説明

パルス変調型光検出装置及びこれを備える電子機器

【課題】パルス変調型光検出デバイスの電源電圧が、バイアス電流のパルス波形の変化に伴って大きく変動することなく、省線化に対応したパルス変調型光検出装置を提供する。
【解決手段】クロック発生回路16、信号処理回路17及び受光素子6を有するパルス変調型光検出回路、並びに発光素子5とを有するパルス変調型光検出デバイス2と、クロック発生回路29、バイアス電流検出回路22、積分回路27、電圧信号のヘッダーパルス信号をヘッダー検出用コンパレータ回路25により検出するヘッダー検出回路、微分回路28、微分された上記電圧信号を信号検出用コンパレータ回路26により検出する信号検出回路、上記パルス変調型光検出デバイスの物体検出状態を判定する信号処理回路30、並びに上記判定の結果を、電圧信号または電流信号として出力する、出力回路31及び出力端子33を有するインターフェース回路3とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパルス変調型光検出装置に関するものである。特に、発光素子からパルス変調された光を投光し物体の有無を検出するパルス変調型光検出装置の発光パルス波形を物体の有無により変更し、バイアス電流を供給するインターフェース回路がバイアス電流の変化を信号として検出することで、物体の有無を伝達する信号ラインを省線化し、パルス変調型光検出装置とインターフェース回路との信号伝達を可能にする、2線式パルス変調型光検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複写機及びプリンタ等のFA及びOA機器、並びにゲーム機といったアミューズメント機器等の電子機器では、所定通路において記録紙、コイン及び、玉等の物体有無を検出する事が必要となる場合がある。このような検出には、光を用いて物体の有無を検出する光検出装置が、物体に対して非接触型であるので好適に使用されている。
【0003】
図11は従来のパルス変調型光検出装置101の概略構成を示すブロック図である。パルス変調型光検出装置101は、電源端子102、GND端子103及び出力端子104の3端子で動作している。電源端子102には電源106が接続されており、電源106のGNDは電気的に接地されている。
【0004】
電源端子102により、発光素子107とパルス変調型光検出装置101とが、それぞれバイアスされて動作する。物体108の有無により、発光素子107からのパルス光が受光素子109へ入射されるか否かの光信号を電気信号に変換処理を行い、出力端子104より物体有無情報を出力している。
【0005】
出力端子104に接続された出力回路は、オープンコレクタ出力であるので、出力負荷105を出力端子104と電源端子102との間に挿入することで、電圧信号として出力が得られる。電源端子102、GND端子103及び出力端子104の3端子をインターフェース回路に接続し、電源電圧の供給と物体の有無の信号を伝達する。
【0006】
従来のパルス変調型光検出装置は、図11で示すように3つの端子を有するが、1つの機器に複数個使用される場合には省線化の要望が強い。電源の2端子については省略できないため、出力端子104を省く事が検討されている。図12は、出力端子を省き2端子にて構成される、従来のパルス変調型光検出装置111のブロック図である。
【0007】
図12のパルス変調型光検出装置111において、図11のパルス変調型光検出装置101と異なる点は、出力端子が無く、電源端子112と電源116との間に出力負荷115を備えていることである。該構成において物体有無の検出を行う方法としては、物体118の有無における発光素子117のパルス波形を変更することで電源端子112から流入する消費電流を変化させて出力負荷115により変動する電圧値により物体の有無を判定するものである。
【0008】
図13に電源端子112に流れる電流波形の概略図を示す。図13において、パルス変調型光検出装置111に通常流れるバイアス電流レベルに対して、ドライブ用トランジスタ114がONした場合は、ドライブ電流が追加される事になるため、ドライブ用トランジスタ114のON/OFFに合せて電流波形がパルス的に変動する事となる。この電源バイアス電流変化を取り出せば、出力端子が無い構成でも、パルス変調型光検出装置を実現する事ができる。例えば、物体無しの時のパルス周期に対して、物体有りの時のパルス周期を長くするなど、物体の有無によりパルス周期を変動することで、電源端子112の電圧変動周期の変化を検出し、物体の有無を検出することが可能となる。
【0009】
図11、図12のパルス変調型光検出装置と同様に、光を用いて物体の有無を検出するものとして、特許文献1では、オン時の出力電圧の低下を図ると共に、光ビームの遮断又は入射時のスイッチング特性にヒステリシスを付加する光電スイッチが開示されている。特許文献2では、消費電流を低減したパルス変調型光検出装置が開示されている。特許文献3では、外乱光による誤検出を抑制できるパルス変調型光検出装置、パルス変調型光検出方法およびそれを用いた電子機器が開示されている。
【特許文献1】特開平6−132801号公報(平成6年5月13日公開)
【特許文献2】特開2007−129364号公報(2007年5月13日公開)
【特許文献3】特開2006−145483号公報(2006年6月8日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、図12のパルス変調型光検出装置111では、発光素子117の発光に必要な電流(約30mA)を供給するために使用できる出力負荷115の抵抗値R’は、電源116の電源電圧との組合せにより制限される。例えば電源116の電源電圧が15Vであるとき、センサ回路の駆動に必要な電圧(約5V)は確保しなくてはいけないので、抵抗値R’に関して以下に示す(1)式を満足する必要がある。(1)式を満足する抵抗値R’は、約333Ωより小さい抵抗値である。
R’〔Ω〕<(15V−5V)/30mA (1)
このため、電源端子112とGND端子113とのショートが発生した時に、電源端子112からの電流制限が小さく、大量の電流を消費する問題がある。また、物体有りを検出し、電源端子112流入する発光パルス電流にパルスが生じることに伴い、電源端子112に印加される電圧は、15Vから5Vに電圧降下するので、動作上安定性に問題がある。
【0011】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、パルス変調型光検出デバイスの電源電圧が、バイアス電流のパルス波形の変化に伴って大きく変動することなく、省線化に対応したパルス変調型光検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のパルス変調型光検出装置は、上記課題を解決するために、基本クロック信号を生成する第1発振回路、上記基本クロック信号に基づいて同期タイミングパルス信号を生成するパルス信号生成回路、及び検出すべき物体による上記同期タイミングパルス信号に同期したパルス光の反射光、または物体によって遮断されなかった上記パルス光を受光する受光素子を有するパルス変調型光検出回路、並びに上記パルス光を投光する発光素子を有するパルス変調型光検出デバイスと、上記発光素子と上記パルス変調型光検出回路とにバイアス電流を供給するインターフェース回路であって、第2発振回路、上記バイアス電流におけるパルス成分を電圧変換し、電圧信号として出力するバイアス電流検出回路、上記電圧信号を積分する第1積分回路、上記第1積分回路から出力される信号に含まれる、上記電圧信号のヘッダーパルス信号を検出するヘッダー検出回路、上記電圧信号を微分する微分回路、上記微分回路から出力される、微分された上記電圧信号を検出する信号検出回路、上記ヘッダー検出回路及び上記信号検出回路から出力される信号に基づき上記パルス変調型光検出デバイスの物体検出状態を判定する信号処理回路、並びに上記判定の結果を、電圧信号または電流信号として出力する、出力回路及び出力端子を有するインターフェース回路とを備え、上記パルス信号生成回路は、上記発光素子を介して上記インターフェース回路のバイアス電流検出回路に接続される電源ラインと、電気的に接地されたグランドラインとの2ラインのみで上記インターフェース回路と接続されることを特徴とする。
【0013】
上記発明によれば、上記パルス変調型光検出デバイスと上記インターフェース回路とは、上記電源ラインと上記グランドラインとの2ラインのみで接続され、上記インターフェース回路は、供給する上記バイアス電流の変動により、上記物体の有無状態、即ち上記受光素子の上記パルス光の検出状態を判定する機能を有する。
【0014】
従って、上記パルス変調型光検出デバイスと上記インターフェース回路を備え、省線化に対応したパルス変調型光検出装置を提供する事ができる。
【0015】
また、省線化されたパルス変調型光検出装置に対して、バイアス電流供給端子から供給されるバイアス電流の変化を、上記インターフェース回路が有する上記バイアス電流検出回路により電圧信号として出力する。よって、上記パルス変調型光検出デバイスの電源電圧が、上記バイアス電流のパルス波形の変化に伴って大きく変動することなく、上記バイアス電流を供給することができる。
【0016】
上記パルス変調型光検出装置では、上記パルス信号生成回路は、上記ヘッダーパルス信号と物体の有無を判定する状態パルス信号とを1周期に発生し、物体の有無における状態によって上記状態パルス信号の発生位置が変動してもよい。
【0017】
上記パルス信号生成回路が生成する信号に基準パルス信号がない場合、上記ヘッダーパルス信号から上記インターフェース回路における判定終了時までカウンタを動作させる。これにより、上記ヘッダーパルス信号から上記状態パルス信号までの時間を検出すると、物体有り(光無し)状態と物体無し(光有り)とを判定することができる。
【0018】
上記パルス変調型光検出装置では、上記パルス信号生成回路は、上記ヘッダーパルス信号、基準パルス信号及び物体の有無を判定する状態パルス信号を1周期に発生し、物体の有無における状態によって上記状態パルス信号の発生位置が変動してもよい。
【0019】
上記インターフェース回路では、上記ヘッダー検出回路の出力信号と、上記信号検出回路の出力信号とは、上記信号処理回路に入力され、これらの信号は、上記ヘッダーパルス信号から上記基準パルス信号36の間において、上記インターフェース回路が有するカウンタのリセット信号として使用される。これにより、上記基準パルス信号からスタートするカウンタ回路を実現し、上記基準パルス信号から上記状態パルス信号までの時間的な検出を行い、上記パルス変調型光検出デバイスの状態を判定することが可能となる。
【0020】
上記パルス変調型光検出装置では、上記ヘッダーパルス信号は、上記状態パルス信号に対して2倍以上の整数倍のパルス幅であってもよい。
【0021】
また、上記パルス変調型光検出装置では、上記ヘッダーパルス信号は、上記基準パルス信号及び上記状態パルス信号に対して2倍以上の整数倍のパルス幅であってもよい。
【0022】
これらの構成により、上記ヘッダー検出回路は、上記ヘッダーパルス信号のみを検出することが可能となる。
【0023】
上記パルス変調型光検出装置では、上記パルス信号生成回路は、上記物体が有る場合に、ヘッダーパルス信号の立下りから状態パルス信号の立上りまでのカウント数より1引いたカウント数をa1とし、上記物体が無い場合に、ヘッダーパルス信号の立下りから状態パルス信号の立上りまでのカウント数より1引いたカウント数をa2とし、a1<a2の場合、以下に示す式を満足するようにパルス信号を生成してもよい。
a2>{a1×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+2}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)
また、上記パルス変調型光検出装置では、上記パルス信号生成回路は、上記物体が有る場合の、上記基準パルス信号と上記状態パルス信号との間の、上記基本クロック信号のカウント数をa1とし、上記物体が無い場合の、上記基準パルス信号と上記状態パルス信号との間の、上記基本クロック信号のカウント数をa2とし、a1<a2の場合、以下に示す式を満足するようにパルス信号を生成してもよい。
a2>{a1×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+2}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)
これらの構成により、物体の有無により発生位置が変わる上記状態パルス信号それぞれにおいて、物体有り判定ゲートパルス信号の上記状態パルス信号と、物体無し判定ゲートパルス信号の上記状態パルス信号とが重なることない。よって、物体有り(光無し)状態と物体無し(光有り)とを判定することが可能となる。なお、上記基本クロック信号の最大周期と上記基本クロック信号の最小周期とは、製造工程におけるプロセス的なばらつきにより生じる。
【0024】
上記パルス変調型光検出装置では、上記ヘッダーパルス信号から次の周期のヘッダーパルス信号までのカウント数cは、以下に示す式を満足してもよい。
c>{a2×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+1}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)
また、上記パルス変調型光検出装置では、上記基準パルス信号から次の周期のヘッダーパルス信号までのカウント数cは、以下に示す式を満足してもよい。
c>{a2×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+1}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)
これらの構成により、上記基本クロック信号の周波数におけるバラツキが最も大きい条件において、上記インターフェース回路が物体有無状態を判定する時間よりも上記カウント数cを遅くすることが可能となるので、物体有無状態を判定することが可能となる。
【0025】
上記パルス変調型光検出装置では、上記第2発振回路は、上記基本クロック信号と同一の周期を有するクロック信号を生成し、上記信号処理回路は、上記状態パルス信号が物体有りを示すか物体無しを示すか判定するための、物体有り判定ゲートパルス信号及び物体無し判定ゲートパルス信号を生成し、カウント数b11のカウント終了からカウント数b12のカウント終了まで上記物体有り判定ゲートパルス信号にパルスが生じる時に、上記カウント数a1が、以下に示す各式を満足し、
b11<a1×基本クロック信号の周波数の最小幅/基本クロック信号の周波数の最大幅
b12>a1×基本クロック信号の周波数の最大幅/基本クロック信号の周波数の最小幅
カウント数b21のカウント終了からカウント数b22のカウント終了までの上記物体無し判定ゲートパルス信号にパルスが生じる時に、上記カウント数a2が、以下に示す各式を満足してもよい。
b21<a2×基本クロック信号周波数の最小幅/基本クロック信号周波数の最大幅
b22>a2×基本クロック信号周波数の最大幅/基本クロック信号周波数の最小幅
入力される上記状態パルスが、上記物体有り判定ゲートパルス信号または物体無し判定ゲートパルス信号と同期することにより、上記インターフェース回路は、物体有り(光無し)状態と物体無し(光有り)とを判定することができる。
【0026】
上記パルス変調型光検出装置では、上記第1積分回路は、上記第1積分回路の出力とグランドとの間にキャパシタを有し、上記キャパシタの充電電流と記キャパシタの放電電流との間に以下に示す式が成立してもよい。
(放電電流)/(充電電流)≧(ヘッダーパルス信号のパルス幅)/(ヘッダーパルス信号から次の信号までの幅)
これにより、上記ヘッダー検出回路は、上記ヘッダーパルス信号のみを検出することが可能となる。
【0027】
上記パルス変調型光検出装置では、上記インターフェース回路は、上記発光素子と上記パルス変調型光検出回路への上記バイアス電流の供給ラインが断線したことを検出する断線検出回路と、上記断線時に異常検出信号を出力するための、異常信号処理回路及び異常信号出力回路を備えてもよい。
【0028】
これにより、上記バイアス電流の供給ラインが断線した時に、異常信号を出力することが可能となる。
【0029】
上記パルス変調型光検出装置では、上記インターフェース回路は、上記発光素子と上記パルス変調型光検出回路への上記バイアス電流の供給ラインがショートしたことを検出するショート検出回路をさらに備え、上記異常信号出力回路は、上記ショート時に異常検出信号を出力してもよい。
【0030】
これにより、上記バイアス電流の供給ラインがショートした時に、異常信号を出力することが可能となる。
【0031】
上記パルス変調型光検出装置では、上記インターフェース回路は、上記バイアス電流の供給ラインの電圧と、上記インターフェース回路内の第1基準電圧とを比較し、上記バイアス電流の供給ラインがショートしたことを検出する第1ショート検出回路と、上記ショート時に上記バイアス電流の供給をシャットダウンする第1シャットダウン回路を備えてもよい。
【0032】
これにより、上記バイアス電流の供給ラインがショートした時に、上記インターフェース回路からの上記バイアス電流の供給をシャットダウンし、回路の破壊を防止することが可能となる。さらにショート状態からショートが開放された時に通常状態に復帰することができる。
【0033】
上記パルス変調型光検出装置では、上記インターフェース回路は、上記電圧信号を積分する第2積分回路と、上記第2積分回路から出力される信号と、上記インターフェース回路内の第2基準電圧とを比較し、上記バイアス電流の供給ラインがショートしたことを検出する第2ショート検出回路と、上記ショート時に上記バイアス電流の供給をシャットダウンする第2シャットダウン回路を備えてもよい。
【0034】
これにより、上記バイアス電流の供給ラインが抵抗成分を介してショートした時に、上記インターフェース回路からの上記バイアス電流の供給をシャットダウンし、回路の破壊を防止することが可能となる。
【0035】
上記パルス変調型光検出装置では、上記第2ショート検出回路が、上記ショートを検出するのに必要な最小時間は、以下に示す式を満足してもよい。
ヘッダーパルス信号の最大パルス幅<ショートを検出するのに必要な最小時間
これにより、上記第2シャットダウン回路が誤動作することなく、上記抵抗成分を介したショート状態を検出し、上記第2シャットダウン回路が動作することが可能となる。
【0036】
上記パルス変調型光検出装置では、上記インターフェース回路は、上記インターフェース回路に外部電源から供給される電源電圧が低下したことを検出する電源電圧低下検出回路を備え、上記異常信号出力回路は、上記電源電圧の低下時に異常検出信号を出力してもよい。
【0037】
これにより、上記電源電圧の低下を検出して異常検出信号を出力することが可能となる。
【0038】
上記パルス変調型光検出装置では、上記インターフェース回路は、上記信号処理回路及び上記異常信号処理回路の出力ロジックを反転する出力ロジック反転回路を備えてもよい。
【0039】
これにより、各信号処理回路の出力を反転することが可能となる。
【0040】
上記パルス変調型光検出装置では、上記インターフェース回路は、上記信号処理回路及び上記異常信号処理回路から出力される信号を固定するイネーブル回路を備えてもよい。
【0041】
これにより、各信号処理回路の出力を入力状態に関らず固定することが可能となる。
【0042】
本発明の電子機器は、上記いずれかのパルス変調型光検出装置を備えているので、上記物体の有無状態、即ち上記受光素子の上記パルス光の検出状態を判定することが可能となる。
【発明の効果】
【0043】
本発明に係るパルス変調型光検出装置は、以上のように、基本クロック信号を生成する第1発振回路、上記基本クロック信号に基づいて同期タイミングパルス信号を生成するパルス信号生成回路、及び検出すべき物体による上記同期タイミングパルス信号に同期したパルス光の反射光、または物体によって遮断されなかった上記パルス光を受光する受光素子を有するパルス変調型光検出回路、並びに上記パルス光を投光する発光素子を有するパルス変調型光検出デバイスと、上記発光素子と上記パルス変調型光検出回路とにバイアス電流を供給するインターフェース回路であって、第2発振回路、上記バイアス電流におけるパルス成分を電圧変換し、電圧信号として出力するバイアス電流検出回路、上記電圧信号を積分する第1積分回路、上記第1積分回路から出力される信号に含まれる、上記電圧信号のヘッダーパルス信号を検出するヘッダー検出回路、上記電圧信号を微分する微分回路、上記微分回路から出力される、微分された上記電圧信号を検出する信号検出回路、上記ヘッダー検出回路及び上記信号検出回路から出力される信号に基づき上記パルス変調型光検出デバイスの物体検出状態を判定する信号処理回路、並びに上記判定の結果を、電圧信号または電流信号として出力する、出力回路及び出力端子を有するインターフェース回路とを備え、上記パルス信号生成回路は、上記発光素子を介して上記インターフェース回路のバイアス電流検出回路に接続される電源ラインと、電気的に接地されたグランドラインとの2ラインのみで上記インターフェース回路と接続されるものである。
【0044】
それゆえ、パルス変調型光検出デバイスの電源電圧が、バイアス電流のパルス波形の変化に伴って大きく変動することなく、省線化に対応したパルス変調型光検出装置を提供するという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0046】
図1は、本発明の実施の形態に係る2線式パルス変調型光検出装置(2線式パルス光変調型物体検出装置)1の概略構成を示すブロック図である。2線式パルス変調型光検出装置1は、パルス変調型光検出デバイス(センサ回路)2と、インターフェース回路3とを備えている。
【0047】
パルス変調型光検出デバイス2は、バイアス電流端子4、発光素子5、受光素子6、ダミーPD7、アンプ8、ダミーアンプ9、抵抗10、抵抗11、キャパシタ12、キャパシタ13、コンパレータ回路14、定電圧回路15、クロック発生回路16、信号処理回路(パルス信号生成回路)17、電流源回路18及びGND端子19を有している。
【0048】
インターフェース回路3は、バイアス電流供給端子20、GND端子21、バイアス電流検出回路22、基準電圧発生回路23、定電圧回路24、ヘッダー検出用コンパレータ回路25、信号検出用コンパレータ回路26、積分回路27、微分回路28、クロック発生回路29、信号処理回路30、出力回路31、電源端子32及び信号出力端子33を有している。
【0049】
パルス変調型光検出デバイス2において、バイアス電流端子4は、インターフェース回路3のバイアス電流供給端子20へ接続されている。発光素子5のアノードは、バイアス電流端子4に接続され、発光素子5のカソードは、定電圧回路15の入力及び電流源回路18へ接続されている。
【0050】
受光素子6のカソードは、アンプ8の入力及び抵抗10の一端に接続されている。アンプ8の出力及び抵抗10の他端は、キャパシタ12の一端に接続されている。キャパシタ12の他端は、コンパレータ回路14の第1入力に接続されている。
【0051】
ダミーPD7のカソードは、ダミーアンプ9の入力及び抵抗11の一端に接続されている。ダミーアンプ9の出力及び抵抗11の他端は、キャパシタ13の一端に接続されている。キャパシタ13の他端は、コンパレータ回路14の第2入力に接続されている。
【0052】
コンパレータ回路14の出力及びクロック発生回路16の出力は、それぞれ信号処理回路17に接続されている。信号処理回路17の出力は、電流源回路18に接続されている。
【0053】
アンプ8、ダミーアンプ9、コンパレータ回路14、クロック発生回路16及び信号処理回路17は、定電圧回路15から定電圧が印加されている。
【0054】
受光素子6のアノード、ダミーPD7のアノード、アンプ8のGND端子、ダミーアンプ9のGND端子、コンパレータ回路14のGND端子、定電圧回路15のGND端子、クロック発生回路16のGND端子、信号処理回路17のGND端子、電流源回路18のGND端子及びGND端子19は、電気的に接地されている。
【0055】
インターフェース回路3において、バイアス電流供給端子20は、バイアス電流検出回路22の電流出力端子へ接続されている。電源端子32は、外部電源34の出力、定電圧回路の入力及びバイアス電流検出回路22の入力に接続されている。
【0056】
バイアス電流検出回路22の電圧出力は、積分回路27の入力及び微分回路28の入力に接続されている。基準電圧発生回路23の出力は、ヘッダー検出用コンパレータ回路25の第1入力及び信号検出用コンパレータ回路26の第1入力に接続されている。積分回路27の出力は、ヘッダー検出用コンパレータ回路25の第2入力に接続されている。微分回路28の出力は、信号検出用コンパレータ回路26の第2入力に接続されている。
【0057】
ヘッダー検出用コンパレータ回路25の出力、信号検出用コンパレータ回路26の出力及びクロック発生回路29の出力は、信号処理回路30に接続されている。信号処理回路30の出力は、出力回路31の入力に接続されており、出力回路31の出力は、信号出力端子33に接続されている。
【0058】
基準電圧発生回路23、ヘッダー検出用コンパレータ回路25、信号検出用コンパレータ回路26、クロック発生回路29及び信号処理回路30は、定電圧回路24から定電圧が印加されている。
【0059】
バイアス電流検出回路22のGND端子、基準電圧発生回路23のGND端子、定電圧回路24のGND端子、ヘッダー検出用コンパレータ回路25のGND端子、信号検出用コンパレータ回路26のGND端子、クロック発生回路29のGND端子、信号処理回路30のGND端子、出力回路31のGND端子、GND端子21及び外部電源34の入力は、電気的に接地されている。
【0060】
パルス変調型光検出デバイス2は、インターフェース回路3内に備えられたバイアス電流検出回路22からバイアスを受けて、動作する構成となっている。インターフェース回路3における、電源端子32とGND端子21との間に接続された、外部電源34から出力される電圧は、バイアス電流検出回路22に入力され、バイアス電流供給端子20からパルス変調型光検出デバイス2にバイアス電流Iが供給される。
【0061】
バイアス電流供給端子20から流れるバイアス電流Iにおけるパルス成分を電圧変換し、ヘッダー検出用コンパレータ回路25または信号検出用コンパレータ回路26において、上記電圧変換されたパルス成分を信号として検出する。その後、パルス変調型光検出デバイス2の物体検出状態を信号処理回路30によって判定し、出力回路31から信号出力端子33に、電圧信号または電流信号により光の有無状態を出力する。
【0062】
パルス変調型光検出デバイス2内に備えられたクロック発生回路16と、インターフェース回路3内に備えられたクロック発生回路29は同一回路を備えており、同一の製造プロセス工程を経る場合、クロック発生回路16が発生するクロック信号の周期と、クロック発生回路29が発生するクロック信号の周期とは一致する。
【0063】
図2は、本発明の2線式パルス変調型光検出装置における物体検出の有無における発光パルス信号の波形図である。図2(a)は、物体有り(光無し)状態の発光パルス信号の波形図であり、図2(b)は、物体無し(光有り)状態の発光パルス信号の波形図である。図2(c)は、基本クロック信号の波形図である。
【0064】
図2(a)及び図2(b)の各発光パルス信号は、パルス変調型光検出デバイス2内の信号処理回路17によって生成される。発光パルス信号の波形は、ヘッダーパルス信号35、基準パルス信号36と状態パルス信号37の3パルス1周期で構成される。
【0065】
上記各発光パルス信号を生成するためには、図2(c)に示される、基準となるクロック信号が必要である。基本クロック信号は、図1におけるクロック発生回路16により生成される。図2(c)に示されるクロック信号は、クロック発生回路16により生成されたクロック信号波形を示している。
【0066】
基準パルス信号36と状態パルス信号37とは、パルス幅が基本クロック信号の1周期の幅Tに等しく、ヘッダーパルス信号35のパルス幅は、基本クロック信号の2周期以上の幅である。
【0067】
インターフェース回路3における信号検出用コンパレータ回路26は、入力に微分回路28を設けている。このため、一定以上のパルス幅を持った信号のみを検出することができる。パルス変調型光検出デバイス2が有する信号処理回路(パルス信号生成回路)17は、ヘッダーパルス信号35のパルス幅を、その他の信号のパルス幅よりも長く生成する。これにより、インターフェース回路3が有するヘッダー検出用コンパレータ回路25において、ヘッダーパルス信号35のみを検出することができる。
【0068】
図3は、本実施形態に係るインターフェース回路3が有する信号処理回路30における、各パルス信号の波形図である。図3(a)は、物体有り(光無し)状態の発光パルス信号の波形図であり、図3(b)は、物体無し(光有り)状態の発光パルス信号の波形図である。図3(c)は、基本クロック信号の波形図である。
【0069】
図3(d)は、ヘッダー検出用コンパレータ回路25の出力信号の波形図であり、図3(e)は、信号検出用コンパレータ回路26の出力信号の波形図である。
【0070】
図3(f)は、物体有り判定ゲートパルス信号の波形図である。図3(g)は、物体無し判定ゲートパルス信号の波形図である。図3(h)は、インターフェース回路3が有するバイナリカウンタにおけるカウント信号の下1桁信号Q0の波形図である。
【0071】
インターフェース回路3では、ヘッダー検出用コンパレータ回路25において検出された、ヘッダー検出用コンパレータ回路25の出力信号と、信号検出用コンパレータ回路26において検出された、信号検出用コンパレータ回路26の出力信号とは、信号処理回路30に入力され、これらの信号は、ヘッダーパルス信号35から基準パルス信号36までの間において、インターフェース回路3が有するカウンタのリセット信号として使用される。これにより、基準パルス信号36からスタートするカウンタ回路を実現し、基準パルス信号36から状態パルス信号37までの時間的な検出を行い、パルス変調型光検出デバイス2の状態を判定する。
【0072】
具体的には、図3(e)の信号検出用コンパレータ回路26の出力信号において、基準パルス信号36をクロック信号のスタート信号として使い、基準パルス信号36を検出してからカウンタをスタートして状態パルス信号37を検出した時のクロック信号のカウント数が数える。このカウント数が、図3(f)の物体有り判定ゲートパルス信号の幅W1のパルスと同期するか、図3(g)の物体無し判定ゲートパルス信号の幅W2のパルスと同期するかで、物体有りの状態であるか、物体無しの状態であるかを判定する。
【0073】
判定方法は、図3(f)の物体有り判定ゲートパルス信号と、図3(g)の物体無し判定ゲートパルス信号とを上記カウンタから生成し、各判定ゲートパルス信号と、図3(e)の信号検出用コンパレータ回路26の出力信号とを論理演算(NAND)することで、どちらの状態であるか、即ち物体有りか物体無しかを判定する。
【0074】
物体有り判定ゲートパルス信号の設定方法は、基準パルス信号36と状態パルス信号37との間のクロック信号のカウント数をa1、カウント数b11のカウント終了からカウント数b12のカウント終了までの判定ゲートパルス信号の幅をW1とすると、カウント数a1が、以下に示す(1)式及び(2)式を満足する場合、物体有りの状態であると判定される。
b11<a1×基本クロック信号周波数の最小幅/基本クロック信号周波数の最大幅 (1)
b12>a1×基本クロック信号周波数の最大幅/基本クロック信号周波数の最小幅 (2)
物体無し判定ゲートパルス信号の設定方法は、基準パルス信号36と状態パルス信号37との間のクロック信号のカウント数をa2、カウント数b21のカウント終了からカウント数b22のカウント終了までの判定ゲートパルス信号の幅をW2とすると、カウント数a2が、以下に示す(3)式及び(4)式を満足する場合、物体無しの状態であると判定される。
b21<a2×基本クロック信号周波数の最小幅/基本クロック信号周波数の最大幅 (3)
b22>a2×基本クロック信号周波数の最大幅/基本クロック信号周波数の最小幅 (4)
インターフェース回路3が有する判定ゲートは、まず図3(a)の、信号処理回路(パルス信号生成回路)17により生成される物体有り(光無し)状態の発光パルス信号におけるカウント数a1と、図3(b)の、信号処理回路(パルス信号生成回路)17により生成される物体無し(光有り)状態の発光パルス信号におけるカウント数a2とに基づいて、(1)式〜(4)式を満足するカウント数b11、b12、b21、b22を設計する。
【0075】
次に、設計されたカウント数b11、b12、b21、b22を用いて、図3(f)に示される判定ゲート幅W1のパルス、及び図3(g)に示される判定ゲート幅W2のパルスを生成する。インターフェース回路3内部のカウンタは、図3(e)の信号検出用コンパレータ回路26の出力信号におけるヘッダーパルス信号35を検出し、基準パルス信号36が来たときにカウンタを始動する。
【0076】
カウンタが始動してから、カウント数b11のカウントが終了すると、物体有り判定ゲートパルス信号が立ち上がり、カウント数b12のカウント終了時に物体有り判定ゲートパルス信号が立ち下がる。図3(e)の信号検出用コンパレータ回路26の出力信号における状態パルス信号37が、図3(f)の物体有り判定ゲートパルス信号の幅W1のパルスと同期すれば、物体有りと判定される。
【0077】
同様に、カウンタが始動してから、カウント数b21のカウントが終了すると、物体無し判定ゲートパルス信号が立ち上がり、カウント数b22のカウント終了時に物体無し判定ゲートパルス信号が立ち下がる。図3(e)の信号検出用コンパレータ回路26の出力信号における状態パルス信号37が、図3(g)の物体無し判定ゲートパルス信号の幅W2のパルスと同期すれば、物体無しと判定される。
【0078】
パルス変調型光検出デバイス2が有するクロック発生回路16と、インターフェース回路3が有するクロック発生回路29とが、プロセスバラツキ等で異なった場合、基本クロック信号の周波数が変動する。基本クロック信号の周波数のバラツキ範囲の、最大値及び最小値を用い、(1)式〜(4)式に示される条件を満たしていれば、変動範囲内でワーストの組合せにおいても、物体有り(光無し)状態と物体無し(光有り)とを判定可能となる。
【0079】
パルス変調型光検出デバイス2が有する信号処理回路(パルス信号生成回路)17において生成される発光パルス信号の波形は、物体の有無状態によって状態パルス信号37の発生タイミングを変更する。これにより、インターフェース回路3の、物体有り判定ゲートパルス信号及び物体無し判定ゲートパルス信号に基づいて、物体有り(光無し)状態と物体無し(光有り)とを判定する。
【0080】
物体の有無により発生位置が変わる状態パルス信号37それぞれにおいて、物体有り判定ゲートパルス信号及び物体無し判定ゲートパルス信号を設ける必要があり、各判定ゲートパルス信号の2つのパルスは、各々重なってはならない。重なった場合、重なった範囲に状態パルス信号37が入った場合、判定不能になるためである。
【0081】
上記条件を満たすために、図3(e)の信号検出用コンパレータ回路26の出力信号における状態パルス信号37は、図3(a)の物体有り(光無し)状態の発光パルス信号の、基準パルス信号36から状態パルス信号37までのクロック信号のカウント数をa1、図3(b)の物体無し(光有り)状態の発光パルス信号の、基準パルス信号36から状態パルス信号37までのクロック信号のカウント数をa2とすると、a1<a2の場合は以下に示す(5)式を満足する必要がある。
a2>{a1×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+2}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期) (5)
さらに発光パルス信号の基準パルス信号36から次の周期のヘッダーパルス信号38までのカウント数cは、基本クロック信号の周波数におけるバラツキが最も大きい条件において、インターフェース回路3が物体有無状態を判定する時間よりも遅くなくてはいけないので、以下に示す(6)式を満足する必要がある。
c>{a2×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+1}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期) (6)
なお、物体有り状態の発光パルス信号の状態パルス信号37が、物体無し状態の発光パルス信号の状態パルス信号37よりも遅いタイミングで立ち上がっても良い。この場合、図3(a)は、物体無し(光有り)状態の発光パルス信号の波形図となり、図3(b)は、物体有り(光無し)状態の発光パルス信号の波形図となり、図3(f)は、物体無し判定ゲートパルス信号の波形図となり、図3(g)は、物体有り判定ゲートパルス信号の波形図となる。
【0082】
図4は、基準パルスを用いない場合の、本実施形態に係るインターフェース回路3が有する信号処理回路30における、各パルス信号の波形図である。図4(a)は、基準パルスを用いない場合の、物体有り(光無し)状態の発光パルス信号の波形図であり、図4(b)は、基準パルスを用いない場合の、物体無し(光有り)状態の発光パルス信号の波形図である。図4(c)は、基本クロック信号の波形図である。
【0083】
図4(d)は、ヘッダー検出用コンパレータ回路25の出力信号の波形図であり、図4(e)は、信号検出用コンパレータ回路26の出力信号の波形図である。
【0084】
図4(f)は、基準パルスを用いない場合の、物体有り判定ゲートパルス信号の波形図である。図4(g)は、基準パルスを用いない場合の、物体無し判定ゲートパルス信号の波形図である。図4(h)は、基準パルスを用いない場合の、インターフェース回路3が有するバイナリカウンタにおけるカウント信号の下1桁信号Q0の波形図である。
【0085】
発光パルス信号に、基準信号である基準パルス信号36がない場合、ヘッダーパルス信号35からインターフェース回路3における判定終了時までカウンタを動作させる。これにより、ヘッダーパルス信号35から状態パルス信号37までの時間を検出すると、物体有り(光無し)状態と物体無し(光有り)とを判定することができる。
【0086】
なお、上記記載において、インターフェース回路3における判定終了時とは、最も遅いタイミングで立下がる判定ゲートパルス信号が立ち下がった後のタイミングであり、図4においては図4(g)の物体無し判定ゲートパルス信号のパルスが立下がった後のタイミングである。
【0087】
ヘッダーパルス信号35が検出されそうなタイミングから状態パルス信号37の立上りまでのカウント数、即ちヘッダーパルス信号35の立下りから状態パルス信号37の立上りまでのカウント数より1引いたカウント数をa1とすると、インターフェース回路3が有する判定ゲートは、基準パルス信号36が有る場合と同様に、(1)式及び(2)式を満たすように、カウント数b11、b12、b21、b22を設定する。
【0088】
しかしこの場合、ヘッダーパルス信号35の検出タイミングが一定ではないので、上記判定ゲートの設定においては、ヘッダーパルス信号35の検出タイミングのバラツキ範囲を考慮した設定が必要である。発光パルス信号の周期についても、(6)式を用い、カウント数c1に、ヘッダーパルス信号35の時の未検出カウント数を加えることで設定する。
【0089】
なお、基準パルス信号が無い場合は、ヘッダーパルス信号35から次の周期のヘッダーパルス信号38までのカウント数cについて、(6)式を満足する必要がある。
【0090】
インターフェース回路3は、パルス変調型光検出デバイス2からの発光パルス信号の1周期に1回の頻度で、状態を判定し、出力回路31からHighもしくはLowの電圧を出力する。出力回路31がオープンコレクタ出力方式である場合、外部電源34の出力と信号出力端子33との間に負荷を接続することで電圧出力を得ることが可能である。
【0091】
図5は、ヘッダー検出用コンパレータ回路25用の積分回路27の回路図である。積分回路27は、電源端子39、GND端子40、入力端子41、出力端子42、PNPトランジスタQ81〜Q87、Q90、NPNトランジスタQ88、Q89、Q91〜Q94及びキャパシタC1を備えている。図5の積分回路27において、電源端子39は、図1の電源端子32と同様に外部電源34が接続されている。入力端子41は、図1のバイアス電流検出回路22の出力に接続されている。出力端子42は、図1のヘッダー検出用コンパレータ回路25の第2入力に接続されている。
【0092】
積分回路27において、電源端子39は、PNPトランジスタQ81のエミッタ、PNPトランジスタQ82のエミッタ、PNPトランジスタQ83のエミッタ、PNPトランジスタQ84のエミッタ、PNPトランジスタQ86のエミッタ、PNPトランジスタQ87のエミッタ及びPNPトランジスタQ85のエミッタに接続されている。
【0093】
PNPトランジスタQ81のベースは、PNPトランジスタQ82のベース、PNPトランジスタQ83のベース、PNPトランジスタQ81のコレクタ及び定電流源I3の入力に接続されている。PNPトランジスタQ82のコレクタは、NPNトランジスタQ91のコレクタ、NPNトランジスタQ91のベース及びNPNトランジスタQ92のベースに接続されている。PNPトランジスタQ83のコレクタは、NPNトランジスタQ88のベース及びPNPトランジスタQ90のエミッタに接続されている。
【0094】
PNPトランジスタQ84のベースは、PNPトランジスタQ85のベース、PNPトランジスタQ84のコレクタ及びNPNトランジスタQ88のコレクタに接続されている。PNPトランジスタQ86のベースは、PNPトランジスタQ87のベース、PNPトランジスタQ86のコレクタ及びNPNトランジスタQ89のコレクタに接続されている。
【0095】
PNPトランジスタQ87のコレクタは、NPNトランジスタQ93のコレクタ、NPNトランジスタQ93のベース及びNPNトランジスタQ94のベースに接続されている。PNPトランジスタQ85のコレクタは、出力端子42、NPNトランジスタQ89のベース、NPNトランジスタQ94のコレクタ及びキャパシタC1の一端に接続されている。
【0096】
NPNトランジスタQ88のエミッタ及びNPNトランジスタQ89のエミッタは、NPNトランジスタQ92のコレクタに接続されている。PNPトランジスタQ90のベースは、入力端子41に接続されている。
【0097】
定電流源I3の出力、NPNトランジスタQ91のエミッタ、NPNトランジスタQ92のエミッタ、NPNトランジスタQ93のエミッタ、NPNトランジスタQ94のエミッタ、PNPトランジスタQ90のコレクタ、キャパシタC1の他端及びGND端子40は、電気的に接地されている。
【0098】
NPNトランジスタQ88及びNPNトランジスタQ89で構成される差動器により、入力信号と積分出力信号とを等しくするよう動作する。ここで、キャパシタC1の充電電流は、NPNトランジスタQ92に流れる基準電流値を元に、PNPトランジスタQ84とPNPトランジスタQ85とで構成されるカレントミラー比により設定される。
【0099】
上記充電電流を小さくしたい場合には、PNPトランジスタQ85のエミッタ面積を、PNPトランジスタQ84のエミッタ面積に対して小さくすれば良い。逆にキャパシタC1の放電電流は、NPNトランジスタQ92の基準電流を元に、PNPトランジスタQ86とPNPトランジスタQ87とで構成されるカレントミラー比、及びNPNトランジスタQ93とNPNトランジスタQ94とで構成されるカレントミラー比により設定される。
【0100】
図6は、本実施の形態に係るヘッダー検出回路の動作を説明するための波形図である。ここでヘッダー検出回路は、ヘッダー検出用コンパレータ回路25及び積分回路27から構成される。
【0101】
ヘッダーパルス信号が入力されると、積分回路27の出力信号の波形は、キャパシタC1の充電により上昇し、基準電圧発生回路23が出力する基準電圧を超えたところでヘッダー検出用コンパレータ回路25の出力信号がHighになる。
【0102】
ヘッダーパルス信号が無くなると、積分回路27の出力に接続されているキャパシタC1は放電する。よって、上記基準電圧を下回り、ヘッダー検出用コンパレータ回路25の出力信号もLowに戻る。
【0103】
ヘッダーパルス信号のみを検出するためには、ヘッダーパルス信号のパルス幅は、他のパルス信号(基準パルス信号36、状態パルス信号37)のパルス幅に対して2倍以上のパルス幅が必要であり、充電時間と放電時間の関係についても以下に示す(7)式を満足することが必要である。放電電流が少ない場合、ヘッダーパルス信号により充電されたキャパシタC1による、積分回路27の出力信号の電圧値が下がりきる前に次のパルス信号が入力される。このため、上記次のパルス信号で反応し、誤動作する。
(放電電流)/(充電電流)≧(ヘッダーパルス信号のパルス幅)/(ヘッダーパルス信号から次の信号までの幅)(7)
インターフェース回路3は、ヘッダーパルス信号35を基準として、カウンタをスタートする必要があるため、ヘッダーパルス信号35のみを検出する必要がある。基準パルス信号36及び状態パルス信号37を検出せずにヘッダーパルス信号35のみを検出するために、ヘッダーパルス信号35は、基準パルス信号36及び状態パルス信号37よりもパルス幅を大きくし、積分回路27を用いてヘッダーパルス信号35のみを検出する。
【0104】
ヘッダーパルス信号35と基準パルス信号36及び状態パルス信号37とが同じパルス幅である場合、積分回路27が接続されているヘッダー検出用コンパレータ回路25は、全ての信号を検出してしまう。このため、ヘッダーパルス信号35は基準パルス信号36や状態パルス信号37のパルス幅よりも十分大きなパルス幅が必要となる。
【0105】
カウンタを用いてパルス信号を生成しているので、基準パルス信号36や状態パルス信号37を1カウント分のパルス幅で生成した場合に、最低2カウント以上のパルス幅でヘッダーパルス信号35を生成するために、ヘッダーパルス信号のパルス幅は、他のパルス信号のパルス幅に対して2倍以上のパルス幅としている。
【0106】
図7は、異常信号出力機能を備えたインターフェース回路43のブロック図である。図1におけるインターフェース回路3に対し、オープン検出用コンパレータ回路44、ショート検出用コンパレータ回路45、電源電圧低下検出用コンパレータ回路46、ロジック反転用コンパレータ回路47、出力イネーブル用コンパレータ回路48、異常信号処理回路(異常検出回路)49、異常信号用出力回路50、異常信号出力端子51、ロジック反転用端子52、出力イネーブル端子53及び抵抗54〜抵抗59が追加で備えられている。
【0107】
インターフェース回路43において、オープン検出用コンパレータ回路44の第1入力と、ショート検出用コンパレータ回路45の第2入力とは、バイアス電流検出回路22の電圧出力に接続されている。
【0108】
オープン検出用コンパレータ回路44の第2入力、ショート検出用コンパレータ回路45の第1入力、電源電圧低下検出用コンパレータ回路46の第2入力、ロジック反転用コンパレータ回路47の第1入力、及び出力イネーブル用コンパレータ回路48の第1入力は、基準電圧発生回路23から出力される基準電圧が印加される。電源電圧低下検出用コンパレータ回路46の第1入力は、電源端子32から出力される電圧を抵抗54と抵抗55とで分圧した電圧が入力される。
【0109】
オープン検出用コンパレータ回路44の出力、ショート検出用コンパレータ回路45の出力、電源電圧低下検出用コンパレータ回路46の出力は、信号処理回路30に接続されている。ロジック反転用コンパレータ回路47の出力及び出力イネーブル用コンパレータ回路48の出力は、信号処理回路30及び異常信号処理回路49に接続されている。
【0110】
ロジック反転用端子52は、抵抗56の一端に接続され、抵抗56の他端は、抵抗57の一端及びロジック反転用コンパレータ回路47の第2入力に接続されている。出力イネーブル端子53は、抵抗58の一端に接続され、抵抗58の他端は、抵抗59の一端及び出力イネーブル用コンパレータ回路48の第2入力に接続されている。
【0111】
異常信号処理回路49は、信号処理回路30及び異常信号用出力回路50に接続され、異常信号用出力回路50は、異常信号出力端子51に接続されている。
【0112】
オープン検出用コンパレータ回路44、ショート検出用コンパレータ回路45、電源電圧低下検出用コンパレータ回路46、ロジック反転用コンパレータ回路47、出力イネーブル用コンパレータ回路48及び異常信号処理回路49は、定電圧回路24から定電圧が印加されている。
【0113】
オープン検出用コンパレータ回路44のGND端子、ショート検出用コンパレータ回路45のGND端子、電源電圧低下検出用コンパレータ回路46のGND端子、ロジック反転用コンパレータ回路47のGND端子、出力イネーブル用コンパレータ回路48のGND端子、異常信号処理回路49のGND端子、異常信号処理回路49のGND端子、異常信号用出力回路50のGND端子、抵抗55の一端、抵抗57の他端及び抵抗59の他端は、電気的に接地されている。
【0114】
図7において一点鎖線で囲まれた部分は、チャンネルユニットブロック60を構成している。他の部分については、図1のインターフェース回路3と同様に接続しているので説明は省略する。
【0115】
異常信号出力端子51は、パルス変調型光検出デバイス2へのバイアス電流Iの供給ラインが、断線した時及びGNDラインにショートしたとき、並びにインターフェース回路43の電源電圧が低下したときに異常信号を発生する。
【0116】
通常状態において異常信号出力端子51から出力される信号をHighとすると、異常発生時に異常信号出力端子51から出力される信号はLowとなる。
【0117】
信号出力端子33は、異常発生時には異常時の出力ロジックに伴い出力する必要があるので、異常検出用のコンパレータ回路の出力は、信号処理回路30に入力され、信号出力端子33から異常時の出力信号が出力される。
【0118】
信号処理回路30で処理された異常信号は、異常信号処理回路49に入力され、異常信号用出力回路50から出力される。インターフェース回路43は、パルス変調型光検出デバイス2に代表されるセンサデバイスを複数接続できるように、設けたいセンサデバイスの数の、バイアス電流供給端子20、信号出力端子33及びチャンネルユニットブロック60を複数設けることで作成可能である。
【0119】
その場合の異常信号の出力は、各チャンネルの1つでも異常を検出したら異常信号を出力するように、異常信号処理回路49に全てのチャンネルの信号処理回路30から信号を入力し、信号処理してから異常信号用出力端子51から異常信号を出力する。
【0120】
バイアス電流Iの供給ラインがオープン(開放)の場合、バイアス電流Iは流れなくなり、バイアス電流検出回路22の出力が低くなるので、基準電圧発生回路23から出力されるオープン用基準電圧よりも低くなったら、オープン検出用コンパレータ回路44によりオープン状態の検出を行う。
【0121】
バイアス電流Iの供給ラインがショート(短絡)の場合、バイアス電流Iは通常より増大し、バイアス電流検出回路22の出力が高くなるので、基準電圧発生回路23から出力されるショート用基準電圧よりも高くなったら、ショート検出用コンパレータ回路45によりショート状態の検出を行う。
【0122】
インターフェース回路43の電源電圧が低下した場合、基準電圧発生回路23から出力される電源電圧低下用基準電圧よりも低くなったら、電源電圧低下検出用コンパレータ回路46により電源電圧低下状態の検出を行う。
【0123】
ロジック反転用端子52に一定の電圧以上が入力されると、ロジック反転用コンパレータ回路47が動作し、各信号処理回路の出力を反転するように処理される。
【0124】
出力イネーブル端子53に一定の電圧以上が入力されると、出力イネーブル用コンパレータ回路48が動作し、各信号処理回路の出力を入力状態に関らず固定するように処理される。
【0125】
バイアス電流Iの供給ラインにショートが発生した場合、図7のインターフェース回路43において、バイアス電流検出回路22は、ショート状態の間は大量の電流を流し続ける。このため、発熱、破壊の恐れがあるのと消費電流の増大の問題がある。
【0126】
ショート状態の発生時には、バイアス電流Iの供給をシャットダウンする機能を持たせることにより上記問題は解決できる。
【0127】
図8は、ショート検出の方式を異なる構成にて実現するインターフェース回路61のブロック図である。インターフェース回路61は、図7のインターフェース回路43において、ショート検出用コンパレータ回路45に代えて第1ショート検出用コンパレータ回路62、第2ショート検出用コンパレータ回路63及び積分回路64を備えている。図8において一点鎖線で囲まれた部分は、チャンネルユニットブロック65を構成している。
【0128】
インターフェース回路61において、第1ショート検出用コンパレータ回路62の第1入力は、バイアス電流供給端子20に接続されている。積分回路64の入力は、バイアス電流検出回路22の電圧出力に接続されている。積分回路64の出力は、第2ショート検出用コンパレータ回路63の第1入力の第2入力に接続されている。
【0129】
第1ショート検出用コンパレータ回路62の第2入力、及び第2ショート検出用コンパレータ回路63の第1入力は、基準電圧発生回路23から出力される基準電圧が印加される。
【0130】
第1ショート検出用コンパレータ回路62及び第2ショート検出用コンパレータ回路63は、定電圧回路24から定電圧が印加されている。
【0131】
第1ショート検出用コンパレータ回路62のGND端子及び第2ショート検出用コンパレータ回路63のGND端子は、電気的に接地されている。
【0132】
第1ショート検出用コンパレータ回路62は、バイアス電流Iの供給ラインのショートによりバイアス電流供給端子20の電圧が低下した時に、ショートの発生を検出し、バイアス電流検出回路22のバイアス電流Iの供給をシャットダウンする。シャットダウンするので、バイアス電流検出回路22から出力される検出電圧は、オープン状態と等しくなり、オープン検出用コンパレータ回路44が反応し、異常信号として信号処理される。
【0133】
バイアス電流Iの供給ラインのショートが、上記供給ラインの電圧がGND電圧まで完全に低下するショートの場合、上述した第1ショート検出用コンパレータ回路62のみで十分機能するが、ショートの程度が微妙な場合、即ち上記供給ラインとGNDとの間にある抵抗成分を介した状態でショートする場合には、バイアス電流供給端子20の電圧は低下しない。よって第1ショート検出用コンパレータ回路62が機能しないので、バイアス電流検出回路22はシャットダウンされず、バイアス電流Iを供給し続けるので破壊に到る可能性がある。
【0134】
上記問題を解決するために、インターフェース回路61は第2ショート検出用コンパレータ回路63を備えている。バイアス電流検出回路22から出力される電圧は、積分回路64を介して第2ショート検出用コンパレータ回路63の第2入力に入力される。
【0135】
この場合、異常な大電流がバイアス電流検出回路から一定時間以上出力されていると、積分回路64の電圧が上昇し、基準電圧発生回路23にて発生した第2ショート検出用基準電圧以上になると、第2ショート検出用コンパレータ回路63がショート状態を検出し、バイアス電流検出回路22のバイアス電流Iの供給をシャットダウンする。
【0136】
シャットダウンされるとバイアス電流供給端子20は電圧低下するので、第1ショート検出用コンパレータ回路62が作動し、さらにシャットダウン信号が追加される。第2ショート検出用コンパレータ回路63用の積分回路64は、第1ショート検出用コンパレータ回路62が機能するまでの時間、第2ショート検出用コンパレータ回路63が作動するように放電電流を設定する。
【0137】
第2ショート検出用コンパレータ回路63用の積分回路64の充電時間は、ヘッダー検出用コンパレータ回路25用の積分回路27よりも十分に長くなくてはならない。また、以下に示す(8)式を満足することで、ヘッダーパルス信号によりシャットダウン回路が誤動作することなく、抵抗成分を介したショート状態を検出し、シャットダウン回路が動作する。
ヘッダーパルス信号の最大パルス幅<ショート状態を検出するのに必要な最小時間(8)
なお、上記シャットダウン回路は、第1ショート検出用コンパレータ回路62、第2ショート検出用コンパレータ回路63及び積分回路64を備えている。
【0138】
図9は、本実施の形態に係る信号処理回路30のブロック図である。信号処理回路30は、4bitカウンタ回路(バイナリカウンタ)66、SRフリップフロップ67〜SRフリップフロップ71、ANDゲート72〜ANDゲート74、3入力ANDゲート75、3入力ANDゲート76及び同期パルス生成回路77を有している。
【0139】
信号処理回路30において、信号検出信号は、SRフリップフロップ67のS(セット)入力、ANDゲート73の一方の入力、ANDゲート74の一方の入力に入力される。ヘッダー検出信号は、SRフリップフロップ67のR(リセット)入力、及びSRフリップフロップ68のS入力に入力される。
【0140】
ANDゲート72は、第1カウンタクリア生成パルス信号、及び第2カウンタクリア生成パルス信号が入力され、4bitカウンタ回路66の入力CLRにカウンタクリア生成パルス信号を出力する。4bitカウンタ回路66の入力CKには、基本クロック信号が入力される。
【0141】
4bitカウンタ回路66は、カウント信号Q0〜カウント信号Q3を同期パルス生成回路77に出力する。カウント信号Q0が最も下の桁を示し、カウント信号Q3が最もう上の桁を示す。
【0142】
同期パルス生成回路77は、SRフリップフロップ68のR入力にインターフェースカウンタリセットパルス信号を出力し、ANDゲート73の一他方の入力に物体有り判定ゲートパルス信号を出力し、ANDゲート74の他方の入力に物体無し判定ゲートパルス信号を出力する。また、同期パルス生成回路77は、SRフリップフロップ69のR入力及びSRフリップフロップ70のR入力に、インターフェースラッチリセットパルス信号を出力する。さらに、同期パルス生成回路77は、3入力ANDゲート75の第1入力、及び3入力ANDゲート76の第1入力に、インターフェース判定パルス信号を出力する。
【0143】
ANDゲート73の出力は、SRフリップフロップ69のS入力に出力され、ANDゲート74の出力は、SRフリップフロップ70のS入力に出力される。
【0144】
3入力ANDゲート75は、SRフリップフロップ69のQ出力(物体有り状態信号)が第2入力に入力され、SRフリップフロップ70のバーQ出力が第3入力に入力される。
【0145】
3入力ANDゲート76は、SRフリップフロップ69のバーQ出力が第2入力に入力され、SRフリップフロップ70のQ出力(物体無し状態信号)が第3入力に入力される。
【0146】
3入力ANDゲート75の出力から、SRフリップフロップ71のS入力へ、物体有り判定信号が出力される。3入力ANDゲート76の出力から、SRフリップフロップ71のR入力へ、物体無し判定信号が出力される。SRフリップフロップ71のQ出力から出力信号が出力される。
【0147】
図10は、本実施形態に係る信号処理回路30における、各パルス信号の波形図である。図10(a)は、ヘッダー検出用コンパレータ回路25の出力信号の波形図であり、図10(b)は、信号検出用コンパレータ回路26の出力信号の波形図である。
【0148】
図10(c)は、第1カウンタクリア生成パルス信号の波形図であり、図10(d)は、第2カウンタクリア生成パルス信号の波形図である。図10(e)は、カウンタクリア生成パルス信号の波形図である。
【0149】
図10(f)は、インターフェース回路カウンタリセットパルス信号の波形図であり、図10(g)は、信号処理回路30が有する4bitカウンタ回路(バイナリカウンタ)66におけるカウント信号の下1桁信号Q0の波形図である。
【0150】
図10(h)は、物体有り判定ゲートパルス信号の波形図であり、図10(i)は、物体無し判定ゲートパルス信号の波形図である。
【0151】
図10(j)は、インターフェース判定パルス信号の波形図であり、図10(k)は、インターフェースラッチリセットパルス信号の波形図である。図10(j)のインターフェース判定パルス信号は、インターフェース回路3における判定終了時を示す。
【0152】
図10(l)は、物体有り状態信号の波形図であり、図10(m)は、物体無し状態信号の波形図である。
【0153】
図10(n)は、物体有り判定信号の波形図であり、図10(o)は、出力信号の波形図である。
【0154】
信号検出信号とヘッダー検出信号とから第1カウンタクリア生成パルスを生成し、ヘッダー検出信号と、インターフェースカウンタリセットパルス信号とにより、第2カウンタクリア生成パルスを生成する。
【0155】
第1カウンタクリア生成パルスと第2カウンタクリア生成パルスとをANDゲート72に入力することで、カウンタクリアパルス信号を生成する。カウンタクリアパルス信号が、クリア信号として4bitカウンタ回路66に入力されことにより、パルス変調型光検出デバイス2の基準パルス信号の検出タイミングからカウンタをスタートし、インターフェースカウンタリセットパルス信号までカウントすることが可能となる。
【0156】
4bitカウンタ回路66が出力するカウント信号Q0〜カウント信号Q3は、同期パルス生成回路77に入力され、物体有り判定ゲートパルス信号、及び物体無し判定ゲートパルス信号を生成する。この時、判定ゲートパルスの範囲は、式(1)〜式(4)により算出されたカウント数を満たすように、各判定ゲートパルス信号が生成される。
【0157】
ANDゲート73は、信号検出信号の状態パルス信号(物体有りの場合)と、物体有り判定ゲートパルス信号とを論理演算(正論理の場合AND)し、同期信号を検出し、SRフリップフロップ69を用いて物体有り状態信号を生成する。SRフリップフロップ69は、インターフェースラッチリセットパルス信号を、SRフリップフロップ69のリセットパルスとして用いることにより、上記インターフェースラッチリセットパルス信号が入力されるまでの間、上記物体有り状態信号のパルスを保持する。
【0158】
3入力ANDゲート75は、物体有り状態信号、物体無し状態信号の反転信号(バーQ出力)、及び同期パルス生成回路77で生成した、インターフェース判定パルス信号を論理演算(正論理の場合AND)し、物体有り判定信号を出力する。物体無しの場合についても、3入力ANDゲート76が、上記物体有り状態信号の反転信号を用いて、物体無し判定信号を出力する。
【0159】
上記物体有り判定信号をSRフリップフロップ71のS(セット)信号、上記物体無し判定信号をSRフリップフロップ71のR(リセット)信号とすることで、物体有りでHigh、物体無しでLowとなる出力信号を、SRフリップフロップ71のQ出力から出力することができる。
【産業上の利用可能性】
【0160】
本発明のパルス変調型光検出装置は、パルス変調型光検出デバイスの電源電圧が、バイアス電流のパルス波形の変化に伴って大きく変動することなく、省線化に対応しているので、複写機及びプリンタ等のFA機器及びOA機器、あるいはアミューズメント機器におけるコイン及び玉等の検出機器等の電子機器に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0161】
【図1】本発明の実施の形態に係る2線式パルス変調型光検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、物体有り(光無し)状態の発光パルス信号の波形図であり、(b)は、物体無し(光有り)状態の発光パルス信号の波形図であり、(c)は、基本クロック信号の波形図である。
【図3】(a)は、物体有り(光無し)状態の発光パルス信号の波形図であり、(b)は、物体無し(光有り)状態の発光パルス信号の波形図であり、(c)は、基本クロック信号の波形図であり、(d)は、ヘッダー検出用コンパレータ回路の出力信号の波形図であり、(e)は、信号検出用コンパレータ回路の出力信号の波形図であり、(f)は、物体有り判定ゲートパルス信号の波形図であり、(g)は、物体無し判定ゲートパルス信号の波形図であり、(h)は、インターフェース回路が有するバイナリカウンタにおけるカウント信号の下1桁信号の波形図である。
【図4】(a)は、基準パルスを用いない場合の、物体有り(光無し)状態の発光パルス信号の波形図であり、(b)は、基準パルスを用いない場合の、物体無し(光有り)状態の発光パルス信号の波形図であり、(c)は、基本クロック信号の波形図であり、(d)は、ヘッダー検出用コンパレータ回路の出力信号の波形図であり、(e)は、信号検出用コンパレータ回路の出力信号の波形図であり、(f)は、基準パルスを用いない場合の、物体有り判定ゲートパルス信号の波形図であり、(g)は、基準パルスを用いない場合の、物体無し判定ゲートパルス信号の波形図であり、(h)は、基準パルスを用いない場合の、インターフェース回路が有するバイナリカウンタにおけるカウント信号の下1桁信号の波形図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るヘッダー検出用コンパレータ回路用の積分回路の回路図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るヘッダー検出回路の動作を説明するための波形図である。
【図7】異常信号出力機能を備えたインターフェース回路のブロック図である。
【図8】ショート検出の方式を異なる構成にて実現するインターフェース回路のブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る信号処理回路のブロック図である。
【図10】(a)はヘッダー検出用コンパレータ回路の出力信号の波形図であり、(b)は信号検出用コンパレータ回路の出力信号の波形図であり、(c)は第1カウンタクリア生成パルス信号の波形図であり、(d)は第2カウンタクリア生成パルス信号の波形図であり、(e)はカウンタクリア生成パルス信号の波形図であり、(f)はインターフェース回路カウンタリセットパルス信号の波形図であり、(g)は信号処理回路が有する4bitカウンタ回路(バイナリカウンタ)におけるカウント信号の下1桁信号の波形図であり、(h)は物体有り判定ゲートパルス信号の波形図であり、(i)は物体無し判定ゲートパルス信号の波形図であり、(j)はインターフェース判定パルス信号の波形図であり、(k)はインターフェースラッチリセットパルス信号の波形図であり、(l)は物体有り状態信号の波形図であり、(m)は物体無し状態信号の波形図であり、(n)は物体有り判定信号の波形図であり、(o)は、出力信号の波形図である。
【図11】従来のパルス変調型光検出装置の構成を示すブロック図である。
【図12】出力端子を省き2端子にて構成される、従来のパルス変調型光検出装置のブロック図である。
【図13】電源端子に流れる電流波形の波形図である。
【符号の説明】
【0162】
1 2線式パルス変調型光検出装置
2 パルス変調型光検出デバイス
3、43、61 インターフェース回路
4 バイアス電流端子
5 発光素子
6 受光素子
7 ダミーPD
8 アンプ
9 ダミーアンプ
10、11、54〜59 抵抗
12、13 キャパシタ
14 コンパレータ回路
15 定電圧回路
16 クロック発生回路(第1発振回路)
17 信号処理回路(パルス信号生成回路)
18 電流源回路
19、21、40 GND端子
20 バイアス電流供給端子
22 バイアス電流検出回路
23 基準電圧発生回路
24 定電圧回路
25 ヘッダー検出用コンパレータ回路(第1コンパレータ回路)
26 信号検出用コンパレータ回路(第2コンパレータ回路)
27 積分回路(第1積分回路)
28 微分回路
29 クロック発生回路(第2発振回路)
30 信号処理回路
31 出力回路
32、39 電源端子
33 信号出力端子
34 外部電源
35、38 ヘッダーパルス信号
36 基準パルス信号
37 状態パルス信号
41 入力端子
42 出力端子
44 オープン検出用コンパレータ回路(断線検出回路)
45 ショート検出用コンパレータ回路(ショート検出回路)
46 電源電圧低下検出用コンパレータ回路(電源電圧低下検出回路)
47 ロジック反転用コンパレータ回路(出力ロジック反転回路)
48 出力イネーブル用コンパレータ回路(イネーブル回路)
49 異常信号処理回路
50 異常信号用出力回路
51 異常信号出力端子
52 ロジック反転用端子
53 出力イネーブル端子
60、65 チャンネルユニットブロック
62 第1ショート検出用コンパレータ回路(第1ショート検出回路)
63 第2ショート検出用コンパレータ回路(第2ショート検出回路)
64 積分回路(第2積分回路)
66 4bitカウンタ回路
67〜71 SRフリップフロップ
72〜74 ANDゲート
75、76 3入力ANDゲート
77 同期パルス生成回路
C1 キャパシタ
CK、CLR 入力
I バイアス電流
I3 定電流源
Q、バーQ 出力
Q0〜Q3 カウント信号
Q0 下1桁信号
Q81〜Q87、Q90 PNPトランジスタ
Q88、Q89、Q91〜Q94 NPNトランジスタ
R リセット入力
R’ 抵抗値
S セット入力
W1、W2 判定ゲートパルス信号の幅
a1、a2、b11、b12、b21、b22、c、c1 カウント数

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基本クロック信号を生成する第1発振回路、上記基本クロック信号に基づいて同期タイミングパルス信号を生成するパルス信号生成回路、及び検出すべき物体による上記同期タイミングパルス信号に同期したパルス光の反射光、または物体によって遮断されなかった上記パルス光を受光する受光素子を有するパルス変調型光検出回路、並びに上記パルス光を投光する発光素子を有するパルス変調型光検出デバイスと、
上記発光素子と上記パルス変調型光検出回路とにバイアス電流を供給するインターフェース回路であって、第2発振回路、上記バイアス電流におけるパルス成分を電圧変換し、電圧信号として出力するバイアス電流検出回路、上記電圧信号を積分する第1積分回路、上記第1積分回路から出力される信号に含まれる、上記電圧信号のヘッダーパルス信号を検出するヘッダー検出回路、上記電圧信号を微分する微分回路、上記微分回路から出力される、微分された上記電圧信号を検出する信号検出回路、上記ヘッダー検出回路及び上記信号検出回路から出力される信号に基づき上記パルス変調型光検出デバイスの物体検出状態を判定する信号処理回路、並びに上記判定の結果を、電圧信号または電流信号として出力する、出力回路及び出力端子を有するインターフェース回路とを備え、
上記パルス信号生成回路は、上記発光素子を介して上記インターフェース回路のバイアス電流検出回路に接続される電源ラインと、電気的に接地されたグランドラインとの2ラインのみで上記インターフェース回路と接続されることを特徴とするパルス変調型光検出装置。
【請求項2】
上記パルス信号生成回路は、
上記ヘッダーパルス信号と
物体の有無を判定する状態パルス信号とを1周期に発生し、
物体の有無における状態によって上記状態パルス信号の発生位置が変動することを特徴とする請求項1に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項3】
上記パルス信号生成回路は、
上記ヘッダーパルス信号、基準パルス信号及び物体の有無を判定する状態パルス信号を1周期に発生し、
物体の有無における状態によって上記状態パルス信号の発生位置が変動することを特徴とする請求項1に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項4】
上記ヘッダーパルス信号は、上記状態パルス信号に対して2倍以上の整数倍のパルス幅であることを特徴とする請求項2に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項5】
上記ヘッダーパルス信号は、上記基準パルス信号及び上記状態パルス信号に対して2倍以上の整数倍のパルス幅であることを特徴とする請求項3に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項6】
上記パルス信号生成回路は、上記物体が有る場合に、ヘッダーパルス信号の立下りから状態パルス信号の立上りまでのカウント数より1引いたカウント数をa1とし、
上記物体が無い場合に、ヘッダーパルス信号の立下りから状態パルス信号の立上りまでのカウント数より1引いたカウント数をa2とし、a1<a2の場合、以下に示す式を満足するようにパルス信号を生成することを特徴とする請求項2に記載のパルス変調型光検出装置。
a2>{a1×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+2}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)
【請求項7】
上記パルス信号生成回路は、上記物体が有る場合の、上記基準パルス信号と上記状態パルス信号との間の、上記基本クロック信号のカウント数をa1とし、上記物体が無い場合の、上記基準パルス信号と上記状態パルス信号との間の、上記基本クロック信号のカウント数をa2とし、a1<a2の場合、以下に示す式を満足するようにパルス信号を生成することを特徴とする請求項3に記載のパルス変調型光検出装置。
a2>{a1×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+2}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)
【請求項8】
上記ヘッダーパルス信号から次の周期のヘッダーパルス信号までのカウント数cは、以下に示す式を満足することを特徴とする請求項6に記載のパルス変調型光検出装置。
c>{a2×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+1}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)
【請求項9】
上記基準パルス信号から次の周期のヘッダーパルス信号までのカウント数cは、以下に示す式を満足することを特徴とする請求項7に記載のパルス変調型光検出装置。
c>{a2×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)+1}×(基本クロック信号の最大周期)/(基本クロック信号の最小周期)
【請求項10】
上記第2発振回路は、上記基本クロック信号と同一の周期を有するクロック信号を生成し、
上記信号処理回路は、上記状態パルス信号が物体有りを示すか物体無しを示すか判定するための、物体有り判定ゲートパルス信号及び物体無し判定ゲートパルス信号を生成し、
カウント数b11のカウント終了からカウント数b12のカウント終了まで上記物体有り判定ゲートパルス信号にパルスが生じる時に、上記カウント数a1が、以下に示す各式を満足し、
b11<a1×基本クロック信号の周波数の最小幅/基本クロック信号の周波数の最大幅
b12>a1×基本クロック信号の周波数の最大幅/基本クロック信号の周波数の最小幅
カウント数b21のカウント終了からカウント数b22のカウント終了までの上記物体無し判定ゲートパルス信号にパルスが生じる時に、上記カウント数a2が、以下に示す各式を満足することを特徴とする請求項7に記載のパルス変調型光検出装置。
b21<a2×基本クロック信号の周波数の最小幅/基本クロック信号の周波数の最大幅
b22>a2×基本クロック信号の周波数の最大幅/基本クロック信号の周波数の最小幅
【請求項11】
上記第1積分回路は、上記第1積分回路の出力とグランドとの間にキャパシタを有し、
上記キャパシタの充電電流と記キャパシタの放電電流との間に以下に示す式が成立することを特徴とする請求項1に記載のパルス変調型光検出装置。
(放電電流)/(充電電流)≧(ヘッダーパルス信号のパルス幅)/(ヘッダーパルス信号から次の信号までの幅)
【請求項12】
上記インターフェース回路は、
上記発光素子と上記パルス変調型光検出回路への上記バイアス電流の供給ラインが断線したことを検出する断線検出回路と、
上記断線時に異常検出信号を出力するための、異常信号処理回路及び異常信号出力回路を備えていることを特徴とする請求項1に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項13】
上記インターフェース回路は、
上記発光素子と上記パルス変調型光検出回路への上記バイアス電流の供給ラインがショートしたことを検出するショート検出回路を備え、
上記異常信号出力回路は、上記ショート時に異常検出信号を出力することを特徴とする請求項12に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項14】
上記インターフェース回路は、
上記バイアス電流の供給ラインの電圧と、上記インターフェース回路内の第1基準電圧とを比較し、上記バイアス電流の供給ラインがショートしたことを検出する第1ショート検出回路と、
上記ショート時に上記バイアス電流の供給をシャットダウンする第1シャットダウン回路を備えていることを特徴とする請求項12に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項15】
上記インターフェース回路は、
上記電圧信号を積分する第2積分回路と、
上記第2積分回路から出力される信号と、上記インターフェース回路内の第2基準電圧とを比較し、上記バイアス電流の供給ラインがショートしたことを検出する第2ショート検出回路と、
上記ショート時に上記バイアス電流の供給をシャットダウンする第2シャットダウン回路を備えていることを特徴とする請求項14に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項16】
上記第2ショート検出回路が、上記ショートを検出するのに必要な最小時間は以下に示す式を満足することを特徴とする請求項15に記載のパルス変調型光検出装置。
ヘッダーパルス信号の最大パルス幅<ショートを検出するのに必要な最小時間
【請求項17】
上記インターフェース回路は、
上記インターフェース回路に外部電源から供給される電源電圧が低下したことを検出する電源電圧低下検出回路を備え、
上記異常信号出力回路は、上記電源電圧の低下時に異常検出信号を出力することを特徴とする請求項12に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項18】
上記インターフェース回路は、
上記信号処理回路及び上記異常信号処理回路の出力ロジックを反転する出力ロジック反転回路を備えていることを特徴とする請求項12に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項19】
上記インターフェース回路は、
上記信号処理回路及び上記異常信号処理回路から出力される信号を固定するイネーブル回路を備えていることを特徴とする請求項12に記載のパルス変調型光検出装置。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1項に記載のパルス変調型光検出装置を備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−32249(P2010−32249A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−192238(P2008−192238)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】