説明

バラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造

【課題】鉄道の軌道の制約された敷設条件下において、又車輌走行条件下において側道整備工事を短期間で迅速に且つ安価に施工できるバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造を提供する。
【解決手段】軌道1を構成するバラスト道床3に沿い保線作業員歩行用の側道6を形成するための舗装材として、縦横の目地溝によって多数の小ブロック8に区画された方形の単位舗装材7A又は7Bを用い、該単位舗装材7A又は7Bをバラスト道床3に沿う路肩14の長手に亘って多数置き敷きし、上記目地溝の底部接合部における割れにより同単位舗装材7A又は7Bを上記路肩14表面に倣い敷設し上記側道6を形成し、該側道6を形成する単位舗装材7A又は7Bのバラスト道床3側に沿う小ブロック8の厚み面にてバラスト3aの止め手段を形成したバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鉄道の軌道を構成するバラスト道床に沿う保線作業員歩行用の側道構造に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道の軌道は路盤上に砂利等を盛り上げてバラスト道床を形成し、該バラスト道床の上に枕木を長手に亘って間隔的に配設し、該枕木の上に二条のレールを平行に固定し、レールと枕木をバラスト道床によって支持する構造を有している。
【0003】
従来、バラスト道床の路肩には保線作業員歩行用の側道が整備されていない場合が多く、保線作業員はバラスト道床に沿う狭い路肩を歩行して保線作業を行っているのが実状である。バラスト道床に沿う路肩は狭幅である上、傾斜や不陸を有しており、又バラストが路肩上にちらばり、雑草が生い茂っている保線区も多く、歩行並びに保線作業を安全且つ効率良く行う上でその整備が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
而して側道工事には、列車が定期的に運行されている軌道脇での作業、重機が入り難い山間部や傾斜地等に敷設されている場所での作業、狭く傾斜や不陸の多い路肩での作業等、様々な制約された工事条件を伴う。又軌道脇の路肩には起点からの距離を示す標識(キロポスト)、電話設備、信号機、信号制御盤等が設けられている。
【0005】
本発明は上記工事条件下で、迅速且つ短い工期で、加えて簡易な作業で施工できるバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造を提供するものである。
【0006】
又長大な鉄道の軌道に沿って側道を整備する通常の工事には、多額の予算計上を要する。本発明は該側道整備工事を低廉な工事費で施工できるバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造を提供するものである。
【0007】
又本発明は軌道敷設地の制限された現場条件下において、保線作業員歩行用の側道を適切に確保し、保線作業員による保守点検作業の安全と作業性を向上するバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造を提供するものである。
【0008】
又本発明は軌道敷設地の不陸状況や傾斜状況において、一定幅の狭幅の歩行用側道を適切に施工できるバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は出願人が開発した傾斜地や平地に置き敷きするだけで、これら傾斜地や平地を覆工できる舗装材を、鉄道の軌道路肩の舗装材として有効利用し、側道形成においてその効果を遺憾なく発揮せしめるバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造を提供するものである。
【0010】
上記軌道を構成するバラスト道床に沿い保線作業員歩行用の側道を形成するための舗装材の第一例として、縦横の目地溝によって多数の小ブロックに区画された方形の単位舗装材を用い、該単位舗装材をバラスト道床に沿う路肩の長手に亘って多数置き敷きし、上記目地溝の底部接合部における割れにより同単位舗装材を路肩表面に倣い敷設して上記側道を形成し、該側道を形成する単位舗装材のバラスト道床側に沿う小ブロックの厚み面にてバラスト止めを形成し、上記保線作業員歩行用の側道を適切に確保し、同作業員による作業の便と安全に供するようにしたものである。
【0011】
又上記軌道を構成するバラスト道床に沿い保線作業員歩行用の側道を形成するための舗装材の第二例として、屈撓性連結シートの表面に多数の小ブロックを貼り付けた単位舗装材を用い、該単位舗装材をバラスト道床に沿う路肩の長手に亘って多数置き敷きし、上記屈撓性連結シートの屈撓性により同単位舗装材を路肩表面に倣い敷設して上記保線作業員歩行用の側道を形成し、該側道を形成する単位舗装材のバラスト道床側に沿う小ブロックの厚み面にてバラスト止めを形成し、上記保線作業員歩行用の側道を適切に確保し、同作業員による作業の便と安全に供するようにしたものである。
【0012】
上記第一例、第二例に示す側道構造によって制限された軌道の敷設条件下において、又車輌が定時的に走行する条件下において、側道敷設工事を短期間で迅速に且つ安価に施工できるものである。
【0013】
上記バラストを盛り上げて形成したバラスト道床からは、バラストが上記側道上にこぼれ落ちバラスト道床を適正に保ち難く、又歩行の妨げになり危険を招来する問題を有するが、上記路肩に置き敷きした単位舗装材のバラスト道床側に沿う小ブロックの厚み面にてバラスト道床からこぼれ落ちるバラストを有効に堰き止めることができる。
【0014】
又上記側道を形成する単位舗装材のバラスト道床側の小ブロック側面に沿い配した多数枚のバラスト止め板により、バラスト道床から単位舗装材上へこぼれ落ちるバラストを有効に防止し、バラスト道床の保全、側道保全に有効に資することができる。
【0015】
上記各バラスト止め板と側道を形成する単位舗装材間は連結具を介し連結した構造にすることができる。
【0016】
上記連結具は具体例として、隣接するバラスト止め板の隣接縁部を捕捉し且つ単位舗装材のバラスト止め板と隣接するコーナー部を捕捉する構造を有する。
【0017】
又上記側道を形成する単位舗装材のバラスト道床とは反対側の側面、即ちバラスト道床とは反対側の小ブロックの側面に沿い延在する定規壁を配することができる。該定規壁によってバラスト道床の路肩に平坦な側道下地を地均しでき、側道幅を確保できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、上記制限された軌道の敷設条件下において、又車輌走行条件下において側道整備工事を短期間で迅速に且つ安価に施工できるものである。
【0019】
又本発明によれば、単位舗装材を形成する小ブロックの厚み面にてバラストのこぼれ落ちを有効に防止しつつ、一定幅の狭幅の歩行用側道を適切に確保し、保線作業員による保守点検作業の安全と作業性の向上を達成できる。
【0020】
上記バラスト止め効果はバラスト止め板によってより確実に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】Aはバラスト道床脇の路肩に図3又は図4に示す単位舗装材を置き敷きして側道を形成した状態を示す斜視図、Bは同平面図。
【図2】Aは図1に示す側道とバラスト道床の境にバラスト止め板を配した例を示す斜視図、Bは同平面図、Cは同横断面図。
【図3】Aは上記側道形成に用いられる単位舗装材の第一例を示す平面図、Bは小ブロック個々を連結する屈撓性連結シートを用いない単位舗装材で側道を形成した場合の横断面図、Cは小ブロック個々を連結する屈撓性連結シートを用いた単位舗装材で側道を形成した場合の横断面図、Dは草抑えシートで裏打ちした単位舗装材を用い側道を形成した場合の横断面図。
【図4】Aは上記側道形成に用いられる単位舗装材の第二例を示す平面図、Bは該単位舗装材を用い側道を形成した場合の横断面図。
【図5】Aはバラスト止め板の平面図、Bは同側面図、Cは同正面図。
【図6】Aは単位舗装材を直列に置き敷きした箇所において単位舗装材とバラスト止め板を連結する第一連結具の斜視図、Bは同側面図、Cは同平面図、Dは同正面図。
【図7】Aは単位舗装材を出隅角を以って置き敷きした箇所において単位舗装材とバラスト止め板を連結する第二連結具の斜視図、Bは同側面図、Cは同平面図、Dは同正面図。
【図8】Aは単位舗装材を入隅角を以って置き敷きした箇所において単位舗装材とバラスト止め板を連結する第三連結具の斜視図、Bは同側面図、Cは同平面図、Dは同背面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下本発明を実施するための形態を図1乃至図8に基づき説明する。
【0023】
図1,図2に示すように、鉄道の軌道1は路盤2上に砂利等を盛り上げてバラスト道床3を形成し、該バラスト道床3の上に枕木4を長手に亘って間隔的に配設し、該枕木4の上に二条のレール5を平行に固定し、レール5と枕木4をバラスト道床3によって支持する構造を有している。
【0024】
図3は上記軌道1を構成するバラスト道床3に沿い保線作業員歩行用の側道6を形成するための単位舗装材7Aの第一例を示している。該単位舗装材7Aは縦横の目地溝9によって多数の小ブロック8に区画された方形板状を呈し、該単位舗装材7Aを上記側道6の舗装材として適用する。
【0025】
上記単位舗装材7Aは歩行荷重等の外力により目地溝9底部の接合部10において割れ11を生じ、個々の小ブロック8が該割れ11を介して屈撓する構造である。
【0026】
図3Cに示すように、上記単位舗装材7Aとして、その底層部に全小ブロック8と全接合部10を通る網シート等の屈撓性連結シート12を埋設し、割れ11を生じ分離した小ブロック8を該屈撓性連結シート12によって他の小ブロック8との連結を保持するようにした単位舗装材7Aを用いることができる。
【0027】
又図3Bに示すように、上記屈撓性連結シート12を埋設せずに、単に小ブロック形成材によって接合部10を形成し小ブロック8が割れによって分離できるようにした単位舗装材7Aを用いることができる。
【0028】
又図3Dに示すように、上記図3B,Cに示す単位舗装材7Aの底面に草抑えシート13を貼付した単位舗装材7Aを用いることができる。該草抑えシート13は接合部10に割れ11を生じた場合に小ブロック8の連結を保持する手段として機能する。
【0029】
図1に示すように、上記図3に示した単位舗装材7Aをバラスト道床3に沿う路肩14(路盤2の路肩14)の長手に亘って多数置き敷きし、上記目地溝9の底部接合部10における割れ11により同単位舗装材7Aを路肩14表面に倣い敷設して上記側道6を形成し、該側道6を形成する単位舗装材7Aのバラスト道床3側に沿う小ブロック8の厚み面にてバラスト止めを形成し、単位舗装材7A上へのバラスト3aのこぼれ落ちを抑止し作業員の安全に資する。
【0030】
図4は上記軌道1を構成するバラスト道床3に沿い保線作業員歩行用の側道6を形成するための単位舗装材7Bの第二例を示している。該単位舗装材7Bは屈撓性連結シート12′の表面に多数の小ブロック8′を貼り付けた方形板状を呈し、該単位舗装材7Bを上記側道6の舗装材として適用する。
【0031】
上記単位舗装材7Bの小ブロック8′は屈撓性連結シート12′の表面に碁盤目状に配し、縦列と横列の小ブロック8′間に縦横に交差する格子状の目地溝9′を有しており、小ブロック8′個々が目地溝9′底部を閉鎖する屈撓性連結シート材部分10′を介して屈撓可能な構造である。
【0032】
上記可撓性連結シート12′としては網シートを用いるか、又は緻密な組織を有するシートを用いてこれを草抑えシート13′として兼用する。
【0033】
図3Dと図4に示す草抑えシート13,13′は隣接する単位舗装材7A,7Bとの重ね代13aを有する。例えば該重ね代13aを単位舗装材7A,7Bの隣接する二辺から張り出し、単位舗装材7A,7Bを90度反転しても重ね代13aが側道の長手方向において隣接する単位舗装材7A,7Bの草抑えシート13,13′の縁部下面に重ねられるようにする。
【0034】
図1に示すように、上記図4に示した単位舗装材7Bをバラスト道床3に沿う路肩14の長手に亘って多数置き敷きし、上記屈撓性連結シート12′の屈撓性により同単位舗装材7Bを路肩14表面に倣い敷設し上記保線作業員歩行用の側道6を形成し、該側道6を形成する単位舗装材7Bのバラスト道床3側に沿う小ブロック8の厚み面にてバラスト止めを形成し、単位舗装材7B上へのバラスト3aのこぼれ落ちを抑止し作業員の安全に資する。
【0035】
上記単位舗装材7A,7Bは側道方向の側面に連結継手18を一体に設け、該連結継手18を介して単位舗装材7A,7B相互を連結しつつ上記路肩14に敷設し、後記する定規壁17と協働して単位舗装材7A,7Bを有効にずれ止めする。
【0036】
上記図3,図4に示す単位舗装材7A,7Bは何れも軌道1脇の路肩14に、前記軌道の敷設条件下において側道6を形成する場合の舗装材として適性である。
【0037】
上記第一例、第二例に示す側道構造によって、側道敷設工事を短期間で迅速に且つ安価に施工できるものである。
【0038】
上記単位舗装材7A,7Bは何れも工場にて事前に製造されたプレキャストコンクリート製に代表される定格材である。該コンクリート製単位舗装材7A,7Bとは砂以外の砂利等の粗骨材を含まないセメント混練材製を含む。
【0039】
図2に示すように、上記バラスト道床3からバラスト3aが上記側道6を形成する単位舗装材7A,7Bの上面にこぼれ落ちするのをより確実に防止する手段として、上記側道6のバラスト道床3側の側面に沿い延在する多数枚のバラスト止め板15を配する。即ち上記側道6を形成する単位舗装材7A,7Bのバラスト道床3側の小ブロック8,8′側面に沿い多数枚のバラスト止め板15を配する。
【0040】
図5に示す上記バラスト止め板15は工場にて事前に準備されたプレキャストコンクリート板に代表される板材を用いる。該バラスト止め板15は側道6の上面、即ち単位舗装材7A,7Bの上面より上方へ立ち上がる。
【0041】
上記各バラスト止め板15と側道6を形成する単位舗装材7A間又は同7B間を連結具16を介し連結することができる。
【0042】
上記連結具16は隣接するバラスト止め板15の隣接縁部15aを捕捉し且つ単位舗装材7A,7Bのバラスト止め板15と隣接するコーナー部7A′,7B′を捕捉する構造を有する。
【0043】
第一の連結具16は図6に示すように、単位舗装材7A,7Bを平面視直線的に置き敷きする場合に使用する連結具であり、第二の連結具16は図7に示すように、単位舗装材7A,7Bを出隅部を有するように屈曲して置き敷きする場合に使用する連結具であり、第三の連結具16は図8に示すように、単位舗装材7A,7Bを入隅部を有するように屈曲して置き敷きする場合に使用する連結具である。
【0044】
上記例示した何れの連結具16も、隣接するバラスト止め板15の隣接縁部15aを嵌合し捕捉する一対のコ字形嵌合部16aと、単位舗装材7A,7Bのバラスト止め板15と隣接するコーナー部7A′,7B′を捕捉する一対のコ字形嵌合部16bとを有し、両コ字形嵌合部16aと16bはL形を呈する。
【0045】
コ字形嵌合部16a,16bはバラスト止め板15又は単位舗装材7A,7Bの上面と下面を捕捉する捕捉板と、両板の一端を連結する連結板とから成り、コ字形を呈する。
【0046】
第一の連結具16は上記各コ字形嵌合部16a,16bが剛体に形成されており、第二の連結具16は一方のコ字形嵌合部16a,16bと他方のコ字形嵌合部16a,16bが出隅部の出隅角に応じ拡開と縮閉ができるように蝶番等のヒンジ16cにて連結されており、又第三の連結具16は一方のコ字形嵌合部16a,16bと他方のコ字形嵌合部16a,16bが入隅角に応じ拡開と縮閉ができるように蝶番等のヒンジ16cにて連結されている。
【0047】
上記連結具16は上記各部位を連結できる構造であれば良く、上記コ字形嵌合部16a,16bの構造に限定されず、その他の捕捉構造を採ることができる。
【0048】
又本発明の実施例として図1,図2に示すように、上記側道6を形成する単位舗装材7A,7Bのバラスト道床3とは反対側の側面に沿い延在する定規壁17を配する場合を含む。該定規壁17によりその内側に平坦な側道下地を地均しし、側道幅を確保できる。即ちバラスト止め板15と定規壁17間に地均しした一定の路幅の側道6を形成できる。
【0049】
上記定規壁17は工場にて事前に製造されたコンクリート製の縁石、鋼材、木製である。又は現場でコンクリート打設して形成したコンクリート壁であり、側道6の幅決めとずれ止めを図る機能を有すれば材質を問わない。該単位舗装材7A,7Bのずれ止め効果を向上するため、各単位舗装材7A,7Bを路盤2に対し、目地溝9,9′内にアンカーピンを打ち込むことができる。
【0050】
上記定規壁17の上面は単位舗装材7A,7B、即ち側道6の上面と略同一レベルになる高さを有するようにして側道6の幅員を拡幅し、歩行の障害にならないようにする。同時に単位舗装材7A,7Bのバラスト道床3とは反対側斜面等へのずれ止めを図る。
【0051】
本発明によれば、上記制限された軌道1の敷設条件下において、又車輌走行条件下において側道整備工事を短期間で迅速に且つ安価に施工できるものである。
【0052】
又本発明によれば、単位舗装材7A,7Bを形成する小ブロック8,8′の厚み面にてバラスト3aのこぼれ落ちを有効に防止しつつ、一定幅の狭幅の歩行用側道6を適切に確保し、保線作業員による保守点検作業の安全と作業性の向上を達成できる。
【0053】
上記バラスト止め効果はバラスト止め板15によってより確実に得られる。
【0054】
又定規壁17にて側道幅を適切に確保しつつ単位舗装材7A,7Bのずれ止めを有効に防止することができる。
【符号の説明】
【0055】
1…軌道、2…路盤、3…バラスト道床、3a…バラスト、4…枕木、5…レール、6…側道、7A,7B…単位舗装材、7A′,7B′…コーナー部、8,8′…小ブロック、9,9′…目地溝、10…目地溝接合部、10′…屈撓性連結シート部分、11…割れ、12,12′…屈撓性連結シート、13,13′…草抑えシート、13a…重ね代、14…路肩、15…バラスト止め板、15a…隣接縁部、16…連結部、16a,16b…コ字形嵌合部、16c…ヒンジ、17…定規壁、18…連結継手。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌道を構成するバラスト道床に沿い保線作業員歩行用の側道を形成するための舗装材として、縦横の目地溝によって多数の小ブロックに区画された方形の単位舗装材を用い、該単位舗装材をバラスト道床に沿う路肩の長手に亘って多数置き敷きし、上記目地溝の底部接合部における割れにより同単位舗装材を上記路肩表面に倣い敷設し上記側道を形成し、該側道を形成する単位舗装材のバラスト道床側に沿う小ブロックの厚み面にてバラスト止めを形成したことを特徴とするバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造。
【請求項2】
軌道を構成するバラスト道床に沿い保線作業員歩行用の側道を形成するための舗装材として、屈撓性連結シートの表面に多数の小ブロックを貼り付けた単位舗装材を用い、該単位舗装材をバラスト道床に沿う路肩の長手に亘って多数置き敷きし、上記屈撓性連結シートの屈撓性により同単位舗装材を上記路肩表面に倣い敷設し上記側道を形成し、該側道を形成する単位舗装材のバラスト道床側に沿う小ブロックの厚み面にてバラスト止めを形成したことを特徴とするバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造。
【請求項3】
上記側道を形成する単位舗装材のバラスト道床側の小ブロック側面に沿い多数枚のバラスト止め板を配したことを特徴とする請求項1又は2記載のバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造。
【請求項4】
上記バラスト止め板と側道を形成する単位舗装材間を連結具を介し連結した構造を有することを特徴とする請求項3記載のバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造。
【請求項5】
上記連結具は隣接するバラスト止め板の隣接縁部を捕捉し且つ単位舗装材のバラスト止め板と隣接するコーナー部を捕捉する構造を有することを特徴とする請求項4記載のバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造。
【請求項6】
上記側道を形成する単位舗装材のバラスト道床とは反対側の側面に沿い延在する定規壁を配したことを特徴とする請求項1又は2記載のバラスト道床における保線作業員歩行用の側道構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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