂直方向への発光ダイオードの指向特性を表しており、点線は水平方向への発光ダイオードの指向特性を表している。
【0050】
レンズを使用しない図16においては、光がどちらか一方向に偏らず、全体的に均一に拡散するラムバーシアン(Lambersian)指向形態を有することを示しており、サイドエミッタ型レンズを用いる図17においては、中央部分に出てくる光の量が減少し、光が全体的に横に広がっていることを示しており、本発明によるレンズを使用する図18においては、図16及び図17と比較すると、非対称指向特性を表していることが分かる。また、本発明によって矩形に近い楕円形の照射形態を有するために、垂直方向と水平方向の指向特性がほぼ同一な図16及び図17のレンズとは異なり、垂直方向と水平方向の指向特性に差があることが確認できる。
【0051】
図19は、楕円形指向特性を有する照射形態から矩形に近い楕円形の照射形態に変更する方法を示すもので、図19Aに示すように、楕円形指向特性を有する照射形態で左右部分と上下部分の光を集めて矩形に近い楕円形、すなわち角及び光照射の境界領域の形態が円形に近い矩形状の照射特性を有するレンズを具現でき、また、図19Bに示すように、楕円形指向特性を有する照射形態でエッジ部分を広げて矩形に近い楕円形状の照射特性を有するレンズを具現することもできる。
【0052】
本発明によるバックライトユニット及びバックライトユニットの発光ダイオードレンズの具体的な実験例を説明すると、以下の通りである。
【0053】
1W級の出力を有しており、駆動電流条件や熱特性による中心波長の変化が5%以内の、中心波長が627nmの赤色発光ダイオードと、中心波長が530nmの緑色発光ダイオードと、中心波長が455nmの青色発光ダイオードとを用い、駆動電流を200mAにする。
【0054】
これら発光ダイオードを、複数のダイオードセットへとグループ化し、各ダイオードセットの赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを、基板上の三角形の頂点に搭載する。
【0055】
レンズは、シリコン樹脂で製作し、それらの一部は非球面設計する。
【0056】
各発光ダイオードの光が拡散板の所定の領域に照射されるようにした結果、拡散板に色偏差85%以上(a color deviation of 85%)の白色光が形成された。
【0057】
また、発光ダイオードセットを繰り返し配列して同じ実験を行った結果、拡散板の全面で均一な白色光が放出されることを確認した。
【0058】
以上の内容は、本発明の好適な実施形態を例示したものに過ぎないもので、本発明は、請求範囲に開示された本発明の範囲内で多様に変更及び修正可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】従来技術によるLCDモジュールの正面図である。
【図2A】一般のバックライトユニットの形態を示す斜視図である。
【図2B】一般のバックライトユニットの形態を示す斜視図である。
【図2C】一般のバックライトユニットの形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態により、R、G、Bの各発光ダイオードが三角形の頂点にあるいは一列に配置されている場合の各発光ダイオードの放射角度を示す正面図である。
【図4】発光ダイオードが一列に配置されている図3のバックライトユニットの斜視図である。
【図5A】図4の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図4のバックライトユニットの斜視図である。
【図5B】図4の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図4のバックライトユニットの斜視図である。
【図5C】図4の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図4のバックライトユニットの斜視図である。
【図6A】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6B】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6C】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6D】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6E】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6F】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6G】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6H】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図7A】本発明の他の実施形態によるレンズの正面図である。
【図7B】本発明の他の実施形態によるレンズの正面図である。
【図8A】本発明のもう一つの実施形態によるレンズの正面図である。
【図8B】本発明のもう一つの実施形態によるレンズの正面図である。
【図9】発光ダイオードが三角形の頂点に配置されている図3のバックライトユニットの斜視図である。
【図10A】図9の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図10B】図9の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図10C】図9の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態により、R、G、B、Gの各発光ダイオードが四角形の頂点に配置されている場合の各発光ダイオードの放射角度を示す正面図である。
【図12】図11の斜視図である。
【図13A】図12の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図13B】図12の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図13C】図12の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図13D】図12の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図14A】本発明によって楕円形の放射特性を有するレンズの一例を示す平面図及び一側面図である。
【図14B】本発明によって楕円形の放射特性を有するレンズの一例を示す平面図及び一側面図である。
【図15】図14のレンズが有する放射特性を表すグラフである。
【図16】レンズを使用しない発光ダイオードの指向特性を表すグラフである。
【図17】一般のサイドエミッタ型レンズを用いた場合の発光ダイオードの指向特性を表すグラフである。
【図18】本発明によるレンズを用いた場合の発光ダイオードの指向特性を表すグラフである。
【図19A】楕円形指向特性を有する照射形態から矩形に近い照射形態に変更する方法について示す概略図である。
【図19B】楕円形指向特性を有する照射形態から矩形に近い照射形態に変更する方法について示す概略図である。
【符号の説明】
【0060】
30…基板、42…発光ダイオード、44…発光ダイオード、46…発光ダイオード、52…レンズ、54…レンズ、56…レンズ、60…拡散板、100…バックライトユニット、LR…光、LG…光、LB…光、A1…照射部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトユニット及びそれに用いられる発光ダイオードレンズに関し、更に詳しくは、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから放出される光を効率よく混合するためのバックライトユニット及びそれに用いられる発光ダイオードレンズに関する。
【背景技術】
【0002】
典型的な表示装置の1つであるCRT(Cathode Ray Tube)は、テレビジョン受像機やコンピュータのモニタなどで広く使われているが、本質的に重く嵩張るため、最近の電子機器の小型化及び軽量化の潮流に追従できなくなった。
【0003】
そのため、従来のCRTを置換すべく、様々な技術が開発されており、電界光学的な効果を利用した液晶表示装置(LCD、Liquid Cristal Display)、ガス放電を利用したプラズマ表示装置(PDP、plasma Display Panel)、及び電界発光効果を利用したEL表示素子(ELD、Electro Luminescence Display)などがその例である。
【0004】
それらのうち、LCDは、軽量、薄型、及び低消費電力駆動などの特徴を有しており、液晶材料の改良及び微細画素加工技術の開発により、その応用範囲が急速に拡大し、テレビジョン受像機、デスクトップコンピュータのモニタ、ノートブックコンピュータのモニタ、大型フラットパネルテレビジョン受像機などに広く用いられている。
【0005】
しかしながら、液晶表示装置の大部分は、外部から入ってくる光源の量を調節して画像を表示する消光性素子であって、別途のバックライトユニットを必要とする。
【0006】
図1に示すように、通常のLCDに用いられるLCDモジュール1は、液晶が注入された液晶表示パネル2と、液晶表示パネル2の上下面へと向けられた光を偏光させるための偏光板4a及び4bと、液晶表示パネル2に均一な光を供給するためのバックライトユニット6と、LCDモジュール1の外形を保持する主支持体8aと、トップケース8bとから構成されている。
【0007】
CRTやPDPとは異なり、液晶表示パネル2は、電源の印加により液晶の配向または配列のみを変化させるだけであって、液晶表示パネル2が自ら発光することはないので、情報表示面に光を均一に面照射するバックライトユニット6が液晶表示パネル2の後方に設置される。
【0008】
ここで、バックライトユニット6は、光源の位置によってエッジ型と直下型とに分けられる。
【0009】
エッジ型では、図2Aに示すように、光を面照射させるための導光板14のエッジに光源12が設置され、直下型には、図2Bに示すように複数の点光源16aが基板30に搭載された形態と、図2Cに示すように複数の線光源16bが基板30に搭載された形態とがあって、複数の光源は基板の全面にほぼ均一に分布している。
【0010】
光源としては、EL(Electro Luminescence)素子、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp、冷陰極型蛍光ランプ)、またはHCFL(Hot Cathode Fluorescent Lamp、熱陰極蛍光ランプ)などが用いられているが、最近は、色再現領域が広く、環境にやさしい発光ダイオード(LED、Light Emitting Diodes)が広く用いられている。
【0011】
バックライトユニットで発光ダイオードを光源として用いる方法としては、第一に、青色発光ダイオードとYAG(Yttrium Aluminum Garnet)蛍光体とを利用した方法と、第二に、紫外線を発光する発光ダイオードを赤色、緑色、及び青色の蛍光体を組み合わせて使用する方法と、第三に、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを用いてそれらが放出する光を混合する方法が研究されている。
【0012】
青色発光ダイオードとYAG蛍光体とを利用した方法は、赤色の表現能力が劣るほか、発光効率が低く、紫外線を放出する発光ダイオードを赤色、緑色、及び青色の蛍光体と組み合わせて用いる方法は、蛍光体の開発が難しいうえ、熱的特性が良くない。
【0013】
また、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを用いる方法は、各発光ダイオードから放出される赤色光、緑色光、及び青色光の強度が高いので、色再現の範囲を広く設計することができるが、白色の面光源を構成するための発光ダイオードの組合せを構成することが難しいという問題点がある。
【0014】
ところで、最近の大型高画質表示装置を求める潮流に伴い、液晶表示装置には、画面の分割駆動(local dimming)及びフィールドシーケンシャル(FS、Field Sequential)駆動が要求され、また、色再現特性を改善するために、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを個別に用い、それら発光ダイオードから放出される光の混合により白色光を得る方法が脚光を浴びている。
【0015】
更に、高い輝度および色温度を満足させる観点で、それら発光ダイオードから放出された光を集めるためのレンズ、半導体チップ、及びダイオード材料が開発されている。
【0016】
特に、複数の発光ダイオードを薄膜パターンが形成されている基板の上面に搭載した後、それらの上に、エポキシ、アクリル、またはシリコン樹脂を用いて成形部を形成し、輝度を高めるためにそのモールド成形部の表面上にレンズを置くことを含んだモールディング法が開発されている。近年、開発は、レンズが成形部と一体に形成されるハイフラックスレンズ(High Flux Lens)に絞られている。
【0017】
特許文献1には、このような発光装置の一例が開示されており、この開示された発光装置は、開口を有する樹脂部と、開口の中に配置された第1半導体発光素子及び半導体装置と、第1半導体発光素子及び半導体装置を覆うように前記開口の中に設けられているシリコン樹脂とを含み、開口の形状は楕円形または円形に近い形状を有しており、これにより、レンズを形成している。
【0018】
しかしながら、このようなレンズは、発光ダイオードをプリント回路基板に実装した際に、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードの位置に応じた光束の差を補償できないため、均一な白色光を得ることができない。また、液晶表示装置が大型化するほど発光ダイオードの使用個数は更に多くなるが、白色光への色混合はより一層難しくなる。
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0190262号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
これを解決するために、従来はそれぞれの発光ダイオードから放出された光を集めるか、側面発光の形態で光を拡散させたが、それぞれの発光ダイオードの位置に応じた特性の差を考慮しておらず、均一な白色光を得ることはできなかった。
【0020】
また、今後採用されるであろう、LCD画面の選択した部分のみをユーザに見せる分割駆動技術をバックライトユニットに適用するためには、照射面積の全体のうち、必要な部分のみを選択的にオン/オフすることができなければならない。しかしながら、従来のレンズ方法および集光方法は、これを実行するうえで技術的限界を抱えていた。
【0021】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の発光ダイオードが放出した光が所定の方向に指向するようにそれぞれの発光ダイオードの放射角度を調節することで、均一な白色光を生成できるバックライトユニット及びその光源を提供することにある。
【0022】
本発明の他の目的は、複数の発光ダイオードに矩形に近い楕円形領域上へと光を非対称に照射させることで分割駆動が可能なバックライトユニット及びその光源を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記目的を達成するために、本発明の一様態によるバックライトユニットは、基板と、前記基板上に互いから離隔して配置されている複数の発光ダイオードと、前記複数の発光ダイオードとそれぞれ結合されて前記複数の発光ダイオードから放出される光を所定の領域へと指向させる複数のレンズとを含み、前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数の発光ダイオードが放出される光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有していことを特徴とする。
【0024】
上記目的を達成するための本発明の他の様態によるバックライトユニットで使用する光源は、赤色、緑色及び青色光を放出する複数の発光ダイオードのセットと、前記複数の発光ダイオードから放出された光を所定の方向へと指向させるように前記複数の発光ダイオードと結合された複数のレンズのセットとを含み、前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数の発光ダイオードが放出した光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有し、前記複数のレンズを透過した光を、前記バックライトユニットの上部に、矩形に近い楕円形状で照射するように構成されていることを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、バックライトユニットは、多角形の頂点にあるいは一列に配置された複数の発光ダイオードに結合されている複数のレンズがそれら発光ダイオードが放出する光の放射角度を調節して、光を非対称的に照射するようにすることで、均一な白色光が得られるとともに、矩形に近い楕円形状の放射特性を有することから、分割駆動及びカラーフィルタレスLCDに適用されることができるという効果を有する。
【発明の効果】
【0026】
本発明によるバックライトユニット及びバックライトユニットの光源によると、多角形の頂点にあるいは一列に配置された複数の発光ダイオードに結合され、それら発光ダイオードから放出される光の放射角度を調節することで、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから放出される赤色光、緑色光、及び青色光が拡散板の同一な照射部に照射されて均一な白色光が得られるとともに、矩形に近い楕円形状の放射特性を有することから、分割駆動及びカラーフィルタレスLCDに適用されることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、添付の図面に基づいて、本発明による好適な実施形態について詳細に説明する。
【0028】
図3は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオードが三角形の頂点にあるいは一列に配置されている発光ダイオードの組合せにおける各発光ダイオードの放射角度を示し、図4及び図5は、一列に配列している場合の各発光ダイオードの放射角度を示し、図6乃至図8は、本発明の実施形態によるレンズの正面図、図9及び図10は、三角形の頂点に配置されている場合の各発光ダイオードの放射角度を示している。
【0029】
図3に示すように、本発明によるバックライトユニット100は、回路パターン(図示せず)が形成されている基板30と、基板30上で互いから離隔して配置されている複数の発光ダイオード(図3においては、3つ発光ダイオード42、44、46の2つのグループのみを示す)と、発光ダイオード42、44、46の上側に配置された拡散板60と、複数の発光ダイオード42、44、46にそれぞれ対応して結合されて発光ダイオード42、44、46から放出された赤色光、緑色光及び青色光を拡散板60に照射させる複数のレンズ52、54、56とを含んでいる。
【0030】
基板30は、発光ダイオード42、44、46を支持するとともに、発光ダイオード42、44、46で発生する熱を外部に放出させる。
【0031】
基板30上では、各グループの赤色発光ダイオード42、緑色発光ダイオード44及び青色発光ダイオード46が一定の間隔で配置されている。各グループの発光ダイオード42、44、46のそれぞれには、個別にレンズ52、54、56が結合している。レンズは、発光ダイオード42、44、46から放出された光を集光するか拡散させ、その集光や拡散の機能によってその形状が異なっている。一般には、円形のレンズ52、54、56であるが、板状のレンズも用いることができる。
【0032】
また、レンズ52、54、56は、球面または非球面に設計され、発光ダイオード42、44、46がその垂直方向へ放出する光の量を調節して、それにより、ホット・スポットが生じないようにする。
【0033】
ここで、発光ダイオード42、44、46は、基板30上に、等間隔で一列に配置されるか(図4)、多角形、例えば三角形(図9)あるいは四角形(図12)の頂点の位置に配置されることが好ましい。
【0034】
赤色発光ダイオード42が放出する赤色光(LR)、緑色発光ダイオード44が放出する緑色光(LG)、及び青色発光ダイオード46が放出する青色光(LB)は、拡散板60の同一な照射部A1に照射され、この照射部A1では、赤色光(LR)、緑色光(LG)、及び青色光(LB)を混合してなる白色光が生成される。
【0035】
もちろん、図3に示すように、赤色光(LR)、緑色光(LG)、及び青色光(LB)が同一な照射部A1に照射されることが好ましいが、赤色光(LR)、緑色光(LG)、及び青色光(LB)が照射される領域は僅かにずれていてもよい。そのため、白色光が生成される領域が、それぞれの発光ダイオード42、44、46から光が放出される部分より狭くても、隣接する発光ダイオードから放出される光と重なって白色光を生成できることはもちろんである。
【0036】
照射部A1の一定区域に赤色、緑色及び青色の光が照射されるようにするために、図5Aに示すように、赤色発光ダイオード用レンズ52は拡散板60の照射部A1に赤色光(LR)が照射されるように照射角度を右側に傾け、図5Bに示すように、緑色発光ダイオード用レンズ54は照射部A1に緑色光(LG)が照射されるように照射角度を緑色発光ダイオード52の垂直方向に維持し、図5Cに示すように、青色発光ダイオード用レンズ56は照射部A1に青色光(LB)が照射されるように照射角度を左側に傾けなければならない。それにより、照射部A1で白色光が生成され、拡散板60の上側に白色光が放出されるようになる。
【0037】
言い換えれば、赤色発光ダイオード42、緑色発光ダイオード44、及び青色発光ダイオード46の配列によって照射部A1で白色光を生成するためには、赤色光(LR)、緑色光(LG)、及び青色光(LB)の照射角度が調節されなければならない。
【0038】
本発明によれば、図6A乃至図6Hに示すように、発光ダイオード42、44、46が放出する光の照射角度を垂直または水平方向に非対称に偏向させるために、レンズ52、54、56の発光ダイオード42、44、46と接する面には非対称の凹部58が形成され得る。それぞれのレンズはそれぞれの発光ダイオードから放出される光が均一に混合されて白色光を生じるようにする非対称放射特性を有するため、レンズを透過した光は、バックライトユニットの上部に矩形に近い楕円形状に照射される。
【0039】
ここで、非対称の凹部58はレンズ52、54、56のそれぞれに1つずつ形成されているが、2つ以上の凹部が形成され得ることはもちろんである。
【0040】
また、図7に示すように、レンズ52、54、56は平面状に形成されてもよく、発光ダイオード42、44、46と接する面に傾斜した複数の突出部59を形成すると、発光ダイオード42、44、46が放出する光の照射角度を水平または垂直方向に非対称偏向させることができる。このような非対称放射特性は、レンズを透過した光がバックライトユニットの上部に矩形に近い楕円形状に照射されるようにする。
【0041】
同様に、図8に示すように、レンズ52、54、56の屈曲面の勾配を調節して、発光ダイオード42、44、46から放出される光の照射角度を垂直または水平方向に非対称偏向させることができる。このような非対称放射特性は、レンズを透過した光がバックライトユニットの上部に矩形に近い楕円形状に照射されるようにする。
【0042】
これとは異なり、図示してはいないが、球面または非球面に形成されているレンズに突出部を形成することができ、平面状に形成されているレンズに凹部が形成され得ることはもちろんである。
【0043】
レンズ52、54、56は、ガラス、石英、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、PMMAなどの高分子物質からなることができ、更に、レンズ52、54、56内に均一に蛍光物質が含まれて発光ダイオード42、44、46から放出される光の色を変更させることもできる。
【0044】
一方、図3、図9及び図10に示すように各発光ダイオード42、44、46が三角形の頂点に配置されている場合、図10Aに示すように、最も左側の三角形の頂点に位置したレンズ52は、拡散板60の所定の照射部A1に赤色光(LR)が照射されるように照射角度を偏向させる。同様に、図10B及び図10Cに示すように、同じレンズを中央及び最も右側の三角形の頂点に位置した発光ダイオード44、46に適用すると、照射部A1では白色光が生成され、拡散板60の上側に白色光が放出されることになる。
【0045】
図11及び図12は、4つの発光ダイオード、例えば、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード及び緑色発光ダイオードが四角形の頂点に配置されている組合せにおける各発光ダイオードの放射角度を示し、図13A乃至図13Dは、四角形の頂点に配置されている各発光ダイオードの放射角度を示している。
【0046】
図13Aに示すように、四角形の最も左側の頂点に位置した発光ダイオード42のレンズ52は、拡散板60の照射部A1に赤色光(LR)が照射されるように、照射角度を偏向させる。同様に、図13B、図13C及び図13Dに示すように、同じレンズを中央及び最も右側の四角形の頂点に位置する発光ダイオード42、46、47に適用すると、照射部A1では白色光が生成され、拡散板60の上側に白色光が放出されるようになる。
【0047】
図14A及び図14Bには、従来の円形でなく、楕円形の放射特性を有するレンズを示している。このようなレンズ70は、従来の板形状の構造を有するレンズに凹溝72を一方向に形成することで、放射される光の経路を変えることができる。
【0048】
図15には、レンズ70の有する放射特性を表している。これを利用すれば、板状の構造を有するレンズを用いて本発明が説明しようとする非対称放射特性を表すことができることはいうまでもない。これとは異なり、図示してはいないが、凸状の溝を有する板状の構造からなるレンズにおいても、従来の円形放射指向特性ではなく、楕円形の指向特性が得られることはもちろんである。
【0049】
図16、図17及び図18は、それぞれレンズを使用しない場合、一般のサイドエミッタ型レンズを用いた場合、及び本発明によるレンズを用いた場合において発光ダイオードの指向特性を表すグラフである。図16乃至図18において、実線は垂直方向への発光ダイオードの指向特性を表しており、点線は水平方向への発光ダイオードの指向特性を表している。
【0050】
レンズを使用しない図16においては、光がどちらか一方向に偏らず、全体的に均一に拡散するラムバーシアン(Lambersian)指向形態を有することを示しており、サイドエミッタ型レンズを用いる図17においては、中央部分に出てくる光の量が減少し、光が全体的に横に広がっていることを示しており、本発明によるレンズを使用する図18においては、図16及び図17と比較すると、非対称指向特性を表していることが分かる。また、本発明によって矩形に近い楕円形の照射形態を有するために、垂直方向と水平方向の指向特性がほぼ同一な図16及び図17のレンズとは異なり、垂直方向と水平方向の指向特性に差があることが確認できる。
【0051】
図19は、楕円形指向特性を有する照射形態から矩形に近い楕円形の照射形態に変更する方法を示すもので、図19Aに示すように、楕円形指向特性を有する照射形態で左右部分と上下部分の光を集めて矩形に近い楕円形、すなわち角及び光照射の境界領域の形態が円形に近い矩形状の照射特性を有するレンズを具現でき、また、図19Bに示すように、楕円形指向特性を有する照射形態でエッジ部分を広げて矩形に近い楕円形状の照射特性を有するレンズを具現することもできる。
【0052】
本発明によるバックライトユニット及びバックライトユニットの発光ダイオードレンズの具体的な実験例を説明すると、以下の通りである。
【0053】
1W級の出力を有しており、駆動電流条件や熱特性による中心波長の変化が5%以内の、中心波長が627nmの赤色発光ダイオードと、中心波長が530nmの緑色発光ダイオードと、中心波長が455nmの青色発光ダイオードとを用い、駆動電流を200mAにする。
【0054】
これら発光ダイオードを、複数のダイオードセットへとグループ化し、各ダイオードセットの赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを、基板上の三角形の頂点に搭載する。
【0055】
レンズは、シリコン樹脂で製作し、それらの一部は非球面設計する。
【0056】
各発光ダイオードの光が拡散板の所定の領域に照射されるようにした結果、拡散板に色偏差85%以上(a color deviation of 85%)の白色光が形成された。
【0057】
また、発光ダイオードセットを繰り返し配列して同じ実験を行った結果、拡散板の全面で均一な白色光が放出されることを確認した。
【0058】
以上の内容は、本発明の好適な実施形態を例示したものに過ぎないもので、本発明は、請求範囲に開示された本発明の範囲内で多様に変更及び修正可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】従来技術によるLCDモジュールの正面図である。
【図2A】一般のバックライトユニットの形態を示す斜視図である。
【図2B】一般のバックライトユニットの形態を示す斜視図である。
【図2C】一般のバックライトユニットの形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態により、R、G、Bの各発光ダイオードが三角形の頂点にあるいは一列に配置されている場合の各発光ダイオードの放射角度を示す正面図である。
【図4】発光ダイオードが一列に配置されている図3のバックライトユニットの斜視図である。
【図5A】図4の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図4のバックライトユニットの斜視図である。
【図5B】図4の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図4のバックライトユニットの斜視図である。
【図5C】図4の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図4のバックライトユニットの斜視図である。
【図6A】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6B】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6C】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6D】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6E】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6F】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6G】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図6H】本発明の一実施形態によるレンズの正面図である。
【図7A】本発明の他の実施形態によるレンズの正面図である。
【図7B】本発明の他の実施形態によるレンズの正面図である。
【図8A】本発明のもう一つの実施形態によるレンズの正面図である。
【図8B】本発明のもう一つの実施形態によるレンズの正面図である。
【図9】発光ダイオードが三角形の頂点に配置されている図3のバックライトユニットの斜視図である。
【図10A】図9の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図10B】図9の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図10C】図9の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態により、R、G、B、Gの各発光ダイオードが四角形の頂点に配置されている場合の各発光ダイオードの放射角度を示す正面図である。
【図12】図11の斜視図である。
【図13A】図12の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図13B】図12の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図13C】図12の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図13D】図12の各発光ダイオード用レンズの放射角度を示す図である。
【図14A】本発明によって楕円形の放射特性を有するレンズの一例を示す平面図及び一側面図である。
【図14B】本発明によって楕円形の放射特性を有するレンズの一例を示す平面図及び一側面図である。
【図15】図14のレンズが有する放射特性を表すグラフである。
【図16】レンズを使用しない発光ダイオードの指向特性を表すグラフである。
【図17】一般のサイドエミッタ型レンズを用いた場合の発光ダイオードの指向特性を表すグラフである。
【図18】本発明によるレンズを用いた場合の発光ダイオードの指向特性を表すグラフである。
【図19A】楕円形指向特性を有する照射形態から矩形に近い照射形態に変更する方法について示す概略図である。
【図19B】楕円形指向特性を有する照射形態から矩形に近い照射形態に変更する方法について示す概略図である。
【符号の説明】
【0060】
30…基板、42…発光ダイオード、44…発光ダイオード、46…発光ダイオード、52…レンズ、54…レンズ、56…レンズ、60…拡散板、100…バックライトユニット、LR…光、LG…光、LB…光、A1…照射部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックライトユニットであって、
基板と、
前記基板上で互いから離隔して配列している複数の発光ダイオードと、
前記複数の発光ダイオードとそれぞれ結合されて前記発光ダイオードが放出した光を所定の領域へと指向させる複数のレンズとを含み、
前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数の発光ダイオードが放出した光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有していることを特徴とするバックライトユニット。
【請求項2】
前記複数のレンズは、前記バックライトユニットの上部に、矩形に近い楕円形状で前記光を照射するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項3】
前記複数のレンズは、前記複数の発光ダイオードの位置に応じて異なる形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項4】
前記複数の発光ダイオードは、多角形の頂点に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項5】
前記複数の発光ダイオードは、一列に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項6】
前記複数のレンズは、球面レンズを含んだことを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項7】
前記複数のレンズは、非球面レンズを含んだことを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項8】
前記複数のレンズのそれぞれは、前記発光ダイオードと接する面に、少なくとも1個の非対称の凹部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のバックライトユニット。
【請求項9】
前記複数のレンズのそれぞれは、前記発光ダイオードと接する面に、傾斜した複数の突出部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のバックライトユニット。
【請求項10】
前記複数のレンズのそれぞれは、非対称な形状の屈曲面を有していることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項11】
前記複数のレンズは蛍光物質を含んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のバックライトユニット。
【請求項12】
バックライトユニットで使用する光源であって、
赤色、緑色及び青色光を放出する複数の発光ダイオードのセットと、
前記複数の発光ダイオードから放出された光を所定の方向へと指向させるように前記複数の発光ダイオードと結合された複数のレンズのセットとを含み、
前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数の発光ダイオードが放出した光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有し、
前記複数のレンズを透過した光を、前記バックライトユニットの上部に、矩形に近い楕円形状で照射するように構成されていることを特徴とする光源。
【請求項13】
前記複数のレンズのそれぞれは、前記発光ダイオードと接する面に、少なくとも1個の非対称の凹部が形成されていることを特徴とする請求項12に記載の光源。
【請求項14】
前記複数のレンズのそれぞれは、前記発光ダイオードと接する面に、傾斜された複数の突出部が形成されていることを特徴とする請求項12に記載の光源。
【請求項15】
前記複数のレンズそれぞれは、非対称な形状の屈曲面を有していることを特徴とする請求項12に記載の光源。
【請求項16】
前記複数のレンズは蛍光物質が含んでいることを特徴とする請求項12乃至請求項15の何れか1項に記載の光源。
【請求項1】
バックライトユニットであって、
基板と、
前記基板上で互いから離隔して配列している複数の発光ダイオードと、
前記複数の発光ダイオードとそれぞれ結合されて前記発光ダイオードが放出した光を所定の領域へと指向させる複数のレンズとを含み、
前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数の発光ダイオードが放出した光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有していることを特徴とするバックライトユニット。
【請求項2】
前記複数のレンズは、前記バックライトユニットの上部に、矩形に近い楕円形状で前記光を照射するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項3】
前記複数のレンズは、前記複数の発光ダイオードの位置に応じて異なる形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項4】
前記複数の発光ダイオードは、多角形の頂点に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項5】
前記複数の発光ダイオードは、一列に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項6】
前記複数のレンズは、球面レンズを含んだことを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項7】
前記複数のレンズは、非球面レンズを含んだことを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項8】
前記複数のレンズのそれぞれは、前記発光ダイオードと接する面に、少なくとも1個の非対称の凹部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のバックライトユニット。
【請求項9】
前記複数のレンズのそれぞれは、前記発光ダイオードと接する面に、傾斜した複数の突出部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のバックライトユニット。
【請求項10】
前記複数のレンズのそれぞれは、非対称な形状の屈曲面を有していることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項11】
前記複数のレンズは蛍光物質を含んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のバックライトユニット。
【請求項12】
バックライトユニットで使用する光源であって、
赤色、緑色及び青色光を放出する複数の発光ダイオードのセットと、
前記複数の発光ダイオードから放出された光を所定の方向へと指向させるように前記複数の発光ダイオードと結合された複数のレンズのセットとを含み、
前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数の発光ダイオードが放出した光を均一に混合して白色光を生じさせる非対称放射特性を有し、
前記複数のレンズを透過した光を、前記バックライトユニットの上部に、矩形に近い楕円形状で照射するように構成されていることを特徴とする光源。
【請求項13】
前記複数のレンズのそれぞれは、前記発光ダイオードと接する面に、少なくとも1個の非対称の凹部が形成されていることを特徴とする請求項12に記載の光源。
【請求項14】
前記複数のレンズのそれぞれは、前記発光ダイオードと接する面に、傾斜された複数の突出部が形成されていることを特徴とする請求項12に記載の光源。
【請求項15】
前記複数のレンズそれぞれは、非対称な形状の屈曲面を有していることを特徴とする請求項12に記載の光源。
【請求項16】
前記複数のレンズは蛍光物質が含んでいることを特徴とする請求項12乃至請求項15の何れか1項に記載の光源。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図6G】
【図6H】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図6G】
【図6H】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【公開番号】特開2007−188858(P2007−188858A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−142929(P2006−142929)
【出願日】平成18年5月23日(2006.5.23)
【出願人】(501379281)三星コーニング株式会社 (16)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月23日(2006.5.23)
【出願人】(501379281)三星コーニング株式会社 (16)
【Fターム(参考)】
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