説明

パワーシートスライド装置

【目的】ギアボックスの取付け精度を向上させて、電動モータに過負荷がかからないようにすることにより、音圧を低く抑えて駆動部の作動性や耐久性を良くすることができとともに、ギアボックスの取付け作業を容易にして、製造コストを低減することができるパワーシートスライド装置を提供すること。
【構成】ギアボックス40と取付ブラケット70,70とを一体的に組み合わせ、レール22の内壁に対接するギアボックス40の取付面部41に位置決め用の嵌合突起42を設けるとともに、レール22の内壁に対する取付ブラケット70,70の各固着部74に位置決め用の嵌合片72を設ける。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車体側のレールと、該車体側のレールに相対的に前後移動可能に嵌合して座席を支持する座席側のレールとから成るレールユニットを有し、該レールユニットの外壁に電動モータを固設し、該電動モータにより前記レールユニットに内装した駆動部を介して、前記車体側のレールに対する前記座席側のレールの前後位置を調整できるパワーシートスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来のこの種のパワーシートスライド装置としては、例えば、図6に示すようなものがある。
【0003】
すなわち、電動モータ2の回転力を減速してスクリュー部材6に伝達するギアボックス2は、前後から一対の固定ブラケット3,3により挟持され、この固定ブラケット3,3を介して、ギアボックス2は座席側のレール1の天井部1aの内壁にボルト4,4で固着される。
【0004】
この場合のギアボックス2の位置を定めるのは、ギアボックス2を前後から挟持する固定ブラケット3,3に螺合するボルト4,4のみである。また、駆動源である電動モータ5は、座席側のレール1の外側壁1bにビスを介して固着されている。
【0005】
座席側のレール1に固着された電動モータ5の基端部からは、出力軸5aが延出している。出力軸5aは、レール1に内装されたギアボックス2の側方から延出する入力軸2aと一直線状に対向するよう配されており、一直線状に並んだ入力軸2aと出力軸5aとは、互いに回転伝達可能に連結される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、このような従来のパワーシートスライド装置では、入力軸2aと出力軸5aとを、互いに一直線状に対向するよう配設する必要があるが、ボルト4だけではギアボックス2の位置決めが困難であり、ギアボックス2の取付け精度のバラツキによりギアボックスの位置がズレると、入力軸2aと出力軸5aのそれぞれの軸芯がズレてしまう。それにより、ギアボックス2や電動モータ5に余分な負荷がかかり、駆動部の音圧が高くなったり、作動性や耐久性が損なわれるという問題点があった。
【0007】
また、ギアボックス2を、前後から一対の固定ブラケット3,3で挟持し、この固定ブラケット3,3を天井部1aの内壁にボルト4,4で固着する際に、ギアボックス2の位置がズレやすいから、取付け作業が煩わしく、時間がかかり、コストが嵩むという問題点があった。
【0008】
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、ギアボックスの取付け精度を向上させて、電動モータに過負荷がかからないようにすることにより、音圧を低く抑えて駆動部の作動性や耐久性を良くすることができとともに、ギアボックスの取付け作業を容易にして、製造コストを低減することができるパワーシートスライド装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成するための要旨とするところは、 車体側のレールと、該車体側のレールに相対的に前後移動可能に嵌合して座席を支持する座席側のレールとから成るレールユニットを有し、該レールユニットの外壁に電動モータを固設し、該電動モータにより前記レールユニットに内装した駆動部を介して、前記車体側のレールに対する前記座席側のレールの前後位置を調整できるパワーシートスライド装置において、 前記駆動部は、前記車体側のレールおよび座席側のレールの一方に回転可能に支持されるスクリュー部材と、該スクリュー部材に相対的に回転可能に螺合し、車体側のレールおよび座席側のレールの他方に固設されるナット部材と、前記電動モータの回転力を減速して前記スクリュー部材に伝達するギアボックスとを有し、 前記ギアボックスは、取付ブラケットを介して前記一方のレールの内壁に固設され、前記ギアボックスに位置決め用の係合部を設ける一方、前記取付ブラケットに前記係合部が嵌合する被係合部を設けて、ギアボックスと取付ブラケットとを一体的に組み合わせ、 前記一方のレールの内壁および該内壁に対接する前記ギアボックスの取付面の一方に位置決め用の嵌合突起を設ける一方、前記内壁および取付面の他方に前記嵌合突起に対応する嵌合孔を穿設し、 前記一方のレールの内壁および該内壁に対接する前記取付ブラケットの固着部の一方に位置決め用の嵌合片を設ける一方、前記内壁および固着部の他方に前記嵌合片に対応する嵌合溝を穿設したことを特徴とするパワーシートスライド装置に存する。
【0010】
【作用】 パワーシートスライド装置の組み付けに際しては、駆動原である電動モータをレールユニットの外壁に固設する一方、駆動部を構成し前記電動モータの回転力を減速するギアボックスをレールユニットの内壁に固設する。
【0011】
ギアボックスは取付ブラケットを介して、レールユニットを成す一方のレール内壁に固設するが、固設する前に、ギアボックスの位置決め用の係合部を、該係合部に対応する取付ブラケットの被係合部に嵌合して、ギアボックスと取付ブラケットとを一体的に組み合わせる。
【0012】
ギアボックスの取付面および該取付面が対接するレールの内壁の一方には、予め位置決め用の嵌合突起が設けられ、他方には嵌合突起に対応する嵌合孔が穿設されているから、固設するに際しては、位置決め用の嵌合突起を嵌合孔に嵌め込むことでギアボックスの位置決めを容易に行うことができる。
【0013】
また、ギアボックスと一体となる取付ブラケットの固着部および該固着部が対接するレールの内壁の一方にも、予め位置決め用の嵌合片が設けられ、他方には嵌合片に対応する嵌合溝が穿設されているから、固設するに際してより正確にギアボックスの位置を固定することができ、固定時の位置ズレをなくして組み付け作業を容易に行うことができる。
【0014】
このようにして、位置決め用の係合部と被係合部、嵌合突起と嵌合孔、および嵌合片と嵌合溝とのそれぞれの関係により、ギアボックスを精度よくレールの内壁に固設することができるため、電動モータの出力軸の軸芯をギアボックス側に簡易かつ正確に合せることができ、作動中の出力軸のぶれを防ぐことができる。
【0015】
それにより、駆動部の音圧を低く抑えることができ、また、電流値が高くならず電動モータに過負荷がかからないから、電動モータや駆動部の作動性や耐久性を良くすることができる。
【0016】
【実施例】 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。
図1から図5は本考案の一実施例を示している。
【0017】
図1および図5に示すように、パワーシートスライド装置20aは、座席10aを支持する一対のレールユニット20a,20aと、各々のレールユニット20aに内装される駆動部30と、一方のレールユニット20aの側方に配される駆動源である電動モータ80とを具備して成る。
【0018】
座席10aは、車体フロア10の据え付け部位にパワーシートスライド装置20aを介して、前後位置が調整できるように取り付けられている。レールユニット20aは、車体フロア10にレッグ部材12,13を介して固設される車体側のレール21と、車体側のレール21に前後移動可能に嵌合し座席10aを直接支持する座席側のレール22とから成る。
【0019】
図1および図2に示すように、車体側のレール21は溝状断面に形成され、底面部23と両側壁部24,24とを有している。同じく、座席側のレール22は溝状断面に形成され、天井部25と両側壁部26,26とを有している。
【0020】
一方の座席側のレール22の内側寄りの側壁部26には、側壁部26の外壁に電動モータ80を固設するための取付孔27a,27aが間隔を開けて穿設されており、両取付孔27a,27aの間には、レールユニット20aの側方に配される電動モータ80の出力軸82をレールユニット20a内部に導くための挿通孔27が穿設されている。
【0021】
車体側のレール21の開口と、座席側のレール22の開口とが合わさり、車体側のレール21の底面部23および両側壁部24,24、並びに座席側のレール22の天井部25および両側壁部26,26により取り囲まれて空隙20bが形成されている。特に、座席側のレール22の天井部25の前端部は盛り上っており、ギアボックス40の収納室20cを成している、 レールユニット20aの空隙20b,収納室20cには、駆動部30が内装されている。駆動部30は、前後方向へ延びるスクリュー部材31と、スクリュー部材31に相対的に回転可能に螺合するナット部材32と、電動モータ80の回転力を減速してスクリュー部材31に伝達するギアボックス40とを具備して成る。
【0022】
ギアボックス40は、収納室20cに格納されている。さらに詳しく言えば、ギアボックス40は、前後から一対の取付ブラケット70,70により挟持されており、この取付ブラケット70,70を介して、ギアボックス40は座席側のレール22の天井部25にボルト77,77で固着されている。
【0023】
図1および図3に示すように、ギアボックス40の前後面にはそれぞれ、各取付ブラケット70の挾持面部74に穿設された被係合孔(被係合部)75に対応する位置決め用の係合突起(係合部)43が突設されている。
【0024】
ギアボックス40を前後から挟みつける一対の取付ブラケット70,70のそれぞれの被係合孔(被係合部)75に、ギアボックス40の前後面の位置決め用の係合突起(係合部)43が嵌合することにより、ギアボックス40とその前後の取付ブラケット70,70とは、一体的に組み合わされている。さらに、ギアボックス40と取付ブラケット70,70とは、ねじ76,76により一体的に固結されている。
【0025】
座席側のレール22の天井部25の内壁に対接するギアボックス40の取付面部41には、レール22の横幅方向におけるギアボックス40の位置決め用の嵌合突起42が設けられている。これに対応して、座席側のレール22の天井部25には、ギアボックス40の嵌合突起42が嵌合する位置決め用の嵌合孔28が穿設されている。
【0026】
ギアボックス40の前後において、座席側のレール22の天井部25の内壁に対接する各取付ブラケット70の固着部71には、下ボルト孔73,73が穿設されており、さらに、レール22の前後方向におけるギアボックス40の位置決め用の嵌合片72が設けられている。これに対応して、座席側のレール22の天井部25の嵌合孔28の両側には、上ボルト孔29,29と、取付ブラケット70の嵌合片72が嵌合する位置決め用の嵌合溝28a,28aが穿設されている。
【0027】
ギアボックス40の内部には、図4に示すように、ウオーム50を回転可能な状態で格納するウオーム用中空部44と、ウオーム50に噛合して回転するウオームホイール60を格納するウオームホイール用中空部46とが形成されており、ウオーム50とウオームホイール60とがそれぞれ回転可能に内装されている。
【0028】
ギアボックス40のウオーム用中空部44の両端には、ウオーム50を回転可能に支持する軸受部材52,52が設けられている。一方の軸受部材52よりウオーム50の入力軸51は側方に延出しており、入力軸51の側のギアボックス40の側端面には、入力軸51を包囲するようにレール22の側壁部26の方向に突出する嵌合筒部45が形成されている。
【0029】
電動モータ80は、挿通孔27および取付孔27a,27aが穿設された座席側のレール22の側壁部26の外壁に配設されている。電動モータ80の基端部80aには、固定ブラケット81が一体的に設けられている。
【0030】
固定ブラケット81の端面にはモータ内部に連なる軸受孔が形成されており、この軸受孔を通って、出力軸82が延出している。また、固定ブラケット81の端面には、延出した出力軸51を包囲するように、軸受孔の周縁から延びる筒状取付部83が形成されている。
【0031】
固定ブラケット81の両端には、ビス挿通孔85が穿設されている。図1および図4に示すように、電動モータ80はビス挿通孔85に嵌合した固定ビス87,87とウェルナット86,86を介して、座席側のレール22の側壁部26の外壁に固設されている。
【0032】
ウェルナット86,86は、座席側のレール22の側壁部26の取付孔27a,27aに直接嵌合している。電動モータ80の筒状取付部83は、座席側のレール22の挿通孔27を通り、座席側のレール22に内装されているギアボックス40に係合している。
【0033】
さらに詳しく言えば、電動モータ80の筒状取付部83は、レール22の挿通孔27を挿通して、ギアボックス40の嵌合筒部45に外嵌している。また、筒状取付部83の内側の出力軸82は環状断面に形成されており、その先端は嵌合筒部45の内側のウオーム50の入力軸51の先端に外嵌して、一体的に回転可能に連結している。
【0034】
なお、電動モータ80の先端部80bからは、もう一方のレールユニット20aの側へ出力軸82に連結したフレキシブルワイヤ88が延ばされている。
【0035】
図2に示すように、ギアボックス40とともに駆動部30を構成するナット部材32は、前後移動不能かつ回転不能に車体側のレール21の底面部23にボルト79で止着されている。また、ナット部材32が相対的に回転可能に螺合するスクリュー部材31は、座席側のレール22に回転可能に支持されている。
【0036】
さらに詳しく言えば、スクリュー部材31の前端部は、図4に示すように、ギアボックス40に挿通して、ギアボックス40に内装されているウオームホイール60に固結されている。一方、スクリュー部材31の後端部は、図2に示すように、軸受部材33を介して、回転可能に座席側のレール22の天井部25の内壁に枢支されている。
【0037】
スクリュー部材31の前端側には、ナット部材32の前端面に当接してスクリュー部材31の後方への移動端を規制するストッパ部材34が嵌着されている。
同じく、スクリュー部材31の後端側にも、ナット部材32の後端面に当接してスクリュー部材31の前方への移動端を規制するストッパ部材34aが嵌着されている。
【0038】
次に、作用を説明する。 パワーシートスライド装置20の組み付けに際しては、まず、駆動原である電動モータ80を座席側のレール22の側壁部26の外壁に固設する一方、駆動部30を構成し電動モータ80の回転力を減速するギアボックス40をレールユニット20aに内装する。
【0039】
図1に示すように、ギアボックス40は一対の取付ブラケット70,70を介して、レールユニット20aを成す座席側のレール22の天井部25の内壁に固設するが、固設する前に、ギアボックス40と一対の取付ブラケット70,70とを一体的に組み合わせる。
【0040】
さらに詳しく言えば、ギアボックス40の前後面の各位置決め用の係合突起(係合部)43を、ギアボックス40を前後から挟持する各取付ブラケット70の被係合孔(被係合部)75に嵌合して、ギアボックス40に対する一対の取付ブラケット70,70の挟持位置を定めるように一体的に組み合わせる。さらに、ギアボックス40と取付ブラケット70,70とを、ねじ76,76により一体的に固結する。
【0041】
図3に示すように、ギアボックス40の固設に際しては、ギアボックス40の取付面部41の位置決め用の嵌合突起42を、座席側のレール22の天井部25の嵌合孔28に嵌め込むことにより、座席側のレール22の天井部25の内壁に対し、主としてレール22の横幅方向におけるギアボックス40の位置決めを容易に行うことができる。
【0042】
同時に、ギアボックス40と一体的な各取付部70の位置決め用の嵌合片72を、座席側のレール22の天井部25の嵌合溝28にそれぞれ嵌め込むことにより、座席側のレール22の天井部25の内壁に対し、主としてレール22の前後方向におけるギアボックス40の位置決めを容易に行うことができる。
【0043】
このように、固設するに際してギアボックス40を容易に所定の位置に固定することができるとともに、ボルト77,77で固設する際に位置ズレが生じないから、組み付け作業を容易に行なうことができる。
【0044】
位置決め用の係合突起43と被係合孔75、嵌合突起42と嵌合孔28、および嵌合片72と嵌合溝28aのそれぞれの嵌合関係により、ギアボックス40を精度よく座席側のレール22の天井部25の内壁に固設することができるため、電動モータ80の出力軸82の軸芯をギアボックス40側の入力軸51の軸芯に正確に合せることができる。
【0045】
それにより、作動中の出力軸82や入力軸51のぶれを防ぐことができるから、駆動部30の音圧を低く抑えることができ、また、電流値が高くならず電動モータ80に過負荷がかからないため、電動モータ80や駆動部30の作動性や耐久性を良くすることができる。
【0046】
図4に示すように、電動モータ80の出力軸82の回転トルクは、直接ギアボックス40内のウオーム50の入力軸51に伝達され、ギアボックス40内のウオーム50とウオームホイール60の嵌合関係によって、回転の向きが変えられて、スクリュー部材31を回転駆動させる。
【0047】
ナット部材32が回転不能かつ前後移動不能に車体側のレール21に固定されているため、スクリュー部材31が回転すると、スクリュー部材31はナット部材32により前後方向へ徐々に送られる。
【0048】
それにより、図5において、座席側のレール22が車体側のレール21に対して前後方向へ移動し、車体フロア10に対して座席10aが前後方向へ移動して座席10aの前後位置を調節することができる。
【0049】
なお、前記実施例においては、座席側のレールの内壁に対接するギアボックスの取付面部に位置決め用の嵌合突起を突設一方、座席側のレールの天井部に嵌合突起に対応する嵌合孔を穿設したが、それぞれ逆に突設し、または穿設してもよい。同様にして、取付ブラケットの固着部の位置決め用の嵌合片と、嵌合片に対応する座席側のレールの天井部の嵌合溝も、それぞれ逆にして設けてもよい。
【0050】
【考案の効果】 本考案にかかるパワーシートスライド装置によれば、ギアボックスと取付ブラケットとを一体的に組み合わせ、レールの内壁に対接するギアボックスの取付面に位置決め用の嵌合突起または嵌合突起に対応する嵌合孔を設けるとともに、レールの内壁に対する取付ブラケットの固着部に位置決め用の嵌合片または嵌合片に対応する嵌合溝を設けたから、ギアボックスの取付け精度を向上させて、電動モータに過負荷がかからないようにすることにより、音圧を低く抑えて駆動部の作動性や耐久性を良くすることができとともに、ギアボックスの取付け作業を容易にして、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るパワーシートスライド装置の要部を示す分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例に係るパワーシートスライド装置の全体を示す分解斜視図である。
【図3】本考案の一実施例に係るパワーシートスライド装置の要部を示す縦断面図である。
【図4】本考案の一実施例に係るパワーシートスライド装置の要部を示す横断面図である。
【図5】本考案の一実施例に係るパワーシートスライド装置を装着した座席を示す斜視図である。
【図6】従来のパワーシートスライド装置の示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10a…座席
20…パワーシートスライド装置
20a…レールユニット
21…車体側のレール
22…座席側のレール
25…天井部
28…嵌合孔
28a…嵌合溝
30…駆動部
31…スクリュー部材
32…ナット部材
40…ギアボックス
41…取付面部
42…嵌合突起
43…係合突起(係合部)
50…ウオーム
51…入力軸
60…ウオームホイール
70…取付ブラケット
71…固着部
72…嵌合片
74…挟持部
75…被係合孔(被係合部)
80…電動モータ
82…出力軸

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】車体側のレールと、該車体側のレールに相対的に前後移動可能に嵌合して座席を支持する座席側のレールとから成るレールユニットを有し、該レールユニットの外壁に電動モータを固設し、該電動モータにより前記レールユニットに内装した駆動部を介して、前記車体側のレールに対する前記座席側のレールの前後位置を調整できるパワーシートスライド装置において、前記駆動部は、前記車体側のレールおよび座席側のレールの一方に回転可能に支持されるスクリュー部材と、該スクリュー部材に相対的に回転可能に螺合し、車体側のレールおよび座席側のレールの他方に固設されるナット部材と、前記電動モータの回転力を減速して前記スクリュー部材に伝達するギアボックスとを有し、前記ギアボックスは、取付ブラケットを介して前記一方のレールの内壁に固設され、前記ギアボックスに位置決め用の係合部を設ける一方、前記取付ブラケットに前記係合部が嵌合する被係合部を設けて、ギアボックスと取付ブラケットとを一体的に組み合わせ、前記一方のレールの内壁および該内壁に対接する前記ギアボックスの取付面の一方に位置決め用の嵌合突起を設ける一方、前記内壁および取付面の他方に前記嵌合突起に対応する嵌合孔を穿設し、前記一方のレールの内壁および該内壁に対接する前記取付ブラケットの固着部の一方に位置決め用の嵌合片を設ける一方、前記内壁および固着部の他方に前記嵌合片に対応する嵌合溝を穿設したことを特徴とするパワーシートスライド装置。

【図3】
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【図4】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】実開平5−37553
【公開日】平成5年(1993)5月21日
【考案の名称】パワーシートスライド装置
【国際特許分類】
【出願番号】実願平3−89705
【出願日】平成3年(1991)10月31日
【出願人】(000210089)池田物産株式会社 (10)