説明

パチンコ遊技機

【課題】通常遊技状態と通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態とを有し、特別遊技状態時のように抽選実行許可が下りていない状況下では抽選実行許可が下りるまで乱数を一時記憶する機能を有するパチンコ遊技機において、特別遊技終了後に特定遊技状態に移行する場合、当該特別遊技終了直後に消化される保留でただちに当選してしまうことを防止する手段の提供。
【解決手段】特定遊技移行確定大当たりに係る乱数を取得した場合、当該乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、始動口への入球に基づいて取得する乱数としてハズレ乱数を強制的に取得するよう構成されているパチンコ遊技機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、始動口への入球に基づいて取得した乱数を用いて抽選を実行し、抽選結果が当選である場合に遊技者に有利な特別遊技に移行するタイプのパチンコ遊技機であって、特別遊技移行後に通常遊技よりも遊技者にとって有利な特定遊技(例えば、高確率で当否抽選が実行される確率変動遊技、始動口への入球が容易になる易入球遊技)に移行し得るパチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在最も普及しているパチンコ遊技機は、始動口に遊技球が入球したことを契機として、7セグ等の表示部上で「特別図柄」と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が所定態様(例えば「7」)となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技に移行するタイプの、いわゆる「デジパチ」と呼ばれている機種(従来の「第一種遊技機」)である。
【0003】
また、近年、遊技性向上を更に追及すべく、従来の第一種の機能を複数有する機種(複合機)が提案されている。上記の複合機の場合、一方の始動口(第一始動口)に比べて、他方の始動口(第二始動口)が入賞し易くなるように、第二始動口には普通電動役物と称される役物が備え付けられ、特定の遊技状態(確変状態や時短状態)となると、前記普通電動役物が開放し易くなることで、第二始動口への入賞が容易となるよう構成されているパチンコ遊技機が主流である。
【0004】
ここで、従来の第一種の機能を一つ有する機種(単独機)及び従来の第一種の機能を複数有する機種(複合機)のいずれにおいても、遊技の興趣性を高める様々な手法が提案されている。
【0005】
その一つが、いわゆる確率変動機能をいわれる、通常遊技状態時よりも高確率で当否抽選が実行される機能である。この機能を搭載したパチンコ遊技機の多くは、特別遊技の契機となる大当たり図柄が所定態様である場合、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する。
【0006】
更に、いわゆる突然大当たりといわれる、通常の特別遊技と異なり実質的に出球を獲得できない、一ラウンド当たりの開放時間が極端に短い大当たりを実行可能な機種も存在する。尚、この突然大当たりの役割は、当該大当たりを契機として遊技状態を切り替えることが主である。
【0007】
更に、従来の第一種の機能を複数有する機種(複合機)では、始動口を複数設けた上、第一始動口への入球に基づく特別遊技の利益状態と第二始動口への入球に基づく特別遊技の利益状態とを相対的に変える手法が多く採用されている。そして、通常遊技状態時には、低利益特別遊技に当選し易い第一始動口への入球に基づく遊技が中心に行われ、時間短縮遊技状態時には、第二始動口が通常遊技状態時よりも入球し易く可変する結果、高利益特別遊技に当選し易い遊技が中心に行われる。更に、この種のパチンコ遊技機においては、第一始動口の保留記憶と第二始動口の保留記憶とが共に記憶されている際には、第二始動口の保留記憶を優先的に消化する技術が提案されている(特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】特開2009−148609
【特許文献2】特開2007−289362
【特許文献3】特開2007−172142
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、まず前者の遊技機(確変機能を有する従来の第1種遊技機)に関しては、確率変動大当たりで当選した場合、当該大当たりを契機として実行される特別遊技が終了した後、高い当選確率での当否抽選が行われる確率変動遊技状態に移行する。ここで、多くの遊技機が特別遊技中での図柄変動を禁止しているので、特別遊技終了時点では保留が上限値に達している。ここで、保留とは、始動口への入球に基づいて乱数が取得された場合、当該乱数に基づく図柄変動許可が下りていないときに、所定数を上限として当該乱数に基づく図柄変動許可が下りるまで一時記憶されることを意味する。したがって、特別遊技終了後には、保留されている乱数がただちに消化される訳であるが、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行した場合には高確率で当否抽選が実行されるため、保留されている乱数で当選してしまうことが間々ある。このような場合、確率変動遊技状態や当該状態時の演出を満喫したいという遊技者の希望を損ねることになる。しかも、突然大当たりのような出球を獲得できない大当たりに当選した場合、特に大当たり後には確率変動遊技状態に移行しない突然大当たりに当選してしまった場合には、せっかく確率変動遊技状態に突入する大当たりに当選したにもかかわらず、確率変動遊技状態突入後ただちに当該状態が終了してしまうという事態をも招く。更に、後者の遊技機(時短機能を有する第1種第1種複合機)に関しては、せっかく時短遊技状態に突入する大当たりに当選し、当該大当たり後には高利益の特別遊技に当選し易い始動口に入球し易くなるにもかかわらず、時短遊技状態突入後に遊技者に不利な側の保留が消化されてしまう結果、低利益の特別遊技に当選してしまう事態を招く。そこで、本発明は、通常遊技状態と通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、高確率で当否抽選を行う確率変動遊技状態、始動口に入球し易くなる易入球遊技状態)とを有し、特別遊技状態時のように抽選実行許可が下りていない状況下では抽選実行許可が下りるまで乱数を一時記憶する機能を有するパチンコ遊技機において、特別遊技終了後に特定遊技に移行する場合、当該特別遊技終了直後に消化される保留でただちに当選してしまうことを防止する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明(1)は、遊技球が入球可能な第一始動口(第1特図始動口2210)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)と、
第一始動口(第1特図始動口2210)への遊技球の入球に基づき、第一遊技の内容を決定する第一乱数を取得する第一乱数取得手段(乱数取得判定実行手段1120)と、
第一乱数を一時記憶するための乱数記憶手段(第1特図保留情報一時記憶手段1131a)と、
第一乱数に基づく抽選開始条件を充足したか否かを判定する当否抽選実行可否判定手段(特図保留解除制御手段1154)と、
抽選開始条件を充足した場合、第一乱数に基づく当否抽選を実行する抽選実行手段(当否抽選実行手段1135)と、
抽選開始条件を充足していない場合、所定個数を上限として第一乱数を乱数記憶手段(第1特図保留情報一時記憶手段1131a)中に一時的に記憶させる乱数一時記憶判定実行手段(保留制御手段1130)と、
抽選実行手段(当否抽選実行手段1135)による抽選結果が当選である場合、可変入賞口(第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)を閉状態から開状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段(特別遊技制御手段1170)と、
抽選実行手段(当否抽選実行手段1135)による抽選結果が当選である場合、当該当選に起因して実行される特別遊技後に、通常遊技状態と通常遊技状態よりも高確率で当否抽選が実行される高確率抽選遊技状態とから少なくとも構成される遊技状態候補からいずれの遊技状態に移行するかを当該当選に係る第一乱数に基づき決定する遊技状態決定手段(特定遊技移行可否・内容決定手段1182)と、
特別遊技終了後、遊技状態決定手段(特定遊技移行可否・内容決定手段1182)により決定された遊技状態に移行させる遊技状態制御手段(特定遊技制御手段1180)と
を有するパチンコ遊技機において、
第一乱数取得手段(乱数取得判定実行手段1120)は、
当選且つ高確率抽選状態移行に係る第一乱数を取得した場合、当該第一乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、少なくとも前記所定個数に到達するまでは、第一始動口(第1特図始動口2210)への遊技球の入球に基づいて取得する第一乱数としてハズレ乱数を強制的に取得するハズレ乱数強制取得手段(特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124)
を更に有することを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0010】
本発明(2)は、
遊技球が入球可能な第一始動口(第1特図始動口2210)と、
第一状態と第一状態よりも入球領域が拡大した第二状態とを採り得る第二始動口(第2特図始動口2110)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)と、
第一始動口(第1特図始動口2210)への遊技球の入球に基づき、第一遊技の内容を決定する第一乱数を取得する第一乱数取得手段(乱数取得判定実行手段1120)と、
第二始動口(第2特図始動口2110)への遊技球の入球に基づき、第二遊技の内容を決定する第二乱数を取得する第二乱数取得手段(乱数取得判定実行手段1120)と、
第一乱数及び第二乱数を一時記憶するための乱数記憶手段(第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a)と、
第一乱数又は第二乱数に基づく抽選開始条件を充足したか否かを判定する当否抽選実行可否判定手段(特図保留解除制御手段1154)と、
抽選開始条件を充足した場合、第一乱数又は第二乱数に基づく当否抽選を実行する抽選実行手段(当否抽選手段1135)と、
抽選開始条件を充足していない場合、所定個数を上限として第一乱数及び第二乱数を乱数記憶手段(第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a)中に一時的に記憶させる乱数一時記憶判定実行手段(保留制御手段1130)と、
抽選実行手段(当否抽選手段1135)による抽選結果が当選である場合、可変入賞口(第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)が閉状態から開状態となる特別遊技の内容を決定する特別遊技内容決定手段(特別遊技内容決定手段1172)と、
特別遊技内容決定手段(特別遊技内容決定手段1172)により決定された内容に基づき、可変入賞口(第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)を閉状態から開状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段(特別遊技制御手段1170)と、
抽選実行手段(当否抽選手段1135)による抽選結果が当選である場合、当該当選に起因して実行される特別遊技後に、通常遊技状態と通常遊技状態よりも第二始動口が第二状態となり易い易入球遊技状態に移行するか否か(更には、任意で、通常遊技状態と通常遊技状態よりも高確率で当否抽選が実行される高確率抽選遊技状態に移行するか否か)を、当該当選に係る第一乱数又は第二乱数に基づき決定する遊技状態決定手段(特定遊技移行可否・内容決定手段1182)と、
特別遊技終了後、遊技状態決定手段(特定遊技移行可否・内容決定手段1182)により決定された遊技状態に移行させる遊技状態制御手段(特定遊技制御手段1180)と
を有するパチンコ遊技機であって、
特別遊技内容決定手段(特別遊技内容決定手段1172)が、第一の特別遊技と第一の特別遊技よりも遊技者にとって有利な第二の特別遊技とを少なくとも含む二パターン以上の特別遊技候補から、今回実行される特別遊技の内容を選択し、更に
特別遊技内容決定手段(特別遊技内容決定手段1172)は、第二乱数での抽選結果が当選である場合には、第一乱数の抽選結果が当選である場合と比較し、第二の特別遊技をより高頻度で選択する
よう構成されたパチンコ遊技機において、
第一乱数取得手段及び/又は第二乱数取得手段(乱数取得判定実行手段1120)は、
当選且つ易入球遊技状態(更には、任意で、高確率抽選状態)移行に係る第一乱数又は第二乱数を取得した場合、当該第一乱数又は当該第二乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、少なくとも前記所定個数に到達するまでは、第一始動口(第1特図始動口2210)及び/又は第二始動口(第2特図始動口2110)への遊技球の入球に基づいて取得する第一乱数及び/又は第二乱数としてハズレ乱数を強制的に取得するハズレ乱数強制取得手段(特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124)
を更に有することを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0011】
本発明(3)は、ハズレ乱数強制取得手段(特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124)は、当選且つ易入球遊技状態(更には、任意で、高確率抽選状態)移行に係る第一乱数又は第二乱数を取得した場合、当該第一乱数又は当該第二乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、第一始動口(第1特図始動口2210)への遊技球の入球に基づいて取得する第一乱数のみについてハズレ乱数を強制的に取得する、前記発明(2)のパチンコ遊技機である。
【0012】
ここで、本特許請求の範囲及び本明細書における各用語の意義について説明する。まず、「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「入賞」とは、賞球払出に関連する概念である。「乱数」とは、パチンコ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当たり図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本特許請求の範囲や本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。ここで、特許請求の範囲における「第一乱数」及び「第二乱数」は、少なくとも当選乱数を含むものを意味する。「抽選開始条件を充足」とは、例えば、特別遊技中でないこと及び識別情報変動中でないことを指す。ここで、「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよく、例えば、視覚的なものとしては、数字、文字、図柄等の形状のあるものを通じて情報出力するもの(例えば、主制御装置側で管理する特別図柄、副制御装置側で管理する演出遊技に関連する装飾図柄)を挙げることができる。「第一の特別遊技と第一の特別遊技よりも遊技者にとって有利な第二の特別遊技」とは、確率論的に獲得が見込める期待遊技球数が第一の特別遊技よりも第二の特別遊技が多いことを意味する(例えば、後者の方がラウンド数の多い特別遊技が選択され易い場合;後者の方が一ラウンドの開放時間が長い場合;後者の方が一ラウンドの上限個数が多い場合;後者の方が一個当たりの払出個数が多い可変入賞口が選択される場合;後者の方が遊技球を発射した際に無駄球が少なくて済む場所に可変入賞口が配置されている場合)。
【0013】
ところで、本発明(1)〜(3)は、下記で説明する第二最良形態における遊技機も包含する。ここで、下記の第二最良形態に係るパチンコ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一遊技側始動口と、
第一遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な第一遊技側識別情報表示部と、
開状態と閉状態を採り得る第一遊技側可変入賞口と、
前記第一遊技側始動口への遊技球の入球に基づき、第一遊技の内容を決定する第一遊技用乱数を取得する第一遊技側乱数取得手段と、
前記第一遊技用乱数に基づき、前記第一遊技用識別情報の変動態様と停止識別情報を決定する第一遊技側識別情報表示内容決定手段と、
前記第一遊技用識別情報の変動開始条件を充足している場合、前記第一遊技側識別情報表示内容決定手段により決定された表示内容に従い、前記第一遊技側識別情報表示部で前記第一遊技用識別情報を所定時間変動表示した後、前記停止識別情報を表示するよう制御する第一遊技側識別情報表示制御手段と、
非特別遊技から当該非特別遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に移行する第一の条件である、前記第一遊技用識別情報の前記停止識別情報が所定態様であるか否かを判定する、第一遊技側特別遊技移行判定手段と、
前記第一遊技側特別遊技移行判定手段が前記第一の条件を充足していると判定した場合、前記第一遊技側可変入賞口を前記閉状態から前記開状態に変位させる第一特別遊技を実行する、第一遊技側特別遊技実行手段と、
前記第一特別遊技終了後、第一の所定条件を充足した場合、第一遊技側通常遊技状態とは異なる第一遊技側特定遊技状態に移行し、第二の所定条件を充足した場合、前記第一遊技側特定遊技状態から前記第一遊技側通常遊技状態に移行する、第一遊技側特定遊技移行制御手段と
を有する、第一遊技に関する制御を司る第一遊技側遊技制御手段、
開状態と閉状態を採り得る可変部材が備えられている始動口であって、当該可変部材が前記開状態の際は遊技球が入球可能であると共に前記閉状態の際は遊技球が入球不能に構成されている、第二遊技側始動口と、
第二遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な第二遊技側識別情報表示部と、
内部に特定領域及び通常領域を有する、開状態と閉状態を採り得る第二遊技側振分手段と、
開状態と閉状態を採り得る第二遊技側可変入賞口と、
前記第二遊技側始動口への遊技球の入球に基づき、第二遊技の内容を決定する第二遊技用乱数を取得する第二遊技側乱数取得手段と、
前記第二遊技用乱数に基づき、前記第二遊技用識別情報の変動態様と停止識別情報を決定する第二遊技側識別情報表示内容決定手段と、
前記第二遊技用識別情報の変動開始条件を充足している場合、前記第二遊技側識別情報表示内容決定手段により決定された表示内容に従い、前記第二遊技側識別情報表示部で前記第二遊技用識別情報を所定時間変動表示した後、前記停止識別情報を表示するよう制御する第二遊技側識別情報表示制御手段と、
前記第二遊技用識別情報の停止識別情報が特定態様である場合、前記第二遊技側振分手段を前記閉状態から前記開状態にする、第二遊技側特別遊技契機付与手段と、
前記非特別遊技から前記特別遊技に移行する第二の条件である、前記第二遊技側振分手段が前記開状態の際に入球した遊技球が前記特定領域に入球したか否かを判定する、第二遊技側特別遊技移行判定手段と、
前記第二遊技側特別遊技移行判定手段が前記第二の条件を充足していると判定した場合、前記第二遊技側可変入賞口を前記閉状態から前記開状態に変位させる第二特別遊技を実行する、第二遊技側特別遊技実行手段と
を有する、第二遊技に関する制御を司る第二遊技側遊技制御手段、
遊技球が入球可能な補助遊技側始動口と、
補助遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な補助遊技側識別情報表示部と、
前記補助遊技側始動口への遊技球の入球に基づき、前記可変部材の開状態駆動に係る補助遊技用乱数を取得する補助遊技側乱数取得手段と、
前記補助遊技用乱数に基づき、前記補助遊技用識別情報の停止識別情報を決定する補助遊技側識別情報表示内容決定手段と、
前記補助遊技用識別情報の変動開始条件を充足している場合、前記補助遊技側識別情報表示内容決定手段により決定された表示内容に従い、前記補助遊技側識別情報表示部で前記補助遊技用識別情報を所定時間変動表示した後、前記停止識別情報を表示するよう制御する補助遊技側識別情報表示制御手段と、
前記補助遊技用識別情報の前記停止識別情報が所定態様である場合、前記可変部材を前記開状態とするよう駆動制御する、補助遊技側可変部材駆動制御手段と
第一の特定条件を充足した場合、補助遊技側通常遊技状態時と比較して前記可変部材が相対的に前記開状態となり易い補助遊技側特定遊技状態に移行し、第二の特定条件を充足した場合、前記補助遊技側特定遊技状態から前記補助遊技側通常遊技状態に移行する、補助遊技側特定遊技移行制御手段
を有する、補助遊技を制御する補助遊技側遊技制御手段
を有するパチンコ遊技機において、
前記第一遊技側特定遊技移行制御手段は、前記第一特別遊技終了後常に又は抽選に当選した場合(例えば当たり図柄で判定)、前記第一の所定条件を充足したと判定し、
前記第一遊技側特定遊技移行制御手段は、前記第二遊技用識別情報の変動回数が所定回数に到達した場合、前記第二の所定条件を充足したと判定する
よう構成されている。
【0014】
ここで、この態様における各用語の意義について説明する。まず、「乱数」とは、パチンコ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数(遊技内容決定乱数)であり、例えば、第一遊技用乱数に関しては、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば時間短縮遊技)に移行するか否かを決定する「当たり図柄決定乱数」を挙げることができ、補助遊技用乱数に関しては、可変部材の開閉と関連した「当選乱数」、補助遊技用識別情報の停止図柄を決定する「図柄決定乱数」等を挙げることができる。「乱数に基づき」とは、識別情報の変動内容や停止識別情報を当該乱数から直接的に決定する場合のみならず、当該乱数から直接決定された事項から間接的に決定する場合も包含する(例えば、停止図柄を乱数から直接決定し、当該停止図柄から変動内容を決定する場合、特別図柄を乱数から直接決定し、当該特別図柄から装飾図柄を決定する場合)。「変動開始条件」とは、当該識別情報や他の識別情報が変動中でないとか特別遊技中や特別遊技終了後の待機期間中でないことを指す。「第一遊技側通常遊技状態とは異なる第一遊技側特定遊技状態」における「第一遊技側特定遊技状態」とは、例えば、通常遊技状態と比較して相対的に短い(長い)変動時間のものが選択され易い状態等を挙げることができる。第一遊技及び補助遊技における「相対的に短い」は、特定遊技状態時に選択され得る全変動態様の平均時間が通常遊技時に選択され得る全変動態様の平均時間よりも短いことを指す。「前記可変部材が相対的に前記開状態となり易い」とは、補助遊技側通常遊技状態時と比較し、補助遊技用識別情報が所定態様で停止する頻度が高い、補助遊技用識別情報の変動時間が短い、補助遊技用識別情報が所定態様で停止した場合の可変部材の開放時間が長い、またはこれらの二以上の組み合わせを指す。尚、用語として異なるものを使用している場合であっても、必ずしも別部材を意味するものではない。例えば、ある可変入賞口が第一特別遊技でも第二特別遊技でも開状態となる場合には、当該ある可変入賞口は「第一遊技側可変入賞口」でも「第二遊技側可変入賞口」でもある(同様に、「第二遊技側振分手段」と「第二遊技側可変入賞口」も一部材となり得る)。
【発明の効果】
【0015】
本発明(1)によれば、確率変動大当たりに係る乱数を取得した場合、当該乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、始動口への入球に基づいて取得する乱数としてハズレ乱数を強制的に取得するよう構成されているので、大当たり終了後に再び当たりやすい確率変動遊技状態に移行しても、保留球で当たる事態を回避できる結果、確率変動遊技状態を遊技者に満喫させることができるという効果を奏する。
【0016】
本発明(2)に係るパチンコ遊技機は、従来の第1種の機能を複数有しており、一方の始動口(第1種の一方側)への入球に基づく特別遊技の方が他方の始動口(第1種の他方側)への入球に基づく特別遊技の方より利益状態が低く、且つ、易開放遊技状態時(例えば確率変動遊技状態移行と連動して突入)には他方の始動口(第1種の他方側)に入球し易くなる設計、即ち、一旦易開放遊技付き大当たりとなった場合には、以後他方の始動口への入球に基づく抽選が実行され易くなる結果、利益状態が高い特別遊技がより高頻度で実行されるようになる設計である。このような設計下、本発明(2)によれば、易開放遊技となる大当たりに係る乱数を取得した場合、当該乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、始動口への入球に基づいて取得する乱数としてハズレ乱数を強制的に取得するよう構成されているので、大当たり終了後に高利益特別遊技を引き易い易開放遊技状態に移行しても、保留球で当たる事態を回避できる結果、大当たりした際に高利益特別遊技を遊技者に対して確実に提供できるという効果を奏する。
【0017】
本発明(3)によれば、前記効果に加え、利益状態の低い一方の始動口(第1種の一方側)への入球に基づく保留がすべてハズレ乱数となるため、易開放遊技移行直後に当該一方の始動口(第1種の一方側)への入球に基づく低利益大当たりの発生を防止することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】図2は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。
【図3】図3は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。
【図4】図4は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での保留先読み制御処理のフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別図柄表示処理のフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別図柄表示処理のフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
【図13】図13は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。
【図16】図16は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での保留情報管理・保留表示処理のフローチャートである。
【図17】図17は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
【図18】図18は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
【図19】図19は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。
【図20】図20は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の作用を示す図である。
【図21】図21は、本発明の最良形態(変更例)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
【図22】図22は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機の正面図である。
【図23】図23は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機の背面図である。
【図24】図24は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。
【図25】図25は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。
【図26】図26は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での入賞処理のフローチャートである。
【図27】図27は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。
【図28】図28は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
【図29】図29は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での保留先読み制御処理のフローチャートである。
【図30】図30は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。
【図31】図31は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での通常遊技制御処理のフローチャートである。
【図32】図32は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別図柄表示処理のフローチャートである。
【図33】図33は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。
【図34】図34は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
【図35】図35は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技(小当たり)制御処理のフローチャートである。
【図36】図36は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技(大当たり)作動条件判定処理のフローチャートである。
【図37】図37は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技(大当たり)制御処理のフローチャートである。
【図38】図38は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
【図39】図39は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。
【図40】図40は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
【図41】図41は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
【図42】図42は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中(小当たり中)表示制御処理のフローチャートである。
【図43】図43は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中(大当たり中)表示制御処理のフローチャートである。
【図44】図44は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機を二つ混在させたような機種であるが、これに限定されず、保留機能を有する他の遊技機(例えば、従来の第1種、従来の第1種の機能を二つと従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)に応用された場合も本発明の範囲内である。また、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
【0020】
まず、図1を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
【0021】
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
【0022】
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1特図始動口2210、第2特図始動口2110、普図入球口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230、演出表示装置2310、普通図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
【0023】
まず、第1特図始動口2210は、第1遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1特図始動口2210は、第1入球検出装置2211を備える。ここで、第1入球検出装置2211は、第1特図始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1特図始動口入球情報を生成する。
【0024】
次に、第2特図始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2特図始動口2110は、第2入球検出装置2111と、電動役物2112と、電動役物2112を開閉させるための電動役物ソレノイド132とを備える。ここで、第2入球検出装置2111は、第2特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、第2特図始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
【0025】
ここで、図1に示すように、第1特図始動口2210と第2特図始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1特図始動口2210の存在により、第2特図始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2特図始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
【0026】
次に、普図入球口2410は、入球検出装置2411を備える。ここで、入球検出装置2411は、普図入球口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図入球口入球情報を生成する。尚、普図入球口2410への遊技球の入球は、第2特図始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
【0027】
次に、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、第1特別図柄又は第2特別図柄)が所定態様で停止した場合、「大当たり」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の左上方(右上方)に位置した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)と、第1電動役物2122(第2電動役物2222)と、第1電動役物2122(第2電動役物2222)を開閉させるための大入賞口ソレノイド2330(大入賞口ソレノイド12330)とを備える。ここで、第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1電動役物2122(第2電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本最良形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1遊技に基づく特別遊技と第2遊技に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。
【0028】
次に、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1遊技(第2遊技)に対応する第1特別図柄(第2特別図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)と、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)とを備える。ここで、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1遊技(第2遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1特別図柄(第2特別図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
【0029】
尚、第1特別図柄(第2特別図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1特別図柄(第2特別図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1特別図柄(第2特別図柄)を表示させるように構成してもよい。
【0030】
次に、演出表示装置2310は、主として、第1特別図柄・第2特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、装飾図柄の保留球表示が行われる。具体的には、表示制御手段2323の表示制御により、画面上に、装飾図柄の変動表示及び停止表示が実行される装飾図柄表示領域2311と、第1特別図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第1保留表示部2312a及び第2特別図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第2保留表示部2312bと、が形成される。尚、演出表示装置2310は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。
【0031】
次に、普通図柄表示装置2420は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2420は、普図表示部2421と、普図保留表示部2422とを備える。ここで、普図保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
【0032】
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
【0033】
次に、図2を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に第1特図始動口2210(第2特図始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2310上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
【0034】
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000や演出表示制御手段2320等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
【0035】
まず、主制御装置1000は、第1遊技・第2遊技・特別遊技・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動大当たり、突然確率変動大当たり、突然時間短縮変動大当たり、小当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報、保留先読み情報等}を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400とを有している。
【0036】
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1特図保留手段1131(第1特図保留情報一時記憶手段1131a)や第2特図保留手段1132(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に保留されている特図乱数を読み出し、乱数が保留されたタイミングで当否結果及び停止図柄の属性等を先読み(以下、先読みした情報を「保留先読み情報」という)するための保留先読み制御手段1134と、後述する遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2特図始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1遊技及び第2遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関する状態(通常遊技状態、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
【0037】
まず、入球判定手段1110は、第1特図始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1特図始動口入球判定手段1111と、第2特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2特図始動口入球判定手段1112と、普図入球口2410に遊技球が流入したか否かを判定する普図入球口入球判定手段1113とを有している。
【0038】
次に、乱数取得手段1120は、第1特図始動口2210への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第1乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する第1特図乱数取得判定実行手段1121と、第2特図始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第2乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する第2特図乱数取得判定実行手段1122と、確率変動・時間短縮大当たりとなる保留を取得してから当該確率変動・時間短縮大当たりが終了するまでの期間(特定時)に第1特図始動口2210又は第2特図始動口2110に遊技球が入球した場合、乱数取得条件を充足しているか否かを判定すると共に、判定結果が肯定的である場合にはハズレ乱数を強制的に取得するための特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1123とを有している。
【0039】
ここで、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124を詳述する。特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124による特図ハズレ乱数の取得手法は特に限定されない。例えば、本最良形態に係るパチンコ遊技機は、所定の周波数でクロックを発生させる乱数クロック発生手段(例えば水晶振動子や発振器等の発振子で構成される乱数クロック発生回路)と、乱数クロック発生手段により発生したクロックに基づいて乱数値をカウントする乱数カウント手段(クロックカウント回路)とを有している。そして、前述した乱数取得手段1120は、第1特図始動口2210又は第2特図始動口2110に遊技球が入球した場合、これら始動口の入球を契機として発生する信号に基づき、乱数カウント手段からカウント値を抽出してこれを読み込み、読み込まれたカウント値を乱数値として取得する。ここで、ICからなるクロック発生回路を例に採って説明すると、当該クロック発生回路は、通常は複数のICから成り立っている。例えば、16桁の2進数については、最下位の4桁を担当する第1クロック発生回路、その上の4桁を担当する第2クロック発生回路、さらにその上の4桁を担当する第3クロック発生回路、最上位の4桁を担当する第4クロック発生回路を組み合わせることで発生させることができる。このような手法で乱数を取得する場合、特定時(確率変動・時短大当たりとなる保留を取得してから当該確率変動・時短大当たりが終了するまでの期間)に強制的にハズレ乱数を取得するには、例えば、最上位の4桁の第4クロック発生回路からのカウント値を強制的に0にすればよい。即ち、後述の表1に示されるように、確率変動時の当選値は「62535〜65535」の範囲である。このような設定下、第4クロック発生回路からのカウント値を強制的に0とした場合、取得可能な乱数値の範囲は「0〜4095」となり、他のクロック発生回路からどのようなカウント値を取得したとしても常にハズレとなる。或いは、乱数自体は通常通り取得した上で、強制的にハズレ乱数に書き換えてもよい。例えば、後述の表1のような当否抽選テーブルの場合をはじめ、乱数値の「0」が少なくともハズレである当否抽選テーブル構成であれば、取得した乱数を強制的に「0」に書き換えればよい(取得したデータをクリアしてもよい)。尚、特定時(確率変動大当たりとなる保留を取得してから当該確率変動大当たりが終了するまでの期間)にハズレ乱数を取得すべきは当否決定用乱数のみであるが、他の乱数(例えば変動態様決定用乱数や図柄決定用乱数等)も、リーチ態様やハズレリーチ目とならないような乱数を強制的に取得するよう構成してもよい。
【0040】
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
【0041】
次に、保留制御手段1130は、第1特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1特図保留手段1131と、第2特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2特図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2特図保留手段1132と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための普図保留手段1133とを有している。ここで、第1特図保留手段1131、第2特図保留手段1132及び普図保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a及び普図保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
【0042】
次に、保留先読み制御手段1134は、第1特図始動口2210や第2特図始動口2110に遊技球が入球した場合、ハズレ乱数を強制的に取得すべきか否かに関する情報を一時記憶するための強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aと、保留先読みの結果取得した情報を一時記憶するための保留先読み情報一時記憶手段1134bと、を更に有している。ここで、本発明では、確変当たりとなる保留が出来た直後に取得される乱数を強制的にハズレ乱数とする必要上、先読みのタイミングは乱数を新たに取得した際とすべきである。但し、乱数を新たに取得したタイミングで先読みする限り、新たに取得した乱数のみを先読みしても、或いは、当該新たに取得した乱数を含み現在一時記憶されているすべての乱数を先読みしてもよい。
【0043】
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1と、第2特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、本最良形態においては、図柄の種類に関わらず大当たりの当選確率が同一に構成されている。以下の表1は、遊技状態毎の、第1特図用大当たり抽選テーブルと第2特図用大当たり抽選テーブルの例である。尚、本最良形態では、説明の便宜上、小当たり抽選テーブルは省略したが、このようなテーブルが別に存在していてもよい(この場合、先に大当たり抽選をして次に小当たり抽選をするか、先に小当たり抽選をして次に大当たり抽選をする)。或いは、大当たりと小当たりとが一緒になった一の抽選テーブルであってもよい。
【表1】

【0044】
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1乱数)に基づき、第1特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1特図内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2乱数)に基づき、第2特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2特図内容決定手段1142と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1143とを有している。
【0045】
ここで、第1特図内容決定手段1141は、第1特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1特図内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1特図内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1、確率変動遊技→第1特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2、時間短縮遊技→第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3)。また、第2特図内容決定手段1142は、第2特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2特図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2特図内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2特図通常遊技状態用抽選テーブル1142a−1、確率変動遊技→第2特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1142a−2、時間短縮遊技→第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1142a−3)。更に、普図内容決定手段1143は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル1143a−1、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル1143a−2)。ここで、表2は、当否結果・遊技状態毎の、第1特図内容決定用抽選テーブル及び第2特図内容決定用抽選テーブル(停止図柄)の例である。また、表3は、当否結果・遊技状態毎の、第1特図内容決定用抽選テーブル及び第2特図内容決定用抽選テーブル(変動態様)の例である。尚、本最良形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。また、本最良形態では、説明の便宜上、特図内容決定用抽選テーブル構成を第1特別図柄と第2特別図柄とで共通としたが、異なるテーブル構成としてもよい。
【表2】

【表3】

【0046】
次に、表示制御手段1150は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131上で、所定時間第1特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1特図制御手段1151と、第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231上で、所定時間第2特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2特図制御手段1152と、第1特図保留情報一時記憶手段1131a及び第2特図保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく特別図柄の変動を優先するかを決定する特図保留解除制御手段1154と、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1153とを有している。
【0047】
ここで、第1特図制御手段1151は、前記第1特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2特図制御手段1152は、前記第2特図内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2特図変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2特図変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2特図変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1153は、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1153aを有している。また、普図変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1153a−1を更に備えている。
【0048】
次に、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2特図始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
【0049】
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たりに当選している(当たりフラグが発生している)か否かの判定と共に、第1特別図柄が所定態様で停止したか否か又は第2特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態とする大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2122又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技内容決定手段1172は、停止図柄に基づいて特別遊技の内容を決定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを有している。また、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している。ここで、表4は、特別遊技内容参照テーブルの一例である。この表から分かるように、「7A及び7B」で当選した場合には多くの出球を獲得できる一方、「1A、1B及び3A」で当選した場合には殆ど出球を獲得できない。
【表4】

【0050】
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技に移行するか否か及び移行する場合にはその内容を決定するための特定遊技移行可否・内容決定手段1182と、特別遊技に移行特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181とを有している。ここで、特定遊技移行可否・内容決定手段1182は、当たり図柄に基づき当該当たり後に特定遊技に移行するか否かを判定する際に参照される特定遊技移行判定参照テーブル1182aを更に有している。また、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。尚、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、特別図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
【0051】
ここで、表5は、特定遊技移行判定参照テーブル1182aの一例を示したものである。このように、表2、表4及び表5から分かるように、第1特別図柄と第2特別図柄では当選確率や大当たり後の確率変動遊技への移行率は同一であるが、多くの出球を獲得できる特別遊技の選択率が低い。即ち、第1特別図柄と第2特別図柄とを比較した場合、後者での抽選の方が遊技者にとってより有利なことになる。
【表5】

【0052】
ここで、本最良形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2特図始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本最良形態における時短は、第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する。即ち、時短回数は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動(停止)毎に減算される。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
【0053】
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1遊技(第1特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1遊技状態一時記憶手段1191と、第2遊技(第2特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
【0054】
ここで、第1遊技状態一時記憶手段1191は、第1遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1特別図柄(変動開始条件が成立した第1特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1特図情報一時記憶手段1191bとを有している。
【0055】
また、第2遊技状態一時記憶手段1192は、第2遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2特別図柄(変動開始条件が成立した第2特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2特図情報一時記憶手段1192bとを有している。
【0056】
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1193bとを有している。
【0057】
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器Aと、第2遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器Bと、第1遊技側と第2遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dとを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
【0058】
まず、第1遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1特図始動口2210と、第1特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1特別図柄表示装置2130とを有している。
【0059】
次に、第2遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2特図始動口2110と、第2特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2特別図柄表示装置2230とを有している。
【0060】
次に、第1・第2遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2310と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2320とを有する。尚、演出は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
【0061】
ここで、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾表示制御手段2322と、装飾図柄の保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、予告演出・特別遊技中演出・装飾ランプや音声等の演出をはじめとする演出一般の情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
【0062】
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1遊技及び第2遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
【0063】
次に、装飾図柄表示制御手段2322は、主制御装置側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段2322aと、装飾図柄の変動態様や図柄の画像・動画像データ等を記憶するための装図変動態様・図柄記憶手段2322bと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段2322cと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブル2322a−1を有している。尚、本最良形態においては、主制御装置側から送信される特別図柄情報(停止図柄情報や変動態様情報)に基づき、装飾図柄の停止図柄や変動態様が決定されるよう構成されている。また、装飾図柄の停止図柄については、当たりの場合には特別図柄の属性情報を踏まえて抽選で決定し、ハズレの場合にはリーチか非リーチかに基づいて抽選で決定するよう構成し、装飾図柄の変動態様については、特別図柄の変動態様に基づき一義的に特定されるよう構成されているが、これには何ら限定されない。例えば、特別図柄の停止図柄に紐付いて装飾図柄が一義的に決定されるよう構成されていても、特別図柄の変動態様(又は変動時間)に基づいて装飾図柄の変動態様が抽選で決定されるよう構成されていてもよい。
【0064】
次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装飾図柄の保留数をカウントする装図保留カウンタ2323a−1を更に有している。
【0065】
最後に、補助遊技周辺機器2400は、第2特図始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる普図入球口2410と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2420とを有している。
【0066】
尚、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
【0067】
次に、図4〜図19のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図4〜図14のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1300)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御装置3000に対して払出コマンドを送信し、再びステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
【0068】
次に、図5は、図4におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図入球口入球判定手段1113は、普図入球口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(電チュー駆動判定処理1300)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定処理1300)に移行する。
【0069】
次に、図6は、図4におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1143は、普図保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1210で、普図内容決定手段1143は、遊技状態一時記憶手段1190を参照して、現在の遊技状態が易開放状態中(時間短縮フラグオン)か否かを判定する。ステップ1210でYesの場合には、ステップ1212で、普図内容決定手段1143は、普図時間短縮用抽選テーブル1143a−2をセットし、他方、ステップ1210でNoの場合には、ステップ1214で、普図内容決定手段1143は、普図通常用抽選テーブル1143a−1をセットする。尚、普図時間短縮用抽選テーブル1143a−2は、普図通常用抽選テーブル1143a−1と比較し、当選確率が高く設定されている(例えば、前者の当選確率が9/10であり、後者の当選確率が1/10)。そして、ステップ1216で、普図内容決定手段1143は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1218で、普図変動時間管理手段1153aは、セットしたテーブルに基づき、普図変動管理用タイマ1153a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、普図保留手段1133は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1153は、普図変動管理用タイマ1153a−1をスタートした後、普図表示部2421上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、普図変動時間管理手段1153aは、普図変動管理用タイマ1153a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、普図制御手段1153は、普図表示部2421上で、前記ステップ1216で普図内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1228で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電チュー開閉制御手段1160は、セットしたテーブルに基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電チュ−開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
【0070】
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
【0071】
次に、図7は、図4におけるステップ1300のサブルーチンに係る、遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、乱数取得判定実行手段1120は、第1特図始動口2210の第1入球検出装置2211から第1特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、乱数取得判定実行手段1120は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aを参照し、強制ハズレフラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「強制ハズレフラグ」とは、新たに保留が出来た際に事前判定した結果、当該新たな保留が確率変動当たりである場合、これ以後保留が上限値に達するまでの間オンとなるフラグである。ステップ1306でYesの場合、ステップ1308で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(第1乱数)を通常通り取得し、ステップ1316に移行する。他方、ステップ1306でNoの場合、即ち、強制ハズレフラグがオンである場合には、ステップ1310で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、ハズレ乱数を強制的に取得する。尚、この処理で本来取得される乱数と異なる乱数を強制的に取得するのは、少なくとも特別遊技移行の当否を決定する当選乱数に関するものである。これ以外の乱数(図柄決定乱数や変動態様決定乱数等)は、通常通り取得されたものを利用してもよいし、これらについても本来取得される乱数と異なる乱数を強制的に取得してもよい。そして、ステップ1312で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、第1遊技側の保留数が上限(例えば4個)に到達したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aにアクセスし、強制ハズレフラグをオフにし、ステップ1316に移行する。
【0072】
そして、ステップ1316で、第1特図保留手段1131は、ステップ1308(通常取得)やステップ1310(ハズレ乱数強制取得)で取得した乱数を、第1特図保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。その後、ステップ1350(1)で、保留先読み制御手段1134は、後述する保留先読み処理を実行し、ステップ1322に移行する。尚、ステップ1302、ステップ1304でNoの場合にもステップ1322に移行し、ステップ1312でNoの場合にはステップ1316に移行する。以上で第1遊技側の乱数取得処理が終了する。
【0073】
次に、ステップ1322で、乱数取得判定実行手段1120は、第2特図始動口2110の第2入球検出装置2111から第2特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1322でYesの場合、ステップ1324で、乱数取得判定実行手段1120は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1324でYesの場合、ステップ1326で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aを参照し、強制ハズレフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1326でYesの場合、ステップ1328で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、遊技内容決定乱数(第2乱数)を通常通り取得し、ステップ1336に移行する。他方、ステップ1326でNoの場合、即ち、強制ハズレフラグがオンである場合には、ステップ1330で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、ハズレ乱数を強制的に取得する。尚、第1遊技側と同様に、この処理で本来取得される乱数と異なる乱数を強制的に取得するのは、少なくとも特別遊技移行の当否を決定する当選乱数に関するものである。これ以外の乱数(図柄決定乱数や変動態様決定乱数等)は、通常通り取得されたものを利用してもよいし、これらについても本来取得される乱数と異なる乱数を強制的に取得してもよい。そして、ステップ1332で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、第2遊技側の保留数が上限(例えば4個)に到達したか否かを判定する。ステップ1332でYesの場合、ステップ1334で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aにアクセスし、強制ハズレフラグをオフにし、ステップ1336に移行する。
【0074】
そして、ステップ1336で、第2特図保留手段1132は、ステップ1328(通常取得)やステップ1330(ハズレ乱数強制取得)で取得した乱数を、第2特図保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。その後、ステップ1350(2)で、保留先読み制御手段1134は、後述する保留先読み処理を実行し、次の処理(ステップ1400の特別図柄表示制御処理)に移行する。尚、ステップ1322、ステップ1324でNoの場合にも次の処理(ステップ1400の特別図柄表示制御処理)に移行し、ステップ1332でNoの場合にはステップ1336に移行する。以上で第2遊技側の乱数取得処理が終了する。
【0075】
次に、図8は、図7におけるステップ1350(1){1350(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄の保留先読み処理(第2特別図柄の保留先読み処理)のフローチャートである。尚、本最良形態では、基本的処理は、ステップ1350(1)及び1350(2)間で共通するので、第1特別図柄について説明することとし第2特別図柄は括弧書きとする。まず、ステップ1352で、保留先読み制御手段1134は、図7のステップ1316で一時記憶した第1特別図柄の保留(図7のステップ1336で一時記憶した第2特別図柄の保留)を第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)から読み出す。そして、ステップ1354で、保留先読み制御手段1134は、保留先読み情報一時記憶手段1134bを参照し、今回の先読み対象である当該保留が消化される時点での遊技状態が「確率変動遊技状態」であるか否かを判定する。尚、保留先読み情報一時記憶手段1134bには、当否情報・停止図柄情報等が保留順に一時記憶されており、当該先読み対象となる保留より前の保留先読み情報から、当該先読み対象となる保留が消化される時点での遊技状態が先読み可能に構成されている。ステップ1354でYesの場合、ステップ1356で、保留先読み制御手段1134は、参照テーブルとして第1特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2(第2特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1142a−2)をセットし、ステップ1364に移行する。他方、ステップ1354でNoの場合、ステップ1360で、保留先読み制御手段1134は、参照テーブルとして第1特図時間通常・短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3(第2特図時間通常・短縮遊技状態用抽選テーブル1142a−3)をセットし、ステップ1364に移行する。
【0076】
そして、ステップ1364で、保留先読み制御手段1134は、第1特別図柄の保留(遊技内容決定乱数の内、特に当選乱数及び図柄決定用乱数)に基づき、ステップ1356又はステップ1360でセットした当否決定用テーブル及び図柄決定用テーブルを参照し、当否及び停止図柄を先読みし、その結果を保留先読み情報一時記憶手段1133aに一時記憶する。次に、ステップ1366で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、今回事前判定した結果が確率変動当たりであるか否かを判定する。ステップ1366でYesの場合、ステップ1368で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aにアクセスし、強制ハズレフラグをオンにし、次の処理{本処理がステップ1350(1)であればステップ1322、本処理がステップ1350(2)であればステップ1400}に移行する。尚、ステップ1366でNoの場合にも次の処理に移行する。
【0077】
次に、図9は、図4におけるステップ1400のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、特図保留解除制御手段1154は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2特別図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第1特別図柄表示処理を実行し、ステップ1500に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第2特別図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。このように、本最良形態においては、第2特別図柄の保留球が存在する場合には、第1特別図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1特別図柄の保留の方が先でも)、第2特別図柄の保留消化を優先して実行する。但し、そのような優先消化で無く、入賞した順に保留が消化されるように構成してもよい。
【0078】
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄表示処理(第2特別図柄表示処理)のフローチャートである。まず、ステップ1402で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や図柄変動中でないことが条件となる。
【0079】
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照して、確率変動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1404でYesの場合、ステップ1406で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、参照テーブルとして第1特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2(第2特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1142a−2)をセットし、ステップ1414に移行する。尚、セットされるテーブルは、当否・保留数に基づいて決定される(以下も同様)。
【0080】
他方、ステップ1404でNoの場合、ステップ1408で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照して、時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、参照テーブルとして第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3(第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1142a−3)をセットし、ステップ1414に移行する。
【0081】
他方、ステップ1408でNoの場合、ステップ1412で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、参照テーブルとして第1特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1(第2特図通常遊技状態用抽選テーブル1142a−1)をセットし、ステップ1414に移行する。
【0082】
次に、ステップ1414で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。次に、ステップ1403で、当否抽選手段1135は、ステップ1406、ステップ1410又はステップ1412でセットした、各遊技状態に対応する当否抽選テーブルである第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1(第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3)を参照し、遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき、特別図柄当否抽選を実行する。そして、ステップ1417で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の「当たりフラグ」をオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1416をスキップする。
【0083】
そして、ステップ1416で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、ステップ1406、ステップ1410又はステップ1412でセットした、各遊技状態に対応する変動内容(停止図柄、変動態様)抽選テーブルである第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、遊技内容決定乱数(例えば特別図柄決定乱数)に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、遊技内容決定乱数(例えば変動態様決定乱数)に基づいて特別図柄の変動態様を決定し、これらを第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。
【0084】
次に、ステップ1419で、情報送信手段1300は、ステップ1416で決定した特別図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1420で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1422で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上で、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1426で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、情報送信手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1438で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上での特別図柄の変動表示を停止し、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)は、第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
【0085】
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
【0086】
次に、図11は、図10におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1451で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、確率変動フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1451でYesの場合、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグ及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1451、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
【0087】
次に、図12は、図4におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1505で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172a(前出の表参照)を参照することにより、当該特別遊技の内容をセットする。次に、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の当たりフラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。
【0088】
次に、図13は、図4におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2320側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
【0089】
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1624に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222を駆動して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放し、ステップ1624に移行する。
【0090】
次に、ステップ1624で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
【0091】
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222の駆動を停止して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、確率変動大当たり及び時間短縮変動大当たりの場合は15ラウンド、突然確率変動大当たりの場合は2ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
【0092】
次に、図14は、図13におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191を参照し、今回の特別遊技が確率変動大当たり又は突然確率変動大当たりであるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654及びステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191内の確率変動フラグ及び補助遊技関連情報一時記憶手段1193内の時間短縮フラグを夫々オンにし、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
【0093】
他方、ステップ1652でNoの場合、ステップ1658で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191を参照し、今回の特別遊技が時間短縮変動大当たりであるか否かを判定する。ステップ1658でYesの場合、ステップ1660及びステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグをオンにすると共に、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば100)をセットし、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。尚、ステップ1658でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
【0094】
次に、図15〜図19を参照して、サブ基板側で実行される制御処理を説明する。まず、図15は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブ基板側のメインフローチャートである。まず、ステップ7100で、演出表示制御手段2320は、後述する保留情報管理・表示制御処理を実行する。次に、ステップ6100で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6700で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6300で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ7100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンを詳述する。
【0095】
まず、図16は、図15でのステップ7100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ7102で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置側から新たな保留情報(第1特別図柄又は第2特別図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ7102でYesの場合、ステップ7106で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタに「1」を加算する。次に、ステップ7108で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留カウンタのカウンタ値と同数の保留表示を演出表示装置2310上で表示し、次の処理(ステップ6100の装飾図柄表示制御処理)に移行する。他方、ステップ7102でNoの場合、ステップ7110で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置側から図柄変動開始信号(第1特別図柄又は第2特別図柄に係る図柄変動開始信号)を受信したか否かを判定する。ステップ7110でYesの場合、ステップ7112で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタのカウント値を「1」減算する。次に、ステップ7114で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ7108に移行する。尚、ステップ7110でNoの場合にもステップ7108に移行する。
【0096】
次に、図17は、図15でのステップ6100のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6103で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ6104で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、当該決定情報を装図表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリアに一時記憶する。尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2320側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2320側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ6106で、装図表示内容決定手段2322aは、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグエリア内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ6700の装飾図柄表示制御処理)に移行する。尚、ステップ6102でNoの場合にも、次の処理(ステップ6700の装飾図柄表示制御処理)に移行する。
【0097】
次に、図18は、図15でのステップ6700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6702で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ6702でYesの場合、ステップ6704で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄変動許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6704でYesの場合、ステップ6706及びステップ6708で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオンにすると共に、図柄変動許可フラグをオフにする。次に、ステップ6710で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2310上で装飾図柄の変動表示を開始する。
【0098】
そして、ステップ6730で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6730でYesの場合、ステップ6732で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6734で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(特別遊技中表示制御処理6900)に移行する。
【0099】
尚、ステップ6702でNoの場合にはステップ6730に移行し、ステップ6704及びステップ6730でNoの場合には次の処理(特別遊技中表示制御処理6900)に移行する。
【0100】
次に、図19は、図15でのステップ6300のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302でYesの場合、ステップ6304で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ6304でYesの場合、ステップ6306及びステップ6308で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ6310で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2310上で、主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する(確率変動大当たり又は時間短縮変動大当たりの場合のみ表示する)。ここで、突然確率変動大当たり及び小当たりである場合には、ラウンド数表示をすると、今回の当たりが「突然確率変動大当たり」及び「小当たり」のいずれであるかが遊技者に分かってしまうので、これらの当たりの場合には、当該処理においてラウンド数表示等を実行しない。次に、ステップ6312で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6312でYesの場合、ステップ6314で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2310上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6316で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(保留情報管理処理7100)に移行する。尚、ステップ6302でNoの場合はステップ6310に移行し、ステップ6304及びステップ6312でNoの場合は次の処理(保留情報管理処理7100)に移行する。
【0101】
次に、図20を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明することとする。まず、本最良形態では、第2特別図柄の保留が第1特別図柄の保留よりも優先的に消化される。したがって、第1特図始動口→第1特図始動口→第2特図始動口→第1特図始動口の順に遊技球が入球するが、図示するように、第2特図始動口の入球に基づく図柄変動が二回目の第1特図始動口の入球に基づく図柄変動よりも先に実行される。ここで、本最良形態では、前述のように新たに保留が出来た場合には、当該保留に係る乱数が一時記憶された時点で当否及び当選時の属性を事前判定する。そして、本例では、3個目の第1特図始動口への入球に基づき取得された乱数が「確変・時短当たり保留」であると事前判定される。この場合、以後に始動口に遊技球が入球して保留されるとしても、強制的にハズレ乱数が保留されることになる。尚、確変・時短当たりであると事前判定された後の3個目については本来的には当たり乱数であったが、これについてはハズレ乱数に書き換えたので属性が変更されたことになる。尚、本例では、4個ある乱数カウンタ(IC)の最上位の値を取得しないようにして、取得した乱数(当選乱数)を強制的にハズレ乱数化している。このように、前述した確変・時短当たり保留に基づく特別遊技が終了するまでには第1遊技側の保留は上限値に達する(本例では、当該特別遊技の開始前に既に上限値に達している)。そして、前述した確変当たりが終了した後に確率変動遊技及び時間短縮遊技に移行する。この際、遊技者に有利な第2遊技側での保留が存在すれば当該保留が優先消化されるが、存在しない場合には遊技者に不利な第1遊技側での保留が消化されることになる。しかしながら、確変当たりの保留が出来た後の保留はすべてハズレ乱数であるため、第1遊技側での保留が消化されても当たりになることは無い。そのため、普通図柄の時短状態に伴い入球し易くなった第2特図始動口への入球に基づく第2遊技側での抽選のみをより確実に受けることが可能となる。
【0102】
本最良形態に係るパチンコ遊技機は、従来の第1種の機能を複数有しており、一方の始動口(第1種の一方側)への入球に基づく特別遊技の方が他方の始動口(第1種の他方側)への入球に基づく特別遊技の方より利益状態が低く、且つ、確率変動遊技状態時には易開放遊技状態に突入して他方の始動口(第1種の他方側)に入球し易くなる設計、即ち、一旦確率変動大当たりとなった場合には、以後他方の始動口への入球に基づく抽選が実行され易くなる結果、利益状態が高い特別遊技がより高頻度で実行されるようになる設計である。このような設計下、本最良形態によれば、確率変動大当たりに係る乱数を取得した場合、当該乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、始動口への入球に基づいて取得する乱数としてハズレ乱数を強制的に取得するよう構成されているので、大当たり終了後に再び当たりやすい確率変動遊技状態に移行しても、保留球で当たる事態を回避できる結果、確率変動遊技状態を遊技者に満喫させることができるという効果を奏する。
【0103】
更に、利益状態の低い一方の始動口(第1種の一方側)への入球に基づく保留がすべてハズレ乱数となるため、確率変動遊技移行直後に当該一方の始動口(第1種の一方側)への入球に基づく低利益大当たりの発生を防止することが可能になるという効果を奏する。
【0104】
次に、本最良形態に係るパチンコ遊技機の変更例を説明する。尚、以後に説明するすべての変更例は、更に後に説明する第二の最良形態についても適用される(更に、第一の最良形態及び第二の最良形態の一方にしか記載されていない事項についても、他方の最良形態に適用される)。本最良形態では、図7に示すように、ハズレ乱数を取得すべきタイミングにおいては、ハズレ乱数を直接取得するよう構成されている。他方、図21に示すように、乱数自体は通常通り取得しておき、ハズレ乱数を取得すべきタイミングであると判定した場合には、通常通り取得した乱数を強制的にハズレ乱数と差替えるように構成してもよい。具体的には、ステップ1308(2){ステップ1328(2)}でNoの場合、即ち、強制ハズレフラグがオンの場合、ステップ1310(2){ステップ1330(2)}で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、ステップ1306(2){ステップ1326(2)}で取得した乱数をハズレ乱数と強制的に差替える処理を実行する。
【0105】
次の変更例を説明する。本最良形態では、確率変動当たりの保留が出来た場合、第1遊技側及び第2遊技側で取得する乱数のいずれも強制ハズレとするよう構成したがこれには限定されない。例えば、第1遊技側で取得する乱数のみ強制ハズレとしてもよいし、第2遊技側で取得する乱数のみ強制ハズレとしてもよい。例えば、第1遊技側で取得する乱数のみを強制ハズレとする場合には、図7のフローチャートにおけるステップ1326及びステップ1330〜ステップ1334の処理を無くす。また、第2遊技側で取得する乱数のみを強制ハズレとする場合には、図7のフローチャートにおけるステップ1306及びステップ1310〜ステップ1314の処理を無くす。
【0106】
次に、本発明の第二最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機(小当たり発展付き)を二つ混在させたような機種である。また、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
【0107】
ここで、各構成要素について説明する前に、本最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機の特徴(概略)を説明する。本最良形態に係るパチンコ遊技機は、通常遊技状態時に第1特別遊技に当選して当該特別遊技が終了すると、特図通常遊技状態から特図特定遊技状態に移行する(本最良形態では、大当たり図柄に基づき特図特定遊技状態への移行を決定するが、抽選で特図特定遊技状態への移行を決定したり、或いは、大当たり図柄に関わらず常に特図特定遊技状態に移行するよう構成してもよい)。この特図特定遊技状態に移行すると、第2特図始動口電動役物2112が殆ど開状態とならない普図通常遊技状態から、第2特図始動口電動役物2112が開状態となり易くなる普図特定遊技状態に移行する。即ち、この普図特定遊技状態になってはじめて第2特図始動口2110に遊技球が実質的に入球する状況となる。そして、第2特図始動口2110に遊技球が入球した場合、第1特図始動口2210に遊技球が入球した場合と異なり、大部分が小当たり(振分装置2330が所定条件下で開放)に繋がる。この小当たりの際に遊技球が振分装置2330の特定領域に入球した場合、大当たりに移行する。そして、当該大当たり終了後、所定条件下で再度特図特定遊技状態に移行する{本最良形態では、当該大当たりの契機となった小当たり図柄が所定態様であった場合に特図特定遊技状態への移行を決定するが、抽選で特図特定遊技状態への移行を決定したり、或いは、小当たり図柄に関わらず常に特図特定遊技状態に移行する(この場合には回数制限付きとすることが好ましい)よう構成してもよい}。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
【0108】
まず、図22を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
【0109】
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
【0110】
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、振分装置2330、第1特図始動口2210、第2特図始動口2110、普図始動口2410、第1大入賞口2120、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230、演出表示装置2310、普通図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
【0111】
まず、振分装置2330は、特別図柄が「小当たり図柄」で停止した場合に「小当たり」として開状態となる、主遊技に対応する入賞口(振分装置として機能)である。具体的構成としては、振分装置2330は、振分装置2330の内部に設けられている特定領域2331a及び通常領域2332aと、遊技球を特定領域2331a及び通常領域2332aのいずれかへ誘導する誘導装置2334と、特定領域2331aへの遊技球の入球を検出するための特定領域入賞検出装置2331と、通常領域2332aへの遊技球の入球を検出するための通常領域入賞検出装置2332と、ハネ部と称される振分装置電動役物2333と、振分装置電動役物2333を開閉させるための振分装置電動役物ソレノイド2333aとを備える。上述した振分装置2330の内部に設置された各構成部分には、振分装置電動役物2333が開状態の際に入賞した遊技球のみが到達可能であり、振分装置電動役物2333が閉状態の際には到達不能に構成されている。ここで、誘導装置2334は、夫々が長短複数の回転羽根を有する二つの回転体からなる。これら二つの回転体は常に回転しており、夫々の長い回転羽根同士が近接したときに、その上へ落下した遊技球を特定領域2331aへ誘導する。長い回転羽根同士が近接していないときは、その上へ落下した遊技球は通常領域2332aへ入球する。そして、振分装置電動役物2333は、振分装置2330に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態(図中の実線)と遊技球が入賞し易い開放状態(図中の点線)に可変する。
【0112】
次に、第1特図始動口2210は、第1遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1特図始動口2210は、第1特図始動口入球検出装置2211を備える。ここで、第1特図始動口入球検出装置2211は、第1特図始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1特図始動口入球情報を生成する。
【0113】
次に、第2特図始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2特図始動口2110は、第2特図始動口入球検出装置2111と、第2特図始動口電動役物2112と、第2特図始動口電動役物2112を開閉させるための第2特図始動口電動役物ソレノイド2112aとを備える。ここで、第2特図始動口入球検出装置2111は、第2特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2特図始動口入球情報を生成する。次に、第2特図始動口電動役物2112は、第2特図始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
【0114】
ここで、図22に示すように、第1特図始動口2210と第2特図始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1特図始動口2210の存在により、第2特図始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2特図始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
【0115】
次に、普図始動口2410は、普図始動口入球検出装置2411を備える。ここで、普図始動口入球検出装置2411は、普図始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図始動口2410への遊技球の入球は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
【0116】
次に、第1大入賞口2120は、(1)第1特別図柄又は第2特別図柄が大当たり図柄で停止した場合、(2)特別図柄が小当たり図柄で停止したことを契機として振分装置2330の振分装置電動役物2333が開状態となった際、当該振分装置2330内に入球した遊技球が特定領域2331aを通過した場合に、大当たりとして開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置2121と、第1大入賞口電動役物2122と、第1大入賞口電動役物2122を開閉させるための第1大入賞口電動役物ソレノイド2122aとを備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置2121は、第1大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物2122は、第1大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120を可変させる。尚、本最良形態では、大入賞口は一つ存在するが、第1遊技に基づく特別遊技と第2遊技に基づく特別遊技を別個の大入賞口で実行する等、複数の大入賞口を備えていてもよい。尚、本明細書では「振分装置」及び「大入賞口」の用語を区別して用いているが、当業界では「振分装置」は「大入賞口」として認識されている。また、本最良形態では、小当たりの際に「振分装置」を開放し、大当たりの際には「大入賞口」を開放するよう構成したが、これには限定されない。例えば、大当たり時に、複数ある「大入賞口」の一部として「振分装置」を用いてもよく(この場合、例えば、小当たり発展大当たりの際だけ「振分装置」が「大入賞口」として開放)、或いは、「大入賞口」を「振分装置」のみとし、小当たり及び大当たりのすべての場合に当該「振分装置」を「大入賞口」として用いてもよい。いずれの場合も、大当たりの際に「振分装置」が開放状態となる場合には、この「振分装置」が本明細書にいう「大入賞口」となる。
【0117】
次に、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1遊技(第2遊技)に対応する第1特別図柄(第2特別図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)と、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)とを備える。ここで、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1遊技(第2遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1特別図柄(第2特別図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
【0118】
尚、第1特別図柄(第2特別図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1特別図柄(第2特別図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1特別図柄(第2特別図柄)を表示させるように構成してもよい。
【0119】
次に、演出表示装置2310は、小当たり遊技時における当該遊技の進行状況を表示すると共に、第1特別図柄・第2特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示をも行う。ここで、小当たり遊技時における当該遊技の進行状況の例としては、当該小当たり遊技開始時における、「Vチャンス」という表示、当該小当たり遊技時に入球した遊技球が特定領域2331aを通過した場合における、「Vゾーン入賞!大当たりおめでとう」という表示、当該小当たり遊技時に入球した遊技球が特定領域172を通過しなかった場合における、「残念!次に期待!」といった表示を挙げることができる。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2310は、装図表示部2311と、装図保留表示部2312とを備える。ここで、装図表示部2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2310は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2312は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
【0120】
次に、普通図柄表示装置2420は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2420は、普図表示部2421と、普図保留表示部2422とを備える。ここで、普図保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
【0121】
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
【0122】
次に、図23を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に第1特図始動口2210(第2特図始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2311上での各種演出・情報報知に係る表示制御を行う演出表示制御手段(サブ基板)2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
【0123】
次に、図24のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と、情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
【0124】
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1遊技、第2遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、時間短縮変動大当たり、小当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1400とを有している。
【0125】
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1特図保留手段1131(第1特図保留情報一時記憶手段1131a)や第2特図保留手段1132(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に保留されている特図乱数を読み出し、乱数が保留されたタイミングで当否結果及び停止図柄の属性等を先読み(以下、先読みした情報を「保留先読み情報」という)するための保留先読み制御手段1134と、後述する第1遊技内容決定乱数・第2遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動開始条件{特別遊技中でないこと、特別図柄の変動中でないこと等}を充足したか否かの判定処理を司る図柄変動開始条件充足判定手段1138と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技(大当たり遊技、小当たり遊技)に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1遊技及び第2遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
【0126】
まず、入球判定手段1110は、第1特図始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1特図始動口入球判定手段1111と、第2特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2特図始動口入球判定手段1112と、普図始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1113とを有している。
【0127】
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1特図始動口2210への遊技球の入球に基づき第1遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1特別図柄決定乱数等)を取得する第1特図乱数取得判定実行手段1121と、第2特図始動口2110への遊技球の入球に基づき第2遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2特別図柄決定乱数等)を取得する第2特図乱数取得判定実行手段1122と、時間短縮大当たりとなる保留を取得してから当該時間短縮大当たりが終了するまでの期間(特定時)に第1特図始動口2210又は第2特図始動口2110に遊技球が入球した場合、乱数取得条件を充足しているか否かを判定すると共に、判定結果が肯定的である場合にはハズレ乱数を強制的に取得するための特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1123とを有している。
【0128】
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
【0129】
次に、保留制御手段1130は、第1特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1特図保留手段1131と、第2特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2特図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2特図保留手段1132と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで普図保留情報一時記憶手段1133aに保留するための普図保留手段1133とを有している。ここで、第1特図保留手段1131、第2特図保留手段1132及び普図保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a及び普図保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。更に、第1特図保留情報一時記憶手段1131a及び第2特図保留情報一時記憶手段1132aには、前記乱数の他、当該乱数の保留が解除される順番に関する情報も一時記憶されている。
【0130】
次に、保留先読み制御手段1134は、第1特図始動口2210や第2特図始動口2110に遊技球が入球した場合、ハズレ乱数を強制的に取得すべきか否かに関する情報を一時記憶するための強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aと、保留先読みの結果取得した情報を一時記憶するための保留先読み情報一時記憶手段1134bと、を更に有している。ここで、本発明では、時短当たりとなる保留が出来た直後に取得される乱数を強制的にハズレ乱数とする必要上、先読みのタイミングは乱数を新たに取得した際とすべきである。但し、乱数を新たに取得したタイミングで先読みする限り、新たに取得した乱数のみを先読みしても、或いは、当該新たに取得した乱数を含み現在一時記憶されているすべての乱数を先読みしてもよい。
【0131】
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技(大当たり、小当たり)への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)と共に、小当たり遊技の際に遊技球が特定領域2331aを通過した場合に特別遊技(大当たり)への移行決定をする特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bと、を有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第1特図用当否抽選テーブル1135b−1と、第2特別図柄に関しての大当たり・小当たり抽選を行う際に参照される第2特図用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、本最良形態では、特図用当否抽選テーブルは一つであるが、通常遊技状態の他、当該通常遊技状態よりも高い抽選確率で大当たり(小当たり)抽選を行う確率変動遊技状態をも有する態様に関しては、通常遊技状態(時間短縮遊技状態)の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、確率変動遊技状態の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有するよう構成される。ここで、表6は、当否抽選用テーブル1135bの一例である。表6から分かるように、本最良形態では、第2特図側でのみ小当たりが存在する。このことは、前述のように第2特図始動口2110には特図時短遊技状態(+これと連動する易開放状態)でのみ実質的に入球するため、特図時短遊技状態(+これと連動する易開放状態)でのみ小当たり発展大当たりが発生することを意味する。但し、第1特別図柄で小当たりが発生するように構成してもよい。また、本最良形態では、大当たりと小当たりとを同一テーブルに構成したが、これには限定されず、別テーブルで大当たりと小当たりを決定するよう構成してもよい。
【表6】

【0132】
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した第1遊技内容決定乱数(第1乱数)に基づき、第1特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1特図内容決定手段1141と、取得した第2遊技内容決定乱数(第2乱数)に基づき、第2特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2特図内容決定手段1142と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1143とを有している。
【0133】
ここで、第1特図内容決定手段1141は、第1特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1特図内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1特図内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1特図通常遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2特図内容決定手段1142は、第2特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2特図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2特図内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2特図通常遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。更に、普図内容決定手段1143は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル、時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル)。
【0134】
ここで、表7は、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)内の停止図柄決定用テーブルの一例である。前述したように、本最良形態では、第1特別図柄側では小当たりが存在しないので大当たり用テーブルのみ存在するのに対し、第2特別図柄側では大当たり用と小当たり用のテーブルが存在する。また、第1特別図柄及び第2特別図柄共、ハズレ時には乱数値にかかわらず「−」が選択される。
【表7】

【0135】
次に、表8は、第1特図変動態様決定用抽選テーブル1141a−2及び第2特図変動態様決定用抽選テーブル1142a−2の一例を示したものである。更には、保留球数に応じて、異なる変動態様が選択されるよう構成してもよい(例えば、保留消化時に保留が3個又は4個存在している場合には、短い変動時間が選択されるよう構成してもよい)。
【表8】

【0136】
次に、表示制御手段1150は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131上で、所定時間第1特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1特図制御手段1151と、第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231上で、所定時間第2特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2特図制御手段1152と、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1154とを有している。
【0137】
ここで、第1特図制御手段1151は、前記第1特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2特図制御手段1152は、前記第2特図内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2特図変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2特図変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2特図変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1154は、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1154aを有している。また、普図変動時間管理手段1154aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1154a−1を更に備えている。
【0138】
次に、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する電チュー開放時間管理用タイマ1162とを有している。
【0139】
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技(大当たり、小当たり)に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たり(大当たり、小当たり)に当選している{特別遊技(小当たり)実行許可フラグ及び特別遊技(大当たり)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、振分装置2330の振分装置電動役物2333を所定条件で開閉させる特別遊技(小当たり)及び第1大入賞口2120を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当たり)を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、小当たりにおいては、振分装置電動役物2333の開閉時間や特定領域2331aの有効時間、大当たりにおいては、第1大入賞口2120の開閉時間等)を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。また、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している(図示しないが、小当たり時に用いられる開閉タイマ及び特定領域有効タイマをも更に有している)。
【0140】
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技への移行可否及び移行する場合にはその内容を決定する特定遊技可否・内容決定手段1183と、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181と、特定遊技に関連する情報(フラグ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段1182と、を有している。ここで、特定遊技可否・内容決定手段1183は、特定遊技の移行可否及びその内容を決定する際に参照するための特定遊技可否・内容決定用テーブル1183aを有している。ここで、表9は、特定遊技可否・内容決定用テーブル1183aの一例である。このように、本最良形態では、所定の大当たり図柄(7A、7B)に基づいて大当たりになった場合と所定の小当たり図柄(1B、2B)に起因して大当たりになった場合に、時短の付与が決定されるように構成されている。
【表9】

【0141】
ここで、本最良形態においては、時短回数は100回であり、当該時短中には、特図非時短中と比較して、第2特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(特図時間短縮機能)。更に、特別図柄の時短と連動して、第2特図始動口2112も易開放状態となる。具体的には、易開放状態中には、普通図柄の変動時間も相対的に短縮され(普通図柄の時間短縮機能)、普通図柄の当選確率も相対的に向上する(普通図柄の確率変動機能)と共に、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開放時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、本最良形態では、図柄の種類に応じて時短可否や回数(本例では一律100回としたが異なる回数としてもよい)を決定するよう構成したが、抽選で決定したり或いは特別遊技前の遊技状態をも考慮した上で決定してもよい。また、小当たり発展大当たりでない通常の大当たりの場合には当該大当たり後に常に時短遊技に移行するよう構成してもよい。
【0142】
更に、特定遊技終了条件判定手段1181は、回数制限付き時短遊技中において、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動を監視し、大当たり終了後の当該図柄の変動回数を計測する時短回数カウンタ更新制御手段1181aを有している。ここで、時短回数カウンタ更新制御手段1181aは、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181a−1を更に有している。
【0143】
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1遊技(第1特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1遊技状態一時記憶手段1191と、第2遊技(第2特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
【0144】
ここで、第1遊技状態一時記憶手段1191は、第1遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1特別図柄(変動開始条件が成立した第1特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1特図情報一時記憶手段1191bとを有している。
【0145】
また、第2遊技状態一時記憶手段1192は、第2遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2特別図柄(変動開始条件が成立した第2特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2特図情報一時記憶手段1192bとを有している。
【0146】
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・普通図柄変動中フラグ・開放延長フラグ・電チュー開放中フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1193bとを有している。
【0147】
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器2000は、第1遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器と、第2遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器と、第1遊技側と第2遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2400とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
【0148】
まず、第1遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第1特図始動口2210と、第1特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1特別図柄表示装置2130とを有している。
【0149】
次に、第2遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第2特図始動口2110と、第2特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2特別図柄表示装置2230とを有している。
【0150】
次に、第1・第2遊技共用周辺機器は、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当たり)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(小当たり)の際には所定条件下で開状態となる振分装置2330(振分装置電動役物2333)と、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2310と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2320とを有する。尚、演出は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
【0151】
ここで、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2310上で演出表示制御を行う表示制御手段2322とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
【0152】
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2321aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
【0153】
次に、表示制御手段2322は、演出表示装置2310の装図表示部2311上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2322aと、演出表示装置2310の装図保留表示部2312上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2322bと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2322cと、を有している。
【0154】
ここで、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2322a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2322a−2と、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1−1を更に有している。
【0155】
次に、装図保留情報表示制御手段2322bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2322b−1を有している。
【0156】
尚、演出表示制御手段2320は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、演出表示制御手段2320が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
【0157】
最後に、補助遊技周辺機器2400は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開放の契機となる普図始動口2410と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2420とを有している。
【0158】
尚、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出表示制御手段2320により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
【0159】
次に、図25〜図43のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図25〜図38のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図25は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ10で、主制御装置1000は、特別遊技移行に係る始動口(間接的に寄与する普図始動口も含む)への入賞に関する処理を行う入賞処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ14で、主制御装置1000は、後述の通常遊技制御処理を実行する。そして、ステップ1600Aで、主制御装置1000は、後述の特別遊技(小当たり)制御処理を実行する。次に、ステップ1600Bで、主制御装置1000は、後述の特別遊技(大当たり)制御処理を実行し、ステップ5000に移行する。そして、ステップ5000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ10に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
【0160】
次に、図26は、図25におけるステップ10のサブルーチンに係る、入賞処理のフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。そして、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の遊技内容決定乱数取得処理を実行し、ステップ14に移行する。
【0161】
次に、図27は、図26におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1113は、普図始動口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普通図柄当選乱数を取得する。そして、ステップ1108で、普図保留手段1133は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。
【0162】
次に、図28は、図26におけるステップ1300のサブルーチンに係る、遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、乱数取得判定実行手段1120は、第1特図始動口2210の第1入球検出装置2211から第1特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、乱数取得判定実行手段1120は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aを参照し、強制ハズレフラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「強制ハズレフラグ」とは、新たに保留が出来た際に事前判定した結果、当該新たな保留が時短当たりである場合、これ以後保留が上限値に達するまでの間オンとなるフラグである。ステップ1306でYesの場合、ステップ1308で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(第1乱数)を通常通り取得し、ステップ1316に移行する。他方、ステップ1306でNoの場合、即ち、強制ハズレフラグがオンである場合には、ステップ1310で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、ハズレ乱数を強制的に取得する。尚、この処理で本来取得される乱数と異なる乱数を強制的に取得するのは、少なくとも特別遊技移行の当否を決定する当選乱数に関するものである。これ以外の乱数(図柄決定乱数や変動態様決定乱数等)は、通常通り取得されたものを利用してもよいし、これらについても本来取得される乱数と異なる乱数を強制的に取得してもよい。そして、ステップ1312で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、第1遊技側の保留数が上限(例えば4個)に到達したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aにアクセスし、強制ハズレフラグをオフにし、ステップ1316に移行する。
【0163】
そして、ステップ1316で、第1特図保留手段1131は、ステップ1308(通常取得)やステップ1310(ハズレ乱数強制取得)で取得した乱数を、第1特図保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。その後、ステップ1350(1)で、保留先読み制御手段1134は、後述する保留先読み処理を実行し、ステップ1322に移行する。尚、ステップ1302、ステップ1304でNoの場合にもステップ1322に移行し、ステップ1312でNoの場合にはステップ1316に移行する。以上で第1遊技側の乱数取得処理が終了する。
【0164】
次に、ステップ1322で、乱数取得判定実行手段1120は、第2特図始動口2110の第2入球検出装置2111から第2特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1322でYesの場合、ステップ1324で、乱数取得判定実行手段1120は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1324でYesの場合、ステップ1326で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aを参照し、強制ハズレフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1326でYesの場合、ステップ1328で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、遊技内容決定乱数(第2乱数)を通常通り取得し、ステップ1336に移行する。他方、ステップ1326でNoの場合、即ち、強制ハズレフラグがオンである場合には、ステップ1330で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、ハズレ乱数を強制的に取得する。尚、第1遊技側と同様に、この処理で本来取得される乱数と異なる乱数を強制的に取得するのは、少なくとも特別遊技移行の当否を決定する当選乱数に関するものである。これ以外の乱数(図柄決定乱数や変動態様決定乱数等)は、通常通り取得されたものを利用してもよいし、これらについても本来取得される乱数と異なる乱数を強制的に取得してもよい。そして、ステップ1332で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、第2遊技側の保留数が上限(例えば4個)に到達したか否かを判定する。ステップ1332でYesの場合、ステップ1334で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aにアクセスし、強制ハズレフラグをオフにし、ステップ1336に移行する。
【0165】
そして、ステップ1336で、第2特図保留手段1132は、ステップ1328(通常取得)やステップ1330(ハズレ乱数強制取得)で取得した乱数を、第2特図保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。その後、ステップ1350(2)で、保留先読み制御手段1134は、後述する保留先読み処理を実行し、次の処理(ステップ1400の特別図柄表示制御処理)に移行する。尚、ステップ1322、ステップ1324でNoの場合にも次の処理(ステップ1400の特別図柄表示制御処理)に移行し、ステップ1332でNoの場合にはステップ1336に移行する。以上で第2遊技側の乱数取得処理が終了する。
【0166】
次に、図29は、図28におけるステップ1350(1){1350(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄の保留先読み処理(第2特別図柄の保留先読み処理)のフローチャートである。尚、本最良形態では、基本的処理は、ステップ1350(1)及び1350(2)間で共通するので、第1特別図柄について説明することとし第2特別図柄は括弧書きとする。まず、ステップ1352で、保留先読み制御手段1134は、図28のステップ1316で一時記憶した第1特別図柄の保留(図28のステップ1336で一時記憶した第2特別図柄の保留)を第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)から読み出す。そして、ステップ1364で、保留先読み制御手段1134は、第1特別図柄の保留(遊技内容決定乱数の内、特に当選乱数及び図柄決定用乱数)に基づき、当否決定用テーブル及び図柄決定用テーブルを参照し、当否及び停止図柄を先読みし、その結果を保留先読み情報一時記憶手段1133aに一時記憶する。次に、ステップ1366で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、今回事前判定した結果が時短当たりであるか否かを判定する。ステップ1366でYesの場合、ステップ1368で、特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段1124は、強制ハズレ要否情報一時記憶手段1134aにアクセスし、強制ハズレフラグをオンにし、次の処理{本処理がステップ1350(1)であればステップ1322、本処理がステップ1350(2)であればステップ1400}に移行する。尚、ステップ1366でNoの場合にも次の処理に移行する。
【0167】
次に、図30は、図25におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電チュー開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1143は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1208で、普図内容決定手段1143は、当該保留球に基づく普通図柄乱数及び遊技状態に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1210で、普図変動時間管理手段1154aは、遊技状態に基づき、普図変動管理用タイマ1154a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1212で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、普図保留手段1133は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1154は、普図変動管理用タイマ1154a−1をスタートした後、普図表示部2421上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1216で、普図変動時間管理手段1154aは、普図変動管理用タイマ1154a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、普図制御手段1154は、普図表示部2421上で、前記ステップ1208で普図内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1220で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1222で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1224で、電チュー開閉制御手段1160は、当該普通図柄停止時(現在)の遊技状態に基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1226で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の電チュー開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を開放する。次に、ステップ1230で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232及びステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の電チュー開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ14)に移行する。
【0168】
尚、ステップ1202でNoの場合はステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合はステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合は次の処理(ステップ14)に移行する。
【0169】
次に、図31は、図25におけるステップ14のサブルーチンに係る、通常遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第1特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第2特別図柄表示処理を実行する。そして、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行し、次の処理{ステップ1600Aの特別遊技(小当たり)制御処理}に移行する。尚、理解の容易上、特別遊技作動条件判定処理1500の説明は、後述の特別遊技(小当たり)制御処理1600Aの説明後に行うこととする。
【0170】
次に、図32は、図31におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄表示処理(第2特別図柄表示処理)のフローチャートである。まず、ステップ1800で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、後述する変動開始条件充足判定処理を実行する。そして、ステップ1402で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特別図柄(第2特別図柄)に係る変動開始許可フラグがオンであるか否か、即ち、第1特別図柄(第2特別図柄)の変動開始条件が成立しているか否かを判定する。尚、変動開始条件については後述する。
【0171】
ステップ1402でYesの場合、ステップ1403で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、第1特別図柄(第2特別図柄)に係る変動開始許可フラグをオフにする。そして、ステップ1404で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1遊技内容決定乱数(第2遊技内容決定乱数)を読み出す。次に、ステップ1406で、当否抽選手段1135は、第1遊技内容決定乱数(第1当選乱数){第2遊技内容決定乱数(第2当選乱数)}及び遊技状態に基づき、第1特図用当否抽選テーブル1135b−1(第2特図用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、特別図柄当否(大当たり、小当たり)抽選を実行する。そして、ステップ1408で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1408でNoの場合には、ステップ1410をスキップする。
【0172】
そして、ステップ1412で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)内の各抽選テーブルを参照し、第1遊技内容決定乱数(例えば、第1特別図柄決定乱数、第1変動態様決定乱数){第2遊技内容決定乱数(例えば、第2特別図柄決定乱数、第2変動態様決定乱数)}に基づいて第1特別図柄(第2特別図柄)に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態に基づいて決定される(以下も同様)。また、当たりに関しては、大当たりと小当たりがあるが、これらが区別された形で停止図柄及び変動態様が選択されるよう構成されている限り、それぞれ別々のテーブルを用いて表示内容を決定するよう構成しても、同一テーブルを用いて表示内容を決定するよう構成してもよい(以下も同様)。次に、ステップ1414で、情報送信手段1300は、ステップ1412で決定した第1特別図柄(第2特別図柄)に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1416で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間{前記ステップ1412で決定した変動態様に係る変動時間}を第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1418で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131(第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231)上で、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1420で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の変動中フラグをオンする。
【0173】
そして、ステップ1422で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422でNoの場合には、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。他方、ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、情報送信手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1426で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131(第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231)上での特別図柄の変動表示を停止し、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。
【0174】
次に、ステップ1438で、遊技制御手段1100は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1438でYesの場合、ステップ1440で、遊技制御手段1100は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の当たりフラグをオフにする。次に、ステップ1442で、遊技制御手段1100は、前記抽選結果が大当たりであるか否かを判定する。ステップ1442でYesの場合、ステップ1446で、遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)実行許可フラグをオンにし、ステップ1428に移行する。他方、ステップ1442でNoの場合、ステップ1448で、遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)実行許可フラグをオンにし、ステップ1428に移行する。尚、ステップ1438でNoの場合にも、ステップ1428に移行する。
【0175】
次に、ステップ1428で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)は、第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
【0176】
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1432で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1432でYesの場合にはステップ1422に移行し、Noの場合には次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
【0177】
次に、図33は、図32におけるステップ1800(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1特別図柄及び第2特別図柄に係る変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190にアクセスし、現在第1特別図柄も第2特別図柄も変動中でないか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技中でないか否かを判定する。次に、ステップ1804でYesの場合、ステップ1808で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、第2特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、第2特別図柄について保留が存在するか否かを判定する。ステップ1808でYesの場合、ステップ1810で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、第2特別図柄に係る変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。このように、本最良形態では、どのような状態であっても、第2特別図柄側に保留が存在する場合には第2特別図柄に係る保留が優先消化されるように構成されている。
【0178】
他方、ステップ1808でNoの場合、即ち、第2特別図柄に係る保留が存在しない場合、ステップ1812で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、第1特別図柄について保留が存在するか否かを判定する。ステップ1812でYesの場合、ステップ1814で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、第1特別図柄に係る変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。尚、ステップ1802、ステップ1804及びステップ1812でNoの場合にも次の処理(ステップ1402)に移行する。
【0179】
ところで、本最良形態の場合、時短遊技状態時にのみ小当たり発展大当たりが提供されることを想定している。したがって、通常遊技状態時に第2特図始動口2110に入球しても、当該入球に基づく抽選実行(本例の場合には図柄変動開始)を許容しないことが好適である。即ち、時短遊技状態でない状況下では第2特別図柄の保留消化が禁止されるように構成してもよい。当該処理例が図33の下段(通常遊技時第2特図変動禁止Ver)に示したフローチャートである。ここで、前述した処理(通常遊技時に第2特別図柄の変動が禁止されていないVer)と相違する処理のみ説明する。ステップ1807で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、時短遊技状態か否か、具体的には時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1807でYesの場合には、ステップ1808に移行し、第2特別図柄の保留が存在する場合には第2特別図柄の変動処理を許可する。他方、ステップ1807でNoの場合には、ステップ1812に移行し、第1特別図柄の保留が存在する場合には第1特別図柄の変動処理を許可し、第1特別図柄の保留が存在しない場合にはいずれの図柄の変動処理も許可しない。
【0180】
次に、図34は、図32におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合も次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
【0181】
次に、図35は、図25におけるステップ1600Aのサブルーチンに係る、特別遊技(小当たり)制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(小当たり)フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1602AでYesの場合、ステップ1604Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特定領域有効フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1604AでYesの場合、ステップ1606Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、振分装置内遊技球排出未完了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1606AでYesの場合、ステップ1608Aで、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(小当たり)実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1608AでYesの場合、ステップ1610Aで、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1612Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)フラグをオンにする。次に、ステップ1614Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特定領域有効フラグをオンにする。次に、ステップ1616Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の振分装置内遊技球排出未完了フラグをオンにする。次に、ステップ1618Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(開閉タイマ及び特定領域有効タイマ)に、特別遊技(小当たり)に係る振分装置電動役物2333の開閉時間及び特定領域有効時間を夫々セットする。次に、ステップ1619Aで、情報送信手段1300は、当該変動時の遊技状態情報(時短遊技状態であるか否か)、現在の遊技状態関連情報(時間短縮フラグ、時短回数カウンタ値)、特別遊技の態様(第1特図に係る小当たり又は第2特図に係る小当たり)等の情報を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1620Aで、特別遊技実行手段1173は、振分装置電動役物ソレノイド2333aを駆動して、振分装置電動役物2333の開閉を開始する。
【0182】
次に、ステップ1622Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(開閉タイマ)を参照し、特別遊技(小当たり)における振分装置電動役物2333の開閉終了時間に到達したか否かを判定する。ステップ1622AでYesの場合、ステップ1624Aで、特別遊技実行手段1173は、振分装置電動役物ソレノイド2333aの駆動を停止し、振分装置電動役物2333の開閉を終了する。次に、ステップ1626Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)フラグをオフにする。次に、ステップ1628Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(開閉タイマ)をリセットする。
【0183】
次に、ステップ1630Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特定領域有効タイマ)を参照し、前記特定領域有効時間終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ1630AでYesの場合、ステップ1632Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特定領域有効フラグをオフにする。次に、ステップ1634Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特定領域有効タイマ)をリセットする。
【0184】
次に、ステップ1636Aで、特別遊技実行手段1173は、振分装置2330内に遊技球が存在しないか否かを判定する。即ち、特別遊技実行手段1173は、図示しないセンサで当該振分装置2330内への遊技球の入球を検知すると共に、図示しないセンサで当該振分装置2330から外への遊技球の排出を検知した上で、入球数と排出数との差をもって入球した遊技球がすべて排出されたか否かの確認をする。ステップ1636AでYesの場合、ステップ1638Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の振分装置内遊技球排出未完了フラグをオフにする。
【0185】
次に、ステップ1640Aで、特別遊技移行決定手段1135aは、有効時間内に遊技球が振分装置2330内の特定領域2331aに入球したか否かを判定する。ステップ1640AでYesの場合、ステップ1641Aで、特別遊技移行決定手段1135aは、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)実行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1642Aで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に、特定領域通過信号(前記有効時間内に遊技球が振分装置2330内の特定領域2331aに入球した旨)を送信し、次の処理{特別遊技(大当たり)制御処理1600B}に移行する。他方、ステップ1640AでNoの場合、ステップ1643Aで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に、特定領域非通過信号(前記有効時間内に遊技球が振分装置2330内の特定領域2331aに入球しなかった旨)を送信し、次の処理{特別遊技(大当たり)制御処理1600B}に移行する。尚、ステップ1602AでNoの場合はステップ1622Aに移行し、ステップ1604AでNoの場合はステップ1630Aに移行し、ステップ1606AでNoの場合はステップ1636Aに移行し、ステップ1608A、ステップ1622A、ステップ1630A及びステップ1636AでNoの場合は次の処理{特別遊技(大当たり)制御処理1600B}に移行する。
【0186】
次に、図36は、図31におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(大当たり)実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1506で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。次に、ステップ1508及び1510で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の時間短縮フラグを一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1516で、特定遊技制御手段1180は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)移行許可フラグをオンにし、次の処理{ステップ1600Aの特別遊技(小当たり)制御処理}に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合にも次の処理{ステップ1600Aの特別遊技(小当たり)制御処理}に移行する。
【0187】
次に、図37は、図25におけるステップ1600Bのサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(大当たり)移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602BでYesの場合、ステップ1604B及びステップ1606Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608Bで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612Bに移行する。他方、ステップ1602BでNoの場合、ステップ1610Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610BでYesの場合には、ステップ1612Bに移行する。尚、ステップ1610BでNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
【0188】
次に、ステップ1612Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612BでYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614B〜1622Bの処理を行うことなく、ステップ1626Bに移行する。他方、ステップ1612BでNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした開放パターン(例えば、第1大入賞口2120が開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、第1大入賞口2120の第1大入賞口電動役物2122を駆動して、第1大入賞口2120を開放し、ステップ1624Bに移行する。
【0189】
次に、ステップ1624Bで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626BでYesの場合には、ステップ1630Bに移行する。他方、ステップ1626BでNoの場合、ステップ1628Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1628BでYesの場合にも、ステップ1630Bに移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
【0190】
次に、ステップ1630Bで、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1大入賞口電動役物2122の駆動を停止して、第1大入賞口2120を閉鎖する。そして、ステップ1632Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、15ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636BでYesの場合、ステップ1638Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640Bで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。尚、ステップ1636BでNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
【0191】
次に、図38は、図37におけるステップ9000のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ9002で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、今回の大当たりが所定の大当たり図柄(即ち、当たり図柄が7A、7B)に起因したものであるか否か又は所定の小当たり図柄(即ち、当たり図柄が1B、2B)を契機とした小当たり発展大当たりであるか否かを判定する。ステップ9002でYesの場合、ステップ9004で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1182のフラグ領域にアクセスし、時間短縮変動フラグをオンにする。そして、ステップ9006で、特定遊技内容決定手段1183は、時短回数カウンタ1181aのカウンタ値に所定回数(本例では100回)をセットし、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。尚、ステップ9002でNoの場合にも次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
【0192】
次に、図39〜図43のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図39は、演出表示制御手段2320が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ6100で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6200で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6300Aで、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中(小当たり中)表示制御処理を実行する。そして、ステップ6300Bで、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中(大当たり中)表示制御処理を実行し、ステップ6100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
【0193】
次に、図40は、図39でのステップ6100のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用テーブル2322a−1−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリアに一時記憶する。尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2320側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2320側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ6106で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(第1装飾図柄表示制御処理6200)に移行する。尚、ステップ6102でNoの場合にも、次の処理(第1装飾図柄表示制御処理6200)に移行する。
【0194】
次に、図41は、図39でのステップ6200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322aのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6204でYesの場合、ステップ6206及びステップ6208で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオンにすると共に、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ6210で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の変動表示を開始する。
【0195】
そして、ステップ6212で、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2121aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6212でYesの場合、ステップ6214で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6216で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理{特別遊技中(小当たり中)表示制御処理6300A}に移行する。
【0196】
尚、ステップ6202でNoの場合はステップ6212に移行し、ステップ6204及びステップ6212でNoの場合は次の処理{特別遊技中(小当たり中)表示制御処理6300A}に移行する。
【0197】
次に、図42は、図39でのステップ6300Aのサブルーチンに係る、特別遊技中(小当たり中)制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特別遊技中(小当たり中)フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302AでYesの場合、ステップ6304Aで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技(小当たり)開始信号等を受信したか否かを判定する。ステップ6304AでYesの場合、ステップ6306Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中(小当たり中)フラグをオンにする。次に、ステップ6308Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で通常の特別遊技(小当たり)開始表示、具体的には「Vチャンス!」の表示を行う。そして、ステップ6310Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特定領域関連表示フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6310AでYesの場合、ステップ6312Aで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から「特定領域通過信号」又は「特定領域非通過信号」を受信したか否かを判定する。ステップ6312AでYesの場合、ステップ6314Aで、表示制御手段2322は、前記信号が「特定領域通過信号」であるか否かを判定する。ステップ6314AでYesの場合、ステップ6316Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上に「Vゾーン入賞!大当たりおめでとう」を表示し、ステップ6320Aに移行する。他方、ステップ6314AでNoの場合、ステップ6318Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上に「残念!次に期待!」を表示し、ステップ6320Aに移行する。
【0198】
そして、ステップ6320Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特定領域関連表示フラグをオンにする。次に、ステップ6322Aで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技(小当たり)終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6322AでYesの場合、ステップ6324Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、特別遊技(小当たり)終了表示を行う。そして、ステップ6326A及びステップ6328Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特定領域関連表示フラグ及び小当たり中フラグを夫々オフにし、次の処理{特別遊技中(大当たり中)表示制御処理6300B}に移行する。尚、ステップ6302AでNoの場合にはステップ6310Aに移行し、ステップ6304A、ステップ6312A及びステップ6322AでNoの場合は次の処理{特別遊技中(大当たり中)表示制御処理6300B}に移行し、ステップ6310AでNoの場合にはステップ6320Aに移行する。
【0199】
次に、図43は、図39でのステップ6300Bのサブルーチンに係る、特別遊技中(大当たり中)表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302Bで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302BでYesの場合、ステップ6304Bで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ6304BでYesの場合、ステップ6306B及びステップ6308Bで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ6310Bで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、ステップ1624Bで主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。次に、ステップ6312Bで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2121aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6312BでYesの場合、ステップ6314Bで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6316Bで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(第1装飾図柄表示内容決定処理6100)に移行する。尚、ステップ6302BでNoの場合はステップ6310Bに移行し、ステップ6304B及びステップ6312BでNoの場合は次の処理(第1装飾図柄表示内容決定処理6100)に移行する。
【0200】
次に、図44のタイミングチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用を説明する。まず、本遊技機は、通常遊技時(時短フラグがオフ)の状況下では、第2特図始動口2110には実質的に入球しないように構成されている。これは、図22に示すように、第2特図始動口2110の入球領域の真上には第1特図始動口2210が存在しているために第2特図始動口電動役物2112が開状態とならない限り第2特図始動口2110には入球しないことに加え、通常遊技時における普図当選確率が著しく低く設定されているためである(好適には1/500以下、より好適には1/1000以下、特に好適には1/10000、例えば、1/65536)。したがって、図44に示すように、この通常遊技状態では第1特別図柄しか変動しない状況となる。ここで、本最良形態では、前述のように新たに保留が出来た場合には、当該保留に係る乱数が一時記憶された時点で当否及び当選時の属性を事前判定する。そして、本例では、4個目の第1特図始動口への入球に基づき取得された乱数が「時短当たり保留」であると事前判定される。この場合、以後に始動口に遊技球が入球して保留されるとしても、強制的にハズレ乱数が保留されることになる。尚、時短当たりであると事前判定された後の3個目については本来的には当たり乱数であったが、これについてはハズレ乱数に書き換えたので属性が変更されたことになる。尚、本例では、4個ある乱数カウンタ(IC)の最上位の値を取得しないようにして、取得した乱数(当選乱数)を強制的にハズレ乱数化している。このように、前述した時短当たり保留に基づく特別遊技が終了するまでには第1遊技側の保留は上限値に達する(本例では、当該特別遊技の開始前に既に上限値に達している)。そして、前述した時短当たりが終了した後に時間短縮遊技に移行する。この際、遊技者に有利な第2遊技側での保留が存在すれば当該保留が優先消化されるが、存在しない場合には遊技者に不利な第1遊技側での保留が消化されることになる。しかしながら、時短当たりの保留が出来た後の保留はすべてハズレ乱数であるため、第1遊技側での保留が消化されても当たりになることは無い。そのため、普通図柄の時短状態に伴い入球し易くなった第2特図始動口への入球に基づく第2遊技側での抽選のみをより確実に受けることが可能となる。その結果、時短中に第1特別図柄側での抽選が実行されてしまうことにより想定される、時短が付与されない大当たり(本例では「3A」)を引いてしまう事態を回避することが可能となる。そして、時短遊技を契機として第2特図始動口電動役物2112が開状態と成り易くなる結果、第2特図始動口2210に入球する。これは、時短遊技時における普図当選確率が著しく高く設定されていること(好適には1/10以上、より好適には1/2以上、特に好適には1/1.5、例えば、65535/65536)、開状態となる時間が延長されること(例えば、通常遊技時0.1秒→時短遊技時3秒)、普通図柄の変動時間が短縮されること、に起因する。そして、第2特別図柄については、前述したように(表8参照)、大部分が小当たりとなる。その結果、図44に示すように、立て続けに小当たりが発生し、5回目の小当たりの際、小当たりを契機として開状態となった振分装置2330内に入球した遊技球が当該振分装置内の特定領域に入球した結果、小当たり発展大当たりとなる。尚、当該小当たり発展大当たりの契機となった小当たり図柄は「1B」であるので、当該大当たり後に再び時短遊技に突入することとなる。
【符号の説明】
【0201】
1120 乱数取得判定実行手段
1124 特図ハズレ乱数強制取得判定実行手段
1130 保留制御手段
1131a 第1特図保留情報一時記憶手段
1132a 第2特図保留情報一時記憶手段
1135 当否抽選実行手段
1154 特図保留解除制御手段
1170 特別遊技制御手段
1172 特別遊技内容決定手段
1182 特定遊技移行可否・内容決定手段
1180 特定遊技制御手段

2110 第2特図始動口
2120 第1大入賞口
2210 第1特図始動口
2220 第2大入賞口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が入球可能な第一始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一始動口への遊技球の入球に基づき、第一遊技の内容を決定する第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数を一時記憶するための乱数記憶手段と、
第一乱数に基づく抽選開始条件を充足したか否かを判定する当否抽選実行可否判定手段と、
抽選開始条件を充足した場合、第一乱数に基づく当否抽選を実行する抽選実行手段と、
抽選開始条件を充足していない場合、所定個数を上限として第一乱数を乱数記憶手段中に一時的に記憶させる乱数一時記憶判定実行手段と、
抽選実行手段による抽選結果が当選である場合、可変入賞口を閉状態から開状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
抽選実行手段による抽選結果が当選である場合、当該当選に起因して実行される特別遊技後に、通常遊技状態と通常遊技状態よりも高確率で当否抽選が実行される高確率抽選遊技状態とから少なくとも構成される遊技状態候補からいずれの遊技状態に移行するかを当該当選に係る第一乱数に基づき決定する遊技状態決定手段と、
特別遊技終了後、遊技状態決定手段により決定された遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と
を有するパチンコ遊技機において、
第一乱数取得手段は、
当選且つ高確率抽選状態移行に係る第一乱数を取得した場合、当該第一乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、少なくとも前記所定個数に到達するまでは、第一始動口への遊技球の入球に基づいて取得する第一乱数としてハズレ乱数を強制的に取得するハズレ乱数強制取得手段
を更に有することを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項2】
遊技球が入球可能な第一始動口と、
第一状態と第一状態よりも入球領域が拡大した第二状態とを採り得る第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一始動口への遊技球の入球に基づき、第一遊技の内容を決定する第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第二始動口への遊技球の入球に基づき、第二遊技の内容を決定する第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第一乱数及び第二乱数を一時記憶するための乱数記憶手段と、
第一乱数又は第二乱数に基づく抽選開始条件を充足したか否かを判定する当否抽選実行可否判定手段と、
抽選開始条件を充足した場合、第一乱数又は第二乱数に基づく当否抽選を実行する抽選実行手段と、
抽選開始条件を充足していない場合、所定個数を上限として第一乱数及び第二乱数を乱数記憶手段中に一時的に記憶させる乱数一時記憶判定実行手段と、
抽選実行手段による抽選結果が当選である場合、可変入賞口が閉状態から開状態となる特別遊技の内容を決定する特別遊技内容決定手段と、
特別遊技内容決定手段により決定された内容に基づき、可変入賞口を閉状態から開状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
抽選実行手段による抽選結果が当選である場合、当該当選に起因して実行される特別遊技後に、通常遊技状態と通常遊技状態よりも第二始動口が第二状態となり易い易入球遊技状態に移行するか否かを、当該当選に係る第一乱数又は第二乱数に基づき決定する遊技状態決定手段と、
特別遊技終了後、遊技状態決定手段により決定された遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と
を有するパチンコ遊技機であって、
特別遊技内容決定手段が、第一の特別遊技と第一の特別遊技よりも遊技者にとって有利な第二の特別遊技とを少なくとも含む二パターン以上の特別遊技候補から、今回実行される特別遊技の内容を選択し、更に
特別遊技内容決定手段は、第二乱数での抽選結果が当選である場合には、第一乱数の抽選結果が当選である場合と比較し、第二の特別遊技をより高頻度で選択する
よう構成されたパチンコ遊技機において、
第一乱数取得手段は、
当選且つ易入球遊技状態移行に係る第一乱数又は第二乱数を取得した場合、当該第一乱数又は当該第二乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、少なくとも前記所定個数に到達するまでは、第一始動口及び/又は第二始動口への遊技球の入球に基づいて取得する第一乱数及び/又は第二乱数としてハズレ乱数を強制的に取得するハズレ乱数強制取得手段
を更に有することを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項3】
ハズレ乱数強制取得手段は、当選且つ易入球遊技状態移行に係る第一乱数又は第二乱数を取得した場合、当該第一乱数又は当該第二乱数を取得した後であって当該当選に起因して実行される特別遊技が終了するまでの間においては、第一始動口への遊技球の入球に基づいて取得する第一乱数のみについてハズレ乱数を強制的に取得する、請求項2記載のパチンコ遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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