説明

バネ座金を有する盗難防止機器

物品(24)を盗難から保護するための機器が開示される。本機器は、盗難から保護されるべき物品に該機器を取り付けることを可能にするために、先の尖ったピン部材(14)を備える。機器内に配置されるハウジング(17)は、底部と、拘束端(34)に向かって先細に傾斜した壁部(33)とを備える。ハウジングは、ピン部材を挿入可能に受け入れるための同軸開口を備える。ボールクラッチ機構が、ハウジング内に配置され、かつ複数のボール(26)を備える。ボールが前記ハウジングの拘束端に向かって付勢される時に、ボールは先細に傾斜した壁部とピン部材との間に挟持され、ピン部材に対して半径方向に沿って付与される圧力が増大し、ピン部材が機器から引き抜かれることが防止される。底部は部材(42)を備え、部材(42)は、ピン部材がハウジング内に挿入される際に、下向きに撓んで、ピン部材を機器内に摩擦係合させるために、ピン部材に対して半径方向に沿った力を付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピン・クラッチ機構を含む種類の盗難防止機器の改良に関する。本発明は、さらに、磁場が印加されると、ピンがクラッチ機構から解放される種類のピン・クラッチ機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
盗難防止機器は、物品の盗難を防止するために、商品等の物品に取り付けられる。機器が取り付けられた物品が、機器が最初に物品から取り外されることなく、監視下の敷地から持ち去られる場合に、電子的に警報を発生させる種類の盗難防止機器が知られている。一般的に、盗難防止機器は、該機器を物品に取り付けるための取付手段を備え、該取付手段は、機器が物品から無許可で取り外されることを防ぐように、物品の両側面上において互いに係止するように構成された二つの構成部品で具現化される。一般的な取付手段は、ピンと、ピンを受入れて、把持(クラッチ)するための他方の構成部品で具現化される手段とを含む。機器は、ピンが物品の一部を通過し、かつ他方の構成部品のクラッチ内へ通過することによって、保護されるべき物品に取り付けられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この種の盗難防止機器の欠点は、ピンを把持するための部品内に、大型で重いバネをしばしば用いることにある。このような大型で重いバネの使用は、盗難防止機器のピン・クラッチ部品を過度に大型で、しばしば嵩張るものとし、これは、消費者が購入のために商品を適切に検討することを妨げる。また、この盗難防止機器の重量および寸法のために、より目の細かい布地または比較的軽量の布地へのこの機器の使用は、実用的でないことが多い。この大型で重いバネを不要とするような盗難防止機器は、これらの欠点を解消し得る。この種の盗難防止機器の別の欠点は、一回限りの使用を目的としていないことにある。一回使用の盗難防止機器は、商品に適用される前後において、この機器の在庫をより有効に管理できるようにすることが望ましい。この一回使用の機器は、機器が商品に適用される位置、例えば店舗の位置、機器が適用される時間、および機器が商品から取り外された後の機器の処理を、使用者がより有効に決定することを可能にする。本明細書に説明される機器のような一回の使用を意図する盗難防止機器、即ち、商品から一旦取り外されると作動不能とされる機器は、これらの利点を提供する。本発明の盗難防止機器は、上述された欠点を克服する実施形態を含む。
【0004】
本明細書において引用される全ての文献は、全体として、参照により本明細書に組み込まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
物品を盗難から保護するための機器が開示される。本機器は、先の尖ったピン部材を備え、盗難から保護されるべき物品への機器の取り付けを可能とする。機器内に配置されるハウジングは、底部と、拘束端へ向けて先細に傾斜した壁部とを備える。ハウジングは、ピン部材を挿入可能に受け入れるための同軸開口を備える。ボールクラッチ機構が、ハウジング内に配置され、かつ複数のボールを備える。ボールがハウジングの拘束端に向かって付勢されると、ボールは先細に傾斜した壁部とピン部材との間に挟持されて、ピン部材に対して付与される半径方向に沿った圧力を増大させ、ピン部材が機器から引き抜かれることが防止される。底部は、ハウジングへのピン部材の挿入の際に、下向きに撓む部材を備え、その撓む部材は、ピン部材を機器内に摩擦係合させるように、ピン部材に対して半径方向に沿った力を付与する。
【0006】
本発明が、以下の図面と併せて説明され、図面において、同様の符号は、同様の要素を示している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】商品の物品に取り付けられた本発明の盗難防止機器の第一実施形態の部分的に断面が示される正面図。
【図2】盗難防止機器のハウジング内に挿入されたピンと盗難防止機器に適用された磁気的な係止解除機器とを示す本発明の盗難防止機器の第一実施形態の正面図。
【図3】盗難防止機器のハウジングから取り外されたピンと盗難防止機器に適用された磁気的な係止解除機器とを示す本発明の盗難防止機器の第一実施形態の正面図。
【図4】ピンを挿入する前の部分的に断面が示されている本発明の盗難防止機器の第一実施形態の正面図。
【図5】図1の5−5線に沿った断面図。
【図6】本発明の盗難防止機器の第一実施形態の座金部品を示す斜視図。
【図7】商品の物品に取り付けられた本発明の盗難防止機器の第二実施形態の部分的に断面が示される正面図。
【図8】盗難防止機器のハウジング内に挿入されたピンと盗難防止機器に適用された磁気的な係止解除機器とを示す本発明の盗難防止機器の第二実施形態の正面図。
【図9】盗難防止機器のハウジングから取り外されたピンと盗難防止機器に適用された磁気的な係止解除機器とを示す本発明の盗難防止機器の第二実施形態の正面図。
【図10】ピンを挿入する前、あるいはピンを取り外した後における本発明の盗難防止機器の第二実施形態の正面図。
【図11】本発明の盗難防止機器の第二実施形態の座金部品を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照すると、図1乃至図6において、本発明の盗難防止機器の第一実施形態が、一般に符号10で示されている。以下に示されるように、第一実施形態は、再利用不能である。図1を参照すると、盗難防止機器10は、基本的に、ピン14およびハウジング17を含む二つの部品である。ピン14は軸部16を備えている。任意の適切な材料、例えばプラスチックから製造され得るハウジング17は、ボール室31を備えている。ボール室31は、放射方向に対称に、拘束端34に向かって先細に傾斜した壁部33と、バネ座金22とによって画定され、バネ座金22は拘束端34と対向する。内部空洞18はボール室31内に位置する。一組となる四個のボール26が空洞18内に配置され、ホッパ30がバネ座金22の下方に位置する。本発明の権利範囲から逸脱することなく、より少ないか、より多くのボール26が採用されても良い。ボール26は、任意の適切な材料、好適には、磁性材料、例えば鋼鉄から形成されて良い。図1に示されているように、機器10のピン14およびハウジング17は、商品24からの機器10の無許可の取り外しを防止するために、商品24の一部の両側面上で共に係止されるように構成されている。
【0009】
機器10は、ピン14が商品24の一部を通過し、かつ内部空洞18を通過することによって、保護される商品24に取り付けられる。全てのボール26は、一律に寸法が定められる。また、壁部33および拘束端34は、逆向きのカップに似た形状を有し、かつ任意の適切な材料、例えばステンレス鋼から製造され得る。図3に良く示されるように、室の拘束端34は、ピン14が通過することを可能とするための小さな軸線方向孔38を備える。バネ座金22は、空洞18の底部として作用する。図6を参照すると、バネ座金22は、孔38と軸線方向に沿って整合する中心配置開口46を備え、かつ、複数のタブ40を備え、タブ40は、その周囲47から開口46へ向けて内向きに延びている。図1、図2および図4に良く示されるように、タブ40は、ボール26の中心線を僅かに越えて延び得る。
【0010】
図4に良く示されるように、ピン14を空洞18内へ挿入する前に、タブ40は、曲げられていない状態にあり、かつ、ボール26を空洞18の拘束端34に向けて付勢している。図4に示されるように、ピン14を挿入する前に、ボールは、拘束端34と接触している。代替的には、ボール26は、ピン14を挿入する前に、拘束端34と近接しても良い。図1を参照すると、空洞18へのピン14の挿入に際して、ピン14は、孔38を通って延び、かつ、ボール26を、先細に傾斜した壁部33に沿って、拘束端34から離間させて、拘束端34およびボール26の間に間隙を提供する。ボール26が拘束端34から離間するように移動する際に、ボール26はタブ40に対して圧力を付与し、タブは下向きに撓むと共に、反対の上向きの圧力を付与して、ボール26を拘束端34へ移動させる。次に、ボール26は、ピン14に対して半径方向に沿った圧力を付与して、ピン14を堅固に把持し、それにより、ピン14がハウジング17から取り外されることを制限する。タブ40を備えたバネ座金22は、任意の適切な磁性材料または非磁性材料から形成され、タブ40は、拘束端34から離間するように引かれることができる。
【0011】
図6に良く示されるように、可撓性部材42は、バネ座金22の中心開口46内に延びている。ピン14がバネ座金22の開口46を通って挿入されると、可撓性部材42は下向きに撓み、可撓性部材42は、ピン14をハウジング17内に係合した状態に維持するため、及び機器10が突然の動的荷重または衝撃荷重にさらされ、例えば、床に落下した結果、ピン14がハウジング17から取り除かれることを防止するために、ピン14へ横方向に沿った力を付与するように、ピン14の軸部16に係合する。可撓性部材42は、可撓性部材42をピン14への係合から解放するように、電磁石又は永久磁石によって引き付けられ得る適切な磁性材料から形成される。
【0012】
図2および図3を参照すると、ピン14を空洞18から取り外すために、永久磁石、電磁石、又は他の磁石50の形態を有する磁束が印加されている。ピン14の軸線方向に沿って磁場を印加すると、タブ40は磁石50に向かって引き寄せられ、ボール26は空洞18内において拘束端34から離間するように移動可能となり、ピン14に対して付与される半径方向に沿った圧力が解放され、ピン14がハウジング17から取り外されることが可能となる。ボール26又はバネ座金22のいずれかは、磁性材料、例えば鋼鉄から形成され得る。代替的には、ボール26およびバネ座金22の両方が、磁性材料、例えば鋼鉄から形成されても良い。
【0013】
図3に示されるように、ピン14を取り外すと、ボール26が空洞18からホッパ30内へ落下し、ひいては、ピン14の取り外しが可能となり、かつ本実施形態の機器10の再使用が防止される。同様に、可撓性部材42は、磁石に向かって撓むと共に、ピン14の軸部16への係合から解放され、更に、ハウジング17からのピン14の取り外しを可能にするように、ボール26がホッパ30に落下することを可能にする。磁石50を機器10から取り外すと、可撓性部材42は、ホッパ30内へ延びて維持されるように配置されると共に、その初期位置へ弾性的に戻らない。タブ40は、図4に示されるようなピン14の挿入前における位置へ戻る。
【0014】
図7乃至11を参照すると、図1乃至6に記載された一回使用の実施形態と対照的に、複数回使用可能である本発明の第二実施形態100が示されている。第一実施形態10と同様に、第二実施形態は、基本的に二個の部品、即ちピン114およびハウジング117である。ピン114は、軸部116を備え、ハウジング117は、任意の適切な材料、例えばプラスチックから製造され、かつボール室131を備える。ボール室131は、半径方向に対称的であると共に、拘束端134に向かって先細に傾斜した壁部133と、バネ座金122とによって画定され、バネ座金122は拘束端134と対向している。内部空洞118が、ボール室131内に位置している。一組となる任意の適切な数のボール126、例えば四個のボールが、空洞118内に配置され、ホッパ130がバネ座金112の下方に配置されている。第一実施形態10と同様に、ボール126は、任意の適切な材料、好適には磁性材料、例えば鋼鉄から形成され得る。図7に示されるように、機器100のピン114およびハウジング117は、商品124からの機器100の無許可の取り外しを防止するように、商品124の一部の両側面上で共に係止されるように構成されている。
【0015】
機器100は、ピン114が商品24の一部を通過し、かつ内部空洞118を通過することによって、保護される商品124に取り付けられる。全てのボール126は、一律に寸法が定められる。内部空洞118は、拘束端134に向かって先細に傾斜し、かつ半径方向に対称である壁部133を備える。また、壁部133および拘束端134は、逆向きのカップに似た形状を有し、かつ任意の適切な材料、例えばステンレス鋼から製造され得る。図9に良く示されるように、室の拘束端134は、ピン114が通過するための小さな軸線方向孔138を備える。バネ座金122は内部空洞118の底部として作用する。図11を参照すると、バネ座金122は、孔138と軸線方向に沿って整合した中心配置開口146とを備え、かつ複数のタブ139を備え、タブ139は、その周囲から開口146へ向けて内向きに延びている。本実施形態100のバネ座金122の開口146は、実施形態10の開口46より小さいが、ピンの軸部116の直径より大きい。
【0016】
任意で、複数のタブ139の一つは、図1乃至6の第一実施形態の再利用不可能な機器10について説明されたものと同様な状態で、バネ座金122の中心開口146内へ延びる可撓性部材(図示せず)を備えても良い。ピン114が開口146を通って挿入されると、可撓性部材(図示せず)は下向きに撓み、可撓性部材は、ピン114をハウジング117に係合した状態に維持するため、及び機器100が突然の動的荷重または衝撃荷重にさらされ、例えば、床に落下した結果、ピン114がハウジング117から取り除かれることを防止するために、ピン114へ横方向に沿った力を付与するように、ピン114の軸部116に係合する。
【0017】
図10に良く示されるように、ピン114がハウジング118内に挿入されていない時に、タブ139は、内部空洞118の拘束端134へ向けてボール126を付勢するように位置決めされる。図7を参照すると、ピン114の内部空洞118内への挿入に際して、ピン114は、孔138を通って延び、ボール126を、先細に傾斜した壁部133に沿って、拘束端134から離間させる。それに応じて、タブ139(及び任意で、図示されていない可撓性部材)は、下向きに撓むと共に、反対の上向きの圧力を付与して、ボール126を、拘束端134へ向けて移動させる。次に、ボール126は、ピン114に対して半径方向に沿った圧力を付与して、ピン114を堅固に把持し、それにより、ピン114がハウジング117から取り外されることを制限する。タブ139は、任意の適切な磁性材料から形成され、タブ139は拘束端134から離間するように引き寄せられることができる。
【0018】
図8および図9を参照すると、ピン114を内部空洞118から取り外すために、永久磁石又は電磁石150の形態を有する磁束が印加されている。ピン114の軸線方向に沿って磁場を印加すると、タブ139(及び任意で、図示されていない可撓性部材)は磁石150に向かって引き寄せられ、ボール126は内部空洞118内において拘束端134から離間するように移動可能となり、ボール126によってピン114に対して付与された半径方向に沿った圧力が解放され、ピン114がハウジング117から取り外されることが可能となる。本実施形態100のタブ139は、実施形態10のタブ40より僅かに長い。図9に示されるように、ピン114の取り外しに際して、ボール126は、本実施形態100のバネ座金122の開口146のより小さな寸法の結果として、内部空洞118内に維持されて、ホッパ130内へ落下せず、ひいては、機器100の本実施形態の再使用が可能となる。図10に示されるように、磁石150が取り外された後に、タブ139は、ピン114の挿入前にあった位置へ戻る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
盗難防止機器であって、
a.盗難から保護されるべき物品に前記盗難防止機器を取り付けるためのピン部材と、
b.前記盗難防止機器内に配置されるハウジングであって、底部、および拘束端へ向けて先細に傾斜する壁部を有する前記ハウジングと、
c.前記ハウジング内に配置されるボールクラッチ機構であって、前記ピン部材に対して半径方向に沿った圧力を付与して、前記ピン部材が前記盗難防止機器から取り外されることを防止する前記ボールクラッチ機構と、
d.前記ピン部材を縦方向に沿って挿入可能に受け入れるために、前記ハウジングおよび前記ボールクラッチ機構を通って延びる同軸開口とを備え、
e.前記底部は可撓性部材を備え、該可撓性部材は、前記ピン部材が挿入される際に、前記ハウジングの拘束端から離間する方向に撓んで、前記ピン部材を前記盗難防止機器内に摩擦係合させるために、前記ピン部材に半径方向に沿った力を付与する盗難防止機器。
【請求項2】
前記ボールクラッチ機構は、複数のボールを備える請求項1に記載の盗難防止機器。
【請求項3】
磁気的な係止解除機器をさらに備え、該係止解除機器は前記縦方向に沿って磁力を印加して、前記複数のボールを前記ピン部材から解放し、それによって前記ピン部材は前記盗難防止機器から解放されて、取り除かれる請求項2に記載の盗難防止機器。
【請求項4】
前記底部は半径方向に沿って延びる複数の可撓性のタブを備え、該タブは磁性材料から形成され、前記磁力に応じて、前記タブは前記ハウジングの拘束端から離間する方向に撓んで、前記複数のボールを前記ピン部材から解放する請求項3に記載の盗難防止機器。
【請求項5】
前記ピン部材は直径を有し、前記ボールクラッチ機構内の前記開口は、該直径より小さい請求項1に記載の盗難防止機器。
【請求項6】
前記ボールは、磁力に引き寄せられる材料から形成される請求項2に記載の盗難防止機器。
【請求項7】
前記ボールは、非磁性材料から形成される請求項2に記載の盗難防止機器。
【請求項8】
前記ボールは、一律に寸法が定められる請求項2に記載の盗難防止機器。
【請求項9】
前記ボールクラッチ機構は、四個のボールを備える請求項2に記載の盗難防止機器。
【請求項10】
前記ボールクラッチ機構は、三個のボールを備える請求項1に記載の盗難防止機器。
【請求項11】
前記四個のボールは、一律に寸法が定められる請求項9に記載の盗難防止機器。
【請求項12】
前記ピン部材は拡大ヘッドと、該拡大ヘッドに取付けられ、かつ一端が尖った長尺状軸部とを備え、前記長尺状軸部の尖った一端が、盗難から保護される物品を通って、前記ハウジング及び前記ボールクラッチ機構の同軸開口内に挿入されることにより、前記物品への取り付けが可能となる請求項1に記載の盗難防止機器。
【請求項13】
前記ハウジングは、中空内部を有するカップ状構造を備える請求項1に記載の盗難防止機器。
【請求項14】
前記ピン部材を前記盗難防止機器から取り外すような試みに応じて、前記複数のボールはカップの拘束端に向けて移動させられ、かつ前記先細に傾斜した壁部と前記ピン部材との間に挟持されて、前記ピン部材に対して半径方向に沿った圧力を付与し、前記ピン部材が前記盗難防止機器から取り外されることが防止される請求項2に記載の盗難防止機器。
【請求項15】
前記盗難防止機器からの前記ピン部材の解放および取り外しの際に、前記複数のボールは、前記ハウジング内に配置されて維持される請求項3に記載の盗難防止機器。
【請求項16】
前記盗難防止機器は再利用可能である請求項15に記載の盗難防止機器。
【請求項17】
前記ハウジングの近傍に配置されたホッパをさらに備え、前記底部は拡大された開口をさらに備え、前記盗難防止機器から前記ピン部材を解放し、かつ取り外す際に、前記複数のボールのうち少なくとも一つが前記拡大された開口を通って、前記ホッパ内へ落下する請求項3に記載の盗難防止機器。
【請求項18】
前記盗難防止機器は再利用不可能である請求項17に記載の盗難防止機器。
【請求項19】
前記拡大された開口は中心にあり、かつ、前記可撓性部材は、前記拡大された開口内に延びる請求項17に記載の盗難防止機器。
【請求項20】
盗難防止機器であって、
a.盗難から保護されるべき物品に前記盗難防止機器を取り付けるためのピン部材と、
b.前記盗難防止機器内に配置されるハウジングであって、底部、及び拘束端へ向けて先細に傾斜する壁部を有する前記ハウジングと、
c.前記ハウジング内に配置されるボールクラッチ機構であって、前記ピン部材に対して半径方向に沿った圧力を付与して、前記ピン部材が前記盗難防止機器から取り外されることを防止する複数のボールを備える前記ボールクラッチ機構と、
d.前記ピン部材を縦方向に沿って挿入可能に受け入れるために、前記ハウジングおよび前記ボールクラッチ機構を通って延びる同軸開口とを備え、
e.前記底部は、複数の半径方向に沿って延び、かつ磁性材料から形成される可撓性タブを備え、磁力に応じて、前記タブは前記ハウジングの拘束端から離間する方向に撓んで、前記複数のボールが前記ピン部材から解放される盗難防止機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2011−530663(P2011−530663A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522120(P2011−522120)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/052102
【国際公開番号】WO2010/017076
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(396026846)チエツクポイント システムズ, インコーポレーテツド (47)
【Fターム(参考)】