説明

バックログ関連情報を伝達するための方法および装置

【課題】ワイヤレス端末により送信されるのを待っているアップリンクトラフィックの量を示すバックログ情報のような、バックログ情報を効率的に伝達する。
【解決手段】デルタバックログレポートを、絶対的なバックログレポートに加えて使用し、制御シグナリングオーバーヘッドを減少させる。デルタバックログレポート中で伝達される少なくともいくつかの情報は、以前に送信されたバックログレポートを参照する。アップリンクトラフィックチャネルセグメントのスケジューリングを決定する際に、基地局は、ワイヤレス端末から受信したバックログ情報を使用する。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス通信方法および装置に関し、より詳細には、バックログ関連情報を伝達することに関連した方法および装置に関する。
【背景】
【0002】
例えば、ワイヤレス端末から基地局へのアップリンクユーザデータのような、アップリンクトラフィックをサポートするワイヤレス通信システムにおけるワイヤレス端末は、通信制御情報とユーザデータとの両方に対して、アップリンクのエアリンクリソースを使用する必要がある。多元接続ワイヤレス通信システムにおいて、通常、基地局のアタッチメントポイントを使用する複数のワイヤレス端末は、貴重なアップリンクのエアリンクリソース、例えば、アップリンクのトラフィックチャネルエアリンクリソースに対して競合している。アップリンクのトラフィックチャネルリソースを分割する1つのアプローチは、ワイヤレス端末がそれらの現在の基地局のアタッチメントポイントに対してリソース要求を送り、そして、基地局が、スケジューリングルールにしたがって、競合する要求を考慮し、例えば、アップリンクのトラフィックチャネルセグメントのようなリソースを割り振ることである。
【0003】
要求レポーティングの1つのアプローチにおいて、ワイヤレス端末は、それぞれの後の要求レポーティングの機会の間に絶対的なバックログを報告する。このアプローチは、実現するのは簡単であるが、あまり効率的でない。送信されるのを待っているキューに入れられているアップリンクトラフィックのバックログの量に関して、1つの要求機会から別の要求機会までに、ワイヤレス端末は著しく変化していないかもしれない。例えば、他のワイヤレス端末がより高い優先順位を有することを必要とするために、基地局は、要求間のトラフィックに対して、何らかのアップリンクリソースをワイヤレス端末に割り振らないことを決定しているかもしれない。別の例として、送信のキューのバックログを空にするために必要とされる総リソース量のうちほんの少しの部分のみをワイヤレスに割り振るかもしれない。
【0004】
効率的な要求レポーティングの実現は、オーバーヘッドシグナリングを減少させ、それゆえに、アップリンクトラフィックに対してより多くのリソースを利用可能にさせることを理解すべきである。上の記述に基づいて、効率的な方法で制御情報を報告する方法および装置に対する必要性があることを理解すべきである。少なくともいくつかの効率的なレポーティング方法を考案できる場合、少なくともいくつかのレポートにおいて、以前に伝達されたバックログ情報を利用することが望ましい。
【概要】
【0005】
さまざまな実施形態は、例えば、ワイヤレス端末により送信されるのを待っているアップリンクトラフィックの量を示すバックログ情報のようなバックログ情報を伝達する方法および装置に向けられている。デルタバックログレポートが、絶対的なバックログレポートに加えて使用され、それゆえに、制御シグナリングオーバーヘッドを減少させる。デルタバックログレポート中で伝達される少なくともいくつかの情報は、以前に送信されたバックログレポートを参照している。アップリンクトラフィックチャネルセグメントのスケジューリングを決定する際に、基地局は、ワイヤレス端末から受信したレポートを含む受信バックログ情報を使用する。いくつかの実施形態において、絶対的なバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートフォーマットを使用するが、デルタバックログレポートは、第2の固定されたサイズのレポートフォーマットを使用し、第2のサイズは、第1の固定されたサイズと異なる。
【0006】
さまざまな例示的な実施形態において、通信デバイスを動作させて送信バックログ情報を伝達させる方法は、送信されるのを待っているデータ量についてのバックログ情報を伝達する第1のバックログレポートを第1の時点で送信することと、追加のバックログ情報を伝達する第2のバックログレポートを第2の時点で送信することとを含み、追加の情報の少なくともいくつかは、第1のバックログレポートにより伝達された値を使用して計算される差分値として伝達される。さまざまな実施形態にしたがう例示的な通信デバイスは、送信されるのを待っているデータ量についての情報を維持するバックログ監視モジュールと、異なるタイプのバックログ関連情報を伝達するバックログレポートを発生させるレポート発生モジュールとを含み、異なるタイプのバックログ関連情報のうちの1つは、差分タイプの情報である。
【0007】
さまざまな実施形態を上の概要で論じているが、すべての実施形態が、必ずしも同一の特徴を含むわけでなく、上述した特徴のいくつかは必要ではないが、いくつかの実施形態において望まれることを理解すべきである。本発明の多数の追加の特徴、実施形態、および利益を、以下の詳細な説明で論じる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、さまざまな実施形態にしたがって実現される例示的なワイヤレス通信システムの図面である。
【図2】図2は、さまざまな実施形態にしたがう、例えば、移動ノードのような、例示的なワイヤレス端末の図面である。
【図3】図3は、さまざまな実施形態にしたがう、例えば、アクセスノードのような、例示的な基地局の図面である。
【図4】図4は、さまざまな実施形態にしたがって、例えば、基地局に、送信バックログ情報を伝達する、例えば、移動ノードのようなワイヤレス端末などの、通信デバイスの例示的な動作方法のフローチャートの図面である。
【図5】図5は、さまざまな実施形態にしたがって、例えば、基地局に、送信バックログ情報を伝達する、例えば、移動ノードのようなワイヤレス端末などの、通信デバイスの例示的な動作方法のフローチャートの図面である。
【図6】図6は、図6Aと図6Bとの組み合わせから構成されている、さまざまな実施形態にしたがった、ワイヤレス端末の例示的な動作方法のフローチャートの図面である。
【図6A】図6Aは、さまざまな実施形態にしたがった、ワイヤレス端末の例示的な動作方法のフローチャートの図面である。
【図6B】図6Bは、さまざまな実施形態にしたがった、ワイヤレス端末の例示的な動作方法のフローチャートの図面である。
【図7】図7は、例示的な直交周波数分割多重(OFDM)多元接続ワイヤレス通信システムにおける例示的なアップリンクタイミングおよび周波数構造中の例示的なアップリンク専用制御チャネル(DCCH)セグメントの図面である。
【図8】図8は、図7の専用制御チャネルセグメントを使用して伝達できる例示的な専用制御レポートをリスト表示する表の図面である。
【図9】図9は、例えば、ワイヤレス端末に対応する、所定のDCCHトーンに対する、例えば、ビーコンスロットのような、例示的な時間間隔中の例示的なレポーティングフォーマット情報を図示する図面である。
【図10】図10は、第1の例示的な要求辞書にしたがった、1ビットのアップリンク要求レポートに対するフォーマットを記述するビットパターンマッピング表に対する情報の図面である。
【図11】図11は、図12および図13に対応する例示的な第1の要求辞書を使用するときに、3および4ビットのアップリンク要求レポートに対するレポート値を決定する際に利用される制御要素を決定するために使用される例示的な表の図面である。
【図12】図12は、第1の例示的な要求辞書にしたがった、4ビットのアップリンク要求レポートに対するフォーマットを記述するビットパターンマッピング表に対する情報の図面であり、図12にしたがって発生される4ビットのレポート中で伝達される情報は、図13にしたがって発生される後続の3ビットのレポートにおいて参照として利用可能である。
【図13】図13は、第1の例示的な要求辞書にしたがった、3ビットのアップリンク要求レポートに対するフォーマットを記述するビットパターンマッピング表に対する情報の図面であり、図13にしたがって発生される3ビットのレポートは、図12にしたがって以前に伝達された4ビットのアップリンク要求レポートに関するデルタバックログ情報を伝達する。
【図14】図14は、図16ないし17および19ないし20に対応する例示的な第2および第3の要求辞書を使用するときに、3および4ビットのアップリンク要求レポートに対するレポート値を決定する際に利用される制御要素を決定するために使用される例示的な表の図面である。
【図15】図15は、第2の例示的な要求辞書にしたがった、1ビットのアップリンク要求レポートに対するフォーマットを記述するビットパターンマッピング表に対する情報の図面である。
【図16】図16は、第2の例示的な要求辞書にしたがった、3ビットのアップリンク要求レポートに対するフォーマットを記述するビットパターンマッピング表に対する情報の図面であり、図16にしたがって発生される3ビットのレポート中で伝達される情報は、図17にしたがって発生される後続の4ビットのレポートにおいて参照として利用可能である。
【図17】図17は、第2の例示的な要求辞書にしたがった、4ビットのアップリンク要求レポートに対するフォーマットを記述するビットパターンマッピング表に対する情報の図面であり、図17にしたがって発生される4ビットのレポートは、図16にしたがって以前に伝達された3ビットのアップリンク要求レポートに関するデルタバックログ情報を伝達する機会をサポートする。
【図18】図18は、第3の例示的な要求辞書にしたがった、1ビットのアップリンク要求レポートに対するフォーマットを記述するビットパターンマッピング表に対する情報の図面である。
【図19】図19は、第3の例示的な要求辞書にしたがった、4ビットのアップリンク要求レポートに対するフォーマットを記述するビットパターンマッピング表に対する情報の図面であり、図19にしたがって発生される4ビットのレポート中で伝達される情報は、図20にしたがって発生される後続の3ビットのレポートにおいて参照として利用可能である。
【図20】図20は、第3の例示的な要求辞書にしたがった、3ビットのアップリンク要求レポートに対するフォーマットを記述するビットパターンマッピング表に対する情報の図面であり、図20にしたがって発生される3ビットのレポートは、図19にしたがって以前に伝達された4ビットのアップリンク要求レポートに関するデルタバックログ情報を伝達する。
【図21】図21は、異なる要求辞書に対応する複数ビットのアップリンク要求レポートの例示的なシーケンスを図示し、レポート間の相互依存を図示する図面である。
【詳細な説明】
【0009】
図1は、さまざまな実施形態にしたがって実現される例示的なワイヤレス通信システム100の図面である。例示的なワイヤレス通信システム100は、例えば、直交周波数分割多重(OFDM)多元接続ワイヤレス通信システムである。
【0010】
例示的なワイヤレス通信システム100は、複数の基地局(基地局1 102、...、基地局M 104)を含む。各基地局(102、104)は、それぞれ、対応するワイヤレスカバレッジエリア(セル1 106、セルM 108)を有する。システム100はまた、ネットワークノード118を含み、ネットワークノード118は、それぞれ、ネットワークリンク(120、122)を介して基地局(102、104)に結合されている。ネットワークノード118はまた、リンク124を介して、他のネットワークノードおよび/またはインターネットに結合されている。ネットワークリンク(120、122、124)は、例えば、光ファイバリンクである。システム100はまた、複数のセクタを有するセルおよび/または複数の搬送波を使用するセルを含んでいてもよい。
【0011】
システム100はまた、複数のワイヤレス端末を含む。ワイヤレス端末のうちの少なくともいくつかは、通信システム全体にわたって移動する移動ノードである。図1において、ワイヤレス端末(WT 1 110、WT N 112)は、セル1 106中に位置しており、それぞれ、ワイヤレスリンク(126、128)を介して基地局1 102に結合されている。図1において、ワイヤレス端末(WT 1’ 114、WT N’ 116)は、セルM 108中に位置しており、それぞれ、ワイヤレスリンク(130、132)を介して基地局M 104に結合されている。さまざまな実施形態にしたがって、ワイヤレス端末は、送信バックログ情報レポートを伝達し、ワイヤレス端末のうちの少なくともいくつかは、異なるタイプのバックログ関連情報を伝達し、異なるタイプのバックログ関連情報のうちの1つは、差分タイプの情報である。
【0012】
図2は、例えば、さまざまな実施形態にしたがう移動ノードのような、例示的なワイヤレス端末200の図面である。例示的なワイヤレス端末200は、バス212を介してともに結合された受信機モジュール202と、送信機モジュール204と、プロセッサ206と、ユーザI/Oデバイス208と、メモリ210とを含み、それらにわたってさまざまな要素が、データおよび情報を交換する。メモリ210は、ルーチン214とデータ/情報216とを含む。例えば、CPUのような、プロセッサ206は、ルーチン214を実行し、メモリ210中のデータ/情報を使用して、ワイヤレス端末200の動作を制御し、方法を実現する。
【0013】
例えば、OFDM受信機のような、受信機モジュール202は、受信アンテナ203に結合されており、受信アンテナ203を介して、ワイヤレス端末は、基地局からダウンリンク信号を受信する。ダウンリンク信号は、例えば、専用制御チャネルのアップリンクチャネル構造中の特定のスロットに関係付けられた基地局割当ワイヤレス端末ON状態識別子を含む。ダウンリンク信号はまた、ワイヤレス端末に対するアップリンクトラフィックチャネルセグメントの割当を含む割当信号を含む。
【0014】
例えば、OFDM送信機のような送信機モジュール204は、送信アンテナ205に結合されており、送信アンテナ205を介して、ワイヤレス端末200は、アップリンク信号を基地局に送信する。いくつかの実施形態において、同一のアンテナが、受信機および送信機に対して使用される。アップリンク信号は、専用の制御チャネルセグメント信号とトラフィックチャネルセグメント信号とを含む。専用の制御チャネルセグメント信号は、3および4ビットのアップリンクトラフィックチャネル要求レポートのようなバックログ情報レポートと、ビーコン比レポートのような干渉レポートと、電力バックオフレポートのような電力利用可能性レポートとを含む、さまざまな異なるタイプの制御チャネルレポートを伝える。ワイヤレス端末200によりサポートされるバックログ情報レポートのうちの少なくもいくつかは、以前に伝達されたバックログレポート中で伝達された情報に関する差分情報を報告するフォーマットを含む。
【0015】
異なる時間に、送信機204は、異なるタイプのバックログ関連情報を伝達するバックログレポートを送信してもよく、そして時には送信する。例えば、第1の時点で、送信機は、送信されるのを待っているデータ量についてのバックログ情報を伝達する第1のバックログレポートを送信し、第2の時点で、送信機204は、追加のバックログ情報を伝達する第2のバックログレポートを送信する。追加のバックログ情報のうちの少なくともいくつかは、第1のバックログレポートにより伝達された値を使用して計算される差分値として伝達される。
【0016】
ユーザI/Oデバイス208は、例えば、マイクロフォンや、キーボードや、キーパッドや、マウスや、カメラや、スイッチや、スピーカや、ディスプレイなどを含む。ユーザI/Oデバイス208により、ワイヤレス端末200のユーザは、データ/情報を入力し、出力データ/情報にアクセスし、そして、ワイヤレス端末200のうちの少なくともいくつかの機能を制御することが可能になる。
【0017】
ルーチン214は、バックログ監視モジュール218と、制御レポート発生モジュール219と、選択モジュール225と、送信制御モジュール226とを含む。制御レポート発生モジュール219は、バックログレポート発生モジュール220と、干渉レポート発生モジュールと、SNRレポート発生モジュールと、ノイズレポート発生モジュールと、電力レポート発生モジュールと、フレキシブルレポート発生モジュールとを含む。
【0018】
バックログ監視モジュール218は、送信されるのを待っている情報量についての情報を維持する。記憶された専用制御チャネル構造情報228と基地局割当ワイヤレス端末識別情報256とを含むアップリンクタイミングおよび周波数構造情報にしたがってワイヤレス端末に割り振られた専用制御チャネルアップリンクセグメントを介して伝達される異なるタイプの制御情報レポートを、制御レポート発生モジュール219は発生させる。異なるタイプの制御情報レポートは、例えば、バックログ情報レポートと、干渉レポートと、電力レポートと、SNRレポートと、自己ノイズレポートとを含む。制御レポート発生モジュール219は、バックログレポート発生モジュール220を含む、各タイプのレポートに対応するモジュールを含む。
【0019】
バックログレポート発生モジュール220は、異なるタイプのバックログ関連情報を伝達するバックログレポートを発生させ、異なるタイプのバックログ関連情報のうちの1つは、差分タイプの情報である。バックログレポート発生モジュール220は、1ビットのアップリンク要求レポート発生モジュールと、3ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST3)発生モジュール221と、4ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST4)発生モジュール223とを含み、各発生モジュールは、異なる固定されたサイズのバックログレポートに対応する。ULRQST3レポート発生モジュール221は、エンコーディングモジュール222を含む。ULRQST4レポート発生モジュール223は、エンコーディングモジュール224を含む。3ビットのアップリンク要求レポート発生モジュール221は、バックログ情報を使用して、3ビットのアップリンク要求レポートを発生させる。特定の発生された3ビットのアップリンク要求レポートに対して、3ビットのアップリンク要求レポート発生モジュール221は、情報により識別される使用中の要求辞書258に対応する、要求辞書1のULRQST3ビットマッピング情報238と、要求辞書2のULRQST3ビットマッピング情報242と、...、要求辞書NのULRQST3ビットマッピング情報246とのうちの1つを使用する。4ビットのアップリンク要求レポート発生モジュール223は、バックログ情報を使用して、4ビットのアップリンク要求レポートを発生させる。特定の発生された4ビットのアップリンク要求レポートに対して、4ビットのアップリンク要求レポート発生モジュール223は、情報により識別される使用中の要求辞書258に対応する、要求辞書1のULRQST4ビットマッピング情報240と、要求辞書2のULRQST4ビットマッピング情報244と、...、要求辞書NのULRQST4ビットマッピング情報248とのうちの1つを使用する。
【0020】
エンコーディングモジュール222は、発生の一部として、少なくともいくつかのビットパターンに対するいくつかのULRQST3レポートに対して、結合情報をエンコードする。例えば、要求辞書2に対応して、総バックログ情報が、総バックログを示す基準パラメータと一緒にエンコードされ(図16参照)、要求辞書3に対応して、差分値と、送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかに関する表示とが、一緒にコード化される(図20を参照)。
【0021】
エンコーディングモジュール224は、発生の一部として、少なくともいくつかのビットパターンに対するいくつかのULRQST4レポートに対して、結合情報をエンコードする。例えば、要求辞書2に対応して、5つのビットパターンに対して、遅延情報が、少なくともいくつかのバックログがある表示と一緒にエンコードされ(図17参照)、要求辞書3に対応して、バックログカウント情報が、バックログを示す2つの基準値と一緒にコード化される(図19参照)。
【0022】
データ/情報216は、記憶された専用制御チャネル構造情報228と、レポートフォーマット情報230と、予め定められた送信デッドライン情報250とを含む。レポートフォーマット情報230は、要求辞書1情報232と、要求辞書2情報234と、要求辞書N情報236とを含む。要求辞書1情報232は、3ビットのアップリンク要求レポートのビットマッピング情報238と、4ビットのアップリンク要求レポートフォーマットのビットマッピング情報240とを含む。要求辞書2情報234は、3ビットのアップリンク要求レポートのビットマッピング情報242と、4ビットのアップリンク要求レポートフォーマットのビットマッピング情報244とを含む。要求辞書N情報236は、3ビットのアップリンク要求レポートのビットマッピング情報246と、4ビットのアップリンク要求レポートフォーマットのビットマッピング情報248とを含む。
【0023】
図7、8、および9中の情報は、いくつかの例示的な専用制御チャネル構造情報を含む。予め定められた送信デッドライン情報250は、例えば、表1700のTmaxの値、および/または、表1900と2000とに対するNDカウントに関して包含されるフレームカウントに対応するTMの値のような、1つ以上の制限を含む。
【0024】
要求辞書1情報232のULRQST3ビットマッピング情報238は、例えば、図13の表1300の情報を含み、一方、要求辞書1情報232のULRQST4ビットマッピング情報240は、例えば、図12の表1200の情報を含む。要求辞書2情報234のULRQST3ビットマッピング情報242は、例えば、図16の表1600の情報を含み、一方、要求辞書2情報234のULRQST4ビットマッピング情報244は、例えば、図17の表1700の情報を含む。要求辞書N情報236のULRQST3ビットマッピング情報246は、例えば、図20の表2000の情報を含み、一方、要求辞書N情報236のULRQST4ビットマッピング情報248は、例えば、図19の表1900の情報を含む。
【0025】
データ/情報216はまた、基地局識別情報252と、ワイヤレス端末識別情報254と、使用中の要求辞書を識別する情報258と、アップリンクトラフィック情報260と、発生された4ビットのアップリンクトラフィックチャネル要求レポート278と、差分レポート中で使用する記憶されたバックログレポート基準値280と、発生された3ビットのアップリンクトラフィックチャネル要求レポート282とを含む。
【0026】
ワイヤレス端末識別情報254は、基地局割当識別情報256を含む。基地局割当識別情報256は、例えば、図7中で識別される31個の異なるDCCHチャネルのうちの1つを識別する。使用中の要求辞書情報258は、N個の要求辞書のうちのどの1つが、現在ワイヤレス端末により使用中であるかを識別し、レポート発生において使用する適切なレポートフォーマットを選択する際に、バックログレポート発生モジュール220により使用される。記憶されたバックログレポート基準値280は、例えば、変数N123,min、g、Nmin、NTmin(表1200、1600、および1900を参照)に対応する記憶された値であり、これらの値は、後の差分タイプのバックログレポート中で基準値として使用できる。例えば、要求レポート情報を伝える4ビットのビットパターンのような、発生された4ビットのアップリンクトラフィックチャネル要求レポートは、ULRQST4レポート発生モジュール223の出力である。例えば、要求レポート情報を伝える3ビットのビットパターンのような、発生された3ビットのアップリンクトラフィックチャネル要求レポートは、ULRQST3レポート発生モジュール221の出力である。
【0027】
アップリンクトラフィック情報260は、バックログ関連情報262と、ユーザデータ272と、割当情報274と、トラフィックチャネル信号情報276とを含む。バックログ関連情報262は、総バックログ情報264と、条件バックログ情報265と、デルタバックログ情報266と、バックログに関する遅延情報268と、送信デッドラインバックログインジケータ270とを含む。総バックログ情報は、例えば、総フレームカウントNと、NTと、要求グループおよび/または送信ストリームに対応する総フレームカウントN[0]、N[1]、N[2]、N[3]となどを含む。条件バックログ情報265は、例えば、NDのような遅延情報制約付バックログカウントを含む。遅延情報268は、例えば、表1700のフォーマットで伝達される値Dのような、送信バックログに関する遅延情報を含む。デルタバックログ情報266は、例えば、d123または表1300、表1700、および1900に関して記述したΔのようなバックログ情報値を含む。送信デッドラインバックログインジケータ270は、例えば、第1の送信デッドラインにより送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかを示すフラグである。
【0028】
ユーザデータ272は、例えば、割り当てられたアップリンクトラフィックチャネルセグメントに対して送信キュー中で待っているような、送信されるのを待っている、オーディオ、音声、画像、テキスト、および/または、ファイルユーザデータを含む。割当情報274は、デコードされた割当信号情報を含み、デコードされた割当信号情報は、どのアップリンクトラフィックチャネルセグメントがワイヤレス端末200により使用されることになるかを識別する。トラフィックチャネルセグメント信号276は、例えば、ユーザデータを伝えるコード化されたブロックのような、WT200に割り振られた割当トラフィックチャネルセグメント中の情報を含む。
【0029】
図3は、例えば、さまざまな実施形態にしたがって実現されるアクセスノードのような、例示的な基地局300の図面である。例示的な基地局300は、図1のシステム100の基地局(102、104)のいずれかとすることができる。
【0030】
例示的な基地局300は、バス312を介してともに結合された、受信機モジュール302と、送信機モジュール304と、プロセッサ306と、I/Oインターフェース308と、メモリ310とを含み、それらにわたってさまざまな要素が、データおよび情報を交換する。メモリ310は、ルーチン314とデータ/情報316とを含む。CPUのようなプロセッサ306は、ルーチン314を実行し、メモリ310中のデータ/情報316を使用して、基地局300の動作を制御し、方法を実現する。
【0031】
例えば、OFDM受信機のような受信機モジュール302は、受信アンテナ303に結合されており、受信アンテナ303を介して、基地局300は、ワイヤレス端末からアップリンク信号を受信する。アップリンク信号は、アクセス信号と、専用制御チャネルセグメント信号と、トラフィックチャネルセグメント信号とを含む。専用制御チャネルセグメント信号は、アップリンク要求レポートを含む複数の異なるタイプの制御チャネルレポートを伝え、例えば、アップリンク要求レポートは、送信されるのを待っているキューに入れられたデータに関連した、バックログ情報および/または遅延情報を伝える。アップリンク要求レポートのうちの少なくともいくつかは、以前に送信されたアップリンク要求レポートに関するデルタ情報を伝える。
【0032】
例えば、OFDM送信機のような送信機モジュール304は、送信アンテナ305に結合されており、送信アンテナ305を介して、基地局は、ダウンリンク信号をワイヤレス端末に送信する。ダウンリンク信号は、例えば、ビーコンおよび/またはパイロット信号、登録信号、割当信号、ならびにダウンリンクトラフィックチャネル信号のような、タイミング/周波数基準信号を含む。例えば、スケジューリングモジュール334による決定に基づいて、割当信号は、受信されたアップリンク要求レポートに応答した、アップリンクトラフィックチャネルセグメントの割当を含む。
【0033】
I/Oインターフェース308は、例えば、他の基地局や、ルータや、AAAノードや、ホームエージェントノードなどの他のネットワークノードに、および/またはインターネットに基地局300を結合する。基地局300をバックホールネットワークに結合することにより、I/Oインターフェース308は、基地局300のアタッチメントポイントを使用するワイヤレス端末が、ネットワークアタッチメントのポイントとして異なる基地局を使用するピアノードとの通信セッションに参加することを可能にする。
【0034】
ルーチン314は、専用制御チャネル割振モジュール318と、制御レポート回復モジュール320と、バックログ追跡モジュール332と、スケジューリングモジュール334と、アップリンクトラフィックチャネル回復モジュール336とを含む。制御レポート回復モジュール332は、デコーディングモジュール326を含む3ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST3)回復モジュール324と、デコーディングモジュール330を含む4ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST4)回復モジュール328とを含む。
【0035】
専用制御チャネル割振モジュール318は、バックログレポートを含むアップリンク制御情報レポートを伝達するために使用するワイヤレス端末に対して専用制御チャネルセグメントを割り振る。バックログレポートは、以前に伝達されたレポート中の情報に基づいているようなデルタタイプのレポートを含むことができ、時々含む。DCCH割振モジュール318は、例えば、図7における繰り返し発生するレポーティング構造中の特定のDCCHセグメントに関係付けられた基地局割当ワイヤレス端末識別子のような基地局割当識別情報366を、ON状態の動作で動作することになるワイヤレス端末に割り振る。
【0036】
制御レポート回復モジュール320は、例えば、異なるビットサイズのアップリンク要求レポートや、干渉レポートや、ノイズレポートや、電力レポートなどのような、ワイヤレス端末により伝達される専用制御チャネルレポートからの情報を回復する。バックログレポート回復モジュール322は、例えば、ULRQST1レポートや、ULRQST3レポートや、ULRQST4レポートのようなバックログレポートから情報を回復する。レポートを送信したワイヤレス端末により使用中である要求辞書にしたがい、そしてデコーディングモジュール326の動作によりレポートをデコードするための対応する組のフォーマット情報を使用して、ULRQST3レポート回復モジュール324は、受信されたULRQST3レポートから3ビットのアップリンク要求レポート情報を回復する。レポートを送信したワイヤレス端末により使用中である要求辞書にしたがい、そしてデコーディングモジュール330の動作によりレポートをデコードするための対応する組のフォーマット情報を使用して、ULRQST4レポート回復モジュール328は、受信されたULRQST4レポートから4ビットのアップリンク要求レポート情報を回復する。いくつかのバックログレポートに対して、情報を回復することは、以前に伝達されたバックログレポートを参照した、受信されたデルタバックログ情報を処理することを含む。異なるワイヤレス端末は、同時に、異なる要求辞書を使用してもよく、そして時には同時に、異なる要求辞書を使用する。
【0037】
ある基地局を使用していて、アップリンクトラフィックチャネルリソースに対して競合しているワイヤレス端末に対応しているバックログ情報をバックログ追跡モジュール332は維持し、バックログ情報は、例えば、アップリンクトラフィックチャネルセグメントを介して伝達されるのを待っているトラフィックのフレームカウントや遅延情報パラメータのような統計値である。
【0038】
例えば、スケジューラのようなスケジューリングモジュール334は、ワイヤレス端末に対して、アップリンクトラフィックチャネルセグメントを含むエアリンクリソースをスケジューリングする。アップリンクトラフィックチャネルセグメントの割振に関してスケジューリング決定を実行する際に、スケジューリングモジュール334は、維持されたバックログ関連情報、例えば、フレームカウントおよび遅延情報を使用する。いくつかの実施形態において、スケジューラは、総バックログデータ単位カウント情報と、遅延制約付バックログデータ単位カウント情報と、遅延情報との関数として、スケジューリング決定を実施する。基地局は、スケジューリング決定に応答して、アップリンクトラフィックセグメントを割り当て、割当を伝える割当信号をワイヤレス端末に送信する。アップリンクトラフィックチャネル回復モジュール336は、例えば、トラフィックチャネルセグメント信号からユーザデータのような情報を回復する。
【0039】
データ/情報316は、記憶された専用制御チャネル構造情報338を含む、チャネルタイミングおよび周波数構造情報を含む。データ/情報316はまた、レポートフォーマット情報340と送信デッドライン情報342とを含む。
【0040】
図7、8、および9中の情報は、いくつかの例示的な専用制御チャネル構造情報338を含む。送信デッドライン情報342は、例えば、表1700のTmaxの値、および/または、表1900と2000とに対するNDカウントに関して包含されるフレームカウントに対応するTMの値のような、1つ以上の制限を含む。
【0041】
レポートフォーマット情報340は、異なるビットサイズのアップリンク要求レポートや、干渉レポートや、電力レポートや、SNRレポートや、ノイズレポートなどを含む、複数の異なるタイプの制御チャネルレポートに対するフォーマットを規定する情報を含む。レポートフォーマット情報340は、この実施形態において、複数の要求辞書に対応するアップリンク要求レポートフォーマットを含み、レポートフォーマットのうちの少なくともいくつかは、以前に送信されたアップリンク要求レポートに関するデルタ情報の伝達をサポートする。レポートフォーマット情報340は、要求辞書1情報348と、要求辞書2情報350と、要求辞書N情報352とを含む。要求辞書1情報348は、3ビットのアップリンク要求レポートビットマッピング情報354と、4ビットのアップリンク要求レポートビットマッピング情報356とを含む。要求辞書2情報350は、3ビットのアップリンク要求レポートビットマッピング情報358と、4ビットのアップリンク要求レポートビットマッピング情報360とを含む。要求辞書N情報352は、3ビットのアップリンク要求レポートビットマッピング情報362と、4ビットのアップリンク要求レポートビットマッピング情報364とを含む。
【0042】
要求辞書1情報348のULRQST3ビットマッピング情報354は、例えば、図13の表1300の情報を含み、一方、要求辞書1情報348のULRQST4ビットマッピング情報356は、例えば、図12の表1200の情報を含む。要求辞書2情報350のULRQST3ビットマッピング情報358は、例えば、図16の表1600の情報を含み、一方、要求辞書2情報350のULRQST4ビットマッピング情報360は、例えば、図17の表1700の情報を含む。要求辞書N情報352のULRQST3ビットマッピング情報362は、例えば、図20の表2000の情報を含み、一方、要求辞書N情報352のULRQST4ビットマッピング情報364は、例えば、図19の表1900の情報を含む。
【0043】
データ/情報316はまた、ネットワークアタッチメントのポイントとして基地局300を使用するワイヤレス端末に対応する複数の組のデータ/情報(WTデータ/情報344、...、WT Nデータ/情報346)を含む。WT 1データ/情報344は、基地局割当識別情報366と、使用中の要求辞書識別情報368と、回復された4ビットのアップリンク要求レポート情報372と、回復された3ビットのアップリンク要求レポート情報376と、差分バックログレポート解釈に対する回復された基準値374と、アップリンクトラフィック情報370とを含む。アップリンクトラフィック情報370は、バックログ関連情報378と、ユーザデータ380と、割当情報382と、トラフィックチャネル信号情報386とを含む。バックログ関連情報378は、総バックログ情報388と、条件バックログ情報389と、デルタバックログ情報390と、遅延情報392と、送信デッドラインバックログインジケータ394とを含む。
【0044】
基地局割当識別情報366は、例えば、図7中で識別される31個の異なるDCCHのうちの1つを識別する。使用中の要求辞書情報368は、N個の要求辞書のうちのどの1つが、WT1により現在使用中であるかを識別し、レポート発生において使用する適切なレポートフォーマットを選択する際に、バックログレポート回復モジュール322により使用される。差分バックログレポート解釈に対する回復された基準値374は、例えば、変数N123,minと、gと、Nminと、NTmin(表1200、1600、および1900を参照)とに対応する記憶された値であり、これらの値は、後に受信される差分タイプのバックログレポート中で基準値として使用できる。回復された4ビットのアップリンクトラフィックチャネル要求レポート情報372は、ULRQST4レポート回復モジュール328の出力である。回復された3ビットのアップリンクトラフィックチャネル要求レポート情報376は、ULRQST3レポート回復モジュール324の出力である。
【0045】
バックログ関連情報378は、総バックログ情報388と、条件バックログ情報389と、デルタバックログ情報390と、バックログに関する遅延情報392と、送信デッドラインバックログインジケータ394とを含む。総バックログ情報388は、例えば、総フレームカウントNと、NTと、要求グループおよび/または送信ストリームに対応する総フレームカウントN[0]、N[1]、N[2]、N[3]となどを含む。条件バックログ情報389は、例えば、NDのような遅延情報制約付バックログカウントを含む。遅延情報392は、例えば、表1700のフォーマットで伝達される値Dのような送信バックログに関する遅延情報を含む。デルタバックログ情報390は、例えば、d123または表1300、表1700、および1900に関して記述したΔのようなバックログ情報値を含む。送信デッドラインバックログインジケータ394は、例えば、第1の送信デッドラインにより送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかを示すフラグである。
【0046】
ユーザデータ380は、例えば、WT1に割り当てられたアップリンクトラフィックチャネルセグメントを介して伝達されたWT1からのトラフィックチャネル信号から回復された、オーディオ、音声、画像、テキスト、および/またはファイルユーザデータを含み、回復は、ULトラフィックチャネル回復モジュール336の制御の下で実行される。トラフィックチャネルセグメント信号情報386は、回復モジュール336に対する入力である情報を含む。割当情報382は、どのアップリンクトラフィックチャネルセグメントが、WT1により使用されることになるかを識別する割当情報を含む、WT1に関する割当信号情報を含む。
【0047】
図4は、さまざまな実施形態にしたがって、例えば、基地局に送信バックログ情報を伝達する、例えば、移動ノードのようなワイヤレス端末などの通信デバイスの例示的な動作方法のフローチャート400の図面である。
【0048】
動作方法は、ステップ402において開始し、通信デバイスは、電力が供給され、初期化される。動作は、開始ステップ402からステップ404に進み、ここで通信デバイスは、送信されるのを待っているデータ量についてのバックログ情報を伝達する第1のバックログレポートを第1の時点で送信する。動作は、ステップ404からステップ406に進む。ステップ406において、ワイヤレス端末は、差分値を伝達することと、総バックログを示す値を伝達することと、送信遅延情報を伝達することとを含む複数の選択肢から、第2のバックログレポートが差分値を伝達することを選択する。次に、ステップ408において、通信デバイスは、追加のバックログ情報を伝達する第2のバックログレポートを第2の時点で送信する。前記追加の情報のうちの少なくともいくつかは、前記第1のバックログレポートにより伝達された値を使用して計算される差分値として伝達される。
【0049】
動作は、ステップ408からステップ410に進む。ステップ410において、通信デバイスは、差分値を伝達することと、総バックログを示す値を伝達することと、送信遅延情報を伝達することとを含む複数の選択肢から、総バックログを示す値と送信遅延情報とのうちの1つを第3のレポートが伝達することを選択する。次に、ステップ412において、通信デバイスは、前記第3のレポートを送信する。前記第3のレポートは、前記第2のバックログレポートと同一の固定されたサイズを有し、前記第3のレポートは、総バックログ値と送信遅延情報とのうちの1つを伝達する。
【0050】
さまざまな実施形態において、第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、第2のバックログレポートは、第1のサイズのレポートよりも多いビットを含む、第2の固定されたサイズのレポートである。例えば、いくつかの実施形態において、第1のレポートの固定されたサイズは、3情報ビットであり、第2のレポートの固定されたサイズは、4情報ビットである。
【0051】
いくつかの実施形態において、第1、第2、および第3のレポートは、レポーティング構造中の専用のタイムスロットを使用する。さまざまな実施形態において、第1、第2、および第3のレポートは、アップリンクトラフィックチャネル要求レポートである。いくつかの実施形態において、第2および第3のレポートは、例えば、4ビットのアップリンク要求レポートのような同一のタイプのレポートであり、ビットパターンマッピングに対する同一の組の情報のうちの異なるものに対応する。
【0052】
図4に対応する1つの例において、ワイヤレス端末は、図16の表1600および図17の表1700により示される例示的な要求辞書2を使用しており、第1のバックログレポートは、図16にしたがうULRQST3レポートであり、第2および第3のレポートは、図17にしたがうULRQST4レポートである。例を続けると、第2のバックログレポートは、差分値Δを伝えるビットパターン0110、0111、1000、1001、および1010のうちの1つを有し、第3のレポートは、総バックログを示す値と遅延情報とのうちの1つを伝えるビットパターン0000、0001、0010、0011、0100、0101、1011、1100、1101、1110、および1111のうちの1つを有する。図17の選択肢のULRQST4フォーマットを考える。(i)ビットパターン0000、1011、1100、1101、1110、および1110は、総バックログを示す値を伝え、(ii)ビットパターン0110、0111、1000、および1001は、差分値を伝え、(iii)ビットパターン0001、0010、0011、0100、および1001は、遅延情報を伝える。送信されるのを待っているデータについてのバックログ情報を伝達する図16のULRQST3フォーマットを考えると、使用されるNminの値は、Δの値を計算するために第2のレポートにより使用される。
【0053】
図5は、さまざまな実施形態にしたがって、例えば、基地局に送信バックログ情報を伝達する、例えば、移動ノードのようなワイヤレス端末などの通信デバイスの例示的な動作方法のフローチャート500の図面である。
【0054】
動作方法は、ステップ502において開始し、通信デバイスは、電力が供給され、初期化される。動作は、開始ステップ502からステップ504に進み、ここで通信デバイスは、送信されるのを待っているデータ量についてのバックログ情報を伝達する第1のバックログレポートを第1の時点で送信する。動作は、ステップ504からステップ506に進む。次に、ステップ506において、通信デバイスは、追加のバックログ情報を伝達する第2のバックログレポートを第2の時点で送信する。前記追加の情報のうちの少なくともいくつかは、前記第1のバックログレポートにより伝達された値を使用して計算される差分値として伝達される。
【0055】
ステップ506は、サブステップ508を含み、サブステップ508において、通信デバイスは、第1の送信デッドラインにより送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかに関する表示を、差分値に加えて、第2のレポートにおいて伝達する。いくつかの実施形態において、第1の送信デッドラインは、予め定められた送信デッドラインである。いくつかの実施形態において、予め定められた送信デッドラインは、前記第2のレポート送信に対応する伝達時間に対して相対的なものである。
【0056】
さまざまな実施形態において、第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、第2のバックログレポートは、第1のサイズのレポートよりも少ないビットを含む、第2の固定されたサイズのレポートである。例えば、いくつかの実施形態において、第1のレポートの固定されたサイズは、4情報ビットであり、第2のレポートの固定されたサイズは、3情報ビットである。
【0057】
いくつかの実施形態において、第1と第2のレポートは、レポーティング構造中の専用タイムスロットを使用する。さまざまな実施形態において、第1および第2のレポートは、アップリンクトラフィックチャネル要求レポートである。
【0058】
図5に対応する1つの例において、ワイヤレス端末は、図19の表1900および図20の表2000により示される例示的な要求辞書3を使用しており、第1のバックログレポートは、図19にしたがうULRQST4レポートであり、第2のレポートは、図20にしたがうULRQST3レポートである。例を続けると、第2のレポートの差分値は、表2000に関して記述したΔ値であり、Δ値は、表1900のULRQST4フォーマットを使用する第1のレポートから取得される、NTminおよびgの関数として計算される。第1の送信デッドラインにより送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかに関する、第2のレポート中で伝達される表示は、ND=0であるかどうかに関する、第2のレポートにより伝達される表示である。
【0059】
図6Aと図6Bとの組み合わせから構成されている図6は、さまざまな実施形態にしたがった、ワイヤレス端末の例示的な動作方法のフローチャート600の図面である。動作方法は、ステップ602において開始し、ワイヤレス端末は、電力が供給され、初期化される。動作は、開始ステップ602からステップ604に進み、ここでワイヤレス端末は、デフォルトの要求辞書を決定し、使用中の要求辞書606をデフォルトの要求辞書に設定する。動作は、ステップ604からステップ608およびステップ610に進む。
【0060】
ステップ610において、ワイヤレス端末は、使用中の要求辞書を変更すべきであるかどうかに関して、継続ベースでチェックする。例えば、使用中の要求辞書は、時々、基地局からのコマンドまたは要求に応答して変更される。あるいは、例えば、伝達される異なるタイプのアップリンクトラフィック、伝達される異なる量のアップリンクトラフィック、送信される異なるレートのアップリンクトラフィック、異なるサービス品質レベル、異なるユーザ、異なる優先順位、異なる待ち時間考慮、および/または、異なる混合タイプのアップリンクトラフィック、のようなワイヤレス端末における変化する条件の関数として、ワイヤレス端末は、要求辞書を変更することを決定できる。
【0061】
要求辞書を変更することが、ステップ610において決定される場合、動作は、ステップ610からステップ612に進み、ここでは、使用中の要求辞書606が更新され、動作は、さらなるチェックのためにステップ610に戻る。要求辞書を変更しないことが、ステップ610において決定される場合、動作は、さらなるチェックのためにステップ610の入力に再度進む。
【0062】
ステップ608に戻ると、ステップ608において、ワイヤレス端末は、例えば、ワイヤレス端末に一時的に割り振られる基地局割当ワイヤレス端末ON状態識別子のような基地局割当ワイヤレス端末識別情報を受信する。基地局割当ワイヤレス端末識別情報は、繰り返し発生する専用の制御チャネルアップリンクタイミングおよび周波数構造における特定の専用制御チャネルセグメントを、その使用のためにワイヤレス端末に関係付ける。動作は、ステップ608からステップ614およびステップ616に進む。
【0063】
ステップ616において、ワイヤレス端末は、送信されるのを待っているキューに入れられたアップリンクトラフィックに対応する、バックログ情報およびオプション的に、遅延情報を、継続ベースで維持する。例えば、フレームカウント情報のようなバックログ情報618、ならびに、例えば、送信デッドラインに対する最小時間情報および/または最大のキュー待ち遅延情報のような遅延情報620は、ステップ616の出力である。
【0064】
ステップ614に戻ると、継続ベースで実行されるステップ614において、ワイヤレス端末は、基地局割当ワイヤレス端末識別情報に関係付けられた専用制御チャネルセグメントを識別する。ワイヤレス端末に割り振られたそれぞれの識別されたセグメントに対して、動作は、ステップ614からステップ622に進む。
【0065】
ステップ622において、識別されたDCCHが、複数ビットのアップリンク要求レポートを含んでいるかどうかに関して、ワイヤレス端末はチェックする。識別されたセグメントが複数ビットのアップリンク要求レポートを含んでいない場合、動作はステップ622からステップ624に進み、ここでワイヤレス端末は、セグメントに対応するDCCHレポートを発生させ、送信する。識別されたセグメントが、複数ビットのアップリンク要求レポートを含んでいる場合、動作は、接続ノードA626を介してステップ628に進む。
【0066】
ステップ628において、ワイヤレス端末は、例えば、3ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST3)または4ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST4)のようなレポートタイプと、使用中の要求レポート辞書とにしたがって、複数ビットの要求レポートを発生させる。少なくともいくつかのレポーティングフォーマットは、以前に送信されたアップリンク要求レポートに関するデルタ情報を報告する機会を含む。ステップ622は、サブステップ630、632、640、およびオプション的にサブステップ636を含む。
【0067】
サブステップ630において、発生されるレポートが、デルタレポーティングの機会を含むフォーマットを使用しているかどうかに関して、ワイヤレス端末はチェックする。レポートが、デルタレポーティングの機会を含むフォーマットを使用していない場合、動作は、サブステップ630からサブステップ632に進む。レポートが、デルタレポーティングの機会を含むフォーマットを使用している場合、動作は、サブステップ630からサブステップ640に進む。
【0068】
サブステップ632において、ワイヤレス端末は、バックログ情報618および/または遅延情報620を使用して、要求レポートを発生させる。いくつかのフォーマットに対して、サブステップ632は、サブステップ634を含み、サブステップ634において、ワイヤレス端末は、1つ以上の基準値を決定し、1つ以上の基準値は、発生されたレポート中で追加的に伝達される。サブステップ634が実行される実施形態において、動作は、サブステップ632からサブステップ636に進む。サブステップ636において、ワイヤレス端末は、前記決定された基準値638を記憶する。代わりに、いくつかの実施形態において、必要である場合、ワイヤレス端末は、例えば、レポートにより伝えられる情報ビットパターンのようなレポート値を記憶し、例えば、後のレポートに対するレポート発生の一部として、例えば、ルックアップテーブルを使用して、後に基準値を決定する。
【0069】
サブステップ640に戻ると、サブステップ640において、ワイヤレス端末は、要求レポートを発生させる。サブステップ640は、サブステップ642と、644と、646とを含む。サブステップ642において、ワイヤレス端末は、レポートがデルタ情報を伝達することになるかどうかを決定する。レポートがデルタ情報を伝達することになる場合、動作は、サブステップ642からサブステップ644に進み、ここでワイヤレス端末は、基準値638と、バックログ情報および遅延情報のうちの少なくとも1つとを使用して、要求レポートを発生させる。サブステップ646において、ワイヤレス端末は、バックログ情報および/または遅延情報を使用して、要求レポートを発生させる。動作は、ステップ628からステップ648に進み、ステップ648において、ワイヤレス端末は、少なくとも1つの追加レポートを有する要求レポートを、専用制御チャネルセグメントに対する信号にエンコードする。次に、ステップ650において、ワイヤレス端末は、専用制御チャネルセグメント信号を基地局に送信する。
【0070】
使用中の要求辞書が、図12/図13の要求辞書であると考える。そのケースにおいて、3ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST3)は、可能性のあるビットパターンのそれぞれに対応する、デルタ情報であるd123を伝達する機会を含み、一方、4ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST4)は、基準値であるN123およびgを決定する。代わりに、使用中の要求辞書が、図16/図17の要求辞書であると考える。そのケースにおいて、4ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST4)は、ビットパターン0110、0111、1000、1001、および1010に対応するデルタ情報であるΔを伝達する機会を含み、一方、3ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST3)は、基準値であるNminを決定する。代わりに、使用中の要求辞書が、図19/図20の要求辞書であると考える。そのケースにおいて、3ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST3)は、可能性のあるビットパターンのそれぞれに対応するデルタ情報であるΔを伝達する機会を含み、一方、4ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST4)は、基準値であるNTminおよびgを決定する。
【0071】
図7は、例示的な直交周波数分割多重(OFDM)多元接続ワイヤレス通信システムにおける例示的なアップリンクタイミングおよび周波数構造中の例示的なアップリンク専用制御チャネル(DCCH)セグメントの図面700である。アップリンク専用制御チャネルは、ワイヤレス端末から基地局に専用制御レポート(DCR)を送るために使用される。縦軸702は、論理アップリンクトーンインデックスをプロットし、一方、横軸704は、ビーコンスロット内のハーフスロットのアップリンクインデックスをプロットする。この例において、アップリンクトーンブロックは、インデックス付けされた(0、...、112)113個の論理アップリンクトーンを含み、ハーフスロット内に7つの連続するOFDMシンボル送信期間と、スーパースロット内に16個の連続するハーフスロットが後に続く2つの追加のOFDMシンボル期間と、ビーコンスロット内に8個の連続するスーパースロットとがある。スーパースロット内の最初の9個のOFDMシンボル送信期間は、アクセス間隔であり、専用制御チャネルは、アクセス間隔のエアリンクリソースを使用しない。
【0072】
例示的な専用制御チャネルは、31個の論理トーン(アップリンクトーンインデックス81 706、アップリンクトーンインデックス82 708、...、アップリンクトーンインデックス111 710)に細分される。論理アップリンク周波数構造中の、それぞれの論理アップリンクトーン(81、...、111)は、DCCHチャネル(0、...、30)に関してインデックス付けされた論理トーンに対応する。
【0073】
専用制御チャネル中の各トーンに対して、40個の列(712、714、716、718、720、722、...、724)に対応するビーコンスロット中に40個のセグメントがある。セグメント構造は、ビーコンスロットベースで繰り返される。専用制御チャネル中の所定のトーンに対して、ビーコンスロット728に対応する40個のセグメントがあり、ビーコンスロットの8個のスーパースロットのそれぞれは、所定のトーンに対して5個の連続するセグメントを含む。例えば、ビーコンスロット728の最初のスーパースロット726に対して、5個のインデックス付けされたセグメント(セグメント[0][0]、セグメント[0][1]、セグメント[0][2]、セグメント[0][3]、セグメント[0][4])があり、それらは、DCCHのトーン0に対応する。同様に、ビーコンスロット728の最初のスーパースロット726に対して、5個のインデックス付けされたセグメント(セグメント[1][0]、セグメント[1][1]、セグメント[1][2]、セグメント[1][3]、セグメント[1][4])があり、それらは、DCCHのトーン1に対応する。同様に、ビーコンスロット728の最初のスーパースロット726に対して、5個のインデックス付けされたセグメント(セグメント[30][0]、セグメント[30][1]、セグメント[30][2]、セグメント[30][3]、セグメント[30][4])があり、それらはDCCHのトーン30に対応する。
【0074】
この例において、それぞれのセグメント、例えば、セグメント[0][0]は、例えば、21個のOFDMトーンシンボルの割り振られたアップリンクエアリンクリソースを表す、3つの連続するハーフスロットに対して、1つのトーンを含む。いくつかの実施形態において、論理アップリンクトーンは、アップリンクトーンホッピングシーケンスにしたがって、物理トーンにホップされ、それにより論理トーンに関係付けられた物理トーンは、連続するハーフスロットに対して異なるが、所定のハーフスロットの間中は一定のままである。
【0075】
専用制御チャネルの各論理トーンは、基地局により、現在のアタッチメントポイントとしてその基地局を使用する異なるワイヤレス端末に割り当てられる。例えば、論理トーン(706、708、...、710)は、現在、それぞれ、(WT A 730、WT B 732、...、WT N’ 734)に割り当てられている。
【0076】
各アップリンクDCCHセグメントは、1組の専用制御チャネルレポート(DCR)を送信するために使用される。例示的なDCRのリストは、図8の表800中に与えられている。表800の第1の列802は、それぞれの例示的なレポートに対して使用される略記された名称を記述している。各レポートの名称は、DCRのビット数を特定する数字で終わる。表800の第2の列804は、それぞれの名称付けられたレポートを簡潔に記述している。第3の列806は、インデックス付けされたセグメントを識別し、インデックス付けされたセグメントにおいて、レポートは、例示的なレポーティング構造にしたがって伝えられる。
【0077】
図9は、例えば、ワイヤレス端末に対応する、所定のDCCHトーンに対する例示的なビーコンスロット中の例示的なレポーティングフォーマット情報を図示する図面999である。図9において、各ブロック(900、901、902、903、904、905、906、907、908、909、910、911、912、913、914、915、916、917、918、919、920、921、922、923、924、925、926、927、928、929、930、931、932、933、934、935、936、937、938、939)は、1つのセグメントを表し、そのインデックスs2(0、...、39)が長方形領域940においてブロックの上に示されている。各ブロック、例えば、セグメント0を表すブロック900は、6個の情報ビットを伝え、各ブロックは、セグメント中の6ビットに対応する6つの行から構成されており、ここで長方形領域943中で示したように、ビットは、最上行から最下行に下向きに向けて、最上位ビットから最下位ビットにリスト表示されている。
【0078】
例示的なワイヤレス通信システムは、1つ以上の要求辞書をサポートする。1つの要求辞書は、1ビットのアップリンク要求レポートと、3ビットのアップリンク要求レポートと、4ビットのアップリンク要求レポートとである、表800のULRQST1と、ULRQST3と、ULRQST4とに対する第1の組のビットマッピング規定情報を含んでいてもよく、一方、別の要求辞書は、表800の1ビットのアップリンク要求レポートと、3ビットのアップリンク要求レポートと、4ビットのアップリンク要求レポートとのうちの少なくとも1つに対する異なる組のビットマッピング規定情報を含んでもよい。複数の代替要求辞書をサポートするワイヤレス端末が、サポートされている複数の代替要求辞書のうちの1つを使用して、アップリンク要求レポートを送信できる。いくつかの実施形態において、ワイヤレス端末により使用されるために選択される要求辞書は、ワイヤレス端末におけるアクティブなトラフィックフローに依存する。
【0079】
いくつかの実施形態において、ワイヤレス端末は、所定の時間に、どの要求辞書を使用するかに関する選択を実行でき、そして時には実行する。いくつかの実施形態において、別のノード、例えば、基地局が、所定の時間に、ワイヤレス端末に対応するどの要求辞書を使用するかに関する選択を実行でき、そして時には実行する。ワイヤレス端末または基地局が、所定の時間の間に、所定のワイヤレス端末に対して使用する要求辞書を選択するかどうかにかかわらず、例えば、基地局とワイヤレス端末との間で交換されるシグナリングを介して、どの要求辞書が使用されているかに関して基地局とワイヤレス端末との間には理解があり、その結果、基地局とワイヤレス端末の両方は、使用されている要求辞書を知っており、合意している。
【0080】
異なる要求辞書は、異なるレポーティングの必要性に対応するように構築され、それ故に、たった1つの辞書だけが利用可能である場合よりも、要求に対するより効率的なレポートを容易にすることが可能になる。いくつかの実施形態において、ワイヤレス端末は、アップリンク要求レポートに対して複数の異なる要求辞書をサポートし、異なる要求辞書のうちの少なくともいくつかは、バックログ情報と遅延情報とを伝えるフォーマットを含み、要求辞書のうちの少なくともいくつかは、遅延情報なしでバックログ情報を伝えるフォーマットを含む。いくつかの実施形態において、ワイヤレス端末は、複数の要求辞書をサポートし、異なる要求辞書のうちの少なくともいくつかは、以前に送信されたバックログレポートに関するデルタバックログ情報を伝えるフォーマットを含んでいる。
【0081】
例えば、以前に伝達された要求レポートに関するデルタバックログ情報を伝える、ULRQST3またはULRQST4レポートのような、少なくとも1つのレポートのタイプに対して構築される例示的な要求辞書フォーマットを記述する。ワイヤレス端末は、以前に伝達された要求レポートに関するデルタバックログ情報を伝えない他の要求辞書を含んでもよく、時には含むことを理解すべきである。
【0082】
遅延情報なしでバックログ情報を伝え、そして、デルタバックログ情報の伝達をサポートするフォーマットを含む、例示的な要求辞書である要求辞書1をこれから記述する。要求辞書1は、要求グループ0に対するバックログのフレームカウントを表すN[0]と、要求グループ1に対するバックログのフレームカウントを表すN[1]と、要求グループ2に対するバックログのフレームカウントを表すN[2]と、要求グループ3に対するバックログのフレームカウントを表すN[3]とにより、4つの要求グループに対応するバックログ情報を報告する。例示的な実施形態において、参照番号=1を有する要求辞書に対して、WTは、図10の表1000にしたがうULRQST1を使用して、N[0]+N[1]を報告する。表1000は、ULRQST1レポートに対する例示的なフォーマットである。第1の列1002は、伝えられる2つの可能性のあるビットパターンを示し、一方、第2の列1004は、それぞれのビットパターンの意味を示す。ビットパターンが0である場合、それは、要求グループ0または要求グループ1のいずれかの中に、WTが送信する予定であるMACフレームがないことを示す。ビットパターンが1である場合、それは、WTが伝達する予定である、要求グループ0または要求グループ1中に、WTは少なくとも1つのMACフレームを有することを示す。
【0083】
所定の時間に、WTは1つの要求辞書のみを使用する。WTがちょうどアクティブな状態に入るとき、WTは、デフォルトの要求辞書を使用する。要求辞書を変更するために、WTと基地局は、上位のレイヤ構成プロトコルを使用する。WTが、ON状態からHOLD状態に移るとき、WTは、ON状態で使用された最新の要求辞書を保持し、それにより、後に、WTがHOLD状態からON状態に移るとき、要求辞書が明確に変更されるまで、WTは、同一の要求辞書を使用し続ける。しかしながら、WTがアクティブな状態を離れる場合、使用された最新の要求辞書のメモリは、消去される。
【0084】
参照番号=1を有する要求辞書に対応するULRQST3またはULRQST4を決定するために、WTは、表1100にしたがって、2つのパラメータであるyおよびzを最初に計算し、参照番号=1を有する要求辞書を使用する。最も最近の5ビットのアップリンク送信電力バックオフレポート(ULTXBKF5)の(dBにおける)値をxにより表し、最も最近の汎用の4ビットのダウンリンクビーコン比レポート(DLBNR4)の(dBにおける)値をb0により表す。WTは、b=b0−ulTCHrateFlashAssignmentOffsetとして、調整された汎用のDLBNR4レポート値bを決定し、ここで、マイナスは、dBの意味で規定される。基地局のセクタは、ダウンリンクブロードキャストチャネル中でulTCHrateFlashAssignmentOffsetの値をブロードキャストする。WTがブロードキャストチャネルからその値を受信するまで、WTは0dBに等しいulTCHrateFlashAssignmentOffsetを使用する。
【0085】
図11は、参照番号=1を有する要求辞書に対応する制御パラメータyおよびzを計算するために使用される例示的な表1100である。第1の列1102は、条件をリスト表示し、第2の列1104は、出力制御パラメータyの対応する値をリスト表示し、第3の列1106は、出力制御パラメータzの対応する値をリスト表示する。xおよびbが与えられると、WTは、第1の列における条件を満たすyおよびzを、図11の表1100中の第1の行から決定する。例えば、x=17かつb=3である場合、z=min(4,Nmax)およびy=1である。Rmaxは、WTがサポートできる最も高いレートオプションを表し、Nmaxは、その最も高いレートオプションにおけるMACフレームの数を表す。要求辞書にしたがって、WTは、ULRQST3またはULRQST4を使用して、MACフレームキューの実際のN[0:3]を報告する。
【0086】
例示的な要求辞書参照番号=1は、任意のULRQST4またはULRQST3が実際のN[0:3]を完全に含んでいないかもしれないことを示す。レポートは、実際上、実際のN[0:3]の量子化されたバージョンである。
【0087】
図12の表1200および図13の表1300は、1に等しい参照番号を有する例示的な要求辞書に対する、ULRQST4レポートフォーマットおよびULRQST3レポートフォーマットを規定する。d123=ceil(((N[1]+N[2]+N[3]−N123,min)/(y*g))と定義する。ここで、N123,minおよびgは、表1200に則って、最も最近のULRQST4レポートにより決定される変数である。図12は、4ビットのアップリンク要求レポートであるULRQST4に対する16ビットパターンのそれぞれに関係付けられた、ビットフォーマットおよび解釈を識別する表1200であり、表1200は、例示的な第1の要求辞書(RD参照番号=1)に対応する。いくつかの実施形態において、参照番号=1を有する要求辞書は、デフォルトの要求辞書である。第1の列1202は、ビットパターンと、最上位ビットから最下位ビットまでのビットの順序とを識別する。第2の列1204は、それぞれのビットパターンに関係付けられた解釈を識別する。図13は、3ビットのアップリンク要求レポートであるULRQST3に対する8個のビットパターンのそれぞれに関係付けられた、ビットフォーマットおよび解釈を識別する表1300であり、表1300は、例示的な第1の要求辞書(RD参照番号=1)に対応する。第1の列1302は、ビットパターンと、最上位ビットから最下位ビットまでのビットの順序とを識別する。第2の列1304は、それぞれのビットパターンに関係付けられた解釈を識別する。要求辞書1に対するULRQST3のフォーマットの各ビットパターンは、何らかのバックログとデルタバックログ値であるd123とを要求グループ0が有するかどうかに関する表示を伝え、何らかのバックログとデルタバックログ値であるd123とは、一緒にコード化される。
【0088】
バックログ情報と遅延情報とを伝えるフォーマットを含み、そして、以前に伝達された要求レポートに関するデルタバックログ情報を伝達する機会を有する少なくとも1つのレポートフォーマットを含む例示的な要求辞書をこれから記述する。さまざまな実施形態において、いくつかの要求辞書を使用するとき、ワイヤレス端末は、アップリンクトラフィックバックログに対する遅延情報を提供する。基地局(BS)がアップリンクにおいて十分なサービス品質(QoS)を提供することを可能にするために、いくつかの実施形態において、ワイヤレス端末(WT)は、制御情報をBSに定期的に送信する。例えば、いくつかの実施形態において、この情報は、WTにおけるバックログの量、すなわち、キューの長さと、WTにおける電力利用可能性と、例えば、パス損失比またはビーコン比レポートのような干渉管理に関係する情報とのうちの1つ以上を含む。しかしながら、スケジューラは、上にリスト表示した情報に加えて、遅延に関する情報を有効に使用して、少なくともいくつかのタイプのトラフィックフローに対して、遅延感応性があるトラフィックをスケジュールするときを、タイムリーに決定することもできる。このような遅延感応性があるトラフィックの例は、音声と、ゲーミングと、他の相互対話型のアプリケーションとを含み、このようなトラフィックにおいて、遅延情報を含む要求辞書は有益である。
【0089】
遅延情報は、次の2つの形態のうちの1つをとることができ、いくつかの実施形態において、これらの形態をとる。(1)WTのキュー中のパケットのそれぞれにわたる最大キュー待ち遅延。WTが複数のキューを有するケースにおいて、異なるトラフィックフローのそれぞれに対して、いくつかの実施形態において、1つ以上のキュー中のパケットにわたって最大値を計算できる。これらのキューのそれぞれは、異なるQoS要求を有するトラフィックを表すことができることに注目すべきである。通常、この最大値は、遅延感応性があるトラフィックフローに属するパケットに対して計算できる。(2)WTのキュー中のパケットのそれぞれにわたる、スケジューリングデッドラインに対して残っている最小時間。再度、WTが複数のキューを有する場合、異なるトラフィックフローのそれぞれに対して、いくつかの実施形態において、待ち時間または遅延の制約を有するパケットに対して、最小値を計算できる。
【0090】
遅延情報そのものは、いくつかの方法で報告できる。例えば、例示的なOFDMワイヤレス通信システムのような例示的なシステムにおいて、例えば、遅延情報は、要求辞書を使用して送信できる。いくつかの例示的な実施形態において、例示的な要求辞書は、複数の異なるビットサイズの要求レポートを含み、例えば、例示的な要求辞書は、1ビット、3ビット、および4ビットの要求レポートを含む。これらのレポートのそれぞれは、WTにおけるトラフィックフローにわたるバックログに関係する情報を提供するために使用される。
【0091】
遅延情報が伝達されることになるいくつかの実施形態において、例えば、1ビットのレポートを使用して、Tmsよりも短い、デッドラインまでの残り時間を有するトラフィックの存在を簡単に示すことができる。例えば、Tは、20msに等しいものとすることができる。例示的な要求辞書2に関して、Dは、WTのキュー中のパケットのそれぞれのスケジューリングデッドラインまでの、ミリ秒での最小の残り時間を表すと仮定し、Nは、例えば、MACフレームカウントのような、WTにおける総バックログを表すと仮定する。
【0092】
図15の表1500は、例示的な要求辞書2の一部である、例示的な1ビットのアップリンク要求レポートULRQST1フォーマットを図示する。第1の列1502は、ULRQST1レポートに対する、可能性があるビットパターンをリスト表示し、第2の列1504は、ビットパターンに対応する、伝えられる情報をリスト表示する。例えば、要求辞書2のULRQST3およびULRQST4のような、残りのレポートタイプは、例えば、トラフィックフローに対する、デッドラインまでの残り時間および総バックログのような、より詳細なバックログ情報を提供するために使用される。より正確に、デッドラインおよび総バックログ情報のうちの1つまたは両方を伝達するために、これらの要求レポートのそれぞれを使用できる。
【0093】
要求辞書2に対応する3ビットおよび4ビットのレポートフォーマットをこれから記述する。要求辞書の1つの説明のための例において、要求辞書2は、図16の表1600および図17の表1700により表され、WTは、3ビットのレポート中で総バックログ情報を送信する。その一方で、4ビットのレポートは、遅延情報および/またはバックログ情報のいずれかを送信するために使用される。この例示的な実施形態において、3ビットのレポートは、2つの制御係数であるyおよびzに依存し、yおよびzは、次に、例えば、最後に報告されたアップリンクDCCHバックオフレポートxのような以前の電力レポートと、例えば、最後に報告されたビーコン比レポートbactualのような以前の干渉レポートとに依存する。WTは、次に、bactual−BEACON RATIO OFFSETに等しくなるように、“調整された汎用のビーコン比”であるbを計算する。最後に、Rmaxは、WTがサポートできる最大のレートオプションであると仮定し、Nmaxは、そのレートオプションに対応するMACフレームの数であると仮定する。例示的な制御係数yおよびzを決定するために使用される情報の例を表1400中に示す。表1400において、第1の列1402は、さまざまなテスト条件をリスト表示し、第2の列1404は、各条件に対する制御係数yの対応する値をリスト表示し、第3の列1406は、各条件に対応する制御係数zの対応する値をリスト表示する。表1400において、xおよびbが与えられると、第1列中の条件を満たすyおよびzの値を、第1の行から、上から下に進むように取り出す。
【0094】
図17の表1700のフォーマットの4ビットのレポートにおいて、D≦Tmaxであり、かつ、少なくともいくつかのバックログがあるときはいつでも、WTは、デッドラインまでの残り時間情報Dを送信する。例えば、Tmax=100msである。その他の場合、WTは、バックログ情報を送信する。Δを次のように定義する。
【数1】

【0095】
ここでNminは、図16の表1600を使用して、最新の3ビットのレポートの時間におけるNの値に基づいて決定される。こうして、要求辞書2のフォーマットを使用するULRQST4に対する{0110、0111、1000、1001、1010}の組におけるビットパターンに対して、Δが伝達され、Δは、以前の3ビットのアップリンク要求レポートULRQST3中で伝達されたバックログ情報の関数であり、ここで、Nminの値は、以前に伝達された基準パラメータ値である。
【0096】
追加の例示的な要求辞書である要求辞書3をこれから記述する。要求辞書3は、アップリンクトラフィックに対して、3つの異なるビットサイズの要求レポートであるULRQST1と、ULRQST3と、ULRQST4とを使用し、そして、以前に伝達された要求レポートに関するデルタバックログ情報を伝える機会を含む少なくとも1つのレポートフォーマットを含む。
【0097】
WTは、ULRQST1、ULRQST3またはULRQST4を使用して、WT送信機におけるMACフレームのキューのステータスを報告する。
【0098】
WT送信機は、MACフレームのキューを維持し、MACフレームのキューは、リンクを通して送信すべきMACフレームをバッファリングする。MACフレームは、LLCフレームから変換され、LLCフレームは、上位レイヤプロトコルのパケットから構成されている。いずれかのパケットは、予め定められた数の指定された送信ストリームのうちの1つに属する。この例示的な実施形態において、16個の送信ストリームを有する実施を考える。パケットが1つのストリームに属する場合、そのパケットのすべてのMACフレームもまた、そのストリームに属する。
【0099】
WTは、送信する予定である16個のストリーム中のMACフレームの数を報告する。ARQプロトコルにおいて、それらのMACフレームは、“新規”または“再送信すべき”として印が付けられる。WTは、16個の要素のベクトルN[0:15]を維持すべきであり、スカラーNTおよびNDを維持するだろう。k=0:15に対して、N[k]は、WTがストリームkにおいて送信する予定であるMACフレームの数を表す。さらに、
T=N[0]+N[1]+N[2]+...+N[15]、かつ
D=送信デッドラインまでの残り時間≦TMであるMACフレームの数であり、ここで、TM=20msである。WTは、NTおよび/またはNDに関する情報を基地局のセクタに報告すべきであり、それにより、基地局のセクタは、アップリンク(UL)スケジューリングアルゴリズム中でその情報を使用して、アップリンクトラフィックチャネル(UL.TCH)セグメントの割当を決定できる。
【0100】
要求辞書3に対して、図19の表1900にしたがって、WTは、ULRQST1を使用して、NDを報告する。第1の列1902は、代替ビットパターンを記述しており、第2の列1904は、各ビットパターンに対応する、伝えられる情報を記述している。ULRQST1レポートが、情報ビットパターン=0に設定される場合、送信されるのを待っている、送信デッドラインまでの残り時間≦20ミリ秒である何らかのMACフレームをワイヤレス端末が有していないことを、レポートは伝える。ULRQST1レポートが、情報ビットパターン=1に設定される場合、送信されるのを待っている、送信デッドラインまでの残り時間≦20ミリ秒である少なくとも1つのMACフレームをワイヤレス端末が有していることを、レポートは伝える。
【0101】
WTは、要求辞書3にしたがって、ULRQST3またはULRQST4を使用して、NTおよびNDのうちの1つ以上を報告する。ULRQST3またはULRQST4レポートの任意の所定の例が、NTまたはNDの実際の値を完全に含んでいないかもしれないことを要求辞書3は示す。レポートは、実際上、NTまたはNDの実際の値の量子化されたバージョンである。一般的なガイドラインは、WTが、NTまたはNDの、報告された値と実際の値との間の不一致を最小にするレポートを送るべきことである。しかしながら、WTは、最もWTのためになるレポートを決定する柔軟性を有する。例えば、WTが要求辞書3を使用しているとき、WTは、ULRQST4を使用して、いくつかのケースにおいてNTを、そして、他のケースにおいてNDを報告してもよい。さらに、WTがNTを報告する例において、それは、ND=0ということを自動的に意味しないかもしれない。
【0102】
要求辞書3に対応するULRQST3またはULRQST4を決定するために、WTは、例えば、図14の表1400にしたがって、2つのパラメータyおよびzを最初に計算し、次に、要求辞書ビットマッピング情報を使用する。最も最近のULTXBKF5レポートの(dBにおける)値をxにより表し、最も最近の汎用のDLBNR4レポートの(dBにおける)値をb0により表す。xに対する例示的な範囲は、6.5dBから40dBである。b0に対する例示的な範囲は、−3dBから26dBである。WTは、b=b0−ulTCHrateFlashAssignmentOffsetとして、調整された汎用のDLBNR4レポート値bをさらに決定し、ここで、マイナスは、dBの意味で規定される。xおよびbが与えられると、WTは、第1の列における条件を満たすyおよびzを図14の表1400中の第1の行から決定する。例えば、x=17かつb=1である場合、z=min(3,Nmax)およびy=1である。Rmaxは、WTがサポートできる最も高いレートオプションを表し、Nmaxは、そのレートオプションで送信できるMACフレームの数を表す。
【0103】
図19の表1900および図20の表2000は、例示的な要求辞書3中に含まれるレポートフォーマットを規定する。表1900は、バックログ情報を伝達する4ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST4)の例示的な要求辞書3のフォーマットを規定する。第1の列1900は、ULRQST4レポートにより伝えられる16個の可能性があるビットパターンを含み、一方、第2、第3、および第4の列(1904、1906、1908)は、それぞれ、特定のビットパターンにより伝えられる、対応する情報を識別する。第2の列1904は、NTまたはNDのいずれかに対応するフレームカウント情報を提供し、第3の列1906は、バックログを示す値である基準変数NTminを提供し、第4の列1908は、バックログを示す値である別の基準変数gを提供する。
【0104】
要求辞書3のフォーマットは、遅延値を直接伝達しないが、要求辞書3は、2つのバックログカウント変数であるNTおよびNDを使用することにより、遅延情報の間接的な伝達をサポートすることに注目すべきである。
【0105】
表2000は、バックログ情報を伝達する3ビットのアップリンク要求レポート(ULRQST3)の例示的な要求辞書3のフォーマットを規定する。第1の列2002は、ULRQST3レポートにより伝えられる9個の可能性があるビットパターンを含み、一方、第2の列2004は、NTおよび/またはNDに対応するフレームカウント情報を提供し、NTおよび/またはNDは、以前に伝達されたULRQST4レポートを参照するバックログ情報を含んでいる。例示的なフォーマットにおいて、各ビットパターンは、バックログ中に何らかのフレームがあるかどうかに関する表示を伝達する。
【0106】
Δを次のように定義する。
【数2】

【0107】
ここで、NTminおよびgは、図19の表1900に則って、最も最近のULRQST4により決定される変数である。各ビットパターンはまた、変数NDでカウントされる何らかのフレームがバックログ中にあるかどうかに関する表示を伝達し、表示は、デルタバックログ情報と一緒にコード化されている。
【0108】
図21は、異なる要求辞書に対応する複数ビットのアップリンク要求レポートの例示的なシーケンスを図示し、レポート間の相互依存を図示する図面である。時間軸2102は、レポートの時間の順序を図示するために設けられており、スケーリングするように図面が描かれていないことから、後続の要求レポート間の正確な時間関係は、図示されていない。
【0109】
要求レポート辞書1を使用するワイヤレス端末に対応するレポート(2104、2106、2108、2110、2112、2114)のシーケンスは、3ビットのアップリンク要求レポート(2106、2110、2114)が、それぞれ、最も最近に伝達された4ビットのアップリンク要求レポート(2104、2108、2112)を参照していることを図示する。ULRQST3レポート2106は、バックログd123を示す値2120を伝達し、バックログd123を示す値2120は、ULRQST4レポート2104を介して伝達された、値N123,min2116とパラメータgの値2118との関数として決定される。同様に、ULRQST3レポート2110は、バックログd123を示す値2126を伝達し、バックログd123を示す値2126は、ULRQST4レポート2108を介して伝達された、値N123,min2122とパラメータgの値2124との関数として決定される。同様に、ULRQST3レポート2114は、バックログd123を示す値2132を伝達し、バックログd123を示す値2132は、ULRQST4レポート2112を介して伝達された、値N123,min2128とパラメータgの値2130との関数として決定される。
【0110】
要求レポート辞書3を使用するワイヤレス端末に対応する、レポート(2134、2136、2138、2140、2142、2144)のシーケンスは、4ビットのアップリンク要求レポート(2136、2140、2144)が、それぞれ、最も最近に伝達された4ビットのアップリンク要求レポート(2134、2138、2142)を参照することがあり、時には参照していることを図示する。各ULRQST3レポート(2134、2138、2142)は、バックログを示す値Nmin(2146、2150、2154)を伝達し、Nmin(2146、2150、2154)は、後続の4ビットのアップリンク要求レポート(2136、2140、2144)による使用のために利用可能である。ULRQST4レポート2136に関して、ワイヤレス端末は、バックログに関連した遅延情報を伝達する遅延値D2148を伝達することを決定しており、ビットパターン0001、0010、0011、0100および0101のうちの1つが伝達され、レポートは、以前の3ビットのアップリンク要求レポートを参照していない。ULRQST4レポート2140に関して、ワイヤレス端末は、バックログΔを示す値2152を伝達することを決定しており、バックログΔを示す値2152は、ULRQST3レポート2138を介して伝達された値Nmin2150の関数として決定され、ビットパターン0100、0111、1000、1001、および1010のうちの1つが伝達される。ULRQST4レポート2144に関して、ワイヤレス端末は、バックログ情報N/z2156を伝達することを決定しており、ビットパターン0000、1011、1100、1101、1100、および1111のうちの1つが伝達され、レポートは、以前の3ビットのアップリンク要求レポートを参照していない。
【0111】
要求レポート辞書3を使用するワイヤレス端末に対応する、レポート(2158、2160、2162、2164、2166、2168)のシーケンスは、3ビットのアップリンク要求レポート(2160、2164、2168)が、それぞれ、最も最近に伝達された4ビットのアップリンク要求レポート(2158、2162、2166)を参照していることを図示する。ULRQST3レポート2160は、バックログΔを示す値2174を伝達し、バックログΔを示す値2174は、ULRQST4レポート2158を介して伝達された、値NTmin2170とパラメータgの値2172との関数として決定される。同様に、ULRQST3レポート2164は、バックログΔを示す値2180を伝達し、バックログΔを示す値2180は、ULRQST4レポート2162を介して伝達された、値NTmin2176とパラメータgの値2178との関数として決定される。同様に、ULRQST3レポート2168は、バックログΔを示す値2186を伝達し、バックログΔを示す値2186は、ULRQST4レポート2166を介して伝達された、値NTmin2182とパラメータgの値2184との関数として決定される。
【0112】
ワイヤレス端末の要求/条件を特徴付ける制御レポートは、競合するユーザの間で、限定されたエアリンクリソースを効率的にスケジュールする際に有用である。制御シグナリングビットの効率的な利用は、通信システムにおいて高いデータのスループットを達成する際の重要な要因となり得る。要求辞書1および3を使用する例において、デルタ要求レポートは、以前の要求レポートを参照していないレポートよりも、より小さい固定されたサイズのレポートを利用することに注目すべきである。しかしながら、要求辞書2を使用する例において、デルタ要求レポートであるレポート2140は、参照されるレポート2138のビットサイズよりも大きいビットサイズを有する、固定されたサイズのレポートを利用する。しかしながら、要求辞書2のケースにおいて、ULRQST4レポートフォーマットは、デルタレポーティングの代替に加えて、追加的なレポーティングの代替である、遅延情報の伝達と総バックログ情報の伝達とを可能にするように共用される。
【0113】
例えば、1ビット、3ビット、4ビット、のような、上述の例における要求レポートに対するビットサイズは、例示的であり、他の実施形態において、異なるビットサイズの要求レポートが使用されてもよく、時には使用される。例えば、別の例示的な組の要求レポートは、1ビット、3ビット、および5ビットのサイズのレポートを含む。
【0114】
OFDMシステムという情況の中で記述してきたが、さまざまな実施形態の方法および装置は、多くの非OFDMおよび/または非セルラシステムを含む広い範囲の通信システムに適用可能である。
【0115】
さまざまな実施形態において、ここで記述したノードは、1つ以上のモジュールを使用して実現され、そして、例えば、バックログレポートの送信、要求辞書の選択、特定の要求レポートに対するレポーティング代替の選択、デルタ情報の計算、決定された使用中の要求辞書にしたがう要求レポートの発生、および/または決定された使用中の要求辞書にしたがう要求レポート情報の回復のような、1つ以上の方法に対応するステップを実行する。いくつかの実施形態において、さまざまな機能が、モジュールを使用して実現される。このようなモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを使用して実現してもよい。ソフトウェアのような、機械実行可能命令を使用して、上記の方法または方法ステップの多くを実現でき、機械実行可能命令は、メモリデバイス、例えば、RAM、フロッピー(登録商標)ディスク等のような、機械読取可能媒体中に含まれ、機械、例えば、追加的ハードウェアを有するまたは有さない汎用コンピュータを制御して、例えば、1つ以上のノード中で上記で説明した方法の全部または一部を実現する。したがって、とりわけ、さまざまな実施形態は、機械実行可能命令を含む機械読取可能媒体に向けられており、機械実行可能命令は、機械、例えば、プロセッサと、関係付けられたハードウェアとに、上記の方法の1つ以上のステップを実行させる。
【0116】
上で説明した方法および装置の数々の追加的変形は、上記の説明の観点から、当業者に明らかになるだろう。このような変形は、範囲内であるとして考えるべきである。さまざまな実施形態の方法および装置は、そして、さまざまな実施形態における方法および装置は、CDMA、直交周波数分割多重(OFDM)、および/または、アクセスノードと移動体ノードとの間にワイヤレス通信リンクを提供するのに使用されてもよいさまざまな他のタイプの通信技術とともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、アクセスノードは基地局として実現され、基地局は、OFDMおよび/またはCDMAを使用して、移動体ノードとの通信リンクを確立する。さまざまな実施形態では、さまざまな実施形態の方法を実現するために、移動体ノードは、ノートブックコンピュータ、パーソナルデータアシスタント(PDA)、あるいは、受信機/送信機回路と、論理および/またはルーチンとを含む他のポータブルデバイスとして実現される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスを動作させて送信バックログ情報を伝達させる方法において、
前記方法は、
送信されるのを待っているデータ量についてのバックログ情報を伝達する第1のバックログレポートを第1の時点で送信することと、
追加のバックログ情報を伝達する第2のバックログレポートを第2の時点で送信することとを含み、
前記追加の情報のうちの少なくともいくつかは、前記第1のバックログレポートにより伝達された値を使用して計算される差分値として伝達される方法。
【請求項2】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも少ないビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートである請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも多いビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートであり、
前記方法は、
前記第2のバックログレポートと同一の固定されたサイズの第3のレポートを送信することをさらに含み、
前記第3のレポートは、総バックログ値と送信遅延情報とのうちの1つを伝達する請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記第1、第2、および第3のレポートは、レポーティング構造中の専用タイムスロットを使用して送信され、
前記第2のレポートを送信する前に、前記通信デバイスは、差分値を伝達することと、総バックログを示す値を伝達することと、送信遅延情報を伝達することとを含む複数の選択肢から、前記第2のレポートが差分値を伝達することを選択する請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記第3のレポートを送信する前に、前記通信デバイスは、差分値を伝達することと、総バックログを示す値を伝達することと、送信遅延情報を伝達することとを含む複数の選択肢から、総バックログを示す値と送信遅延情報とのうちの1つを前記第3のレポートが伝達することを選択する請求項3記載の方法。
【請求項6】
第1の送信デッドラインにより送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかに関する表示を、前記差分値に加えて、前記第2のレポート中で伝達することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記第1の送信デッドラインは、予め定められた送信デッドラインである請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記予め定められた送信デッドラインは、前記レポートの送信に対応する伝達時間に対して相対的なものである請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記第1および第2のレポートのうちの一方は、3ビットのレポートであり、前記第1および第2のレポートのうちの他方は、4ビットのレポートである請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記通信デバイスは、移動ノードであり、前記第1および第2のレポートは、アップリンクトラフィックチャネル要求レポートである請求項9記載の方法。
【請求項11】
通信デバイスにおいて、
送信されるのを待っているデータ量についての情報を維持するバックログ監視モジュールと、
異なるタイプのバックログ関連情報を伝達するバックログレポートを発生させるレポート発生モジュールとを具備し、
前記異なるタイプのバックログ関連情報のうちの1つは、差分タイプの情報である通信デバイス。
【請求項12】
送信されるのを待っているデータ量についてのバックログ情報を伝達する第1のバックログレポートを第1の時点で送信し、追加のバックログ情報を伝達する第2のバックログレポートを第2の時点で送信する送信機をさらに具備し、
前記追加のバックログ情報のうちの少なくともいくつかは、前記第1のバックログレポートにより伝達された値を使用して計算される差分値として伝達される請求項11記載の通信デバイス。
【請求項13】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも少ないビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートである請求項12記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも多いビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートである請求項12記載の通信デバイス。
【請求項15】
記憶された専用制御チャネル構造情報を含むメモリをさらに具備し、
前記第1および第2のレポートは、レポーティング構造中の専用タイムスロットを使用して送信される請求項14記載の通信デバイス。
【請求項16】
伝達できる複数の代替バックログ情報のタイプの中から選択する選択モジュールをさらに具備し、
前記代替情報のタイプは、差分値と、総バックログを示す値と、送信遅延情報値とのうちの少なくとも2つを含む請求項14記載の通信デバイス。
【請求項17】
前記レポート発生モジュールは、
差分値と、第1の送信デッドラインにより送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかに関する表示との両方をレポートにエンコードするエンコーディングモジュールを含む請求項11記載の通信デバイス。
【請求項18】
前記第1の送信デッドラインは、予め定められた送信デッドラインである請求項17記載の通信デバイス。
【請求項19】
前記予め定められた送信デッドラインは、前記レポートの送信に対応する伝達時間に対して相対的なものである請求項18記載の通信デバイス。
【請求項20】
前記第1および第2のレポートのうちの一方は、3ビットのレポートであり、前記第1および第2のレポートのうちの他方は、4ビットのレポートである請求項18記載の通信デバイス。
【請求項21】
前記通信デバイスは、移動ノードであり、前記第1および第2のレポートは、アップリンクトラフィックチャネル要求レポートである請求項20記載の通信デバイス。
【請求項22】
通信デバイスにおいて、
送信されるのを待っているデータ量についての情報を維持するバックログを監視する手段と、
異なるタイプのバックログ関連情報を伝達するバックログレポートを発生させる手段とを具備し、
前記異なるタイプのバックログ関連情報のうちの1つは、差分タイプの情報である通信デバイス。
【請求項23】
送信されるのを待っているデータ量についてのバックログ情報を伝達する第1のバックログレポートを第1の時点で送信し、追加のバックログ情報を伝達する第2のバックログレポートを第2の時点で送信する手段をさらに具備し、
前記追加のバックログ情報のうちの少なくともいくつかは、前記第1のバックログレポートにより伝達された値を使用して計算される差分値として伝達される請求項22記載の通信デバイス。
【請求項24】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも少ないビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートである請求23記載の通信デバイス。
【請求項25】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも多いビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートである請求項23記載の通信デバイス。
【請求項26】
記憶された専用制御チャネル構造情報を含む記憶手段をさらに具備し、
前記第1および第2のレポートは、レポーティング構造中の専用タイムスロットを使用して送信される請求項25記載の通信デバイス。
【請求項27】
伝達できる複数の代替バックログ情報のタイプの中から選択する手段をさらに具備し、
前記代替情報のタイプは、差分値と、総バックログを示す値と、送信遅延情報値とのうちの少なくとも2つを含む請求項25記載の通信デバイス。
【請求項28】
前記バックログレポートを発生させる手段は、
差分値と、第1の送信デッドラインにより送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかに関する表示との両方をレポートにエンコードする手段を含む請求項22記載の通信デバイス。
【請求項29】
通信デバイスを制御して、方法を実現するための機械実行可能命令が組み入れられたコンピュータ読み取り可能媒体において、
前記方法は、
送信されるのを待っているデータ量についてのバックログ情報を伝達する第1のバックログレポートを第1の時点で送信することと、
追加のバックログ情報を伝達する第2のバックログレポートを第2の時点で送信することとを含み、
前記追加の情報のうちの少なくともいくつかは、前記第1のバックログレポートにより伝達された値を使用して計算される差分値として伝達されるコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項30】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも少ないビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートである請求項29記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項31】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも多いビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートであり、
前記コンピュータ読み取り可能媒体には、
前記第2のバックログレポートと同一の固定されたサイズの第3のレポートを送信するための機械実行可能命令がさらに組み入れられ、
前記第3のレポートは、総バックログ値と送信遅延情報とのうちの1つを伝達する請求項29記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項32】
前記第1、第2、および第3のレポートは、レポーティング構造中の専用タイムスロットを使用して送信され、
前記コンピュータ読み取り可能媒体には、
前記第2のレポートを送信する前に、レポーティングの代替タイプの選択を実行する機械読み取り可能命令がさらに組み入れられ、
前記選択は、差分値を伝達することと、総バックログを示す値を伝達することと、送信遅延情報を伝達することとを含む複数の選択肢から、前記第2のレポートが差分値を伝達することを選択する請求項31記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項33】
前記コンピュータ読み取り可能媒体には、
前記第3のレポートを送信する前に、レポーティングの代替の選択を実行するための機械実行可能命令がさらに組み入れられ、
前記選択は、差分値を伝達することと、総バックログを示す値を伝達することと、送信遅延情報を伝達することとを含む複数の選択肢から、総バックログを示す値と送信遅延情報とのうちの1つを前記第3のレポートが伝達することを選択する請求項31記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項34】
第1の送信デッドラインにより送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかに関する表示を、前記差分値に加えて、前記第2のレポート中で伝達するための機械実行可能命令がさらに組み入れられている請求項29記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項35】
デバイスにおいて、
送信されるのを待っているデータ量についてのバックログ情報を伝達する第1のバックログレポートを第1の時点で送信し、
追加のバックログ情報を伝達する第2のバックログレポートを第2の時点で送信するように構成されたプロセッサを具備し、
前記追加の情報のうちの少なくともいくつかは、前記第1のバックログレポートにより伝達された値を使用して計算される差分値として伝達されるデバイス。
【請求項36】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも少ないビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートである請求項35記載のデバイス。
【請求項37】
前記第1のバックログレポートは、第1の固定されたサイズのレポートであり、前記第2のバックログレポートは、前記第1のサイズのレポートよりも多いビットを含んでいる第2の固定されたサイズのレポートであり、
前記プロセッサは、前記第2のバックログレポートと同一の固定されたサイズの第3のレポートを送信するようにさらに構成されており、
前記第3のレポートは、総バックログ値と送信遅延情報とのうちの1つを伝達する請求項35記載のデバイス。
【請求項38】
前記プロセッサは、レポーティング構造中の専用タイムスロットを使用して、前記第1、第2、および第3のレポートを送信するようにさらに構成されており、
前記プロセッサは、前記第2のレポートを送信する前に選択するようにさらに構成されており、
差分値を伝達することと、総バックログを示す値を伝達することと、送信遅延情報を伝達することとを含む複数の選択肢から、前記第2のレポートが差分値を伝達することを前記プロセッサが選択する請求項37記載のデバイス。
【請求項39】
前記プロセッサは、前記第3のレポートを送信する前に選択するようにさらに構成されており、
差分値を伝達することと、総バックログを示す値を伝達することと、送信遅延情報を伝達することとを含む複数の選択肢から、総バックログを示す値と送信遅延情報とのうちの1つを前記第3のレポートが伝達することを前記プロセッサが選択する請求項37記載のデバイス。
【請求項40】
前記プロセッサは、第1の送信デッドラインにより送信されるのを待っている少なくとも1単位のデータがあるかどうかに関する表示を、前記差分値に加えて、前記第2のレポート中で伝達するようにさらに構成されている請求項35記載のデバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2013−102431(P2013−102431A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−243888(P2012−243888)
【出願日】平成24年11月5日(2012.11.5)
【分割の表示】特願2008−547489(P2008−547489)の分割
【原出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】