バンパーの組立構造
【課題】 バンパーの側部でアッパーバンパー,ロアバンパーを結合する際に、部品点数や組付工数を削減しながら高い位置決め精度を確保する。
【解決手段】 リヤバンパー11の本体部14において、アッパーバンパー12およびロアバンパー13を凹凸係合部21で車体前後方向に嵌合させて結合する際に、本体部14の両側の一対の側部15において、アッパーバンパー12に形成した車体前後方向に延びる係止孔およびロアバンパー13に形成した車体前後方向に延びる係止爪よりなる凹凸係合部22において位置決めするので、複数のクリップや複数のボルトを使ってアッパーバンパー12およびロアバンパー13の側部15を位置決めする場合に比べて部品点数および組付工数の削減が可能になる。しかも前記係止爪および係止孔が車体前後方向に延びているので、アッパーバンパー12およびロアバンパー13の側部を車体前後方向に正しく整列させて精度良く位置決めすることができる。
【解決手段】 リヤバンパー11の本体部14において、アッパーバンパー12およびロアバンパー13を凹凸係合部21で車体前後方向に嵌合させて結合する際に、本体部14の両側の一対の側部15において、アッパーバンパー12に形成した車体前後方向に延びる係止孔およびロアバンパー13に形成した車体前後方向に延びる係止爪よりなる凹凸係合部22において位置決めするので、複数のクリップや複数のボルトを使ってアッパーバンパー12およびロアバンパー13の側部15を位置決めする場合に比べて部品点数および組付工数の削減が可能になる。しかも前記係止爪および係止孔が車体前後方向に延びているので、アッパーバンパー12およびロアバンパー13の側部を車体前後方向に正しく整列させて精度良く位置決めすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体左右方向に延びる本体部と、本体部の左右両端から車体前後方向に延びる一対の側部とを備えたバンパーを、アッパーバンパーおよびロアバンパーを一体に結合して構成するバンパーの組立構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のバンパー10を中央のセンターバンパー部材12とその左右両側に結合される一対のサイドバンパー部材13とで構成し、センターバンパー部材12の結合面に設けた第1プレート15とサイドバンパー部材13の結合面に設けた第2プレート16とを突き合わせて位置決めした後、第1、第2プレート15,16を複数本のボルト28で締結するものが、下記特許文献1により公知である。
【特許文献1】特開平9−104298号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、自動車のバンパーを複数の部材を結合して構成する場合に、複数のクリップや複数のボルトを使用すると部品点数や組付工数が増加する問題がある。この問題を解決すべく、前記複数の部材を係止爪と係止孔との凹凸係合で結合することが考えられるが、このようにすると結合する部材どうしの位置決め精度が低下してしまい、結合部に段差が発生して美観を低下する可能性がある。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、バンパーの側部でアッパーバンパー,ロアバンパーを結合する際に、部品点数や組付工数を削減しながら高い位置決め精度を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体左右方向に延びる本体部と、本体部の左右両端から車体前後方向に延びる一対の側部とを備えたバンパーを、アッパーバンパーおよびロアバンパーを一体に結合して構成するバンパーの組立構造において、バンパーの本体部では、アッパーバンパーおよびロアバンパーを車体前後方向に嵌合させて結合し、バンパーの側部では、アッパーバンパーおよびロアバンパーの合わせ面の一方および他方に車体前後方向に延びる係止爪および係止孔を形成し、これら係止爪および係止孔を係合させて位置決めすることを特徴とするバンパーの組立構造が提案される。
【0006】
尚、実施例のリヤバンパー11は本発明のバンパーに対応する。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の構成によれば、バンパーの車体左右方向に延びる本体部において、アッパーバンパーおよびロアバンパーを車体前後方向に嵌合させて結合する際に、本体部の左右両端から車体前後方向に延びる一対の側部において、アッパーバンパーおよびロアバンパーの合わせ面の一方および他方に形成した車体前後方向に延びる係止爪および係止孔を係合させて位置決めするので、複数のクリップや複数のボルトを使ってアッパーバンパーおよびロアバンパーの側部を位置決めする場合に比べて部品点数および組付工数の削減が可能になる。しかも、係止爪および係止孔が車体前後方向に延びているので、アッパーバンパーおよびロアバンパーの側部を車体前後方向に正しく整列させて精度良く位置決めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図15は本発明の一実施例を示すもので、図1はリヤバンパーの左半部の斜視図、図2は図1の2方向矢視図、図3は図2に対応する分解斜視図、図4は図1の4方向矢視図、図5は図1の5方向矢視図、図6は図3の6−6線拡大断面図、図7は図3の7−7線拡大断面図、図8は図3の8−8線拡大断面図、図9は図3の9−9線拡大断面図、図10は図4の10−10線拡大断面図、図11は図5の各部拡大断面図、図12はボルト孔キャップの塗装時の作用説明図、図13は図4の13−13線拡大断面図、図14は図13の14−14線断面図、図15はエキゾーストフィニッシャー周辺の分解斜視図である。
【0010】
図1に示すように、自動車のリヤバンパー11は、塗装されたアッパーバンパー12と無塗装のロアバンパー13とで構成される。リヤバンパー11は車体後面に沿って左右方向に延びる本体部14と、本体部14の左右両端から車体前方に延びる一対の側部15(図1には左側のみ図示)とを備えており、後輪Wのホイールアーチ16を覆うホイールアーチモール17の後部がリヤバンパー11の側部15に結合される。また排気管18の出口を装飾するエキゾーストフィニッシャー19がロアバンパー13の左端寄りの位置に設けられる。
【0011】
図2および図3に示すように、リヤバンパー11の本体部14においてアッパーバンパー12およびリヤバンパー11は所定間隔で配置された複数の凹凸係合部21で結合され、リヤバンパー11の側部13においてアッパーバンパー12およびリヤバンパー11は1ヶ所の凹凸係合部22で位置決めされて1個のクリップ23で結合される。
【0012】
図6から明らかなように、リヤバンパー11の本体部14においてアッパーバンパー12およびリヤバンパー11を結合する凹凸係合部21は、アッパーバンパー12の下縁に形成したスリット12aの奥の開口12b内に上から下に突出する係止爪12cと、ロアバンパー13の上縁に車体前方に突設したリブ13aの中央に形成した係止孔13bとで構成される。従って、アッパーバンパー12に対してロアバンパー13を車体前方に相対移動させ、ロアバンパー13のリブ13aをアッパーバンパー12のスリット12aの開口12bに挿入すると、アッパーバンパー12の係止爪12cがロアバンパー13の係止孔13bに弾性的に係合してリヤバンパー11の本体部14におけるアッパーバンパー12およびロアバンパー13の結合が達成される。
【0013】
図2、図3および図7から明らかなように、リヤバンパー11の側部15においてアッパーバンパー12およびリヤバンパー11を結合する凹凸係合部22は、アッパーバンパー12の下縁のフランジ12d(図3参照)に形成した長方形状の係止孔12eと、ロアバンパー13の上縁のフランジ13c(図3参照)に上向きに突設した断面が長方形状の係止突起13dとで構成されるもので、係止孔12eおよび係止突起13dは概ね車体前後方向に延びている。
【0014】
従って、アッパーバンパー12に対してロアバンパー13を車体前方に相対移動させて本体部14を結合する際に、側部15において係止孔12eおよび係止突起13dを係合させることで、アッパーバンパー12およびロアバンパー13を相互に位置決めすることができ、その状態でクリップ23によりアッパーバンパー12およびロアバンパー13が結合される。前記係止孔12eおよび係止突起13dは車体前後方向に延びているため、側部15におけるアッパーバンパー12およびロアバンパー13の平行度を効果的に確保して位置決め精度を高めることができる。しかも多数のボルトや多数のクリップを使用する必要がないので、部品点数および組付工数の削減に寄与することができる。
【0015】
図2、図3および図5に示すように、ホイールアーチモール17の後部寄りの位置は4個のクリップ24…でアッパーバンパー12のホイールアーチ16に結合され、ホイールアーチモール17の後部は3個のクリップ25…および1個のクリップ26でロアバンパー13のホイールアーチ16に結合される。
【0016】
即ち、ホイールアーチ16のうちアッパーバンパー12の前縁に対応する部分には車体内側に窪んだ円弧状の段部16aが形成されており、この段部16aにホイールアーチモール17の径方向外縁が当接した状態で、ホイールアーチモール17の裏面に突設した4個のクリップ24…がアッパーバンパー12に係合する(図11(a)参照)。このとき、ホイールアーチ16の径方向内縁に突設した突部16bが、クリップ24…による固定荷重でホイールアーチモール17の裏面を押すように当接する。
【0017】
またホイールアーチ16のうちロアバンパー13の前縁に対応する部分には車体内側に窪んだ円弧状の段部16cが形成されており、この段部16cにホイールアーチモール17の径方向外縁が当接した状態で、ホイールアーチモール17の内面に突設した3個のクリップ25…がロアバンパー13に係合する(図11(b)参照)。更にホイールアーチモール17の後端が下から上に挿入された1個のクリップ26でロアバンパー13の前縁に結合される(図8参照)。
【0018】
図3、図4および図10に示すように、アッパーバンパー12は左右各2本のボルト27,27で車体28に固定される。各々のボルト27の締結部の近傍でアッパーバンパー12にはカップ状の凹部12gが形成されており、この凹部12gの底壁および車体28を貫通したボルト27がウエルドナット29に螺合して締結される。ボルト27の頭部を隠すために、アッパーバンパー12の凹部12gがボルト孔キャップ30による塞がれる。ボルト孔キャップ30はアッパーバンパー12と同じ材質の合成樹脂製であり、その裏面に突設した2本の係止爪30a,30aが、凹部12gの側壁に形成した2個の係止孔12h,12hにそれぞれ係合することで、ボルト孔キャップ30がアッパーバンパー12に固定される。
【0019】
アッパーバンパー12は塗装された部品であり、ボルト孔キャップ30,30もアッパーバンパー12と同色に塗装される。アッパーバンパー12およびボルト孔キャップ30,30を別個に塗装すると色合いが微妙に異なって品質を低下させる虞があるため、アッパーバンパー12を塗装する際にボルト孔キャップ30,30も同時に塗装される。そのために、図12に示すように、ホイールアーチモール17により覆われるアッパーバンパー12のホイールアーチ16に二組の仮支持孔12i,12iが形成されており、この仮支持孔12i,12iにボルト孔キャップ30の係止爪30a,30aを係合させることで、ボルト孔キャップ30がアッパーバンパー12に仮支持される。
【0020】
従って、図12に示すように、ボルト孔キャップ30をアッパーバンパー12に仮支持した状態で同時に塗装を施せば、ボルト孔キャップ30およびアッパーバンパー12の色合いの差を無くすことができるし、塗装の工数が増加することもない。塗装後にアッパーバンパー12からボルト孔キャップ30を取り外すと、アッパーバンパー12のホイールアーチ16にボルト孔キャップ30が取り付けられていた部分が塗装されないが、その部分はホイールアーチモール17により隠される部分なので支障は無い。
【0021】
更に、図3、図5および図11(c)に示すように、アッパーバンパー12の前端が車体に固定したスペーサ31にタッピングスクリュー32で固定される。このタッピングスクリュー32はホイールアーチモール17に覆われて外部からは目視不能になる。
【0022】
図2、図3および図9に示すように、ロアバンパー13の下縁の左右両端部は、下から上に挿入される3本のクリップ33…で車体28に結合される。また図3および図11(d)に示すように、ホイールアーチモール17を車体28のホイールアーチ16に固定すべく、ホイールアーチモール17の前部内面に支持された6本のクリップ34…がホイールアーチ16に係合する。
【0023】
図13〜図15に示すように、金属製のエキゾーストフィニッシャー19と、耐熱合成樹脂製のフィニッシャーホルダー41と、金属製の排気ガイド部材42とが組み合わされ、排気ガイド部材42の3個のフランジ42a…、フィニッシャーホルダー41およびエキゾーストフィニッシャー19の3個の取付ブラケット19a…を貫通した3本のボルト43…が、それら取付ブラケット19a…に裏面に設けたウエルドナット44…に螺合して締結される。
【0024】
このようにして3本のボルト43…で一体化された排気ガイド部材42、フィニッシャーホルダー41およびエキゾーストフィニッシャー19は、フィニッシャーホルダー41の下面に設けた取付ブラケット41aを貫通する前記2個のクリップ33,33でロアバンパー13および車体28に共締めされる(図3および図9参照)。またフィニッシャーホルダー41の上面に設けた2個の取付ブラケット41b,41bが、2個のクリップ45,45でアッパーバンパー12に固定される(図4参照)。この状態で、排気管18の出口開口部が、排気ガイド部材42の内部に緩く挿入されるとともに(図13参照)、エキゾーストフィニッシャー19がロアバンパー13の三角形状の開口フランジ13fから露出して美観を向上する(図4参照)。
【0025】
フィニッシャーホルダー41の後面には三角形状の第1位置決めリブ41cと、その外周に所定の隙間を介して放射状に配置された6個の第2位置決めリブ41d…とが突設され、第1、第2位置決めリブ41c,41d…の間にロアバンパー13の開口フランジ13fが隙間を介して挟まれる。また三角形状の第1位置決めリブ41cの内周に設けた三角形状の第3位置決めリブ41eは、エキゾーストフィニッシャー19の前面の段部19bに当接して該エキゾーストフィニッシャー19を前後方向に位置決めする。またエキゾーストフィニッシャー19は車体前方に向かって延びる外周フランジ19cおよび内周フランジ19dを有しており、外周フランジ19cがフィニッシャーホルダー41の第1位置決めリブ41cの内周面に密着して位置決めされる。
【0026】
このように、リヤバンパー11の開口フランジ13fとエキゾーストフィニッシャー19の外周フランジ19cとの隙間がフィニッシャーホルダー41の第1位置決めリブ41cによって一定に保持されるので、前記隙間を全周に亘って均一に保持して美観を向上させることができる。しかも排気ガスとの接触により高温になった金属製のエキゾーストフィニッシャー19の熱を耐熱合成樹脂製のフィニッシャーホルダー41のリブ41cおよび隙間で遮ってリヤバンパー11の開口フランジ13fに及び難くすることができる。
【0027】
次に、リヤバンパー11の組付手順を説明する。
【0028】
先ずアッパーバンパー12およびロアバンパー13の本体部14を一体に結合すべく、アッパーバンパー12に対してロアバンパー13を後方から接近させ、ロアバンパー13の上縁に設けたリブ13a…をアッパーバンパー12の下縁に設けたスリット12a…に挿入し、ロアバンパー13の係止孔13b…にアッパーバンパー12の係止爪12c…を係合させる(図6参照)。
【0029】
これと同時にアッパーバンパー12およびロアバンパー13の側部15を一体に結合すべく、ロアバンパー13のフランジ13cの上面に設けた係止突起13dをアッパーバンパー12のフランジ12dに設けた係止孔12eに係合させ、更にロアバンパー13のフランジ13cおよびアッパーバンパー12のフランジ12dをクリップ23で結合する(図7参照)。
【0030】
続いて、3本のボルト43…で一体化した排気ガイド部材42、フィニッシャーホルダー41およびエキゾーストフィニッシャー19を、2個のクリップ33,33でロアバンパー13に固定し、かつ2個のクリップ45,45でアッパーバンパー12に固定する(図13参照)。このように、アッパーバンパー12およびロアバンパー13をフィニッシャーホルダー41を介して一体化することで、リヤバンパー1の剛性を高めることができる。
【0031】
組立を完了したリヤバンパー11は、そのロアバンパー13がクリップ33…で車体28に固定されるとともに(図9参照)、そのアッパーバンパー12が左右各2本のボルト27,27で車体28に固定される(図10参照)。
【0032】
このようにしてリヤバンパー11が車体に固定されると、車体28およびリヤバンパー11により区画された略半円状のホイールアーチ16を覆うようにホイールアーチモール17を装着する。
【0033】
即ち、図2、図3および図5に示すように、ホイールアーチモール17の後部寄りの位置を4個のクリップ24…でアッパーバンパー12のホイールアーチ16に結合するとともに、ホイールアーチモール17の後部を3個のクリップ25…および1個のクリップ26でロアバンパー13のホイールアーチ16に結合し、更に図3および図11(d)に示すように、ホイールアーチモール17の前部内面に支持した6本のクリップ34…を車体28に係合させる。
【0034】
図11(a)から明らかなように、ホイールアーチモール17をクリップ24…でアッパーバンパー12のホイールアーチ16に結合するとき、ホイールアーチ16の径方向内縁に突設した突部16bが支点となり、クリップ24…が力点となって、作用点であるホイールアーチモール17の径方向外縁をホイールアーチ16段部16aに密着させるので、ホイールアーチモール17およびホイールアーチ16間に隙間が発生するのを防止して美観を向上させることができる。
【0035】
またホイールアーチモール17は概ね板状の部材であって車体内向きに延びる取付用のフランジを備えていないので、ホイールアーチモール17の車両幅方向の寸法を小型化して車輪との干渉を回避し、車輪のトレッドを充分に確保することができる。
【0036】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0037】
例えば、実施例ではリヤバンパー11について説明したが、本発明はフロントバンパーに対しても適用することができる。
【0038】
また実施例ではロアバンパー13側に係止孔13bを設けてアッパーバンパー12側に係止爪12cを設けているが、係止孔13bおよび係止爪12cの位置関係を逆にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】リヤバンパーの左半部の斜視図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2に対応する分解斜視図
【図4】図1の4方向矢視図
【図5】図5は図1の5方向矢視図
【図6】図3の6−6線拡大断面図
【図7】図3の7−7線拡大断面図
【図8】図3の8−8線拡大断面図
【図9】図3の9−9線拡大断面図
【図10】図4の10−10線拡大断面図
【図11】図5の各部拡大断面図
【図12】ボルト孔キャップの塗装時の作用説明図
【図13】図4の13−13線拡大断面図
【図14】図13の14−14線断面図
【図15】エキゾーストフィニッシャー周辺の分解斜視図
【符号の説明】
【0040】
11 リヤバンパー(バンパー)
12 アッパーバンパー
12c 係止爪
13 ロアバンパー
13b 係止孔
14 本体部
15 側部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体左右方向に延びる本体部と、本体部の左右両端から車体前後方向に延びる一対の側部とを備えたバンパーを、アッパーバンパーおよびロアバンパーを一体に結合して構成するバンパーの組立構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のバンパー10を中央のセンターバンパー部材12とその左右両側に結合される一対のサイドバンパー部材13とで構成し、センターバンパー部材12の結合面に設けた第1プレート15とサイドバンパー部材13の結合面に設けた第2プレート16とを突き合わせて位置決めした後、第1、第2プレート15,16を複数本のボルト28で締結するものが、下記特許文献1により公知である。
【特許文献1】特開平9−104298号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、自動車のバンパーを複数の部材を結合して構成する場合に、複数のクリップや複数のボルトを使用すると部品点数や組付工数が増加する問題がある。この問題を解決すべく、前記複数の部材を係止爪と係止孔との凹凸係合で結合することが考えられるが、このようにすると結合する部材どうしの位置決め精度が低下してしまい、結合部に段差が発生して美観を低下する可能性がある。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、バンパーの側部でアッパーバンパー,ロアバンパーを結合する際に、部品点数や組付工数を削減しながら高い位置決め精度を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体左右方向に延びる本体部と、本体部の左右両端から車体前後方向に延びる一対の側部とを備えたバンパーを、アッパーバンパーおよびロアバンパーを一体に結合して構成するバンパーの組立構造において、バンパーの本体部では、アッパーバンパーおよびロアバンパーを車体前後方向に嵌合させて結合し、バンパーの側部では、アッパーバンパーおよびロアバンパーの合わせ面の一方および他方に車体前後方向に延びる係止爪および係止孔を形成し、これら係止爪および係止孔を係合させて位置決めすることを特徴とするバンパーの組立構造が提案される。
【0006】
尚、実施例のリヤバンパー11は本発明のバンパーに対応する。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の構成によれば、バンパーの車体左右方向に延びる本体部において、アッパーバンパーおよびロアバンパーを車体前後方向に嵌合させて結合する際に、本体部の左右両端から車体前後方向に延びる一対の側部において、アッパーバンパーおよびロアバンパーの合わせ面の一方および他方に形成した車体前後方向に延びる係止爪および係止孔を係合させて位置決めするので、複数のクリップや複数のボルトを使ってアッパーバンパーおよびロアバンパーの側部を位置決めする場合に比べて部品点数および組付工数の削減が可能になる。しかも、係止爪および係止孔が車体前後方向に延びているので、アッパーバンパーおよびロアバンパーの側部を車体前後方向に正しく整列させて精度良く位置決めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図15は本発明の一実施例を示すもので、図1はリヤバンパーの左半部の斜視図、図2は図1の2方向矢視図、図3は図2に対応する分解斜視図、図4は図1の4方向矢視図、図5は図1の5方向矢視図、図6は図3の6−6線拡大断面図、図7は図3の7−7線拡大断面図、図8は図3の8−8線拡大断面図、図9は図3の9−9線拡大断面図、図10は図4の10−10線拡大断面図、図11は図5の各部拡大断面図、図12はボルト孔キャップの塗装時の作用説明図、図13は図4の13−13線拡大断面図、図14は図13の14−14線断面図、図15はエキゾーストフィニッシャー周辺の分解斜視図である。
【0010】
図1に示すように、自動車のリヤバンパー11は、塗装されたアッパーバンパー12と無塗装のロアバンパー13とで構成される。リヤバンパー11は車体後面に沿って左右方向に延びる本体部14と、本体部14の左右両端から車体前方に延びる一対の側部15(図1には左側のみ図示)とを備えており、後輪Wのホイールアーチ16を覆うホイールアーチモール17の後部がリヤバンパー11の側部15に結合される。また排気管18の出口を装飾するエキゾーストフィニッシャー19がロアバンパー13の左端寄りの位置に設けられる。
【0011】
図2および図3に示すように、リヤバンパー11の本体部14においてアッパーバンパー12およびリヤバンパー11は所定間隔で配置された複数の凹凸係合部21で結合され、リヤバンパー11の側部13においてアッパーバンパー12およびリヤバンパー11は1ヶ所の凹凸係合部22で位置決めされて1個のクリップ23で結合される。
【0012】
図6から明らかなように、リヤバンパー11の本体部14においてアッパーバンパー12およびリヤバンパー11を結合する凹凸係合部21は、アッパーバンパー12の下縁に形成したスリット12aの奥の開口12b内に上から下に突出する係止爪12cと、ロアバンパー13の上縁に車体前方に突設したリブ13aの中央に形成した係止孔13bとで構成される。従って、アッパーバンパー12に対してロアバンパー13を車体前方に相対移動させ、ロアバンパー13のリブ13aをアッパーバンパー12のスリット12aの開口12bに挿入すると、アッパーバンパー12の係止爪12cがロアバンパー13の係止孔13bに弾性的に係合してリヤバンパー11の本体部14におけるアッパーバンパー12およびロアバンパー13の結合が達成される。
【0013】
図2、図3および図7から明らかなように、リヤバンパー11の側部15においてアッパーバンパー12およびリヤバンパー11を結合する凹凸係合部22は、アッパーバンパー12の下縁のフランジ12d(図3参照)に形成した長方形状の係止孔12eと、ロアバンパー13の上縁のフランジ13c(図3参照)に上向きに突設した断面が長方形状の係止突起13dとで構成されるもので、係止孔12eおよび係止突起13dは概ね車体前後方向に延びている。
【0014】
従って、アッパーバンパー12に対してロアバンパー13を車体前方に相対移動させて本体部14を結合する際に、側部15において係止孔12eおよび係止突起13dを係合させることで、アッパーバンパー12およびロアバンパー13を相互に位置決めすることができ、その状態でクリップ23によりアッパーバンパー12およびロアバンパー13が結合される。前記係止孔12eおよび係止突起13dは車体前後方向に延びているため、側部15におけるアッパーバンパー12およびロアバンパー13の平行度を効果的に確保して位置決め精度を高めることができる。しかも多数のボルトや多数のクリップを使用する必要がないので、部品点数および組付工数の削減に寄与することができる。
【0015】
図2、図3および図5に示すように、ホイールアーチモール17の後部寄りの位置は4個のクリップ24…でアッパーバンパー12のホイールアーチ16に結合され、ホイールアーチモール17の後部は3個のクリップ25…および1個のクリップ26でロアバンパー13のホイールアーチ16に結合される。
【0016】
即ち、ホイールアーチ16のうちアッパーバンパー12の前縁に対応する部分には車体内側に窪んだ円弧状の段部16aが形成されており、この段部16aにホイールアーチモール17の径方向外縁が当接した状態で、ホイールアーチモール17の裏面に突設した4個のクリップ24…がアッパーバンパー12に係合する(図11(a)参照)。このとき、ホイールアーチ16の径方向内縁に突設した突部16bが、クリップ24…による固定荷重でホイールアーチモール17の裏面を押すように当接する。
【0017】
またホイールアーチ16のうちロアバンパー13の前縁に対応する部分には車体内側に窪んだ円弧状の段部16cが形成されており、この段部16cにホイールアーチモール17の径方向外縁が当接した状態で、ホイールアーチモール17の内面に突設した3個のクリップ25…がロアバンパー13に係合する(図11(b)参照)。更にホイールアーチモール17の後端が下から上に挿入された1個のクリップ26でロアバンパー13の前縁に結合される(図8参照)。
【0018】
図3、図4および図10に示すように、アッパーバンパー12は左右各2本のボルト27,27で車体28に固定される。各々のボルト27の締結部の近傍でアッパーバンパー12にはカップ状の凹部12gが形成されており、この凹部12gの底壁および車体28を貫通したボルト27がウエルドナット29に螺合して締結される。ボルト27の頭部を隠すために、アッパーバンパー12の凹部12gがボルト孔キャップ30による塞がれる。ボルト孔キャップ30はアッパーバンパー12と同じ材質の合成樹脂製であり、その裏面に突設した2本の係止爪30a,30aが、凹部12gの側壁に形成した2個の係止孔12h,12hにそれぞれ係合することで、ボルト孔キャップ30がアッパーバンパー12に固定される。
【0019】
アッパーバンパー12は塗装された部品であり、ボルト孔キャップ30,30もアッパーバンパー12と同色に塗装される。アッパーバンパー12およびボルト孔キャップ30,30を別個に塗装すると色合いが微妙に異なって品質を低下させる虞があるため、アッパーバンパー12を塗装する際にボルト孔キャップ30,30も同時に塗装される。そのために、図12に示すように、ホイールアーチモール17により覆われるアッパーバンパー12のホイールアーチ16に二組の仮支持孔12i,12iが形成されており、この仮支持孔12i,12iにボルト孔キャップ30の係止爪30a,30aを係合させることで、ボルト孔キャップ30がアッパーバンパー12に仮支持される。
【0020】
従って、図12に示すように、ボルト孔キャップ30をアッパーバンパー12に仮支持した状態で同時に塗装を施せば、ボルト孔キャップ30およびアッパーバンパー12の色合いの差を無くすことができるし、塗装の工数が増加することもない。塗装後にアッパーバンパー12からボルト孔キャップ30を取り外すと、アッパーバンパー12のホイールアーチ16にボルト孔キャップ30が取り付けられていた部分が塗装されないが、その部分はホイールアーチモール17により隠される部分なので支障は無い。
【0021】
更に、図3、図5および図11(c)に示すように、アッパーバンパー12の前端が車体に固定したスペーサ31にタッピングスクリュー32で固定される。このタッピングスクリュー32はホイールアーチモール17に覆われて外部からは目視不能になる。
【0022】
図2、図3および図9に示すように、ロアバンパー13の下縁の左右両端部は、下から上に挿入される3本のクリップ33…で車体28に結合される。また図3および図11(d)に示すように、ホイールアーチモール17を車体28のホイールアーチ16に固定すべく、ホイールアーチモール17の前部内面に支持された6本のクリップ34…がホイールアーチ16に係合する。
【0023】
図13〜図15に示すように、金属製のエキゾーストフィニッシャー19と、耐熱合成樹脂製のフィニッシャーホルダー41と、金属製の排気ガイド部材42とが組み合わされ、排気ガイド部材42の3個のフランジ42a…、フィニッシャーホルダー41およびエキゾーストフィニッシャー19の3個の取付ブラケット19a…を貫通した3本のボルト43…が、それら取付ブラケット19a…に裏面に設けたウエルドナット44…に螺合して締結される。
【0024】
このようにして3本のボルト43…で一体化された排気ガイド部材42、フィニッシャーホルダー41およびエキゾーストフィニッシャー19は、フィニッシャーホルダー41の下面に設けた取付ブラケット41aを貫通する前記2個のクリップ33,33でロアバンパー13および車体28に共締めされる(図3および図9参照)。またフィニッシャーホルダー41の上面に設けた2個の取付ブラケット41b,41bが、2個のクリップ45,45でアッパーバンパー12に固定される(図4参照)。この状態で、排気管18の出口開口部が、排気ガイド部材42の内部に緩く挿入されるとともに(図13参照)、エキゾーストフィニッシャー19がロアバンパー13の三角形状の開口フランジ13fから露出して美観を向上する(図4参照)。
【0025】
フィニッシャーホルダー41の後面には三角形状の第1位置決めリブ41cと、その外周に所定の隙間を介して放射状に配置された6個の第2位置決めリブ41d…とが突設され、第1、第2位置決めリブ41c,41d…の間にロアバンパー13の開口フランジ13fが隙間を介して挟まれる。また三角形状の第1位置決めリブ41cの内周に設けた三角形状の第3位置決めリブ41eは、エキゾーストフィニッシャー19の前面の段部19bに当接して該エキゾーストフィニッシャー19を前後方向に位置決めする。またエキゾーストフィニッシャー19は車体前方に向かって延びる外周フランジ19cおよび内周フランジ19dを有しており、外周フランジ19cがフィニッシャーホルダー41の第1位置決めリブ41cの内周面に密着して位置決めされる。
【0026】
このように、リヤバンパー11の開口フランジ13fとエキゾーストフィニッシャー19の外周フランジ19cとの隙間がフィニッシャーホルダー41の第1位置決めリブ41cによって一定に保持されるので、前記隙間を全周に亘って均一に保持して美観を向上させることができる。しかも排気ガスとの接触により高温になった金属製のエキゾーストフィニッシャー19の熱を耐熱合成樹脂製のフィニッシャーホルダー41のリブ41cおよび隙間で遮ってリヤバンパー11の開口フランジ13fに及び難くすることができる。
【0027】
次に、リヤバンパー11の組付手順を説明する。
【0028】
先ずアッパーバンパー12およびロアバンパー13の本体部14を一体に結合すべく、アッパーバンパー12に対してロアバンパー13を後方から接近させ、ロアバンパー13の上縁に設けたリブ13a…をアッパーバンパー12の下縁に設けたスリット12a…に挿入し、ロアバンパー13の係止孔13b…にアッパーバンパー12の係止爪12c…を係合させる(図6参照)。
【0029】
これと同時にアッパーバンパー12およびロアバンパー13の側部15を一体に結合すべく、ロアバンパー13のフランジ13cの上面に設けた係止突起13dをアッパーバンパー12のフランジ12dに設けた係止孔12eに係合させ、更にロアバンパー13のフランジ13cおよびアッパーバンパー12のフランジ12dをクリップ23で結合する(図7参照)。
【0030】
続いて、3本のボルト43…で一体化した排気ガイド部材42、フィニッシャーホルダー41およびエキゾーストフィニッシャー19を、2個のクリップ33,33でロアバンパー13に固定し、かつ2個のクリップ45,45でアッパーバンパー12に固定する(図13参照)。このように、アッパーバンパー12およびロアバンパー13をフィニッシャーホルダー41を介して一体化することで、リヤバンパー1の剛性を高めることができる。
【0031】
組立を完了したリヤバンパー11は、そのロアバンパー13がクリップ33…で車体28に固定されるとともに(図9参照)、そのアッパーバンパー12が左右各2本のボルト27,27で車体28に固定される(図10参照)。
【0032】
このようにしてリヤバンパー11が車体に固定されると、車体28およびリヤバンパー11により区画された略半円状のホイールアーチ16を覆うようにホイールアーチモール17を装着する。
【0033】
即ち、図2、図3および図5に示すように、ホイールアーチモール17の後部寄りの位置を4個のクリップ24…でアッパーバンパー12のホイールアーチ16に結合するとともに、ホイールアーチモール17の後部を3個のクリップ25…および1個のクリップ26でロアバンパー13のホイールアーチ16に結合し、更に図3および図11(d)に示すように、ホイールアーチモール17の前部内面に支持した6本のクリップ34…を車体28に係合させる。
【0034】
図11(a)から明らかなように、ホイールアーチモール17をクリップ24…でアッパーバンパー12のホイールアーチ16に結合するとき、ホイールアーチ16の径方向内縁に突設した突部16bが支点となり、クリップ24…が力点となって、作用点であるホイールアーチモール17の径方向外縁をホイールアーチ16段部16aに密着させるので、ホイールアーチモール17およびホイールアーチ16間に隙間が発生するのを防止して美観を向上させることができる。
【0035】
またホイールアーチモール17は概ね板状の部材であって車体内向きに延びる取付用のフランジを備えていないので、ホイールアーチモール17の車両幅方向の寸法を小型化して車輪との干渉を回避し、車輪のトレッドを充分に確保することができる。
【0036】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0037】
例えば、実施例ではリヤバンパー11について説明したが、本発明はフロントバンパーに対しても適用することができる。
【0038】
また実施例ではロアバンパー13側に係止孔13bを設けてアッパーバンパー12側に係止爪12cを設けているが、係止孔13bおよび係止爪12cの位置関係を逆にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】リヤバンパーの左半部の斜視図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2に対応する分解斜視図
【図4】図1の4方向矢視図
【図5】図5は図1の5方向矢視図
【図6】図3の6−6線拡大断面図
【図7】図3の7−7線拡大断面図
【図8】図3の8−8線拡大断面図
【図9】図3の9−9線拡大断面図
【図10】図4の10−10線拡大断面図
【図11】図5の各部拡大断面図
【図12】ボルト孔キャップの塗装時の作用説明図
【図13】図4の13−13線拡大断面図
【図14】図13の14−14線断面図
【図15】エキゾーストフィニッシャー周辺の分解斜視図
【符号の説明】
【0040】
11 リヤバンパー(バンパー)
12 アッパーバンパー
12c 係止爪
13 ロアバンパー
13b 係止孔
14 本体部
15 側部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体左右方向に延びる本体部(14)と、本体部(14)の左右両端から車体前後方向に延びる一対の側部(15)とを備えたバンパー(11)を、アッパーバンパー(12)およびロアバンパー(13)を一体に結合して構成するバンパーの組立構造において、
バンパー(11)の本体部(14)では、アッパーバンパー(12)およびロアバンパー(13)を車体前後方向に嵌合させて結合し、
バンパー(11)の側部(15)では、アッパーバンパー(12)およびロアバンパー(13)の合わせ面の一方および他方に車体前後方向に延びる係止爪(12c)および係止孔(13b)を形成し、これら係止爪(12c)および係止孔(13b)を係合させて位置決めすることを特徴とするバンパーの組立構造。
【請求項1】
車体左右方向に延びる本体部(14)と、本体部(14)の左右両端から車体前後方向に延びる一対の側部(15)とを備えたバンパー(11)を、アッパーバンパー(12)およびロアバンパー(13)を一体に結合して構成するバンパーの組立構造において、
バンパー(11)の本体部(14)では、アッパーバンパー(12)およびロアバンパー(13)を車体前後方向に嵌合させて結合し、
バンパー(11)の側部(15)では、アッパーバンパー(12)およびロアバンパー(13)の合わせ面の一方および他方に車体前後方向に延びる係止爪(12c)および係止孔(13b)を形成し、これら係止爪(12c)および係止孔(13b)を係合させて位置決めすることを特徴とするバンパーの組立構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−315553(P2006−315553A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−140547(P2005−140547)
【出願日】平成17年5月13日(2005.5.13)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月13日(2005.5.13)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
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