パウダー状皮膚外用剤入りパフ
【課題】パウダー状皮膚外用剤の実使用量が多く、少量でも無駄なく使用でき、しかも顔や体等の肌にパウダー状皮膚外用剤を塗布しやすく、手が汚れにくく、使用に際して充分なパフ感覚が得られる等の使用感覚が優れたパウダー状皮膚外用剤入りパフを提供すること。
【解決手段】袋物内にパウダー状皮膚外用剤及びクッション材が収納されている略座布団状のパウダー状皮膚外用剤入りパフであって、前記袋物は対向する第一及び第二の2つのシート面を有し、該2つのシート面の少なくとも一方の第一の面は粉体透過性シートで形成され、前記パウダー状皮膚外用剤は前記第一の粉体透過性シート面に接するように収納され、前記クッション材は前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤と分けられて収納されているパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【解決手段】袋物内にパウダー状皮膚外用剤及びクッション材が収納されている略座布団状のパウダー状皮膚外用剤入りパフであって、前記袋物は対向する第一及び第二の2つのシート面を有し、該2つのシート面の少なくとも一方の第一の面は粉体透過性シートで形成され、前記パウダー状皮膚外用剤は前記第一の粉体透過性シート面に接するように収納され、前記クッション材は前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤と分けられて収納されているパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パウダー状皮膚外用剤及びクッション材が袋物内に収納されているパフに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、脱脂綿等の化粧パフが用いられている。化粧パフは、おしろい粉等の粉体化粧料をその表面につけ、顔や身体等を軽くたたき粉体化粧料を顔や身体等につけるために使用されている。近年、化粧パフを袋物内に粉体化粧料と共に入れ、化粧パフと粉体化粧料の機能を一緒にした粉体化粧料入りパフの技術が開示されている。例えば、化粧パフの脱脂綿を袋物内に収納し、その脱脂綿中に粉体化粧料を混在させ、さらに袋物を構成している不織布に開孔を設け、この開孔から粉体化粧料が外部に出るようにした技術がある(特許文献1参照。)。また、多孔性の網状構造を有する樹脂の方形のシートと、薬包紙に微細粉末を詰めて密封し、外力により切れ易くした部分をその上面に予め設けた方形の薬包と、裏面に接着剤が塗布された方形の紙片とを含み、上記3者を上から上記の順序に積み重ね、その上下に不織布を夫々当て、その開口辺を封止して構成した、微粉末を内包した使い捨てパフの技術がある(特許文献2参照。)。このパフの使い方は、パフを揉み、揉むことにより薬包紙の予定の部分(例えば、焦げ目のところ)が裂けて粉が出る。その粉はウレタン樹脂のパフ部分を通り抜けるので、粉が出る面を肌に当てて粉を塗布するというものである。
【0003】
以上の従来の粉体化粧料入りパフは、化粧パフとおしろい粉等の粉体化粧料とが一緒になったので、化粧パフに粉体化粧料をつけるという煩雑さがなくなり、粉体化粧料を手軽に携帯できるという便利なものであるが、脱脂綿や多孔性のシート等に粉体化粧料が付着され、粉体化粧料の実使用量は少なく不経済である等の欠点を有し、さらに、粉体化粧料が顔や体等の肌に塗布されにくく、また使用に際して手が汚れる等の欠点も有していた。
【0004】
【特許文献1】特開2003−38242号公報
【特許文献2】特開2004−208775号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、上記従来の粉体化粧料等のパウダー状皮膚外用剤入りパフの欠点を改良し、パウダー状皮膚外用剤の実使用量が多く、少量でも無駄なく使用でき、しかも顔や体等の肌にパウダー状皮膚外用剤を塗布しやすく、手が汚れにくく、使用に際して充分なパフ感覚が得られる等の使用感覚が優れたパウダー状皮膚外用剤入りパフを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、相対する2つの面の少なくとも片方の面を粉体透過性シートで形成された袋物内に、パウダー状皮膚外用剤とクッション材を、パウダー状皮膚外用剤がクッション材に対して前記粉体透過性シート面側に位置するように分けて収納したパウダー状皮膚外用剤入りパフを用いることにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、袋物内にパウダー状皮膚外用剤及びクッション材が収納されている略座布団状のパウダー状皮膚外用剤入りパフであって、前記袋物は対向する第一及び第二の2つのシート面を有し、該2つのシート面の少なくとも一方の第一の面は粉体透過性シートで形成され、前記パウダー状皮膚外用剤は前記第一の粉体透過性シート面に接するように収納され、前記クッション材は前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤と分けられて収納されていることを特徴とするパウダー状皮膚外用剤入りパフである。
【0008】
前記第二のシート面を形成するシートは、粉体不透過性シート又は機能性シートであることが好ましい。
【0009】
さらに、前記パウダー状皮膚外用剤入りパフにおいて、パウダー状皮膚外用剤とクッション材の間に、さらに仕切シートを設けることができる。前記仕切シートは、粉体透過性のシートであっても構わないが、粉体不透過性シートが好ましい。本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフにおいては、前記仕切シートを設けることにより、パウダー状皮膚外用剤のクッション材方向への透過をより軽減することができる。
【0010】
さらに、前記パウダー状皮膚外用剤入りパフにおいて、第二のシート面を形成するシートとクッション材の間に、さらに第三のシートを設けることができる。該シートとしては、粉体不透過性、粉体透過性いずれのシートであっても構わないが、粉体不透過性シートが好ましい。
【0011】
これにより、パウダー状皮膚外用剤が第二のシート面側へ透過することをさらに軽減することができる。また、前記第二のシート面を形成するシートと第三のシートの周辺一部に非固着部を設けることにより、パウダー状皮膚外用剤入りパフを使用する際に利便なバンド機能を付加することができる等、様々な機能を発揮させることができる。
【0012】
本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフは、パフを使うのと同じ感覚でパフのパウダー状皮膚外用剤側の面を肌にたたくと、パウダー状皮膚外用剤とクッション材が分かれて袋物内に収納されているので、スムーズにパウダー状皮膚外用剤が顔や体等の肌に塗布され、クッション材にパウダー状皮膚外用剤が付着されることもほとんどなく、パウダー状皮膚外用剤の無駄がない。また、パウダー状皮膚外用剤とクッション材とが分かれているので、クッション材を、パウダー状皮膚外用剤との親和性、保持性等を考えることなく使用性を考えた自由な素材を選択できるので、優れた使用性のパフを得ることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフは携帯に便利であり、どこでも気軽にパフの塗布面からパウダー状皮膚外用剤を肌にはたきつけることによりスムーズに吐出し、使用することができ、使い捨てであるので衛生的である。使用に際しては、クッション材へのパウダー状皮膚外用剤の付着量も少なくパウダー状皮膚外用剤の実使用量が多く、少量でも無駄なく充分機能を発揮し、効率的に使用できる。さらに、本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフは、使用に際して、スムーズにパウダー状皮膚外用剤が顔や体等の肌に塗布される。また、使用中、パウダー状皮膚外用剤が、塗布面に対向する面の手が触れる部分へ透過することが少なく手を汚すことなく使用することができる。また、パフ感覚を充分に有して優れた使用感覚で使用できる。
【0014】
さらに、クッション材の接している側の第二のシート面を形成するシートを粉体不透過性シートにすることにより、前記手の汚れはさらに軽減することができる。また、両面にそれぞれ異なった機能を付加することが可能である。例えば、片面をパウダーパフ機能、対向する片面を油とり紙、汗拭き紙等の機能にすることも可能である。
【0015】
さらに、パウダー状皮膚外用剤及びクッション材を仕切シートを介して分けることにより、パウダー状皮膚外用剤のクッション材方向への透過をより軽減することができる。この効果は、仕切シートが粉体不透過性シートである場合に顕著に発揮し、クッション材にパウダー状皮膚外用剤が付着されることもほとんどなく、パウダー状皮膚外用剤の無駄がない。
【0016】
クッション材の接している側の第二のシート面を形成するシートとクッション材の間に、さらに第三のシートを設けることにより、パウダー状皮膚外用剤入りパフに様々な機能を付加することができる。例えば、第三のシートを粉体不透過性シートにすることにより前記第二のシート面を形成するシートをパウダー状皮膚外用剤が透過することをさらに軽減させることができる。また、第三のシートが透過の軽減の機能を持つことで、第二のシート面に例えば、油とり紙、汗拭き紙等の種々の機能を持たせることができるようになる。また、第二のシート面にパフを使用する際に利便なバンド機能を付加することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を実施例として示した図面に基いて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
第一に、実施の形態の一つとして、実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの形状を示した斜視図である。図2は、図1のパウダー状皮膚外用剤入りパフのA−A線断面の模式図である。図3は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【0018】
実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1は平面が略四辺形の形状を有し、粉体透過性のシートからなる第一のシート10と、その面に対向する他の第二のシート20の2つのシート面を有した袋物2と、該袋物2内の前記第一のシート10面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤3と、該パウダー状皮膚外用剤3の前記第二のシート20面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤3の前記第二のシート20面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤3と分けられて前記第二のシート20の面に接するように収納されたクッション材4と、から構成されている。
【0019】
前記袋物2の片面を構成する第一のシート10は、パウダー状皮膚外用剤3が透過することができる粉体透過性のシートであり、顔や身体等をパウダー状皮膚外用剤入りパフ1で軽くたたくと、パウダー状皮膚外用剤入りパフ1の袋物2内に収納されているパウダー状皮膚外用剤3が通過して、外部へ出る程度の大きさの開孔を多数具備するものが使用される。粉体透過性のシートとしては、例えば不織布、織布、メッシュ、多孔シート等が用いられる。これらのうちでは不織布が好ましい。
【0020】
粉体透過性のシートの開孔の大きさは、一般的に、平均直径が約0.5〜350μm程度のものであるのが好ましい。ここで、直径とは、開孔の形状が円の場合は、その円の直径を意味しているが、四辺形や不定形等の場合は、この面積と同等の面積を持つ仮想円の直径のことを意味している。開孔の密度は約200〜250000個/cm2程度であるのが好ましい。
【0021】
不織布は、構成繊維間隙が自動的に開孔となっている比較的粗目の不織布、又は緻密な不織布に穿孔を施して開孔を設けたものが挙げられる。
【0022】
不織布を構成する繊維としては、従来公知のものが用いられ、例えば、天然繊維、合成繊維等が使用できる。繊維の具体的な例としては、例えば絹、木材パルプ、綿等のセルロース等の天然繊維、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド(ナイロン)、セルロースエステル等の合成繊維等が挙げられる。不織布はこれらの繊維を用いて、従来公知の方法で製造される。
【0023】
織布及びメッシュは、従来公知の方法で製造されたものが用いられる。織布及びメッシュを構成する繊維としては、従来公知のものが用いられ、例えば、天然繊維、合成繊維等が使用できる。繊維の具体的な例としては、例えば絹、木材パルプ、綿等のセルロース等の天然繊維、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド(ナイロン)、セルロースエステル等の合成繊維等が挙げられる。
【0024】
多孔シートは、従来公知の方法で製造されたシートに所定の手段で開孔を設けたものが用いられる。シート材料の具体的な例としては、例えば、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド(ナイロン)、セルロースエステル等の合成樹脂等が挙げられる。
【0025】
袋物2の前記粉体透過性の第一のシート10面の相対する面を構成する第二のシート20は、特に限定されないが、粉体不透過性シート、粉体透過性シート、機能性シート等が用いられ、特にこの面をとおしてパウダー状皮膚外用剤3を塗布することがないことを考えれば粉体不透過性シートが好ましい。
【0026】
粉体不透過性シートは、パウダー状皮膚外用剤3を透過しないシートであり、例えばポリマーフィルム、パウダー状皮膚外用剤3を透過しない紙・不織布等が用いられる。前記ポリマーフィルムの組成は特に限定されないが、本発明に使用する袋物2を製造しやすい点で、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、アクリル樹脂等のオレフィン系ポリマー、ポリエステル等のポリマーが好ましい。また、前記紙・不織布は目を細かくするか、厚さを厚くすることによって得られる。
【0027】
粉体透過性のシートは、前記の粉体透過性のシートと同様のものが用いられる。
【0028】
機能性シートは、肌の皮脂をとる、汗を拭き取る等の機能を有したシートであり、例えば肌の皮脂をとる油とり紙、汗を拭き取る汗拭き紙等が挙げられる。本発明においては油とり紙が好ましい。本発明においては、機能性シートを用いることにより、パウダー状皮膚外用剤入りパフ1に、該パフが有する本来のパフ機能に加えて別種の機能を持たせることができ、いわゆる多機能パフとして重用される。
【0029】
袋物2は、例えば第一のシート10及び第二のシート20の2枚のシートを重ね、両シートの周辺を固着して形成される。固着はヒートシール、例えば高周波シール、超音波シール、接着剤、圧着等により行われる。袋物2の形状は、本実施態様1では第一のシート10及び第二のシート20の面を四辺形とする形状であるが、本発明においては、特に限定されることなくいかなる形状であっても構わず、例えば四辺形の他に、円形、ハート型等を取り得る。
【0030】
パウダー状皮膚外用剤3は、粉末状態の皮膚外用剤であり、従来から公知のパウダー状皮膚外用剤をそのまま用いることができる。皮膚外用剤としては、特に限定されないが、化粧料、医薬品、医薬部外品等が挙げられる。パウダー状皮膚外用剤3として、具体的には、例えば、顔や体に塗布する粉おしろい、フェイスパウダー、ボディーパウダー等の化粧パウダー、ベビーパウダー等が挙げられる
【0031】
クッション材4としては、弾力性に富み使用感触がよく、安全な材料からなるものであればよく、例えば従来化粧料用パフとして使われているものが用いられる。具体的には、例えば、コットン、ウレタン、パルプ等を素材とするものが挙げられる。また、クッション材4の形状は、本実施態様1では袋物2内の第二のシート20側に布団状に簡易成型された繊維状コットンが収納される形であるが、本発明においては、特に限定されることなくいかなる形状であっても構わず、例えば、ビーズ状、棒状、布団状クッションに凹凸を加工した形等を取り得る。
【0032】
次に、他の実施態様について説明する。
【0033】
図4は、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【0034】
実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1において、前記パウダー状皮膚外用剤3とクッション材4との間にさらに仕切シート(130)を設置して、パウダー状皮膚外用剤3とクッション材4とが仕切シート(130)を介して分けられている構造をしている。すなわち、粉体透過性のシートからなる第一のシート110と、その面に対向する他の第二のシート120の2つのシート面を有した袋物12と、該袋物12内の前記第一のシート110面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤13と、該パウダー状皮膚外用剤13の前記第二のシート120面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤13の前記第二のシート120面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤13と分けられて前記第二のシート120の面に接するように収納されたクッション材14と、前記パウダー状皮膚外用剤13とクッション材14との間に設置された仕切シート130と、から構成されている。
【0035】
仕切シート130は、好ましくは、粉体不透過性シート又は粉体透過性シートであり、さらに好ましくは粉体不透過性シートである。粉体不透過性シート又は粉体透過性シートとしてはいずれも実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1と同様のものが用いられる。また、他の袋物12、パウダー状皮膚外用剤13及びクッション材14については、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1と同様である。
【0036】
図5は、実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【0037】
実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ21は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1において、前記第二のシート20と、クッション材4との間にさらに第三のシート(240)を、設置して、袋物2のクッション材4側の面を2重のシートから構成されている構造をしている。すなわち、粉体透過性のシートからなる第一のシート210と、その面に対向する他の第二のシート220の2つのシート面を有した袋物22と、該袋物22内の前記第一のシート210面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤23と、該パウダー状皮膚外用剤23の前記第二のシート220面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤23の前記第二のシート220面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤23と分けられて前記第二のシート220の面に接するように収納されたクッション材24と、前記第二のシート220と、クッション材24との間に設置された第三のシート240と、から構成されている。
【0038】
第三のシート240は、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11に用いた仕切シート130と同様のものが用いられる。また、他の袋物22、パウダー状皮膚外用剤23及びクッション材24については、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1と同様である。
【0039】
図6は、実施の形態4に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【0040】
実施の形態4に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ31は、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11において、前記第二のシート120と、クッション材14との間にさらに第三のシート(340)を設置して、袋物12のクッション材14側の面を2重のシートから構成されている構造をしている。すなわち、粉体透過性のシートからなる第一のシート310と、その面に対向する他の第二のシート320の2つのシート面を有した袋物32と、該袋物32内の前記第一のシート310面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤33と、該パウダー状皮膚外用剤33の前記第二のシート320面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤33の前記第二のシート320面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤33と分けられて前記第二のシート320の面に接するように収納されたクッション材34と、前記パウダー状皮膚外用剤33とクッション材34との間に設置された仕切シート330と、前記第二のシート320と、クッション材34との間に設置された第三のシート340と、から構成されている。
【0041】
第三のシート340は、実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ21に用いた第三のシート240と同様のものが用いられる。また、他の袋物32、パウダー状皮膚外用剤33、クッション材34及び仕切シート330については、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11と同様である。
【0042】
本発明におけるパウダー状皮膚外用剤入りパフを製造するに当たって、その方法は特に限定されるものではなく、例えば、図7のごとく第一のシート10の上にパウダー状皮膚外用剤3を等間隔に置き、クッション材4、第二のシート20を第一のシート10、パウダー状皮膚外用剤3の上にのせる。等間隔のパウダー状皮膚外用剤3の間隔に合わせ、周辺をシールし、等間隔でカットすることにより略座布団状の実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1が製造される。
【0043】
また、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11については、例えば以下(図8参照)のようにして製造される。第二のシート120の上にクッション材14、仕切りシート130を上にのせ両辺をシールする。その上にパウダー状皮膚外用剤13を等間隔に置き、第一のシート110をのせる。等間隔のパウダー状皮膚外用13の間隔に合わせ、周辺をシールし、等間隔でカットすることにより略座布団状の実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11が製造される。
【0044】
なお、実施の形態3及び4に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ21及び31については、第三のシート240及び340をさらに用いて、それぞれ実施の形態1及び2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1及び11の製造法に準じて製造される。
【0045】
本発明においては、前記実施の形態3及び4において、袋物22及び32のクッション材24及び34側の第二のシート220及び320並びに第三のシート240及び340からなる2重のシートの一部を固着させずに形成させることによりパフを持ちやすくすることができる。例えば、第二のシート220及び320並びに第三のシート240及び340の面を四辺形とする形状の袋物22及び32の場合、例えば四辺のうち相対する2辺のみを固着することにより、バンド機能が得られ(実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの場合を図9に示した。実施の形態4の場合も同様である。)、また3辺のみを固着することにより手又は指を挿入できる取っ手としての機能が得られる(実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの場合を図10に示した。実施の形態4の場合も同様である。)。
【0046】
また、本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフにおいては、前記実施の形態1及び2において、クッション材4及び14の接している側の第二のシート20及び120の外側にパフの保持具を形成することができる。これにより、パウダー状皮膚外用剤入りパフ1及び11を保持しやすくなる。保持具としては、バンド等が挙げられる(実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの場合を図11に示した。実施の形態2の場合も同様である。)。
【0047】
本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフにおける袋物の形態は、前記実施の形態1〜4で示した形態以外として、例えば、一枚のシートを用いて袋物を形成させたものでも構わない。前記一枚のシートで形成された袋物を用いたパウダー状皮膚外用剤入りパフを実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフとして、その形状を示す斜視図を図12に示した。
【0048】
図12においては、パウダー状皮膚外用剤入りパフ41における袋物42が一枚のシートで造られ、その一枚のシートで対向する第一及び第二の2つのシ−ト面を有するようになっている。すなわち、第一のシート410によって、第一のシート面及び第二のシート面を形成している。
【0049】
図13に、前記実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図を示した。図13に示したように、実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ41は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1における第一のシート10と第二のシート20を一枚のシートで形成した構造をしている。すなわち、粉体透過性のシートからなる第一のシート410によって形成された、第一のシート面と前記第一のシート面に対向する第二のシート面の2つのシート面を有した袋物42と、該袋物42内の前記第一のシート面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤43と、該パウダー状皮膚外用剤43の前記第二のシート面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤43の前記第二のシート面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤43と分けられて前記第二のシート面に接するように収納されたクッション材44と、から構成されている。なお、袋物42、パウダー状皮膚外用剤43及びクッション材44については、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1と同様である。
【0050】
前記実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ41を製造するに当たっては、例えば、図14のごとく一枚のシートからなる第一のシート410の上にパウダー状皮膚外用剤43を等間隔に置き、クッション材44をパウダー状皮膚外用剤43の上にのせ、第一のシート410にて包み込む。等間隔のパウダー状皮膚外用剤43の間隔に合わせ、等間隔でシール及びカットすることにより略座布団状の実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ41が製造される。
【0051】
また、袋物2の形状についても、辺の長さに対して短い厚さを有する略座布団状であり、第一のシート10、110、210、310、410及び第二のシート20、120、220、320の面の形状は、前記したように例えば四辺形の他に、円形、ハート型等を取り得る。
【0052】
本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフは、大きさは任意であるが、平面四辺形の場合、一般的には、使い勝手の点から一辺が40〜100mm程度が好ましく用いられる。また、本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの厚みは、3〜10mm程度である。
【0053】
パウダー状皮膚外用剤入りパフの使用に当たって、その使用方法は任意であるが、例えばパウダー状皮膚外用剤入りパフを手に持ち、パウダー状皮膚外用剤の接する粉末透過シート側の面を顔や身体等を軽くたたいて使用する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの形状を示す斜視図である。
【図2】図1のパウダー状皮膚外用剤入りパフのA−A線断面の模式図である。
【図3】実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図4】実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図5】実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図6】実施の形態4に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図7】実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの製造工程を説明する斜視図である。
【図8】実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの製造工程を説明する斜視図である。
【図9】実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの一実施形態の形状を示す斜視図である。
【図10】実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの他の実施形態の形状を示す斜視図である。
【図11】実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの一実施形態の形状を示す斜視図である。
【図12】実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの形状を示す斜視図である。
【図13】実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図14】実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの製造工程を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0055】
1、11、21、31、41 パウダー状皮膚外用剤入りパフ
2、12、22、32、42 袋物
10、110、210、310、410 第一のシート
20、120、220、320 第二のシート
3、13、23、33、43 パウダー状皮膚外用剤
4、14、24、34、44 クッション材
23、130、330 仕切シート
24、240、340 第三のシート
【技術分野】
【0001】
本発明は、パウダー状皮膚外用剤及びクッション材が袋物内に収納されているパフに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、脱脂綿等の化粧パフが用いられている。化粧パフは、おしろい粉等の粉体化粧料をその表面につけ、顔や身体等を軽くたたき粉体化粧料を顔や身体等につけるために使用されている。近年、化粧パフを袋物内に粉体化粧料と共に入れ、化粧パフと粉体化粧料の機能を一緒にした粉体化粧料入りパフの技術が開示されている。例えば、化粧パフの脱脂綿を袋物内に収納し、その脱脂綿中に粉体化粧料を混在させ、さらに袋物を構成している不織布に開孔を設け、この開孔から粉体化粧料が外部に出るようにした技術がある(特許文献1参照。)。また、多孔性の網状構造を有する樹脂の方形のシートと、薬包紙に微細粉末を詰めて密封し、外力により切れ易くした部分をその上面に予め設けた方形の薬包と、裏面に接着剤が塗布された方形の紙片とを含み、上記3者を上から上記の順序に積み重ね、その上下に不織布を夫々当て、その開口辺を封止して構成した、微粉末を内包した使い捨てパフの技術がある(特許文献2参照。)。このパフの使い方は、パフを揉み、揉むことにより薬包紙の予定の部分(例えば、焦げ目のところ)が裂けて粉が出る。その粉はウレタン樹脂のパフ部分を通り抜けるので、粉が出る面を肌に当てて粉を塗布するというものである。
【0003】
以上の従来の粉体化粧料入りパフは、化粧パフとおしろい粉等の粉体化粧料とが一緒になったので、化粧パフに粉体化粧料をつけるという煩雑さがなくなり、粉体化粧料を手軽に携帯できるという便利なものであるが、脱脂綿や多孔性のシート等に粉体化粧料が付着され、粉体化粧料の実使用量は少なく不経済である等の欠点を有し、さらに、粉体化粧料が顔や体等の肌に塗布されにくく、また使用に際して手が汚れる等の欠点も有していた。
【0004】
【特許文献1】特開2003−38242号公報
【特許文献2】特開2004−208775号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、上記従来の粉体化粧料等のパウダー状皮膚外用剤入りパフの欠点を改良し、パウダー状皮膚外用剤の実使用量が多く、少量でも無駄なく使用でき、しかも顔や体等の肌にパウダー状皮膚外用剤を塗布しやすく、手が汚れにくく、使用に際して充分なパフ感覚が得られる等の使用感覚が優れたパウダー状皮膚外用剤入りパフを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、相対する2つの面の少なくとも片方の面を粉体透過性シートで形成された袋物内に、パウダー状皮膚外用剤とクッション材を、パウダー状皮膚外用剤がクッション材に対して前記粉体透過性シート面側に位置するように分けて収納したパウダー状皮膚外用剤入りパフを用いることにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、袋物内にパウダー状皮膚外用剤及びクッション材が収納されている略座布団状のパウダー状皮膚外用剤入りパフであって、前記袋物は対向する第一及び第二の2つのシート面を有し、該2つのシート面の少なくとも一方の第一の面は粉体透過性シートで形成され、前記パウダー状皮膚外用剤は前記第一の粉体透過性シート面に接するように収納され、前記クッション材は前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤と分けられて収納されていることを特徴とするパウダー状皮膚外用剤入りパフである。
【0008】
前記第二のシート面を形成するシートは、粉体不透過性シート又は機能性シートであることが好ましい。
【0009】
さらに、前記パウダー状皮膚外用剤入りパフにおいて、パウダー状皮膚外用剤とクッション材の間に、さらに仕切シートを設けることができる。前記仕切シートは、粉体透過性のシートであっても構わないが、粉体不透過性シートが好ましい。本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフにおいては、前記仕切シートを設けることにより、パウダー状皮膚外用剤のクッション材方向への透過をより軽減することができる。
【0010】
さらに、前記パウダー状皮膚外用剤入りパフにおいて、第二のシート面を形成するシートとクッション材の間に、さらに第三のシートを設けることができる。該シートとしては、粉体不透過性、粉体透過性いずれのシートであっても構わないが、粉体不透過性シートが好ましい。
【0011】
これにより、パウダー状皮膚外用剤が第二のシート面側へ透過することをさらに軽減することができる。また、前記第二のシート面を形成するシートと第三のシートの周辺一部に非固着部を設けることにより、パウダー状皮膚外用剤入りパフを使用する際に利便なバンド機能を付加することができる等、様々な機能を発揮させることができる。
【0012】
本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフは、パフを使うのと同じ感覚でパフのパウダー状皮膚外用剤側の面を肌にたたくと、パウダー状皮膚外用剤とクッション材が分かれて袋物内に収納されているので、スムーズにパウダー状皮膚外用剤が顔や体等の肌に塗布され、クッション材にパウダー状皮膚外用剤が付着されることもほとんどなく、パウダー状皮膚外用剤の無駄がない。また、パウダー状皮膚外用剤とクッション材とが分かれているので、クッション材を、パウダー状皮膚外用剤との親和性、保持性等を考えることなく使用性を考えた自由な素材を選択できるので、優れた使用性のパフを得ることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフは携帯に便利であり、どこでも気軽にパフの塗布面からパウダー状皮膚外用剤を肌にはたきつけることによりスムーズに吐出し、使用することができ、使い捨てであるので衛生的である。使用に際しては、クッション材へのパウダー状皮膚外用剤の付着量も少なくパウダー状皮膚外用剤の実使用量が多く、少量でも無駄なく充分機能を発揮し、効率的に使用できる。さらに、本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフは、使用に際して、スムーズにパウダー状皮膚外用剤が顔や体等の肌に塗布される。また、使用中、パウダー状皮膚外用剤が、塗布面に対向する面の手が触れる部分へ透過することが少なく手を汚すことなく使用することができる。また、パフ感覚を充分に有して優れた使用感覚で使用できる。
【0014】
さらに、クッション材の接している側の第二のシート面を形成するシートを粉体不透過性シートにすることにより、前記手の汚れはさらに軽減することができる。また、両面にそれぞれ異なった機能を付加することが可能である。例えば、片面をパウダーパフ機能、対向する片面を油とり紙、汗拭き紙等の機能にすることも可能である。
【0015】
さらに、パウダー状皮膚外用剤及びクッション材を仕切シートを介して分けることにより、パウダー状皮膚外用剤のクッション材方向への透過をより軽減することができる。この効果は、仕切シートが粉体不透過性シートである場合に顕著に発揮し、クッション材にパウダー状皮膚外用剤が付着されることもほとんどなく、パウダー状皮膚外用剤の無駄がない。
【0016】
クッション材の接している側の第二のシート面を形成するシートとクッション材の間に、さらに第三のシートを設けることにより、パウダー状皮膚外用剤入りパフに様々な機能を付加することができる。例えば、第三のシートを粉体不透過性シートにすることにより前記第二のシート面を形成するシートをパウダー状皮膚外用剤が透過することをさらに軽減させることができる。また、第三のシートが透過の軽減の機能を持つことで、第二のシート面に例えば、油とり紙、汗拭き紙等の種々の機能を持たせることができるようになる。また、第二のシート面にパフを使用する際に利便なバンド機能を付加することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を実施例として示した図面に基いて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
第一に、実施の形態の一つとして、実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの形状を示した斜視図である。図2は、図1のパウダー状皮膚外用剤入りパフのA−A線断面の模式図である。図3は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【0018】
実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1は平面が略四辺形の形状を有し、粉体透過性のシートからなる第一のシート10と、その面に対向する他の第二のシート20の2つのシート面を有した袋物2と、該袋物2内の前記第一のシート10面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤3と、該パウダー状皮膚外用剤3の前記第二のシート20面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤3の前記第二のシート20面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤3と分けられて前記第二のシート20の面に接するように収納されたクッション材4と、から構成されている。
【0019】
前記袋物2の片面を構成する第一のシート10は、パウダー状皮膚外用剤3が透過することができる粉体透過性のシートであり、顔や身体等をパウダー状皮膚外用剤入りパフ1で軽くたたくと、パウダー状皮膚外用剤入りパフ1の袋物2内に収納されているパウダー状皮膚外用剤3が通過して、外部へ出る程度の大きさの開孔を多数具備するものが使用される。粉体透過性のシートとしては、例えば不織布、織布、メッシュ、多孔シート等が用いられる。これらのうちでは不織布が好ましい。
【0020】
粉体透過性のシートの開孔の大きさは、一般的に、平均直径が約0.5〜350μm程度のものであるのが好ましい。ここで、直径とは、開孔の形状が円の場合は、その円の直径を意味しているが、四辺形や不定形等の場合は、この面積と同等の面積を持つ仮想円の直径のことを意味している。開孔の密度は約200〜250000個/cm2程度であるのが好ましい。
【0021】
不織布は、構成繊維間隙が自動的に開孔となっている比較的粗目の不織布、又は緻密な不織布に穿孔を施して開孔を設けたものが挙げられる。
【0022】
不織布を構成する繊維としては、従来公知のものが用いられ、例えば、天然繊維、合成繊維等が使用できる。繊維の具体的な例としては、例えば絹、木材パルプ、綿等のセルロース等の天然繊維、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド(ナイロン)、セルロースエステル等の合成繊維等が挙げられる。不織布はこれらの繊維を用いて、従来公知の方法で製造される。
【0023】
織布及びメッシュは、従来公知の方法で製造されたものが用いられる。織布及びメッシュを構成する繊維としては、従来公知のものが用いられ、例えば、天然繊維、合成繊維等が使用できる。繊維の具体的な例としては、例えば絹、木材パルプ、綿等のセルロース等の天然繊維、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド(ナイロン)、セルロースエステル等の合成繊維等が挙げられる。
【0024】
多孔シートは、従来公知の方法で製造されたシートに所定の手段で開孔を設けたものが用いられる。シート材料の具体的な例としては、例えば、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド(ナイロン)、セルロースエステル等の合成樹脂等が挙げられる。
【0025】
袋物2の前記粉体透過性の第一のシート10面の相対する面を構成する第二のシート20は、特に限定されないが、粉体不透過性シート、粉体透過性シート、機能性シート等が用いられ、特にこの面をとおしてパウダー状皮膚外用剤3を塗布することがないことを考えれば粉体不透過性シートが好ましい。
【0026】
粉体不透過性シートは、パウダー状皮膚外用剤3を透過しないシートであり、例えばポリマーフィルム、パウダー状皮膚外用剤3を透過しない紙・不織布等が用いられる。前記ポリマーフィルムの組成は特に限定されないが、本発明に使用する袋物2を製造しやすい点で、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、アクリル樹脂等のオレフィン系ポリマー、ポリエステル等のポリマーが好ましい。また、前記紙・不織布は目を細かくするか、厚さを厚くすることによって得られる。
【0027】
粉体透過性のシートは、前記の粉体透過性のシートと同様のものが用いられる。
【0028】
機能性シートは、肌の皮脂をとる、汗を拭き取る等の機能を有したシートであり、例えば肌の皮脂をとる油とり紙、汗を拭き取る汗拭き紙等が挙げられる。本発明においては油とり紙が好ましい。本発明においては、機能性シートを用いることにより、パウダー状皮膚外用剤入りパフ1に、該パフが有する本来のパフ機能に加えて別種の機能を持たせることができ、いわゆる多機能パフとして重用される。
【0029】
袋物2は、例えば第一のシート10及び第二のシート20の2枚のシートを重ね、両シートの周辺を固着して形成される。固着はヒートシール、例えば高周波シール、超音波シール、接着剤、圧着等により行われる。袋物2の形状は、本実施態様1では第一のシート10及び第二のシート20の面を四辺形とする形状であるが、本発明においては、特に限定されることなくいかなる形状であっても構わず、例えば四辺形の他に、円形、ハート型等を取り得る。
【0030】
パウダー状皮膚外用剤3は、粉末状態の皮膚外用剤であり、従来から公知のパウダー状皮膚外用剤をそのまま用いることができる。皮膚外用剤としては、特に限定されないが、化粧料、医薬品、医薬部外品等が挙げられる。パウダー状皮膚外用剤3として、具体的には、例えば、顔や体に塗布する粉おしろい、フェイスパウダー、ボディーパウダー等の化粧パウダー、ベビーパウダー等が挙げられる
【0031】
クッション材4としては、弾力性に富み使用感触がよく、安全な材料からなるものであればよく、例えば従来化粧料用パフとして使われているものが用いられる。具体的には、例えば、コットン、ウレタン、パルプ等を素材とするものが挙げられる。また、クッション材4の形状は、本実施態様1では袋物2内の第二のシート20側に布団状に簡易成型された繊維状コットンが収納される形であるが、本発明においては、特に限定されることなくいかなる形状であっても構わず、例えば、ビーズ状、棒状、布団状クッションに凹凸を加工した形等を取り得る。
【0032】
次に、他の実施態様について説明する。
【0033】
図4は、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【0034】
実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1において、前記パウダー状皮膚外用剤3とクッション材4との間にさらに仕切シート(130)を設置して、パウダー状皮膚外用剤3とクッション材4とが仕切シート(130)を介して分けられている構造をしている。すなわち、粉体透過性のシートからなる第一のシート110と、その面に対向する他の第二のシート120の2つのシート面を有した袋物12と、該袋物12内の前記第一のシート110面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤13と、該パウダー状皮膚外用剤13の前記第二のシート120面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤13の前記第二のシート120面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤13と分けられて前記第二のシート120の面に接するように収納されたクッション材14と、前記パウダー状皮膚外用剤13とクッション材14との間に設置された仕切シート130と、から構成されている。
【0035】
仕切シート130は、好ましくは、粉体不透過性シート又は粉体透過性シートであり、さらに好ましくは粉体不透過性シートである。粉体不透過性シート又は粉体透過性シートとしてはいずれも実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1と同様のものが用いられる。また、他の袋物12、パウダー状皮膚外用剤13及びクッション材14については、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1と同様である。
【0036】
図5は、実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【0037】
実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ21は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1において、前記第二のシート20と、クッション材4との間にさらに第三のシート(240)を、設置して、袋物2のクッション材4側の面を2重のシートから構成されている構造をしている。すなわち、粉体透過性のシートからなる第一のシート210と、その面に対向する他の第二のシート220の2つのシート面を有した袋物22と、該袋物22内の前記第一のシート210面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤23と、該パウダー状皮膚外用剤23の前記第二のシート220面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤23の前記第二のシート220面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤23と分けられて前記第二のシート220の面に接するように収納されたクッション材24と、前記第二のシート220と、クッション材24との間に設置された第三のシート240と、から構成されている。
【0038】
第三のシート240は、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11に用いた仕切シート130と同様のものが用いられる。また、他の袋物22、パウダー状皮膚外用剤23及びクッション材24については、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1と同様である。
【0039】
図6は、実施の形態4に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【0040】
実施の形態4に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ31は、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11において、前記第二のシート120と、クッション材14との間にさらに第三のシート(340)を設置して、袋物12のクッション材14側の面を2重のシートから構成されている構造をしている。すなわち、粉体透過性のシートからなる第一のシート310と、その面に対向する他の第二のシート320の2つのシート面を有した袋物32と、該袋物32内の前記第一のシート310面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤33と、該パウダー状皮膚外用剤33の前記第二のシート320面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤33の前記第二のシート320面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤33と分けられて前記第二のシート320の面に接するように収納されたクッション材34と、前記パウダー状皮膚外用剤33とクッション材34との間に設置された仕切シート330と、前記第二のシート320と、クッション材34との間に設置された第三のシート340と、から構成されている。
【0041】
第三のシート340は、実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ21に用いた第三のシート240と同様のものが用いられる。また、他の袋物32、パウダー状皮膚外用剤33、クッション材34及び仕切シート330については、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11と同様である。
【0042】
本発明におけるパウダー状皮膚外用剤入りパフを製造するに当たって、その方法は特に限定されるものではなく、例えば、図7のごとく第一のシート10の上にパウダー状皮膚外用剤3を等間隔に置き、クッション材4、第二のシート20を第一のシート10、パウダー状皮膚外用剤3の上にのせる。等間隔のパウダー状皮膚外用剤3の間隔に合わせ、周辺をシールし、等間隔でカットすることにより略座布団状の実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1が製造される。
【0043】
また、実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11については、例えば以下(図8参照)のようにして製造される。第二のシート120の上にクッション材14、仕切りシート130を上にのせ両辺をシールする。その上にパウダー状皮膚外用剤13を等間隔に置き、第一のシート110をのせる。等間隔のパウダー状皮膚外用13の間隔に合わせ、周辺をシールし、等間隔でカットすることにより略座布団状の実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ11が製造される。
【0044】
なお、実施の形態3及び4に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ21及び31については、第三のシート240及び340をさらに用いて、それぞれ実施の形態1及び2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1及び11の製造法に準じて製造される。
【0045】
本発明においては、前記実施の形態3及び4において、袋物22及び32のクッション材24及び34側の第二のシート220及び320並びに第三のシート240及び340からなる2重のシートの一部を固着させずに形成させることによりパフを持ちやすくすることができる。例えば、第二のシート220及び320並びに第三のシート240及び340の面を四辺形とする形状の袋物22及び32の場合、例えば四辺のうち相対する2辺のみを固着することにより、バンド機能が得られ(実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの場合を図9に示した。実施の形態4の場合も同様である。)、また3辺のみを固着することにより手又は指を挿入できる取っ手としての機能が得られる(実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの場合を図10に示した。実施の形態4の場合も同様である。)。
【0046】
また、本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフにおいては、前記実施の形態1及び2において、クッション材4及び14の接している側の第二のシート20及び120の外側にパフの保持具を形成することができる。これにより、パウダー状皮膚外用剤入りパフ1及び11を保持しやすくなる。保持具としては、バンド等が挙げられる(実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの場合を図11に示した。実施の形態2の場合も同様である。)。
【0047】
本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフにおける袋物の形態は、前記実施の形態1〜4で示した形態以外として、例えば、一枚のシートを用いて袋物を形成させたものでも構わない。前記一枚のシートで形成された袋物を用いたパウダー状皮膚外用剤入りパフを実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフとして、その形状を示す斜視図を図12に示した。
【0048】
図12においては、パウダー状皮膚外用剤入りパフ41における袋物42が一枚のシートで造られ、その一枚のシートで対向する第一及び第二の2つのシ−ト面を有するようになっている。すなわち、第一のシート410によって、第一のシート面及び第二のシート面を形成している。
【0049】
図13に、前記実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図を示した。図13に示したように、実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ41は、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1における第一のシート10と第二のシート20を一枚のシートで形成した構造をしている。すなわち、粉体透過性のシートからなる第一のシート410によって形成された、第一のシート面と前記第一のシート面に対向する第二のシート面の2つのシート面を有した袋物42と、該袋物42内の前記第一のシート面に接するように収納されたパウダー状皮膚外用剤43と、該パウダー状皮膚外用剤43の前記第二のシート面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤43の前記第二のシート面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤43と分けられて前記第二のシート面に接するように収納されたクッション材44と、から構成されている。なお、袋物42、パウダー状皮膚外用剤43及びクッション材44については、実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ1と同様である。
【0050】
前記実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ41を製造するに当たっては、例えば、図14のごとく一枚のシートからなる第一のシート410の上にパウダー状皮膚外用剤43を等間隔に置き、クッション材44をパウダー状皮膚外用剤43の上にのせ、第一のシート410にて包み込む。等間隔のパウダー状皮膚外用剤43の間隔に合わせ、等間隔でシール及びカットすることにより略座布団状の実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフ41が製造される。
【0051】
また、袋物2の形状についても、辺の長さに対して短い厚さを有する略座布団状であり、第一のシート10、110、210、310、410及び第二のシート20、120、220、320の面の形状は、前記したように例えば四辺形の他に、円形、ハート型等を取り得る。
【0052】
本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフは、大きさは任意であるが、平面四辺形の場合、一般的には、使い勝手の点から一辺が40〜100mm程度が好ましく用いられる。また、本発明に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの厚みは、3〜10mm程度である。
【0053】
パウダー状皮膚外用剤入りパフの使用に当たって、その使用方法は任意であるが、例えばパウダー状皮膚外用剤入りパフを手に持ち、パウダー状皮膚外用剤の接する粉末透過シート側の面を顔や身体等を軽くたたいて使用する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの形状を示す斜視図である。
【図2】図1のパウダー状皮膚外用剤入りパフのA−A線断面の模式図である。
【図3】実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図4】実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図5】実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図6】実施の形態4に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図7】実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの製造工程を説明する斜視図である。
【図8】実施の形態2に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの製造工程を説明する斜視図である。
【図9】実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの一実施形態の形状を示す斜視図である。
【図10】実施の形態3に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの他の実施形態の形状を示す斜視図である。
【図11】実施の形態1に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの一実施形態の形状を示す斜視図である。
【図12】実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの形状を示す斜視図である。
【図13】実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフを説明する層構造を示す斜視図である。
【図14】実施の形態5に係るパウダー状皮膚外用剤入りパフの製造工程を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0055】
1、11、21、31、41 パウダー状皮膚外用剤入りパフ
2、12、22、32、42 袋物
10、110、210、310、410 第一のシート
20、120、220、320 第二のシート
3、13、23、33、43 パウダー状皮膚外用剤
4、14、24、34、44 クッション材
23、130、330 仕切シート
24、240、340 第三のシート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋物内にパウダー状皮膚外用剤及びクッション材が収納されている略座布団状のパウダー状皮膚外用剤入りパフであって、前記袋物は対向する第一及び第二の2つのシート面を有し、該2つのシート面の少なくとも一方の第一の面は粉体透過性シートで形成され、前記パウダー状皮膚外用剤は前記第一の粉体透過性シート面に接するように収納され、前記クッション材は前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤と分けられて収納されていることを特徴とするパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項2】
第二のシート面を形成するシートが、粉体不透過性シート又は機能性シートである請求項1記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項3】
請求項1又は2記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフにおいて、パウダー状皮膚外用剤とクッション材の間に、さらに仕切シートを設けたことを特徴とするパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項4】
仕切シートが、粉体不透過性シートである請求項3記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフにおいて、第二のシート面を形成するシートとクッション材の間に、さらに第三のシートを設けたことを特徴とするパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項6】
第三のシートが、粉体不透過性シートである請求項5記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項1】
袋物内にパウダー状皮膚外用剤及びクッション材が収納されている略座布団状のパウダー状皮膚外用剤入りパフであって、前記袋物は対向する第一及び第二の2つのシート面を有し、該2つのシート面の少なくとも一方の第一の面は粉体透過性シートで形成され、前記パウダー状皮膚外用剤は前記第一の粉体透過性シート面に接するように収納され、前記クッション材は前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側に位置し、前記パウダー状皮膚外用剤の前記第二のシート面側の面の全てを覆うように、前記パウダー状皮膚外用剤と分けられて収納されていることを特徴とするパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項2】
第二のシート面を形成するシートが、粉体不透過性シート又は機能性シートである請求項1記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項3】
請求項1又は2記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフにおいて、パウダー状皮膚外用剤とクッション材の間に、さらに仕切シートを設けたことを特徴とするパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項4】
仕切シートが、粉体不透過性シートである請求項3記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフにおいて、第二のシート面を形成するシートとクッション材の間に、さらに第三のシートを設けたことを特徴とするパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【請求項6】
第三のシートが、粉体不透過性シートである請求項5記載のパウダー状皮膚外用剤入りパフ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−263432(P2006−263432A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−179606(P2005−179606)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(390041036)株式会社日本色材工業研究所 (37)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(390041036)株式会社日本色材工業研究所 (37)
【Fターム(参考)】
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