説明

バッテリ端子

【課題】部品点数の増加を招くことなく位置決めをすることが可能なバッテリ端子を提供する。
【解決手段】バッテリに立設されたバッテリポスト31に接続されるバッテリ端子10であって、前記バッテリポスト31に締め付けられて固定されるポスト接続部11を有し、前記ポスト接続部11は、前記バッテリポスト31を取り囲むように環状に形成された環状部15から一対の延出片16が外側に延出して設けられ、この一対の延出片16が締め付け具により締め付けられて接近することで前記環状部15が縮径するものであり、前記延出片16と前記締め付け具との間に挟まれるワッシャ26は、前記延出片16よりも外側に突出する形状をなし、この突出部分は、前記バッテリの壁34に当接することで前記本体部29の位置決めをする位置決め部27とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリ端子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などのバッテリに立設されたバッテリポストに接続されるバッテリ端子が知られている。バッテリ端子は、バッテリポストに締め付けられて固定されるポスト接続部を有し、ポスト接続部は、バッテリポストを取り囲むように環状に形成された環状部から一対の延出片が外側に延出して設けられてなり、この一対の延出片がボルト等の締め付け具により締め付けられて接近することで環状部が縮径するものである。
一対の延出片に挿通した締め付け具を締め付ける際には、ポスト接続部に回転トルクが作用する。このため、バッテリ端子を所定の向きでバッテリポストに接続するためには、接続作業の際のバッテリ端子の回動動作を規制する必要がある。そこで、バッテリ端子の回動動作を規制する回動規制部材を用いて、バッテリ端子の位置決めを図るものが知られている(例えば特許文献1)。この回動規制部材は、バッテリ端子に組み付けられ、バッテリ本体の側面に当接することで、バッテリ端子の回動動作を規制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−40258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のように、バッテリ端子に回動規制部材を組み付けて、バッテリ端子の位置決めを行う構成では、回動規制部材の分だけ部品点数が増加するという問題があった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数の増加を招くことなく位置決めをすることが可能なバッテリ端子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、バッテリに立設されたバッテリポストに接続されるバッテリ端子であって、前記バッテリポストに締め付けられて固定されるポスト接続部を有し、前記ポスト接続部は、前記バッテリポストを取り囲むように環状に形成された環状部から一対の延出片が外側に延出して設けられ、この一対の延出片が締め付け具により締め付けられて接近することで前記環状部が縮径するものであり、前記延出片と前記締め付け具との間に挟まれるワッシャは、前記延出片よりも外側に突出する形状をなし、この突出部分は、前記バッテリの壁に当接することで前記ポスト接続部の位置決めをする位置決め部とされているものである。
このような構成によれば、バッテリ端子を構成する上で必須とされているワッシャが、バッテリ端子の位置決め機能を有しているから、部品点数を増やすことなくバッテリ端子を位置決めすることができる。
【0007】
また、前記位置決め部は、前記延出片の延出方向に沿う連続部と、この連続部の先端から前記延出方向に交差する方向に屈曲されてなる屈曲部とを有し、前記屈曲部の先端、および前記連続部と前記屈曲部との間の角部は、前記バッテリの壁に当接する設定とされているものとしてもよい。このような構成によれば、ポスト接続部のいずれの方向の回動も規制することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、部品点数の増加を招くことなく位置決めをすることが可能なバッテリ端子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態におけるバッテリ端子を示す分解斜視図
【図2】バッテリ端子を示す平面図
【図3】バッテリ端子を示す正面図
【図4】バッテリ端子と電線側端子金具との接続構造を示す一部切り欠き側面図
【図5】バッテリの上面にセットされたバッテリ端子を示す平面図であって、ポスト接続部を締め付ける前の状態を表す平面図
【図6】バッテリの上面にセットされたバッテリ端子を示す平面図であって、一方向の回動が規制された状態を表す平面図
【図7】バッテリの上面にセットされたバッテリ端子を示す平面図であって、他方向の回動が規制された状態を表す平面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施形態>
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図7を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態におけるバッテリ端子10は、自動車等に搭載されるバッテリ30に立設されたバッテリポスト31に接続されるものである。
【0011】
バッテリ30は、略箱形をなすバッテリ本体32の上面に、一対のバッテリポスト31が立てられた構造である。バッテリポスト31は、バッテリ本体32の上面の角部に設けられたポスト設置部33に一ずつ設置されている。ポスト設置部33は、バッテリ本体32の上端面よりも一段凹んだ部分であり、上方から見ると略方形をなしている(図5等参照)。ポスト設置部33は、内側の2辺のみに略直角をなす壁34が立ち上がり、その反対側は、バッテリ本体32の側方に開放された形態をなしている。
【0012】
バッテリポスト31は、鉛などにより上端側に向けて次第に径の小さくなる略円柱形に形成されている。バッテリポスト31は、ポスト設置部33の一部を構成する壁34およびバッテリ本体32の外縁から所定寸法離れた位置(ポスト設置部33の中央部)に設けられている。バッテリポスト31は、図示しない台座から上方に立ち上げられている。
【0013】
バッテリ端子10は、導電性に優れた厚肉の金属板をプレス加工などすることによって形成され、バッテリポスト31に締め付けられて固定されるポスト接続部11と、電線40側に接続される電線接続部12とを備えている。電線接続部12は、ポスト接続部11の側方に位置し、ポスト接続部11と一体に設けられた箱部13から、スタッドボルト14が立設したものである。
【0014】
ポスト接続部11は、バッテリポスト31を取り囲むように環状に形成された環状部15と、環状部15から外側に延出して設けられた一対の延出片16とを有している。環状部15は、一対の延出片16が締付ボルト(締め付け具)17および締付ナット(締め付け具)18により締め付けられて接近することで縮径するものとされている。
【0015】
環状部15は、バッテリポスト31と同じテーパー角度で上端側に向けて次第に径が小さくなるとともに、その周方向において所定の幅が開放された円環状に形成されている。環状部15は、縮径する前の自然状態では、バッテリポスト31よりも一回り大きい径寸法を有している。また、環状部15は、バッテリポスト31の全体を取り囲む高さ寸法を有している。
【0016】
一対の延出片16は、電線接続部12の反対側に位置する環状部15の開放端から、互いに対向するように径方向外側に延出している。各延出片16は平板状をなし、その上下方向の幅寸法(高さ寸法)は、環状部15の高さ寸法と同等とされている。各延出片16のほぼ中央位置には、ボルト挿通孔19が形成され、一対の延出片16には、一の締付ボルト17が貫通して装着されている。締付ボルト17は、一対の延出片16のうち一方の延出片(第一延出片16Aと称する)の外側に頭部17Aが当たる向きで挿通され、他方の延出片(第二延出片16Bと称する)の外側に軸部17Bが突出している。この軸部17Bに螺合された締付ナット18を締め付けると、一対の延出片16の間隔が狭まって環状部15の内径寸法が小さくなる(縮径する)。また、締付ナット18を緩めると、一対の延出片16の間隔が広くなって環状部15の内径寸法が大きくなる(拡径する)。なお、この締付ナット18と第二延出片16Bとの間にはワッシャ26が挟まれており、このワッシャ26については後ほど詳しく説明する。
【0017】
一対の延出片16の上端および下端には、その対向方向に曲げられたリブ21が設けられている。リブ21は、第一延出片16Aの上端から第二延出片16B側に向かって突出するものと、第二延出片16Bの下端から第一延出片16A側に向かって突出するものとからなり、このリブ21が対向する延出片16の内面に突き当たることで、環状部15の過度の縮径が防止される。
【0018】
環状部15の下端には、フランジ部22が外側に突出して形成されている。フランジ部22には、バッテリポスト31の台座に設けられた突部(図示せず)が嵌合する窪み部23が設けられている。窪み部23は、フランジ部22の外縁を内側に凹ませてなり、環状部15を中心にして対称位置に一対が設けられている。両窪み部23を、それぞれ対応する突部に嵌めることにより、バッテリ端子10をセットする際の位置決め、および回り止めを図ることができる。
【0019】
バッテリ端子10に接続される電線側端子金具41は、導電性に優れた金属板をプレス加工して形成され、図4に示すように、バッテリ端子10の電線接続部12に接続されるバッテリ側接続部42と、電線40に圧着される電線圧着部43とを有し、バッテリ側接続部42と電線圧着部43との繋ぎ部分が略直角に屈曲されたL字型をなしている。電線圧着部43は、電線40の端末部において露出された芯線45にカシメられる一対のバレル片46を備えている。
【0020】
バッテリ側接続部42には、スタッドボルト14を挿通可能な挿通孔44が略円形をなして形成されている。バッテリ側接続部42は、挿通孔44にスタッドボルト14を挿通させて箱部13の上面に載せられ、その上側にワッシャ24を介して固定ナット25が締め付けられることにより、箱部13に押し付けられて固定される。
【0021】
さて、第二延出片16Bと締付ナット18との間に挟まれたワッシャ26は、第二延出片16Bよりも外側に突出する形状をなし、この突出部分は、ポスト設置部33の壁34に当接することでポスト接続部11の位置決めを行う位置決め部27とされている。
【0022】
ワッシャ26は、第二延出片16Bの板面内に収まる大きさの本体部29から、位置決め部27が突出してなるものであり、本体部29から位置決め部27にかけての幅寸法(ワッシャ26全体の幅寸法)は一定とされている。ワッシャ26の幅寸法は、延出片16の高さ寸法よりも若干小さい寸法である。なお、本体部29の中央には、締付ボルト17の軸部17Bが貫通する貫通孔28が形成されている。
【0023】
位置決め部27は、1個所において屈曲された形態をなし、ワッシャ26は、全体としてL字型をなしている。位置決め部27は、第二延出片16Bの延出方向に沿う(本体部29と同一板面をなす)連続部27Aと、この連続部27Aの先端から延出方向に交差する方向に屈曲されてなる屈曲部27Bとを有している。屈曲部27Bは、第二延出片16B側から第一延出片16A側へ向かって延びるものであり、その先端は、第一延出片16Aを越えて締付ボルト17の頭部17Aよりも外側に至っている(図2参照)。屈曲部27Bの長さ寸法は、連続部27Aの長さ寸法(本体部29からの突出寸法)よりも大きく、また連続部27Aと本体部29とを加算した長さ寸法よりも大きくされている。そして、屈曲部27Bの先端と、連続部27Aと屈曲部27Bとの間の角部27Cとが、それぞれバッテリ30の壁34に当接する設定とされている。なお、連続部27Aと屈曲部27Bとは鋭角をなしている。
【0024】
次に、バッテリ30に対するバッテリ端子10の接続作業、およびバッテリ端子10に対する電線側端子金具41の接続作業について説明する。
まず、バッテリ端子10をバッテリポスト31に接続する。バッテリ端子10のポスト接続部11をバッテリポスト31に嵌合させ、窪み部23に突部が嵌め込まれる向きにしてセットする。すると、バッテリ端子10は、図5に示すように、その長手方向(ポスト接続部11と電線接続部12との並び方向)が、バッテリ30の壁34と略平行をなし、電線接続部12がポスト設置部33の開放側に位置する向きでセットされ、ワッシャ26の屈曲部27Bが、バッテリ30の壁34から若干離れた位置において壁34と略平行に配される。
【0025】
そして、一対の延出片16に貫通して備えられた締付ボルト17と、この締付ボルト17に螺合された締付ナット18とを締め付ける。締付ナット18を図示しないレンチ等の工具で締め付けると、その際に作用する力により、バッテリ端子10はバッテリポスト31を中心に回動しようとする。このとき、バッテリ端子10が一方向(上方から見て時計回り方向)に回動すると、図6に示すように、位置決め部27の角部27Cが壁34に当接し、それ以上の回動が規制される。また、バッテリ端子10が他方向(同反時計回り方向)に回動すると、図7に示すように、屈曲部27Bの先端が壁34に当接し、それ以上の回動が規制される。こうして、バッテリ端子10の回動が規制された状態のまま、両延出片16が次第に接近し、ポスト接続部11の内径が小さくなってバッテリポスト31に締め付け固定され、バッテリ端子10の接続作業が完了する。
【0026】
次いで、バッテリ端子10に電線側端子金具41を接続する。電線接続部12のスタッドボルト14に、電線側端子金具41の挿通孔44を通し、バッテリ側接続部42を箱部13の上側に載せる。その後、スタッドボルト14にワッシャ24を挿通し、そのワッシャ24の上方に固定ナット25を螺合させ、固定ナット25を工具で締め付ける。すると、バッテリ側接続部42が箱部13に押し付けられて締結され、バッテリ端子10に対する電線側端子金具41の接続作業が完了する。この接続作業の際、固定ナット25を締め付ける力により、バッテリ端子10には回転トルクが作用するけれども、既にバッテリ端子10はバッテリポスト31に強固に固定されているから、その回動は抑えられる。
【0027】
上記のように構成された実施形態1によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態のバッテリ端子10は、バッテリ30に立設されたバッテリポスト31に接続されるものであって、バッテリポスト31に締め付けられて固定されるポスト接続部11を有し、ポスト接続部11は、バッテリポスト31を取り囲むように環状に形成された環状部15から一対の延出片16が外側に延出して設けられ、この一対の延出片16が締付ボルト17と締付ナット18とにより締め付けられて接近することで環状部15が縮径するものであり、第二延出片16Bと締付ナット18との間に挟まれるワッシャ26は、第二延出片16Bよりも外側に突出する形状をなし、この突出部分が、バッテリ30の壁34に当接することでポスト接続部11の位置決めをする位置決め部27とされている。
【0028】
このように、バッテリ端子10を構成する上で必須とされているワッシャ26が、バッテリ端子10の位置決め機能を有しているから、部品点数を増やすことなくバッテリ端子10を位置決めすることができる。さらに、本実施形態のバッテリ端子10によれば、バッテリ端子10を構成する必須の部品とは別の位置決め用の部品を、バッテリ端子10に組み付けて使用する場合に比べて、この組み付け作業を要しない分だけ作業工数を低減することができる。したがって、本実施形態のバッテリ端子10によれば、部品点数を増やすことなく、また組み付け工数を減らすことができるから、位置決め機能を有するにもかかわらず、コストの増加を抑えることができる。
【0029】
また、バッテリ端子10と、電線側端子金具41との接続が完了した後、電線40が引っ張られることによってバッテリ端子10に回転トルクが作用した場合に、何らかの理由でポスト接続部11の固定が若干緩んで、バッテリ端子10が回動しようとしたときには、ワッシャ26の位置決め部27がバッテリ30の壁34に当接することで、バッテリ端子10のそれ以上の回動が規制される。このように、本実施形態のバッテリ端子10によれば、バッテリ30に接続する際のみならず、使用状態においてもその回動を規制することができる。したがって、電線40が引っ張られることによってバッテリ端子10が大きく回動し、ポスト接続部11の緩みが著しくなり、ひいては外れてしまう事態を防ぐことができる。
【0030】
また、ワッシャ26の位置決め部27は、第二延出片16Bの延出方向に沿う連続部27Aと、この連続部27Aの先端から延出方向に交差する方向に屈曲されてなる屈曲部27Bとを有し、屈曲部27Bの先端と、連続部27Aと屈曲部27Bとの間の角部27Cとが、それぞれバッテリ30の壁34に当接するものとされている。これにより、ポスト接続部11のいずれの方向の回動をも規制することができる。したがって、ポスト接続部11をバッテリポスト31に締め付け固定する際に、どちらの方向に力が作用してもバッテリ端子10を位置決めすることができる。
【0031】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0032】
(1)上記実施形態では、位置決め部27は、締付ナット18と第二延出片16Bとの間に挟まれるワッシャ26の一部として備えられているが、これに限らず、位置決め部を、締付ボルトの頭部と第一延出片との間に挟まれるワッシャの一部として備えてもよい。
(2)上記実施形態では、ワッシャ26の位置決め部27は、1個所において屈曲された形態をなしているが、これに限らず、位置決め部は、屈曲されていない形態、すなわち連続部のみを有する形態としてもよく、これにより、ポスト接続部の一方向の回動のみを規制するものとしてもよい。
(3)上記実施形態では、位置決め部27は、バッテリ本体32の上面に形成されたポスト設置部33の壁34に当接するものとされているが、これに限らず、例えば、位置決め部を、バッテリ本体の上面よりも下方に延びる形状とし、バッテリ本体の側壁に当接するものとしてもよい。
(4)上記実施形態では、ワッシャ26は、屈曲部27Bが第一延出片16A側へ向かって延びる向きで装着されているが、これに限らず、バッテリの壁の位置等によっては、ワッシャ26を反対向き、すなわち、屈曲部27Bが第一延出片16Aとは反対側へ向かって延びる向きで装着してもよい。
(5)上記実施形態では、屈曲部27Bの先端、および連続部27Aと屈曲部27Bとの間の角部27は、バッテリ端子1が一方向および他方向に回動すると、ポスト設置部33の壁34に当接するものとされているが、これに限らず、バッテリ端子が回動する前の状態、すなわちバッテリ端子をポスト設置部にセットした時点で、位置決め部の屈曲部の先端、および連続部と屈曲部との間の角部の両方が、ポスト設置部の壁に当接するものとしてもよい。
【符号の説明】
【0033】
10…バッテリ端子
11…ポスト接続部
15…環状部
16A…第一延出片
16B…第ニ延出片
17…締付ボルト(締め付け具)
18…締付ナット(締め付け具)
26…ワッシャ
27…位置決め部
27A…連続部
27B…屈曲部
27C…角部
30…バッテリ
31…バッテリポスト
34…壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリに立設されたバッテリポストに接続されるバッテリ端子であって、
前記バッテリポストに締め付けられて固定されるポスト接続部を有し、
前記ポスト接続部は、前記バッテリポストを取り囲むように環状に形成された環状部から一対の延出片が外側に延出して設けられ、この一対の延出片が締め付け具により締め付けられて接近することで前記環状部が縮径するものであり、
前記延出片と前記締め付け具との間に挟まれるワッシャは、前記延出片よりも外側に突出する形状をなし、この突出部分は、前記バッテリの壁に当接することで前記ポスト接続部の位置決めをする位置決め部とされているバッテリ端子。
【請求項2】
前記位置決め部は、前記延出片の延出方向に沿う連続部と、この連続部の先端から前記延出方向に交差する方向に屈曲されてなる屈曲部とを有し、
前記屈曲部の先端、および前記連続部と前記屈曲部との間の角部は、前記バッテリの壁に当接する設定とされている請求項1に記載のバッテリ端子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−230815(P2012−230815A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98171(P2011−98171)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】