説明

バッテリシステムおよびバッテリシステムの制御方法

【課題】 第1バッテリ(高圧バッテリ)から第2バッテリ(補機バッテリ)に電力が供給されることにより、第1バッテリのSOCが低下するのを防止する。
【解決手段】 第1バッテリは、外部電源からの電力供給を受けるとともに、車両を走行させるモータに電力を供給する。第2バッテリは、車両に搭載された補機に電力を供給する。コンバータは、外部電源および第1バッテリの出力電圧を第2バッテリに対応した電圧に変換し、変換後の電力を第2バッテリに出力する。コントローラは、コンバータの駆動を制御する。コントローラは、外部電源からの電力を第1バッテリおよび第2バッテリに供給するとき、コンバータの出力電圧を低下させることにより、第1バッテリから第2バッテリへの電力供給を行わせない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに充電される2つのバッテリを備えたバッテリシステムと、バッテリシステムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両には、車両の走行に用いられるエネルギを出力する高圧バッテリと、補機の駆動電力を出力する補機バッテリとが搭載されている。外部電源からの電力を高圧バッテリおよび補機バッテリに供給することにより、高圧バッテリおよび補機バッテリを充電することができる。
【0003】
高圧バッテリおよび補機バッテリの充電は、充電器を用いることができる。充電器に対して、高圧バッテリおよび補機バッテリが並列に接続された構成では、充電器の出力電力を、高圧バッテリや補機バッテリに供給することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−197691号公報
【特許文献2】特開2009−027812号公報
【特許文献3】特開2009−201282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
充電器に対して、高圧バッテリおよび補機バッテリが並列に接続された構成において、補機バッテリのSOCが低下しているときには、補機バッテリで要求される電力が、充電器の出力電力よりも高くなるおそれがある。この場合には、高圧バッテリの電力を補機バッテリに供給することにより、補機バッテリで不足している電力を補うことができる。
【0006】
しかし、高圧バッテリのSOCが低下しているときに、高圧バッテリの電力を補機バッテリに供給すると、高圧バッテリが過度に放電されてしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願第1の発明であるバッテリシステムは、外部電源からの電力供給を受けるとともに、車両を走行させるモータに電力を供給する第1バッテリと、車両に搭載された補機に電力を供給する第2バッテリと、外部電源および第1バッテリの出力電圧を第2バッテリに対応した電圧に変換し、変換後の電力を第2バッテリに出力するコンバータと、を有する。コントローラは、コンバータの駆動を制御する。コントローラは、外部電源からの電力を第1バッテリおよび第2バッテリに供給するとき、コンバータの出力電圧を低下させることにより、第1バッテリから第2バッテリへの電力供給を行わせない。
【0008】
本願第1の発明によれば、コンバータの出力電圧を低下させることにより、第1バッテリから第2バッテリに電力を供給させないようにすることができ、第1バッテリのSOCが低下してしまうのを抑制できる。特に、第1バッテリのSOCが低下している状態において、第1バッテリを放電させないことにより、第1バッテリの過放電を抑制することができる。
【0009】
第1バッテリから第2バッテリに電力が供給されていることを検出したとき、コンバータの出力電圧を低下させることができる。これにより、外部電源の電力を用いて、第1バッテリおよび第2バッテリを充電するときに、第1バッテリの放電を確認したうえで、第1バッテリを放電させない処理を行うことができる。
【0010】
一方、第1バッテリから第2バッテリに電力が供給されることを検出する前に、コンバータの出力電圧を低下させることができる。これにより、外部電源の電力を用いて、第1バッテリおよび第2バッテリを充電するときに、第1バッテリの放電を回避することができる。
【0011】
外部電源からの電力を第1バッテリおよび第2バッテリに供給する充電器を設けることができる。充電器の出力電力を変化させることができるとき、コンバータの出力電圧を低下させる前に、充電器の出力電力を増加させることができる。充電器の出力電力を増加させることにより、第1バッテリおよび第2バッテリの充電電力を増加させることができ、第1バッテリの放電を抑制することができる。
【0012】
第1バッテリから第2バッテリへの電力供給が行われていない状態において、コンバータの出力電圧を上昇させることにより、コンバータから第2バッテリに供給される電力を、第2バッテリから補機に供給される電力よりも高くすることができる。これにより、第2バッテリの放電を抑制し、第2バッテリの充電を確保することができる。
【0013】
ここで、コンバータから第2バッテリに供給される電力が、第2バッテリから補機に供給される電力よりも低下したことを検出したときに、コンバータの出力電圧を上昇させることができる。これにより、第2バッテリの放電を確認したうえで、第2バッテリを放電させない処理を行うことができる。一方、コンバータから第2バッテリに供給される電力が、第2バッテリから補機に供給される電力よりも低下することを検出する前に、コンバータの出力電圧を上昇させることができる。これにより、第2バッテリの放電を回避することができる。
【0014】
充電器の出力電力を変化させることができるとき、コンバータの出力電圧を上昇させる前に、充電器の出力電力を増加させることができる。これにより、第2バッテリの充電電力を増加させることができ、第2バッテリの放電を抑制することができる。
【0015】
第1バッテリの充電を完了させるまでに必要な第1電力量と、第2バッテリの充電を完了させるまでに必要な第2電力量とに基づいて、第1バッテリおよび第2バッテリの充電を完了させる時間を揃えることができる。
【0016】
具体的には、第1電力量および第2電力量の比を基準として、第2バッテリの充電電力が第1バッテリの充電電力よりも低いときには、コンバータの出力電圧を上昇させることができる。第2バッテリの充電電力が第1バッテリの充電電力よりも低いときには、第1バッテリの充電が第2バッテリの充電よりも優先されている。したがって、コンバータの出力電圧を上昇させることにより、第2バッテリの充電を、第1バッテリの充電よりも優先させることができ、第1バッテリおよび第2バッテリの充電を完了させる時間を揃えることができる。
【0017】
第1電力量および第2電力量の比を基準として、第2バッテリの充電電力が第1バッテリの充電電力よりも高いときには、コンバータの出力電圧を低下させることができる。第2バッテリの充電電力が第1バッテリの充電電力よりも高いときには、第2バッテリの充電が第1バッテリの充電よりも優先されている。したがって、コンバータの出力電圧を低下させることにより、第1バッテリの充電を、第2バッテリの充電よりも優先させることができ、第1バッテリおよび第2バッテリの充電を完了させる時間を揃えることができる。
【0018】
本願第2の発明は、本願第1の発明で説明したバッテリシステムの充電を制御する制御方法であり、外部電源からの電力を第1バッテリおよび第2バッテリに供給するとき、コンバータの出力電圧を低下させることにより、第1バッテリから第2バッテリへの電力供給を行わせない。本願第2の発明においても、本願第1の発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施例1である電池システムの構成を示す図である。
【図2】実施例1において、電池システムの一部の構成を示す図である。
【図3】実施例1である電池システムの一部の処理を示すフローチャートである。
【図4】実施例1である電池システムの一部の処理を示すフローチャートである。
【図5】実施例2である電池システムの一部の構成を示す図である。
【図6】実施例3である電池システムの一部の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0021】
本発明の実施例1である電池システム(バッテリシステム)について、図1を用いて説明する。図1は、電池システムの構成を示す図である。本実施例の電池システムは、車両に搭載される。車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する高圧バッテリに加えて、エンジン又は燃料電池を備えている。電気自動車は、車両を走行させる動力源として、高圧バッテリだけを備えている。
【0022】
高圧バッテリ(第1バッテリ)10は、直列に接続された複数の単電池11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。単電池11の数は、高圧バッテリ10の要求出力などに基づいて、適宜設定することができる。本実施例では、複数の単電池11が直列に接続されているが、並列に接続された複数の単電池11が、高圧バッテリ10に含まれていてもよい。
【0023】
電圧センサ21は、高圧バッテリ10の端子間電圧を検出し、検出結果をコントローラ26に出力する。電圧センサ21を用いて、各単電池11の端子間電圧を検出したり、少なくとも2つの単電池11を含む電池ブロックの端子間電圧を検出したりすることもできる。電流センサ22は、高圧バッテリ10に流れる電流を検出し、検出結果をコントローラ26に出力する。
【0024】
コントローラ26は、メモリ26aを内蔵している。メモリ26aは、コントローラ26が所定の処理を行うための各種の情報を格納している。本実施例では、メモリ26aが、コントローラ26に内蔵されているが、コントローラ26の外部にメモリ26aを設けることもできる。
【0025】
高圧バッテリ10の正極ラインPLには、システムメインリレーSMR−Bが設けられている。システムメインリレーSMR−Bは、コントローラ26からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。高圧バッテリ10の負極ラインNLには、システムメインリレーSMR−Gが設けられている。システムメインリレーSMR−Gは、コントローラ26からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。
【0026】
充電器23は、正極ラインPLおよび負極ラインNLに接続されている。充電器23は、外部電源からの電力を高圧バッテリ10に供給する。外部電源は、車両の外部に配置された電源であり、外部電源としては、例えば、商用電源がある。外部電源が交流電力を供給するとき、充電器23は、交流電力を直流電力に変換し、直流電力を高圧バッテリ10に供給する。外部電源が直流電力を供給するとき、この直流電力を高圧バッテリ10に供給することができる。充電器23は、コントローラ26からの制御信号を受けて、充電器23から出力される電力を変化させることができる。
【0027】
システムメインリレーSMR−Gに対しては、システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rが並列に接続されている。システムメインリレーSMR−Pは、コントローラ26からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。電流制限抵抗Rは、高圧バッテリ10を負荷(充電器23やインバータ24など)と接続するときに、突入電流が流れるのを抑制するために用いられる。
【0028】
高圧バッテリ10を負荷と接続するとき、コントローラ26は、システムメインリレーSMR−Bをオフからオンに切り替えるとともに、システムメインリレーSMR−Pをオフからオンに切り替える。これにより、電流制限抵抗Rに電流が流れることになる。次に、コントローラ26は、システムメインリレーSMR−Gをオフからオンに切り替えた後に、システムメインリレーSMR−Pをオンからオフに切り替える。
【0029】
これにより、高圧バッテリ10および負荷の接続が完了する。一方、高圧バッテリ10および負荷の接続を遮断するとき、コントローラ26は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り替える。充電器23から高圧バッテリ10に電力を供給するとき、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gはオンになっている。
【0030】
インバータ24は、高圧バッテリ10からの直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータ25に出力する。モータ・ジェネレータ25としては、例えば、三相交流モータを用いることができる。モータ・ジェネレータ25は、インバータ24からの交流電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。モータ・ジェネレータ25によって生成された運動エネルギは、車輪に伝達される。
【0031】
車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータ25は、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギ(交流電力)に変換する。インバータ24は、モータ・ジェネレータ25が生成した交流電力を直流電力に変換し、直流電力を高圧バッテリ10に出力する。これにより、高圧バッテリ10は、回生電力を蓄えることができる。
【0032】
本実施例では、高圧バッテリ10をインバータ24に接続しているが、これに限るものではない。具体的には、高圧バッテリ10およびインバータ24を接続する電流経路に、昇圧回路を配置することができる。昇圧回路を用いることにより、高圧バッテリ10の出力電圧を昇圧することができる。また、昇圧回路は、インバータ24から高圧バッテリ10に出力される電圧を降圧することができる。
【0033】
図2は、車両に搭載された補機を駆動する構成を示す図である。
【0034】
DC/DCコンバータ31は、高圧バッテリ10の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を補機バッテリ(第2バッテリ)32や補機33に出力する。DC/DCコンバータ31は、コントローラ26からの制御信号を受けて動作する。DC/DCコンバータ31の出力電力を補機バッテリ32に供給することにより、補機バッテリ32を充電することができる。一方、ハイブリッド自動車では、エンジンの駆動力を受けて発電するオルタネータからの電力を補機バッテリ32に供給することにより、補機バッテリ32を充電することができる。
【0035】
高圧バッテリ10の定格電圧は、補機バッテリ32の定格電圧よりも高い。補機バッテリ32の電力は、補機33に供給される。補機33としては、例えば、コントローラ26、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pを駆動する回路、空調設備、ランプ、音響設備、ディスプレイがある。
【0036】
電流センサ34は、補機バッテリ32に流れる電流を検出し、検出結果をコントローラ26に出力する。電圧センサ35は、補機バッテリ32の電圧を検出し、検出結果をコントローラ26に出力する。
【0037】
本実施例の電池システムにおける一部の処理について、図3および図4に示すフローチャートを用いて説明する。図3および図4に示す処理は、充電器23を用いて、高圧バッテリ10および補機バッテリ32を充電するときの処理であり、コントローラ26によって実行される。図3および図4に示す処理は、所定の周期で行われる。
【0038】
図3のステップS101において、コントローラ26は、電圧センサ21の出力に基づいて、高圧バッテリ10の電圧値を取得する。また、コントローラ26は、電流センサ22の出力に基づいて、高圧バッテリ10に流れる電流値を取得する。高圧バッテリ10の電圧値および電流値を取得することにより、コントローラ26は、高圧バッテリ10に入力される電力W1inを算出する。
【0039】
高圧バッテリ10を充電しているとき、入力電力W1inは、正の値を示し、高圧バッテリ10を放電しているとき、入力電力W1inは、負の値を示す。入力電力W1inは、充電器23の出力電力Wchgから、DC/DCコンバータ31に入力される電力を減算した電力となる。
【0040】
ステップS102において、コントローラ26は、入力電力W1inが0[kW]よりも高いか否かを判別する。入力電力W1inが0[kW]よりも高いときには、ステップS107の処理に進み、入力電力W1inが0[kW]よりも低いときには、ステップS103の処理に進む。
【0041】
ステップS103において、コントローラ26は、充電器23に制御信号を出力することにより、充電器23の出力電力Wchgを増加させる。充電器23の出力電力Wchgが、設定可能な最大電力であるとき、コントローラ26は、充電器23の出力電力Wchgを最大電力に維持する。
【0042】
ステップS104において、コントローラ26は、出力電力Wchgを増加させる制御信号を充電器23に出力した後、所定時間だけ、待機する。所定時間は、充電器23の出力電力が安定するまでの時間であり、予め決定しておくことができる。所定時間に関する情報は、メモリ26aに記憶させておくことができる。コントローラ26は、タイマを用いることにより、所定時間を計測することができる。
【0043】
ステップS105において、コントローラ26は、電圧センサ21および電流センサ22の検出結果に基づいて、高圧バッテリ10の入力電力W1inを再び算出する。そして、コントローラ26は、算出した入力電力W1inが0[kW]よりも高いか否かを判別する。入力電力W1inが0[kW]よりも高いときには、ステップS107の処理に進み、入力電力W1inが0[kW]よりも低いときには、ステップS106の処理に進む。
【0044】
ステップS106において、コントローラ26は、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を変更する。具体的には、コントローラ26は、今回までに設定されているDC/DCコンバータ31の出力電圧V(n−1)から、所定値ΔVを減算することにより、今回におけるDC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を設定する。所定値ΔVを大きくしすぎると、DC/DCコンバータ31の出力電圧が設定電圧V(n)に対してハンチングしてしまう。この点を考慮して、所定値ΔVを設定すればよい。
【0045】
ステップS107において、コントローラ26は、今回におけるDC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を、前回までの出力電圧V(n−1)と同じ値に設定する。すなわち、コントローラ26は、DC/DCコンバータ31の出力電圧を維持する。ステップS108において、コントローラ26は、出力電圧V(n)を設定するための制御信号をDC/DCコンバータ31に出力した後、所定時間だけ、待機する。所定時間は、DC/DCコンバータ31の出力電圧が安定するまでの時間であり、予め決定しておくことができる。所定時間に関する情報は、メモリ26aに記憶させておくことができる。コントローラ26は、タイマを用いることにより、所定時間を計測することができる。
【0046】
図4のステップS201において、コントローラ26は、電圧センサ35の出力に基づいて、補機バッテリ32の電圧値を取得する。また、コントローラ26は、電流センサ34の出力に基づいて、補機バッテリ32に流れる電流値を取得する。補機バッテリ32の電圧値および電流値を取得することにより、コントローラ26は、補機バッテリ32に入力される電力W2inを算出する。
【0047】
補機バッテリ32を充電しているとき、入力電力W2inは、正の値を示し、補機バッテリ32を放電しているとき、入力電力W2inは、負の値を示す。入力電力W2inは、DC/DCコンバータ31の出力電力から、補機バッテリ32から補機33に供給される電力を減算した電力となる。
【0048】
ステップS202において、コントローラ26は、入力電力W2inが0[kW]よりも高いか否かを判別する。入力電力W2inが0[kW]よりも高いときには、ステップS207の処理に進み、入力電力W2inが0[kW]よりも低いときには、ステップS203の処理に進む。入力電力W2inが0[kW]よりも低いときには、補機バッテリ32から補機33に電力が供給されていることになる。
【0049】
ステップS203において、コントローラ26は、充電器23に制御信号を出力することにより、充電器23の出力電力Wchgを、設定可能な最大電力まで増加させる。充電器23の出力電力Wchgが最大電力であるときには、コントローラ26は、充電器23の出力電力Wchgを最大電力に維持する。
【0050】
ステップS204において、コントローラ26は、出力電力Wchgを増加させる制御信号を充電器23に出力した後、所定時間だけ、待機する。ステップS204の処理は、図3のステップS104の処理と同様である。
【0051】
ステップS205において、コントローラ26は、電流センサ34および電圧センサ35の検出結果に基づいて、補機バッテリ32の入力電力W2inを再び算出する。そして、コントローラ26は、算出した入力電力W2inが0[kW]よりも高いか否かを判別する。入力電力W2inが0[kW]よりも高いときには、ステップS207の処理に進み、入力電力W2inが0[kW]よりも低いときには、ステップS206の処理に進む。
【0052】
ステップS206において、コントローラ26は、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を変更する。具体的には、コントローラ26は、前回で設定されているDC/DCコンバータ31の出力電圧V(n−1)から、所定値ΔVを加算することにより、今回におけるDC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を設定する。
【0053】
所定値ΔVを大きくしすぎると、DC/DCコンバータ31の出力電圧が設定電圧V(n)に対してハンチングしてしまう。この点を考慮して、所定値ΔVを設定すればよい。図3のステップS106の処理で用いられる所定値ΔVと、図4のステップS206の処理で用いられる所定値ΔVとは、互いに等しくてもよいし、互いに異なっていてもよい。
【0054】
ステップS207において、コントローラ26は、今回におけるDC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を、前回までの出力電圧V(n−1)と同じ値に設定する。すなわち、コントローラ26は、DC/DCコンバータ31の出力電圧を維持する。ステップS208において、コントローラ26は、出力電圧V(n)を設定するための制御信号をDC/DCコンバータ31に出力した後、所定時間だけ、待機する。ステップS208の処理は、図3のステップS108の処理と同様である。
【0055】
図3および図4に示す処理によれば、充電器23を用いて高圧バッテリ10や補機バッテリ32を充電するとき、高圧バッテリ10の入力電力W1inおよび補機バッテリ32の入力電力W2inが0[kW]よりも高いことを確認することにより、高圧バッテリ10から補機バッテリ32に電力が供給されるのを防止できる。
【0056】
また、高圧バッテリ10の入力電力W1inが0[kW]よりも低いとき、言い換えれば、高圧バッテリ10が放電しているときには、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を低下させることにより、充電器23から高圧バッテリ10に供給される電力を増加させることができる。これにより、高圧バッテリ10を積極的に充電して、高圧バッテリ10の入力電力W1inを0[kW]よりも高くすることができる。
【0057】
補機バッテリ32の入力電力W2inが0[kW]よりも低いとき、言い換えれば、補機バッテリ32が放電しているときには、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を増加させることにより、DC/DCコンバータ31から補機バッテリ32に供給される電力を増加させることができる。これにより、補機バッテリ32を積極的に充電して、補機バッテリ32の入力電力W2inを0[kW]よりも高くすることができる。補機バッテリ32の放電を防止すれば、高圧バッテリ10から補機バッテリ32に電力が供給されるのを防止でき、高圧バッテリ10の放電も防止することができる。
【0058】
補機バッテリ32のSOC(State of Charge)が低下すると、補機バッテリ32を充電するための電力が、充電器23の出力電力よりも高くなってしまうことがある。言い換えれば、補機バッテリ32で要求される充電電力が不足していることになる。この場合には、高圧バッテリ10の電力を、補機バッテリ32に供給することにより、補機バッテリ32で不足する電力を補うことができる。補機33を駆動するための消費電力が増加したり、補機33を駆動したままの状態で放置したりしたときには、補機バッテリ32のSOCが低下しやすくなる。SOCとは、満充電容量に対する、現在の充電容量の割合を示す。
【0059】
ここで、高圧バッテリ10のSOCが十分に高ければ、高圧バッテリ10を放電してもよい。一方、高圧バッテリ10のSOCが低下しているときに、高圧バッテリ10を放電してしまうと、高圧バッテリ10のSOCが更に低下してしまう。車両によっては、高圧バッテリ10のSOCが低下していることがある。例えば、電気自動車では、高圧バッテリ10のSOCが0%の付近に到達するまで、高圧バッテリ10を放電させることがある。この場合において、補機バッテリ32を充電するために、高圧バッテリ10を放電させると、高圧バッテリ10を過放電させてしまうおそれがある。
【0060】
本実施例によれば、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を変更することにより、充電器23を用いて充電を行っているときに、高圧バッテリ10および補機バッテリ32の放電を防止することができる。
【0061】
高圧バッテリ10のSOCが予め定められた閾値よりも低いときに、図3および図4に示す処理を行うこともできるし、高圧バッテリ10のSOCに拘わらず、図3および図4に示す処理を行うこともできる。
【0062】
本実施例では、入力電力W1in又は入力電力W2inが0[kW]よりも低いときに、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を変更しているが、これに限るものではない。すなわち、入力電力W1in又は入力電力W2inが0[kW]よりも低くなる前に、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を変更することができる。
【0063】
具体的には、0[kW]よりも大きな電力を閾値として決めておき、入力電力W1in又は入力電力W2inが閾値よりも低いときに、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を変更することができる。閾値を0[kW]よりも高くしておくことにより、入力電力W1in,W2inが0[kW]よりも低くなるのを回避でき、高圧バッテリ10や補機バッテリ32の放電を回避することができる。
【実施例2】
【0064】
本発明の実施例2である電池システムについて説明する。実施例1で説明した部材と同一の部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
【0065】
図5は、本実施例の電池システムにおける一部の構成を示す図であり、図2に対応する図である。実施例1(図2)では、電流センサ34および電圧センサ35を用いて、補機バッテリ32の入力電力W2inを算出している。一方、本実施例では、充電器23の出力電力Wchgを算出している。
【0066】
電流センサ36は、充電器23から流れる電流値を検出して、検出結果をコントローラ26に出力する。電圧センサ37は、充電器23の出力電圧を検出して、検出結果をコントローラ26に出力する。コントローラ26は、電流センサ36および電圧センサ37の検出結果に基づいて、充電器23の出力電力Wchgを算出することができる。
【0067】
DC/DCコンバータ31の変換効率ξを予め特定しておけば、補機バッテリ32の入力電力W2inは、下記式(1)で表すことができる。変換効率ξは、1よりも小さい正数である。
【0068】
W2in=(Wchg−W1in)×ξ ・・・(1)
【0069】
式(1)では、補機バッテリ32から補機33に電力が供給されていない状態である。補機バッテリ32から補機33に電力が供給されているときには、補機バッテリ32の入力電力W2inは、下記式(2)で表すことができる。
【0070】
W2in=(Wchg−W1in)×ξ−Waux ・・・(2)
【0071】
式(2)において、Wauxは、補機33の消費電力である。補機33の消費電力は、電流センサおよび電圧センサを用いて計測することができる。一方、補機33の消費電力を一定値として見なすこともできる。充電器23を用いて充電するときには、特定の補機33だけが動作していることが多い。このため、特定の補機33の消費電力を予め測定しておけば、電力Wauxを固定値として取り扱うことができる。特定の補機33の消費電力としては、例えば、コントローラ26を動作させるための電力や、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pを駆動するための電力がある。
【0072】
本実施例においても、実施例1(図3および図4)と同様の処理を行うことができる。実施例1(図3)で説明したように、高圧バッテリ10の入力電力W1inが0[kW]よりも高いときには、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を変化させずに維持することができる。一方、高圧バッテリ10の入力電力W1inが0[kW]よりも低いときには、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を低下させることができる。これにより、高圧バッテリ10の充電を積極的に行うことができ、高圧バッテリ10の放電を防止することができる。
【0073】
補機バッテリ32の入力電力W2inが0[kW]よりも高いときには、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を変化させずに維持することができる。一方、補機バッテリ32の入力電力W2inが0[kW]よりも低いときには、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を上昇させることができる。入力電力W2inは、上述した式(1)又は式(2)に基づいて算出することができる。
【0074】
DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を上昇させることにより、補機バッテリ32の充電を積極的に行うことができ、補機バッテリ32の放電を防止することができる。補機バッテリ32の放電を防止することにより、高圧バッテリ10から補機バッテリ32に電力が供給されるのを防止でき、高圧バッテリ10の放電も防止することができる。
【実施例3】
【0075】
本発明の実施例3である電池システムについて説明する。本実施例において、電池システムの構成は、実施例1又は実施例2と同様である。実施例1,2で説明した部材と同一の部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1,2と異なる点について、主に説明する。
【0076】
本実施例では、高圧バッテリ10および補機バッテリ32の充電を同時に完了させるようにしている。この制御について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。図6に示す処理は、コントローラ26によって実行される。
【0077】
ステップS301において、コントローラ26は、高圧バッテリ10の入力電力W1inおよび補機バッテリ32の入力電力W2inを算出する。入力電力W1in,W2inを算出する方法は、実施例1,2で説明した方法と同様である。
【0078】
ステップS302において、コントローラ26は、高圧バッテリ10の充電を完了させるまでに必要な電力量E1と、補機バッテリ32の充電を完了させるまでに必要な電力量E2とを算出する。電力量E1は、高圧バッテリ10のSOCと、高圧バッテリ10の満充電容量とに基づいて、算出することができる。
【0079】
高圧バッテリ10において、SOCおよびOCV(Open Circuit Voltage)の対応関係を求めておけば、高圧バッテリ10のOCVからSOCを特定することができる。高圧バッテリ10の満充電容量は、予め求めておいたり、高圧バッテリ10の充電又は放電を行ったときの電流積算値とSOCの変化量とに基づいて算出したりすることができる。
【0080】
電力量E2は、補機バッテリ32のSOCと、補機バッテリ32の満充電容量とに基づいて、算出することができる。補機バッテリ32において、SOCおよびOCVの対応関係を求めておけば、補機バッテリ32のOCVからSOCを特定することができる。補機バッテリ32の満充電容量は、予め求めておいたり、補機バッテリ32の充電又は放電を行ったときの電流積算値とSOCの変化量とに基づいて算出したりすることができる。
【0081】
ステップS303において、コントローラ26は、入力電力W2inが下記式(3)の条件を満たすか否かを判別する。
【0082】
【数1】

【0083】
式(3)において、αは、ヒステリシスを設定する正の定数である。なお、αを0に設定することもできる。
【0084】
高圧バッテリ10および補機バッテリ32の充電を同時に完了させるためには、下記式(4)の条件を満たせばよい。
【0085】
E1/W1in=E2/W2in ・・・(4)
【0086】
式(4)は、式(5)で表される。
【0087】
【数2】

【0088】
式(5)において、ヒステリシスを考慮すると、式(3)の右辺が得られる。入力電力W2inが式(3)の条件を満たしている場合には、高圧バッテリ10の充電が、補機バッテリ32の充電よりも優先されていることになる。入力電力W2inが式(3)の条件を満たすときには、ステップS304の処理に進む。入力電力W2inが式(3)の条件を満たしていないときには、ステップS305の処理に進む。
【0089】
ステップS304において、コントローラ26は、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を上昇させる。出力電圧V(n)を上昇させる処理は、実施例1(図4のステップS206)の処理と同様である。DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を上昇させることにより、補機バッテリ32の充電を、高圧バッテリ10の充電よりも優先させることができ、結果として、補機バッテリ32および高圧バッテリ10の充電を同時に完了させることができる。
【0090】
ステップS305において、コントローラ26は、入力電力W2inが下記式(6)の条件を満たすか否かを判別する。式(6)において、αは、ヒステリシスを設定する正の定数である。なお、αを0に設定することもできる。
【0091】
【数3】

【0092】
式(5)において、ヒステリシスを考慮すると、式(6)の右辺が得られる。入力電力W2inが式(6)の条件を満たしている場合には、補機バッテリ32の充電が、高圧バッテリ10の充電よりも優先されていることになる。入力電力W2inが式(6)の条件を満たすときには、ステップS306の処理に進み、入力電力w2inが式(6)の条件を満たさなければ、ステップS307の処理に進む。
【0093】
ステップS306において、コントローラ26は、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を低下させる。出力電圧V(n)を低下させる処理は、実施例1(図3のステップS106)の処理と同様である。DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を低下させることにより、高圧バッテリ10の充電を、補機バッテリ32の充電よりも優先させることができ、結果として、高圧バッテリ10および補機バッテリ32の充電を同時に完了させることができる。
【0094】
ステップS307において、コントローラ26は、DC/DCコンバータ31の出力電圧V(n)を変化させずに維持する。
【符号の説明】
【0095】
10:高圧バッテリ(第1バッテリ) 11:単電池
21:電圧センサ 22:電流センサ
23:充電器 24:インバータ
25:モータ・ジェネレータ 26:コントローラ
26a:メモリ 31:DC/DCコンバータ
32:補機バッテリ(第2バッテリ) 33:補機
34:電流センサ 35:電圧センサ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源からの電力供給を受けるとともに、車両を走行させるモータに電力を供給する第1バッテリと、
前記車両に搭載された補機に電力を供給する第2バッテリと、
前記外部電源および前記第1バッテリの出力電圧を前記第2バッテリに対応した電圧に変換し、変換後の電力を前記第2バッテリに出力するコンバータと、
前記コンバータの駆動を制御するコントローラと、を有し、
前記コントローラは、前記外部電源からの電力を前記第1バッテリおよび前記第2バッテリに供給するとき、前記コンバータの出力電圧を低下させることにより、前記第1バッテリから前記第2バッテリへの電力供給を行わせないことを特徴とするバッテリシステム。
【請求項2】
前記コントローラは、前記第1バッテリから前記第2バッテリに電力が供給されていることを検出したとき、前記コンバータの出力電圧を低下させることを特徴とする請求項1に記載のバッテリシステム。
【請求項3】
前記コントローラは、前記第1バッテリから前記第2バッテリに電力が供給されることを検出する前に、前記コンバータの出力電圧を低下させることを特徴とする請求項1に記載のバッテリシステム。
【請求項4】
前記外部電源からの電力を前記第1バッテリおよび前記第2バッテリに供給する充電器を有しており、
前記コントローラは、前記コンバータの出力電圧を低下させる前に、前記充電器の出力電力を増加させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のバッテリシステム。
【請求項5】
前記コントローラは、前記第1バッテリから前記第2バッテリへの電力供給が行われていない状態において、前記コンバータの出力電圧を上昇させることにより、前記コンバータから前記第2バッテリに供給される電力を、前記第2バッテリから前記補機に供給される電力よりも高くすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のバッテリシステム。
【請求項6】
前記コントローラは、前記コンバータから前記第2バッテリに供給される電力が、前記第2バッテリから前記補機に供給される電力よりも低下したことを検出したときに、前記コンバータの出力電圧を上昇させることを特徴とする請求項5に記載のバッテリシステム。
【請求項7】
前記コントローラは、前記コンバータから前記第2バッテリに供給される電力が、前記第2バッテリから前記補機に供給される電力よりも低下することを検出する前に、前記コンバータの出力電圧を上昇させることを特徴とする請求項5に記載のバッテリシステム。
【請求項8】
前記外部電源からの電力を前記第1バッテリおよび前記第2バッテリに供給する充電器を有しており、
前記コントローラは、前記コンバータの出力電圧を上昇させる前に、前記充電器の出力電力を増加させることを特徴とする請求項5から7のいずれか1つに記載のバッテリシステム。
【請求項9】
前記コントローラは、
前記第1バッテリの充電を完了させるまでに必要な第1電力量と、前記2バッテリの充電を完了させるまでに必要な第2電力量とを算出し、
前記第1電力量および前記第2電力量の比を基準として、前記第2バッテリの充電電力が前記第1バッテリの充電電力よりも低いとき、前記コンバータの出力電圧を上昇させ、
前記第1電力量および前記第2電力量の比を基準として、前記第2バッテリの充電電力が前記第1バッテリの充電電力よりも高いとき、前記コンバータの出力電圧を低下させる、
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載のバッテリシステム。
【請求項10】
バッテリシステムの充電を制御する制御方法であって、
前記バッテリシステムは、
外部電源からの電力供給を受けるとともに、車両を走行させるモータに電力を供給する第1バッテリと、
前記車両に搭載された補機に電力を供給する第2バッテリと、
前記外部電源および前記第1バッテリの出力電圧を前記第2バッテリに対応した電圧に変換し、変換後の電力を前記第2バッテリに出力するコンバータと、を有し、
前記外部電源からの電力を前記第1バッテリおよび前記第2バッテリに供給するとき、前記コンバータの出力電圧を低下させることにより、前記第1バッテリから前記第2バッテリへの電力供給を行わせないことを特徴とする制御方法。
【請求項11】
前記バッテリシステムは、前記外部電源からの電力を前記第1バッテリおよび前記第2バッテリに供給する充電器を有しており、
前記コンバータの出力電圧を低下させる前に、前記充電器の出力電力を増加させることを特徴とする請求項10に記載の制御方法。
【請求項12】
前記第1バッテリから前記第2バッテリへの電力供給が行われていない状態において、前記コンバータの出力電圧を上昇させることにより、前記コンバータから前記第2バッテリに供給される電力を、前記第2バッテリから前記補機に供給される電力よりも高くすることを特徴とする請求項10又は11に記載の制御方法。
【請求項13】
前記バッテリシステムは、前記外部電源からの電力を前記第1バッテリおよび前記第2バッテリに供給する充電器を有しており、
前記コンバータの出力電圧を上昇させる前に、前記充電器の出力電力を増加させることを特徴とする請求項12に記載の制御方法。
【請求項14】
前記第1バッテリの充電を完了させるまでに必要な第1電力量と、前記2バッテリの充電を完了させるまでに必要な第2電力量とを算出し、
前記第1電力量および前記第2電力量の比を基準として、前記第2バッテリの充電電力が前記第1バッテリの充電電力よりも低いとき、前記コンバータの出力電圧を上昇させ、
前記第1電力量および前記第2電力量の比を基準として、前記第2バッテリの充電電力が前記第1バッテリの充電電力よりも高いとき、前記コンバータの出力電圧を低下させる、
ことを特徴とする請求項10から13のいずれか1つに記載の制御方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−99124(P2013−99124A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239972(P2011−239972)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】