説明

バックライト及びその電流制御方法

【課題】LEDストリングが短絡しても発熱或いは発火の問題が起きないバックライトユニット及びその電流制御方法を提供する。
【解決手段】本発明によるバックライトユニットは、ストリング電流を受信するアノードとシャーシ接地されたカソードとを有する少なくとも1つのLEDストリングと、駆動電流を受信して前記少なくとも1つのLEDストリングへ前記ストリング電流を出力する電流ソース制御ユニットとを有し、前記電流ソース制御ユニットは、前記駆動電流を感知して前記感知された駆動電流と基準電圧に基づいて前記ストリング電流を補償する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバックライトユニット及びその電流制御方法に関し、特に、バックライトユニットに含まれるLEDストリングが短絡しても発熱或いは発火の問題が起きないバックライトユニット及びその電流制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、液晶表示装置は画像を表示する液晶表示パネル及び液晶表示パネルの下部に具備されて液晶表示パネルへ光を供給するバックライトユニットで構成される。
発光ダイオードをバックライトユニットの光源として採用する場合、バックライトユニットは互に並列連結された多数の光源ストリング、多数の光源ストリングへ駆動電圧を供給するDC/DCコンバータ及び多数のチャンネルを通じて多数の光源ストリングに連結されたドライバーICを含む。
【0003】
しかしながら、一般的に、各光源ストリングは直列連結された多数の発光ダイオードでなされ(LEDストリング)、LEDストリングが短絡してしまうと発熱或いは発火が起こるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011−012521号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2010−315325号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は上記従来のバックライトユニットにおける問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、LEDストリングが短絡しても発熱或いは発火の問題が起きないバックライトユニット及びその電流制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明によるバックライトユニットは、ストリング電流を受信するアノードとシャーシ接地されたカソードとを有する少なくとも1つのLEDストリングと、駆動電流を受信して前記少なくとも1つのLEDストリングへ前記ストリング電流を出力する電流ソース制御ユニットとを有し、前記電流ソース制御ユニットは、前記駆動電流を感知して前記感知された駆動電流と基準電圧に基づいて前記ストリング電流を補償することを特徴とする。
【0007】
前記基準電圧は、前記少なくとも1つのLEDストリングから放射される光の輝度に対応することが好ましい。
前記電流ソース制御ユニットは、第1ノードと第2ノードとの間に接続され、前記第1ノードから直流電圧を受信して前記第2ノードへ駆動電圧を出力し、前記入力された駆動電流を前記第2ノードへ出力する電流フィードバックユニットと、前記電流フィードバックユニットへ流れる前記駆動電流を感知し、前記感知された駆動電流の電圧と前記基準電圧を比較して電流補償情報を出力する電流補償器と、前記第2ノードと前記アノードとの間に接続され、前記駆動電圧及び前記駆動電流を受信して前記ストリング電流を出力し、前記電流補償情報に基づいて前記ストリング電流を補償する電流レギュレータとを含むことが好ましい。
駆動電圧と前記アノードのストリング電圧とを検出して、フィードバック電圧を出力する電圧検出器をさらに有し、前記駆動電圧と前記ストリング電圧とは互いに対応することが好ましい。
前記駆動電圧と前記ストリング電圧との電圧差は、所定の値未満に維持されることが好ましい。
入力された電源電圧を昇圧して直流電圧を出力し、前記フィードバック電圧に基づいて前記直流電圧を制御するDC/DCコンバータをさらに有し、前記直流電圧は、前記駆動電圧に対応することが好ましい。
前記少なくとも1つのLEDストリングから光が放射される時、前記電流ソース制御ユニットは前記ストリング電流の補償動作を遂行することが好ましい。
【0008】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるバックライトユニットは、ストリング電流を受信するアノードとシャーシ接地されたカソードとを有する複数のLEDストリングと、電源電圧を昇圧して直流電圧を出力するDC/DCコンバータと、前記直流電圧を受信して複数の駆動電圧を出力し、前記複数のLEDストリングの各々に対応する駆動電流を出力する電流フィードバックユニットと、前記駆動電圧及び前記駆動電流を受信し、電流制御情報に基づいて前記複数のLEDストリング各々へ流れるストリング電流を出力する電流レギュレータと、前記電流フィードバックユニットに流れる駆動電流を感知して前記ストリング電流を補償するための電流制御情報を出力し、前記駆動電圧とストリング電圧との関係に基づいて前記直流電圧を制御するLED駆動制御器とを有し、前記ストリング電圧は、前記複数のLEDストリング各々のアノードの電圧であることを特徴とする。
【0009】
前記LED駆動制御器は、集積回路で具現されることが好ましい。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明によるバックライトユニットの電流制御方法は、バックライトユニットの電流制御方法において、複数のLEDストリングの各々のホットサイドに流れる駆動電流を感知する段階と、前記感知された駆動電流と基準電圧とに基づいて前記駆動電流を補償する段階と、前記補償された駆動電流に基づいて前記LEDストリング各々に流れるストリング電流を調節する段階とを有し、前記LEDストリングのカソードは、シャーシ接地されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るバックライトユニット及びその電流制御方法によれば、カソードをシャーシ接地させ、アノードへ流れる駆動電流を感知及び補償することによって、LEDストリングが短絡しても定電流を提供できる。したがって、本発明に係るバックライトユニット及びその電流制御方法は、LEDストリングが短絡しても発熱或いは発火の問題を根本的に起こさないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態によるバックライトユニットに対するブロック図である。
【図2】本発明による電流ソース制御ユニットに対する第1の実施形態を示す回路図である。
【図3】本発明による電流ソース制御ユニットに対する第2の実施形態を示す回路図である。
【図4】図1に示した電流ソース制御ユニットに対する第3の実施形態を示す回路図である。
【図5】本発明の実施形態によるLEDバーに対する第1の実施形態を示す概略図である。
【図6】本発明の実施形態によるLEDバーに対する第2の実施形態を示す概略図である。
【図7】図1に示したバックライトユニットを具体的に例示した実施形態を示す概略回路図である。
【図8】本発明の実施形態によるバックライトユニットに対する他の実施形態を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態によるLED駆動集積回路を例示的に示すブロック図である。
【図10】図9に示したLED駆動集積回路を用いたLED駆動回路を例示的に示す概略回路図である。
【図11】本発明の実施形態による液晶表示装置を例示的に示すブロック図である。
【図12】本発明の実施形態によるLED駆動回路の電流制御方法を例示的に説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明に係るバックライト及びその電流制御方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は本発明の実施形態によるバックライトユニットに対するブロック図である。
図1を参照すると、バックライトユニット10は、LED駆動回路100及び少なくとも1つのLEDストリング200(‘LEDアレイ’)を含む。
【0015】
LED駆動回路100は電圧VINを受信して少なくとも1つのLEDストリング200を駆動する。
LED駆動回路100はDC/DCコンバータ110、電流フィードバックユニット120、電流レギュレータ130、及びLED駆動制御器140を含む。
【0016】
DC/DCコンバータ110は、電源電圧VINを昇圧させて直流電圧VDCを発生し、フィードバック電圧VFBにしたがって直流電圧VDCを調整する。
ここで、フィードバック電圧VFBは、駆動電圧VLEDOUTとストリング電圧VLED1〜VLED4との間の関係に基づく電圧である。
【0017】
電流フィードバックユニット120は、直流電圧VDCに対応する駆動電圧VLEDOUT及び駆動電流ILEDを出力する。
ここで、駆動電流ILEDは少なくとも1つのLEDストリング200の駆動に必要である総電流である。ここで、駆動電圧VLEDOUTと直流電圧VDCとの電圧差は、電流フィードバックユニット120の駆動電流ILEDを検出するためのセンシング抵抗の両端に掛かる電圧に実質的に等しい。例えば、直流電圧VDCは、駆動電圧VLEDOUTより大略0.1〜0.5V高いことがあり得る。
【0018】
電流レギュレータ130は、電流フィードバックユニット120から駆動電流ILEDを受信して少なくとも1つのLEDストリング200の駆動に必要である複数のストリング電流ILED1〜ILED4を出力し、駆動電流ILEDの補償情報(compensation information)に基づいてストリング電流ILED1〜ILED4を一定に維持させる。
ここで、駆動電流ILEDの電流補償情報は、基準電圧VREFに基づく情報である。ここで、基準電圧VREFは少なくとも1つのLEDストリング200から放射される光の輝度(luminance)に対応する電圧である。
【0019】
LED駆動制御器140は、駆動電圧VLEDOUT及びストリング電圧VLED1〜VLED4を検出して駆動電圧VLEDOUTを制御し、駆動電流ILEDを感知して駆動電流ILEDを補償する。LED駆動制御器140は、電圧検出器142及び電流補償器144を含む。
【0020】
電圧検出器142は、電流レギュレータ130の入力端から駆動電圧VLEDOUT及び少なくとも1つのLEDストリング200の入力端からストリング電圧VLED1〜VLED4を検出し、駆動電圧VLEDOUTとストリング電圧VLED1〜VLED4との間の関係に対応するフィードバック電圧VFBを出力する。
本実施形態において、フィードバック電圧VFBは、駆動電圧VLEDOUTとストリング電圧VLED1〜VLED4の中の最大値との差であり得る。
他の実施形態において、フィードバック電圧VFBは駆動電圧VLEDOUTとストリング電圧VLED1〜VLED4の中の最小値との差であり得る。
【0021】
電流補償器144は、電流フィードバックユニット120へ流れる駆動電流ILEDを感知し、感知された駆動電流ILED及び基準電圧VREFに基づいて駆動電流ILEDを補償するための電流補償情報を出力する。
本実施形態において、電流補償器144は基準電圧VREFにしたがって駆動電流ILEDを補償する。ここで、電流補償情報はアナログ的な電流やデジタル的な制御信号であり得る。
【0022】
以下では図1に示したように、電流フィードバックユニット120、電流レギュレータ130及び電流補償器144を総称して電流ソース制御ユニット101と称する。
電流ソース制御ユニット101は、駆動電流ILEDを感知し、感知した駆動電流ILED及び基準電圧VREFに基づいて少なくとも1つのLEDストリング200の各々へ流れるストリング電流ILED1〜ILED4を制御/調節/可変するように具現化される。
電流ソース制御ユニット101は少なくとも1つのLEDストリング200へ流れる電流量が一定になるように具現化される。
【0023】
本実施形態において、電流ソース制御ユニット101は少なくとも1つのLEDストリングから光が放射される時、ストリング電流の補償動作を実行する。
【0024】
少なくとも1つのLEDストリング200は、直列連結された複数のLEDを含む。
ここで、少なくとも1つのLEDストリング200のアノード(Anode)は電流レギュレータ130に連結され、カソード(Cathode)はシャーシ(Chassis)接地される。
例えば、第1LEDストリング220は電流レギュレータ130から第1ストリング電圧VLED1及び第1ストリング電流ILED1を受信するアノード及びシャーシ接地されたカソードを含む。
【0025】
図1で示した少なくとも1つのLEDストリング200の個数は、4つであるが、本発明がここに限定されないことは明確である。本発明は少なくとも1つのLEDストリングを包含できる。
【0026】
従来のバックライトユニットは、LEDストリングのカソードで定電流制御を遂行する。
LEDストリングのカソードで定電流制御を遂行する技術に対する詳細なことは、本出願人によって出願され、本明細書の参考文献として記載した特許文献1で説明している。
【0027】
一方、本発明の実施形態によるバックライトユニット10は、少なくとも1つのLEDストリング200のアノードで電流制御を遂行し、少なくとも1つのLEDストリング200のカソードをシャーシ接地させることによって、少なくとも1つのLEDストリング200のいずれか1つが短絡(short)してもLEDストリング200に対して定電流制御できるようにする。
したがって、本発明の実施形態によるバックライトユニット10は、従来のそれと比較してLEDストリングが短絡しても発熱及び発火の問題を根本的に遮断させ得る。
【0028】
図2〜4を参照して、以下に図1に示した電流ソース制御ユニット101がアナログ回路で構成された実施形態を説明する。
以下では説明を簡単にするために少なくとも1つのLEDストリング200は1つのLEDストリング220のみ連結されると仮定する。
【0029】
図2は、本発明による電流ソース制御ユニット101に対する第1の実施形態を示す回路図である。
図2を参照すると、電流ソース制御ユニット101は、電流フィードバックユニット120、電流レギュレータ130、電流補償器144を含む。
【0030】
電流フィードバックユニット120は、第1ノードN1と第2ノードN2との間に接続されたセンシング抵抗R、第1ノードN1に一端が接続されたエミッタ抵抗R、第3ノードN3に一端が連結された第1コレクタ抵抗RC1、第3ノードN3及び接地端に接続された第2コレクタ抵抗RC2、及び電流センシングトランジスタTCSを含む。
ここで、電流センシングトランジスタTCSは、エミッター抵抗Rの他端に接続されたエミッタ、第1コレクター抵抗RC1の他端に接続されたコレクタ、及び第2ノードN2に接続されたベースを含む。ここで、エミッター抵抗Rは0〜100Ωの間の低い抵抗値を有することができる。エミッター抵抗Rは電流チューニングがあまり敏感ではないように機能を遂行する。
【0031】
本実施形態において、電流センシングトランジスタTCSは、Pチャンネル(例えば、P−N−P形)バイポーラ(bipolar)トランジスタで具現され得る。
電流フィードバックユニット120はセンシング抵抗Rへ流れる電流を感知し、対応する感知電圧を第3ノードN3へ出力する。
【0032】
電流レギュレータ130は、第2ノードN2と第4ノードN4との間に接続された電圧安定抵抗R、一端が第4ノードN4に接続された補償電流コレクタ抵抗RNC、一端が接地端に接続された補償電流エミッター抵抗RNE、電流レギュレーティングトランジスタTCR、及び電流補償トランジスタTCCを含む。
【0033】
電流レギュレーティングトランジスタTCRは、第4ノードN4と第5ノードN5との電圧差に対応するストリング電流ILED1を出力する。
ここで、第4ノードN4の電圧は補償電流ILEDCにしたがって可変される。したがって、電流レギュレーティングトランジスタTCRは補償電流ILEDCにしたがってストリング電流ILED1を出力する。
【0034】
電流レギュレーティングトランジスタTCRは、第2ノードN2に接続されたエミッタ、第5ノードN5に接続されたコレクタ、及び第4ノードN4に接続されたベースを含む。
ここで、第5ノードN5は、LEDストリング200のアノードであり、ストリング電圧VLED1が出力されるところである。本実施形態において、電流レギュレーティングトランジスタTCRはPチャンネルバイポーラ(bipolar)トランジスターで具現され得る。
【0035】
電流補償トランジスタTCCは、電流補償情報に基づいて補償電流ILEDCを出力する。
電流補償トランジスタTCCは補償電流コレクタ抵抗RNCの他端に接続されたコレクタ、補償電流エミッタ抵抗RNEの他端に接続されたエミッタ、電流補償情報を受信するベースを含む。
【0036】
電流補償器144は、電流フィードバックユニット120の感知電圧(即ち、第3ノードN3の電圧)と基準電圧VREFとを比較することによって、電流補償情報を出力する。
電流補償器144は、動作増幅器OPを含む。動作増幅器OPは基準電圧VREFを受信する正入力端(+)、第3ノードN3の電圧を受信する負入力端(−)、及び電流補償トランジスタTCCのベースに接続された出力端を含む。動作増幅器OPは基準電圧VREFと感知電圧との差に対応する電圧を出力する。
【0037】
電流ソース制御ユニット101で基準電圧VREFに基づくストリング電流ILED1の制御は以下で説明される。
以下では説明を簡単にするために、エミッタ抵抗Rの抵抗値が0であり、電圧安定抵抗Rの抵抗値が無限大であると仮定する。したがって、センシング抵抗Rへ流れる電流ILEDはストリング電流ILED1と同一である。ストリング電流ILED1は下の数式1を満足させる。
【0038】
【数1】

ここで、VBEは電流センシングトランジスタTCSのベースとエミッタとの間の電圧であり、Iは電流センシングトランジスタTCSのコレクタへ流れる電流であり、Iは電流センシングトランジスタTCSの逆方向飽和電流であり、Vは電流センシングトランジスターTCSの常温(300°K)で一定な電圧を有する熱電圧であり、RはRC1とRC2との合計である。
【0039】
数式1から分かるように、ストリング電流ILED1は、基準電圧VREFに比例する。
したがって、本発明の電流ソース制御ユニット101では基準電圧VREFによってストリング電流ILED1が調節/制御/可変され得る。
図2で電流ソース制御ユニット101の電流フィードバックユニット120はセンシング抵抗Rへ流れる駆動電流ILEDを感知することによってストリング電流ILED1を補償する。
【0040】
本発明の電流フィードバックユニット120は、フォトカプラー(photo coupler)を利用して駆動電流ILEDを感知できる。
図3は、本発明による電流ソース制御ユニット101に対する第2の実施形態を示す回路図である。
図3を参照すると、電流ソース制御ユニット101_1は、電流フィードバックユニット121、電流レギュレータ130、及び電流補償器144を含む。
電流ソース制御ユニット101_1は、図2に示した電流ソース制御ユニット100と比較して電流フィードバックユニット121の構成が異なる。
【0041】
電流フィードバックユニット121は、フォトカプラー122及び接地端に一端が接続されたエミッター抵抗Rを含む。
フォトカプラー122は、駆動電流ILEDに対応する光を放射し、放射した光に対応する電流が流れるようにすることによって第3ノードN3_1の感知電圧を出力する。
フォトカプラー122は、第1ノードN1から駆動電圧VDCを受信し、第2ノードN2へ駆動電流ILEDを出力し、駆動電流ILEDに対応する光を放射するダイオードとダイオードから放射される光に応答して電流をながれるようにする電流センシングトランジスターTCSとを含む。
【0042】
ここで、電流センシングトランジスタTCSは電流補償電圧VCCに接続されたコレクタ、エミッタ抵抗Rの他端に接続されたエミッタ、及びダイオードから放射された光を受信するベースを含む。
電流センシングトランジスタTCSへ流れる電流は、ダイオードから放射される内部光量に比例する。ダイオードに放射される内部光量は駆動電流ILEDに比例する。
したがって、本発明の電流ソース制御ユニット101_1では基準電圧VREFによってストリング電流ILED1が調節/制御/可変され得る。
【0043】
本発明の実施形態による電流フィードバックユニットは電流ミラー(current mirror)の構造で具現され得る。
図4は図1に示した電流ソース制御ユニット101に対する第3の実施形態を示す回路図である。
電流ソース制御ユニット101_2は電流ミラー構造の電流フィードバックユニット122、電流レギュレータ131、及び電流補償器144_1を含む。
【0044】
電流フィードバックユニット123は、第1ノードN1に接続された一端を有する電圧安定抵抗R、第4ノードN4に接続された一端を有する電流補償コレクタ抵抗RNC、第3ノードN3_2と接地端との間に接続されたセンシング抵抗R、第1及び第2電流ミラートランジスタTMR1、TMR2、及び電流補償トランジスタTCCを含む。
【0045】
ここで、第1電流ミラートランジスタTMR1は、電圧安定抵抗Rの他端に接続されたエミッタ、第4ノードN4に共通接続されたコレクタ、及びベースを含む。
第2電流ミラートランジスターTRM1は、第1ノードN1に接続されたエミッタ、第5ノードN5に接続されたコレクタ、及び第4ノードN4に接続されたベースを含む。
実施形態において、第1及び第2電流ミラートランジスタTRM1、TRM2の各々はPチャンネルバイポーラトランジスタであり得る。
【0046】
また、電流補償トランジスタTCCは、電流補償コレクタ抵抗RNCの他端に接続されたコレクタ、第3ノードN3_2に連結されたエミッタ、及び電流補償情報を受信するベースを含む。
電流レギュレータ131は、図4に示すように、電流フィードバックユニット123の一部として、電流補償情報に基づいて補償電流ILEDCを出力する。
【0047】
図4に示した電流ソース制御ユニット101_2は電流ミラー構造として、補償電流ILEDCとストリング電流ILED1とが同一である。
したがって、ストリング電流ILED1は下の数式2を満足させる。
【0048】
【数2】

ここで、αは電圧安定抵抗Rに依存する定数として、1より大きい。したがって、本発明の電流ソース制御ユニット101_2では基準電圧VREFによってストリング電流ILED1が調節/制御/可変され得る。
【0049】
図1に示した少なくとも1つのLEDストリング200は、バー(bar)形態で具現され得る。
図5は本発明の実施形態によるLEDバーに対する第1の実施形態を示す概略図である。
図5を参照すると、LEDバー201は、LEDストリング202及び印刷回路基板204を含む。
LEDストリング202のカソードは印刷回路基板204に接続され、印刷回路基板204はシャーシ(Chassis)に接続される。
本実施形態において、印刷回路基板204はシャーシに直接結合され得る。他の実施形態において、印刷回路基板204はネジを利用してシャーシに結合され得る。
【0050】
図6は、本発明の実施形態によるLEDバーに対する第2の実施形態を示す概略図である。
図6を参照すると、LEDバー211は、第1及び第2LEDストリング212、213及び印刷回路基板214を含む。LEDストリング212、213各々のカソードは印刷回路基板214に接続され、印刷回路基板214はシャーシに接続される。
図6に示したLEDバー211は、2つのLEDストリング211、213を包含するが、本発明のLEDバーがここに限定されないことは明確である。本発明の実施形態によるLEDバーは3つ以上のLEDストリングを包含できる。
【0051】
従来のLEDバーは、LED駆動回路に結合するためにアノードとカソードとの全てが結合される構造である。
一方、本発明のLEDバー(図5の201、図6の211)はLEDストリングのカソードがシャーシ接地されることによって、アノードのみにLED駆動回路(図1の100)が接続されるように具現され得る。
【0052】
もし、LEDバーに複数のLEDストリングを包含する場合、従来のそれと比較して結合ピンの個数を減られ、またLED駆動回路100と容易に結合できる。ここで、結合ピンの個数はLEDストリングのアノード個数に対応する。
実施形態において、LEDバーとLED駆動回路100との結合はソケット形態で具現され得る。
他の実施形態において、LEDバーはソースドライバー(図示せず)の基板に実装されたLED駆動回路100とケーブル形態で連結され得る。
【0053】
図7は、図1に示したバックライトユニットを具体的に例示した実施形態を示す概略回路図である。
図7を参照すると、バックライトユニット20は、4つのLEDストリング200及びそれを制御するLED駆動回路300を含む。
【0054】
LED駆動回路300は、DC/DCコンバータ310、電流フィードバックユニット320、電流レギュレータ330、及びLED駆動制御器340を含む。
DC/DCコンバータ310は入力された電源電圧VINをインダクタLを利用して昇圧させる。
ここで、電源電圧VINは22〜26Vであり得る。本実施形態において、DC/DCコンバータ310はカップリングされたインダクタブーストコンバータ(coupled inductor boost converter)で具現され得る。
【0055】
DC/DCコンバータ310は、入力キャパシタCIN、出力キャパシタCDC、インダクタL、ブースティング制御トランジスタMT、ダイオードD、分配抵抗RDC1、RDC2、及びブースト制御器312を含む。
ブースティング制御トランジスタMTのタンオフの時に入力電圧VINにしたがって第1インダクタLに電圧が蓄えられる。また、ブースティング制御トランジスタMTのタンオンの時にダイオードDが逆バイアス(reverse bias)されることによって、第1インダクタLに蓄えられた電圧が第2インダクタLへ伝達される。
【0056】
ブースト制御器312は、ブースティング制御トランジスタMTのゲートへ入力されるブースティング制御信号を出力し、第1及び第2フィードバック電圧FB、VFBに基づいてブースティング制御信号のデューティ(duty)サイクル制御する。
ここで、第1フィードバック電圧FBは、第1ノードN1の直流電圧VDCに対応する分配電圧(例えば、RDC1/(RDC1+RDC2))であり、第2フィードバック電圧VFBは駆動電圧VLEDOUTとストリング電圧VLED1〜VLED4との間の関連された電圧(例えば、VLEDOUT−VLEDMAX)である。
【0057】
本実施形態において、デューティサイクルの制御は、パルス幅変調(pulse width modulation;PWM)、或いはパルス周波数変調(pulse frequency modulation;PFM)を利用できる。
以下では説明を簡単にするためにデューティサイクルの制御がパルス幅変調を利用すると仮定する。
【0058】
電流フィードバックユニット320は、DC/DCコンバータ310から出力された直流電圧VDC及び駆動電流ILEDに対応する電力を出力する。ここで、出力される電力は駆動電圧VLEDOUTと駆動電流ILEDに対応し、駆動電圧VLEDOUTは直流電圧VDCからセンシング抵抗Rの両端に掛かる電圧を引いた値である。
電流フィードバックユニット320は、第1ノードN1と第2ノードN2との間に接続されたセンシング抵抗Rを含む。センシング抵抗Rの両端には駆動電流ILEDが流れる。
【0059】
電流レギュレータ330は、駆動電圧VLEDOUT及び駆動電流ILEDを受信して電流ミラー方式を利用してLEDストリング200の各々へストリング電流ILED1〜ILED4を出力し、電流補償情報に基づいてストリング電流ILED1〜ILED4を補償する。
電流レギュレータ330は、電圧安定抵抗R、電流補償コレクタ抵抗RNC、電流レギュレーティングトランジスタTCR1〜TCR4、及び電流補償トランジスタTCCを含む。
電流レギュレータ330のストリング電流供給方法やストリング電流補償方法は図2〜4で説明したこと同様であるので、ここでは省略する。
【0060】
LED駆動制御器340は、駆動電圧VLEDOUTとストリング電圧VLED1〜VLED4との間の関係に対応するフィードバック電圧VFBを出力して駆動電圧VLEDOUT及び駆動電流ILEDを制御し、駆動電流ILEDを感知して電流補償情報を出力してストリング電流ILED1〜ILED4を補償する。
LED駆動制御器340は、電圧検出器342及び電流補償器344を含む。
【0061】
電圧検出器342は、最大電圧検出器342_1及びフィードバック電圧発生器342_2を含む。
最大電圧検出器342_1は、入力されたストリング電圧VLED1〜VLED4の中で最も高い電圧を有するストリング電圧を最大ストリング電圧VLEDMAXとして出力する。
本実施形態において、電圧検出器342の電圧偏差(最小ストリング電圧と最大ストリング電圧との差)が所定の値以上である時(例えば、一部LEDストリングが短絡した時)、LED駆動制御器340は、LEDストリング200を保護するように構成、設定される。
【0062】
フィードバック電圧発生器342_2は、入力された駆動電圧VLEDOUTと最大ストリング電圧VLEDMAXとの差に対応するフィードバック電圧VFBを出力する。
本実施形態において、フィードバック電圧発生器342_2の電圧差(駆動電圧VLEDOUTと最大ストリング電圧VLEDMAXとの差)が所定の値(例えば、大略1V)を維持するように、LED駆動制御器340は駆動電圧VLEDOUTを制御する。
本実施形態において、フィードバック電圧発生器342_2の電圧差が所定の値(例えば、0.5V)以下である時(例えば、一部LEDストリングが断線した時)、LED駆動制御器340はLEDストリング200を保護するように構成、設定される。
【0063】
電流補償器344は、電流センシングユニット344_1、ホルダ344_2、及び動作増幅器345を含む。
電流センシングユニット344_1は、センシング抵抗Rの両端に掛かる電圧を感知することによってセンシング電流ILEDを感知する。
ホルダ344_2は、電流センシングユニット344_1から感知された駆動電流ILEDに対応する電圧をパルス幅変調信号PWMに基づいて維持する。
動作増幅器345は、ホルダ344_2から出力された電圧と基準電圧VREFとを比較して電流補償情報を出力する。
【0064】
本発明の実施形態によるバックライトユニット20は、ホットサイド(hot−side;アノードに対応する)で駆動電流ILEDを感知し、感知された駆動電流ILEDに基づいてストリング電流ILED1〜ILED4を補償する。
【0065】
図1〜8で、電流フィードバックユニット120、320は、1つの駆動電流及び1つの駆動電圧VLEDOUTを出力する。しかし、本発明の実施形態による電流フィードバックユニットが必ずここに限定される必要はない。本発明の実施形態による電流フィードバックユニットはLEDストリングの各々に対応する駆動電流及び駆動電圧を出力することもできる。
【0066】
図8は、本発明の実施形態によるバックライトユニットに対する他の実施形態を示すブロック図である。
図8を参照すると、バックライトユニット30は、LED駆動回路400及び複数のLEDストリング500を含む。
LED駆動回路400は、図1に示したLED駆動回路100と比較して電流フィードバックユニット420がLEDストリング500の各々に対応する駆動電流(図示せず)及び駆動電圧(図示せず)を出力する。
【0067】
図8に示した電圧FB1〜FB4は、電流フィードバックユニット420から出力された駆動電圧である。また、図8に示した電圧VLED1〜VLED4はLEDストリング500の各々のアノードのストリング電圧が分配された電圧である。
以下では、電圧VLED1〜VLED4を分配ストリング電圧と称する。
【0068】
LED駆動制御器440は、駆動電圧FB1〜FB4と分配ストリング電圧VLED1〜VLED4間に関係するフィードバック電圧VFBを発生する電圧検出器442及びLEDストリング500の各々に対応する駆動電流を感知し、ストリング電流ILED1〜ILED4を補償するために感知された駆動電流と基準電圧VREFに基づいて電流補償情報を出力する電流補償器444を含む。
【0069】
本実施形態によるバックライトユニット30は、LEDストリング500の各々に流れるストリング電流ILED1〜ILED4を個別的に制御(調整或いは補償)できる。
本発明の実施形態によるLED駆動回路は、集積回路(Integrated Circuit)で具現され得る。
【0070】
図9は、本発明の実施形態によるLED駆動集積回路を例示的に示すブロック図である。
以下では説明を簡単にするために4つのLEDストリングを制御するLED駆動集積回路630であると仮定する。
図9を参照すれば、LED駆動集積回路630は第1〜第4電流ソース制御ユニット631〜634、最大値回路636、及びLED出力電圧制御ユニット637を含む。
【0071】
第1〜第4電流ソース制御ユニット631〜634の各々は、LEDストリング(図示せず)各々に対応する駆動電流に対応する電圧(例えば、直流電圧VDCと駆動電圧FB1〜FB4の電圧差)と基準電圧VREFとに基づいて電流制御情報に対応する電流制御信号CTR1〜CTL4を出力し、直流電圧VDCとストリング電圧との間に対応する電圧(例えば、分配直流電圧VOSENSEと分配ストリング電圧VLED1〜VLED4との間の電圧差)に基づいて駆動電圧制御情報(driving voltage controlling information、或いは‘フィードバック電圧’)を出力する。
【0072】
以下では第1電流ソース制御ユニット631の構成を説明する。
第1電流ソース制御ユニット631は、図9に示したように、第1〜第3動作増幅器OP1〜OP3及び電流均衡制御ユニット635を含む。
【0073】
第1動作増幅器OP1は、直流電圧VDCと第1駆動電圧FB1との電圧差に対応する電圧を出力する。
第1動作増幅器OP1は、直流電圧VDCを受信する正入力端(+)と第1駆動電圧FB1を受信する負入力端(−)とを含む。
第2動作増幅器OP2は、第1動作増幅器OP1の出力電圧と基準電圧VREFとの差に対応する電圧を第1電流制御信号CTL1へ出力する。
第2動作増幅器OP1は、基準電圧VREFを受信する正入力端(+)と第1動作増幅器OP1の出力電圧を受信する負入力端(−)とを含む。
【0074】
第3動作増幅器OP3は、分配直流電圧VOSENSEと分配ストリング電圧VLED1との差に対応する電圧を出力する。ここで、分配直流電圧VOSENSEは直流電圧VDCが所定の比率に分配された電圧である。
第3動作増幅器OP3は、分配直流電圧VOSENSEを受信する正入力端(+)と第1分配ストリング電圧VLED1を受信する負入力端(−)とを含む。
電流均衡制御ユニット635は、パルス幅変調信号PWMに応答して基準電圧VREFを発生させる。ここで、基準電圧VREFはLEDストリングの輝度に対応する電圧である。
第2〜第4電流ソース制御ユニット632〜634も第1電流ソースユニット631と同様に具現される。
【0075】
最大値回路636は、第1〜第4電流ソース制御ユニット631〜634の出力電圧の中で最も大きい電圧と分配直流電圧VOSENSEとの差に対応する電圧を発生する。
LED出力制御ユニット637は、最大値回路636から出力される電圧を所定の値に維持させるために駆動電圧制御情報を出力する。
本実施形態において、LED出力制御ユニット637は、駆動電圧と最大ストリング電圧との間の電圧差が0.3〜1.5Vを維持するように駆動電圧制御情報を出力する。
【0076】
図10は、図9に示したLED駆動集積回路630を用いたLED駆動回路600を例示的に示す概略回路図である。
図10を参照すると、LED駆動回路600は、DC/DCコンバータ610、電流フィードバックユニット620、電流レギュレータ640、LED駆動集積回路630、及び抵抗RVDC1、RVDC2、RLED11〜RLED41、RLED12〜RLED42を含む。
【0077】
DC/DCコンバータ610は、入力電源電圧VINを昇圧させて直流電圧VDC及び駆動電流を出力し、駆動電圧制御情報に基づいて直流電圧VDCを制御する。
ここで、駆動電圧制御情報はLED駆動集積回路630のゲートピン(GATE)から入力される。
【0078】
電流フィードバックユニット620は、LEDストリング710〜740の各々に流れるストリング電流ILED1〜ILED4に対応する駆動電流を感知するためのセンシング抵抗RS1〜RS4を含む。
駆動電流を感知するために、センシング抵抗RS1〜RS4の一端に接続されたノードN21〜N24はLED駆動集積回路630の駆動電圧FB1〜FB4を受信するピンに接続され、直流電圧VDCが抵抗分配された電圧VOSENSEはLED駆動集積回路630の分配直流電圧VOSENSEを受信するピンに接続される。
分配直流電圧VOSENSEは、直流電圧VDCを所定の値(RVDC1/(RVDC1+RVDC2))に分配する。
【0079】
電流レギュレータ640は、電流制御信号CTL1〜CTL4に応答してLEDストリング710〜740の各々にストリング電流ILED1〜ILED4を出力するためのMOSトランジスタMCR1〜MCR4を含む。
ここで、MOSトランジスタMCR1〜MCR4のゲートは、LED駆動集積回路630の電流制御信号CTL1〜CTL4を出力するピンに接続される。
【0080】
一方、LEDストリング710〜740のストリング電圧を分配した電圧LED1〜LED4は、LED駆動集積回路630の分配ストリング電圧LED1〜LED4を受信するピンに接続される。
本発明の実施形態によるLED駆動回路600は、デジタル回路で構成され、各LEDストリングへ流れる駆動電流をホットサイドでデジタル的に感知及び補償する。
【0081】
図11は、本発明の実施形態による液晶表示装置1000を例示的に示すブロック図である。
図11を参照すると、液晶表示装置1000は、ピクセルアレイ1100、タイミング制御器1200、ガンマ電圧発生器1300、データ駆動回路1400、ゲート駆動回路1500、電源供給回路1600、少なくとも1つのLEDバー1700、及びLED駆動回路1800を含む。
【0082】
ピクセルアレイ1100、タイミング制御器1200、ガンマ電圧発生器1300、データ駆動回路1400、ゲート駆動回路1500、電源供給回路1600に対する詳細な説明は、本出願人によって出願され、本明細書の先行技術文献として特許文献2に記載されている。
【0083】
少なくとも1つのLEDバー1700は、図1に示した少なくとも1つのLEDストリング200と同一である。
LED駆動回路1800は、少なくとも1つのLEDバー1700のアノードへ駆動電流出力し、アノードへ流れる駆動電流を感知及び補償するよう構成される。
【0084】
LED駆動回路1800は、少なくとも1つのLEDバー1700のアノードへ出力される駆動電流を感知及び電流補償情報を出力するための電流補償器1820及び電流補償情報に基づいてアノードへ駆動電流を出力する電流レギュレータ1840を含む。
LED駆動回路1800は、図1に示したLED駆動回路100と同様に構成され得る。
【0085】
図12は、本発明の実施形態によるLED駆動回路の電流制御方法を例示的に説明するためのフローチャートである。
図1及び図12を参照すると、LED駆動回路100の電流制御方法は、次の通りである。
【0086】
電流補償器144は、LEDストリング200のホットサイド(或いは‘アノード’)で駆動電流ILEDを感知する(ステップS110)。
電流補償器144は、センシング抵抗Rの電圧差を感知することによって駆動電流ILEDを感知する。
ここで、LEDストリング200のコールドサイド(或いは、‘カソード’)はシャーシ接地される。
【0087】
電流補償器144は、感知された駆動電流ILEDに対応する電圧と基準電圧VREFとに基づいて駆動電流ILEDを補償するための電流補償情報を出力し、電流レギュレータ130は電流補償情報に基づいて駆動電流ILEDを補償する(ステップS120)。
【0088】
電流レギュレータ130は、補償された駆動電流ILEDにしたがってLEDストリング200各々に流れるストリング電流を調節する(ステップS130)。
ここで、LEDストリング200各々のコールドサイド(或いはカソード)はシャーシ接地される。
【0089】
本発明の実施形態によるLED駆動回路の電流制御方法は、ホットサイドで駆動電流を感知及び補償することによって、LEDストリングの中で少なくとも1つが短絡しても定電流制御ができる。
【0090】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0091】
10、20、30 バックライトユニット
100、300、400、600、1800 LED駆動回路
101、101_1、101_2 電流ソース制御ユニット
110、310、410、610 DC/DCコンバータ
120、121、123、320、420、620 電流フィードバックユニット
122 フォトカプラー
130、131、330、430、640、1840 電流レギュレータ
131 電流レギュレータ
140、340、440 LED駆動制御器
142、342、442 電圧検出器
144、144_1、344、444 電流補償器
200、202、212、213、500、710、740 LEDストリング
201、211、1700 LEDバー
204、214 印刷回路基板
220 第1LEDストリング
312 ブースト制御器
342 電圧検出器
342_1 最大電圧検出器
342_2 フィードバック電圧発生器
344 電流補償器
344_1 電流センシングユニット
344_2 ホルダ
345 動作増幅器
442 電圧検出器
444、1820 電流補償器
630 LED駆動集積回路
631〜634 電流ソース制御ユニット
636 最大値回路
637 LED出力電圧制御ユニット
1000 液晶表示装置
1100 ピクセルアレイ
1200 タイミング制御器
1300 ガンマ電圧発生器
1400 データ駆動回路
1500 ゲート駆動回路
1600 電源供給回路
LED1〜VLED4 ストリング電圧
LED1〜ILED4 ストリング電流
LED 駆動電流
LEDOUT 駆動電圧
DC 直流電圧
REF 基準電圧
センシング抵抗


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストリング電流を受信するアノードとシャーシ接地されたカソードとを有する少なくとも1つのLEDストリングと、
駆動電流を受信して前記少なくとも1つのLEDストリングへ前記ストリング電流を出力する電流ソース制御ユニットとを有し、
前記電流ソース制御ユニットは、前記駆動電流を感知して前記感知された駆動電流と基準電圧に基づいて前記ストリング電流を補償することを特徴とするバックライトユニット。
【請求項2】
前記基準電圧は、前記少なくとも1つのLEDストリングから放射される光の輝度に対応することを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項3】
前記電流ソース制御ユニットは、第1ノードと第2ノードとの間に接続され、前記第1ノードから直流電圧を受信して前記第2ノードへ駆動電圧を出力し、前記入力された駆動電流を前記第2ノードへ出力する電流フィードバックユニットと、
前記電流フィードバックユニットへ流れる前記駆動電流を感知し、前記感知された駆動電流の電圧と前記基準電圧を比較して電流補償情報を出力する電流補償器と、
前記第2ノードと前記アノードとの間に接続され、前記駆動電圧及び前記駆動電流を受信して前記ストリング電流を出力し、前記電流補償情報に基づいて前記ストリング電流を補償する電流レギュレータとを含むことを特徴とする請求項2に記載のバックライトユニット。
【請求項4】
駆動電圧と前記アノードのストリング電圧とを検出して、フィードバック電圧を出力する電圧検出器をさらに有し、
前記駆動電圧と前記ストリング電圧とは互いに対応することを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項5】
前記駆動電圧と前記ストリング電圧との電圧差は、所定の値未満に維持されることを特徴とする請求項4に記載のバックライトユニット。
【請求項6】
入力された電源電圧を昇圧して直流電圧を出力し、前記フィードバック電圧に基づいて前記直流電圧を制御するDC/DCコンバータをさらに有し、
前記直流電圧は、前記駆動電圧に対応することを特徴とする請求項4に記載のバックライトユニット。
【請求項7】
前記少なくとも1つのLEDストリングから光が放射される時、前記電流ソース制御ユニットは前記ストリング電流の補償動作を遂行することを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項8】
ストリング電流を受信するアノードとシャーシ接地されたカソードとを有する複数のLEDストリングと、
電源電圧を昇圧して直流電圧を出力するDC/DCコンバータと、
前記直流電圧を受信して複数の駆動電圧を出力し、前記複数のLEDストリングの各々に対応する駆動電流を出力する電流フィードバックユニットと、
前記駆動電圧及び前記駆動電流を受信し、電流制御情報に基づいて前記複数のLEDストリング各々へ流れるストリング電流を出力する電流レギュレータと、
前記電流フィードバックユニットに流れる駆動電流を感知して前記ストリング電流を補償するための電流制御情報を出力し、前記駆動電圧とストリング電圧との関係に基づいて前記直流電圧を制御するLED駆動制御器とを有し、
前記ストリング電圧は、前記複数のLEDストリング各々のアノードの電圧であることを特徴とするバックライトユニット。
【請求項9】
前記LED駆動制御器は、集積回路で具現されることを特徴とする請求項8に記載のバックライトユニット。
【請求項10】
バックライトユニットの電流制御方法において、
複数のLEDストリングの各々のホットサイドに流れる駆動電流を感知する段階と、
前記感知された駆動電流と基準電圧とに基づいて前記駆動電流を補償する段階と、
前記補償された駆動電流に基づいて前記LEDストリング各々に流れるストリング電流を調節する段階とを有し、
前記LEDストリングのカソードは、シャーシ接地されていることを特徴とするバックライトユニットの電流制御方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2013−30458(P2013−30458A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−81548(P2012−81548)
【出願日】平成24年3月30日(2012.3.30)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】